JP6397976B1 - パイプ抱持バンド取付具およびその組み立て方法 - Google Patents

パイプ抱持バンド取付具およびその組み立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外壁に設けた溝部、凸部のいずれの位置にでも上下方向に沿ってパイプを這わせることができるパイプ抱持バンド取付具を提供する。
【解決手段】パイプ抱持バンド取付具1は、溝部7のうちの隣り合う溝部7のそれぞれの略同高さ位置に固定される固定部11と、固定部11間を橋渡しするように連結し、固定部11間に延びる方向に沿った長孔12aを有した取付基部12とを備えた台座10、および、取付基部12の長孔12aの適所に固定具30で着脱自在に取り付けできる、固定具挿通孔21a付きの基板部21を有したバンド支持部材20を備えており、台座10は、固定部11を1つの溝部7の上下に並べて設置され得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、上下方向に延びる溝部が横方向に複数、略平行に並設された外壁に取り付けられるパイプ抱持バンド取付具およびその組み立て方法に関する。
従来のパイプ抱持バンド取付具には、建築構造物の基礎壁に取り付けた、0.3〜0.5mm程度の薄厚のスパンドレル(金属外装材)の表面に取り付けできるようにしたものがある(たとえば、特許文献1参照)。
この種の金属外装材は凹凸形状とされ、外壁の外面には上下方向に延びる凸部と溝部とが横方向に交互に表れている。そのような金属外装材よりなる外壁では、溝部にパイプ抱持バンド取付具が取り付けされることが通例とされている。
このように溝部でパイプ抱持バンドを固定するのは、溝部の裏面が建築構造物の基礎壁に接しており、その基礎壁にパイプ抱持バンド取付具をねじ具等で取り付けできるからであり、溝部間の凸部の裏側は中空または断熱部とされ、また金属板材が薄厚でもあるため、その凸部には、ねじ具等を取り付けできないからである。
特開2016−156237号公報
ところで、パイプを外壁の上下方向に沿って配設する場合、横方向の特定の位置に配設したいことがある。つまり、上記の金属外装材よりなる外壁の場合でも、溝部に沿ってではなく、凸部の上下方向に沿って配設したい場合があるが、上記文献に記載されたパイプ抱持バンド取付具では、上述した構成であるから凸部、溝部にかかわらず自由な位置に、上下方向に沿ってパイプを這わせることはできない。
本発明は、このような事情を考慮したもので、その目的は、外壁に設けた溝部、凸部のいずれの位置にでも上下方向に沿ってパイプを這わせることができるパイプ抱持バンド取付具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のパイプ抱持バンド取付具は、上下方向に延びる溝部が横方向に複数、略平行に並設された外壁に取り付けられるパイプ抱持バンド取付具であって、溝部のうちの隣り合う溝部のそれぞれの略同高さ位置に固定される固定部と、固定部間を橋渡しするように連結し、固定部間に延びる方向に沿った長孔を有した取付基部とを備えた台座と、取付基部の前記長孔の適所に固定具で着脱自在に取り付けできる、固定具挿通孔付きの基板部、および、基板部より前方に突出し、パイプ抱持バンド取付用の長孔を前後方向に延びるように備えたバンド取付部を有したL字状のバンド支持部材とを備えており、台座は、固定部を1つの溝部の上下に並べて設置され得る形状とされており、固定具挿通孔は、その一組の対辺がともに基板部の長手方向に平行な略正方形孔とされており、固定具は、長孔と固定具挿通孔とに跨る厚みを有した根角部を備えた根角ボルトよりなり、固定具は、根角部が長孔に挿通された状態でのスライドが可能とされるとともに、台座に対する回動が禁止される構成とされ、かつ、バンド支持部材の基板部は、固定具挿通孔に根角部が挿通された状態での固定具に対する回動が禁止される構成とされていることを特徴とする。
請求項2に記載のパイプ抱持バンド取付具は、長孔の周縁部のうち固定具の軸部の挿通箇所の近傍部位に、軸部を固定する突出部が形成されており、固定具は、突出部により長孔内のスライドが禁止されていることを特徴とする。
請求項3に記載のパイプ抱持バンド取付具の組み立て方法は、上下方向に延びる溝部が横方向に複数、略平行に並設された外壁に取り付けられるパイプ抱持バンド取付具の組み立て方法であって、パイプ抱持バンド取付具は、溝部のうちの隣り合う溝部のそれぞれの略同高さ位置に固定される固定部と、固定部間を橋渡しするように連結し、固定部間に延びる方向に沿った長孔を有した取付基部とを備えた台座と、取付基部の長孔の適所に固定具で着脱自在に取り付けできる、固定具挿通孔付きの基板部を有したバンド支持部材とを備えており、台座は、固定部を1つの溝部の上下に並べて設置され得る構成とされており、長孔に固定具を挿通し、長孔の周縁部のうち固定具の軸部の挿通箇所の近傍部位をプレス加工して固定具を長孔に固定し、その後、バンド支持部材を取り付けることを特徴とする。
請求項1に記載のパイプ抱持バンド取付具によれば、上述した構成とされているため、外壁に設けた溝部、凸部のいずれの位置にでも上下方向に沿ってパイプを這わせることができる。また、本パイプ抱持バンド取付具によれば、上述した構成とされているため、施工後のバンド支持部材の回動ずれを防止でき、その結果、パイプをぐらつかせることなく、しっかりと固定することができる。
請求項2に記載のパイプ抱持バンド取付具によれば、上述した構成とされているため、施工後のバンド支持部材の長孔に沿ったずれを防止でき、その結果、パイプをぐらつかせることなく、しっかりと固定することができる。また、このパイプ抱持バンド取付具を用いれば施工作業を効率的に実施することができる。
請求項3に記載のパイプ抱持バンド取付具の組み立て方法によれば、上述した手順とされているため、緩みのないパイプ抱持バンド取付具を形成することができる。
本発明の一実施形態に係るパイプ抱持バンド取付具の概略分解斜視図である。 同パイプ抱持バンド取付具の取付態様の一例を示した概略斜視図である。 図2に示した取付態様における要部横断面図である。 同パイプ抱持バンド取付具の取付態様の他の例を示した概略斜視図である。 (a)は図4に示した取付態様における要部横断面図、(b)は(a)における台座の部分正面図である。 (a)は図4の部分拡大縦断面図、(b)は他例の部分拡大縦断面図である。 (a)(b)は、同パイプ抱持バンド取付具の組み立て方法の手順を示す拡大断面図である。 同パイプ抱持バンド取付具の使用態様の一例を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面にもとづいて説明する。まず、本パイプ抱持バンド取付具1(以下、バンド取付具1と略す)の概略構成について説明する。
本バンド取付具1は、上下方向に延びる溝部7が横方向に複数、略平行に並設された外壁5に取り付けられる取付具である。このバンド取付具1は、外壁5の溝部7のうちの隣り合う溝部7のそれぞれの略同高さ位置に固定される固定部11、11と、固定部11、11間を橋渡しするように連結し、固定部11、11間に延びる方向に沿った長孔12aを有した取付基部12とを備えた台座10、および、取付基部12の長孔12aの適所に固定具30で着脱自在に取り付けできる、固定具挿通孔21a付きの基板部21を有したバンド支持部材20とを備えている。また、台座10は、2つの固定部11、11を1つの溝部7の上下に並べて設置され得るようにも構成されている。
このバンド取付具1を取り付ける外壁5は、図2および図4に示すように、建築構造物の基礎壁3の壁面に取り付けられた、0.3〜0.5mm程度の薄厚の金属板を加工してなる金属外装材5aとされる。この金属外装材5aの外面には上下方向に延びる凸部6と溝部7とが横方向に交互に等間隔に表れている。
溝部7の裏面は基礎壁3に密着状態にある一方、凸部6の裏面は基礎壁3の壁面より空間を介して離隔している。その空間は中空とされているが、この中空空間に真空断熱材などの断熱材を配設するようにしてもよい。なお、外壁5としては、このような金属外装材5aによるものには限られず、基礎壁3に凹凸が形成されたものであってもよい。
ついで、本バンド取付具1の詳細について、図1〜図8を参照しながら説明する。まず、バンド取付具1の詳細構成について説明する。
本バンド取付具1は、上述したように、台座10とバンド支持部材20とを主たる構成部材として有している。これら2部材は、金属材または硬質合成樹脂材などの帯状の板材を加工して形成されている。
台座10は、方形帯板状の板材を加工してなり、長手方向の両端に固定部11、11が配され、固定部11、11間には、固定部11の内側端部より折曲延出した起立部13を介して、固定部11の板体に略平行な取付基部12が配されている。固定部11にはねじ具9で外壁5に固定するための固定孔11aが開設され、取付基部12には台座10の長手方向に沿った長孔12aが開設されている。
後述するように、このバンド取付具1は設置態様として2種類あるが、いずれの場合でも、固定部11が外壁5の溝部7の底部7aを介して基礎壁3に固定される。台座10は、一方の取付態様では横向きにして固定され、他方の取付態様では縦向きにして固定される。よって、固定部11の形状、寸法は、台座10をいずれの方向にでも配せられるように、溝部7の幅寸法よりも小さな辺長さの略正方形や、溝部7の幅寸法よりも小さな直径の略円形などの平板体とされることが望ましい。また、取付基部12の長手方向の長さ寸法(起立部13間の内寸法)は、外壁5の凸部6の幅寸法と略同じか、やや大きめであることが望ましい。
また、取付基部12と固定部11との段差寸法、つまり起立部13の高さ寸法は、外壁5の溝部7と凸部6との段差寸法よりも大とされる。図3で後述するように、取付基部12の裏面には根角ボルト30(固定具30)の頭部31が配されるため、取付基部12と固定部11との段差寸法は、外壁5の溝部7と凸部6との段差寸法と、根角ボルト30の頭部31の厚みとの合算寸法よりも大きければよい。
一方、バンド支持部材20は、パイプ55(図8参照)を抱持するパイプ抱持バンド50(図8参照)を取り付けるための部材であり、台座10の取付基部12に固定される基板部21と、パイプ抱持バンド50が取付固定されるバンド取付部22とを備えたL形部材とされる。もちろん、バンド支持部材20はL形部材には限られず、たとえばT形部材であってもよい。
基板部21には固定具挿通孔21aが設けてあり、この基板部21を取付基部12に重ねて、長孔12aと固定具挿通孔21aとに固定具30の軸部32を通して蝶ナット33で固定する固定構造とされている。基板部21の長手方向の一方の端部より折曲延出されたバンド取付部22には、パイプ抱持バンド50の外壁5からの出具合位置を調整するための長孔22aが開設されている。
本実施形態のものでは、台座10とバンド支持部材20とを連結するための固定具30として根角ボルト30が用いてある。根角ボルト30は、丸形の頭部31と軸部32とを有し、軸部32の頭部31側には四角柱状の根角部32aが形成され、その前方にねじ部32bが延出形成されている。
この根角ボルト30の根角部32aは、取付基部12の長孔12aに挿通され得、かつ回動され得ないような辺長さとされている。このように根角ボルト30は、蝶ナット33を回転操作した際に根角部32aと長孔12aとにより根角ボルト30の供回りが防止されるものであるが、同時にその根角部32aはバンド支持部材20の回動ずれも防止するように作用するものである。
すなわち、根角部32aの厚み(軸部32の長手方向における根角部32aの頭部31裏面からの突出寸法)は、根角ボルト30を台座10の取付基部12側より、取付基部12と、バンド支持部材20の基板部21とに挿通したときに、根角部32aが基板部21の固定具挿通孔21aにまで及ぶ寸法とされている。よって、この固定具挿通孔21aは、一組の対辺がともに基板部21の長手方向に平行な略正方形孔とされている。
このように本実施形態では、固定具30は、長孔12aに根角部32aが挿通された状態での台座10に対する回動が禁止される構成とされ、かつ、バンド支持部材20の基板部21は、固定具挿通孔21aに根角部32aが挿通された状態での固定具30に対する回動、つまり台座10に対する回動が禁止される構成とされている。
つぎに、バンド取付具1の2種類の設置態様について順に説明する。設置態様としては、台座10をその長手方向を溝部7に略直交するように配する横付け態様と、台座10を溝部7の長手方向におおむね沿わせるように配する縦付け態様とがある。
まず、バンド取付具1の横付け態様について、図2および図3を参照しながら説明する。
バンド取付具1の横付け態様は、図2に示すように、台座10を固定部11の裏面を外壁5に向けた状態にして取付基部12を略水平に配し、バンド支持部材20をバンド取付部22を前方に突出させるようにして平面視でL字状にして台座10の前方に配するものである。つまり、取付状態では、図2および図3に示すように、台座10の取付基部12と、バンド支持部材20の基板部21とはいずれも略水平な状態で、前後に重ねられている。
図3に示すように、台座10の固定部11、11は、外壁5の1つの凸部6を間に配した両溝部7、7の底部7a、7aのそれぞれに接するように配され、ねじ具9、9で溝部7、7の底部7a、7aを介して基礎壁3に固定される。
バンド支持部材20と台座10とは、根角ボルト30と蝶ナット33との螺合により、外壁5への施工前にあらかじめ長孔12aの任意の位置で固定あるいは仮固定されていればよい。そして、その状態のバンド取付具1を図3に示すように外壁5に固定し、その後、根角ボルト30の根角部32aが長孔12aに挿通された状態で、根角ボルト30およびバンド支持部材20を長孔12aに沿ってスライド移動させながら適正な位置に固定すればよい。
バンド支持部材20を台座10に一体化する際には、取付基部12と基板部21との長手方向が一致して重なるようにして、台座10側より挿入した根角ボルト30の根角部32aを固定具挿通孔21aに挿通すればよい。
こうして、バンド支持部材20を適切な横方向位置に配することができ、パイプ抱持バンド50つまりパイプ55を適切な位置に配することができる。また、根角部32aが長孔12aだけではなく固定具挿通孔21aにも挿通しているため、蝶ナット33の螺合により固定した後にバンド支持部材20が回動ずれを起こすおそれはほとんどない。
つぎに、バンド取付具1の縦付け態様について、図4、図5および図6を参照しながら説明する。
バンド取付具1の縦付け態様は、図4に示すように、台座10を溝部7の延びる方向に沿うように配し、バンド支持部材20を平面視でL字状に配するものである。つまり、この取付状態では、図4および図5に示すように、台座10の取付基部12と、バンド支持部材20の基板部21とは、相互に直交するようにクロス状に重ねられている。
図4に示すように、台座10の両固定部11、11は、外壁5の1つの溝部7の底部7aに、上下方向に並ぶように配され、ねじ具9で溝部7の底部7aを介して基礎壁3に固定される。
また、バンド支持部材20と台座10との位置関係は、根角ボルト30と蝶ナット33との螺合により、外壁5に取り付ける前にあらかじめ長孔12aの任意の位置で固定された関係となっていればよい。縦付けの場合、パイプ55の取り付けに際し、バンド支持部材20の高さ位置を任意の位置とすることが許容されるため、台座10と根角ボルト30とを長孔12aの適宜な位置であらかじめ一体固定化させておくことが望ましい。そして、その状態の台座10を外壁5に固定し、その後、バンド支持部材20を固定すればよい(図5(a)参照)。
ようするに、図4、図5の態様では、根角ボルト30は長孔12a内でのスライドが禁止されている。このような台座10と根角ボルト30の一体固定化は、図5(b)および図6(a)に示すように、根角ボルト30の根角部32aを、長孔12aの長手縁部側の周縁部12b、12bを変形させて相互に近づけるように突出形成された突出部12c、12cにより挟着固定するようにしてなされればよい。
根角部32aの台座10の長孔12aへの固定(スライド禁止)は、突出部12c、12cによる根角部32aの壁面への圧接には限られず、根角部32aの壁面に凹部を設けて、その凹部に突出部12cが嵌入することでなされるようにしてもよい。また、図5(b)のように、固定具30として根角部32aを有さないボルトを用いる場合には、ねじ部32bに突出部12cが係着するようにしてボルトが固定されるようにしてもよい。
このような台座10と固定具30との一体物に対し、さらにバンド支持部材20を蝶ナット33で固定することができる。この場合、バンド支持部材20は台座10に対しクロス状に取り付ければよい。
本実施形態のバンド取付具1は、上述したように固定具として根角ボルト30を使用し、その根角部32aが四角柱状であり、かつ固定具挿通孔21aが四角形の開口であるため、取付基部12と基板部21を直線状に重ねた横付け態様および取付基部12と基板部21を直行状に重ねた縦付け態様の2通りに対応した一体化が可能となる。
このように、施工前に、台座10、バンド支持部材20および固定具30の3部材よりなるバンド取付具1を、外壁5に取り付ける前に固定一体化しておけばよい。なお、バンド支持部材20も付加一体化しておくことができるので、台座10と固定具30との固定は多少のぐらつきがあってもよく、すくなくとも根角ボルト30の長孔12a内でのスライド移動が禁止されていればよい。
このようにバンド取付具1をあらかじめ一体化しておくことができるため、現場での取り付け作業を効率的に実施することができる。特に縦付けの場合は上述したように長孔12aによる位置合わせの必要がないため、一体化しておくことが有効である。
横付けの場合でも、長孔12aによる調整が必要のない場合には有効である。たとえば、パイプ55の取り付け位置が特定の凸部6と溝部7との幅寸法範囲内であればよいという程度の施工である場合には、固定具30を長孔12aの一方の端部に固定しておけばよい。そうすれば、上下の複数のバンド取付具1を略鉛直方向に合わせて設置することができ、施工を簡易化することができる。なお、縦付けの場合でも、バンド取付具1の設置高さを特定の位置にしたい場合などには、固定具30の台座10への固定はなされなくてもよい。
このようなバンド取付具1の施工前の組み立て方法、つまり、バンド取付具1の施工前における固定具30の台座10への固定方法は、プレス加工を含むものであり、図7(a)(b)の縦断面図に示すような手順とされている。
まず、根角ボルト30の頭部31を下方に向けて設置できる設置凹所41aを有したプレス加工台41と、下方に向けて押圧できる押圧部42a、42aを有したプレス加工機42とを準備する。
このプレス加工台41の設置凹所41aに、軸部32が上方を向くように頭部31を置き入れるようにして根角ボルト30を載置する。
その根角ボルト30の軸部32に、取付基部12の長孔12aを通すように台座10を設置する。なお、台座10の固定部11については図7(a)(b)では不図示としたが、台座10が設置された状態では、固定部11は下方(プレス加工台41側、頭部31側)に垂れ下がるように配される。そのため、プレス加工台41は固定部11が接触しない形状、寸法であることが必要とされることは言うまでもない。
つぎに、台座10の長孔12aに沿って軸部32の位置をずらすように、台座10をスライド移動させて位置合わせをする。
位置が定まれば、長孔12aの長手縁部側の周縁部12b、12bのうち固定具30の軸部32の挿通箇所の近傍部位を、上方に配したプレス加工機42の押圧部42a、42aに位置合わせする(以上、図5(b)および図7(a)参照)。
そして、図7(b)に示すように、プレス加工機42の押圧部42a、42aで、長孔12aの周縁部12b、12bのうち固定具30の軸部32の挿通箇所の近傍部位を押圧して変形させて突出部12c、12cを形成し、それと同時に、両突出部12c、12cを根角ボルト30の根角部32aに圧接させる。
その後、バンド支持部材20を、固定された根角ボルト30の軸部32(根角部32a)に装着し、蝶ナット33で固定または仮固定する。バンド取付具1はこのようにして組み立てられる。
以上のように、本バンド取付具1は、同じ部材を用いて、横付け用または縦付け用のバンド取付具1として使用することができる。根角ボルト30を台座10にあらかじめ固定したものを縦付け用にのみ用いる場合、根角ボルト30を台座10に固定した縦付け用のバンド取付具1と、根角ボルト30を台座10に固定していない横付け用のバンド取付具1とを分けて管理することができ、管理がしやすくなる。
以上に示したバンド取付具1は、パイプ55を外壁5の壁面へ配設するためのパイプ抱持バンド50を取り付けるために使用される。図8は、パイプ抱持バンド50の取り付け例を示す斜視図である。バンド取付具1が外壁5に適切に設置された場合、図8に示すように、前方には、長孔22aが略水平方向を向いた状態でバンド取付部22が突出している。
このバンド取付具1に取り付けされるパイプ抱持バンド50は、図8に示すように、断面略円形のパイプ55を抱持する一組の抱持部材51、51をヒンジ結合してなる。抱持部材51は、略半円状の抱持部51aと、その抱持部51aの開放側端部より平板状に延び2つのボルト挿通孔51c、51cを有した取付片部51bとを備えている。2つの取付片部51b、51bを開閉操作することで、両抱持部51a、51aでパイプ55を着脱することができる。
一組の抱持部材51、51でパイプ55を抱持した状態で、2片の取付片部51b、51bでバンド取付具1のバンド取付部22を挟持し、ボルト挿通孔51c、長孔22a、ボルト挿通孔51cにボルト53を通しナット54止めすることで、パイプ抱持バンド50が外壁5に対し固定され、同時にパイプ55も固定配設された状態となる。
バンド取付具1が上述したような構成とされているため、溝部7、凸部6のいずれの位置にでも、つまり壁面前方の横方向についてはほとんど位置を問わず、パイプ55を上下方向に沿って這わせることができる。
また、固定具30があらかじめ長孔12aの適宜な位置に突出部12c、12cどうしで固定される構成のバンド取付具1(図5参照)によれば、バンド取付具1の施工後にバンド支持部材20が長孔12aに沿ってずれることを防止することができる。その結果、パイプ55をぐらつかせることなく、しっかりと固定配設することができる。
さらに、固定具30が根角部32aを有した根角ボルト30とされ、かつバンド支持部材20に根角部32aが挿通する固定具挿通孔21aを有したバンド取付具1(図3、図5参照)によれば、施工後にバンド支持部材20が回動ずれを起こすことを防止することができる。その結果、パイプ55をぐらつかせることなく、しっかりと固定配設することができる。
また、本バンド取付具1はバンド支持部材20と台座10とが別部材とされているため、種々の寸法のものを相互に種々組み合わせることで、さまざまな態様のパイプ55の取り付けを実施することができる。
1 パイプ抱持バンド取付具(バンド取付具)
3 基礎壁
5 外壁
5a 金属外装材
6 凸部
7 溝部
7a 底部
10 台座
11 固定部
11a 固定孔
12 取付基部
12a 長孔
12b 周縁部
12c 突出部
13 起立部
20 バンド支持部材
21 基板部
21a 固定具挿通孔
22 バンド取付部
22a 長孔
30 根角ボルト(固定具)
31 頭部
32 軸部
32a 根角部
32b ねじ部
33 蝶ナット
50 パイプ抱持バンド
55 パイプ




Claims (3)

  1. 上下方向に延びる溝部が横方向に複数、略平行に並設された外壁に取り付けられるパイプ抱持バンド取付具であって、
    前記溝部のうちの隣り合う溝部のそれぞれの略同高さ位置に固定される固定部と、該固定部間を橋渡しするように連結し、該固定部間に延びる方向に沿った長孔を有した取付基部とを備えた台座と、
    前記取付基部の前記長孔の適所に固定具で着脱自在に取り付けできる、固定具挿通孔付きの基板部、および、該基板部より前方に突出し、パイプ抱持バンド取付用の長孔を前後方向に延びるように備えたバンド取付部を有したL字状のバンド支持部材とを備えており、
    前記台座は、前記固定部を1つの溝部の上下に並べて設置され得る形状とされており、
    前記固定具挿通孔は、その一組の対辺がともに前記基板部の長手方向に平行な略正方形孔とされており、
    前記固定具は、前記長孔と前記固定具挿通孔とに跨る厚みを有した根角部を備えた根角ボルトよりなり、
    前記固定具は、前記根角部が前記長孔に挿通された状態でのスライドが可能とされるとともに、前記台座に対する回動が禁止される構成とされ、かつ、
    前記バンド支持部材の前記基板部は、前記固定具挿通孔に前記根角部が挿通された状態での前記固定具に対する回動が禁止される構成とされていることを特徴とするパイプ抱持バンド取付具。
  2. 請求項1において、
    前記長孔の周縁部のうち前記固定具の軸部の挿通箇所の近傍部位に、該軸部を固定する突出部が形成されており、
    前記固定具は、前記突出部により前記長孔内のスライドが禁止されていることを特徴とするパイプ抱持バンド取付具。
  3. 上下方向に延びる溝部が横方向に複数、略平行に並設された外壁に取り付けられるパイプ抱持バンド取付具の組み立て方法であって、
    前記パイプ抱持バンド取付具は、
    前記溝部のうちの隣り合う溝部のそれぞれの略同高さ位置に固定される固定部と、該固定部間を橋渡しするように連結し、該固定部間に延びる方向に沿った長孔を有した取付基部とを備えた台座と、
    前記取付基部の前記長孔の適所に固定具で着脱自在に取り付けできる、固定具挿通孔付きの基板部を有したバンド支持部材とを備えており、
    前記台座は、前記固定部を1つの溝部の上下に並べて設置され得る構成とされており、
    前記長孔に前記固定具を挿通し、前記長孔の周縁部のうち前記固定具の軸部の挿通箇所の近傍部位をプレス加工して前記固定具を前記長孔に固定し、その後、前記バンド支持部材を取り付けることを特徴とするパイプ抱持バンド取付具の組み立て方法。
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