JP6396725B2 - 給湯システム、給湯システムの制御方法及び給湯器 - Google Patents

給湯システム、給湯システムの制御方法及び給湯器 Download PDF

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この発明は、省エネルギー性能に優れる給湯システム、給湯システムの制御方法及び給湯器に関する。
ユーザーの利便性を向上すべく、1台の給湯器に対して複数のリモコンを組み合わせた給湯システムが広く知られている。たとえば、台所リモコンでは、フライパンやグリル皿などの調理具や、食器などに付着した油汚れを落としやすいように、比較的高温(たとえば60℃)の給湯温度を設定し、一方、浴室リモコンでは、シャワーに適した温度(たとえば41℃)の給湯温度を設定するというように使用される。
浴室リモコンで設定した41℃の湯でシャワーを浴びているときに、台所リモコンの設定温度の湯に切り替わっては、火傷するおそれがある。そこで、複数のリモコンを使用する給湯システムでは、いずれのリモコンの設定温度を優先するかという優先権という手法が採用されている。特許文献1では浴室リモコンに人感センサーを設けて、浴室に人が居るあいだは、浴室リモコンに優先権を与え続けることで、浴室リモコンの設定温度を優先し、浴室に人が居なくなったら台所リモコンに優先権を移すことで台所リモコンの設定温度に切り替えるようにしている。
特開平3−251647号公報
また近時は、さらなる利便性を図るべく、洗面室に第3のリモコン(増設リモコン)も使用する給湯システムがある。この第3のリモコンは、洗面室で洗顔や手洗いなどをするユーザーが、所望の湯温を得るために使用される。この第3のリモコンが無ければ、洗顔や手洗い時にも、台所リモコンで設定されている比較的高温(たとえば60℃)の湯が供給されてしまう。このことは、延いてはエネルギーの浪費につながる。つまり、第3のリモコンは、ユーザーにとって利便性が向上するだけでなく、省エネルギーにも貢献するのである。
しかしながら、このような第3のリモコンを増設するには、コストがかかる。そこで、依然として、第3のリモコンが設置されないことが多い。
本件発明者は、洗面室での湯の使用シーンを調査し、以下の知見を得た。
すなわち、風呂から出た人は、洗面室で、男性であればヘアトニック・ヘアジェル・ヘアリキッドといった整髪剤を付けて髪を整え、また女性であれば化粧水・美容液・乳液・ナイトクリームといった基礎化粧品を付けて肌を整えることが多い。そして、いずれにしても、その後、手を洗う。
本件発明者は、このようなシーンに着目し、第3のリモコンを増設することなく、省エネルギー性能に優れた給湯システムを完成するに至った。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた。本発明の目的は、無駄にエネルギーを消費することを防止して省エネルギー性能に優れる給湯システム、給湯システムの制御方法及び給湯器を提供することである。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。また符号を付して説明した構成は適宜代替しても改良してもよい。
第1の発明は、複数のリモコン(50,60)を使用し、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、住居へ湯を供給する給湯器(10)の給湯温度とする給湯システムであって、浴室に人が居るか否かを検出する人感センサー(57)と、前記浴室に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出する場合に優先権が設定される浴室リモコン(50)と、台所に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出しない場合に優先権が設定可能になる台所リモコン(60)と、前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、前記給湯器の給湯温度として決定する給湯温度決定部(S20,S40,S60,S80,S90)と、を有し、前記給湯温度決定部は、前記浴室リモコンに優先権が設定されている場合であって前記人感センサーが人を検出しないときには、優先権を前記浴室リモコンに維持した状態で前記給湯器の給湯温度を前記浴室リモコンに設定された温度よりも低い所定温度に変更する、給湯システムである。
第2の発明は、第1の発明において、前記所定温度は、給湯設定可能な最低温度である給湯システムである。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記給湯温度決定部は、前記給湯器の給湯温度を前記所定温度に変更するとともに、前記給湯器の最大出湯可能流量も変更する給湯システムである。
第4の発明は、第1から第3までのいずれかひとつの発明において、前記浴室リモコン又は前記台所リモコンの自動ボタンがオン状態の場合に、湯張りし、その後、保温・保水位処理を実行する自動処理部(S110)を有し、前記自動処理部は、前記人感センサーが人を検出しない場合に、保温・保水位処理を休止する給湯システムである。
第5の発明は、住居へ湯を供給する給湯器(10)と、浴室に人が居るか否かを検出する人感センサー(57)と、前記浴室に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出する場合に優先権が設定される浴室リモコン(50)と、台所に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出しない場合に優先権が設定可能になる台所リモコン(60)と、を有し、前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、前記給湯器の給湯温度とする給湯システムの制御方法であって、前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、前記給湯器の給湯温度として決定するとともに、前記浴室リモコンに優先権が設定されている場合であって前記人感センサーが人を検出しないときには、優先権を前記浴室リモコンに維持した状態で前記給湯器の給湯温度を前記浴室リモコンに設定された温度よりも低い所定温度に変更する給湯温度決定工程(S20,S40,S60,S80,S90)をさらに有する、給湯システムの制御方法である。
第6の発明は、浴室に人が居るか否かを検出する人感センサー(57)と、前記浴室に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出する場合に優先権が設定される浴室リモコン(50)と、台所に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出しない場合に優先権が設定可能になる台所リモコン(60)と、を有し、前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、前記給湯器の給湯温度とする給湯システムに用いられる給湯器であって、前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を決定給湯温度として運転するとともに、前記浴室リモコンに優先権が設定されている場合であって前記人感センサーが人を検出しないときには、優先権を前記浴室リモコンに維持した状態で前記浴室リモコンに設定された温度よりも低い所定温度を決定給湯温度として運転する、給湯器である。

この態様によれば、浴室リモコンに優先権が設定されている場合であって人感センサーが人を検出しないときには、給湯器の給湯温度を浴室リモコンに設定された温度よりも低い所定温度に変更するので、無駄に湯を沸かしてしまう事態を防止でき、優れた省エネルギー性能を呈する。
図1は、給湯システムの概略について説明する図である。 図2は、給湯システムに用いられるリモコンを示す図である。 図3は、コントローラー40が実行するメイン処理のフローチャートである。 図4は、コントローラー40が実行する台所運転ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。 図5は、コントローラー40が実行する浴室運転ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。 図6は、コントローラー40が実行する浴室優先ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。 図7は、コントローラー40が実行する人感センサー検知処理サブルーチンのフローチャートである。 図8は、コントローラー40が実行する人感センサー不検知処理サブルーチンのフローチャートである。 図9は、コントローラー40が実行する、第2実施形態としての台所運転ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。 図10は、コントローラー40が実行するメイン処理のフローチャートである。 図11は、コントローラー40が実行する自動ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。 図12は、コントローラー40が実行する保温・保水位モード処理サブルーチンのフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
最初に、実施形態の理解が容易になるように、給湯システムの基本構成について説明する。
図1は、給湯システムの概略について説明する図である。
給湯システム1は、給湯器10と、給水管路20と、給湯管路30とを含む。
給湯器10は、屋外に設置される。集合住宅であれば、玄関脇のパイプシャフト・メーターボックスやベランダなどに設置されることが多い。給湯器10は、1分間に1リットルの水を25℃上昇させる能力に応じた号数で呼ばれる。入水温度15℃の場合に出湯温度40℃(上昇温度差25℃)に上げるときに出湯可能な最大流量が毎分16リットル(16リットル/min)の機器は「16号給湯器」と呼ばれる。25degup24リットル/minの機器は「24号給湯器」,25degup10リットル/minの機器は「10号給湯器」と呼ばれる。
「24号給湯器」使用時、入水温度15℃のときにリモコン設定温度を40℃とすると、出湯温度40℃の湯を24リットル/min(=25×24÷(40−15))出湯する。したがって、浴槽(例えば240リットル)に湯張りをする場合には、約10分(=240÷24)で入浴可能となる。
これに対して、リモコン設定温度を60℃とすると、出湯温度60℃の湯を13.3リットル/min(=25×24÷(60−15))出湯する。すなわち、蛇口を最大開度にして24リットル/minの湯が出る場合(蛇口の能力、給水圧力等の条件がそろっている場合)に、リモコン設定温度を40℃として蛇口開度を全開にすると24リットル/minで出湯するが、リモコン設定温度を60℃として蛇口開度を全開時に24リットル/minで出湯すると40℃の湯にしかならない。そこで、給湯器10には、内部に「流量制御弁」が組み込まれており、最大出湯量を、リモコン設定温度に応じて制限するようになっている。
続いて、給水管路20及び給湯管路30について説明する。図1の給湯システム1は、さや管ヘッダータイプと呼ばれるものであり、給水管路20は、給水元さや管21と、給水ヘッダー22と、給水枝さや管23とを含む。また給湯管路30は、給湯元さや管31と、給湯ヘッダー32と、給湯枝さや管33とを含む。
給水元さや管21は、水道メーター21aに接続され、途中で分岐して、給湯器10及び給水ヘッダー22に接続される。給水ヘッダー22は、給水元さや管21を介して供給された水を、たとえば図1であれば、5本の給水枝さや管23に分岐する。各給水枝さや管23は、台所・浴室・洗面室・洗濯機・トイレの蛇口などに接続される。このような構造であるので、水道メーター21aを流れた水が、給湯器・台所・浴室・洗面室・洗濯機・トイレに供給される。
給湯元さや管31は、給湯器10及び給湯ヘッダー32に接続される。給湯ヘッダー32は、給湯元さや管31を介して供給された湯を、たとえば図1であれば、3本の給湯枝さや管33に分岐する。各給湯枝さや管33は、台所・浴室・洗面室の蛇口などに接続される。このような構造であるので、給湯器10で加熱された湯が、台所・浴室・洗面室に供給される。
ヘッダーを用いて枝さや管を分岐するさや管ヘッダータイプに対して、1本の配管から、台所の近くで台所用の枝さや管を分岐し、浴室の近くで浴室用の枝さや管を分岐するという先分岐タイプという旧来の工法もある。先分岐タイプでは、枝さや管の分岐箇所が分散しているが、さや管ヘッダータイプでは、枝さや管の分岐箇所が集中している。漏水は、さや管の接続箇所で生じる。さや管ヘッダータイプであれば、漏水の可能性がある箇所が集中しているので、この接続箇所に漏水検知器を設けておくことで、漏水を容易に発見できるというメリットがある。また、ヘッダー(枝さや管の接続箇所)を直接目視するための点検口を設けやすい。
さや管ヘッダータイプには、給水ヘッダー22及び給湯ヘッダー32を配置する場所によって2つのタイプがある。1つは、元ヘッダー方式と呼ばれるタイプであり、もう1つは、先ヘッダー方式と呼ばれるタイプである。
元ヘッダー方式というのは、給水ヘッダー22及び給湯ヘッダー32を給湯器10の近くに配置するタイプである。これに対して、先ヘッダー方式というのは、給水ヘッダー22及び給湯ヘッダー32を給湯器10から離して、屋内の水回り付近に配置するタイプである。さや管を床板の下に配索する床転がし配管工法であれば、給水ヘッダー22及び給湯ヘッダー32をたとえば洗面化粧台の床板の下に配置する。一方、さや管を天井に配索する天井配管工法であれば、給水ヘッダー22及び給湯ヘッダー32をたとえばユニットバスの天井裏に配置する。給水ヘッダー22及び給湯ヘッダー32を洗面化粧台の床板の下に配置した場合は、洗面化粧台の床板を外すことで、漏水の有無を容易に確認できる。
ここで、給湯元さや管31及び給湯枝さや管33の具体的なサイズについて補足しておく。
給湯元さや管31は、太めである。たとえば16Aと呼ばれるパイプを使用する。このパイプのサイズは、外径21.5mm×内径16.2mmである。上述の通り、給湯元さや管31は、屋外に設置された給湯器10から洗面化粧台の床下の給湯ヘッダー32まで延びる。給湯器10がフロアから1.5mくらいの高さに設置されることを考慮すると、給湯元さや管31の長さは、住居の広さやレイアウトにもよるが、数m〜十数mになる。
給湯枝さや管33は、細めである。たとえば13Aと呼ばれるパイプを使用する。このパイプのサイズは、外径17mm×内径12.8mmである。上述の通り、給湯元さや管31は、洗面化粧台の床下の給湯ヘッダー32から台所・浴室・洗面室の蛇口まで延びる。給湯元さや管31の長さについても、住居の広さやレイアウトにもよるが、数m程度になる。
また給湯システム1には、給湯器10の運転を制御するコントローラー40と、浴室に設置される浴室リモコン50と、台所に設置される台所リモコン60とを含む。浴室リモコン50及び台所リモコン60は、操作者によって操作されて、信号をコントローラー40に送る。この信号に基づいて、コントローラー40は、給湯器10の運転を制御する。なおコントローラー40は、給湯器10に内蔵されていたり一体化されていても、別体化されていてもよい。浴室リモコン50及び台所リモコン60の詳細については、図2を参照して説明する。
図2は、給湯システムに用いられるリモコンを示す図である。図2(A)は浴室リモコン、図2(B)は台所リモコンである。また、図2(C)に増設リモコンを示す。
浴室リモコン50には、運転ボタン51、自動ボタン52、おいだきボタン53、呼び出しボタン54、優先切替ボタン55が設けられている。また、スピーカー56も設けられている。さらに人感センサー57も設けられている。ディスプレー58には、給湯器10の設定温度(図面では41℃)、湯張り温度(図面では41℃)、現在の時刻(図面ではPM7:00)などが表示される。なお、この図2(A)では、浴室リモコン50に優先権がある状態が示されており、給湯器10の設定温度が41℃と表示されている。また、図示は省略されるが、カバー59を開けると、給湯温度の調整ボタンなどが設けられている。
台所リモコン60には、運転ボタン61、自動ボタン62、おいだきボタン63が設けられている。また、スピーカー66も設けられている。ディスプレー68には、給湯器10の設定温度(図面では60℃)、現在の時刻(図面ではPM7:00)などが表示される。なお、この図2(B)では、台所リモコン60に優先権がある状態が示されており、給湯器10の設定温度が60℃と表示されている。また、図示は省略されるが、カバー69を開けると、給湯温度調整ボタンなどが設けられている。
また、参考までに増設リモコンについても説明する。増設リモコン70には、運転ボタン71、給湯温度調整ボタン711が設けられている。ディスプレー78には、給湯器10の設定温度(図面では41℃)などが表示される。この増設リモコン70で給湯器10の設定温度を変更するには、運転ボタン71を押して一旦運転を停止し、再度運転ボタン71を押して運転を再開する。このようにすることで、増設リモコン70に優先権が設定され、給湯温度調整ボタン711のアップボタン/ダウンボタンによって、設定温度を変更することができる。
上述したように、洗面室の増設リモコンは、洗面室で洗顔や手洗いなどをする人が、所望の湯温を得るために使用する。この増設リモコンが無ければ、洗顔や手洗い時にも、台所リモコンで設定されている比較的高温(たとえば60℃)の湯が供給されてしまう。増設リモコンで湯温を調整すれば、このような事態を防止できるが、コストがかかる。そこで、依然として、増設リモコンが設置されないことが多い。
本件発明者は、洗面室での湯の使用シーンを調査したところ、風呂上がりに洗面室で手洗いする人が多いということが分かった。
そこで、浴室から人が出たことを人感センサー57で検出したら、給湯器10の設定温度を低めの温度(最適なのは、設定可能な最低温度)に自動的に変更することで、ユーザーの利便性を損なうことなく、優れた省エネルギー性能を呈する給湯システムを完成するに至ったのである。
以下では、フローチャートを参照して、コントローラー40が実行する制御の具体的な内容について説明する。
図3は、コントローラー40が実行するメイン処理のフローチャートである。この処理は、微小時間(たとえば10ミリ秒)サイクルで繰り返し実行される。
ステップS10においてコントローラー40は、台所リモコン60の運転ボタン61が押されたか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS20へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS30へ処理を移行する。
ステップS20においてコントローラーは、台所運転ボタン処理を実行する。具体的な内容は、図4を参照して後述する。
ステップS30においてコントローラー40は、浴室リモコン50の運転ボタン51が押されたか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS40へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS50へ処理を移行する。
ステップS40においてコントローラーは、浴室運転ボタン処理を実行する。具体的な内容は、図5を参照して後述する。
ステップS50においてコントローラー40は、浴室リモコン50の優先切替ボタン55が押されたか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS60へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS70へ処理を移行する。
ステップS60においてコントローラーは、浴室優先ボタン処理を実行する。具体的な内容は、図6を参照して後述する。
ステップS70においてコントローラー40は、浴室リモコン50の人感センサー57が人を検知しているか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS80へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS90へ処理を移行する。
ステップS80においてコントローラーは、人感センサー検知処理を実行する。具体的な内容は、図7を参照して後述する。
ステップS90においてコントローラーは、人感センサー不検知処理を実行する。具体的な内容は、図8を参照して後述する。
図4は、コントローラー40が実行する台所運転ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。
この処理は、上述の通り、台所リモコン60の運転ボタン61が押されたら、実行される。
ステップS21においてコントローラー40は、現在運転中であるか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が否であればステップS22へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS23へ処理を移行する。
ステップS22においてコントローラーは、台所リモコン60に優先権を設定して運転を開始する。このとき決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になる。
ステップS23においてコントローラーは、運転を停止する。
図5は、コントローラー40が実行する浴室運転ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。
この処理は、上述の通り、浴室リモコン50の運転ボタン51が押されたら、実行される。
ステップS41においてコントローラー40は、現在運転中であるか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が否であればステップS42へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS43へ処理を移行する。
ステップS42においてコントローラーは、浴室リモコン50に優先権を設定して運転を開始する。このとき決定給湯温度は、浴室リモコン50の給湯設定温度になる。
ステップS43においてコントローラーは、運転を停止する。
図6は、コントローラー40が実行する浴室優先ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。
この処理は、上述の通り、浴室リモコン50の優先切替ボタン55が押されたら、実行される。
ステップS61においてコントローラー40は、優先権が浴室リモコン50にあるか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS62へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS63へ処理を移行する。
ステップS62においてコントローラーは、優先権を台所リモコン60に変更する。これによって決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になる。
ステップS63においてコントローラーは、優先権を浴室リモコン50に変更する。これによって決定給湯温度は、浴室リモコン50の給湯設定温度になる。
図7は、コントローラー40が実行する人感センサー検知処理サブルーチンのフローチャートである。
この処理は、上述の通り、浴室リモコン50の人感センサー57が人を検知しているときに、実行される。
ステップS81においてコントローラー40は、優先権が台所リモコン60にあるか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS82へ処理を移行し、判定結果が否であれば一旦処理を抜ける。
ステップS82においてコントローラー40は、台所リモコン60にある優先権がステップS62の処理で台所リモコン60に変更されたものであるか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が否であればステップS83へ処理を移行し、判定結果が肯であれば一旦処理を抜ける。
ステップS83においてコントローラーは、優先権を浴室リモコン50に変更する。これによって決定給湯温度は、浴室リモコン50の給湯設定温度になる。
図8は、コントローラー40が実行する人感センサー不検知処理サブルーチンのフローチャートである。
この処理は、上述の通り、浴室リモコン50の人感センサー57が人を検知しないときに、実行される。
ステップS91においてコントローラー40は、優先権が浴室リモコン50にあるか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS92へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS93へ処理を移行する。
ステップS92においてコントローラーは、決定給湯温度を、給湯設定可能な最低温度(たとえば、32℃)に変更する。
ステップS93においてコントローラー40は、台所リモコン60にある優先権がステップS62の処理で台所リモコン60に変更されたものであるか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS94へ処理を移行し、判定結果が否であれば一旦処理を抜ける。
ステップS94においてコントローラーは、台所リモコン60に優先権を設定する。これによって決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になる。
次に、各シーンに沿って、コントローラー40の処理を説明する。なお以下では、上述のフローチャートとの対応が分かりやすくなるように、フローチャートのステップ番号を適宜記載する。
(運転停止中に、台所リモコン60の運転ボタン61が押された場合)
運転停止状態で、台所リモコン60の運転ボタン61が押されたら、コントローラー40は、START→S10→S20→S21→S22→S30→S50→S70→S90→S91→S93→ENDと処理して、台所リモコン60に優先権を設定して、台所リモコン60の設定温度で給湯器10を運転を開始する。これによって決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になる。
(続いて人が入浴する場合)
人が浴室に入ると、その人を人感センサー57が検知して、コントローラー40は、START→S10→S30→S50→S70→S80→S81→S82→S83→ENDと処理して、優先権を浴室リモコン50に変更して、浴室リモコン50の設定温度で給湯器10を運転する。これによって決定給湯温度は、浴室リモコン50の給湯設定温度になる。
(続いて人が風呂から上がって浴室から出た場合)
人が浴室から出ると、人感センサー57は不検知状態になり、コントローラー40は、START→S10→S30→S50→S70→S90→S91→S92→ENDと処理して、決定給湯温度を、給湯設定可能な最低温度(たとえば、32℃)に変更して給湯器10を運転する。決定給湯温度が変更されたので、浴室リモコン50のディスプレー58や、台所リモコン60のディスプレー68が、その温度(たとえば、32℃)を表示することとなり、台所にいる人がこの表示を見ることで、風呂から人が出たことを認識できる。
なお、給湯器10の決定給湯温度が、最低温度に変更されても、給湯元さや管31には、浴室に供給していた41℃の湯が残っている。上述の通り、給湯元さや管31は、給湯器10及び給湯ヘッダー32に接続され、給湯ヘッダー32は、洗面化粧台の床下に配置されることが多い。すなわち、この場合は、洗面化粧台のすぐ下まで、41℃の湯が充満しているのである。そのため、この41℃の湯がしばらく蛇口から流れる。上述のように、給湯元さや管31は、内径16.2mmであるので、1mあたり206ccの湯が残っている。給湯元さや管31の長さを仮に8mとすると、1.6リットルの湯量である。毎分5リットルで使用しても、20秒程度流れる。毎分5リットルというのは、チョロチョロとした流量ではなく、食器を洗うときの流量である。風呂から出た人が、単に、整髪剤や化粧品が付いた手を洗うには、湯が跳ねるほどの強い流量である。最近の節水タイプの蛇口(水栓)であれば、毎分3〜4リットルであるから、もっと長時間使える。いずれにせよ、手に付いた整髪剤や化粧品を落とすには、十分である。したがって、人が風呂から上がって、人感センサー57が不検知状態になったシーンで、給湯器10の給湯温度を最低温度に変更しても、風呂上がりのユーザーの利便性を損なわない。またこのようにしなければ、給湯器10が60℃の湯を沸かしてしまい、いわば41℃の湯を押し出すために、60℃の湯を使うことになり、無駄に湯を沸かしてしまうことになってしまうが、本実施形態によれば、そのような事態を防止できるので、優れた省エネルギー性能を呈するのである。
(続いて台所で湯を使う場合)
この場合は、給湯器10の給湯温度を高くするために、優先権を台所リモコン60に移したい。この場合、ユーザーは、台所リモコン60の運転ボタン61を押す。すると、コントローラー40は、START→S10→S20→S21→S23→S30→S50→S70→S90→S91→S92→ENDと処理して、運転を停止する。続いて、ユーザーが、再び、台所リモコン60の運転ボタン61を押すと、コントローラー40は、START→S10→S20→S21→S22→S30→S50→S70→S90→S91→S93→ENDと処理して、台所リモコン60に優先権を設定して、台所リモコン60の設定温度で給湯器10を運転を開始する。このようにして、ユーザーは、優先権を台所リモコン60に移すことができ、決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になる。
なお、ユーザーが浴室に行って、浴室リモコン50の優先切替ボタン55を押してもよい。この場合、コントローラー40は、START→S10→S30→S50→S60→S61→S62→S70→S80→S81→S82→ENDと処理して、優先権を台所リモコン60に変更する。このようにしても、ユーザーは、優先権を台所リモコン60に移すことができ、決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になる。ユーザーが再び浴室リモコン50の優先切替ボタン55を押せば、コントローラー40は、START→S10→S30→S50→S60→S61→S63→S70→S80→S81→ENDと処理して、優先権を浴室リモコン50に変更する。
(浴室に人が居るにもかかわらず、優先権を台所リモコンに移そうとした場合)
浴室に人が居るにもかかわらず、優先権を台所リモコンに移そうとして、ユーザーが台所リモコン60の運転ボタン61を押した場合には、以下のように処理される。まず、コントローラー40は、START→S10→S20→S21→S23→S30→S50→S70→S80→S81→ENDと処理して、運転を停止する。続いて、ユーザーが、再び、台所リモコン60の運転ボタン61を押すと、コントローラー40は、START→S10→S20→S21→S22→S30→S50→S70→S80→S81→S82→S83→ENDと処理して、優先権を、一瞬、台所リモコン60に設定するが、すぐに優先権を浴室リモコン50に移動させるので、浴室に人が居るときに、シャワーから高温の湯が出てしまうことを防止できる。
(人が風呂掃除などのために浴室に入った場合)
この場合でも、コントローラー40は、START→S10→S30→S50→S70→S80→S81→S82→S83→ENDと処理して、優先権を浴室リモコン50に変更する。台所で湯を使う場合には、給湯器10の設定温度を高くするために、優先権を台所リモコン60に移したい。そこで、浴室のユーザーは、浴室リモコン50の優先切替ボタン55を押す。すると、コントローラー40は、START→S10→S30→S50→S60→S61→S62→S70→S80→S81→S82→ENDと処理するので、優先権は、浴室リモコン50に移ることなく、台所リモコン60に残るので、決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になり、給湯器10の設定温度を高くすることができる。
優先権が浴室リモコン50に移らないロック状態を解除するには、浴室のユーザーが、再び、浴室リモコン50の優先切替ボタン55を押す。すると、コントローラー40は、START→S10→S30→S50→S60→S61→S63→S70→S80→S81→ENDと処理するので、優先権は、浴室リモコン50に変更される。このようにして、優先権が浴室リモコン50に移らないロック状態を解除できる。
あるいは、単に、浴室から出れば、人感センサー57は不検知状態になり、コントローラー40は、START→S10→S30→S50→S70→S90→S91→S93→S94→ENDと処理して、優先権を台所リモコン60に設定し直す。そして、次サイクル以降、人が浴室に入った場合には、コントローラー40は、START→S10→S30→S50→S70→S80→S81→S82→S83→ENDと処理するので、優先権は、浴室リモコン50に変更される。このようにしても、優先権が浴室リモコン50に移らないロック状態を解除できる。
(運転停止中に、浴室リモコン50の運転ボタン51が押された場合)
運転停止中に、浴室リモコン50の運転ボタン51が押されたら、コントローラー40は、START→S10→S30→S40→S41→S42→S50→S70→S80→S81→ENDと処理して、浴室リモコン50に優先権を設定して運転を開始する。これによって、決定給湯温度は、浴室リモコン50の給湯設定温度になる。
(運転中に、浴室リモコン50の運転ボタン51が押された場合)
運転中に、浴室リモコン50の運転ボタン51が押されたら、コントローラー40は、START→S10→S30→S40→S41→S43→S50→S70→S80→S81→ENDと処理して、運転を停止する。
以上のように、コントローラー40は制御を実行する。
以上説明した本実施形態によれば、風呂上がりに洗面室で、整髪剤や化粧品を付けた人が、手を洗うときには、給湯器10の設定温度が、低めの温度(最適なのは、設定可能な最低温度)に自動的に変更される。上述したように、給湯器10の設定温度が、変更されても、給湯元さや管31には、浴室に供給していた41℃の湯が残っている。上述の通り、給湯元さや管31は、給湯器10及び給湯ヘッダー32に接続され、給湯ヘッダー32は、洗面化粧台の床下に配置されることが多い。すなわち、この場合は、洗面化粧台のすぐ下まで、41℃の湯が充満しているのである。そのため、この41℃の湯がしばらく蛇口から流れる。給湯元さや管31は、内径16.2mmであるので、1mあたり206ccの湯が残っている。給湯元さや管31の長さを仮に8mとすると、1.6リットルの湯量である。毎分5リットルで使用しても、20秒程度流れる。毎分5リットルというのは、チョロチョロとした流量ではなく、食器を洗うときの流量である。風呂上がりの人が、単に、整髪剤や化粧品が付いた手を洗うには、湯が跳ねるほどの強い流量である。最近の節水タイプの蛇口(水栓)であれば、毎分3〜4リットルであるから、もっと長時間使える。いずれにせよ、手に付いた整髪剤や化粧品を落とすには、十分である。したがって、人が風呂から上がって、人感センサー57が不検知状態になったシーンで、給湯器10の給湯温度を最低温度に変更しても、風呂上がりのユーザーの利便性を損なうことがない。またこのようにしなければ、給湯器10が60℃の湯を沸かしてしまい、いわば41℃の湯を押し出すために、60℃の湯を使うことになり、無駄に湯を沸かしてしまうことになってしまうが、本実施形態によれば、そのような事態を防止できるので、優れた省エネルギー性能を呈するのである。特に、給湯器10の給湯温度が、給湯設定可能な最低温度に変更されれば、省エネルギー効果が大きいが、最低温度でなくても、給湯温度を下げることでも、相応の効果が得られる。
このように、本発明の発明者は、風呂から上がったユーザーが、どのような給湯温度を望むのかという行動パターン分析に基づいて、増設リモコンを設置することなく、ユーザーの利便性を損なわない給湯システムを完成するに至ったのである。また、41℃の湯を押し出すために、60℃の湯を使うような、無駄に湯を沸かしてしまう事態を防止できるので、優れた省エネルギー性能を呈するのである。
住居の広さやレイアウトによっては、給湯元さや管31の長さが短いことも考えられるが、その場合でも、手を洗うための石鹸を泡立てるには十分である。その後は、石鹸を洗い流すだけの温度だけ必要であり、低い温度の湯(32℃の湯)が出てくるので、石鹸を洗い流すのに支障がない。
また、設定温度が変更されると、浴室リモコン50のディスプレー58や、台所リモコン60のディスプレー68に、その温度(たとえば、32℃)が表示されるので、台所にいる人がこの表示を見ることで、風呂から人が出たことを認識でき、非常に便利である。
なお、優先権を獲得している側のリモコンは優先権を獲得している旨を表示する優先ランプが点灯するが、浴室リモコン50に優先権が設定されている場合であって、人感センサーが人を検出しないときには、給湯器10の給湯温度を浴室リモコン50に設定された温度(例えば41℃)よりも、低い所定温度(第3のリモコンに優先権が設定されている想定の例えば32℃)に変更するので、浴室リモコン50の優先ランプの点灯表示を温度変更と共に消灯させても良い。また浴室には人がいないので、運転ボタン51のみ点灯させて残りの表示はすべて消灯させる省エネルギーモード(台所リモコン60は通常モード)としても良い。換言すれば、浴室リモコン50に優先権が設定されている場合であって、人感センサーが人を検出状態だったときも、検出しない状況に至っても、いずれの場合であっても台所リモコン60の優先ランプが消灯状態を維持していれば良い。このようにすることで、さらなる省エネルギー効果を得ることができるのである。
またユーザーが風呂から上がって、人感センサー57が不検知状態になったシーンで、給湯器10の給湯温度を最低温度に変更するとともに、給湯器10の内部に組み込まれている「流量制御弁」をコントロールして、最大出湯可能流量を制限してもよい。通常、流量制御弁は、特段制御されておらず全開状態(最大出湯可能流量がたとえば24リットル/min)になっていることが多い。またシステムによっては、シャワーのみ使用されている場合には無駄なエネルギー消費を防止すべく最大出湯可能流量をたとえば12リットル/minとか7リットル/minに制限している。浴室リモコン50に優先権が設定されている場合であって人感センサー57が検知状態であるときは、流量制御弁によってこのような最大出湯可能流量になっている。ユーザーが風呂から上がって人感センサー57が不検知状態になったシーンで、給湯温度を変更するとともに、さらに流量制御弁を制御して、最大出湯可能流量をたとえば3〜4リットル/minに制限すれば、洗面所で(整髪剤や化粧品が付いた手ではうまく開度操作ができずに)、不用意に蛇口を全開しても、湯量が強すぎて湯が跳ねる事態になることなく、整髪剤や化粧品が付いた手を洗うことができる。また流量が絞られているので、無用に湯を沸かすことを防止でき、この点においても高い省エネルギー効果を得ることができる。特にシングルレバータイプの水栓では、全開してしまうことが多いが、元の流量を絞っておけば、全開しても過剰な流量を回避でき、エネルギーの浪費を防止できるのである。この状態で、台所で出湯すると、給湯設定可能な最低温度(たとえば、32℃)、かつ、最大出湯可能流量が制限された流量(たとえば3〜4リットル/min)での使用となる。台所での使用にも、このような規制がかかるので、台所で湯を使用する場合であって流量や温度を変更したいときには(洗面所での湯使用と台所での湯使用が重なるときには)、洗面所で使用している風呂上がりの人と相談して、「優先権」を台所リモコンに移す操作(優先切換えボタン操作や運転ボタン51操作等)を行なう。
<第2実施形態>
第1実施形態では、運転中に、台所リモコン60の運転ボタン61が押されたら、一旦運転を停止し、再び、台所リモコン60の運転ボタン61が押されたら、優先権が台所リモコン60に移される。しかしながら、このような方式に限らず、優先権を移動してもよい。そこで、この第2実施形態では、優先権を移動させる他の方法について説明する。
図9は、コントローラー40が実行する、第2実施形態としての台所運転ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。
この処理は、台所リモコン60の運転ボタン61が押されたら、実行される。
ステップS21においてコントローラー40は、現在運転中であるか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が否であればステップS22へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS221へ処理を移行する。
ステップS22においてコントローラーは、台所リモコン60に優先権を設定して運転を開始する。このとき決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になる。
ステップS221においてコントローラー40は、優先権が浴室リモコン50にあるか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS222へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS23へ処理を移行する。
ステップS222においてコントローラー40は、浴室リモコン50の人感センサー57が人を検知しているか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が否であればステップS223へ処理を移行し、判定結果が肯であれば一旦処理を抜ける。
ステップS223においてコントローラーは、優先権を台所リモコン60に変更する。これによって決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になる。
次に、各シーンに沿って、コントローラー40の処理を説明する。
(人が風呂から上がって浴室から出た後、台所で湯を使う場合)
人が浴室に入ると、優先権が浴室リモコン50になり、浴室リモコン50の設定温度(たとえば41℃)で給湯器10が運転される。人が風呂から上がって浴室から出ると、優先権が浴室リモコン50のまま、給湯温度が、設定可能な最低温度(たとえば32℃)に変更される。
その後、台所で湯を使う場合は、給湯器10の給湯温度を高くするために、優先権を台所リモコン60に移したい。この場合、ユーザーは、台所リモコン60の運転ボタン61を押す。すると、コントローラー40は、START→S10→S20→S21→S221→S222→S223→S30→S50→S70→S90→S91→S93→ENDと処理して、優先権を台所リモコン60に移す。このようにして、ユーザーは、優先権を台所リモコン60に移すことができ、決定給湯温度は、台所リモコン60の給湯設定温度になる。
このように、本実施形態のように制御しても、人が風呂から上がって浴室から出た後、台所リモコン60で、優先権を台所リモコン60に移すことが可能になるのである。
<第3実施形態>
本発明による給湯システム1には、上述のように、浴室に人が居るか否かを検出する人感センサー57が設けられている。この人感センサー57を利用することで、浴室リモコン50の自動ボタン52又は台所リモコン60の自動ボタン62が押されて湯張りした後の省エネルギーを図ることもできる。
すなわち、従来は、自動ボタンが押されて湯張りして、適温の湯が適量供給された後は、保温・保水位モードに移行する。この保温・保水位モードでは、一定時間(たとえば30分)ごとに湯温を検出し、基準温度を下回ったら追い焚きする。また浴槽の水位(湯量)を圧力センサーで検出し、基準水位を下回ったら注湯する。このような保温・保水位モードを所定時間(たとえば4時間程度)、継続する。
風呂から最後に上がった人が、自動ボタンを押して自動モードを切れば問題ないが、忘れてしまうことが多い。この場合、本来は不要な保温・保水位モードを実行してしまい、エネルギーを無駄に消費してしまう。
そこで、この実施形態では、人感センサー57を利用して、人が浴室から居なくなったら、保温・保水位モードを休止し、人が再び浴室に入ったら、保温・保水位モードを再開するようにした。
以下では、フローチャートを参照して、コントローラー40が実行する制御の具体的な内容について説明する。
図10は、コントローラー40が実行するメイン処理のフローチャートである。このフローチャートは、図3のフローチャートに対して、ステップS100及びステップS110が追加されており、その他は基本的に図3のフローチャートと同じである。そこで、ステップS100及びステップS110についてのみ説明する。
ステップS100においてコントローラー40は、浴室リモコン50の自動ボタン52又は台所リモコン60の自動ボタン62がオンの状態であるか否かを判定する。なお浴室リモコン50の自動ボタン52及び台所リモコン60の自動ボタン62は、ユーザーに押されてオンになり、再度押されたり所定時間が経過するとオフになる。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS110へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS50へ処理を移行する。
ステップS110においてコントローラーは、自動ボタン処理を実行する。具体的な内容は、図11を参照して後述する。
図11は、コントローラー40が実行する自動ボタン処理サブルーチンのフローチャートである。
この処理は、上述の通り、浴室リモコン50の自動ボタン52又は台所リモコン60の自動ボタン62が押されたら、実行される。
ステップS111においてコントローラー40は、湯張りが完了したか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が否であればステップS112へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS113へ処理を移行する。
ステップS112においてコントローラーは、湯張りを続ける。
ステップS113においてコントローラー40は、湯張りが完了してから所定時間(たとえば4時間程度)、経過したか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が否であればステップS114へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS116へ処理を移行する。
ステップS114においてコントローラー40は、人感センサー57が人を検知するか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS115へ処理を移行し、判定結果が否であれば一旦処理を抜ける。
ステップS115においてコントローラーは、保温・保水位モード処理を実行する。具体的な内容は、図12を参照して後述する。
ステップS116においてコントローラーは、自動ボタンをオフする。
図12は、コントローラー40が実行する保温・保水位モード処理サブルーチンのフローチャートである。
この処理は、上述の通り、人感センサー57が人を検知するときに実行されるが、人を検知しなければスキップされる。すなわち、保温・保水位モードが休止される。
ステップS1151においてコントローラー40は、湯張りが完了してから又は前回ステップS1152を処理してから、一定時間(たとえば30分)が経過したか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS1152へ処理を移行し、判定結果が否であれば一旦処理を抜ける。
ステップS1152においてコントローラー40は、湯温を検出し、基準温度を下回ったか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS1153へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS1154へ処理を移行する。
ステップS1153においてコントローラーは、基準温度まで湯温が上昇するように追い焚きする。
ステップS1154においてコントローラー40は、浴槽の水位(湯量)を圧力センサーで検出し、基準水位を下回ったか否かを判定する。コントローラー40は、判定結果が肯であればステップS1155へ処理を移行し、判定結果が否であれば一旦処理を抜ける。
次に、各シーンに沿って、コントローラー40の処理を説明する。
(台所リモコン60の自動ボタン62が押された場合)
台所リモコン60の自動ボタン62が押されたら、コントローラー40は、START→S10→S30→S100→S111→S112→S50→S70→S90→S91→S93→ENDを繰り返し処理して、湯張りを実行する。
(湯張り完了後、短時間しか経過していない状態で、人が浴室に居る場合)
コントローラー40は、START→S10→S30→S100→S111→S113→S114→S115→S1151→S50→S70→S80→S81→ENDと処理する。
(その後、人が浴室から出た場合)
コントローラー40は、START→S10→S30→S100→S111→S113→S114→S50→S70→S90→S91→S92→ENDと処理して、保温・保水位処理をスキップする。
(その後、人が浴室に入った場合)
コントローラー40は、START→S10→S30→S100→S111→S113→S114→S115→S1151→S1152→S1153→S1154→S1155→S50→S70→S80→S81→ENDと処理して、保温・保水位処理を実行する。
その後、浴室リモコン50の自動ボタン52又は台所リモコン60の自動ボタン62が押されれば、自動モードがオフになり、それ以降はステップS110の自動ボタン処理がスキップされる。またユーザーが自動ボタンを切り忘れても、湯張りが完了してから所定時間(たとえば4時間程度)、経過すれば、ステップS116で自動ボタンがオフされ、それ以降はステップS110の自動ボタン処理がスキップされる。
以上説明したように、本実施形態によれば、人感センサー57を利用することで、浴室リモコン50の自動ボタン52又は台所リモコン60の自動ボタン62が押されて湯張りした後に、無駄に湯を沸かしたり、注湯してしまうことを防止でき、優れた省エネルギー効果を得ることができるのである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
たとえば、給水管路・給湯管路として、さや管ヘッダータイプを例示したが、これには限られない。先分岐タイプにも適用可能である。
また、人感センサーは、浴室リモコンに設けられるものを例示したが、浴室リモコンと別体に構成されていてもよい。天井などや照明具に設けられていてもよい。
さらに、上記で挙げた温度等の数値は例示に過ぎない。
また、上記では、第3のリモコン(増設リモコン)を増設できるシステムにおいて第3のリモコンを設置しない場合を掲げて説明したが、そもそも第3のリモコンを増設できないシステムにも適用できることは勿論である。
給湯器には給湯単能器、風呂給湯器、給湯暖房機等があるが、本発明はいずれの給湯器にも適用可能である。また給湯器にはガスを熱源としたもの、石油(灯油、重油)を熱源としたもの、電気を熱源としたもの等があるが、本発明はいずれの給湯器にも適用可能である。
上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
1 給湯システム
10 給湯器
40 コントローラー(給湯温度決定部/給湯温度決定工程)
50 浴室リモコン
57 人感センサー
60 台所リモコン
S20,S40,S60,S80,S90 給湯温度決定部/給湯温度決定工程

Claims (6)

  1. 複数のリモコンを使用し、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、住居へ湯を供給する給湯器の給湯温度とする給湯システムであって、
    浴室に人が居るか否かを検出する人感センサーと、
    前記浴室に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出する場合に優先権が設定される浴室リモコンと、
    台所に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出しない場合に優先権が設定可能になる台所リモコンと、
    前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、前記給湯器の給湯温度として決定する給湯温度決定部と、
    を有し、
    前記給湯温度決定部は、前記浴室リモコンに優先権が設定されている場合であって前記人感センサーが人を検出しないときには、優先権を前記浴室リモコンに維持した状態で前記給湯器の給湯温度を前記浴室リモコンに設定された温度よりも低い所定温度に変更する、
    給湯システム。
  2. 請求項1に記載の給湯システムにおいて、
    前記所定温度は、給湯設定可能な最低温度である、
    給湯システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の給湯システムにおいて、
    前記給湯温度決定部は、前記給湯器の給湯温度を前記所定温度に変更するとともに、前記給湯器の最大出湯可能流量も変更する、
    給湯システム。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の給湯システムにおいて、
    前記浴室リモコン又は前記台所リモコンの自動ボタンがオン状態の場合に、湯張りし、その後、保温・保水位処理を実行する自動処理部を有し、
    前記自動処理部は、前記人感センサーが人を検出しない場合に、保温・保水位処理を休
    止する、
    給湯システム。
  5. 住居へ湯を供給する給湯器と、
    浴室に人が居るか否かを検出する人感センサーと、
    前記浴室に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出する場合に優先権が設定される浴室リモコンと、
    台所に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出しない場合に優先権が設定可能になる台所リモコンと、
    を有し、前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、前記給湯器の給湯温度とする給湯システムの制御方法であって、
    前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、前記給湯器の給湯温度として決定するとともに、前記浴室リモコンに優先権が設定されている場合であって前記人感センサーが人を検出しないときには、優先権を前記浴室リモコンに維持した状態で前記給湯器の給湯温度を前記浴室リモコンに設定された温度よりも低い所定温度に変更する給湯温度決定工程をさらに有する、
    給湯システムの制御方法。
  6. 浴室に人が居るか否かを検出する人感センサーと、
    前記浴室に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出する場合に優先権が設定される浴室リモコンと、
    台所に設置されて給湯温度が設定されるとともに、前記人感センサーが人を検出しない場合に優先権が設定可能になる台所リモコンと、
    を有し、前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を、前記給湯器の給湯温度とする給湯システムに用いられる給湯器であって、
    前記浴室リモコン及び前記台所リモコンのうち、優先権が設定されているリモコンに設定されている給湯温度を決定給湯温度として運転するとともに、前記浴室リモコンに優先権が設定されている場合であって前記人感センサーが人を検出しないときには、優先権を前記浴室リモコンに維持した状態で前記浴室リモコンに設定された温度よりも低い所定温度を決定給湯温度として運転する、
    給湯器。
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