JP6395338B1 - クリーニングシステム、販売データ処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】収納庫の利用に関する業務効率を向上させるクリーニングシステム、販売データ処理装置、収納庫及びプログラムを提供する。【解決手段】クリーニングシステム1は、利用者から預かるクリーニング品に関する預り情報を入力する入力手段と、収納庫の使用状態を管理する管理手段と、前記預り情報と前記使用状態とから返却可能日を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した返却可能日を出力する出力手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、クリーニングシステム、販売データ処理装置及びプログラムに関する。
クリーニング店では、業務の効率化に向けて様々な取り組みが行われている。例えば、クリーニングバッグとロッカーユニットとからなるクリーニング受け渡しシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−296315号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような技術では、収納庫(例えば、ロッカー等)の利用に関する業務の効率化が十分に図られていないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、収納庫の利用に関する業務効率を向上させる技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様であるクリーニングシステムは、利用者から預かるクリーニング品に関する預り情報を入力する入力手段と、収納庫の使用状態を管理する管理手段と、前記預り情報に基づく仕上りに要する所要日数と前記使用状態とを用いて返却可能日を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した返却可能日を出力する出力手段と、を備える。
また、上記クリーニングシステムにおいて、収納庫は複数の返却口を有し、前記算出手段は、前記預り情報に基づいて必要返却口数を特定し、特定した必要返却口数と前記所要日数と前記使用状態とから返却可能日を算出するようにしてもよい。
上記構成によれば、クリーニング品に関する預り情報と収納庫の使用状態とに基づいて好適な返却可能日が得られるため、業務効率が向上する。
上記クリーニングシステムにおいて、前記算出手段は、前記預り情報に含まれるボリューム情報に基づいて必要返却口数を特定してもよい。
また、上記クリーニングシステムは、前記算出手段により特定された必要返却口数を調整する調整手段を備え、前記算出手段は、前記調整手段により調整された必要返却口数に基づいて返却可能日を算出してもよい。
上記構成によれば、好返却可能日が得られるため、業務効率が向上する。
上記クリーニングシステムにおいて、使用可能な返却口数を日別に表示する表示手段を備え、前記表示手段は、前記調整手段を表示してもよい。
上記クリーニングシステムは、返却可能日を指定し、クリーニング品の返却日とする指定手段と、前記指定手段が指定した返却日における使用可能な返却口数を必要返却口数に基づいて更新する更新手段と、を備え、前記表示手段は、更新後の使用可能な返却口数を表示してもよい。
上記構成によれば、返却日を指定すれば更新後の使用可能な返却口数が表示されるため、最新の返却を確認する作業等が不要となり、業務効率が向上する。
上記クリーニングシステムは、必要返却口数に基づいて使用する返却口を決定する返却口決定手段を備え、前記返却口決定手段は、必要返却口数が2以上であるときは、隣接する返却口を決定してもよい。
上記構成によれば、利用者の利便性も向上させることができる。
上記クリーニングシステムは、前記返却口決定手段による返却口の決定結果を記憶する記憶手段を備え、前記返却口決定手段は、過去の決定結果に基づいて返却口を決定してもよい。
上記構成によれば、夫々の返却口を万遍なく利用することができる。
上記クリーニングシステムは、利用者識別情報又は前記預り情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った情報に基づいて、当該利用者又は前記預り情報に基づくクリーニング品を収納する返却口を報知する報知手段とを備えるようにしてもよい。
上記構成によれば、読取手段による読み取りによって簡便に返却口を確認することができるため、業務効率が向上する。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である販売データ処理装置は、上述の何れかに記載のクリーニングシステムを構成し、少なくとも前記出力手段を備える。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、クリーニングシステムにおける装置のコンピュータを、利用者から預かるクリーニング品に関する預り情報を入力する入力手段と、収納庫の使用状態を管理する管理手段と、前記預り情報に基づく仕上りに要する所要日数と前記使用状態とを用いて返却可能日を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した返却可能日を出力する出力手段として機能させるプログラムである。
上記構成によれば、上記と同様の効果を得ることができる。
以上のように、収納庫の利用に関する業務の効率性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るクリーニングシステムの概略構成図である。 POS端末の機能ブロック図である。 クリーニングシステムが記憶する各種情報の一例である。 クリーニングシステムが記憶する各種情報の一例である。 クリーニングシステムが記憶する各種情報の一例である。 クリーニングシステムが記憶する各種情報の一例である。 クリーニングシステムが記憶する各種情報の一例である。 確認画像(不良部分を示す画像)の一例である。 商品預り時の動作の一例を示すフローチャートである。 会員証画面の一例である。 伝票一覧画面の一例である。 伝票詳細画面(預り票画面、電子預り票)の一例である。 商品引渡し時の動作の一例を示すフローチャートである。 伝票詳細画面(預り票画面、電子預り票)の一例である。 商品引渡し時の他の動作の一例を示すフローチャートである。 商品引渡し時の他の動作の一例を示すフローチャートである。 商品引渡し時の他の動作の一例を示すフローチャートである。 ロッカーの一例を示した外観斜視図である。 クリーニングシステムが記憶する各種情報の一例である。 クリーニングシステムが記憶する情報の一例である。 ロッカーの使用状況の管理について説明する説明図である。 予約可能日の特定方法に関する動作の一例を示すフローチャートである。 予約可能日の特定方法について説明する説明図である。 ロッカー返却予定日カレンダー画面の一例である。 ロッカー返却予定日カレンダー画面の一例である。 クリーニングシステムが記憶する情報の一例である。 伝票詳細画面(預り票画面、電子預り票)の一例である。 返却口の隣接に関する判定に用いるファイルの一例である。 返却口の決定方法の一例を示すフローチャートである。 返却口の決定方法の他の例を示すフローチャートである。 返却口の決定方法について説明する説明図である。 返却口の他の決定方法について説明する説明図である。 ロッカー予約時の動作の一例を示すフローチャートである。 ロッカー予約時の他の動作の一例を示すフローチャートである。 ロッカー予約時の他の動作の一例を示すフローチャートである。 ロッカー返却予約確認画面(ロッカー返却予定一覧画面)の一例である。 印字、発行される媒体の一例である。 印字、発行される媒体の一例である。 返却ロッカーの表示部に表示される画面の一例である。 返却ロッカーの表示部に表示される画面の一例である。 返却ロッカーの表示部に表示される画面の一例である。 返却ロッカーの動作の一例を示すフローチャートである。 返却ロッカーの動作の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施形態に係るクリーニングシステム1の概略構成図である。クリーニングシステム1は、クリーニング業務をサポートするシステムである。
クリーニングシステム1は、管理装置10とPOS端末(事業者端末)20と店舗携帯端末30(事業者端末)と工場用端末40と利用者端末50とロッカー(後述)を備える。管理装置10、POS端末20、工場用端末40、および利用者端末50は、ネットワーク90を介して互いに接続される。ネットワーク90は特に限定しない。例えば、ネットワーク90は、無線LANや携帯電話網やインターネットなどを利用したものであってもよい。店舗携帯端末30は、POS端末20と、例えば、無線LANにより通信可能である。また、ロッカーも、ネットワーク90を介するなどして、他の装置(例えば、管理装置10、POS端末20等)と通信可能であってもよい。
なお、クリーニングシステム1から利用者端末50を除いた構成をクリーニングシステム2と称する場合がある。管理装置10、POS端末20、店舗携帯端末30、工場用端末40、ロッカーのうちのいずれか2つ乃至5つを備える構成をクリーニングシステム1と称する場合がある。一例として、管理装置10とPOS端末20とロッカーの3つからなるシステムや、POS端末20とロッカーの2つからなるシステムを、クリーニングシステム1(又は、クリーニングシステム2)と称する場合がある。なお、クリーニング工場を有しない形態の場合(即ち、クリーニング店で商品のクリーニングを行う形態の場合)には、クリーニングシステム1(クリーニングシステム2)は、少なくとも、工場用端末40を含まない。
管理装置10は、例えば、クリーニングシステム1に関する各種情報を管理、提供するサーバである。一例として、管理装置10は、クリーニングに関する各種サービスを提供するクラウドサーバであってもよい。なお、管理装置10は、他の装置(例えば、利用者端末50)に対し、プッシュ型の通信(通知)が実行可能であるものとする。また、管理装置10は、表示部を有していてもよいし有していなくてもよい。管理装置10が操作部や表示部を有しない場合(例えば、データセンタに設置されるサーバ等の場合)には、管理装置10と通信(接続)可能な他の装置(例えば、パーソナルコンピュータ等。非図示)を介して管理装置10のメンテナンス等を実行するようにしてもよい。
POS端末20は、クリーニング店(クリーニング取次店)に設置され、クリーニング店の店員によって操作される。POS端末20は、個人店(個人が営むクリーニング店)に設置されてもよいし、チェーン店(チェーン展開された各店舗)に設置されてもよい。即ち、クリーニングシステム1は、個人店およびチェーン店の何れにおいても適用可能である。店舗携帯端末30は、クリーニング店内において用いられる、例えばタブレット端末である。
工場用端末40は、クリーニング工場に設置され、クリーニング工場の担当者によって操作される。工場用端末40は、例えば、クリーニング前の商品の確認や、クリーニング後の完了報告などにおいて用いられる。工場用端末40は、例えば、パーソナルコンピュータなどであってもよい。
利用者端末50は、利用者が操作する端末(例えば、利用者が所持するスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等)である。利用者端末50は、ネットワーク90を介して管理装置10、管理装置10とは異なる装置(サーバ(図示省略))からアプリケーションプログラムをダウンロードしてインストール可能に構成されていてもよい。本実施形態では、クリーニングシステム1におけるクリーニング店(クリーニングに関する各種サービス)を利用する利用者向けのアプリケーションプログラム(以下、単に「クリーニングアプリ」と称する場合がある)が利用者端末50にインストールされ、当該クリーニングアプリにより会員登録が完了しているものとする。クリーニングアプリは、利用者端末50の表示部に表示される各種画面や各種メッセージに関するデータを含むものであってもよい。また、クリーニングアプリは、利用者の操作に応じて起動、実行、終了する場合に加えて、他のプログラム(アプリケーションプログラムやOS)からの要求に応じて、起動、実行、終了する場合があってもよい。例えば、クリーニングアプリは、利用者端末50に画面を表示せずに常駐し、他の装置(例えば、管理装置10等)から送信された情報を受信したかを監視し、情報を受信した場合には、受信した情報に応じた画面を利用者の操作によらずに表示部に表示するようにしてもよい。
図2は、POS端末20の機能ブロック図である。POS端末20は、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、表示部25、入力部26、印字部27、および通信部28を備えており、これら機能部は、バス29を介して互いに接続される。CPU21は、中央演算処理装置であり、例えば、RAM23に展開されたプログラムを実行することによって、POS端末20の動作を制御する。
ROM22は、読み出し専用のメモリであり、POS端末20を動作させるためのプログラムなどの各種情報を記憶する。RAM23は、一時記憶領域であり、CPU21が参照する情報(ROM22から読み出され展開されたプログラム、データ等)や生成した情報、通信部28を介して受信した情報や送信する情報等を一時記憶する。ハードディスク24は、補助記憶装置であり、CPU21が参照する情報や生成した情報、通信部28を介して受信した情報や送信する情報等を記憶する。
表示部25は、例えば液晶ディスプレイであり、POS端末20を操作する店員に対して情報を表示する。入力部26は、POS端末20を操作する店員から種々の操作を受け付けるための入力装置であり、表示部25の表示画面上に配置されたタッチパッド、ハンディースキャナー、カードリーダーなどを備える。印字部27は、種々の情報(例えば、各種の伝票、引渡し希望商品一覧等)を印字(印刷)、発行する。印字部27が発行する伝票は、例えば、客控え(「お預り票」「客用控え」とも称する。図27参照)、工場控え(「工場用控え」とも称する。図28参照)等である。通信部28は、ネットワーク90を介して各種機器と通信するための通信インターフェースである。
図3〜図7は、クリーニングシステム1が記憶する各種情報の一例である。図8は、不良部分(異常部分)を示す画像(画像データ)の一例である。なお、図3〜図7に示した各ファイル内の「…」は値の記載を省略した旨を示している。他図も同様である。
(顧客マスタファイル)
図3(A)は、管理装置10が記憶する顧客マスタファイルの一例である。顧客マスタファイルは、利用者である顧客(会員)に関する種々の基本情報を記憶するファイルである。図3(A)に示した顧客マスタファイルは、顧客コードに対応付けて、氏名(漢字)、氏名(ふりがな)、住所、通信先、メール、電話番号(1)、電話番号(2)、アプリ通信用識別情報、誕生日、会員登録日、登録店(店舗コード)などを記憶している。氏名(漢字)、氏名(ふりがな)、住所等は、会員登録時に利用者から取得した情報である。
顧客コードは、クリーニングシステム1において利用者の夫々を識別するための情報である。例えば、会員登録時に、管理装置10が、重複しない顧客コードを付与(採番)するようにしてもよい。
電子メールは、当該利用者に送信するメールのメールアドレスである。例えば、当該利用者の利用者端末50のメールアドレスであってもよいし、利用者端末50とは異なる当該利用者の端末(非図示)のメールアドレスであってもよい。
電話番号(1)及び電話番号(2)は、当該利用者と通話するための電話番号である。例えば、当該利用者の利用者端末50がスマートフォンである場合には、電話番号(1)は、当該利用者の利用者端末50(スマートフォン)の電話番号とし、電話番号(2)は、当該利用者の自宅の固定電話の電話番号としてもよい。
アプリ通信用識別情報は、当該利用者の利用者端末50において実行するクリーニングアプリの通信を行うための情報である。アプリ通信用識別情報は、クリーニングアプリの通信において当該利用者の利用者端末50を識別可能な情報であればよく、例えば、利用者端末50のIPアドレス、利用者端末50の個体識別情報、利用者端末50の電話番号、個体識別情報とは異なる識別情報(トークン等)であってもよい。なお、アプリ通信用識別情報は、利用者端末50に固定的に割り当てられるものであってもよいし、利用者端末50に一時的に割り当てられるもの(例えば、クリーニングアプリが起動する度に変化し得るもの)であってもよい。アプリ通信用識別情報が一時的に割り当てられるものである場合には、最新のアプリ通信用識別情報を記憶すればよい。
なお、クリーニングアプリの通信において利用者端末50を識別するためのアプリ通信用識別情報とは別に、クリーニングアプリにおいてユーザ(利用者)を識別するためのアプリ利用者識別情報(例えば、ユーザID等)を記憶してもよい。
登録店は、当該利用者が会員登録を行った店舗(クリーニング店)を示す情報であり、本実施形態では店舗コードを利用している。なお、店舗以外の場所にて会員登録を行った場合(例えば、利用者端末50を利用して自宅や職場からクリーニングアプリを介して会員登録を行った場合)には、会員登録時にクリーニングアプリが自動選択した店舗を登録店としてもよいし、会員登録時にクリーニングアプリが提示した候補のなかから利用者が選択した店舗であってもよいし、会員登録時に利用者が自由に選択した店舗であってもよい。なお、会員登録時には、クリーニングアプリは、利用者が入力した情報(例えば、住所、市外局番、市外局番等)に基づいて、当該利用者の自宅に最寄りの店舗を検索し、登録店として自動選択してもよいし、選択候補として利用者に提示してもよい。
なお、本実施形態では、店舗コードは、上位2桁を“TP”、続く2桁を店舗固有の番号(00〜99等)とする全4桁の店舗コードを用いている。
(顧客実績集計ファイル)
図3(B)は、管理装置10が記憶する顧客実績集計ファイルの一例である。顧客実績集計ファイルは、利用者である顧客(会員)毎のサービス(クリーニングシステム1が提供するクリーニングに関する各種サービス)の利用実績に関する情報を記憶するファイルである。図3(B)に示した顧客実績集計ファイルは、顧客コードに対応付けて、全店舗を合算した実績情報(ランク、最終利用日、利用頻度、平均単価)、主利用店舗の実績情報(ランク、最終利用日、利用頻度、平均単価)を記憶している。なお、本実施形態では、実績の集計を、毎月1回(例えば、毎月の特定日)に行い、集計結果を顧客実績集計ファイルに記憶している。
最終利用日は、最後に利用した年月日である。利用頻度は、過去1月間の利用回数である。利用金額は、過去1月間の合計利用金額である。ランクは、利用者の評価(貢献度)を示す情報であり、過去1月以上の最終利用日、利用頻度、利用金額のうちの1つ以上に基づいて算出される情報である。一例として、過去6月の利用回数が12回数以上、且つ、過去6月の利用金額が24000円以上である利用者を最上位ランク(例えばSランク)とし、過去12月の利用回数が0回の利用者を最下位ランク(例えばDランク)としてもよい。なお、利用金額に代えて又は加えて過去1月間の平均単価を算出、顧客実績集計ファイルに記憶してもよい。
(ポイント管理ファイル)
図3(C)は、管理装置10が記憶するポイント管理ファイルの一例である。ポイント管理ファイルは、サービスの利用実績に応じて付与され、現金に代えて利用可能なポイント(例えば、200円毎に1ポイントが付与され、現金に代えて1ポイントを100円として利用可能なポイント等)に関する情報を記憶するファイルである。図3(C)に示したポイント管理ファイルは、顧客コードに対応付けて、利用可能ポイント数などを記憶している。ポイント管理ファイルにて、利用期限を管理(記憶)してもよい。
なお、図3に示したポイント管理ファイルは、管理するポイントがチェーン店の全店舗で共通するポイントである場合(各店舗にて付与されるポイントが合算され、何れの店舗でも利用可能である場合)の構成であるが、チェーン店の各店舗で個別にポイントを管理する場合(ある店舗にて付与されるポイントは、当該店舗においてのみ利用可能である場合)には、例えば、店舗コード及び顧客コードに対応付けて(つまり店舗コード別顧客コード別に)、利用可能ポイント数などを記憶してもよい。
(クーポン販売実績ファイル)
図4(A)は、管理装置10が記憶するクーポン販売実績ファイルの一例である。クーポン販売実績ファイルは、クーポンの販売実績に関する情報を記憶するファイルである。図4(A)に示したクーポン販売実績ファイルは、クーポン管理番号に対応付けて、販売日(発行日)、クーポン種別、購入者(顧客コード)などを記憶している。なお、管理装置10は、クーポンの販売時にクーポン販売実績ファイルを更新(新規情報を追加)する。
なお、本実施形態におけるクーポンは、電子的なクーポンであり、対象商品別に複数種類が用意されているものとする。また、本実施形態におけるクーポンは、複数利用分を販売単位とし、利用者にとって割安な料金としている。例えば、対象商品がワイシャツであるクーポンの場合には11回利用分(11枚のワイシャツ(ドライ)の利用分)の料金(3300円)を10回利用分の料金(3000円)にて販売(発行)している。なお、本実施形態におけるクーポンは上述したように電子的なクーポンであるが、以下の説明において、紙媒体のクーポンと同様、1枚、2枚というように数える場合がある。
クーポン管理番号は、クリーニングシステム1においてクーポンの販売(発行)を管理(識別)するための情報である。例えば、クーポン販売時に、管理装置10が、重複しないクーポン管理番号(西暦下2桁−通番等。図4に示した例は、201X年の369番目の場合)を付与(採番)するようにしてもよい。クーポン種別は、利用可能な対象商品毎のクーポンの種別(種類)を示す情報である。購入者は、当該クーポンの購入者を示す情報である。
(クーポン利用実績ファイル)
図4(B)は、管理装置10が記憶するクーポン利用実績ファイルの一例である。クーポン利用実績ファイルは、利用者別(顧客コード別)のクーポンの利用実績に関する情報を記憶するファイルである。図4(B)に示したクーポン利用実績ファイルは、顧客コード別に、クーポン管理番号に対応付けて、購入日(発行日)、クーポン種別、利用期限日、総利用数、残数、各回の利用実績(利用日、利用数)などを記憶している。なお、管理装置10は、クーポンの利用時にクーポン利用実績ファイルを更新(合計利用数、残数、利用実績等を更新)する。
利用期限日は、当該クーポンの利用期限日(全11枚の夫々に共通する利用期限日)を示す情報である。総利用数は、各回において利用した合計利用数である。残数は、未だ利用していない数(即ち、利用可能な数)を示す情報である。
なお、本実施形態では、クーポンの利用期限日は販売日が同日であれば何枚目であっても共通するが(つまり、最初の1枚目であっても最後の11枚目であっても利用期限日は同日であるが)、何枚目であるかに応じて利用期限日を異ならせてもよい。一例として、全11枚のうち1〜5枚目の利用期限日を販売日から28日目(4週間)とし、6〜11枚目の利用期限日を販売日から56日目(8週間)としてもよい。
また、本実施形態では、クーポンの販売単位は、クーポンの種別(即ち、対象商品)に関係なく共通(11回利用分、即ち全11枚)としているが、クーポンの種別に応じて販売単位を異ならせてもよい。一例として、ワイシャツのクーポンの販売単位を11枚、セーター類のクーポンの販売単位を6枚という具合に、料金が高い商品(図7(D)参照)は販売単位を少なくしてもよい。
(電子伝票ファイル)
図5は、管理装置10が記憶する電子伝票ファイルの一例である。電子伝票ファイルは、クリーニングに関する各種サービスに係る取引内容を示した電子伝票に関する情報を記憶するファイルである。図5に示した電子伝票ファイルは、伝票番号に対応付けて、預り日時、店舗コード、店員コード、顧客コード、預り区分、預り点数、合計料金、仕上り予定日、引渡し完了日、受け取り催促日、更新日時などを記憶している。なお、管理装置10は、商品の預り時に電子伝票ファイルを更新(新規情報を追加)し、サービスの進行等に応じて適宜、更新する。
伝票番号は、クリーニングシステム1において電子伝票を識別するための情報である。例えば、商品預り時に、POS端末20が、伝票番号を付与(採番)するようにしてもよい。本実施形態では、伝票番号として、店舗毎の通番(サイクリックに使用)を付与している。具体的には、上位2桁を“DN”、続く2桁を店舗コードの下2桁(店舗固有の番号)、続く1桁を“−”、続く4桁を通番(0000〜9999)とする全9桁(ハイフンを含む)の伝票番号を用いている。従って、店舗コードを参照しなくても伝票番号を参照すれば、何れの店舗の取引における電子伝票であるかが分かる。
預り日時は、クリーニング店において利用者から商品を預かった日時を示す情報である。なお、商品預り時において、店員がPOS端末20において情報を入力した日時を預り日時としてもよい。
預り区分は、商品の預り方法を示す情報である。本実施形態では、商品の預り方法(商品の受け付け方法)として、通常店舗預り(通常店舗受付と称する場合もある)、スピード預り(スピード受付と称する場合もある)、集荷預り(集荷受付と称する場合もある)、ロッカー預り(ロッカー受付と称する場合もある)が用意されている。預り区分「1」は通常店舗預りを示し、預り区分「2」はスピード預りを示し、預り区分「3()」は集荷預りを示し、預り区分「4」はロッカー預りを示す。なお、預り区分「3()」の括弧部分は、集荷預りにおける集荷場所を示す情報(場所コード)である。
通常店舗預りとは、利用者が店舗の受付窓口に商品を持参し、店員と利用者とが対面して、検品や精算を行い、預り商品として受け付ける方法である。スピード預りとは、利用者が袋詰めされた商品(袋詰めされた状態の商品)を店舗の受付窓口に預けることを以って(即ち、店員と利用者とが対面して検品や精算を行わずに)、受け付けが完了する方法である。スピード預りでは、利用者は、商品を入れた袋(例えば、カード挿入用のポケットを有するスピード預り専用の袋を用いてもよい)と一緒に会員カード(顧客コードや自身の氏名などを記載した会員カード)も店舗側に預ける。後述するロッカー預りの場合も同様である。集荷預りとは、クリーニング店側が所定の集荷場所(利用者の自宅、コンビニエンスストア等)に出向いて受け取った商品を、預り商品として受け付ける方法である。ロッカー預りとは、利用者が袋詰めされた商品(袋詰めされた状態の商品)を所定のロッカー(図18(A)参照)に投入することを以って(即ち、店員と利用者とが対面して検品や精算を行わずに)、受け付けが完了する方法である。
預り点数は、預り商品の点数を示す情報である。なお、個々の商品に関する情報は、預り商品情報ファイル(図6参照)に記憶している。合計料金は、全部の預り商品の合計料金を示す情報である。
仕上り予定日は、預り商品が仕上り(クリーニングが完了し)、利用者に対する商品の引渡しが可能になる日にち(利用者が商品を受け取ることが可能になる日にち)を示す情報である。複数の商品を預かった場合(預り点数が2以上の場合)の仕上り予定日は、預かった全商品について引渡しが可能になる日にちを示している。
引渡し完了日は、利用者に対する商品の引渡しが完了した日にち(利用者が商品を受け取った日にち)を示す情報である。なお、複数の商品を預かった場合の引渡し完了日は、預かった全商品について引渡しが完了した日にちを示している。
受け取り催促日は、利用者に商品の受け取りを催促した日にちを示す情報である。なお、商品の受け取りを催促した日にちが複数ある場合には、最後に催促した日にちのみを受け取り催促日として管理(記憶)してもよいし、催促した夫々の日にちを受け取り催促日として管理してもよい。なお、利用者への催促の方法は、クリーニングアプリによる催促であってもよいし、電子メールによる催促であってもよいし、電話による催促であってもよい。なお、受け取り催促日とともに、催促した方法を管理(記憶)してもよい。
更新日時は、当該電子伝票の何れかの情報を更新した日時を示す情報である。例えば、引渡し完了日の更新(入力)があった場合には、当該更新があった日時が更新日時となる。
(預り商品情報ファイル)
図6は、管理装置10が記憶する預り商品情報ファイルの一例である。預り商品情報ファイルは、個々の預り商品に関する情報を記憶するファイルである。図6に示した預り商品情報ファイルは、預り商品番号に対応付けて、タグ番号、商品種別、処理種別、料金、保留区分、進行区分、仕上り予定日、予約区分、引渡し区分、引渡し予定日、引渡し完了日、更新日時などを記憶している。なお、管理装置10は、商品の預り時に電子伝票ファイルを更新(新規情報を追加)し、サービスの進行等に応じて適宜、更新する。
預り商品番号は、クリーニングシステム1において預り商品を識別するための情報である。例えば、商品預り時に、POS端末20又は管理装置10が、預り商品番号を付与(採番)するようにしてもよい。本実施形態では、伝票番号に枝番号を付加したものを預り商品番号としている。具体的には、上位9桁を伝票番号、続く1桁を“−”、続く2桁を枝番号(01〜99)とする全13桁(ハイフンを含む)の預り商品番号を用いている。従って、預り商品番号を参照すれば、何れの電子伝票における預り商品であるかが分かる。また、上述したように、伝票番号から取引を行った店舗を特定できるため、預り商品番号を参照すれば、何れの店舗の取引における預り商品であるかが分かる。
タグ番号は、クリーニングシステム1において預り商品を識別するための情報である。タグ番号は、例えば、商品預り時に、店員がPOS端末20において、預り商品の夫々に付したタグに印刷されている番号を、夫々の預り商品のタグ番号として入力したものである。本実施形態では、タグ番号(タグに印刷されている番号)として、上位2桁を“TG”、続く2桁を店舗コードの下2桁(店舗固有の番号)、続く1桁を“−”、続く4桁を通番(0000〜9999)とする全9桁(ハイフンを含む)のタグ番号を用いている。従って、タグ番号を参照すれば、何れの店舗の取引における預り商品であるかが分かる。
商品種別は、商品の種別(図7(A)参照)を示す情報である。処理種別は、処理(洗い、収納等)の種別(図7(B)参照)を示す情報である。料金は、当該預り商品の料金(図7(D)参照)を示す情報である。
保留区分は、進行の保留の要否を示す情報である。本実施形態では、預り商品が特定商品(汚れや、ほつれ等がある商品。図7(E)参照)である場合には、トラブル防止の観点から、クリーニング工場において実際に処理(洗い等)を行う前に、商品の現状(汚れや、ほつれ等の現状)を利用者に確認して貰っている。保留区分「0」は保留不要(保留事由無)を示し、保留区分「1」は保留必要(利用者確認前)を示し、保留区分「2」は保留不要(利用者確認済)を示す。
進行区分は、進行の状況を示す情報である。進行区分「1」は商品預りを示し、進行区分「2」は保留中を示し、進行区分「3」は仕上り完了を示し、進行区分「4」は引渡し可能を示し、進行区分「5」は引渡し予定有を示し、進行区分「6」は引渡し完了を示す。
仕上り予定日は、預り商品が仕上り、利用者に対する商品の引渡しが可能になる日にちを示す情報である。なお、預り商品情報ファイルにおける仕上り予定日は、個々の預り商品の仕上り予定日であるのに対し、電子伝票ファイルにおける仕上り予定日は、当該電子伝票内における全部の預り商品について引渡しが可能になる日にちである。つまり、電子伝票ファイルにおける仕上り予定日は、預り商品情報ファイルに示した当該電子伝票に対応する各預り商品の仕上り予定日のうち最も遅い仕上り予定日である。また、本実施形態では、仕上り予定日は、基本的には商品預り日(受付日)と所要日数(図7(E)参照)とに基づいて算出しているが、特定商品について利用者の確認が遅れた場合には仕上り予定日を遅らせている。
予約区分は、預り商品の引渡しの予約の有無を示す情報である。予約区分「0」は予約無を示し、予約区分「1」は店舗にて予約有を示し、予約区分「2」は電話にて予約有を示し、予約区分「3」はアプリにて予約有を示す。予約の内容は、引渡し日時や引渡し方法である。なお、来店して商品を預かる際(預り区分「1」又は「2」となるような場合)に、引渡しについて予約した場合には予約区分「1(店舗にて予約有)」となる。
予約は変更可能である。例えば、商品を預かるタイミングで行われた予約について、電話による変更やクリーニングアプリによる変更が可能である。予約を変更した場合の予約区分は、変更時の情報を記憶してもよい。例えば、商品を預かるタイミングで行われた予約について電話により変更した場合には、電話による変更前の予約区分「1」を[2]に更新してもよい。
引渡し区分は、預り商品の引渡し方法を示す情報である。本実施形態では、預り商品を引渡し方法(預り商品の返却方法)として、通常店舗引渡し(通常店舗返却と称する場合もある)、配達引渡し(配達返却と称する場合もある)、ロッカー引渡し(ロッカー返却と称する場合もある)が用意されている。引渡し区分「0」は未定を示し、引渡し区分「1()」は通常店舗引渡しを示し、引渡し区分「2()」は配達引渡しを示し、引渡し区分「3」はロッカー引渡しを示す。なお、引渡し区分「1()」の括弧部分は、通常店舗引渡しにおける引渡し店舗を示す情報(店舗コード)である。引渡し区分「2()」の括弧部分は、配達引渡しにおける配達場所(利用者の自宅、コンビニエンスストア等)を示す情報(場所コード)である。引渡し区分「3()」の括弧部分は、ロッカー引渡しにおけるロッカーを示す情報(ロッカー番号)である。
通常店舗引渡し(通常店舗返却)とは、店舗の受付窓口において預り商品を引渡す方法である。配達引渡し(配達返却)とは、所定の配達場所において預り商品を引渡す方法である。ロッカー引渡し(ロッカー返却)とは、所定のロッカー(図18(B)、図18(C)参照)を用いて預り商品を引渡す方法である。
なお、引渡し予約がない場合(予約区分「0」の場合)、引渡し方法は未定(引渡し区分「0」)となる。一方、引渡し予約があった場合(予約区分「1」〜「3」の場合)、引渡し方法は当該予約において利用者が指定した方法(引渡し区分「1」〜「3」)となる。
引渡し予定日は、預り商品の引渡しが行われる予定の日にちを示す情報である。なお、引渡し予約がない場合(予約区分「0」の場合)、引渡し予定日は未定(例えば、空欄等)となる。一方、引渡し予約があった場合(予約区分「1」〜「3」の場合)、引渡し予定日は、当該予約において利用者が指定した日にちとなる。
なお、引渡し予約がない場合(予約区分「0」の場合)であっても、仕上り予定日以降における通常店舗引渡し(通常店舗返却)は可能である。つまり、当然ではあるが、利用者は、仕上り予定日以後であれば、何ら連絡せずに突然店舗に行き、商品を受け取ることが可能である。
引渡し完了日は、利用者に対する商品の引渡しが完了した日にち(利用者が商品を受け取った日にち)を示す情報である。なお、預り商品情報ファイルにおける引渡し完了日は、個々の預り商品の引渡し完了日であるのに対し、電子伝票ファイルにおける引渡し完了日は、当該電子伝票内における全部の預り商品について引渡しが完了した日にちである。つまり、電子伝票ファイルにおける引渡し完了日は、預り商品情報ファイルに示した当該電子伝票に対応する各預り商品の引渡し完了日のうち最も遅い引渡し完了日である。
更新日時は、当該預り商品の何れかの情報を更新した日時を示す情報である。例えば、引渡し完了日の更新(入力)があった場合には、当該更新があった日時が更新日時となる。
(商品種別ファイル)
図7(A)は、管理装置10が記憶する商品種別ファイルの一例である。図7(A)に示した商品種別ファイルは、商品種別に対応付けて、商品の種類などを記憶している。POS端末20は、管理装置10から商品種別ファイルを受信し、記憶しておいてもよい。
(店舗ファイル)
図7(B)は、管理装置10が記憶する店舗ファイルの一例である。図7(B)に示した店舗ファイルは、店舗コードに対応付けて、店舗名、所在地(住所)、所在地(緯度経度)などを記憶している。POS端末20は、管理装置10から店舗ファイルを受信し、記憶しておいてもよい。
(処理種別ファイル)
図7(C)は、管理装置10が記憶する処理種別ファイルの一例である。図7(C)に示した処理種別ファイルは、処理種別に対応付けて、洗い、収納などを記憶している。POS端末20は、管理装置10から処理種別ファイルを受信し、記憶しておいてもよい。
(サービス基本ファイル)
図7(D)は、管理装置10が記憶するサービス基本ファイルの一例である。図7(D)に示したサービス基本ファイルは、商品種別及び処理種別に対応付けて、料金、所要日数などを記憶している。POS端末20は、管理装置10からサービス基本ファイルを受信し、記憶しておいてもよい。
(特定商品管理ファイル)
図7(E)は、管理装置10が記憶する特定商品管理ファイルの一例である。上述したように、本実施形態では、預り商品が特定商品(汚れや、ほつれ等がある商品)である場合、トラブル防止の観点から、店舗側(又はクリーニング工場側)から商品の現状を利用者に確認して貰っている。特に、スピード預りやロッカー預り等の場合、商品預り時において利用者と一緒に検品を行うことができないため、まずは、現状を利用者に確認して貰うことがトラブル防止の観点から重要である。
図7(E)に示した特定商品管理ファイルは、預り商品番号(特定商品管理ファイルでは、特定商品を管理するため、実際には特定商品である預り商品の預り商品番号)に対応付けて、不良区分(異常区分と称する場合もある)、確認画像、対処方法、確認依頼日時、確認日時などを記憶している。管理装置10に代えて又は加えてPOS端末20が特定商品管理ファイルを記憶してもよい。
不良区分は、利用者による確認を必要とする不良部分の内容を示す情報である。例えば、不良区分「1」は汚れを示し、不良区分「2」はシミを示し、不良区分「3」はほつれを示し、不良区分「4」はボタン割れを示し、不良区分「5」はボタン外れ(ボタン落ち)を示す。
確認画像は、不良部分(場所、程度等)を示す画像(写真、イラスト等の画像データ。図8参照)の格納場所を示す情報(例えば、URI;Uniform Resource Identifier)である。確認画像は、店舗側(例えばPOS端末20)にて生成(撮像、商品毎のテンプレートに手書きしたものをスキャン等)してもよいし、クリーニング工場(例えば工場用端末40)にて生成してもよい。上述の如く生成された確認画像は、現状確認の依頼として、管理装置10から利用者端末50に送信される。例えば、預り商品が特定商品であるか否かを店舗において確認し、特定商品であった場合には、POS端末20が確認画像を生成し、管理装置10が、POS端末20において生成された確認画像を受信し、利用者端末50に送信してもよい。また例えば、預り商品が特定商品であるか否かをクリーニング工場において確認し、特定商品であった場合には、工場用端末40が確認画像を生成し、管理装置10が、工場用端末40において生成された確認画像を受信し、利用者端末50に送信してもよい。
なお、現状確認の依頼には、クリーニングアプリを用いてもよいし(クリーニングアプリの画面上に確認画像を表示等させるようにしてもよいし)、電子メールを用いてもよい(電子メールに確認画像を添付等してもよい)。
利用者端末50は、管理装置10から受信した確認画像を表示し、当該画像を確認した利用者の入力を受け付ける。例えば、利用者端末50は、預り商品に不良部分があった旨の確認に関する入力や、後述する対処方法に関する入力を受け付ける。続いて、利用者端末50は、利用者から入力情報を管理装置10に送信する。なお、図8に示した確認画像は、預り商品(シャツ)の右腹部にシミがあり、右袖のボタンが外れている旨を示したイラストの画像である。「シミ」「ボタン外れ」などの文言は、例えば、店舗の店員などにより入力等(テキスト入力、又は、候補の複数の文言から選択等)されたものである。また、不良部分の画像や、上記文言は、利用者端末50等において、例えばタッチにより拡大可能である。
対処方法は、利用者が指定(又は選択)した不良部分への対処方法である。例えば、不良部分の内容がシミである場合(不良区分「2」の場合)、シミ抜きを行うか否か等である。確認依頼日時は、利用者に当該特定商品の現状確認を依頼した日時を示す情報である。確認日時は、利用者による現状確認が完了した日時を示す情報である。
なお、特定商品管理ファイルの構成は、図7(E)に示した構成に限定されない。例えば、図7(E)に示した特定商品管理ファイルは、1つの預り商品(預り商品番号)について不良区分と対処方法を1組記憶するものであるが、不良区分と対処方法を2組以上記憶してもよい。例えば、図8に示したシャツの場合、預り商品番号に対応付けて、確認依頼日時、確認画像、1つ目の不良部分の不良区分「2(シミ)」、1つ目の不良部分に対する対処方法、1つ目の不良部分に対する確認日時、2つ目の不良部分の不良区分「5(ボタン外れ)」、2つ目の不良部分に対する対処方法、2つ目の不良部分に対する確認日時等を記憶してもよい。図8に示したシャツは、不良区分が異なる複数の不良部分が存在する預り商品の一例であるが、不良区分が同一の複数の不良部分が存在する預り商品(例えば、襟と腕の2箇所にシミが存在するシャツ等)についても同様である。また、特定商品管理ファイルは、上述の如く夫々の不良部分について現状確認が完了した夫々の日時を記憶してもよいし、全部の不良部分について(最後の1つについて)現状確認が完了した1つの日時を記憶してもよい。また、ある預り商品における全部の不良部分を利用者が視認可能であれば、当該預り商品に関する確認画像は1つ(例えば、CADの画像のように回転等の操作を受付可能な1つの画像等)であってもよいし、2つ以上であってもよい。
また、1つの預り商品に複数の不良部分(不良区分の異同は問わない)が存在する場合には、確認画像上において利用者が夫々の不良部分を指定(タッチ等)し、不良部分毎に対処方法を指定できるようにしてもよい。例えば、図8に示したシャツの場合、利用者がシミの領域をタッチしたことに基づいてシミに対する対処方法の選択肢を設けた選択画面を表示し、当該選択画面を介して当該利用者から当該シミに対する対処方法の選択を受け付け、続いて利用者がボタン外れの領域をタッチしたことに基づいてボタン外れに対する対処方法の選択肢を設けた選択画面を表示し、当該選択画面を介して当該利用者から当該ボタン外れに対する対処方法の選択を受け付けるようにしてもよい。なお、選択肢として提示される夫々の対処方法による料金(例えば、シミ抜き料金等)を選択肢毎に表示してもよい。また、特定商品について利用者から店舗等への個別の問い合せに効率的に応対するため、利用者端末50に預り商品番号を表示(例えば、確認画像の近傍に表示、確認画像を表示している画面上に表示等)してもよい。なお、問い合せ時の伝達ミスの防止や一層の効率化のため、預り商品番号よりも短い番号を用いるようにしてもよい。例えば、特定商品管理ファイルに夫々の特定商品を一意に識別可能な問い合せ番号(預り商品番号よりも簡便な体系の番号)を記憶するとともに、利用者端末50に当該問い合せ番号を表示(例えば、上記のように表示)してもよい。
以上のように、クリーニング工場において実際に処理(洗い等)を行う前に、確認画像を用いて預り商品に異常(汚れや、ほつれ等)がある旨を利用者に通知するため、例えば、利用者から商品を預けた後に異常が発生したといったクレームを付けられるトラブルが生じ難くなる。また、利用者は、確認画像を見ることによって、簡便に、現状を把握し、対処方法を検討、指定することができる。
続いて、図9〜図12を用いて、クリーニングシステム1による商品預り時の処理について説明する。なお、図9〜図12の説明において、利用者端末50はスマートフォンであるものとする。
図9は、商品預り時の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図9に示したフローチャートは、店舗(クリーニング店)に来店した利用者(会員)から商品を預かる場合(つまり通常店舗預りの場合)における動作の一例を示している。なお、図9の左側は利用者端末50の動作を示し、中央はPOS端末20の動作を示し、右側は管理装置10の動作を示している。
図10〜図12は、利用者端末50に表示される各種画面の一例である。具体的には、図10は会員証画面を示し、図11は伝票一覧画面を示し、図12は伝票詳細画面(預り票画面、又は、電子預り票と称する場合もある)を示している。なお、図9〜図12の説明において、利用者端末50(スマートフォン)において実行されるクリーニングアプリが上記画面(会員証画面、伝票詳細画面、伝票一覧画面)を表示するものとする。
図9のステップS10:利用者端末50は、表示部(タッチパネル)に図10に示すような会員証画面を表示する。会員証画面は、クリーニングアプリの初期画面であってもよい。つまり、会員証画面は、利用者端末50においてクリーニングアプリが起動した場合に最初に表示部に表示される画面であってもよい。利用者端末50は、自身が記憶している会員証画面を表示部に表示してもよいし、管理装置10から会員証画面を取得して表示部に表示してもよい。
なお、管理装置10から会員証画面を取得して表示部に表示する場合には、利用者端末50は、アプリ通信用識別情報(又はアプリ利用者識別情報)を管理装置10に送信してもよい。つまり、利用者端末50は、アプリ通信用識別情報(又はアプリ利用者識別情報)を管理装置10に送信することにより、管理装置10から会員証画面を取得して表示部に表示してもよい。なお、管理装置10は、顧客マスタファイルを参照し、利用者端末50から取得したアプリ通信用識別情報(又はアプリ利用者識別情報)に基づいて利用者(顧客コード)を特定し、特定した利用者の会員証画面を利用者端末50に送信してもよい。
図10に示した会員証画面には、ランク情報、ポイント情報(利用可能ポイント数)、バーコードG11、預り票アイコンG12などが表示されている。バーコードG11は、顧客コードをバーコード化したものである。ある利用者の会員証画面に表示されているバーコードG11は、当該利用者の顧客コードに基づいて管理装置10が生成したものであってもよい。例えば、管理装置10は、会員登録時に顧客コードを付与(採番)し、付与した顧客コードに基づいてバーコードを生成し、当該利用者の会員証画面に表示するバーコードとして記憶しておいてもよい。
会員証画面の最下段の横一列の「会員証」「預り票」「お知らせ」「クーポン」「アンケート」は、現在表示中の画面の種類を示している。図11に示した伝票一覧画面や、図12、図14及び図27に示した伝票詳細画面の最下段も同様である。なお、伝票一覧画面や伝票詳細画面は、「会員証」「預り票」「お知らせ」「クーポン」「アンケート」の5つに画面を分類した場合には「預り票」に分類されるため、伝票一覧画面を表示しているときも(図11)、伝票詳細画面を表示しているときも(図12、図14、図27)、共に「預り票」としている。
ステップS11:POS端末20は、店員の操作(動作)により、会員証画面のバーコードを読み取る。これにより、POS端末20は、来店した利用者の顧客コードを認識する。
ステップS12:POS端末20は、バーコードを読み取ることにより認識した顧客コードを管理装置10に送信する。
ステップS13:管理装置10は、顧客コードをPOS端末20から受信する。
ステップS14:管理装置10は、ステップS13において受信した顧客コードに対応する顧客情報を顧客マスタファイル等から抽出する。
ステップS15:管理装置10は、ステップS14において抽出した顧客情報をPOS端末20に送信する。
ステップS16:POS端末20は、顧客情報を管理装置10から受信する。
ステップS17:POS端末20は、ステップS16において受信した顧客情報を表示部25に表示する。
なお、POS端末20は、ステップS16において顧客情報を受信したことに基づいて表示部25に登録画面(非図示)を表示し、ステップS17において登録画面上に顧客情報を表示してもよい。あるいは、POS端末20は、ステップS16において顧客情報を受信したことに基づいて表示部25に登録画面とは異なる顧客情報表示用画面(非図示)を表示し、ステップS17において顧客情報表示用画面上に顧客情報を表示してもよい。
なお、ステップS17においてPOS端末20が表示する顧客情報は、顧客マスタファイル等に記憶されている情報の一部であってもよい。換言すれば、POS端末20は、顧客マスタファイル等に記憶されている情報の一部を表示してもよい。また、ステップS14において管理装置10は、ステップS17においてPOS端末20が表示する情報のみを抽出してもよい。
なお、ステップS17において表示する顧客情報をPOS端末20が記憶している場合には、管理装置10への問い合わせは不要である(つまりステップS12〜S16の処理は省略してもよい)。
ステップS18:POS端末20は、店員の操作により、預り商品を登録する。具体的には、例えば、POS端末20は、登録画面において、個々の預り商品に関する情報(商品種別、処理種別)や、個々の預り商品に付したタグのタグ番号などの入力を受け付ける。なお、ステップS17において登録画面ではなく顧客情報表示用画面に顧客情報を表示している場合には、店員の操作により登録画面を表示した後に、個々の預り商品に関する情報(商品種別、処理種別)や、個々の預り商品に付したタグのタグ番号などの入力を受け付ける。
ステップS19:POS端末20は、仕上り予定日を表示する。具体的には、POS端末20は、サービス基本ファイルを参照して夫々の預り商品の所要日数を取得し、取得した夫々の所要日数に基づいて夫々の預り商品の仕上り予定日を算出し、算出した夫々の預り商品の仕上り予定日を表示部25に表示する。なお、POS端末20は、夫々の預り商品の仕上り予定日に代えて又は加えて、夫々の預り商品の仕上り予定日のうち最も遅い仕上り予定日(つまり、預り商品の全部が仕上る仕上り予定日)を表示部25に表示してもよい。
なお、ステップS19において、POS端末20がサービス基本ファイルを記憶していない場合には、サービス基本ファイルを記憶している管理装置10に夫々の預り商品の所要日数を問い合わせる必要があるが、POS端末20がサービス基本ファイルを記憶している場合には、上記問い合わせは不要である。
ステップS20:POS端末20は、代金を決済する。具体的には、POS端末20は、サービス基本ファイルを参照して夫々の預り商品の料金を取得し、取得した夫々の預り商品の料金を合計した合計料金を算出し、夫々の預り商品の料金とともに合計料金を表示部25に表示する。続いて、POS端末20は、店員の操作(預り金額に応じた置数入力)により預り金額を認識し、合計料金及び預り金額から釣銭額を算出する。そして、POS端末20は、預り金額及び釣銭額を表示部25に表示する(代金決済は終了)。なお、店員は、表示部25に表示されている釣銭額を確認し、釣銭を取り出して利用者に手渡しする。
なお、ステップS20において、POS端末20がサービス基本ファイルを記憶していない場合には、サービス基本ファイルを記憶している管理装置10に夫々の預り商品の料金を問い合わせる必要があるが、POS端末20がサービス基本ファイルを記憶している場合には、上記問い合わせは不要である。
また、ステップS20において、POS端末20が自動釣銭釣札機を搭載している場合(又はPOS端末20に自動釣銭釣札機が接続されている場合)には、POS端末20は、合計料金等を表示部25に表示した後に、店員の操作(自動釣銭釣札機の貨幣投入口への預り金の投入)により預り金額を認識し、合計料金及び預り金額から釣銭額を算出する。そして、POS端末20は、預り金額及び釣銭額を表示部25に表示するとともに、自動釣銭釣札機の貨幣放出口に釣銭を放出する(代金決済は終了)。
なお、POS端末20は、ステップS20において、伝票(図37のお預り票、図38の工場控え)などを印字、発行する。
ステップS21:POS端末20は、店員の操作により、ステップS20迄に取得等した情報を商品預り時の取引情報として管理装置10に送信する。例えば、POS端末20は、伝票番号、預り日時、店舗コード、店員コード、顧客コード、預り区分(具体的には預り区分「1(通常店舗預り)」)、夫々の預り商品のタグ番号、商品種別、処理種別等を含む、取引情報を管理装置10に送信する。なお、伝票番号は、POS端末20が付与(採番)したものである。店舗コード及び店員コードは、POS端末20の記憶部(RAM23、ハードディスク24)に記憶されている。なお、店員コードは、店員の操作(例えば、店員コードの置数入力、非図示のカード読取装置による店員カードの読み取り等)により、POS端末20の記憶部に記憶される。
なお、電子伝票ファイル(図5参照)には預り点数が記憶されるが、管理装置10の側では、POS端末20から送信される預り商品の情報の数(例えば、タグ番号の数)に基づいて預り点数の認識が可能である。従って、POS端末20は、預り点数を管理装置10に送信しなくてもよい。つまり、POS端末20は、預り点数を含む取引情報を送信してもよいし、預り点数を含まない取引を送信してもよい。同様に、POS端末20は、合計料金を含む取引情報を送信してもよいし、合計料金を含まない取引を送信してもよい。
また、預り商品情報ファイル(図6参照)には預り商品番号が記憶されるが、管理装置10の側では、伝票番号と預り点数とに基づいて、預り商品番号を付与(採番)可能である。従って、必ずしも、POS端末20側が夫々の預り商品に預り商品番号を付与し、管理装置10に送信しなくてもよい。つまり、POS端末20は、夫々の預り商品の預り商品番号を含む取引情報を送信してもよいし、夫々の預り商品の預り商品番号を含まない取引を送信してもよい。
また、預り商品情報ファイル(図6参照)には引渡しの予約に関する情報(予約区分、引渡し区分)が記憶されるが、ステップS20迄の間に、店員による、引渡しに関する入力(引渡し区分に対応する情報の入力)があった場合には、POS端末20は、引渡しに関する入力情報を含む取引情報を管理装置10に送信する。
また、預り商品情報ファイル(図6参照)や特定商品管理ファイルには特定商品に関する情報(預り商品情報ファイルの保留区分、特定商品管理ファイルの不良区分等)が記憶されるが、ステップS20迄の間に、店員による、特定商品に関する入力があった場合には、POS端末20は、特定商品に関する入力情報を含む取引情報を管理装置10に送信する。なお、POS端末20は、特定商品に関する入力情報を含む取引情報を管理装置10に送信する場合には、POS端末20は、更に、不良部分を示す情報(図8に示すような画像)を管理装置10に送信してもよい(管理装置10側にて不良部分を示す情報を用意する場合に当該送信は不要である)。
ステップS22:管理装置10は、商品預り時の取引情報をPOS端末20から受信する。
ステップS23:管理装置10は、ステップS22において受信した取引情報に基づいて各種ファイルを更新する。具体的には、管理装置10は、電子伝票ファイルに新たな伝票番号の情報(レコード)を追加し、預り商品情報ファイルに新たな預り商品番号の情報(レコード)を追加する。なお、管理装置10は、特定商品に関する入力情報を含む取引情報を受信した場合には、更に、特定商品管理ファイルも更新する。
ステップS24:管理装置10は、ステップS22において受信した取引情報に基づいて(つまり、ステップS23において更新した各種ファイル等を参照して)、伝票一覧画面を更新する(伝票を追加するように画面情報を更新する)。
ステップS25:管理装置10は、ステップS22において受信した取引情報に基づいて(つまり、ステップS23において更新した各種ファイル等を参照して)、伝票詳細画面を生成する(追加する伝票の画面情報を生成する)。
ステップS26:管理装置10は、ステップS24において更新した伝票一覧画面の画面情報、ステップS25において生成した伝票詳細画面の画面情報を利用者端末50に送信する。
ステップS27:利用者端末50は、画面情報を管理装置10から受信し、受信した画面情報を記憶部に記憶する。そして、図9のフローチャートは終了する。
なお、個々の預り商品にタグを付す作業は時間を要するため当該作業を後回しにする場合、ステップS18におけるタグ番号の入力も後回しになる。ステップS21ではタグ番号を含む取引情報を管理装置10に送信する必要があるため、ステップS21の処理も後回しになる。つまり、上述のステップS10〜S27の処理において、ステップS20迄の処理(ステップS18の処理ではタグ番号の入力を保留した状態で一旦終了してステップS19に進む)を実行し、直ちにステップS21に進まずに、ステップS18の残りの処理(タグ番号の入力)を実行した後に、ステップS21以降の処理に進むようにしてもよい。
なお、図10に示した会員証画面において預り票アイコンG12が操作(タップ等)されると、利用者携末50は、図11に示すような伝票一覧画面を表示する。伝票一覧画面には、全店舗における伝票の概要が一覧表示されている。
また、図11に示した伝票一覧画面において、上から3段目の電子伝票の欄G21が操作されると、利用者端末50は、図12に示すような伝票詳細画面を表示する。伝票詳細画面は、従来の預り票および領収証に相当する。伝票詳細画面には、伝票一覧画面にて操作された伝票の詳細情報が表示される。
なお、商品預り時には、図9のステップS26、S27の処理を行わずに、利用者の操作があった場合に、ステップS24において更新された伝票一覧画面の画面情報や、ステップS25において生成された伝票詳細画面の画面情報が、管理装置10から利用者端末50に送信されるようにしてもよい。
なお、伝票詳細画面において、「お預り中」は、預り商品情報ファイル(図6)の進行区分「1」〜「5」に対応し、引渡し前の状態であることを示している。「お渡し済」は、預り商品情報ファイル(図6)の進行区分「9」に対応し、引渡し済みの状態であることを示している。なお、利用者端末50は、複数の商品がある場合には単に仕上り予定日の順に並べてもよいが、「お預り中」と「お渡し済」とが混在している場合には、「お預り中」の商品を優先して表示してもよい。図12に示す例では、「お預り中」の商品(欄G34、欄G35の商品)を「お渡し済」の商品(欄G36の商品)よりも上側に表示している。また、「お渡し済」の商品(欄G36の商品)をグレーアウト表示している。なお、もしも仕上り予定日の順に並べた場合には、欄G36の商品は、欄G34、欄G35の商品よりも上側になる。
なお、戻るアイコンG31は、直前の画面(伝票一覧画面(図11))に戻るためのボタンである。
以上によれば、利用者は、伝票一覧画面(図11)で取引全体(伝票の一覧)の概要を把握し、伝票詳細画面(図12)で各取引(各伝票)の詳細を確認することができる。
預り商品は、クリーニング工場に届けられクリーニングが行われる。クリーニングの完了したときには、操作員が、商品が仕上った旨の情報を工場用端末40に入力し、管理装置10に送信される。商品が仕上った旨の情報を受信した管理装置10は、預り商品情報ファイル(図6)の進行区分を更新(具体的には「3(仕上り完了)」に更新)する。また、クリーニングの完了した商品は店舗に届けられる。店舗に届いたときには、店員が、商品が店舗に届いた旨の情報をPOS端末20に入力し、管理装置10に送信される。商品が店舗に届いた旨の情報を受信した管理装置10は、預り商品情報ファイルの進行区分を更新(具体的には「4(引渡し可能)」に更新)する。更に、商品の引渡しが完了したときには、店員が、商品の引渡しが完了した旨の情報をPOS端末20に入力し、管理装置10に送信される。商品の引渡しが完了した旨の情報を受信した管理装置10は、預り商品情報ファイルの進行区分を更新(具体的には「9(引渡し完了)」に更新)する。
また、特定商品について利用者による現状確認が完了していない状態では、預り商品情報ファイル(図6)の進行区分は「2(保留中)」であり、利用者による現状確認が完了した場合に、管理装置10は、進行区分を更新(具体的には「1(商品預り)」に更新)する。また、利用者から商品の引渡しの予約を受け付けている状態では、進行区分は「5(引渡し予約有)」であり、商品の引渡しが完了した場合に、管理装置10は、進行区分を更新(具体的には「9(引渡し)」に更新)する。
図12に示した例では、進行状況を示す情報は「お預り中」及び「お渡し済」の2種類であったが、進行状況を示す情報は2種類でなくてもよい。一例として、「仕上り前」「仕上り済」「お渡し可能」及び「お渡し済」の4種類としてもよい。「仕上り前」は、進行区分「1」又は「2」に対応し、工場において仕上り前の状態であることを示している。「仕上り済」は、進行区分「3」に対応し、工場において仕上り済みの状態であることを示している。「お渡し可能」は、進行区分「4」に対応し、引渡し可能な状態であることを示している。「お渡し済」は、進行区分「9」に対応し、引渡し済みの状態であることを示している。また、他の例として、進行区分「2」に対応し、クリーニング作業を保留された状態であることを示した「保留中」を表示してもよい。また、進行区分「5」に対応し、引渡しの予約を受け付けている状態であることを示した「引渡し予約中」を表示してもよい。また、ロッカー返却の場合には、例えば「ロッカー返却予約中」などと表示してもよい。「引渡し予約中」や「ロッカー返却予約中」など予約に関する進行状況を表示する場合には更に予約日を表示してもよい。
続いて、図13〜図16を用いて、クリーニングシステム1による商品引渡し時の処理について説明する。なお、図13〜図15の説明において、利用者端末50はスマートフォンであるものとする。一方、図16の説明では、利用者端末50は必ずしも携帯可能な端末である必要はない。
図13は、商品引渡し時の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図13に示したフローチャートは、店舗に来店した利用者に商品を引渡す場合(つまり通常店舗引渡しの場合)における動作の一例を示している。なお、図13の左側は利用者端末50の動作を示し、中央はPOS端末20の動作を示し、右側は管理装置10の動作を示している。図14は、伝票詳細画面(預り票画面、電子預り票)の一例である。図15、図16については後述する。
図13のステップS30:利用者端末50は、表示部(タッチパネル)に伝票詳細画面を表示する。つまり、利用者端末50は、会員証画面上において預り票アイコンG12が操作されることにより、伝票一覧画面を表示し、伝票一覧画面上において所望の伝票の欄が操作(選択)されることにより、所望の伝票の伝票詳細画面が表示される。
ステップS31:利用者端末50は、伝票詳細画面において、引渡し商品の選択を受け付ける。具体的には、利用者端末50は、伝票詳細画面上において商品の欄が操作(タップ等)されることにより、操作された欄の商品を選択する。また、利用者端末50は、操作された欄の商品(選択した商品の欄)を反転表示する。なお、図14に示した伝票詳細画面では、最上段の商品の欄G33が選択されている様子を示している。なお、「お渡し済」の商品の欄(図14の欄G36)が操作されたとしても、当該商品は選択できない(表示もグレーアウト表示のままである)。
1つ以上の商品の選択後に、選択完了アイコンG32が操作されると、ステップS32に処理が移る(即ち、引渡し商品の選択が完了する)。
なお、利用者端末50は、異なる伝票内の商品を一度に選択可能である。例えば、利用者端末50は、利用者の操作により、ある伝票の伝票一覧画面において1つ以上の商品を選択した後に、選択完了アイコンG32が操作されることなく、戻るアイコンG31が操作された場合、伝票一覧画面を表示する。続いて、利用者端末50は、利用者の操作に応じて、伝票一覧画面から他の伝票の伝票詳細画面を表示し、当該他の伝票の伝票詳細画面において1つ以上の商品を選択した後に、選択完了アイコンG32が操作された場合、最初の伝票内の1つ以上の商品と、次の伝票内の1つ以上の商品とを一度に選択する。
ステップS32:利用者端末50は、当該利用者、当該利用者が選択した選択商品(引渡し希望商品)を特定可能なバーコードを生成する。具体的には、利用者端末50は、顧客コード、及び、ステップS31において選択した各商品のタグ番号をバーコード化したバーコードを生成する。
ステップS33:利用者端末50は、ステップS32において生成したバーコードを表示部に表示する。
ステップS34:POS端末20は、店員の操作(動作)により、利用者端末50の表示部に表示されているバーコードを読み取る。
ステップS35:POS端末20は、ステップS34において読み取ったバーコードから、当該利用者、当該利用者が選択した選択商品を特定する。具体的には、顧客コード、選択した各商品のタグ番号を特定する。
ステップS36:POS端末20は、引渡し希望商品一覧を印字部27により印字、発行。具体的には、POS端末20は、各商品のタグ番号を印字した引渡し希望商品一覧を発行する。なお、POS端末20は、各商品のタグ番号に加えて、顧客コードを印字した引渡し希望商品一覧を発行してもよい。
なお、店舗の店員は、預り商品を保管しているバックヤードに、ステップS34において発行された引渡し希望商品一覧を持ち込み、引渡し希望商品一覧を確認しながら、引渡し希望商品を探して、利用者に引渡す。
ステップS37:POS端末20は、店員の操作により、引渡しの完了を登録する。なお、引渡しの完了の登録は、クリーニングシステム1において、何れの預り商品の引渡しが完了したかを特定できるものであればよい。一例として、POS端末20は、引渡し可能な夫々の商品(又は、夫々の引渡し希望商品)に対応する確認ボタンを有する所定画面を表示し、店員による所定画面上の確認ボタンの操作(タッチ)を受け付けるようにしてもよい。
ステップS38:POS端末20は、店員の操作により、ステップS20迄に取得等した情報を商品引渡し時の取引情報として管理装置10に送信する。例えば、POS端末20は、引渡し日時、店舗コード、店員コード、顧客コード、引渡し区分(具体的には引渡し区分「1(通常店舗引渡し)」)、夫々の引渡し商品のタグ番号等を含む、取引情報を管理装置10に送信する。店舗コード及び店員コードは、上述したように、POS端末20の記憶部(RAM23、ハードディスク24)に記憶されている。
ステップS39:管理装置10は、商品引渡し時の取引情報をPOS端末20から受信する。
ステップS40:管理装置10は、ステップS39において受信した取引情報に基づいて各種ファイルを更新する。例えば、管理装置10は、商品情報ファイル内の該当商品の進行区分を更新(具体的には「9(引渡し完了)」に更新)し、引渡し完了日を入力し、更新日時を更新する。また、管理装置10は、同一伝票内の全部の預り商品について引渡しが完了した場合(全部の商品について進行区分「9」となった場合)には、電子伝票ファイル内の引渡し完了日を入力し、更新日時を更新する。
ステップS41:管理装置10は、ステップS39において受信した取引情報に基づいて(つまり、ステップS40において更新した各種ファイル等を参照して)、伝票一覧画面を更新する。なお、伝票一覧画面に表示する情報が変わらない場合(例えば、当該伝票内に引渡しが完了していない商品が存在するため、伝票全体としてはお預り中と表示したままとするような場合)には、管理装置10は、伝票一覧画面を更新しない。
ステップS42:管理装置10は、ステップS39において受信した取引情報に基づいて(つまり、ステップS40において更新した各種ファイル等を参照して)、伝票詳細画面を更新する。なお、伝票詳細画面内の全部の商品の引渡しが完了した場合には、当該伝票詳細画面を削除(当該伝票の画面情報を削除)してもよい。
ステップS43:管理装置10は、ステップS41において更新した伝票一覧画面の画面情報、ステップS42において更新した伝票詳細画面の画面情報を利用者端末50に送信する。
ステップS44:利用者端末50は、画面情報を管理装置10から受信し、受信した画面情報を記憶部に記憶する。そして、図13のフローチャートは終了する。
なお、商品引渡し時には、図13のステップS43、S44の処理を行わずに、利用者の操作があった場合に、ステップS41において更新された伝票一覧画面の画面情報や、ステップS42において更新された伝票詳細画面の画面情報が、管理装置10から利用者端末50に送信されるようにしてもよい。
クリーニングシステム1では、商品引渡し時には、図13のフローチャートに示すように、利用者端末50が生成したバーコードをPOS端末20が読み取ることで、引渡し希望商品一覧の印字、発行を簡便に行うことが可能になり、業務効率が向上する。
特に、クリーニングシステム1では、複数の引渡し可能な商品のうちの一部の商品について引渡しを希望する利用者が来店した場合に有効である。つまり、例えば特許文献1の技術では、上述のような利用者が来店した場合、利用者の口頭の指示により引渡し希望商品を特定したり、バックヤードから引渡し希望商品を探し出すためにはタグ番号をメモ用紙にひかえたりする必要があり、業務効率的が著しく低下する。一方、クリーニングシステム1では、利用者が利用端末50においてバーコードを提示すれば、全部の商品について引渡しを希望する場合と同様に一部の商品について引渡しを希望する場合にも、引渡し希望商品一覧が出力されるため、利用者の口頭の指示やメモも不要であり、業務効率が向上する。
更に、クリーニングシステム1では、商品引渡し時には、図13のフローチャートに示すように、利用者端末50が生成したバーコードをPOS端末20が読み取ることで、引渡しを希望する利用者が実際に店舗に来店しているかの来店確認を行うことができる。
また、引渡し希望商品一覧の印字、発行と来店確認とを共通の処理(バーコードを生成し生成したバーコードを読み取るという共通の処理)により実現しているため、例えば、引渡し希望商品一覧に基づいて商品を探し出した後に、商品を引渡すべき利用者が実際には来店していなかったというような非効率な状況が生じなくなる。
図15は、商品引渡し時の他の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図15に示したフローチャートは、図13に示したフローチャートの一部(破線A)を置き替えたものである。具体的には、来店確認を行うために、図13に示したフローチャート(破線Aの部分)ではバーコードを用いているが、図15に示したフローチャート(破線Aの部分)ではワンタイムパスワード(例えば、数桁の文字列等)を用いている点が異なる。
図15のステップS132:利用者端末50は、図13のステップS31に続いて、ワンタイムパスワード(OTP)を生成する。例えば、利用者端末50は、任意の桁数(例えば2桁)の数字で構成されるワンタイムパスワードを生成する。なお、利用者端末50にインストールされているクリーニングアプリには、乱数発生器が実装されているものとする。
ステップS133:利用者端末50は、当該利用者を特定可能な情報、当該利用者が選択した選択商品(引渡し希望商品)を特定可能な情報、OTPを管理装置10に送信する。具体的には、利用者端末50は、顧客コード、ステップS31(図13参照)において選択した各商品のタグ番号、及び、ステップS132において生成したOTPを管理装置10に送信する。
ステップS134:管理装置10は、利用者を特定可能な情報、当該利用者が選択した選択商品(引渡し希望商品)を特定可能な情報、OTPを利用者端末50から受信して記憶する。具体的には、管理装置10は、顧客コード、各商品のタグ番号、及び、OTPを利用者端末50から受信して記憶する。
ステップS135:利用者端末50は、ステップS133において生成したOTP(例えば、「18」等)を表示部に表示する。なお、利用者は、利用者端末50の表示部に表示されているOTPを店員に伝える。店員にOTPを伝える方法は、例えば口頭で店員に伝える方法、表示部に表示されているOTPを店員に見せる方法などである。
ステップS136:店員の操作により、POS端末20は、利用者端末50の表示部に表示されているOTPを取得する。一例として、POS端末20は、OTPの入力欄を有する所定画面を表示し、店員による入力欄へのOTP(利用者から伝えられたOTP)の入力を受け付けるようにしてもよい。
ステップS137:POS端末20は、店員の操作により、ステップS136において取得したOTPを管理装置10に送信する。
ステップS138:管理装置10は、OTPをPOS端末20から受信して記憶する。
ステップS139:管理装置10は、2つのOTPを照合する。つまり、管理装置10は、ステップS134において利用者端末50から受信したOTPと、ステップS138においてPOS端末20から受信したOTPが一致するか否かを判定する。なお、一致した場合にはステップS140に進むが、不一致の場合には処理を終了する。
ステップS140:管理装置10は、ステップS134において受信した選択商品(引渡し希望商品)を特定可能な情報(具体的には、各商品のタグ番号)をPOS端末20に送信する。
ステップS141:POS端末20は、選択商品(引渡し希望商品)を特定可能な情報(具体的には、各商品のタグ番号)を管理装置10から受信する。
図15に示したフローチャートによれば、管理装置10は、利用者端末50から直接取得したOTPと、POS端末20を経由して取得したOTPとを照合し、引渡しを希望する利用者が実際に店舗に来店しているかの来店確認を行っている。つまり、ステップS136において、POS端末20は、店員の操作により、利用者端末50の表示部に表示されているOTPを取得しているが、利用者が実際に店舗に来店しているからこそステップS136の処理が可能になるため(利用者が実際に店舗に来店していなければステップS136の処理は不可能であるため)、来店確認が確実に行われることになる。
なお、来店前に利用者が引渡し希望商品を選択した場合、利用者端末50はOTP等を管理装置10に送信するため、管理装置10は、来店前の利用者の利用者端末50からOTPを取得することになる。一方、当該利用者が来店する迄は、管理装置10は、POS端末20からOTPを取得し得ない。従って、来店前に利用者が引渡し希望商品を選択した場合には、管理装置10は、利用者端末50からOTP等を取得した後(ステップS137の処理を実行した後)に、処理が止まることになる。これに対応するため、例えば、ステップS133において、利用者端末50は、利用者の操作があった場合にOTP等を管理装置10に送信し、利用者の操作がない場合にはOTP等を管理装置10に送信しないようにしてもよい。また例えば、管理装置10が、ステップS134の処理の実行後(利用者端末50からOTP等の受信後)、所定期間内(例えば5分間)に、ステップS138の処理を実行しない場合(POS端末20からOTPを受信しない場合)には、処理を終了するようにしてもよい。
図16は、商品引渡し時の他の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図16に示したフローチャートは、図13に示したフローチャートの一部(破線A)を置き替えたものである。なお、図13に示したフローチャートの一部を図16に示したフローチャートに置き換える場合(即ち、図13に示したフローチャート(一部を除く)と図16に示したフローチャートとを合わせたフローチャートの場合)、利用者端末50は、スマートフォンなどの携帯可能な端末である必要はない(即ち、利用者端末50は、例えば、スマートフォンであってもよいし、自宅などに据え置かれるパーソナルコンピュータであってもよい)。
図16のステップS232:利用者端末50は、図13のステップS31に続いて、当該利用者を特定可能な情報、当該利用者が選択した選択商品(引渡し希望商品)を特定可能な情報を管理装置10に送信する。具体的には、利用者端末50は、顧客コード、ステップS31(図13参照)において選択した各商品のタグ番号を管理装置10に送信する。
ステップS233:管理装置10は、利用者を特定可能な情報、当該利用者が選択した選択商品(引渡し希望商品)を特定可能な情報を利用者端末50から受信する。具体的には、管理装置10は、顧客コード、各商品のタグ番号を利用者端末50から受信する。
ステップS234:管理装置10は、利用者を特定可能な情報、当該利用者が選択した選択商品(引渡し希望商品)を特定可能な情報をPOS端末20に送信する。具体的には、管理装置10は、ステップS233において受信した、顧客コード、各商品のタグ番号をPOS端末20に送信する。
ステップS235:POS端末20は、利用者を特定可能な情報、当該利用者が選択した選択商品(引渡し希望商品)を特定可能な情報を管理装置10から受信する。具体的には、POS端末20は、顧客コード、各商品のタグ番号を管理装置10から受信する。
図16に示したフローチャートによれば、利用者の来店前に、引渡し希望商品一覧を印字、発行することができるため(つまり利用者の来店前に引渡し商品をバックヤードから探し出すことができるため)、店舗における利用者の待ち時間を短縮することができる。なお、店員は、利用者の待ち時間が更に短くなるように、バックヤードから探し出した商品を袋に入れるなりして纏めておくとよい(誰に引渡す商品であるかも直ぐに分かるようしておくとよい)。なお、図16に示した例は、予約区分「3(予約有(クリーニングアプリ))による通常店舗引渡し(引渡し区分「1」)である。
図17は、商品引渡し時の他の動作(店舗携帯端末30を用いる場合の動作)の一例を示すフローチャートである。なお、図17に示したフローチャートは、図13に示したフローチャートの一部(破線B)を置き替えたものである。なお、図17の中央はPOS端末20の動作を示し、右側は店舗用携帯端末30の動作を示している。
図17のステップS336:POS端末20は、図13のステップS35(又は、図15のステップS141、又は、図16のステップS235)に続いて、選択商品を特定可能な情報(具体的には、各商品のタグ番号)を店舗携帯端末30に送信する。
ステップS337:店舗携帯端末30は、選択商品を特定可能な情報(具体的には、各商品のタグ番号)をPOS端末20から受信する。
ステップS338:店舗携帯端末30は、ステップS337において受信した選択商品を特定可能な情報(具体的には、各商品のタグ番号)を表示部に表示する。例えば、POS端末20が印字、発行する引渡し希望商品一覧(図13のS36参照)と同様の情報を表示部に表示してもよい。
図16に示したフローチャートによれば、バックヤードへの持ち込みが可能な店舗携帯端末30の表示部に、クリーニングシステム1においてPOS端末20が印字、発行する引渡し希望商品一覧と同様の情報を表示することができるため、クリーニングシステム1と同様、業務効率が向上する。
(販促活動)
上記実施形態において、特定の条件を満たす利用者(例えば、前月に会員登録した新規の利用者、ランクSの利用者、誕生日が近い利用者等)に、販促活動を行ってもよい。
例えば、管理装置10は、顧客マスタファイル(図3(A))や、顧客実績集計ファイル(図3(B))を参照し、特定の条件を満たす利用者を抽出し、抽出した利用者に対し、クリーニングアプリを用いてメッセージを送信したり、電子メールを送信したり、ダイレクトメール(DM)を発送したりしてもよい。また、キャンペーン期間を設定して、クリーニングシステム1において利用可能なポイント(図3(C)のポイント)やクーポン(図4のクーポン)を贈与してもよい。
なお、管理装置10から利用者端末50にメッセージや電子メールを送信することに代えて、POS端末20から利用者端末50(例えば、来店した利用者の利用者端末50)にメッセージ等を送信してもよい。なお、POS端末20から利用者端末50にメッセージ等を送信する態様(POS端末20から利用者端末50に広告情報を送信する態様も同様)では、管理装置10が特定の条件(当該店舗において会員登録した利用者であることを追加の条件としてもよい)を満たす利用者を抽出し抽出結果をPOS端末20に送信してもよいし、POS端末20自身が管理装置10が記憶する顧客マスタファイルにアクセスするなどして特定の条件(自店舗において会員登録した利用者であることを追加の条件としてもよい)を満たす利用者を抽出してもよい。
また、管理者装置10から広告情報を送信することにより、利用者端末50(例えば、会員証画面、伝票一覧画面、伝票詳細画面の少なくとも1つの画面)に広告を表示させるようにしてもよい。利用者端末50における広告は、紙のレシートによる広告などと比べ露出回数が多いため、紙のレシートと比べ広告効果が高い。なお、管理者装置10は、各種ファイル(顧客マスタファイル、顧客実績ファイル、ポイント管理ファイル、クーポン販売実績ファイル、クーポン利用実績ファイルなど)を参照し、利用者毎に広告情報の送信の有無を決定したり、利用者毎に異な内容の広告情報を送信したりしてもよい。
なお、管理装置10から利用者端末50に広告情報を送信することに代えて、POS端末20から利用者端末50(例えば、来店した利用者の利用者端末50)に広告情報を送信してもよい。
なお、管理者装置10が利用者端末50に広告情報を送信する場合(POS端末20が利用者端末50に広告情報を送信しない場合)には、管理者装置10は、どの利用者にどういった内容の広告情報を送信したか(又は送信するか)を示す情報をPOS端末20に送信してもよい。例えば、管理者装置10は、ある利用者に広告情報を送信した後(又は送信するとき又は送信する前)に、当該利用者が主に利用している店舗(例えば、会員登録した登録店等)のPOS端末20に、当該利用者に送信した広告情報(又は、当該利用者に送信した広告情報を要約した情報)を送信してもよい。これにより、店員による広告に連動した声掛けも可能になるとともに、利用者から広告に関する問い合わせにより初めて広告について認識するといった事態が生じ難くなる。
(袋詰預り)
上記実施形態においては、袋詰めによる商品預り(袋詰預り)が可能である。具体的には、上述した、スピード預り(預り区分「2」)、ロッカー預り(預り区分「4」)が袋詰預りに該当する。なお、集荷場所において袋詰めされた商品を受け付ける場合には集荷預り(預り区分「3()」)も袋詰預りに該当する。
袋詰預りの特長は、商品の検品や精算のために利用者を待たせないことである。しかし、商品預り時に利用者と対面して検品を行わないため(袋から商品を取り出すときに店員が単独で検品を行うため)、利用者との間において預り商品の認識に齟齬が生じ、実際には預けていないにも関わらず、利用者の記憶違いにより、利用者からクリーニング店側が商品を紛失したのではないかといったクレームを付けられるトラブルが生じる虞がある。上述のような利用者の記憶違いというのは、商品の預り時から余り時間が経過していなければ、基本的には生じ難く、また仮に生じたとしても誤りに気付く可能性が高い。
従って、上記実施形態では、袋詰預りの場合、店員が袋から取り出した商品を検品しつつPOS端末20に登録すると、直ちに、取引情報がPOS端末20から管理装置10に送信され、直ちに、管理装置10において各種の処理(例えば、図9のステップS23〜S26の処理)を行うようにしている。これにより、商品預り時に検品を行わない袋詰預りであっても、早期に(店員が袋から商品を取り出して検品を行えば)、利用者が、伝票詳細画面上において預り商品の内訳を確認することができるようになるため、利用者の記憶違いも生じ難くなり、トラブルのリスクが低減する。
(商品引渡し時の精算)
上述の袋詰預りの場合、精算は、商品預り時ではなく商品引渡し時に行われる。従って、円滑かつ確実な代金の回収が課題になる。
上記実施形態では、クレジットカード決済、プリペイド決済、ポイント決済が可能である。具体的には、管理装置10は、利用者端末50に伝票詳細画面等を送信するときに(図9のステップS26)、伝票詳細画面等に加え、決済方法(クレジットカード決済、プリペイド決済、クーポン決済、ポイント決済)を選択させる画面を送信し、利用者端末50からの決済方法の応答を受信する。なお、管理装置10は、伝票詳細画面等の送信とは別のタイミングに、決済方法を選択させる画面を送信してもよい。
また、クリーニング工場におけるクリーニングは、管理装置10が利用者端末50から決済方法の応答を受信した後(利用者が選択した決済方法により実際に決済が完了した後)に、開始するようにしてもよい。つまり、管理装置10は、少なくとも、クリーニング工場におけるクリーニングを開始する前に、決済方法を選択させる画面を送信するようにしてもよい。
なお、管理装置10は、決済サーバ(非図示)と通信する機能を有し、決済サーバと通信し、クレジットカード決済が行われる。
管理装置10は、プリペイドカードに関する情報(非図示)を管理しており、利用可能残高を確認し、プリペイド決済が行われる。
管理装置10はクーポンに関する情報(図4(A)(B))を管理しており、残数を確認し、クーポン決済が行われる。
管理装置10はポイント情報(図3(C))を管理しており、利用可能ポイント数を確認し、ポイント決済が行われる。
なお、利用者が選択した決済方法による決済が実行できない事態(例えば、利用者が選択した決済方法がプリペイド決済の場合、プリペイド決済における利用可能残高が不足している場合やそもそもプリペイドとしての入金がなかった場合等、クーポン決済、ポイント決済についても同様)に備えて、複数の決済方法の選択を受け付けるようにしてもよい。また、複数の決済方法の選択を受け付ける場合には、決済方法の優先順位の指定を受け付けるようにしてもよい。なお、利用者の指定が、クーポン決済→ポイント決済→クレジットカード決済という優先順位であった場合には、クーポン決済を実行し、ポイント決済では回収できない不足料金分についてはポイント決済を実行し、クーポン決済及びポイント決済では回収できない不足料金分についてクレジットカード決済を実行してもよい。
なお、利用可能ポイントについては、利用者は利用者端末50において確認可能であるが(例えば、図10に示すように会員証画面において表示されているが)、プリペイドの利用可能残高や、クーポンの残数についても、利用者が利用者端末50において確認できるようにしてもよい。
(他の商品預り態様)
商品を利用者から預かる態様として、図9に例示した態様は、店舗において利用者と店員が対面して行う態様(預り区分「1(通常店舗預り)」)であるが、上述したように、利用者から商品を預かる態様は、店舗において利用者と店員が対面して行う態様に限定されない。上述したように、店舗において袋詰めされた商品を預かる態様(預り区分「2(スピード預り)」や、店舗以外の場所(自宅、コンビニエンスストア等)において商品を預かる態様(預り区分「3(集荷預り)」)や、ロッカーを介して袋詰めされた商品を預かる態様(預り区分「4(ロッカー預り)」)もある。
(他の商品引渡し態様)
預り商品を利用者に引渡す態様として、図13、図15、図16及び図17に例示した態様は、何れも、店舗において利用者と店員が対面して行う態様(引渡し区分「1」)であるが、上述したように、預り商品を利用者に引渡す態様は、店舗において利用者と店員が対面して行う態様に限定されない。上述したように、店舗以外の場所(自宅、コンビニエンスストア等)において預り商品を引渡す配達引渡し(引渡し区分「2」)や、ロッカーを介して預り商品を引渡すロッカー引渡し(引渡し区分「3」)もある。
配達引渡しは、利用者による配達引渡し指示(配達引渡しを希望する旨の要求)に基づいて行われる。なお、利用者から以降の商品引渡しについて全て配達引渡しとする旨の指示を受け付けることにより、都度の商品引渡し指示を省略してもよい。店舗の店員は、配達引渡し指示に基づいて、指示された配達日に、指示された配達場所に配達商品を配達する。
なお、来店時に配達引渡し指示を受け付けた場合、POS端末20から管理装置10に送信される取引情報に基づいて、電子伝票ファイルには予約区分「1(店舗にて予約)」、引渡し区分「2(配達引渡し)」が記憶される。また、電話にて配達引渡し指示を受け付けた場合には、予約区分「2(電話にて予約)」、引渡し区分「2(配達引渡し)」が記憶される。また、クリーニングアプリにて配達引渡し指示を受け付けた場合には、予約区分「3(アプリにて予約)」、引渡し区分「2(配達引渡し)」が記憶される。
ロッカー引渡し(ロッカー返却)は、利用者によるロッカー引渡し指示(ロッカー引渡しを希望する旨の要求)に基づいて行われる。店舗の店員は、ロッカー引渡し指示に基づいて、ロッカー返却商品(ロッカー引渡しの対象となる預り商品)を返却日(ロッカー引渡しを行う日)の前日にロッカーに入れて施錠し、利用者は、返却日に店員を介さずにロッカーから商品を取り出す。
なお、来店時にロッカー引渡し指示を受け付けた場合、POS端末20から管理装置10に送信される取引情報に基づいて、電子伝票ファイルには予約区分「1(店舗にて予約)」、引渡し区分「3(ロッカー引渡し)」が記憶される。また、電話にてロッカー引渡し指示を受け付けた場合には、予約区分「2(電話にて予約)」、引渡し区分「3(ロッカー引渡し)」が記憶される。また、クリーニングアプリにてロッカー引渡し指示を受け付けた場合には、予約区分「3(アプリにて予約)」、引渡し区分「3(ロッカー引渡し)」が記憶される。
(利用者の来店の確認)
利用者の来店の確認方法は、上述した確認方法に限定されない。例えば、利用者端末50にて都度生成されるOTPとは異なり、利用者端末50と管理装置10との間において予め定められた文字列を用いて利用者の来店を確認してもよい。
また、利用者端末50がBluetooth(登録商標)機能を備える場合には、Bluetoothを用いて利用者の来店を確認してもよい。例えば、店舗側にBluetooth対応機器を設置しておき、店舗のBluetooth対応機器とBluetoothにより接続した利用者端末50を識別することにより、当該利用者端末50を所持する利用者の来店があったと判断してもよい。店舗側に、無線LANのルータや、漏洩同軸ケーブルを設置して、同様に、利用者の来店を確認してもよい。
また、利用者端末50がGPS機能を備える場合には、GPS機能を用いて利用者の来店を確認してもよい。例えば、管理装置10が、利用者端末50の位置情報を取得し、店舗ファイル(図7(B))に記憶している店舗の位置と比較し、利用者端末50の位置情報が店舗の所在地(緯度経度)と一致(又はある範囲内で一致)した場合、当該利用者端末50を所持する利用者の来店があったと判断してもよい。
なお、上記実施形態では、引渡し希望商品を利用者端末50において選択する例を説明したが、他の装置(例えば、POS端末20や店舗携帯端末30)においても選択できるようにしてもよい。つまり、店員が、利用者の利用者端末50を操作することなく利用者に代わって商品を選択できるようにしてもよい。これにより、利用者が、クリーニングアプリの操作に不慣れであったり、利用者端末50を店員が触わることに抵抗があったりした場合であっても、預り商品の引渡しを円滑に行うことができる。
また、上記実施形態では、利用者端末50は、伝票一覧画面において「お預り中」の伝票も「お渡し済」の伝票も表示しているが(図11参照)、利用者の操作により、「お預り中」の伝票のみを表示したり、「お渡し済」の伝票のみを表示したりしてもよい。なお、「お預り中」の伝票のみを表示しているときには「お預り中」の伝票のみを表示している旨(メッセージ、マーク等)を表示し、「お渡し済」の伝票のみを表示しているときには「お渡し済」の伝票のみを表示している旨を表示してもよい。
また、上記実施形態では、利用者端末50は、伝票詳細画面において「お預り中」の商品も「お渡し済」の商品も表示しているが(図12等参照)、利用者の操作により、「お預り中」の商品のみを表示したり、「お渡し済」の商品のみを表示したりしてもよい。なお、「お預り中」の商品のみを表示しているときには「お預り中」の商品のみを表示している旨(メッセージ、マーク等)を表示し、「お渡し済」の商品のみを表示しているときには「お渡し済」の商品のみを表示している旨を表示してもよい。
なお、クリーニングの完了した預り商品を長期間(例えば半年間以内)保管するサービスを提供する場合において、保管予定の商品や保管中の商品に関連し、引渡し希望商品の選択操作に制限を設けるようにしてもよい。例えば、伝票詳細画面において、保管予定の商品や保管中の商品については、非表示やグレーアウト表示にするなどして、利用者が引渡し希望商品として選択できないようにしてもよい。あるいは、保管予定の商品や保管中の商品を選択した場合には、選択した商品が保管予定の商品(又は保管中の商品)であるため引渡しができない旨のメッセージを表示してもよい。なお、保管予定の商品や保管中の商品を選択した場合に、保管を維持するか(つまり引渡しの選択をキャンセルし無効とするか)、保管を中止し引渡しとするか(つまり引渡しの選択を有効とするか)を選択させ、保管を中止し引渡しとする旨の選択があった場合には、引渡しができるようにしてもよい。上記によれば、利用者が、誤って(意に反して)、保管を望んでいる商品を引き取ってしまうようなことがなくなるため、利用者の満足度の低下を防止することができる。
なお、クリーニング工場において利用者へのコメント(付加情報)を入力してもよい。例えば、工場用端末40に、特定商品(汚れや、ほつれ等がある商品)に関連するコメントとして例えば「新しいボタンを付けました」というコメントや「シミが多少残りました」というコメントを入力してもよいし、特定商品とは無関係に「ポケットに物が入っていました」というコメントを入力してもよい。工場用端末40は、入力情報(コメント)を管理装置10に送信し、管理装置10は利用者端末50に送信する。なお、管理装置10は、利用者端末50に代えて又は加えてPOS端末20にコメントを送信してもよい。また、管理装置10は、工場用端末40から取得したコメントを、例えば預り商品情報ファイルに記憶してもよい。
なお、クリーニングが完了した預り商品に電子タグを取り付けるとともにリーダーで夫々の電子タグを検出することにより夫々の預り商品の位置を取得し、夫々の預り商品の保管位置として記憶(例えば、夫々の預り商品のタグ番号に対応付けて保管位置を記憶)しておく。そして、商品を引渡す際には、POS端末20(又は店舗携帯端末30)は、引渡し希望商品の保管位置を表示部に表示(例えば、バックヤードのフロアレイアウト画像上に保管位置を表示等)してもよい。これにより、店員は、バックヤードに保管されている多数の預り商品のなかから所望の商品(引渡し希望商品)を見つけやすくなる。
また、バックヤード内の複数の保管位置の夫々にランプ(POS端末20や店舗携帯端末30の制御により動作可能なランプ)を配置するとともに、店員は、クリーニングが完了した夫々の預り商品の保管位置をPOS端末20(又は店舗携帯端末30)に記憶(例えば、夫々の預り商品のタグ番号に対応付けて保管位置を記憶)しておく。そして、商品を引渡す際には、POS端末20(又は店舗携帯端末30)は、引渡し希望商品の保管位置に対応するランプを点灯させるなどしてもよい。
また、店舗携帯端末30に設けられているカメラを用いて画像認識を行うことにより、バックヤードから所望の商品を見つけるようにしてもよい。例えば、店員は、利用者から商品を預かった際(又はクリーニング完了後店舗に戻って際)に、夫々の預り商品の画像を撮像(例えば店舗携帯端末30のカメラにより撮像)し、夫々の預り商品の画像として記憶(例えば、夫々の預り商品のタグ番号に対応付けて撮像画像を記憶)しておく。そして、商品を引渡す際には、店舗携帯端末30に設けられているカメラをバックヤードに保管されている商品に向けてスルー画像を取得し、引渡し希望商品の画像(POS端末20等から受信したタグ番号等に対応する画像)と一致するかを判定し、引渡し希望商品の画像と一致するスルー画像を得られる預り商品を引渡し希望用品として特定してもよい。
図18は、ロッカーの一例を示した外観斜視図である。クリーニングシステム1において使用されるロッカーは、商品預り時に使用するロッカー(即ちロッカー受付において使用するロッカー)と、商品引渡し時に使用するロッカー(即ちロッカー返却において使用するロッカー)とがある。図18(A)は、ロッカー受付においてのみ使用する専用のロッカー(以下、受付専用ロッカーと称する場合がある)100の外観斜視図である。図18(B)は、ロッカー受付及びロッカー返却の両方において使用するロッカー(以下、共通ロッカーと称する場合がある)200の外観斜視図である。図18(C)は、ロッカー返却においてのみ使用する専用のロッカー(以下、返却専用通ロッカーと称する場合がある)300の外観斜視図である。
(受付専用ロッカー)
受付専用ロッカー100は、例えば、図18(A)に示すように、商品を投入するための投入口101、投入口から投入された商品を回収する回収部102、カードを挿入し排出するカード挿入排出口103、種々の情報を表示する表示部104、入力操作を受け付ける入力操作部105、バーコード等を読み取って認識するコード認識部106、レシート等の媒体を発行する発行口107、記憶部(非図示)、表示部104における表示や投入口扉(後述)の施錠等を制御する制御部(非図示)を備える。なお、受付専用ロッカー100は、必ずしも、上述した全部の構成を備えていなくてもよい。例えば、入力操作部105とコード認識部106のうちの何れか一方を備え、他方を備えていなくてもよい。
投入口101には、暖簾型の扉(以下、投入口扉という)が設けられている。投入口扉は、施錠可能である。投入口扉が解錠状態であるときには、利用者は商品(預ける商品)を投入口101に投入することができる。一方、投入口扉が施錠状態であるときには、利用者は商品を投入口101に投入することができない。投入口扉は、通常時は施錠状態であり、所定条件が成立した場合に解錠され、商品の投入後に再度施錠される。
投入口扉を解錠する所定条件としては種々の条件が考えられる。例えば、カード挿入排出口103に挿入されたカード(例えば、会員カード等)の情報、入力操作部105に入力された情報(例えば、暗証番号等)のうちのいずれか一方又は両方に基づいて認証を行い、認証OKの場合に投入口扉を解錠してもよい。また、コード認識部106によって認識された情報(例えば、会員証画面に表示されたバーコードG11、会員カードに印刷されたバーコードの情報等)に基づいて認証を行い、認証OKの場合に投入口扉を解錠してもよい。また、コード認識部106によって認識された情報と、入力操作部105に入力された情報とに基づいて認証を行い、認証OKの場合に投入口扉を解錠してもよい。
商品の投入を認識する方法としては種々の方法が考えられる。例えば、投入口扉が、通常の状態(自重により面が鉛直となっている状態)であるか否かを検出可能なセンサ(換言すれば、投入口扉が奥側に押されている状態か否かを検出可能なセンサ)を設けることにより、当該センサの検出結果に基づいて商品の投入を認識してもよい。なお、商品投入後には、奥側に押されていた投入口扉は、自重により元の状態(通常の状態)に戻るが、元の状態に戻った後に元の状態が所定時間(同一利用者による複数回の投入動作がある場合でも全部の投入動作が終了したとみなせる時間。例えば10秒)維持された場合に投入口扉を施錠(自動ロック)してもよい。
回収部102内にはキャスター付のカゴが収まるようになっている。つまり、投入口101に投入された商品は、キャスター付のカゴ内に収まるようしている。また、回収部102内の商品(キャスター付カゴ)は、前面からも背面からも取り出しが可能である。
回収部102には、商品と取り出し可能な位置に、扉(以下、回収部扉という)が設けられている。回収部扉は、施錠可能である。回収部扉が解錠状態であるときには、店舗の店員等は回収部102から商品(キャスター付カゴ)を取り出すことができる。一方、回収部扉が施錠状態であるときには店舗の店員等は回収部102から商品を取り出すことができない。投入口扉は、通常時は施錠状態であり、店舗の店員等が管理する鍵により解錠され、商品の取り出し後に再度施錠される。
なお、回収部102内の商品(キャスター付カゴ)は、前面からも背面からも取り出しが可能であると説明したが、例えば、回収部102の前面側を店舗外に、背面側を店舗内に通じるようにすれば、店舗内においてキャスター付カゴを取り出すことができるため、店舗外において取り出したキャスター付カゴを店舗内に移動させるといった作業が不要になる。つまり、前面側が店舗外に、背面側が店舗内になるように受付専用ロッカー100を設置すれば、回収部102内の商品は、前面からも背面からも取り出しが可能であるため、商品の取り出しの作業を効率的に行うことができる。
また、店内側(背面)において、店舗外(前面)から投入口に投入された商品を、自動的に(キャスター付カゴを回収部102内に入れる等の準備や商品を載せたキャスター付カゴを回収部102内から取り出すといいった作業を行うことなく)、回収できるようにしてもよい。例えば、店外側から投入された商品が店内側に自然に移動するように回収部102内の底部を傾斜させるとともに、店内側には回収扉を設けることなく単に開口部としてもよい。これにより、店外側から投入された商品が店内側の開口部に自動的に滑り落ちるようなるため、回収部102の容量(体積)を気にしなくてもよくなる(例えば、利用者はいつでも商品を投入することができる。また、店員は、回収部102内から、適宜の商品の取り出しを行わなくても済むようになる)。なお、開口部から滑り落ちる商品を受け止めるように、開口部の下に、大きめのキャスター付カゴ等を置いておけばよい。
なお、商品が店内側に移動し易くするために、傾斜部(底部)の材質を滑り易い材質(摩擦係数が小さい材質)にしてもよい(滑り易くなるように、表面をメッキ、コーティング等してもよい)。また、材質(コーティング等含む)に代えて又は加えて、回転体を使用してもよい。例えば、傾斜部の一部に円柱状のもの(ローラー)や球状のものを埋め込んでもよいし、傾斜部の全体に埋め込んでもよい(ローラーや球が傾斜部の表面を形成するようにしてもよい)。
なお、回収部扉は、鍵ではなく、投入口101に設けられている投入口扉と同様、所定条件が成立した場合に解錠されるものであってもよい。
回収部扉を解錠する所定条件としては種々の条件が考えられる。例えば、カード挿入排出口203に挿入されたカード(例えば、店舗の店員等が管理する管理者カード等)の情報、入力操作部105に入力された情報(例えば、暗証番号等)のうちのいずれか一方又は両方に基づいて認証を行い、認証OKの場合に回収部扉を解錠してもよい。なお、更に安全を期すため、店舗の店員等が管理する鍵と上述の認証とを併用し、回収部扉を解錠してもよい。
なお、受付専用ロッカー100は、他の装置(例えば、POS端末20、管理装置10等)と通信可能であってもよい。つまり、受付専用ロッカー100は、通信部(非図示)を備えていてもよい。
受付専用ロッカー100が他の装置と通信できる場合(通信部を備える場合)には、例えば、管理装置10は、定期的に(例えば毎日)、入力操作部105に入力するための情報(暗証番号)を生成し、生成した情報を利用者端末50及び受付専用ロッカー100に送信してもよい。つまり、投入口扉を解錠する所定条件として、利用者は、利用者端末50にて確認した情報(管理装置10において生成された暗証番号)を入力操作部105に入力し、受付専用ロッカー100は、管理装置10から送信された情報と、入力操作部105に入力された情報とを比較し、認証を行ってもよい。例えば、管理装置10は、定期的に(例えば毎日)、入力操作部105に入力するための情報(暗証番号)を生成し、生成した情報をPOS端末20及び受付専用ロッカー100に送信してもよい。つまり、回収部扉を解錠する所定条件として、店舗の店員等は、POS端末20(又は店舗用携帯端末30)にて確認した情報(管理装置10において生成された暗証番号等)を入力操作部105に入力し、受付専用ロッカー100は、管理装置10から送信された情報と、入力操作部105に入力された情報とを比較し、認証を行ってもよい。
また、受付専用ロッカー100が他の装置と通信できる場合には、例えば、回収部扉を解錠する所定条件として、POS端末20が、OTPを生成し、当該OTPをバーコード化したバーコードを生成し、当該バーコードを印字した媒体(回収部扉開放用媒体)を発行するとともに、当該OTPを受付専用ロッカー100に送信(管理装置10を経由して受付専用ロッカー100に送信、又は、直接、受付専用ロッカー100に送信)してもよい。受付専用ロッカー100は、コード認識部106によって認識された情報(具体的には回収部扉開放用媒体に印刷されたバーコードから得られるOTP)と、外部から受信した情報(POS端末20又は管理装置10から受信したOTP)とに基づいて認証を行ってもよい。
また、受付専用ロッカー100が他の装置と通信できる場合には、受付専用ロッカー100は、他の装置に認証を依頼し、当該他の装置から認証結果を取得してもよい。なお、他の装置に認証を依頼する場合、受付専用ロッカー100は、当該他の装置が認証を行うために必要な情報(例えば、カード挿入排出口103に挿入されたカードの情報、入力操作部105に入力された情報、コード認識部106によって認識された情報等)を、当該他の装置に送信する。
(共通ロッカー)
共通ロッカー200は、例えば、図18(B)に示すように、投入口201、回収部202、カード挿入排出口203、表示部204、入力操作部205、コード認識部206、発行口207、記憶部(非図示)、表示部204における表示や返却口扉(後述)等の施錠等を制御する制御部(非図示)、複数の返却口(返却部)210を備える。なお、共通ロッカー200の投入口201、回収部202、カード挿入排出口203、表示部204、入力操作部205、コード認識部206、発行口207は、受付専用ロッカー100の投入口101、回収部102、カード挿入排出口103、表示部104、入力操作部105、コード認識部106、発行口107と同様であるため、説明を省略する。なお、共通ロッカー200は、必ず上述した全部の構成を備えていなくてもよい。例えば、入力操作部205とコード認識部206のうちの何れか一方を備え、他方を備えていなくてもよい。
なお、共通ロッカー200は、他の装置(例えば、POS端末20、管理装置10等)と通信可能であってもよい。つまり、共通ロッカー200は、通信部(非図示)を備えていてもよい。
図18(B)に示した共通ロッカー200は、上下2段6列の合計12個の返却口210を備える。図18(B)では、12個の返却口を代表し、左端上の返却口に符号210を付している。なお、各返却口には、管理番号として返却口番号(「扉番号」と称する場合もある)が設定されている。例えば、具体的には、図18(B)に示すように、返却口番号は、左端上が「H11」、左端下が「H12」、左から2列目上が「H21」、左から2列目下が「H22」、…、右端上が「H61」、右端上が「H62」である。なお、夫々の返却口に返却口番号を示したシール等を貼り付けるなどして、共通ロッカー200において夫々の返却口の返却口番号がわかるようにしてもよい。
返却口21の夫々には扉(以下、返却口扉という)が設けられている。個々の返却口扉は、個別に施錠可能である。返却口扉が解錠状態であるときには、店舗の店員等は商品(利用者に返却する商品)を返却口21に収容することができる。また、返却口扉が解錠状態であるときには、利用者は返却口21から商品を取り出すことができる。一方、返却口扉が施錠状態であるときには、利用者は返却口21から商品を取り出すことができない。また、返却口扉が施錠状態であるときには、店舗の店員等は商品を返却口21に収容することができない。返却口扉は、通常時は施錠状態であり、所定条件が成立した場合に解錠される。なお、商品の収容後や取り出し後には施錠される。
返却口扉を解錠する所定条件としては種々の条件が考えられる。
(商品を収納する際(店員等が解錠する際)の所定条件)
例えば、コード認識部206によって認識された情報(ロッカー返却を希望する利用者毎に発行された媒体に印刷されているバーコードから得られる情報)に基づいて認証を行い、認証OKの場合に該当する返却口扉(当該利用者に返却する商品を収納するための返却口の返却口扉)を解錠してもよい。なお、当該解錠方法の詳細は後述する。また、上記解錠方法に代えて又は加えて、例えば、回収部扉を解錠する場合と同様、カード挿入排出口203に挿入されたカード(例えば、店舗の店員等が管理する管理者カード等)の情報、入力操作部205に入力された情報(例えば、暗証番号等)のうちのいずれか一方又は両方に基づいて認証を行い、認証OKの場合に返却口扉を解錠してもよい。
(商品を取り出す際(利用者が解錠する際)の所定条件)
例えば、投入口扉を解錠する場合と同様、カード挿入排出口203に挿入されたカード(会員カード等)の情報、入力操作部205に入力された情報(暗証番号等)のうちのいずれか一方又は両方に基づいて認証を行い、認証OKの場合に該当する返却口扉(当該利用者の返却する商品を収納している返却口の返却口扉)を解錠してもよい。また、コード認識部206によって認識された情報(会員証画面に表示されたバーコードG11、会員カードに印刷されたバーコードの情報等)に基づいて認証を行い、認証OKの場合に投入口扉を解錠してもよい。また、コード認識部206によって認識された情報と、入力操作部205に入力された情報とに基づいて認証を行い、認証OKの場合に投入口扉を解錠してもよい。なお、更に安全を期すため、カード挿入排出口203に挿入されたカードの情報と、入力操作部205に入力された情報と、コード認識部206によって認識された情報とに基づいて認証を行い、認証OKの場合に投入口扉を解錠してもよい。
商品の取り出しを認識する方法としては種々の方法が考えられる。例えば、返却口扉が、通常の状態(閉鎖された状態)であるか否かを検出可能なセンサ(換言すれば、返却口扉が開放された状態か否かを検出可能なセンサ)を設けることにより、当該センサの検出結果に基づいて商品の取り出しを認識してもよい。なお、商品取り出し後には、返却口扉は付勢力等により元の状態(通常の状態)に戻るようにしてもよい。また、元の状態に戻った後に元の状態が所定時間(同一利用者による複数回の取り出し動作がある場合でも全部の取り出し動作が終了したとみなせる時間。例えば1分)維持された場合に、返却口扉を施錠(自動ロック)してもよい。
なお、夫々の返却口210の対応する発光部を設けるようにしてもよい。例えば、図18(B)に示す例では、夫々の返却口210の上側に発光部211を設けている。また、返却口210内には、商品を綺麗に収納するために、棒やフックなどを設けるようにしてもよい。
なお、図18(B)に示した共通ロッカー200の返却口数は12であるが、共通ロッカー200の返却口数は12以外であってもよい。
(返却専用ロッカー)
返却専用ロッカー300は、例えば、カード挿入排出口(非図示)、表示部(非図示)、入力操作部(非図示)、コード認識部(非図示)、発行口(非図示)、記憶部(非図示)、表示部における表示や返却口扉(後述)等の施錠等を制御する制御部(非図示)、複数の返却口(返却部)310を備える。なお、図18(C)に示した返却専用ロッカー300の場合、カード挿入排出口、表示部、入力操作部、コード認識部、発行口等は、左上部301の領域301aに配置されているが、図面の都合上、夫々について図示を省略している。
なお、夫々の返却口310の対応する発光部を設けるようにしてもよい。例えば、図18(C)に示す例では、夫々の返却口310の上側に発光部311を設けている。また、返却口310内には、商品を綺麗に収納するために、棒やフックなどを設けるようにしてもよい。
なお、図18(C)に示した返却専用ロッカー300の返却口数は5であるが、返却専用ロッカー300の返却口数は5以外であってもよい。
続いて、図19〜図43を用いて、ロッカー返却について詳しく説明する。以下の説明では、ロッカー返却において使用可能な、共通ロッカー200と返却専用ロッカー300とを特に区別しない場合には、単に返却ロッカーと称する。
図19(図20、図26も同様)は、クリーニングシステム1(クリーニングシステム2も同様)が記憶する各種情報の一例である。
(ロッカー管理マスタファイル)
図19(A)は、管理装置10が記憶するロッカー管理マスタファイルの一例である。ロッカー管理マスタファイルは、返却ロッカー(返却専用ロッカー300、共通ロッカー200)に関する情報を記憶するファイルである。図19(A)に示したロッカー管理マスタファイルは、ロッカー番号に対応付けて、設置場所、返却口数などを記憶している。なお、クリーニングシステム1内の全返却ロッカーの返却口数が同一(例えば12)である場合には、ロッカー管理マスタファイルにおいて返却口数を管理(記憶)しなくてもよい。
ロッカー番号は、クリーニングシステム1において返却ロッカーの夫々を識別するための情報である。設置場所は、当該返却ロッカーが設置されている場所である。なお、1店舗に2以上の返却ロッカーを設置することも、店舗以外の場所に返却ロッカーを設置することも可能である。店舗以外の場所としては、例えば、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、専門店(衣服店、薬局店等)、駅構内(又は駅近傍)の商店、マンション等の屋内外等に返却ロッカー(受付専用ロッカー100についても同様)を設置してもよい。返却口数は、当該返却ロッカーが備える返却口数である。
なお、ロッカー管理マスタファイルでは、返却ロッカー(返却専用ロッカー300、共通ロッカー200)に加えて、受付専用ロッカー100(番号受付専用ロッカー100のロッカー番号等)を管理してもよい。
なお、管理装置10に代えて又は加えてPOS端末20がロッカー管理マスタファイルを記憶してもよい。なお、POS端末20が記憶するロッカー管理マスタファイルは、管理装置10が記憶するファイルと同様、全部の返却ロッカーに関するファイルであってもよいし、図19(B)に示すように、当該店舗(当該POS端末20が設置された店舗)に関連する返却ロッカーに関するファイルであってもよい。
(必要口数定義ファイル)
図19(C)は、管理装置10が記憶する必要口数定義ファイルの一例である。必要口数定義ファイルは、ロッカー返却において必要となる返却口数に関する情報を記憶するファイルである。図19(C)に示した必要口数定義ファイルは、返却商品点数に対応付けて必要口数を記憶している。返却商品点数は、引渡し希望商品の点数(数量)である。必要口数はロッカー返却において必要となる返却口の口数である。図19(C)によれば、例えば返却商品点数が1点〜4点であれば必要口数は1であり、5点〜8点であれば必要口数は2である。なお、ロッカーの種類毎に返却口内に容量が異なるような場合には、ロッカーの種類毎に必要口数定義ファイルを記憶してもよい。
図19(C)に示した必要口数定義ファイルは、単に返却商品の数に基づいて必要口数を決定するものであり返却商品の種類を考慮していないが、返却商品の種類を考慮して必要口数を決定してもよい。例えば、図19(C)に示した必要口数定義ファイルに代えて、図19(D)に示すような必要口数定義ファイル及び図19(E)に示すようなボリューム数定義ファイルを記憶する様にしてもよい。
図19(D)に示した必要口数定義ファイルは、返却ボリューム数に対応付けて必要口数を記憶している。返却ボリューム数は、引渡し希望商品のボリューム(大きさ)である。図19(D)によれば、例えば返却ボリューム数が1〜4であれば必要口数は1であり、5〜8であれば必要口数は2である。
図19(E)に示したボリューム数定義ファイルは、商品種別(図7(A)参照)に対応付けてボリューム数を記憶している。図19(E)によれば、例えば商品種別がSY01の商品(シャツ類)のボリューム数は1であり、SY04の商品(コート類)であればボリューム数は4である。
例えば、引渡し希望商品が2着あり、1着がシャツ(商品種別「SY01」)、もう1着がコート(商品種別「SY04」)であった場合、図19(C)の必要口数定義ファイルによれば、返却商品点数が2点であるため必要口数は1となる。一方、図19(D)の必要口数定義ファイル及び図19(E)のボリューム数定義ファイルによれば、シャツ1着とコート1着の合計のボリューム数は5であるため必要口数は2となる。
なお、管理装置10に代えて又は加えてPOS端末20が、図19(C)に示すような必要口数定義ファイルを記憶してもよい。また、管理装置10に代えて又は加えてPOS端末20が、図19(D)に示すような必要口数定義ファイルや図19(E)に示すようなボリューム数定義ファイルを記憶してもよい。
(必要口数定義ファイル)
図20(A)は、管理装置10が記憶するロッカー別予約状況ファイルの一例である。ロッカー別予約状況ファイルは、返却ロッカー別にロッカー返却の予約状況(予約状態)に関する情報を記憶するファイルである。図20(A)に示したロッカー別予約状況ファイルは、ロッカー番号「L01」の返却ロッカーに関する予約状況ファイルを示しており、返却日及び返却口番号に対応付けて、予約区分、顧客コード、タグ番号、使用ボリューム数、予約日、予約番号などを記憶している。なお、図20(A)では、説明の便宜上、返却日毎のシート(表)を分けて示しているが、返却日毎にシートを分けても分けなくてもよい。使用ボリューム数は、当該返却口において商品を引渡すために使用されるボリューム数、つまり、当該返却口で引渡す引渡し希望商品のボリュームである。なお、図20(B)のロッカー別予約状況ファイルについては後述する。
なお、管理装置10に代えて又は加えてPOS端末20がロッカー別予約状況ファイルを記憶してもよい。なお、POS端末20が記憶するロッカー別予約状況ファイルは、管理装置10が記憶するファイルと同様、全部の返却ロッカーに関するファイルであってもよいし、当該店舗(当該POS端末20が設置された店舗)に関連する返却ロッカーに関するファイルであってもよい。
ロッカー別予約状況ファイルには、未来の情報(将来の返却日の情報)に加え、過去の情報(過去の返却日の情報)も保持されている。換言すれば、管理装置10(POS端末20がロッカー別予約状況ファイルを記憶する場合も同様)は、ロッカー別予約状況ファイルにおいて、過去の情報を消去せずに保持し続ける。例えば、管理装置10は、所定の期間(少なくとも返却口の決定(後述)に際し参照される期間)、過去の情報を消去せずに保持し続けてもよい。
ロッカー別予約状況ファイルのうちの未来の情報は、ロッカー(各返却口)の将来の予約状況を示したファイルであるが、ロッカーは、予約に基づいて使用されるため、ロッカー別予約状況ファイルのうちの過去の情報は、ロッカーの過去の使用状況を示したファイルでもある。換言すれば、管理装置10(POS端末20がロッカー別予約状況ファイルを記憶する場合も同様)、若しくは、管理装置10の記憶部(POS端末20のハードディスク24等の記憶部)は、過去〜将来のロッカー(各返却口)の使用状況を管理している。
図21は、ロッカーの使用状況の管理について説明する説明図である。図21は、ロッカー別予約状況ファイルに記憶されている情報の一例を、説明の便宜上(複数の返却日の空数がわかるように)、表現形式を変えて示したものである。換言すれば、管理装置10(POS端末20がロッカー別予約状況ファイルを記憶する場合も同様)は、図21に示すように、ロッカーの使用状況を管理する。なお、図21の返却日「201X/4/20」の情報(矢印の行の情報)は、図20(A)の「201X/4/20」の情報に基づく情報であるが、図21の返却日「201X/4/20」以外に返却日の情報は、図20(A)には示されていない。
(ロッカーの予約可能日)
図22は、予約可能日(返却可能日)の特定方法に関する動作の一例を示すフローチャートである。図22に示したフローチャートの処理は、ロッカー返却の予約可能日を特定するとき(ロッカー返却の予約に関する処理を実行するとき。例えばロッカー返却予定日カレンダー画面(後述)を表示するときに)に開始する。なお、図22に示したフローチャートは、予約可能日を特定する装置(例えば、管理装置10、POS端末20等)の動作を示している。
図22のステップS400:必要口数を算出する。
ステップS401:ロッカー返却を希望する全商品が仕上り済であるか否かを判断する。仕上り済でない場合には(ステップS401;NO)、ステップS402に進む。仕上り済である場合には(ステップS401;YES)、ステップS405に進む。なお、本フローチャートを商品預り時に実行する場合には、何れの商品も仕上り済ではないため、ステップS402に進む。
ステップS402:最遅仕上り予定日(ロッカー返却を希望する各商品の仕上り予定日のうち最も遅い仕上り予定日)を特定する。
ステップS403:最遅仕上り予定日を基準日とする。続いてステップS406に進む。なお、なお、ステップS403、S405、S406の基準日とは、ロッカーの使用状況を考慮しない場合(無視した場合)における、最も早く到来する予約可能日である。
ステップS405:明日を基準日とする。続いてステップS406に進む。
ステップS406:基準日以降の夫々の日の空数が必要口数以上あるか否かを判定する。空数が必要口数以上であれば予約可能であるため、ステップS406の処理は、予約可能日であるか否かを判定する処理である。換言すれば、ステップS406の処理では、基準日以降の夫々の日の空数と、必要口数とから、予約可能日を算出している。
ステップS407:判定結果を出力する。例えば、管理装置10(POS端末20)が判定結果を表示してもよい。また、例えば管理装置10(POS端末20)が判定結果を印刷してもよい。また、例えば、管理装置10がPOS端末20(又は利用者端末50)に判定結果を示す情報を送信してもよい(POS20(又は利用者端末50)が判定結果を表示してもよい)。また、例えば、管理装置10(POS端末20)が判定結果を印刷してもよい。また、例えば、POS端末20が利用者端末50に判定結果を示す情報を送信してもよい(利用者端末50が判定結果を表示してもよい)。そして、図22のフローチャートは終了する。
図23は、予約可能日の特定方法について説明する説明図である。具体的には、図23(A)〜図23(C)は、図12に示した「お預り中」の3商品(欄G33、欄G34、欄G35の商品)をロッカー返却する場合における予約可能日を、図19(C)の必要口数定義ファイルを用いて求めた例(返却商品点数に基づいて求めた例)である。図23(D)〜図23(F)は、図12に示した「お預り中」の3商品(欄G33、欄G34、欄G35の商品)をロッカー返却する場合における予約可能日を、図19(D)の必要口数定義ファイルと図19(E)のボリュームファイルとを用いて求めた例(返却ボリューム数に基づいて求めた例)である。なお、本日は「201X/4/19」であるものとする。
(返却商品点数に基づいて求めた例)
図23(A)の上段(矢印の基側)は、ロッカー返却による引渡し希望商品(図12に示した「お預り中」の3商品)に関する情報(仕上り予定日)を示している(図7(D))。図23(A)の上段に示すように返却商品数は3点であるため、図22のステップS400の処理では、図23(A)の下段(矢印の先側)に示すように、必要口数として1を算出する(図19(C)参照)。
続いて、3商品の夫々の仕上り予定日が「201X/4/11」、「201X/4/13」、「201X/4/16」であり、本日が「201X/4/19」であるため、全商品について仕上り済であると判断し(ステップS401;YES)、明日の日にちである「201X/4/19」を基準日とする(ステップS405)。
続いて、「201X/4/19」以降の夫々の日の空数が必要口数である1以上あるか否かを判定し(ステップS406)、例えば、図23(B)に示すように、空数が必要口数である1以上ある日を予約可能日として出力(表示等)する(ステップS407)。図23(B)では、夫々の予約可能日の空数も出力(表示等)している。なお、ステップS407の処理では、図23(C)に示すように、基準日以降の各日について予約可否等を出力(表示等)してもよい。
(返却ボリューム数に基づいて求めた例)
図23(D)の上段(矢印の基側)は、ロッカー返却による引渡し希望商品(図12に示した「お預り中」の3商品)に関する情報(ボリューム数、仕上り予定日)を示している(図19(E)、図7(D))。図23の上段に示すように合計のボリューム数は6であるため、図22のステップS400の処理では、図23(D)の下段(矢印の先側)に示すように、必要口数として2を算出する(図19(D)参照)。
続いて、3商品の夫々の仕上り予定日が「201X/4/11」、「201X/4/13」、「201X/4/16」であり、本日が「201X/4/19」であるため、全商品について仕上り済であると判断し(ステップS401;YES)、明日の日にちである「201X/4/19」を基準日とする(ステップS405)。
続いて、「201X/4/19」以降の夫々の日の空数が必要口数である2以上あるか否かを判定し(ステップS406)、例えば、図23(E)に示すように、空数が必要口数である2以上ある日を予約可能日として出力(表示等)する(ステップS407)。図23(E)では、夫々の予約可能日の空数も出力(表示等)している。なお、ステップS407の処理では、図23(F)に示すように、基準日以降の各日について予約可否等を出力(表示等)してもよい。
図23(C)及び図23(F)は、上述したように、各日について予約可否を示しているため、図22は、予約可能日(返却可能日)を特定する動作を示したフローチャートであるとともに、各日(又は特定の日)について予約可否を判定する動作を示したフローチャートでもある。即ち、管理装置10やPOS端末20等は、予約可能日を特定する装置であるとともに、予約可否を判定する装置でもある。
なお、図23(図23(B)、図23(C)、図23(E)、図23(F))に示した出力態様は一例であって、例えば、以下に説明するロッカー返却予定日カレンダー画面にて予約可能日を示すようにしてもよい。
(ロッカー返却予定日カレンダー画面)
図24(図25も同様)は、ロッカー返却予定日カレンダー画面(ロッカー返却予約画面)の一例である。図24に示したロッカー返却予定日カレンダー画面は、例えば、POS端末20や利用者端末50や管理装置10に表示される。なお、管理装置10が操作部や表示部を有しない場合(例えば、データセンタに設置されるサーバ等の場合)には、管理装置10と通信(接続)可能な他の装置(パーソナルコンピュータ等)の表示部にロッカー返却予定日カレンダー画面(後述するロッカー返却予約確認画面も同様)を表示してもよい。
利用者端末50は、伝票詳細画面(図12、図14)において選択完了アイコンG32が操作されると、上記では説明を省略していたが、例えば、ロッカー返却を希望するか否かを利用者に選択させる画面を表示し、ロッカー返却を希望する旨が選択された場合に、図24に示すようなロッカー返却予定日カレンダー画面を表示部に表示してもよい。なお、店舗から一のロッカーが特定できない場合(例えば、1店舗に2以上の返却ロッカーが対応付けられている場合等)には返却ロッカーを利用者に指定させてもよい。
また、POS端末20は、例えば、メニュー画面(非図示)において「ロッカー返却予約」が選択された場合に、図24に示すようなロッカー返却予定日カレンダー画面を表示部25に表示してもよい。管理装置10においても同様である。
なお、利用者端末50が表示するロッカー返却予定日カレンダー画面の場合、ロッカー情報欄及び顧客情報欄に夫々に情報が自動入力された状態で表示されるが、POS端末20や管理装置10が表示するロッカー返却予定日カレンダー画面の場合、ロッカー情報欄及び顧客情報欄の夫々には店舗の店員等が情報を入力してもよい。
図24に示したロッカー返却予定日カレンダー画面には、現在日時欄(符号A参照)、ロッカー情報欄(符号B参照)、顧客情報欄(符号C参照)、ロッカー返却商品点数欄(符号D参照)、メッセージ欄(符号E参照)、必要返却口数欄(符号F参照)、調整欄(符号G参照)、カレンダー欄(符号H参照)などが設けられている。
現在日時欄(符号A)には、現在日時が表示される。ロッカー情報欄(符号B)には、当該ロッカー返却予定日カレンダー画面において情報を表示している返却ロッカーのロッカー番号等が表示される。顧客情報欄(符号C)には、当該利用者(ロッカー返却の予約を行う利用者)の顧客コード等が表示される。ロッカー返却商品点数欄(符号D)には、当該利用者のロッカー返却による引渡し希望商品の点数が表示される。必要返却口数欄(符号F)には、当該利用者のロッカー返却に際し必要となる返却口数が表示される。調整欄(符号G)には、必要返却口数の増減(調整)ボタンと調整可能範囲とが表示される。カレンダー欄(符号H)には、夫々の日における使用可能(予約可能)な返却口数(返却口の空数)表示される。カレンダー欄の夫々の日にちの領域はボタンとなっている。
図24に表示された幾つかの情報について説明する。なお、図24の説明において、利用者(顧客コード「KB9876」)が、伝票詳細画面(図14)において、お預り中であるシャツ(タグ番号「TG01−1372」)とセーター(タグ番号「TG01−1374)とダウンジャケット(タグ番号「TG01−1375」)の3点を、ロッカー返却による引渡し希望商品として選択したものとする。また、ボリューム数を考慮して必要口数を算出するものとする。
図24のロッカー情報欄(符号B)の「L01(AAA)」は、例えば、預り商品情報ファイル(図6)、ロッカー管理マスタファイル(図19(A))、店舗ファイル(図7(B))などに基づいて表示したものである。ロッカー返却商品点数欄(符号D)の「3」は上述の3点である。
必要返却口数欄(符号F)の「2」は、返却ボリューム数に基づく返却口数を表示している。つまり、商品種別ファイル(図7(A))、必要口数定義ファイル(図19(D))、ボリューム数定義ファイル(図19(E))などに基づいて表示したものである。即ち、シャツ(商品種別「SY01」)のボリューム数は「1」であり、セーター(商品種別「SY02」)のボリューム数は「2」であり、ダウンジャケット(商品種別「SY03」のボリューム数は「3」であり、合計のボリューム数(返却ボリューム数)は「6」である。返却ボリューム数「6」に対応する、必要口数は「2」であるため、必要返却口数欄には「2」が表示される。
調整欄(符号G)の調整可能範囲「1〜3」は、必要返却口数欄「2」の場合の固定値として予め設定されたものである。なお、返却ボリューム数「6」の場合の固定値として予め設定されたものであってもよい。
カレンダー欄(符号H)の4/20の「4」は、ロッカー別予約状況ファイル(図20(A))の空数「4」に基づいて表示したものである。図24に示したロッカー返却予定日カレンダー画面では夫々の日にちのボタンの色(背景色)を、当該日にちが予約可能日(明日以降の日(店休日を除く)であって空数が必要返却口数以上である日)であるか予約不可能日(予約可能日でない日)であるかに応じて異ならせている。図24では、予約可能日(4/20、4/23、4/24、4/27、4/28、…)は無地(白色)とし、予約不可能日(4/16〜4/19、4/21、4/22、4/25、4/26、4/30、…)はドッドにて示している。
図20(B)は、図24のロッカー返却予定日カレンダー画面においてボタン「4/20」を操作(タッチ等)した後に更新される更新後のロッカー別予約状況ファイルの記憶内容を示している。また、図25は、図24のロッカー返却予定日カレンダー画面においてボタン「4/20」が操作された後に表示されるロッカー返却予定日カレンダー画面の一例である。
また、図26は、図24のロッカー返却予定日カレンダー画面においてボタン「4/20」を操作(タッチ等)した後に更新される更新後の預り商品情報ファイルの記憶内容を示している。また、図27は、図24のロッカー返却予定日カレンダー画面においてボタン「4/20」が操作された後に表示される伝票詳細画面の一例である。
(返却口の決定)
返却口の空数が必要返却口数(必要数)よりも多い場合には、使用可能(予約可能)な返却口のなかから必要数分の返却口を決定(選択)する。つまり、空数に余裕(返却口を選択する余地)がある場合には、何れの返却口を使用するかを決定する。例えば、図20(A)(B)に示す例では、使用可能な4個の返却口(返却口番号「H11」「H12」「H21」「H22」)のなかから2個の返却口(返却口番号「H11」「H12」)を決定している。
(返却口の決定方法)
使用可能な返却口のなかから予約する返却口を決定する方法として、例えば、夫々の返却口の過去の使用状況(過去の使用状態。具体的には過去の決定結果)に基づいて返却口を決定してもよい。具体的には、特定の返却口の使用頻度が高くならないように(夫々の返却口が万遍なく使用されるように)、返却口を決定してもよい。夫々の返却口が万遍なく使用されることにより、特定の返却口において劣化や破損が進行するという状況が生じ難くなる。なお、夫々の返却口の過去の使用状況は、例えば、ロッカー別予約状況ファイル(図20)を返却日が経過しても直ちに消去せずに一定期間記憶し続けることにより把握することができる。即ち、返却日が経過したロッカー別予約状況ファイル(過去のロッカー別予約状況ファイル)を参照することにより、夫々の返却口の過去の使用状況を把握してもよい。
また、上記方法に代えて又は加えて、例えば、夫々の返却口の位置関係(隣接関係)に基づいて返却口を決定してもよい。具体的には、同一の利用者が2以上の返却口を予約する場合(当該利用者の必要返却口数が2個以上である場合)には、隣接する返却口から預り商品を取り出せるように、なるべく、隣接する返却口を決定してもよい。隣接する返却口が決定されることにより、利用者は離れた位置の返却ロッカーに移動しなくても済むようになる。
図28は、返却口の隣接に関する判定に用いるファイルの一例である。夫々の返却口が隣接するか否かは、例えば、ある返却口に隣接する他の返却口を示したファイル(例えば、図28(A))や、隣接する返却口のパターン(組み合せ)を示したファイル(例えば、図28(B))などを記憶することにより判定してもよい。なお、上記ファイル(図28(A)、図28(B)のファイル)は、例えば、返却口を決定する装置(例えば、管理装置10、POS端末20等)が記憶する。
図28(A)は、ある返却口(注目する返却口)に隣接する他の返却口を示したファイルである。具体的には、図28(A)は、共通ロッカー200(図18(B))の夫々の返却口について、隣接する他の返却口を示したファイルである。図28(A)に示したファイルによれば、例えば、返却口番号「H11」の返却口に隣接する返却口は、返却口番号「H12」の返却口と「H21」の返却口の2個である。また例えば、返却口番号「H21」の返却口に隣接する返却口は、返却口番号「H11」の返却口と返却口番号「H22」の返却口と返却口番号「H31」の3個である。
図28(B)は、隣接する返却口のパターンを示したファイルである。具体的には、図28(B)の左側のファイルは、共通ロッカー200における、2個の返却口が隣接するパターンを示したファイルである。図28(B)の右側のファイルは、共通ロッカー200における、3個の返却口が隣接するパターンを示したファイルである。なお、共通ロッカー200における、4個以上の返却口が隣接するパターンのファイルについては図示を省略した。
図28(B)に示したファイルによれば、例えば、返却口番号「H11」、「H21」、「H22」の3個の返却口の組み合せは、図28(B)の右側のファイルに存在(上から2番目)するため、当該3個の返却口は、3個の隣接した返却口群を構成することがわかる。また、返却口番号「H11」、「H21」、「H32」の3個の返却口の組み合せは、図28(B)の右側のファイルに存在しないため、当該3個の返却口は、3個の隣接した返却口群を構成しないことがわかる。但し、返却口番号「H11」、「H21」の2個の返却口の組み合せは、図28(B)の左側のファイルには存在するため(上から2番目)、当該2個の返却口は、2個の隣接した返却口群を構成することがわかる。
なお、図28(A)(B)に示した例は、上下や左右に並んだ関係を以って隣接した関係であると定義としているが、上下や上下に加え斜めに並んだ関係についても隣接した関係であると定義してもよい。具体的には、図28(A)のファイルにおいて、例えば返却口番号「H11」の返却口に隣接する返却口として返却口番号「H12」、「H21」、「H22」の3個の返却口を定義し、図28(B)の左側のファイルにおいて、例えば2個が隣接するパターンとして返却口番号「H11」、「H22」の2個の返却口の組み合せを追加してもよい。
図29は、返却口の決定方法の一例を示すフローチャートである。図29に示したフローチャートの処理は、ロッカー返却予定日カレンダー画面において予約の操作(カレンダー欄(符号H)の日にちのボタンの操作)が行われることにより開始する。なお、図29に示したフローチャート(図30に示したフローチャートも同様)は、返却口を決定する装置(例えば、管理装置10、POS端末20等)の動作を示している。
図29のステップS500:返却口の空数(使用可能な返却口数)が必要数(必要返却口数)よりも多いか否かを判断する。つまり、空数に余裕があるか否かを判断する。返却口の空数が必要数よりも多くない場合には(ステップS500;NO)、ステップS501に進む。返却口の空数が必要数よりも多い場合には(ステップS500;YES)、ステップS502に進む。
ステップS501:空数分(必要数分)の全部の返却口を決定する。つまり、空数に余裕がなく返却口を選択する余地がないため、空いている全部の返却口を予約する。そして、図29のフローチャートは終了する。
ステップS502:必要数が2個以上であるか否かを判断する。必要数が1個の場合には(ステップS502;NO)、ステップS503に進む。必要数が2個以上の場合には(ステップS502;YES)、ステップS504に進む。
ステップS503:最も使用されてないものを決定する。つまり、高々1個の返却口を決定することになるため、隣接空(隣接する空状態の返却口群)の有無を確認する必要はなく、空いている全部の返却口のなかから、夫々の返却口が万遍なく使用されるように、最も使用されてない1個の返却口を予約する。そして、図29のフローチャートは終了する。
ステップS503の決定に際し、使用状況による判断では候補が複数存在し、決定(予約)すべき1個の返却口を特定できない場合もある。例えば、全12個の返却口のうち8個の返却口が前々日には使用されずに前日に使用され、残り4個の返却口が前日には使用されずに前々日に使用されていたような場合には、必要数である1個の返却口を決定する候補となる返却口が4個存在することになるため(前々日に使用された返却口が4個であるため)、使用状況による判断のみでは、候補4個のなかから必要数1個を特定できない。
上述のような場合には、乱数などを用いて複数の候補のなかからランダムに1個の返却口を決定してもよい。また、所定のルールに基づいて複数の候補のなかから1個の返却口を決定してもよい。例えば、所定のルールとして、所定の優先順位(例えば、左側の列を優先し、同一の列では上段を優先した優先順位として、返却口番号「H11」→「H12」→「H21」→「H22」→「H31」→「H32」、…、「H61」→「H62」の順)に従って複数の候補のうち最も優先順位が高い1個の返却口を決定してもよい。また、所定のルールとして、決定後に隣接空数(後述)がなるべく大きくなるように複数の候補のなかから1個の返却口を決定してもよい。また、これらを組み合せて決定してもよい。
なお、ステップS503では、高々1個の返却口を決定することになるため、隣接空の有無を確認する必要はなく、空いている全部の返却口のなかから最も使用されてない1個の返却口を決定(予約)すると説明したが、隣接空の有無を確認し、1個の返却口を決定してもよい。具体的には、ステップS503の決定に際し、隣接空を構成する空状態の返却口と、隣接空を構成しない空状態の返却口とが存在しているような場合には、隣接空を構成しない空状態の返却口のなかから1個の返却口を決定するようにしてもよい。つまり、他の予約(以降の予約)のために隣接空を構成する空状態の返却口を温存しておくようにしてもよい。
ステップS504:隣接空があるか否かを判断する。つまり、複数の返却口を決定することになるため、隣接空の有無を確認する。隣接空がない場合には(ステップS504;NO)、ステップS505に進む。隣接空がある場合には(ステップS504;YES)、ステップS506に進む。
ステップS505:使用されていない順に必要数分を決定する。つまり、隣接空がないため、空いている全部の返却口のなかから、夫々の返却口が万遍なく使用されるように、使用されてない順に必要数分の返却口を予約する。そして、図29のフローチャートは終了する。
なお、ステップS505の決定に際し、使用状況による判断では候補が複数存在し、決定(予約)すべき返却口を特定できない場合もある。例えば、必要数が3個であり、全12個の返却口のうち8個の返却口が前々日には使用されずに前日に使用され、残り4個の返却口が前日には使用されずに前々日に使用されていたような場合には、必要数である3個の返却口を決定する候補となる返却口が4個存在することになるため(前々日に使用された返却口が4個であるため)、使用状況による判断のみでは、候補4個のなかから必要数3個を特定できない。また、例えば、使用状況が上記と同様で、必要数が5個である場合には、必要数である5個の返却口のうち4個の返却口(前々日に使用された4個の返却口)を決定した後に、必要数である5個の返却口のうち残る1個の返却口を決定する候補となる返却口が8個存在することになるため(前日に使用された返却口が8個であるため)、使用状況による判断のみでは、候補8個のなかから必要数1個を特定できない。
上述のような場合には、乱数などを用いて複数の候補のなかからランダムに返却口を決定してもよい。また、所定のルールに基づいて複数の候補のなかから返却口を決定してもよい。例えば、所定のルールとして、所定の優先順位(例えば、左側の列を優先し、同一の列では上段を優先した優先順位として、返却口番号「H11」→「H12」→「H21」→「H22」→「H31」→「H32」、…、「H61」→「H62」の順)に従って返却口を決定してもよい。
ステップS506:隣接空数が必要数以上であるか否かを判断する。なお、隣接空数とは、隣接空(隣接する空状態の返却口群)を構成する空状態の返却口数である。隣接空数が必要数未満の場合には(ステップS506;NO)、ステップS507に進む。隣接空数が必要数以上の場合には(ステップS506;YES)、ステップS508に進む。なお、複数の隣接空が存在する場合には、夫々の隣接空の隣接空数のうち最大の隣接空数が必要数以上であるか否かを判断する。
ステップS507:隣接空を優先して必要数分を決定する。そして、図29のフローチャートは終了する。
以下、ステップS507の処理について、隣接空(隣接空数が必要数未満の隣接空)が1つしか存在しない場合と、隣接空(隣接空数が必要数未満の隣接空)が複数存在する場合とに分けて説明する。
隣接空(隣接空数が必要数未満の隣接空)が1つしか存在しない場合には、例えば、必要数のうち隣接空数分については、使用状況に関係なく当該隣接空を構成する空状態の全返却口を決定し、残りについては、空いている全部の返却口(隣接空を構成しない空状態の全部の返却口)のなかから、使用されていない順に返却口を決定してもよい。なお、上記残りの決定において、使用状況による判断では候補が複数存在する場合には、ステップS505における決定と同様、乱数などを用いて複数の候補のなかからランダムに返却口を決定してもよい。また、所定のルールに基づいて複数の候補のなかから返却口を決定してもよい。
隣接空(隣接空数が必要数未満の隣接空)が複数存在する場合には、例えば、使用状況に関係なく隣接空数が大きい隣接空を優先して返却口を決定してもよい。例えば、必要数が4個であり、隣接空数が2の隣接空が1つ、隣接空数が3の隣接空が1つ存在する場合には、隣接空数が3の隣接空を構成する空状態の全返却口(3個)を決定し、隣接空数が2の隣接空を構成する空状態の返却口(2個)のなかから、最も使用されていない1個の返却口を決定してもよい。なお、隣接空数が2の隣接空を構成する空状態の返却口(2個)の使用状況が同一である場合には、乱数などを用いて2個のなかからランダムに1個の返却口を決定してもよいし、所定のルールに基づいて2個のなかから1個の返却口を決定してもよい。以下に説明する、隣接空数が小さい隣接空を優先して返却口を決定する場合も同様である。
隣接空(隣接空数が必要数未満の隣接空)が複数存在する場合に、上記に代えて、使用状況に関係なく隣接空数が小さい隣接空を優先して返却口を決定してもよい。例えば、必要数が4個であり、隣接空数が2の隣接空が1つ、隣接空数が3の隣接空が1つ存在する場合には、隣接空数が2の隣接空を構成する空状態の全返却口(2個)を決定し、隣接空数が3の隣接空を構成する空状態の返却口(3個)のなかから、使用されていない順に2個の返却口を決定してもよい。
なお、上述の隣接空数が大きい隣接空を優先して返却口を決定する場合や、隣接空数が小さい隣接空を優先して返却口を決定する場合において、隣接空数が同一の隣接空が複数存在する場合には、使用状況や乱数や所定のルールに基づいて、何れか1つの隣接空を決定し、決定した隣接空を構成する空状態の返却口のなかから返却口を決定してもよい。
また、全部の隣接空の隣接空数の合計より必要数が多い場合には、必要数のうち隣接空数分(全部の隣接空の隣接空数)については、当該隣接空(全部の隣接空)を構成する空状態の全返却口を決定し、残りについては、空いている全部の返却口(隣接空を構成しない空状態の全部の返却口)のなかから、使用されていない順に返却口を決定してもよい。なお、上記残りの決定において、使用状況による判断では候補が複数存在する場合には、ステップS505における決定と同様、乱数などを用いて複数の候補のなかからランダムに返却口を決定してもよい。また、所定のルールに基づいて複数の候補のなかから返却口を決定してもよい。
ステップS508:隣接空のなかから必要数分を決定する。そして、図29のフローチャートは終了する。
以下、ステップS508の処理について、必要数と等しい隣接空数の隣接空が存在する場合と、必要数と等しい隣接空数の隣接空が存在しない場合とに分けて説明する。
必要数と等しい隣接空数の隣接空が存在する場合には、必要数と等しい隣接空数の隣接空を構成する空状態の全返却口を決定してもよい。例えば、必要数が3個であり、隣接空数が2の隣接空が1つ、隣接空数が3の隣接空が1つ、隣接空数が4の隣接空が1つ存在する場合には、隣接空数が3の隣接空を構成する空状態の全返却口(3個)を決定してもよい。なお、必要数と等しい隣接空数の隣接空が複数存在している場合には、使用状況や乱数や所定のルールに基づいて、何れか1つの隣接空(必要数と等しい隣接空数の隣接空)を決定し、決定した隣接空を構成する空状態の全返却口を決定してもよい。例えば、必要数が3個であり、隣接空数が2の隣接空が1つ、隣接空数が3の隣接空が2つ、隣接空数が4の隣接空が1つ存在する場合には、使用状況や乱数や所定のルールに基づいて、隣接空数が3の何れか1つの隣接空を決定し、決定した隣接空を構成する空状態の全返却口(3個)を決定してもよい。
必要数と等しい隣接空数の隣接空が存在しない場合には、必要数を超える最小の隣接空数の隣接空を構成する空状態の返却口のなかから、使用されていない順に必要数分の返却口を決定してもよい。例えば、必要数が3個であり、隣接空数が2の隣接空が1つ、隣接空数が4の隣接空が1つ、隣接空数が5の隣接空が1つ存在する場合には、隣接空数が4の隣接空を構成する空状態の返却口(4個)のなかから、使用されていない順に3個の返却口を決定してもよい。なお、必要数を超える最小の隣接空数の隣接空が複数存在している場合には、使用状況や乱数や所定のルールに基づいて、何れか1つの隣接空(必要数を超える最小の隣接空数の隣接空)を決定し、決定した隣接空を構成する空状態の返却口のなかから、使用されていない順に必要数分の返却口を決定してもよい。例えば、必要数が3個であり、隣接空数が2の隣接空が1つ、隣接空数が4の隣接空が2つ、隣接空数が5の隣接空が1つ存在する場合には、使用状況や乱数や所定のルールに基づいて、隣接空数が4の何れか1つの隣接空を決定し、決定した隣接空を構成する空状態の返却口(4個)のなかから、使用されていない順に3個の返却口を決定してもよい。
なお、使用されていない順に返却口を決定する際に(上記の例では、隣接空数が4の隣接空を構成する空状態の返却口(4個)のなかから使用されていない順に3個の返却口を決定する際に)、使用状況による判断では候補が複数存在する場合には、乱数などを用いて複数の候補のなかからランダムに返却口を決定してもよい。また、所定のルールに基づいて複数の候補のなかから返却口を決定してもよい。
以上、図29のフローチャートによれば、予約(必要数)に対して空数に余裕がある場合には(ステップS500(YES))、複数の返却口を使用する利用者に対し(ステップS502(YES))、隣接空が存在すれば(ステップS504(YES))、隣接する返却口が優先して予約されるようになる。
図29に示したフローチャートの処理は、上述したように、1つ1つの予約について個別に返却口を決定(個々の予約時に都度返却口を決定)する態様であるが、返却口の決定態様はこれに限定されない。例えば、ある期間内に行われた1以上の予約について返却口を纏めて決定(上記期間の終了後に一括して返却口を決定)してもよい。
図30は、返却口の決定方法の他の例を示すフローチャートである。返却口を決定する装置(例えば、管理装置10、POS端末20等)は、図29に示したフローチャートの処理に代えて、図30に示したフローチャートの処理を実行してもよい。図30に示したフローチャートの処理は、例えば、所定時刻(例えば、予約日前日の23時等)に開始する。
図30のステップS516:全予約を抽出したか否かを判断する。つまり、以下の処理(ステップS518〜S528)において個々の予約について返却口を決定することになるが、全部の予約について返却口を決定したか否かを判断する。全予約を抽出した場合には(ステップS516;YES)、図30のフローチャートは終了する。全予約を抽出していない場合には(ステップS516;NO)、ステップS518に進む。
ステップS518:未決定の予約のうち必要数が最大の予約を1つ抽出する。つまり、使用する返却口が多い予約(利用者)から順番に返却口を決定するように制御する。なお、必要数が同一の複数の予約があった場合には、例えば、予約順(予約時刻の早い順)に抽出してもよい。
ステップS518の処理の実行後にはステップS520に進む。なお、図30のステップS520〜S528の処理は、図29のステップS500〜S508の処理と同様であるため、説明を省略する。図30のステップS521、S523、S525、S527、S528の処理のいずれかの処理の実行後にはステップS516に戻る。そして、上述したように、全部の予約について返却口を決定することにより、図30のフローチャートは終了する。
以上、図30のフローチャートによれば、必要数が多い予約から返却口を決定するため(ステップS518)、複数の返却口を使用する利用者に対し、隣接する返却口が、より予約され易くなる。
図31は、返却口の決定方法について説明する説明図である。図31(A)は、図18(B)の共通ロッカー200の全12個の返却口(返却口番号「H11」〜「H62」)を模式的に示している。図31(A)において、各返却口の使用状況は次の通りであるものとする。返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H51」、「H52」の6個の返却口は、昨日使用された返却口である。返却口番号「H31」、「H32」、「H42」、「H61」、「H62」の5個の返却口は、2日前に使用された返却口(最後に使用されたのが2日前)である。返却口番号「H41」の返却口は、3日前に使用された返却口(最後に使用されたのが3日前)である。
図31(B)は、使用状況に基づいて個々の予約毎に返却口を決定する方法(図29に示したフローチャートの決定方法)によって、図31(A)に示した各返却口が決定される様子を示している。図31(C)は、使用状況に基づいて複数の予約について一括して返却口を決定する方法(図30に示したフローチャートの決定方法)によって、図31(A)に示した各返却口が決定される様子を示している。図31(B)(図31(C)、図32(B)、図32(C)も同様)では、各返却口の返却口番号の記載は省略している。
(使用状況に基づいて個々の予約毎に返却口を決定する方法/図31(B))
図31(B)の説明では、同一の日に、下記の順番で合計4件の返却口の予約の依頼があったものとする。
1件目:必要返却口数(必要数)が1個である利用者aの予約
2件目:必要返却口数(必要数)が1個である利用者bの予約
3件目:必要返却口数(必要数)が3個である利用者cの予約
4件目:必要返却口数(必要数)が5個である利用者dの予約
即ち、当該決定方法では、予約順に(利用者aの予約→利用者bの予約→利用者cの予約→利用者dの予約の順に)、返却口が決定される。
1件目(利用者a)の予約があった場合には、図31(B)の最上段に示すように、利用者aの予約に対し、返却口番号「H41」の返却口が決定される。つまり、利用者aの必要数は1個、利用者aの予約時の予約済数は0、即ち空数は12であるため、空数は必要数よりも多く(図29のステップS500(YES))、必要数は1個であるため(ステップS502(NO))、空いている全部の返却口のなかから最も使用されてない1個の返却口を予約することになる(ステップS503)。空いている全12個の返却口(返却口番号「H11」〜「H62」)のなかで最も使用されていない返却口は、3日前に使用された返却口番号「H41」の返却口に特定できる。従って、返却口番号「H41」の返却口を決定している。
その後、2件目(利用者b)の予約があった場合には、図31(B)の2段目に示すように、利用者bの予約に対し、返却口番号「H61」の返却口が決定される。つまり、利用者bの必要数は1個、利用者bの予約時の予約済数は1、即ち空数は11であるため、空数は必要数よりも多く(ステップS500(YES))、必要数は1個であるため(ステップS502(NO))、空いている全部の返却口のなかから最も使用されてない1個の返却口を予約することになる(ステップS503)。空いている全11個の返却口(返却口番号「H41」以外の11個の返却口)のなかで最も使用されていない返却口は、2日前に使用された5個の返却口(返却口番号「H31」、「H32」、「H42」、「H61」、「H62」の返却口)であり、使用状況だけでは1個を特定できない。従って、ここでは、決定後に隣接空数がなるべく大きくなるように(ここでは、2日前に使用された返却口における決定後の隣接空数がなるべく大きくなるように)、返却口番号「H61」の返却口を決定している。なお、返却口番号「H62」の返却口を決定してもよいが、ここでは、上段を優先して決定している。
その後、3件目(利用者c)の予約があった場合には、図31(B)の3段目に示すように、利用者cの予約に対し、返却口番号「H31」、「H32」、「H42」の3個の返却口が決定される。つまり、利用者cの必要数は3個、利用者cの予約時の予約済数は2、即ち空数は10であるため、空数は必要数よりも多く(ステップS500(YES))、必要数は3個であり(ステップS502(YES))、隣接空は存在し(ステップS504(YES))、隣接空数は10、即ち必要数以上であるため(ステップS506(YES))、隣接空のなかから必要数分を決定することになる(ステップS508)。ここでは、隣接空のなかから使用されていない順に必要数分の返却口を決定している。隣接空を構成する10個の返却口(返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H31」、「H32」、「H42」、「H51」、「H52」、「H62」の返却口)のうち、返却口番号「H31」、「H32」、「H42」、「H62」の4個は2日前に使用された返却口であり、返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H51」、「H52」の6個は昨日使用された返却口であるため、2日前に使用された上記4個の返却口のなかから3個を決定することになり、使用状況だけでは3個を特定できない。従って、ここでは、利用者cが利用する複数の返却口が隣接するように、返却口番号「H31」、「H32」、「H42」の3個の返却口を決定している。
その後、4件目(利用者d)の予約があった場合には、図31(B)の4段目に示すように、利用者dの予約に対し、返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H62」の5個の返却口が決定される。つまり、利用者dの必要数は5個、利用者dの予約時の予約済数は5、即ち空数は7であるため、空数は必要数よりも多く(ステップS500(YES))、必要数は5個であり(ステップS502(YES))、隣接空(隣接空数が4の隣接空、及び、隣接空数が3の隣接空)は存在し(ステップS504(YES))、隣接空数(最大)は4、即ち必要数以上であるため(ステップS506(YES))、隣接空のなかから必要数分を決定することになる(ステップS508)。ここでは、隣接空のなかから使用されていない順に必要数分の返却口を決定している。つまり、隣接空数が4の隣接空を構成する4個の返却口(返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」の返却口)、及び、隣接空数が3の隣接空を構成する3個の返却口(返却口番号「H51」、「H52」、「H62」)のうち、まずは、2日前に使用された1個の返却口(返却口番号「H62」の返却口)を決定する。続いて、3日前に使用された6個の返却口(返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H51」、「H52」の返却口)のなかから4個を決定することになるが、使用状況だけでは4個を特定できない。従って、ここでは、利用者dが利用する複数の返却口が隣接するように、返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」の4個の返却口を決定している。
(使用状況に基づいて一括して返却口を決定する方法/図31(C))
図31(C)の説明では、所定時刻以前に、下記の順番で合計4件の返却口の予約の依頼があったものとする。
1件目:必要返却口数(必要数)が1個である利用者aの予約
2件目:必要返却口数(必要数)が1個である利用者bの予約
3件目:必要返却口数(必要数)が3個である利用者cの予約
4件目:必要返却口数(必要数)が5個である利用者dの予約
即ち、当該決定方法では、必要数が大きい順(利用者dの予約→利用者cの予約→利用者aの予約→利用者bの予約)に返却口が決定される(図30のステップS518)。
所定時刻(例えば予約日前日の23時等)において、まず、図31(C)の最上段に示すように、利用者dの予約に対し、返却口番号「H31」、「H32」、「H41」、「H42」、「H51」の5個の返却口が決定される。つまり、利用者dの必要数は5個、利用者dの予約時の予約済数は0、即ち空数は12であるため、空数は必要数よりも多く(図30のステップS520(YES))、必要数は5個であり(ステップS522(YES))、隣接空は存在し(ステップS524(YES))、隣接空数は12、即ち必要数以上であるため(ステップS526(YES))、隣接空のなかから必要数分を決定することになる(ステップS528)。ここでは、隣接空のなかから使用されていない順を考慮しつつ、隣接する返却口を優先して返却口を決定している。具体的には、最も使用されていない返却口(3日前に使用された返却口番号「H41」の返却口)を決定し、続いて、最も使用されていない返却口(返却口番号「H41」の返却口)に隣接する3個の返却口(返却口番号「H31」、「H42」、「H51」の返却口)を決定し、続いて、最も使用されていない返却口(返却口番号「H41」の返却口)の斜めに位置する2個の返却口(返却口番号「H32」、「H52」の返却口)のうち、より使用されていない返却口(返却口番号「H32」の返却口)を決定している。
次に、図31(C)の2段目に示すように、利用者cの予約に対し、返却口番号「H52」、「H61」、「H62」の3個の返却口が決定される。つまり、利用者cの必要数は3個、利用者cの予約時の予約済数は5、即ち空数は7であるため、空数は必要数よりも多く(ステップS520(YES))、必要数は3個であり(ステップS522(YES))、隣接空(隣接空数が4の隣接空、及び、隣接空数が3の隣接空)は存在し(ステップS524(YES))、隣接空数(最大)は4、即ち必要数以上であるため(ステップS526(YES))、隣接空のなかから必要数分を決定することになる(ステップS528)。隣接空数が必要数と同数(具体的には3)の隣接空(返却口番号「H51」、「H61」、「H62」による隣接空)が存在するため、ここでは、当該隣接空を構成する空状態の3個の返却口(返却口番号「H52」、「H61」、「H62」の返却口)を決定している。
次に、図31(C)の3段目に示すように、利用者aの予約に対し、返却口番号「H11」の返却口が決定される。つまり、利用者aの必要数は1個、利用者aの予約時の予約済数は8、即ち空数は4であるため、空数は必要数よりも多く(ステップS520(YES))、必要数は1個であるため(ステップS522(NO))、空いている4個の返却口のなかから最も使用されてない1個の返却口を予約することになる(ステップS523)。空いている4個の返却口は、何れも昨日使用された返却口(返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」の返却口)であるため、使用状況だけでは1個を特定できない。使用状況だけでは1個を特定できないため、ここでは、所定の優先順位(例えば、左側の列を優先し、同一の列では上段を優先した優先順位)に従って、返却口番号「H11」の返却口を決定している。
次に、図31(C)の4段目に示すように、利用者bの予約に対し、返却口番号「H12」の返却口が決定される。つまり、利用者bの必要数は1個、利用者bの予約時の予約済数は9、即ち空数は3であるため、空数は必要数よりも多く(ステップS520(YES))、必要数は1個であるため(ステップS522(NO))、空いている3個の返却口のなかから最も使用されてない1個の返却口を予約することになる(ステップS523)。空いている3個の返却口は、何れも昨日使用された返却口(返却口番号「H12」、「H21」、「H22」の返却口)であるため、使用状況だけでは1個を特定できない。使用状況だけでは1個を特定できないため、ここでは、所定の優先順位(例えば、左側の列を優先し、同一の列では上段を優先した優先順位)に従って、返却口番号「H12」の返却口を決定している。
以上、図31を用いて、使用状況に基づいて個々の予約毎に返却口を決定する方法(図29に示したフローチャートの決定方法)や、図31(C)は、使用状況に基づいて複数の予約について一括して返却口を決定する方法(図30に示したフローチャートの決定方法)について、具体例を用いて説明したが、返却口の決定方法は、これらに限定されない。
図32は、返却口の他の決定方法について説明する説明図である。図31にて説明した返却口の決定方法(図29や図30に示したフローチャートの決定方法)は、夫々の返却口が万遍なく使用されるようにするために、夫々の返却口の使用状況を具体的に管理・参照し、返却口を決定する方法であるが、図32にて説明する返却口の決定方法は、夫々の返却口が万遍なく使用されるようにするために、どの位置にある返却口を決定するかの基準(基準決定位置)を移動させて、返却口を決定する方法である。
図32(A)は、図18(B)の共通ロッカー200の全12個の返却口(返却口番号「H11」〜「H62」)を模式的に示している。図32(A)において、返却口番号「H51」が現在の基準決定位置である。
図32(B)は、基準決定位置に基づいて個々の予約毎に返却口を決定する方法によって、図32(A)に示した各返却口が決定される様子を示している。図32(C)は、基準決定位置に基づいて複数の予約について一括して返却口を決定する方法によって、図32(A)に示した各返却口が決定される様子を示している。
(基準決定位置に基づいて予約毎に返却口を決定する方法/図32(B))
図32(B)の説明では、下記の順番で合計4件の返却口の予約の依頼があったものとする。
1件目:必要返却口数(必要数)が1個である利用者aの予約
2件目:必要返却口数(必要数)が1個である利用者bの予約
3件目:必要返却口数(必要数)が3個である利用者cの予約
4件目:必要返却口数(必要数)が5個である利用者dの予約
即ち、当該決定方法では、予約順に(利用者aの予約→利用者bの予約→利用者cの予約→利用者dの予約の順に)、返却口が決定される。
1件目(利用者a)の予約があった場合には、図32(B)の最上段に示すように、利用者aの予約に対し、返却口番号「H51」の返却口が決定される。つまり、現在の基準決定位置は返却口番号「H51」の返却口、利用者aの必要数は1個であるため、基準決定位置(返却口番号「H51」の返却口)から1個、即ち、返却口番号「H51」の返却口を決定している。また、図32(B)の最上段に示すように、基準決定位置が、返却口番号「H51」の返却口から返却口番号「H52」の返却口に変更される。つまり、所定順序(図32(B)の例では、返却口番号「H51」→「H52」→「H61」→「H62」→「H11」→「H12」→、…)に従って、基準決定位置を、決定数分(1個分)移動している。
なお、1件目の予約を決定する際の基準決定位置は、前日や2日前や3日前にどの返却口が使用されたかなどの使用状況に関係なく、予約日毎に定められている。具体的には、予約日毎に所定順序(例えば、返却口番号「H11」→「H12」→「H21」→「H22」→、…、「H61」→「H62」→「H11」→「H12」→「H21」→「H22」→、…)に従って基準決定位置を1個ずつ移動させている。例えば、201X年4月20日分の1件目の予約では返却口番号「H51」の返却口を基準決定位置とし、201X年4月21日分の1件目の予約では返却口番号「H52」の返却口を基準決定位置とし、201X年4月22日分の1件目の予約では返却口番号「H61」の返却口を基準決定位置としている。
その後、2件目(利用者b)の予約があった場合には、図32(B)の2段目に示すように、利用者bの予約に対し、返却口番号「H52」の返却口が決定される。つまり、現在の基準決定位置は返却口番号「H52」の返却口、利用者bの必要数は1個であるため、基準決定位置(返却口番号「H52」の返却口)から1個、即ち、返却口番号「H52」の返却口を決定している。また、図32(B)の2段目に示すように、基準決定位置が、決定数分(1個分)移動し、返却口番号「H52」の返却口から返却口番号「H61」の返却口に変更される。
その後、3件目(利用者c)の予約があった場合には、図32(B)の3段目に示すように、利用者cの予約に対し、返却口番号「H61」、「H11」、「H12」の3個の返却口が決定される。つまり、現在の基準決定位置は返却口番号「H61」の返却口、利用者cの必要数は3個であるため、基準決定位置(返却口番号「H61」の返却口)から3個(所定順序で3個)、即ち、返却口番号「H62」、「H61」、「H11」の3個の返却口を決定している。また、図32(B)の3段目に示すように、基準決定位置が、決定数分(3個分)移動し、返却口番号「H61」の返却口から返却口番号「H12」の返却口に変更される。
その後、4件目(利用者d)の予約があった場合には、図32(B)の4段目に示すように、利用者dの予約に対し、返却口番号「H12」、「H21」、「H22」、「H31」、「H32」の5個の返却口が決定される。つまり、現在の基準決定位置は返却口番号「H12」の返却口、利用者dの必要数は5個であるため、基準決定位置(返却口番号「H12」の返却口)から5個(所定順序で5個)、即ち、返却口番号「H12」、「H21」、「H22」、「H31」、「H32」の5個の返却口を決定している。また、図32(B)の4段目に示すように、基準決定位置が、決定数分(5個分)移動し、返却口番号「H12」の返却口から返却口番号「H41」の返却口に変更される。
(基準決定位置に基づいて一括して返却口を決定する方法/図32(C))
図32(B)の説明では、所定時刻以前に、下記の順番で合計4件の返却口の予約の依頼があったものとする。
1件目:必要返却口数(必要数)が1個である利用者aの予約
2件目:必要返却口数(必要数)が1個である利用者bの予約
3件目:必要返却口数(必要数)が3個である利用者cの予約
4件目:必要返却口数(必要数)が5個である利用者dの予約
即ち、当該決定方法では、必要数が大きい順(利用者dの予約→利用者cの予約→利用者aの予約→利用者bの予約)に返却口が決定される。
所定時刻(例えば予約日前日の23時等)において、まず、基準決定位置と、全体の必要数とに基づいて、図32(C)の最上段に示すように、全12個の返却口のなかから今回決定する返却口の範囲である返却口決定範囲(太枠内にて示した範囲)が決定される。つまり、基準決定位置である返却口番号「H51」の返却口を起点とし、所定順序(図32(C)の例では、返却口番号「H51」→「H52」→「H61」→「H62」→「H11」→「H12」→、…)に従って、全体の必要数(利用者dの必要数である5個、利用者cの必要数である3個、利用者aの必要数である1個、利用者bの必要数である1個を合算した10個)分の返却口(返却口番号「H51」、「H52」、「H61」、「H62」、「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H31」、「H32」の10個の返却口)を返却口決定範囲として決定する。
続いて、図32(C)の最上段に示すように、利用者dの予約に対し、返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H31」の5個の返却口が決定される。つまり、利用者dの必要数は5個であるため、返却口決定範囲のなかから、隣接した5個(返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H31」)の返却口を決定している。なお、隣接した5個の組み合せは、上記の組み合せ(返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H31」)以外にも存在するが(例えば、返却口番号「H11」、「H12」、「H21」、「H22」、「H32」等)、図32(C)では、所定順序(返却口番号「H11」→「H12」、「H21」、「H22」、「H31」、「H32」、…)に従っている。
次に、図32(C)の2段目に示すように、利用者cの予約に対し、返却口番号「H51」、「H62」、「H61」の3個の返却口が決定される。つまり、利用者cの必要数は3個であるため、返却口決定範囲のうち未決定の返却口(返却口番号「H32」、「H51」、「H52」、「H61」、「H62」の5個の返却口)のなかから、隣接した3個(返却口番号「H51」、「H52」、「H61」)の返却口を決定している。
次に、図32(C)の3段目に示すように、利用者aの予約に対し、返却口番号「H32の1個の返却口が決定される。つまり、利用者aの必要数は1個であるため、返却口決定範囲のうち未決定の返却口(返却口番号「H32」、「H62」の2個の返却口)のなかから、返却口番号「H32」の返却口を決定している。
次に、図32(C)の4段目に示すように、利用者bの予約に対し、返却口番号「H62の1個の返却口が決定される。つまり、利用者bの必要数は1であるため、返却口決定範囲のうち未決定の返却口(返却口番号「H62」の1個の返却口)を決定している。
以上、図31及び図32を用いて返却口の決定方法について説明したが、夫々の決定方法には、例えば、以下のような特長がある。
使用状況に基づいて個々の予約毎に返却口を決定する方法(図31(B))では、予約がある度に予約時における実際の過去の使用状況に基づいて返却口を決定するため、隣接する返却口をなるべく予約することができるとともに、予約時における使用状況を反映して万遍なく返却口を予約することができる。更に、利用者に対して直ぐに返却口を通知することができる。
使用状況に基づいて一括して返却口を決定する方法(図31(C))では、所定時刻に必要数が大きい順に纏めて返却口を決定するため、隣接する返却口がより決定され易くなるとともに、所定時刻における使用状況を反映して万遍なく返却口を予約することができる。また、使用状況に基づいて個々の予約毎に返却口を決定する方法に比べ、処理が比較的簡素になる。つまり、使用状況に基づいて個々の予約毎に返却口を決定する方法では、予約日に返却口を決定し、また予約日に応じて過去の使用状況も変化するため、処理が比較的複雑になるが、使用状況に基づいて一括して返却口を決定する方法では、予約日に関係なく決定日は一定であるため、処理が比較的簡素になる。
基準決定位置に基づいて予約毎に返却口を決定する方法(図32(B))では、過去の使用状況ではなく基準決定位置を利用して返却口を決定するため、使用状況に基づいて個々の予約毎に返却口を決定する方法に比べ、処理が比較的簡素になる。
基準決定位置に基づいて一括して返却口を決定する方法(図32(C))では、過去の使用状況ではなく基準決定位置を利用して返却口を決定するため、使用状況に基づいて一括して返却口を決定する方法に比べ、処理が比較的簡素になる。
なお、使用状況に基づいて返却口を決定する際の態様は上述した例に限定されない。即ち、図31等に示した例は1日毎の具体的な使用有無を管理しているが、所定期間(例えば、1週間単位、10日単位、1か月単位等)における使用頻度を管理してもよい。例えば、1週間単位の使用頻度を管理する態様では、各返却口の前週の使用頻度を算出し、前週の使用頻度が低い返却口を優先して決定するようにしてもよい。
また、基準決定位置に基づいて返却口を決定する際の態様は上述した例に限定されない。即ち、図32に示した例では予約日毎に基準決定位置を1個ずつ移動させているが、所定期間(例えば、1週間単位、10日単位、1か月単位等)毎に基準決定位置を1個ずつ移動させるようにしてもよい。
また、使用状況に基づく決定方法(図31の例)と、基準決定位置に基づく決定方法(図32の例)とを組み合わせた決定方法としてもよい。一例として、使用状況に基づいて基準決定位置を決定するようにしてもよい。前回の所定期間(例えば、過去1週間、過去10日、過去1か月等)における最も使用頻度が低い返却口を今回の所定期間における基準決定位置として決定してもよい。
図33は、ロッカー予約時の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図33に示したフローチャートは、利用者が利用者端末50において、ロッカー返却を予約する場合(返却ロッカーを予約する場合)における動作の一例を示している。なお、図33に示したフローチャート(図34に示したフローチャートも同様)は、返却口の決定方法に関しては、図31(B)や図32(B)にて説明した予約毎に返却口を決定する方法による動作例を示している。
図33のステップS600:利用者端末50は、予約用画面(例えば、図25のロッカー返却予定日カレンダー画面)を管理装置10に要求する。例えば、利用者が利用者端末50において予約用画面を表示させる操作(例えば、ロッカー返却を希望する旨の選択等)を行った場合に、利用者端末50は、予約用画面を管理装置10に要求する。
ステップS601:管理装置10は、予約用画面(ロッカー返却予定日カレンダー画面)の要求を利用者端末50から受信する。
ステップS602:管理装置10は、予約用画面(現在の予約状況に基づく最新のロッカー返却予定日カレンダー画面)を生成する。具体的には、管理装置10は、最新の、当該利用者の電子伝票ファイルや、預り商品情報ファイルや、ロッカー管理マスタファイルや、ロッカー別予約状況ファイル等を参照し、予約用画面を生成する。なお、管理装置10は、当該商品(ロッカー返却を希望する商品)を預かった店舗に設置された返却ロッカーの予約用画面を生成すればよい。
ステップS603:管理装置10は、予約用画面の画面情報を利用者端末50に送信する。
ステップS604:利用者端末50は、画面情報を管理装置10から受信する。
ステップS605:利用者端末50は、予約用画面を表示する。
ステップS606:利用者端末50は、予約用画面において予約操作(例えば、カレンダー欄(符号H)における予約可能な日のボタンのタッチ)を受け付ける。
ステップS607:利用者端末50は、予約情報(予約日、必要数等)を管理装置10に送信する。
ステップS608:管理装置10は、予約情報を利用者端末50から受信する。
ステップS611:管理装置10は、予約情報に基づいて返却口を決定する。例えば、図31(B)や図32(B)にて説明した方法により返却口を決定する。
ステップS612:管理装置10は、返却口の決定結果に基づいて各種ファイルを更新する。つまり、管理装置10は、S611における返却口の決定結果を、当該利用者の電子伝票ファイルや、預り商品情報ファイルや、ロッカー管理マスタファイルや、ロッカー別予約状況ファイル等に反映させる。
ステップS613:管理装置10は、各種画面を更新、生成する。例えば、管理装置10は、ステップS611における返却口の決定結果に基づいて(つまり、ステップS612において更新した各種ファイル等を参照して)、予約確認画面を更新、生成する。より詳細には、管理装置10は、図27に示したような予約内容を反映した伝票詳細画面を生成し、図25に示したように予約内容を反映させるべくロッカー返却予定日カレンダー画面を更新する。また、管理装置10は、図36に示すように予約内容を反映したロッカー返却予定一覧画面を生成してもよい。つまり、ステップS613では、後段の処理(ステップS615、ステップS625にて送信する画面情報を生成する。
ステップS615:管理装置10は、画面情報を利用者端末50に送信する。例えば、予約確認用画面(図27に示したような予約内容を反映した伝票詳細画面)の画面情報を利用者端末50に送信する。
ステップS616:利用者端末50は、予約確認用画面(予約内容を反映した伝票詳細画面)の画面情報を管理装置10から受信する。
ステップS617:利用者端末50は、予約確認用画面(予約内容を反映した伝票詳細画面)を表示する。
ステップS625:管理装置10は、画面情報をPOS端末20に送信する。例えば、予約確認用画面(図25に示したような予約内容を反映したロッカー返却予定日カレンダー画面、図36にて示すような予約内容を反映したロッカー返却予定一覧画面等)の画面情報をPOS端末20に送信する。
ステップS626:POS端末20は、予約確認用画面(予約内容を反映したロッカー返却予定日カレンダー画面やロッカー返却予定一覧画面等)の画面情報を管理装置10から受信し、受信した画面情報を記憶部に記憶する。そして、図33のフローチャートは終了する。
なお、図33のステップS625、S626の処理に代えて、管理装置10は、ロッカーが予約された旨を報せるメッセージ情報をPOS端末20に送信し、該メッセージ情報を受信したPOS端末20は、現在表示中の画面に当該メッセージを表示してもよい。つまり、利用者端末50においてロッカー返却を予約する場合の返却口の決定時には、最小限の情報をPOS端末20に送信するようにしてもよい。
また、ステップS625、S626の処理については、図33に示したように返却口の決定時に行うのではなく、上記メッセージ情報の送受信の有無に関わらず、店員の操作があった場合に行うようにしてもよい。上記メッセージ情報を送信する場合の一例として、管理装置10は、上記メッセージとともにOK(表示する)ボタン及びキャンセル(表示しない)ボタンを含む小画面の画面情報をPOS端末20に送信し、画面情報を受信したPOS端末20は、該小画面を現在表示中の画面に重畳させて表示するとともに、OK(表示する)ボタンがタッチ(店員の操作に相当)に、予約確認用画面(ロッカー返却予定日カレンダー画面、ロッカー返却予定一覧画面等)が要求され、管理装置10からPOS端末20に送信されるようにしてもよい。図35のフローチャートにおいても同様である。
なお、図33のフローチャートは、管理装置10が返却口を決定する態様の動作例であるが、POS端末20が返却口を決定する態様の場合には、POS端末20による返却口の決定結果が、管理装置10が記憶する各種ファイルに反映されるようになっていればよい。一例として以下のような流れであってもよい。利用者端末50は、POS端末20にアクセスし、予約用画面(ロッカー返却予定日カレンダー画面)を表示する。なお、利用者端末50から予約用画面を要求されたPOS端末20は、管理装置10にアクセスして最新の予約用画面の画面情報を受信し、利用者端末50に送信(転送)してもよい。続いて、予約用画面において予約操作を受け付けた利用者端末50は、POS端末20に予約情報を送信する。利用者端末50から予約情報を受信したPOS端末20は、返却口を決定し、返却口の決定結果を示す情報を管理装置10に送信する。管理装置10は、POS端末20から受信した返却口の決定結果を示す情報に基づいて各種ファイルを更新する。続いて、POS端末20は、管理装置10から予約確認用画面(図27に示したような予約内容を反映した伝票詳細画面)の画面情報を受信し、利用者端末50に送信(転送)する。なお、S625、S626の処理については同様である。以上により、POS端末20による返却口の決定結果が、管理装置10が記憶する各種ファイルに反映される。図35においても同様である。
図34は、ロッカー予約時の他の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図34に示したフローチャートは、店員がPOS端末20において、当該店舗にて預かった商品についてロッカー返却を予約する場合(返却ロッカーを予約する場合)における動作の一例を示している。
図34のステップS630:POS端末20は、予約用画面(例えば、図25のロッカー返却予定日カレンダー画面)を管理装置10に要求する。例えば、対面又は電話により利用者からロッカー返却の希望を受け付けた場合などにおいて、店員がPOS端末20において予約用画面を表示させる操作を行った場合に、POS端末20は、予約用画面を管理装置10に要求する。
ステップS631:管理装置10は、予約用画面(ロッカー返却予定日カレンダー画面)の要求をPOS端末20から受信する。
ステップS632:管理装置10は、図33のステップS602と同様、予約用画面(現在の予約状況に基づく最新のロッカー返却予定日カレンダー画面)の画面情報を生成する。
ステップS633:管理装置10は、予約用画面の画面情報をPOS端末20に送信する。
ステップS634:POS端末20は、画面情報(最新のロッカー返却予定日カレンダー画面の画面情報)を管理装置10から受信する。
ステップS635:POS端末20は、予約用画面(最新のロッカー返却予定日カレンダー画面)を表示する。
ステップS636:POS端末20は、予約用画面において予約操作(例えば、カレンダー欄(符号H)における予約可能な日のボタンのタッチ)を受け付ける。
ステップS637:POS端末20は、予約情報(予約日、必要数等)を管理装置10に送信する。
ステップS638:管理装置10は、予約情報をPOS端末20から受信する。
ステップS641:管理装置10は、予約情報に基づいて返却口を決定する。例えば、図31(B)や図32(B)にて説明した方法により返却口を決定する。
ステップS642:管理装置10は、図33のステップS612と同様、返却口の決定結果に基づいて各種ファイルを更新する。
ステップS643:管理装置10は、図33のステップS613と同様、各種画面を更新、生成する。
ステップS645:管理装置10は、画面情報をPOS端末20に送信する。例えば、予約用画面(図25に示したような予約内容を反映したロッカー返却予定日カレンダー画面、図36にて示すような予約内容を反映したロッカー返却予定一覧画面等)の画面情報をPOS端末20に送信する。
ステップS646:POS端末20は、予約用画面(予約内容を反映したロッカー返却予定日カレンダー画面、図36にて示すような予約内容を反映したロッカー返却予定一覧画面)の画面情報を管理装置10から受信する。
ステップS647:POS端末20は、予約用画面(予約内容を反映したロッカー返却予定日カレンダー画面)を表示する。
ステップS655:管理装置10は、画面情報を利用者端末50に送信する。例えば、予約確認用画面(図27に示したような予約内容を反映した伝票詳細画面)の画面情報を利用者端末50に送信する。
ステップS656:利用者端末50は、予約確認用画面(予約内容を反映した伝票詳細画面)の画面情報を管理装置10から受信し、受信した画面情報を記憶部に記憶する。そして、図34のフローチャートは終了する。
なお、図34のステップS655、S656の処理に代えて、管理装置10は、ロッカーが予約された旨を報せるメッセージ情報を利用者端末50に電子メール等などを用いて送信してもよい。つまり、POS端末20においてロッカー返却を予約する場合の返却口の決定時には、最小限の情報を利用者端末50に送信するようにしてもよい。
また、ステップS655、S656の処理については、図34に示したように返却口の決定時に行うのではなく、上記メッセージ情報の送受信の有無に関わらず、利用者の操作があった場合に行うようにしてもよい。つまり、例えば、伝票詳細画面が要求されたときに管理装置10から利用者端末50に送信されるようにしてもよい。図35のフローチャートにおいても同様である。
なお、図34のフローチャートは、管理装置10が返却口を決定する態様の動作例であるが、POS端末20が返却口を決定する態様の場合には、POS端末20による返却口の決定結果が、管理装置10が記憶する各種ファイルに反映されるようになっていればよい。一例として以下のような流れであってもよい。予約用画面(図34の場合と同様、管理装置10にアクセスして受信した最新の予約用画面)において予約操作を受け付けたPOS端末20は、返却口を決定し、返却口の決定結果を示す情報を管理装置10に送信する。管理装置10は、POS端末20から受信した返却口の決定結果を示す情報に基づいて各種ファイルを更新する。続いて、POS端末20は、管理装置10から予約確認用画面(図25に示したような予約内容を反映したロッカー返却予定日カレンダー画面、図36にて示すような予約内容を反映したロッカー返却予定一覧画面等)の画面情報を受信する。なお、S655、S656の処理については同様である。以上により、POS端末20による返却口の決定結果が、管理装置10が記憶する各種ファイルに反映される。図35においても同様である。
図35は、ロッカー予約時の他の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図35に示したフローチャートは、利用者が利用者端末50においてロッカー返却を予約する場合、及び、店員がPOS端末20においてロッカー返却を予約する場合において、図31(C)や図32(C)にて説明した一括して返却口を決定する方法による動作例を示している。つまり、予約毎に返却口を決定する態様における動作として、図33のフローチャートを用いて利用者端末50にてロッカー返却を予約する場合の動作例を説明し、図34のフローチャートを用いてPOS端末20にてロッカー返却を予約する場合の動作例を説明したが、以下では、図35のフローチャートを用いて、一括して返却口を決定する態様における動作として、利用者端末50にてロッカー返却を予約する場合の動作例とPOS端末20にてロッカー返却を予約する場合の動作例とを纏めて説明する。なお、図35に示したフローチャートは、図33及び図34に示したフローチャートの一部(破線C)を置き替えたものである。
図35のステップS707:利用者による予約操作を受け付けた場合には、利用者端末50は、予約情報(予約日、必要数等)を管理装置10に送信する。
ステップS708:管理装置10は、予約情報を利用者端末50から受信し、受信した予約情報を記憶部に記憶する。また、管理装置10は、現時点では返却口を決定しないが、予約情報に基づいて返却口の空数を更新(減算)する。
ステップS709:管理装置10は、予約が受け付けられた旨を確認するための予約受付確認情報を利用者端末50に送信する。
ステップS710:利用者端末50は、予約受付確認情報を管理装置10から受信し、受信した予約受付確認情報を記憶部に記憶する。なお、利用者端末50は、予約受付確認情報を表示してもよい。
ステップS737:店員による予約操作を受け付けた場合には、POS端末20は、予約情報(予約日、必要数等)を管理装置10に送信する。
ステップS738:管理装置10は、予約情報をPOS端末20から受信し、受信した予約情報を記憶部に記憶する。また、管理装置10は、現時点では返却口を決定しないが、予約情報に基づいて返却口の空数を更新(減算)する。
ステップS739:管理装置10は、予約が受け付けられた旨を確認するための予約受付確認情報をPOS端末20に送信する。
ステップS740:POS端末20は、予約受付確認情報を管理装置10から受信し、受信した予約受付確認情報を記憶部に記憶する。なお、POS端末20は、予約受付確認情報を表示してもよい。
ステップS751:利用者端末50は、所定時刻になっていなければ処理を終了し、所定時刻になっていればステップS765の実行にともなってステップS766に進む。
ステップS752:POS端末20は、所定時刻になっていなければ処理を終了し、所定時刻になっていればステップS775の実行にともなってステップS776に進む。
ステップS753:管理装置10は、所定時刻になっていなければ処理を終了し、所定時刻になっていればステップS761に進む。
ステップS761:管理装置10は、ステップS708やステップS738にて記憶した予約情報に基づいて返却口を決定する。例えば、図31(C)や図32(C)にて説明した方法により返却口を決定する。
ステップS762:管理装置10は、図33のステップS612と同様、返却口の決定結果に基づいて各種ファイルを更新する。
ステップS763:管理装置10は、図33のステップS613と同様、各種画面を更新、生成する。
ステップS765:管理装置10は、画面情報を利用者端末50に送信する。例えば、予約確認用画面(図27に示したような予約内容を反映した伝票詳細画面)の画面情報を利用者端末50に送信する。
ステップS766:利用者端末50は、予約確認用画面(予約内容を反映した伝票詳細画面)の画面情報を管理装置10から受信し、受信した画面情報を記憶部に記憶する。
ステップS775:管理装置10は、画面情報をPOS端末20に送信する。例えば、予約確認用画面(図25に示したような予約内容を反映したロッカー返却予定日カレンダー画面、図36にて示すような予約内容を反映したロッカー返却予定一覧画面等)の画面情報をPOS端末20に送信する。
ステップS776:POS端末20は、予約確認用画面(予約内容を反映したロッカー返却予定日カレンダー画面やロッカー返却予定一覧画面等)の画面情報を管理装置10から受信し、受信した画面情報を記憶部に記憶する。そして、図35のフローチャートは終了する。
なお、図35のステップS765、S766の処理に代えて、管理装置10は、ロッカーが予約された旨を報せるメッセージ情報を利用者端末50に電子メール等などを用いて送信してもよい。つまり、一括して返却口を決定したときには、最小限の情報を利用者端末50に送信するようにしてもよい。同様に、図35のステップS775、S776の処理に代えて、管理装置10は、ロッカーが予約された旨を報せるメッセージ情報をPOS端末20に送信してもよい。つまり、一括して返却口を決定したときには、最小限の情報を利用者端末50に送信するようにしてもよい。
(利用者に対する返却口の報知)
返却口を決定する装置(例えば、管理装置10、POS端末20等)によって決定された返却口は、遅くとも、利用者が実際に返却口から商品を取り出すときまでに、利用者に報知される。つまり、預けた商品を取り出す返却口がどの返却口であるかは、返却口決定後〜商品受取の期間のうちの何れかのタイミングにおいて、利用者に報知されればよい。
例えば、図27に示した伝票詳細画面は、ロッカー返却における予約内容として、予約された日にち(ロッカー予約日)を表示しているが、予約された日にちに加えて、予約された返却口を表示するようにしてもよい。つまり、個々の利用者に、返却口の決定結果(図33のS611や図34のS641や図35のS761の処理の処理結果)を報知してもよい。なお、伝票詳細画面に代えて又は加えて、他の画面において、返却口の決定結果を報知してもよい。例えば、利用者端末50が表示するロッカー返却予約確認画面(図36)において、返却口数に代えて又は加えて、予約された返却口(使用する返却口)を表示してもよい。
ある利用者の返却口(当該利用者の預り商品を入れておく返却口)を決定した装置(管理装置10、POS端末20)は、決定後直ちに(返却口の決定タイミングにおいて)、当該利用者のPOS端末20に決定結果(当該利用者の預り商品を入れておく返却口)を送信してもよい。従って、個々の予約毎に返却口を決定する態様(図29、図31(B)の態様)であれば、個々の予約後に、直ちに、決定結果である返却口(返却口を示す情報)がPOS端末20に送信される。また、一括して返却口を決定する態様(図30、図31(C)の態様)であれば、一括して返却口を決定した後に、直ちに、決定結果である返却口(返却口を示す情報)がPOS端末20に送信される。
また、ある利用者の返却口を決定した装置は、返却口の決定タイミングとは異なるタイミングにおいて、当該利用者のPOS端末20に決定結果を送信してもよい。例えば、返却口を決定した装置(管理装置10、POS端末20)は、所定時刻(例えば、返却日当日の午前8時等)に当該利用者のPOS端末20に決定結果を送信してもよい。
また、返却口を決定した装置は、利用者端末50からの要求(決定結果を求める要求)に応じて当該利用者のPOS端末20に決定結果を送信してもよい。なお、利用者端末50は、例えば、返却口を確認するための操作に基づいて、決定結果を求める要求を、返却口を決定した装置に送信してもよい。
また、返却口を決定した装置は、返却口の決定タイミングとは異なるタイミングとして、返却ロッカーからの要求(決定結果を求める要求)に応じて当該利用者のPOS端末20に決定結果を送信してもよい。返却ロッカーは、利用者による操作等(カード挿入排出口への会員カードの挿入、入力操作部における暗証番号等の入力、コード認識部によるバーコードの認識等)に基づいて、決定結果を求める要求を、返却口を決定した装置に送信してもよい。換言すれば、返却ロッカーが実際に操作等される迄の間は、予約された返却口を利用者に報知せずに、返却ロッカーが実際に操作等された場合に、予約された返却口を利用者に認識させるようにしてもよい。
また、POS端末20に代えて又は加えて返却ロッカーが、利用者に返却口の決定結果(当該利用者の預り商品が入っている返却口)を報知してもよい。一例として、共通ロッカー200は、利用者による操作等(カード挿入排出口203への会員カードの挿入、入力操作部205における暗証番号等の入力、コード認識部206によるバーコードの認識等)に基づいて、該当する返却口210(当該利用者の預り商品が入っている返却口210)を示す情報を表示部204に表示してもよい。また、個々の返却口210の夫々に発光部(非図示)を設けておき、共通ロッカー200は、利用者による操作等に基づいて、該当する返却口に対応する発光部を発光(点灯、点滅等)させてもよい。また、最も単純な構成ではあるが、共通ロッカー200は、利用者による操作等に基づいて、該当する返却口210の返却口扉を開放(該当する返却口であることが分かるように大きく開放)してもよい。なお、返却ロッカーが、返却口の決定結果を取得するタイミングは、利用者による操作等が行われる前であってもよいし後であってもよい。換言すれば、返却口を決定した装置は、返却ロッカーからの要求(決定結果を求める要求)によらずに(例えば、返却口の決定直後に、又は、所定時刻に)、返却ロッカーに決定結果を送信してもよいし、返却ロッカーからの要求に基づいて返却ロッカーに決定結果を送信してもよい。なお、後者の場合、返却ロッカーは、利用者による操作等に基づいて、決定結果を求める要求を、返却口を決定した装置に送信する。
(ロッカー返却予定一覧画面)
図36は、ロッカー返却予約確認画面の一例である。クリーニングシステム1では、ロッカー返却の管理に関する種々の情報を表示可能である。例えば、POS端末20や利用者端末50や管理装置10や工場用端末40は、図36に示すようなロッカー返却予約確認画面(ロッカー返却予定一覧画面と称する場合もある)を表示してもよい。
POS端末20は、例えば、メニュー画面(非図示)において「ロッカー返却確認」が選択された場合に、図36に示すようなロッカー返却予約確認画面を表示部25に表示してもよい。他の装置においても同様である。
図36に示したロッカー返却予約確認画面には、現在日時欄(符号A参照)、条件設定領域(符号B参照)、結果表示領域(符号C参照)などが設けられている。
条件設定領域(符号B)は、ロッカー返却予約状況等の確認対象を設定(抽出)する領域である。条件設定領域には、返却予定日設定欄(符号B1参照)と顧客設定欄(符号B2参照)を有する。返却予定日設定欄(符号B1)は、返却予定日の入力に関する選択ボタン(範囲指定ボタン、前日ボタン、本日ボタン、翌日ボタン)と、範囲指定ボタンが選択された場合に返却予定日の範囲を入力する返却予定日範囲入力欄とを有する。なお、前日ボタンや本日ボタンや翌日ボタンが選択された場合には、選択されたボタンの種類に応じて返却予定日範囲入力欄には自動的に範囲が入力される。なお、前日ボタンを設けていることからも分かるように、過去の日付けも設定可能である。顧客設定欄(符号B2)は、利用者の顧客コードの範囲を入力する返却予定日範囲入力欄と、利用者の電話番号を入力する電話番号入力欄と、利用者の指名を入力する電話番号入力欄とを有する。
結果表示領域(符号C)は、条件設定領域において設定された条件による抽出結果を表示する領域である。具体的には、図36に例示した結果表示領域には、各種情報に基づいて、返却予定日、受付日、伝票番号、氏名、電話番号、商品点数、使用返却口数、再発行が表示される。
例えば、1番上の情報(矢印にて示した行)における、返却予定日「201X/4/20」は、図20(B)のロッカー別予約状況ファイルの返却日「201X/4/20」に基づき表示される。図26の預り商品情報ファイルの引渡し予定日「4/20」に基づき表示してもよい。受付日「201X/4/19」は、図20(B)のロッカー別予約状況ファイルの予約日「4/19」に基づき表示される。図26の預り商品情報ファイルの更新日時「4/19 18:27」に基づき表示してもよい。伝票番号「DN01-5422」は、図20(B)のロッカー別予約状況ファイルのタグ番号「TG01−1372」等と、図26の預り商品情報ファイルの預り商品番号「DN01‐5422−01」等に基づき表示される。なお、預り商品番号「DN01‐5422−01」の上位9桁「DN01‐5422」は伝票番号を示している。顧客コード「KB9876」は、図20(B)のロッカー別予約状況ファイルの顧客コード「KB9876」に基づき表示される。氏名「…(省略)」や電話番号「…(省略)」は、図3(A)の顧客マスタファイルなどに基づき表示される。
商品点数「3」は、図26の預り商品情報ファイルにおける該当商品(タグ番号「TG01−1372」「TG01−1373」「TG01−1375」)の数に基づき表示する。より詳細には、図26の預り商品情報ファイルにおける、上述した伝票番号「DN01−5422」に対応する商品(タグ番号「TG01−1372」〜「TG01−1375」)のうち、例えば引渡し予定日が「4/20」である商品(タグ番号「TG01−1372」「TG01−1373」「TG01−1375」)の数(具体的には3)に基づき表示する。なお、予定日が「4/20」、且つ、同一の予約番号(具体的には12345)の商品の数(具体的には3)に基づき表示してもよい。使用返却口数「2」は、図26の預り商品情報ファイルにおける該当商品(タグ番号「TG01−1372」「TG01−1373」「TG01−1375」)の返却に使用する返却口(返却口番号「H11」、「H12」)の数(具体的には2)に基づき表示する。再発行「*」は、再発行(複数回の印刷)が行われたことに基づき表示する。
なお、POS端末20は、ロッカー返却予約確認画面において、当該店舗に関係する情報を表示(抽出)する。つまり、ある店舗のPOS端末20がロッカー返却予約確認画面にて表示する情報は、当該店舗の管理下にある返却ロッカー(例えば、当該店舗前に設置した返却ロッカー)における予約情報に限定される。
上記に代えて、POS端末20は、他の店舗に関連する情報を表示してもよい。例えば、ロッカー返却予約確認画面に店舗設定欄を設け、POS端末20は、店舗設定欄において入力された店舗コードの店舗に関連する情報を表示してもよい。また、例えば、ロッカー返却予約確認画面に全店舗ボタンを設け、全店舗ボタンが操作された場合には、POS端末20は、店舗に関して限定せずに全部の店舗に関連する情報を表示してもよい。
また、利用者端末50は、ロッカー返却予約確認画面において、当該利用者に関係する情報を表示(抽出)する。つまり、ある利用者の利用者端末50がロッカー返却予約確認画面にて表示する情報は、当該利用者に関する予約情報に限定される。
工場用端末40(管理装置10も同様)は、ロッカー返却予約確認画面において、指定した店舗に関係する情報を表示する。例えば、ロッカー返却予約確認画面に店舗設定欄を設け、工場用端末40は、店舗設定欄において入力された店舗コードの店舗に関連する情報を表示してもよい。また、例えば、ロッカー返却予約確認画面に全店舗ボタンを設け、全店舗ボタンが操作された場合には、工場用端末40は、店舗に関して限定せずに全部の店舗に関連する情報を表示してもよい。
図37及び図38は、印字、発行される媒体の一例である。POS端末20は、商品預り時に、各種の伝票を印字、発行する。図37(A)及び図37(B)は、商品預り時に店舗のPOS端末20において発行されるお預り票(客控え)である。POS端末20は、仕上り後の預り商品の引渡し方法に関する利用者の指示が、来店による引渡しである場合(引渡し区分「1」に相当)や、未定である場合(引渡し区分「0」に相当)には、例えば、図37(A)に示すようなお預り票を印字、発行してもよい。また、POS端末20は、仕上り後の預り商品の引渡し方法に関する利用者の指示が、ロッカーによる引渡しである場合(引渡し区分「3」に相当)には、例えば、図37(B)に示すようなお預り票を印字、発行してもよい。
なお、図37(A)及び図37(B)に示したお預り票は、図6等に示した伝票番号「DN01−5422」に関するお預り票である。図6によれば伝票番号「DN01−5422」の預り商品の点数は4点(「TG01-1372」〜「TG01-1375」)であるが、説明の便宜上、上記点数は3点(「TG01-1372」「TG01-1374」「TG01-1375」)であるものとしている。図38においても同様である。
来店による引渡しである場合、図37(A)に示すように、仕上日として、全部(3点)の預り商品について引渡しが可能となる日にち等を印字するのに対し、返却ロッカーによる引渡しである場合、図37(B)に示すように、ロッカー返却予定日として、ロッカー返却を予約した日にち等を印字する。なお、ロッカー返却の予約は、お預り票を発行する前に実行すればよい。例えば、図9に示した例では、POS端末20は、ステップS17〜ステップS21の間であってかつお預り票を発行する前の何れかのタイミングにおいて、ロッカー返却の予約を受け付けるようにしてもよい。
印字、発行されたお預り票は、利用者に渡される。例えば、利用者と対面する場合(例えば、通常店舗預り(預り区分「1」)の場合)には発行後に直ぐに利用者に渡される。また、利用者と対面しない場合(例えば、ロッカー預り(預り区分「4」)の場合)には返却時に利用者に渡される(ロッカー返却の場合には預り商品とともに返却口に収納する)。なお、POS端末20は、利用者端末50を使用しない一部の利用者には図37(A)や図37(B)に示したお預り票を印字、発行し、通常は(利用者端末50を使用する利用者に対しては)、図37(A)や図37(B)に示したお預り票よりも簡素なお預り票を印字、発行してもよい。
図38は、商品預り時に店舗のPOS端末20において発行される工場控えである。POS端末20は、仕上り後の預り商品の引渡し方法に関する利用者の指示が、ロッカーによる引渡しである場合(引渡し区分「3」に相当)には、例えば、図38に示すような工場控えを印字、発行してもよい。
なお、印字、発行された工場控えは、預り商品とともに工場に送られ、仕上り後に、工場から預り商品とともに店舗に戻る。なお、POS端末20は、工場控えを印字するために必要な情報を、管理装置10を経由して(又は経由せずに直接)、工場用端末40に送信し、POS端末20が送信した情報に基づいて、工場用端末40が工場控えを印字、発行してもよい。
工場控えには、読み取り可能なコード(QRコード、バーコード等)が印字されている。工場控えに印字されているQRコード等は、検品、ロッカー返却において利用可能である。なお、どのような情報をコード化して印字するかは、ロッカー返却の有無、予約のタイミング、返却口決定のタイミング等に応じて異なる。
例えば、商品預り時に、利用者がロッカー返却を希望し、工場控えを発行する迄の間に、返却日を予約し、且つ、返却口も決定した場合には、POS端末20は、顧客コード、、決定した返却口の返却口番号等をコード化したQRコード等を印字してもよい。なお、POS端末20は、顧客コードに代えて又は加えて、伝票番号、タグ番号等をコード化したQRコード(例えば、顧客コード、予約日、タグ番号、返却口番号をコード化したQRコード)等を印字してもよい。
また、商品預り時に、利用者がロッカー返却を希望し、工場控えを発行する迄の間に、返却日を予約したが、返却口を決定しなかった場合には、POS端末20は、顧客コード、必要な返却口数等をコード化したQRコード等を印字してもよい。なお、POS端末20は、顧客コードに代えて又は加えて、伝票番号、タグ番号等をコード化したQRコード(例えば、顧客コード、予約日、タグ番号、必要な返却口数をコード化したQRコード)等を印字してもよい。
また、工場控えを発行する迄の間に、利用者がロッカー返却を希望しなかった場合には、POS端末20は、顧客コードをコード化したQRコード等を印字してもよい。なお、POS端末20は、顧客コードに代えて又は加えて、伝票番号、タグ番号等をコード化したQRコード(例えば、顧客コード、タグ番号をコード化したQRコード)等を印字してもよい。
なお、POS端末20は、商品預り時に、利用者に渡す客控えや工場に送る工場控えに加えて、店舗に保管する店舗控え(非図示)を印字、発行してもよい。
なお、上記説明では、管理装置10やPOS端末20が返却口を決定する態様について説明したが、返却ロッカーが返却口を決定してもよい。また、予約可能日を特定する装置(予約可否を判定する装置)と、返却口を決定する装置とは必ずしも一致していなくてもよい。従って、一例として、以下の(a)〜(f)ような種々の態様が考えらえる。
(a)管理装置10が、予約可能日を特定し、かつ、返却口を決定する。
(b)POS端末20が、予約可能日を特定し、かつ、返却口を決定する。
(c)管理装置10が予約可能日を特定し、POS端末20が返却口を決定する。
(d)管理装置10が予約可能日を特定し、返却ロッカーが返却口を決定する。
(e)POS端末20が予約可能日を特定し、返却ロッカーが返却口を決定する。
(f)返却ロッカーが、予約可能日を特定し、かつ、返却口を決定する。
上記(a)〜(f)において、予約可能日を特定したタイミングで返却口を決定してもよいし、予約可能日を特定したタイミングとは異なるタイミングで返却口を決定してもよい。換言すれば、ロッカー返却の日にちを予約したときに併せて具体的な返却口も決定してもよいし、ロッカー返却の日にちだけを予約しておき具体的な返却口については別途決定してもよい。
図39〜図41は、返却ロッカーの表示部に表示される画面の一例である。なお、図39〜図41の画面は、図18(C)の返却専用ロッカー300の表示部に表示される画面の一例である。また、返却専用ロッカー300の5個の返却口の夫々の返却口番号(扉番号)は「01」〜「05」であるものとする。
図39(A)は、待機画面(初期画面)である。図39(A)の待機画面では、操作者(利用者、店員等)に対するメッセージとして、画面へのタッチを促すメッセージを表示している。図39(A)の待機画面の表示中に、操作者による画面のタッチがあった場合、図39(B)の画面に遷移する。
図39(B)は、図39(A)の待機画面から遷移するカード読取画面である。図39(B)のカード読取画面では、利用者に対するメッセージとして、会員カードの読み取りやパスワードの入力を促すメッセージを表示している。図39(B)のカード読取画面の表示中に、会員カードがカード挿入排出口に挿入されるなどして読み取られた場合や、パスワードボタンがタッチされタッチ後にパスワード入力画面(非図示)が表示されるなどしてパスワードが入力された場合には、図39(C)の画面に遷移する。なお、他の方法(例えば、会員証画面に表示されたバーコードG11の読み取り等)により、図39(C)の画面に遷移してもよい。
また、図39(B)のカード読取画面の表示中に、上記とは別に、店員による所定操作等があった場合には、店員用初期画面(非図示)に遷移する。一例として、媒体に印字された店員用バーコード(例えば、店員用初期画面を表示させるために予め登録した店員用のバーコード)がコード認識部によって認識されるなどして読み取られた場合、店員用初期画面に遷移する。なお、他の方法(例えば、店員用パスワードの入力、店員用カードのカード挿入排出口への挿入等)により、店員用初期画面に遷移してもよい。なお、図40(A)や図41(B)は、店員用初期画面から遷移する画面である。
図39(C)は、図39(B)のカード読取画面から遷移(具体的には、会員カードが読み取られた場合又はパスワードが入力された場合に遷移)する報知画面である。図39(C)の報知画面では、当該利用者(当該会員カードやパスワードに基づいて特定された利用者)に対する報知情報として、当該利用者の預り商品が収納されている返却口の返却口番号(図39(C)の例では、扉番号「01」「02」「03」)を報知している。
例えば、返却ロッカーは、記憶部内に返却口の決定結果(夫々の利用者について決定した返却口の返却口番号)を記憶しておき、記憶部を参照することにより、上述の如く返却口番号を報知してもよい。なお、他の装置(管理装置10、POS端末20等)が返却口を決定した場合には、返却ロッカーは、当該決定結果を取得して記憶部に記憶してもよい。なお、返却ロッカーは、他の装置(管理装置10、POS端末20等)に返却口の決定結果(当該利用者について決定した返却口の返却口番号)を問い合わせることにより、上述の如く、返却口番号を報知してもよい。
また、返却ロッカーは、図39(C)の報知画面に、返却口番号に加えて、顧客IDや返却口数を表示してもよい。
返却ロッカーは、報知画面を表示部に表示するとともに、該当する返却口(当該利用者の預り商品が収納されている返却口)の返却口扉を解錠し、解錠した返却口に対応する発光部(ランプ)を点滅させる。当該利用者が、報知された全部の返却口(解錠された全部の返却口)について、返却口扉を開け、預り商品を取り出し、返却口扉を閉じることにより、ロッカー返却作業が完了し、図39(D)の画面に遷移する。返却ロッカーは、閉じられた返却口扉を施錠し、施錠した返却口に対応する発光部を消灯させる。
なお、返却ロッカーは、返却口扉の開閉を以って預り商品が取り出されたと判断してもよいし、返却口内に光学的なセンサ(カメラ、フォトセンサ等)を設けることにより預り商品が取り出されたと判断してもよい。また、光学的なセンサに代えて又は加えて、秤を利用して預り商品が取り出されたと判断してもよい。なお、同様に、回収時において預り商品が回収されたと判断してもよいし、収納時において預り商品が収納されたと判断してもよい。
図39(D)は、図39(C)の報知画面から遷移する完了画面である。図39(D)の完了画面の表示開始から所定時間(例えば10秒)が経過した場合、図39(A)の待機画面に遷移する(戻る)。
なお、ロッカー返却を行った利用者に特別ポイントを付与するようにしてもよく、返却ロッカーは、今回のロッカー返却において付与される特別ポイントを図39(D)の完了画面において表示してもよい。なお、所定回数連続して、ロッカー返却が行われか否か(回収されることがなかったか否か)に応じてポイントを付与するか否かを判断したり、付与するポイント数を異ならせるようにしてもよい。つまり、返却日には必ず預り商品を受け取りに来るような利用者に対しては、大きな特典を与えるようにしてもよい。
図40(A)は、店員用初期画面(非図示)から遷移する収納初期画面である。例えば、店員用初期画面には、返却物収納ボタンや返却物回収ボタンや戻るボタン等の各種ボタンが配置されており、返却物収納ボタンがタッチされた場合に、収納初期画面に遷移する。図40(A)の収納初期画面には、空き扉の確認ボタンや戻るボタンが配置されている。また、図40(A)の収納初期画面では、店員に対するメッセージとして、工場控えに印刷されているQRコードの読み取りを促すメッセージを表示している。なお、空き扉の確認ボタンをタッチすることにより、返却口の現在の空状況を確認することができる。例えば、図31(A)に示したような返却ロッカーを模式化した画像(具体的には、5個の返却口数の夫々について空/収納済に応じて色分け等した画像等)を表示してもよい。また、図40(A)の収納初期画面において、効率的に返却口を決定する為(図30のステップS518参照)、返却口数の多い工場控えから順に読み込ませることを推奨するメッセージ(例えば、「返却口数の多い工場控えから順に読み込ませて下さい。」等を)表示してもよい。図40(A)の収納初期画面の表示中に、工場控えに印刷されているQRコードがコード認識部によって認識されるなどして読み取られた場合、図40(B)の画面に遷移する。
なお、返却ロッカーは、日付チェックを行ってもよい。例えば、読み取ったQRコードに含まれる日時情報の日付と現在の日付とを比較して一致しているか否かを判断してもよい。返却ロッカーは、日付チェックがエラーとなった場合(一致していない場合)には、一致していない旨(本来の返却日でない旨)を表示してもよい。また、返却ロッカーは、一致していない旨とともに本来の返却日を表示してもよい。上述した図39(B)のカード読取画面においても日付チェックを行ってもよい。例えば、会員カードを読み取ることなどにより特定された利用者の返却日と現在の日付とを比較して一致しているか否かを判断してもよい。
図40(B)は、図40(A)の収納初期画面から遷移する収納指示画面である。図40(B)の収納指示画面では、店員に対する報知情報として、当該利用者(QRコードに基づいて特定された利用者)の預り商品を収納する返却口の返却口番号(図40(B)の例では、扉番号「01」「02」)を報知している。なお、図40(B)の収納指示画面には、戻るボタンが配置されている。
以下、QRコードから取得可能な情報と返却口番号の報知との関係について説明する。(QRコードから返却口番号を取得可能な場合)
返却ロッカーは、QRコードから取得した返却口番号(当該利用者の預り商品を収納する返却口として決定された返却口の返却口番号)を報知してもよい。つまり、返却口が決定され、且つ、決定結果がQRコード化されているため、返却ロッカーは、単に、QRコードから取得した返却口番号を報知すればよい。
(QRコードから返却口数を取得可能な場合)
返却ロッカーは、QRコードから取得した返却口数(当該利用者の預り商品を収納するために必要な返却口数)を利用して、返却口を決定し、決定した返却口の返却口番号を報知してもよい。つまり、必要な返却口数に基づいて予約はされているが、具体的な返却口については決定していないため、管理装置10等と同様の方法により返却口を決定し、決定した返却口の返却口番号を報知してもよい。
(QRコードから顧客IDを取得可能な場合)
返却ロッカーは、QRコードから取得した顧客IDを、返却口を決定した装置(管理装置10、POS端末20等)に送信することにより、当該顧客IDに対応する返却口番号(当該利用者の預り商品を収納する返却口として決定された返却口の返却口番号)を取得し、取得した返却口番号を報知してもよい。なお、管理装置10等は、返却ロッカーから顧客IDを取得した後に、当該顧客IDの利用者の預り商品を収納する返却口を決定し、決定結果を返却ロッカーに送信(通知)してもよい。
返却ロッカーは、収納指示画面を表示部に表示するとともに、該当する返却口(当該利用者の預り商品を収納する返却口)の返却口扉を解錠し、解錠した返却口に対応する発光部を点滅させる。店員は、報知された全部の返却口(解錠された全部の返却口)について、返却口扉を開け、預り商品を収納し、返却口扉を閉じることにより、該当する返却口における収納作業が完了する。返却ロッカーは、閉じられた返却口扉を施錠し、施錠した返却口に対応する発光部を消灯させる。
図41(A)は、店員用初期画面(非図示)から遷移する回収初期画面である。例えば、店員用初期画面には、返却物収納ボタンや返却物回収ボタンや戻るボタン等の各種ボタンが配置されており、返却物回収ボタンがタッチされた場合に、回収初期画面に遷移する。図41(A)の回収初期画面には、回収を開始させるためのOKボタンや、戻るボタンが配置されている。また、図41(A)の回収初期画面では、店員に対するメッセージとして、OKボタンのタッチを促すメッセージを表示している。OKボタンがタッチされた場合、図41(B)の画面に遷移する。
図41(B)は、図41(A)の回収初期画面から遷移する回収指示画面である。図41(B)の回収指示画面では、店員に対する報知情報として、全部の返却口番号(図41(B)の例では、扉番号「01」〜「05」)を報知している。なお、図41(B)の回収指示画面には、戻るボタン等が配置されている。
返却ロッカーは、回収指示画面を表示部に表示するとともに、全部の返却口の返却口扉を解錠する。店員は、報知された全部の返却口(解錠された全部の返却口)について、返却口扉を開け、ロッカー返却が完了していない預り商品を回収し、返却口扉を閉じることにより、回収作業が完了する。返却ロッカーは、閉じられた返却口扉を施錠する。なお、返却ロッカーは、解錠した返却口に対応する発光部を点滅させ、施錠した返却口に対応する発光部を消灯させてもよい。
なお、返却ロッカーは、工場控え(又は工場控えを纏めたリスト等)を用いて、受け取らなかった商品(利用者)を特定してもよい。
以上、図39〜図41を用いて返却ロッカーの表示部に表示される画面例を説明したが、店員の所定操作等に基づいて表示される画面(店員用初期画面(非図示)、図40、図41に示した各画面)を表示しているときの動作モードを店員用モード(又は店員モード)と称する場合がある。また、店員用モードに対し、店員の所定操作等に基づいて表示される画面以外の画面(図39に示した画面)を表示しているときの動作モードを利用者用モード(又は利用者モード)と称する場合がある。なお、図39(A)や図39(B)の画面を経て店員用初期画面(非図示)に遷移するため(即ち、利用者だけでなく店員も図39(A)や図39(B)に示した画面を操作するため)、図39(A)や図39(B)に示した画面を除外して図39(C)や図39(D)に示した画面を表示しているときに限定して利用者モードと称する場合もある。
図42及び図43は、返却ロッカーの動作の一例を示すフローチャートである。図43に示したフローチャートは、図42のS820に続く動作を示している。なお、図42に示したフローチャートの開始時において、返却ロッカーの表示部には、図39(B)に示した待機画面(初期画面)が表示されているものとする。
また、図42及び図43のフローチャートでは、工場控えには、返却口数を含む情報をコード化したQRコードを印字されており、返却ロッカーは、収納時の動作として、当該返却口数等に基づいて返却口を決定し、決定結果を記憶部内に記憶するものとする。また、図42及び図43のフローチャートでは、返却ロッカーは、利用者への返却時の動作として、記憶部を参照し、夫々の利用者について決定した返却口の返却口番号を認識するものとする。
図42のステップS800:待機画面がタッチされたか否かを判断する。待機画面がタッチされた場合には(ステップS800;YES)、ステップS801に進む。待機画面がタッチされていない場合には(ステップS800;NO)、ステップS800に戻る。つまり、待機画面がタッチされる迄、ステップS800の処理を繰り返し実行する。
ステップS801:利用者に、会員カードの読み取り等を要求する。具体的には、図39(B)に示したカード読取画面を表示し、会員カードの読み取りやパスワードの入力を要求する。
ステップS802:会員カードの読み取り等があったか否かを判断する。会員カードの読み取り等があった場合には(ステップS802;YES)、ステップS804に進む。会員カードの読み取り等がなかった場合には(ステップS802;NO)、ステップS810に進む。
ステップS804:該当する返却口を報知する。具体的には、図39(C)に示した報知画面を表示し、当該利用者の預り商品が収納されている返却口の返却口番号を報知する。
ステップS805:該当する返却口の返却口扉を解錠し、発光部を点滅させる。なお、発光部は、例えば、返却口扉の開閉後(施錠後)に消灯させるようにしてもよい。
ステップS806:ロッカー返却(預り商品の引渡し)が完了したか否かを判断する。ロッカー返却が完了した場合には(ステップS806;YES)、ステップS807に進む。ロッカー返却が完了していない場合には(ステップS806;NO)、ステップS806に戻る。つまり、ロッカー返却が完了する迄、ステップS806の処理を繰り返し実行する。
ステップS807:ロッカー返却が完了した旨の返却完了情報を記憶部に記憶する。ステップS807において記憶する返却完了情報は、例えば、顧客ID、返却口番号、タグ番号、日時情報等の一部又は全部を含むものであってもよい。なお、返却ロッカーは、返却完了情報を記憶部に記憶することに代えて加えて返却完了情報を管理装置10に送信し、管理装置10は、返却完了情報に基づいて各種ファイルの更新等を実行してもよい。更に、管理装置10は、伝票詳細画面(図27等)等の各種画面を更新(進行区分を「9(引渡し完了)」に更新等)し、利用者端末50等に更新後の画面を表示させるようにしてもよい。
ステップS808:ロッカー返却の完了を報知する。具体的には、図39(D)に示した完了画面を表示する。そして、図42及び図43のフローチャートは終了する。
ステップS810:店員による所定操作があったか否か(例えば、店員用バーコードの読み取りがあったか否か等)を判断する。所定操作があった場合には(ステップS810;YES)、ステップS820に進む。所定操作がなかった場合には(ステップS810;NO)、ステップS802に戻る。
ステップS820:各種ボタン(返却物収納ボタン、返却物回収ボタン、戻るボタン等)を配置した店員用初期画面(非図示)を表示する。即ち、店員用モードに移行する。ステップS820に続いて図43のステップS821に進む。
図43のステップS821:店員用初期画面(非図示)の戻るボタンがタッチされたか否かを判断する。戻るボタンがタッチされた場合には(ステップS821;YES)、ステップS800に戻る。なお、戻るボタンがタッチされた場合に(ステップS821;YES)、ステップS800に戻るのではなくステップS801に戻るようにしてもよい。戻るボタンがタッチされていない場合には(ステップS821;NO)、ステップS822に進む。
ステップS822:店員用初期画面(非図示)の返却物収納ボタンがタッチされたか否かを判断する。返却物収納ボタンがタッチされた場合には(ステップS822;YES)、ステップS830に進む。返却物収納ボタンがタッチされていない場合には(ステップS822;NO)、ステップS823に進む。
ステップS823:店員用初期画面(非図示)の返却物回収ボタンがタッチされたか否かを判断する。返却物回収ボタンがタッチされた場合には(ステップS823;YES)、ステップS840に進む。返却物回収ボタンがタッチされていない場合には(ステップS823;NO)、ステップS821に戻る。
ステップS830:店員に、工場控えに印刷されているQRコードの読み取りを要求する。具体的には、図40(A)に示した収納初期画面を表示し、QRコードの読み取りを指示する。
ステップS831:収納初期画面(図40(A))の戻るボタンがタッチされたか否かを判断する。戻るボタンがタッチされた場合には(ステップS831;YES)、ステップS821に戻る。なお、戻るボタンがタッチされた場合に(ステップS831;YES)、ステップS821に戻るのではなくステップS800(又はステップS801)に戻るようにしてもよい。戻るボタンがタッチされていない場合には(ステップS831;NO)、ステップS832に進む。
ステップS832:工場控えに印刷されているQRコードの読み取りがあったか否かを判断する。QRコードの読み取りがあった場合には(ステップS832;YES)、ステップS833に進む。QRコードの読み取りがなかった場合には(ステップS832;NO)、ステップS831に戻る。
ステップS833:読み取ったQRコード(返却口数)等に基づいて、図29〜図32に示したような方法により、返却口を決定する。
ステップS834:決定した返却口を報知する。具体的には、図40(B)に示した収納指示画面を表示し、決定した返却口の返却口番号を報知する。
ステップS835:決定した返却口の返却口扉を解錠し、発光部を点滅させる。なお、発光部は、例えば、返却口扉の開閉後(施錠後)に消灯させるようにしてもよい。
ステップS836:返却物(預り商品)の収納が完了したか否かを判断する。収納が完了した場合には(ステップS836;YES)、ステップS837に進む。収納が完了していない場合には(ステップS836;NO)、ステップS836に戻る。つまり、収納が完了する迄、ステップS836の処理を繰り返し実行する。
ステップS837:返却物の収納が完了した旨の収納完了情報を記憶部に記憶する。そして、ステップS830に戻る。ステップS837において記憶する収納完了情報は、例えば、顧客ID、返却口番号、タグ番号、日時情報等の一部又は全部を含むものであってもよい。なお、返却ロッカーは、収納完了情報を記憶部に記憶することに代えて加えて収納完了情報を管理装置10に送信し、管理装置10は、収納完了情報に基づいて各種ファイルの更新等を実行してもよい。更に、管理装置10は、伝票詳細画面(図27等)等の各種画面を更新(進行区分を「4(引渡し可能)」に更新等)し、利用者端末50等に更新後の画面を表示させるようにしてもよい。なお、進行区分として、通常の「4(引渡し可能)」とは別に、ロッカー返却の収納が完了した旨の「4A(収納完了)」を設け、進行区分を「4A(収納完了)」に更新してもよい。
なお、店員は、個々の工場控えに印刷されているQRコードを順次読み取らせることにより、工場控え毎に順次、返却ロッカーに収納に係る処理(ステップS832〜S837)を実行させる。店員は、全部の工場控えについて上記処理を実行させた後に、戻るボタンをタッチし(ステップS831;YES)、収納に係る処理を終了させる。
ステップS840:店員に、回収を開始させる操作を要求する。具体的には、図41(A)に示した回収初期画面を表示し、回収を開始させるためのOKボタンのタッチを要求する。
ステップS841:回収初期画面(図41(A))の戻るボタンがタッチされたか否かを判断する。戻るボタンがタッチされた場合には(ステップS841;YES)、ステップS821に戻る。なお、戻るボタンがタッチされた場合に(ステップS841;YES)、ステップS821に戻るのではなくステップS800(又はステップS801)に戻るようにしてもよい。戻るボタンがタッチされていない場合には(ステップS841;NO)、ステップS842に進む。
ステップS842:回収初期画面(図41(A))のOKボタンがタッチされたか否かを判断する。OKボタンがタッチされた場合には(ステップS842;YES)、ステップS844に進む。戻るボタンがタッチされていない場合には(ステップS842;NO)、ステップS841に戻る。
ステップS844:全部の返却口を報知する。具体的には、図41(B)に示した回収指示画面を表示し、全部の返却口の返却口番号を報知する。
ステップS845:全部の返却口の返却口扉を解錠し、発光部を点滅させる。なお、発光部は、例えば、返却口扉の開閉後(施錠後)に消灯させるようにしてもよい。
ステップS847:返却物の回収が完了した旨の回収完了情報を記憶部に記憶する。ステップS847において記憶する回収完了情報は、例えば、顧客ID、返却口番号、タグ番号、日時情報等の一部又は全部を含むものであってもよい。そして、ステップS821に戻る。なお、ステップS847の終了後に、ステップS821に戻るのではなくステップS800(又はステップS801)に戻るようにしてもよい。
なお、返却ロッカーは、回収完了情報を記憶部に記憶することに代えて加えて回収完了情報を管理装置10に送信し、管理装置10は、回収完了情報に基づいて各種ファイルの更新等を実行してもよい。なお、例えば、進行区分として、通常の「4(引渡し可能)」とは別に、ロッカー返却による商品の返却が完了せずに収納した商品を回収した旨の「4B(回収により通常の引渡し可能)」を設け、進行区分を「4B(回収により通常の引渡し可能)」に更新してもよい。
なお、図42及び43のフローチャートでは、利用者が行う当該利用者への返却(ステップS802(YES)以降の処理)→店員が行う収納(ステップS822(YES)以降の処理)→店員が行う回収(ステップS823(YES)以降の処理)の順に説明したが、ある利用者Aのある預り商品Bに着目した場合、処理の順番は、店員が行う商品Bの収納→利用者Aが行う利用者Aへの商品Bの返却→店員が行う商品Bの回収(但し、商品Bが利用者Aに返却されている場合には商品Bは回収されない)となる。また、店員C等の一日の動きに着目した場合、処理の順番は、店員Cが行う前回収納分の商品の回収→店員Cが行う今回収納分の商品の収納→利用者が行う利用者への今回収納分の商品の返却となる。
以上、本発明の実施形態等について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、適宜、変更及び修正が可能である。
例えば、POS端末20に表示部25に加えて、利用者側に向けられた利用者用の表示部(表示部25と同様タッチディスプレイ)を設け、利用者用の表示部にロッカー返却予定日カレンダー画面(図24等)を表示するなどして、来店した利用者が、POS端末20においてロッカー返却に係る操作(返却日の予約操作等)を実行できるようにしてもよい。
例えば、図33〜図35に示したフローチャートは、商品を預けた店舗に設置された返却ロッカーを使用したロッカー返却における、ロッカー予約時の動作を示すフローチャートであったが、ロッカー返却における返却ロッカーは、商品を預けた店舗に設置された返却ロッカーに限定されない。つまり、商品を預けた店舗に設置された返却ロッカー以外の返却ロッカー(例えば、商品を預けた店舗とは異なる店舗に設置された返却ロッカー、何れの店舗にも設置されていない返却ロッカー(店舗から離れた位置に設置された返却ロッカー。店舗共通のロッカー等))を使用したロッカー返却が可能である。利用者端末50からロッカー返却を予約する場合には、例えば、利用者端末50は、ロッカーを指定(選択)可能な画面を表示し、当該画面上において利用者が指定(選択)したロッカーのロッカー番号を、予約用画面を要求するときに(つまり図33のフローチャートのステップS600の処理において)、管理装置10に送信してもよい。また、POS端末20からロッカー返却を予約する場合についても同様である。即ち、POS端末20は、ロッカーを指定(選択)可能な画面を表示し、当該画面上において店員が指定(選択)したロッカーのロッカー番号を、予約用画面を要求するときに(つまり図34のフローチャートのステップS630の処理において)、管理装置10に送信してもよい。
また、上記実施形態では、ロッカー返却において返却口の空数に余裕がある場合には、返却口を決定する装置(例えば、管理装置10、POS端末20、返却ロッカー等)が返却口を決定(選択)する態様について説明したが、上記場合に利用者が返却口を決定してもよい。例えば、利用者が空状態の返却口を認識できる情報(例えば、図31(A)に示したような返却ロッカーを模式化した画像であって利用者が夫々の返却口の空状況等を視認できる画像)とともに空状態の返却口を指定可能な画面を利用者端末50が表示し、空状態の返却口のなかから使用する返却口を利用者に決定させるようにしてもよい。なお、返却口の決定後には、利用者端末50は、決定結果を管理装置10に送信し、管理装置10は、各種ファイルの更新等を実行してもよい。
なお、上記態様は、返却口の決定を個々の利用者に完全に任せる態様であるが、個々の利用者の希望を考慮し(返却口を決定する際の条件とし)、返却口を決定する装置(例えば、管理装置10、POS端末20、返却ロッカー等)が返却口を決定してもよい。一例として、返却口を決定する装置は、隣接した返却口を希望している利用者に対しては当該利用者の希望(即ち隣接空)を考慮して返却口を決定(図28〜図33に示したような方法により決定)し、隣接した返却口を希望していない利用者に対しては隣接空を考慮せずに返却口を決定(単に、夫々の返却口の過去の使用状況に基づいて返却口を決定)してもよい。なお、隣接した返却口を希望するか否かは、会員登録時に利用者に確認(確認した結果を、例えば、顧客マスタファイルに記憶)してもよいし、ロッカー予約時に利用者に入力(例えば、図33のS605において表示する予約用画面に、隣接した返却口を希望する旨のチェックボックスを設ける等)させてもよい。
なお、上記実施形態では、返却口の決定に際し、隣接空や過去の使用状況を考慮する例を説明したが、隣接空や過去の使用状況に代えて又は加えて、設置面からの高さを考慮して返却口を決定してもよい。例えば、返却口を決定する装置(例えば、管理装置10、POS端末20、返却ロッカー等)は、隣接空及び過去の使用状況による判断では未だ候補が複数存在するような場合(図29のS503においてランダムに1個を決定するような場合)に、上段(例えば、図18(B)における返却口番号「H11」、「H21」、…、「H61」の返却口)の返却口を優先的に決定してもよい。また例えば、上段の返却口を希望するかや下段の返却口(例えば図18(B)における返却口番号「H12」、「H22」、…、「H62」の返却口)を希望するかを、上述の如く、会員登録時に確認したり、ロッカー予約時に利用者に入力させたりすることにより、希望に応じて、返却口を決定してもよい。
なお、上記実施形態では、夫々の預り商品にタグを付けているが、預り商品に付けるタグは利用者によって購入されるものであってもよい。つまり、利用者は、預ける商品に付けるタグを購入してもよい。より詳細には、利用者は、預ける商品のクリーニング料金の一部又は全部としてタグを購入してもよい。種類毎に販売価格が異なる複数種類のタグ(販売価格が異なる複数種類のタグ)を販売してもよい。具体的には、販売価格が容易に視認できるように、種類毎(販売価格毎)に、タグ全体又はタグの一部を異なる色や異なる模様にしてもよい。一例として、水色無地のタグを300円(シャツ類(ドライ)用タグ)、水色に赤線のタグを500円(シャツ類(ドライ+汗抜き等)用タグ)で販売してもよい。なお、タグの販売場所は、クリーニング店舗に限定されず、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、専門店(衣服店、薬局店等)、駅構内(又は駅近傍)の商店、マンション等の屋内外等であってもよい。
また、上述した何れかの場所に自動販売機を設置し、自動販売機によりタグを販売してもよい。なお、上述した場所以外であってもロッカーの設置場所や、集荷預りにおける集積場所に自動販売機を設置してもよい。また、タグを販売する自動販売機に通信機能を持たせるようにして、買上情報(買上日時、買上場所(設置場所)、買上数量等)が管理装置10に送信されるようにしてもよい。また、タグを販売する自動販売機において会員カードを認識可能とし、タグを購入した会員の顧客コードが管理装置10に送信されるようにしてもよい。また、タグの購入に対してポイントを付与するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、一取引内の夫々の預り商品(ある伝票に属する夫々の預り商品)のタグ番号が連番となっているが(図6参照)、個々の預り商品が、どの取引(伝票)のものであればよいか特定できればよく、一取引内の夫々の預り商品のタグ番号が連番となっていなくてもよい。従って、タグの販売時に、販売するタグのタグ番号を意識しなくてもよい(例えば、ある利用者に複数のタグを販売する際にタグ番号が連番であるか等の確認は不要である)。もっとも、種類の異なるタグを販売する際には連番にて販売するのも困難である。また、タグの消費時(使用時)にも、預ける商品に付けるタグのタグ番号を意識しなくてもよい(例えば、複数の商品を預ける際に夫々の商品に付けるタグのタグ番号が連番であるか等の確認は不要である)。なお、上記実施形態では、各種画面(図11、図12等)や各種ファイル(図20等)等においてタグ番号に代えて預り商品番号を使用することが可能である。タグを販売しない場合、即ち、店舗の店員がタグを付ける場合も同様である。
タグを販売する場合の運用として、商品預り時には精算を行わないため料金の回収が遅れる態様(具体的には袋詰預りの場合)において、回収を早めるために、タグを販売してもよい。例えば、スピード預り(預り区分「2」)、ロッカー預り(預り区分「4」)において、袋に入れて預ける商品にタグを付けるように依頼してもよい。なお、利用者端末50は、クリーニング料金の一覧画面を表示(例えば、管理装置10又はPOS端末20から一覧画面を受信して表示等)してもよい。また、利用者端末50は、タグの販売場所(最寄りの販売場所等)を表示(例えば、管理装置10又はPOS端末20に販売場所の検索機能を備え、利用者端末50は当該検索機能を利用して販売場所を表示等)してもよい。
なお、利用者によって商品に付されたタグの価格が、必要な金額(検品後の料金)に達していない場合には、管理装置10(又はPOS端末20)は、当該利用者の利用者端末50に対し、金額が足りない旨を通知するとともに、決済方法(クレジットカード決済、プリペイド決済、クーポン決済、ポイント決済)を選択させる画面を表示させるなどして、利用者端末50において不足分を精算できるようにしてもよい。一方、利用者によって商品に付されたタグの価格が、必要な金額(検品後の料金)を超えている場合には、管理装置(又はPOS端末20)は、当該利用者の利用者端末50に対し、超過分を額面とするクーポン券や、超過分を店舗来店時に換金できる電子引換券(例えば、受取金額、受取金額を示したバーコードを表示した引換画面等)など送信してもよい。また、管理装置(又はPOS端末20)は、超過分をプリペイド決済における入金として計上(反映)するとともに、当該利用者の利用者端末50に対し、超過分をプリペイド決済における入金として計上した旨を通知してもよい。
また、タグの販売促進のため、タグの購入に対するポイントの付与を優遇してもよい。例えば、店舗における現金精算の場合には200円毎に1ポイントを付与するような場合に、タグの購入の場合には300円毎に2ポイントを付与してもよい。また、タグの購入時にポイントを付与することに代えて又は加えてタグの使用時にポイントを付与してもよい。また、購入したタグに有効期限を設定する一方、有効期限内の使用した場合には、より多くのポイントを付与するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、受付専用ロッカー100は制御部を備え、当該制御部が表示部104における表示や投入口扉の施錠等を制御すると説明したが、他の装置(例えば、管理装置10、POS端末20)が、表示部104における表示や投入口扉の施錠等の一部(又は全部)の制御を行うようにしてもよい。共通ロッカー200についても同様である。例えば、共通ロッカー200は、認証に必要な情報(例えば、コード認識部206によって認識された情報)を管理装置10(又はPOS端末20)に送信し、管理装置10(又はPOS端末20)は、共通ロッカー200から受信した情報に基づいて認証を行い、認証結果を共通ロッカー200に送信し、共通ロッカー200は、管理装置10(又はPOS端末20)から受信した認証結果に基づいて返却口扉を解錠してもよい。
また、上記実施形態では、収納庫の一例として、図18に示すようなロッカーを説明したが、収納庫は、ロッカータイプに限定されず、棚タイプ(例えば、衣類の陳列棚の如く扉を有しない形状のもの)であってもよい。棚タイプの収納庫を、例えば、店舗内に設置した場合、利用者は営業時間内に入店し、棚に返却されている自身の商品をセルフで引き取ることができる。これにより、店内が混雑している場合などにおいて、利用者にとっては、商品を受け取るために順番を待つ必要がなくなるため、また、店員にとっては、予め棚に商品を置いておけば、来店時に商品を引渡すために対応する必要がなくなるため、ロッカータイプの場合と同じように、利用者にとっても店員にとっても便利である。なお、商品が勝手に持ち去られないようにしてもよい。例えば、利用者1人分の商品を箱等に入れ棚に載せるようにした場合、棚自体に、又は、棚と箱等との間に、又は、箱等自体に、ロック機構を設けるようにして、ロックを解除しなければ、商品を箱等から取り出して持ち去ることができないようにしてもよい。
また、収納庫として、ロッカーや棚以外の形状としては、カラーボックスのようなタイプのものであってもよいし、ハンガーをぶら下げるハンガーラックのようなタイプのものであってもよい。なお、上記のタイプの収納庫においても商品が勝手に持ち去られないようにしてもよい。例えば、ハンガーラックのようなタイプの場合、ハンガーをぶら下げる部分にロック機能を設けるようにして、ロックを解除しなければ、ラックからハンガーを外すことができないようにしてもよい。
なお、上記のロック機能は、例えば、店員の操作、又は、会員の操作に応じて、解除されるようにしてもよい。例えば、棚タイプの収納庫(他のタイプの収納庫も同様)において会員カードを認識可能とし、会員カードが読み取られることにより、該当部分(当該利用者の商品を収納した部分)のロックが解除されるようにしてもよい。また、棚タイプの収納庫(他のタイプの収納庫も同様)に通信機能を持たせ、POS端末20(又は店舗携帯端末30)の画面上において、店員がロック解除の操作(解除の対象を指定する操作を含むものであってもよい)を行うことにより、該当部分(店員が指定した部分。当該利用者の商品を収納した部分)のロックが解除されるようにしてもよい。
また、利用者が使用するロッカー返却用の媒体(レシート)を印字、発行してもよい。例えば、POS端末20は、図37、図38に示した伝票の他に、例えばクリーニングアプリや会員証を持っていない利用者がロッカー返却を依頼した場合に、返却ロッカーにおいて認識可能なバーコード(図38に示した工場控えに印字するようなバーコード等)を印刷した媒体を印字、発行してもよい。上記媒体には、バーコードのほか、預けた商品の情報、精算金額情報、予約日(受取日)等が印刷されている。上記媒体は、ロッカー返却用の返却券、受取券、証明券(証明情報)であり、利用者は、ロッカーの予約時に上記媒体を店員から受け取り予約日迄保管し、予約日当日に、媒体上のバーコードを返却ロッカーに認識させることにより、商品を引き取ることができる。つまり、返却ロッカーは、バーコードを認識し、当該バーコードにコード化された情報に基づいて、当該利用者の商品を収納した返却口を解錠する。なお、上記媒体にバーコードに代えて例えば10桁の数値等を印字し、予約日当日に、媒体上の数値等を返却ロッカーに入力することで、返却ロッカーから商品を受け取るようにしてもよい。なお、媒体の紛失した場合などを考慮し、解錠に際し、バーコードの認識(数値等の入力)に加えて、利用者毎に予め決めておいたパスワードの入力を求めるようにしてもよい。つまり、返却ロッカーは、媒体上に印字バーコードを認識(媒体上に印字された数値の入力)+正しいパスワードの入力により、返却口を解錠するようにしてもよい。
また、クリーニングシステムにおいて、商品を預ける前に見積り等を得ることができるようにしてもよい。例えば、利用者端末50に、預ける商品の種類、処理(ドライ、しみ抜き等)、数量等を入力(選択)する入力(選択)欄を有する画面(例えば、見積り画面と称する)を表示し、利用者が見積り画面上にて入力した情報が管理装置10に送信され、管理装置10が、利用者端末50から受信した情報、商品種別ファイル(図7(A))、処理種別ファイル(図7(C))、サービス基本ファイル等を参照し、見積りとして、料金を算出し、利用者端末50に送信(応答)してもよい。また、管理装置10は、料金に加えて又は代えて、見積りとして、所要日数を算出し、利用者端末50に送信(応答)してもよい。また、見積り画面において預け日(商品を預ける予定の日)を入力(選択)可能とし、管理装置10は、預け日と所要日数とに基づいて、見積りとして、仕上り予定日を算出し、利用者端末50に送信(応答)してもよい。
また、利用者端末50においてロッカー返却を選択した場合(例えば、見積り画面にロッカー返却を指定するボタンを設け、当該ボタンを押下した場合等)、管理装置10(又はPOS端末50)は、見積りとして、ロッカー返却可能日(例えば、図23(B)、図23(C)、図23(E)、図23(F)に示すような情報等)を算出し、利用者端末50に送信(応答)してもよい。
利用者が、管理装置10からの応答(見積り内容)を確認し、納得した場合には、見積り時に入力した情報を、後の工程(実際の予約の処理等)に利用できるようにしてもよい。例えば、見積り内容を表示する画面(例えば、見積り画面、見積り画面とは異なる画面)に予約ボタン(又は進むボタン)などを設け、当該ボタンが押下され場合、利用者端末50から管理装置10に、見積り内容に納得した旨の情報が送信され、管理装置10は、商品預りに関する予約画面の画面情報を利用者端末50に送信してもよい。利用者端末50は、上記予約画面において利用者によって入力された情報(預り区分等に関する情報等)を管理装置10に送信し、管理装置10は、見積り時に既に受信した情報(商品の種類、処理、数量、預け日等)と、今回(実際の予約時)に受信した情報(預り区分等に関する情報等)とを用いて、商品預りに関する予約処理(各種ファイルの更新等)を実行してもよい。なお、顧客コードは、見積り時、又は、実際の予約時のうちの少なくとも一方のタイミングにおいて、利用者端末50から管理装置10に送信されるようにすればよい。なお、上記予約画面において利用者が入力(選択)する内容は、例えば、通常店舗預り、スピード預り等の預り区分(図5等)である。以上のように、見積り時に入力した情報が後の工程にそのまま利用できるため、便利である。なお、預り予約の情報は、POS端末20に配信され、店員は、POS端末50において予約内容を確認し、種々の準備(実際の準備のほか、心の準備等も含む)に役立てることができる。また、商品預りに関する予約画面は、見積りを行わずに(例えば、会員証画面等から直接)、呼び出せるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、幾つかの画面(例えば、伝票詳細画面、ロッカー返却予約確認画面等)について説明したが、クリーニングシステムが記憶する各種情報に基づいて、他の画面を表示してもよい。例えば、預り商品情報ファイル(図6)の進行区分等に基づいて、店舗の店員等が、進行状況を確認するための画面(例えば、保留中の預り商品の一覧画面、引渡し可能であるが引渡しが進まない利用者の一覧画面等)を表示してもよい。
また、例えば、図43にて説明した回収完了情報等に基づいてロッカー予約に関する実績情報を表示してもよい。一例として、過去の夫々のロッカー予約日に実際に商品が受けられたか否か(またはロッカー返却による商品の返却が完了せずに収納した商品が回収されたか否か)を示す情報を、ロッカー別に表示してもよいし、月別又は曜日別に表示してもよいし、利用者別に表示してもよいし、これらを組み合わせて表示してもよい。気象情報を取得し、上記に代えて又は加えて、当該ロッカーの設置場所の天候別に表示してもよい。また、ある利用者が、ロッカーを予約する際に、ロッカー返却予定日カレンダー画面や、ロッカー返却予定日カレンダー画面上の所定ボタンの押下によって表示される画面等において、当該利用者の過去の実績(例えば、前回の〇月○日の予約は返却完了、前々回の〇月×日の予約は返却未完(回収)というような履歴情報)を表示してもよい。
また、他の例として、過去の夫々のロッカー予約日に実際に商品が受けられた割合(又は、当該割合の推移)等を、上述のように分類して(ロッカー別、利用者別等により)、表示してもよい。また、実績が好ましくない利用者(例えば、上記割合が予め設定した第1の基準値よりも低い利用者)を一覧表示してもよい。実績が好ましくないロッカー等についても同様である。また、状況を改善するために、例えば、実績が好ましくない利用者が、ロッカーを予約する際に、ロッカー返却予定日カレンダー画面や、ロッカー返却予定日カレンダー画面上の所定ボタンの押下によって表示される画面等において、実績が好ましくない旨を報知してもよいし、予約日にきちんと商品を受け取らせるためのメッセージを表示してもよい。また、実績が好ましくない利用者に対し、予約日の当日や前日などに、クリーニングアプリやメール等により、上述のようなメッセージを送信してもよい。
なお、実績が好ましい利用者(例えば、上記割合が予め設定した第2の基準値よりも高い利用者)を一覧表示してもよい。第2の基準値は、第1の基準値よりも大きい値であってもよい。なお、実績が好ましい利用者に対し、ポイントを付与してもよい。
また、早期(返却可能日(仕上予定日)の当日、又は、返却可能日から数日内)に商品を実際に引き取った利用者に対し、高いポイントを付与し、以降は、実際に商品を引き取った日までの経過日数に応じて段階的に付与するポイントを小さくしてもよい。また、「早期」以降は、段階を設けずに、全体として、単に「早期」か否かの2段階としてもよい。なお、引き取る態様(返却区分)は、ロッカー返却(ロッカー引渡し)に限定されず、例えば、対面による返却(例えば、通常店舗引渡し等)であっても、上述の如く、早期引取りに対しては高いポイントを付与し、以降は段階的に付与するポイントを小さくしてもよい。これにより、商品の早めの引き取りが促進され、店舗内の在庫の削減に貢献する。なお、利用者端末50やPOS端末20において、いつ商品を引き取ると何ポイント付与されるかを確認できる情報(例えば、引取日別の付与ポイント数、〇〇日迄に商品を引き取ると××ポイントが付与される旨のメッセージ)を表示してもよい。
なお、上記実施形態では、利用者への特典としてポイントが付与される種々の場面を説明したが、利用者への特典はポイントに限定されない。例えば、ポイントの付与に代えて又は加えて、特別仕様の会員カード(例えば、通常とは異なる色やデザインのカード)を付与(通常のものと交換等)してもよいし、特別仕様の会員証画面(例えば、通常とは異なる色やデザインの会員証画面)等を表示させてもよい。
なお、以上に説明したクリーニングシステム1、2、管理装置10、POS端末20、店舗携帯端末30、工場用端末40、利用者端末50、受付専用ロッカー100、共通ロッカー200の機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以下、上記の技術的思想を付記項として示す。
(付記項1A)
利用者から預かるクリーニング品に関する預り情報(例えば、商品種別、処理種別等)を入力する入力手段(例えば、図9のステップS18等)と、
収納庫(例えば、図1、図18等に示したロッカー等)の使用状態(例えば、図20、図21に示す情報。特に、返却日毎の予約状況、返却口の空数等)を管理する管理手段(例えば、管理装置10の記憶部やPOS端末20のハードディスク24等)と、
前記預り情報と前記使用状態とから返却可能日(予約可能日等)を算出する算出手段(例えば、図22のステップS406の処理等)と、
前記算出手段が算出した返却可能日を出力する出力手段(例えば、図22のステップS407の処理等)と、
を備えることを特徴とするクリーニングシステム。
付記項1Aによれば、クリーニング品に関する預り情報と収納庫の使用状態とに基づいて好適な返却可能日が得られるため、業務効率が向上する。
(付記項2A)
返却可能日と返却可能日以外の日とを識別可能に表示(例えば、図23(C)、図23(F)では予約可否(返却可否)を「〇」「×」で表示、図24、図25では予約可否を背景色で表示等)する表示手段(例えば、利用者端末50の表示部、POS端末20の表示部25、管理装置10の表示部等)を備えることを特徴とする付記項1Aに記載のクリーニングシステム。
付記項2Aによれば、例えば、どの日が返却可能日であるかや、注目する日が返却可能日であるかが視認できるため、業務効率が向上する。
(付記項3A)
収納庫は複数の返却口を備え(例えば、図18(B)の共通ロッカー200は12個の返却口210を備え)、
前記算出手段は、少なくとも、前記預り情報に含まれる預り点数に基づいて必要返却口数を特定し(例えば、図19(C)の必要口数定義ファイルに基づいて図23(A)の如く必要口数を特定し)、返却可能日を算出(例えば、図23(B)(C)の如く算出)することを特徴とする付記項1A又は付記項2Aに記載のクリーニングシステム。
付記項3Aによれば、預り点数と収納庫の使用状況とに基づいて好適な返却可能日が得られるため、業務効率が向上する。
(付記項4A)
収納庫は複数の返却口を備え(例えば、図18(B)の共通ロッカー200は12個の返却口210を備え)、
前記表示手段は、
使用可能な返却口数を日別に表示(例えば、図23(C)、図23(F)、図24、図25では、返却口の空数を日別に表示等)することを特徴とする付記項2Aに記載のクリーニングシステム。
付記項4によれば、例えば、注目する日における返却口の空数や、必要返却口数以上空数がある日がいつであるかを視認できるため、業務効率が向上する。
(付記項5A)
返却可能日を指定し、クリーニング品の返却日とする指定手段(例えば、図24のカレンダー欄(符号H)の夫々の日にちの領域のボタン。図33のステップ606、図34のステップS636等)と、
前記指定手段が指定した返却日における使用可能な返却口数を必要返却口数に基づいて更新する更新手段(例えば、図33のステップS612、図34のステップS642、図35のステップS762等)と、
を備え、
前記表示手段は、更新後の使用可能な返却口数を表示(例えば、図33のステップS617、図34のステップS647等の処理により、図25の4/20のように更新後の使用可能な返却口数を表示等)することを特徴とする付記項2A又は付記項5Aに記載のクリーニングシステム。
付記項5Aによれば、返却日を指定すれば更新後の使用可能な返却口数が表示されるため、最新の返却を確認する作業等が不要となり、業務効率が向上する。
(付記項6A)
必要返却口数に基づいて使用する返却口を決定する返却口決定手段(例えば、図29、図30の処理、図33のステップS611、図34のステップS641、図35のステップS761等)を備え、
前記返却口決定手段は、必要返却口数が2以上であるときは、隣接する返却口を決定(例えば、図29や図30に示すように、隣接する返却口が空いていれば、隣接する返却口を決定等)することを特徴とする付記項3A乃至付記項7Aの何れかに記載のクリーニングシステム。
付記項6Aによれば、利用者の利便性も向上させることができる。
(付記項7A)
前記返却口決定手段による返却口の決定結果を記憶(例えば、図33のステップS612、図34のステップS642、図35のステップS762の処理により、図20、図21の如く記憶)する記憶手段を備え、
前記返却口決定手段は、過去の決定結果に基づいて返却口を決定(例えば、図29〜図32のように決定等)することを特徴とする付記項8Aに記載のクリーニングシステム。
付記項7Aによれば、夫々の返却口を万遍なく利用することができる。
(付記項8A)
利用者識別情報又は前記預り情報を読み取る読取手段(例えば、図43のステップS832にて判断されるQRコードの読み取り等)と、
前記読取手段が読み取った情報に基づいて、当該利用者又は前記預り情報に基づくクリーニング品を収納する返却口を報知する報知手段(例えば、図43のステップS834の報知等)と
を備えることを特徴とする付記項1乃至付記項7の何れかに記載のクリーニングシステム。
付記項8Aによれば、読取手段による読み取りによって簡便に返却口を確認することができるため、業務効率が向上する。
(付記項9A)
付記1A乃至付記8Aの何れかに記載のクリーニングシステムを構成する装置であって、少なくとも前記出力手段を備えることを特徴とする販売データ処理装置(例えば、図1等に示したPOS端末20等)。
(付記項10A)
付記1A乃至付記8Aの何れかに記載のクリーニングシステムにおいて用いられる収納庫(例えば、図1、図18等に示したロッカー等)。
例えば、クリーニングシステムにおいて用いられる収納庫であって、前記利用者又は前記預り情報に基づいて決定された返却口を表示する第2表示手段を備える。
(付記項11A)
クリーニングシステムにおける装置のコンピュータを、利用者から預かるクリーニング品に関する預り情報を入力する入力手段と、収納庫の使用状態を管理する管理手段と、前記預り情報と前記使用状態とから返却可能日を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した返却可能日を出力する出力手段として機能させるプログラム。
付記項9Aによれば、付記項1Aと同様の効果を得ることができる。
(付記項1B)
事業者が客(利用者)からクリーニング品を預かるとともに、預かっているクリーニング品を前記事業者が前記客へ引き渡す業務において、預かっているクリーニング品の情報を管理するクリーニング品管理システムであって、
前記客が所持する利用者携帯端末(例えば、利用者端末50等)と、
前記事業者が前記業務を行う店舗に備えられる事業者端末(例えば、POS端末20、、店舗携帯端末30等)とを備え、
前記利用者携帯端末は、
店舗の会員を識別する会員情報、または前記事業者が預かっているクリーニング品を示す電子預り票(例えば、図12、図14、図27の伝票詳細画面等)を出力する出力手段を備え、
前記事業者端末(例えば、POS端末20等)は、
前記出力手段によって出力された会員情報または電子預り票に基づいて(例えば、図13に示すように利用者端末50において伝票表示画面が表示された後に)、預かっているクリーニング品を特定(例えば、図13のステップS35参照)する特定手段を備える
クリーニング品管理システム。
(付記項2B)
前記事業者端末(例えば、POS端末20、店舗携帯端末30等)は、前記会員情報または前記電子預り票に基づいて、預かっているクリーニング品に関する情報を出力(例えば、図13のステップS36、図14のステップS336、ステップS338等)する付記項1Bに記載のクリーニング品管理システム。
(付記項3B)
前記出力手段は、前記会員情報または前記電子預り票をバーコードの態様で表示する付記項1B又は付記項2Bに記載のクリーニング品管理システム。
例えば、図13のステップS32、S33に示すように、伝票詳細画面(図12等)において引渡しを希望する預り商品が選択された場合に、利用者端末50は、当該商品を示すバーコード(例えば、当該利用者の顧客IDと、当該商品のタグ番号とをコード化したバーコード)を生成し、当該伝票詳細画面に重畳して表示させてもよい。なお、利用者端末50は、バーコードとともに、例えば「店舗スタッフにお見せ下さい」というような利用者向けのメッセージを当該伝票詳細画面に重畳して表示させてもよい。
(付記項4B)
前記出力手段は、前記会員情報または前記電子預り票と、客による事業者の利用状況を確認するための操作が行われる操作領域とを同じ画面において表示する付記項1B乃至付記項3Bのいずれかに記載のクリーニング品管理システム。
例えば、図10に示した会員証画面では、バーコードG11や預り票アイコンG12などが表示されている。
(付記項5B)
前記出力手段は、前記事業者端末から送信された、事業者が預かっているクリーニング品のイメージと、当該イメージに付加されたコメントとをさらに出力する付記項1B乃至付記項4Bのいずれかに記載のクリーニング品管理システム。
例えば、図8の画像(イメージの一例)には、シミがある旨や、ボタンが外れている旨のコメント(文言)が出力されている。
(付記項6B)
事業者が客からクリーニング品を預かるとともに、預かっているクリーニング品を前記事業者が前記客へ引き渡す業務において、預かっているクリーニング品の情報を管理するクリーニング品管理システムおいて、前記客が所持する利用者携帯端末として第1コンピュータを機能させ、前記事業者が前記業務を行う店舗に備えられる事業者端末として第2コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記第1コンピュータを
店舗の会員を識別する会員情報、または前記事業者が預かっているクリーニング品を示す電子預り票を出力する出力手段として機能させ、
前記第2コンピュータを
前記出力手段によって出力された会員情報または電子預り票に基づいて、預かっているクリーニング品を特定する特定手段
として機能させるためのプログラム。
(付記項7B)
事業者が客からクリーニング品を預かるとともに、預かっているクリーニング品を前記事業者が前記客へ引き渡す業務において、預かっているクリーニング品の情報を管理し、前記客が所持する利用者携帯端末と、前記事業者が前記業務を行う店舗に備えられる事業者端末と備えるクリーニング品管理システムにおける利用者携帯端末としてのコンピュータを、
店舗の会員を識別する会員情報、または前記事業者が預かっているクリーニング品を示す電子預り票であって、事業者端末が預かっているクリーニング品を特定する際に用いる会員情報または電子預り票を出力する出力手段
として機能させるためのプログラム。
1、2…クリーニングシステム
10…管理装置
20…POS端末
30…店舗携帯端末
40…工場用端末
50…利用者端末
90…ネットワーク
100…受付専用ロッカー
101、201…投入口
102、202…回収部
103、203…カード挿入排出口
104、204…表示部
105、205…入力操作部
106、206…コード認識部
107、207…発行口
200…共通ロッカー
210…返却口
211…発光部
300…返却専用ロッカー
310…返却口
311…発光部

Claims (11)

  1. 利用者から預かるクリーニング品に関する預り情報を入力する入力手段と、
    収納庫の使用状態を管理する管理手段と、
    前記預り情報に基づく仕上りに要する所要日数と前記使用状態とを用いて返却可能日を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した返却可能日を出力する出力手段と、を備えることを特徴とするクリーニングシステム。
  2. 収納庫は複数の返却口を有し、
    前記算出手段は、前記預り情報に基づいて必要返却口数を特定し、
    特定した必要返却口数と前記所要日数と前記使用状態とから返却可能日を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニングシステム。
  3. 記算出手段は、前記預り情報に含まれるボリューム情報に基づいて必要返却口数を特定することを特徴とする請求項2に記載のクリーニングシステム。
  4. 前記算出手段により特定された必要返却口数を調整する調整手段を備え、
    前記算出手段は、前記調整手段により調整された必要返却口数に基づいて返却可能日を算出する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のクリーニングシステム。
  5. 使用可能な返却口数を日別に表示する表示手段を備え、
    前記表示手段は、
    前記調整手段を表示する
    ことを特徴とする請求項に記載のクリーニングシステム。
  6. 返却可能日を指定し、クリーニング品の返却日とする指定手段と、
    前記指定手段が指定した返却日における使用可能な返却口数を必要返却口数に基づいて更新する更新手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、更新後の使用可能な返却口数を表示することを特徴とする請求項に記載のクリーニングシステム。
  7. 必要返却口数に基づいて使用する返却口を決定する返却口決定手段を備え、
    前記返却口決定手段は、必要返却口数が2以上であるときは、隣接する返却口を決定することを特徴とする請求項乃至請求項の何れか1項に記載のクリーニングシステム。
  8. 前記返却口決定手段による返却口の決定結果を記憶する記憶手段を備え、
    前記返却口決定手段は、過去の決定結果に基づいて返却口を決定することを特徴とする請求項に記載のクリーニングシステム。
  9. 利用者識別情報又は前記預り情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段が読み取った情報に基づいて、当該利用者又は前記預り情報に基づくクリーニング品を収納する返却口を報知する報知手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のクリーニングシステム。
  10. 請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のクリーニングシステムを構成し、少なくとも前記出力手段を備えることを特徴とする販売データ処理装置。
  11. クリーニングシステムにおける装置のコンピュータを、
    利用者から預かるクリーニング品に関する預り情報を入力する入力手段と、
    収納庫の使用状態を管理する管理手段と、
    前記預り情報に基づく仕上りに要する所要日数と前記使用状態とを用いて返却可能日を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した返却可能日を出力する出力手段として機能させるためのプログラム。
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