JP6393763B2 - 型 - Google Patents

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Description

本発明は、型および型の製造方法に関し、例えば、反転されたモスアイ構造を表面に有する型に関する。ここでいう「型」は、種々の加工方法(スタンピングやキャスティング)に用いられる型を包含し、スタンパということもある。また、印刷(ナノプリントを含む)にも用いられ得る。
テレビや携帯電話などに用いられる表示装置やカメラレンズなどの光学素子には、通常、表面反射を低減して光の透過量を高めるために反射防止技術が施されている。例えば、空気とガラスとの界面を光が入射する場合のように屈折率が異なる媒体の界面を光が通過する場合、フレネル反射などによって光の透過量が低減し、視認性が低下するからである。
近年、反射防止技術として、凹凸の周期が可視光(λ=380nm〜780nm)の波長以下に制御されたミクロな凹凸パターンを基板表面に形成する方法が注目されている(特許文献1から3を参照)。反射防止機能を発現する凹凸パターンを構成する凸部の2次元的な大きさは10nm以上500nm未満である。ここで、凸部の「2次元的な大きさ」とは、表面の法線方向から見たときの凸部の面積円相当径を指し、例えば、凸部が円錐形の場合、凸部の2次元的な大きさは、円錐の底面の直径に相当する。凹部の「2次元的な大きさ」も同様である。
この方法は、いわゆるモスアイ(Moth−eye、蛾の目)構造の原理を利用したものであり、基板に入射した光に対する屈折率を凹凸の深さ方向に沿って入射媒体の屈折率から基板の屈折率まで連続的に変化させることによって例えば可視光域の反射を抑えている。
モスアイ構造は、広い波長域にわたって入射角依存性の小さい反射防止作用を発揮できるほか、多くの材料に適用でき、凹凸パターンを基板に直接形成できるなどの利点を有している。その結果、低コストで高性能の反射防止膜(または反射防止表面)を提供できる。
本出願人は、モスアイ構造を有する反射防止膜(または反射防止表面)の製造方法として、アルミニウムを陽極酸化することによって得られる陽極酸化ポーラスアルミナ層を用いる方法を開発してきた(特許文献2および3)。
陽極酸化ポーラスアルミナ膜を利用することによって、モスアイ構造を表面に形成するための型(以下、「モスアイ用型」という。)を容易に製造することができる。特に、特許文献2および3に記載されているように、アルミニウムの陽極酸化膜の表面をそのまま型として利用すると、製造コストを低減する効果が大きい。モスアイ構造を形成することができるモスアイ用型の表面の構造を「反転されたモスアイ構造」ということにする。
また、特許文献1から4に記載されているように、モスアイ構造(ミクロ構造)に加えて、モスアイ構造よりも大きな凹凸構造(マクロ構造)を設けることによって、反射防止膜(または反射防止表面)にアンチグレア(防眩)機能を付与することができる。アンチグレア機能を発揮する凹凸構造(「アンチグレア構造」ということがある。)を構成する凸部または凹部の2次元的な大きさは200nm以上100μm未満である。また、アンチグレア構造を形成することができる型の表面の構造を「反転されたアンチグレア構造」ということにする。
なお、本明細書においては、モスアイ構造(または反転されたモスアイ構造)を構成する凹凸をミクロな凹凸と呼び、アンチグレア構造(または反転されたアンチグレア構造)を構成する凹凸をマクロな凹凸と呼ぶことにする。マクロな凹凸の2次元的な大きさの範囲は、ミクロな凹凸の2次元的な大きさの範囲と部分的に重なっているが、アンチグレア機能を有する反射防止膜(または反射防止表面)において、アンチグレア構造を構成する凹凸構造は、反射防止機能を発現するモスアイ構造を構成する凹凸構造よりも大きい。
また、本出願人は、例えば、特許文献5に、円筒状(ロール状)のモスアイ用型を用いて、ロール・ツー・ロール方式により反射防止膜を効率良く製造する方法を開発している。円筒状のモスアイ用型は、例えば、金属製の円筒の外周面に有機絶縁層または無機絶縁層を形成し、この絶縁層上に形成したアルミニウム膜に対して陽極酸化とエッチングとを交互に繰り返すことによって形成される。
特許文献1から5の開示内容の全てを参考のために本明細書に援用する。
特表2001−517319号公報 特表2003−531962号公報 国際公開第2011/055757号 国際公開第2013/146656号 国際公開第2011/105206号 特開2002−116315号公報 国際公開第2014/104308号
本発明者の検討によると、円筒状のモスアイ用型を用いて、例えば、反射防止膜を製造すると、型の回転に応じて周期的な欠陥が発生することがあり、それにより、歩留りが低下するという問題が発生することがわかった。この問題は、反射防止膜を製造する場合に限られず、上述の反転されたモスアイ構造を有する型を用いて、モスアイ構造を有する表面を備える膜を製造する場合に共通の問題である。
本発明は、モスアイ構造を有する表面を備える膜の製造歩留りを向上させることができる型および型の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態による型は、アルミニウム基材と、前記アルミニウム基材上に形成されたポーラスアルミナ層とを備え、前記ポーラスアルミナ層は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが10nm以上500nm未満の複数のミクロな凹部を表面に有する円筒状の型であって、前記型の円周方向における位置を特定する少なくとも1つのマーカー部を側面にさらに有し、前記少なくとも1つのマーカー部の最大高さRzは500nm超であり、かつ、前記少なくとも1つのマーカー部の算術平均粗さRaは300nm以下である。
ある実施形態において、前記少なくとも1つのマーカー部の最大高さRzは1μm未満であり、かつ、前記少なくとも1つのマーカー部の算術平均粗さRaは200nm未満である。
ある実施形態において、前記少なくとも1つのマーカー部は、前記複数のミクロな凹部よりも深い深さを有するマーカー凹部を有する。
ある実施形態において、前記少なくとも1つのマーカー部は、前記型の底面近傍に設けられた第1のマーカー部と、前記第1のマーカー部と同じ底面の近傍に設けられた第2のマーカー部とを有し、前記第2のマーカー部の前記型の円周方向における位置は、前記第1のマーカー部の位置をθ2回転した位置であり、θ2は20°以上135°以下である。
ある実施形態において、前記少なくとも1つのマーカー部は、前記第1のマーカー部と反対側の底面近傍に設けられた第3のマーカー部をさらに有する。
ある実施形態において、前記第3のマーカー部の前記型の円周方向における位置は、前記第1のマーカー部の位置をθ3回転した位置であり、θ3は−30°以上θ2/2−10°以下である。
ある実施形態において、前記ポーラスアルミナ層は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが500nm以上200μm未満の複数のマクロな凹部を表面にさらに有する。
本発明の他の実施形態による型は、アルミニウム基材と、前記アルミニウム基材上に形成されたポーラスアルミナ層とを備え、前記ポーラスアルミナ層は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが10nm以上500nm未満の複数のミクロな凹部と、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが500nm以上200μm未満の複数のマクロな凹部とを表面に有する円筒状の型であって、前記型の円周方向における位置を特定する少なくとも1つのマーカー部を側面にさらに有し、前記少なくとも1つのマーカー部は、前記複数のマクロな凹部を有しない。
本発明の実施形態による型の製造方法は、アルミニウム基材と、前記アルミニウム基材上に形成されたポーラスアルミナ層とを備える円筒状の型であって、前記ポーラスアルミナ層は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが10nm以上500nm未満の複数のミクロな凹部を表面に有する円筒状の型を用意する工程(a)と、前記型の側面の少なくとも一部を、開口部を有するマーク型で覆い、前記マーク型の上から前記開口部内の前記型の側面に傷をつける工程(b)とを包含する。
本発明の実施形態によると、モスアイ構造を有する表面を備える膜の製造歩留りを向上させることができる型および型の製造方法が提供される。
(a)は、本発明による実施形態1のモスアイ用型100の模式的な斜視図であり、(b)は、モスアイ用型100のマーカー部50以外の部分の模式的な断面図であり、(c)は、モスアイ用型100のマーカー部50の模式的な断面図であり、(d)は、モスアイ用型100を用いて形成された反射防止膜32の表面を垂直方向から観察したときの模式図である。 (a)および(b)は、それぞれ、モスアイ用型100の製造方法を説明するための模式的な断面図である。(c)は、モスアイ用型100を用いて形成された反射防止膜32の模式的な断面図である。(d)および(e)は、モスアイ用型100の製造方法を説明するための模式的な図であり、それぞれ、モスアイ用型100およびモスアイ用型100’の側面の模式図である。 (a)および(b)は、それぞれ、比較例のモスアイ用型200の製造方法を説明するための模式的な断面図である。(c)は、比較例のモスアイ用型200を用いて形成された反射防止膜32の模式的な断面図である。 (a)〜(d)は、それぞれ、モスアイ用型100の底面近傍の側面を、側面の法線方向から観察したときの模式図である。 (a)〜(f)は、それぞれ、モスアイ用型100の底面近傍の側面を、側面の法線方向から観察したときの模式図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、本発明による実施形態1のモスアイ用型103の底面近傍の側面を、側面の法線方向から観察したときの模式図であり、(d)は、本発明による実施形態1のモスアイ用型105の底面近傍の側面を、側面の法線方向から観察したときの模式図である。 (a)は、本発明による実施形態3のモスアイ用型110の模式的な断面図であり、(b)は、モスアイ用型110を用いて形成された反射防止膜32の模式的な断面図である。 ロール・ツー・ロール方式により、比較例のモスアイ用型100’を用いて反射防止膜32を製造する方法を説明するための模式的な断面図である。 (a)および(b)は、モスアイ用型100’を用いて製造された反射防止膜32の表面を垂直方向から観察したときの模式図である。
まず、円筒状のモスアイ用型にマーカーを設けることによって、モスアイ構造を有する表面を備える膜の製造歩留りを向上させることができる理由を説明する。
図8を参照して、モスアイ用型を用いた反射防止膜の製造方法を説明する。図8は、ロール・ツー・ロール方式により、比較例のモスアイ用型100’を用いて反射防止膜32を製造する方法を説明するための模式的な断面図である。
まず、円筒状のモスアイ用型100’を用意する。モスアイ用型100’は、反転されたモスアイ構造を表面に有する。
図8に示すように、紫外線硬化樹脂32'が表面に付与された被加工物42を、モスアイ用型100’に押し付けた状態で、紫外線硬化樹脂32'に紫外線(UV)を照射することによって紫外線硬化樹脂32'を硬化する。紫外線硬化樹脂32'としては、例えばアクリル系樹脂を用いることができる。被加工物42は、例えば、TAC(トリアセチルセルロース)フィルムである。被加工物42は、図示しない巻き出しローラから巻き出され、その後、表面に、例えばスリットコータ等により紫外線硬化樹脂32'が付与される。被加工物42は、図8に示すように、支持ローラ46および48によって支持されている。支持ローラ46および48は、回転機構を有し、被加工物42を搬送する。また、円筒状のモスアイ用型100’は、被加工物42の搬送速度に対応する回転速度で、図8に矢印で示す方向に回転される。
その後、被加工物42からモスアイ用型100’を分離することによって、モスアイ用型100’の凹凸構造(反転されたモスアイ構造)が転写された硬化物層(反射防止膜)32が被加工物42の表面に形成される。表面に硬化物層32が形成された被加工物42は、図示しない巻き取りローラにより巻き取られる。
図9(a)および図9(b)は、モスアイ用型100’を用いて作製された反射防止膜32の表面を垂直方向から観察したときの模式図である。図8を参照して上述したように、モスアイ用型が1回転するごとに、モスアイ用型の円周に相当する長さpの領域にモスアイ構造が形成される。これが周期(ピッチ)pで繰り返されることによって、反射防止膜32の表面にモスアイ構造が形成される。図9(a)は、これを模式的に示している。反射防止膜32の表面のモスアイ構造は、図中の矢印の方向に沿って、順に形成される。図9(a)中の破線は反射防止膜32の有効領域32aを示す。ここで、有効領域32aは、例えば、反射防止膜32のうち、モスアイ構造が形成されている領域である。モスアイ構造が形成されている領域は、例えば、有効領域32aと同じであってもよい。モスアイ構造が形成されている領域は、例えば、有効領域32aより大きくてもよい。なお、図9(a)中において、周期を見やすくするために、有効領域32aを周期pごとに区切って表示しているが、有効領域32aは、周期pごとに区切られない。後述する図9(b)および図1(d)においても同様である。
モスアイ用型の円周方向における位置を特定するための位置マーカーを有することで、円筒状のモスアイ用型を用いて製造される反射防止膜の製造歩留りが向上され得ることを、以下に説明する。
反射防止膜の製造歩留りが低下する原因の1つは、モスアイ用型に生じる欠陥である。モスアイ用型に欠陥が生じると、図9(b)に示すように、反射防止膜32に欠陥32dが周期的に(例えば周期pで)生じる。すなわち、反射防止膜上の欠陥が、周期的に出現していることが分かれば、その欠陥がモスアイ用型に起因していると考えることができる。反射防止膜の欠陥の原因が分かれば、例えば、型の欠陥を取り除くことにより、反射防止膜の製造歩留りを向上させることができる。あるいは、例えば、欠陥を含まないように反射防止膜の切り出し位置を選択することにより、反射防止膜の製造歩留りを向上させることができる。
反射防止膜の製造歩留りを向上させるためには、モスアイ用型に起因した欠陥を、それ以外の原因による欠陥から区別できることが好ましい。欠陥のモスアイ用型以外の原因は、例えば、転写する工程で混入した異物である。モスアイ用型に起因しない欠陥は、周期的にではなく、不規則に(ランダムに)生じる点において、モスアイ用型に起因した欠陥と異なる。
モスアイ用型に起因した欠陥は、例えば以下のように、型以外の原因による欠陥から区別することができる。2ピッチ(2p)以上の長さの反射防止膜32を用意し、反射防止膜32を周期pで重ね合わせたときに欠陥が一致するか否かによって、欠陥が周期的に生じているか否かを判断する。欠陥が周期的に生じていれば、モスアイ用型に起因した欠陥であると判断することができる。このためには、例えば、型の円周方向における位置を特定するための位置マーカーを有するモスアイ用型を用いることができる。型を用いて転写された反射防止膜には、位置マーカーが転写され得る。反射防止膜に転写されたマーカーは、目視により簡単に識別できることが好ましい。
次に、位置マーカーの好ましい構成および形成方法を説明する。
特許文献6は、アライメントマーク部を設けた基板上に、フォトリソグラフィ工程により、微細光学素子を製造する工程を開示している。アライメントマーク部は、基板とフォトマスクとの位置合わせに用いられる。特許文献6のアライメントマーク部は、基板上に堆積されたCr膜を、フォトリソグラフィプロセスを用いてエッチングすることにより、形成される。
しかしながら、特許文献6のアライメントマーク部をモスアイ用型に設けることを考えると、以下のような問題が生じ得る。アライメントマーク部を形成するために、モスアイ用型の表面にレジストを塗布し、エッチングを行う必要がある。このフォトリソグラフィプロセスは、モスアイ用型の表面に形成された反転されたモスアイ構造に影響を与える可能性がある。また、モスアイ用型を用いて反射防止膜を製造する際に、アライメントマーク部に残存したレジストが、紫外線硬化樹脂に混入する可能性がある。この場合、製造された反射防止膜が優れた反射防止機能を有しなくなる可能性がある。特許文献6のアライメントマーク部に限られず、インクまたはマジックを用いて形成されたアライメントマーク部も、同様の理由により、モスアイ用型に設ける位置マーカーとして採用し難い。
本発明者は、モスアイ用型の表面の反転されたモスアイ構造、および、型を用いて形成された反射防止膜の表面のモスアイ構造に影響を与えない位置マーカーに想到した。
以下で、図面を参照して、本発明の実施形態による型を説明する。なお、本発明は以下で例示する実施形態に限られない。以下の図面において、実質的に同じ機能を有する構成要素は共通の参照符号で示し、その説明を省略することがある。
(実施形態1)
図1を参照して、本発明による実施形態1のモスアイ用型100を説明する。図1(a)は、モスアイ用型100の模式的な斜視図である。図1(b)は、モスアイ用型100のマーカー部50以外の部分の模式的な断面図である。図1(c)は、モスアイ用型100のマーカー部50の模式的な断面図である。図1(d)は、モスアイ用型100を用いて形成された反射防止膜32の表面を垂直方向から観察したときの模式図である。
図1(a)〜(c)に示すように、モスアイ用型100は、アルミニウム基材12と、アルミニウム基材12上に形成されたポーラスアルミナ層14とを備える、円筒状の型である。ポーラスアルミナ層14は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさDpが10nm以上500nm未満の複数のミクロな凹部14pを表面18sに有する。モスアイ用型100は、型の円周方向における位置を特定するマーカー部50を側面(円筒の側面)にさらに有する。マーカー部50の最大高さRzは500nm超である。マーカー部50の算術平均粗さRaは300nm以下である。
マーカー部50は、例えば、図1(c)に示すように、少なくとも1つのマーカー凹部51を含む。図1(c)において、ミクロな凹部14pは、簡単のために省略して、ポーラスアルミナ層14と平行な平らな面として表示している。マーカー凹部51は、例えば、ミクロな凹部14pよりも深い。複数のミクロな凹部14pは、例えば反転されたモスアイ構造を構成する。
モスアイ用型100は、最大高さRzが500nm超であるマーカー部50を有するので、反射防止膜32に形成されたマーカー部60も同様の最大高さRzを有する。マーカー部60は、可視光の散乱を生じさせ得るので、目視により容易に識別できる。マーカー部50の算術平均粗さRaが300nm以下であるので、マーカー部50が形成されることによって、モスアイ用型100の表面18sが必要以上に荒らされない。また、算術平均粗さRaが300nm以下であるマーカー部50は、後述するように容易に作製することができる。モスアイ用型100を用いて製造される膜の製造歩留りの低下が抑制され得る。
モスアイ用型100は、例えば、アルミニウム基材12の上に形成された無機材料層16をさらに有する。モスアイ用型100は、例えば、ポーラスアルミナ層14の下にアルミニウム残存層18rをさらに有する。ミクロな凹部14pの「2次元的な大きさ」とは、表面の法線方向から見たときの凹部の面積円相当径を指し、例えば、凹部が円錐形の場合、凹部の2次元的な大きさは、円錐の底面の直径に相当する。ミクロな凹部14pの隣接間距離Dintは、例えば、ミクロな凹部14pの2次元的な大きさと同じである。
図1(d)に示すように、モスアイ用型100を用いて製造された反射防止膜32は、モスアイ用型100の円周に相当する長さpごとに、マーカー部60が形成される。マーカー部60は、モスアイ用型100の表面に設けられたマーカー部50に対応する。すなわち、マーカー部60は、マーカー部50と逆の凹凸形状を有する関係にある。反射防止膜32は、ピッチpごとにマーカー部60を有するので、モスアイ用型に起因した欠陥を容易に見つけ出すことができる。モスアイ用型100により、型を用いて製造される反射防止膜の製造歩留りが向上され得る。
次に、図2を参照して、モスアイ用型100の製造方法について説明する。図2(a)および図2(b)は、それぞれ、モスアイ用型100の製造方法を説明するための模式的な断面図である。図2(c)は、モスアイ用型100を用いて形成された反射防止膜32の模式的な断面図である。図2(d)および図2(e)は、モスアイ用型100の製造方法を説明するための模式的な図であり、それぞれ、モスアイ用型100およびモスアイ用型100’の側面の模式図である。
図2(a)に示すように、モスアイ用型100’およびマーク型(カバー)101を用意する。モスアイ用型100’は、反転されたモスアイ構造(ミクロな凹部14pを含む)を表面18sに有する。図2(a)中の矢印で指す図は、表面18sの拡大図を示す。モスアイ用型100’は、表面18sに、マーカー部50を有しない点を除いて、モスアイ用型100と同じである。マーク型101は、マーカー部50を設ける範囲に開口部を有する。マーク型101は、例えば、紙(例えば厚紙)、プラスチックシート、または金属から形成される。マーク型101の上から、モスアイ用型100’に傷をつけることで、マーカー部50を形成する。マーカー部50は、例えばサンドペーパーでモスアイ用型100’を擦ることにより形成される。
図2(b)に示すように、マーク型101の開口部に、マーカー部50を設けることにより、モスアイ用型100が製造される。図2(c)に示すように、モスアイ用型100を用いて製造された反射防止膜32には、マーカー部60が形成される。マーカー部60は、マーカー部50と逆の凹凸形状を有する関係にある。例えば、マーカー部50がマーカー凹部51を含む場合は、マーカー部60として、マーカー凹部51と逆の凹凸形状を有するマーカー凸部61が形成される。図2(b)中の矢印で指す図は、モスアイ用型100の表面18sの拡大図を示す。図2(c)中の矢印で指す図は、反射防止膜32の表面の拡大図を示す。反射防止膜32の表面は、ミクロな凹部14pに対応するミクロな凸部32pを有する。
図2(d)および図2(e)は、それぞれ、モスアイ用型100およびモスアイ用型100’の側面の模式図である。
図2(d)および図2(e)中の太い実線は、モスアイ用型の側面と底面とが接する線(以後、「モスアイ用型の端(ロールの端)」ということがある)100eを示す。モスアイ用型の側面とは、円筒の側面であり、外周面ということもある。モスアイ用型の底面とは、円筒の底面または上面である。図2(d)および図2(e)中の破線は、モスアイ用型100を用いて反射防止膜32を製造する際に、樹脂が押し付けられる領域(「樹脂塗布領域」ということがある)20の端20eを示す。マーカー部50は、例えば、モスアイ用型100の側面の、いずれかの底面近傍の領域に設けられている。図2(d)に示すように、マーカー部50は、例えば、樹脂塗布領域20の端20eよりも内側にある。マーカー部50は、例えば、樹脂塗布領域20から樹脂塗布領域の端20eを越えて形成されていてもよい。
マーカー部50は、図2(e)に示すように、モスアイ用型100’の側面をマーク型101で覆い、マーク型101の上から、モスアイ用型100’の側面に傷をつけることで、マーク型101の開口部に形成される。マーカー部50は、例えば、少なくとも1つのマーカー凹部51を含み、マーカー凹部51は、例えば線状の傷である。傷の長さは例えば1mm〜8mmである。例えば、図2(e)中の矢印方向に沿って、モスアイ用型100’の内側から外側へ一方向に擦ることが好ましい。マーク型101は、例えば、モスアイ用型の端100eに合わせて配置してもよい。マーク型101は、例えば、図2(e)に例示されるようなコの字型でもよいし、ロの字型でもよい。
マーカー部50の形状および大きさは、例えば、マーク型101の開口部の形状および大きさによって決定され得る。マーカー部50の形状は、例えば、図2(d)に例示するように矩形状であるが、図4〜図6を参照して後述するように、任意の形状を有してよい。マーカー部50の大きさを、例えば、マーカー部50が有するマーカー凹部51を内側に含む最小の矩形の大きさとすると、矩形の一辺の長さは、例えば5mm以上40mm未満である。マーカー部50の大きさは、マーカー部50の形状が矩形状の場合に限られず、マーカー部50の形状が矩形状以外の場合においても、同様に定義され得る。マーカー部50の大きさが小さいと、膜に形成されたマーカー部が見つけにくいことがある。マーカー部50の大きさが大きいと、膜の有効領域の面積が縮小され得る。
上述のモスアイ用型100を用いて製造した反射防止膜(実施例1)および比較例のモスアイ用型200を用いて製造した反射防止膜(比較例1)を試作し、マーカー部60の見え方を目視により比較した結果を下記の表1に示す。マーカー部60の見え方は、目視による観察によって調べた。さらに、ラミネートフィルムを貼った反射防止膜におけるマーカー部の見え方も調べた。観察は、ともに、室温25℃における暗室で、蛍光灯下(200lx)により行った。
Figure 0006393763
比較例1の反射防止膜の製造方法を、図3を参照して以下で説明する。図3(a)および図3(b)は、それぞれ、比較例のモスアイ用型200の製造方法を説明するための模式的な断面図である。図3(c)は、比較例のモスアイ用型200を用いて形成された反射防止膜32の模式的な断面図である。
まず、図3(a)に示すように、型基材10を用意する。陽極酸化を行い、表面18sに反転されたモスアイ構造(ミクロな凹部14pを含む)を形成する。この際、マーカー部50を形成する部分にはレジスト層102を形成し、反転されたモスアイ構造が形成されないようにする。レジスト層102の代わりに、テープ類を付与してもよい。
図3(b)に示すように、比較例のモスアイ用型200が製造される。レジスト層102が形成されていなかった部分には、反転されたモスアイ構造が形成されず、この部分がマーカー部50となる。図3(c)に示すように、比較例のモスアイ用型200を用いて製造された反射防止膜32において、マーカー部50に対応した部分にはマーカー部60が形成される。マーカー部60には、モスアイ構造が形成されない。
比較例1の反射防止膜が有する位置マーカーも、モスアイ用型の表面の反転されたモスアイ構造、および、型を用いて形成された反射防止膜の表面のモスアイ構造に影響を与えない。しかし、実施例1と比較例1とを比較すると、マーカー部60の見え方に違いがあることが分かった。表1に示すように、実施例1は、マーカー部60による散乱で、マーカー部を見つけやすいことが分かった。比較例1において、マーカー部60はわずかに見えるが、見つけにくかった。
比較例1において、マーカー部を見つけにくかった理由の1つは、モスアイ構造を表面に有する反射防止膜は、可視光の透過率が96%と高いことによる。モスアイ構造を有しないマーカー部の透過率92%との間で、差異が小さいので、マーカー部を見つけにくいことが考えられる。
これに対して、実施例1においては、マーカー部とそれ以外の部分との可視光の透過率の差異は小さいものの、マーカー凸部によって可視光の散乱が生じるので、目視により容易に識別できたと考えられる。
比較例1による反射防止膜によっては、マーカー部が見つけにくいという問題は、表面にモスアイ構造を有する反射防止膜だからこそ起きた問題と考えられる。すなわち、反射防止効果を有しないナノスケールの微細加工(微細な凹凸)を表面に有する膜においては、マーカー部として、微細な凹凸を有しない部分を設けることができる。例えば周期的に形成された微細な凹凸によって可視光の干渉・回折が生じるので、微細な凹凸を有しないマーカー部を容易に見つけることができる。これに対して、モスアイ構造を表面に有する反射防止膜は、上述のように、可視光の透過率が高いという特徴を有するので、比較例1の反射防止膜のマーカー部は見つけにくいという問題が生じる。従って、モスアイ構造を表面に有する反射防止膜は、マーカー部を目視で見つけやすくするために、例えば、実施例1の反射防止膜のようなマーカー部を有することが好ましい。
さらに、ラミネートフィルムを貼った反射防止膜における、マーカー部の見え方についても調べた。表1に示すように、実施例1のマーカー部は見えるのに対し、比較例1のマーカー部は、見えないことが分かった。
反射防止膜にラミネートフィルムを貼ると、ラミネートフィルムの糊が微細な凹凸構造(モスアイ構造)に入り込むことにより、モスアイ構造を表面に有する部分の可視光の透過率は、96%よりもさらに高くなる。しかし、モスアイ構造を有しないマーカー部との間で、透過率の差異が小さいので、比較例1においてはマーカー部を見つけにくい。これに対して、実施例1においては、ラミネートフィルムを貼っても、マーカー凸部によって可視光の散乱が生じるので、マーカー部を見つけやすい。
上記特許文献7は、微細な凹部を含む凹凸構造およびマーキング部を有する型を開示している。特許文献7の型が有するマーキング部は、凹凸構造を有する。マーキング部の凹凸構造において、隣接する凹部間に形成される凸部の高さは、マーキング部以外の部分における、隣接する凹部間に形成される凸部の高さよりも低い。すなわち、マーキング部が有する凹部は、マーキング部以外の部分が有する凹部よりも浅い。
特許文献7の型から製造された反射防止膜に形成されたマーキング部およびマーキング部以外の部分は、ともに凹凸構造を有する。この反射防止膜にラミネートフィルムを貼ると、ラミネートフィルムの糊が微細な凹凸構造(モスアイ構造)に入り込むことで、両方の部分において可視光の透過率が高くなる。両部分の透過率の差異が小さくなるので、マーキング部を見つけることが難しくなるという問題が生じることが考えられる。
これに対して、本発明による実施形態1の型によって製造された膜は、マーカー凸部を有し、マーカー凸部によって可視光の散乱が生じるので、上記のような問題は生じない。製造された反射防止膜は、ラミネートフィルムを貼った状態で、出荷されることがある。ラミネートフィルムを貼った状態においても、マーカー部が見えやすいことが好ましい。
次に、モスアイ用型100のマーカー部50の最大高さRzおよび算術平均粗さRaを変えて、マーカー部60の見え方を調べた。結果を下記の表2に示す。
Figure 0006393763
モスアイ用型100は、以下のように作製した。まず、アルミニウム基材の表面に、二酸化シリコン(SiO2)膜を形成し、その後アルミニウム膜を形成した。アルミニウム膜は、純度が99.99mass%以上のアルミニウムで形成された膜であり、アルミニウム膜の厚さは約1μmである。次に、陽極酸化工程およびエッチング工程を交互に複数回行い、アルミニウム膜の表面を陽極酸化することにより、反転されたモスアイ構造を有するポーラスアルミナ層を形成した。モスアイ用型の表面を、サンドラバーで所定の回数(5回または10回)一方向に擦ることによって、マーカー部50を形成した。擦る際には、サンドラバーに300gの荷重をかけた。サンドラバーは、サビトール(中京研磨株式会社製)の細目(♯320)、中目(♯120)、および荒目(♯46)を用いた。マーカー部50の形成には、30mm×10mmの長方形状の開口部を有するマーク型を用いた。
マーカー部50の最大高さRzおよび算術平均粗さRaは、小型表面粗さ測定機(サーフテストSJ−310、株式会社ミツトヨ製、スタイラス先端の半径2μm)を用いて測定した。測定は、いずれも、基準長さを5mmとして行い、マーカー部50内でランダムに選んだ3箇所で測定した結果の平均値とした。なお、本明細書における「最大高さRz」および「算術平均粗さRa」は、それぞれ、JISB0601−2001で規格される最大高さRzおよび算術平均粗さRaで定義される。
上述の方法で作製した、それぞれのモスアイ用型を用いて反射防止膜を作製し、マーカー部の見え方を調べた。マーカー部の見え方は、上記表1に示した実施例1と同様に、目視による観察で行い、ラミネートフィルムを貼っていない反射防止膜、およびラミネートフィルムを貼った反射防止膜の見え方を、それぞれ調べた。
反射防止膜に形成されたマーカー部の見え方は、モスアイ用型100が有するマーカー部50の最大高さRzによって主に特徴付けられることが考えられる。
比較例1aおよび比較例1bのモスアイ用型において、マーカー部50の最大高さRzは、それぞれ0.24μmおよび0.26μmである。モスアイ用型により作製された反射防止膜のマーカー部は、わずかに見える程度だった。ラミネートフィルムを貼った反射防止膜においては、マーカー部は見えなかった。
実施例1aおよび実施例1bのモスアイ用型において、マーカー部50の最大高さRzは、それぞれ、0.52μmおよび0.60μmである。反射防止膜のマーカー部は、ラミネートフィルムの有無にかかわらず、見えた。マーカー部50の最大高さRzは0.5μm(500nm)超であることが好ましいことが分かった。
実施例2aおよび実施例2bのモスアイ用型において、マーカー部50の最大高さRzは、それぞれ、1.83μmおよび1.98μmである。反射防止膜のマーカー部は、ラミネートフィルムの有無にかかわらず、見えた。実施例2aおよび実施例2bにおいては、モスアイ用型に削りかすが発生した。削りかすは、モスアイ用型100に設けられたマーカー部50が、モスアイ用型100の表面のポーラスアルミナ層14およびアルミニウム残存層18rを貫通することにより発生したと考えられる。発生した削りかすは、洗浄工程において除去することができる。
削りかすの発生を抑制するためには、例えば、マーカー部50の最大高さRzは1μm未満であることが好ましいことが分かった。削りかすが発生し得るマーカー部50の最大高さRzは、モスアイ用型100が有するポーラスアルミナ層14およびアルミニウム残存層18rの厚さによって決まると考えられる。削りかすの発生を抑制することができれば、洗浄工程の時間および/またはコストを増加させることなく、反射防止膜を製造することができる。膜の製造歩留りを向上させることができ得る。
マーカー部50の算術平均粗さRaは、モスアイ用型100の表面の荒れを小さくするためには、膜に形成されたマーカー部が見える範囲において、小さい値であることが好ましい。上記の表2の結果から、マーカー部50の算術平均粗さRaは、300nm以下であることが好ましいことが分かった。削りかすの発生を抑制するためには、マーカー部50の算術平均粗さRaは、例えば200nm未満であることがさらに好ましいことが分かった。また、上述したマーカー部50の作製方法により、算術平均粗さRaが300nm以下であるマーカー部50を作製することができることが分かった。算術平均粗さRaが300nm以下であるマーカー部50を容易に作製することができるので、モスアイ用型100を用いて製造される膜の製造歩留りの低下が抑制され得る。
本発明の実施形態によるモスアイ用型は、1つのマーカー部を有してもよいし、複数のマーカー部を有してもよい。マーカー部の形状は、任意であり得る。例えば、マーカー部を形成したい形状の開口部を有するマーク型を用いることで、任意の形状を有するマーカー部を作製することができる。以下に、マーカー部の例を、図4〜図6を参照して説明する。
本発明の実施形態によるモスアイ用型は、例えば、1つのマーカー部のみ(以下、第1のマーカー部ということがある)を有する。図4(a)〜図4(d)および図5(a)〜図5(f)は、第1のマーカー部50を有するモスアイ用型100の模式図であり、モスアイ用型100の底面近傍の側面を、側面の法線方向から観察したときの模式図である。簡単のため、以下、第1のマーカー部50をマーカー部50と同じ参照符号で示す。
図4(a)〜図4(d)に示すように、第1のマーカー部50は、例えば、モスアイ用型100の底面近傍の側面に設けられる。第1のマーカー部50は、例えば、モスアイ用型の底面に垂直な方向に対して対称な形状を有する。図4(a)に示す第1のマーカー部50のように、矩形状であってもよい。図4(b)に示す第1のマーカー部50のように、三角形状であってもよい。図4(c)に示す第1のマーカー部50のように、台形状であってもよい。図4(d)に示す第1のマーカー部50のように、樹脂塗布領域20から樹脂塗布領域の端20eを越えて形成されていてもよい。
あるいは、図5(a)〜図5(f)に示すように、第1のマーカー部50は、例えば、モスアイ用型100の底面に垂直な方向に対して非対称な形状を有する。図5(a)および図5(b)に示す第1のマーカー部50のように、矩形を組み合わせた形状であってもよい。図5(c)〜図5(e)に示す第1のマーカー部50のように、矩形と三角を組み合わせた形状(例えば、図5(c)の平行四辺形および図5(d)の矢印形状を含む)であってもよい。図5(f)に示す第1のマーカー部50のように、扇形であってもよい。
図5(a)〜図5(f)に示すように、第1のマーカー部50が、モスアイ用型100の底面に垂直な方向に対して非対称な形状を有する場合は、反射防止膜に形成されたマーカー部から、モスアイ用型100の円周方向における位置だけでなく、進行方向(例えば図1(d)の矢印の方向)の情報および反射防止膜の表裏の情報も得ることができる。
マーカー部50の形状は、例えば矩形状であることが、マーカー部作製の容易さの観点から好ましい。矩形状のマーカー部(例えば図4(a)参照)は、モスアイ用型の底面に垂直な方向に対して対称な形状であるが、以下に示すように、例えば、複数のマーカー部(例えば第2のマーカー部および第3のマーカー部を含む)を有することで、進行方向(例えば図1(d)の矢印の方向)の情報および反射防止膜の表裏の情報も得ることが可能である。
本発明による実施形態1のモスアイ用型103は、2つのマーカー部(以下、第1のマーカー部および第2のマーカー部ということがある)を有する。図6(a)〜図6(c)は、第1のマーカー部50および第2のマーカー部52を有するモスアイ用型103の模式図であり、モスアイ用型103の底面近傍の側面を、側面の法線方向から観察したときの模式図である。
図6(a)〜図6(c)に示すように、第2のマーカー部52は、例えば、第1のマーカー部50と同じ底面の近傍に設けられる。第2のマーカー部52の円周方向における位置は、第1のマーカー部50の位置を例えば90°回転した位置である。この場合、第1のマーカー部を「0°マーカー」と、第2のマーカー部を「90°マーカー」と、それぞれ呼ぶことがある。ここで、マーカー部(第1のマーカー部、第2のマーカー部、および第3のマーカー部を含む)の位置とは、例えば、マーカー部の中心の位置である。マーカー部の円周方向における位置とは、例えば、マーカー部の円周方向における中心の位置である。マーカー部の円周方向における位置は、マーカー部の円周方向における端の位置としてもよい。
モスアイ用型103は、第2のマーカー部52を有するので、作製された膜に形成されたマーカー部から、モスアイ用型103の円周方向における位置だけでなく、進行方向(例えば図1(d)の矢印の方向)の情報も得ることができる。
第2のマーカー部52の円周方向における位置は、第1のマーカー部50の円周方向における位置を、θ2回転した位置である。すなわち、θ2は、第2のマーカー部52の円周方向における位置と、第1のマーカー部50の円周方向における位置とがなす中心角である。θ2は、例えば、20°以上135°以下である。θ2が大きくなると、作製された膜に形成された第1のマーカー部および第2のマーカー部を同時に確認したい場合に長い膜が必要となり、不便であることがある。
モスアイ用型103が有する第1のマーカー部50は、例えば、図4(a)〜図4(d)および図5(a)〜図5(f)に例示した第1のマーカー部50と同じであってもよい。モスアイ用型103が有する第1のマーカー部50は、例えば、図6(a)〜図6(c)に例示するように、2つの形状を含んでもよい。第2のマーカー部52が、モスアイ用型103の底面に垂直な方向に対して、第1のマーカー部50と非対称である場合は、作製された膜に形成されたマーカー部から、膜の表裏の情報も得ることができる。第1のマーカー部50が、例えば、図6(a)〜図6(c)に例示するように2つの矩形状を含む場合には、非対称な形状のマーカー部を作製することなく、進行方向(例えば図1(d)の矢印の方向)の情報および反射防止膜の表裏の情報を得ることができる。
本発明による実施形態1のモスアイ用型105は、第3のマーカー部54をさらに有する。図6(d)は、第1のマーカー部50、第2のマーカー部52および第3のマーカー部54を有するモスアイ用型105の模式図であり、モスアイ用型105の底面近傍の側面を、側面の法線方向から観察したときの模式図である。
図6(d)に示すように、第3のマーカー部54は、第1のマーカー部50と反対側の底面近傍に設けられる。第3のマーカー部54を有することで、作製された膜に形成されたマーカー部から得られる、進行方向(例えば図1(d)の矢印の方向)の情報および反射防止膜の表裏の情報が、より分かりやすくなり得る。第3のマーカー部54を有することで、第2のマーカー部52は、例えば、モスアイ用型103の底面に垂直な方向に対して、第1のマーカー部50と対称であってもよい。
第3のマーカー部54の円周方向における位置は、例えば、第1のマーカー部50の円周方向における位置と同じであってもよい。第3のマーカー部54の円周方向における位置は、第1のマーカー部50の位置を基準として、θ3回転した位置である。θ3は、例えば、−30°以上θ2/2−10°以下である。作製された膜に形成されたマーカー部から反射防止膜の表裏の情報を得るためには、例えば、θ3は、θ2/2でないことが好ましい。例えば、θ3は、θ2/2との差が大きいことがさらに好ましい。
(実施形態2)
本発明による実施形態2は、表面に、複数のミクロな凹部に加えて、複数のマクロな凹部を有する、モスアイ用型である。
本発明による実施形態1は、上述したように、表面に形成された、反転されたモスアイ構造、すなわち、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが10nm以上500nm未満の複数のミクロな凹部を有するモスアイ用型である。本発明の実施形態による型はこれに限られない。本発明による実施形態2は、反転されたモスアイ構造に加えて反転されたアンチグレア構造を有するモスアイ用型である。すなわち、実施形態2のモスアイ用型は、ミクロな凹部に加えて、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが500nm以上200μm未満の複数のマクロな凹部を有する点において、実施形態1のモスアイ用型と異なる。実施形態2のモスアイ用型は、複数のマクロな凹部を除いて、実施形態1のモスアイ用型と同じであってよい。
実施形態2のモスアイ用型は、最大高さRzが500nm超であるマーカー部を有するので、反射防止膜に形成されたマーカー部も同様の最大高さRzを有する。反射防止膜に形成されたマーカー部は、可視光の散乱を生じさせ得るので、目視により容易に識別できる。マーカー部の算術平均粗さRaが300nm以下であるので、マーカー部が形成されることによって、モスアイ用型の表面が必要以上に荒らされない。また、算術平均粗さRaが300nm以下であるマーカー部は、上述したように容易に作製することができる。実施形態2のモスアイ用型を用いて製造される反射防止膜の製造歩留りは向上され得る。
実施形態2のモスアイ用型が有するマーカー部は、例えば、少なくとも1つのマーカー凹部を含む。マーカー凹部は、例えば1mmを超える線状の傷である。傷の長さは例えば1mm〜8mmである。傷の長さがマクロな凹部の2次元的な大きさよりも大きいので、膜に形成されたマーカー部を容易に識別することができる。
(実施形態3)
本発明による実施形態3は、表面に反転されたモスアイ構造および反転されたアンチグレア構造を有し、マーカー部においては、マクロな凹部を有しない、モスアイ用型である。
図7を参照して、本発明による実施形態3のモスアイ用型110を説明する。図7(a)は、モスアイ用型110の模式的な断面図であり、図7(b)は、モスアイ用型110を用いて形成された反射防止膜32の模式的な断面図である。
図7(a)に示すモスアイ用型110は、表面構造を有する円筒状の型である。表面構造は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが10nm以上500nm未満の複数のミクロな凹部14pと、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが500nm以上200μm未満の複数のマクロな凹部18gとを有する。モスアイ用型110は、円周方向における位置を特定するマーカー部50を表面にさらに有する。マーカー部50は、複数のマクロな凹部18gを有しない。モスアイ用型110の断面構造は、例えば、モスアイ用型100と同じであってよい。モスアイ用型110は、アルミニウム基材と、アルミニウム基材上に形成されたポーラスアルミナ層とを備える。モスアイ用型110は、例えば、アルミニウム基材の上に形成された無機材料層をさらに有してもよい。モスアイ用型110は、例えば、ポーラスアルミナ層の下にアルミニウム残存層をさらに有してもよい。
図7(b)に示すように、モスアイ用型110を用いて製造された反射防止膜32は、マーカー部50に対応するマーカー部60を有するので、モスアイ用型110に起因した欠陥を容易に見つけ出すことができる。モスアイ用型110により、型を用いて製造される反射防止膜の製造歩留りが向上され得る。
モスアイ用型110のマーカー部50は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが500nm以上200μm未満の複数のマクロな凹部18gを有さず、マーカー部50以外の部分は、マクロな凹部18gを有するので、マクロな凹部18gによる可視光の散乱の有無により、反射防止膜に形成されたマーカー部60を目視で見つけやすい。
上述のモスアイ用型110を用いて製造した反射防止膜(実施例3)を試作し、マーカー部60の見え方を目視により調べ、上述の比較例1と比較した。結果を下記の表3に示す。マーカー部60の見え方は、上記表1に示した実施例1と同様に、目視による観察で行い、反射防止膜にラミネートフィルムを貼っていない状態および貼った状態の見え方を、それぞれ調べた。
Figure 0006393763
実施例3のマーカー部60は、ラミネートフィルムの有無にかかわらず、見えることが分かった。マーカー部と、マーカー部以外の部分とのHaze値の差異により、マーカー部60が見つけやすいことが考えられる。
実施形態3のモスアイ用型は、1つのマーカー部を有してもよいし、複数のマーカー部を有してもよい。例えば、実施形態1のモスアイ用型が有する第1のマーカー部、第2のマーカー部、および第3のマーカー部と同じ位置に設けられた複数のマーカー部を有してもよい。
上記では、モスアイ構造を有する表面を備える膜として、反射防止膜を例示したが、本発明の実施形態による型は、これに限られず、モスアイ構造を有する表面を備える膜の製造に広く適用され得る。
また、上記では、モスアイ構造を形成するためのモスアイ用型を例示したが、本発明の実施形態による型は、これに限られず、例えば先端が尖っていない凸部(例えばナノピラー)などを形成するための型に広く用いることができる。すなわち、本発明の実施形態による型が表面に有するミクロな凹部の形状は、略円錐に限られず、例えば略円錐台であってもよいし、略円柱であってもよい。ミクロな凹部の底部は、点に限られず、例えば丸みを帯びていてもよいし、平面であってもよい。ミクロな凹部の開口部の形状は、円に限られず、例えば矩形状であってもよい。また、複数のミクロな凹部は、規則的に配置されていてもよいし、不規則に(ランダムに)配置されていてもよい。
本発明による型は、反射防止膜(反射防止表面)などの製造に用いられ得る。
12 アルミニウム基材
14 ポーラスアルミナ層
14p ミクロな凹部
18s 表面
32 反射防止膜
50 マーカー部(第1のマーカー部)
51 マーカー凹部
52 第2のマーカー部
54 第3のマーカー部
60 マーカー部
61 マーカー凸部
100、103、105、110 モスアイ用型

Claims (8)

  1. 膜の製造に用いられる型であって、
    前記型は、第1底面と、第2底面と、側面とを有する円筒状であり、
    アルミニウム基材と、前記アルミニウム基材上に形成されたポーラスアルミナ層とを備え、
    前記ポーラスアルミナ層は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが10nm以上500nm未満の複数のミクロな凹部を前記側面に有
    前記型の円周方向における位置を特定する少なくとも1つのマーカー部を前記側面にさらに有し、前記少なくとも1つのマーカー部の最大高さRzは500nm超であり、かつ、前記少なくとも1つのマーカー部の算術平均粗さRaは300nm以下であり、
    前記側面は、前記膜を製造する際に樹脂が押し付けられる第1領域と、前記第1領域に含まれる、前記膜の有効領域に対応する第2領域とを有し、前記少なくとも1つのマーカー部は、前記第1領域に少なくとも部分的に重なり、かつ、前記第2領域に重ならない、型。
  2. 前記少なくとも1つのマーカー部の最大高さRzは1μm未満であり、かつ、前記少なくとも1つのマーカー部の算術平均粗さRaは200nm未満である、請求項1に記載の型。
  3. 前記少なくとも1つのマーカー部は、前記複数のミクロな凹部よりも深いマーカー凹部を有する、請求項1または2に記載の型。
  4. 前記側面は、前記第2領域と前記第1底面との間の第3領域をさらに有し、
    前記少なくとも1つのマーカー部は、前記第3領域に設けられた第1のマーカー部および第2のマーカー部有し、
    前記第2のマーカー部の前記型の円周方向における位置は、前記第1のマーカー部の位置をθ回転した位置であり、θは20°以上135°以下である、請求項1から3のいずれかに記載の型。
  5. 前記側面は、前記第2領域と前記第2底面との間の第4領域をさらに有し、
    前記少なくとも1つのマーカー部は、前記第4領域に設けられた第3のマーカー部をさらに有する、請求項4に記載の型。
  6. 前記第3のマーカー部の前記型の円周方向における位置は、前記第1のマーカー部の位置をθ回転した位置であり、θは−30°以上θ/2−10°以下である、請求項5に記載の型。
  7. 前記ポーラスアルミナ層は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが500nm以上200μm未満の複数のマクロな凹部を表面にさらに有する、請求項1から6のいずれかに記載の型。
  8. 膜の製造に用いられる型であって、
    前記型は、第1底面と、第2底面と、側面とを有する円筒状であり、
    アルミニウム基材と、前記アルミニウム基材上に形成されたポーラスアルミナ層とを備え、
    前記ポーラスアルミナ層は、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが10nm以上500nm未満の複数のミクロな凹部と、表面の法線方向から見たときの2次元的な大きさが500nm以上200μm未満の複数のマクロな凹部とを前記側面に有
    前記型の円周方向における位置を特定する少なくとも1つのマーカー部を前記側面にさらに有し、前記少なくとも1つのマーカー部は、前記複数のマクロな凹部を有さず、
    前記側面は、前記膜を製造する際に樹脂が押し付けられる第1領域と、前記第1領域に含まれる、前記膜の有効領域に対応する第2領域とを有し、前記少なくとも1つのマーカー部は、前記第1領域に少なくとも部分的に重なり、前記第2領域に重ならない、型。
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