JP6393637B2 - 産業用x線ct装置及びデータ収集装置 - Google Patents

産業用x線ct装置及びデータ収集装置 Download PDF

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Description

本発明は、産業用のX線CT装置及び放射線検出装置のデータ収集装置に関する。
X線CT装置は、工業用途において、被試験体を切断することなく非破壊で内部状態が計測できるため、鋳造部品の内部欠陥計測などの非破壊検査として多くの用途に用いられている。
X線CT装置では、X線源(X線発生装置)と検出器の間に撮像被試験体を設置する。検出器は、X線源から照射されるX線が被試験体を透過して減衰した後のX線透過量を計測する。X線CT装置は、このX線の透過量分布から被試験体内部の画像を再構成する。そのため、X線検出器のサイズが画像の空間分解能に強く影響する。
医療用と異なり工業用途の産業用X線CT装置では、被試験体が金属物の工業製品の場合が多く、人体に比較して透過能力の強いエネルギーのX線が必要となる。800kVまでのエネルギーのX線を用いる場合、X線を発生させるX線源としてX線管が使用される。また、より高いエネルギーのX線が必要な場合(例えば、MV領域のエネルギーレベルのX線)、X線源として線形加速器が用いられる。
X線管や線形加速器等のX線源は、コーン状のX線を照射する。X線源は、X線発生直後にコリメートされたファン状のX線を照射してもよい。
X線検出器は、X線源から照射され、撮像被試験体内部で減衰したX線の減衰量を計測する。このようなX線検出器として、例えば、シンチレータや半導体等の放射線検出器が用いられる。これらのX線検出器は、撮像対象の被試験体を挟んでX線源と相対する位置に設置される。
X線検出器は、一定間隔で離散的に配置される。このX線検出器は、X線源からX線検出器の各素子中心を結んだ直線上のX線透過量積算値を計測する。
被試験体全体を撮像するには、X線源とX線検出器の間に設置されたターンテーブルに被試験体をのせて回転させ、全体画像を再構成するために必要な投影データを取得する。または、撮像被試験体はターンテーブル上に固定し、X線源とX線検出器を被試験体周囲に回転させ必要な投影データを取得する。
このようにX線源とX線検出器に対して被試験体を相対的に回転させて、回転角度ピッチ毎に全てのX線検出器で入射X線の放射線量を計測し、画像再構成のための投影データを作成する。これらの撮像時の回転角毎の投影データを用いて代表的なFBP法などにより画像再構成を実施し、CT画像を得る。
特開2013−108776号公報
産業用のX線CT装置として、例えば、図8に示す構成を採用することができる。図8の産業用のX線CT装置では、X線検出器で計測された電流信号を、信号処理装置で電流電圧変換し、信号を増幅させる。その後、データ収集装置が信号処理装置からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタルデータを上位装置にデータ転送する。
データ収集装置として、例えば、図9に示す構成を採用することができる。図9に示すように、データ収集装置90は、記憶装置やCPUやその周辺回路やメモリやAD変換ボード等を内蔵した本体からなる情報処理装置(パーソナルコンピュータ)を使用しているので、1回転分のデータをAD変換ボードから一度メモリに転送して、その後、さらにEthernet(登録商標)通信等で一括転送することとなる。その際、データ転送時間に加えて、内蔵機器の処理能力やOSの性能によって、データ送信先との伝文処理に時間が余計にかかってしまう。また、X線検出器の個数が増加し、1台のパーソナルコンピュータにAD変換ボードが搭載できない場合、パーソナルコンピュータまたは拡張ユニット等を増設する必要がある。ハードウェアを増設することにより、データ収集装置としての設置スペースが広くなるとともに、さらに伝文処理に時間がかかってしまい、データ転送速度は遅延してしまう。
また、産業用のX線CT装置では、さらに小さい内部欠陥計測を行うため、空間分解能の向上が必要である。空間分解能向上の一つの手段として、X線検出器の間隔を狭隘化することが考えられるが、X線検出器の個数が増加してしまう。X線検出器の個数が増加した場合、従来のデータ収集装置では、大量のデータを高速、高精度に収集することが困難となり、かつAD変換ボードの実装数に限りがあり、増加したX線検出器の個数に対応したデータ収集ができなくなる。
さらに、特許文献1は、X線検出器の配置を稠密化し、さらに隣接するX線検出器に漏れる放射線量を低減させてノイズを抑制し、空間分解能の向上した撮像が可能な産業用X線CT装置を開示する。しかしながら、X線検出器の配置を稠密化した際に想定するX線検出器の個数について言及されておらず、大量のデータを転送する際の高速、高精度なデータ収集については開示されていない。
本発明は、X線検出器数に応じて基本モジュールに増設モジュールを追加することができ、稠密配置されたX線検出器からの信号を高速に収集し、大量のデジタルデータを効率的に転送する産業用X線CT装置及びデータ収集装置を提供することを目的とする。
本発明は、繰り返し周期でX線を出射するX線発生装置と、X線発生装置から出射されて被試験体を通過したX線を検出する複数のX線検出器と、X線検出器からの出力信号に基づいて被試験体のCT画像を再構成する画像再構成装置と第1のモジュール及び第2のモジュールを備えるデータ収集装置とを備え、第1のモジュールは、X線検出器からの出力信号をデジタルデータに変換する第1のAD変換器と、当該第1のAD変換器から出力されるデジタルデータを格納する第1のメモリを有し、第2のモジュールは、他のX線検出器からの出力信号をデジタルデータに変換する第2のAD変換器と、当該第2のAD変換器から出力されるデジタルデータを格納する第2のメモリと、第1のメモリ及び第2のメモリに格納されたデジタルデータを画像再構成装置に送信する通信手段と、第1のAD変換器、第2のAD変換器、第1のメモリ、第2のメモリ及び通信手段を制御するプロセッサを有し、第1のモジュールは、第2のモジュールに増設可能な構成であることによって、上記課題を解決する。
また、本発明は、X線検出器からの出力信号をデジタルデータに変換する第1のAD変換器と、第1のAD変換器から出力されるデジタルデータを格納する第1のメモリとを有する第1のモジュールと、他のX線検出器からの出力信号をデジタルデータに変換する第2のAD変換器と、第2のAD変換器から出力されるデジタルデータを格納する第2のメモリと、第1のメモリ及び第2のメモリに格納されたデジタルデータを画像再構成装置に送信する通信手段と、第1のAD変換器、第2のAD変換器、第1のメモリ、第2のメモリ及び通信手段を制御するプロセッサを有する第2のモジュールを備え、第1のモジュールが第2のモジュールに増設可能な構成であることによって、上記課題を解決する。
本発明によれば、稠密配置された放射線検出器からの信号を高速に収集し、大量のデジタルデータを効率的に転送することができる。
本発明の第1の実施例である産業用X線CT装置の構成図である。 本発明の実施例1に備えられる信号処理の動作を示すフローチャートである。 図1のデータ収集装置の構成の第1の構成図である。 図1のデータ収集装置の補正回路の詳細を示す構成図である。 図3のデータ収集装置のメモリ内のデータ格納を示す図である。 図3のデータ収集装置によるAD変換とデータ転送方法を示すタイミングチャートである。 図1のデータ収集装置の構成の第2の例を示す図である。 参考例としての産業用X線CT装置の構成図である。 参考例としての産業用X線CT装置のデータ収集装置の構成図である。
以下に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るX線CT装置の構成を示す構成図である。本実施例のX線CT装置100は、第3世代方式のX線CT装置の構造を有する産業用のX線CT装置である。
X線CT装置100は、繰り返し周期でX線2を出力するX線発生装置(例えば電子線加速器)1、被試験体10をのせるテーブルであるスキャナ3、電子線加速器1から出射されて被試験体10を透過したX線を検出する複数のX線検出器(X線センサ)4、X線センサ4のS/N比を向上させるためX線センサ4への散乱X線の入射を抑える役割をするコリメータ5、制御装置6、X線センサ4からの出力信号に基づいて、被試験体10のX線CT画像の再構成する画像再構成装置7、X線センサ4の出力信号を電流電圧変換して信号を増幅する信号処理装置(信号処理回路)8、信号処理装置8からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を収集するデータ収集装置9を備える。電子線加速器1は、例えば、ファン状のX線(X線ファンビーム)2を出射する構成であっても良い。図1において、X線センサは、X線センサ4−1乃至4−1024で示し、この中の任意のX線センサの一つを4−nと表示する。本実施例では、1024個のX線センサを設置する例を説明するが、この個数に限定されるものではない。制御装置6は、電子線加速器1、スキャナ3、信号処理装置8及び画像再構成装置7などのX線CT装置100全体を制御する。
制御装置6は、例えば、入力手段(例えば液晶表示装置、キーボード、マウス等)と、記憶装置やCPUやその周辺回路やメモリ等を内蔵した本体を備える情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ)である。
電子線加速器1は、制御用ケーブル31により制御装置6に接続される。制御装置6は、電子線加速器1からのX線ファンビーム2の出射及び出射停止を制御する。
スキャナ3は、被試験体10をのせるためのテーブルである。スキャナ3は、被試験体10を回転させてCT撮像する断面方向を変えるための回転機能や、被試験体10を上下方向に移動させて各高さの断層撮像する高さ調整機能を有してもよい。スキャナ3は、電子線加速器1と同様に、制御用のケーブル32で制御装置6に接続される。制御装置6がスキャナ3の回転や上下位置を調整する。スキャナ3の回転角度位置情報や上下位置情報は制御装置6に出力される。
X線センサ4は、X線ファンビーム2の発生点を見込むように一列に配置されている。X線センサ4の数が多いほどCT画像の解像度が向上するが、本実施形態では1024個のX線センサ4を設置する例で説明する。電子線加速器1は、スキャナ3の一定の回転角度ごとに時間的にパルス状のX線ファンビーム2を出力する。X線センサ4は、このスキャナ3の回転と同期して、電子線加速器1がスキャナ3の一定の回転角度ごとに時間的にパルス状のX線ファンビーム2を出力する毎に、被試験体10を透過したX線を検出する。
図2は、X線センサ4、信号処理装置8およびデータ収集装置9までの信号の流れを示すフローチャートである。個々のX線センサ4に入射したX線量に対応するX線センサ4からの出力信号は、信号処理装置8の電流電圧変換アンプ81で電流信号から電圧信号に変換後、増幅される。データ収集トリガ信号が制御装置6からの信号ケーブル33を介して信号処置装置8に入力されたタイミングで、サンプルホールドアンプ82にて電流電圧変換アンプ81の出力をホールドする。ホールドしている間に電圧信号をマルチプレクサ83による切替えで、信号ケーブル34を介してデータ収集装置9へ出力し、データ収集装置9においてデジタル信号に変換される。このとき、データ収集トリガ信号はサンプルホールドアンプ82に入力されると同時に、信号ケーブル36を通じてデータ収集装置9にも入力される。データ収集装置9の動作については後述する。
デジタル信号は、通信ケーブル30、制御装置6、および通信ケーブル35を経由して画像再構成装置7に送られる。画像再構成装置7は、受け取ったデジタル信号に基づいてCT画像を再構成する。
また、電子線加速器1を用いたX線CT装置100の場合、X線は、電子線加速器1の特性から、通常、周期的に発生するパルス状X線となる。例えば、電子線加速器1は、3.3ms周期で、5μs幅の強力なX線パルス(X線光子の集まり)を出力する。本実施形態では、電子線加速器1は、被試験体10が1回転する間に、3000回のX線パルスが被試験体10に照射される。X線センサ4が、電子線加速器1から出射されて被試験体10を透過したX線を測定する。すなわち、スキャナ3の回転角度において、0.12度ごとにX線センサ4はX線量を測定する。1024個のX線センサ4があるため、1断層を再構成するためのデータは、1024×3000個のデータ量になる。
図3は、データ収集装置9の内部構成を示す模式図である。データ収集装置9は、基本モジュール(第2のモジュール)11と増設モジュール(第1のモジュール)12を備える。増設モジュール(第1のモジュール)12は、信号処理装置8からのアナログ出力をデジタルデータに変換(AD変換)する第1のAD変換器22と、この第1のAD変換器22からのデジタルデータを格納する第1のメモリ(例えば、FIFOメモリ)23を備える。基本モジュール(第2のモジュール)11は、信号処理装置8のアナログ出力をデジタルデータに変換(AD変換)する第2のAD変換器22と、この第2のAD変換器22からのデジタルデータを格納する第2のメモリ(例えば、FIFOメモリ)23と、この第2のメモリ23に格納されたデジタルデータを上位装置に転送する通信モジュール(通信手段)24と、第1及び第2のAD変換器22、第1及び第2のFIFOメモリ23、および通信モジュール24を統括制御するプロセッサ(例えばマイクロプロセッサ)21を備える。増設モジュール12は、X線センサ4の個数に応じて基本モジュール11に追加できる増設可能な構成を有する。FIFO(First In,First Out)メモリとは、先に入ったもの処理して出し、後に入ったものは先に入ったものよりも後に処理して出すメモリを示す。
第1及び第2のAD変換器22は、対応するX線センサ4の0〜10Vのアナログ信号を16ビットのデジタル信号に変換する。
基本モジュール11と増設モジュール12のAD変換器22の入力部に、補正回路25を設けてもよい。補正回路25は、AD変換器22のゲインを補正する補正回路である。本実施例は、データ収集装置9が補正回路25を備えるため、第1及び第2のAD変換器22のAD変換精度のばらつきを軽減し、高精度なAD変換を実現することができる。補正回路25は、例えば、図4に示すように、オペアンプ252と可変抵抗251と抵抗253を備え、ゲイン増幅率を所定の範囲で調整する構成(例えば、1.00〜1.01の範囲で調整)を有する。補正回路25を備えることによって、AD変換精度はフルスケールレンジで±0.023%以内となり、これにより、データ収集装置9は高精度なAD変換が可能となる。
対応するX線センサ4は、信号処理装置8で選択的に切り替えられ、各AD変換器22は、X線センサ4の256個分のAD変換を行う。本実施形態では、図3に示すように、AD変換器を4個設置する例を示すが、このAD変換器が合計1024個分のX線センサ4のAD変換を行う。
図5に示すように、各FIFOメモリ23は、対応するAD変換器から出力されたデジタルデータを一時的に格納する機能を有する。
マイクロプロセッサ21は、制御装置6からの指示により、通信ケーブル36を経由し、各AD変換器22にAD変換開始およびAD変換停止指令(信号211)を出力する。また、マイクロプロセッサ21は、通信モジュール24に通信設定を送受信(信号212)する。さらに、各FIFOメモリ23に格納したデジタルデータをX線センサ4の実装順に選択的に読み出し、データバス213を経由して通信モジュール24にDMA転送する。
通信モジュール24にDMA転送されたデジタルデータは、通信ケーブル30で接続された制御装置6に送信され、さらに通信ケーブル35により画像再構成装置7に送信される。なお、直接、画像再構成7に送信されるように構成してもよい。さらに、また通信ケーブル30,35はハブに接続するネットワーク構成としてもよい。
通信モジュール24は、例えば、Ethernet(登録商標)ICや無線LANなどのモジュールで構成する。通信モジュール24の通信速度の高速化に応じて、通信モジュール24を交換することによりデータ転送の高速化に対応可能な構成である。
基本モジュール11に増設モジュール12を追加することで、実装するX線センサ4の数に応じたデータ収集を行うことができる。また、一つのデータ収集装置9の筺体内で増設できるため、設置スペースは変わらず、コンパクトに設置できる。さらに、増設してもデータ転送速度は遅延することはない。このことは、X線CT装置の高分解能化のためにX線センサ4を稠密化した際に、さらに多チャンネルのデータ収集をコンパクトかつデータ転送高速を維持でき、効率的に対応できる。
また、AD変換器22、FIFOメモリ23および通信モジュール24によるデータ収集は制御装置6から信号処理装置8を介して入力されるデータ収集トリガ信号に同期する。データ収集トリガ信号は電子線加速器1から発生されるX線パルスと同期するため、X線パルス毎のデジタルデータを収集することができる。すなわち、X線パルスの発生周期である3.3ms以内にX線センサ4の256個分のAD変換処理することができる。本実施例では、X線センサ4の1個分のAD変換時間は10μsとなり、256個分で2.56ms要する。
図6は、図3のデータ収集装置9によるX線センサ4の1024個分のAD変換とデータ転送方法を示すタイミングチャートである。
通信モジュール24と通信ケーブル30で接続された制御装置6からAD変換開始指示を受け、マイクロプロセッサ21がAD変換器22にAD変換開始信号を出力する。このとき、AD変換器22はデータ収集トリガ信号待ち状態となる。マイクロプロセッサ21は、AD変換開始信号とともに、AD変換を行うパルス数(tmax)を制御装置6から受信する。
信号処理装置8から出力されるデータ収集トリガ信号により、AD変換器22はtパルス目のX線センサ4の256個分のアナログ信号について、AD変換し、デジタルデータをFIFOメモリ23へ格納する。データ収集トリガ信号のt+1パルス目が入力されると、FIFOメモリ23に格納されている1つ前のtパルスのデジタルデータを通信モジュール24にDMA転送し、通信モジュール24から制御装置6にデータ送付する。データ収集トリガ信号がtmaxに達すると、AD変換を停止する。AD変換停止後、tmaxパルス目のデジタルデータを通信モジュール24にDMA転送し、通信モジュール24から制御装置6にデータ送付する。本実施例では、X線センサ4の1024個分×1パルスの16ビットのデータを480μs、すなわち34Mbpsで転送することができる。なお、基本モジュール11に増設モジュール12を追加しても、本実施例では制御の伝文処理時間に余計な時間がかかることなく、データ転送速度は34Mbpsで一定である。例えば、2048個分×1パルスの16ビットのデータ転送時間を960μsとなり、データ転送速度は34Mbpsとなる。X線パルスの発生周期である3.3ms以内にデータ転送する必要できればよいので、X線センサ4の対応チャンネル数は最大6144個分となる。通信モジュールの通信速度が上がれば、さらに対応できるチャンネル数は増やすことができる。
これにより、1断層分の1024個×3000パルスのデータを断層毎に高速かつ逐次的に制御装置6に転送することができる。制御装置6から画像再構成装置7へ送信しCT画像の再構成を行うことにより、断層毎にCT画像を取得することができる。
本実施例のX線CT装置によれば、データ収集装置の基本モジュールと増設モジュールのAD変換器の入力部にAD変換器のゲインを補正する補正回路を備えるため、各AD変換器のAD変換精度のばらつきを軽減でき、高精度のAD変換を実現することができる。
本実施例によれば、データ収集装置が、信号処理装置のアナログ出力をAD変換するAD変換器と、AD変換器のデジタル出力を格納するメモリと、メモリのデータを上位装置に転送する通信モジュールと、AD変換器、メモリ、および通信モジュールを統括制御するマイクロプロセッサで構成する基本モジュールと、AD変換器とメモリを有しX線検出器数に応じて基本モジュールに追加できる増設モジュールを設けるため、X線検出器数に応じて基本モジュールに増設モジュールを追加することができるようになる。そのため、稠密配置された多数のX線検出器からの信号を高速に収集し、大量のデジタルデータを効率的に転送することができるようになる。
本実施形態のデータ収集装置9Aは、実施例1におけるデータ収集装置9のAD変換器から出力されたデジタルデータを一時的に格納するメモリを、SRAMメモリに替えた構成を有する。本実施形態の構成を、図7を参照して、実施例1と異なる構成及び機能を中心に以下に示す。
図7に示すように、データ収集装置9Aは、基本モジュール(第2のモジュール)11Aと増設モジュール(第1のモジュール)12Aを備える。増設モジュール(第1のモジュール)12Aは、信号処理装置8からのアナログ出力をデジタルデータに変換(AD変換)する第1のAD変換器22と、この第1のAD変換器22からのデジタルデータを格納する第1のSRAMメモリ26を備える。基本モジュール(第2のモジュール)11Aは、信号処理装置8からのアナログ出力をデジタルデータに変換(AD変換)する第1のAD変換器22と、第2のAD変換器22からのデジタル信号を格納する第2のSRAMメモリ26と、第2のSRAMメモリ26に格納されたデジタルデータを上位装置に転送する通信モジュール(通信手段)24と、第1及び第2のAD変換器22、第1及び第2のSRAMメモリ26、および通信モジュール24を統括制御するプロセッサ(例えばマイクロプロセッサ)21を備える。増設モジュール12Aは、X線センサ4の個数に応じて基本モジュール11Aに追加できる増設可能な構成を有する。
マイクロプロセッサ21は、制御装置6からの指示により、通信ケーブル36を経由し、各AD変換器22にAD変換開始およびAD変換停止指令(信号211)を出力する。また、マイクロプロセッサ21は、通信モジュール24に通信設定を送受信(信号212)する。デジタルデータを各SRAMメモリ26へ書き込む処理とデジタルデータをX線センサ4の実装順に選択的に読み出す処理は信号214で指示し、データバス213を経由して通信モジュール24にDMA転送する。
本実施例によれば、X線検出器数に応じて基本モジュールに増設モジュールを追加することができるようになるため、稠密配置された多数のX線検出器からの信号を高速に収集し、大量のデジタルデータを効率的に転送することができるようになる。
1…電子線加速器、3…スキャナ、4…X線センサ、6…制御装置、7…画像再構成装置、8…信号処理装置、9…データ収集装置、10…被試験体、11…基本モジュール、12…増設モジュール、21…プロセッサ、22…AD変換器、23…FIFOメモリ、24…通信モジュール、25…補正回路、26…SRAMメモリ

Claims (6)

  1. 繰り返し周期でX線を出射するX線発生装置と、
    前記X線発生装置から出射されて被試験体を通過したX線を検出する複数のX線検出器と、
    前記X線検出器からの出力信号に基づいて前記被試験体のCT画像を再構成する画像再構成装置と、
    第1のモジュール及び第2のモジュールを備えるデータ収集装置とを備えるX線CT装置において、
    前記第1のモジュールは、
    前記X線検出器からの出力信号をデジタルデータに変換する第1のAD変換器と、
    当該第1のAD変換器から出力される前記デジタルデータを格納する第1のメモリを有し、
    前記第2のモジュールは、
    他の前記X線検出器からの出力信号をデジタルデータに変換する第2のAD変換器と、
    当該第2のAD変換器から出力される前記デジタルデータを格納する第2のメモリと、
    前記第1のメモリ及び第2のメモリに格納されたデジタルデータを前記画像再構成装置に送信する通信手段と、
    前記第1のAD変換器、前記第2のAD変換器、前記第1のメモリ、前記第2のメモリ及び前記通信手段を制御するプロセッサを有し、
    前記第1のモジュールは、前記第2のモジュールに増設可能な構成であり、
    前記第1のメモリと前記第2のメモリと前記通信手段とを接続するデータバスが、前記第1モジュールおよび前記第2モジュールに設けられる
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 請求項1に記載のX線CT装置において、
    前記第1のAD変換器及び前記第2のAD変換器のゲインを補正する補正回路を設けることを特徴とするX線CT装置。
  3. 請求項1又は2に記載のX線CT装置において、
    前記X線検出器からの出力信号を処理して前記データ収集装置にパルス信号を出力する信号処理装置を備え、
    前記データ収集装置は、
    前記パルス信号を受け取ると、1つ前に受け取ったパルス信号に対応するデジタルデータを前記画像再構成装置に送信することを特徴とするX線CT装置。
  4. 請求項3に記載のX線CT装置において、
    前記被試験体をのせるテーブルと、
    前記X線発生装置、前記テーブル、前記信号処理装置及び前記画像再構成装置を制御する制御装置を備えることを特徴とするX線CT装置。
  5. X線検出器からの出力信号をデジタルデータに変換する第1のAD変換器と、当該第1のAD変換器から出力される前記デジタルデータを格納する第1のメモリとを有する第1のモジュールと、
    他のX線検出器からの出力信号をデジタルデータに変換する第2のAD変換器と、当該第2のAD変換器から出力される前記デジタルデータを格納する第2のメモリと、前記第1のメモリ及び第2のメモリに格納された前記デジタルデータを画像再構成装置に送信する通信手段と、前記第1のAD変換器、前記第2のAD変換器、前記第1のメモリ、前記第2のメモリ及び前記通信手段を制御するプロセッサとを有する第2のモジュールと
    を備え、
    前記第1のモジュールは、前記第2のモジュールに増設可能な構成であり、
    前記第1のメモリと前記第2のメモリと前記通信手段とを接続するデータバスが、前記第1モジュールおよび前記第2モジュールに設けられることを特徴とするデータ収集装置。
  6. 請求項5に記載のデータ収集装置において、
    前記第1のAD変換器及び前記第2のAD変換器のゲインを補正する補正回路を設けることを特徴とするデータ収集装置。
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