JP6393541B2 - 収納容器、接続器具および接続方法 - Google Patents

収納容器、接続器具および接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体パックを内部に収容する容器と外部装置とを接続するための接続器具および接続方法に関する。
一般的にインクジェット記録装置では、インク液を貯留した液体パックを内部に収納した容器がカートリッジ装着部にセットされている。液体パックは、例えば複数の可撓性フィルム状部材を溶着して形成した袋状のパックであり、容器は、この液体パックを保持するホルダとして機能する(特許文献1参照)。
容器には、液体パックのインク液を外部に供給するための供給口が形成されており、当該供給口を介して、液体パックのインク液はインクジェットヘッドに送られて、記録媒体に向けて吐出される。
特開2011−224871号公報
従来の容器では、インクジェット記録装置のカートリッジ装着部が備える挿入部材が、供給口を介して液体パックの液体供給口にまで挿入されることにより、液体パックのインク液をインクジェット記録装置に供給している。しかし、容器の内部で液体パックがずれ、容器の供給口と液体パックの液体供給口とがずれてしまう場合がある。この場合は、挿入部材を液体パックの液体供給口にまでうまく挿入することができない。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体パックと外部装置とを高い精度で接続可能な収納容器、接続器具および接続方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る収納容器は、内部に液体パックを収納する一対の収納部材からなり、上記液体パックに設けられた供給口に、流体の流路が形成された供給突起を挿入して上記液体パック内の液体を外部に供給させる収納容器において、上記収納部材には、上記供給口を保持する供給口保持部と、上記供給口を閉鎖するための弁体を保持する弁体保持部とを有し、上記弁体は、上記供給突起を上記供給口に挿入する際に、上記供給突起の上記供給口への挿入を許容可能に開口すると共に、上記供給突起を上記供給口から抜去する際に、上記供給口からの上記液体の流出を抑制可能に閉鎖し、上記弁体保持部は、上記一対の収納部材の接合部に上記弁体を挟持することにより固定している。
上記の構成によれば、液体パックと供給突起とを高い精度で接続することができる。また、収納容器に供給突起を挿入する挿入口を直接設けると、収納容器の強度が弱くなってしまう。しかし、本発明に一態様に係る収納容器においては、弁体を保持する弁体保持部が形成されており、当該弁体保持部に保持された弁体を通って、供給突起が挿入されるため、収納容器は高い強度を保つことができる。
また、本発明の一態様に係る収納容器においては、上記供給口保持部と上記弁体保持部とは、上記供給口保持部を内側にして軸方向に配設されており、上記供給突起は、上記軸方向から挿入されて、上記弁体および上記供給口を貫通することにより、当該供給口に挿入され、上記供給口保持部および上記弁体保持部は、上記一対の収納部材の上記接合部に設けられ、当該一対の収納部材が接合することにより、上記弁体保持部および上記供給口保持部それぞれに保持された上記弁体および上記供給口が位置決めされる。
上記の構成によれば、弁体および供給口の位置決めの精度を良好にすることができるため、供給突起を供給口に挿入する際に干渉して(すなわち、弁体に接触して)挿入できないということを防止することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る接続器具は、液体が貯留された液体パックを収容するためのものであり、上記液体パックの上記液体を外部装置に供給する供給口が形成された壁を有する容器と、当該外部装置とを接続する接続器具であって、弁部材と、上記壁の一部に固定する固定部と、を有する。
上記の構成によれば、接続器具が容器の壁に固定されるため、容器に対する接続器具の弁部材の相対的な位置が特定される。容器と外部装置との位置合わせを正確に行なえば、外部装置と弁部材との相対的な位置が特定される。外部装置の挿入部材は弁部材を介して液体パックに連通されることから、液体パックと外部装置とを高い精度で接続可能となる。
なお、接続器具は、容器に対して後付けが可能である。すなわち、本発明の一態様に係る接続器具は、既存の容器に対して固定することができる。そのため、接続器具を固定可能な容器を新たに製造する必要がないという利点も有する。
また、本発明の一態様に係る接続器具においては、上記壁は、少なくとも2つの分離壁からなり、上記2つの分離壁のうち、少なくとも一方は辺部に凹部を有しており、上記分離壁の辺部同士を合わせることで、上記凹部が上記供給口として形成されるものであり、記固定部は、上記2つの分離壁のうちいずれかの上記辺部に嵌合するものである。
上記の構成によれば、2つの分離壁のいずれかによって接続器具が固定される。供給口は分離壁を合わせた面上に形成されることから、弁部材と供給口との位置決めを、供給口により近い位置で行なうことができる。よって、液体パックと外部装置との接続を、より高い精度で行なうことができる。
また、本発明の一態様に係る接続器具においては、上記弁部材は弾性体から形成されている。
また、本発明の一態様に係る接続器具は、上記弁部材は、筒状構造を有しており、上記筒状構造の底面が開閉可能に形成されている。
上記の構成によれば、容器に挿入部材を挿入している間は、弁部材の底面を開いた状態にし、容器から挿入部材を挿入していない間は、弁部材の底面を閉じた状態とすることにより、容器から挿入部材を抜いたときに液体パックからのインク漏れを低減することができる。
また、本発明の一態様に係る接続器具においては、上記筒状構造の底面に切込みが形成されることで開閉可能となっている。
上記の構成によれば、容器に挿入部材が挿入されるときに弁部材の底面の切込みに挿入されることにより、切込みが開き底面が開いた状態となり、当該切込みから挿入部材を抜くことにより、切込みが閉じ底面が閉じた状態となる。
また、本発明の一態様に係る接続器具においては、開閉可能としている上記切込みによって開口する位置の外側にも切込みが形成されている。
上記の構成によれば、弁部材の底面において、開口する位置の外側にも切込みを形成することにより、挿入部材を弁部材に挿入した際の開口部分にかかる応力が小さくなる。そのため、挿入部材を弁部材から取り外した後に、弁部材の底面が元の形状(閉じた形状)に戻りやすくなる。すなわち、挿入部材を弁部材に挿入する際の応力により弁部材の底面が開いた形状に変形してしまうことを防ぐことができる。結果、液体パックからのインク漏れをより低減することができる。
また、本発明の一態様に係る接続器具においては、開閉可能としている上記切込みに、上記外部装置が備える、上記供給口に挿入するための挿入部材を挿入したときに起伏する上記弁部材の高さが、上記筒状構造の深さよりも低い。
弁部材の底面に挿入部材を挿入したときに起伏する部分の高さが筒状構造の深さよりも高いと、挿入部材を挿入した際に、起伏した部分の先端が破損してしまう虞がある。そこで、上記の構成によれば、弁部材の破損を防ぐことができる。
また、本発明の一態様に係る接続器具においては、上記弁部材は、弾性形状を有する支持部によって支持されており、上記支持部に上記固定部が連結されている。
弁部材の底面とは反対側の端部に液体パックの液体供給口を配置するとき、弁部材と液体パックの液体供給口との間に隙間が生じている場合がある。しかし、上記の構成によれば、挿入部材が弁部材に挿入される際に、挿入部材が弁部材を液体供給口側に押し上げることにより、支持部の弾性力を利用して弁部材と液体供給口とを密着させることができる。
また、上記容器および上記外部装置には、互いに嵌合する嵌合部が設けられており、上述したいずれかの接続器具を取り付けた容器と、上記外部装置とを、接続する接続方法も本発明の範疇である。
本発明によれば、容器とインクジェット記録装置とを高い精度で接続可能である。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の斜視図である。 図中の(a)は、容器を開いた状態を示す上方斜視図であり、(b)は、容器に液体パックを収容した状態を示す上方斜視図であり、(c)は、容器を閉じた状態を示す下方斜視図である。 図中の(a)が、第1筐体の底面部の上方斜視図であり、(b)が、第1筐体の底面部の下方斜視図である。 図中の(a)は、本発明の一実施形態に係る接続器具の分解斜視図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係る接続器具を組み立てた状態を示す斜視図である。 図中の(a)は、本発明の一実施形態に係る接続器具の上方斜視図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係る接続器具の下方斜視図である。 図中の(a)は、壁に本発明の一実施形態に係る接続器具を固定した状態の上方斜視図であり、(b)は、壁に本発明の一実施形態に係る接続器具を固定した状態の下方斜視図である。 図中の(a)〜(h)は、容器をカートリッジ装着部に装着するまでの各工程を示す図である。 図中の(a)は、挿入部材を挿入する前の状態を示す断面図であり、(b)は、挿入部材を挿入した後の状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る弁部材の好適な構造例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る弁部材の底面が弁を有している場合の形状例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置(外部装置)の斜視図を図1に示す。図1に示すように、インクジェット記録装置1には、インクカートリッジ10がカートリッジ装着部40に装着できる構成となっている。カートリッジ装着部40には、複数の容器20各々が、インク(液体)を貯留した液体パック22を収容した状態でインクカートリッジ10として装着されている。本実施形態に係る接続器具は、各容器20とインクジェット記録装置1のカートリッジ装着部40とを接続するためのものである。
(容器20の構成)
以下には、接続器具について説明する前に容器20の構成について、図2を参照して簡単に説明する。図2中の(a)は、容器20を開いた状態を示す上方斜視図であり、(b)は、容器20に液体パック22を収容した状態を示す上方斜視図であり、(c)は、容器20を閉じた状態を示す下方斜視図である。
図2の(a)に示すように、容器20は、互いに重なり合う第1筐体24aおよび第2筐体24bがヒンジ部50によって回動可能に連結されて構成されている。第1筐体24aおよび第2筐体24bが互いに重なり合うことにより、液体パック22を収容する空間が形成される。
ここで、第1筐体24aの底面部の拡大図を図3に示す。なお、底面部とは、カートリッジ装着部40と接続される面(底面)を有する部分である。図3の(a)が、第1筐体24aの底面部の上方斜視図であり、(b)が、第1筐体24aの底面部の下方斜視図である。図3の(a)および(b)に示すように、第1筐体24aは、辺部に凹部55を有する壁21(分離壁)を底面部に有している。図示していないが、第2筐体24bの底面部の壁21(分離壁)の辺部には凹部55は形成されておらず、第1筐体24aおよび第2筐体24bが重なり合うことにより、第1筐体24aの壁21の凹部と第2筐体24bの壁21の辺部とが重なるようになっている。これにより、第1筐体24aおよび第2筐体24b各々の壁21が重なり合って形成される1つの壁51には、第1筐体24aの壁21の凹部55と第2筐体24bの壁21の辺部とが重なり合って開口部が形成されることになる。この開口部が、液体パック22のインクをインクジェット記録装置1に供給する供給口となる。なお、第2筐体24bの底面部の壁21の辺部にも凹部55を形成し、第1筐体24aの壁21の凹部55と第2筐体24bの壁21の凹部55とが重なり合って開口部(供給口)を形成してもよい。
詳細は後述するが、接続器具25は、第1筐体24aおよび第2筐体24bのいずれかの壁21の辺部に嵌合される。この状態で、図2の(b)に示すように、液体パック22の液体供給口23を接続器具25に重ね合わせ、第1筐体24aと第2筐体24bとを重ね合うことにより、図2の(c)に示すように、凹部55が液体パック22を固定(保持)し、かつ、当該液体パック22が接続器具25に接続された状態で容器20内に収容される。
(接続器具25の構成)
続いて、接続器具25の構成について説明する。図4の(a)は、接続器具25の分解斜視図であり、(b)は、接続器具25を組み立てた状態を示す斜視図である。
図4の(a)に示すように、接続器具25は、固定部材26と弁部材27とから構成されている。固定部材26は、開口部を有しており、図4の(b)に示すように、当該開口部に弁部材27が嵌合することにより、当該弁部材27を固定(保持)するように構成されている。
各部材についてより詳細に説明する。図5の(a)は、接続器具25の上方斜視図であり、(b)は、接続器具25の下方斜視図である。
図5の(a)に示すように、固定部材26は、2つの固定部28a,28bと、2つの固定部28a,28bを繋ぐ支持部29とを有している。各固定部28a,28bは、端部が2つに折り畳まった形状を有している。支持部29には、上記の開口部が形成されており、弁部材27が嵌合している。また、支持部29における固定部28a,28bとの接続部29a,29bは、弾性形状である。例えば、接続部29a,29bは、板バネ等で形成されている。なお、固定部材26は、例えば、ステンレス鋼(SUS)等によって形成することができる。
図5の(a)および(b)に示すように、弁部材27は、筒状構造の部材であり、筒状構造の底面が開閉可能に形成されている。図5では、筒状構造の底面に切込みを形成して4つの弁31が形成されることにより、開閉可能となっている。筒状構造の底面とは、筒状構造の一端を塞ぐ面である。以下では、弁部材27の筒状構造の底面を、単に弁部材27の底面と称す。
弁部材27は、筒状構造の側壁に第1爪部30aおよび第2爪部30bを有している。第1爪部30aは、支持部29の一方側に形成されており、第2爪部30bは、支持部29の他方側に形成され、第1爪部30aおよび第2爪部30bは、互い違いになるように配置されている。これにより、弁部材27が支持部29の開口部から抜けることを防いでいる。なお、弁部材27は、弾性体から形成されていることが好ましい。例えば、エチレン・プロピレンジエンゴム(EPDM)等のゴムで形成されていることが好ましい。
接続器具25を第1筐体24aまたは第2筐体24bの壁21に固定した状態を図6に示す。図6の(a)は、壁21に接続器具25を固定した状態の上方斜視図であり、(b)は、壁21に接続器具25を固定した状態の下方斜視図である。
図6の(a)および(b)に示すように、各固定部28a,28bの折り畳まった端部の間に壁21を挟むことにより、接続器具25は壁21の一部に固定される。この際、壁21の凹部55と弁部材27との位置が一致するように、接続器具25は壁21の一部に固定されている。液体パック22の液体供給口23を弁部材27の底面とは反対側の端部に重ね、第1筐体24aと第2筐体24bとを重ね合うことにより、容器20の供給口に弁部材27を介して液体パック22の液体供給口23が配置されることになる。
(接続器具25による接続方法)
図2の(c)に示したように、液体パック22が収容され、接続器具25が固定された容器20は、接続器具25を介してインクジェット記録装置1のカートリッジ装着部40と接続される。以下では、接続器具25による接続方法について、図7を参照して説明する。図7の(a)〜(h)は、容器20をカートリッジ装着部40に装着するまでの各工程を示す図である。
まず、容器20をカートリッジ装着部40の上に乗せる(図7の(a))。容器20(第1筐体24aおよび第2筐体24b)の底面の端部と、カートリッジ装着部40の上面の端部とには、互いに嵌合することにより水平方向にスライド可能に連結される嵌合部が形成されている。なお、容器20の底面とは、カートリッジ装着部40と接続される面であり、カートリッジ装着部40の上面とは、容器20と接続される面である。そこで、容器20をカートリッジ装着部40の上に乗せる際には、容器20の底面の端部と、カートリッジ装着部40の上面の端部との嵌合部を互いに嵌合させることにより、容器20を水平方向にスライドさせていくことが可能になる(図7の(b))。
カートリッジ装着部40には、液体パック22のインクをインクジェット記録装置1のインクジェットヘッド(図示せず)に供給するための挿入部材42が設けられている。この挿入部材42は、接続器具25の弁部材27を介して容器20の供給部に挿通されることにより、液体パック22の液体供給口23に挿入される。
容器20を水平方向にスライドさせていき、接続器具25の弁部材27と挿入部材42とが対向する位置に到達すると、容器20は鉛直下方向にスライドを開始する。具体的には、容器20(第1筐体24aおよび第2筐体24b)の側面と、カートリッジ装着部40の側面とには、互いに嵌合することにより鉛直方向にスライド可能にする嵌合部が形成されている。図7では、容器20の側面には凸部54aと凸部54bとが嵌合部として形成され、カートリッジ装着部40の側面には凸部54aと嵌合する凹部44aと、凸部54bと嵌合する凹部54bとが嵌合部として形成されている。このように、互いに嵌合する嵌合部が設けられた容器20およびカートリッジ装着部40を用いて、本発明の接続器具25を取り付けた容器20と、カートリッジ装着部40とを接続する接続方法も本発明の範疇である。
容器20の側面およびカートリッジ装着部40の側面に形成された嵌合部は、接続器具25の弁部材27と挿入部材42とが対向する位置になったときに互いに嵌合する位置に形成されている。ここで、接続器具25は、容器20の第1筐体24aまたは第2筐体24bの壁21に固定されているため、容器20に対する接続器具25の弁部材27の相対的な位置が特定される。そのため、接続器具25の弁部材27と挿入部材42とが対向する位置は容易に特定される。
容器20を水平方向にスライドさせていき、容器20の側面およびカートリッジ装着部40の側面に形成された嵌合部同士が嵌合する位置に到達すると、容器20は鉛直方向にスライド可能になるため自重により鉛直下方向に下がる(図7の(c))。ただし、カートリッジ装着部40には、容器20を下方から所定の位置で支える支持部材41が設けられているため、容器20の落下は支持部材41によって所定の位置で食い止められる。
支持部材41は、レバー43を上げ下げすることにより、容器20を支える位置が変動するように構成されている。支持部材41のレバー43が下がった状態(図7の(c)の状態)からレバー43を上げることにより、支持部材41が容器20を支える位置が鉛直下方向に下がる(図7の(d))。これにより、容器20は鉛直下方向にスライドしていき、カートリッジ装着部40の挿入部材42が弁部材27を介して容器20の供給口に挿入される。挿入部材42が挿入される部分の拡大図を図8に示す。図8の(a)は、挿入部材42を挿入する前の状態を示す断面図であり、図8の(b)は、挿入部材42を挿入した後の状態を示す断面図である。
接続器具25の弁部材27と挿入部材42が対向する位置に容器20が到達した状態が図8の(a)である。このとき、弁部材27の底面の切込みは閉じ、弁31は閉じた状態になっている。この状態で支持部材41のレバー43を上げて容器20を鉛直下方向にスライドさせることにより、挿入部材42は弁部材27の底面(具体的には、底面の切込み)から挿入される。底面から挿入された挿入部材42が、底面の弁31を押し上げる(起伏させる)ことにより、底面の切込みが開き、弁31は開いた状態になる。上述したように、弁部材27の底面とは反対側の端部には、液体パック22の液体供給口23が重なっている。このため、弁部材27の底面から挿入された挿入部材42は、図8の(b)に示すように、当該底面とは反対側の端部に重ねられた液体供給口23に挿入されることになる。このようにして、接続器具25によって容器20とカートリッジ装着部40とが接続され、液体パック22のインクが挿入部材42からインクジェットヘッドへと供給される。
(作用効果)
本実施形態に係る接続器具25は、容器20の第1筐体24aまたは第2筐体24bの壁21に固定されるため、容器20に対する接続器具25の弁部材27の相対的な位置が特定される。容器20およびカートリッジ装着部40には、互いに嵌合する嵌合部が設けられており、当該嵌合部により、容器20とカートリッジ装着部40との位置合わせが正確に行われる。そのため、カートリッジ装着部40と弁部材27との相対的な位置を特定することができる。そこで、特定された位置に基づき、カートリッジ装着部40の挿入部材42を正確に弁部材27に挿入することができる。挿入部材42は、弁部材27を介して液体パック22に連通されることから、液体パック22とカートリッジ装着部40とを高い精度で接続可能となる。
ここで、接続器具25は、容器20に対して後付けが可能である。すなわち、本実施形態に係る接続器具25は、既存の容器に対して固定することができる。そのため、接続器具25を固定可能な容器を新たに製造する必要がないという利点も有する。
なお、容器20の第1筐体24aおよび第2筐体24bのいずれかによって接続器具25が固定される。供給口は分離壁を合わせた面上に形成されることから、弁部材27と供給口との位置決めを、供給口により近い位置で行なうことができる。よって、液体パック22とカートリッジ装着部40との接続を、より高い精度で行なうことができる。
また、弁部材27と液体パック22の液体供給口23との間に隙間が生じている場合がある。この場合は、カートリッジ装着部40の挿入部材42が弁部材27に挿入される際に、挿入部材42が弁部材27を液体供給口23側に押し上げることにより、支持部29の接続部29a,29bの弾性力を利用して弁部材27と液体供給口23とを密着させることができる。
以上より、本実施形態に係る容器20は、以下の構成を有していると換言することができる。容器20に液体パック22を収納する一対の収納部材(第1筐体24a,第2筐体24b)からなり、上記液体パック22に設けられた供給口(液体供給口23)に、流体の流路が形成された供給突起(挿入部材42)を挿入して上記液体パック22内の液体を外部に供給させる収納容器において、上記収納部材には、上記供給口を保持する供給口保持部(凹部55)と、上記供給口を閉鎖するための弁体(接続器具25)を保持する弁体保持部(壁21)とを有し、上記弁体は、上記供給突起を上記供給口に挿入する際に、上記供給突起の上記供給口への挿入を許容可能に開口すると共に、上記供給突起を上記供給口から抜去する際に、上記供給口からの上記液体の流出を抑制可能に閉鎖し、上記弁体保持部は、上記一対の収納部材の接合部に上記弁体を挟持することにより固定している。
これにより、液体パック22と供給突起とを高い精度で接続することができる。また、容器に供給突起を挿入する挿入口を直接設けると、容器の強度が弱くなってしまう。しかし、本実施形態に係る容器20においては、弁体を保持する弁体保持部が形成されており、当該弁体保持部に保持された弁体を通って、供給突起が挿入されるため、収納容器は高い強度を保つことができる。
また、本実施形態に係る容器20においては、上記供給口保持部と上記弁体保持部とは、上記供給口保持部を内側にして軸方向(供給突起が挿入される方向)に配設されており、上記供給突起は、上記軸方向から挿入されて、上記弁体および上記供給口を貫通することにより、当該供給口に挿入され、上記供給口保持部および上記弁体保持部は、上記一対の収納部材の上記接合部に設けられ、当該一対の収納部材が接合することにより、上記弁体保持部および上記供給口保持部それぞれに保持された上記弁体および上記供給口が位置決めされるとも言える。
これにより、弁体および供給口の位置決めの精度を良好にすることができるため、供給突起を供給口に挿入する際に干渉して(すなわち、弁体に接触して)挿入できないということを防止することができる。
なお、供給口保持部(凹部55)と弁体保持部(壁21)とは、図面に示すように水平方向(軸方向とは垂直な方向)に配設されていてもよい。
(弁部材27の好適な構造例)
図9に、弁部材27の好適な構造例を示す。図9に示すように、弁部材27の底面に挿入部材42を挿入したときに起伏する弁31の高さHが、筒状構造の深さDよりも低いことが好ましい。これは、弁部材27の底面に挿入部材を挿入したときに起伏する弁31の高さHが筒状構造の深さDよりも高いと、起伏した弁31の先端が、液体パック22の液体供給口23と挿入部材42との間に挟まれてしまい、弁31が破損してしまう虞があるためである。そこで、弁部材27の底面に挿入部材42を挿入したときに起伏する弁31の高さHが、筒状構造の深さDよりも低くすることにより、弁31の破損を防ぐことができる。
また、図9に示すように、弁部材27の底面とは反対側の端縁部には、突起32が形成されていることが好ましい。これは、弁部材27の底面とは反対側の端縁部に突起32を形成することにより、弁部材27と液体パック22の液体供給口23との密着性を高めることができるためである。また、弁部材27の端縁部に設けた突起32は、曲面等の滑らかな表面を有していることが好ましい。これにより、弁部材27が液体パック22の液体供給口23によって傷がつくことを防止することができる。
(インク漏れの予防)
作業上、インクジェット記録装置では液体パックにインクが貯留されている状態のまま、容器をカートリッジ装着部から取り外す場合がある。この場合は、液体パックのインクが容器の供給口から多量に漏れ出てしまうことが問題となっている。液体パックからのインク漏れは、作業者またはインクジェット装置にインクが付着することによる汚染、およびインクの浪費等に繋がる。
本実施形態に係るインクジェット記録装置1では、液体パック22の液体供給口23には接続器具25が取り付けられているため、液体パック22からのインク漏れが低減されている。これは、容器20に挿入部材42が挿入されている間は、弁部材27の底面が開いた状態であるが、容器20から挿入部材42が抜かれると、弁部材27の底面が閉じた状態となり、液体パック22からのインク漏れが低減されるためである。
弁部材27の底面は、開閉可能であればその形状に限定はないが、弁によって開閉可能になっていることが好ましい。弁部材27の底面が弁を有している場合の形状例を図10に示す。
例えば、図10の(a)に示すように、弁部材27の底面に一文字型の切込み33を形成して2枚の弁31を有した形状にしてもよい。または、図10の(b)に示すように、弁部材27の底面に十文字型の切込み33a,33bを形成して4枚の弁31を有した形状にしてもよい。
ここで、弁部材27の底面から挿入された挿入部材42が、底面の弁31を押し上げる(起伏させる)ことにより、底面の弁31は開いた状態になる。そのため、挿入部材42を弁部材27に挿入する際の応力により、各弁31が開いた形状(すなわち、底面と反対側の端部側に折れ曲がった(起伏した)形状)に変形しやすくなる。この場合、弁部材27の底面に隙間が生じるため、液体パック22のインクが当該隙間から漏れ出てしまう可能性がある。
そこで、図10の(c)に示すように、弁部材の底面に十文字型の切込み33a,33bを形成し、さらに、切込み33a,33bによって開口する位置の外側(外周)にも切込み34を形成することが好ましい。切込み34を形成することにより、挿入部材42を弁部材27に挿入した際の各弁31にかかる応力が小さくなる。そのため、挿入部材42を弁部材27から取り外した後に、弁部材27が元の形状(各弁31が閉じた形状)に戻りやすくなる。すなわち、挿入部材42を弁部材27に挿入する際の応力により各弁31が開いた形状に変形してしまうことを防ぐことができる。結果、液体パック22からのインク漏れをより低減することができる。
また、弁部材27の底面は、内側(底面とは反対側の端部側)に隆起した凸形状を有していることが好ましい。これにより、液体パック22からのインク漏れをより効果的に抑えることができる。
なお、弁部材27の硬度は、40〜60度と低いことが好ましい。これは、弁部材27の硬度が低い方が、弁31の変形が小さくなるためである。また、弁31の厚みは、0.4〜0.6mmと薄いことが好ましい。これは、弁31の厚みが薄い方が、弁部材27の筒構造の底面に生じる隙間が時間が経つにつれて大きくなることを抑えることができるためである。
(まとめ)
本発明の一態様に係る収納容器(容器20)は、内部に液体パック22を収納する一対の収納部材(第1筐体24a,第2筐体24b)からなり、上記液体パック22に設けられた供給口(液体供給口23)に、流体の流路が形成された供給突起(挿入部材42)を挿入して上記液体パック22内の液体を外部に供給させる収納容器において、上記収納部材には、上記供給口を保持する供給口保持部(凹部55)と、上記供給口を閉鎖するための弁体(接続器具25)を保持する弁体保持部(壁21)とを有し、上記弁体は、上記供給突起を上記供給口に挿入する際に、上記供給突起の上記供給口への挿入を許容可能に開口すると共に、上記供給突起を上記供給口から抜去する際に、上記供給口からの上記液体の流出を抑制可能に閉鎖し、上記弁体保持部は、上記一対の収納部材の接合部に上記弁体を挟持することにより固定している。
上記の構成によれば、液体パックと供給突起とを高い精度で接続することができる。また、収納容器に供給突起を挿入する挿入口を直接設けると、収納容器の強度が弱くなってしまう。しかし、本発明に一態様に係る収納容器においては、弁体を保持する弁体保持部が形成されており、当該弁体保持部に保持された弁体を通って、供給突起が挿入されるため、収納容器は高い強度を保つことができる。
また、本発明の一態様に係る収納容器においては、上記供給口保持部と上記弁体保持部とは、上記供給口保持部を内側にして軸方向に配設されており、上記供給突起は、上記軸方向から挿入されて、上記弁体および上記供給口を貫通することにより、当該供給口に挿入され、上記供給口保持部および上記弁体保持部は、上記一対の収納部材の上記接合部に設けられ、当該一対の収納部材が接合することにより、上記弁体保持部および上記供給口保持部それぞれに保持された上記弁体および上記供給口が位置決めされる。
上記の構成によれば、弁体および供給口の位置決めの精度を良好にすることができるため、供給突起を供給口に挿入する際に干渉して(すなわち、弁体に接触して)挿入できないということを防止することができる。
本発明の一態様に係る接続器具25は、液体が貯留された液体パック22を収容するためのものであり、上記液体パック22の上記液体を外部装置(インクジェット記録装置1)に供給する供給口が形成された壁51を有する容器20と、当該外部装置とを接続する接続器具25であって、弁部材27と、上記壁51の一部に固定する固定部28a,28bと、を有する。
上記の構成によれば、接続器具25が容器20の壁51に固定されるため、容器20に対する接続器具25の弁部材27の相対的な位置が特定される。容器20と外部装置との位置合わせを正確に行なえば、外部装置と弁部材27との相対的な位置が特定される。外部装置の挿入部材42は弁部材27を介して液体パック22に連通されることから、液体パック22と外部装置とを高い精度で接続可能となる。
なお、接続器具25は、容器20に対して後付けが可能である。すなわち、本発明の一態様に係る接続器具25は、既存の容器に対して固定することができる。そのため、接続器具25を固定可能な容器を新たに製造する必要がないという利点も有する。
また、本発明の一態様に係る接続器具25においては、上記壁51は、少なくとも2つの分離壁(壁21)からなり、上記2つの分離壁のうち、少なくとも一方は辺部に凹部55を有しており、上記分離壁の辺部同士を合わせることで、上記凹部55が上記供給口として形成されるものであり、上記固定部28a,28bは、上記2つの分離壁のうちいずれかの上記辺部に嵌合するものである。
上記の構成によれば、2つの分離壁のいずれかによって接続器具25が固定される。供給口は分離壁を合わせた面上に形成されることから、弁部材27と供給口との位置決めを、供給口により近い位置で行なうことができる。よって、液体パック22と外部装置との接続を、より高い精度で行なうことができる。
また、本発明の一態様に係る接続器具25においては、上記弁部材27は弾性体から形成されている。
また、本発明の一態様に係る接続器具25は、上記弁部材は、筒状構造を有しており、上記筒状構造の底面が開閉可能に形成されている。
上記の構成によれば、容器20に挿入部材42を挿入している間は、弁部材27の底面を開いた状態にし、容器20から挿入部材42を挿入していない間は、弁部材27の底面を閉じた状態とすることにより、容器20から挿入部材42を抜いたときに液体パック22からのインク漏れを低減することができる。
また、本発明の一態様に係る接続器具25においては、上記筒状構造の底面に切込みが形成されることで開閉可能となっている。
上記の構成によれば、容器20に挿入部材42が挿入されるときに弁部材27の底面の切込みに挿入されることにより、切込みが開き、底面が開いた状態となり、当該切込みから挿入部材42を抜くことにより、切込みが閉じ、底面が閉じた状態となる。
また、本発明の一態様に係る接続器具25においては、開閉可能としている上記切込みによって開口する位置の外側にも切込みが形成されている。
上記の構成によれば、弁部材27の底面において、開口する位置の外側にも切込みを形成することにより、挿入部材42を弁部材27に挿入した際の開口部分にかかる応力が小さくなる。そのため、挿入部材42を弁部材27から取り外した後に、弁部材27の底面が元の形状(閉じた形状)に戻りやすくなる。すなわち、挿入部材42を弁部材27に挿入する際の応力により弁部材27の底面が開いた形状に変形してしまうことを防ぐことができる。結果、液体パック22からのインク漏れをより低減することができる。
また、本発明の一態様に係る接続器具25においては、開閉可能としている上記切込みに、上記外部装置が備える、上記供給口に挿入するための挿入部材42を挿入したときに起伏する上記弁部材27の高さが、上記筒状構造の深さよりも低い。
弁部材27の底面に挿入部材42を挿入したときに起伏する部分の高さが筒状構造の深さよりも高いと、挿入部材42を挿入した際に、起伏した部分の先端が破損してしまう虞がある。そこで、上記の構成によれば、弁部材27の破損を防ぐことができる。
また、本発明の一態様に係る接続器具25においては、上記弁部材27は、弾性形状を有する支持部29によって支持されており、上記支持部29に上記固定部28a,28bが連結されている。
弁部材27の底面とは反対側の端部に液体パック22の液体供給口23を配置するとき、弁部材27と液体パック22の液体供給口23との間に隙間が生じている場合がある。しかし、上記の構成によれば、挿入部材42が弁部材27に挿入される際に、挿入部材42が弁部材27を液体供給口23側に押し上げることにより、支持部29の弾性力を利用して弁部材27と液体供給口23とを密着させることができる。
また、上記容器20および上記外部装置には、互いに嵌合する嵌合部が設けられており、上述したいずれかの接続器具25を取り付けた容器20と、上記外部装置とを、接続する接続方法も本発明の範疇である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
上述した実施形態に係る接続器具を用いて容器およびカートリッジ装着部を接続したときの液体パックからのインク漏れについて検証した。具体的には、弁部材の硬度、弁の厚み、および底面に形成する切り込みの本数(形状)が互いに異なる5つの弁部材について、インク漏れの検証を行った。
5つの弁部材各々の弁部材の硬度、弁の厚み、および底面に形成する切り込みの本数(形状)と、インク漏れの検証結果とを表1に示す。なお、表1に記載の「初期の漏れ量」とは、該当の弁部材を有する接続器具を用いて容器およびカートリッジ装着部を接続した当初のインクの漏れ量を意味し、「6ヶ月相当の漏れ量」とは、該当の弁部材を有する接続器具を用いて容器およびカートリッジ装着部を接続した状態で6ヶ月経過したときのインクの漏れ量を意味する。なお、5つの弁部材は、EPDM(エチレン・プロピレンジエンゴム)によって構成した。
Figure 0006393541
弁部材aおよび弁部材eの結果より、底面に形成する切込みの本数に応じて初期のインクの漏れ量が変動しないことが確認された。
また、弁部材bおよび弁部材dの結果より、弁部材の硬度は低い方が、インクの漏れ量が少ないことが分かった。さらに、弁部材bおよび弁部材cの結果より、初期の漏れ量は、弁の厚みが厚い弁部材cの方が少なかったが、6ヶ月相当の漏れ量は、弁の厚みが薄い弁部材bの方が少なかった。これは、弁部材cは、使用期間が経過するにつれて、弁が開いた形状に変形してしまうためと考えられる。これより、弁部材を長期的に使用することを考えると、弁の厚みは薄い方がインクの漏れ量が少ないことが分かった。
以上より、硬度が低く、弁の厚みが薄い弁部材を用いることが好ましいことが分かった。特に、弁部材eの条件において、最もインクの漏れ量が少なかったことから、硬度が低く、弁の厚みが薄い弁部材であって、弁部材の底面に十文字型の切込みを形成し、さらに、当該切込みによって開口する位置の外側にも切込みを形成した弁部材を用いることが好ましいことが分かった。
本発明は、インクを貯留した液体パックとインクジェット記録装置のカートリッジ装着部との接続する場合に好適に利用することができる。
1 インクジェット記録装置
10 インクカートリッジ
20 容器
22 液体パック
23 液体供給口
24a 第1筐体
24b 第2筐体
25 接続器具
26 固定部材
27 弁部材
28a,28b 固定部
29 支持部
29a,29b 接続部
30a 第1爪部
30b 第2爪部
31 弁
32 突起
40 カートリッジ装着部
41 支持部材
42 挿入部材
43 レバー
50 ヒンジ部
55 凹部

Claims (5)

  1. 内部に液体パックを収納する一対の収納部材からなり、上記液体パックに設けられた供給口に、流体の流路が形成された供給突起を挿入して上記液体パック内の液体を外部に供給させる収納容器において、
    上記収納部材には、上記供給口を保持する供給口保持部と、
    上記供給口を閉鎖するための弁体を保持する弁体保持部とを有し、
    上記弁体は、
    上記供給突起を上記供給口に挿入する際に、上記供給突起の上記供給口への挿入を許容可能に開口すると共に、
    上記供給突起を上記供給口から抜去する際に、上記供給口からの上記液体の流出を抑制可能に閉鎖し、
    上記弁体保持部は、上記一対の収納部材の接合部に上記弁体を挟持することにより固定し
    上記供給口保持部と上記弁体保持部とは、上記供給口保持部を内側にして軸方向に配設されており、
    上記供給突起は、上記軸方向から挿入されて、上記弁体および上記供給口を貫通することにより、当該供給口に挿入され、
    上記供給口保持部および上記弁体保持部は、上記一対の収納部材の上記接合部に設けられ、当該一対の収納部材が接合することにより、上記弁体保持部および上記供給口保持部それぞれに保持された上記弁体および上記供給口が位置決めされることを特徴とする収納容器
  2. 液体が貯留された液体パックを収容するためのものであり、上記液体パックの上記液体を外部装置に供給する供給口が形成された壁を有する容器と、当該外部装置とを接続する接続器具であって、
    弁部材と、
    上記壁の一部に固定する固定部と、を有し、
    上記弁部材は弾性体から形成されており、
    上記弁部材は、筒状構造を有しており、上記筒状構造の底面が開閉可能に形成され、
    上記筒状構造の底面に切込みが形成されることで開閉可能となっており、
    開閉可能としている上記切込みによって開口する位置の外側にも切込みが形成されていることを特徴とする接続器具。
  3. 開閉可能としている上記切込みに、上記外部装置が備える、上記供給口に挿入するための挿入部材を挿入したときに起伏する上記弁部材の高さが、上記筒状構造の深さよりも低いことを特徴とする請求項に記載の接続器具。
  4. 液体が貯留された液体パックを収容するためのものであり、上記液体パックの上記液体を外部装置に供給する供給口が形成された壁を有する容器と、当該外部装置とを接続する接続器具であって、
    弁部材と、
    上記壁の一部に固定する固定部と、を有し、
    上記弁部材は、板バネを有する支持部によって支持されており、
    上記支持部に上記固定部が連結されていることを特徴とする接続器具。
  5. 上記容器および上記外部装置には、互いに嵌合する嵌合部が設けられており、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の接続器具を取り付けた容器と、上記外部装置とを、接続することを特徴とする接続方法。
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