JP6127413B2 - 液体収容容器及び液体噴射装置 - Google Patents

液体収容容器及び液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6127413B2
JP6127413B2 JP2012191448A JP2012191448A JP6127413B2 JP 6127413 B2 JP6127413 B2 JP 6127413B2 JP 2012191448 A JP2012191448 A JP 2012191448A JP 2012191448 A JP2012191448 A JP 2012191448A JP 6127413 B2 JP6127413 B2 JP 6127413B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
liquid
cartridge
liquid container
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012191448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014046560A (ja
Inventor
小泉 義弘
義弘 小泉
巧 長島
巧 長島
良太 ▲高▼橋
良太 ▲高▼橋
優 ▲高▼橋
優 ▲高▼橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012191448A priority Critical patent/JP6127413B2/ja
Priority to CN201320531522.5U priority patent/CN203681015U/zh
Publication of JP2014046560A publication Critical patent/JP2014046560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6127413B2 publication Critical patent/JP6127413B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体収容容器及び当該液体収容容器を装着可能な液体噴射装置に関する。
従来、液体噴射装置としてのインクジェットプリンターでは、液体収容容器としてのインクカートリッジに収容されているインクパックからインクの供給を受けて印刷を行う(例えば特許文献1)。このようなインクジェットプリンターにおいて、比較的大量の印刷を行う場合、インクカートリッジから連続的に安定してインクを供給するために、インクカートリッジの外形及びインクパックの容積を大型化することが考えられる。
特開2012−16825号公報
しかしながら、特許文献1の縦長形状のインクカートリッジをそのまま大型化し、可撓性の材料からなるインクパックについてもそのまま大型化して収容した場合、インクパックの重量が大きくなることにより、インクカートリッジ内でのインクパックの形状や収容位置が不安定になる恐れがある。この結果、例えば、インクパックの重心が変化することでホルダーへのインクカートリッジの装着性が低下したり、インクパックのインク残量を検出するための回路基板との接続が不良になったりする可能性がある。
本発明は、前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]液体噴射装置に備えるホルダーに装着可能な液体収容容器であって、前記液体収容容器は、液体を収容可能な液体収容部と、一端が前記液体収容部に接続され、前記液体収容部から前記液体噴射装置に液体を流通させる液体供給部とを備え、前記液体収容容器が前記ホルダーに装着される際、前記液体収容部は、前記液体収容部の短辺が鉛直方向に向いている横姿勢で前記液体収容容器に収容されていることを特徴とする液体収容容器。
[適用例2]前記液体供給部は、前記液体収容部に収容されている液体の量を検出するセンサー部と、前記センサー部を通過することなく前記液体収容部の液体を前記液体噴射装置へ流通させる第1の流路と、前記センサーを通過して前記液体収容部の液体を前記第1の流路へ流通させる第2の流路とを有し、前記センサー部は、前記第2の流路における前記センサー部の下流側の流路よりも、鉛直方向下方に位置することを特徴とする上記液体収容容器。
[適用例3]前記液体収容容器は、前記ホルダーへの装着方向の先端面に、前記液体収容部の液体を前記液体噴射装置に供給するための液体供給口を有し、前記液体供給口は、前記先端面において、前記装着方向に沿ういずれか一方の前記液体収容容器の側面に近い位置に設けられていることを特徴とする上記液体収容容器。
[適用例4]前記ホルダーには、前記液体収容容器を支持するレールが前記ホルダーへの装着方向に延設され、前記レールにおける前記装着方向の反対側の端部には、前記レールの鉛直上方向の高さを増加する端部部材が設けられ、前記液体収容容器の底面には、鉛直下方向に延伸するリブが形成され、前記液体収容容器が前記ホルダーに装着される際、前記底面において前記装着方向の反対側の端部に位置する前記リブは、前記端部部材と当接することを特徴とする上記液体収容容器。
[適用例5]前記底面において、前記端部部材と、前記装着方向における複数の前記リブとが当接し、前記装着方向における前記リブの相互の間隔は、前記端部部材の前記装着方向の長さよりも短いことを特徴とする上記液体収容容器。
[適用例6]前記装着方向の反対側の端部に位置する前記リブは、2つの前記レールに設けた前記端部部材のそれぞれと当接し、前記端部部材と当接する前記リブは、前記端部部材と当接しない前記リブよりも鉛直下方向に長いことを特徴とする上記液体収容容器。
[適用例7]上記液体収容容器が装着可能なホルダーを備える液体噴射装置。
プリンターの構成を示す概略斜視図。 プリンターにおいて前面カバーを開いた構成を示す概略斜視図。 カートリッジホルダーを斜め上方から見た斜視図。 ベースのカートリッジホルダーへの対応を説明するための図。 インクカートリッジの後端面側を斜め上方から見た斜視図。 インクカートリッジの先端面側を斜め上方から見た斜視図。 インクカートリッジの後端面側を斜め下方から見た斜視図。 カートリッジホルダーにインクカートリッジが装着されている状態を示す図。 インクカートリッジに対しての支持について説明するための図。 プリンターのA−A断面の一部を示す図。 インクカートリッジの分解斜視図。 インクカートリッジの第2のケースの内部を後端面側の斜め上方から見た斜視図。 インク供給部の分解斜視図。 インク供給部を説明するための説明図。 図14のA−A断面を示す図。 図14のB−B断面を示す図。 インク収容部の溶着について説明するための図。
以下、本実施形態に係る液体収容容器としてのインクカートリッジを装着可能な、液体噴射装置としてのインクジェットプリンター(以下、「プリンター」と呼ぶ)について、図面を参照して説明する。
<プリンターの概略構成>
図1は、本実施形態に係るプリンター1の構成を示す概略斜視図である。図2は、プリンター1において前面カバー13を開いた構成を示す概略斜視図である。図1及び図2では、方向を特定するために、互いに直交するXYZ軸が図示されている。なお、以降の図についても、必要に応じて互いに直交するXYZ軸が図示されている。本実施形態に係るプリンター1は、インク噴射ヘッドから媒体としての用紙に液体としてのインクを噴射して画像等を印刷するインクジェットプリンターである。
図1に示すように、プリンター1の筐体となる装置ケース11には、印刷された用紙の排出方向となる前方側(+Y方向側)の面の上側(+Z方向側)に、操作パネル12が設けられている。操作パネル12は、種々の操作ボタンを備えており、これらの操作ボタンを介して画像等を印刷するための各種操作をユーザーから受け付ける。また、装置ケース11では、操作パネル12の下側(−Z方向側)に前面カバー13が開閉可能に取り付けられている。前面カバー13は、その下方に設けた図示しないヒンジによって手前に開くことができる。前面カバー13には、前面カバー13を開閉するときにユーザーが手を掛けるための把持部13aが凹設されている。
プリンター1は、キャリッジ21、インク噴射ヘッド22、及び基板ユニット24を備えている。また、プリンター1には、装置ケース11内において用紙の排出方向と交差する主走査方向(左右方向、X軸方向)に沿って延びるガイド軸23が架設されている。このガイド軸23には、キャリッジ21が主走査方向に沿って移動可能な状態で支持されている。キャリッジ21は、図示しないキャリッジモーターの駆動によって移動するベルトにその一部が固定され、ベルトの移動に伴って主走査方向に往復移動する。キャリッジ21の下面側には、用紙にインクを噴射するためのインク噴射ヘッド22が設けられている。基板ユニット24は、キャリッジ21の主走査方向の移動領域の右側(+X方向側)端部に配設されている。基板ユニット24は、キャリッジ21を主走査方向に往復移動させることでインク噴射ヘッド22を主走査方向に往復移動させると共に、往復移動するインク噴射ヘッド22からインクを噴射させる駆動回路などを備えている。
図2に示すように、プリンター1の前面カバー13内の左側(−X方向側)には、インク噴射ヘッド22に供給するインクを収容する1個のインクカートリッジ50が装着されている。プリンター1は、インクカートリッジ50を着脱可能に装着するためのカートリッジホルダー30と、カートリッジホルダー30側からキャリッジ21側に向けてインクを供給するための図示しないインク供給路とを備えている。インクカートリッジ50は、前面カバー13を開いた状態において、カートリッジホルダー30に着脱することが可能である。なお、本実施形態では、インクカートリッジ50にはブラックインクが収容されている。
図1及び図2に示すように、プリンター1の後面側(−Y方向側)には、用紙を載置するための給紙トレイ14が設けられている。また、装置ケース11の前面カバー13の下方には、印刷された用紙が排出される排紙トレイ15が設けられている。給紙トレイ14上に載置された用紙は、プリンター1内に形成された図示しない搬送経路に搬送される。そして、搬送された用紙は、インク噴射ヘッド22からインクが噴射されて画像等が印刷された後、排紙トレイ15に排出される。
なお、本実施形態では、プリンター1は、カートリッジホルダー30がキャリッジ21の動きとは連動しない、いわゆる「オフキャリッジタイプ」と呼ばれるプリンターである。しかし、プリンターは、「オフキャリッジタイプ」に限られず、キャリッジ21にカートリッジホルダー30が設けられ、キャリッジ21と共にカートリッジホルダー30も移動する、所謂「オンキャリッジタイプ」と呼ばれるプリンターであっても良い。
<カートリッジホルダーの構成>
次に、カートリッジホルダー30の構成について説明する。
図3は、カートリッジホルダー30を斜め上方から見た斜視図である。なお、図3では、カートリッジホルダー30を構成するホルダー本体300のみを図示し、カートリッジホルダー30を構成する一部の壁部材等については図示を省略している。図3に示すように、ホルダー本体300は、樹脂材料又は金属材料で平面視矩形状をなすように成形された基板311と、基板311の後方(−Y方向)の上面に取り付けられた壁体312とを備えている。
基板311は、インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着されたときにインクカートリッジ50を下方向(−Z方向)から支持するための支持台である。基板311上には、複数の案内突起321と、各案内突起321に対して左右方向(X軸方向)に隣り合う複数のレール322とが前後方向(Y軸方向)に沿って延びるように列設されている。図3に向かって、左から1番目の案内突起321aの右隣には、前方側(+Y方向側)先端部に端部部材Ta2を設けたレール322a2が配設されている。左から2番目の案内突起321bの両隣には、前方側先端部に端部部材Tb1,Tb2のそれぞれを設けたレール322b1,322b2が配設されている。左から3番目の案内突起321cの両隣には、前方側先端部に端部部材Tc1,Tc2のそれぞれを設けたレール322c1,322c2が配設されている。左から4番目の案内突起321dの両隣には、前方側先端部に端部部材Td1,Td2のそれぞれを設けたレール322d1,322d2が配設されている。左から5番目の案内突起321eの左隣には、前方側先端部に端部部材Te1を設けたレール322e1が配設されている。また、カートリッジホルダー30の挿入口となる基板311上の空間は、各案内突起321及び各レール322により、4つのホルダー領域HDa,HDb,HDc,HDdに区画されている。
各案内突起321は、頂角を上方向(+Z方向)に形成した断面略三角形状の部材であり、インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に着脱する際に、インクカートリッジ50を案内するためのものである。なお、基板311と上下方向に対向する図示を省略した壁部材にも、基板311に設けた各案内突起321と対向する位置に、頂角を下方向に形成した断面略三角形状の各案内突起321が設けられている。
各レール322は、カートリッジホルダー30に装着されたインクカートリッジ50を基板311上で下方向から支持するためのものである。また、各レール322に設けた各端部部材Tにより、各レール322における前方側先端部の高さ(+Z方向高さ)が少しだけ増加することになる。
壁体312は、平面視U字状をなす成形物である。壁体312は、前方側に開口を向けるようにして、基板311上に取り付けられている。壁体312の上面には、矩形状に成型された天板313が取り付けられている。壁体312は、図示しない後方の面を有している。また、壁体312は、左から2番目のホルダー領域HDbと前後方向に対応する位置に、壁体312の後方の面と略平行に設けられた面330sを有するスライダー部材330を備えている。
スライダー部材330は、図示しない付勢手段によって、前方、即ちインクカートリッジ50の挿入方向とは反対の方向に付勢されている。インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着されていないとき、スライダー部材330は、付勢手段の力により、カートリッジホルダー30に装着されているときよりも前方側に位置している。一方、インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に挿入するとき、スライダー部材330は、インクカートリッジ50の先端面Sf(図6参照)に押されながら後方に移動する。インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に完全に装着されたとき、スライダー部材330は所定の位置で停止する。このとき、スライダー部材330は、付勢手段の力により、装着されたインクカートリッジ50に対して、その挿入方向とは反対の方向への付勢力を常時付与している。この付勢力は、インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30から取り外すときに、インクカートリッジ50を前方へ押し出すように作用する。
壁体312の後方の面には、それぞれ一対の位置決めピン331a,331aと、位置決めピン331b,331bと、位置決めピン331c,331cと、位置決めピン331d,331dとが前方へ突出するように設けられている。また、スライダー部材330が位置する後方の面には、位置決めピン331b,331bに加えて、インク供給ピン332が前方へ突出するように設けられている。位置決めピン331b,331bと、インク供給ピン332とは、スライダー部材330の面330sに形成された開口部を介して前方へ突出している。更に、スライダー部材330の下方には、固定部材335が設けられている。
各位置決めピン331及びインク供給ピン332は、カートリッジホルダー30にインクカートリッジ50が装着されたときに機能するものである。各位置決めピン331は、インクカートリッジ50を位置決めするためのものである。一方、インク供給ピン332は、インクカートリッジ50からのインクを、図示しないインク供給路を介してインク噴射ヘッド22(図1参照)に供給するためのものである。インク供給ピン332は、位置決めピン331b,331bに左右方向に挟まれない位置、且つ上下方向の位置が上側の位置決めピン331bに近い位置に設けられている。
固定部材335は、インクカートリッジ50の底面Sbに設けられた案内溝521(図7参照)に係合する。この固定部材335と案内溝521との係合により、インクカートリッジ50が、インクカートリッジ50の挿入方向とは反対の方向への付勢力によってカートリッジホルダー30から排出されてしまうのを防止する。一方、インクカートリッジ50を排出する場合、ユーザーによってインクカートリッジ50が一旦挿入方向に押し込まれ、これに応じて固定部材335と案内溝521との間の係合が外れる。この結果、インクカートリッジ50は、挿入方向とは反対の方向への付勢力によって排出方向に押し出されることになる。
天板313上の前方側の端部近くには、各ホルダー領域HDa,HDb,HDc,HDdと前後方向に対応する位置に装置側端子340a,340b,340c,340dが設けられている。装置側端子340bについては、インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着された状態において、インクカートリッジ50に設けられた回路基板512(図5,図6参照)と電気的に接続する。
ここで、本実施形態のカートリッジホルダー30は、複数個のインクカートリッジが装着されるカートリッジホルダーの構成をベースに、部材構成の変更等を行うことにより、1個のインクカートリッジ50のみが装着されるように対応したものである。本実施形態のベースとなるカートリッジホルダー(以下、「ベースカートリッジホルダー」と呼ぶ)では、4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクのそれぞれに対応した4個のインクカートリッジを装着することが可能である。
図4は、ベースカートリッジホルダーへの対応を説明するための図である。図4(a)は、対応後のカートリッジホルダー30における壁体312の後方の面を前方側から見た斜視図である。図4(b)は、インク供給ピン332の周辺の拡大図であり、図4(c)は、図4(b)の拡大図においてフィルム334aを剥がした図を示している。図4(a)に示すように、壁体312の後方の面には4つのインク供給機構333K,333Y,333M,333Cが設けられている。インク供給機構333K,333Y,333M,333Cは、ベースカートリッジホルダーでは、それぞれブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのインクカートリッジが装着されたときに各色インクをプリンター1側へ供給するためのものである。
本実施形態のカートリッジホルダー30では、ベースカートリッジホルダーにおけるインク供給機構333K,333Y,333M,333Cに対して一部変更を施している。具体的には、図4(a)に示すように、イエローのインクカートリッジのインク供給機構333Yのみにインク供給ピン332を備えている。そして、イエロー以外のブラック、マゼンタ、シアンのインク供給機構333K,333M,333Cについては、インク供給ピン332を取り除く対応を行っている。また、図4(b),(c)に示すように、イエローのインクカートリッジのインク供給機構333Yと、ブラックのインクカートリッジのインク供給機構333Kとの間に流路334を設けている。そして、この流路334の上からフィルム334aを貼着する対応を行っている。
流路334を設けることにより、インクカートリッジ50に収容されたブラックインクは、イエローのインク供給機構333Yに備えたインク供給ピン332から流路334を介してブラックのインク供給機構333Kに流入する。そして、流入したブラックインクは、ブラックのインク供給機構333Kに接続されている図示しないインク供給路を介してインク噴射ヘッド22に供給される。
<インクカートリッジの構成>
次に、インクカートリッジ50の構成について説明する。
図5は、インクカートリッジ50の後端面Sr側を斜め上方から見た斜視図である。図6は、インクカートリッジ50の先端面Sf側を斜め上方から見た斜視図である。図7は、インクカートリッジ50の後端面Sr側を斜め下方から見た斜視図である。図5〜図7に示すように、インクカートリッジ50は、略直方体の形状を有しており、先端面Sfと、後端面Srと、天井面Stと、底面Sbと、2つの側面Sc,Sdとを有している。また、天井面Stと底面Sbには多くの肉盗みが施されており、これらの肉盗みが施されている箇所には、天井面Stの場合は複数のリブStr、底面Sbの場合は複数のリブSbrが形成されている。なお、先端面Sf、後端面Srは、インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に装着する際に、それぞれが挿入(装着)方向(−Y方向)の先端、後端となる面である。また、インクカートリッジ50は、天井面Stが上側、底面Sbが下側となるように、カートリッジホルダー30に装着される。
図6に示すように、インクカートリッジ50の先端面Sfには、インク供給口510が設けられている。インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に装着するとき、インク供給口510に、カートリッジホルダー30のインク供給ピン332が挿入される。
また、インクカートリッジ50の先端面Sfには、それぞれ一対の位置決め穴511a,511aと、位置決め穴511b,511bと、位置決め穴511c,511cと、位置決め穴511d,511dとが設けられている。インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に挿入すると、カートリッジホルダー30の各位置決めピン331の先端がインクカートリッジ50の各位置決め穴511に嵌入される。その後、更にインクカートリッジ50をカートリッジホルダー30の後方側へ挿入していくと、インクカートリッジ50は、各位置決めピン331を基準にして後方側へ移動することになる。
インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に完全に装着されると、各位置決め穴511が各位置決めピン331と嵌合することにより、インクカートリッジ50の先端面Sfに沿う方向(X軸方向、Z軸方向)の位置が決められて、先端面Sfに沿う方向についてインクカートリッジ50の移動が規制されることになる。
図6に示すように、本実施形態では、インク供給口510の位置を規制する一対の位置決め穴511b,511bについて、上側の位置決め穴511bは、位置決めピン331bの断面形状に略対応する形状である丸孔に設定されている。一方、下側の位置決め穴511bは、上下方向に細長い長穴に設定されている。
このように、一方の位置決め穴511bを長穴に形成しておくことで、インク供給口510と位置決めピン331bとの位置決め精度を保つ一方で寸法公差等の許容が容易になる。つまり、インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に装着したとき、カートリッジホルダー30内におけるインクカートリッジ50の位置決めの精度は、上側の位置決め穴511bで保たれ、寸法公差等によるインク供給口510と位置決めピン331bとの相対的な位置ずれについては、下側の位置決め穴511bによって吸収される。そして、インク供給口510は、位置決め精度を保つ上側の位置決め穴511bの近くに設けられている。これにより、インク供給口510と上側の位置決めピン331bとが精度良く位置決めされる。
また、図6に示すように、インク供給口510は、X軸方向において側面Sdよりも側面Scに近い位置に設けられている。このように、インク供給口510が、X軸方向おいて中央位置でなく側面Sc寄りに設けられていることにより、ユーザーは、インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に挿入するときに、インクカートリッジ50のインク供給口510の位置と、カートリッジホルダー30のインク供給ピン332(図3参照)の位置とが対応していることを確認することができる。つまり、ユーザーが、例えば、インクカートリッジ50の上下を逆にしてカートリッジホルダー30に誤挿入するなどのトラブルを事前に防止することができる。
図7に示すように、インクカートリッジ50の底面Sbには、案内溝521が設けられている。インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に挿入される際に、固定部材335(図3参照)がインクカートリッジ50の底面Sbに設けられた案内溝521に挿入される。固定部材335は、案内溝521に挿入された状態において案内溝521を上方に押圧するように構成されている。また、固定部材335は、インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に収容された状態で更に挿入方向に押し込まれると、案内溝521の中を相対的に移動して排出されるように構成されている。固定部材335が案内溝521から排出されると、カートリッジホルダー30におけるインクカートリッジ50の収容位置の固定は解除され、ユーザーは、インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30から抜くことができる。
次に、インクカートリッジ50の回路基板512について説明する。
図5及び図6に示すように、インクカートリッジ50の天井面Stには、回路基板512が設けられている。回路基板512は、後端面Srよりも先端面Sfに近い位置、特に、先端面Sfと隣接するような位置に設けられている。回路基板512の表面には、複数の端子512aが配設されている。回路基板512の裏面には、インク残量やインクカートリッジの使用履歴等の情報を記録するための図示しないメモリー素子が搭載されている。インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着されたとき、回路基板512の端子512aとカートリッジホルダー30の装置側端子340bとが接触して電気的に導通する。このとき、回路基板512が先端面Sfの近傍に設けられ、位置決め精度を保つ上側の位置決め穴511bが天井面Stの近傍に設けられていることで、回路基板512の端子512aとカートリッジホルダー30の装置側端子340bとが精度良く位置決めされる。
インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着されて、回路基板512の端子512aがカートリッジホルダー30の装置側端子340bに接触すると、回路基板512を介して、メモリー素子や後述する残量検出センサーがプリンター1側の基板ユニット24(図1参照)に電気的に接続される。この結果、これらのメモリー素子や残量検出センサーの動作をプリンター1側から制御することが可能となる。
なお、本実施形態のカートリッジホルダー30には、4つの装置側端子340a,340b,340c,340dが設けられている(図3参照)。しかし、実際に使用する装置側端子340は、左から2番目の装置側端子340bのみであり、その他の装置側端子340a,340c,340dについては使用しない。これは、前述したベースカートリッジホルダーの装置側端子の構成をそのまま残したことによる。
次に、インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に装着するときの位置決めについて説明する。
図5〜図7に示すように、インクカートリッジ50の底面Sb及び天井面Stには、底面Sbと天井面Stとで互いに対向する位置にある凹部522b,522bと、凹部522c,522cと、凹部522d,522dとが前後方向(Y軸方向)に沿って延びるように列設されている。底面Sbに設けられた凹部522bは、頂角を上方向に形成した略三角形状の凹部である。一方、天井面Stに設けられた凹部522bは、頂角を下方向に形成した略三角形状の凹部である。その他の凹部522c,522cと、凹部522d,522dについては、それぞれが四角形状の凹部である。
インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に装着する際には、インクカートリッジ50の略三角形状の凹部522b,522bに対して、対応する形状であるカートリッジホルダー30の断面略三角形状の案内突起321b,321bのそれぞれが挿入される。一方、四角形状の凹部522c,522cと凹部522d,522dに対しては、カートリッジホルダー30の断面略三角形状の案内突起321c,321cと案内突起321d,321dのそれぞれが挿入される。
図8は、カートリッジホルダー30にインクカートリッジ50が装着されている状態を示す図である。インクカートリッジ50はカートリッジホルダー30に装着されるとき、案内突起321a〜321eのそれぞれにより、カートリッジホルダー30内において挿入方向へ案内及び位置決めされる。このとき、図8に示すように、インクカートリッジ50の凹部522b,522bを略三角形状に形成し、凹部522c,522cと凹部522d,522dを四角形状に形成することで、インクカートリッジ50とカートリッジホルダー30との位置決め精度を保つ一方で寸法公差等の許容が容易になる。つまり、インクカートリッジ50をカートリッジホルダー30に装着するとき、カートリッジホルダー30内におけるインクカートリッジ50の位置決めの精度は、略三角形状の凹部522b,522bで保たれ、寸法公差等によるインクカートリッジ50とカートリッジホルダー30との相対的な位置ずれについては、四角形状の凹部522c,522cと凹部522d,522dによって吸収されることになる。
次に、カートリッジホルダー30におけるインクカートリッジ50の支持について説明する。
図9は、インクカートリッジ50に対しての支持について説明するための図である。図9(a)は、インクカートリッジ50の底面Sbの後端面Sr側部分の拡大図である。図9(b)は、インクカートリッジ50の後端面Srの下側部分の拡大図である。図9(c)は、カートリッジホルダー30を上方から見たときの前方側(+Y方向側)部分の拡大図である。前述したように、図9(a),(b)に示す凹部522bには図9(c)に示す案内突起321b、凹部522cには案内突起321c、凹部522dには案内突起321dがそれぞれ挿入される。
また、図9(a)において底面Sbに形成された複数のリブSbrの内、一点鎖線で囲まれたPr1及びPr2の部分については、図9(b)において一点鎖線で囲まれたPr1及びPr2の部分に示すように、他のリブSbrよりも下方向(−Z方向)にh1の高さだけ飛び出している。従って、インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着されている状態では、図9(c)に示すレール322c1に設けた端部部材Tc1がPr1部分のリブSbrに当接し、レール322d1に設けた端部部材Td1がPr2部分のリブSbrに当接することになる。このとき、図9(a)に示すようにPr1及びPr2部分のリブSbr同士のY軸方向の間隔はd1であり、図9(c)に示すように端部部材Tc1,Td1のY軸方向の長さはd2であり、d1<d2の関係にある。このため、Pr1及びPr2部分のリブSbrは、それぞれ端部部材Tc1と端部部材Td1によって確実に支持されることになる。
図10は、図2に示すプリンター1のA−A断面の一部を示す図である。図10では、インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着されている状態において、カートリッジホルダー30の端部部材Ta2,Tb1,Tb2,Tc1,Tc2,Td1,Td2,Te1の位置での断面を示している。図10に示すように、カートリッジホルダー30にインクカートリッジ50が装着されている状態では、インクカートリッジ50の後端面Sr側の部分は、一点鎖線で囲まれたPr1及びPr2の端部部材Tc1と端部部材Td1との2点で支持されることになる。このように、インクカートリッジ50の後端面Sr側の部分が2点で支持されることにより、インクカートリッジ50全体を安定して支持することができ、インクカートリッジ50への外部振動も抑えることができる。また、カートリッジホルダー30とインクカートリッジ50との位置調整を高い精度で容易に行うことができる。
<インクカートリッジの内部構成>
次に、インクカートリッジ50の内部構成について説明する。
図11は、インクカートリッジ50の分解斜視図である。図11に示すように、インクカートリッジ50は、第1のケース51と、第2のケース52と、インクパック53と、回路基板512とを備えている。インクカートリッジ50の製造時には、回路基板512が、第2のケース52の天井面Stにおける先端面Sfと隣接する位置(図5,図6参照)に取り付けられる。また、インクパック53が第2のケース52に収納された後に、第1のケース51が第2のケース52に嵌合される。ラベルSrlは、第1のケース51と第2のケース52とが嵌合された後、第1のケース51と第2のケース52との両方に架かる後端面Srの所定位置に貼付される。なお、図11において、インクカートリッジ50は、+Z方向にある天井面Stを上側に、−Z方向にある底面Sbを下側にした状態で、カートリッジホルダー30に対して−Y方向に挿入されることによって装着される。
インクパック53は、インク収容部54とインク供給部55を備える。インク収容部54は、内部にインクを収容する袋体である。また、インク収容部54は、樹脂フィルム層の上にアルミニウム層が積層形成されたアルミラミネート複層フィルムにより形成されており、可撓性を有する。
インク供給部55は、一端がインク収容部54に接続されており、インク供給部55の他端側には外部へ向かって開口する開放孔551が形成されている。インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着される前の状態では、外部へインクが漏れ出さないように開放孔551がフィルム552によって封止されている。
また、インク供給部55は、インク検出部550と、2つの中継端子553と、図示しないインク排出流路とを備えている。インク検出部550は、インクパック53に収容されているインクの残量を検出するために用いられる。各中継端子553は、回路基板512と接続するために用いられる。インク排出流路は、インクパック53のインクをプリンター1側に排出させるために用いられる。なお、インク収容部54及びインク供給部55の詳細については後述する。
図12は、インクカートリッジ50の第2のケース52の内部を後端面Sr側の斜め上方から見た斜視図である。図12に示すように、第2のケース52の内部は、インク収容部54の一方の側面部を第2のケース52の内部の底面に対向させた横姿勢で収容するように形成されている。第2のケース52にインクパック53を収容する際、インクパック53のインク供給部55が、第2のケース52の先端面Sfに形成されたインク供給口510の係合部510aに係合される。また、インクカートリッジ50の第2のケース52の内部には、導電性を有する2つの接続部材523を備えている。接続部材523のそれぞれは、第2のケース52にインクパック53が収容されたときに、インク供給部55の2つの中継端子553のそれぞれに当接してインク検出部550と、第2のケース52に取り付けられた回路基板512とを電気的に接続する。
ここで、インクカートリッジ50の製造時において、インクパック53は、前述したように横姿勢で第2のケース52に押し込んで収容する。このため、インクパック53を縦姿勢で第2のケース52に押し込む場合と比べて、安定した横姿勢で正確に第2のケース52に押し込むことができる。この結果、インクパック53を第2のケース52に押し込むときに、例えば、誤ってインクパック53の一部が第2のケース52の内部の接続部材523に引っ掛かってしまい、接続部材523を破損してしまうなどのトラブルを抑えることができる。
更に、インクパック53は横姿勢でインクカートリッジ50に収容されて、そのまま横姿勢の状態でインクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着される。このため、ユーザーは、インクパック53が横姿勢の状態であって低重心のインクカートリッジ50を安定的に保持してカートリッジホルダー30に挿入することができる。これにより、インクカートリッジ50のカートリッジホルダー30への装着性を向上させることができ、インクカートリッジ50の収容位置のずれについても抑えることができる。
<インク供給部の構成>
次に、インク供給部55の構成を説明する。
図13は、インク供給部55の分解斜視図である。図14は、インク供給部55を説明するための説明図である。図14(a)は、インク供給部55を−X方向側から見た図であり、図14(b)は、インク供給部55を+Z方向側から見た図である。なお、図13及び図14において、インクパック53がインクカートリッジ50に収容された状態では、+Z方向がインクカートリッジ50の天井面Stの方向、+X方向がインクカートリッジ50の側面Sdの方向、+Y方向がインクカートリッジ50の後端面Srの方向となる。また、図14においては、図示の便宜上、後述するフィルム552とフィルム1500の図示は省略している。
図13に示すように、インク供給部55は、供給部本体1300と、弁装着部1230と、センサーユニット1220と、シールユニット1200と、移動部材1400と、ばね1221と、2つのフィルム552,1500と、2つの中継端子553と、弁体としての2つの逆止弁1222,1232とを備えている。ここで、供給部本体1300(詳細には後述するインク検出室1305)と、移動部材1400と、可撓性のフィルム1500と、ばね1221と、センサーユニット1220とにより、インクパック53に収容されているインクの量を検出するために用いるインク検出部550(図11参照)が構成されている。
供給部本体1300は、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂により一体成形されている。供給部本体1300には、インク収容部54(図11参照)から流入したインクが流れる流路(例えば、インク排出流路1320、インク検出室1305)が形成されている。また、供給部本体1300は、インク収容部54が溶着されている第1本体部1302と、インク検出室1305が形成されている第2本体部1304とを有する。
第1本体部1302には、第1の開口部1308と、第2の開口部1306と、第1の開口部1308が形成された面から突出する2つの突出部1311とが形成されている。第1本体部1302の+Z方向側及び−Z方向側の面は曲面であり、それぞれの曲面には肉盗みが施されることによって複数の溝1302aが形成されている。第1の開口部1308には、弁装着部1230及び逆止弁1232が装着される。また、第1の開口部1308には、インク収容部54に収容されているインクが弁装着部1230を介して流入する。突出部1311は、弁装着部1230を保持するための部材である。第2の開口部1306は、インク排出流路1320の部分のうち、逆止弁1232が配置された部分より下流側部分と連通している。なお、本実施形態において「上流側」及び「下流側」とは、インクパック53からプリンター1側にインクを供給する際のインクの流れ方向を基準にしている。
弁装着部1230は、逆止弁1232を保持するための部材である。弁装着部1230には、開口部1233と2つの貫通孔1234とが形成されている。突出部1311に貫通孔1234が嵌ることで供給部本体1300に弁装着部1230が固定される。逆止弁1232は、供給部本体1300からインク収容部54へのインクの流れを抑制することで、インクと共に気泡がインク収容部54に侵入することを抑制する。詳細には、弁体である逆止弁1232が弁装着部1230の弁座に着座することで供給部本体1300からインク収容部54へのインクの流れを抑制する。
第2本体部1304には、主に、インク排出流路1320の一部分と、インク検出室1305とが形成されている。インク検出室1305は、第2本体部1304によって周囲を囲まれた領域である。インク検出室1305には、インクパック53のインク残量を検出するために利用される各種部材が配置される。なお、以下では、インク検出室1305の−X方向側に位置する面を上面、+X方向側に位置する面を底面とする。
インク検出室1305の上面は開口部1305aを有する。インク検出室1305には、ばね1221と、移動部材1400と、センサーユニット1220とが配置される。更に、第2本体部1304の周端面1304aの内側に設けられた突部1304cには、インク検出室1305の開口部1305aを塞ぐようにフィルム1500が貼着される。
移動部材1400は、シール部1424と、ばね保持部1425と、当接部1426とを有する。移動部材1400は、インク検出室1305の深さ方向(X軸上下方向)に変位可能にインク検出室1305に配置されている。シール部1424は、インク検出室1305の深さ方向に延びる部材であって、センサーユニット1220と当接することが可能な部材である。ばね保持部1425は、略円筒形状の部位であって、その内周面でばね1221の−X軸方向端側を保持する。当接部1426の外形形状は、インク検出室1305の部分のうち、当接部1426が収納される部分の空間の外形形状と略同一である。これにより、移動部材1400がインク検出室1305内に配置された場合に、インク検出室1305の幅方向(Z軸方向)や長さ方向(Y軸方向)に移動しないようすることができる。また、当接部1426には、インク検出室1305と、下流側連通流路1324(図15,図16参照)とを連通させる貫通孔1430(図14(a)参照)が形成されている。下流側連通流路1324内には、弁体である逆止弁1222が設けられている。この逆止弁1222は、インク排出流路1320から下流側連通流路1324を介してインク検出室1305へ向かうインクの流れを抑制する。つまり、逆止弁1222は、開放孔551からインク検出室1305へのインクの流れ(インクをプリンター1側へ供給する際の流れとは逆の流れ)を抑制する。即ち、移動部材1400の当接部1426に弁体である逆止弁1222が当接(着座)し、貫通孔1430を塞ぐことで閉弁する。
ばね1221は、インク検出室1305の底面から上面側へ突出したばね保持部1310と、移動部材1400のばね保持部1425によって保持され、センサーユニット1220とシール部1424との距離が大きくなる方向に両者を付勢する。即ち、ばね1221はインク検出室1305の容積が大きくなる方向に両者を付勢する。
センサーユニット1220は、金属製(ステンレス製)のセンサーベース1240と、樹脂製のフィルム1250と、センサーベース1240の一方の面(裏面)に取り付けられるセンサー部1260とを有する。センサーベース1240は、インク検出室1305の底面に形成されたセンサー配置用開口部1305b(図15参照)に収容される。センサー配置用開口部1305bの周縁とセンサーベース1240とが、フィルム1250によって被覆されることでインク検出室1305にセンサーベース1240が取り付けられる。なお、フィルム1250の中央部には、センサー部1260の外形よりもやや大きな開口が形成され、センサー部1260は、この開口に配置されセンサーベース1240に固定される。センサーベース1240には厚さ方向(X軸上下方向)に貫通する2つの貫通孔1240a,1240bが形成されている。
センサー部1260は、インク検出室1305のインクが流入及び流出するセンサーキャビティ1262(「連通流路」ともいう。)と、図示しない振動板及び圧電素子とを備え、プリンター1側でインクパック53のインク残量を検出するために用いる検出信号を出力する。センサーユニット1220として各部品を組み付けた際には、貫通孔1240a,1240bにより、センサーキャビティ1262とインク検出室1305とを連通させる。
中継端子553は、センサー部1260と第2のケース52(図11参照)に取り付けられた回路基板512とを電気的に接続する。中継端子553は、第2本体部1304の底面及び側面から突出する合計4つの中継端子保持部1309a,1309bによって保持される。センサー部1260から出力された信号は、中継端子553と回路基板512を介してプリンター1に搭載された基板ユニット24(図1参照)に送信され、この基板ユニット24によってインクパック53のインク残量が検出される。
シールユニット1200は、シール部材1212と、弁部材1214と、圧縮コイルばね1216とを有し、開放孔551から近い順に、この順番で各部材1212,1214,1216がインク排出流路1320内に配置される。シール部材1212は筒状の部材であり、カートリッジホルダー30のインク供給ピン332がインク排出流路1320内に挿入されている場合に、インク排出流路1320の内壁とインク供給ピン332との外周面との間に隙間が生じないように両者の間をシールする。弁部材1214は、インクカートリッジ50がカートリッジホルダー30に装着されていない場合(インク供給ピン332がインク排出流路1320内に挿入されていない場合)にシール部材1212と当接する。これにより、弁部材1214の一端側の面(−Y方向側の面)がシール部材1212の開口を塞ぐ。圧縮コイルばね1216は、弁部材1214をシール部材1212に当接させる方向に付勢する。カートリッジホルダー30のインク供給ピン332が、開放孔551からインク排出流路1320に挿入されると、インク供給ピン332が弁部材1214をシール部材1212から遠ざかる方向へと押し進める。すると、弁部材1214とシール部材1212との間に隙間が生じ、この隙間からインク供給ピン332にインクが供給される。なお、インクカートリッジ50の製造時には、開放孔551はフィルム552によって開口を塞がれているが、このフィルム552はインクカートリッジ10をプリンターに装着する際に、インク供給ピン332によって破られる。
次に、インク供給部55の詳細構造について説明する。
図15は、図14(b)のA−A断面を示す図である。図16は、図14(a)のB−B断面を示す図である。なお、図16では、図示の便宜上、シールユニット1200(図13参照)の図示は省略している。また、図中に記載の矢印の向きは、インクIKをプリンター1側に供給する際のインクの流れの向きを示している。
図15及び図16に示すように、供給部本体1300には、インク検出室1305を通過しない第1の流路としてのインク排出流路1320と、インク検出室1305を通過して第1の流路に流入する第2の流路としてのインク検出流路1331とが形成されている。インク検出流路1331は、上流側連通流路1340と、インク検出室1305と、下流側連通流路1324とを有する。また、インク検出室1305には、センサーユニット1220、ばね1221、移動部材1400、フィルム1500が配置されることで、インク検出部550を構成している。
図15に示すように、インク排出流路1320は、中央流路1320aと、溝流路1320bと、連通流路1320cとを有する。中央流路1320aは、図16に示すように、流路断面が略円形状の流路である。溝流路1320bは、中央流路の周縁に形成された流路断面が略矩形状の2本の流路である。連通流路1320cは、図15に示すように、中央流路1320aとインク収容部54を連通させる流路である。連通流路1320cにはインク排出流路1320からインク収容部54へのインクの流れを抑制するための逆止弁1232が設けられている。これにより、外部から開放孔551を介してインク排出流路1320に侵入した気泡が、インク収容部54に流入することを抑制することができる。連通流路1320cと上流側連通流路1340との間、及び連通流路1320cと中央流路1320aとの間に位置する供給部本体1300を形成する部材には、貫通孔H1,H2が形成され、インクが通過できるようになっている。また、図15に示すように、インク排出流路1320とインク検出流路1331とは並列になるよう、供給部本体1300に形成されている。
図16に示すように、プリンター1にインクカートリッジ50を装着された状態において、センサー部1260は下流側連通流路1324よりも鉛直方向下方に位置するように、インク検出室1305に配置されている。即ち、プリンター1にインクカートリッジ50が装着された状態では、図16において、−Z方向側が鉛直方向下側、+Z方向側が鉛直方向上側となる。これにより、開放孔551から侵入した気泡が、下流側連通流路1324を介してインク検出室1305に侵入した場合でも、センサー部1260に気泡が到達する可能性を低減できる。これにより、センサー部1260への気泡侵入による誤検出の発生を低減することができる。
<インク収容部へのインク充填及び溶着>
次に、インク収容部54へのインク充填について説明する。
インク収容部54にインクを充填する際には、最初に、図13に示す第1本体部1302の外表面(溝1302aが形成されている面)において、第2の開口部1306より開放孔551側(−Y方向側)の部分に対してインク収容部54を溶着する。次に、開放孔551からインク排出流路1320へインクを注入する。すると、インク排出流路1320と連通する第2の開口部1306からインクが流れ出し、インク収容部54にインクが充填される。次に、第1本体部1302の外表面において、第2の開口部1306を含む部分に対してインク収容部54を溶着する。これにより、第2の開口部1306はインク収容部54により塞がれる。こうすることで、インク排出流路1320にインク逆流抑制のための逆止弁1232を設けているにも関わらず、インクをインク収容部54に充填することができる。
次に、インクパック53を製造する際のインク収容部54の溶着について説明する。
図17は、インク収容部54の溶着について説明するための図である。図11及び図17に示すように、インク収容部54は、一方の側面部となる側面フィルム541と、他方の側面部となる側面フィルム542と、底面部となる底面フィルム543とを貼り合わせることによって作成される。図17において斜線の部分は、側面フィルム541,542及び底面フィルム543のそれぞれの側縁部を互いに溶着することによって張り合わされたシート部549c,549d,549f,549r1,549r2を示している。
具体的には、インクカートリッジ50の側面Sc,Sd側のシート部549c,549dは、側面フィルム541,542のそれぞれの側縁部を溶着することによって形成される。インクカートリッジ50の先端面Sf側のシート部549fについても、側面フィルム541,542のそれぞれの側縁部を溶着することによって形成される。インクカートリッジ50の後端面Sr側のシート部549r1については、側面フィルム541と底面フィルム543のそれぞれの側縁部を溶着することによって形成され、シート部549r2については、もう一方の側面フィルム542と底面フィルム543のそれぞれの側縁部を溶着することによって形成される。
ここで、シート部549fでは、インク供給部55の第1本体部1302(図13参照)が挟み込まれた状態で溶着される。このとき、第1本体部1302の溶着対象の面は前述したように曲面であることから、平坦な面と比べて溶着幅が広くなり、接着強度を十分に確保することができる。更に、それぞれの曲面には複数の溝1302aが形成されていることから、溶着の際に溶融物が溶着面からはみ出してしまうのを抑えることができ、溶着を容易に行うことができる。
また、図17に示すように、底面部となる底面フィルム543については、シート部549r1,549r2のみが溶着対象である。従って、網掛けで示すPw1とPw2の部分については、側面フィルム541と底面フィルム543の溶着、及び側面フィルム542と底面フィルム543の溶着を行っていない。このように、Pw1とPw2の部分の溶着を行わないことにより、Pw1とPw2の部分についてもインクを収容することができ、インク収容部54の容量を増やすことができる。
1…プリンター、10…インクカートリッジ、11…装置ケース、12…操作パネル、13…前面カバー、13a…把持部、14…給紙トレイ、15…排紙トレイ、21…キャリッジ、22…インク噴射ヘッド、23…ガイド軸、24…基板ユニット、30…カートリッジホルダー、50…インクカートリッジ、51…第1のケース、52…第2のケース、53…インクパック、54…インク収容部、55…インク供給部、300…ホルダー本体、311…基板、312…壁体、313…天板、321…案内突起、322…レール、330…スライダー部材、330s…面、331…位置決めピン、332…インク供給ピン、333…インク供給機構、334…流路、334a…フィルム、335…固定部材、340…装置側端子、510…インク供給口、510a…係合部、511…位置決め穴、512…回路基板、512a…端子、521…案内溝、522…凹部、523…接続部材、541,542…側面フィルム、543…底面フィルム、549…シート部、550…インク検出部、551…開放孔、552…フィルム、552…フィルム、553…中継端子、1200…シールユニット、1212…シール部材、1214…弁部材、1220…センサーユニット、1222,1232…逆止弁、1230…弁装着部、1233…開口部、1234…貫通孔、1240…センサーベース、1240a…貫通孔、1250…フィルム、1260…センサー部、1262…センサーキャビティ、1300…供給部本体、1302…第1本体部、1302a…溝、1304…第2本体部、1304a…周端面、1304c…突部、1305…インク検出室、1305a…開口部、1305b…センサー配置用開口部、1306…第2の開口部、1308…第1の開口部、1309a…中継端子保持部、1310…ばね保持部、1311…突出部、1320…インク排出流路、1320a…中央流路、1320b…溝流路、1320c…連通流路、1324…下流側連通流路、1331…インク検出流路、1340…上流側連通流路、1400…移動部材、1424…シール部、1425…保持部、1426…当接部、1430…貫通孔、1500…フィルム。

Claims (6)

  1. 液体収容容器を支持するレールが前記液体収容容器を装着する装着方向に延設され、前記レールにおける前記装着方向の反対側の端部に前記レールの鉛直上方向の高さを増加する端部部材が設けられる液体噴射装置のホルダー、に装着可能な液体収容容器であって、
    前記液体収容容器は、
    液体を収容可能な液体収容部と、
    一端が前記液体収容部に接続され、前記液体収容部から前記液体噴射装置に液体を流通させる液体供給部とを備え、
    前記液体収容容器の底面には、鉛直下方向に延伸するリブが形成され、
    前記液体収容容器が前記ホルダーに装着される際、
    前記液体収容部は、前記液体収容部の短辺が鉛直方向に向いている横姿勢で前記液体収容容器に収容され、
    前記底面において前記装着方向の反対側の端部に位置する前記リブは、前記端部部材と当接することを特徴とする液体収容容器。
  2. 前記液体供給部は、
    前記液体収容部に収容されている液体の量を検出するセンサー部と、
    前記センサー部を通過することなく前記液体収容部の液体を前記液体噴射装置へ流通させる第1の流路と、
    前記センサーを通過して前記液体収容部の液体を前記第1の流路へ流通させる第2の流路とを有し、
    前記センサー部は、前記第2の流路における前記センサー部の下流側の流路よりも、鉛直方向下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の液体収容容器。
  3. 前記液体収容容器は、前記ホルダーへの装着方向の先端面に、前記液体収容部の液体を前記液体噴射装置に供給するための液体供給口を有し、
    前記液体供給口は、前記先端面において、前記装着方向に沿ういずれか一方の前記液体収容容器の側面に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体収容容器。
  4. 前記底面において、前記端部部材と、前記装着方向における複数の前記リブとが当接し、前記装着方向における前記リブの相互の間隔は、前記端部部材の前記装着方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の液体収容容器。
  5. 前記装着方向の反対側の端部に位置する前記リブは、2つの前記レールに設けた前記端部部材のそれぞれと当接し、前記端部部材と当接する前記リブは、前記端部部材と当接しない前記リブよりも鉛直下方向に長いことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の液体収容容器。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の液体収容容器が装着可能なホルダーを備える液体噴射装置。
JP2012191448A 2012-08-31 2012-08-31 液体収容容器及び液体噴射装置 Active JP6127413B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012191448A JP6127413B2 (ja) 2012-08-31 2012-08-31 液体収容容器及び液体噴射装置
CN201320531522.5U CN203681015U (zh) 2012-08-31 2013-08-28 液体收容容器以及液体喷射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012191448A JP6127413B2 (ja) 2012-08-31 2012-08-31 液体収容容器及び液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014046560A JP2014046560A (ja) 2014-03-17
JP6127413B2 true JP6127413B2 (ja) 2017-05-17

Family

ID=50606722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012191448A Active JP6127413B2 (ja) 2012-08-31 2012-08-31 液体収容容器及び液体噴射装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6127413B2 (ja)
CN (1) CN203681015U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6393541B2 (ja) * 2014-07-17 2018-09-19 株式会社ミマキエンジニアリング 収納容器、接続器具および接続方法
US10232627B2 (en) * 2016-08-12 2019-03-19 Seiko Epson Corporation Container, liquid ejecting apparatus, liquid container
JP7095551B2 (ja) * 2018-10-22 2022-07-05 セイコーエプソン株式会社 外装体、液体収容体ユニット及び液体吐出装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4129741B2 (ja) * 2003-06-05 2008-08-06 セイコーエプソン株式会社 液体容器
WO2006104242A1 (en) * 2005-03-28 2006-10-05 Seiko Epson Corporation Liquid cartridge, loading/unloading device of liquid cartridge, recording apparatus, and liquid ejection apparatus
JP2007160520A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Seiko Epson Corp 液体カートリッジ
JP5458864B2 (ja) * 2009-10-28 2014-04-02 セイコーエプソン株式会社 液体収容体
JP5790756B2 (ja) * 2010-09-30 2015-10-07 ブラザー工業株式会社 液体カートリッジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014046560A (ja) 2014-03-17
CN203681015U (zh) 2014-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102125817B1 (ko) 액체 토출 장치 및 헤드
CN110239224B (zh) 液体容器
EP2425980B1 (en) Tank unit and liquid ejecting system having tank unit
US9061512B2 (en) Cover and liquid container
JP5942450B2 (ja) 装着部材、装着部材を備える液体容器、及び、液体供給システム
US8083101B2 (en) Liquid storage unit and liquid ejecting apparatus
TWI302123B (en) Ink jet printing apparatus and ink tank for the same
US10449772B2 (en) Cartridge and liquid ejection system
US9346278B2 (en) Packaging tray and packaging body
JP6127413B2 (ja) 液体収容容器及び液体噴射装置
JP2016022629A (ja) 液体消費装置
JP5617731B2 (ja) 流体カートリッジ
EP2781358B1 (en) Image recording apparatus
JP6702077B2 (ja) 液体収容体および液体噴射システム
US9809034B2 (en) Liquid supply unit having filter
JP4556580B2 (ja) 液体収容体の収納容器及び液体噴射装置
JP2004291297A (ja) インクジェットプリンタ
JP6028338B2 (ja) カートリッジ
JP5929168B2 (ja) 印刷流体カートリッジ
US20160136961A1 (en) Ink Cartridge and Printer
JP2013226728A (ja) 記録装置
JP5824945B2 (ja) インクカートリッジ及びインクジェットプリンタ
CN107554081B (zh) 供给装置
JP4589610B2 (ja) 液体収容体
EP3653389B1 (en) Liquid container and liquid ejecting apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160610

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6127413

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150