JP6391783B2 - 内視鏡 - Google Patents
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そこで、特許文献1には、患者の体内に挿入される挿入部の少なくとも先端部に、挿入部を体内の組織に固定する固定手段と、挿入部に設けられた観察光学系と組織表面との距離を調節する観察距離調節手段とを備える内視鏡が開示されている。
本発明の一態様は、心膜腔内に挿入される挿入部と、該挿入部の先端面に設けられた観察窓、および、前記挿入部内に設けられ、前記観察窓を介して入射した光を集光する対物レンズを有する観察光学系と、前記挿入部の外周面の周方向の一部に該挿入部の前記先端面よりも前方に張り出すように設けられ、前記挿入部の中心軸と前記観察窓とを通る仮想線に直交する方向の幅寸法が前記挿入部の外径よりも大きく設定されている、心膜を支持するための先端側支持部とを備え、該先端側支持部の中心が、前記挿入部の中心軸に直交する断面で見たときに、前記挿入部の中心軸から前記観察光学系の前記観察窓に向かって延びる仮想線の延長上に存在する内視鏡である。
これにより、第一拡張部材としての第一バルーンを膨張させれば、体内の心臓等の臓器の表面に対して挿入部が離間する。また、第二拡張部材としての第二バルーンの膨張により、観察・処置対象の臓器の周囲に位置する他の膜や臓器が支持される。
これにより、体外からのX線照射によって体内における各バルーンの位置や膨張度合いを容易に把握することができる。
これにより、第一バルーンが臓器の表面に倣い、挿入部の軸線周りの回転を防いで挿入部を安定して支持することができる。
これにより、第二バルーンが他の膜や臓器等に倣い、他の膜や臓器等に対する挿入部の姿勢が安定しやすくなる。
これにより、第一バルーンを挿入部の周方向全周にわたって連続して設ける場合に比較し、挿入部を、臓器からより離間させることができる。これにより観察光学系における視野を、より広くすることが可能となる。
これにより、湾曲部の湾曲動作を妨げるのを防ぐ。
これにより、第一バルーン、第二バルーンの臓器や膜に対する接触面積が増えるために安定し、挿入部が中心軸周りに回転するのを抑えることができる。
観察・処置対象である臓器に対向する側の第一バルーンの幅寸法を大きくすることが、挿入部の回転抑制に、より有効である。
これにより、他の膜や臓器に対して第三バルーンの外表面が倣い、安定しやすくなる。
これにより、臓器や膜に対する接触面積が増えるため、挿入部が中心軸周りに回転するのを抑え、安定して支持することができる。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態に係る内視鏡1Aは、図1に示されるように、体内に挿入される細長く柔軟な挿入部2と、挿入部2の先端面2sに設けられ先端面2sにほぼ直交する方向を中心軸Cとする広角方向前方の画像を取得する観察光学系3と、該挿入部2の先端部を体内の臓器(例えば、心臓A)に支持させつつ、観察光学系3の視野前方の空間を拡張する支持拡張手段4Aとを備えている。
図1は、ガイドシース6によって心臓Aと壁側心膜Bとの間の心膜腔S内に挿入された内視鏡1Aの挿入部2先端の状態を示す図である。挿入部2は、ガイドシース6の内径よりも小さい外径寸法を有し、ガイドシース6内に、該ガイドシース6の先端開口6aから出没可能に収容された状態で、心膜腔S内に挿入されるようになっている。
観察光学系3は、挿入部2の先端面2sに配置される観察窓3aと、挿入部2内に設けられて、観察窓3aを介して挿入部2の先端面2sに直交する方向を中心軸Cとする広角方向前方から入射した光を集光する対物レンズ(図示略)や、該対物レンズにより集光された光を画像化するためのCCDのような撮像素子(図示略)が配置されている。
先端部バルーン7、基端部バルーン8は、それぞれ、ポリウレタンゴムまたはシリコーンゴム等のような弾性材料により形成されている。これら先端部バルーン7、基端部バルーン8には、先端部バルーン7、基端部バルーン8を膨張させるための流体を供給する流体供給管(図示略)が接続されている。この流体供給管は、挿入部2内、もしくは挿入部2に沿うように配置されている。
この先端部バルーン7は、挿入部2の外周面2bの周方向の一部にのみ設けられており、周方向の残部では、挿入部2の外周面2bが露出している。
また、基端部バルーン8は、図3に示すように、挿入部2の周方向全周にわたって連続する環状としてもよいし、図1,図2に示すように、挿入部2の周方向の一部にのみ設け、周方向の残部では、挿入部2の外周面2bが露出しているようにしてもよい。
本実施形態に係る内視鏡1Aを用いて体内の組織、例えば、心臓Aの表面を観察するには、挿入部2をガイドシース6内に収容した状態で壁側心膜Bを貫通して心膜腔S内に挿入する。この状態で、ガイドシース6内の内視鏡1Aの挿入部2をガイドシース6の先端開口6aから押し出す。
基端部バルーン8が膨張すると、心臓Aの表面に対して挿入部2を離間させる。これにより、挿入部2の先端面2sに設けられている観察窓3aと心臓Aの表面との距離が確保され、適正な観察距離が形成される。また、先端部バルーン7が膨張すると、この先端部バルーン7が挿入部2の先端部から前方に向けて庇のように延び、壁側心膜Bを支持して、壁側心膜Bが垂れ下がってくるのを防止する。そこで、図1(b)に示すように、湾曲部2aを湾曲させ、観察光学系3を作動させて心臓Aの表面の画像を取得することで、心臓Aの表面の患部を確認することができる。
そして、手技が終わったら、手元側の操作部で先端部バルーン7、基端部バルーン8を収縮し、挿入部2およびガイドシース6を抜去する。
これらによって、観察光学系3における観察視野の確保が、より確実に行われる。
上述したようにして、本実施形態に係る内視鏡1Aによれば、観察視野が狭まるのを防ぐとともに、処置を行うための空間を十分に確保することが可能となる。
本発明の第二実施形態に係る内視鏡1Bにおいては、図5に示されるように、挿入部2と、観察光学系3と、支持拡張手段4Bとを備えている。
本実施形態における支持拡張手段4Bは、挿入部2の先端部の外側面に設けられた先端部バルーン7と、挿入部2の先端部よりも基端部側に設けられた基端部バルーン8と、基端部バルーン8よりも挿入部2の基端部側に設けられて挿入部2を湾曲させる湾曲バルーン(湾曲支持部、第三バルーン)10とを備えている。
ここで、湾曲バルーン10は、基端部バルーン8よりも挿入部2の基端部側に設けられているが、より詳しくは、図1において、基端部バルーン8が膨張して挿入部2を心臓Aの表面から離間させた状態で、基端部バルーン8と挿入部2とが接触している部位P1と、この部位P1よりも挿入部2の基端側で挿入部2が心臓Aの表面に接触または近接している部位P2との間に、図5に示すようにして、湾曲バルーン10を設けるのが好ましい。
ここで、湾曲バルーン10は、図6に示すように、挿入部2の周方向全周にわたって連続する環状としてもよいし、図5に示したように、挿入部2の周方向の一部にのみ設け、周方向の残部では、挿入部2の外周面2bが露出しているようにしてもよい。
本実施形態に係る内視鏡1Aを用いて体内の組織、例えば、心臓Aの表面を観察するには、挿入部2をガイドシース6内に収容した状態で壁側心膜Bを貫通して心膜腔S内に挿入する。この状態で、ガイドシース6内の内視鏡1Aの挿入部2をガイドシース6の先端開口6aから押し出す。
基端部バルーン8が膨張すると、心臓Aの表面に対して挿入部2を離間させる。これにより、挿入部2の先端面2sに設けられている観察窓3aと心臓Aの表面との距離が確保され、適正な観察距離が形成される。そして、湾曲バルーン10が膨張すると、湾曲バルーン10の外表面が壁側心膜Bに接触し、この壁側心膜Bにより反力を得て、挿入部2を心臓A側に押圧する。この湾曲バルーン10は、基端部バルーン8と挿入部2とが接触している部位P1と、この部位P1よりも挿入部2の基端側で、挿入部2が心臓Aの表面に接触している部位P2との間で挿入部2を心臓A側に押圧する。すると、挿入部2が湾曲して、心臓Aに沿った位置から心臓Aの外周面から離間する方向に立ち上がった後、先端部側が基端部バルーン8に沿って挿入部2をS字状に湾曲する。これにより、挿入部2の先端部が、心臓Aの表面および壁側心膜Bとほぼ平行となる。
そこで、観察光学系3を作動させて心臓Aの表面の画像を取得し、心臓Aの表面の患部を確認することができる。
そして、手技が終わったら、手元側の操作部で先端部バルーン7、基端部バルーン8を収縮し、挿入部2およびガイドシース6を抜去する。
内視鏡1Aと比較し、湾曲バルーン10を有する内視鏡1Bは、湾曲させられた挿入部2の復元力が更に働き、壁側心膜Bが心臓Aに近づこうとする力に対向する。よって、湾曲バルーン10によって挿入部2を湾曲させることで、挿入部2は、先端部を心臓Aの表面および壁側心膜Bとほぼ平行とすることができる。これにより、挿入部2を心臓Aの表面と平行にして、観察や処置を行うことが可能となる。心臓Aの表面と挿入部2とを平行とすると、心臓Aから距離を確保した状態で、先端面2s前方の空間が広くなる。
例えば、基端部バルーン8と湾曲バルーン10とを一体化するようにしてもよい。
また、内視鏡1A,1Bは、心臓に限らず、他の臓器であれば同様にして配置することができる。
また、各バルーン7,8,10は単一でも、複数でもよい。
2 挿入部
2a 湾曲部
2b 外周面
2s 先端面
3 観察光学系
3a 観察窓
4A 支持拡張手段
4B 支持拡張手段
6 ガイドシース
7 先端部バルーン(先端側支持部、第二拡張部材、第二バルーン)
7a 凸状湾曲面
8 基端部バルーン(基端側支持部、第一拡張部材、第一バルーン)
8a 凹状湾曲面
10 湾曲バルーン(湾曲支持部、第三バルーン)
10a 凸状湾曲面
A 心臓
B 壁側心膜
S 心膜腔
Claims (8)
- 心膜腔内に挿入される挿入部と、
該挿入部の先端面に設けられた観察窓、および、前記挿入部内に設けられ、前記観察窓を介して入射した光を集光する対物レンズを有する観察光学系と、
前記挿入部の外周面の周方向の一部に該挿入部の前記先端面よりも前方に張り出すように設けられ、前記挿入部の中心軸と前記観察窓とを通る仮想線に直交する方向の幅寸法が前記挿入部の外径よりも大きく設定されている、心膜を支持するための先端側支持部とを備え、
該先端側支持部の中心が、前記挿入部の中心軸に直交する断面で見たときに、前記挿入部の中心軸から前記観察光学系の前記観察窓に向かって延びる仮想線の延長上に存在する内視鏡。 - 前記先端側支持部は、前記挿入部の前記外周面に対向する側とは反対側の外表面が、前記挿入部と反対側に凸をなす凸状湾曲面となっている請求項1に記載の内視鏡。
- 前記挿入部の前記外周面が、前記先端側支持部が設けられている周方向の残部において露出している請求項1または請求項2に記載の内視鏡。
- 前記挿入部の先端が、前記先端側支持部とは反対側に湾曲する湾曲部を有する請求項3に記載の内視鏡。
- 前記先端側支持部よりも前記挿入部の基端側に設けられ、前記挿入部の中心軸に直交する断面で見たときに、前記先端側支持部に対して前記挿入部を挟んで反対側に配置されている基端側支持部を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の内視鏡。
- 前記基端側支持部が、前記挿入部に対向する側とは反対側の外表面が、前記基端側支持部の中心から見て前記挿入部と反対側に凹となる凹状湾曲面となっている請求項5に記載の内視鏡。
- 前記基端側支持部よりも前記挿入部の基端側に設けられ、前記基端側支持部に対して前記挿入部を挟んで反対側に配置され、前記挿入部を湾曲させる湾曲支持部を備える請求項5または請求項6に記載の内視鏡。
- 前記湾曲支持部が、前記基端側支持部により前記挿入部を臓器の表面から離間させた状態で前記基端側支持部と前記挿入部とが接触している部位と、該部位よりも前記挿入部の基端側で前記挿入部が前記臓器の表面に接触している部位との間に設けられている請求項7に記載の内視鏡。
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