JP6391046B2 - 廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置及び方法並びに廃棄物焼却灰からの金属回収装置及び方法 - Google Patents
廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置及び方法並びに廃棄物焼却灰からの金属回収装置及び方法 Download PDFInfo
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Description
火格子式焼却炉で都市ごみを焼却して得られた落塵灰について精細に分析した結果を表1に示す。表1は、金属成分含有率の分析結果の一例であり、落塵灰1ton中の含有量を示している。
<第一発明>
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収装置において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集する落塵灰捕集装置と、
廃棄物をガス化溶融する廃棄物ガス化溶融装置と、
落塵灰捕集装置から落塵灰を受けてこれを廃棄物ガス化溶融装置へ供給する落塵灰供給装置と、
廃棄物ガス化溶融装置から排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得る落塵灰由来金属類回収装置とを有し、
廃棄物ガス化溶融装置は、廃棄物の供給を受け該廃棄物を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融するとともに、上記落塵灰供給装置から落塵灰の供給を受け落塵灰を溶融し、廃棄物の灰分と落塵灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類を排出することを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収装置において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集する落塵灰捕集装置と、
灰を溶融する灰溶融装置と、
落塵灰捕集装置から落塵灰を受けてこれを灰溶融装置へ供給する落塵灰供給装置と、
灰溶融装置から排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得る落塵灰由来金属類回収装置とを有し、
灰溶融装置は上記落塵灰供給装置からの落塵灰と他の灰の供給を受けてこれらを溶融し、溶融スラグと溶融金属類とを排出することを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収装置において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集する落塵灰捕集装置と、
火格子末端部から排出される主灰を捕集する主灰捕集装置と、
廃棄物をガス化溶融する廃棄物ガス化溶融装置と、
落塵灰捕集装置から落塵灰を受けてこれを廃棄物ガス化溶融装置へ供給する落塵灰供給装置と、
主灰捕集装置から主灰を受けてこれを廃棄物ガス化溶融装置へ供給する主灰供給装置と、
廃棄物ガス化溶融装置へ灰として落塵灰のみを供給した際に排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得る落塵灰由来金属類回収装置とを有し、
廃棄物ガス化溶融装置は、廃棄物の供給を受け廃棄物を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融するとともに、灰として落塵灰供給装置から落塵灰を受け該落塵灰を溶融し、廃棄物の灰分と落塵灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する落塵灰供給運転と、灰として主灰供給装置から主灰を受け該主灰を溶融し、廃棄物の灰分と主灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する主灰供給運転とを切り替えて行うことを可能としていることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収装置において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集する落塵灰捕集装置と、
火格子末端部から排出される主灰を捕集する主灰捕集装置と、
灰を溶融する灰溶融装置と、
落塵灰捕集装置から落塵灰を受けてこれを灰溶融装置へ供給する落塵灰供給装置と、
主灰捕集装置から主灰を受けてこれを灰溶融装置へ供給する主灰供給装置と、
灰溶融装置へ落塵灰と、主灰を含まない他の灰を供給した際に排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得る落塵灰由来金属類回収装置とを有し、
灰溶融装置は、落塵灰供給装置から落塵灰を受けるとともに主灰を含まない他の灰を受け該落塵灰そして他の灰を溶融し、落塵灰と他の灰が溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する落塵灰供給運転と、主灰供給装置から主灰を受けるとともに落塵灰を含まない他の灰を受け該主灰そして他の灰を溶融し、主灰と他の灰が溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する主灰供給運転とを切り替えて行うことを可能としていることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収装置において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集する落塵灰捕集装置と、
落塵灰捕集装置から落塵灰の供給を受け落塵灰中の未燃分を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融し溶融スラグと溶融金属類を排出するガス化溶融装置と、
ガス化溶融装置から排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得る落塵灰由来金属類回収装置とを有することを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収装置において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集する落塵灰捕集装置と、
落塵灰捕集装置から落塵灰の供給を受け落塵灰を溶融し溶融スラグと溶融金属類を排出する灰溶融装置と、
灰溶融装置から排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得る落塵灰由来金属類回収装置とを有することを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置。
<第七発明>
第一発明ないし第六発明のうちの一つの廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置と、
該金属製錬原料回収装置により回収された金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を受けて貴金属類及び有価金属類のうち少なくとも一つを製錬する金属製錬装置とを有することを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属回収装置。
<第八発明>
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収方法において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集し、
捕集された落塵灰を廃棄物ガス化溶融装置へ供給し、
廃棄物ガス化溶融装置で、廃棄物の供給を受け該廃棄物を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融するとともに、落塵灰の供給を受け落塵灰を溶融し、廃棄物の灰分と落塵灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類を排出し、
廃棄物ガス化溶融装置から排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得ることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収方法において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集し、
捕集された落塵灰を灰溶融装置へ供給し、
灰溶融装置で、落塵灰と他の灰の供給を受けてこれらを溶融し、落塵灰と他の灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出し、
灰溶融装置から排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得ることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収方法において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集し、
火格子末端部から排出される主灰を捕集し、
落塵灰を廃棄物ガス化溶融装置へ供給し、
主灰を廃棄物ガス化溶融装置へ供給し、
廃棄物ガス化溶融装置で、廃棄物の供給を受け廃棄物を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融するとともに、落塵灰の供給を受け該落塵灰を溶融し、廃棄物の灰分と落塵灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する落塵灰供給運転と、廃棄物の供給を受け廃棄物を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融するとともに、主灰の供給を受け該主灰を溶融し、廃棄物の灰分と主灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する主灰供給運転とを切り替えて行い、
落塵灰供給運転を行い廃棄物ガス化溶融装置へ灰として落塵灰のみを供給した際に排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得ることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収方法において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集し、
火格子末端部から排出される主灰を捕集し、
落塵灰を灰溶融装置へ供給し、
主灰を灰溶融装置へ供給し、
灰溶融装置で、落塵灰を受けるとともに主灰を含まない他の灰を受け該落塵灰そして他の灰を溶融し、落塵灰と他の灰が溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する落塵灰供給運転と、主灰を受けるとともに落塵灰を含まない他の灰を受け該主灰そして他の灰を溶融し、主灰と他の灰が溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する主灰供給運転とを切り替えて行い、
落塵灰供給運転を行い灰溶融装置へ落塵灰と主灰を含まない他の灰を供給した際に排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得ることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収方法において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集し、
落塵灰をガス化溶融装置へ供給し、
ガス化溶融装置で、落塵灰の供給を受け落塵灰中の未燃分を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融し溶融スラグと溶融金属類を排出し、
ガス化溶融装置から排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得ることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法。
火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収方法において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集し、
落塵灰を灰溶融装置へ供給し、
灰溶融装置で、落塵灰の供給を受けてこれを溶融し、溶融スラグと溶融金属類とを排出し、
灰溶融装置から排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得ることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法。
<第十四発明>
第八ないし第十三発明のうちの一つの廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法に加え、回収された金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を受けて貴金属類及び有価金属類のうち少なくとも一つを製錬することを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属回収方法。
(1)廃棄物ガス化溶融炉で落塵灰中の未燃有機物が燃焼され、灰分と不燃物(陶磁器片、ガラス片等)は溶融してスラグに移行するため、落塵灰を溶融して生成する溶融金属類を冷却して得る落塵灰由来金属類は、貴金属類や有価金属類の含有率が高くなり品位が上昇して、金属製錬原料として高価値であり、販売価格が高くなる。
(2)落塵灰に含まれていた亜鉛、鉛が揮発し排ガスとともに廃棄物ガス化溶融炉の炉外へ排出されるため、落塵灰由来金属類には、銅の製錬時に忌避物質となる亜鉛、鉛の含有率が低くなり、銅製錬原料としての価値が高くなる。
(3)落塵灰から揮発した亜鉛、鉛は、気体状態から固化しダストに付着して溶融飛灰に移行することとなり、廃棄物ガス化溶融炉の後流に設けられた集塵機で捕集された溶融飛灰中の亜鉛、鉛の含有率が高くなり、溶融飛灰を亜鉛、鉛の製錬原料として山元還元する際に価値が高くなる。
(4)このように落塵灰を、廃棄物を熱分解して生じる灰分とともに溶融し冷却して得る落塵灰由来金属類を用いて、貴金属類や有価金属類の製錬原料として資源化することにより、落塵灰をそのまま資源化することに比べて、貴金属類や有価金属類を濃縮していることになり、金属製錬原料としての価値が高くなり資源化業者に売却する際の収益が向上する。また、廃棄物焼却処理における貴金属類や有価金属類の回収、資源化において、全体的にCO2排出量を削減することができる。
<火格子式廃棄物焼却炉>
火格子式廃棄物焼却炉Iは、火格子上に供給された廃棄物が火格子上を移送されながら焼却される炉である。すなわち、投入ホッパ11より投入された廃棄物Wは給塵装置12によって焼却炉本体13の火格子14上に連続的に供給され、火格子14上を移送されている間に燃焼・灰化される。
火格子14の直下にホッパ21が設けられ、このホッパ21は火格子14下から燃焼用空気(図中矢印で示す)を吹き込むための風箱を兼ねており、炉長方向(図にて左右方向)に複数に分割して設けられている。落塵灰捕集装置IIAはこのホッパ21を有し、火格子14の隙間および燃焼用空気の噴出口17(図3参照)から図2で白抜き矢印で示すように落下する落塵灰A1がこのホッパ21により捕集・貯留されるようになっている。該ホッパ21は、図示の例では4基設けられており、各ホッパ21はその下部にダンパ22が設けられている。さらに、全ホッパ21の下部には落塵灰A1を落塵灰貯留槽23へ搬送するための搬送コンベア24が設けられている。搬送コンベア24はスクレーパコンベアやスクリューコンベアなどとすることができる。
主灰捕集装置IIBは、廃棄物焼却炉Iの灰排出部15の下方に位置して主灰A2の落下を受けて該主灰A2を例えば水封式で冷却処理する主灰冷却処理装置25と、該主灰冷却処理装置25から主灰を受けて貯留する主灰貯留槽26とを有している。廃棄物焼却炉Iの灰排出部15から排出された主灰A2は、水封式の主灰冷却処理装置25に投入され、適宜主灰A2の冷却処理が行われ、その後、プッシャー等の灰出し装置(図示せず)により主灰冷却処理装置25から主灰A2が排出され、主灰貯留槽26へ搬送され、貯留される。かくして、落塵灰A1は落塵灰貯留槽23、主灰A2は主灰貯留槽26に貯留される。
本実施形態では、落塵灰貯留槽23には落塵灰搬送手段71、主灰貯留槽26には主灰搬送手段72が接続されて設けられており、落塵灰A1そして主灰A2をそれぞれ後述の廃棄物ガス化溶融装置IVにもち込まれるようになっている。これらの落塵灰搬送手段71そして主灰搬送手段72は、廃棄物焼却炉Iと廃棄物ガス化溶融装置IVの両者が同一敷地にあって近接して設けられているときには、搬送コンベアとして両者を結んでもよく、遠隔にあるときには、トラック等の運搬手段を用いてもよい。また、落塵灰搬送手段71そして主灰搬送手段72は、本発明では必須ではなく、落塵灰A1そして主灰A2がそれぞれ直接に、又は別の手段により廃棄物ガス化溶融装置IVに供給されるようになっていてもよい。
本発明の実施形態に用いる廃棄物ガス化溶融装置IVは、廃棄物と落塵灰と主灰を処理対象物として供給し、廃棄物を熱分解、ガス化、燃焼し、廃棄物の灰分と落塵灰、または、廃棄物の灰分と主灰を溶融するシャフト炉式廃棄物ガス化溶融炉40と、その周辺装置とを備えている。
落塵灰由来金属類回収装置Vは以下に記載する水砕水槽、選別装置及び落塵灰由来金属類貯留槽を有する。廃棄物ガス化溶融炉40の下部に設けられた出滓口40Cには、その下方に位置する水砕水槽45が接続されている。該水砕水槽45は水槽底部から斜めに上昇する搬送部(図示せず)を有し、その上端からは排出筒が垂下していて、出滓口40Cから落下する溶融スラグと溶融金属類を水砕水で冷却し粒化し、粒化したスラグと金属類は搬送部により搬送され、排出筒から落下排出される。
金属製錬装置VIは落塵灰由来金属類製錬装置51を有していて、上記落塵灰由来金属類貯留槽48に貯留された落塵灰由来金属類が落塵灰由来金属類製錬装置51へ供給され、落塵灰由来金属類を製錬原料として貴金属類及び有価金属類を回収するようになっている。廃棄物ガス化溶融装置IVを運用する事業者から金属製錬装置VIを運用する金属製錬事業者等へ落塵灰由来金属類を製錬原料として販売するように取引することもできる。
このような廃棄物ガス化溶融炉40では、火格子式廃棄物焼却炉Iに接続された落塵灰貯留装置23から落塵灰が、主灰貯留槽26から主灰が、それぞれ落塵灰搬送手段71そして主灰搬送手段72により廃棄物ガス化溶融炉40の灰供給装置41Dへ搬送され、該灰供給装置41Dの切り換えのもとで、廃棄物ガス化溶融炉40の炉内へ投入される。
廃棄物ガス化溶融炉40の出滓口40Cから排出された溶融スラグと溶融金属類は、炉外に設けられた水砕水槽45に供給され冷却固化され、粒化されたスラグと金属類が生成される。スラグと金属類とが混合されて水砕水槽45から排出され、磁力選別等の選別装置46によりスラグと金属類とに分離され、スラグはスラグ貯留槽47に貯留される。
落塵灰由来金属類は金属製錬原料として回収され、さらに落塵灰由来金属類製錬装置51に供給され、落塵灰由来金属類から貴金属類、有価金属類が回収される。落塵灰由来金属類は貴金属類、有価金属類の含有率が高く、金属製錬原料としての品位が高く高価格で売却することができる。また、落塵灰由来金属類を原料として金属製錬を行う前に、公知の磁力選別、アルミ選別、比重選別などの選別を行って、混在する鉄や、アルミニウムを選別分離してもよい。
IIA 落塵灰捕集装置
IIB 主灰捕集装置
III 落塵灰供給装置(灰供給装置)
IV 廃棄物ガス化溶融装置(灰溶融装置)
V 落塵灰由来金属類回収装置
VI 金属製錬装置
48 落塵灰由来金属類貯留装置
49 主灰由来金属類貯留装置
71 落塵灰搬送手段
72 主灰搬送手段
Claims (8)
- 火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収装置において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集する落塵灰捕集装置と、
火格子末端部から排出される主灰を捕集する主灰捕集装置と、
廃棄物をガス化溶融する廃棄物ガス化溶融装置と、
落塵灰捕集装置から落塵灰を受けてこれを廃棄物ガス化溶融装置へ供給する落塵灰供給装置と、
主灰捕集装置から主灰を受けてこれを廃棄物ガス化溶融装置へ供給する主灰供給装置と、
廃棄物ガス化溶融装置へ灰として落塵灰のみを供給した際に排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得る落塵灰由来金属類回収装置とを有し、
廃棄物ガス化溶融装置は、廃棄物の供給を受け廃棄物を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融するとともに、灰として落塵灰供給装置から落塵灰を受け該落塵灰を溶融し、廃棄物の灰分と落塵灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する落塵灰供給運転と、灰として主灰供給装置から主灰を受け該主灰を溶融し、廃棄物の灰分と主灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する主灰供給運転とを切り替えて行うことを可能としていることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置。 - 火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収装置において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集する落塵灰捕集装置と、
火格子末端部から排出される主灰を捕集する主灰捕集装置と、
灰を溶融する灰溶融装置と、
落塵灰捕集装置から落塵灰を受けてこれを灰溶融装置へ供給する落塵灰供給装置と、
主灰捕集装置から主灰を受けてこれを灰溶融装置へ供給する主灰供給装置と、
灰溶融装置へ落塵灰と、主灰を含まない他の灰を供給した際に排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得る落塵灰由来金属類回収装置とを有し、
灰溶融装置は、落塵灰供給装置から落塵灰を受けるとともに主灰を含まない他の灰を受け該落塵灰そして他の灰を溶融し、落塵灰と他の灰が溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する落塵灰供給運転と、主灰供給装置から主灰を受けるとともに落塵灰を含まない他の灰を受け該主灰そして他の灰を溶融し、主灰と他の灰が溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する主灰供給運転とを切り替えて行うことを可能としていることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置。 - 火格子式廃棄物焼却炉を備える場所から廃棄物ガス化溶融装置又は灰溶融装置を備える場所へ落塵灰を搬送する落塵灰搬送手段と主灰を搬送する主灰搬送手段とを有することとする請求項1又は請求項2に記載の廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置。
- 請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収装置と、
該金属製錬原料回収装置により回収された金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を受けて貴金属類及び有価金属類のうち少なくとも一つを製錬する金属製錬装置とを有することを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属回収装置。 - 火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収方法において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集し、
火格子末端部から排出される主灰を捕集し、
落塵灰を廃棄物ガス化溶融装置へ供給し、
主灰を廃棄物ガス化溶融装置へ供給し、
廃棄物ガス化溶融装置で、廃棄物の供給を受け廃棄物を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融するとともに、落塵灰の供給を受け該落塵灰を溶融し、廃棄物の灰分と落塵灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する落塵灰供給運転と、廃棄物の供給を受け廃棄物を熱分解、ガス化、燃焼し、灰分を溶融するとともに、主灰の供給を受け該主灰を溶融し、廃棄物の灰分と主灰とが溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する主灰供給運転とを切り替えて行い、
落塵灰供給運転を行い廃棄物ガス化溶融装置へ灰として落塵灰のみを供給した際に排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得ることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法。 - 火格子式廃棄物焼却炉から排出される焼却灰から金属製錬原料を回収する金属製錬原料回収方法において、
火格子の隙間および火格子の燃焼用空気の噴出口から落下する落塵灰を捕集し、
火格子末端部から排出される主灰を捕集し、
落塵灰を灰溶融装置へ供給し、
主灰を灰溶融装置へ供給し、
灰溶融装置で、落塵灰を受けるとともに主灰を含まない他の灰を受け該落塵灰そして他の灰を溶融し、落塵灰と他の灰が溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する落塵灰供給運転と、主灰を受けるとともに落塵灰を含まない他の灰を受け該主灰そして他の灰を溶融し、主灰と他の灰が溶融して生成される溶融スラグと溶融金属類とを排出する主灰供給運転とを切り替えて行い、
落塵灰供給運転を行い灰溶融装置へ落塵灰と主灰を含まない他の灰を供給した際に排出される溶融金属類を冷却して金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を得ることを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法。 - 火格子式廃棄物焼却炉を備える場所から廃棄物ガス化溶融装置又は灰溶融装置を備える場所へ落塵灰と主灰を搬送することとする請求項5又は請求項6に記載の廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法。
- 請求項5ないし請求項7のうちの一つに記載の廃棄物焼却灰からの金属製錬原料回収方法に加え、
回収された金属製錬原料としての落塵灰由来金属類を受けて貴金属類及び有価金属類のうち少なくとも一つを製錬することを特徴とする廃棄物焼却灰からの金属回収方法。
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