JP6390446B2 - 回転電機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、巻線界磁型回転電機に適用される制御装置に関する。
従来から、界磁電流が流れる界磁巻線を有する回転子と、電機子電流が流れる電機子巻線を有する固定子とを備える巻線界磁型回転電機に対して、電力効率の改善が要求されている。この要求を実現すべく、下記特許文献1には、電機子巻線に印加する電圧の位相と界磁電流との組み合わせからなる制御マップであって、電力損失を最小とする制御マップに基づいて、回転電機を制御する制御装置が開示されている。
特開2008−109759号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、電圧の位相と界磁電流との組み合わせからなる制御マップが必要となり、このマップの作成に膨大な工数を要することとなる。このため、電力損失を低減しつつ回転電機を制御する手法として、より簡易な手法が望まれる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、巻線界磁型回転電機における電力損失を簡易な制御で低減できる制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、界磁電流が流れる界磁巻線(11)を有する回転子(12)と、電機子電流が流れる電機子巻線(10a,10b)を有する固定子(13)とを備える回転電機(10)に適用され、前記回転電機のトルク、又は前記トルクと正の相関を有するパラメータを制御量とし、前記回転電機に要求される前記制御量が低い第1領域において、前記回転子の回転に伴い前記電機子巻線に生じる誘起電圧の振幅と、前記電機子巻線に印加される所定電圧の振幅との偏差が所定値以下となるように前記界磁電流を制御しつつ、前記制御量を目標値に制御すべく、前記電機子巻線に印加される電圧ベクトルの電圧位相を操作する第1操作手段と、前記回転電機に要求される前記制御量が前記第1領域において要求される前記制御量よりも高い第2領域において、前記制御量を前記目標値に制御すべく、前記界磁電流を操作する第2操作手段とを備えることを特徴とする。
本願発明者は、回転電機の印加電圧の振幅と誘起電圧の振幅とが近づくと、電機子電流の振幅が小さくなることを見出した。電機子電流の振幅が小さくなると、電機子電流が流れることで生じる電力損失が小さくなる。そこで上記発明では、第1操作手段により、誘起電圧の振幅と電機子巻線に印加される所定電圧の振幅との偏差が所定値以下となるように界磁電流を制御しつつ、制御量を目標値に制御すべく、電機子巻線に印加される電圧ベクトルの電圧位相を操作する。このように、上記偏差が所定値以下となるように界磁電流を制御するといった簡易な制御で電力損失を低減しつつ、制御量を目標値に制御することができる。
ここで、誘起電圧の振幅と電機子巻線に印加される所定電圧の振幅との偏差を所定値以下とする界磁電流は、比較的小さい値である。このため、制御量の目標値が高くなる場合、第1操作手段による制御量の制御では、目標値に対して制御量が不足し、制御量を目標値に追従させることができない懸念がある。そこで上記発明では、要求される制御量が低い第1領域においては、第1操作手段によって電圧位相を操作することにより制御量を目標値に制御する。一方、要求される制御量が第1領域において要求される制御量よりも高い第2領域においては、操作量を電圧位相から界磁電流に変更し、第2操作手段によって界磁電流を操作することにより制御量を目標値に制御する。これにより、目標値が高くなる場合であっても、制御量を目標値に追従させることができる。
第1実施形態にかかる車載モータ制御システムの全体構成図。 電流振幅−界磁電流特性を示す図。 印加電圧を変化させた場合の電流振幅−界磁電流特性を示す図。 界磁電流を変化させた場合の電圧制限円と等トルク線とを示す図。 界磁電流を変化させた場合の電圧制限円と等トルク線とを示す図。 低トルク制御を示すブロック図。 銅損及び鉄損を含む合計損失と電気角速度とのdq座標系上の関係を示す図。 高トルク制御を示すブロック図。 電気角速度、バッテリ電圧及びインダクタンスを変化させた場合のトルク−電圧位相特性を示す図。 低トルク制御及び高トルク制御の切替処理を示すフローチャート。 切替処理の一例を示すタイムチャート。 第1実施形態にかかる効果を示す図。 第2実施形態にかかる低トルク制御から高トルク制御への切替処理を示すフローチャート。 界磁巻線等の等価回路を示す図。 切替処理の一例を示すタイムチャート。 第3実施形態にかかる低トルク制御から高トルク制御への切替処理を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる制御装置を車載主機としてエンジンを備える車両に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ10は、多相多重巻線を有する巻線界磁型回転電機であり、具体的には、3相2重巻線を有する巻線界磁型同期モータである。本実施形態では、モータ10として、スタータ及びオルタネータ(発電機)の機能を統合したISG(Integrated Starter Generator)を想定している。特に本実施形態では、エンジン20の初回の始動に加えて、所定の自動停止条件が成立する場合にエンジン20を自動停止させ、その後、所定の再始動条件が成立する場合にエンジン20を自動的に再始動させるアイドリングストップ機能を実行する場合にも、モータ10がスタータとして機能する。なお、本実施形態では、モータ10として、突極型のものを用いている。
モータ10を構成するロータ12(回転子)は、界磁巻線11を備え、また、エンジン20のクランク軸20aと動力伝達が可能とされている。本実施形態において、ロータ12は、ベルト21等を介してクランク軸20aに機械的に接続されている。
モータ10のステータ13(固定子)には、2つの電機子巻線群(以下、第1巻線群10a、第2巻線群10b)が巻回されている。第1,第2巻線群10a,10bに対して、ロータ12が共通とされている。第1巻線群10a及び第2巻線群10bのそれぞれは、異なる中性点を有する3相巻線からなる。なお、本実施形態では、第1巻線群10aと第2巻線群10bとが同一の構成とされている。このため、第1巻線群10aを構成する巻線のそれぞれのターン数と、第2巻線群10bを構成する巻線のターン数とが等しく設定されている。
モータ10には、第1巻線群10a及び第2巻線群10bのそれぞれに対応した2つの電力変換回路(以下、第1インバータINV1、第2インバータINV2)が電気的に接続されている。詳しくは、第1巻線群10aには、第1インバータINV1が接続され、第2巻線群10bには、第2インバータINV2が接続されている。第1インバータINV1及び第2インバータINV2のそれぞれには、共通の直流電源である高圧バッテリ22が接続されている。高圧バッテリ22には、昇圧型DCDCコンバータ23によって昇圧された低圧バッテリ24の出力電圧が印加可能とされている。低圧バッテリ24(例えば、鉛蓄電池)の出力電圧は、高圧バッテリ22(例えば、リチウムイオン蓄電池)の出力電圧よりも低く設定されている。
第1インバータINV1は、第1のU,V,W相高電位側スイッチSUp1,SVp1,SWp1と、第1のU,V,W相低電位側スイッチSUn1,SVn1,SWn1との直列接続体を3組備えている。U,V,W相における上記直列接続体の接続点は、第1巻線群10aのU,V,W相の端子に接続されている。本実施形態では、各スイッチSUp1〜SWn1として、NチャネルMOSFETを用いている。そして、各スイッチSUp1〜SWn1にはそれぞれ、ダイオードDUp1〜DWn1が逆並列に接続されている。なお、各ダイオードDUp1〜DWn1は、各スイッチSUp1〜SWn1のボディーダイオードであってもよい。また、各スイッチSUp1〜SWn1としては、NチャネルMOSFETに限らず、例えばIGBTであってもよい。
第2インバータINV2は、第1インバータINV1と同様に、第2のU,V,W相高電位側スイッチSUp2,SVp2,SWp2と、第2のU,V,W相低電位側スイッチSUn2,SVn2,SWn2との直列接続体を3組備えている。U,V,W相における上記直列接続体の接続点は、第2巻線群10bのU,V,W相の端子に接続されている。本実施形態では、各スイッチSUp2〜SWn2として、NチャネルMOSFETを用いている。そして、各スイッチSUp2〜SWn2にはそれぞれ、ダイオードDUp2〜DWn2が逆並列に接続されている。なお、各ダイオードDUp2〜DWn2は、各スイッチSUp2〜SWn2のボディーダイオードであってもよい。また、各スイッチSUp2〜SWn2しては、NチャネルMOSFETに限らず、例えばIGBTであってもよい。
第1,第2インバータINV1,INV2の高電位側の端子(各高電位側スイッチのドレイン側の端子)には、高圧バッテリ22の正極端子が接続されている。第1,第2インバータINV1,INV2の低電位側の端子(各低電位側スイッチのソース側の端子)には、高圧バッテリ22の負極端子が接続されている。
上記構成により、第1,第2インバータINV1,INV2は、モータ10をスタータとして力行駆動させる力行時において、高圧バッテリ22から出力された直流電圧を交流電圧に変換して第1,第2巻線群10a,10bに印加する機能を有する。また、第1,第2インバータINV1,INV2は、モータ10を発電機として回生駆動させる回生時において、第1,第2巻線群10a,10bから出力された交流電圧を直流電圧に変換して高圧バッテリ22に印加する機能を有する。
界磁巻線11には、界磁回路36によって直流電圧が印加可能とされている。界磁回路36は、界磁巻線11に印加する直流電圧を調整することにより、界磁巻線11に流れる界磁電流を制御する。
本実施形態にかかる制御システムは、回転角センサ30、電圧センサ31、界磁電流センサ32、及び相電流検出部33を備えている。回転角センサ30は、モータ10の回転角(電気角)を検出する回転角検出手段である。電圧センサ31は、高圧バッテリ22の端子間電圧(以下、バッテリ電圧)を検出する電圧検出手段である。界磁電流センサ32は、界磁巻線11に流れる界磁電流を検出する界磁電流検出手段である。相電流検出部33は、第1巻線群10aの各相電流(3相固定座標系における第1巻線群10aに流れる電流)と、第2巻線群10bの各相電流とを検出する相電流検出手段である。なお、回転角センサ30としては、例えばレゾルバを用いることができる。また、界磁電流センサ32及び相電流検出部33としては、例えば、カレントトランスや抵抗器を備えるものを用いることができる。
上記各種センサの検出値は、制御装置40に取り込まれる。制御装置40は、中央処理装置(CPU)やメモリを備え、メモリに格納されたプログラムをCPUにて実行するソフトウェア処理手段である。制御装置40は、モータ10の制御量をその目標値に制御すべく、これら各種センサの検出値に基づき、第1インバータINV1及び第2インバータINV2を操作する操作信号を生成して出力する。なお、図1には、第1インバータINV1の各スイッチSUp1〜SWn1を操作する信号を第1操作信号gUp1〜gWn1として示し、第2インバータINV2の各スイッチSUp2〜SWn2を操作する信号を第2操作信号gUp2〜gWn2として示している。なお、上記界磁回路36は、制御装置40に内蔵されていてもよいし、制御装置40に対して外付けされていてもよい。
本実施形態では、モータ10の制御量を、力行時においてクランク軸20aに出力するトルクとし、回生時において発電電力(トルクと正の相関を有するパラメータ)とする。このため、制御装置40は、力行時において、モータ10の出力トルクをその目標値である目標トルクTtgtに制御し、回生時において、モータ10の発電電力をその目標値である目標電力Ptgtに制御する。ちなみに、モータ10の制御量を、力行時においてモータ10に入力される電力(消費電力)としたり、回生時において、クランク軸20aからモータ10に入力されるトルク(発電に伴うロストルク)としたりしてもよい。
制御装置40は、低トルク制御(「第1操作手段」に相当)と高トルク制御(「第2操作手段」に相当)とを切り替えて行う。低トルク制御では、制御量(出力トルク,発電電力)が小さい低トルク領域において、各巻線群10a,10bに印加される電圧の振幅が一定値にされつつ、制御量を目標値にフィードバック制御すべく各インバータINV1,INV2の電圧ベクトルの電圧位相が操作される。低トルク制御では、さらに、界磁電流センサ32によって検出された界磁電流Ifrが、各巻線群10a,10bに電流が流れることで生じる電力損失を小さくする最適電流Ioptに制御される。
一方、高トルク制御では、要求される制御量が低トルク領域において要求される制御量よりも大きい高トルク領域において、制御量を目標値にフィードバック制御すべく界磁電流Ifrが操作される。以下、低トルク制御及び高トルク制御について説明した後、制御装置40における各トルク制御の詳細について説明する。
<1.低トルク制御について>
まず、低トルク制御について説明する。最初に、低トルク制御における操作量を、界磁電流Ifrではなく、各インバータINV1,INV2の電圧ベクトルの電圧位相とした理由について説明する。操作量を電圧位相とした理由は、モータ10の制御量を目標値にフィードバック制御する場合の応答性の低下を回避するためである。詳しくは、界磁巻線11は、各巻線群10a,10bに比べて、ターン数が多いことによりリアクタンス値が大きく、回路の時定数が大きい。このため、界磁電流Ifrを操作して制御量を目標値にフィードバック制御すると、制御量の応答性が低下する。このため、低トルク制御における操作量を電圧位相とした。
ちなみに、電圧ベクトルは、dq座標系において、d軸電圧とq軸電圧とからなるベクトルのことである。また、本実施形態において、電圧位相は、dq座標系において、q軸の正方向を基準とし、この基準から反時計回りの方向(q軸の正方向からd軸の負方向へと回転する方向)が正方向として定義されている。すなわち、電圧ベクトルのq軸電圧が正であってかつ電圧ベクトルがq軸と重なる場合、電圧位相は0となる。
続いて、図2〜図4を用いて、電力損失(銅損)を最小とする最適電流Ioptについて説明する。
図2に、モータ10の制御量(例えば発電電力)を一定値とする条件、及びモータ10の印加電圧の振幅を一定値(48V)とする条件を課した場合における界磁電流Ifと電流振幅Iaとの関係を示す。ここで、電流振幅Iaとは、d軸電流Idとq軸電流Iqとの組によって表される電流ベクトルの大きさのことである。
図2(a)に示すように、電流振幅Iaが最小となる界磁電流Ifが存在する。詳しくは、界磁電流Ifが0から増加するに連れて電流振幅Iaがその最小値となった後、界磁電流Ifがさらに増加すると、界磁電流Ifの増加に連れて電流振幅Iaは増加する。これは、界磁電流Ifをさらに増加させると、d軸電流Idが負方向に増加し、モータ10の無駄なトルクが大きくなるためである。
また、図2(b)には、図2(a)におけるモータ10の電気角速度よりも高い電気角速度の場合の電流振幅及び界磁電流の関係を示した。図2(a),(b)に示すように、電流振幅Iaが最小となる界磁電流Ifは、電気角速度ωに応じて変化する。電流振幅Iaが小さいほど、銅損が小さくなるため、電気角速度ωに基づいて最適電流Ioptを設定することにより、銅損を小さくすることができる。
また、電流振幅Iaが最小となる界磁電流Ifは、図3に示すように、モータ10の印加電圧によっても変化する。図3は、制御量を一定値とする条件下における印加電圧の振幅と、界磁電流Ifと、電流振幅Iaとの関係を示す図である。ここで、図3(a)における電気角速度は、図3(b)における電気角速度よりも低い。
図3(a),(b)に示すように、印加電圧の振幅(12V,24V,36V,48Vを例示)に応じて、電流振幅Iaが最小となる界磁電流Ifが変化する。ここでは、印加電圧の振幅が大きいほど、電流振幅Iaの最小値が小さくなっている。このため、モータ10の印加電圧の振幅を、制御システムにおいて可能な最大値(48V)とする場合において電流振幅Iaを最小とできる界磁電流を最適電流Ioptとして設定する。
続いて、電流振幅Iaを最小値にする最適電流Ioptの具体的な設定手法について、力行時を例にして説明する。図4に、力行時において、界磁電流Ifを3通りに設定した条件下における電圧制限円(具体的には、電圧制限円のうち、q軸電流が0以上となる部分)を示す。電圧制限円とは、モータ10の印加電圧の振幅を一定値とする電流ベクトルの軌跡のことである。なお、回生時においては、電圧制限円のうち、q軸電流が0以下となる部分が用いられる。また、図4に、界磁電流を3通りに設定した場合のそれぞれのモータ10の等トルク線もあわせて示す。
図4に示すように、各界磁電流の設定において、電圧制限円と、等トルク線との交点が、印加電圧の振幅及び目標トルクTtgtを実現するd軸電流Idとq軸電流Iqとの組み合わせ(電流ベクトル)を表す。ここで、本願発明者は、実験により、印加電圧の振幅と誘起電圧の振幅とが一致する界磁電流において、電流振幅Iaが最小になるとの知見を得た。このため、印加電圧の振幅と誘起電圧の振幅とを一致させる界磁電流を最適電流Ioptに設定することにより、銅損を最小化する。
詳しくは、d軸電流Idは、下式(eq1)にて表すことができる。
上式(eq1)において、φ(If)は界磁電流Ifにより生じる鎖交磁束(界磁磁束)を示し、Ld,Lqは各巻線群10a,10bのd,q軸インダクタンスを示し、Vaはモータ10の印加電圧の振幅を示す。電圧制限円は、上式(eq1)を用いてdq座標系に表すことができる。上式(eq1)において「Id=Iq=0」とすると、下式(eq2)が導かれる。
上式(eq2)において、ωは電気角速度を示す。また、「φ(If)=Lf×If」の関係から下式(eq3)が成立する。
上式(eq3)において、Lfは界磁巻線11の自己インダクタンスを示す。上式(eq2),(eq3)から下式(eq4)が導かれる。
上式(eq4)は、モータ10の印加電圧の振幅Vaと、モータ10の誘起電圧の振幅とが一致することから導かれたものである。上式(eq4)に基づいて界磁電流(最適電流Iopt)を設定することにより、電流振幅Iaを最小とすることができる。ここで、上式(eq4)の導出にあたって、「Id=Iq=0」としている。つまり、印加電圧の振幅と誘起電圧の振幅とが一致すると、電圧制限円の右端がdq座標系の原点と重なり、電圧制限円がq軸に接する。この場合、電圧制限円と、等トルク線との交点も原点に近くなる。また、その交点におけるd軸電流Idが略0となる。このため、モータ10の無駄なトルクを低減でき、電力損失を低減できる。
<2.高トルク制御について>
次に、高トルク制御について説明する。界磁電流Ifrが最適電流Ioptに制御される低トルク制御において、制御量の目標値が増加すると、dq座標系の原点から電圧制限円の頂点(図4に、力行時における頂点Aを記載)に向かって電流ベクトルを移動させることで制御量(例えば出力トルク)が増加する。しかしながら、制御量の最大値は、電圧制限円の頂点Aのq軸電流Iqによって制限される。
そこで、制御装置40は、高トルク領域において、制御量を目標値に制御すべく、界磁電流Ifrを最適電流Ioptよりも大きい電流に制御する高トルク制御を行う。ここで、図5に、力行時において、界磁電流が、最適電流Ioptよりも大きい3通りの電流のそれぞれとされる場合の電圧制限円の一部及び等トルク線を示す。各界磁電流の設定において、電圧制限円と、等トルク線との交点が、印加電圧の振幅及び目標トルクTtgtを実現するd軸電流Idとq軸電流Iqとの組み合わせ(電流ベクトル)を表す。界磁電流が大きくなるに連れて、電圧制限円はd軸負方向にq軸から離れていく。図5には、各界磁電流の設定における電圧制限円と等トルク線との交点をB1,B2,B3にて例示した。
<3.制御装置における処理について>
図6に、制御装置40における低トルク制御のブロック図を示す。詳しくは、図6に、力行時におけるブロック図を示す。
2相変換部40aは、回転角センサ30によって検出された電気角θeと、相電流検出部33によって検出された第1巻線群10aの各相電流とに基づいて、第1巻線群10aに対応する固定座標系におけるU,V,W相電流を、dq座標系における第1d軸電流Id1と、第1q軸電流Iq1とに変換する。また、2相変換部40aは、電気角θeと、相電流検出部33によって検出された第2巻線群10bの各相電流とに基づいて、第2巻線群10bに対応する固定座標系におけるU,V,W相電流を、dq座標系における第2d軸電流Id2と、第2q軸電流Iq2とに変換する。
トルク推定部40bは、各d,q軸電流Id1,Iq1,Id2,Iq2、及び界磁電流Ifrを入力として、下式(eq5)を用いてモータ10の推定トルクTeを算出する。
上式(eq5)において、Pnはモータ10の極対数を示し、Mfは各巻線群10a,10bのそれぞれと界磁巻線11との間におけるd軸上の相互インダクタンスを示し、Mdは第1,第2巻線群10a,10b間におけるd軸上の相互インダクタンスを示し、Mqは第1,第2巻線群10a,10b間におけるq軸上の相互インダクタンスを示す。
トルク偏差算出部40cは、推定トルクTeと目標トルクTtgtとの偏差であるトルク偏差ΔTを算出する。具体的には、目標トルクTtgtから推定トルクTeを減算することでトルク偏差ΔTを算出する。トルク制御器40dは、トルク偏差ΔTに基づいて、推定トルクTeを目標トルクTtgtにフィードバック制御するための操作量として、電圧ベクトルの電圧位相δrを算出する。具体的には例えば、トルク偏差ΔTに基づく比例積分微分制御によって電圧位相δrを算出すればよい。
変調器40eは、トルク制御器40dによって算出された電圧位相δrに基づいて、推定トルクTeを目標トルクTtgtに制御するための第1操作信号gUp1〜gWn1と第2操作信号gUp2〜gWn2とを生成する。変調器40eは、生成された第1操作信号gUp1〜gWn1を第1インバータINV1に出力し、生成された第2操作信号gUp2〜gWn2を第2インバータINV2に出力する。
一方、速度算出部40fは、電気角θeの微分演算によって電気角速度ωを算出する。
最適電流設定部40gは、電気角速度ωと、電圧センサ31によって検出されたバッテリ電圧VDCとに基づいて、低トルク制御における界磁電流の目標値である上記最適電流Ioptを設定する。具体的には、上式(eq4)を元に、「VDC/(ω×Lf)」の式を用いて最適電流Ioptを設定する。これにより、例えばモータ10をスタータとして駆動させることにより、高圧バッテリ22の端子間電圧が大きく低下する場合であっても、バッテリ電圧VDCに応じた適切な最適電流Ioptを簡易に算出することができる。
界磁補正量算出部40hは、電気角速度ωが高い場合、電気角速度ωが低い場合よりも界磁補正量Δcf(≧0)を大きく算出する。具体的には、電気角速度ωが高いほど、界磁補正量Δcfを大きく算出する。この処理は、銅損に加え、鉄損を低減するための処理である。図7に、dq座標系における銅損及び鉄損を含む合計損失の概略図を示す。電気角速度ωが高い場合、電気角速度ωが低い場合と比較して、dq座標系において鉄損が大きい領域がd軸負方向にずれる。このため、図7に示すように、電気角速度ωが高い場合、電気角速度ωが低い場合と比較して、合計損失が大きい領域がd軸負方向にずれる。したがって、銅損に加え、鉄損も加味した合計損失を低減するには、電気角速度ωに応じて最適電流Ioptを補正する必要がある。このため、界磁補正量算出部40hを制御装置40に備えた。
界磁補正部40iは、最適電流設定部40gによって設定された最適電流Ioptに界磁補正量Δcfを加算して出力する。なお本実施形態において、界磁補正量算出部40h及び界磁補正部40iが「補正手段」に相当する。
界磁偏差算出部40jは、界磁補正部40iの出力値「Iopt+Δcf」と界磁電流Ifrとの偏差である界磁偏差ΔIfを算出する。具体的には、上記出力値「Iopt+Δcf」から界磁電流Ifrを減算することで界磁偏差ΔIfを算出する。
界磁制御器40kは、界磁偏差ΔIfに基づいて、界磁電流Ifrを上記出力値「Iopt+Δcf」にフィードバック制御するための操作量として、界磁巻線11に印加する直流電圧指令値である界磁指令電圧Vfを算出する。本実施形態では、界磁偏差ΔIfに基づく比例積分制御によって界磁指令電圧Vfを算出する。算出された界磁指令電圧Vfは、界磁回路36に入力される。界磁回路36は、界磁巻線11に界磁指令電圧Vfを印加するように操作される。
ちなみに、回生時の低トルク制御では、モータ10の現在の発電電力Peを目標電力Ptgtにフィードバック制御するための操作量として電圧位相δrが算出される。
続いて、図8に、高トルク制御のブロック図を示す。詳しくは、図8に、力行時におけるブロック図を示す。なお、図8において、先の図6に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
目標電流設定部40mは、トルク偏差ΔTに基づいて、推定トルクTeを目標トルクTtgtにフィードバック制御するための操作量として、高トルク制御における界磁電流の目標値である目標電流Itgtを設定する。ここで、目標電流Itgtは、具体的には例えば、トルク偏差ΔTに基づく比例積分微分制御によって設定すればよい。なお、設定された目標電流Itgtは、界磁偏差算出部40jに入力される。
ちなみに、回生時の高トルク制御では、モータ10の現在の発電電力Peを目標電力Ptgtにフィードバック制御するための操作量として目標電流Itgtが設定される。
一方、最適位相設定部40lは、電気角速度ω、バッテリ電圧VDC、及び電流振幅Iaに基づいて、高トルク制御における電圧位相である最適位相δoptを設定する。最適位相δoptとは、dq座標系において、上式(eq1)に現在のバッテリ電圧VDC、現在の電気角速度ω及び現在の上記目標電流Itgtを入力することで表される電圧制限円と、等トルク線(等目標値線)との交点のうち、d軸電流の絶対値が小さい方の交点である目標点(例えば、先の図5のB1、B2又はB3)に電流ベクトルを属させる電圧位相のことである。等トルク線とは、dq座標系において、界磁電流が上記目標電流Itgtにされると仮定してかつ目標トルクTtgtを一定値とした場合における電流ベクトルの軌跡のことである。等トルク線は、例えば上式(eq5)を用いて表すことができる。最適位相設定部40lは、電気角速度ωが高いほど、最適位相δoptを大きく設定する。これは、図9(a)に示すように、電気角速度ωが高いほど、トルクがピーク値となる電圧位相が大きくなるためである。また、バッテリ電圧VDCが低いほど、最適位相δoptを大きく設定する。これは、図9(b)に示すように、バッテリ電圧VDCが低いほど、トルクがピーク値となる電圧位相が大きくなるためである。
さらに、電流振幅Iaが小さいほど、最適位相δoptを大きく設定する。これは、電流振幅Iaが大きいほど、磁気飽和の影響によりd,q軸インダクタンスLd,Lqが小さくなり、最適位相δoptが小さくなるためである。なお、電流振幅Iaは、例えば、第1d軸電流Id1及び第1q軸電流Iq1の組、又は第2d軸電流Id2及び第2q軸電流Iq2の組に基づいて算出すればよい。
なお、本実施形態では、モータ10のd,q軸インダクタンスLd,Lqが大きいほど、最適位相δoptを大きく設定する。これは、図9(c)に示すように、インダクタンスLd,Lqが大きいほど、トルクがピーク値となる電圧位相が大きくなるためである。また、最適位相δoptは、例えば、電気角速度ω、バッテリ電圧VDC、電流振幅Ia及びインダクタンスLd,Lqと最適位相δoptとが関係付けられたマップを用いて設定すればよい。
ちなみに、回生時における最適位相δoptとは、dq座標系において、等電力線(等目標値線)と、上式(eq1)を用いて表される電圧制限円との交点のうち、d軸電流の絶対値が小さい方の交点である目標点に電流ベクトルを属させる電圧位相のことである。等電力線とは、dq座標系において、界磁電流が上記目標電流Itgtにされると仮定してかつ目標電力Ptgtを一定値とした場合における電流ベクトルの軌跡のことである。
先の図8の説明に戻り、最適位相設定部40lによって設定された最適位相δoptは、変調器40eに入力される。変調器40eは、最適位相δoptに基づいて、第1操作信号gUp1〜gWn1と、第2操作信号gUp2〜gWn2とを生成する。
続いて、図10を用いて、低トルク制御と高トルク制御との切替処理について説明する。図10は、切替処理のフローチャートである。この処理は、制御装置40によって例えば所定の処理周期で繰り返し実行される。なお、図10では、力行時を例にして説明する。
この一連の処理では、まずステップS10において、低トルク制御が行われているか否かを判断する。
ステップS10において肯定判断した場合には、ステップS11に進み、最適位相δopt(「判定位相」に相当)を算出する。ここで最適位相δoptは、先の図8の最適位相設定部40lによって算出すればよい。なお本実施形態において、本ステップの処理が「判定位相算出手段」に相当する。
続くステップS12では、トルク制御器40dによって算出された電圧位相δrが、ステップS11で算出された最適位相δoptを超えたか否かを判断する。この処理は、低トルク制御から高トルク制御への切り替えタイミングであるか否かを判断するための処理である。ステップS12において肯定判断した場合には、ステップS13に進み、低トルク制御から高トルク制御に切り替える。なお本実施形態において、ステップS12,S13の処理が「第1切替手段」に相当する。
一方、ステップS10において否定判断した場合には、高トルク制御が現在行われていると判断し、ステップS14に進む。ステップS14では、最適電流Iopt(「判定電流」に相当)を算出する。ここで最適電流Ioptは、先の図6の最適電流設定部40gによって算出すればよい。なお本実施形態において、本ステップの処理が「判定電流算出手段」に相当する。
続くステップS15では、目標電流設定部40mによって設定された目標電流Itgtが、ステップS14で算出された最適電流Iopt未満になったか否かを判断する。この処理は、高トルク制御から低トルク制御への切り替えタイミングであるか否かを判断するための処理である。ステップS15において肯定判断した場合には、ステップS16に進み、高トルク制御から低トルク制御に切り替える。なお本実施形態において、ステップS15,S16の処理が「第2切替手段」に相当する。
図11に、本実施形態にかかる力行時の切替処理の一例を示す。
図示される例では、時刻t1において目標トルクTtgtがステップ状に増加し、低トルク制御によって推定トルクTeが目標トルクTtgtにフィードバック制御される。その後、時刻t2において、電圧位相δrが最適位相δoptを超えたと判断(先の図10のステップS12で肯定判断)されることで、低トルク制御から高トルク制御に切り替えられる。本実施形態では、トルク制御の切り替え時において、モータ10のトルク変動が発生していない。これは、低トルク制御から高トルク制御への切り替えに用いる判定値を、高トルク制御で用いられる最適位相δoptとすることにより、制御の切り替え前後における電圧位相の変化量を0に近づけているためである。
図12を用いて、本実施形態にかかる低トルク制御でのモータ10の電力効率と界磁電流Ifとを示す。ここで図12には、電力効率の最高効率と、最高効率に対応する界磁電流とをあわせて示す。最高効率とは、本願発明者が、界磁電流を様々な値に設定して最大となる電力効率を探索することにより得られた電力効率のことである。
図12に示すように、界磁電流を様々な値に設定し、多くの工数をかけて得られた最高効率に対応する界磁電流と、本実施形態にかかる上式(eq4)から簡易に定まる界磁電流とは略一致する。このため、本実施形態の電力効率と最高効率とが略一致する。すなわち、本実施形態によれば、膨大な工数をかけて界磁電流を規定するマップを作成することなく、簡易な制御で電力損失を低減することができる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)低トルク領域において、低トルク制御により、誘起電圧の振幅とモータ10の印加電圧の振幅との偏差が所定値以下となるように界磁電流Ifrを制御しつつ、制御量を目標値に制御すべく電圧位相δrを操作した。これにより、電流振幅を最小とする界磁電流を算出するためのマップが不要となるため、簡易な制御で電力損失を低減しつつ制御量を目標値に制御することができる。
一方、高トルク領域において、高トルク制御により、界磁電流Ifrを操作することにより制御量を目標値に制御した。これにより、目標値が高くなる場合であっても、制御量を目標値に適切に追従させることができる。
(2)低トルク制御において、電気角速度ωに基づいて、誘起電圧の振幅とモータ10の印加電圧の振幅とを一致させる界磁電流である最適電流Ioptを設定した。これにより、モータ10における電力損失の低減効果をより高めることができる。
(3)低トルク制御において、電気角速度ωに基づいて、モータ10の鉄損が小さくなる方向に最適電流Ioptを補正した。このため、モータ10の銅損に加え、鉄損も効果的に低減することができる。
(4)高トルク制御において、電圧制限円においてq軸電流Iqの絶対値が最大となる頂点、又は頂点からq軸側に電流ベクトルが属するように電圧位相を調整しつつ、制御量を目標値にフィードバック制御すべく界磁電流Ifrを操作した。電圧制限円においてq軸電流Iqの絶対値が最大となる頂点よりもq軸とは反対側に電流ベクトルが属するように電圧位相を設定すると、無駄なd軸電流を増加させることとなり、電力損失が増大する。このため、本実施形態によれば、電力損失の低減効果をより高めることができる。
特に本実施形態では、高トルク制御において、電圧位相を最適位相δoptに調整したため、電力損失を低減しつつ、制御量を大きくすることができる。
(5)高トルク制御において、電気角速度ω、電流振幅Ia、バッテリ電圧VDC及びインダクタンスLd,Lqに基づいて、最適位相δoptを設定した。このため、制御量をより高めることができる。
(6)低トルク制御中において電圧位相δrが最適位相δoptを超えたと判断された場合、低トルク制御から高トルク制御に切り替えた。また、高トルク制御中において目標電流Itgtが最適電流Iopt未満になったと判断された場合、高トルク制御から低トルク制御に切り替えた。これにより、制御の切り替え時におけるモータ10のトルク変動を好適に抑制することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、低トルク制御から高トルク制御への切り替え時において、界磁電流を迅速に立ち上げる制御を行う。
図13に、本実施形態にかかる低トルク制御から高トルク制御への切替処理の手順を示す。この処理は、制御装置40によって例えば所定の処理周期で繰り返し実行される。なお、図13では、力行時を例にして説明する。
この一連の処理では、まずステップS20において、低トルク制御が現在実行されているとの第1条件と、目標トルクTtgtが前回の処理周期から所定量増加したとの第2条件との論理積が真であるか否かを判断する。ここで第2条件は、目標トルクTtgtが急増したか否かを判断するための条件である。
ステップS20において肯定判断した場合には、ステップS21に進み、現在の処理周期における目標電流Itgt[k]と、現在の処理周期における界磁電流Ifr[k]との差である電流偏差Δ[k]を算出する。本実施形態では、現在の処理周期における目標電流Itgt[k]から現在の処理周期における界磁電流Ifr[k]を減算することで電流偏差Δ[k]を算出する。ここで、界磁電流Ifr[k]は、現在の処理周期において界磁電流センサ32によって検出された界磁電流である。また、目標電流Itgt[k]は、電圧位相が最適位相設定部40lによって設定された最適位相δoptに設定されると仮定した場合に、現在の処理周期において目標電流設定部40mによって設定された目標電流である。
続くステップS22では、現在の処理周期における界磁電流Ifr[k]、界磁指令電圧Vf、及びd軸参照電流Idrefに基づいて、次回の処理周期における界磁電流の予測値(以下、予測電流Ifr[k+1])を算出する。本実施形態において、本ステップの処理が「予測手段」に相当する。詳しくは、予測電流Ifr[k+1]は、低トルク制御において、電圧位相を上記最適位相δoptまで増加させたと仮定した場合(すなわち、弱め界磁電流を増加させたと仮定した場合)における次回の処理周期の界磁電流のことである。本実施形態では、下式(eq6)を用いて予測電流Ifr[k+1]を算出する。
上式(eq6)において、Rfは界磁巻線11の巻線抵抗を示し、Tsは制御装置40の処理周期(処理タイミングの時間間隔)を示し、Vplはd軸電流と界磁電流との干渉項を示す。また、Idrefは、現在の電圧位相を最適位相δoptまで増加させた場合に想定されるd軸電流(具体的には、第1,第2巻線群10a,10bのd軸電流の合計値)を示す。上式(eq6)は、各インバータINV1,INV2のそれぞれのd軸電流を負方向に変化させることにより、干渉項Vplを正方向に増加させ、界磁電流Ifrを増加できることを示している。上式(eq6)は、界磁巻線11の電圧方程式を元にしたモデル式である。より詳しくは、下式(eq7)の電圧方程式を後退差分によって離散化することで上式(eq6)が導かれる。下式(eq7)において、「s」はラプラス演算子(微分演算子)を示す。なお、図14に、界磁巻線11の等価回路を示した。
先の図13の説明に戻り、続くステップS23では、予測電流Ifr[k+1]から現在の処理周期の界磁電流Ifr[k]を減算した値が、ステップS21で算出した電流偏差Δ[k]以上であるか否かを判断する。この処理は、電圧位相を最適位相δoptまで増加させたと仮定した場合に、次回の処理周期において界磁電流が目標電流Itgtに到達するか否かを判断するための処理である。なお、本実施形態において、本ステップの処理が「到達判断手段」に相当する。
ステップS23において否定判断した場合、上記ステップS21に戻る。一方、ステップS23において肯定判断した場合、次回の処理周期において目標電流Itgtに到達すると判断し、ステップS24に進む。ステップS24では、電圧位相を最適位相δoptまで増加させる。そして、低トルク制御から高トルク制御に切り替える。
ちなみに、高トルク制御から低トルク制御への切り替えは、上記第1実施形態と同様な切替手法で行えばよい。
図15に、本実施形態にかかる力行時の切替処理の一例を示す。詳しくは、図15(a)は電圧位相の推移を示し、図15(b)はd軸電流の推移を示し、図15(c)は界磁電流の推移を示し、図15(d)はトルクの推移を示す。なお、図15には、関連技術の各波形の推移もあわせて示した。関連技術とは、上記第1実施形態のことである。
図示される例では、低トルク制御中の時刻t1において目標トルクTtgtが急増することにより、電圧位相が上昇し始める。その後、時刻t2において、予測電流Ifr[k+1]から現在の処理周期の界磁電流Ifr[k]を減算した値が電流偏差Δ[k]以上になると判断される。このため、トルク制御器40dによって算出された電圧位相δrが最適位相δoptに到達するタイミング(時刻t3)を待たずして、電圧位相を最適位相δoptまで一気に増加させる。このため、d軸電流Idが負方向に大きく低下し、界磁電流が目標電流Itgt付近まで一気に上昇する。これにより、制御量(出力トルク)を目標値(目標トルクTtgt)に迅速に追従させることができるといった効果を得ることができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、上記第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、界磁電流を迅速に立ち上げる手法を変更する。
図16に、本実施形態にかかる低トルク制御から高トルク制御への切替処理の手順を示す。この処理は、制御装置40によって例えば所定の処理周期で繰り返し実行される。なお、図16において、先の図13に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一のステップ番号を付している。また、図16では、力行時を例にして説明する。
この一連の処理では、ステップS20において肯定判断した場合、ステップS25に進む。ステップS25では、トルク制御器40dによって算出された電圧位相δrが規定位相δa以上になるまで待機する。本実施形態において、規定位相δaは、0よりも大きくてかつ上記最適位相δoptよりも小さい予め定められた一定値である。より具体的には、規定位相δaは、現在の処理周期において電圧位相を最適位相δoptまで増加させたと仮定した場合に、次回の処理周期において界磁電流が目標電流Itgtに到達すると想定される値に設定されている。規定位相δaは、例えば予め実験等によって定められる。本実施形態において、本ステップの処理が「到達判断手段」に相当する。なお、ステップS25において肯定判断した場合、ステップS24に進む。
以上説明した本実施形態によれば、簡易な手法で界磁電流の立ち上げタイミングを把握することができる。
(その他の実施形態)
・上記各実施形態では、低トルク制御において、電機子巻線に生じる誘起電圧の振幅と電機子巻線の印加電圧の振幅とを一致させるように界磁電流を制御したがこれに限らない。例えば、誘起電圧の振幅と印加電圧の振幅との偏差を所定値以下にすることを条件として、誘起電圧の振幅を印加電圧の振幅よりもやや大きくするように界磁電流を制御してもよい。この場合、上記第1実施形態の効果に準じた効果を得ることはできる。
また例えば、誘起電圧の振幅と印加電圧の振幅との偏差を所定値以下にすることを条件として、印加電圧の振幅を誘起電圧の振幅よりもやや大きくするように界磁電流を制御してもよい。
・先の図6の界磁補正量算出部40hにおいて、電気角速度ωに加えて、電機子巻線に流れる電流(例えば、電流振幅)、バッテリ電圧VDC、及びモータの温度のうち少なくとも1つを加味して界磁補正量Δcfを算出してもよい。これは、電機子巻線に流れる電流、バッテリ電圧VDC、及びモータの温度が鉄損に影響を及ぼすためである。
・先の図8の最適位相設定部40lにおいて、最適位相δoptの設定に用いるパラメータとして、電流振幅Iaに代えて、例えばq軸電流を用いてもよい。また、最適位相設定部40lにおいて、上記パラメータとして、電気角速度ω、バッテリ電圧VDC、電流振幅Ia及びインダクタンスLd,Lqのうち、一部であってかつ少なくとも1つを用いてもよい。また、上記パラメータとして、さらにモータ10の温度を用いてもよい。
・上式(eq4)を用いて最適電流Ioptを算出する場合において、印加電圧の振幅(バッテリ電圧)を固定値として取り扱ってもよい。
・上記各実施形態においてモータが非突極機である場合、例えば、力行時におけるモータの制御量を、出力トルクに代えてq軸電流としてもよい。
・モータとしては、2重巻線モータ等の多重巻線モータに限らず、1つの電機子巻線群を備えるモータであってもよい。この場合、例えば、図1に示すモータ制御システムから第2インバータINV2を除去すればよい。さらに、モータの用途としては、スタータや発電機に限らず、車載補機の駆動用等、他の用途であってもよい。
10…モータ、11…界磁巻線、12…ロータ、13…ステータ、10a,10b…第1,第2巻線群、40…制御装置。

Claims (12)

  1. 界磁電流が流れる界磁巻線(11)を有する回転子(12)と、電機子電流が流れる電機子巻線(10a,10b)を有する固定子(13)とを備える回転電機(10)に適用され、
    前記回転電機のトルク、又は前記トルクと正の相関を有するパラメータを制御量とし、
    前記回転電機に要求される前記制御量が低い第1領域において、前記回転子の回転に伴い前記電機子巻線に生じる誘起電圧の振幅と、前記電機子巻線に印加される所定電圧の振幅との偏差が所定値以下となるように前記界磁電流を制御しつつ、前記制御量を目標値に制御すべく、前記電機子巻線に印加される電圧ベクトルの電圧位相を操作する第1操作手段と、
    前記回転電機に要求される前記制御量が前記第1領域において要求される前記制御量よりも高い第2領域において、前記制御量を前記目標値に制御すべく、前記界磁電流を操作する第2操作手段とを備えることを特徴とする回転電機の制御装置。
  2. 前記第1操作手段は、前記回転電機の電気角速度に基づいて、前記誘起電圧の振幅と前記所定電圧の振幅とを一致させるように前記界磁電流を制御する請求項1に記載の回転電機の制御装置。
  3. 前記電気角速度に基づいて、前記第1操作手段によって制御される前記界磁電流を前記回転電機の鉄損が小さくなる方向に補正する補正手段をさらに備える請求項2に記載の回転電機の制御装置。
  4. 前記回転電機のdq座標系において、前記電機子電流をd軸電流及びq軸電流の組からなる電流ベクトルで表す場合に、前記所定電圧の振幅を一定値とする前記電流ベクトルの軌跡を電圧制限円と定義し、
    前記第2操作手段は、前記電圧制限円において前記q軸電流の絶対値が最大となる頂点、又は前記電圧制限円において前記頂点から前記座標系のq軸側に前記電流ベクトルが属するように前記電圧位相を調整する処理を行いつつ、前記界磁電流を操作する請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
  5. 前記第2操作手段は、前記電圧位相を調整する処理として、前記dq座標系において、前記目標値を一定値とする前記電流ベクトルの軌跡である等目標値線と、前記電圧制限円との交点のうち、d軸電流の絶対値が小さい方の交点である目標点の近傍に前記電流ベクトルが属するように前記電圧位相を調整する処理を行う請求項4に記載の回転電機の制御装置。
  6. 前記第2操作手段は、前記回転電機の電気角速度、前記回転電機に流れる電流、及び前記電機子巻線に印加される前記所定電圧の振幅のうち少なくとも1つに基づいて、前記電圧位相を調整する請求項5に記載の回転電機の制御装置。
  7. 前記第1操作手段は、前記回転電機の電気角速度に基づいて、前記誘起電圧の振幅と前記所定電圧の振幅とを一致させるように前記界磁電流を制御し、
    前記電圧位相に基づいて、前記第1操作手段による前記制御量の制御から前記第2操作手段による前記制御量の制御に切り替える第1切替手段と、
    前記界磁電流に基づいて、前記第2操作手段による前記制御量の制御から前記第1操作手段による前記制御量の制御に切り替える第2切替手段とをさらに備える請求項5又は6に記載の回転電機の制御装置。
  8. 前記第2操作手段による前記制御量の制御中に、前記誘起電圧の振幅と前記所定電圧の振幅とを一致させる前記界磁電流である判定電流を算出する判定電流算出手段をさらに備え、
    前記第2切替手段は、前記第2操作手段によって操作される前記界磁電流が前記判定電流よりも小さくなった場合、前記第2操作手段による前記制御量の制御から前記第1操作手段による前記制御量の制御に切り替える請求項7に記載の回転電機の制御装置。
  9. 前記第1操作手段による前記制御量の制御中に、前記電圧制限円において前記目標点の近傍に前記電流ベクトルを属させる前記電圧位相である判定位相を算出する判定位相算出手段をさらに備え、
    前記第1切替手段は、前記第1操作手段によって操作される前記電圧位相が前記判定位相を超えた場合、前記第1操作手段による前記制御量の制御から前記第2操作手段による前記制御量の制御に切り替える請求項7又は8に記載の回転電機の制御装置。
  10. 前記第2操作手段によって前記制御量を前記目標値に制御する場合に要求される前記界磁電流を目標電流とし、
    前記第1操作手段による前記制御量の制御中において、前記界磁電流を流すことによって生じる界磁磁束を、前記電機子電流を流すことによって生じる磁束で打ち消す方向に前記電機子電流を増加させたと仮定した場合に、現在の前記界磁電流が前記目標電流に到達するか否かを判断する到達判断手段をさらに備え、
    前記第1切替手段は、前記到達判断手段によって前記目標電流に到達すると判断された場合、前記打ち消す方向に前記電機子電流を増加させ、前記第1操作手段による前記制御量の制御から前記第2操作手段による前記制御量の制御に切り替える請求項7に記載の回転電機の制御装置。
  11. 前記電圧制限円において前記目標点の近傍に前記電流ベクトルを属させる前記電圧位相よりも小さい値であって、現在の処理周期において前記打ち消す方向に前記電機子電流を増加させた場合に、次回の処理周期において前記界磁電流を前記目標電流の近傍に到達させることのできる前記電圧位相を規定位相とし、
    前記到達判断手段は、前記第1操作手段によって操作される前記電圧位相が増加して前記規定位相以上になったと判断したことをもって、前記界磁電流が前記目標電流に到達すると判断し、
    前記第1切替手段は、現在の前記電圧位相を、前記電圧制限円において前記目標点の近傍に前記電流ベクトルを属させる前記電圧位相まで増加させることにより、前記打ち消す方向に前記電機子電流を増加させる請求項10に記載の回転電機の制御装置。
  12. 前記第1操作手段による前記制御量の制御中に、現在の前記電圧位相を、前記電圧制限円において前記目標点の近傍に前記電流ベクトルを属させる前記電圧位相まで増加させたと仮定した場合における次回の処理周期の前記界磁電流を予測する予測手段をさらに備え、
    前記到達判断手段は、前記予測手段によって予測された前記界磁電流が前記目標電流以上になったと判断したことをもって、次回の処理周期の前記界磁電流が前記目標電流に到達すると判断し、
    前記第1切替手段は、現在の前記電圧位相を、前記電圧制限円において前記目標点の近傍に前記電流ベクトルを属させる前記電圧位相まで増加させることにより、前記打ち消す方向に前記電機子電流を増加させる請求項10に記載の回転電機の制御装置。
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