JP6389112B2 - 収納物収納体 - Google Patents

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Description

本発明は収納物収納体に関する。
特に、収納物の種類が多様で、その長さがまちまちなものが多数含まれている収納物を、3次元的に効率的に収納することができる収納物収納体に関する。
多種多少な収納物を整理整頓して収納しておくことは重要である。一例として、災害時に必要とされる工具、救命用具、備蓄用品などの収納物を一まとめにして収納保存することは災害発生など緊急時への対応に向けて望ましいと言える。その他にも、多種多少な工具を収納する工具収納体など、枚挙にいとまがない。
従来技術において、一般に多種多少な収納物を整理整頓して収納しておく収納体としては、収納物のうち最大長のものよりも長さが確保された大きな箱体の中に整理整頓して詰め込むが、内部で収納物が散乱しないように適宜間仕切りを設けているものがある。通常は固定的な間仕切りが多い。
例えば、従来技術における実公平4−39129号公報に開示された収納運搬箱は、図14に示すように、箱内を縦横多数の間仕切りによって収納空間に区切り、横方向の間仕切りをその断面をV字状の連続体かつ可撓性を持たせていわゆる蛇腹のようにしたものである。この収納運搬箱の収納空間に対して収納物を上から入れてゆくと、V字状に先細りする間仕切り壁面に当接し左右から押圧されて収納物が安定する効果が得られるとされている。しかし、間仕切りの間口自体は固定的な大きさとなっている。サイズの似通った収納物を多数収納する上では便利であるが、サイズの異なる多種多様な収納物を一まとめに収納する上では使いづらいものと言える。
次に、従来技術において、サイズの異なる多種多様な収納物を一まとめに収納するものとして、特開2013−66982号公報に開示されたものがある。特開2013−66982号公報に開示されたものは、図15に示すように、収納物が電動ドリルの例であるが、収納体の内面を覆うスポンジ製やプラスチック製のベース土台を設け、そのベース土台に対して収納物のパーツごとに輪郭に合わせて彫り込んだ凹形状をした収納箇所を設け、凹形状の収納箇所に対して合致する収納物を嵌め込んで整理整頓するものである。この特開2013−66982号公報に開示されたものは、世の中多いが、これは、収納物のパーツすべてについてサイズや輪郭形状が固定的な場合に適用できる収納体であり、例えば、メーカーが自社製品のパッケージとして提供する如くのものである。この特開2013−66982号公報に開示されたタイプの収納体は、サイズや輪郭形状などに多様なバリエーションがあり得る一般の汎用品を収納対象として提供できるものではない。
次に、従来技術において、間仕切りの位置を自由に変更できるものとして、実用新案登録第2601646号公報に開示されたものが知られている。
実用新案登録第2601646号公報に開示されたものは、図16に示すように、商品の梱包や品物の整 理収納等のために使用される箱型容器において、収納物の大きさに合せて容器内の間仕切りを無段階に変更できる仕切り容器に関するものであり、容器内底面と該内底面に設置する仕切りブロック底面との少なくともいずれか一方に互いに着脱自在の面ファスナーなどの接着手段を設けた仕切り容器である。
実公平4−39129号公報 特開2013−66982号公報 実用新案登録第2601646号公報
しかし、従来の収納物収納体には以下の問題があった。
実公平4−39129号公報に開示されたものは、間仕切りの間口サイズが固定的なものであり、サイズの異なる多種多様な収納物を一まとめに収納する上では利便性に欠けるという問題がある。間仕切り間の距離を変えるなどして多少のサイズ変更は可能ではあるものの、やはり似通った収納物を多数収納することを前提としたものであり、サイズの異なる多種多様な収納物を一まとめに収納する上では使いづらいものである。
次に、特開2013−66982号公報に開示されたものは、収納物のパーツすべてについてサイズや輪郭形状が固定的な場合に適用できる収納体であり、サイズの異なる多種多様な収納物を一まとめに収納する上では利便性に欠けるという問題がある。特開2013−66982号公報に開示されたタイプの収納体は、特定商品の収納物に対してのみ最適化されたものであって、サイズや輪郭形状などに多様なバリエーションがあり得る一般の汎用品を収納対象として提供できるものではない。
また、特開2013−66982号公報には、第2の問題として、収納容量の制限という問題がある。特開2013−66982号公報のものは、パーツの輪郭形状に応じた凹形状の収納箇所を設けるので、収納体の当該箇所の面積をその一つのパーツが占有してしまい、その占有済みの箇所について他の収納物パーツを上積みすることが難しく、収納容量が制限されるものであった。もし、3次元的に収納物を積み上げてゆくとすれば、いわゆる“重箱”のように、パレットを積み重ねて行かざるを得ない。パレットは上面を塞いでしまうため、パレットを積み重ねて行くと、使用したい収納物が最下層のパレットにあれば、すべてのパレットを一旦取り出して最下層のパレットを露出させる必要があるなど手間がかかる。つまり、収納物を3次元的に収納するには使い勝手が悪いものであった。
次に、実用新案登録第2601646号公報に開示されたものでは、確かに間仕切りの位置が可変であり、多様なバリエーションがあり得る一般の汎用品を収納対象として収納空間を提供するものである。
しかし、実用新案登録第2601646号公報に開示された方式では、間仕切りの安定性に問題がある。面ファスナーの接着力は面積に比例するが、間仕切りを立てた状態で安定させるには、間仕切りの底面積を広くせざるを得ない。間仕切りが太くなればなるほど収納空間が狭くなってしまい、収納容量が制限されるという問題が生じる。また、収納物の長さや太さにバリエーションがある場合、間仕切りの設計が複雑になってしまい、それを利用者自らが行う必要が生じてしまう。結局、ラフな間仕切り設置しかできず、長さの短い収納物などに遊びが生じてしまい、収納体の内部で散乱してしまうおそれもある。
そこで、本発明の目的は、サイズの異なる多種多様な収納物を簡単に一まとめに収納できる収納体を提供することである。
また、本発明の目的は、収納物を3次元的に整理整頓して簡単に収納することにより収納容量を大きく確保せしめた収納体を提供することである。
また、本発明の目的は、3次元的収納を可能としつつもパレットなどで収納物の上面などを塞ぐことなく、収納物の一覧性を高め、どの収納物がどこにあるのか簡単に視認できる収納体を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の収納物収納体は、開閉蓋を備えた箱体と、前記箱体の中に収めて前記箱体を複数の収納小空間に仕切る複数個の仕切り部材であって、対向し合う仕切板と、前記仕切り板同士を前記長さ方向に離隔する離隔支持体を備え、1つ1つが独立している複数個の仕切り部材と、前記仕切り部材の仕切り板の一部に設けられ、隣接する前記収納小空間同士をつなぐ少なくとも1つの貫通切り欠きまたは貫通孔を備え、前記複数個あるそれぞれの前記仕切り部材の長さが、それらを並べると前記箱体の内部長に対応するものであり、前記箱体の中に前記仕切り部材を所定の並びにて入れると前記仕切り部材同士が当接し合って配置されるものであり、前記仕切り板同士が当接し合う箇所ではそれぞれの前記仕切り板に存在する前記貫通切り欠きまたは前記貫通孔の位置が合致するように設けられているものである。
収納小空間に収まる短尺収納物を各々の収納小空間に対して収納し、収納小空間に収まらない長尺収納物は貫通孔または貫通切り欠きを介して隣接し合う複数の収納小空間にまたがって収納せしめ、収納物の3次元的収納を可能とした。
ここで、貫通切り欠きまたは貫通孔の形状としては、長尺収納物の断面形状に対応する形状であることが好ましい。また、貫通切り欠きまたは貫通孔以外の他の部分は仕切り板として封止されており、短尺収納物が収納小空間を越えて移動することを制限するよう仕切り部材の仕切り面を封止せしめた形状であることが好ましい。
貫通切り欠きの配置としては、仕切り板の上端側、右端側、左端側、下端側のいずれかまたはすべてに配置することができる。また、貫通孔の配置としては、仕切り板の任意の位置に1個または複数個を選択的に配置することができる。このように貫通切り欠きや貫通孔の位置を工夫すれば、収納物の3次元的収納が可能となる。
ここで、仕切り部材の構造としては、収納小空間の長さが確保されるよう仕切り板から長さ方向に延設された離隔支持体を備えた構造が好ましい。
仕切り部材の概形としては、仕切り板の枚数や離隔支持体の組み合わせにより、多数のバリエーションがある。例えば、ロの字型、コの字型、L字型、T字型またはZ字型の形状などがあり得る。なお、離隔支持体の形状も板状体、柱状体、棒状体など多様なものがあり得る。
次に、箱体内での仕切り部材の姿勢保持の工夫について述べる。
仕切り部材自体が箱体の中でしっかりと動かないように支持する必要がある。そこで、第1の支持の工夫としては、箱体に挿入された仕切り部材の側面の一部に当接して仕切り部材の姿勢を支持する側面支持部材を箱体の側面に設ける構造がある。この側面支持部材は、例えば、側面に設けられた突起状の桟構造がある。この側面支持部材に沿わせて仕切り部材を上から押し込めば簡単に仕切り部材を箱体の中に挿入することができ、また、挿入した後は、ガイド部材が仕切り部材のエッジに当接するので、仕切り部材が箱体の中で遊ばなくなる。
また、第2の支持の工夫としては、箱体に挿入された仕切り部材の側面の一部に当接して仕切り部材の姿勢を支持する底面支持部材を箱体の底面に設ける構造がある。この底面支持部材は、例えば、側面に設けられた突起状の桟構造がある。また、桟構造よりも大きくし、箱体の底面において一定の面積を占めるような大きな緩衝材とすることも可能である。収納物、特に、短尺収納物は、1つの収納小空間に収納されるが、収納物がすべてバラバラに投入されているだけであれば、収納小空間内で収納物が遊んでしまうことがある。収納物の幾つかでもその収納姿勢を整えるための緩衝材としても使用できれば、収納物の整理整頓が行き届きやすい。
また、第3の支持の工夫としては、仕切り部材同士を密着させる構造がある。複数の仕切り部材を箱内に対して順に並べ入れるとその全体長が、箱体の内部長に対応するものであれば、箱体の中にそれぞれの仕切り部材を並べ入れると、仕切り部材が密着して当接し合ってそれらの姿勢が安定するというものである。
なお、貫通切り欠きや貫通孔が、隣接する収納小空間を貫けるように、隣接し合う仕切り部材同士において、隣接し合うそれぞれの仕切り板における貫通切り欠きまたは貫通孔の位置が重なっていることが好ましい。貫通切り欠きや貫通孔が重なっていないと、隣の仕切り部材の仕切り板で封止されてしまい、長尺収納物が貫通できないからである。
次に、上記構造の本発明の収納物収納体の素材であるが、素材は特に限定はされない。一例としては、箱体および仕切り部材がプラスチックダンボールで形成されたものとすることができる。プラスチックダンボールは軽くて強度に優れ、かつ、防水性、耐薬品性にも優れているので、収納体の箱体や仕切り部材としては好ましい素材であると言える。
次に、上記の本発明の収納物収納体の用途であるが、特に限定はされない。一例としては、行政などが用意する災害時に必要とされる工具、救命用品、備蓄品のいずれかまたはそれらの組み合わせを収納する収納体としての用途がある。また、日曜大工道具などの収納体、災害時の医療器具の収納体、オフィスなどでの備品の収納体など、用途は多様にあり得る。
本発明にかかる収納物収納体100の構成例を示す図である。 本発明にかかる収納物収納体100の他の構成例を示す図である。 仕切り部材120の様々なバリエーションの例を示した図(その1)である。 仕切り部材120の様々なバリエーションの例を示した図(その2)である。 仕切り部材120の様々なバリエーションの例を示した図(その3)である。 離隔支持体122のパターンの一例を挙げた図である。 図1に示した収納物収納体100の使用の様子を示す図である。 図2に示した収納物収納体100の使用の様子を示す図である。 実施例2にかかる収納物収納体100の構成例および収納物収納体100の使用の様子を示す図である。 実施例3にかかる収納物収納体100の構成例を示す図である。 実施例3にかかる収納物収納体100の使用の様子を示す図である。 実施例4にかかる収納物収納体100の構成例を示す図である。 実施例4にかかる収納物収納体100の使用の様子を示す図である。 従来技術における公平4−39129号公報に開示された収納運搬箱を示す図である。 従来技術における特開2013−66982号公報に開示された電動工具収納ケースを示す図である。 従来技術における実用新案登録第2601646号公報に開示された仕切り容器を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例により具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明の収納物収納体の構成例を、図面を参照しつつ説明する。
以下、災害時に必要とされる工具、救命用品、備蓄品を収納する収納体を念頭に簡単に説明するが、説明中に出てくる収納物の種類や形などに限定されないものであることは言うまでもない。また、間仕切り部材の形や貫通孔や貫通切り欠きの形や配置なども一例に過ぎない。
図1は、本発明にかかる収納物収納体100の構成例の1つを示す図である。また図2は、本発明にかかる収納物収納体100の他の構成例を示す図である。
図1の例は、仕切り部材120が1つであり、形成される収納小空間が左右の2つの例である。図2の例は、仕切り部材120が1つであるが、中央に配置されることにより、形成される収納小空間が左側、中央、右側の3つになる例である。なお、この図1や図2の構成は一例に過ぎず、形状などは多様なバリエーションがある。
本発明にかかる収納物収納体100は、開閉蓋を備えた箱体110と、箱体の中に収めて箱体を複数の収納小空間に仕切る仕切り部材120を備えた構造となっている。
箱体110は、収納物を収納するいわゆる箱状のものである。開閉蓋111と、箱体本体112を備えたものとなっている。さらに、この実施例1では、側面支持部材113を箱体110の側面に設けている構造例となっている。
側面支持部材113は、仕切り部材120や収納物が箱体110の中でしっかりと動かないように支持する構造である。他の支持構造の例は、実施例2、実施例3において説明する。
箱体110に関する各要素を説明する。
開閉蓋111は、箱体110の開口を開閉する蓋である。この例では、開閉蓋111は折軸を中心に回動する開閉式のものとなっている。この構成例では開閉蓋111の鍔の内面には面ファスナーが貼り付けられた例となっている。箱体110の外面側にも対応する位置に面ファスナーが設けられており、両者が接着することにより開閉蓋111が閉鎖した状態で安定し得る。開閉蓋111の開閉機構としては他にもロック部材を用いたロック機構、雄雌のボタンを用いたボタン機構など多様なものを採用できる。
箱体本体112は、この例では単純な矩形体であり、周りがフレームで囲まれており、その内部空間が収納空間となる。この構成例では横長の矩形型をしているが、形状は限定されず、多角形型、円柱型など多様なものが可能である。
側面支持部材113は、箱体本体112の内部の側面の一部に設けられた構造物であり、箱体110に挿入された仕切り部材120の側面の一部に当接して仕切り部材120の姿勢を支持するものである。側面支持部材113は必須の構成物ではないが、この実施例1では、仕切り部材120の支持構造として側面支持部材113が用いられている例となっている。
図1の構成例では、側面に縦方向に設けられた桟状の突起構造物となっており、中央付近に一対だけ配置されている。ここで、仕切り部材120の長さと側面支持部材113と箱体本体112の側壁面までの長さが略同一であれば、この側面支持部材113に仕切り部材120を沿わして箱体本体112内に挿入しておけば、嵌まり込むように支持される。仕切り部材120が箱体本体112の内部で遊ぶことなく支持される。
図2の構成例でも側面に縦方向に設けられた桟状の突起構造物となっているが、一対のものが左右2ヶ所に配置されており、側面支持部材113−1、側面支持部材113−2となっている。
なお、素材であるが、箱体110の素材は特に限定はされない。一例としては、プラスチックダンボールで形成されたものとすることができる。プラスチックダンボールは主にポリプロピレン(PP)製のものであり、表面のライナーに対して内部に段ボールでよく見られるシートを蛇腹状に曲げたコルゲート構造や、独立したリブを多数立てたリブ構造などにより、所定の厚みと構造的強度を確保せしめた構造のものが多い。ポリプロピレン製であれば、防水性に優れ、また耐薬品性にも優れ、構造的強度も大きく耐圧性・耐衝撃性に優れている。また、上記のように中空構造であるので軽量である。折り曲げ加工なども容易であるので、箱体110の製造時の加工性にも優れている。
次に、仕切り部材120を説明する。
仕切り部材120は、箱体110の中に収めて箱体110の内部空間を複数の収納小空間に仕切る部材である。
仕切り部材120は、基本構成として、仕切り板121と、離隔支持体122と、貫通切り欠き123と貫通孔124のいずれかまたは双方を備えている。様々な形状やバリエーションがある。
まず、仕切り部材120の各要素を説明し、その後にバリエーションの例を多数挙げる。
まず、仕切り部材120の各要素を説明する。
仕切り板121は、箱体110の内部空間を複数の収納小空間に分ける間仕切りの本体である。ここでは、仕切り板121はそれぞれ箱体の内部空間を図示方向で縦方向に寸断するものとして描かれているが、仕切り板121の配置方向は必ずしもこの縦方向に限定されるものではない。
なお、仕切り板121の概形形状や大きさは、箱体110の断面形状や大きさに対応するものであり、無理なく箱体110内に収まるよう多少のマージンをもって設計しておくことが好ましい。
離隔支持体122は、収納小空間130の大きさが確保されるよう仕切り板121から延設された構造物である。この離隔支持体122の存在により、仕切り部材120の構造的強度が増すとともに、収納小空間130が安定して確保され得る。離隔支持体122の形状は特に限定されない。例えば、後述する図6に示すように、板状体、柱状体、棒状体などであっても良い。
貫通切り欠き123は、仕切り部材120の仕切り板121のエッジの一部に設けられた切り欠きである。仕切り板121が仕切ることで形成される隣接し合う2つの収納小空間130同士をつなぐ開口である。貫通切り欠き123の形状は特に限定されない。コの字型、V字型、円弧型、不定型など多様なものが可能である。ここでは簡単にコの字型の切り欠きとして説明する。
貫通孔124は、仕切り部材120の仕切り板121の一部に設けられた孔状の開口であり、仕切り板121が仕切ることで形成される隣接し合う2つの収納小空間130同士をつなぐ開口である。貫通孔124の形状は特に限定されない。矩形(長方形)、多角形、円形、楕円形、不定形など多様なものが可能である。ここでは簡単に矩形として説明する。
本発明の収納物収納体100では、少なくとも1つの仕切り部材120が、少なくともこの貫通切り欠き123または貫通孔124のいずれかまたは双方を備えている。
以上の要素を備える仕切り部材120には多様な形があり得る。仕切り板121と離隔支持体122の組み合わせ方や、貫通切り欠き123または貫通孔124の形や配置など、多様なバリエーションがある。
図3から図5は、仕切り部材120の様々なバリエーションの例を示した図である。以下の各例において、貫通孔124、貫通切り欠き123の形状や配置についても一例のみを挙げた。また、離隔支持体122は後述する図6に示すように、板状体、柱状体、棒状体など多様であるが、ここでは、仕切り板121と同じ高さ程度の板材の例として説明する。
図3(a)の例は、いわゆる“ロの字型”の例である。このロの字型仕切り部材120の構成例では、2つの仕切り板121−1、121−2と、2つの離隔支持体122−1、122−2と、2つの貫通切り欠き123、1つの貫通孔124を備えた例となっている。
図3(b)の例は、いわゆる横配置の“コの字型”の例である。この横配置コの字型仕切り部材120の構成例では、1つの仕切り板121と、2つの離隔支持体122−1、122−2と、1つの貫通切り欠き123を備えた例となっている。
図4(a)の例は、いわゆる縦配置の“コの字型”の例である。この縦配置コの字型仕切り部材120の構成例では、2つの仕切り板121−1、121−2と、1つの離隔支持体122−1と、2つの貫通切り欠き123−1、123−2、1つの貫通孔124を備えた例となっている。貫通切り欠きのうち上側エッジに設けられたものに“a”の添え字、下側エッジに設けられたものに“b”の添え字を付けている。
図4(b)の例は、いわゆる“L字型”の例である。このL字型仕切り部材120の構成例では、1つの仕切り板121と、1つの離隔支持体122と、1つの貫通切り欠き123を備えた例となっている。離隔支持体122が仕切り板121の端部から延設されている。
図5(a)の例は、いわゆる“T字型”の例である。この構成例では、T字型仕切り部材120の構成例は、1つの仕切り板121と、1つの離隔支持体122と、1つの貫通切り欠き123を備えた例となっている。離隔支持体122が仕切り板121の内面から延設されている。図5(a)の例では離隔支持体122が仕切り板121の内面の略中央付近から延設されているが、中央付近ではなく偏っていても良い。
図5(b)の例は、いわゆる“H字型”の例である。このH字型仕切り部材120の構成例は、2枚の仕切り板121−1、121−2と、1つ離隔支持体122と、2つの貫通切り欠き123を備えた例となっている。離隔支持体122が仕切り板121の内面から延設されている。図5(b)の例では離隔支持体122が仕切り板121の内面の略中央付近から延設されているが、上記同様、中央付近ではなく偏っていても良い。
以上の仕切り部材120の形状パターンは、上記のほか、離隔支持体122が2つあり、仕切り板121の内面の端部および中央部から延設されたいわゆる“F字型”、離隔支持体122が3つあるいわゆる“E字型”、離隔支持体122が斜めに走ったいわゆる“N字型”や“M字型”、 離隔支持体122が平面ではなく曲面となったもの、屈折面になったもの、波型面になったものなど多様なものもあり得る。
次に、図6は、離隔支持体122のパターンの一例を挙げた図である。
図6(a)は図2と同様の板状体の例であり、仕切り板121と略同じ高さの板状体となっている例である。
図6(b)は、仕切り板121の高さよりも小さな柱体として設けられている例である。
図6(c)は、棒状体が4つ設けられている例である。
この他にも多様なパターンがあり得る。
なお、離隔支持体122は、仕切り部材120によって長さが異なっていても良い。離隔支持体122は一つの仕切り部材120によって形成される収納小空間130の長さを決めるため、この離隔支持体122の長さを選ぶことにより確保される収納小空間の長さを決めることができる。
次に、箱体本体112の内部が仕切り部材120によって形成される収納小空間130について説明する。
収納小空間130は、箱体本体112の内部が仕切り部材120により仕切られることにより形成される内部空間である。この収納小空間130が収納物を収納する基本単位の空間となる。
ここでは、収納小空間130に収納される大きさの収納物を“短尺収納物”と呼ぶ。一つの収納小空間130では収まらない長い収納物を“長尺収納物”と呼ぶ。
収納小空間130は、貫通切り欠き123または貫通孔124により、隣接する収納小空間130とつながっているため、長尺収納物は、貫通孔124または貫通切り欠き123を介して2つの収納小空間130にまたがって収納されることとなる。
なお、図2のように、仕切り板121が2枚以上あり、収納小空間130が3つ以上に分けられている場合、向かい合う仕切り板の同じ位置に配置された貫通切り欠き123または貫通孔124があれば、長尺収納物がそれら貫通切り欠き123または貫通孔124を介して2つの仕切り板121を連続して貫通することができ、3つ以上の収納小空間をまたがることができる。
次に、本発明の収納物収納体100を用いた実際の収納作業の様子を説明する。
図7は、図1に示した収納物収納体100の使用の様子を示す図である。なお、図7(b)から(d)は内部が分かりやすいように、開閉蓋111を除去して平面視で図示した。また、図7(d)の右側は箱体本体112の右側面を除去して内部の収納状態を見た右側面視で図示したものとなっている。
この例では、図7(a)に示すように、横配置のコの字型の仕切り部材120が一つのみが投入され、箱体110の中には側面支持部材113が設けられている例である。仕切り部材120は下端エッジに貫通切り欠き123を1つ持っている。
まず、図7(b)に示すように、先に、下端エッジの貫通切り欠き123を貫通させる長尺収納物を箱体本体112の内部に投入する。
次に、図7(c)に示すように、箱体本体112に対して、仕切り部材120を投入する。その際、側面支持部材113に沿わせて上から押し込めば、簡単に仕切り部材120が挿入できる。箱体本体112の中は、仕切り板121の左側には仕切り部材120により確保された収納小空間130−2が形成され、仕切り板121の右側には収納小空間130−1が形成されている。また、貫通切り欠き123により、収納小空間130−1と収納小空間130−2がつながった箇所が形成されている。長尺収納物は貫通切り欠き123を介して収納小空間130−1と収納小空間130−2を貫通している。
次に、図7(d)は、収納物を収納した状態の一例を示す図である。
図7(d)に示すように、収納小空間130−1には長さに合う短尺収納物が収められ、また、収納小空間130−2にもその長さに合う短尺収納物がそれぞれ収められている。また、収納小空間130−1および収納小空間130−2のいずれにも収まらない長尺収納物は、貫通切り欠き123が設けられた位置に配置され、収納小空間130−1と収納小空間130−2をまたがる形で収納されている。ここで、貫通切り欠き123の形状が、長尺収納物の外形に対応するものであれば、過度に長尺収納物を遊ばせることなく箱体110の中に収めることができる。
次に、図8は、図2に示した収納物収納体100の使用の様子を示す図である。図8(b)から(d)も内部が分かりやすいように、開閉蓋111を除去して平面視で図示した。また、図8(d)の右側は箱体本体112の右側面を除去して内部の収納状態を見た右側面視で図示したものである。
図8では、仕切り部材120としては、図5(b)に示したH字型の仕切り部材120が中央に1つのみが投入されている例である。この例では貫通切り欠き123が上端エッジに1つ、下端エッジに1つ設けられている。
まず、図8(b)に示すように、先に、下端エッジの貫通切り欠き123を貫通させる長尺収納物を箱体本体112の内部に投入する。
次に、図8(c)に示すように、箱体本体112に対して、仕切り部材120を投入する。その際、側面支持部材113に沿わせて上から押し込めば、簡単に仕切り部材120が挿入できる。
この仕切り部材120の挿入によって、箱体本体112の中は、仕切り板121−1の右側には収納小空間130−1が形成される。また、仕切り板121−1と仕切り板121−2の間は、離隔支持体122により上下に分割され、収納小空間130−2と収納小空間130−3が形成される。さらに、仕切り板121−2の左側には収納小空間130−4が形成される。また、下側の貫通切り欠き123、上側の貫通切り欠き123により、それぞれ収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3がつながった箇所が形成されている。既に投入されている長尺収納物は下側の貫通切り欠き123を介して収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3を貫通している。
次に、図8(d)は、収納物を収納した状態の一例を示す図である。
図8(d)に示すように、収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3にはそれぞれ長さに合う短尺収納物が収められている。また、すでに図8(b)に示したように、収納小空間130−1、収納小空間130−2および収納小空間130−3のいずれにも収まらない長尺収納物は、下側の貫通切り欠き123が設けられた位置に配置され、収納小空間130−1から収納小空間130−3までまたがる形で収納されている。さらに、ここでは、上側の貫通切り欠き123に合わせて、長尺収納物であるスコップが最後に上に載せられている。貫通切り欠き123がこれら長尺収納物の外形に対応した形であれば、長尺収納物を過度に遊ばせることなく収納することができる。
このように、実施例1にかかる本発明の収納物収納体100は、多様なサイズや形の収納物を3次元的に効率的に収納することができる
次に、実施例2として、箱体の中に底面支持部材114が設けられた構成例を説明する。
実施例2にかかる収納物収納体100は、基本構成は実施例1と同様であるが、この実施例2では、箱体110が、開閉蓋111と、箱体本体112に加え、底面支持部材114を備えたものとなっている。
開閉蓋111と箱体本体112は、実施例1と同様で良いので、ここでの説明は省略する。
底面支持部材114は、仕切り部材120が箱体110の中でしっかりと動かないように支持する構造の一つであり、箱体110に挿入された仕切り部材の側面の一部に当接して仕切り部材120の姿勢を支持するものである。
図9は、実施例2にかかる収納物収納体100の構成例および収納物収納体100の使用の様子を示す図である。図9(a)から(d)は内部が分かりやすいように、開閉蓋111を除去して平面視で図示した。また、図9(a)と図9(d)の右側には箱体本体112の右側面を除去して内部を見た右側面視にて図示した。
この例は、仕切り部材120としていわゆるH字型の仕切り部材120が一つのみが投入され、箱体110の底面には底面支持部材114が2か所設けられている例となっている。
この例では、図9(a)に示すように、底面支持部材114は、箱体本体112の底面において一定の面積を占める台座状のものである。底面支持部材114の内面側のエッジが仕切り部材120の側面の一部に当接するようになっている。この例では、底面支持部材114は、箱体本体112の底面の左右2か所に設けられており、両側から挟み込まれるように中央部分に仕切り部材120を収める構造となっている。
底面支持部材114の素材は特に限定されないが、例えば、発泡樹脂素材で形成することができる。発泡樹脂素材であれば、緩衝材としても機能し得る。発泡樹脂素材の一部に切り込みが設けられており、この切り込みに対して収納物を嵌め込むことができるようになっている。
まず、図9(b)に示すように、先に、下端エッジの貫通切り欠き123を貫通させる長尺収納物を箱体本体112の内部に投入する。この例では、左右の底面支持部材114−1、底面支持部材114−2の所定位置に長尺収納物を嵌め込む。
次に、図9(c)に示すように、箱体110に対して、仕切り部材120を投入する。その際、底面支持部材114のエッジに沿わせるよう上から押し込めば、簡単に仕切り部材120が挿入できる。
仕切り部材120は、左右の底面支持部材114−1、114−2により挟み込まれるので、その姿勢が支持されて安定する。
この仕切り部材120の挿入によって、箱体本体112の中は、仕切り板121−1の右側には収納小空間130−1が形成される。また、仕切り板121−1と仕切り板121−2の間は、離隔支持体122により上下に分割され、収納小空間130−2と収納小空間130−3が形成される。さらに、仕切り板121−2の左側には収納小空間130−4が形成される。また、下側の貫通切り欠き123、上側の貫通切り欠き123により、それぞれ収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3がつながった箇所が形成されている。既に投入されている長尺収納物は下側の貫通切り欠き123を介して収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3を貫通している。
図9(d)は、収納物を収納した状態の一例を示す図である。
図9(d)に示すように、収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3にはそれぞれ長さに合う短尺収納物が収められている。また、すでに図9(b)に示したように、収納小空間130−1、収納小空間130−2および収納小空間130−3のいずれにも収まらない長尺収納物は、下側の貫通切り欠き123が設けられた位置に配置され、収納小空間130−1から収納小空間130−3までまたがる形で収納されている。さらに、ここでは、上側の貫通切り欠き123に合わせて、長尺収納物であるスコップが最後に上に載せられている。貫通切り欠き123がこれら長尺収納物の外形に対応した形であれば、長尺収納物を過度に遊ばせることなく収納することができる。
このように、実施例2にかかる本発明の収納物収納体100は、多様なサイズや形の収納物を3次元的に効率的に収納することができる
次に、実施例3として、箱体の中に側面支持部材や底面支持部材がなく、複数の仕切り部材120が密接し合って安定している場合の構成例を説明する。
実施例3にかかる収納物収納体100は、開閉蓋を備えた箱体110と、箱体の中に収めて箱体を複数の収納小空間に仕切る仕切り部材120を備えた構造となっており、基本構成は実施例1と同様であるが、この実施例3では、仕切り部材120が箱体110の中でしっかりと動かないように支持する工夫として、仕切り部材120を多数並べることにより仕切り部材120同士を密着させるものとなっている。複数の仕切り部材120を箱体110に対して順に並べ入れたときにその全体長が箱体110の内部長に対応するものであれば、箱体110の中で仕切り部材120同士が密着して当接し合ってそれらの姿勢が安定する。
図10は、実施例3にかかる収納物収納体100の構成例を示す図である。また、図11は収納物収納体100の使用の様子を示す図である。この実施例3の場合、図10(b)に示すように、貫通切り欠き123、貫通孔124とも、隣接し合う仕切り板121同士において、貫通切り欠き123および貫通孔124の配置が対応し合い、それら貫通切り欠き123および貫通孔124の位置が重なるようにする必要がある。仕切り板121同士が密着し合う状態で、貫通孔124、貫通切り欠き123の配置が合わないと、貫通孔124、貫通切り欠き123の開口を塞ぐ形になるからである。
図10は、実施例3にかかる収納物収納体100の構成例を示す図である。
この例では、右側に横配置のコの字型の仕切り部材120と、中央にロの字型の仕切り部材120と、左側に横配置のコ字型の仕切り部材120を投入する例である。
図10(b)、図10(c)に示すように、箱体110の中には側面支持部材や底面支持部材が設けられていない。仕切り部材120は、3つの仕切り部材120−1から120−3を並べた場合の合計長が、箱体110の内部の長さと略等しいものとなっている。つまり、3つの仕切り部材120−1から120−3を箱体110に投入すれば、仕切り部材120同士が密着し合って内部で遊ばないよう支持されることが分かる。
図11は、図10に示した実施例3にかかる収納物収納体100の使用の様子を示す図である。図11(a)から(d)は内部が分かりやすいように、開閉蓋111を除去して平面視で図示した。また、図11(a)と図11(d)の右側には箱体本体112の右側面を除去して内部を見た右側面視にて図示した。
図11(a)に示すように、箱体本体112の中には側面支持部材や底面支持部材がない。この箱体本体112に対して、3つの仕切り部材120―1、あら120−3が挿入される。
まず、図11(b)に示すように、先に、下端エッジの貫通切り欠き123を貫通させる長尺収納物を箱体本体112の内部に投入する。
次に、図11(c)に示すように、箱体110に対して、3つの仕切り部材120−1から120−3をそれぞれ投入する。
仕切り部材120は、互いに密接し合って押し合うため、その姿勢が支持されて安定する。
この仕切り部材120の挿入によって、箱体本体112の中は、仕切り板121−1の右側には収納小空間130−1が形成される。また、仕切り板121−1と仕切り板121−2の間は、収納小空間130−2が形成される。さらに、仕切り板121−2の左側には収納小空間130−3が形成される。また、下側の貫通切り欠き123、上側の貫通切り欠き123により、それぞれ収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3がつながった箇所が形成されている。
図11(d)は、収納物を収納した状態の一例を示す図である。
図11(d)に示すように、収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3にはそれぞれ長さに合う短尺収納物が収められている。また、すでに図11(b)に示したように、収納小空間130−1、収納小空間130−2および収納小空間130−3のいずれにも収まらない長尺収納物は、下側の貫通切り欠き123が設けられた位置に配置され、収納小空間130−1から収納小空間130−3までまたがる形で収納されている。さらに、ここでは、上側の貫通切り欠き123に合わせて、長尺収納物であるスコップが最後に上に載せられている。貫通切り欠き123がこれら長尺収納物の外形に対応した形であれば、長尺収納物を過度に遊ばせることなく収納することができる。
このように、実施例3にかかる本発明の収納物収納体100は、多様なサイズや形の収納物を3次元的に効率的に収納することができる
次に、実施例4として、仕切り部材120に離隔支持体を設けず、仕切り板121のみとし、この仕切り板121の一部に貫通切り欠き123または貫通孔124を設けた構成例を説明する。
実施例4にかかる収納物収納体100は、開閉蓋を備えた箱体110と、箱体の中に収めて箱体を複数の収納小空間に仕切る仕切り部材120を備えた構造となっており、基本構成は実施例1と同様であるが、この実施例4では、仕切り部材120が箱体110の中でしっかりと動かないように、スリット状の支持部材を箱体110の側面に設けた構成となっている。このスリット状の支持部材に仕切り部材120を挟み込んで固定するものとなっている。
スリット状の支持部材には様々な構造があり得るが、ここでは、隙間を空けて2つの側面支持部材を並べてスリット状の構造物とした例となっている。
図12は、実施例4にかかる収納物収納体100の構成例を示す図である。
図12に示すように、箱体110の箱体本体112の中には側面支持部材113が設けられている。側面支持部材113は隙間を空けて2つの側面支持部材が並んでいる。この隙間は仕切り板121を挟み込める幅となっている。この側面支持部材113を箱体本体112の側面に対向するように配設して1セットとし、この対向するスリットに対して仕切り部材120を挿入して固定するものとなっている。
この例では、仕切り部材120は、離隔支持体がない仕切り板121のみの構成となっている。この仕切り板121に貫通切り欠き123と貫通孔124が設けられた例となっている。
図12(b)に示すように、これら仕切り部材120を側面支持部材113の隙間に挟み込んで固定する。
図13は、収納物収納体100の使用の様子を示す図である。
図13(b)に示すように、先に、下端エッジの貫通切り欠き123を貫通させる長尺収納物を箱体本体112の内部に投入する。
次に、図13(c)に示すように、箱体110に対して、2枚の仕切り部材120−1から120−2をそれぞれ投入する。
仕切り部材120−1、120−2は、側面支持部材により挟持され、その姿勢が支持されて安定している。
この仕切り部材120の挿入によって、箱体本体112の中は、仕切り板121−1の右側には収納小空間130−1が形成される。また、仕切り板121−1と仕切り板121−2の間は、収納小空間130−2が形成される。さらに、仕切り板121−2の左側には収納小空間130−3が形成される。また、下側の貫通切り欠き123、上側の貫通切り欠き123により、それぞれ収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3がつながった箇所が形成されている。
図13(d)は、収納物を収納した状態の一例を示す図である。
図13(d)に示すように、収納小空間130−1、収納小空間130−2、収納小空間130−3にはそれぞれ長さに合う短尺収納物が収められている。また、すでに図12(b)に示したように、収納小空間130−1、収納小空間130−2および収納小空間130−3のいずれにも収まらない長尺収納物は、下側の貫通切り欠き123が設けられた位置に配置され、収納小空間130−1から収納小空間130−3までまたがる形で収納されている。さらに、ここでは、上側の貫通切り欠き123に合わせて、長尺収納物であるスコップが最後に上に載せられている。貫通切り欠き123がこれら長尺収納物の外形に対応した形であれば、長尺収納物を過度に遊ばせることなく収納することができる。
このように、実施例4にかかる本発明の収納物収納体100も多様なサイズや形の収納物を3次元的に効率的に収納することができる。
以上、本発明の収納物収納体の構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明の収納物収納体は、収納物の種類が多様で、その長さがまちまちなものが多数含まれている収納物を、3次元的に効率的に収納することができる収納物収納体として広く提供することができる。
100 収納物収納体
110 箱体
111 開閉蓋
112 箱体本体
120 仕切り部材
121 仕切り板
122 離隔支持体
123 貫通切り欠き
124 貫通孔
130 収納小空間

Claims (10)

  1. 開閉蓋を備えた箱体と、
    前記箱体の中に収めて前記箱体を複数の収納小空間に仕切る複数個の仕切り部材であって、対向し合う仕切板と、前記仕切り板同士を前記長さ方向に離隔する離隔支持体を備え、1つ1つが独立している複数個の仕切り部材と、
    前記仕切り部材の仕切り板の一部に設けられ、隣接する前記収納小空間同士をつなぎ、前記収納小空間に収まらない長尺収納物を貫通させる少なくとも1つの貫通切り欠きまたは貫通孔を備え、
    前記複数個あるそれぞれの前記仕切り部材の長さが、それらを並べると前記箱体の内部長に対応するものであり、
    前記箱体の中に前記仕切り部材を所定の並びにて入れると隣接する前記仕切り部材の前記仕切り板同士が当接し合って配置されるものであり、前記仕切り板同士が当接し合う箇所ではそれぞれの前記仕切り板に存在する前記貫通切り欠きまたは前記貫通孔の位置が合致するように設けられており、
    前記収納小空間に収まる短尺収納物を各々の前記収納小空間に対して収納し、前記収納小空間に収まらない長尺収納物は前記貫通孔または前記貫通切り欠きを介して隣接し合う複数の前記収納小空間にまたがって収納せしめ、前記収納物の3次元的収納を可能とした構造を備えたことを特徴とする収納物収納体。
  2. 前記仕切り部材の概形がロの字型、コの字型、L字型、T字型またはZ字型の形状のいずれかを含むものである請求項1に記載の収納物収納体。
  3. 前記離隔支持体が板状体、柱状体または棒状体であることを特徴とする請求項1または2に記載の収納物収納体。
  4. 前記仕切り板の形状において、前記貫通切り欠きまたは前記貫通孔の形状が前記長尺収納物の断面形状に対応する形状である請求項1から3のいずれかに記載の収納物収納体。
  5. 前記貫通切り欠きを前記仕切り板の上端側、右端側、左端側、下端側のいずれかまたはすべてに配置し、前記収納物の3次元的収納を可能としたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の収納物収納体。
  6. 前記貫通孔を前記仕切り板の任意の位置に1個または複数個を選択的に配置し、前記収納物の3次元的収納を可能としたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の収納物収納体。
  7. 前記箱体に挿入された前記仕切り部材の側面の一部に当接して前記仕切り部材の姿勢を支持する側面支持部材を前記箱体の側面に設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の収納物収納体。
  8. 前記箱体に挿入された前記仕切り部材の側面の一部に当接して前記仕切り部材の姿勢を支持する底面支持部材を前記箱体の底面に設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の収納物収納体。
  9. 前記底面支持部材が、前記箱体の底面において一定の面積を占める緩衝材であり、前記収納物のうち少なくとも1つに対する緩衝材となるものであることを特徴とする請求項8に記載の収納物収納体。
  10. 前記箱体および前記仕切り部材がプラスチックダンボールで形成されたものである請求項1から9のいずれかに記載の収納物収納体。
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