JP6387658B2 - 点火装置 - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1の技術によれば、図4に示すように、放電終了時(t13)に両方の1次コイルへの通電がオフするため、両方の1次コイルの電流Ia1、Ib1の遮断による電磁誘導に伴うそれぞれの2次コイルに発生する2次電流Ia2、Ib2が重なり合って、点火プラグに過大な放電電流I2(=Ia2+Ib2)が発生する。このため、特許文献1の技術によれば、点火プラグにおいて電極へのダメージが大きくなり、電極の消耗が早まる虞が高い。
第1スイッチング手段は、車載バッテリから一方の点火コイルの1次コイルへの通電をオンオフする。また、第2スイッチング手段は、車載バッテリから他方の点火コイルの1次コイルへの通電をオンオフする。さらに、制御手段は、第1、第2スイッチング手段に制御信号を与えて点火プラグにおける火花放電を制御する。
このため、2つの点火コイルから交互に点火プラグに電気エネルギーを与える点火装置において、放電終了時に点火プラグに過大な放電電流が発生するのを防止することができる。
点火装置1は、車両走行用の火花点火エンジンに搭載されるものであり、所定の点火時期に燃焼室内の混合気に点火するものである。なお、エンジンの一例は、ガソリンを燃料とする希薄燃焼(リーンバーン)が可能な直噴式エンジンであり、気筒内にタンブル流やスワール流等の混合気の旋回流を生じさせる旋回流コントロール手段を備える。そして、リーンバーンのように気筒内のガス流速が高く火花放電の吹き消え発生の可能性がある運転状態においても点火装置1は、放電途切れのない安定した放電状態を維持するように制御されている。
点火コイル2a、2bの1次側では、1次コイル5a、5bの一方の端子はともにDC−DC昇圧コンバータ7を介して車載バッテリ8のプラス側に接続されている。
なお、車載バッテリ8のマイナス側は接地されている。
このため、スイッチング素子10a、10bは、それぞれ車載バッテリ8からそれぞれの点火コイル2a、2bの1次コイル5a、5bへの通電をオンオフする第1スイッチング手段および第2スイッチング手段となっている。
そして、ダイオード17aのアノード端子とダイオード17bのアノード端子とを接続して点火プラグ4の一方側の電極に接続している。
なお、点火プラグ4の他方側の電極は接地している。
ECU20は、車両に搭載されてエンジンの運転状態等を示すパラメータ(暖機状態、エンジン回転速度、エンジン負荷、希薄燃焼の有無、旋回流の程度等)を検出する各種センサから信号が入力される。
そして、ECU20は、各種センサから取得したエンジンパラメータに応じた点火信号を生成して出力する。
同様に、1次電流Ib1が遮断されることで点火コイル2bの2次コイル15bに高電圧が発生し、2次電流Ib2が流れることで点火プラグ4において放電が維持される。
ここで、点火プラグ4に発生する放電電流I2は、それぞれ点火コイル2a、2bの2次電流Ia2とIb2の合算であり、I2=Ia2+Ib2の関係がある。
第1通電モードは、エンジンの運転状態に応じて実行されるオン期間が設定されるものであり、従来から一般的に行われている通電モードである。
第2通電モードは、スイッチング素子10a、10bのオン期間が第1通電モードにおけるオン期間よりも短く設定され、スイッチング素子10a、10bに交互にオンを繰り返させる通電モードである。
そして、第2通電モードは第1通電モード実行後に引き続いて実行される。
なお、第1通電モードと第2通電モードの切り替えは、経過判定部20dの判定により行われる。
そして、設定された第1通電モードのオン期間および第2通電モードのオン期間に基づき通電指示部20aからスイッチング素子10a、10bに点火信号Siga、Sigbが与えられる。
そして、第2通電モードは、スイッチング素子10a、10bのオン期間が第1通電モードにおけるオン期間よりも短く設定される。
先ず、S100では、ECU20において、2つの点火コイル2a、2bから交互に点火プラグ4に電気エネルギーを与える交互通電の要否を判定する。
交互通電が必要である場合にはS110へ移行する。
なお、交互通電の必要がない場合は、交互通電の必要が生じるまで、S100の判定が繰り返される。
S120では、S110で設定された放電維持時間に基づいてオン期間算出部20cにより第1通電モードにおけるオン期間が設定されS130へと移行する。
S130では、オン期間算出部20cにより第2通電モードにおけるオン期間が設定される。ここで、第2通電モードにおけるオン期間は第1通電モードにおけるオン期間より短くなるように設定されている。
点火実施タイミングである場合にはS150へ移行する。
なお、点火実施タイミングでない場合は、点火実施タイミングまで、S140の判定が繰り返される。
S160では、放電維持時間が経過しているか否かが経過判定部20dによって判定される。
放電維持時間が経過している場合にはS170へ移行する。
なお、放電維持時間が経過していない場合は、放電維持時間が経過するまで第1通電モードを実施し、S160の判定が繰り返される。
なお、第2通電モードの実行期間はECU20により所定の期間が設定されている。
実施例の点火装置1は、ECU20を備え、ECU20は、スイッチング素子10a、10bに制御信号を与えて点火プラグ4における火花放電を制御する。
そして、ECU20は、以下の第1、第2通電モードを有する。
第2通電モードは、スイッチング素子10a、10bのオン期間が第1通電モードにおけるオン期間よりも短く設定され、スイッチング素子10a、10bに交互にオンを繰り返させる。
そして、ECU20は、第1通電モードを実行し、第1通電モードの実行後、第2通電モードを引き続き実行する。
このため、2つの点火コイル2a、2bから交互に点火プラグ4に電気エネルギーを与える点火装置1において、放電終了時に2つの点火コイル2a、2bが同時にオフする時の1次電流Ia1、Ib1を減らすことで、2次電流Ia2、Ib2を少なくでき、点火プラグ4に過大な放電電流が発生するのを防止することができる。
本実施例では、第2通電モードにおいて、点火信号Siga、Sigbは、一方がハイレベルにある時は他方がローレベルになるとともにそれぞれ交互にハイレベルとローレベルとを繰り返しており、すべてのハイレベルにある期間とローレベルにある期間が等しくなっていたがこの態様にこだわるものではない。
第2通電モードにおけるオン期間は第1通電モードにおけるオン期間より短くなっていればよく、例えば、それぞれの点火信号Siga、Sigbにおいて、ハイレベルにある期間が徐々に少なくなるように第2通電モードのオン期間を設定してもよい。さらに、ハイレベルにある期間をステップ状に減少させるものであってもよい。なお、これらの場合、点火信号Siga、Sigbのローレベルにある期間が重なっていてもよい。
また、本実施例では、希薄燃料(リーンバーン)運転が可能なエンジンに本発明の点火装置1を用いる例を示したが、希薄燃焼可能なエンジンへの適用に限定するものではなく、希薄燃焼を行わないエンジンに用いてもよい。
さらに、本実施例では、混合気の旋回流(タンブル流やスワロール流等)を気筒内にて積極的に生じさせるエンジンに本発明の点火装置1を用いる例を開示したが、旋回流コントロール手段(タンブル流コントロールバルブやスワロール流コントロールバルブ等)を有しないエンジンに用いてもよい。
10a スイッチング素子(第1スイッチング手段)
10b スイッチング素子(第2スイッチング手段)
20 ECU(制御手段) Siga、Sigb 点火信号(制御信号)
Claims (1)
- 2つの点火コイル(2a、2b)のそれぞれの2次コイル(15a、15b)に交互に同一方向の2次電流を流すことで点火プラグ(4)に火花放電を発生、継続させる内燃機関用の点火装置(1)において、
車載バッテリ(8)から一方の点火コイル(2a)の1次コイル(5a)への通電をオンオフする第1スイッチング手段(10a)と、
前記車載バッテリ(8)から他方の点火コイル(2b)の1次コイル(5b)への通電をオンオフする第2スイッチング手段(10b)と、
前記第1、第2スイッチング手段(10a、10b)に制御信号(Siga、Sigb)を与えて前記点火プラグ(4)における火花放電を制御する制御手段(20)とを備え、
この制御手段(20)は、
前記第1、第2スイッチング手段(10a、10b)に交互にオンを繰り返させる第1通電モードと、
前記第1、第2スイッチング手段(10a、10b)のオン期間が前記第1通電モードにおけるオン期間よりも短く設定され、前記第1、第2スイッチング手段(10a、10b)に交互にオンを繰り返させる第2通電モードとを有し、
火花放電を継続させる放電維持時間に前記第1通電モードを実行し、前記第1通電モードの実行後、前記第2通電モードを引き続き実行することで、前記それぞれの1次コイル(5a、5b)に流れる電流を間欠的に漸減させることで前記それぞれの2次コイル(15a、15b)に流れる電流を間欠的に漸減させ、前記それぞれの2次コイル(15a、15b)に流れる電流の合算である放電電流を前記第1通電モードにおける前記放電電流から漸減させることを特徴とする点火装置(1)。
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