JP6314617B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
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Description
しかし、これらの点火技術は、繰り返される再放電により点火プラグの電極摩耗が大きくなってしまうとともに、無駄な電力消費が生じる不具合がある。このため、着火性が高く、点火プラグの電極摩耗を減らし、無駄な電力消費を抑えることのできる点火装置が要求される。
特許文献1の技術は、CDI点火回路により強い火花放電を間隔を隔てて複数生じさせるとともに、自励サイリスタ直列インバータ点火回路によって弱い火花放電を連続的に繰り返し生じさせて、「強い複数の火花放電」と「弱い連続する火花放電」とを重ね合わせる技術である。
上述した特許文献1で用いる自励サイリスタ直列インバータ点火回路は、点火コイルの1次コイルに正負の共振による電流を流して火花放電の継続を行う技術であるため、2次電圧が正電圧と負電圧に繰り返し交番する。
その結果、特許文献1の技術は、自励サイリスタ直列インバータ点火回路による火花放電中(火花放電の延長中)にゼロ電圧を跨ぐ2次電圧の交番により、交番毎に火花放電電圧の低い部分ができてしまう。その結果、気筒内に生じる旋回流等によって火花放電の吹き消えが発生し易くなってしまう。
また、上述した特許文献1で用いる自励サイリスタ直列インバータ点火回路は、複雑な共振回路(共振インダクタンスを用いる第1共振回路および帰還巻線を用いる第2共振回路等)を用いるものであり、回路規模が大きくなってしまう。その結果、点火装置が大型化するとともに、コストアップの要因になってしまう。
エネルギ投入回路は、主点火が開始された後、エネルギ投入用コンデンサに蓄えた電荷を1次コイルに放出し、点火コイルの2次コイルに継続して同一方向の2次電流を流すことで主点火に続いて継続火花放電を同じ極性で継続させるものである。
具体的に、エネルギ投入回路は、2次電流を同一方向に継続させて放電維持電流以上になるようにエネルギを投入して継続火花放電を継続させるため、2次電圧が交番せず、主点火に続く継続火花放電において強力火花となり、火花放電が途切れ難い。このため、上述した特許文献1の技術とは異なり、気筒内に生じる旋回流等によって火花放電の吹き消えが発生する不具合を回避できる。
これにより、上述した特許文献1の技術に比較して、点火装置の小型化(具体的には、点火回路ユニットの小型化等)を図ることができるとともに、コストを抑えることが可能になる。
図1〜図5を参照して実施例1を説明する。
この実施例1における点火装置は、車両走行用の火花点火エンジンに搭載されるものであり、所定の点火タイミング(点火時期)で燃焼室内の混合気に着火(点火)を行うものである。なお、エンジンの一例は、ガソリンを燃料とする希薄燃焼(リーンバーン燃焼)が可能な直噴式エンジンであり、排気ガスの一部をEGRガスとしてエンジン吸気側へ戻すEGR装置を搭載し、さらに気筒内に混合気の旋回流(タンブル流やスワール流等)を生じさせる旋回流コントロール手段を備える。
この点火装置は、エンジン制御の中枢を成すECU(エンジン・コントロール・ユニットの略)から与えられる指示信号(昇圧指示信号、点火信号、放電継続信号、気筒選択信号等)に基づいて点火コイル2の1次コイル3を通電制御するものであり、1次コイル3を通電制御することで点火コイル2の2次コイル4に生じる電気エネルギをコントロールして、点火プラグ1の火花放電をコントロールする。
・各気筒毎に搭載される点火プラグ1と、
・各点火プラグ1毎に搭載される点火コイル2と、
・点火プラグ1に主点火を生じさせる主点火CDI回路5と、
・主点火に継続する継続火花放電を生じさせるエネルギ投入回路6と、
を備えて構成される。
1次コイル3には、第1ダイオード7が並列に接続されており、1次コイル3に流れた電流を再び1次コイル3に還流するように設けられ、火花放電が負方向電流の一方向のみで生じるように設けられている。
2次コイル4の一端は、上述したように点火プラグ1の中心電極に接続され、2次コイル4の他端は「1次コイル3の一端側」に接続されるか、あるいは「アース接地」される。なお、図1は、2次コイル4の他端が放電電流検出抵抗8を介してアース接地される例である。
具体的に、主点火CDI回路5は、
・バッテリ電圧を昇圧させる主点火用昇圧回路10と、
・この主点火用昇圧回路10にて昇圧した電荷を蓄える主点火用コンデンサ11と、
・この主点火用コンデンサ11に蓄えた電荷が主点火用昇圧回路10へ逆流するのを防ぐ第2ダイオード12と、
・主点火用コンデンサ11に蓄えた電荷を1次コイル3に投入する第1エネルギ投入ラインβをON−OFFする点火用スイッチング手段13(例えば、サイリスタ、パワートランジスタ、MOS型トランジスタ等)と、
・この点火用スイッチング手段13のON−OFF作動を制御する点火用ドライバ回路14と、
を備えて構成される。
具体的に、エネルギ投入回路6は、着火性が低下する運転状態の時(希薄燃焼時、強旋回流の発生時、高EGR率時、低温始動時など)にECUの指示により作動して混合気の着火性を高めるものであり、
・バッテリ電圧を昇圧させるエネルギ投入用昇圧回路20と、
・このエネルギ投入用昇圧回路20にて昇圧した電荷を蓄えるエネルギ投入用コンデンサ21と、
・このエネルギ投入用コンデンサ21に蓄えた電荷がエネルギ投入用昇圧回路20へ逆流するのを防ぐ第3ダイオード22と、
・エネルギ投入用コンデンサ21に蓄えた電荷を1次コイル3に投入する第2エネルギ投入ラインγをON−OFFするエネルギ投入用スイッチング手段23(例えば、MOS型トランジスタ、パワートランジスタ)と、
・このエネルギ投入用スイッチング手段23のON−OFFさせるエネルギ投入用ドライバ回路24と、
・このエネルギ投入用ドライバ回路を介してエネルギ投入用スイッチング手段23のON−OFF作動をコントロールするフィードバック制御回路24aと、
・エネルギ投入用コンデンサ21に蓄えた電荷の投入先(即ち、継続火花放電を行う点火プラグ1)を選択する気筒分配用スイッチング手段25(例えば、MOS型トランジスタ、パワートランジスタ等)と、
・この気筒分配用スイッチング手段25のON−OFF作動を制御する気筒分配用ドライバ回路26と、
を備えて構成される。
この昇圧回路30の作動はECUによりコントロールされる。具体的に、昇圧回路30は、点火タイミングから所定時間が経過するまで待機(作動停止)し、点火タイミングから所定時間が経過するとバッテリ電圧の昇圧作動を行って主点火用コンデンサ11とエネルギ投入用コンデンサ21の充電作動を行って、次回の点火タイミングまでに充電を完了させる。
・一端がバッテリ電圧供給ラインαに接続されたチョークコイル31と、
・このチョークコイル31の通電状態を断続する昇圧用スイッチング手段32(MOS型トランジスタ、パワートランジスタ等)と、
・この昇圧用スイッチング手段32を繰り返しON−OFFさせる昇圧用ドライバ回路33と、
を備えて構成される。
このため、点火用スイッチング手段13のみがONすることで、主点火用コンデンサ11に蓄えられた電気エネルギが1次コイル3に供給される。
また、エネルギ投入用スイッチング手段23がON−OFF制御され、且つ気筒分配用スイッチング手段25と点火用スイッチング手段13の両方がONすることで、エネルギ投入用コンデンサ21に蓄えられた電気エネルギ(エネルギ投入用スイッチング手段23の断続によりコントロールされた電気エネルギ)が、気筒分配用スイッチング手段25によって選択された点火コイル2の1次コイル3(即ち、主点火が開始された点火コイル2の1次コイル3)に供給される。
なお、2次電流の制御は、フィードバック制御に限定するものではなく、2次電流が所定の目標値を維持するようにオープン制御(フィードフォワード制御)によってエネルギ投入用スイッチング手段23をON−OFF制御するものであっても良い。また、継続火花放電中における2次電流の目標値は、一定であっても良いし、エンジンの運転状態(ECUから付与される放電電流設定信号)に応じて変更するものであっても良い。
次に、図2を参照して主点火CDI回路5とエネルギ投入回路6による火花放電作動を説明する。なお、図2中における「V2」の実線は主点火CDI回路5の作動による2次コイル4の電圧変化を示し、「V2」の破線はエネルギ投入回路6の作動による2次コイル4の電圧変化を示す。また、図2中における「i2」の実線は主点火CDI回路5の作動による2次コイル4の電流変化を示し、「i2」の破線はエネルギ投入回路6の作動による2次コイル4の電流変化を示す。さらに、図2中における「i3」の実線はエネルギ投入回路6の作動による2次コイル4の電流変化を示す。
点火プラグ1において主点火が開始され1次電流の最大値をすぎると、1次電流は第1ダイオード7を還流して流れ、2次電流が正負交番せずに略三角波形状で減衰する。そして、2次電流が「所定の下限電流値(火花放電を維持するための電流値)」に低下する前に、ECUが放電継続信号を出力し、気筒選択信号によって選択された点火プラグ1に対応する第1エネルギ投入ラインβに電荷を追加放出して火花放電を継続させる。
フィードバック制御回路24aの作動により、エネルギ投入用スイッチング手段23をON−OFF制御することで、火花放電を維持可能な程度(目標2次電流の範囲内)に2次電流を継続して保持することができる。
このようにして放電継続信号の継続中は、継続火花放電を点火プラグ1において継続させることができ、高い着火性を得ることができる。
実施例1の点火装置は、上述したように、主点火CDI回路5によって主点火を開始した直後に、エネルギ投入用コンデンサ21に蓄えた電荷を1次コイル3に投入し、2次コイル4に同一方向の2次電流を継続して流すことで主点火に続く継続火花放電を継続させる。
具体的に、エネルギ投入回路6は、2次電流を同一方向に継続して流して継続火花放電を達成するため、2次電圧が交番せず、主点火に続く継続火花放電において火花放電が途切れ難い。このため、希薄燃焼で、且つ気筒内に高流速の気流が生じる運転状態(通常であれば吹き消えし易い運転状態)であっても、火花放電の吹き消えを回避できる。
火花放電を継続させるエネルギ投入回路6は、エネルギ投入用コンデンサ21に蓄積した電気エネルギをコントロールして1次コイル3に投入するものであるため、回路構成をシンプルにできる。
これにより、点火回路ユニットの内部の回路構成を簡素化することができ、結果的に点火回路ユニットの小型化が可能になるとともに、コストを抑えることが可能になる。
点火装置は、主点火用昇圧回路10とエネルギ投入用昇圧回路20が共通に設けられる。
これにより、点火回路ユニットの内部の回路構成を簡素化することができ、結果的に点火回路ユニットの小型化が可能になるとともに、コストを抑えることが可能になる。
図6、図7を参照して実施例2を説明する。なお、以下の各実施例において上記実施例1と同一符号は、同一機能物を示すものである。
実施例2は、実施例1と同様、主点火用昇圧回路10とエネルギ投入用昇圧回路20を共通に設けている。そして、この実施例2は、共通化した昇圧回路30の作動タイミングを、(i)主点火用コンデンサ11を充電する主点火充電期間Xと、(ii)エネルギ投入用コンデンサ21を充電するエネルギ投入用充電期間Yとに切り替えるものである。
・主点火用コンデンサ11の充電ラインδをON−OFFする第1充電選択スイッチング手段41と、
・エネルギ投入用コンデンサ21の充電ラインεをON−OFFする第2充電選択スイッチング手段42と、
・第1充電選択スイッチと第2充電選択スイッチのON−OFF状態を切り替えて、主点火用コンデンサ11を充電する主点火充電期間Xと、エネルギ投入用コンデンサ21を充電するエネルギ投入用充電期間Yとを切り替える充電選択ドライバ回路43と、
を備えて構成される。
そして、充電選択ドライバ回路43はECUから与えられる充電先指定信号に基づいて第1充電選択スイッチング手段41のON期間(主点火充電期間X)と、第2充電選択スイッチング手段42のON期間(エネルギ投入用充電期間Y)との切り替えを実施する。
そして、主点火用コンデンサ11に蓄える電気エネルギ量より、エネルギ投入用コンデンサ21に蓄える電気エネルギ量の方が大きく設定されるため、「主点火充電期間X<エネルギ投入用充電期間Y」の関係に設けられる。さらに、主点火用コンデンサ11の充電電圧と、エネルギ投入用コンデンサ21の充電電圧とを任意の値に設定することが可能になる。なお、図7中における「i2」は2次コイル4の電流変化を示すものであり、図7中の符号Aは主点火の概略波形を示し、図7中の符号Bは継続火花放電の概略波形を示すものである。
図8を参照して実施例3を説明する。
この実施例3は、主点火用昇圧回路10とエネルギ投入用昇圧回路20を独立して設けたものである。これにより、主点火用コンデンサ11の充電電圧と、エネルギ投入用コンデンサ21の充電電圧とを異なる値に設けることができる。その結果、主点火用昇圧回路10とエネルギ投入用昇圧回路20のそれぞれを専用設計にすることができ、点火装置の小型化や省電力化を図ることができる。
このように、主点火用昇圧回路10とエネルギ投入用昇圧回路20を独立して設けることで、主点火CDI回路5に求められる充電電圧と、エネルギ投入回路6に求められる充電電圧が異なることに容易に対応することができる。また、エネルギ投入用コンデンサ21の耐圧を下げることが可能になるため、エネルギ投入用コンデンサ21に安価な低電圧大容量タイプを使用することが可能になり、点火装置のコストを抑えることが可能になる。
このように、主点火用昇圧回路10とエネルギ投入用昇圧回路20を独立して設けることにより、主点火に適した主点火用コンデンサ11の充電電圧、充電電荷と、継続火花放電に適したエネルギ投入用コンデンサ21の充電電圧、充電電荷とを最適化して、主点火用コンデンサ11とエネルギ投入用コンデンサ21を小型で安価な部品とすることができる。
図9参照して実施例4を説明する。
この実施例4は、1次コイル3に独立した第1巻線3aと第2巻線3bを設けたものである。
第1巻線3aは、CDI点火を行う主点火用の巻線であり、主点火用コンデンサ11が第1巻線3aに電気エネルギを投入するように設けられる。
また、第2巻線3bは、継続火花放電用の巻線であり、エネルギ投入用コンデンサ21が第2巻線3bに電気エネルギを投入するように設けられる。
このため、エネルギ投入用コンデンサ21から電荷を投入した時の1次電流を増やすことができ、第2巻線3bに少ない電荷量で電気エネルギを投入しても、2次コイル4に継続火花放電の維持に必要な2次電流を発生させることができる。さらに、主点火用の第1巻線3aと、継続火花放電用の第2巻線3bを分けることにより、各巻線の発熱を分散させることができる。その結果、点火コイル2の耐久性を高めることが可能になり、信頼性の高い点火装置を提供することができる。
また、継続火花放電に用いる電力を抑えることができ、点火装置の消費電力を最小化することが可能になる。また、エネルギ投入用昇圧回路20の簡素化も可能になる。
また、CDI点火による主点火と継続火花放電を組み合わせることで着火性を向上できるため、着火性の向上が望まれる種々のエンジンに本発明を適用することができる。
その具体例を以下で説明する。
同様に、着火性が低下するエンジン低温時に継続火花放電を実施して、エンジン低温時における着火性の向上を図っても良い。
2 点火コイル
3 1次コイル
4 2次コイル
5 主点火CDI回路
6 エネルギ投入回路
10 主点火用昇圧回路
11 主点火用コンデンサ
20 エネルギ投入用昇圧回路
21 エネルギ投入用コンデンサ
Claims (8)
- バッテリ電圧を昇圧させる主点火用昇圧回路(10)を有するとともに、この主点火用昇圧回路(10)にて昇圧した電荷を蓄える主点火用コンデンサ(11)を有し、この主点火用コンデンサ(11)に蓄えた電荷を点火コイル(2)の1次コイル(3)に放出して点火プラグ(1)に火花放電を生じさせる主点火CDI回路(5)と、
バッテリ電圧を昇圧させるエネルギ投入用昇圧回路(20)を有するとともに、このエネルギ投入用昇圧回路(20)にて昇圧した電荷を蓄えるエネルギ投入用コンデンサ(21)を有し、前記主点火CDI回路(5)の作動によって開始した火花放電中に、前記エネルギ投入用コンデンサ(21)に蓄えた電荷を前記1次コイル(3)に放出し、前記点火コイル(2)の2次コイル(4)に同一方向の2次電流を流して、前記主点火CDI回路(5)の作動によって開始した火花放電を継続させるエネルギ投入回路(6)と、
を備え、
前記エネルギ投入回路(6)には、前記エネルギ投入用コンデンサ(21)に蓄えた電荷を前記1次コイル(3)に投入するライン(γ)をオンオフするエネルギ投入用スイッチング手段(23)が設けられていることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1に記載の内燃機関用点火装置において、
前記エネルギ投入回路(6)は、前記2次コイル(4)に流れる2次電流をモニターし、モニターした2次電流が所定の範囲内を維持するように前記エネルギ投入用スイッチング手段(23)のオンオフ状態をフィードバック制御するフィードバック制御回路(24a)を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1または請求項2に記載の内燃機関用点火装置において、
前記主点火CDI回路(5)は、前記1次コイル(3)と並列に接続されたダイオード(7)を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置において、
前記主点火用昇圧回路(10)と前記エネルギ投入用昇圧回路(20)は、共通に設けられていることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項4に記載の内燃機関用点火装置において、
共通化した昇圧回路(30)の作動タイミングは、前記主点火用コンデンサ(11)を充電する主点火充電期間(X)と、前記エネルギ投入用コンデンサ(21)を充電するエネルギ投入用充電期間(Y)とに切り替えられることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置において、
前記主点火用昇圧回路(10)と前記エネルギ投入用昇圧回路(20)は、独立して設けられていることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置において、
前記主点火用コンデンサ(11)の充電電圧と、前記エネルギ投入用コンデンサ(21)の充電電圧とは、異なることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置において、
前記1次コイル(3)は、独立した第1巻線(3a)と第2巻線(3b)を備え、
前記主点火用コンデンサ(11)は、前記第1巻線(3a)に電気エネルギを投入し、
前記エネルギ投入用コンデンサ(21)は、前記第2巻線(3b)に電気エネルギを投入することを特徴とする内燃機関用点火装置。
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