JP6387329B2 - 基板処理装置およびノズル洗浄方法 - Google Patents

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開示の実施形態は、基板処理装置およびノズル洗浄方法に関する。
従来、半導体ウェハやガラス基板といった基板に対し、処理液を供給することによって洗浄処理等の基板処理を行う基板処理装置が知られている。
このような基板処理装置は、基板へ向けて処理液を吐出するノズルを備えている。なお、吐出される処理液の飛散等を防止するため、ノズルの周囲には、ノズルを囲う囲い部材が設けられる場合がある。
たとえば、特許文献1には、囲い部材として円錐状の傘型覆いが取り付けられた半導体基板洗浄装置が開示されている。
また、基板処理装置には、ノズル自体に付着して残存した処理液による基板の汚染を防ぐために、ノズル自体を洗浄するノズル洗浄機構が設けられる場合がある(たとえば、特許文献2参照)。
特開2000−188273号公報 特開2007−258462号公報
しかしながら、上述した従来技術には、ノズルとノズルに取り付けられた囲い部材を洗浄するという点で更なる改善の余地がある。たとえば特許文献1に開示の装置は、囲い部材の取り付けられたノズルを備えているものの、かかるノズルを洗浄するノズル洗浄機構を備えていない。
また、たとえば特許文献2に開示のノズル洗浄機構は、ノズルに対し洗浄液を吹き付けることによってノズルを洗浄するものであるが、かかる方式を採った場合、ノズルに洗浄ムラが生じやすいという問題点がある。また、かかるノズル洗浄機構は、囲い部材のないノズルを洗浄するものであり、囲い部材の取り付けられたノズルを洗浄するものではない。
実施形態の一態様は、ノズルとノズルに取り付けられた囲い部材を洗浄することができる基板処理装置およびノズル洗浄方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板処理装置は、ノズルと、囲い部材と、移動機構と、洗浄部とを備える。ノズルは、基板へ向けて処理液を吐出する。囲い部材は、ノズルの先端部を囲うようにノズルに取り付けられる。移動機構は、ノズルおよび囲い部材を移動させる。洗浄部は、移動機構によって移動されたノズルおよび囲い部材を洗浄液で洗浄する。また、洗浄部は、洗浄槽を備える。洗浄槽は、ノズルを洗浄液に浸漬させる第1領域と、囲い部材を洗浄液に浸漬させる第2領域とを有する。
実施形態の一態様によれば、ノズルとノズルに取り付けられた囲い部材を洗浄することができる。
図1は、実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。 図2Aは、処理ユニットの構成を示す平面模式図である。 図2Bは、図2Aに示すA−A’線略断面図である。 図2Cは、ノズル洗浄部の構成を示す斜視模式図である。 図2Dは、ノズル洗浄部の構成を示す略断面図である。 図2Eは、ノズル洗浄部の構成を示す平面模式図である。 図3は、実施形態に係る基板処理システムが実行するノズル洗浄処理の処理手順を示すフローチャートである。 図4Aは、ノズル洗浄処理の各処理の説明図(その1)である。 図4Bは、ノズル洗浄処理の各処理の説明図(その2)である。 図4Cは、ノズル洗浄処理の各処理の説明図(その3)である。 図4Dは、ノズル洗浄処理の各処理の説明図(その4)である。 図4Eは、ノズル洗浄処理の各処理の説明図(その5)である。 図4Fは、ノズル乾燥処理の変形例を示す図である。 図5Aは、ノズルの変形例を示す図(その1)である。 図5Bは、ノズルの変形例を示す図(その2)である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板処理装置およびノズル洗浄方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウェハ(以下ウェハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウェハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウェハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウェハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウェハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウェハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、処理ユニット16の概略構成について図2Aおよび図2Bを参照して説明する。図2Aは、処理ユニット16の構成を示す平面模式図である。また、図2Bは、図2Aに示すA−A’線略断面図である。
図2Aに示すように、処理ユニット16は、チャンバ21内に、基板保持機構22と、回収カップ23と、ノズルヘッド24と、移動機構25と、ノズル洗浄部30とを備える。
基板保持機構22は、ウェハWを水平に保持するとともに、保持したウェハWを鉛直軸まわりに回転させる。回収カップ23は、基板保持機構22を取り囲むように配置され、回転に伴う遠心力によってウェハWの外方へ飛散する処理液を受け止めて回収する。
ノズルヘッド24は、ウェハWの上方からウェハWへ向けて処理液を供給する。具体的にノズルヘッド24は、図2Bに示すように、ノズル241と、囲い部材245とを備える。ノズル241は、処理液供給源244からバルブ243を介して処理液供給管242へ供給される処理液を、ウェハWへ向けて吐出する。
囲い部材245は、上端部および下端部が開口された中空錐体状、たとえば図2Bに示すように傘状に形成され、かかる傘の内側にノズル241の先端部を囲うように、ノズル241に取り付けられる。なお、囲い部材245は、ノズル241から吐出される処理液の飛散等を防ぐ役割を担う。
また、囲い部材245の上端部付近には、貫通孔246が形成されている。貫通孔246は、後述するように囲い部材245を洗浄液へ浸漬させる際に、傘の内側から洗浄液を通過させ、囲い部材245を浸漬させやすくする。
また、図2Aに示すように、移動機構25は、ノズルヘッド24を水平方向(ここではXY平面方向)に旋回移動、および、鉛直方向(ここではZ軸方向)に昇降移動させる。
ノズル洗浄部30は、ノズルヘッド24を洗浄液に浸漬させて洗浄する。洗浄液としては、HDIW(温純水)等を用いることができる。
次に、ノズル洗浄部30の構成についてより具体的に、図2C〜図2Eを参照して説明する。図2Cは、ノズル洗浄部30の構成を示す斜視模式図である。また、図2Dは、ノズル洗浄部30の構成を示す略断面図である。また、図2Eは、ノズル洗浄部30の構成を示す平面模式図である。
図2Cに示すように、ノズル洗浄部30は、洗浄槽31を備える。洗浄槽31は、洗浄液を貯留する。制御部18(図1参照)は、前述の移動機構25を用いて、ノズル241および囲い部材245を洗浄槽31へ出し入れする(図2C中の矢印a0参照)。
具体的に洗浄槽31は、図2Dに示すように、ノズル241および囲い部材245の形状に対応する傾斜角度を有する形状に形成されている。すなわち、洗浄槽31は、その底面の中央部に、ノズル241の先端部に対応して窪んだ形状の第1領域31aを有する。
また、洗浄槽31は、その底面の中央部から外周部へ向けて下り勾配となるように形成された形状の第2領域31bを有する。第1領域31aは、ノズル241を洗浄液に浸漬させる。第2領域31bは、囲い部材245を洗浄液に浸漬させる。
また、ノズル洗浄部30は、洗浄槽31へ洗浄液を供給する第1供給路321と、第2供給路322とを備える。第1供給路321は第1領域31aへ連通しており、洗浄液供給源324からバルブ323を介して供給される洗浄液を第1領域31aへ吐出する。
また、第2供給路322は第2領域31bへ連通しており、洗浄液供給源324からバルブ323を介して供給される洗浄液を第2領域31bへ吐出する。なお、図2Dでは第1供給路321および第2供給路322が、洗浄液の同一供給系統から分岐している例を示しているが、それぞれ別供給系統から洗浄液の供給を受けてもよい。
また、ノズル洗浄部30は、オーバーフロードレイン路331を備える。オーバーフロードレイン路331は、洗浄槽31の上限液位を超える洗浄液を洗浄槽31から排出する。
また、ノズル洗浄部30は、第1ドレイン路341と、第2ドレイン路342とを備える。第1ドレイン路341および第2ドレイン路342には、バルブ343を介してたとえば真空ポンプ等のドレイン装置344が接続される。
第1ドレイン路341は、第1領域31aと連通しており、洗浄槽31へ貯留された洗浄液を第1領域31aから排出する。また、第2ドレイン路342は、第2領域31bと連通しており、洗浄槽31へ貯留された洗浄液を第2領域31bから排出する。
なお、第2ドレイン路342は、第1ドレイン路341からよりも遅い速度で洗浄液が排出されるように設けられている。具体的には、たとえば、構造的に第2ドレイン路342を第1ドレイン路341よりも狭く設けてもよいし、第2ドレイン路342の中途に中間槽を設けてもよいし、第2ドレイン路342に専用のバルブを設けてこれを制御することでもよい。
また、ノズル洗浄部30は、不活性ガス供給路351を備える。不活性ガス供給路351は、オーバーフロードレイン路331よりも上方に設けられ、不活性ガス供給源353からバルブ352を介して供給されるN2等の不活性ガスを洗浄槽31内へ吐出して、ノズル241および囲い部材245を乾燥させる。
また、上述した第1供給路321、第2供給路322および不活性ガス供給路351各々の吐出口は、洗浄槽31内に複数個ずつ配置することができる。
具体的には図2Eに示すように、たとえば第1供給路321の吐出口は、第1ドレイン路341まわりの同一円C1の円周上に等間隔で複数個(ここでは3個)、各々の吐出方向が同一円C1の接線方向となるように設けられて、吐出される洗浄液の液流で渦が形成されるように配置される。
また、同様に、たとえば第2供給路322の吐出口は、第2領域31b(図2D参照)まわりの同一円C2の円周上に等間隔で複数個(ここでは3個)、各々の吐出方向が同一円C2の接線方向となるように設けられて、吐出される洗浄液の液流で渦が形成されるように配置される。
これにより、ノズル241および囲い部材245を洗浄槽31へ差し入れて洗浄液へ浸漬させる際に、渦を巻いた洗浄液の液流でノズル241および囲い部材245を洗浄(以下、「浸漬トルネード洗浄」と言う)することができるので、洗浄ムラなく確実にノズル241および囲い部材245を洗浄することができる。
また、たとえば不活性ガス供給路351の吐出口は、洗浄槽31の外周まわりに等間隔で複数個(ここでは3個)、各々の吐出方向がノズル241の位置付く洗浄槽31の中央部を向くように設けられる。
これにより、ノズル241および囲い部材245を乾燥させる際に、ノズル241および囲い部材245の傘の内側にムラなく均一に不活性ガスを供給することができるので、液残りなく確実にノズル241および囲い部材245を乾燥させることができる。
なお、第1供給路321の吐出口の各々は、吐出される洗浄液の液流で渦が形成されるならば、同一円C1の円周上に限らず、異なる円周上に設けられてもよい。同様に、第2供給路322の吐出口の各々も、同一円C2の円周上に限らず、異なる円周上に設けられてもよい。また、無論、第1供給路321、第2供給路322および不活性ガス供給路351各々の吐出口は、3個ずつに限られない。
一方、図2Eに示すように、第2ドレイン路342の排出口は、たとえば1個であってもよい。かかる場合、洗浄槽31の第2領域31bの底面は、かかる1個の第2ドレイン路342の排出口へ向けて傾斜していることが好ましい。なお、第2ドレイン路342は、第1ドレイン路341からよりも遅い速度で洗浄液が排出することが可能であれば、その排出口は必ずしも1個でなくともよい。
次に、ノズル洗浄部30における具体的動作について、図3および図4A〜図4Eを参照して説明する。図3は、本実施形態に係る基板処理システム1が実行するノズル洗浄処理の処理手順を示すフローチャートである。また、図4A〜図4Eは、ノズル洗浄処理の各処理の説明図(その1)〜(その5)である。
まず、ノズル洗浄処理の処理手順について図3を参照して概略的に説明する。なお、図3には、制御部18が移動機構25を制御することにより、ノズルヘッド24をノズル洗浄部30の洗浄槽31へ差し入れた状態からの処理手順を示している。ノズル洗浄部30では、制御部18の制御に従って図3に示す各処理が実行される。
図3に示すように、ノズル洗浄部30ではまず、洗浄槽31へ差し入れられたノズルヘッド24を粗洗浄する粗洗浄処理が行われる(ステップS101)。これにより、ノズル241および囲い部材245へ付着した汚れを除去しやすくする。かかる粗洗浄処理の具体的な動作については、図4Aを参照して後述する。
つづいて、ノズル洗浄部30では、前述の浸漬トルネード洗浄処理が行われる(ステップS102)。これにより、ノズル241および囲い部材245へ付着した汚れを確実に洗い流す。かかる浸漬トルネード洗浄処理の具体的な動作については、図4Bを参照して後述する。
つづいて、ノズル洗浄部30では、第1ドレイン処理が行われる(ステップS103)。これは、洗浄槽31へ貯留された洗浄液を排出するための1段階目の処理である。かかる第1ドレイン処理の具体的な動作については、図4Cを参照して後述する。
つづいて、ノズル洗浄部30では、第2ドレイン処理が行われる(ステップS104)。これは、洗浄槽31へ貯留された洗浄液を排出するための2段階目の処理である。かかる第2ドレイン処理の具体的な動作については、図4Dを参照して後述する。
つづいて、ノズル洗浄部30では、ノズル乾燥処理が行われる(ステップS105)。これにより、洗浄液により濡れたノズル241および囲い部材245を乾燥させる。かかるノズル乾燥処理の具体的な動作については、図4Eを参照して後述する。
以下、図3に示したノズル洗浄処理の各処理をより具体的に説明する。図4Aに示すように、粗洗浄処理ではまず、バルブ323が開放されて、洗浄液供給源324から洗浄液Lが供給される(図中の矢印a1参照)。
このとき、第1供給路321からは第1領域31aへ向けて洗浄液Lが吐出され、ノズル241の先端部を粗洗浄する。第2供給路322からは第2領域31bへ向けて洗浄液Lが吐出され、囲い部材245の内側を粗洗浄する。
また、粗洗浄処理では、バルブ343が開放されてドレイン装置344が動作しており、第1ドレイン路341および第2ドレイン路342からは洗浄液Lが排出される(図中の矢印a2,a3参照)。
つづいて、図4Bに示すように、浸漬トルネード洗浄処理では、バルブ343が閉じられて第1ドレイン路341および第2ドレイン路342からの洗浄液Lの排出が一旦止められる。
一方、バルブ323は開放されたままで洗浄液供給源324から洗浄液Lを供給し続け(図中の矢印a4参照)、第1供給路321および第2供給路322から吐出される洗浄液Lは洗浄槽31へ貯留されて、ノズル241および囲い部材245を浸漬させる。
なお、このとき、洗浄液Lの液流は、図2Eの説明で述べたように渦巻いており、浸漬されたノズル241および囲い部材245をトルネード洗浄する。これにより、ノズル241および囲い部材245へ付着した汚れを確実に除去することができる。
洗浄槽31の上限液位を超える洗浄液Lについては、オーバーフロードレイン路331から排出される(図4B中の矢印a5参照)。
つづいて、図4Cに示すように、第1ドレイン処理では、バルブ323が閉じられ、洗浄液供給源324からの洗浄液Lの供給が止められる。一方、バルブ343は開放され、洗浄槽31へ貯留された洗浄液Lは、第1ドレイン路341および第2ドレイン路342から排出される(図中の矢印a6,a7参照)。
なお、上述したように、このとき第2ドレイン路342からは、第1ドレイン路341からよりも遅い速度で洗浄液Lが排出される。このため、ノズル241が洗浄液Lに浸漬していた第1領域31aから洗浄液Lが排出し切っても、第2領域31bには囲い部材245の外周部を浸漬した状態で洗浄液Lがまだ残っている。
かかる状態から引き続き、図4Dに示すように、第2ドレイン処理では、第2領域31bに残る洗浄液Lの液面を揺らさないように、遅い速度での第2ドレイン路342からの洗浄液Lの排出が継続される(図中の矢印a8参照)。
このように、囲い部材245の外周部を浸漬した洗浄液Lを遅い速度で徐々に排出することによって、実質的に囲い部材245の表面に洗浄液Lの液残りが生じるのを防ぐことができる。
つづいて、図4Eに示すように、ノズル乾燥処理では、洗浄液Lを排出し切ってバルブ343が閉じられた後、移動機構25によりノズル241および囲い部材245が持ち上げられる(図中の矢印a9参照)。
そして、移動機構25が、不活性ガス供給路351の吐出口付近にノズル241および囲い部材245を位置付けた後、バルブ352が開放されて、不活性ガス供給源353から不活性ガスがノズル241へ向けて吐出され(図中の矢印a10参照)、ノズル241および囲い部材245を乾燥させる。
なお、このとき制御部18は、ノズル241および囲い部材245の傘の内側にムラなく均一に不活性ガスが行き渡るように、移動機構25によりノズル241および囲い部材245を不活性ガス供給路351の吐出口付近で上げ下げしてもよい。
また、図4Eでは、図中の矢印a10に示す通り、不活性ガスが水平方向(XY平面方向)に吐出されるものとしているが、その吐出方向はたとえば囲い部材245の傘の内側に沿うものであってもよい。
図4Fは、ノズル乾燥処理の変形例を示す図である。具体的には、図4Fに示すように、不活性ガス供給路351Aは、その吐出口の吐出方向が、囲い部材245の傘の内側に沿うものとなるように設けられてもよい(図中の矢印a11参照)。
かかる場合、不活性ガスは、まず囲い部材245の傘の内側に沿って供給され、中央部のノズル241付近で多方向から集まることとなるので、上述のようにノズル241および囲い部材245を不活性ガス供給路351Aの吐出口付近で上げ下げしなくとも、均一に不活性ガスを行き渡らせることができる。
以上のようにノズル洗浄部30を動作させることにより、囲い部材245の取り付けられたノズル241を性能高く効率的に洗浄することができる。
上述してきたように、本実施形態に係る基板処理システム1(「基板処理装置」の一例に相当)は、ノズル241と、囲い部材245と、移動機構25と、ノズル洗浄部30(「洗浄部」の一例に相当)とを備える。
ノズル241は、ウェハW(「基板」の一例に相当)へ向けて処理液を吐出する。囲い部材245は、ノズル241の先端部を囲うようにノズル241に取り付けられる。移動機構25は、ノズル241および囲い部材245を移動させる。ノズル洗浄部30は、移動機構25によって移動されたノズル241および囲い部材245を洗浄液で洗浄する。
したがって、本実施形態に係る基板処理システム1によれば、ノズル241とノズル241に取り付けられた囲い部材245を洗浄することができる。
なお、上述した実施形態では、囲い部材245が、底面が円である中空円錐体状である場合を例に示したが、底面が多角形である中空錐体状であってもよい。また、錐体の側面が平面ではなく、曲面であってもよい。
また、上述した実施形態では、実質的に囲い部材245の表面への液残りを防ぐため、第2領域31bの洗浄液を第1ドレイン路341からよりも遅い速度で第2ドレイン路342から排出させる場合を例に挙げた。
これは、言わば第2領域31bにおける洗浄液の液面を揺らさないように洗浄液の液面および囲い部材245の相対位置を変化させればよく、したがって、囲い部材245側を移動させることでも実現可能である。
具体的には、移動機構25により、第2領域31bにおいて洗浄液に浸漬する囲い部材245を、液処理の昇降動作時よりも遅い移動速度で徐々に第2領域31bから離脱させればよい。かかる移動機構25による動作は、第2ドレイン路342からの洗浄液の排出と組み合わされてもよい。
また、上述した実施形態では、直線的な傾斜を有する傘状の形態を例に説明してきたが、囲い部材245の形状はこれに限定されない。例えば、囲い部材245の傾斜が曲線的な形状を有する碗状(略半球形)の形状を有していてもよい(例えば、図5A)。また、囲い部材245は、全てが傾斜面を有している必要はなく、一部分が垂直面(Z軸方向に平行な面)、または水平面(X軸またはY軸方向に平行な面)を有していてもよい(例えば、図5B)。第2供給路322は、囲い部材245の形状に対応して設けられていればよく、囲い部材245の上面側に洗浄液を直接供給できる位置にあってもよい。
また、上述した実施形態では、洗浄液が主にHDIW、不活性ガスが主にN2であるものとしたが、それぞれ洗浄液および不活性ガスを限定するものではない。これらは、たとえばノズル241から吐出される処理液の種類等に応じて、それぞれ相応しい洗浄性能が得られる洗浄液および不活性ガスに置換することが可能である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 基板処理システム
2 搬入出ステーション
3 処理ステーション
4 制御装置
16 処理ユニット
24 ノズルヘッド
25 移動機構
30 ノズル洗浄部
31 洗浄槽
31a 第1領域
31b 第2領域
241 ノズル
245 囲い部材
321 第1供給路
322 第2供給路
331 オーバーフロードレイン路
341 第1ドレイン路
342 第2ドレイン路
351、351A 不活性ガス供給路
W ウェハ

Claims (7)

  1. 基板へ向けて処理液を吐出するノズルと、
    前記ノズルの先端部を囲うように該ノズルに取り付けられる囲い部材と、
    前記ノズルおよび前記囲い部材を移動させる移動機構と、
    前記移動機構によって移動された前記ノズルおよび前記囲い部材を洗浄液で洗浄する洗浄部と
    を備え
    前記洗浄部は、洗浄槽を備え、
    前記洗浄槽は、
    前記ノズルを前記洗浄液に浸漬させる第1領域と、
    前記囲い部材を前記洗浄液に浸漬させる第2領域と
    を有すること
    を特徴とする基板処理装置。
  2. 前記第1領域に連通して設けられ、前記洗浄液を排出する第1ドレイン路と、
    前記第2領域に連通して設けられ、前記洗浄液を排出する第2ドレイン路と
    を備えること
    を特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
  3. 前記第2ドレイン路の前記洗浄液の排出速度は、
    前記第1ドレイン路の前記洗浄液の排出速度よりも遅いこと
    を特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
  4. 前記移動機構は、
    前記第2領域において前記洗浄液に浸漬する前記囲い部材を、実質的に前記囲い部材の表面に液残りが生じない移動速度で徐々に前記第2領域から離脱させること
    を特徴とする請求項またはに記載の基板処理装置。
  5. 前記洗浄槽へ前記洗浄液を供給する供給路を備え、
    前記供給路の吐出口は、
    該吐出口から吐出された前記洗浄液の液流で前記洗浄槽に渦が形成される向きに配置されていること
    を特徴とする請求項のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  6. 前記囲い部材は、中空錐体状に形成されていること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  7. 基板へ向けて処理液を吐出するノズルと、前記ノズルの先端部を囲うように該ノズルに取り付けられる囲い部材と、前記ノズルおよび前記囲い部材を移動させる移動機構と、洗浄槽とを備え、前記洗浄槽は、前記ノズルを洗浄液に浸漬させる第1領域と、前記囲い部材を前記洗浄液に浸漬させる第2領域とを有する基板処理装置を用い、前記移動機構によって移動された前記ノズルおよび前記囲い部材を前記洗浄液で洗浄する洗浄工程
    を含むことを特徴とするノズル洗浄方法。
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