JP6384725B2 - 地下ピットを有する工場 - Google Patents
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Description
そして、このようにPC床版を柱材や桁材によって支持する構造としては、PC床版の四隅を支持する構造が一般的であり、PC床版が受ける荷重を四隅の支持部によってバランスよく負担する構造となっている。
すなわち、生産施設等の床ピットでは、生産する部品を変える場合に生産ラインを大きく変更する場合がある。このような場合には、施設全体を新たに建て替えるか、床ピットの周囲の床も含めた範囲を生産ラインに合わせて変更するといった大規模なレイアウト変更工事を行うこととなり、工事費が増大するうえ、工期が長くなるという問題があった。
そして、柱材が縦横方向のそれぞれの方向毎に一定の間隔をあけて配列されているので、柱材に対して桁材を取り外すことのみで、桁材の配列方向を横方向及び縦方向のいずれかの向きに変更することが可能となる。
ここで、本実施の形態では、室部11は平面視で長方形をなし、その幅方向(短辺方向)を横方向Xとし、長手方向を縦方向Yとして、以下説明する。
柱材2の寸法や配置間隔L1、L2は、PC床版4の形状、重量、このPC床版4上に走行、或いは設置される機器・設備の重量、及び地下ピット部12の高さ等の条件に応じて適宜設定される。本実施の形態では、例えば断面の一辺が70cmのものが採用されている。
柱材2には、上端面2aに突出するアンカーボルト21(図5参照)が4本、埋設されている。このアンカーボルト21を使用して桁材3がボルト締結により着脱可能に固定される。
桁材3は、柱材2からナット22を取り外すことで、長手方向の向きを例えば縦方向Yから横方向Xに変更することが可能である。
先ず、図1に示すように、所定位置に地下ピット部12を掘削するとともに側壁及び底壁にコンクリートを打設し、室部11を形成するための骨組材から構成される外壁部13を構築する。次に、地下ピット部12のピット底盤12a上に複数の柱材2、2、…をコンクリート打設により立設する。このときの柱材2は、ピット底盤12aにおいて、横方向X及び縦方向Yのそれぞれの方向に沿って一定の間隔をあけて配置される。また、図5に示すように、柱材2の上端面2aには、アンカーボルト21を埋め込み、そのボルト先端側を上端面2aから突設させておく。本実施の形態では、柱材2毎に4本のアンカーボルト21を埋め込む。
このように構築される地下ピット部12内は、設備機器やインフラ供給スペースとして利用し、フレキシビリティの向上に寄与することができる。これにより、PC床版4上の床面に配置する設備を少なくすることができ、生産スペースを確保することができ、スペースの有効利用が可能となる。
本実施の形態の地下ピット構造1では、図3、図5及び図7に示すように、PC床版4が桁材3に対してプレート5により水平移動が規制され、所望の位置に位置決めされた状態で載置される簡単な構造となることから、PC床版4を桁材3に対して容易に取り付け又は取り外すことができる。そのため、桁材3の仕様の変更や、異なる重量のPC床版への変更などの工事を効率良く行うことができる。
また、本実施の形態では、PC床版4を2辺支持とすることで、PC床版4の破損を防ぐことができる効果を奏する。
例えば、本実施の形態では、平面視で十字状のプレート5を設け、4つのPC床版4で共有する構成としているが、この形状に限定されることはない。例えば、PC床版4毎にプレート5(凸部)を設けてもよく、PC床版4に形成される切欠部などの凹部も、その凸部の形状に対応した形状に設定することができる。
2 柱材
2a 上端面
3 桁材
3a 上面
4 PC床版(プレキャストコンクリート床版)
4a 支持端
5 プレート(凸部、位置決め部材)
6 ゴム板(緩衝板)
7 グラウト材(固化材)
8 無収縮モルタル材(固化材)
10 工場
12 地下ピット部
12a ピット底盤
21 アンカーボルト
41 切欠部(凹部)
X 横方向
Y 縦方向
Claims (3)
- 所定広さの空間の床下に地下ピットを有する工場であって、
ピット底盤上に立設され、縦横方向に一定の間隔をあけて配列された柱材と、
該柱材の上端面に取り外し可能に接合され、前記縦横方向のうちいずれか一方向に延在方向を向けて配列された桁材と、
配列方向に隣り合う前記桁材に載置させることで取り外し可能に架設されたプレキャストコンクリート床版と、
を備え、
前記桁材は、前記柱材の前記上端面に対して、前記延在方向を前記縦横方向の一方向から他方向に変更可能に接合されていることを特徴とする地下ピットを有する工場。 - 前記プレキャストコンクリート床版上の前記空間には、生産ラインが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の地下ピットを有する工場。
- 前記桁材は、前記柱材の上端面に対してボルトにより着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の地下ピットを有する工場。
Priority Applications (1)
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JP2014170549A JP6384725B2 (ja) | 2014-08-25 | 2014-08-25 | 地下ピットを有する工場 |
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Family Cites Families (2)
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JPS6241861A (ja) * | 1985-08-15 | 1987-02-23 | 株式会社フジタ | 工場床構造 |
JP2009024388A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-05 | Tohoku Univ | 電磁波シールドルームの床面構造、電磁波シールドルーム |
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2014
- 2014-08-25 JP JP2014170549A patent/JP6384725B2/ja active Active
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JP2015203300A (ja) | 2015-11-16 |
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