JP6380578B2 - 水圧転写フィルム - Google Patents

水圧転写フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP6380578B2
JP6380578B2 JP2017041559A JP2017041559A JP6380578B2 JP 6380578 B2 JP6380578 B2 JP 6380578B2 JP 2017041559 A JP2017041559 A JP 2017041559A JP 2017041559 A JP2017041559 A JP 2017041559A JP 6380578 B2 JP6380578 B2 JP 6380578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
layer
film
water
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017041559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017128127A (ja
Inventor
孝志 飯塚
孝志 飯塚
昌利 須藤
昌利 須藤
尚見 仙臺
尚見 仙臺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2017041559A priority Critical patent/JP6380578B2/ja
Publication of JP2017128127A publication Critical patent/JP2017128127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6380578B2 publication Critical patent/JP6380578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、水圧転写フィルム製造用転写箔、及び水圧転写フィルムに関する。
建材や、自動車内装品、家電製品又はOA機器などには表面に木目調や金属調(金属光沢)などの装飾が施された成型品が利用されている。これらの成型品は複雑な三次元形状を有するものが多く、従来、その複雑な形状からなる成型品に意匠性の高い装飾を簡便に施す方法が検討されている。
こうした装飾方法として、水圧を利用した水圧転写法が知られており、この水圧転写法は、立体面への転写加工性、クリア塗装感などの「深み」や、高品質な柄表現が出来るなどの意匠性の点で、優れた曲面加飾法であることが知られている。
近年の需要者の意匠性への要求が厳しくなっており、とりわけ金属調(金属光沢)の装飾において、光輝性の高さに加えて高級感が求められるようになっている。このような課題に対して、例えば、光輝性を発現する層とエンボス加工による凹凸形状とにより解決する手法、具体的には、水溶性フィルム上の硝化綿・アルキッド系の透明樹脂層と、該透明樹脂層上の蒸着金属層とからなり、該蒸着金属層と前記透明樹脂層との間で該透明樹脂層にエンボスが施された水圧転写フィルムが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載される水圧転写フィルムを用いると、水圧転写時にシートが伸展する際に、蒸着金属層に微細なクラック(割れ)が生じることで蒸着金属層も伸展し、曲面転写をすることが可能となる。しかし、水圧転写時の蒸着金属層に発生するクラック幅の大小により意匠性に大きな差異が生じてしまい、またクラック幅が広いと柄の高級感が損なわれるといった問題があった。
ところで、水圧転写フィルムの基材としては、特許文献1でも用いられているように、ポリビニルアルコール樹脂フィルムを代表とする水溶性フィルムが一般的に用いられてきた。しかし、ポリビニルアルコール樹脂フィルムは熱に弱く、水圧転写フィルムに凹凸形状を付与するエンボス加工の際に、凹凸形状を十分に付与できず、光輝性と高級感とを備える意匠性が得られないという問題があった。さらに、水溶性を有する樹脂フィルムを基材として用いると、例えば、水圧転写フィルムを長期保管した場合に、空気中の水分を吸収してカーリングやブロッキングを生じやすく、また、空気中の湿度の影響でフィルムが伸縮することで、装飾層の意匠に悪影響を与えるという問題もあった。
そこで、耐熱性に優れる基材としてポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)フィルムを採用し、該基材に金属薄膜層などからなる加飾層などを設け、エンボス加工を施して凹凸形状を形成した転写箔を用いて水圧転写フィルムを作製することで、凹凸形状を十分に付与できないという問題を解決する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。この方法により、水圧転写フィルムは十分な凹凸形状を有するものとなった。しかしながら、特許文献1に記載の水圧転写フィルムと同様に、水圧転写時において、蒸着金属で形成された金属薄膜層に生じるクラック幅の大小によって意匠性に差が生じるなどの問題については、依然として解消されていなかった。
特開2001−328398号公報 特開2013−000896号公報
特許文献1や2において、光輝性と高級感とを備える意匠性を得るため、蒸着金属層に代えて、光輝性インキ層とし、該光輝性インキ層に凹凸形状を設けることを検討した。しかし、水圧転写時に光輝性インキ層が伸展しすぎてしまい、凹凸感が消失してしまったため、優れた光輝性と高級感とを備える意匠性を得ることはできなかった。これは、特許文献2に記載の方法を用いることで、水圧転写フィルムに十分な凹凸形状を賦型した場合においても同様であった。
さらに、光輝性インキ層の凹凸形状を保持して凹凸感の消失を防止するために、水圧転写フィルムの基材である水溶性フィルムと光輝性インキ層との間に樹脂層を設け、光輝性インキ層の過度な伸展を抑制することを検討した。しかし、当該樹脂層を形成する樹脂の種類によっては、水圧転写フィルムの製造時に光輝性インキ層が剥がれてしまうなど、該光輝性インキ層に良好な凹凸形状を賦型することができず、光輝性や高級感が損なわれる場合があった。
本発明は、このような状況下で、転写箔の製造時に凹凸形状が良好に賦型されており、かつ優れた光輝性と高級感とを備える意匠性を樹脂成形品に付与しうる水圧転写フィルムの製造に適した水圧転写フィルム製造用転写箔、水圧転写フィルム、転写箔を用いた水圧転写フィルムの製造方法、及び該フィルムを用いた加飾成形品を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、下記の発明により解決できることを見出した。すなわち本発明は、下記の水圧転写フィルム製造用転写箔、水圧転写フィルム、転写箔を用いた水圧転写フィルムの製造方法、及び該フィルムを用いた加飾成形品を提供するものである。
1.水溶性フィルム、伸展抑制樹脂層、及び光輝性インキ層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80〜145℃の樹脂Aを含み、
該伸展抑制樹脂層が2層以上の複層構成であって、
該水溶性フィルムの側に最も近い伸展抑制樹脂層を形成する樹脂が、アルキッド樹脂と樹脂Aとしてニトロセルロース樹脂とを含む、
水圧転写フィルム。
2.水溶性フィルム、伸展抑制樹脂層、及び光輝性インキ層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80〜145℃の樹脂Aを含み、
該伸展抑制樹脂層が2層以上の複層構成であって、
該水溶性フィルムの側に最も近い伸展抑制樹脂層以外の伸展抑制樹脂層が、樹脂Aとしてアクリルポリオール樹脂を含む、
水圧転写フィルム。
3.水溶性フィルム、伸展抑制樹脂層、及び光輝性インキ層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80〜145℃の樹脂Aを含み、
該伸展抑制樹脂層が2層以上の複層構成であって、
該水溶性フィルムの側に最も近い伸展抑制樹脂層を形成する樹脂が、アルキッド樹脂と樹脂Aとしてニトロセルロース樹脂とを含み、
該水溶性フィルムの側に最も近い伸展抑制樹脂層以外の伸展抑制樹脂層が、樹脂Aとしてアクリルポリオール樹脂を含む、
水圧転写フィルム。
本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔は、転写箔の製造時に凹凸形状が良好に賦型されており、かつ水圧転写フィルムを使用する前に簡単に水圧転写フィルムを作製することができる。本発明の転写箔を用いて得られる水圧転写フィルムは、良好な凹凸形状を有しており、かつ優れた光輝性と高級感とを備える意匠性を樹脂成形品に付与することができる。
本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔の構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔の構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔を用いて得られる水圧転写フィルムの構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の加飾成形品の製造方法により得られる加飾成形品の一例を示す概略断面図である。
〔水圧転写フィルム製造用転写箔〕
以下、本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔を図面に基づいて説明する。図1及び2は、本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔の構成の一例を示す概略断面図である。
本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔10は、剥離フィルム11、光輝性インキ層12、及び伸展抑制樹脂層13を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層13の光輝性インキ層12の側とは反対側の面に凹凸形状14を有し、該伸展抑制樹脂層13を形成する樹脂がガラス転移温度80℃以上の樹脂Aを含むものである。また、伸展抑制樹脂層13は、2層以上の複層構成であることが好ましく、図2に示される水圧転写フィルム10は、伸展抑制樹脂層a及びbの2層の伸展抑制樹脂層を有している。本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔10は、熱に弱い水溶性フィルムを基材として積層して水圧転写フィルムを得る前の段階で、凹凸形状14が賦型されているので、凹凸賦型性に劣るという水圧転写フィルムに特有の問題を解消することができる。また、水圧転写フィルムは、水溶性を有する樹脂フィルムを基材として用いることにより、長期保管した場合に空気中の水分を吸収してカーリングやブロッキングを起こしたり、フィルムが伸縮することで意匠性に悪影響を与えるという懸念がある。しかし、本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔10は、水圧転写フィルムの基材として用いる水溶性フィルムと分離した状態で保管し、使用の直前に水圧転写フィルムを容易に作製することができるため、これらの問題を回避することもできる。
(剥離フィルム)
剥離フィルムは、光輝性インキ層や、必要に応じて好ましく設けられる剥離層と接触した後でも剥離することができるフィルムであればよく、特に制限されるものではないが、非水溶性を有するものや、良好な凹凸形状を形成する観点からは耐熱性の高いものが好ましい。具体的には、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂フィルム、あるいはポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィン樹脂フィルムや延伸ポリオレフィン樹脂フィルムのほか、紙類、又はそれらをシリコーンなどの離型剤でコーティングして、易剥離処理したものなどが好ましく挙げられる。これらのなかでも、ポリエステル樹脂フィルム、延伸ポリオレフィン樹脂フィルムが好ましく、さらにポリエステル樹脂フィルム、とりわけポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムが好ましい。
また、光輝性インキ層や剥離層と剥離しやすいものを選定する観点からは、易剥離処理したものを用いることが好ましい。
剥離フィルムの厚さは、10〜100μmが好ましい。上記範囲内であると、良好な凹凸形状を設けやすく、また転写箔の生産安定性が高くなる。同様の観点から、剥離フィルムの厚さは、20〜60μmの範囲がより好ましい。
(剥離層)
剥離層は、剥離フィルムと光輝性インキ層との間に設けられる層であり、剥離フィルムを剥離しやすくするために好ましく設けられる層である。
剥離層を形成する材料としては、剥離性に優れた樹脂であれば特に制限はなく、例えば、アクリル樹脂、塩酢ビ樹脂(塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体)、オレフィン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、シリコーンあるいはフッ素で変性した各種の樹脂などが好ましく挙げられる。
また、これらの樹脂にワックスを配合することもできる。ワックスとしては、転写時に溶融して剥離性を発揮するものであれば特に制限はなく、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミドなどが好ましく挙げられる。これらのなかでも、比較的融点が高く、かつ溶剤に溶けにくいマイクロクリスタリンワックス及びカルナバワックスなどが好ましい。
剥離層の厚さは、1〜10μmが好ましく、1〜5μmがより好ましい。剥離層の厚さが上記範囲内であると、良好な剥離性能が得られる。
(光輝性インキ層)
光輝性インキ層は、光輝性を発現する層であり、剥離フィルムと後述する伸展抑制樹脂層との間に設けられる層である。
光輝性インキ層は、好ましくはバインダー樹脂と光輝性顔料を含む光輝性インキにより形成される。
バインダー樹脂としては、例えば熱可塑性樹脂が挙げられ、具体例としては、アクリル樹脂、アルキッド樹脂などのポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂(例えばポリエステルウレタン樹脂)、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルブチラールなどのポリビニルアセタール樹脂(ブチラール樹脂)、硝化綿などのニトロセルロース樹脂などが好ましく挙げられ、これらを単独で又は複数種を組み合わせて用いることができる。本発明においては、アルキッド樹脂、硝化綿などのニトロセルロース樹脂が好ましく、これらを混合して用いることがより好ましい。これらのバインダー樹脂を用いると、優れた賦型性が得られる。
光輝性顔料としては、光の干渉によって光輝性を発現しうる顔料であれば特に制限されず、例えば、金属顔料、パール顔料、蓄光性顔料などが好ましく挙げられる。
金属顔料としては、金、銀、白金、パラジウム、ニッケル、銅、アルミニウム、クロム、真鍮、錫などの金属や合金、あるいはこれらの金属酸化物からなるものであり、光輝性が高く、安価である点からアルミニウム、真鍮などの鱗片状箔片からなる金属顔料が好ましい。また、パール顔料としては、酸化チタン又は酸化鉄で被覆された鱗片形状アルミナ顔料、酸化チタン又は酸化鉄で被覆された雲母顔料などが好ましく挙げられる。
光輝性顔料の平均粒径は、1〜20μmであることが好ましく、3〜15μmであることがより好ましい。光輝性顔料の平均粒径が上記範囲内であると、優れた光輝性が得られ、また凹凸形状との組み合わせにより高級感も得られやすい。
また、光輝性インキ層の模様としては、下記の伸展抑制樹脂層に設けられる凹凸形状との組み合わせに応じて適宜選択すればよく、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)などの岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様などがあり、これらを複合した寄木、パッチワークなどの模様などが挙げられる。また、全面に渡って一様に着色したような、いわゆるベタ印刷であってもよい。
光輝性インキ層の厚さとしては、0.5〜5μmが好ましく、0.5〜3μmがより好ましく、0.5〜2μmがさらに好ましい。光輝性インキ層の厚さが上記範囲内であると、優れた賦型性が得られ、優れた光輝性と高級感を備える意匠性(以後、単に意匠性と称する場合がある。)が得られるとともに、優れた転写加工性(追従性)も得られる。
(伸展抑制樹脂層)
伸展抑制樹脂層は、光輝性インキ層の上に設けられ、少なくとも該光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、かつ伸展抑制樹脂層を形成する樹脂として、ガラス転移温度80℃以上の樹脂Aを含むことを要する層である。このような構成の伸展抑制樹脂層を設けることにより、転写箔の製造時に凹凸形状が良好に賦型しうる賦型性が得られ、また水圧転写時に光輝性インキ層が伸展しすぎるのを抑制し、凹凸形状に対応する凹凸感発現部を形成して凹凸感を保持することで、光輝性と高級感とを備える意匠性が得られる。なお、凹凸形状に対応する凹凸感発現部については、加飾成形品の製造方法についての説明において詳説する。
本発明において、伸展抑制樹脂層は、樹脂成形品に転写された後の光輝性インキ層の表層側に位置する層となり、光輝性インキ層が伸展抑制樹脂層を通して視認されるため、該光輝性インキ層がより鮮明に視認できるよう、透明であることが好ましい。ここで、透明とは、無色透明のほか、着色透明や半透明をも含む概念である。また、伸展抑制樹脂層は単層構成でもよく、二層以上の複層構成であってもよい。
本発明において、凹凸形状は、少なくとも伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に存在することを要する。本発明の水圧転写フィルムは、凹凸形状を有し、かつ水圧転写時に該凹凸形状に対応する凹凸感発現部を形成して凹凸感を保持することで、光輝性に加えて高級感を発現しうる。凹凸形状は、図1に示されるように、凹部が伸展抑制樹脂層内に留まるものであってもよいし、光輝性インキ層、さらには剥離フィルムにまで至るものであってもよい。また、図2に示されるように、伸展抑制樹脂層が二層以上の複層構成である場合、凹部は伸展抑制樹脂層b内に留まるものであってもよいし、伸展抑制樹脂層a、光輝性インキ層、さらには剥離フィルムにまで至るものであってもよい。本発明においては、後述する凹凸形状の深さを得て、優れた賦型性や意匠性を得る観点から、凹凸形状は光輝性インキ層及び水溶性フィルムまで至るものであることが好ましい。
凹凸形状の深さとしては、優れた賦型性や意匠性を得る観点から、水圧転写フィルムの全厚さに対して5〜80%が好ましく、より好ましくは10〜70%であり、さらに好ましくは20〜60%である。ここで、本発明において凹凸形状の深さは、凹凸形状の凹部の深さのことである。ここで、凹部の深さは、伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層を設ける側とは反対側の面を略直線とみたときの、該直線からの深さの最大値とする。
凹凸形状の周期幅(ピッチ)は、10〜100μmが好ましく、より好ましくは20〜40μmである。凹凸形状の周期幅(ピッチ)が上記範囲内であることにより、優れた賦型性や意匠性が得られる。ここで、本発明において凹凸形状の周期幅(ピッチ)は、隣接する凸部間の離間距離のことである。
また、凹凸形状の幅は、10〜100μmが好ましく、より好ましくは20〜40μmである。凹凸形状の幅が上記範囲内であることにより、優れた賦型性や意匠性が得られる。ここで、本発明において凹凸形状の幅は、凸部自体の幅のことである。
また、凹凸形状は、エンボス加工により好適に設けることができる。
凹凸形状としては、光輝性意匠表現に応じたものとすればよく、上記の光輝性インキ層の模様との組み合わせに応じて適宜選択すればよく、例えば、万線状溝、木目導管溝、木目年輪模様、砂目模様、石目模様、金属結晶面模様、布目模様、梨地模様、皮絞模様、マット面模様、ヘアライン模様、スピン調模様、文字、記号、幾何学図形などが好ましく挙げられる。
伸展抑制樹脂層形成する樹脂としては、ガラス転移温度80℃以上の樹脂Aを含むことを要する。伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80℃以上の樹脂Aを含まないと、優れた賦型性が得られず、また優れた意匠性も得られない。ガラス転移温度の上限については特に限定的ではないが、転写加工性(追従性)を良好とする観点から145℃以下であることが好ましく、130℃以下であることがさらに好ましい。
本発明において、ガラス転移温度は以下のようにして測定したものである。
示差走査熱量計を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却した試料を昇温速度10℃/分で測定した。軟化点より20℃以上低い温度でピークが観測される場合にはそのピークの温度を、また軟化点より20℃以上低い温度でピークが観測されずに段差が観測されるときは該段差部分の曲線の最大傾斜を示す接線と該段差の高温側のベースラインの延長線との交点の温度を、ガラス転移温度として読み取った。
樹脂Aとしては、ガラス転移温度80℃以上であれば特に制限はないが、例えば、アクリル樹脂、アクリルポリオール樹脂、ニトロセルロース樹脂、及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂などが好ましく挙げられ、なかでもアクリルポリオール樹脂が好ましい。本発明においては、これらの樹脂を単独で又は複数種を組み合わせて用いることができる。
また、樹脂Aとしては、水圧転写時に光輝性インキ層が過度に伸展することを抑制し、凹凸形状に対応する凹凸感発現部を良好に形成する観点から、非水溶性樹脂を用いることが好ましい。ここで、非水溶性樹脂は、一般に非水溶性を有する樹脂として知られる樹脂を称するものであり、具体的には、樹脂Aとして好ましく例示したものが挙げられる。
また、伸展抑制樹脂層を形成する樹脂としては、上記樹脂Aを含んでいれば、他の樹脂、例えばガラス転移温度80℃未満の樹脂Bを含んでもよい。樹脂Aと組み合わせて用いる樹脂Bとしては、例えばガラス転移温度60℃以下の樹脂が好ましく、20℃以下の樹脂がより好ましく、ガラス転移温度10℃以下の樹脂がさらに好ましい。
このような樹脂Bとしては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ウレタン樹脂、アセタール樹脂、アルキッド樹脂が好ましく挙げられ、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂が好ましい。ガラス転移温度が低い樹脂Bを組み合わせることで、優れた転写加工性(追従性)が得られる。なかでも、樹脂Aとしてアクリルポリオール樹脂を用いる場合は、ウレタン樹脂と組み合わせることが好ましく、また樹脂Aとして硝化綿などのニトロセルロース樹脂を用いる場合は、アルキッド樹脂と組み合わせることが好ましい。
伸展抑制樹脂層を形成する樹脂中の樹脂Aの含有量は、50質量%以上であることが好ましく、より好ましくは50〜95質量%、さらに好ましくは60〜90質量%、特に好ましくは70〜85質量%である。樹脂中の樹脂Aの含有量が上記の範囲内であると、優れた賦型性や意匠性が得られるとともに、優れた転写加工性(追従性)も得られる。
伸展抑制樹脂層は、2層以上の複層構成であることが好ましい。複層構成とすることで、賦型性や意匠性をさらに向上させることができる。賦型性や意匠性に加え、転写加工性(追従性)を考慮すると、2〜4層であることが好ましく、2〜3層であることがより好ましく、特に好ましくは2層である。また、水圧転写時の活性剤の塗布の時間を確保し、活性剤の伸展抑制樹脂層や光輝性インキ層への浸透の度合いを調整しやすく、より好適に被転写体に転写することができる。
伸展抑制樹脂層が複層構成の場合、最表面の伸展抑制樹脂層を形成する樹脂は、アルキッド樹脂と樹脂Aとしてニトロセルロース樹脂とを含むことが好ましい。優れた賦型性や意匠性、さらには転写加工性(追従性)が得られるからである。さらに、最表面の伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がアルキッド樹脂と樹脂Aとしてニトロセルロース樹脂とを含む場合、最表面以外の伸展抑制樹脂層を形成する樹脂は、樹脂Aとしてアクリルポリオール樹脂を含むことが好ましい。最表面の伸展抑制樹脂層と、最表面以外の伸展抑制樹脂層との組み合わせによる相乗効果により、極めて優れた賦型性や意匠性、及び転写加工性(追従性)が得られる。
伸展抑制樹脂層の厚さとしては、0.5〜10μmが好ましく、0.5〜5μmがより好ましく、0.5〜2.5μmがさらに好ましい。この伸展抑制樹脂層の厚さは、伸展抑制樹脂層が複層構成の場合は、一層の伸展抑制樹脂層の厚さである。伸展抑制樹脂層の厚さが上記範囲内であれば、優れた賦型性や意匠性が得られるとともに、優れた転写加工性(追従性)も得られる。また、水圧転写時の活性剤の塗布の時間を確保し、より好適に被転写体に転写することができる。
(水圧転写フィルム製造用転写箔の製造方法)
本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔は、例えば以下のようにして製造することができる。
まず、剥離フィルム上に光輝性インキ層を設ける。光輝性インキ層は、バインダー樹脂と光輝性顔料とを含有する光輝性インキを用い、公知の塗布方法又は印刷方法により形成することが好ましい。
公知の塗布方法としては、グラビアコート、リバースコートなどが挙げられ、公知の印刷方法としては、グラビア印刷などが挙げられる。
また、剥離層を設ける場合は、光輝性インキ層を形成する前に、剥離フィルム上に設ける。剥離層は、上記の光輝性インキ層を形成する方法として挙げた、公知の塗布方法又は印刷方法により形成することが好ましい。
次に、伸展抑制樹脂層を形成する。伸展抑制樹脂層は、上記の光輝性インキ層の形成方法で例示した公知の塗布方法又は印刷方法のほか、光輝性インキ層を設けた水溶性フィルムとの共押出法、あるいは樹脂フィルムを光輝性インキ層を設けた水溶性フィルムの該光輝性インキ層側にラミネートすることにより光輝性インキ層の上に積層される。これらのうち、公知の塗布方法又は印刷方法によることが好ましい。
次いで、凹凸形状を形成する。凹凸形状の形成は好ましくはエンボス加工により行う。エンボス加工は、通常80〜130℃の温度で、20〜100ton/m、好ましくは20〜60ton/mの圧力を加え、1〜10分間程度のプレス時間でエンボス加工装置により、あるいはエンボスロールなどによる連続的なエンボス加工により行なわれ、所望する凹凸形状を形成する。
ここで用いられるエンボス版としては、上記の凹凸形状の深さ、周期幅(ピッチ)、及び幅を達成できる寸法を具備するものであれば特に制限はない。通常、エンボス版の凹凸形状の深さは、10〜80μm程度であり、好ましくは20〜60μm、より好ましくは30〜45μmである。
〔水圧転写フィルム〕
本発明の水圧転写フィルムは、水溶性フィルム、伸展抑制樹脂層、及び光輝性インキ層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80℃以上の樹脂Aを含むものである。図3は、本発明の水圧転写フィルムの構成の一例を示す概略断面図である。
図3に示される本発明の水圧転写フィルム20は、水溶性フィルム21、伸展抑制樹脂層13、及び光輝性インキ層12を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層13の光輝性インキ層12の側とは反対側の面に凹凸形状14を有している。また、転写箔が剥離層を有する場合は、剥離層を最表面に有することになる。ここで、伸展抑制樹脂層、光輝性インキ層、及び剥離層の詳細は、上述の水圧転写フィルム製造用転写箔におけるものと同じである。
(水溶性フィルム)
水溶性フィルムは、本発明の水圧転写フィルムにおいて基材の役割を有し、水圧転写後に加飾成形品を得る際に除去されるものである。水溶性フィルムとしては、水溶性又は水膨潤性を有するものであればよく、従来水圧転写フィルムとして一般に使用されている水溶性フィルムの中から、適宜選択して用いることができる。
水溶性フィルムを構成する樹脂としては、例えばポリビニルアルコール樹脂、デキストリン、ゼラチン、にかわ、カゼイン、セラック、アラビアゴム、澱粉、蛋白質、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルメチルエーテル、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重合体、酢酸ビニルとイタコン酸との共重合体、ポリビニルピロリドン、アセチルセルロース、アセチルブチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウムなどの各種水溶性ポリマーが挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種以上が混合されて用いられてもよい。なお、水溶性フィルムには、マンナン、キサンタンガム、グアーガムなどのゴム成分が添加されていてもよい。
上記の水溶性フィルムのうち、特に生産安定性と水に対する溶解性及び経済性の点から、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂フィルムが好ましい。なお、ポリビニルアルコール樹脂フィルムは、PVA以外に、澱粉やゴムなどの添加剤を含有していてもよい。
ポリビニルアルコール樹脂フィルムは、ポリビニルアルコールの重合度、ケン化度、及び澱粉やゴムなどの添加剤の配合量などを変えることにより、水溶性フィルムに対して転写用の印刷層を形成する際に必要な機械的強度、取り扱い中の耐湿性、水面に浮かべてからの吸水による柔軟化の速度、水中での延展又は拡散に要する時間、転写工程での変形のし易さなどを適宜調節することができる。
ポリビニルアルコール樹脂フィルムからなる水溶性フィルムとして好適なものは、特開昭54−92406号公報に説明されているようなものであり、例えば、PVA樹脂80質量%、高分子水溶性樹脂15質量%、澱粉5質量%の混合組成からなり、平衡水分3%程度のものが好適である。
また、ポリビニルアルコール樹脂フィルムは水溶性ではあるが、水に溶解する前段階では水に膨潤して軟化しつつもフィルムとして存続することが好ましい。フィルムとして存続している状態にあるときに水圧転写を行なうことにより、水圧転写時の転写用の印刷層の過度の流動、変形を防止することができるからである。
水溶性フィルムの厚さとしては、10〜100μmが好ましい。10μm以上であると、フィルムの均一性が良好で、かつ生産安定性が高い。一方、100μm以下であると、水に対する溶解性が適度であり、かつ印刷適性に優れる。以上の観点から、水溶性フィルムの厚さは、20〜60μmの範囲がより好ましい。
なお、上記の水溶性フィルムは、例えば紙、不織布、布などの水浸透性を有する基材と積層して使用することもできるが、このような水浸透性を有する基材と水溶性又は水膨潤性を有する水溶性フィルムとを積層したときには、水圧転写フィルムを水面に浮かべる前に、水浸透性を有する基材を水溶性又は水膨潤性を有する水溶性フィルムから分離させるか、又は水面に浮かべた後の水の作用によって水溶性又は水膨潤性を有する水溶性フィルムから水浸透性を有する基材が分離するように構成しておくことが好ましい。
〔水圧転写フィルムの製造方法〕
本発明の水圧転写フィルムの製造方法は、工程(A)剥離フィルム、光輝性インキ層、及び伸展抑制樹脂層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80℃以上の樹脂Aを含む水圧転写フィルム製造用転写箔の伸展抑制樹脂層及び/又は水溶性フィルムに活性剤を塗布する工程、工程(B)該転写箔の伸展抑制樹脂層側に該水溶性フィルムを積層する工程、及び工程(C)剥離フィルムを剥離する工程を順に有することを特徴とするものである。
工程(A)において用いられる活性剤としては、伸展抑制樹脂層や水溶性フィルムの表面を荒らして密着しやすくしうるものであれば特に制限なく、例えば後述する活性剤組成物を用いることもできるし、水を用いることもできる。活性剤としては、水を用いることが容易であり、好ましい。
工程(B)は、水圧転写フィルム製造用転写箔の伸展抑制樹脂層側に水溶性フィルムを重ね合わせて加圧することで、積層することができる。より具体的には、水溶性フィルムと転写箔とを重ね合わせた状態で、2つのロール胴間に導入することで連続的に積層することができる。
さらに、工程(C)において剥離フィルムを剥離することにより、本発明の水圧転写フィルム、すなわち、水溶性フィルム、伸展抑制樹脂層、及び光輝性インキ層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80℃以上の樹脂Aを含む水圧転写フィルムが得られる。
[加飾成形品の製造方法]
本発明の加飾成形品の製造方法は、工程(a)水溶性フィルム、伸展抑制樹脂層、及び光輝性インキ層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80℃以上の樹脂Aを含む水圧転写フィルムを該水溶性フィルム側が水面側に向くように水面に浮遊させる前又は後に、該光輝性インキ層に活性剤組成物を塗布する活性剤塗布工程、工程(b)該工程(a)を経た水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によって該光輝性インキ層を被転写体の被転写面に密着させる工程、及び工程(c)該被転写体の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する脱膜工程を順に有することを特徴とするものである。
図4は、本発明の加飾成形品の製造方法により得られる加飾成形品の構成の一例を示す概略断面図であり、図3に示される水圧転写フィルムを用いた際の加飾成形品を示すものである。図4に示される、本発明の加飾成形品の製造方法により得られる加飾成形品30は、被転写体31、光輝性インキ層12、及び伸展抑制樹脂層13を順に有している。そして、伸展抑制樹脂層13の凹凸形状14に対応する凹部状の凹凸感発現部33を有することで、凹凸感が保持されており、これにより加飾成形品30は光輝性と高級感とを備える意匠性を有するものとなっている。また、加飾成形品30には、必要に応じてトップコート層32を設けることもできる。
凹凸形状に対応する凹凸感発現部は、水圧転写の際に、本発明の水圧転写フィルムが若干伸展することにより、凹凸形状が全体的に緩やかな形状となり形成されるものであり、視覚的に凹凸感を保持するものである。本発明の水圧転写フィルムは、水圧転写の際に適度に伸展し、凹凸感発現部を形成することで、凹凸感を保持することとなり、優れた転写加工性(追従性)とともに、優れた意匠性をも得られる。
(活性剤塗布工程(a))
活性剤塗布工程(a)は、水圧転写フィルムを水面に浮遊させる前又は後に、光輝性インキ層に活性剤組成物を塗布する工程である。この工程で、光輝性インキ層に活性剤を塗布することにより、該光輝性インキ層の表面が荒れ、被転写体と密着しやすくなる。
水圧転写フィルムは、水溶性フィルム側が水面側に向くように水面上に浮遊させる。水圧転写フィルムを水面に浮遊させるには、枚葉の印刷物を1枚ずつ浮遊させてもよく、また水を一方向に流し、その水面上に連続帯状の水圧転写フィルムを、連続的に供給して浮遊させてもよい。
活性剤組成物は、水圧転写フィルムの光輝性インキ層を荒らすことができ、かつ後述する被転写体の表面を溶解させる機能を有する組成物であれば特に制限はなく、また、被転写体の被転写面に光輝性インキ層、及び伸展抑制樹脂層を転写させるまで蒸発しないような性状を有することが好ましい。このような活性剤組成物としては、例えばエステル類、アセチレングリコール類、エーテル類、及び樹脂を含む組成物が好ましく挙げられる。
エステル類としては、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸tert−ブチル、シュウ酸ジブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジイソオクチルなどが好ましく挙げられる。
アセチレングリコール類としては、メトキシブチルアセテート、エトキシブチルアセテート、エチルカルビトールアセテート、プロピルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテートなどが好ましく挙げられる。
エーテル類としては、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、イソアミルセロソルブなどが好ましく挙げられる。
また、樹脂としては、アクリレート系単量体の単独又は共重合体などの熱可塑性樹脂や、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、フタル酸アルキッド樹脂、フタル酸ジアリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂などが好ましく挙げられ、なかでも熱硬化性樹脂が好ましい。
本発明で用いられる活性剤組成物の好ましい各組成の含有量は、エステル類は5〜40質量%、アセチレングリコール類は40〜80質量%、エーテル類は5〜30質量%、及び樹脂は1〜20質量%程度である。
活性剤組成物の塗布は、スプレーコート法などにより行えばよく、その塗布量は通常1〜50g/mであり、好ましくは3〜30g/mであり、さらに好ましくは10〜20g/mである。
(工程(b))
工程(b)は、工程(a)を経た水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によって光輝性インキ層を被転写体の被転写面に密着させる工程である。
水圧転写フィルムを浮かべ水圧を印加するための水は、水溶性フィルムの種類などに応じ、適宣水温を調整するのがよく、好ましくは25〜50℃程度、より好ましくは25〜35℃である。
また、本発明の水圧転写フィルムと被転写体との転写時間は、20〜120秒程度が好ましく、より好ましくは30〜60秒程度である。ここで、転写時間とは、本発明の転写フィルムを水に浮遊させてから、被転写体への転写が完了するまでの時間のことである。
(被転写体)
被転写体としては、例えば、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、繊維系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂、あるいはこれらを混合した樹脂のほか、鉄、アルミニウム、銅などの金属、陶磁器、ガラス、琺瑯などのセラミックス、木材などの材料からなる構造体を使用することができる。
被転写面の形状は、平面形状である二次元形状であってもよいし、凹凸形状や曲面形状などの三次元形状であってもよい。これらの中で、通常、樹脂製構造体が多用される。この樹脂製構造体は、成形時において離型剤が付着するとともに、ゴミや脂分なども付着することがあり、水圧転写フィルムの光輝性インキ層を密着性よく転写させるために、予め脱脂液により被転写面を清浄化しておくことが好ましい。
工程(b)において、光輝性インキ層上に塗布した活性剤組成物は被転写体と接し、該被転写体の表面を溶解させることで、本発明の転写フィルムと被転写体との密着性は良好なものとなる。
(脱膜工程(c))
脱膜工程(c)は、被転写体の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する工程である。
水溶性フィルムの除去は、例えば、水を用いてシャワー洗浄することで行うことができる。この工程(c)により、被転写面に付着している水溶性フィルムは除去される。なお、シャワー洗浄の条件は、水溶性フィルムを形成する材料などにより異なるが、通常は水温15〜60℃程度、洗浄時間10秒〜5分程度が好ましい。そして、工程(c)の後、被転写体を十分乾燥し水分を蒸発させれば、被転写体の被転写面に転写された光輝性インキ層と伸展抑制樹脂層とによって、所望の意匠が付与された樹脂成形品が得られる。
(工程(d))
本発明の加飾成形品の製造方法は、工程(c)の後、さらに所望により、転写された伸展抑制樹脂層上に、トップコート層を形成する工程(d)を有することができる。
工程(d)において、前記工程(c)にて被転写体の被転写面に転写された光輝性インキ層に対し、表面強度向上、表面保護、表面艶調整などのために、必要に応じてトップコート剤を塗布して、トップコート層を形成することができる。トップコート剤としては、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂など、具体的にはウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂などを含む樹脂組成物が好ましく挙げられる。
トップコート層は、これらの樹脂組成物を塗装し、硬化させて形成することができる。塗装方法としては、スプレー塗装、静電塗装、刷毛塗り、浸漬塗装など公知の方法を用いることができる。また、硬化させる方法としては、使用する樹脂組成物により適宜選定すればよく、熱可塑性樹脂を用いる場合は数日間養生すればよく、熱硬化性樹脂を用いる場合は熱処理を行えばよく、紫外線硬化性樹脂を用いる場合は適切な紫外線を照射して行えばよい。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
(1)賦型性の評価
各例における水圧転写フィルム製造用転写箔の光輝性インキ層にエンボス加工(エンボス条件:温度120℃、圧力40ton/m、プレス時間5分)を施して、エンボス版を剥がした後の、該光輝性インキ層の表面の様子を目視により観察し、下記の基準で評価した。
◎:光輝性インキ層が剥がれることなく、凹凸形状が極めて深く、明瞭に賦型されていた。
○:光輝性インキ層が剥がれることなく、凹凸形状が良好に賦型されていた。
△:熱い状態では光輝性インキ層が若干剥がれるものの、室温まで冷やした後にエンボス版を剥がすと、光輝性インキ層は剥がれることなく、凹凸形状が実用にあたり問題が生じない程度に賦型されていた。
×:室温まで冷やした後にエンボス版を剥がしても、光輝性インキ層が剥がれてしまい、凹凸形状を賦型することができなかった。
(2)意匠性の評価
各例により得られた水圧転写フィルムの伸展抑制樹脂層に、下記組成の活性剤組成物を3g/m塗布し、スムージングロールで該活性剤組成物を均一にし、伸展抑制樹脂層の活性剤塗布工程(a)を経た後、水圧転写フィルムに被転写体を押圧し、水圧によって伸展抑制樹脂層を被転写体の被転写面に密着させる工程(b)、及び水洗による脱膜工程(c)を経て、加飾成形品を得た。得られた加飾成形品を目視により観察し、その意匠性について以下の基準で評価した。
(活性剤組成物の組成)
フタル酸系アルキッド樹脂 6質量部
マイクロシリカ(顔料) 2質量部
フタル酸ジブチル 17質量部
溶剤(ブチルカルビトールアセテート) 60質量部
溶剤(ブチルセロソルブ) 15質量部
◎:光輝性インキ層の凹凸形状に対応する凹凸感が極めて良好に保持されており、非常に優れた光輝性と高級感が得られた。
○:光輝性インキ層の凹凸形状に対応する凹凸感が良好に保持されており、優れた光輝性と高級感が得られた。
△:光輝性インキ層の凹凸形状に対応する凹凸感がやや低下したものの十分視認でき、実用にあたり問題が生じない程度の光輝性と高級感が得られた。
×:光輝性インキ層の凹凸形状に対応する凹凸感が消失したため、光輝性と高級感とが得られない、または水圧転写フィルムの製造の時点で凹凸形状を賦型できなかった。
なお、例えば○の評価ではあるものの、若干劣る評価については、「○」というように「−」を付して表記した。
(3)転写加工性(追従性)の評価
加飾成形品の製造において、被転写体として、直径35mm、長さ250mmの円柱形状の樹脂成形体を用い、その側面に水圧転写フィルムを転写させた際の水圧転写フィルムの転写加工性(追従性)について、目視による観察により、以下の基準で評価した。
◎:被転写体に良好に追従し、割れを一切生じることなく加飾成形品が得られた。
○:水圧転写フィルムの伸展性が若干悪く、割れや付き回り性に若干劣るものの、意匠性にほとんど影響を与えることなく転写加工を行うことができた。
△:水圧転写フィルムの伸展性が若干悪く、割れや付き回り性に劣るものの、意匠感への影響は実用にあたり問題が生じない程度のものであった。
×:水圧転写フィルムの伸展性が悪く、割れが著しい加飾成形品となった、あるいは水圧転写時に水圧転写フィルムが割れるなどして被転写体に転写することができなかった。
実施例1
剥離フィルムとして、延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ:18μm,耐熱温度:140℃)を用い、その片面にアクリル樹脂を塗布量3g/mでグラビアコートして、厚さ2μmの剥離層を形成した。次いで、該剥離層上に、光輝性インキ(光輝性顔料:アルミペースト,平均粒径:10μm,バインダー樹脂:硝化綿とアルキッド樹脂とを50:20で混合した混合物)を、塗布量2g/mでグラビアコートして、厚さ1μmの光輝性インキ層を形成し、第1表に記載の伸展抑制樹脂層を形成する樹脂を塗布量3g/mで、グラビアコートし、厚さ1μmの伸展抑制樹脂層aを設け、さらに硝化綿とアルキッド樹脂との混合物(硝化綿のガラス転移温度Tg:90℃,硝化綿とアルキッド樹脂との混合比(質量比)は20:10である。)を塗布量3g/mで、グラビアコートし、厚さ1μmの伸展抑制樹脂層bを設けた。次いで、エンボス加工装置を用いて、圧力40ton/m、温度120℃で伸展抑制樹脂層の表面側からエンボス加工して、深さ20μmの凹凸形状を形成して水圧転写フィルム製造用転写箔を得た。得られた転写箔について、上記の(1)賦型性の評価を行い、その評価結果を第1表に示す。
次に、得られた水圧転写フィルム製造用転写箔を、気温25℃、相対湿度70%の環境下で1時間保管した後、表面に水を塗布したポリビニルアルコール樹脂フィルム(厚さ:30μm)を、該転写箔の光輝性インキ層側に重ね合わせて加圧して、剥離フィルムである延伸ポリプロピレンフィルムを剥離して水圧転写フィルムを得た。得られた水圧転写フィルムを用いて、(2)意匠性の評価、及び(3)転写加工性(追従性)の評価を行い、その評価結果を第1表に示す。
実施例2〜6、ならびに比較例1及び2
実施例1において、伸展抑制樹脂層を形成する樹脂を第1表に示される樹脂とした以外は、実施例1と同様にして水圧転写フィルム製造用転写箔、及び水圧転写フィルムを得た。得られた転写箔について、上記の(1)賦型性の評価を行い、その評価結果を第1表に示す。また、得られた水圧転写フィルムを用いて、(2)意匠性の評価、及び(3)転写加工性(追従性)の評価を行い、その評価結果を第1表に示す。
比較例3
実施例1において、伸展抑制樹脂層を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして水圧転写フィルム製造用転写箔、及び水圧転写フィルムを得た。得られた転写箔について、上記の(1)賦型性の評価を行い、その評価結果を第1表に示す。また、得られた水圧転写フィルムを用いて、(2)意匠性の評価、及び(3)転写加工性(追従性)の評価を行い、その評価結果を第1表に示す。
*1,カッコ内のTgはガラス転移温度を示す。
*2,アクリルポリオール樹脂とウレタン樹脂との混合比(質量比)は80:20である。
*3,硝化綿とアルキッド樹脂との混合比(質量比)は20:10である。
*4,アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂との混合比(質量比)は50:50である。
実施例7〜12、ならびに比較例4〜6
実施例1〜6、ならびに比較例1〜3において、剥離フィルムを延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(厚さ:25μm,耐熱温度:200℃)にかえた以外は実施例1〜6、ならびに比較例1〜3と同様にして、各々実施例7〜12、ならびに比較例4〜6の水圧転写フィルム製造用転写箔、及び水圧転写フィルムを得た。得られた転写箔について、上記の(1)賦型性の評価を行い、その評価結果を第2表に示す。また、得られた水圧転写フィルムを用いて、(2)意匠性の評価、及び(3)転写加工性(追従性)の評価を行い、その評価結果を第2表に示す。
*1〜4,第1表の*1〜4と同じである。
実施例13〜18、ならびに比較例7及び8
実施例7〜12、ならびに比較例4及び5において、第3表に記載の伸展抑制樹脂層を形成する樹脂を塗布量3g/mで、グラビアコートし、厚さ1μmの伸展抑制樹脂層aを設け、伸展抑制樹脂層bを設けなかった以外は実施例7〜12、ならびに比較例4及び5と同様にして、各々実施例13〜18、ならびに比較例7及び8の水圧転写フィルム製造用転写箔、及び水圧転写フィルムを得た。得られた転写箔について、上記の(1)賦型性の評価を行い、その評価結果を第3表に示す。また、得られた水圧転写フィルムを用いて、(2)意匠性の評価、及び(3)転写加工性(追従性)の評価を行い、その評価結果を第3表に示す。
*1〜4,第1表の*1〜4と同じである。
本発明の水圧転写フィルム製造用転写箔は、転写箔の製造時に凹凸形状が良好に賦型されており、かつ水圧転写フィルムを使用する前に簡単に水圧転写フィルムを作製することができ、得られた水圧転写フィルムは、良好な凹凸形状を有しており、かつ優れた光輝性と高級感とを備える意匠性を樹脂成形品に付与することができる。また、本発明の製造方法により得られる樹脂成形品は、建材のほか、自動車内装材、建材、家具類、電気製品のハウジングなどとして好適に利用することができる。
10 水圧転写フィルム製造用転写箔
11 剥離フィルム
12 光輝性インキ層
13 伸展抑制樹脂層
13a 伸展抑制樹脂層a
13b 伸展抑制樹脂層b
14 凹凸形状
20 水圧転写フィルム
21 水溶性フィルム
30 加飾成形品
31 被転写体
32 トップコート層
33 凹凸感発現部

Claims (5)

  1. 水溶性フィルム、伸展抑制樹脂層、及び光輝性インキ層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80〜145℃の樹脂Aを含み、
    該伸展抑制樹脂層が2層以上の複層構成であって、
    該水溶性フィルムの側に最も近い伸展抑制樹脂層を形成する樹脂が、アルキッド樹脂と樹脂Aとしてニトロセルロース樹脂とを含む、
    水圧転写フィルム。
  2. 水溶性フィルム、伸展抑制樹脂層、及び光輝性インキ層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80〜145℃の樹脂Aを含み、
    該伸展抑制樹脂層が2層以上の複層構成であって、
    該水溶性フィルムの側に最も近い伸展抑制樹脂層以外の伸展抑制樹脂層が、樹脂Aとしてアクリルポリオール樹脂を含む、
    水圧転写フィルム。
  3. 水溶性フィルム、伸展抑制樹脂層、及び光輝性インキ層を順に有し、少なくとも該伸展抑制樹脂層の光輝性インキ層の側とは反対側の面に凹凸形状を有し、該伸展抑制樹脂層を形成する樹脂がガラス転移温度80〜145℃の樹脂Aを含み、
    該伸展抑制樹脂層が2層以上の複層構成であって、
    該水溶性フィルムの側に最も近い伸展抑制樹脂層を形成する樹脂が、アルキッド樹脂と樹脂Aとしてニトロセルロース樹脂とを含み、
    該水溶性フィルムの側に最も近い伸展抑制樹脂層以外の伸展抑制樹脂層が、樹脂Aとしてアクリルポリオール樹脂を含む、
    水圧転写フィルム。
  4. 前記伸展抑制樹脂層を形成する樹脂中の樹脂Aの含有量が、50質量%以上である請求項1〜に記載の水圧転写フィルム。
  5. 前記光輝性インキ層を形成するバインダー樹脂が、硝化綿とアルキッド樹脂との混合物である請求項1〜のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
JP2017041559A 2017-03-06 2017-03-06 水圧転写フィルム Active JP6380578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041559A JP6380578B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 水圧転写フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041559A JP6380578B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 水圧転写フィルム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013070641A Division JP6205787B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 水圧転写フィルム製造用転写箔、水圧転写フィルムの製造方法、及び加飾成形品の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018108063A Division JP6721003B2 (ja) 2018-06-05 2018-06-05 水圧転写フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017128127A JP2017128127A (ja) 2017-07-27
JP6380578B2 true JP6380578B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=59395369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017041559A Active JP6380578B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 水圧転写フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6380578B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW202112569A (zh) * 2019-07-04 2021-04-01 日商愛賽璐股份有限公司 轉印用薄片

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6554940B2 (en) * 1997-06-03 2003-04-29 Cubic Co., Ltd. Method of transferring a print pattern composed of a fluoropolymer resin and an inorganic pigment onto an objective body using liquid pressure
JP2005178355A (ja) * 2003-11-26 2005-07-07 Dainippon Ink & Chem Inc 水圧転写用フィルム及びそれを用いた水圧転写体
JP4386759B2 (ja) * 2004-02-26 2009-12-16 大日本印刷株式会社 水圧転写シート及び金属調成形品の製造方法
JP4696492B2 (ja) * 2004-08-11 2011-06-08 Dic株式会社 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体
JP4876896B2 (ja) * 2006-12-22 2012-02-15 大日本印刷株式会社 ホログラム転写箔、及びその製造方法
JP5803307B2 (ja) * 2011-06-10 2015-11-04 大日本印刷株式会社 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品の製造方法
JP6205787B2 (ja) * 2013-03-28 2017-10-04 大日本印刷株式会社 水圧転写フィルム製造用転写箔、水圧転写フィルムの製造方法、及び加飾成形品の製造方法
JP6357828B2 (ja) * 2013-03-28 2018-07-18 大日本印刷株式会社 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品
JP6350176B2 (ja) * 2014-09-26 2018-07-04 大日本印刷株式会社 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017128127A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014157316A1 (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品
JP5942345B2 (ja) 水圧転写フィルム及び加飾成形品の製造方法
JP5994541B2 (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品の製造方法
JP5810798B2 (ja) 水圧転写フィルム及びそれを用いた加飾成形品の製造方法
JP6350176B2 (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品
JP6205786B2 (ja) 水圧転写フィルム製造用転写箔、水圧転写フィルムの製造方法、及び加飾成形品の製造方法
JP6245026B2 (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品
JP6357828B2 (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品
JP5803307B2 (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品の製造方法
JP6205787B2 (ja) 水圧転写フィルム製造用転写箔、水圧転写フィルムの製造方法、及び加飾成形品の製造方法
JP5887722B2 (ja) 水圧転写シート製造用転写箔、水圧転写シート及びその製造方法、並びに加飾成形品の製造方法
JP6380578B2 (ja) 水圧転写フィルム
JP6102158B2 (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品の製造方法
JP6264484B2 (ja) 水圧転写フィルム
JP6721003B2 (ja) 水圧転写フィルム
JP2013000895A (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品の製造方法
JP6485156B2 (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品
JP2014069502A (ja) 水圧転写フィルム、加飾成形品及び加飾成形品の製造方法
JP5810797B2 (ja) 水圧転写フィルム及びそれを用いた加飾成形品の製造方法
JP5803308B2 (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品の製造方法
JP6221577B2 (ja) 水圧転写フィルム用活性剤組成物、及びこれを用いた加飾成形品の製造方法
JP2017065166A (ja) 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品
JP5966572B2 (ja) 水圧転写フィルム製造用転写箔、水圧転写フィルム及び加飾成形品並びにそれらの製造方法
JP7087562B2 (ja) 水圧転写フィルム及びその製造方法
JP6221576B2 (ja) 水圧転写フィルム用活性剤組成物、及びこれを用いた加飾成形品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180605

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6380578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150