JP6380498B2 - 保持装置、露光装置、及び露光方法、並びにデバイスの製造方法 - Google Patents

保持装置、露光装置、及び露光方法、並びにデバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、物体を保持可能な保持装置、露光装置、及び露光方法、並びにデバイスの製造方法に関するものである。
本願は、2011年2月22日に出願された日本国特願2011−035412号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
マスク又はレチクル(以下「マスク」と総称する)上に形成されたパターンを感光性基板上に転写する、いわゆるリソグラフィ工程において、マスクステージに保持されたマスクのパターンを投影光学系を介して感光性基板上の各ショットに投影する露光装置が使用されている。
近年、この露光装置において、パターンの一層の高集積化に対応するために投影光学系の更なる高解像度化が望まれている。投影光学系の解像度は、使用する露光波長が短くなるほど、また投影光学系の開口数が大きいほど高くなる。そのため露光装置で使用される露光波長は年々短波長化しており、投影光学系の開口数も増大している。現在主流の露光波長は、KrFエキシマレーザの248nm及び、ArFエキシマレーザの193nmである。また、露光を行う際には、解像度と同様に焦点深度(DOF)も重要となる。解像度R、及び焦点深度δはそれぞれ以下の式(1)および(2)で表される。
R=k1・λ/NA ・・・(1)
δ=±k2・λ/NA2 ・・・(2)
ここで、λは露光波長、NAは投影露光系の開口数、k1、k2はプロセス係数である。
(1)式、(2)式より、解像度Rを高めるために、露光波長λを短くして、開口数NAを大きくすると、焦点深度δが小さくなることが分かる。
焦点深度δが狭くなり過ぎると、投影光学系の像面に対して基板表面を合致させることが困難となり、露光動作時のフォーカスマージンが不足する恐れがある。そこで実質的に露光波長を短くして、且つ焦点深度を広くする方法として、例えば下記特許文献1に開示されている液浸法が提案されている。この液浸法は、投影光学系の仮面と基板表との間を純水や有機溶媒等の液体で満たし、液体中での露光光の波長が、空気中の1/n(nは空気中の屈折率で通常1.2〜1.6程度)になることを利用して解像度を向上するとともに、焦点深度を約n倍に拡大するというものであり、液浸法により高解像度で基板を露光する液浸露光装置が利用されている。
国際公開第99/49504号
ところで、KrFエキシマレーザやArFエキシマレーザ等のエネルギーの高い光源を用いた露光において、上記光源で投影光学系を介して基板を露光すると、投影光学系を構成するレンズ(一般には屈折光学素子)に収差変動が発生する。この収差変動によりマスクのパターン像面が変化し、基板への露光精度が低下することがある。
本発明の態様は、マスクに形成されたパターンを精確に基板に露光するための保持装置、露光装置、及び露光方法、並びにデバイスの製造方法を提供することを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る保持装置は、物体を第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む平面に平行に保持可能な保持装置であって、ベースと、前記物体の一部を保持面に吸着して保持する第1部材前記ベースに連結された第2部材、前記第1部材と前記第2部材とを接続する接続部材を含む保持部と、前記保持部の少なくとも一部を動かして前記第2部材と前記ベースとの連結部を支点として前記第2軸回りに前記保持面の傾きを変化させる駆動部と、を備え、前記保持面の傾きを変化させることによって前記物体を変形させ、前記保持面の傾きを変化させる際に、前記接続部材が変形することにより、前記保持面の位置は前記第1軸方向に沿って変化する。
本発明の第2の態様に係る露光装置は、本発明の第1の態様に係る保持装置を備え、前記保持装置は、パターンが形成されたマスクを前記物体として保持可能であり、前記パターンを基板に転写す
本発明の第3の態様に係る保持装置は、パターンが形成されたマスクの前記パターンが形成された面を第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む平面に平行に保持可能な保持装置であって、ベースと、前記マスクの一部を保持面に吸着して保持する第1部材、前記ベースに連結された第2部材、及び前記第1部材と前記第2部材とを接続する接続部材とを含む保持部と、前記保持部の少なくとも一部を動かして、前記第2部材と前記ベースとの連結部を支点として前記第2軸回りに前記保持面の傾きを変化させる駆動部と、を備え、前記保持部は、前記マスクの一方の端部を保持する第1の保持部と、前記マスクの他方の端部を保持する第2の保持部とを含み、前記第1の保持部と前記第2の保持部とはそれぞれ、前記第1部材、前記第2部材、及び前記接続部材を備え、前記駆動部は、前記第1の保持部の前記保持面の傾きと前記第2の保持部の前記保持面の傾きとを相異なる方向に変化させることによって前記マスクを変形させ、前記保持面の傾きを変化させる際に、前記接続部材が変形することにより、前記保持面の位置は前記第1軸方向に沿って変化する。
本発明の第4の態様に係る露光装置は、本発明の第3の態様に係る保持装置を備え、前記マスクの前記パターンを基板に転写す
本発明の第5の態様に係る露光方法は、本発明の第2の態様に係る露光装置又は本発明の第4の態様に係る露光装置を備え、前記マスクを変形させることと、前記マスクの前記パターンを前記基板に転写することと、を有する。
本発明の第6の態様に係る保持装置は、光学部材を、第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む平面に平行に保持可能な保持装置であって、前記光学部材を保持する保持部と、前記保持部の少なくとも一部を動かして、前記保持部の一部を前記平面に交差する第3軸方向に変位させて前記光学部材を変形させる駆動部と、前記保持部が前記第3軸方向へ変位した際に変形して、前記保持部を前記第1軸に沿って変位自在に支持する支持部と、を備える。
本発明の第7の態様に係る露光装置は、本発明の第6の態様に係る保持装置を備え、前記保持装置は、パターンが形成されたマスクを前記光学部材として保持可能であり、前記パターンを基板に転写する。
本発明の第8の態様に係る露光方法は、本発明の第7の態様に係る露光装置を用いて、マスクを変形させることと、マスクの前記パターンを前記基板に転写することと、を有する。
本発明の第9の態様に係るデバイスの製造方法は、本発明の第2の態様に係る露光装置、本発明の第4の態様に係る露光装置、又は本発明の第7の態様に係る露光装置を用いて、基板を露光することと、露光した基板を現像することを有する。
第1実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図である。 第1実施形態に係るマスクステージ装置とその周辺の平面図である。 第1実施形態に係るマスクステージの平面図である。 図3のマスクステージのB−B断面図である。 図2のマスクステージ装置のA−A断面図である。 図4のマスクステージにおけるマスク保持部の拡大断面図である。 第1実施形態に係るマスクの変形の一例について示したマスク保持部の拡大断面図である。 第1実施形態に係るマスクの変形の一例について示したマスク保持部の拡大断面図である。 第1実施形態に係るマスク保持部の別の一例について示した拡大断面図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態に係るマスク保持部の変形例である。 図10のマスク保持部の拡大図である。 図11Aのマスク保持部の拡大図におけるC−C断面図である。 第2実施形態に係る−X側のマスク保持部の拡大断面図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。
また、以下の説明において、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しながら説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について説明する。
まず、本実施形態の露光装置EXの構成について図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態における露光装置EXの一例を示す概略構成図である。
本実施形態の露光装置EXは、照明ユニットILと、マスクM(物体、板状物体、光学部材、板状光学部材)を走査方向としてY軸方向に所定のストロークで駆動するとともに、X軸方向、Y軸方向及びθZ方向に微小駆動するマスクステージ装置1(保持装置、基材)と、マスクステージ装置1の近傍に設けられたマスクアライメント系MAと、投影光学系PLと、投影光学系PLの近傍に設けられた基板アライメント系WAと、基板Wを保持可能な基板テーブルWTをXY2次元方向に駆動する基板ステージWSと、基板W(基板テーブルWT)上に液体を供給する供給口と供給した液体を回収する回収口とが設けられた液浸装置15と、マスクステージ装置1及び投影光学系PLを保持するコラム2と、露光装置EXの各要素及び全体の動作を制御する制御装置CONTとを備えている。
以下、露光装置EXの構成の各要素について説明する。
照明ユニットILは、照明光ELを射出する光源及び照明光学系を含み、その内部に配置された視野絞り(マスキングブレード又はレチクルブラインドとも呼ばれる)により規定された矩形又は円弧状の照明領域に照明光ELを照射し、回路パターンが形成されたマスクMを均一な照度で照明する。照明ユニットILと同様の照明系では、例えば、米国特許第5,534,970号等に開示されている。ここでは、一例として照明光ELとして、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられているものとする。
コラム2は、床面Fにその下端部が固定された複数の脚部16と、脚部16により床面F上方で支持された天板部4とで構成されている。天板部4の中央部には、上下方向(Z軸方向)に貫通した開口7が形成されている。コラム2は、マスクステージ装置1及び投影光学系PLを保持する。本実施形態において脚部16は3本である。
マスクステージ装置1は、照明ユニットILの下方(−Z方向)に配置された定盤MBSと、定盤MBS上に配置されたマスクステージMSと、マスクステージMSを取り囲むように定盤MBS上に配置された枠状部材から成るカウンタマス3と、マスクステージMSを駆動するマスクステージ駆動装置(不図示)等を備えている。
定盤MBSは、コラム2の天板部4上に複数の防振ユニット5を介して略水平に支持されており、中央部には天板部4の開口7とZ方向に連通した開口21が形成されている。本実施形態において、防振ユニット5は3つ設置されている。定盤MBS上に、マスクステージMSが配置され、マスクステージMS上にはマスクMが保持されている。また、マスクステージMSには反射面18が設けられ、反射面18に対応する位置にマスク側レーザ干渉計19が設置されている。マスク側レーザ干渉計19は、マスクステージMSの反射面18へ計測レーザを照射し、反射面18を介して反射した計測レーザを検出することで、マスクステージMSに関する位置情報を計測する。本実施形態において、マスク側レーザ干渉計19は、マスクステージMSのXY平面における位置、及びθZ方向の回転角をリアルタイムに計測する。制御装置CONTは、マスク側レーザ干渉計19の計測結果に基づいてマスクステージ駆動装置(不図示)を駆動し、マスクステージMSに保持されているマスクMの位置制御を行う。マスクステージ装置1の具体的な構成等については後述する。
また、マスクステージ装置1の近傍にはマスクMに形成されたマスクアライメントマーク(不図示)と基板テーブルWTに形成されたマスク基準マーク(不図示)とを検出するマスクアライメント系MAが設けられている。本実施形態において、マスクアライメント系MAは、マスク側レーザ干渉計19で規定される座標系内において、マスク基準マークに対するマスクアライメントマークの位置ズレ量を計測してマスクMとマスク基準マークとの位置合わせを行う。
投影光学系PLは、Z軸方向の共通の光軸を有する複数のレンズ(レンズエレメント)と投影光学系PLの像面に最も近い終端光学素子14と反射光学素子とから構成される反射屈折光学系が用いられおり、両側テレセントリックで所定の投影倍率(1/4)を有する。これにより、照明ユニットILからの照明光ELによってマスクMの一部(照明領域)が照明され、その像が投影光学系PLを介して縮小像となり、レジスト(感光性材料)が塗布され、投影光学系PLの像面側に配置された基板Wの露光領域(ショット)に投影される。
終端光学素子14は、蛍石で形成されている。蛍石は水との親和性が高いので、終端光学素子14の液体接触面のほぼ全面に液体を密着させることができる。
なお、投影光学系PLは、複数のレンズのみから構成される屈折光学系又は反射光学素子のみから構成される反射光学系でも良い。また、投影光学系PLの投影倍率は1/4でなくてもよく、1/5や1/8であっても良いし、縮小系でなくても等倍系や拡大系でも良い。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成しても良い。
なお、終端光学素子14は水との親和性が高い石英であってもよいし、終端光学素子14の液体接触面に親水化(親液化)処理を施して、液体との親和性をより高めるようにしてもよい。
また、投影光学系PLには、投影光学系PLを構成するレンズを光軸に対して移動可能に構成したり、投影光学系PL中の気体の屈折率や温度を調整して収差を補正したりするレンズコントロールLCが設けられている。光軸に対してレンズを移動可能に構成する例として、日本国特開平5−41344号(対応米国特許第5,424,552号)に開示されているような、レンズを光軸方向に移動させたり、レンズを光軸と直交する方向に移動(シフト)させたり、レンズを光軸に対して傾斜(チルト)させたりする、収差補正方法がある。
投影光学系PLの鏡筒のZ軸方向のほぼ中央にフランジ6が設けられている。投影光学系PLは、天板部4の下面側に一端が固定された複数の吊り下げ機構9を介して、フランジ6部分にて吊り下げ支持されている。これら吊り下げ機構9のそれぞれは、柔構造の連結部材であるコイルばね10とワイヤ11とを含む。本実施形態における吊り下げ機構9は3つである。
また、コラム2の脚部16のそれぞれのZ軸方向に関する中央部近傍には凸部12が形成され、凸部12のそれぞれと投影光学系PLのフランジ6の外周部との間には駆動系13が設けられている。駆動系13は、投影光学系PLの鏡筒を半径方向に駆動するボイスコイルモータと、投影光学系PLを光軸方向に駆動するボイスコイルモータとで構成されている。つまり、駆動系13により投影光学系PLを6自由度方向に移動可能な構成となっている。
フランジ6には、投影光学系PLの6自由度方向の加速度を検出するための加速度センサ(不図示)が設けられている。加速度センサで検出される加速度情報に基づいて、制御装置CONTは、投影光学系PLがコラム2及び床面Fに対して静止した状態となるように、駆動系13のボイスコイルモータの駆動を制御する。
液浸装置15は、終端光学素子14を囲うように配置されている。液体を供給する供給口と供給口から供給した液体を回収する回収口が設けられている。供給口には液体供給装置(不図示)が接続しており、回収口には液体回収装置(不図示)が接続している。液体供給装置は、液体を収容するタンク及び加圧ポンプ等を備えており、供給口を介して基板テーブルWT上に液体を供給する。液体回収装置は、真空ポンプ等の真空系(吸引装置)及び回収した液体を収容するタンク等を備えており、基板テーブルWT上の液体を回収口を介して回収する。基板テーブルWT上に供給する液体の供給量と回収する液体の回収量を調整することにより、液浸装置15の下面及び終端光学素子14の下面と基板W(基板テーブルWT)との間に液浸領域ARを形成する。本実施形態において、液浸領域ARを形成する液体は水である。
なお、液体を供給するためのタンクや加圧ポンプ、液体を回収するための真空系やタンクは必ずしも露光装置EXが備えている必要はなく、露光装置EXが設置されている工場などの設備を利用することもできる。
基板アライメント系WAは、投影光学系PLの先端の近傍に設けられている。
基板アライメント系WAは、日本国特開平4−65603号(対応米国特許第5,493,403号)に開示されているような、ハロゲンランプからの白色光等の照明光で、基板Wの露光領域(ショット)に形成された基板アライメントマーク(不図示)、又は基板テーブルWTに形成された基板用基準マーク(不図示)を照明し、それらのマークの像をCCDカメラで撮像してマークの位置を計測する、FIA(フィールド・イメージ・アライメント)方式が採用されている。
基板ステージWSは、投影光学系PLの下方に配置された定盤WBSの上面に、エアベアリング等を介して浮上支持されている。基板ステージWSは、基板テーブルWTを介して基板Wを保持しつつ、制御装置CONTの制御によって、基板ステージ駆動系(不図示)を介して、定盤WBSの上面に沿ってXY平面内で自在に駆動可能である。
定盤WBSは、床面Fに据え付けられている。定盤WBSの+Z側の面(上面)は、その平坦度が非常に高くなるように加工されており、基板ステージWSの移動基準面(ガイド面)とされている。
基板テーブルWTは、基板保持部(不図示)が設けられており、基板保持部で基板Wを真空吸着等により保持する。また、基板テーブルWTには、マスクアライメント系MAに検出されるマスク基準マーク(不図示)と、基板アライメント系WAに検出される基板基準マークと、が設けられている。また、基板テーブルWTには反射面20が設けられており、反射面20に対応する位置に基板側レーザ干渉計17が設置されている。
基板側レーザ干渉計17は、基板テーブルWTの反射面20へ計測レーザを照射し、反射面20を介して反射した計測レーザを検出することで、基板テーブルWT(基板W)に関する位置情報を計測する。本実施形態において、基板側レーザ干渉計17は、基板テーブルWTのXY平面における位置、及びθZ方向の回転角をリアルタイムに計測する。制御装置CONTは、基板側レーザ干渉計17の計測結果に基づいて基板ステージ駆動装置(不図示)を駆動し、基板テーブルWTに保持されている基板Wの位置制御を行う。
また、基板テーブルWTの上方の近傍には、不図示のフォーカス検出系が設けられている。フォーカス検出系は、発光部と受光部とを有し、発光部から基板W表面(露光面)に斜め方向から検出光を投射し、その反射光を受光部で受光する。フォーカス検出系の構成としては、例えば、日本国特開平8−37149号(対応米国特許第6,195,154号)に開示されているものを用いることができる。フォーカス検出系は、基板W上(基板テーブル上面)に液体が無い状態(液浸領域ARが形成されていない状態)で、基板WのZ軸方向における位置(フォーカス位置)を検出する。また、基板Wにおいて、Z方向における位置(フォーカス位置)を数箇所検出することにより、基板WのθX、θYを検出する。つまり、投影光学系PLと液体とを介して形成されるマスクMのパターン像の結像面と基板Wの上面とのズレを検出する。なお、フォーカス検出系は液体を介して基板Wの表面に検出光を投射するものであっても良い。
次に、マスクステージ装置1の具体的な構成について図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態におけるマスクステージ装置1とその周辺の平面図である。
図2に示すように、定盤MBSは、上方からみて、カウンタマス3の外枠を4辺とする略長方形の板状部材から成り、その中央部には、照明光ELの通路となる開口21が形成されている。開口21は、前述の天板部4の開口7(図1参照)とZ方向に連通した状態となっている。また、定盤MBSの上面の、中心から−X方向及び+X方向に等距離離れた位置には、凸状部分MBSa、MBSbがY軸方向に延設されている。凸状部分MBSa、MBSbの上面(+Z側の面)は、平坦度が非常に高くなるように加工され、マスクステージMSが移動する際のガイド面となっている。
定盤MBSと天板部4との間に設けられた3つの防振ユニット5は、それぞれがエアダンパを含んでいる。防振ユニット5により、比較的高周波の振動がマスクステージMSへ伝達するのを防止できる。なお、防振ユニット5に含まれるエアダンパは、油圧式等の機械式ダンパであってもよい。
また、定盤MBSと天板部4との間には、マスクステージ定盤MBSにX軸方向の駆動力を作用させるXボイスコイルモータ(不図示)と、Y軸方向の駆動力を作用させるYボイスコイルモータ(不図示)と、Z軸方向の駆動力を作用させるZボイスコイルモータ(不図示)が設けられている。
本実施形態において、XボイスコイルモータとYボイスコイルモータはそれぞれ1つずつマスクステージ定盤MBSと天板部4との間に設けられており、マスクステージ定盤MBSをX軸方向、Y軸方向、及びθZ方向に駆動可能である。また、Zボイスコイルモータは、マスクステージ定盤MBSと天板部4との間の一直線上に無い3箇所に3つ設けられており、マスクステージ定盤MBSをZ軸方向、θX方向、及びθY方向に駆動可能である。したがって、マスクステージ定盤MBSは、天板部4に対して6自由度方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、θX方向、θY方向、及びθZ方向)に駆動可能である。
なお、XボイスコイルモータとYボイスコイルモータとはそれぞれ1つずつでなくてもよく、双方のボイスコイルモータの少なくとも一方を2つ設ければよい。
なお、Zボイスコイルモータは、3つでなくてもよく、マスクステージ定盤MBSと天板部4との間の一直線上に無い3箇所に3つ設けられていれば、より多くの数のモータが設けられていてもよい。
なお、定盤MBSの位置は、定盤干渉計(不図示)やZエンコーダ(不図示)により投影光学系PLを基準に計測される。
マスクステージMSは、ステージ本体22(ベース)と、マスクMを保持し、ステージ本体22に一部が固定されたマスク保持部23(保持部)と、ステージ本体22に固定され、マスクステージMSを駆動させる可動子25a、25bと、で構成されている。可動子25a、25bは、カウンタマス3に支持された固定子26a、26bとそれぞれ係合しており、リニアモータを構成している。
ステージ本体22には、照明光ELがマスクMを介して通過する開口24が形成されている。つまり、マスクMを照明した照明光ELは、開口24と、定盤MBSの開口21と、天板部4の開口7と、を介して投影光学系PLに進入する。
以下、本実施形態のマスクステージMSの詳細について図3、図4及び図5を用いて説明する。
図3は、本実施形態におけるマスクステージMSの平面図上方である。
図4は、図3のマスクステージMSのB−B断面図である。
図5は、図2のマスクステージ装置1のA−A断面図である。
図3に示すように、ステージ本体22の裏面(−Z側の面)において、定盤MBSの凸状部分MBSa、MBSbのそれぞれに対向した領域にエアスライダ部27a、27bが設置されている。
エアスライダ部27a、27bは、給気溝(不図示)と給気溝のX軸方向両側の一対の排気溝(不図示)とが、Y軸方向の全長に渡って形成されている。給気溝と一対の排気溝とのそれぞれの少なくとも一部に対向して定盤MBSには、凸状部材MBSa、MBSbの上面に、給気口と一対の排気口とがそれぞれ形成されている。このように本実施形態では、いわゆる定盤給気タイプの差動排気型気体静圧軸受が用いられている。定盤給気タイプの差動排気型気体静圧軸受については、例えば米国特許第7,489,389号に開示されている。
また、ステージ本体22には基準部材60が設けられている。
基準部材60は熱により線膨張係数の小さい低膨張ガラスで形成されている。図4に示すように、基準部材60の下面である基準面61は、マスクMの下面(パターン面)とほぼ同一面上に配置されるようにステージ本体22に設けられている。ステージ本体22には基準部材60の基準面61に対応して、開口70が形成されており、定盤MBSと天板部4との間から複数の光学系(不図示)と定盤MBSに形成された開口(不図示)とステージ本体22に形成された開口70とを介して基準面61及びマスクMの下面(パターン面)へと検出光を照射し(図1参照)、基準面61及びマスクMの下面(パターン面)が検出可能なようにマスクステージ装置1の近傍に面位置計測系(不図示)が設けられている。
この面位置計測系(不図示)は、国際公開WO2007/119821号(対応米国公開2007/0291261号)に開示されているように、検出光を基準部材60の基準面及びマスクMの下面(パターン面)へと射出し、反射光を受光することで、基準部材60の基準面61のZ方向における面位置を基準として、マスクMの下面(パターン面)のZ位置における面位置を計測する。
なお、本実施形態において、面位置計測系(不図示)は、マスクステージ装置1の近傍に設けられていなくてもよい。例えば、開口70を介して基準面61及びマスクMの下面(パターン面)へと検出光を照射し、マスクMの下面(パターン面)の面位置を計測可能なようにマスクステージ装置1の内部に設けられていてもよい。
図3に戻り、ステージ本体22の−X側(エアスライダ部27aから−X側)と+X側(エアスライダ部27bから+側)のそれぞれの側面に可動子25a、25bが固定されている。
図5に示すように、一方の可動子25aは、Z軸方向に所定間隔で相互に平行に配置された、Y軸方向を長手方向とする3つの可動子部28、29、30を含む。ここで、3つの可動子部28、29、30はステージ本体22の中立面(重心を通り、XY平面に平行な面)を基準として上下対称に配置されており、中央に位置する可動子部の中立面が、ステージ本体22の中立面に一致している。
可動子部28、29、30のそれぞれには、Y軸方向に沿って配列された複数の永久磁石を有する磁石ユニットが内蔵されている。以下では、これらの磁石ユニットを、対応する可動子部と同一の符号を用いて磁石ユニット28、29、30とも表記する。また、本実施形態において、磁石ユニット28、29、30のうち、磁石ユニット29には、Y軸方向の中央部に突出部(不図示)が設けられている。突出部(不図示)内にY軸方向を長手方向とする1つの永久磁石が収容されている。
他方の可動子25bは、可動子25aと左右対称に同様に構成されており、3つの可動子部31、32、33を含む。3つの可動子部31、32、33のそれぞれには、Y軸方向に沿って配列された複数の永久磁石を有する磁石ユニットが内蔵されている。可動子部31、32、33、すなわち、磁石ユニット31、32、33のうち、磁石ユニット32には、Y軸方向の中央部に突出部(不図示)が設けられている。突出部(不図示)内にY軸方向を長手方向とする1つの永久磁石が収容されている。
可動子25aに係合した固定子26aは、Z軸方向に所定間隔隔てて平行に配置された一対の固定子部34、35を含む。固定子部34、35は、カウンタマス3に固定支持されている(図2参照)。
固定子部34、35の内部には、それぞれ、Y軸方向に沿って配列された複数の電機子コイルを含む電機子ユニットが内蔵されている。以下では、これらの電機子ユニットを、対応する固定子部と同一の符号を用いて電機子ユニット34、35とも表記する。また、固定子部34、35の内部には、−X側の端部にY軸方向に長い長方形の単一のコイル(不図示)が収容されている。
可動子25bに係合した固定子26bは、固定子26aと左右対称に同様に構成されており、Z軸方向に所定間隔隔てて平行に配置された一対の固定子部36、37を含む。固定子部36、37は、カウンタマス3に固定支持されている(図2参照)。
固定子部36、37の内部には、それぞれ、Y軸方向に沿って配列された複数の電機子コイルを含む電機子ユニットが内蔵されている。以下では、これらの電機子ユニットは、対応する固定子部と同一の符号を用いて電機子ユニット36、37とも表記する。また、固定子部36、37の内部には、+X側の端部にY軸方向に長い長方形の単一コイル(不図示)が収容されている。
つまり、本実施形態では、6つの磁石ユニット28〜33と4つの電機子ユニット34〜37とから、4組のYリニアモータが構成されており、制御装置CONTは、マスクステージ駆動装置を介して4組のYリニアモータを制御し、マスクステージMSをY軸方向及びθZ方向に駆動する。
なお、本実施形態において、Yリニアモータは4組としたが、4組でなくても良い。例えば、3組のYリニアモータでマスクステージMSを駆動しても良いし、1組のYリニアモータでマスクステージMSを駆動しても良い。
また、前述した不図示の単一コイルと、これらのコイルに上下の磁極面が対向する不図示の突出部に設けられた永久磁石とにより、左右対称に1つずつ、合計2つのXボイスコイルモータが構成される。
制御装置CONTは、マスクステージ駆動装置(不図示)を介し、単一コイルに電流を供給し、2つのXボイスコイルモータによって、マスクステージMSをX軸方向に駆動できる。
なお、本実施形態において、Xボイスコイルモータは、2つとしたが、2つでなくても良い。例えば、左右対称に2つずつ、合計4つのXボイスコイルモータが構成されていても良いし、左に1つ、右に2つ、合計3つのXボイスコイルモータが構成されていても良い。
マスク保持部23は、開口24に対して−X側でマスクMを保持する第1マスク保持部23a(第1の保持部)と、+X側でマスクMを保持する第2マスク保持部23b(第2の保持部)とで構成されている。第1マスク保持部23aの一部、第2マスク保持部23bの一部は、相異なる方向に傾く。これにより、第1マスク保持部23a及び第2マスク保持部23bに保持されたマスクMを変形させ、投影光学系PLの収差変動によるマスクMのパターン像面の変化を補正できるようになっている。
マスク保持部23の詳細について図6を用いて説明する。
図6は、図4のマスクステージMSにおけるマスク保持部23の拡大断面図である。
本実施形態における、第1マスク保持部23aと第2マスク保持部23bは、開口24に対してZ軸対称の構造を有している。以下では、開口24に対して−X側の第1マスク保持部23aの構成について詳説する。また、第2マスク保持部23bの構成の説明は省略するが、第2マスク保持部23bの各構成は、第1マスク保持部23aの各構成の添え字をaからbに付け替えて表すこととする。
第1マスク保持部23aは、マスクMの下面を保持する保持部38a(第1部材)と、ステージ本体22に一部が固定された下ブロック部39a(第2部材)と、マスクMの変形に応じて下ブロック部39aに対し、保持部38aの位置をX軸方向に沿って変化させる(保持部38aと下ブロック部39aとの間の相対的な位置関係が変化する)ように保持部38aを支持する支持部であるヒンジ部40a(接続部材、支持部)と、下ブロック部39aに一部が固定され、下ブロック部39aの上面に配置された上ブロック部41aとを含む。
保持部38aは、マスクMを真空吸着して保持する保持面42aと、保持面42aから保持部38a及びステージ本体22内を貫通して形成され、真空装置(不図示)へと連通したマスク吸着管43aと、保持部38aの下面に形成され、ステージ本体22の上面と所定空間を形成する第1吸着ポケット44a(作用面)と、第1吸着ポケット44aからステージ本体22を貫通し、真空装置(不図示)へ連通する第1連通管45a(気体流通口)とで構成されている。
保持面42aは平坦度が高く、マスク吸着管43aを所定の負圧に設定することで、保持面42aに載置したマスクMを吸着保持する。また、第1連通管45aは、Y軸方向に沿って複数本、形成されている。また、本実施形態において、第1吸着ポケット44aのギャップ(ステージ本体22の上面とこの上面に対向する第1吸着ポケット44aの面との間隔)は10μmである。また、本実施形態において、第1連通管45aを介して第1吸着ポケット44a内において設定可能な圧力は、0Pa〜−55kPaであり、複数の第1連通管45aはそれぞれ独立に吸気圧を設定できる。第1吸着ポケット44a及び第1連通管45aについては後に説明する。
下ブロック部39aは、ステージ本体22に第1連結部46aで固定されており、上ブロック部41aとは、第2連結部47aで固定されている。また、ステージ本体22側に開口が形成されるように第1スリット48aが形成されている。上ブロック部41aには、第1スリット48aとZ方向に対応して、下ブロック部39aの上面側に開口が形成されるように第2スリット49aが形成されている。また、上ブロック部41aの下面と下ブロック部39aの上面との間に第2吸着ポケット50a(作用面)が形成されており、第2吸着ポケット50aから下ブロック部39a及びステージ本体22内を貫通し、真空装置(不図示)へ連通する第2連通管51a(気体流通口)が形成されている。
第2連通管51aは、Y軸方向に沿って複数本、形成されている。また、本実施形態において、第2吸着ポケット50aのギャップ(下ブロック部39aの上面とこの上面に対向する第2吸着ポケット50aの面との間隔)は10μmである。また、本実施形態において、第2連通管51aを介して第2吸着ポケット50a内において設定可能な圧力は、第1吸着ポケット44a内と同様に0Pa〜−55kPaである。複数の第2連通管51aはそれぞれ独立に吸気圧を設定できる。第2吸着ポケット50a及び第2連通管51aについては後に説明する。
ヒンジ部40aは、本実施形態において保持部38aと下ブロック部39aとを接続する支持部である。ヒンジ部40aは、保持部38aと下ブロック部39aとが一体的に形成されている。ヒンジ部40aと保持部38aと下ブロック部39aとはセラミックで形成されている。本実施形態において、下ブロック部39aは、第1連結部46aでステージ本体22に固定されている。そのため、ヒンジ部40aは、下ブロック部39aに対して、保持部38aがX軸方向に変位可能であるように、保持部38aと下ブロック部39aとに接続されている。
第1吸着ポケット44a及び第1連通管45aと、第2吸着ポケット50a及び第2連通管51aについて、図7を用いて説明する。
図7は、本実施形態におけるマスクMの変形の一例について示したマスク保持部23の拡大断面図である。
本実施形態において、第1連通管45aと第2連通管51aとの吸気圧はそれぞれ、独立に調整可能な構成になっている。図7Aに示すように、第1連通管45aの吸気圧に対して第2連通管51aの吸気圧を高く設定し、所定の差圧にすることで、下ブロック部39aがステージ本体22に固定された第1連結部46a(図7Aには不図示)を支点として、保持部38aはY軸回りにおいて反時計周りに駆動する(保持部38aが+X方向上がりに傾く)。言い換えると、保持部38aは、+X方向側に位置する部分ほど高くなるように傾いている。従って、マスクMの−X側の端部には、Y軸周りにおいて反時計回りの曲げモーメントが作用する。
また、本実施形態の第1マスク保持部23aと第2マスク保持部23bの構成は、前述のように開口24に対してZ軸対称である。そのため、第2マスク保持部23bにおいても第1マスク保持部23aと同様に、第1連通管45b(気体流通口)の吸気圧に対して第2連通管51b(気体流通口)の吸気圧を高く設定し、所定の差圧にすることで、下ブロック部39b(第2部材)がステージ本体22に固定された第1連結部46bを支点として、保持部38b(第1部材)はY軸回りにおいて時計周りに駆動する(保持部38bが+X方向下がりに傾く)。言い換えると、保持部38bは、−X方向側に位置する部分ほど高くなるように傾いている。従って、マスクMの+X側の端部には、Y軸周りにおいて時計周りの曲げモーメントが作用する。
つまり、マスクMを保持する第1マスク保持部23aと第2マスク保持部23bとが相異なる方向に傾くため、マスクMは+Z方向に凸な形状に変形する。ここで、曲げモーメントとはマスクMを変形させる力である。
一方、図7Bに示すように、第1連通管45aの吸気圧に対して第2連通管51aの吸気圧を低く設定し、所定の差圧にすることで、下ブロック部39aが第1連結部46a(図7Bには不図示)を支点として、保持部38aはY軸回りにおいて時計周りに駆動する(保持部38aが+X方向下がりに傾く)。言い換えると、保持部38aは、−X方向側に位置する部分ほど高くなるように傾いている。従って、マスクMの−X側端部には、Y軸周りにおいて時計周りの曲げモーメントが作用する。また、開口24に対して+X側の第2マスク保持部23bで、上記と同様の差圧に設定することで、下ブロック部39bがステージ本体22に固定された第1連結部46bを支点として、保持部38bはY軸周りにおいて反時計周りに駆動する(保持部38bが+X方向上がりに傾く)。言い換えると、保持部38bは、+X方向側に位置する部分ほど高くなるように傾いている。従って、マスクMの+X側端部にはY軸周りにおいて反時計周りの曲げモーメントが作用する。よって、マスクMは−Z方向に凸な形状に変形する。
例えば、マスクMをX軸に平行な形状(図6参照)から+Z方向に凸な形状へと変形(図7A参照)させる際には、第2連通管51aの吸気圧を第1連通管45aより高くすることで保持部38a(保持面42a)の姿勢(傾きなど)をX軸に平行な状態から+X方向上がりに変化させる。このとき、保持部38aの傾き(姿勢)の変化量が大きいほど、マスクMの−X側の端部はステージ本体22に対して+X方向に変位する。このマスクMの−X側の端部の変位量に応じ、保持部38aに接続したヒンジ部40aが下ブロック39aに対して+X方向に延伸する。つまり、ヒンジ部40aを介して保持部38aと下ブロック39aとの間の相対的な位置関係が変化する。
一方、マスクMを+Z方向に凸な形状(図7A参照)からX軸に平行な形状(図6参照)へと変形する際には、第1連通管45aの吸気圧と第2連通管51aの吸気圧とを等しくすることで保持部38a(保持面42a)の傾き(姿勢)を+X方向上がりの状態からX軸に平行な状態に変化させる。このとき、保持部38aの傾き(姿勢)の変化量が大きいほど、マスクMの−X側の端部はステージ本体22に対して−X方向に変位する。このマスクMの−X側の端部の変位量に応じ、保持部38aに接続したヒンジ部40aが下ブロック39aに対して−X方向に縮む。つまり、ヒンジ部40aを介して保持部38aと下ブロック39aとの間の相対的な位置関係が変化する。
つまり、本実施形態におけるヒンジ部40aは、保持部38a(保持面42a)の傾き(姿勢)の変化に応じて、保持部38aの位置をX軸方向に沿って変化させるように保持部38aに接続されている。
これにより、保持部38aの保持面42aとマスクMとの界面において、X軸方向に生じるせん断力を抑制可能となる。そのため、保持部38aにおいてマスクMを保持する力(例えば吸引力)が、保持面42aとマスクMとの界面で生じるせん断力によりも減少しないので、マスクMを保持部38aから脱離させることなく、所望の形状まで変形させることができる。したがって、投影光学系PLの収差変動に起因するマスクMのパターン像面の変化を十分に補正でき、マスクMに形成されたパターンを基板Wへと精確に露光できるようになる。
また、第1連通管45aの吸気圧と第2連通管51aの吸気圧との差圧により、第1スリット48a及び第2スリット49aのスリット間隔が伸縮するため、第1マスク保持部23aの可動範囲が大きくなり、効率良くマスクMにY軸周りの曲げモーメントを作用させることができる。
なお、本実施形態において、第1連通管45a及び第2連通管51aの吸引圧力は、最大で−55kPaであるが、−55kPaでなくてもよく、マスクMの変形量に応じて吸引圧力をより高くしてもよい。
なお、本実施形態において、第1吸着ポケット44a及び第2吸着ポケット50a内には負圧を設定したが、陽圧であってもよい。陽圧に設定する場合は、第1連通管45a及び第2連通管51aには、圧縮装置を接続すればよい。
なお、本実施形態において、第1吸着ポケット44a及び第1連通管45aと、第2吸着ポケット50a及び第2連通管51aとは独立して保持部38aを駆動する2つの駆動部を形成していたが、この駆動部は、2つでなくてもよい。例えば、3つ以上であってもよく、多くの駆動部があることにより、より高精度に保持部38aを駆動させることが可能となる。
なお、本実施形態において、第1連通管45aと第2連通管51aとのそれぞれに第1吸着ポケット44aと第2吸着ポケット50aとが連通しているが、第1吸着ポケット44aと第2吸着ポケット50aとは無くてもよいし、どちらか一方だけがあってもよい。例えば、第1吸着ポケット44aが無い場合は、不図示の真空装置に接続した第1連通管45aの他端と保持部38aの下面とを接続し、第1連通管45a内を負圧に設定する。
なお、本実施形態において、第1吸着ポケット44a及び第2吸着ポケット50aのギャップは共に10μmだが、10μmでなくてもよい。また、第1吸着ポケット44aと第2吸着ポケット50aのギャップが異なっていてもよい。
なお、本実施形態において、ヒンジ部40aは、下ブロック部39a及び保持部38aと一体的に形成しているが、一体的に形成していなくてもよい。例えば、ヒンジ部40aを別部材の板バネで形成し、下ブロック部39a及び保持部38aに固定してもよい。別部材とは、例えば、ステンレスやチタンである。
なお、本実施形態において、第1マスク保持部23aの下ブロック部39aには、それぞれ第1スリット48aが設けられており、上ブロック部41aには、それぞれ第2スリット49a設けられているが、これらのスリットは設けられていなくても良い。また、本実施形態において、第1スリット48aと第2スリット49aとのそれぞれのスリットは1つずつ切ってあるが、1つでなくてもよく、複数切ってもよい。
また、スリットの代わりに図8に示すような構成を採用してもよい。図6の構成と異なる部分は、ブロック部50aに形成され、ステージ本体22に第3連結部57aで固定された回転部52aである。この回転部52aの左右に真空装置(不図示)に接続した第3連通管54a(気体流通口)と第4連通管56aがそれぞれ、第3吸着ポケット53a(作用面)と第4吸着ポケット55
a(作用面)に対向して連通している。この構成の場合、第3吸着ポケット53aの吸気圧と第4吸着ポケット55aの吸気圧との差圧により、回転部52aが支点となって保持部38aが駆動し、マスクMにY軸において時計回り又は反時計回りの曲げモーメントが作用する。
なお、本実施形態において、ヒンジ部40aは、少なくともX軸方向に変位する弾性体であればヒンジでなくてもよく、例えば、ばね部材を用いてもよいし、ヒンジとばね部材とを組み合わせてもよい。
なお、本実施形態において、保持部38aを駆動させる駆動部として、第1吸着ポケット44a及び第2吸着ポケット50aと、この吸着ポケットと対向し、吸引する第1連通管45a及び第2連通管51aとを採用したが、これらのように吸気圧で保持部38aを駆動させなくてもよい。
例えば、電磁力を利用して保持部38aを駆動させてもよい。この場合、例えば、第1吸着ポケット44a及び第2吸着ポケット50aの位置に磁石を設置し、第1吸着ポケット44aに設けた磁石と対向するステージ本体22と第2吸着ポケット50aに設けた磁石と対向する下ブロック部39aの上面とにそれぞれ、コイルを設置することで2つのボイスコイルモータを構成し、これらのボイスコイルモータによる電磁力で保持部38aを駆動させてもよい。
また、例えば、圧電素子を利用して保持部38aを駆動させてもよい。この場合、例えば、第1吸着ポケット44aと第2吸着ポケット50aの位置にそれぞれ、ピエゾ素子を設置し、それぞれのピエゾ素子に対向する面を押圧することで保持部38aを駆動させてもよい。
次に、上述の構成を有する露光装置EXの基本的な動作の一例について図9を用いて説明する。
図9は、本実施形態に露光装置EXの動作の一例を説明するための概略フローチャートであり、基本的な露光処理の工程の一例を示している。
まず、マスクMがロボットアーム(不図示)を含む搬送系の駆動により、マスクステージMSの保持部38a(38b)に搬送され、吸着保持される(ステップ101)。
続いて、基板Wがロボットアーム(不図示)を含む搬送系の駆動により、基板テーブルWTにロードされる(ステップ102)。
そして、ロードされた基板Wのアライメントが実行される(ステップ103)。具体的には、まず、基板Wの複数の露光領域(ショット)に形成された複数の基板アライメントマーク(不図示)が基板アライメント系WAで検出され、日本国特開昭61−44429号(対応米国特許第4,780,617号)に開示されているEGA(Enhanced Global Alignment)処理により、基板Wの全ての露光領域(ショット)の配列が推定される。続いて、基板アライメント系WAで基板テーブルWT上に設けられた基板基準マーク(不図示)が検出され、基板アライメント系WAと基板基準マークとの位置関係が計測される。また、本ステップ103にてEGA処理及び基板基準マークが検出されている間に基板Wの各露光領域(ショット)のZ方向における位置(フォーカス位置)及び姿勢(θX,θY)が順次、計測されていく。
次に、液浸領域ARが形成される(ステップ104)。具体的には、液体供給装置の駆動により、基板W(基板テーブルWT)上への液体供給動作が開始されると共に、液体回収装置の駆動により、基板W(基板テーブルWT)上からの液体回収動作が開始されることで液浸装置15の下面及び終端光学素子14の下面(投影光学系PLの下面)と基板W(基板テーブルWT)との間に液浸領域ARが形成される。
次に、これから露光を行う基板Wがロットの一番初めの基板であるか否かが判断される(ステップ105)。
ステップ105にて、これから露光を行う基板Wがロットの一番初めの基板であると判断された場合、面位置計測系(不図示)により、基準部材60の基準面61に対するマスクMの下面(パターン面)のZ位置が計測され、基準面61に対するマスクMのZ方向における変位量が測定される(ステップ106)。より詳しくは、制御装置CONTにより、マスクステージ駆動装置(不図示)を介してマスクステージMSが駆動されるとともに、面位置計測系(不図示)により、基準部材60の基準面61とマスクMの下面(パターン面)の複数点とに順次、検出光が照射される。続いて、その反射光を受光することで、基準面61に対するマスクMの下面(パターン面)のZ位置が計測されていき、マスクMの形状が測定される。
続いて、マスク保持部23でマスクMを変形させる変形量を求める(ステップ107)。
このステップでは、予め算出しておいたマスクMのパターン像面の変化を補正するためのマスクMの暫定の変形量、及びレンズコントロールLCの設定値のうち、マスクMの暫定の変形量と、ステップ106で計測したマスクMの形状とに基づいて、後のステップ108においてマスク保持部23で変形させるマスクMの変形量を算出する。
なお、予め算出されるマスクMの暫定の変形量、及びレンズコントロールLCの設定値は、任意のロットでロット枚数分の基板を露光した際の投影光学系PLの収差変動によるマスクMのパターン像面の変化量を求め、このパターン像面の変化を低減するように求める。つまり本実施形態では、予め、ロット毎にマスクMの暫定の変形量、及びレンズコントロールの設定値を算出しておく。
なお、投影光学系PLの収差変動の計測については、例えば、国際公開WO2006/016584号(対応米国特許第7,667,829号)の計測装置が用いられる。
続いて、ステップ107で算出されたマスクMの変形量に基づいて、保持部38a(38b)が傾けられることにより、マスクMが変形される(ステップ108)。また、本ステップでは、ステップ107で算出されたレンズコントロールLCの設定値に基づき、レンズコントロールLCが設定される。つまり、本実施形態では、マスクMの形状の変形とレンズコントロールLCとを協働させて、マスクMのパターン像面の変化を補正する。
次に、ロードされたマスクMのアライメントが実行される(ステップ109)。具体的には、マスクMに形成されたマスクアライメントマーク(不図示)と基板テーブルWT上に設けられたマスク基準マーク(不図示)とが、ステップ104で形成された液浸領域AR及び投影光学系PLを介して同時にマスクアライメント系MAで検出され、マスクアライメントマークとマスク基準マークとの位置関係が計測される。このとき、ステップ103で計測された基板アライメント系WAと基板基準マークとの位置関係と、本ステップ109で計測されたマスクアライメントマークとマスク基準マークとの位置関係とにより、基板アライメント系WAとマスクアライメントマークとの位置関係が算出され、基板アライメント系WAとマスクMのパターン像との間隔であるベースライン量が算出される。
そして、ステップ103で推定された露光領域(ショット)の配列と、同ステップ103で計測された各露光領域(ショット)のZ方向における位置(フォーカス位置)及び姿勢(θX、θY)と、ステップ109で計測されたベースライン量とに基づいて、マスクMのパターン像が、基板W上の各露光領域(各ショット)へと順次、露光されていく(ステップ110)。
一方、ステップ105にて、これから露光を行う基板Wがロットの一番初めの基板ではないと判断された場合、基板Wは、液浸領域ARを介して露光される(ステップ110)。
そして、ステップ110で基板Wが露光された後、この基板Wがロット最後の基板であるか否かが判断される(ステップ111)。
ステップ111にて、基板Wがロット最後の基板であると判断された場合は、使用していたマスクMがマスクステージMSからアンロードされ、ステップ101で新たなマスクMがマスクステージMSにロードされる。
一方、ステップ111にて、基板Wがロット最後の基板ではないと判断された場合は、ステップ102で新たな基板Wが基板テーブルWTにロードされる。
以上、説明した本実施形態の露光装置EXの動作において、投影光学系PLの収差変動に起因するマスクMのパターン像面の変化に応じて(レンズコントロールLCと協働しつつ)マスクMを所望の形状に変化させることにより、マスクMのパターン像面の変化を十分に補正でき、マスクMに形成されたパターンを精確に基板Wへと露光できる。
なお、本実施形態では、レンズコントロールLCの設定値とマスクMの形状の変形量をロット毎に算出したが、ロット毎でなくてもよく、例えば、露光する基板毎に算出し、基板毎にレンズコントロールLC、及びマスクMの形状を設定していっても良い。
なお、本実施形態では、マスクMのパターン像面の変化を補正するためのマスクMの暫定の変形量、及びレンズコントロールLCの設定値を予め算出した。しかし、基板Wの露光処理中(上記ステップ101からステップ110にかけて)、所定のタイミングで投影光学系PLの収差を計測し、この収差に起因するマスクMのパターン像の像面形状を補正するようにレンズコントロールLCの設定値、及びマスクMの変形量を求めてもよい。
なお、本実施形態では、レンズコントロールLCの設定とマスクMの形状の変形とを協働させてマスクMのパターン像面の変化を補正している。しかし、レンズコントロールLCは使用せずにマスクMの形状だけ変形させて補正を行ってもよい。
この場合、予め、任意のロットでロット枚数分の基板を露光した際の投影光学系PLの収差変動によるマスクMのパターン像面の変化を補正するマスクMの暫定の変形量を求めておく。このマスクMの暫定の変形量と上記ステップ106で計測したマスクMの形状とに基づいて、ステップ108で、マスク保持部23で変形させるマスクMの変形量を算出し、マスクMを変形させればよい。
<変形例>
次に、本実施形態のマスク保持部23の変形例について、図10及び図11を用いて説明する。
図10は、第1実施形態に係るマスク保持部23の変形例である。
図11Aは、図10の第1マスク保持部68a(第1の保持部)の拡大図であり、図11Bは、図11Aの第1マスク保持部68aの拡大図におけるC−C断面図である。
この変形例において、マスク保持部23(図3、図6参照)と異なる構成は、図10に示すように、Y軸に沿って3つに分割された分割保持部78a、88a、98aを備える第1マスク保持部68aと、分割保持部78b、88b、98bを備える第2マスク保持部68b(第2の保持部)とを設けていることである。
第1マスク保持部68aと第2マスク保持部68bとは、開口24に対してZ軸対称の構造を有しているため、これより、第1マスク保持部68aについてのみ説明する。
第1マスク保持部68aは、図11Aに示すように、マスクMの−X側の端部をY軸に沿って3箇所で吸着保持する分割保持部78a、88a、98aを備える。この分割保持部78a、88a、98aのそれぞれには、図6に示すヒンジ部40aが接続されている(図11には不図示)。本変形例において、ヒンジ部40aは、分割保持部78a、88a、98aのマスクMを保持する保持面それぞれを、Y軸方向に傾けられるように分割保持部78a、88a、98aのそれぞれに接続している。
以上の構成により、平坦な面でマスクMを保持する構成に対し、図11Bに示すように、マスクMの下面の形状に従って、分割保持部78a、88a、98aでマスクMを吸着保持できるため、保持したマスクMに生じる歪みを抑制できる。
したがって、図9のステップ108におけるマスクMの形状の変形が容易になる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について、図12を用いて説明する。
以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図12は、本実施形態における−X側の第1マスク保持部23aの拡大断面図である。
本実施形態において、第1マスク保持部23aと第2マスク保持部23bとは開口24に対してZ軸対称なため、第2マスク保持部23bの構成の説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態の第1マスク保持部23aには、第1実施形態のヒンジ部40a(図6参照)の代わりにガイド部58a(ガイド部材)が、保持部38aをX軸方向に変位自在に支持する支持部として、下ブロック部39aと保持部38aとの間に設置されている。
ガイド部58aは、X軸方向に延びたレール(不図示)とこのレールに嵌合した可動体(不図示)とで構成されたリニアガイドである。レールと可動体との摺動抵抗を低減するため、可動体はX軸方向に沿って転がる複数のボール(転動体)を介してレールと嵌合しており、レール上をX軸方向に沿って移動可能である。
この場合、例えば、第1連通管45aの吸気圧に対して第2連通管51aの吸気圧を高く設定し、所定の差圧にすることで、保持部38aはY軸回りにおいて反時計周りに駆動し(保持部38aが+X方向上がりに傾き)、マスクMの−X側の端部にY軸において反時計回りの曲げモーメントが作用する(図7A参照)。その際、マスクMの−側の端部は+X方向に所定の変位量だけ変位するが、ガイド部58aの可動体(不図示)に固定された保持部38aは、この変位量に応じ、下ブロック部39aに対して+X方向に変位する。
つまり、本実施形態におけるガイド部58aは、保持部38aの傾き(姿勢)に応じて保持部38aの位置をX軸方向に変化させる。
本実施形態において、ガイド部58aは、他の構成(例えば、下ブロック部39a)に対してほぼ独立して保持部38aを支持する。そのため、保持部38aが変位した際、他の構成に応力を作用させることなく円滑に保持部38aの位置をX軸方向に変化させることが可能となる。
以上により、マスクMと、保持部38aの保持面42aとの界面において、X軸方向に生じるせん断力を抑制可能となり、マスクMを所望の形状まで変形させることができる。したがって、投影光学系PLの収差変動に起因するマスクMのパターン像面の変化を十分に補正でき、マスクMに形成されたパターンを基板Wへと精確に露光できるようになる。
なお、本実施形態において、保持部38aはガイド部58aの可動体(不図示)に固定されているが、可動体を保持部38aとしてもよい。
なお、本実施形態において、保持部38aをX軸方向に変位自在に支持する支持部としてX軸方向に転がる複数の転動体を用いたリニアガイドを採用した。しかし、例えば、空圧で保持部38aを下ブロック部39aに対し非接触でX軸方向に変位自在に支持するエアガイドを採用してもよいし、電磁力で保持部38aをX軸方向に移動させる1軸のリニアモータを採用してもよい。1軸のリニアモータを採用する場合には、曲げモーメントにより変位するマスクM端部のX方向への変位量に応じ、保持部38aのX軸方向の移動量を制御装置CONTで制御する(図1参照)。
なお、例えば米国特許6,611,316号に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用できる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用出来る。
なお、本発明は、米国特許第6,400,441号、国際公開98/28665号、米国特許6,341,007号、米国特許6,400,441号、米国特許6,549,269号、及び米国特許6,590,634号、米国特許6,208,407号、米国特許6,262,796号などに開示されているような複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用出来る。
なお、露光装置EXの種類としては、基板Wに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用出来る。
なお、上述の各実施形態においては、マスク側レーザ干渉計19及び基板側レーザ干渉計17を用いてマスクステージMS及び基板テーブルWTの各位置を計測するものとした。これに限らず、例えば、マスクステージMS及び基板テーブルWTに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。この場合、マスク側レーザ干渉計19及び基板側レーザ干渉計17の少なくともどちらか一方とエンコーダシステムとの両方を備えるハイブリッドシステムとし、マスク側レーザ干渉計19及び基板側レーザ干渉計17の少なくともどちらか一方の計測結果を用いてエンコーダシステムの計測結果の較正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。また、マスク側レーザ干渉計19及び基板側レーザ干渉計17の少なくともどちらか一方とエンコーダシステムとを切り換えて用いる、あるいはその両方を用いて、ステージの位置制御を行うようにしても良い。
なお、上述の各実施形態では、ArFエキシマレーザを用いている。しかし、例えば、米国特許第7,023,610号に開示されているように、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザなどの固体レーザ光源、ファイバーアンプなどを有する光増幅部、及び波長変換部などを含み、波長193nmのパルス光を出力する高調波発生装置を用いてもよい。さらに、上記実施形態では、前述の各照明領域と、投影領域がそれぞれ矩形状であるものとしたが、他の形状、例えば円弧状などでも良い。
なお、上述の各実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いた。このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。可変成形マスクは、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)等を含む。また、可変成形マスクとしては、DMDに限られるものでなく、DMDに代えて、以下に説明する非発光型画像表示素子を用いても良い。ここで、非発光型画像表示素子は、所定方向へ進行する光の振幅(強度)、位相あるいは偏光の状態を空間的に変調する素子であり、透過型空間光変調器としては、透過型液晶表示素子(LCD:Liquid Crystal Display)以外に、エレクトロクロミックディスプレイ(ECD)等が例として挙げられる。また、反射型空間光変調器としては、上述のDMDの他に、反射ミラーアレイ、反射型液晶表示素子、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electro Phonetic Display)、電子ペーパー(または電子インク)、光回折型ライトバルブ(Grating Light Valve)等が例として挙げられる。
また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。この場合、照明系は不要となる。ここで自発光型画像表示素子としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、無機ELディスプレイ、有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitting Diode)、LEDディスプレイ、LDディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)等が挙げられる。また、パターン形成装置が備える自発光型画像表示素子として、複数の発光点を有する固体光源チップ、チップを複数個アレイ状に配列した固体光源チップアレイ、または複数の発光点を1枚の基板に作り込んだタイプのもの等を用い、この固体光源チップを電気的に制御してパターンを形成しても良い。なお、固体光源素子は、無機、有機を問わない。
また、例えば国際公開第2001/035168号に開示されているように、干渉縞を基板W上に形成することによって、基板W上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用できる。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程がある。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
次に上述の露光装置EXを使用した半導体デバイス等のマイクロデバイスの製造方法について図13を用いて説明する。
図13は、マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図13に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態にしたがって、マスクMを介した露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組立ステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、上述の各実施形態及びそれらの変形例の要件は、適宜組み合わせることができる。また、上述の各実施形態で引用した全ての公開公報及び米国特許の開示に援用して本文の記載の一部とする。
M:マスク(物体、板状物体、光学部材、板状光学部材)、1:マスクステージ装置(保持装置、基材)、MS:マスクステージ、22:ステージ本体(ベース)、23:マスク保持部(保持部)、23a:第1マスク保持部(第1の保持部)、23b:第2マスク保持部(第2の保持部)、25a、25b:可動子、38a、38b:保持部(第1部材)、39a、39b:下ブロック部(第2部材)、40a:ヒンジ部(接続部材、支持部)、44a:第1吸着ポケット(作用面)、45a、45b:第1連通管(気体流通口)、46a、46b:第1連結部、50a:第2吸着ポケット(作用面)、51a、51b:第2連通管(気体流通口)、53a:第3吸着ポケット(作用面)、54a:第3連通管(気体流通口)、55a:第4吸着ポケット(作用面)、68a:第1マスク保持部(第1の保持部)、68b:第2マスク保持部(第2の保持部)、78a、78b、88a、88b、98a、98b:分割保持部、58a:ガイド部(ガイド部材)

Claims (31)

  1. 物体を第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む平面に平行に保持可能な保持装置であって、
    ベースと、
    前記物体の一部を保持面に吸着して保持する第1部材前記ベースに連結された第2部材、前記第1部材と前記第2部材とを接続する接続部材を含む保持部と、
    前記保持部の少なくとも一部を動かして前記第2部材と前記ベースとの連結部を支点として前記第2軸回りに前記保持面の傾きを変化させる駆動部と、
    を備え、
    前記保持面の傾きを変化させることによって前記物体を変形させ、
    前記保持面の傾きを変化させる際に、前記接続部材が変形することにより、前記保持面の位置は前記第1軸方向に沿って変化する保持装置。
  2. 前記接続部材は、前記保持面の前記第2軸回りの傾きの変化が大きいほど、前記連結部に対する前記保持面の位置を前記第1軸方向に沿って大きく変化させる請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記接続部材は、前記保持面の前記第2軸回りの傾きの変化に応じて、前記保持面と前記連結部との前記第1軸方向に沿った相対距離を変化させる請求項1又は2に記載の保持装置。
  4. 前記保持部は、前記物体の異なる部分を吸着して保持する複数の前記保持面を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の保持装置。
  5. 前記物体は板状物体であり、
    前記保持部は、前記板状物体の一方の端部を保持する第1の保持部と、前記板状物体の他方の端部を保持する第2の保持部とを含み、前記第1の保持部と前記第2の保持部とはそれぞれ、前記第1部材、前記第2部材、及び前記接続部材をさらに備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の保持装置。
  6. 前記駆動部は、前記第1の保持部の前記保持面の傾きと前記第2の保持部の前記保持面の傾きとを相異なる向きに変化させて前記板状物体を曲げる請求項5に記載の保持装置。
  7. 前記ベースを前記第2軸方向に沿って駆動する本体駆動部をさらに備える請求項1〜6のいずれか一項に記載の保持装置。
  8. 前記第1部材は、前記第2軸と平行な方向に沿って互いに独立して複数配置されている請求項7に記載の保持装置。
  9. 前記駆動部は、第1駆動部と、前記第1駆動部が前記保持面を傾ける方向とは相異なる方向に前記保持面を傾ける第2駆動部とを含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の保持装置。
  10. 前記第1駆動部は、前記第1部材を動かす請求項9に記載の保持装置。
  11. 前記第2駆動部は、前記第2部材を動かして前記接続部材を介し前記保持面を傾ける請求項9又は10に記載の保持装置。
  12. 前記第1駆動部と前記第2駆動部との少なくともどちらか一方は、気体が流通する気体流通口と、前記気体流通口と対向し、前記気体の圧力が作用する作用面とを含む請求項9〜11のいずれか一項に記載の保持装置。
  13. 前記気体の圧力は負圧であり、前記作用面に吸引力が作用する請求項12に記載の保持装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の保持装置を備え、
    前記保持装置は、パターンが形成されたマスクを前記物体として保持可能であり、
    前記パターンを基板に転写する露光装置。
  15. パターンが形成されたマスクの前記パターンが形成された面を第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む平面に平行に保持可能な保持装置であって、
    ベースと、
    前記マスクの一部を保持面に吸着して保持する第1部材、前記ベースに連結された第2部材、及び前記第1部材と前記第2部材とを接続する接続部材とを含む保持部と、
    前記保持部の少なくとも一部を動かして、前記第2部材と前記ベースとの連結部を支点として前記第2軸回りに前記保持面の傾きを変化させる駆動部と、
    を備え、
    前記保持部は、前記マスクの一方の端部を保持する第1の保持部と、前記マスクの他方の端部を保持する第2の保持部とを含み、前記第1の保持部と前記第2の保持部とはそれぞれ、前記第1部材、前記第2部材、及び前記接続部材を備え、
    前記駆動部は、前記第1の保持部の前記保持面の傾きと前記第2の保持部の前記保持面の傾きとを相異なる方向に変化させることによって前記マスクを変形させ、
    前記保持面の傾きを変化させる際に、前記接続部材が変形することにより、前記保持面の位置は前記第1軸方向に沿って変化する保持装置。
  16. 請求項15記載の保持装置を備え、
    前記マスクの前記パターンを基板に転写する露光装置。
  17. 請求項14又は16記載の露光装置を用いて、
    前記マスクを変形させることと、
    前記マスクの前記パターンを前記基板に転写することと、
    を有する露光方法。
  18. 光学部材を、第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む平面に平行に保持可能な保持装置であって、
    前記光学部材を保持する保持部と、
    前記保持部の少なくとも一部を動かして、前記保持部の一部を前記平面に交差する第3軸方向に変位させて前記光学部材を変形させる駆動部と、
    前記保持部が前記第3軸方向へ変位した際に変形して、前記保持部を前記第1軸に沿って変位自在に支持する支持部と、
    を備える保持装置。
  19. 前記光学部材は、板状光学部材であり、
    前記保持部は、前記第軸に平行な方向において前記板状光学部材の一方の端部を保持する第1の保持部と、前記板状光学部材の他方の端部を保持する第2の保持部とを含む請求項18に記載の保持装置。
  20. 前記保持部、前記駆動部、及び前記支持部が配置された基材を備える請求項18又は19に記載の保持装置。
  21. 前記第2軸方向に沿って前記基材を動かす基材駆動部を備える請求項20に記載の保持装置。
  22. 前記支持部は、弾性部材を含む請求項18〜21のいずれか一項に記載の保持装置。
  23. 前記弾性部材は、ヒンジ部材を含む請求項22に記載の保持装置。
  24. 前記支持部は、前記保持部を前記第軸と平行な方向に沿って移動可能にガイドするガイド部材を含む請求項18〜21のいずれか一項に記載の保持装置。
  25. 前記ガイド部材は、前記第軸と平行な方向に沿って転がる複数の転動体を用いてガイドするリニアガイドを含む請求項24に記載の保持装置。
  26. 前記駆動部は、前記第軸周りにおける一方の方向の曲げモーメントを前記光学部材に作用させる第1の駆動部と、前記第軸周りにおける他方の方向の曲げモーメントを前記光学部材に作用させる第2の駆動部とを含む請求項18〜25のいずれか一項に記載の保持装置。
  27. 前記第1の駆動部と前記第2の駆動部との少なくとも一方は、気体が流通する気体流通口と、前記気体流通口と対向し、前記気体の圧力が作用する作用面とを含む請求項26に記載の保持装置。
  28. 前記気体の圧力は負圧であり、前記作用面に吸引力が作用する請求項27に記載の保持装置。
  29. 請求項18〜28のいずれか一項に記載の保持装置を備え、
    前記保持装置は、パターンが形成されたマスクを前記光学部材として保持可能であり、
    前記パターンを基板に転写する露光装置。
  30. 請求項29記載の露光装置を用いて、
    前記マスクを変形させることと、
    前記マスクの前記パターンを前記基板に転写することと、
    を有する露光方法。
  31. 請求項14、16又は29に記載の露光装置を用いて前記基板を露光することと、
    露光した前記基板を現像することと、
    を有するデバイスの製造方法。
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