JP6380253B2 - 産業車両におけるバッテリ保持装置 - Google Patents

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Description

この発明は、産業車両におけるバッテリ保持装置に関する。
例えば、特許文献1には、車体の側面の開口部からバッテリを車体に収容することができる産業車両が開示されている。特許文献1に開示された産業車両には、開口部を臨む位置にバッテリ保持機構が設けられており、このバッテリ保持機構により、車体に収容されたバッテリを開口部から車両外側に移動させないように規制することができる。バッテリを車体へ入れたときは、バッテリ保持機構を操作してバッテリを開口部に対して規制し、バッテリを車体から出すときはバッテリ保持機構を操作してバッテリを開口部に対して開放する。
図7に示すバッテリ保持装置100において、バッテリストッパ101と、バッテリストッパ101と連結されて連動するストッパ操作部102とにより、バッテリB1を開口部103に対して規制又は開放している。図7は、バッテリB1を開口部103に対して規制するバッテリ保持装置100の規制状態を示している。
図7に示すように、バッテリストッパ101とストッパ操作部102は、車体に固定された回転軸109の軸心を回転中心として回転可能に回転軸109により支持される。車体に設けられた係止ピン104がストッパ操作部102の孔105に挿入され、ストッパ操作部102が係止ピン104により係止される。このとき、ストッパ操作部102の基端部に固定されたバッテリストッパ101のクッションゴム106が開口部103を臨むように位置する。クッションゴム106の当接面とバッテリB1とが当接することにより、バッテリB1の開口部103から車両外側への移動が規制されている。
オペレータにより係止ピン104の操作ノブ107が引っ張られて係止ピン104が孔105から引き抜かれ、ストッパ操作部102の係止が解除される。操作ノブ107が引っ張られたまま、オペレータの操作によりバッテリストッパ101とストッパ操作部102は、図7の矢印X1の方向に回転される。バッテリストッパ101が係止ピン104の位置まで回転されて、オペレータにより操作ノブ107が離されると、係止ピン104に嵌められて係止ピン104を孔108に向けて付勢するコイルスプリングの付勢力により、係止ピン104が孔108に挿入される。よって、バッテリストッパ101が係止ピン104により係止される。このとき、バッテリストッパ101のクッションゴム106は開口部103に臨まない位置にある。したがって、バッテリB1の開口部103から車両外側への移動が許容されて、バッテリ保持装置100は開放状態となる。バッテリ保持装置100を開放状態から規制状態とするには、手順を逆にして行うことができる。
特開2005−132584号公報
しかしながら、図7のバッテリ保持装置100では、バッテリ保持装置100を規制状態から開放状態又は開放状態から規制状態とするときには、バッテリB1が確実に支持されていないため、バッテリB1が開口部103から車両外側に移動しないようにオペレータによりバッテリB1が支持される必要がある。しかしながら、オペレータは、バッテリ保持装置100を規制状態から開放状態又は開放状態から規制状態とするときには、係止ピン104の操作ノブ107を引っ張ったままバッテリストッパ101を回転させるバッテリ保持装置100の操作のために両手が塞がれることになる。したがって、バッテリB1を支持すること等に困難性を有することがあった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、バッテリの車体への出し入れ時にオペレータによりバッテリ保持装置が操作される際、簡単な操作でバッテリ保持装置を開放状態から規制状態又は規制状態から開放状態とすることができるバッテリ保持装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、車体に設けられ、開口部を介してバッテリが収容されるバッテリコンパートメントと、前記車体に設けられた回転軸により支持され、前記開口部を規制する規制位置と前記開口部を開放する開放位置との間を回転可能であり、ストッパ孔とを備える板状のストッパ部材と、前記ストッパ部材に固定されプレート孔を備える板状のプレート部材と、前記ストッパ孔及び前記プレート孔に挿入可能な係止ピンと、を有する産業車両におけるバッテリ保持装置であって、前記プレート部材は、車体側の板面が前記ストッパ部材の車体側の板面と同一面に位置し、前記ストッパ部材とともに回転可能であり、前記係止ピンは、前記ストッパ部材又は前記プレート部材に向けて付勢され、前記ストッパ部材は、前記係止ピンが前記プレート孔に挿入された状態において前記規制位置に位置し、前記係止ピンが前記ストッパ孔に挿入された状態において前記開放位置に位置し、前記ストッパ部材が前記規制位置と前記開放位置との間を回転するとき、前記係止ピンは前記ストッパ部材と前記プレート部材とに当接し、前記ストッパ部材と前記プレート部材は前記係止ピンに対して摺動することを特徴とする。
本発明によれば、オペレータは、係止ピンの解除状態においてバッテリ保持装置を操作する際、簡単な操作でバッテリ保持装置を開放状態から規制状態又は規制状態から開放状態とすることができる。
また、上記の産業車両におけるバッテリ保持装置において、前記プレート部材は、前記プレート部材及び前記ストッパ部材を回転させる操作部を備えても良い。
この場合、操作部を利用してストッパ部材及びプレート部材を回転させる操作を安定して行うことができる。
また、上記の産業車両におけるバッテリ保持装置において、前記操作部は前記プレート部材の外周部に設けられたた凹部であっても良い。
この場合、操作部を容易に製作でき、操作部の製作コストが抑制できる。
また、上記の産業車両におけるバッテリ保持装置において、前記ストッパ部材の車体側の板面には、前記バッテリと当接する弾性部材を備え、前記弾性部材は前記ストッパ部材からの高さが調整可能であっても良い。
この場合、バッテリの大きさに合わせて弾性部材の高さを調整することができ、バッテリを確実に保持することができる。
本発明によれば、バッテリの車体への出し入れ時にオペレータによりバッテリ保持装置が操作される際、簡単な操作でバッテリ保持装置を開放状態から規制状態又は規制状態から開放状態とすることができるバッテリ保持装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る産業車両におけるバッテリ保持装置を備えた産業車両の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る産業車両におけるバッテリ保持装置を備えた産業車両の車体後部の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る産業車両におけるバッテリ保持装置の規制状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る産業車両におけるバッテリ保持装置の(a)ストッパ及びプレートを示す左側面図、(b)ストッパ、プレート及び回転軸を示す上面図、(c)ストッパ及びプレートを示す右側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る産業車両におけるバッテリ保持装置の開放状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る産業車両におけるバッテリ保持装置の(a)ストッパ及びプレートを示す左側面図、(b)ストッパ及びプレートを示す右側面図である。 従来の産業車両におけるバッテリ保持装置の規制状態を示す斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る産業車両におけるバッテリ保持機構を図1〜図6に基づいて説明する。
この実施形態のバッテリ保持機構は、バッテリ走行式の小型牽引車10に適用した例である。
この実施形態に係る産業車両としての小型牽引車10について図1を参照して説明する。
この小型牽引車10は車体11を備え、前輪1輪、後輪2輪を備えるいわゆる3輪式の牽引車である。図1には、一方の後輪12のみが示されている。車体11の中央部には立席式の運転席13が設けられている。車体11には、運転席13を挟んで前方に車体前部14と、後方に車体後部17とが備えられている。車体前部14の上面にはステアリングホイール15が備えられている。運転席13の下方の車体11の中央部にはブレーキペダル16が備えられている。運転席の車体後部17側にはオペレータの腰付近を補助的に支えるシート26が備えられている。
車体後部17は箱状であって、図1及び図2に示すように、バッテリBを収容するバッテリコンパートメント18が備えられている。バッテリコンパートメント18は、車両前側の前面パネル19、車両後側の後面パネル20、車両左側の左側面パネル21、車両右側の右側面パネル22、車両下側の下面パネル23及び車両上側の上面パネル24により形成されている。
左側面パネル21には、バッテリBを小型牽引車10の外側からバッテリコンパートメント18に出し入れするための開口部28が備えられている。すなわち、開口部28を介してバッテリBを車体後部17の車両左側の側面から車体後部17のバッテリコンパートメント18に収容する。バッテリコンパートメント18の車両左側の運転席寄りにはバッテリ保持装置25が備えられ、バッテリBの車両外側への移動を規制し、バッテリBを車体後部17のバッテリコンパートメント18内に保持させる働きを有している。
なお、車体11後方下部には、牽引用の係止具27が備えられ、係止具27により牽引する台車等である被牽引車両を連結することができる。
次に、バッテリ保持装置25の詳細について図3〜図6に基づき説明する。
図3に示すように、バッテリ保持装置25は、バッテリBの開口部28から車両外側への移動を規制する長板状のストッパ30と、ストッパ30を保持するストッパ保持機構29とを備える。ストッパ保持機構29は、ストッパ30に固定された板状のプレート40と、ストッパ30及びプレート40を係止する係止ピン50とを備える。
図4(a)〜図4(c)に示すように、ストッパ30は金属製(例えば、鉄製)の長尺状の板である。ストッパ30の一方の端部である基端部35には、回転軸32が固定され、回転軸32は、前面パネル19の車両左側の端部に固定された軸用ブラケット31に回転可能に軸支されている。回転軸32の軸心C方向は車両左右方向と一致している。また、ストッパ30は、バッテリBと対峙する面である板面30Aと、車体の外側に向いた面である板面30Bと、上面30Cを有する。ストッパ30は回転軸32により開口部28を臨む位置に位置して開口部28を規制する規制位置と、開口部28から離れて開口部28を開放する開放位置との間を回転する。
ストッパ30の他方の端部である先端部36の板面30Aには、バッテリBと当接する樹脂製のクッションゴム38が固定されている。クッションゴム38はバッテリBと当接する当接面を備える。クッションゴム38は、ストッパ30からの高さを調整可能な調整式である。また、ストッパ30は、クッションゴム38より中央部寄りに、ストッパ30を貫通するストッパ孔39が設けられている。ストッパ孔39は、ストッパ30を開放位置とする際に係止ピン50の軸体51が挿通される孔であり、軸体51の直径に対応した正円孔である。軸心Cからストッパ孔39までの距離は、軸心Cから係止ピン50までの距離と同じである。ここで、ストッパ30は、本発明のストッパ部材である。クッションゴム38は、本発明の弾性部材である。
ストッパ30の上面30Cには、プレート40が溶接により固定され、プレート40は、金属製(例えば、鉄製)の略矩形状の板である。プレート40は、バッテリBと対峙する面である右側面40Aと、車体11の外側に向いた面である左側面40Bと、上側面40Cと、下側面40Dと、車両前側の面である前側面40Eと、車両後側の後側面40Fとにより構成されている。なお、図3において、プレート40の後側面40Fの上部には、後方側から凹むように形成された凹部47を備えている。この凹部47はオペレータがストッパ30を回転させる際に手を掛けることに適した形状としている。ここで、凹部47は本発明の操作部である。なお、プレート40は、ストッパ30よりも薄い板(車両左右方向における板厚が小さい)を用いており、プレート40は、プレート40の右側面40Aとストッパ30の板面30Aとが同一面となるようにストッパ30の上面30Cに固定されている。
プレート40には、プレート40を貫通するプレート孔48が設けられている。プレート孔48の位置は、上側面40Cと前側面40Eとの接続箇所付近であり、係止ピン50がプレート孔48に挿通された際に、ストッパ30の長手方向が車両前後方向と一致するように設けられている。また、プレート孔48は、ストッパ孔39と同様に、係止ピン50の軸体51の直径に対応した正円孔である。軸心Cからプレート孔48までの距離も、軸心Cから係止ピン50までの距離と同じである。プレート40は、本発明のプレート部材である。右側面40Aは、本発明のプレート部材の車体側の板面である。
図3に示すように、係止ピン50は、ストッパ30及びプレート40を係止する係止部材としての軸体51と、軸体51を付勢する付勢部材としてのコイルスプリング52と、係止ピン50の係止状態を解除する操作ノブ53とを備える。係止ピン50は前面パネル19に固定されたピン用ブラケット54により支持されている。ピン用ブラケット54は、前面パネル19に板面を重ねるように固定された固定板部55と、固定板部55の車両前側の板面から車両前後方向及び車両上下方向に延びる板状の2つの支持板部56、57とを備える。支持板部56、57はそれぞれ貫通孔であるピン孔58、59を備え、ピン孔58、59に係止ピン50の軸体51が通され、支持される。
軸体51はピン孔58、59に挿通され、支持板部56、57の間にはコイルスプリング52が嵌められている。コイルスプリング52は軸体51を常に車両右方から車両左方へ向かわせるように付勢し、軸体51の係止側端部60がピン孔59からストッパ30又はプレート40に向けて突出するように設けられている。言い換えれば、軸体51の係止側端部60がピン孔59から車体11の外側に向けて突出するように設けられている。ピン孔59とプレート孔48の孔径の大きさは同じである。
図3に示すように、軸体51における係止側端部60の反対側の端部には、操作ノブ53が取り付けられている。オペレータ等により操作ノブ53が操作されることにより、係止ピン50の係止状態と解除状態とを切り替えることができる。より具体的には、オペレータ等の操作ノブ53の操作は、オペレータが操作ノブ53をコイルスプリング52の付勢力に抗して引っ張る操作となる。操作ノブ53が操作されていない状態では、軸体51の係止側端部60はコイルスプリング52の付勢力によりピン孔59から車両左側に突出している。操作ノブ53が操作されると、すなわち、操作ノブ53が車両右側に引っ張られると、軸体51の係止側端部60はピン孔59から車両左側に突出しなくなる。
次に、本実施形態に係るバッテリ保持装置25の作用について説明する。
バッテリ保持装置25は、オペレータの操作により、バッテリBの開口部28から車両外側への移動を規制する規制状態と、バッテリBの開口部28から車両外側への移動を許容する開放状態とに切り替え可能である。
最初に、バッテリ保持装置25の規制状態及び開放状態を図3及び図5を用いて説明する。
図3に示すバッテリ保持装置25の規制状態では、ストッパ30は長手方向が車両前後方向と一致し、基端部35が車両前側に、先端部36が車両後側に位置する規制位置にある。プレート40はストッパ30よりも車両上方に位置し、前側面40Eの長手方向が車両上下方向と一致し、下側面40Dの長手方向が車両前後方向と一致する。プレート孔48はピン孔59とが一致する同軸となる位置にある。係止ピン50は、軸体51の係止側端部60がピン孔59から車両左側に突出し、プレート40のプレート孔48に挿入されて、プレート40を係止している係止状態にある。
よって、プレート40は係止ピン50により係止され、プレート40の軸心Cを中心とした右側面40Aと同一面の回転が規制されている。同様に、プレート40に連結されたストッパ30は軸心Cを中心とした板面30Aと同一面の回転が規制されている。この状態において、ストッパ30の大部分は開口部28を臨む位置に位置し、クッションゴム38の車体後部17側の当接面はバッテリコンパートメント18内を向いている。このとき、バッテリBがバッテリコンパートメント18に収容された状態で、車両走行時の揺れや路面の凹凸等により、バッテリBが開口部28から車両外側に移動することをストッパ30に設けたクッションゴム38との当接により規制し、バッテリBをバッテリコンパートメント18内に保持する。
図5に示すバッテリ保持装置25の開放状態では、バッテリコンパートメント18に収容されたバッテリBを開口部28から車両外側に移動させたり、車両外側にあるバッテリBを開口部28からバッテリコンパートメント18に収容したりすることができるように開口部28を開放する。このとき、ストッパ30は長手方向が車両上下方向と一致し、先端部36は基端部35の車両上方に位置する開放位置にある。この位置ではプレート40はストッパ30よりも車両前方に位置することになる。また、この開放位置では、ピン孔59とストッパ孔39とが一致した位置で係止ピン50は、軸体51の係止側端部60がピン孔59から車両左側に突出し、ストッパ30のストッパ孔39に挿入されて、ストッパ30を係止している係止状態にある。そして、オペレータは、ストッパ30が開放位置にあり係止ピン50が係止状態にあるときに、バッテリBを開口部28からバッテリコンパートメント18に出し入れを行う。
次に、バッテリ保持装置25の規制状態から開放状態への切り替える際の動作について説明する。
バッテリ保持装置25の規制状態では、上述したように、係止ピン50は、軸体51がプレート孔48に挿入されている。このため、プレート40が軸体51により係止されている。
係止ピン50の操作ノブ53がオペレータによりコイルスプリング52に抗して車両右側に引っ張られると、操作ノブ53と連結された軸体51は操作ノブ53とともに車両右側に移動する。軸体51の係止側端部60はプレート孔48から引き抜かれ、ストッパ30は回転可能となる。
この状態で、オペレータ等がプレート40の凹部47に手を掛けてストッパ30を図3における矢印Xに示す方向に少し回転させる。より具体的には、プレート孔48と軸体51とが一致しない位置まで回転させる。そして、オペレータ等が操作ノブ53を離すと、コイルスプリング52の作用により軸体51が車両左側に移動し、軸体51の係止側端部60はピン孔59から突出する。このとき、プレート40のプレート孔48は移動されているためプレート40の右側面40Aと当接する。
オペレータは軸体51の係止側端部60が右側面40Aと当接した状態で、ストッパ30をさらに回転させる。軸体51はプレート40の右側面40Aに当接し、プレート40が円弧を描くように摺動する。そのままストッパ30の回転が続けられると、軸体51の係止側端部60は右側面40Aと当接する状態からストッパ30の板面30Aに当接する状態となる。ここで、プレート40の右側面40Aとストッパ30の板面30Aとは同一面であるため、境界部においても滑らかに摺動する。
さらにストッパ30の回転が続けられると、軸体51の係止側端部60はストッパ30のストッパ孔39と対向し、コイルスプリング52の付勢力によりストッパ孔39に挿入される。このとき、軸体51によりストッパ30が係止されて、係止ピン50は係止状態となる。これにより、ストッパ30は解放状態で維持される。この動作において、オペレータは、ストッパ30を少し回転させて操作ノブから手を離して以降、係止状態となるまで、操作ノブを触る必要がない。プレート40及びストッパ30が軸体51と摺動する軌跡は、図4(c)に一点鎖線で囲まれた範囲である。この範囲が摺動部49に相当する。したがって、係止ピン50の解除状態においてストッパ30が規制位置から開放位置に回転されるとき、摺動部49においてストッパ30とプレート40は係止ピン50に対して摺動する。
次に、バッテリ保持装置25の開放状態から規制状態への切り替えについて説明する。
バッテリ保持装置25の開放状態では、上述したように、係止ピン50は、軸体51がストッパ孔39に挿入されてストッパ30が軸体51により係止されている係止状態にある。
係止ピン50の操作ノブ53がオペレータによりコイルスプリング52に抗して車両右側に引っ張られると、操作ノブ53と連結された軸体51は操作ノブ53とともに車両右側に移動する。軸体51の係止側端部60はストッパ孔39から引き抜かれ、ストッパ30は回転可能となる。このとき、係止ピン50は解除状態となる。
この状態で、オペレータがプレート40の凹部47に手を掛けてストッパ30を図5の矢印Yに示す方向に少し回転させる。より具体的には、ストッパ孔39と軸体51とが一致しない位置まで回転させる。そして、オペレータ等が操作ノブ53を離すと、コイルスプリング52の作用により軸体51が車両左側に移動し、軸体51の係止側端部60は、ストッパ30のストッパ孔39は移動されているためストッパ30の板面30Aと当接する。
オペレータは軸体51の係止側端部60が板面30Aと当接した状態で、ストッパ30をさらに回転させる。軸体51はストッパ30の板面30A及びプレート40の右側面40Aに円弧を描くように当接し、ストッパ30及びプレート40は軸体51に対して摺動する。なお、ここで、プレート40の右側面40Aとストッパ30の板面30Aとは同一面であるため、境界部においても滑らかに摺動する。
さらにストッパ30の回転が続けられると、軸体51の係止側端部60はプレート40のプレート孔48と対向し、コイルスプリング52の付勢力によりプレート孔48に挿入される。このとき、軸体51によりプレート40が係止されて、係止ピン50は係止状態となる。これにより、ストッパ30は規制位置に維持される。この状態において、オペレータは、ストッパ30を少し回転させて操作ノブ53から手を離して以降、係止状態となるまで、操作ノブ53を触る必要がない。したがって、係止ピン50の解除状態においてストッパ30が開放位置から規制位置に回転されるとき、摺動部49においてストッパ30とプレート40は係止ピン50に対して摺動する。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)係止ピン50の解除状態において、軸体51はコイルスプリング52の付勢力によりストッパ30の板面30A又はプレート40の右側面40Aと当接し、係止ピン50はストッパ30又はプレート40により保持される。したがって、係止ピン50の解除状態において、オペレータにより係止ピン50の操作ノブ53が引っ張られたまま保持されなくて良いため、オペレータの操作を必要としない。オペレータは、係止ピン50の解除状態においてバッテリ保持装置25を操作する際、ストッパ30及びプレート40を回転させるバッテリ保持装置25の操作に加えて、バッテリBを移動しないように支持する作業をすることができる。
(2)係止ピン50を解除状態から係止状態に切り替えるには、ストッパ30及びプレート40を回転させる操作を続け、ストッパ孔39と係止ピン50の軸体51とが一致したら、コイルスプリング52の付勢力によりストッパ孔39又はプレート孔48に挿入されて、ストッパ30は自動的に係止される。したがって、係止ピン50を解除状態から係止状態に切り替えるには、オペレータにより係止ピン50の操作ノブ53を引っ張ったり離したりする操作をしなくて良いため、オペレータによる操作を必要としない。オペレータは、係止ピン50を解除状態から係止状態に切り替えるときにバッテリ保持装置25を操作する際、ストッパ30及びプレート40を回転させるバッテリ保持装置25の操作に加えて、バッテリBを移動しないように支持する作業をすることができる。
(3)オペレータによりストッパ30を回転させる際、プレート40の凹部47にオペレータの手を掛けてプレート40を回転させることができる。したがって、オペレータは回転させる操作を安定して行うことができる。
(4)凹部47を形成するにはプレート40を凹むように形成するだけで良い。したがって、凹部47を備えるプレート40を容易に製作することができ、製作コストが抑制できる。
(5)凹部47はプレート40の外周部に形成される。したがって、プレート40の回転方向に力がかかりやすく、ストッパ30及びプレート40を回転させる操作が容易となる。
(6)クッションゴム38はストッパ30からの高さを調整できる調整式である。したがって、バッテリコンパートメント18に収容するバッテリBの大きさに合わせてクッションゴム38の高さを調整することができ、バッテリBをクッションゴム38により確実に保持することができる。また、バッテリBにクッションゴム38の当接面を密着させるようにクッションゴム38を調整することができ、より確実にバッテリを保持することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
本実施形態は、バッテリ保持装置のプレートを扇型に形成した例である。本実施形態では、第1の実施形態と同じ要素については、第1の実施形態の説明を援用し共通の符号を用いて説明する。
図6(a)に示すように、プレート70は扇型の板であり、プレート孔71を有する。プレート70及びストッパ30が軸体51と摺動する軌跡は、図6(b)に一点鎖線で囲まれた範囲である。この範囲が摺動部72に相当する。プレート70は、本発明のプレート部材である。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(7)プレート70は金属製の板を扇型に切ることにより製作することができる。したがって、プレート70を容易に製作することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
が連通されれば良い。
○ 上記の実施形態では、バッテリ保持装置25をバッテリコンパートメント18の車両左側の運転席寄りに設けられたがこの限りでない。バッテリ保持装置25によりバッテリをバッテリコンパートメントに保持することができれば良く、バッテリ保持装置25の規制状態においてストッパが開口部28を臨む位置にあるように設けられれば良い。
○上記実施形態では、ストッパとプレートを別体である構成として説明したが、一体であってもよい。
○ 上記の実施形態では、プレートを、凹部を備えた板又は扇型の板としたがこの限りでない。プレートの回転時に軸体51の係止側端部60を保持できれば良く、例えば、プレートとストッパ30とが軸体51に対して摺動する部分である図4(c)及び図6(b)に一点鎖線で示す軌跡の形状の板としても良い。
○ 上記の実施形態では、ストッパ30からの高さを調整可能なクッションゴム38を設けたがこの限りでない。クッションゴム38の当接面をバッテリBと当接させてバッテリBを支持することができれば良く、ストッパ30からの高さを調整できない固定式のクッションゴムであっても良い。また、クッションゴムも弾性を有する部材であれば、樹脂など、材質は特に限定されない。
○ 上記の第1の実施形態では、プレート40の外周部に凹部47を設けたがこの限りでない。オペレータが手を掛けることができれば良く、外周部及び凹部に限らない。例えば、プレートの内周部に手を掛けられる孔を設けても良く、又は、外周部に突起の両側に手を掛けることができる凸部を設けても良い。
○ 上記の第1の実施形態では、プレート40に操作部として凹部47を設けたがこの限りでない。オペレータの手によりストッパ30及びプレート40を回転させる力を加えることができれば良く、プレート40又はストッパ30にオペレータの手で握ることができる操作部としてのレバー等を設けても良い。
11 車体
18 バッテリコンパートメント
25 バッテリ保持装置
28 開口部
30 ストッパ(ストッパ部材)
30A 板面
32 回転軸
38 クッションゴム(弾性部材)
39 ストッパ孔
40、70 プレート(プレート部材)
40A 右側面(板面)
47 凹部(操作部)
48、71 プレート孔
50 係止ピン
B バッテリ

Claims (4)

  1. 車体に設けられ、開口部を介してバッテリが収容されるバッテリコンパートメントと、
    前記車体に設けられた回転軸により支持され、前記開口部を規制する規制位置と前記開口部を開放する開放位置との間を回転可能であり、ストッパ孔とを備える板状のストッパ部材と、
    前記ストッパ部材に固定されプレート孔を備える板状のプレート部材と、前記ストッパ孔及び前記プレート孔に挿入可能な係止ピンと、を有する産業車両におけるバッテリ保持装置であって、
    前記プレート部材は、車体側の板面が前記ストッパ部材の車体側の板面と同一面に位置し、前記ストッパ部材とともに回転可能であり、
    前記係止ピンは、前記ストッパ部材又は前記プレート部材に向けて付勢され、
    前記ストッパ部材は、前記係止ピンが前記プレート孔に挿入された状態において前記規制位置に位置し、前記係止ピンが前記ストッパ孔に挿入された状態において前記開放位置に位置し、
    前記ストッパ部材が前記規制位置と前記開放位置との間を回転するとき、前記係止ピンは前記ストッパ部材と前記プレート部材とに当接し、前記ストッパ部材と前記プレート部材は前記係止ピンに対して摺動することを特徴とする産業車両におけるバッテリ保持装置。
  2. 前記プレート部材は、前記プレート部材及び前記ストッパ部材を回転させる操作部を備えることを特徴とする請求項1記載の産業車両におけるバッテリ保持装置。
  3. 前記操作部は前記プレート部材の外周部に設けられた凹部であることを特徴とする請求項2記載の産業車両におけるバッテリ保持装置。
  4. 前記ストッパ部材の車体側の板面には、前記バッテリと当接する弾性部材を備え、前記弾性部材は前記ストッパ部材からの高さが調整可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の産業車両におけるバッテリ保持装置。
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