JP6379058B2 - タイヤ組み付け装置 - Google Patents

タイヤ組み付け装置

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JP6379058B2 JP2015034341A JP2015034341A JP6379058B2 JP 6379058 B2 JP6379058 B2 JP 6379058B2 JP 2015034341 A JP2015034341 A JP 2015034341A JP 2015034341 A JP2015034341 A JP 2015034341A JP 6379058 B2 JP6379058 B2 JP 6379058B2
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Description

本発明は、ホイールのリム部に、タイヤのビード部を嵌めこむタイヤ組み付け装置に関する。
ホイールのリム部に、タイヤのビード部を嵌めこむタイヤ組み付け作業は、人手で行う場合、ビード部が硬くて広がり難いため、容易ではなかった。
そこで、人手に代わる機械化が検討され、幾つかの装置が提案されてきた(例えば、特許文献1(請求項2、図8)参照。)。
特許文献1の図8に示されるように、タイヤ(14)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)を、ビード押圧部(192)で押さえ、一対のビード拡張ローラ(140、140)及びこれらのビード拡張ローラ(140、140)の間に配置される押圧ローラ(142)を旋回させることで、タイヤを組み付ける。
特許文献1の請求項2の記載によれば、押圧ローラ(142)をマウント開始点から周方向へ180°〜270°の範囲内で移動した後にタイヤから離間させる。
一周360°のうち、270°だけ押圧ローラで押圧するとすれば、残りの90°はタイヤを押圧しないことになる。結果、タイヤが完全にホイールに嵌らないものが、ある確率で出現する。対策として、後工程で、嵌り具合を検査し、不良品は手直しする。後工程での検査費用や手直し費用が発生する。
作業の合理化が進められる中、嵌合不良が発生する心配がないタイヤ組み付け装置が望まれる。
特開2007−22465号公報
本発明は、嵌合不良が発生する心配がないタイヤ組み付け装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ホイールのリム部に、タイヤのビード部を嵌めこむタイヤ組み付け装置であって、
前記ホイールは横置きした状態で上リム部と下リム部を有し、前記タイヤは上ビード部と下ビード部を有し、前記下ビード部の一部分が前記上リム部より下位になるように、前記ホイールに前記タイヤを斜めに載せた状態で、前記ホイールを支えるテーブルと、
このテーブルの側方に立設されるコラムと、
このコラムに昇降自在に支持される昇降フレームと、
前記テーブルに載せられた前記ホイールの中心を通る鉛直線回りに回転自在に前記昇降フレームに取付けられる旋回板と、
前記昇降フレームに取付けられ前記旋回板を360°以上一方向へ旋回させる旋回駆動源と、
前記ホイールの前記上リム部の外周に沿う位置にて前記旋回板から下げられ、前記タイヤのビード部を広げるビード拡張部材と、
このビード拡張部材の近傍にて前記旋回板に回転自在に取付けられ前記上ビード部を下方へ付勢する押圧ローラと、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、ビード拡張部材は、旋回板に鉛直軸回りに回転可能に取付けられ、ビード部の下に進入する鉤部を備えると共にこの鉤部より上位位置に横へ張り出すアームを備え、
ビード拡張部材が一回転弱旋回したときに、アームに当接することにより鉤部を、ビード部から外れる位置まで強制的に移動する役割を果たすキック部材が、昇降フレーム側に設けられ、
ビード拡張部材と旋回板の間に、アームがキック部材から外れているときに、鉤部材がビード部の下へ進入するようにビード拡張部材を付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、旋回板には、ビード拡張部材1個と、ビード拡張部材に対応する押圧ローラとが備えられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明で、押圧ローラは、旋回板に流体圧シリンダにて上下位置変更可能に支持されており、
昇降フレームと旋回板との間に、固定シリンダとこの固定シリンダに嵌められた可動シリンダとからなるロータリージョイントを設け、
このロータリージョイントを介して流体圧シリンダへ作動媒体を供給・排出するようにしたことを特徴とする。
請求項5に係る発明で、旋回板に、水平移動自在にスライダが設けられ、このスライダにビード拡張部材と押圧ローラが支持され、
スライダを移動するスライダ駆動源が、昇降フレームに取付けられており、
旋回板が所定位置にあるときに、スライダ駆動源でスライダを移動させるようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、旋回板を一方向に360°以上旋回させる。すなわち、ビード拡張部材及び押圧ローラを360°以上旋回させる。360°を超えて旋回させるため、タイヤの嵌め残りが発生する心配がない。
すなわち、本発明により、嵌合不良が発生する心配がないタイヤ組み付け装置が提供される。
ビード部を確実に拡張するためには、ビード拡張部材にビード部の下へ進入する鉤部を設けることが推奨される。反面、鉤部が引っ掛かるため、ビード部からビード拡張部材が外しにくくなる。無理をすると、ビード部に傷を付ける心配がある。
この点、請求項2に係る発明では、作業の末期にビード拡張部材をキック部材で強制的に回転(自転)させて、鉤部材をビード部の外へ移動するようにした。結果、鉤部材がビード部に引っ掛かることなく、ビード拡張部材をビード部から外すことができる。
ビード拡張部材及び押圧ローラは、周上に各複数個配置することは差し支えない。
しかし、請求項3に係る発明で、旋回板に、ビード拡張部材1個と、ビード拡張部材に対応する押圧ローラとを備える。結果、部品点数が削減が図れ、タイヤ組み付け装置のコストダウンを図ることができる。
請求項4に係る発明で、押圧ローラは、旋回板に流体圧シリンダにて上下位置変更可能に支持されている。
本発明では、ビード拡張部材及び押圧ローラを少なくとも2周させる。1周目でタイヤの下ビード部を上リム部の下へ落とす。2周目でタイヤの上ビード部を上リム部の下へ落とす。
1周目では押圧ローラを上方へ待機させる。2周目で押圧ローラを下げ、押圧作用を発揮させる。
このように、押圧ローラを流体圧シリンダで上下させることで、作業の多様化を図ることができる。
加えて、請求項4に係る発明で、昇降フレームと旋回板との間に、ロータリージョイントを設け、ロータリージョイントを介して流体圧シリンダへ作動媒体を供給・排出するようにした。
ロータリージョイントを採用することにより、外部から旋回中の流体圧シリンダへ作動媒体を容易に供給・排出することができる。
請求項5に係る発明で、旋回板に、水平移動自在にスライダが設け、このスライダにビード拡張部材と押圧ローラを支持する。タイヤの型番変更に対応させることができ、タイヤ組み付け装置の用途を拡大することができる。
また、請求項5では、スライダを移動するスライダ駆動源が、昇降フレームに取付けられており、旋回板が所定位置にあるときに、スライダ駆動源でスライダを移動させるようにした。旋回板に駆動源を設けないため、旋回板の軽量化を図ることができる。非旋回部材である昇降フレームに駆動源を設けるため、ユーティリティ(電気や作動媒体)の供給が容易になる。
本発明に係るタイヤ組み付け装置の右側面図である。 タイヤ組み付け装置の要部断面図である。 スライダ移動機構の断面図である。 流体圧シリンダとロータリージョイントの断面図である。 図1の5矢視図(スライダ駆動源を示す図)である。 図3の6−6矢視図(ビード拡張部材、押圧ローラ、キック部材の配置を示す平面図)である。 キック部材の作用を説明する図である。 下ビード部を上リム部の下へ落とす作用説明図である。 下ビード部を上リム部の下へ落とす作用説明図である。 上ビード部を上リム部の下へ落とす作用説明図である。 上ビード部を上リム部の下へ落とす作用説明図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1に示すように、ホイール10は、横置きした状態で上リム部11と下リム部12を有する。また、タイヤ15は、上ビード部16と下ビード部17を有する。
タイヤ組み付け装置20は、一部の下ビード部17が上リム部11より下位になるように、ホイール10にタイヤを斜めに載せた状態で、ホイール10を支えるテーブル21と、このテーブル21の側方に立設されるコラム22と、このコラム22の側面に貼った縦レール23に沿って昇降自在とされたL字形の昇降フレーム24と、コラム22に設けられ昇降フレーム24を上下させるフレーム昇降シリンダ25と、昇降フレーム24上に設けられる固定筒部26と、この固定筒部26に鉛直軸回りに回転可能に支持されている回転筒部27と、この回転筒部27を介して昇降フレーム24に旋回自在に支持される旋回板30と、昇降フレーム24に取付けられ旋回板30を1周(360°)以上一方向へ旋回させる旋回駆動源31と、ホイール10の上リム部11の外周に沿う位置にて旋回板30から下げられ、タイヤ15の上・下ビード部16、17を水平方向に広げるビード拡張部材32と、このビード拡張部材の近傍にて旋回板30に回転自在に取付けられタイヤ15を下方へ押圧することにより、上ビード部16を下方へ付勢する押圧ローラ33とを備える。
なお、本実施例のビード拡張部材32は、鉛直軸回りに回転しつつ、旋回板30の作用で旋回する。鉛直軸回りの回転は、いわゆる「自転」であり、旋回板30による旋回は「公転」に相当する。ただし、自転は、1周(360°)中、1箇所でのみ発生する。
旋回駆動源31は、ロータリエンコーダ(回転角検出器)付きサーボモータが好適である。旋回板30の回転角(旋回角度)を正確に制御することができる。さらには、サーボモータに電流検出手段や電圧検出手段を付設する。
図2に示すように、固定筒部26にベアリング34、34を介して回転筒部27が回転自在に取付けられ、回転筒部27に従動ベベルギヤ35が取付けられ、この従動ベベルギヤ35が、旋回駆動源31から延びる出力軸36の先端に設けられた駆動ベベルギヤ37で駆動される。駆動ベベルギヤ37及び従動ベベルギヤ35は一方向(正転)にのみ回されるため、バックラッシュの影響を受けない。結果、旋回板30の回転方向における位置は高い精度で制御される。
出力軸36に歪みゲージやトルクメータ等を設けることが推奨される。
回転筒部27内に、例えば中筒38が挿入される。この中筒38は固定筒部26に取り付けられるため、回転しない。中筒38の上端に作動媒体の供給・排出を行う第1管42及び第2管43が接続される。中筒38に流路が設けられているが、この流路は後述する。
中筒38の下部に、キック部材44が設けられている。このキック部材44はビード拡張部材32から水平に延びるアーム45を蹴る部材である。すなわち、ビード拡張部材32は、旋回板30により公転しつつ、キック部材44により自転する。
中筒38内に、さらに縦長ロッド46が挿通され、この縦長ロッド46の下端にセンターコーン47が取り付けられている。さらに、縦長ロッド46は、固定筒部26に取付けたセンターコーン昇降シリンダ48で昇降される。
図3に示すように、旋回板30に横に延びる長穴(スロットル)51が設けられ、この長穴51に跨るように旋回板30の上に移動片52が載せられている。 旋回板30上には一対の支持部53、53が設けられ、これらの支持部53、53に送りねじ54が渡され、この送りねじ54が移動片52にねじ結合している。送りねじ54の一端(旋回中心から遠い方の部位)に直線溝である係合溝55が設けられている。
旋回板30の下面に水平レール56が設けられ、この水平レール56にスライダ57が水平移動可能に嵌められている。スライダ57は、長穴51を縦(鉛直)に貫通して移動片52に接続する連結部材58で、移動片52に支持される。
このようなスライダ57に、ビード拡張部材32は鉛直軸回りに回転(自転)可能に支持されている。ビード拡張部材32は、上端の鍔部61と、この鍔部61から下へ延びるバー部62と、このバー部62の下端に形成された鉤部63と、この鉤部63より上位位置にて水平に延ばされるアーム45とを備える。
加えて、ビード拡張部材32とスライダ57との間にトーションばねなどの付勢部材64が渡され、この付勢部材64で鉤部63が図の位置へ付勢される。
スライダ57には、さらに、昇降ブロック65が吊り下げられ、この昇降ブロック65に軸受66、66を介して押圧ローラ33が自由回転可能に支持されている。
図4に示すように、昇降ブロック65は、スライダ57に流体圧シリンダ68を介して支持されている。流体圧シリンダ68はシリンダ69とピストン71とピストンロッド72とからなり、ピストン71の下の第1室73へ作動媒体(空気や油)を供給することでピストン71は上昇する。昇降ブロック65から上に延びるガイドロッド74がスライダ57を貫通しつつスライダ57でガイドされるため、昇降ブロック65は振れることなく上昇する。ピストン71の上の第2室75へ作動媒体(空気や油)を供給すると、昇降ブロック65は下降する。
中筒38の下部は固定シリンダ81となっており、中筒38及び固定シリンダ81に縦長の第1流路82と第2流路83が設けられている。固定シリンダ81を囲う可動シリンダ84が旋回板30に取付けられ、可動シリンダ84に、第1流路82へ常時連通する第1環状溝85と、第2流路83へ常時連通する第2環状溝86が設けられている。
第1環状溝85は第1中継管87で流体圧シリンダ68の第1室73に接続され、第2環状溝86は第2中継管88で流体圧シリンダ68の第2室75に接続される
流体圧シリンダ68と可動シリンダ84は共に旋回板30に取付けられているため、第1・第2中継管85、88に曲げやねじれが発生する心配はない。
第1管42から作動媒体が供給されると、作動媒体は第1流路82、第1環状溝85、第1中継管87を介して第1室73に供給される。第2室75内の作動媒体は第2中継管88、第2環状溝86、第2流路83を介して第2管43から排出される。これにより、ピストン71が上昇する。
第2管43から作動媒体が供給されると、作動媒体は第2流路83、第2環状溝86、第2中継管88を介して第2室75に供給される。第1室73内の作動媒体は第1中継管87、第1環状溝85、第1流路82を介して第1管42から排出される。これにより、ピストン71が下降する。
なお、行きと戻りの作動媒体が混合しないように、第1環状溝85と第2環状溝86との間にOリング89を設ける。好ましくは、第1環状溝85の上や第2環状溝86の下にもOリング91、92を設ける。
以上に説明した固定シリンダ81と可動シリンダ84とOリング89、91、92とでロータリージョイント80が構成される。このロータリージョイント80を採用したことにより、旋回中の流体圧シリンダ68へ非旋回側から作動媒体を供給することができる。
図5に示すように、昇降フレーム24から水平に延長された延長部94から下へステイ95が延び、このステイ95の下端にスライダ駆動源96が取付けられている。
スライダ駆動源96は、サーボモータ97と、それのモータ軸98の先端に取付けたマイナスビッド99とを有する。サーボモータ97はモータ軸98の回転角度を精密に制御することができる。マイナスビッド99の先端が水平になるようにする。
この状態で、旋回板30を旋回させると、送りねじ54側の係合溝55が、図面表裏方向へ移動しつつ、マイナスビッド99に嵌る。旋回を止め、モータ軸98を正転又は逆転する。正転で、スライダ57は図面右へ移動し、逆転で、スライダ57は図面左へ移動する。マイナスビッド99は停止時に先端が水平になるようにする。
タイヤサイズの変更に伴って、ビード拡張部材32及び押圧ローラ33を径方向に移動させることができる。
図6に示すように、上リム部11の外周の近傍にビード拡張部材32が配置される。この図では、鉤部63は上リム部11の外側にあって、先端は軌跡線101に沿って旋回する。また、ビード拡張部材32は上リム部11の外周より内側の公転線102に沿って旋回するが、一部が数ミリ程度上リム部11より外(径外方)へ突出している。
軌跡線101の外に押圧ローラ33が配置され、この押圧ローラ33はビード拡張部材32と一緒に移動する。
ビード拡張部材32は、アーム45の他に、小アーム103を備えている。この小アーム103はストッパ104に当たる。このストッパ104はスライダ(図3、符号57)に設けられる。そのため、ビード拡張部材32は、図において、反時計方向の回転(自転)が制限され、時計方向の回転(自転)のみが許容される。
公転線102の内側に、キック部材44が配置される。このキック部材44と上リム部11は静止しており、押圧ローラ33とビード拡張部材32とストッパ104とが、一緒に旋回する。
ビード拡張部材32が、公転線102に沿って、図面時計回りに旋回すると、鉤部63は軌跡線101に沿って旋回する。320°程度旋回すると、ビード拡張部材32は、キック部材44に近づく。
すなわち、図7(a)に示すように、ビード拡張部材32は、キック部材44に近づく。さらに、ビード拡張部材32が進むと、待機しているキック部材44にアーム45が当たる。
図7(b)に示すように、ビード拡張部材32は、時計方向に自転し、鉤部63が上リム部11にほぼ重なる。
次に、アーム45がキック部材44から外れると、図7(c)に示すように、ビード拡張部材32は、小アーム103がストッパ104に当たるまで、付勢部材64の付勢力により反時計方向に自転し、図6の形態に戻る。
以上に述べた構造のタイヤ組み付け装置20を用いて実施するタイヤ組み付け方法を次に説明する。
図8(a)に示すように、テーブル21に、一部の下ビード部17が上リム部11より下位になるように、ホイール10にタイヤを斜めに載せた状態で、ホイール10が載せられている。図2に示すセンターコーン昇降シリンダ48を作動させ、センターコーン47を下げる。
図8(a)にて、センターコーン47がホイール10の中心穴に嵌るため、ホイール10が位置決めされる。以降、旋回板30は、ホイール10の中心を通る鉛直線回りに旋回する。
また、フレーム昇降シリンダ(図1、符号25)を作動させ、ビード拡張部材32を、上リム部11の近傍に到達するまで下げる。
図8(b)は、図8(a)の平面図であり、タイヤ15の中に、ビード拡張部材32とセンターコーン47が存在する。
図8(c)は、図8(b)から、下ビード部17を抜き書きした図である。下ビード部17の中に、ビード拡張部材32とセンターコーン47が存在する。ビード拡張部材32が公転線102に沿って時計方向に公転すると、A付近でビード拡張部材32は下ビード部17に当たる。以降、下ビード部17はビード拡張部材32で引かれて全体的に図右へ移動する。
結果、図9(a)に示すように、下ビード部17のうち、点B−点C−点Dの領域は、上リム部11の上にあるが、点D−点E−点Bの領域は、上リム部11の下に嵌っている。続いて、ビード拡張部材32を時計方向に旋回させると、点C付近が図面右へ引っ張られ、結果、点B−点C−点Dの領域も、図9(b)に示すように、上リム部11の下に嵌まる。
自重によりタイヤが落下するため、上記嵌合は押圧ローラ(図1、符号33)を使用することなく実施できる。
図9(a)、(b)において、鉤部63が、下ビード部17の下に入っているために、下リム部12が不用意に落下することがなく、下ビード部17の落下を制御することができる。一方、鉤部63が下ビード部17の下に残ったままでは、嵌合に支障がでる。
この支障がでないように、図9(c)にて、下ビード部17の殆どが上リム部11の下に嵌った状態で、キック部材44でアーム45を蹴り、ビード拡張部材32を時計方向に自転させて、鉤部63を下ビード部17から外す。これで、下ビード部17の残部がビード拡張部材32から外れて上リム部11の下に嵌る。ビード拡張部材32を回転(自転)させたことで、下ビード部17に傷を付ける心配が無くなる。
以上により、図10(a)に示すように、下ビード部17は、全てが上リム部11と下リム部12との間に嵌る。そして、鉤部63に上ビード部16が載る。次に、想像線で示すように押圧ローラ33を下げてタイヤ15のウォール部を下方へ押圧することにより、上ビード部16を下方に付勢する。
図10(b)は、図10(a)から上ビード部16を抜き書きした平面図であり、上ビード部16は上リム部11の上にある。点Fから点Gへビード拡張部材32及び押圧ローラ33を右に旋回させる。
すると、図10(c)に示すように、点F−点Gの領域で、上ビード部16が上リム部11の下へ入る。引き続き、点Gから点Hへビード拡張部材32及び押圧ローラ33を右に旋回させる。
すると、図11(a)に示すように、上ビード部16の大部分が、上リム部11の下に入る。
図11(b)に示すように、キック部材44でアーム45を蹴り、ビード拡張部材32を時計方向に自転させ、鉤部63を上ビード部16から外す。これで、上ビード部16の残部が上リム部11の下に嵌る。ビード拡張部材32を回転させたことで、上ビード部に傷を付ける心配が無くなる。
以上に述べたように、本発明では、ビード拡張部材32のレベルを変更することなく、2回転又はそれ以上旋回させることで、タイヤ15の下ビード部17及び上ビード部16をホイール10の上下リム部11、12間に嵌めることができる。
なお、本発明方法では、ホイール10にタイヤ15をラフ(大まか)に嵌合するものであり、後工程で、ハンマー打撃法などにより、上リム部11に上ビード部16を正確に嵌め、下リム部12に下ビード部17を正確に嵌める。
また、旋回駆動源としてロータリエンコーダ付きサーボモータを採用し、電流検出手段で常時電流を検出し、電圧検出手段で常時電圧を検出すると共に出力軸にトルク検出手段(歪みゲージやトルクメータ等)を付設し負荷トルクを常時検出することが推奨される。
試運転などで、電流値、電圧値、負荷トルクを測定し、この測定値から各々閾値を定める。実際の作業中に、電流値、電圧値、負荷トルクを測定し、これらが閾値以内であれば、作業は正常であり、閾値を超えれば異常と判断し、作業を中断し、対策を講じることができる。
本発明は、ホイールにタイヤを組み付ける作業に好適である。
10…ホイール、11…リム部(上リム部)、12…リム部(下リム部)、15…タイヤ、16…ビード部(上ビード部)、17…ビード部(下ビード部)、20…タイヤ組み付け装置、21…テーブル、22…コラム、24…昇降フレーム、30…旋回板、31…旋回駆動源、32…ビード拡張部材、33…押圧ローラ、44…キック部材、45…アーム、54…送りねじ、57…スライダ、63…鉤部、68…流体圧シリンダ、80…ロータリージョイント、81…固定シリンダ、84…可動シリンダ、96…スライダ駆動源。

Claims (4)

  1. ホイールのリム部に、タイヤのビード部を嵌めこむタイヤ組み付け装置であって、
    前記ホイールは横置きした状態で上リム部と下リム部を有し、前記タイヤは上ビード部と下ビード部を有し、前記下ビード部の一部分が前記上リム部より下位になるように、前記ホイールに前記タイヤを斜めに載せた状態で、前記ホイールを支えるテーブルと、
    このテーブルの側方に立設されるコラムと、
    このコラムに昇降自在に支持される昇降フレームと、
    前記テーブルに載せられた前記ホイールの中心を通る鉛直線回りに回転自在に前記昇降フレームに取付けられる旋回板と、
    前記昇降フレームに取付けられ前記旋回板を360°以上一方向へ旋回させる旋回駆動源と、
    前記ホイールの前記上リム部の外周に沿う位置にて前記旋回板から下げられ、前記タイヤのビード部を広げるビード拡張部材と、
    このビード拡張部材の近傍にて前記旋回板に回転自在に取付けられ前記上ビード部を下方へ付勢する押圧ローラと、を備え
    前記ビード拡張部材は、前記旋回板に鉛直軸回りに回転可能に取付けられ、前記ビード部の下に進入する鉤部を備えると共にこの鉤部より上位位置に横へ張り出すアームを備え、
    前記ビード拡張部材が一回転弱旋回したときに、前記アームに当接することにより前記鉤部を、前記ビード部から外れる位置まで強制的に移動する役割を果たすキック部材が、前記昇降フレーム側に設けられ、
    前記ビード拡張部材と前記旋回板の間に、前記アームが前記キック部材から外れているときに、前記鉤部が前記ビード部の下へ進入するように前記ビード拡張部材を付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とするタイヤ組み付け装置。
  2. 前記旋回板には、前記ビード拡張部材1個と、前記ビード拡張部材に対応する押圧ローラとが備えられていることを特徴とする請求項1記載のタイヤ組み付け装置。
  3. 前記押圧ローラは、前記旋回板に流体圧シリンダにて上下位置変更可能に支持されており、
    前記昇降フレームと前記旋回板との間に、固定シリンダとこの固定シリンダに嵌められた可動シリンダとからなるロータリージョイントを設け、
    このロータリージョイントを介して前記流体圧シリンダへ作動媒体を供給・排出するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ組み付け装置。
  4. 前記旋回板に、水平移動自在にスライダが設けられ、このスライダに前記ビード拡張部材と前記押圧ローラが支持され、
    前記スライダを移動するスライダ駆動源が、前記昇降フレームに取付けられており、
    前記旋回板が所定位置にあるときのみ、前記スライダ駆動源で前記スライダを移動させるようにしたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載のタイヤ組み付け装置。
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