JP6378316B2 - セルロースアシレート−オキソアルカノエート - Google Patents

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Description

本発明は、新規なセルロース誘導体に関する。
セルロースは、多数のグルコース環(グルコピラノース単位)がβ−1,4−グリコシド結合によって重合した高分子化合物である。現在、セルロースやその誘導体は、紙や各種成形品等の広範な用途に使用されている。
セルロースは親水性が高い材料であり、耐水性が求められる用途においてはこのような親水性が不利に働く場合があるため、しばしば誘導体化により疎水化された上で使用される。このようなセルロース誘導体としては、セルロースに無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸等のアシル化剤を反応させて得られるセルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート等が挙げられ、工業的に入手可能な形態で市販されている。また、上記のセルロースエステル以外にも、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体が工業的に入手可能な形態で市販されている。
セルロースを誘導体化する他の方法としては、例えば、セルロースにアルキルケテンダイマーを反応させ、セルロース(3−オキソアルカノエート)を合成する方法が報告されている(非特許文献1参照)。また、例えば、セルロースに無水酢酸とジケテンとを反応させ、セルロースアセテート(3−オキソアルカノエート)を合成する方法が報告されている(非特許文献2参照)。
cellulose (2008), 15, 652 macromolecules (1995), 28, 4122
しかしながら、これまでに知られているセルロース誘導体はいずれも十分な耐水性を有するものとは言えず、より高い耐水性が求められる用途に使用可能なセルロース系の材料が求められているのが現状である。
従って、本発明の目的は、優れた耐水性を有する新規なセルロース誘導体を提供することにある。
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討した結果、置換基としてアシル基とオキソアルカノイル基とを同時に有するセルロース誘導体が優れた耐水性を有することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の発明を提供する。
[1]セルロースが有する水酸基の水素原子の一部又は全部が置換基により置換されたセルロース誘導体であって、
置換基として、一般式(1)で表される基及び一般式(2)で表される基を有し、一般式(1)で表される基の置換度x、一般式(2)で表される基の置換度y、及び未置換度zが、下記式(A)、式(B)、及び式(C)を満たすセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
0.1≦x≦2.99 (A)
0.01≦y≦2.90 (B)
z=3−x−y (C)
Figure 0006378316
[一般式(1)中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基、直鎖若しくは分岐鎖状の不飽和炭化水素基、又は置換基を有していてもよい芳香族基を示す。]
Figure 0006378316
[一般式(2)中、R2及びR3は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1以上のアルキル基、直鎖若しくは分岐鎖状の不飽和炭化水素基、又は置換基を有していてもよい芳香族基を示す。pは、1〜10の整数を示す。但し、pが1の場合、R2及びR3は、同時に水素原子とはならない。]
[2]一般式(2)で表される基が、一般式(2’)
Figure 0006378316
[一般式(2’)中、R2及びR3は、前記一般式(2)におけるものと同じ。但し、R2及びR3は、同時に水素原子とはならない。]
で表される基である[1]に記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
[3]R1がメチル基、エチル基、又はプロピル基である[1]又は[2]に記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
[4]R1がメチル基である[1]〜[3]のいずれか1つに記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
[5]R2及びR3が、同一又は異なって、炭素数6〜30のアルキル基である[1]〜[4]のいずれか1つに記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
[6]R2及びR3が、同一又は異なって、炭素数10〜20のアルキル基である[1]〜[5]のいずれか1つに記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
[7]x及びyが、下記式(A’)及び式(B’)を満たす[1]〜[6]のいずれか1つに記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
2.3≦x≦2.95 (A’)
0.05≦y≦0.70 (B’)
[8]x及びyが、下記式(D)を満たす[1]〜[7]のいずれか1つに記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
0.15≦x+y≦3 (D)
[9]x及びyが、下記式(D’)を満たす[1]〜[8]のいずれか1つに記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
2.35≦x+y≦3 (D’)
[10][1]〜[9]のいずれか1つに記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエートの製造方法であって、
セルロースが有する水酸基の水素原子の一部が前記一般式(1)で表される基で置換され、x及びzが下記式(A)及び式(E)を満たすセルロースアシレートと、一般式(3)で表される環状ラクトン化合物とを反応させる工程を含むセルロースアシレート−オキソアルカノエートの製造方法。
0.1≦x≦2.99 (A)
z=3−x (E)
Figure 0006378316
[一般式(3)中、R2、R3、及びpは、前記一般式(2)におけるものと同じ。]
[11]一般式(3)で表される環状ラクトン化合物が、一般式(3’)
Figure 0006378316
[一般式(3’)中、R2及びR3は、前記一般式(2’)におけるものと同じ。]
で表される化合物である[10]に記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエートの製造方法。
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは上述のように、セルロースの水酸基の水素原子の置換基としてアシル基とオキソアルカノイル基とを同時に有する上記構成を有するため、優れた耐水性を発揮する。特に、オキソアルカノイル基として炭素数が6以上のアルキル基を有するオキソアルカノイル基を有する場合には、該オキソアルカノイル基により高度に疎水化されるため、極めて優れた耐水性を発揮する。さらに本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、アシル基とオキソアルカノイル基の各置換度をそれぞれ制御することにより、耐水性と親水性のバランス、耐水性と耐熱性のバランスを高いレベルで制御することができ、幅広い用途への適用が可能である。特に、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、公知のセルロース系材料では使用が困難であった高い耐水性が求められる用途において好ましく使用できる。
実施例1で合成した化合物1の1H−NMRスペクトルのチャートである。
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、セルロース[(C6105n;nは重合度を示す]が有する水酸基の水素原子の一部又は全部が置換基により置換されたセルロース誘導体であって、上記置換基として、下記一般式(1)で表される基及び下記一般式(2)で表される基を有するセルロース誘導体である。
Figure 0006378316
Figure 0006378316
なお、本願における「セルロース」とは、多数のグルコース環(グルコピラノース単位、グルコース単位と称する場合もある)がβ−1,4−グリコシド結合によって重合した高分子化合物であって、グルコース環における2位、3位、6位の炭素原子に結合している水酸基の水素原子がいずれも置換基により置換されていないものを意味する。また、「セルロースが有する水酸基」とは、セルロースのグルコース環における2位、3位、6位の炭素原子に結合している水酸基を意味する。
より具体的には、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、下記一般式(X)で表される繰り返し単位を有するセルロース誘導体である。
Figure 0006378316
上記一般式(X)中、Raは、同一又は異なって、水素原子又は置換基を示す。本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートにおいては、一般式(X)で表される繰り返し単位の全量中のRaの一部又は全部が置換基であって、なおかつ該置換基が、一般式(1)で表される基及び一般式(2)で表される基である。本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、このように置換基として一般式(1)で表される基及び一般式(2)で表される基を有することにより、優れた耐水性を発揮する。
なお、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、分子中のいずれかの部分における上記置換基として、上述の一般式(1)で表される基及び一般式(2)で表される基を有するものであればよい。また、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、単一の一般式(X)で表される繰り返し単位より構成されたものであってもよいし、2種以上の一般式(X)で表される繰り返し単位より構成されたものであってもよい。なお、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、ひとつの繰り返し単位において、一般式(1)で表される基と一般式(2)で表される基の両方を必ずしも含有している必要はない。例えば、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、Raの一部又は全部が一般式(1)で表される基である一般式(X)で表される繰り返し単位と、Raの一部又は全部が一般式(2)で表される基である一般式(X)で表される繰り返し単位とで構成される重合体であってもよいし;Raとして一般式(1)で表される基と一般式(2)で表される基の両方を有する一般式(X)で表される構成単位より構成される重合体であってもよいし;一般式(X)で表される繰り返し単位であって異なる種類の繰り返し単位がランダムに重合している重合体等であってもよい。
上記一般式(1)中、R1は、炭素数1〜10(1以上10以下)のアルキル基、直鎖若しくは分岐鎖状の不飽和炭化水素基、又は置換基を有していてもよい芳香族基を示す。炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。また、直鎖若しくは分岐鎖状の不飽和炭化水素基としては、例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、1,3−ペンタジエニル基、1,3−ヘキサジエニル基、ペンチニル基等が挙げられる。さらに、芳香族基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントラニル基等の炭素数6〜14の芳香族基等が挙げられる。なお、芳香族基が有していてもよい置換基としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;水酸基;シアノ基;メルカプト基;カルボキシ基;スルホ基;ニトロ基;アミノ基等が挙げられる。置換基を有する芳香族基における置換基の数は、特に限定されず、例えば、1〜4個である。2個以上の置換基を有する場合、それらは同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、置換基を有する芳香族基における置換基の位置は、特に限定されない。
中でも、上記一般式(1)で表される基は、耐水性と耐熱性のバランスに優れる点で、R1が炭素数1〜10のアルキル基である基が好ましく、より好ましくはR1がメチル基、エチル基、又はプロピル基である基、さらに好ましくはR1がメチル基である基、である。
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、一般式(1)で表される基の1種のみを有するものであってもよいし、一般式(1)で表される基の2種以上を有するものであってもよい。
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートにおける一般式(1)で表される基の置換度x(単に「x」と称する場合がある)は、下記式(A)を満たす。中でもxは、下記式(A’)を満たすことが好ましい。xが式(A)(特に式(A’))を満たすことにより、耐熱性と耐水性とのバランスが非常に高いレベルで両立される傾向がある。
0.1≦x≦2.99 (A)
2.3≦x≦2.95 (A’)
なお、一般式(1)で表される基の置換度xは、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートにおける、上記一般式(X)で表される繰り返し単位当たりの一般式(1)で表される基の数(平均値)である。xは、周知慣用の方法で測定でき、1H−NMRや13C−NMRにより分析・測定することができる。
上記一般式(2)中、R2及びR3は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1以上のアルキル基、直鎖若しくは分岐鎖状の不飽和炭化水素基、又は置換基を有していてもよい芳香族基を示す。炭素数1以上のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基、トリアコンチル基等の炭素数1〜30のアルキル基等が挙げられる。直鎖若しくは分岐鎖状の不飽和炭化水素基としては、例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、1,3−ペンタジエニル基、1,3−ヘキサジエニル基、ペンチニル基等が挙げられる。さらに、芳香族基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントラニル基等の炭素数6〜14の芳香族基等が挙げられる。なお、芳香族基が有していてもよい置換基としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;水酸基;シアノ基;メルカプト基;カルボキシ基;スルホ基;ニトロ基;アミノ基等が挙げられる。置換基を有する芳香族基における置換基の数は、特に限定されず、例えば、1〜4個である。2個以上の置換基を有する場合、それらは同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、置換基を有する芳香族基における置換基の位置は、特に限定されない。
上記一般式(2)中、pは、1〜10の整数を示す。中でも、pとしては、原料入手性、生産性の観点で、1〜5の整数が好ましく、より好ましくは1又は2、さらに好ましくは1である。即ち、上記一般式(2)で表される基としては、特に、pが1である下記一般式(2’)で表される基(一般式(2’)中、R2及びR3は、同一又は異なって、前記一般式(2)におけるものと同じ)が好ましい。さらに言い換えると、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、特に、一般式(2’)で表される3−オキソアルカノイル基を有するセルロースアシレート3−オキソアルカノエートであることが好ましい。但し、pが1の場合、R2及びR3は、同時に水素原子とはならない。即ち、一般式(2’)で表される基からは、−CO−CH2−CO−CH3で表される基は除かれる。
Figure 0006378316
pが2〜10である一般式(2)で表される基としては、例えば、4−オキソペンタノイル基、5−オキソヘキサノイル基、6−オキソヘプタノイル基、7−オキソオクタノイル基、8−オキソノナノイル基、9−オキソデカノイル基、10−オキソウンデカノイル基、11−オキソドデカノイル基、12−オキソトリデカノイル基等が挙げられる。
中でも、上記一般式(2)で表される基(例えば、上記一般式(2’)で表される基)は、耐水性と耐熱性のバランスに優れる点で、R2及びR3が同一又は異なって、炭素数6〜30のアルキル基である基が好ましく、より好ましくはR2及びR3が同一又は異なって、炭素数10〜20のアルキル基である基、である。
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、一般式(2)で表される基の1種のみを有するものであってもよいし、一般式(2)で表される基の2種以上を有するものであってもよい。
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートにおける一般式(2)で表される基の置換度y(単に「y」と称する場合がある)は、下記式(B)を満たす。中でもyは、下記式(B’)を満たすことが好ましい。yが式(B)(特に式(B’))を満たすことにより、耐熱性と耐水性とのバランスが非常に高いレベルで両立される傾向がある。
0.01≦y≦2.90 (B)
0.05≦y≦0.70 (B’)
なお、一般式(2)で表される基の置換度yは、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートにおける、上記一般式(X)で表される繰り返し単位当たりの一般式(2)で表される基の数(平均値)である。yは、周知慣用の方法で測定でき、1H−NMRや13C−NMRにより分析・測定することができる。
上述のように、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、上記式(A)及び式(B)を満たすものであり、耐水性と耐熱性のバランスの観点で、上記式(A’)及び式(B’)を満たすものであることが好ましい。即ち、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートにおけるx及びyの合計(x+y)は、下記式(D)を満たす。中でも、x+yは、下記式(D’)を満たすことが好ましい。
0.15≦x+y≦3 (D)
2.35≦x+y≦3 (D’)
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、置換基によって置換されていない水酸基(未置換の水酸基)を有していてもよい。本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートが有する未置換の水酸基の数は、特に限定されないが、上記一般式(X)で表される繰り返し単位当たりの未置換の水酸基(一般式(X)中のRaがHであるORa基)の数(平均値)(「未置換度」や「z」と称する場合がある)は、例えば、0〜2.85とすることができる。zは、周知慣用の方法で測定でき、1H−NMRや13C−NMRにより分析・測定することができる。また、3から置換基による置換度の合計(即ち、一般式(1)で表される基の置換度xと一般式(2)で表される基の置換度yの合計であるx+y)を引くことによっても求めることができる。
なお、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートにおいては、一般式(1)で表される基の置換度xと、一般式(2)で表される基の置換度yと、未置換度zとの合計(総和)は3となる。即ち、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、下記式(C)を満たす。
z=3−x−y (C)
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートの平均重合度は、特に限定されないが、2〜10000が好ましく、より好ましくは15〜5000、さらに好ましくは50〜5000である。
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、上述のように、セルロースが有する水酸基の水素原子の一部又は全部を置換する置換基として、一般式(1)で表される基及び一般式(2)で表される基を有し、かつx及びyがそれぞれ特定範囲に制御されることにより、優れた耐水性を発揮する。本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、例えば、各種用途(例えば、包装用紙分野、印刷分野、繊維分野、医療分野等)に使用することができ、例えば、特に、高い耐水性が求められる各種紙、サイズ剤、シート、フィルム、繊維、不織布、各種製品における部材等の構成材料等として好ましく使用できる。さらに、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは優れた耐水性を発揮するだけでなく、オキソアルカノイル基により適度に可塑化されるため、熱可塑性樹脂として溶融成型を行うことも可能である。
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートの製造方法は、特に限定されない。本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、公知乃至慣用のセルロース誘導体の製造技術や有機合成の分野で慣用の技術を利用することによって製造することが可能である。具体的には、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、例えば、セルロースが有する水酸基の水素原子の一部が一般式(1)で表される基で置換されたセルロースアシレート(以下、「原料セルロースエステル」と称する場合がある)と、下記一般式(3)で表される環状ラクトン化合物とを反応させる工程を必須の工程として含む方法により製造できる。上記工程は、原料セルロースエステルが有する水酸基と一般式(3)で表される環状ラクトン化合物とを反応させることにより、上記水酸基の水素原子を一般式(2)で表される基で置換する工程である。
Figure 0006378316
上記原料セルロースエステルとしては、例えば、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートが有する一般式(2)で表される基が水素原子で置換されたものに相当するセルロースエステルを使用することができる。即ち、上記原料セルロースエステルは、一般式(1)で表される基の置換度xが下記式(A)(特に、下記式(A’))を満たし、かつ一般式(2)で表される置換基の置換度yが0であり、x及びz(未置換度)が下記式(E)を満たすものを使用できる。
0.1≦x≦2.99 (A)
2.3≦x≦2.95 (A’)
z=3−x (E)
上記原料セルロースエステルは、公知乃至慣用の方法によって、セルロースから製造することもできるし、市販品(例えば、市販のセルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースアセテートブチレート等)を使用することもできる。さらには、上記原料セルロースエステルは、公知乃至慣用の方法によってセルロースから調製し反応液から単離することなく使用することも可能である。
一般式(3)中、R2及びR3は、製造する本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートが有する一般式(2)で表される基におけるR2及びR3に対応し、一般式(2)と同じく、同一又は異なって、水素原子、炭素数1以上のアルキル基、直鎖若しくは分岐鎖状の不飽和炭化水素基、又は置換基を有していてもよい芳香族基を示す。R2及びR3の具体例及び好ましい基は、一般式(2)において述べたものと同じである。
一般式(3)中、pは、製造する本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートが有する一般式(2)で表される基におけるpに対応し、一般式(2)と同じく、1〜10の整数を示す。pの好ましい範囲は、一般式(2)において述べたものと同じである。中でも、pとしては1が好ましい。即ち、一般式(3)で表される環状ラクトン化合物としては、下記一般式(3’)で表される環状ラクトン化合物が好ましい。
Figure 0006378316
[一般式(3’)中、R2及びR3は、前記一般式(2’)におけるものと同じ。]
中でも、一般式(3)で表される環状ラクトン化合物(例えば、一般式(3’)で表される環状ラクトン化合物)としては、耐水性と耐熱性のバランスに優れる点で、R2及びR3が、同一又は異なって、炭素数6〜30のアルキル基(特に、炭素数10〜20のアルキル基)であるものを好ましく使用することができる。
上記原料セルロースエステルと一般式(3)で表される環状ラクトン化合物の反応の具体的な条件等は特に限定されず、周知慣用の条件等から適宜選択して設定可能である。例えば、Cellulose (2006), 13, 637-645やPolymer 46: 2548-2557等に記載の方法を参考にして実施することができる。
上述の本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートの製造方法は、上記工程以外の工程を含んでいてもよい。
また、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートを製造する他の方法として、例えば、上記原料セルロースエステルと、下記一般式(4)で表されるオキソカルボン酸又はその誘導体(例えば、エステル、酸無水物、酸ハロゲン化物)とを反応させる工程を必須の工程として含む方法等も挙げられる。当該工程は、原料セルロースエステルが有する水酸基と一般式(4)で表されるオキソカルボン酸又はその誘導体とを反応させることにより、上記水酸基の水素原子を一般式(2)で表される基で置換する工程である。当該反応の具体的条件等は特に限定されず、周知慣用の条件等から適宜選択して設定可能である。
Figure 0006378316
[一般式(4)中、R2、R3、及びpは、同一又は異なって、一般式(2)におけるものと同じ。]
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1
[化合物1(セルロースアセテート(2−ヘキサデシル−3−オキソエイコサノエート)、R1=CH3である一般式(1)で表される基、及びR2=R3=C1633である一般式(2’)で表される基を有し、x=2.4、y=0.6であるセルロース誘導体)の合成]
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、及び滴下ロートを取りつけた0.5Lの三ツ口フラスコに、置換度2.4のセルロースアセテートを10.5g、及びN,N−ジメチルイミダゾリジノン200gを加え、60℃で1時間攪拌してセルロースアセテートを溶解させた。次に、60℃で、N−メチルイミダゾール5.6gを加え、続いて、4−ヘプタデシリデン−3−ヘキサデシルオキセタン−2−オン(R2=R3=C1633である一般式(3’)で表される化合物)38.6gを加えた後、さらに60℃で3時間攪拌して反応させた。反応後、室温に戻るまで放冷し、反応溶液を2−プロパノール1200gへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、2−プロパノールで3回洗浄を行った。得られた白色固体を80℃で12時間乾燥させることにより、目的の化合物1を11.7g得た。化合物1の1H−NMR測定の結果、グルコースユニットあたりのアセチル置換度(x)が2.4であり、2−ヘキサデシル−3−オキソエイコサノイル基の置換度(y)が0.6であることが確認された。
化合物1の1H−NMRスペクトル(500MHz、CDCl3)を図1に示す。
また、IRスペクトルにおいては、以下の波数に吸収ピークが確認された。
IR:2918cm-1、2848cm-1、1749cm-1、1707cm-1、1464cm-1、1363cm-1、1228cm-1、1043cm-1
実施例2
[化合物2(セルロースアセテート(2−ヘキサデシル−3−オキソエイコサノエート)、R1=CH3である一般式(1)で表される基、及びR2=R3=C1633である一般式(2’)で表される基を有し、x=2.9、y=0.1であるセルロース誘導体)の合成]
置換度2.4のセルロースアセテートの代わりに、置換度2.9のセルロースアセテートを11.4g使用し、4−ヘプタデシリデン−3−ヘキサデシルオキセタン−2−オン(R2=R3=C1633である一般式(3’)で表される化合物)の使用量を7.0gに変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を実施し、目的の化合物2を11.2g得た。
化合物2の置換度x及びyを1H−NMR測定により求めた。結果を表1に示す。なお、以下の実施例で得られた生成物の置換度x及びyも同様にして求めた。
実施例3
[化合物3(セルロースアセテート(2−ヘキサデシル−3−オキソエイコサノエート)、R1=CH3である一般式(1)で表される基、及びR2=R3=C1633である一般式(2’)で表される基を有し、x=2.4、y=0.3であるセルロース誘導体)の合成]
4−ヘプタデシリデン−3−ヘキサデシルオキセタン−2−オン(R2=R3=C1633である一般式(3’)で表される化合物)の使用量を13.0gに変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を施し、目的の化合物3を9.3g得た。
実施例4〜18(実施例4〜6は参考例とする)
[化合物4〜18の合成]
実施例1と同様にして、表1に記載のセルロースエステル(原料セルロースエステル;R1及びxは表1に示す通り)と環状ラクトン化合物(一般式(3’)で表される化合物;R2及びR3は表1に示す通り)とを反応させ、表1に記載の化合物4〜18(セルロース誘導体;x、y、及びzは表1に示す通り)を得た。
実施例19
[化合物19(セルロースアセテートプロピオネート(2−ヘキサデシル−3−オキソエイコサノエート))の合成]
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、及び滴下ロートを取りつけた0.5Lの三ツ口フラスコに、セルロースアセテートプロピオネート(アルドリッチ社製、アセチル%=0.6%、プロピオニル%=42.5%)11.3g、及びN,N−ジメチルイミダゾリジノン200gを加え、60℃で1時間攪拌して溶解させた。次に、60℃で、N−メチルイミダゾール5.6gを加え、続いて、4−ヘプタデシリデン−3−ヘキサデシルオキセタン−2−オン(R2=R3=C1633である一般式(3’)で表される化合物)28.0gを加えた後、さらに60℃で3時間攪拌した。反応後、室温に戻るまで放冷し、反応溶液を2−プロパノール1200g中へ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、2−プロパノールで3回洗浄を行った。得られた白色固体を80℃で12時間乾燥させることにより、目的の化合物19を24.6g得た。
Figure 0006378316
本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、特に優れた耐水性が要求される用途、例えば、各種紙、サイズ剤、シート、フィルム、繊維、不織布、各種製品における部材等の構成材料等として好ましく使用できる。さらに、本発明のセルロースアシレート−オキソアルカノエートは、オキソアルカノイル基により適度に可塑化されるため、熱可塑性樹脂として溶融成型を行うことも可能である。

Claims (5)

  1. セルロースが有する水酸基の水素原子の一部又は全部が置換基により置換されたセルロース誘導体であって、
    置換基として、一般式(1)で表される基及び一般式(2’)で表される基を有し、一般式(1)で表される基の置換度x、一般式(2’)で表される基の置換度y、及び未置換度zが、下記式(A)、式(B)、式(C)、及び式(D’)を満たすセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
    2.3≦x≦2.95 (A
    0.05≦y≦0.70 (B
    z=3−x−y (C)
    2.35≦x+y≦3 (D’)
    Figure 0006378316
    [一般式(1)中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基、直鎖若しくは分岐鎖状の不飽和炭化水素基、又はハロゲン原子;水酸基;シアノ基;メルカプト基;カルボキシ基;スルホ基;ニトロ基;及びアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を有していてもよい芳香族基を示す。前記芳香族基は、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、又はアントラニル基を示す。]
    Figure 0006378316
    [一般式(2’)中、R2及びR3は、同一又は異なって、炭素数6〜30のアルキル基を示す。]
  2. 1がメチル基、エチル基、又はプロピル基である請求項1に記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
  3. 1がメチル基である請求項1又は2に記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
  4. 2及びR3が、同一又は異なって、炭素数10〜20のアルキル基である請求項1〜3のいずれか1項に記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエート。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のセルロースアシレート−オキソアルカノエートの製造方法であって、
    セルロースが有する水酸基の水素原子の一部が前記一般式(1)で表される基で置換され、x及びzが下記式(A)及び式(E)を満たすセルロースアシレートと、一般式(3’)で表される環状ラクトン化合物とを反応させる工程を含むセルロースアシレート−オキソアルカノエートの製造方法。
    2.3≦x≦2.95 (A
    z=3−x (E)
    Figure 0006378316
    [一般式(3’)中、R2、及びR3は、前記一般式(2’)におけるものと同じ。]
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