JP6376828B2 - シート材の取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材の取り付け構造に関する。
シート材を天井面や壁面に取り付けた構造としては、例えば、矩形のフレームに膜材を張りわたしてなる膜天井パネルを用いた膜天井構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−273449号公報
近年、落下時の安全性等を考慮して、より軽量な材料により天井面を形成することが求められている。しかしながら、上記特許文献1記載の膜天井パネルを用いた膜天井構造では、膜材(シート材)の取付け等の作業が複雑になると共にコストが上昇する可能性がある。一方、シート材を枠材等の下地材に対して直接固定する方法も考えられる。しかしながら、この構成では、シート材の後方側のメンテナンスをする度にシート材を取り外す必要があり、メンテナンス性が十分ではないと考えられる。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、取り付けが容易であり施工性及びメンテナンス性に優れたシート材の取り付け構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート材の取り付け構造は、離間して並設される複数のバー部材と、前記複数のバー部材のそれぞれに取り付けられる固定具と、前記固定具によって前記複数のバー部材に対して固定されるシート構成材と、を備えるシート材の取り付け構造であって、前記シート構成材は、シート材と、前記シート材の一方の面側において、対向する端部にそれぞれ取り付けられたシート支持材と、を有し、前記固定具は、前記バー部材の延在方向に沿ってスライド可能であって、前記シート支持材を前記一方の面側から支持することを特徴とする。
上記のシート材の取り付け構造によれば、バー部材の延在方向に沿ってスライド可能な固定具が、シート状のシート材と、シート材の対向する端部に対して取り付けられたシート支持材と、を有するシート構造材のシート支持材を、シート材の一方の面側から支持することで、シート構造材がバー部材に対して固定される。このようにスライド可能な固定具を用いてシート構造材をバー部材に対して固定する構成とすることで、施工時には、固定具をスライドさせてより好適な施工を行うことができると共に、メンテナンス時には、固定具をスライドさせることで、シート材の後方側のメンテナンスを容易に行うことができる。このように、フレームの天井パネルを用いた従来のシート材の取り付け構造と比較して、取付けが容易であり施工性に優れたシート材の取り付け構造を得ることができる。
ここで、前記シート支持材は、その延在方向に沿って延びる一方の端部側に前記シート材が固定されると共に、その延在方向に沿って延びる前記一方の端部側とは逆の他方の端部側に開口が設けられ、前記固定具は、前記シート支持材の前記開口に対して挿通される締結ネジと、前記締結ネジを挿通可能なネジ穴を有し、前記バー部材に対してスライド可能に取り付けられるスライド部と、を備え、前記シート支持材の前記開口に対して挿通された前記締結ネジが、前記固定具の前記スライド部の前記ネジ穴に対して挿通された後に締結されることで、前記シート支持材を前記一方の面側から支持する態様とすることができる。
このように、固定具が、前記締結ネジを挿通可能なネジ穴を有し、バー部材に対してスライド可能に取り付けられるスライド部と、シート支持材の開口に対して挿通される締結ネジと、を備え、シート構造材のシート支持材に設けられた開口に対して挿通された締結ネジが固定具の前記スライド部のネジ穴に対して挿通された後に締結される構成とすることで、シート支持材とシート材とを含むシート構造材を例えばバー部材に取り付ける際の作業を簡略化することができるため、より簡易な作業でシート材の取り付け構造を実現することができる。
また、上記作用を効果的に奏する構成として、具体的には、前記バー部材は、下方に延びる2つの脚部と、前記2つの脚部を上方側で接続する接続部と、を含んで構成された断面が略コの字型状の部材であり、前記2つの脚部の下方側には、それぞれ互いに対向するように内側に折り曲げられた2つの折り曲げ部が設けられ、前記固定具の前記スライド部は、前記バー部材の前記折り曲げ部と前記接続部との間に形成される空間に挿入され、その幅が前記2つの折り曲げ部の間の距離よりも大きい態様とすることができる。
このようにバー部材の折り曲げ部と接続部との間に形成される空間に挿入され、その幅が前記2つの折り曲げ部の間の距離よりも大きなスライド部によって固定具が構成されることで、より簡易な構成でスライド部を形成することができると共に、固定具のバー部材への取り付けも容易となる。
さらに、前記バー部材は、野縁を、その開口が前記シート材の前記一方の面側となるように配置したものである態様とすることができる。この場合、従来の天井構造等に用いられる野縁を適用してシート材の取り付け構造を設けることができるため、シート材を取り付けるためにバー部材を変更すること等も不要となりコストの点からも容易にシート材の取り付け構造を適用することができる。
本発明によれば、取り付けが容易であり施工性及びメンテナンス性に優れたシート材の取り付け構造が提供される。
シート天井構造を説明する概略斜視図である。 チャンネルについて説明する概略斜視図である。 クリップの構造に係る概略斜視図である。 クリップによるチャンネルとバー部材との固定を説明する図である。 チャンネルとバー部材との固定について説明する概略斜視図である。 固定具について説明する図である。 シート構成材の取付け方法について説明する図である。 シート構成材の取付け方法について説明する図である。 メンテナンスを行う際のシート構造材の移動に関して説明する図である。 変形例に係る固定具について説明する図である。 バー部材としてTバーを適用した場合の固定具の取り付けについて説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、構成の説明のため、必要に応じてXYZ軸を記載している。
図1は、本発明の一実施形態に係るシート材の取り付け構造として、シート材を天井面に適用したシート天井構造を説明する概略斜視図である。図1に示すシート天井構造1は、X方向に延びると共に離間して並設された複数のバー部材2と、バー部材2に対して直交する方向(Y方向)に延びると共にバー部材2に対して固定されたシート支持材によってXY平面に沿ってシート材が張った状態で取り付けられて天井面を形成するシート構成材7と、を含んで構成される。
複数のバー部材2は、バー部材2と直交する方向に延び、バー部材2を上階スラブから吊り下げる吊持手段を構成する、吊りボルト31、吊りボルト31により支持されるチャンネル33(Cチャンネル)、及びクリップ40によって吊持される。また、シート構成材7は、図1で図示しない固定具によってバー部材2に対して固定される。
次に、図2〜図8を参照しながら、シート天井構造を構成する各材料及びシート天井構造の施工方法について説明する。
まず、図2に示すように吊りボルト31によって上階スラブからチャンネル33を吊り下げる。チャンネル33は所謂Cチャンネルと呼ばれるものであり、断面が略C型状の鋼やアルミニウム合金等からなる部材である。チャンネル33は、吊りボルト31の下端に設けられたハンガー32に架設されて、Y方向に延在するように支持される。複数のチャンネル33は、それぞれ所定の距離互いに離間した状態で並設される。なお、チャンネル33としては、一般的な天井下地において用いられる野縁受け(Cバー)を適用することができる。
次に、図3及び図4に示すクリップ40をチャンネル33に取り付けて、図5に示すようにチャンネル33の下方にバー部材2を取り付ける。図3はクリップ40の概略形状を示す斜視図であり、図4は、クリップ30をチャンネル33に取り付けて、バー部材2を固定した状態を説明する図である。図5は、チャンネル33にバー部材2を取り付けた状態の概略斜視図である。
図3に示すように、クリップ40は、バー部材2を支持する支持部41と、支持部41をチャンネル33に固定するためのネジ43とを含んで構成される。支持部41は、平板状の鋼やアルミニウム合金等を打ち抜いた後に折り曲げて形成されたものであり、Y方向から見たときに、下方(Z方向)に延びる2つの脚部41a,41bと、両脚部41a,41bを上方で接続する接続部41cと、を含んで構成される。
脚部41a,41bは、それぞれ略C型形状をなし、特に、上下方向(Z方向)に延びる主脚部42cと、主脚部42cの下端から水平方向(Y方向)に延びるバー部材支持部42dとを含んで構成される。特にバー部材支持部42dは、その中央付近に凸部42eを有し、凸部42eを挟んでその両側に2つの凹部42fが設けられる(図3及び図4(b)参照)。この凹部42fは、図4(b)に示すように、バー部材2の下端を収容可能なように設けられている。なお、バー部材支持部42dよりも上方の形状は適宜経項することができ、例えば、図3の破線46で示すように、主脚部42cの上方を幅広とすることができる。主脚部42cの上方を幅広とした場合、クリップ40としての剛性を高めることができる。このように、主脚部42cを含む脚部41a,41bの形状は適宜変更することができる。
バー部材2は、図4等に示すように断面が略M型状(略コの字型状)の鋼やアルミニウム合金等からなる部材である。このバー部材2は、図4(b)に示すように、上下方向(Z方向)に延びる2つの脚部21a,21bと、2つの脚部21a,21bを上方で接続する接続部21cと、を含んで構成される。さらに、2つの脚部21a,21bには、それぞれ接続部21c側とは逆側(下方側)の端部が上方に折り返されて略J型状をなしていて、折り曲げ部21eが形成される。2つの脚部21a,21bのそれぞれに設けられた折り曲げ部21eは、互いに対向するように形成されている。この折り曲げ部21eの形状は固定具によるバー部材2へのシート構成材の取り付けに用いられるが、詳細は後述する。
なお、バー部材2は、一般的な天井下地において用いられる野縁(Mバー)を適用することができる。野縁としてバー部材2を用いる場合には、通常は、2つの脚部を接続する接続部21cが下方となるように、野縁受けとなるチャンネルの上部に配置されるが、本実施形態に係るシート天井構造においては、2つの脚部が下方側となり接続部が上方側となるように用いられる。このようにバー部材2として、一般的な野縁(Mバー)をその配置を変更しながら利用することで、シート天井構造に係るコストの低減を図ることができる。
なお、クリップ40のネジ43は、支持部41の接続部41cに設けられる開口41eを接続部41cの上方から下方に向けて挿通するように、取り付けられる。
上記のクリップ40によるチャンネル33に対するバー部材2の取り付けは以下の方法により行われる。
まず図4(a)等に示されるように、チャンネル33の上方側から、クリップ40の支持部41をその2つの脚部41a,41bの間にチャンネル33が配置されるように取り付ける。クリップ40は、1つのチャンネル33に対して所定の距離を空けて複数取り付けられる。
その後、チャンネル33の下方にバー部材2を取り付ける(図4(b)参照)。このとき、バー部材2の上方側の接続部21cがチャンネル33の下端と当接させると共に、バー部材2の脚部21a,21bにそれぞれ設けられる2つの折り曲げ部21eが、クリップ40の支持部41の脚部41a,41bのバー部材支持部42dに設けられた2つの凹部42fにそれぞれ収容されるように、バー部材2を配置する。このとき、図5に示すように、1本のバー部材2を複数のチャンネル33に対してそれぞれ取り付けられた複数のクリップ40によって支持するように配置することで、チャンネル33の延在方向(Y方向)に対して、バー部材2の延在方向(X方向)が直交するようにバー部材2を配置することができる。そして、所定の距離を空けて複数のチャンネル33と複数のバー部材2とを配置することにより、上面から見たときにチャンネル33とバー部材2とが格子状に配列することができる。
このように、バー部材2を配置した状態で、図4に示すように、支持部41の上方の開口41eに、上方からネジ43を挿通し締結することで、ネジ43とバー部材支持部42dとの間でチャンネル33及びバー部材2が固定される。これによって、図5に示すように、バー部材2とチャンネル33とがクリップ40によって固定される。ここで、図3の破線46で示したように、主脚部42cの上方を幅広とした場合には、クリップ40の支持部41をチャンネル33に固定するためにネジ43を締結させた際に、締結力を受けて主脚部42cの下方が外方に広がる等の変形を防止することができる。
次に、固定具60をバー部材2に取り付ける。固定具60の構造及び取付け方法について、図6を参照しながら説明する。
固定具60は、上板部61、下板部63、及び締結ネジ65を含んで構成される。上板部61は、平板状の鋼やアルミニウム合金等により構成され、その幅は、バー部材2の脚部21a,21b間の幅よりも小さく、且つ、バー部材2の2つの折り曲げ部21eの間の幅よりも大きくされる。また、固定具60の上板部61は、中央の平板部61aを挟んで両端部61bが下方に折り曲げられている。折り曲げられている両端部61bは、バー部材2の2つの折り曲げ部21eに対応して設けられ、図6(b)に示すように上板部61をバー部材2の内側(バー部材2の脚部21a,21b、接続部21c及び2つの折り曲げ部21eにより形成される空間)に挿入した際に、端部61bが折り曲げ部21eと当接するような形状とされる。
下板部62は、平板状の鋼やアルミニウム合金等により構成され、その幅はバー部材2の脚部21a,21bの外側端部の幅よりも大きくされる。そして、中央の平板部63aを挟んで対向する両端部63bが上方に折り曲げられている。両端部63bは、図6(b)に示すように、バー部材2を下板部63上に配置した際に、両端部63bの間にバー部材2を収容できるような大きさとされる。また、図6(a)に示すように、上板部61の平板部61aと、下板部63の平板部63aと、にはそれぞれ締結ネジ65が挿通可能な開口(ネジ穴)61c、63cが設けられている。
このような固定具60は、図6に示すように、X方向に沿ってスライドさせることで、上板部61をバー部材2の内側に挿入すると共に下板部63をバー部材2の下方から上板部61に対応する位置に配置することで、バー部材2の折り曲げ部21eを挟んで上板部61と下板部63とが対向するような配置とされる。そして、締結ネジ65を下板部63の下方から開口61c,63cに挿入して締結することで、締結ネジ65がバー部材2の接続部21cに当接した状態で、固定具60がバー部材2に対して固定される。なお、図6(b)に示すように、固定具60の締結ネジ65の締結は、下板部63の下方にシート構成材7を挟みこんだ状態で行われる。このように固定具60は、バー部材2の折り曲げ部21eを挟みこむ上板部61と下板部63とが、スライド部として機能し、締結ネジがスライド部に対して下方から取り付けられる構成となる。
次に、図7及び図8に示すように、固定具60を用いてシート構成材7をバー部材2に取り付ける。
シート構成材7は、チャンネル33と同方向(Y方向)に延びる2本のシート支持材71と、XY平面に沿って延在し、対向する端部が2つのシート支持材71に対して固定されているシート材72とを含んで構成される。
シート支持材71は、鋼やアルミニウム合金等により構成された断面略J型状の部材である。図8に示すように、シート支持材71は、その延在方向に沿って延びる端部の一方側が長辺部71aを構成し、延在方向に沿って延びる逆側の端部が短辺部71bを構成する。そして、シート状のシート材72は、一方側の端部では、長辺部71aの端部に貼付けられ、他方側の端部では、短辺部71b側の端部に貼り付けられる。また、シート材72が貼り付けられない側の端部(図7では短辺部71b)には、固定具60に対応する位置に開口71cが形成される。なお、開口71cは、固定具60の締結ネジ65に対応した形状としてもよいが、例えば略瓢箪型の形状として、締結ネジ65を上板部61及び下板部63に対してゆるく締結した状態で締結ネジ65のネジ頭を通過可能とする構成にしてもよい。
また、シート材72は、可燃性・不燃性を問わず、種々のシート状の材料を用いることができる。また、シート材72は可撓性を有していてもいなくてもよい。また、伸縮性を有する材料をシート材72として用いることもできる。ただし、例えば公共施設等の建設物に用いる場合には、不燃性を有するシート状の不燃性シートを用いて製造されることが好ましい。特に、このような不燃性シートとしては、無機繊維を用いた不燃紙が好適に用いられる。ここで、無機繊維を用いた不燃紙とは、無機繊維を含有する成形体をいう。また、無機繊維を用いた不燃紙は、含水無機化合物、粘土、有機繊維及び無機繊維を含有することができる。また、シート材72は、不燃性を有していることが好ましく、具体的には、1つの天井板に含まれる各材料の有機分の総重量が250g/m以下とされる。
また、上記材料のほかにも、混和材(例えば叩解パルプ)、補強材(例えば、カーボンファイバー)、粘土(例えば、ベントナイト、アタパルジャイト)、顔料(例えば、タルク、カオリン)、撥水剤(石油樹脂系撥水剤、シリコン系撥水剤)、及び、接着剤(例えば、澱粉、ポリビニルアルコール系合成樹脂、アクリル系合成樹脂、シリカ系無機接着剤)等が含まれていてもよい。
シート材72を構成する材料のうち、無機繊維としては、ガラス繊維、ロックウ−ル繊維、セラミック繊維及び炭素繊維が挙げられ、これらのうち少なくとも一種類が使用される。これらのうち、ガラス繊維が、繊維強度が高く未繊維化物も少ないため、シート生産性,紙力強度の観点から好ましい。
また、含水無機化合物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、チタン酸カリウム、二水石膏等が挙げられる。含水無機化合物を含有することで、シートの不燃性が高められる。不燃性の向上という観点では、特に水酸化アルミニウムを用いることが好ましい。
有機繊維としては、セルロース繊維、合成樹脂繊維などがある。セルロース繊維としては、針葉樹系あるいは広葉樹系の化学パルプ、機械パルプ、セミケミカルパルプ等の木材パルプあるいは木綿パルプ、麻パルプ、各種古紙等が挙げられる。また、合成樹脂繊維としては、PE繊維、PP繊維、PET繊維等が挙げられる。さらに、PE、PP、PET等の樹脂を2種類以上組み合わせたバインダー繊維などがある。有機繊維は、シートの成形性等を考慮して、複数種類を組み合わせて使用することができる。
無機繊維及び有機繊維の総量は、シートの生産性の観点からシート材72の総重量に対して5重量%以上であることが好ましく、シートの保形性の観点から15重量%以上であることがより好ましい。
シート材72が上記の不燃紙により構成される場合、例えば、厚さが0.1mm以上であり、単位面積当たりの重量が10g/mであるものを用いることができる。さらに、取り扱い性、2次加工適性の観点から、厚さが0.3mm〜2.0mmであり、単位面積当たりの重量が100g/m〜300g/m以上であるものが好適に用いられる。
上記のシート材72は、例えば、原料を分散混合した後、抄紙機にて抄紙し、圧搾、乾燥して得ることができるが、製造方法は特に限定されない。
上記のシート材72とシート支持材71とを有するシート構成材7を、図6に示すように、固定具60の締結ネジ65によって、下板部63の下方に固定することによって、シート構成材7がバー部材2に対して固定される。具体的には、図7に示すようにシート構成材7の一方側(図示奥側)のシート支持材71を先に固定具60に対して固定した後に、他方側(図示手前側)のシート材72が張った状態となるように、シート支持材71を固定具60に対して取り付け、締結ネジ65により締結することで、シート材72が張った状態で、シート構成材7がバー部材3に対して固定される。シート材72を張った状態でシート構成材7を固定するために、固定具60は、バー部材3の延在方向に沿って適宜スライド移動させることができる。
このとき、シート構成材7の一方のシート支持材71では短辺部71b側にシート材72が貼付けられると共に、他方のシート支持材71では長辺部71a側にシート材72が貼り付けられている。そして、短辺部71bにシート材72が張りつけられたシート支持材71と長辺部71aにシート材72とが隣り合うように配置することで、バー部材2に対して取り付けられたときに、図8に示すように、下方側からみたときに、バー部材2及び固定具60(図8では下板部63及び締結ネジ65が図示されている)を含む天井下地となる部分が目立たない状態とされる。したがって、下方側から見たときには、シート構成材7のシート材72が天井面を形成する。
以上のように、本実施形態に係るシート天井構造1によれば、バー部材2の延在方向に沿ってスライド可能な固定具60が、シート状のシート材72と、シート材72の対向する端部に対して取り付けられたシート支持材71と、を有するシート構成材7のシート支持材71を上方から支持することで、シート構成材70がバー部材2に対して固定される。このように固定具60を用いてシート構成材7をバー部材2に対して固定するため、シート天井パネルを用いた従来のシート天井構造と比較して、取付けが容易であり施工性に優れたシート天井構造を得ることができる。また、上記のシート天井構造では、従来のパネル天井等と比較してバー部材2及びシート構成材7等の材料の選択によっては、大幅な軽量化を実現することができ、例えば、総重量2kg/m以下を実現することもできる。
また、本実施形態に係るシート天井構造1では、スライド可能な固定具60を用いてシート構成材70を固定していることから、メンテナンス時には容易に裏面側(シート材72の上側)と連通する開口を形成することができる。図9に、メンテナンス時の開口の形成例を示す。図9では、シート構成材7の一方側のシート支持材711が固定されていた固定具60(図示せず)の締結ネジを緩めて、他方側のシート支持材712を固定する固定具側に移動させた状況を示している。このように、両側のシート支持材711,712が近接するように固定具を移動させることで、シート構成材70を固定具60に取り付けた状態のままその形状を変更させ、上方へのアクセスが可能な開口75を設けることができる。このように、本実施形態に係るシート天井構造では、スライド可能な固定具を使用することにより、メンテナンス性が大きく向上する。
また、固定具60は、バー部材2に対してスライド可能に取り付けられるスライド部(上板部61及び下板部63)と、シート支持材71の開口71cに対して挿通される締結ネジ65と、を備え、シート構成材7のシート支持材71に設けられた開口71cに対して挿通された締結ネジ65が固定具60のスライド部に対して下方から取り付けられることで、シート支持材71を上方から支持する構成であるので、シート支持材71とシート材72とを含むシート構成材7を例えばバー部材2に対して上方から取り付ける等複雑な作業を必要とせずシート天井構造を施工することができる。
特に、バー部材2として、一般的な天井下地において用いられる野縁(Mバー)を適用した場合、より従来から用いられている天井下地材を用いてシート天井構造を施工できるため、より低コストでの施工が可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、上板部61と下板部63とを有するスライド部を有する固定具60について説明したが、本発明に係るシート材の取り付け構造において好適に用いられる固定具のスライド部は、少なくとも上記実施形態の固定具60の上板部61に相当する部分、すなわち、バー部材2の内側に挿入される構成を有していればよい。下板部を備えない固定具の例を図10に示す。図10は変形例に係る固定具の構成を示す図であり、図10(a)は、変形例に係る固定具60Aの構成を説明する図であり、図10(b)は、固定具60Aのバー部材2への取り付け方法を示す図である。
図10(a)に示すように、固定具60Aは、平板状の鋼やアルミニウム合金等により構成されていて、スライド部として機能する上板部67と締結ネジ65とを含んで構成される。上板部67は、中央の平板部67aを挟んで2つの端部67bがそれぞれ下方(バー部材2の開口側)に折り曲げられた構成とされている。両端部67bの長さは、バー部材2の2つの脚部21a,21bの長さよりは短くされる。両端部67bの下端は、バー部材2の折り曲げ部21eとそれぞれ当接するように配置される。また、平板部67aの中央に開口91cが設けられていて、締結ネジ65を取り付け可能とされている。このような固定具60Aは、X方向に沿ってスライドさせることで、上板部67をバー部材2の内側に挿入し、締結ネジ65をバー部材2の下方から開口91cに挿入して締結することで、締結ネジ65がバー部材2の接続部21cに当接した状態で、固定具60Aがバー部材2に対して固定される。
なお、図10(b)に示すように、固定具60Aの締結ネジ65の締結は、上板部67よりも下方となるバー部材2の脚部21a,21bの下端と、締結ネジ65との間でシート構成材7を挟みこんだ状態で行われる。このように固定具60Aは、バー部材2の折り曲げ部21eと当接する上板部67がスライド部として機能し、締結ネジがスライド部に対して下方から取り付けられる構成となる。なお、図10に示す固定具60Aの場合、上板部67のバー部材2への取り付けは、X方向に沿って上板部67をスライドさせて挿入する方法のほか、バー部材2の2つの脚部21a,21bの間から上板部67を挿入する方法を用いることもできる。この場合、挿入時には上板部67の2つの端部67bの折り曲げ角度が強くなると共に、バー部材2の折り曲げ部21eよりも内側に上板部67が挿入された後は、端部67bの折り曲げ角度が元に戻る。これにより、上板部67がバー部材2の内側から外方に出ないような構成とすることができる。このような固定具60Aでは、固定具60と比較して取り付けがさらに容易になる。
なお、固定具の上板部は、上述の固定具60A等のように端部が折り曲げられている必要はなく、例えば平板上の部材によって構成されていてもよい。この場合でも、シート構成材が挟みこまれた締結ネジによって、上板部をバー部材によって固定することで、シート構成材をバー部材に対して取り付けることができるため、上述の固定具60,60Aと同様に、取り付けが容易であり施工性及びメンテナンス性に優れたシート材の取り付け構造を得ることができる。
また、上記実施形態では、シート材の取り付け構造として、シート天井構造について説明したが、本発明に係るシート材の取り付け構造は天井面以外にも適用できる。天井面以外の適用箇所としては、例えば、シート材を建築物の壁面等が挙げられる。このような場合でも、複数のバー部材を並設すると共にバー部材に沿ってスライド可能な固定具を取り付けて、この固定具を介して上述のシート構造材を取り付ける構造とすることで、取り付けが容易であり施工性及びメンテナンス性に優れたシート材の取り付け構造を得ることができる。
また、上記実施形態では、バー部材2として野縁(Mバー)を適用した場合について説明したが、バー部材2として、例えばTバーを用いることができる。図11は、バー部材として、断面が略逆T字状であり、室内側(下方側)に開口を有するボックス状のフランジ部81(バー部材2の折り曲げ部に相当する)を備えた鋼やアルミニウム合金等からなるTバー8を適用した場合に、固定具60をTバー8に対して取り付けた例を示す図である。このように、対向して設けられる2つのフランジ部81を、固定具60の上板部61と下板部63とで挟みこみ、その下方にシート構成材7を挟みこんだ状態で締結ネジ65を締結固定することで、上記実施形態と同様なシート天井構造を得ることができる。このように、バー部材2の形状は特に限定されず種々の変更ができる。なお、Tバー8をバー部材として適用した際に用いられる固定具の形状も適宜変更することができ、例えば、図10に示す固定具60Aのように、上板部と締結ネジとにより構成され下板部を含まない固定具をTバーに対して適用することもできる。
また、上記実施形態では、シート材72が張った状態でシート構成材7をバー部材2に対して取り付ける構成について説明したが、例えば、シート材72がドレープ状に垂れた状態でシート構成材7をバー部材2に対して固定する構成としてもよい。この場合も、固定具がバー部材2に対してスライド可能であることから、取り付けが容易であり施工性及びメンテナンス性に優れているという本発明に係るシート材の取り付け構造と同様の効果が奏される。
1…シート天井構造、2…バー部材、7…シート構成材、31…吊りボルト、33…チャンネル、40…クリップ、60,60A…固定具。

Claims (4)

  1. 離間して並設される複数のバー部材と、
    前記複数のバー部材のそれぞれに個別に取り付けられる複数の固定具と、
    前記複数の固定具によって前記複数のバー部材に対して固定されるシート構成材と、を備えるシート材の取り付け構造であって、
    前記シート構成材は、シート材と、前記シート材の一方の面側において、対向する端部にそれぞれ取り付けられたシート支持材と、を有し、
    前記複数の固定具は、それぞれ前記バー部材の延在方向に沿ってスライド可能であって、前記シート支持材を前記一方の面側から支持するシート材の取り付け構造。
  2. 前記シート支持材は、その延在方向に沿って延びる一方の端部側に前記シート材が固定されると共に、その延在方向に沿って延びる前記一方の端部側とは逆の他方の端部側に開口が設けられ、
    前記複数の固定具は、それぞれ前記シート支持材の前記開口に対して挿通される締結ネジと、前記締結ネジを挿通可能なネジ穴を有し、前記バー部材に対してスライド可能に取り付けられるスライド部と、を備え、
    前記シート支持材の前記開口に対して挿通された前記締結ネジが、前記固定具の前記スライド部の前記ネジ穴に対して挿通された後に締結されることで、前記シート支持材を前記一方の面側から支持する請求項1記載のシート材の取り付け構造。
  3. 前記バー部材は、下方に延びる2つの脚部と、前記2つの脚部を上方側で接続する接続部と、を含んで構成された断面が略コの字型状の部材であり、
    前記2つの脚部の下方側には、それぞれ互いに対向するように内側に折り曲げられた2つの折り曲げ部が設けられ、
    前記複数の固定具のそれぞれにおける前記スライド部は、前記バー部材の前記折り曲げ部と前記接続部との間に形成される空間に挿入され、その幅が前記2つの折り曲げ部の間の距離よりも大きい請求項2に記載のシート材の取り付け構造。
  4. 前記バー部材は、野縁を、その開口が前記シート材の前記一方の面側となるように配置したものである請求項1〜3のいずれか一項に記載のシート材の取り付け構造。
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