JP2000064626A - 仮設建築用シートの取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】仮設建築物の周囲や屋根等にシートを張設する
とき、接続するシートをシートの中間位置においても良
好に密封連結して常にシートの張り仕舞いを綺麗になす
ことができるようにする。 【構成】一対のＣ形レールを並列固定して成るレール体
のＣ形レール間の内側の適当箇所には仮設建築物の骨組
みパイプに当接する台板を設けた長尺のシートジョイン
トと、上記Ｃ形レール内へのシートの曲げ込み部内に着
脱可能に嵌着してそのシートの曲げ込み部をＣ形レール
内に弾圧支持するジグザグ状のスプリングと、上記シー
トジョイントの台板を上記仮設建築物の骨組みパイプに
着脱可能に締付け固定するジョイント固定具とにより仮
設建築用シートの取付具を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、土木，建築の作業現場
の仮設建築物等の周囲の防寒や屋根等にシートを張設す
るとき、隣接するシートを連結して仮設建築物の骨組み
パイプに固定する仮設建築用シートの取付具に関するも
のである。 【０００２】 【従来の技術】従来のこの種の仮設建築用シートの取付
具は、見当らない。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】仮設建築物の周囲や屋
根等にシートを張設するとき、接続するシートをシート
の中間位置においても良好に密封連結して常にシートの
張り仕舞いを綺麗になすことができるようにする点であ
る。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は、簡易に操作し
て接続するシートをシートの中間位置においても良好に
密封連結し、仮設建築物の周囲や屋根等のシートの張り
仕舞いを常に綺麗に行うことができて実用上有益な仮設
建築用シートの取付具を提供することを目的とする。 【０００５】すなわち、一対のＣ形レールを並列固定し
て成るレール体のＣ形レール間の内側の適当箇所には仮
設建築物の骨組みパイプに当接する台板を設けた長尺の
シートジョイントと、上記Ｃ形レール内へのシートの曲
げ込み部内に着脱可能に嵌着してそのシートの曲げ込み
部をＣ形レール内に弾圧支持するジグザグ状のスプリン
グと、上記シートジョイントの台板を上記仮設建築物の
骨組みパイプに着脱可能に締付け固定するジョイント固
定具とにより仮設建築用シートの取付具を構成し、簡易
に操作して接続するシートをシートの中間位置において
も良好に密封連結し、仮設建築物の周囲や屋根等のシー
トの張り仕舞いを常に綺麗に行うことができて実用上有
益なるようにする目的を、シートジョイントの一対のＣ
形レール内に隣接するシートの所要箇所をそれぞれ曲げ
込んでジグザグ状のスプリングにより着脱可能に弾圧支
持し、上記シートジョイントの台板を仮設建築物の骨組
みパイプにジョイント固定具で着脱可能に締付け固定す
ることにより実現した。 【０００６】 【実施例】図面は、本発明の一実施態様を示し、その構
成を図面について説明すれば、（ａ）は長尺のシートジ
ョイントを示し、（１）はシートジョイント（ａ）のレ
ール体で、アルミニウム，合成樹脂等より成り、断面コ
字形の両遊離端縁を対向側へ屈曲して成る一対のＣ形レ
ール（２），（２）をその開口部を内側へ向け適当間隔
に並列して該Ｃ形レール（２），（２）の中央部を連結
片（３）により連結すると共に、Ｃ形レール（２），
（２）の対向側の両端部に突縁（４），（４）をそれぞ
れ一体に形成して成る。 【０００７】（５）は四角形頭（６）を備えたボルト
で、レール体（１）の適当位置において、該レール体
（１）のＣ形レール（２），（２）間の内側部内にボル
ト（５）の四角形頭（６）を、内側の突縁（４），
（４）間にボルト（５）をそれぞれ摺動可能に嵌合し、
そのボルト（５）の突出部の基部に座金（７）を嵌合し
てナット（８）を螺着し、ボルト（５）の四角形頭
（６）とナット（８）によりレール体（１）の内側の上
下突縁（４），（４）及び座金（７）を締付け挟持して
ボルト（５）をレール体（１）に固定し、ボルト（５）
の先端部には蝶形ナット（９）を螺合する。 【０００８】（１０）はシートジョイント（ａ）の台板
で、アルミニウム，合成樹脂等より成り、円弧状板（１
１）の中央部に外側へのコ字形膨出部（１２）を、両側
縁部に外方へ湾曲した止め片（１３）をそれぞれ形成
し、そのコ字形膨出部（１２）の中央片に四角形穴（１
４）を穿って成る。（１５）は外側中央部に四角形突片
（１６）を一体に形成した丸形ナットである。 【０００９】そして、ボルト（５）の蝶形ナット（９）
より突出する先端部に台板（１０）の四角形穴（１４）
を嵌合して丸形ナット（１５）を適当に螺合する。その
後、台板（１０）を丸形ナット（１５）側へ移動してそ
の台板（１０）の四角形穴（１４）を丸形ナット（１
５）の四角形突片（１６）に係合した後、蝶形ナット
（９）を台板（１０）に締付け、その台板（１０）を丸
形ナット（１５）と蝶形ナット（９）により締付け挟持
してシートジョイント（ａ）を構成する。（１７）はジ
グザグ状のスプリングである。 【００１０】（ｂ）はジョイント固定具を示し、（１
８），（１９）はジョイント固定具（ｂ）の両側腕で、
外側への凸円弧状に形成して先端部に内側へ湾曲した掛
け片（２０）をそれぞれ設け、その一側腕（１８）の基
部外側に突設した腕金（２１）に把手（２２）の基部を
ピン（２３）により枢着し、該把手（２２）の中間部に
他側腕（１９）の基部を回転可能に嵌着してジョイント
固定具（ｂ）を構成する。 【００１１】（ｃ）は仮設建築物の周囲又は屋根に張設
するシート体で、合成樹脂シート（２４）の上下先端部
を軟質合成樹脂製丸棒又はロープ（２５）に巻付け固定
してシート（２４）の上下に係止棒体（２６）を設ける
か、或いは、防寒材のマットを合成樹脂製シート（２
４）により被覆し、該被覆シート（２４）の上下端部を
突出させてその被覆シート（２４）の先端部を軟質合成
樹脂製丸棒又はロープ（２５）に巻付け固定し、被覆シ
ート（２４）の上下に薄肉首部を形成し係止棒体（２
６）を設けてシート体（ｃ）を構成する。 【００１２】（ｄ）は仮設建築物の周囲骨組みで、多数
の梯子型建枠（２７）を上下に連結すると共に適当間隔
に並設し、図示してないが隣接する梯子型建枠（２７）
を筋交い，横材等により連結して周囲骨組み（ｄ）を構
成する。（２８）は周囲骨組み（ｄ）の外側の骨組みパ
イプをなす立地パイプ、（２９）は周囲骨組み（ｄ）の
上端に横架したＩ形鋼の梁である。 【００１３】（ｅ）は周囲骨組み（ｄ）の梁（２９）上
に取付けた屋根骨組みで、多数の屋根枠（３０）を適当
間隔に並設し、図示してないが隣接する屋根枠（３０）
を筋交い，横材等により連結して屋根骨組み（ｅ）を構
成する。（３１）は屋根骨組み（ｅ）の上端の骨組みパ
イプをなす傾斜パイプである。 【００１４】その作用を説明する。仮設建築物の周囲に
シート（２４）を張設するに当り、上下のシート（２
４）を連結するときは、図３に示すようにシートジョイ
ント（ａ）のレール体（１）を横方向になしそのレール
体（１）のＣ形レール（２），（２）においてそれぞ
れ、接続するシート（２４）の接続側の所要箇所をＣ形
レール（２）内に曲げ込んだ後、スプリング（１７）を
上下操作しながらその一端部から順次、上記シート（２
４）のＣ形レール（２）内への曲げ込み部内に嵌合し押
込んで嵌着すれば、シート（２４）のＣ形レール（２）
内への曲げ込み部の上下部をスプリング（１７）により
Ｃ形レール（２）の上下内面にそれぞれ弾圧し、そのシ
ート（２４）のＣ形レール（２）内への曲げ込み部を湾
曲させると共にＣ形レール（２）の上下片とスプリング
（１７）により弾圧挟持してシート（２４）の所要箇所
がＣ形レール（２）に固定し、上下のシート（２４），
（２４）はシートジョイント（ａ）のレール体（１）に
よって接続される。 【００１５】そこで、図４に示すようにシートジョイン
ト（ａ）の台板（１０）の円弧状板（１１）を立地パイ
プ（２８）の外側面に当接させた後、ジョイント固定具
（ｂ）の把手（２２）を図４の下方に向けてその両側腕
（１８），（１９）を開いた状態になし、上記状態のジ
ョイント固定具（ｂ）の両側腕（１８），（１９）によ
り立地パイプ（２８）を挟んでジョイント固定具（ｂ）
の基部を内側より立地パイプ（２８）に当て、そのジョ
イント固定具（ｂ）の両側腕（１８），（１９）の掛け
片（２０）をシートジョイント（ａ）の台板（１０）の
両側止め片（１３）にそれぞれ引掛けた後、把手（２
２）をピン（２３）を軸として図４に示すように一側腕
（１８）側へ回転操作すると、ジョイント固定具（ｂ）
の両側腕（１８），（１９）の基部が閉じ、シートジョ
イント（ａ）の台板（１０）の円弧状板（１１）とジョ
イント固定具（ｂ）の両側腕（１８），（１９）により
立地パイプ（２８）を挟持してシートジョイント（ａ）
の台板（１０）の円弧状板（１１）は立地パイプ（２
８）に圧接固定し、そのシートジョイント（ａ）により
上下のシート（２４）を接続し立地パイプ（２８）に固
定して上下のシート（２４）は張設される。 【００１６】一方、両側のシート（２４）を連結すると
きは、シートジョイント（ａ）の上記状態から蝶形ナッ
ト（９）の締付けをゆるめ、台板（１０）を９０゜回転
してその台板（１０）をレール体（１）と同方向になし
た後、蝶形ナット（９）を締付けて台板（１０）をボル
ト（５）に固定する。 【００１７】そこで、隣接する両側のシート（２４）の
間にシートジョイント（ａ）のレール体（１）を上下方
向になし配置して上記と同様に操作し、接続する両側の
シート（２４）の接続側の所要箇所をレール体（１）の
Ｃ形レール（２），（２）内にスプリング（１７）によ
りそれぞれ嵌着し、そのシートジョイント（ａ）の台板
（１０）の円弧状板（１１）を立地パイプ（２８）に当
接して台板（１０）をジョイント固定具（ｂ）により立
地パイプ（２８）に締付け固定すれば、シートジョイン
ト（ａ）により両側のシート（２４）を接続し立地パイ
プ（２８）に固定して仮設建築物の周囲にシート（２
４）を張設することができる。 【００１８】また、仮設建築物の屋根にシート（２４）
を張設する場合も、上記と同様に操作して両側の隣接す
るシート（２４）をシートジョイント（ａ）のレール体
（１）により接続してそのシートジョイント（ａ）の台
板（１０）をジョイント固定具（ｂ）により傾斜パイプ
（３１）に締付け固定すると、シートジョイント（ａ）
により両側のシート（２４）を接続し傾斜パイプ（３
１）に固定して仮設建築物の屋根にシート（２４）を張
設することができる。 【００１９】一方、上記の仮設建築物の周囲のシート
（２４）を取外すときは、上記と反対に、ジョイント固
定具（ｂ）の把手（２２）を図４に示す状態からピン
（２３）を軸として図４の下方へ回転操作すれば、ジョ
イント固定具（ｂ）の両側腕（１８），（１９）の基部
が開いて該ジョイント固定具（ｂ）による締付けが解除
される。 【００２０】従って、その後、ジョイント固定具（ｂ）
の両側腕（１８），（１９）の掛け片（２０）をシート
ジョイント（ａ）の台板（１０）の両側止め片（１３）
よりそれぞれ外すと、ジョイント固定具（ｂ）及びシー
トジョイント（ａ）を立地パイプ（２８）より取外すこ
とができる。 【００２１】次いで、Ｃ形レール（２），（２）におい
てそれぞれ、スプリング（１７）の一端部をシート（２
４）のＣ形レール（２）内への曲げ込み部内より引出し
て該スプリング（１７）を上下又は左右操作しながら順
次引出してゆけば、スプリング（１７）はＣ形レール
（２）内より脱離してＣ形レール（２）へのシート（２
４）の固定は解かれる。 【００２２】その後、シート（２４）を引張ってＣ形レ
ール（２）内より引出すと、接続していたシート（２
４），（２４）及びシートジョイント（ａ）は分離す
る。 【００２３】仮設建築物の屋根のシート（２４）を取外
すときも、上記と同様に操作すれば、ジョイント固定具
（ｂ），シートジョイント（ａ）及び接続していたシー
ト（２４），（２４）を傾斜パイプ（３１）より取外し
て分離することができる。 【００２４】なお、上記係止棒体（２６）付きシート体
（ｃ）に代えて、汎用の防寒シート，シート等も上記と
同様に張設することができる。 【００２５】上記ジョイント固定具（ｂ）に代えて、他
の構成のジョイント固定具を使用してもよい。 【００２６】 【発明の効果】本発明の仮設建築用シートの取付具は、
下記のような利点がある。 【００２７】（１） 接続するシートの接続側の所要箇
所をシートジョイントの一対のＣ形レール内にそれぞれ
曲げ込み、その曲げ込み部内にジグザグ状のスプリング
を着脱可能に嵌着して両シートをシートジョイントによ
り接続する。従って、 【００２８】（イ） シートの使用場所に応じて任意に
両シートの中間の所要箇所をシートジョイントの一対の
Ｃ形レールにそれぞれ嵌着し、仮設建築物のどの場所に
おいても常にシートを適確に張設してシートの張り仕舞
いを綺麗になすことができる。 【００２９】（ロ） シートジョイントのＣ形レールへ
のシートの着脱操作が容易である。 【００３０】（ハ） シートはシートジョイントのＣ形
レール内に屈曲し嵌着してシートジョイントへのシート
の取付けは堅固である。 【００３１】（ニ） ジグザク状のスプリングを使用す
るから、スプリングの着脱操作は容易で作業上至便であ
る。 【００３２】（ホ） スプリングによってシートをシー
トジョイントのＣ形レール内に弾圧支持するから、その
Ｃ形レールへのシートの取付けは確実で、風の力等によ
ってシートがシートジョイントから外れることは無い。 【００３３】（ヘ） シートの引張荷重は、シートのス
プリングにより弾圧する全長に分散して掛るから、シー
トの部分的引張力は小さくて強風にも丈夫である。 【００３４】（２） シートジョイントの台板を仮設建
築物の骨組みパイプに当接してジョイント固定具により
着脱可能に固定する。従って、 【００３５】（イ） 骨組みパイプへのシートジョイン
トの固定は、確実堅固である。 【００３６】（ロ） シートジョイントを骨組みパイプ
の任意箇所に取付けて常にシートを良好に張設保持する
ことができる。 【００３７】（３） シートジョイントによるシートの
接続、及びそのシートジョイントの骨組みパイプへの固
定に熟練を要することなく、素人でも容易に作業でき
る。 【００３８】（４） シートジョイントのＣ形レールへ
のシートの固定をジグザグ状のスプリングにより行うか
ら、Ｃ形レールへのシートの止め方にばらつきが無い。 【００３９】（５） 仮設建築物の内方より操作できて
作業上便利である。 【００４０】（６） シートジョイント及びジョイント
固定具は、反復使用し得て経済的である。 【００４１】（７） 簡単に構成して容易安価に製作で
きる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の一実施態様の仮設建築用シートの取付
具を使用した仮設建築物の一部の側断面図である。 【図２】同上要部の拡大正面図である。 【図３】同上側断面図である。 【図４】同上平断面図で、一部を切欠して示す。 【図５】同上一部の斜視図である。 【図６】そのシート止め部の分解斜視図である。 【図７】同上シートジョイントのレール体の骨組みパイ
プへの取付部の分解斜視図である。 【符号の説明】 ａ シートジョイント ｂ ジョイント固定具 ｃ シート体 ｄ 周囲骨組み ｅ 屋根骨組み １ レール体 ２ Ｃ形レール ３ 連結片 ４ 突縁 ５ ボルト ６ 四角形頭 ７ 座金 ８ ナット ９ 蝶形ナット １０ 台板 １１ 円弧状板 １２ コ字形膨出部 １３ 止め片 １４ 四角形穴 １５ 丸形ナット １６ 四角形突片 １７ スプリング １８ 一側腕 １９ 他側腕 ２０ 掛け片 ２１ 腕金 ２２ 把手 ２３ ピン ２４ シート ２５ 丸棒又はロープ ２６ 係止棒体 ２７ 梯子型建枠 ２８ 立地パイプ ２９ 梁 ３０ 屋根枠 ３１ 傾斜パイプ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 一対のＣ形レールを並列固定して成るレ
   ール体のＣ形レール間の内側の適当箇所には仮設建築物
   の骨組みパイプに当接する台板を設けた長尺のシートジ
   ョイントと、上記Ｃ形レール内へのシートの曲げ込み部
   内に着脱可能に嵌着してそのシートの曲げ込み部をＣ形
   レール内に弾圧支持するジグザグ状のスプリングと、上
   記シートジョイントの台板を上記仮設建築物の骨組みパ
   イプに着脱可能に締付け固定するジョイント固定具とよ
   り成ることを特徴とする仮設建築用シートの取付具。