JP3968861B2 - 屋根リフォーム工法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、古くなった折板屋根の上にさらに新しく折板を葺くための屋根リフォーム工法に関する。詳しくは、旧屋根の段頂に旧折板が加締められてなる連結起立部を有する場合における屋根リフォーム工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
折板屋根が錆付いてきたときには、それを剥がして下の梁や桁等の基材を露出させ、その基材の上に新たに折板の葺き替えがなされることがあるが、これでは、作業と廃棄物の処分に多大な労力と費用が掛かることから、折板屋根をそのままにして、その上に新しく折板を葺くことによって、屋根のリフォームがなされることがある。
【0003】
新築として最初に折板を葺く仕方としては種々の構造があるが、普通には、折板に合わせてジグザグ形状に屈折されたタイトフレームが下地として基材に溶接され、その上に折板を載せ、タイトフレームの上に折板をボルトにより締める工法か、或いは、タイトフレームの頂部に掛止金具を立設し、それに折板の両端の連結片を加締める工法が採られる。
【0004】
そして、後者の如く、掛止金具を用いて折板が葺かれているときには、リフォームとして同じように新掛止金具を取り付けて新たに折板を旧屋根に葺く場合があり、その時には、新掛止金具の取付け、および新折板の支持のために従来特殊な金物が使用されていたが、部品点数、殊にボルトの点数が多いばかりか、構造が非常に複雑で高価となり、しかも、その取付けが極めて面倒であるために作業能率が悪かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、構造が簡単であり、且つ、強力に新折板を葺くことができ、その作業性が良好となる屋根リフォーム工法を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は、チャンネル形の旧折板が加締めにより波段状に葺かれてなる段頂に、加締めによる旧連結起立部を有し、それを利用して新掛止金具が取り付けられるリフォーム屋根において、前記段頂に座して旧連結起立部を挟むとともにそれよりも上に背伸びする左右一対の締板からなる葺付用金物を使用し、その葺付用金物は、両方または一方の締板の上端に間隔を保持する突出部を備え、また、一方の締板には下端部に旧連結起立部の加締突部に引っ掛かる掛止部を屈折して設けてあって、一側の締板の外側に新掛止金具を添え旧連結起立部よりも上において、両方の締板および新掛止金具に締ボルトを貫通させて、ナットにより締め付けることを特徴とする屋根リフォーム工法を提供するものである。
【0007】
上記の構成によれば、新折板を葺くには、旧屋根をそのままに存続させておくもので、その段頂に有する旧連結起立部には上端に一側に出る加締突部を有するので、葺付用金物をそれに取り付けるときに、一方の締板の掛止部を加締突部に引っ掛けた状態でボルト締めする。そのため、強固な取り付け状態が得られ、しかも、その締付けにより同時に新掛止金具を強固に固定できる。そして、この掛止状態が得られるために、旧連結起立部にボルトの通孔を穿設する必要がなくなった。
【0008】
加えて、両締板に被着するカバー付きであって、どちらか片方の側面には締ボルトの通しを設け、その一面の外側に新掛止金具を当ててボルト締めすると、カバーの介在により旧折板と新折板の熱伝達を遮蔽することができる。
【0009】
さらに、断熱材を新折板と旧折板との間に充填すると、断熱性および防音性の高い屋根構造となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明は、後記実施例により限定されるものではなく、例えば、後記実施例では、両方の締板4,5を独立の片としたが、新掛止金具7をほゞ垂直に保持できる限り、上端で開閉可能に連結した一体物として構成できる。
【0011】
カバー6は、金属よりも熱伝導率の小さい断熱性能の高いプラスチック素材もしくは無機素材で形成されることが望ましく、また、締板4,5と別体としたが、接着または成形の手段により一体化して構成しても良い。
【0012】
断熱材8は、これも特に素材を限定するものではないが、例えば、プラスチック系断熱材及び無機繊維系断熱材が使用される。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の屋根リフォーム工法によれば、部品点数が少なく、構造も簡単であるために、安価に提供することができるばかりでなく、使用が至って簡単であって、しかも、旧連結起立部にボルトの通孔を設ける必要がないために、リフォームの作業性が良くなり、しかも、新折板を堅牢に葺くことができるという優れた効果がある。
【0014】
カバー付きであると(請求項2)、断熱性が良好となり、また、旧折板と新折板との間に断熱材を介在させたりすると(請求項3)、断熱性ばかりか雨音等の遮音性が良好となる。
【0015】
【実施例】
次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1ないし図3は、一実施例を示したもので、旧折板1の上に新折板2を葺くために、その段頂には、この発明の葺付用金物Pにより新掛止金具7が固定され、それに新折板2,2が加締められる。また、旧折板1と新折板2との間に発泡プラスチック系断熱材8が充填される。
【0017】
旧折板1および新折板2の形状は、上端に幅広くなるチャンネル形であって、両側上端には隣接する折板と突き合う頂部鍔1a,1a,2a,2aを有し、さらに、頂部鍔1a,1a,2a,2aに連結片1b,2bが連設される。葺き方については、梁等の横架鉄骨9の上に、タイトフレーム11を溶接し、それに旧掛止金具13をボルト締めして取り付け、掛止金具13の上端部に旧折板1の上端部が丸めて加締められ、その箇所に上端が屈折した旧連結起立部10を有する。
【0018】
葺付用金物Pは、この旧連結起立部10を挟んで起立する左右一対の締板4,5と、プラスチックにより成形されるカバー6と、締ボルト12およびナット14からなるもので、そのボルト締めが旧連結起立部10よりも上においてなされているために、それに締ボルト12の通孔を開ける必要がないことに一つの特徴を有している。また、カバー6により金属音の伝導を新折板2と旧折板1との間で断つようになされる。
【0019】
両締板4,5は、旧連結起立部10の両側に安定するように、旧折板1の頂部鍔1a,1aの上に載る座部片15,16と、旧連結起立部10の上方で重なる突出部17,18とを有する。しかし、旧連結起立部10には、上端の加締突部19が一側に突出しているので、一方の締板5については、座部片16の付け根箇所に括れ状の屈折形状において加締突部19に掛かる掛止部20が設けられている。
【0020】
また、両締板4,5には、旧連結起立部10よりも上において締ボルト12の通孔22,23が設けられ、それらが四角い角形に形成される。そして、締ボルト12には、ナット14の締付け要領のために、頭部12aの近くの頚部12bがその角形の通孔23に回転不能に嵌まる角形に形成される。
【0021】
カバー6は、両方の締板4,5に被さる逆U字形であって、一側上端の角にヒンジ部25を設け、被着しやすく開き得るようになっている(図1矢印参照)。また、閉じた状態の逆U字形に保持されるように、外周に板ばね27を沿わせ、外れないようにその両端を差し付けてある。
【0022】
さらに、締ボルト12との関係では、一側壁にはナット通し29が切欠き状に設けられ、他側壁には、頭部12aの収納室31が外への出っ張りにより形成されている。
【0023】
新掛止金具7は、その金属板としての形状が下端部を下へ行くにつれて幅狭くなっており、その金属板を曲げることによって、上端に反転屈曲するフック部34が、下端に直角に屈折する座片35が形成される。また、中腹部に締ボルト12の通孔37が設けてある。
【0024】
葺付用金物Pは、予め全部品を組み合わせた状態にしておくと都合が良い。つまり、左右締板4,5に締ボルト12を通し、カバー6を被せ、ナット14を締ボルト12の先端に(図3の二点鎖線の位置に)しておけば、現場において、そのまま旧連結起立部10に被着できる。そして、被着後に、一旦ナット14を外して新掛止金具7を添え、その通孔37を締ボルト12に通してから再度ナット14をねじ込んで締め付けると、要領良く着設して使用できる。
【0025】
ナット14の締付けにより、左右締板4,5が締め付けられると、上端の一方の突出部17が他方の締板5に支えるために、締板4,5が起立状態を保持しながら、旧連結起立部10を挟み、その加締突部19に掛止部20が強力に引っ掛かり、同時に、新掛止金具7がカバー6の側面に圧接して締め付けられ、葺付用金物Pを介して旧連結起立部10に完全に固定される。
【0026】
新折板2を葺くには、このように、新掛止金具7を取り付け、断熱材8を納めてから、隣接する左右両方の新折板2,2の連結片2b,2bを順次新掛止金具7のフック部33に掛けて加締める。そうすると同じように新連結起立部20が生じる。
【0027】
断熱材8は、旧折板1と新折板2に挟まれるチャンネル形であって、両側上端に旧折板1の頂部鍔1a,1aに掛かる鍔部8a,8aを有するが、葺付用金物Pの装着箇所においては、その取付けに支障がないように、その箇所に切欠部43,43が設けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の屋根リフォーム工法を使用要領において示す分解斜視図である。
【図2】同使用状態を示すリフォーム屋根の断面図である。
【図3】同図要部の拡大した葺付用金物の中央における断面図である。
【符号の説明】
P 屋根リフォーム工法
1 旧折板
2 新折板
4,5 締板
6 カバー
7 新掛止金具
8 断熱材
10 旧連結起立部
12 締ボルト
14 ナット
17,18 突出部
19 加締突部
20 掛止部
22,23 通孔
29 ボルトの通し
Claims (3)
- チャンネル形の旧折板が加締めにより波段状に葺かれてなる段頂に、加締めによる旧連結起立部を有し、それを利用して新掛止金具が取り付けられるリフォーム屋根において、前記段頂に座して旧連結起立部を挟むとともにそれよりも上に背伸びする左右一対の締板からなる葺付用金物を使用し、その葺付用金物は、両方または一方の締板の上端に間隔を保持する突出部を備え、また、一方の締板には下端部に旧連結起立部の加締突部に引っ掛かる掛止部を屈折して設けてあって、一側の締板の外側に新掛止金具を添え旧連結起立部よりも上において、両方の締板および新掛止金具に締ボルトを貫通させて、ナットにより締め付けることを特徴とする屋根リフォーム工法。
- 両締板に被着するカバー付きであって、どちらか片方の側面には締ボルトの通しを設け、その一面の外側に新掛止金具を当ててボルト締めすることを特徴とする請求項1記載の屋根リフォーム工法。
- 断熱材を新折板と旧折板との間に充填することを特徴とする請求項1または2記載の屋根リフォーム工法。
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