JP6376780B2 - 光学検査装置及び光学検査システム - Google Patents

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Description

本発明は、走査光学装置の光学系を検査するための光学検査装置及び光学検査システムに関する。
従来、デジタル複写機やレーザプリンタ等に使用される走査光学装置において、光学系に入り込んだゴミや光学素子の汚れ等(以下、単にゴミ等という)の有無を検査する各種の方法が開発されている。その方法の1つとして、走査光学装置から出射されたレーザ光を、像面に設けられたスリット板に集光させ、光走査方向に対してスリット開口長手方向を垂直方向に配した検査方法が知られている(特許文献1参照)。この検査方法では、スリットを通過するビームスポットの光量の変化からビームスポットの状態を測定し、その状態から走査光学装置の光学系のゴミ等の有無を検査するようになっている。
また、この検査方法では、スリット及び検出センサを1つずつ有する受光ユニットを走査方向に移動させ、該受光ユニットを像面の検査の必要な部位に位置させ、当該位置でレーザ光を受光して検査する。そして、上記受光ユニットを像面の全域に亘る多数の検査位置に順番に移動させ、各検査位置でレーザ光を受光して検査を行うことにより、像面の全域について検査するようになっている。
特開2003−240675号公報
しかしながら、特許文献1に記載された走査光学装置の検査方法では、受光ユニットを走査範囲の全域に亘る多数の検査位置に順番に移動させる必要があるため、検査のために長時間を要するという問題があった。
本発明は、走査光学装置の光学系を検査する際の検査時間を短縮できる光学検査装置及び光学検査システムを提供することを目的とする。
本発明の光学検査装置は、走査光学装置から出射される走査光の光量を計測することにより、前記走査光学装置の光学系を検査する光学検査装置において、前記走査光の一部を通過させる複数のスリットを有するスリット板と、前記スリットを通過した前記走査光を拡散させる拡散部材と、前記拡散部材により拡散された前記走査光を導光する導光部材と、前記導光部材により導光された前記走査光の光量を計測する光学センサと、前記光学センサによる計測結果に基づいて予め設定された基準値と比較して前記光学系の状態を検査する検査部と、を備え、前記複数のスリットは、前記走査光学装置から出射される前記走査光の走査範囲における検査後の走査で使用される部分である走査有効部を包含した範囲で、前記スリット板における前記走査光が走査される方向に対して間隔をあけて配置され、前記スリットの配置されるピッチをP、前記スリットの走査方向の開口幅をW、前記スリット板における前記走査光のスポット径をDとして、
P>Dの場合、0.3<W/D<0.7
P≦Dの場合、0.3<W/P<0.7
の関係を満たすことを特徴とする。
また、本発明の光学検査装置は、走査光学装置から出射される走査光の光量を計測することにより、前記走査光学装置の光学系を検査する光学検査装置において、前記走査光の一部を通過させる複数のスリットを有するスリット板と、前記スリット板を通過した前記走査光を拡散させる拡散部材と、前記拡散部材により拡散された前記走査光が側部に設けられた入射面から入射され、前記入射面から入射された前記走査光を導光する導光部材と、前記導光部材により導光された前記走査光の光量を計測する光学センサと、前記光学センサによる計測結果に基づいて予め設定された基準値と比較して前記光学系の状態を検査する検査部と、を備え、前記複数のスリットは、前記走査光学装置から出射される前記走査光の走査範囲における検査後の走査で使用される部分である走査有効部を包含した範囲で、前記スリット板における前記走査光が走査される方向に対して間隔をあけて配置され、前記導光部材において前記入射面に対向した反対側の面に、拡散特性を有する拡散部を備えることを特徴とする。
また、本発明の光学検査システムは、光源と、前記光源からの出射光をスリット板に向けて走査光として偏向反射する回転多面鏡と、を有する走査光学装置と、上記光学検査装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の走査光学装置の製造方法は、走査光を出射する走査光学装置の製造方法において、上記光学検査装置と検査対象としての走査光学装置とを準備する準備工程と、前記光学検査装置にて前記走査光学装置を検査する検査工程と、前記検査の結果に基づいて前記走査光学装置を調整する調整工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、スリット板に複数のスリットが、走査有効部を包含した範囲で、走査光が走査される方向に対して間隔をあけて配置されているので、スポット光の一度の走査により、スリットが形成された複数の箇所で受光することができる。そのため、単数のスリットを有する受光ユニットを走査光の走査ごとに移動させて受光する場合に比べて、検査に必要な時間を短縮することができる。
また、本発明によれば、スリット板と導光部材との間に拡散部材を備えているので、複数のスリットのうち一部のスリットへの入射光がスリット板に対して斜めに入射する場合でも、拡散部材により斜めの入射光を拡散させて導光部材に入射させることができる。これにより、スリット板に斜めに入射した入射光が導光部材の表面で反射されて導光部材に入り込めなくなる光量を減らし、光学センサにより受光される光量を増加することができ、検査精度を向上できる。
本発明の第1の実施形態に係る光学検査装置の概略構成を示し、(a)は光学検査装置の平面図、(b)は走査範囲の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学検査装置の受光部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学検査装置の受光部であり、(a)は平面図、(b)は横断面図である。 スリットのピッチPがスポット径Dより大きい時にスリット幅Wを異ならせた場合のスポット光量、通過光量、差分を示すグラフであり、(a)はW/D=0.1、(b)はW/D=0.5、(c)はW/D=0.9の場合である。 本発明の第1の実施形態に係る光学検査装置の受光部において、スリットのピッチPがスポット径Dより大きい場合のスリット幅比W/Dと感度との関係を示すグラフである。 スリットのピッチPがスポット径Dと同等である時にスリット幅Wを異ならせた場合のスポット光量、通過光量、差分を示すグラフであり、(a)はW/D=0.1、(b)はW/D=0.5、(c)はW/D=0.9の場合である。 スリット幅比W/Dと感度との関係を示すグラフであり、(a)はピッチPがスポット径Dと同等の場合、(b)はピッチPがスポット径Dの1/2の場合である。 第1の実施形態に係る光学検査装置の受光部の変形例であり、(a)は導光部材が曲折、(b)は導光部材が略台形状、(c)は導光部材がバンドルファイバ、(d)はスリット板と拡散部材との間にバンドルファイバが介在されるものである。 本発明の第2の実施形態に係る光学検査システムの概略構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学検査装置を用いた走査光学装置の製造方法を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1(a)に示すように、本実施形態では光学検査装置1は、走査光学装置2の光学系を検査するようになっている。検査対象である走査光学装置2は、レーザ光源(光源)50を備え、該レーザ光源50から出射されたレーザ光(出射光)はレンズ51を透過してビーム径を調整されて回転多面鏡52の反射面52aに集光する。回転多面鏡52は複数の反射面52aを有し、反射面52aを回転させることにより、レーザ光を、その反射角度を変更させながら偏向反射しfθレンズ53に入射させるようになっている。fθレンズ53を透過したレーザ光は像面において、集光(結像)してビームスポットSを形成すると共に像面上を移動して走査するようになっている。なお、ここでのビームスポットSが移動する方向を走査方向とする。
ここで、図1(b)に示すように、走査光学装置2から出射されるレーザ光が走査される走査範囲54には、有効部(走査有効部)54aと非有効部54bとが存在する。走査範囲54の有効部54aとは、例えば、この走査光学装置2を用いたレーザビームプリンタがあったとき、印刷対象用紙に画像形成する領域の幅を走査する領域(部分、範囲)を意味する。即ち、有効部54aは、光学検査装置1を利用した検査後に、例えば実際の製品等に搭載されてから、画像形成等のための走査で使用される部分を意味する。
また、走査範囲54の非有効部54bとは、走査範囲54のうちの有効部54a以外の領域を意味する。なお、非有効部54bは有効部54a以外の領域であるが、例えば、画像を書き込むための開始信号を生成するためのセンサを非有効部54bに配置して、走査時に当該センサにレーザ光を入射させることがある。この場合、非有効部54bの一部が有効部になる。また、本実施形態では、走査範囲54が有効部54a及び非有効部54bの両方を備えた場合について説明しているが、これには限られず、例えば、走査範囲54が有効部54aのみを備えるようにしてもよい。
光学検査装置1は、走査光学装置2から出射された走査光を受光して電気信号に変換する受光部10と、該電気信号をAD変換するAD変換部20と、AD変換された信号に基づき走査光学装置2の光学系の状態を検査する検査部30と、を備えている。また、この光学検査装置1は、走査光の走査のタイミングを検出するためのトリガ用受光部40と、を備えている。以下、本実施形態では、光学検査装置1の走査光学装置2に対向する側(図1中、左側)を前側、光学検査装置1の走査光学装置2とは反対側(図1中、右側)を後側とする。
走査光学装置2から出射されたレーザ光は、受光部10に設けられた後述するスリット板11の表面を像面として集光しスリット板11の表面上を走査され、その一部はスリット板11に形成されたスリット11sを通過するようになっている。そして、受光部10に設けられた光学センサ15が、スリット11sを通過した走査光の光量を計測し、AD変換部20に出力するようになっている。
一方、受光部10の走査方向上流側にはトリガ用受光部40が配置され、回転多面鏡52が回転する度に1つの走査に対して1つの電気信号(トリガパルス)を発信し、AD変換部20に送信するようになっている。AD変換部20は、トリガ用受光部40から発信されるトリガパルスを計時のタイミングの基準にして、走査光学装置2からのレーザ光の走査ごとに、受光部10で得られる電気信号をAD変換して検査部30に時系列に沿って逐次出力するようになっている。
検査部30は、例えばコンピュータにより構成され、受光部10から得られる計測結果である電気信号に基づき、スリット11sの通過光量を算出するようになっている。検査部30を構成するコンピュータは、例えばCPUと、受光部10からの電気信号に基づきスリット11sの通過光量を算出するためのプログラムを記憶するROMと、各種データを一時的に記憶するRAMと、入出力インターフェース回路とを備えている。
検査部30は、複数の光学センサ15からAD変換部20を経て得られた信号を加算して、その時点でのスリット11sを通過した光量の最大値を算出するようになっている。そして、検査部30は、後述するように、この通過光量の最大値の変化を用いて、走査光学装置2の光学系にゴミ等が有るか否かの判定を行うようになっている。
以下、本実施形態の特徴部分である受光部10について詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、受光部10は、光学検査装置1に固定され、走査光を通過させる複数のスリット11sを有するスリット板11を備えている。スリット板11は、走査方向を長手方向とする長方形状の金属板から成り、スリット11sはスリット板11に形成された走査方向と直交する方向を長手方向にして走査方向に対して間隔をあけて複数配置された透孔から成る。本実施形態では、スリット板11の走査方向の長さは走査範囲54を含めたものであり、スリット11sはスリット板11内に形成され、少なくともビームスポットSの有効部54aを包含するように形成されたものとなっている。つまり、複数のスリット11sは、走査光学装置2から出射される走査光の走査範囲54における有効部54aを包含した範囲で、スリット板11における走査光が走査される方向に対して間隔をあけて配置されることになる。なお、スリット11sの配置のピッチP及びスリット11sの開口幅(スリット幅)Wについては、後述する。
ここでは、スリット板11として金属板を用いると共にスリット板11に形成した透孔をスリット11sとしているが、これには限られない。例えば、後述する拡散部材12の入射面を塗料等によりマスクして、その一部にスリットをパターンニングにより形成してもよい。
スリット11sを通過した走査光は、スリット板11の背後に接して設けられた拡散部材12に入射され、拡散部材12を透過しながら拡散される。拡散部材12はスリット板11とほぼ同形状の板状で、ここではオパールガラス製としている。
拡散部材12により拡散された走査光は、拡散部材12の背後に設けられた導光部材13に入射され、導光部材13において端面13cに導光される。本実施形態では、導光部材13は無色透明の光透過部材であるアクリル棒から成り、長手方向を走査方向に一致させて拡散部材12の後方に配置されている。導光部材13の前側面には平面状の入射面13aが形成され、該入射面13aに拡散部材12が接触して設けられている。これにより、拡散部材12で拡散されて透過された走査光は、導光部材13に入射面13aから入射されるようになる。
導光部材13の後側面、即ち入射面13aに対向する反対側の面には平面状の反射面13bが形成されており、該反射面13bに拡散膜14が設けられている。反射面13bは粗面化されており、該反射面13bに白色の反射材料が塗布されることにより拡散膜14が形成されている。ここでは、導光部材13の反射面13bを粗面化して反射材料を塗布することで拡散特性を有する拡散部である拡散膜14を形成しているが、これに限らず、例えば反射面13bを平面化して反射材料を塗布したり、あるいは拡散反射部材を接触させて拡散特性を有する拡散部を設けるようにしてもよい。
導光部材13の入射面13aから入射された走査光は、拡散部材12及び拡散膜14により拡散及び全反射をしながら、導光部材13の端面13cに到達する。
導光部材13の両端面13cには、導光部材13により導光された走査光の光量を計測する光学センサ15が設けられている。光学センサ15としては、例えばフォトダイオードや光電子増倍管等のフォトセンサ、及び既知あるいは新規の適宜なセンサを利用することができる。2つの光学センサ15により得られた電気信号は、上記AD変換部20を経て検査部30に入力され、該検査部30において加算され、スリット11sを通過した光量が算出される。
次に、スリット11sの配置のピッチP及びスリット幅Wの設定について説明する。
まず、走査光学装置2の光学系にゴミ等があると、反射や屈折に異常が発生し、ビームスポットSの形状が変形する。その結果、ビームトータルエネルギの変動は無くスポット光全体での光量は変わらなくても、スポット径Dが変化することでスリット11sを通過する光の通過光量あるいは通過光量の最大値は変化する。スリット11sを通過する光の通過光量あるいは通過光量の最大値の変化を検査するには、光量変化に対する分解能及び感度を適宜設定する必要があり、そのためにピッチP及びスリット幅Wを適宜設定することが望まれる。
ここでの分解能とは、走査方向における検査可能な位置間隔に対応する指標であり、この分解能が高ければゴミ等の位置をより高精度に検出できるようになる。また、ここでの感度とは、ゴミ等で発生するビームスポットSの変化(スポット径、中心部の最大光量)に対応する指標であり、この感度が高ければスポット径Dの変化に敏感であり、より小さいゴミ等を検出できるようになる。
分解能については、スリット11sの配置のピッチPが小さい程、走査方向の分解能が高くなる。スリット11sを通過する光量変化の検査を行いゴミ等の位置を特定するためには、走査方向の分解能が高い方が好ましい。しかしながら、分解能が必要以上に高すぎるとスリット板11の作成や検査処理が煩雑になってしまうので、要求される分解能に合わせて適切なピッチPを設定する。例えば、走査光学装置2の光学系における25μm程度のゴミを検出するためにビームスポットSのスポット径Dを0.1mm程度にするような場合、ピッチPをスポット径Dと同等の0.1mmにすることが好ましい。
本実施形態では、スリット11sは、スリット板11における走査光が走査される方向に対して間隔をあけて、スポット径Dと同等のピッチ(所定の検査単位)Pごとに配置するようにしている。これにより、そのスポット径Dで検出可能なゴミ等の大きさに合わせた分解能を得ることができる。
次に感度の設定について説明する。図4に、スリット11sのピッチPをスポット径Dより大きくして、スリット幅比W/Dを0.1,0.5,0.9の3種類に変更した場合のビームスポットSの位置と光量や差分等との関係を示す。この場合、スポット光は、1本のスリット11sのみを通過するか、あるいはスリット11s同士の間を照射してスリット11sを通過しない。
図4のスポット光量のグラフにおいて、ゴミ等が無い時(以下、正常時ともいう)のビームスポットSの光量を実線で示し、ゴミ等がある時(以下、異常時ともいう)のビームスポットSの光量を破線で示す。ここでは、ビームスポットSのビームプロファイルはガウス分布としており、異常時は、正常時に比べて、例えばビームスポットSの光量は同じでありながらスポット径Dが小さくなる場合がある。そのためスポット中央部の最大光量は大きくなる。異常時のスポット光量のグラフでは、スリット11sを通過する光量をハッチングで示している。
図4に示す例では、ビームスポットSの中心部では、異常時は正常時に比べて光量が大きくなるのに対し、ビームスポットSの周辺部では、異常時は正常時に比べて光量が小さくなる。
また、図4の通過光量のグラフにおいて、正常時の通過光の光量を実線で示し、異常時の通過光の光量を破線で示す。更に、図4の通過光量の差分のグラフにおいて、上記通過光量のグラフでの正常時の通過光量と異常時の通過光量との差分を示す。
図4(b)に示すように、W/D=0.5の場合は、ビームスポットSがスリット11sの中央に位置すると、通過光の殆どの部位で異常時の光量が正常時の光量より大きくなり、異常時と正常時との光量の差が開き、差分が正方向に大きくなる。また、W/D=0.5の場合は、ビームスポットSがスリット11sの中央から離れるにつれ、通過光の殆どの部位で異常時の光量が正常時の光量より小さくなり、異常時と正常時との光量の差が開き、差分が負方向に大きくなる。これらにより、W/D=0.5程度の場合は、ビームスポットSがスリット11sに対して走査されることで、異常時と正常時との光量の差分の最大値と最小値との差(振幅)が大きくなるので、スポット変化に対する差分の変化が大きく、高感度になる。
また、図4(a)に示すように、W/D=0.1の場合は、ビームスポットSがスリット11sの中央に位置すると、通過光の殆どの部位で異常時の光量が正常時の光量より大きくなる。しかし、W/D=0.5の場合に比べると、スリット11sが狭く通過光量が小さいので、異常時と正常時との光量の差分は小さくなる。また、W/D=0.1の場合は、ビームスポットSがスリット11sの中央から離れるにつれ、通過光の殆どの部位で異常時の光量が正常時の光量より小さくなる。しかし、W/D=0.5の場合に比べると、通過光量が小さいので異常時と正常時との光量の差分は小さくなる。これらにより、W/D=0.1程度の場合は、ビームスポットSがスリット11sに対して走査されることで、異常時と正常時との光量の差分の最大値と最小値との差(振幅)が小さくなるので、スポット変化に対する差分の変化が小さく、低感度になる。
また、図4(c)に示すように、W/D=0.9の場合は、ビームスポットSがスリット11sの中央に位置すると、ビームスポットSの中央部では異常時の光量が正常時の光量より大きくなる。しかし、ビームスポットSの周辺部では異常時の光量が正常時の光量より小さくなるので、相殺して異常時と正常時との光量の差分は小さくなる。また、W/D=0.9の場合は、ビームスポットSがスリット11sの中央から離れるにつれ、ビームスポットSの周辺部では異常時の光量が正常時の光量より小さくなる。しかし、ビームスポットSの中央部では異常時の光量が正常時の光量より大きくなるので、相殺して異常時と正常時との光量の差分は小さくなる。これらにより、W/D=0.9程度の場合は、ビームスポットSがスリット11sに対して走査されることで、異常時と正常時との光量の差分の最大値と最小値との差(振幅)が小さくなるので、スポット変化に対する差分の変化が小さく、低感度になる。
上述したスリット11sのピッチPがスポット径Dより大きい場合のスリット幅比W/Dと感度との関係を、図5に示す。ここでの感度は、スポット径Dが10%変化した場合の通過光量の最大差分と最小差分との差(振幅)としている。図5に示すように、スリット幅比W/Dが0から上がるにつれて感度が上昇し、またスリット幅比W/Dが1.2から下がるにつれて感度が上昇する。
図5に示すように、P>Dの場合、
0.3<W/D<0.7
(P:スリットのピッチ、W:スリット幅、D:スポット径)
の範囲において、感度が顕著に高くなり、特に、
W/D=0.5
の時に、感度が最大になる。
次に、図6に、スリット11sのピッチPとスポット径Dとを同じくして、スリット幅WをW/D=0.1,0.5,0.9の3種類に変更した場合のスポットの位置と光量や差分等との関係を示す。各グラフにおいて表示される内容は、図4と同様であるので詳細な説明は省略する。この場合、スポット光は、1本のスリット11sのみを通過するか、あるいは2本のスリット11sを同時に通過するようになる。
図6(b)に示すように、W/D=0.5の場合は、ビームスポットSがスリット11sの中央に位置すると(図中左側)、通過光の殆どの部位で異常時の光量が正常時の光量より大きくなり、異常時と正常時との光量の差が開き、差分が正方向に大きくなる。また、W/D=0.5の場合は、ビームスポットSがスリット11s同士の間の中央に位置すると(図中右側)、通過光の殆どの部位で異常時の光量が正常時の光量より小さくなり、異常時と正常時との光量の差が開き、差分が負方向に大きくなる。これらにより、W/D=0.5程度の場合は、ビームスポットSがスリット11sに対して走査されることで、異常時と正常時との光量の差分の最大値と最小値との差(振幅)が大きくなるので、スポット変化に対する差分の変化が大きく、高感度になる。
また、図6(a)に示すように、W/D=0.1の場合は、ビームスポットSがスリット11sの中央に位置すると(図中左側)、通過光の殆どの部位で異常時の光量が正常時の光量より大きくなる。しかし、W/D=0.5の場合に比べると、スリット11sが狭く通過光量が小さいので、異常時と正常時との光量の差分は小さくなる。また、W/D=0.1の場合は、ビームスポットSがスリット11s同士の間の中央に位置すると(図中右側)、通過光の殆どの部位で異常時の光量が正常時の光量より小さくなる。しかし、W/D=0.5の場合に比べると、通過光量が小さいので異常時と正常時との光量の差分は小さくなる。これらにより、W/D=0.1程度の場合は、ビームスポットSがスリット11sに対して走査されることで、異常時と正常時との光量の差分の最大値と最小値との差(振幅)が小さくなるので、スポット変化に対する差分の変化が小さく、低感度になる。
また、図6(c)に示すように、W/D=0.9の場合は、ビームスポットSがスリット11sの中央に位置すると(図中左側)、ビームスポットSの中央部では異常時の光量が正常時の光量より大きくなる。しかし、ビームスポットSの周辺部では異常時の光量が正常時の光量より小さくなるので、異常時と正常時との光量の差分は小さくなる。また、W/D=0.9の場合は、ビームスポットSがスリット11s同士の間の中央に位置すると(図中右側)、ビームスポットSの周辺部では異常時の光量が正常時の光量より小さくなる。しかし、ビームスポットSの中央部では異常時の光量が正常時の光量より大きくなるので、異常時と正常時との光量の差分は小さくなる。これらにより、W/D=0.9程度の場合は、ビームスポットがスリット11sに対して走査されることで、異常時と正常時との光量の差分の最大値と最小値との差(振幅)が小さくなるので、スポット変化に対する差分の変化が小さく、低感度になる。
上述したスリット11sのピッチPがスポット径Dと同等の場合のスリット幅比W/Dと感度との関係を、図7(a)に示す。ここでの感度は、通過光量が10%変化した場合の通過光量の最大差分と最小差分との差(振幅)としている。図7(a)に示すように、スリット幅比W/Dが0.5の時が最大感度となり、スリット幅比W/Dが0.5より小さくなるにつれ感度が低下し、またスリット幅比W/Dが0.5より大きくなるにつれ感度が低下する。
次に、スリット11sのピッチPがスポット径Dより小さい場合のスリット幅比W/Dと感度との関係を、図7(b)に示す。このグラフの作成手法は図7(a)と同様としている。ここでは、P=0.5・Dとし、スリット幅比W/Dは0〜0.5とする。図7(b)に示すように、スリット幅比W/Dが0.25の時が最大感度となり、スリット幅比W/Dが0.25より小さくなるにつれ感度が低下し、またスリット幅比W/Dが0.25より大きくなるにつれ感度が低下する。
従って、図7(a)(b)に示すように、P≦Dの場合、
0.3<W/P<0.7
(P:スリットのピッチ、W:スリット幅、D:スポット径)
の範囲において、感度が顕著に高くなり、特に、
W/P=0.5
の時に、感度が最大になる。
このように、図5及び図7に示すように、ピッチP及びスポット径Dと、要求される感度とに基づいて、スリット幅Wを設定するようにする。本実施形態では、P=Dであり、W/P=W/D=0.5としている。但し、これに限られないのは勿論である。
なお、走査光学装置2により形成されるビームスポットSのスポット径Dは、スリット板11の走査方向の全域で均一ではなく走査位置ごとに異なることから、スリット11sのスリット幅Wもそれに合わせて走査位置ごとに異ならせることが好ましい。例えば、スリット板11の端部付近のスポット径Dが中央部付近のスポット径Dよりも大きくなる場合は、スリット板11の端部付近のスリット幅Wを中央部付近のスリット幅Wよりも広くする。あるいは、例えば、スリット板11の端部付近のスポット径Dが中央部付近のスポット径Dよりも小さくなる場合は、スリット板11の端部付近のスリット幅Wを中央部付近のスリット幅Wよりも狭くする。このように、スポット径Dに合わせてスリット幅Wを位置ごとに設定することで、各走査位置でのスポット径Dの変化に対する感度を一定にすることができる。
上述した光学検査装置1により、走査光学装置2の光学系を検査する際の動作について説明する。
走査光学装置2では、レーザ光源50がレーザ光を発し、レーザ光は、レンズ51を透過してビーム径を調整されて回転多面鏡52の反射面52aに集光し偏向反射され、fθレンズ53に入射され、スリット板11上に集光して走査される。
光学検査装置1では、走査光学装置2から出射されたレーザ光がトリガ用受光部40に1回の走査で1回ずつ入射され、トリガ用受光部40により発せられたトリガパルスがAD変換部20を介して検査部30に入力される。トリガパルスからの時間と走査速度により複数スリットのどのスリットを通過した光かを特定でき、これにより走査方向の光学系にゴミ等がある位置を知ることができる。
また、光学検査装置1では、検査対象である走査光学装置2から出射されたレーザ光がスリット板11の表面を像面として集光しスリット板11上を走査され、その一部はスリット11sを通過する。スリット11sを通過した走査光は、スリット板11の背後に接して設けられた拡散部材12に入射され、拡散部材12を透過しながら拡散され、拡散部材12の背後に設けられた導光部材13に入射される。導光部材13に入射された走査光は、拡散部材12及び拡散膜14により拡散及び全反射をしながら、導光部材13の端面13cに導光され、2つの光学センサ15に入力される。
各光学センサ15は入力された光量に応じて電気信号を発生し、AD変換部20を経て検査部30に信号を入力する。検査部30は、各光学センサ15からの信号を加算して、その時点でのスリット11sを通過した光量の最大値を算出し、レーザ光の走査に対応する計時的なデータとして記憶する。検査部30は、スリット11sを通過した光量の最大値を、予め設定した所定の基準値と比較して変化の有無を判定し、その結果に基づいてスポット光のスポット径Dの変化の有無を検査する。スポット径Dに変化があったと判定した場合は、検査対象である走査光学装置2の光学系にゴミ等があるものと判定し、その変化のあったビームスポットSの箇所からゴミ等のある位置を推定する。
次に、光学検査装置1を利用して走査光学装置2を製造する際の手順について、図10に沿って説明する。
走査光学装置2を製造する際には、走査光学装置2の組み立て後、走査光学装置2の光学系が基準を満たしているか否かの検査を行う。そのために、図10に示すように、上述した光学検査装置1と、検査対象としての走査光学装置2とを準備する(ステップS10、準備工程)。そして、光学検査装置1によって、走査光学装置2を検査する(ステップS11、検査工程)。更に、検査の結果に基づいて、走査光学装置2の光学系が基準を満たすように調整する(ステップS12、調整工程)。このように、光学系が基準を満たすように調整するので、高品質な走査光学装置2を製造することができる。
上述したように本実施形態の光学検査装置1によれば、複数のスリット11sが有効部54aを包含した範囲で所定のピッチPごとに配置されているので、スポット光の一度の走査により、スリット11sが形成された複数の箇所で受光することができる。しかも、受光部10は固定して設置されているので、受光部10側の部材を移動させる必要はない。そのため、単数のスリットを有する受光ユニットを走査ごとに移動させて受光する場合に比べて、検査に必要な時間を短縮することができる。
また、本実施形態の光学検査装置1によれば、スリット板11と導光部材13との間に拡散部材12を備えている。そのため、複数のスリット11sのうち一部のスリット11sへの入射光がスリット板11に対して斜めに入射する場合でも、拡散部材12によりその光線を拡散させて導光部材13に入射させることができる。これにより、スリット板11に斜めに入射した光線が導光部材13の表面で反射されて導光部材13に入り込めない光量を減らし、光学センサ15により受光される光量を増加することができる。
また、本実施形態の光学検査装置1によれば、導光部材13の入射面13aに対向する面には拡散膜14が設けられている。このため、導光部材13に入射された走査光は、拡散部材12及び拡散膜14により拡散及び全反射され、導光部材13の端面13cに到達する。これにより、導光部材13に入射された走査光を、効率よく光学センサ15に導光することができるようになり、検査精度を向上することができる。
また、本実施形態の光学検査装置1では、導光部材13の両端部に光学センサ15を設けたが、これに限らず、導光部材13の一端部のみに光学センサ15を設けると共に、他端部には全反射ミラーを設けるようにしてもよい。この場合、光学センサ15の個数を減らすことができるので、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態の光学検査装置1では、導光部材13を棒状としたが、これに限らず、例えば、図8(a)に示すように、導光部材63を緩やかに曲折した形状としてもよい。この場合、受光部60は、スリット61sを有するスリット板61と、その後方に接して設けられる拡散部材62と、後方に曲折した曲折部63aを有する導光部材63と、導光部材63の前後面に形成された拡散膜64と、を備えるようにする。そして、導光部材63の一端部には光学センサ65が設けられると共に、他端部には全反射ミラー66が設けられるようにする。
また、本実施形態の光学検査装置1では、導光部材13を棒状としたが、これに限らず、例えば、図8(b)に示すように、導光部材73を略台形状のプリズムとしてもよい。この場合、受光部70は、スリット71sを有するスリット板71と、その後方に接して設けられる拡散部材72と、拡散部材72に下底面を接して設けられる導光部材73と、導光部材73の斜面に形成された拡散膜74と、を備えるようにする。そして、導光部材73の上底面には光学センサ75が設けられるようにする。
また、本実施形態の光学検査装置1では、導光部材13を単一部材からなるようにしたが、これに限らず、例えば、図8(c)に示すように、導光部材83を光ファイバを束ねたバンドルファイバとしてもよい。この場合、受光部80は、スリット81sを有するスリット板81と、その後方に接して設けられる拡散部材82と、拡散部材82に一端部を接して設けられる導光部材83と、導光部材83の他端部に設けられる光学センサ85とを備えるようにする。
また、本実施形態の光学検査装置1では、スリット板11と拡散部材12とが接するようにしたが、これに限らず、例えば、図8(d)に示すように、スリット板91と拡散部材92とが離隔し、その間に例えばバンドルファイバ96を設けるようにしてもよい。この場合、受光部90は、スリット91sを有するスリット板91と、その後方に接して設けられるバンドルファイバ96と、その後方に接して設けられる拡散部材92と、拡散部材92に側面を接して設けられる導光部材93とを備えるようにする。そして、導光部材93の後方に設けられる拡散膜94と、導光部材93の両端部に設けられる光学センサ95とを備えるようにする。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る光学検査システム100について図9に沿って説明する。
光学検査システム100は、第1の実施形態の光学検査装置1に、走査光学装置2のレーザ光源50、レンズ51、回転多面鏡52を設けて構成され、検査対象は回転多面鏡52と受光部10との間に着脱可能なfθレンズ等の光学部材101となっている。光学部材101は、レーザ光源50からのレーザ光をスリット板11の表面上に結像できるように着脱可能になっている。
なお、光学検査装置1やレーザ光源50、レンズ51、回転多面鏡52については、第1の実施形態と同様の構成であるので、同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、スリット11sのピッチPやスリット幅Wとスポット径Dとの関係等も第1の実施形態と同様とする。
本実施形態の光学検査システム100によれば、fθレンズ等の光学部材101を単体で検査できるので、ゴミや汚れ等のある光学部材101を走査光学装置2へ組み込むことを事前に防止できるようになる。
なお、本実施形態では、fθレンズ等の光学部材101を検査対象として着脱可能にしているが、これには限られない。例えば、走査光学装置2の構成要素であるレーザ光源50、レンズ51、回転多面鏡52、fθレンズ等の光学部材101のうち、いずれか1つ又は複数の構成要素を検査対象として着脱可能とするようにしてもよい。この場合、着脱可能な構成要素部品の検査が可能となる。
1…光学検査装置、2…走査光学装置(検査対象)、11,61,71,81,91…スリット板、11s,61s,71s,81s,91s…スリット、12,62,72,82,82…拡散部材、13,63,73,83,93…導光部材、13c…導光部材の端面、15,65,75,85,95…光学センサ、30…検査部、50…光源、52…回転多面鏡、100…光学検査システム、101…光学部材(検査対象)、D…スポット径、検査単位、P…ピッチ(検査単位)

Claims (8)

  1. 走査光学装置から出射される走査光の光量を計測することにより、前記走査光学装置の光学系を検査する光学検査装置において、
    前記走査光の一部を通過させる複数のスリットを有するスリット板と、
    前記スリット板を通過した前記走査光を拡散させる拡散部材と、
    前記拡散部材により拡散された前記走査光を導光する導光部材と、
    前記導光部材により導光された前記走査光の光量を計測する光学センサと、
    前記光学センサによる計測結果に基づいて予め設定された基準値と比較して前記光学系の状態を検査する検査部と、を備え、
    前記複数のスリットは、前記走査光学装置から出射される前記走査光の走査範囲における検査後の走査で使用される部分である走査有効部を包含した範囲で、前記スリット板における前記走査光が走査される方向に対して間隔をあけて配置され、
    前記スリットの配置されるピッチをP、前記スリットの走査方向の開口幅をW、前記スリット板における前記走査光のスポット径をDとして、
    P>Dの場合、0.3<W/D<0.7
    P≦Dの場合、0.3<W/P<0.7
    の関係を満たす、
    ことを特徴とする光学検査装置。
  2. 走査光学装置から出射される走査光の光量を計測することにより、前記走査光学装置の光学系を検査する光学検査装置において、
    前記走査光の一部を通過させる複数のスリットを有するスリット板と、
    前記スリット板を通過した前記走査光を拡散させる拡散部材と、
    前記拡散部材により拡散された前記走査光が側部に設けられた入射面から入射され、前記入射面から入射された前記走査光を導光する導光部材と、
    前記導光部材により導光された前記走査光の光量を計測する光学センサと、
    前記光学センサによる計測結果に基づいて予め設定された基準値と比較して前記光学系の状態を検査する検査部と、を備え、
    前記複数のスリットは、前記走査光学装置から出射される前記走査光の走査範囲における検査後の走査で使用される部分である走査有効部を包含した範囲で、前記スリット板における前記走査光が走査される方向に対して間隔をあけて配置され、
    前記導光部材において前記入射面に対向した反対側の面に、拡散特性を有する拡散部を備える、
    ことを特徴とする光学検査装置。
  3. 前記複数のスリットは検査単位ごとに配置され、前記検査単位の長さは、前記スリット板における前記走査光のスポット径の長さである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学検査装置。
  4. 前記導光部材は棒状で、前記スリット板が前記導光部材の側面に配置されると共に、前記光学センサが前記導光部材の少なくとも一方の端面に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学検査装置。
  5. 前記スリットの配置されるピッチをP、前記スリットの走査方向の開口幅をW、前記スリット板における前記走査光のスポット径をDとして、
    P>Dの場合、0.3<W/D<0.7
    P≦Dの場合、0.3<W/P<0.7
    の関係を満たす、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の光学検査装置。
  6. 光源と、前記光源からの出射光をスリット板に向けて走査光として偏向反射する回転多面鏡と、を有する走査光学装置と、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載された前記光学検査装置と、を備える、
    ことを特徴とする光学検査システム。
  7. 前記回転多面鏡と前記スリット板との間に、前記回転多面鏡により偏向反射された前記走査光を前記スリット板に結像させる光学部材を設置し、該光学部材を前記光学検査装置により検査する、
    ことを特徴とする請求項6記載の光学検査システム。
  8. 走査光を出射する走査光学装置の製造方法において、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載された前記光学検査装置と、検査対象としての走査光学装置とを準備する準備工程と、
    前記光学検査装置にて、前記走査光学装置を検査する検査工程と、
    前記検査の結果に基づいて前記走査光学装置を調整する調整工程と、を備える、
    ことを特徴とする走査光学装置の製造方法。
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