JP6373416B2 - デスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法 - Google Patents

デスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6373416B2
JP6373416B2 JP2016574543A JP2016574543A JP6373416B2 JP 6373416 B2 JP6373416 B2 JP 6373416B2 JP 2016574543 A JP2016574543 A JP 2016574543A JP 2016574543 A JP2016574543 A JP 2016574543A JP 6373416 B2 JP6373416 B2 JP 6373416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
pressure
pipe
common pipe
descaling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016574543A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016129040A1 (ja
Inventor
子俊 陸
子俊 陸
馨 久保田
馨 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Publication of JPWO2016129040A1 publication Critical patent/JPWO2016129040A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6373416B2 publication Critical patent/JP6373416B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/04Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for de-scaling, e.g. by brushing
    • B21B45/08Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for de-scaling, e.g. by brushing hydraulically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • B21B45/0203Cooling
    • B21B45/0209Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
    • B21B45/0215Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
    • B21B45/0218Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes for strips, sheets, or plates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

本発明の実施形態は、デスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法に関する。
例えば、鋼の熱間圧延では、圧延中に被圧延材の表面にスケール、すなわち酸化膜が生成される。スケールが表面に付着したまま圧延を行うと、被圧延材の表面性状を良好に保つことができない。このため、デスケーリングシステムにより、被圧延材の表面に高圧水を噴射し、スケールを除去することが行われている。
デスケーリングシステムは、例えば、被圧延材に向けて高圧水を噴射する複数のデスケーリングヘッダと、各デスケーリングヘッダに高圧水を供給するポンプと、ポンプを駆動する電動機と、バルブと、を含む。バルブは、例えば、デスケーリングヘッダから水を噴射していない状態などにおいて、ポンプから供給される水をピットなどに逃がすための分岐配管の開閉を制御する。
また、デスケーリングシステムでは、同じ定格の複数台のポンプ及び電動機を並列に配置し、複数台のポンプから各デスケーリングヘッダに高圧水を供給することが行われている。例えば、異なる定格の複数台のポンプや電動機を用いた場合には、各ポンプの出力端の圧力が異なってしまう。また、各ポンプを直列に接続すると、ポンプの運転台数によって供給する圧力が異なるため、一定の圧力の水を供給できなくなってしまう。
デスケーリングヘッダから水を噴射していない状態において、電動機及びポンプの動作を止めてしまうと、次に噴射を行う際に、必要な圧力が得られなくなってしまうことが懸念される。このため、複数台のポンプを一定回転数で運転し続けるデスケーリングシステムがある。この場合、デスケーリングヘッダが噴射していない状態では、ポンプや電動機を保護するために、バルブを開いて高圧水を分岐配管側に逃がすだけとなり、エネルギーを無駄に消費してしまう。デスケーリングヘッダから噴射される水は、高圧である必要があり、電動機やポンプの容量を大きくする必要がある。このため、上記のような無駄なエネルギーの消費を極力抑えることが望まれる。
例えば、特許文献1では、被圧延材の位置情報とデスケーリングヘッダの噴射パターンとから必要な水量を予測し、この予測水量に基づいてポンプの運転台数を計算し、各ポンプの動作を制御している。計算結果から、必要な台数以外のポンプは、待機速度で次の加速タイミングまで待機させる。機械的な制約により、ポンプが待機運転から高速運転になるまでに、一定時間が必要となる。このため、高速運転になるまでに必要となる時間分だけ、実際の噴射のタイミングよりも前からポンプの高速運転を開始する。これにより、必要な時に必要な回転数でポンプを運転することが可能になり、デスケーリングシステムを省エネルギー化できる。
特開2000−288620号公報 特開2013−158832号公報
1台ないし1台以上のポンプをフル運転させ、それ以外のポンプを待機運転させた場合、フル運転するポンプの出力水圧及び共通配管に接続されたアキュムレータによって、共通配管に高い水圧が保たれる。その水圧は、待機運転中のポンプの吐き出し水圧よりも高く、共通配管に圧力のアンバランスが生じてしまう。例えば、共通配管からの水圧によって、待機運転中のポンプが逆転してしまう。
ポンプ出側配管に逆止弁を設け、逆止弁の働きによって共通配管の水圧を止め、待機運転中のポンプの逆転を抑制することもできるが、この場合には、待機運転中のポンプが締切運転状態になってしまう。締切運転では、ポンプ内の液温が短時間のうちに急上昇し、ポンプケーシングなどが割れて取扱液が大気に放出されたりする危険性がある。このため、締切運転は、避ける必要がある。
さらには、締切運転状態においてポンプを短時間で加速させ、そのポンプからの高圧水を共通配管に投入して圧力を高めたり、ポンプを待機運転にして圧力を低下させたりすると、ポンプが振動を起こす場合がある。この場合、ポンプおよび配管などの設備寿命が短くなってしまう恐れがある。
消費エネルギーを削減しても設備の修理、交換が頻繁に起こってしまっては、資源の無駄になり、また安全面でも設備故障による事故発生なども考えられる。
このため、デスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法では、各材質に対するデスケーリングシステムのスケール除去性能を保ちつつ、省エネルギー化を図り、かつデスケーリングシステムの寿命への影響を軽減させることが望まれる。
本発明の実施形態によれば、複数のデスケーリングヘッダと、共通配管と、接続配管と、ポンプと、駆動装置と、分岐配管と、バルブと、制御装置と、を備えたデスケーリングシステムが提供される。前記複数のデスケーリングヘッダは、圧延ラインに設けられる。前記共通配管は、前記複数のデスケーリングヘッダのそれぞれに接続される。前記接続配管は、前記共通配管に接続される。前記ポンプは、前記接続配管に接続され、前記接続配管及び前記共通配管を介して前記複数のデスケーリングヘッダのそれぞれに高圧水を供給する。前記駆動装置は、前記ポンプの駆動を制御する。前記分岐配管は、前記接続配管に接続される。前記バルブは、前記分岐配管に設けられ、前記分岐配管の開閉を制御する。前記制御装置は、データ収集部と、圧力計算部と、ポンプ制御部と、保護部と、を含む。前記データ収集部は、前記共通配管内の圧力を示す共通配管圧力情報と、被圧延材の前記圧延ライン上の位置を示す被圧延材位置情報と、前記被圧延材の材質を示す被圧延材材質情報と、を収集する。前記圧力計算部は、前記共通配管圧力情報と前記被圧延材位置情報と前記被圧延材材質情報とを基に、前記被圧延材に対する所望のスケール除去性能を満たす前記共通配管内の前記圧力を計算する。前記ポンプ制御部は、計算した前記共通配管内の前記圧力を保てる前記ポンプの運転パターンを計算し、前記運転パターンを前記駆動装置に入力する。前記保護部は、前記運転パターンを基に前記バルブの操作量を計算し、前記操作量に応じて前記バルブの開閉を制御する。
本発明の実施形態によれば、各材質に対するデスケーリングシステムのスケール除去性能を保ちつつ、省エネルギー化を図り、かつ高寿命のデスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法が提供される。
実施形態に係る圧延ラインの一例を表す模式図である。 実施形態に係るデスケーリングシステムの一例を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係るデスケーリングシステムの一例を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係る制御装置の処理フローの一例を模式的に表すフローチャートである。 各ポンプの運転パターンの一例を模式的に表すタイミングチャートである。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る圧延ラインの一例を表す模式図である。
図1に表したように、圧延ライン10は、加熱炉12と、粗圧延機14と、仕上圧延機16と、巻取機18と、デスケーリングシステム20と、を備える。圧延ライン10は、熱間圧延を行うラインである。
加熱炉12は、上流工程で製造された被圧延材2a(スラブ)を熱間圧延に必要な温度に加熱する。加熱炉12は、例えば、被圧延材2aを1200℃前後の温度に加熱する。
粗圧延機14は、被圧延材2aを所定の板厚及び板幅に圧延することにより、被圧延材2aから中間材2b(粗バー)を形成する。粗圧延機14には、例えば、可逆式の圧延機が用いられる。この例では、被圧延材2a(中間材2b)の搬送方向に並ぶ2台の粗圧延機14が圧延ライン10に設けられている。粗圧延機14の台数は、2台に限ることなく、1台でもよいし、3台以上でもよい。
仕上圧延機16は、中間材2bをさらに圧延することにより、中間材2bから熱延鋼板2cを形成する。仕上圧延機16には、例えば、複数の仕上スタンドF1〜F7を搬送方向に並べたタンデム式圧延機が用いられる。この例では、7台の仕上スタンドF1〜F7が設けられている。仕上スタンドの数は、7台に限ることなく、任意の台数でよい。
巻取機18は、仕上圧延機16によって形成された熱延鋼板2cをコイル状に巻き取る。巻取機18は、いわゆる圧延コイルを形成する。
デスケーリングシステム20は、水圧スケールブレーカ(HSB:Hot Scale Breaker)22と、仕上スケールブレーカ(FSB:Finish Scale Breaker)24と、複数のデスケーリングヘッダ26a〜26dと、共通配管28と、圧力計30と、複数の個別配管32と、を備える。
HSB22は、加熱炉12の出側に配置される。換言すれば、HSB22は、加熱炉12と一台目の粗圧延機14との間に配置される。HSB22には、複数のデスケーリングヘッダ22aが設けられている。HSB22は、各デスケーリングヘッダ22aから被圧延材2aに向けて高圧水を噴射することにより、被圧延材2aの表面に付着したスケールなどの異物を除去する。スケールとは、例えば、酸化被膜である。
FSB24は、仕上圧延機16の入側に配置される。換言すれば、FSB24は、最後の粗圧延機14(この例では二台目の粗圧延機14)と仕上圧延機16との間に配置される。FSB24には、複数のデスケーリングヘッダ24aが設けられている。FSB24は、各デスケーリングヘッダ24aから中間材2bに向けて高圧水を噴射することにより、中間材2bの表面に付着したスケールを除去する。
デスケーリングヘッダ26aは、一台目の粗圧延機14の入側に設けられている。デスケーリングヘッダ26bは、二台目の粗圧延機14の入側に設けられている。デスケーリングヘッダ26a、26bは、被圧延材2aに向けて高圧水を噴射することにより、被圧延材2aの表面に付着したスケールを除去する。このように、複数台の粗圧延機14が設けられる場合には、各粗圧延機14のそれぞれにデスケーリングヘッダが設けられる。
デスケーリングヘッダ26c、26dは、仕上圧延機16の上流スタンド間に設けられる。例えば、デスケーリングヘッダ26cは、一台目の仕上スタンドF1と二台目の仕上スタンドF2との間に設けられる。デスケーリングヘッダ26dは、二台目の仕上スタンドF2と三台目の仕上スタンドF3との間に設けられる。デスケーリングヘッダ26c、26dは、中間材2bに向けて高圧水を噴射することにより、中間材2bの表面に付着したスケールを除去する。
このように、デスケーリングシステム20は、加熱炉12から排出された被圧延材2aのスケールをHSB22で除去し、粗圧延機14で被圧延材2aを圧延する前に、被圧延材2aのスケールをデスケーリングヘッダ26a、26bで除去し、仕上圧延機16による中間材2bの圧延中に、中間材2bのスケールをデスケーリングヘッダ26c、26dで除去する。HSB22、FSB24及び各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dの配置及び数は、上記に限ることなく、任意でよい。
デスケーリングシステム20には、例えば、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dの直前に、被圧延材2aを検出するセンサ(図示は省略)が設けられる。各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dは、各センサの検出に応じて高圧水を噴射する。
共通配管28は、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dのそれぞれに接続されている。共通配管28は、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dのそれぞれに高圧水を供給する。圧力計30は、共通配管28内の圧力を計測する。共通配管28の圧力値は、デスケーリングシステム20の所望スケールの除去性能を示す指標となる。
各個別配管32のそれぞれは、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dのそれぞれと共通配管28との間に設けられる。各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dは、各個別配管32を介して共通配管28に接続される。
図2は、実施形態に係るデスケーリングシステムの一例を模式的に表すブロック図である。
図2に表したように、デスケーリングシステム20は、ポンプ40と、電動機41と、駆動装置42と、接続配管43と、分岐配管44と、バルブ45と、圧力計46と、逆止弁47と、をさらに備える。なお、図において、配管経路上の矢印は、水の流れる方向を表している。
ポンプ40は、水供給源WSと共通配管28との間に設けられる。また、ポンプ40は、電動機41に接続されている。電動機41は、ポンプ40に駆動力を供給する。ポンプ40は、電動機41からの駆動力の供給に応じて駆動し、水供給源WSの水に所定の圧力及び流量を与えて共通配管28に供給する。すなわち、ポンプ40は、共通配管28を介して各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dのそれぞれに高圧水を供給する。
ポンプ40には、例えば、渦巻きポンプが用いられる。電動機41は、ポンプ40の羽根車を回転させる駆動力をポンプ40に供給し、羽根車を回転させることにより、ポンプ40を駆動する。なお、ポンプ40への駆動力の供給は、電動機41に限ることなく、例えば、油圧式のアクチュエータなどの他の動力源を用いてもよい。動力源は、ポンプ40の種類に応じて選択すればよい。また、動力源は、ポンプ40内に組み込まれていてもよい。
電動機41は、駆動装置42と電気的に接続されている。駆動装置42は、電動機41の動作を制御する。駆動装置42は、例えば、電動機41に印加する電圧により、電動機41の回転数を制御する。これにより、駆動装置42は、ポンプ40の駆動を制御する。換言すれば、駆動装置42は、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dに供給される高圧水の圧力を制御する。駆動装置42には、例えば、インバータ回路が用いられる。
接続配管43は、ポンプ40と共通配管28との間に設けられている。接続配管43は、ポンプ40及び共通配管28のそれぞれに接続されている。接続配管43は、ポンプ40から供給された高圧水を共通配管28及び各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dに送る。すなわち、ポンプ40は、接続配管43及び共通配管28を介して各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dのそれぞれに高圧水を供給する。
分岐配管44は、接続配管43に接続されている。バルブ45は、分岐配管44の配管経路上に設けられる。バルブ45は、分岐配管44の開閉を制御する。これにより、バルブ45を閉じている場合には、ポンプ40から供給された高圧水が、接続配管43を介して共通配管28に供給される。一方、バルブ45を開いている場合には、ポンプ40から供給された高圧水が、分岐配管44を介して外部に排出される。例えば、ポンプ40から供給された水が、分岐配管44を介してピット48に排出される。このように、バルブ45は、高圧水の共通配管28側への供給と、高圧水の排出と、を切り替える。バルブ45には、例えば、リリーフ弁やミニマムフローバルブなどが用いられる。
圧力計46は、ポンプ40の吐き出し側の圧力を計測する。換言すれば、圧力計46は、接続配管43内の圧力を計測する。バルブ45の開閉は、例えば、圧力計46で計測されたポンプ40の吐き出し側の圧力値によって制御される。例えば、圧延ライン上の各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dが不使用の場合などにおいて、一定値以上の圧力が計測された時に、バルブ45が開き、高圧水を分岐配管44に逃がす。
逆止弁47は、接続配管43の配管経路上に設けられる。すなわち、逆止弁47は、ポンプ40の吐き出し側に設けられる。逆止弁47は、例えば、接続配管43の分岐配管44と共通配管28との間の部分に設けられる。逆止弁47は、高圧水の逆流を抑制する。逆止弁47は、共通配管28側からポンプ40に向かう水の流れを抑制する。
ポンプ40、電動機41、駆動装置42、接続配管43、分岐配管44、バルブ45、圧力計46及び逆止弁47のそれぞれは、デスケーリングシステム20に複数設けられる。デスケーリングシステム20では、複数台のポンプ40を駆動することにより、高圧水の圧力を制御する。また、デスケーリングシステム20では、必要な圧力に応じて各ポンプ40及び各電動機41の動作を制御することにより、省エネルギー化を図る。デスケーリングシステム20に設けられるポンプ40などの数は、必要な圧力に応じて任意に設定すればよい。デスケーリングシステム20に設けられるポンプ40などの数は、例えば、1つずつでもよい。1つのポンプ40の高速運転及び待機運転を切り替えて省エネルギー化を図ってもよい。
複数の接続配管43は、共通配管28に対して並列に接続される。複数のポンプ40は、複数の接続配管43のそれぞれに接続される。複数の駆動装置42は、複数のポンプ40のそれぞれの駆動を制御する。複数の分岐配管44は、複数の接続配管43のそれぞれに接続される。複数のバルブ45は、複数の分岐配管44のそれぞれに設けられ、複数の分岐配管44のそれぞれの開閉を制御する。
複数のポンプ40のそれぞれには、例えば、同じ定格のポンプが用いられる。同様に、複数の電動機41のそれぞれには、例えば、同じ定格の電動機が用いられる。これにより、例えば、各ポンプ40から供給される水の圧力のバラツキが抑制される。また、複数のポンプ40や複数の電動機41などは、共通配管28に対して並列に接続される。これにより、直列に接続する場合に比べて、共通配管28の圧力が制御し易くなる。
デスケーリングシステム20は、アキュムレータ34をさらに備えている。アキュムレータ34は、共通配管28の配管経路上に設けられる。アキュムレータ34は、例えば、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dと各逆止弁47との間に設けられる。アキュムレータ34は、共通配管28内の水の圧力脈動を抑える。デスケーリングシステム20には、大容量のアキュムレータ34が設けられる。これにより、例えば、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dからの水の噴射により各ポンプ40からの高圧水の供給が不足した場合にも、アキュムレータ34内の高圧水を放出することで、一時的な圧力の低下や水量の低下を補うことができる。
図3は、実施形態に係るデスケーリングシステムの一例を模式的に表すブロック図である。
図3に表したように、デスケーリングシステム20は、制御装置50をさらに備える。制御装置50は、データ収集部51と、圧力計算部52と、ポンプ制御部53と、保護部54と、を備える。データ収集部51、圧力計算部52、ポンプ制御部53及び保護部54の各部は、1つの装置内に設けてもよいし、それぞれを独立した装置としてもよい。
データ収集部51は、圧延ライン10の圧延制御システム60からデータを収集し、保存する。圧延制御システム60とは、例えば、圧延ライン10による被圧延材2aの圧延を制御する上位のシステムである。この例において、データ収集部51は、共通配管圧力情報61と、被圧延材位置情報62と、被圧延材材質情報63と、を収集する。
共通配管圧力情報61は、共通配管28内の圧力を示す。共通配管圧力情報61は、共通配管28の圧力計30によって計測され、データ収集部51に入力される。被圧延材位置情報62は、被圧延材2aの圧延ライン10上の位置を示す情報である。被圧延材位置情報62は、例えば、加熱炉12から抽出された地点を起点とする。被圧延材材質情報63は、被圧延材2aの材質を示す。被圧延材材質情報63は、例えば、各被圧延材2aが最終製品になった時の表面、強度など物理的な性質を表す。被圧延材2aの材質は、被圧延材2aの圧延の前に、既に決められている。
圧力計算部52は、収集された共通配管圧力情報61と被圧延材位置情報62と被圧延材材質情報63とを基に、各被圧延材2aに対する所望のスケール除去性能を満たす共通配管28の圧力を計算する。
圧延ライン10では、例えば、鉄やステンレスなど異なる材質の被圧延材2aの圧延が行われる。被圧延材2aの材質が異なる場合、例えば、粗圧延機14によるリバース圧延の回数や圧延時の搬送速度などが異なる。さらには、HSB22で使用される各デスケーリングヘッダ22aの数、及び、FSB24で使用される各デスケーリングヘッダ24aの数が、被圧延材2aによって異なる。すなわち、被圧延材2aの材質によって、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dによる高圧水の噴射パターンが異なる。このため、圧力計算部52は、被圧延材材質情報63を基に、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dによる高圧水の噴射パターンを特定する。そして、圧力計算部52は、例えば、被圧延材位置情報62を基に、被圧延材2aの位置を特定し、被圧延材2aの位置及び特定した噴射パターンから、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dの噴射タイミングを予測する。圧力計算部52は、この噴射タイミングから、必要となる共通配管28内の圧力を計算する。また、圧力計算部52は、共通配管圧力情報61を基に、現在の共通配管28内の圧力を取得する。これにより、圧力計算部52は、共通配管圧力情報61と被圧延材位置情報62と被圧延材材質情報63とを基に、共通配管28の圧力を計算する。
ポンプ制御部53は、圧力計算部52が計算した共通配管28の圧力を保てるポンプ40の運転パターンを計算する。そして、ポンプ制御部53は、計算した運転パターンをポンプ40の運転パターン指令として、デスケーリングシステム20の駆動装置42に与える。また、ポンプ運転パターンとは、複数台のポンプ40のうち、高速運転を必要とするポンプ40と待機速度で運転可能なポンプ40との組合せである。運転パターンは、例えば、ポンプ40を高速運転に設定するタイミング及びポンプ40を待機運転に設定するタイミングを示す。
ポンプ制御部53は、複数台のポンプ40のそれぞれの運転パターンを計算し、各ポンプ40に対応する各駆動装置42に計算結果を入力する。各駆動装置42は、入力された運転パターンに応じて電動機41の動作を制御する。各駆動装置42は、例えば、運転パターンに応じてポンプ40の高速運転と待機運転とを切り替える。
ここで、高速運転とは、例えば、電動機41(ポンプ40)を定格運転の回転速度で回転させる運転である。待機運転とは、例えば、電動機41の定格運転の回転速度を100%とした場合に、50%程度の回転速度で電動機41を回転させる運転である。高速運転は、例えば、ポンプ40の駆動量を第1値に設定する運転である。待機運転は、例えば、ポンプ40の駆動量を第1値よりも低い第2値に設定する運転である。第1値は、例えば、100%の駆動量である。第2値は、例えば、50%の駆動量である。ポンプ40の駆動量は、例えば、ポンプ40の回転速度である。ポンプ40の駆動量は、ポンプ40の種類に応じて決定すればよい。
ポンプ40の動作を完全に停止させてしまうと、高速運転に復帰させるのに時間がかかり、デスケーリングヘッダから高圧水を噴射する際に、必要な圧力が得られなくなってしまう可能性がある。このため、待機運転においても、ある程度の回転速度でポンプ40及び電動機41を動作させておく。待機運転から高速運転にする場合には、高速運転に到達するまでの時間を計算し、実際に噴射を行うタイミングよりも、その時間分だけ早く電動機41の動作を切り替える。これにより、省エネルギー化を図りつつ、所望の圧力で高圧水の噴射を行うことができる。
待機運転における電動機41の回転速度は、高圧水の噴射の際に必要な圧力が得られる任意の回転速度でよい。例えば、85%、70%、55%などのように、待機運転時の電動機41の回転速度を複数種類の中から任意に設定できるようにしてもよい。さらには、必要な高圧水の圧力に応じて、待機運転における電動機41の回転速度を任意に変化させてもよい。
保護部54は、ポンプ制御部53及び各バルブ45と電気的に接続されている。ポンプ制御部53は、計算した各ポンプ54の運転パターンを各駆動装置42に入力するとともに、保護部54に入力する。
保護部54は、ポンプ40と共通配管28との間に取り付けられたバルブ45に対する操作量を運転パターン指令から計算する。保護部54は、各運転パターンのそれぞれから各バルブ45のそれぞれの操作量を計算する。保護部54は、計算した操作量を各バルブ45のそれぞれに入力し、各バルブ45の開閉を制御する。
保護部54は、高速運転に設定したポンプ40に対応するバルブ45を閉じ、待機運転に設定したポンプ40に対応するバルブ45を開く。保護部54は、例えば、ポンプ40の駆動量が第1値の時にバルブ45を閉じ、ポンプ40の駆動量が第2値の時にバルブ45を開く。換言すれば、保護部54は、ポンプ40の駆動量が第1値の時にバルブ45を閉じ、ポンプ40の駆動量が第1値未満の時にバルブ45を開く。これにより、保護部54は、制御装置50において、デスケーリングシステム20を構成する各ポンプ40と各ポンプ40の周りの配管(接続配管43や分岐配管44など)を保護する。
なお、待機運転時において電動機41の回転速度を変化させる場合には、電動機41の回転速度に応じてバルブ45の開き量を変化させてもよい。例えば、電動機41の回転速度が比較的高い場合には、バルブ45の開き量を大きくし、電動機41の回転速度が比較的低い場合には、バルブ45の開き量を小さくしてもよい。
次に、本実施形態に係る制御装置50の機能を説明する。
図4は、実施形態に係る制御装置の処理フローの一例を模式的に表すフローチャートである。
図5は、各ポンプの運転パターンの一例を模式的に表すタイミングチャートである。
図4に表したように、制御装置50の動作においては、まず、計算タイミングを設定する。計算タイミングとは、制御装置50の計算間隔である。各ポンプ40に対する運転パターン指令は、計算間隔毎に変化する。基本的に一定時間間隔を設定する。
その後、データ収集部51が、共通配管28に設置されている圧力計30から共通配管圧力情報61を入手し、被圧延材位置情報62と被圧延材材質情報63とを圧延制御システム60から収集する。
被圧延材料位置情報62から被圧延材2aの位置がわかる。圧力計算部52は、例えば、被圧延材位置情報62を基に、被圧延材2aのポンプ40の加速点の通過を判定し、ポンプ40に対する加速タイミングを制御する。すなわち、圧力計算部52は、被圧延材位置情報62を基に、各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dの噴射タイミングを判断する。そして、圧力計算部52は、共通配管圧力情報61と被圧延材材質情報63及び上記の噴射タイミングとから、所望のスケール除去性能を満たす共通配管圧力を計算する。例えば、同時に噴射するデスケーリングヘッダの台数や種類などに応じて共通配管28の圧力を変化させる。
ポンプ制御部53は、圧力計算部52の計算した共通配管28の圧力を維持できる複数台のポンプ40の運転パターンを計算する。
図5に表したように、運転パターンとは、複数台のポンプ40のうちに、高速運転(100%速度)で稼働するポンプ40の数と待機運転で稼働するポンプ40の数との組合せである。待機運転におけるポンプ40の回転速度は、例えば、50%程度である。待機運転時の回転速度は、例えば、エンドユーザによって決めることも可能である。
ポンプ制御部53は、計算した運転パターンを各ポンプ40の運転指令として、各駆動装置42に送り、各電動機41の加減速を制御することによって、各ポンプ40の運転パターンを実現する。
また、ポンプ制御部53は、計算した運転パターンを保護部54に入力する。保護部54は、各バルブ45の操作量を運転パターン指令から計算し、各バルブ45の開閉を制御する。保護部54は、ポンプ40が高速運転に設定されている場合、そのポンプ40に対応するバルブ45を閉じ、ポンプ40から供給される高圧水を各デスケーリングヘッダ22a、24a、26a〜26dに送る。一方、保護部54は、ポンプ40が待機運転に設定されている場合、そのポンプ40に対応するバルブ45を開き、ポンプ40から供給される高圧水をピット48に逃がす。
このように、本実施形態に係るデスケーリングシステム20では、ポンプ制御部53で計算した運転パターンに応じて、各ポンプ40の加減速を制御する。これにより、各材質に対するスケール除去性能を保ちつつ、省エネルギー化を図ることができる。また、デスケーリングシステム20では、運転パターンに応じて各バルブ45の開閉を制御する。これにより、各ポンプ40が締切運転状態になることを抑制することができる。例えば、各ポンプ40、各接続配管43及び各分岐配管44などの設備寿命が短くなってしまうことを抑制することができる。
なお、本実施形態では、複数台のポンプ40のうち、すべてのポンプ40の可変速運転を例にあげたが、n台のポンプのうち、1台のみを可変速運転してもよいし、n−1台までを可変速運転してもよい。
実施形態によれば、各材質に対するデスケーリングシステムのスケール除去性能を保ちつつ、省エネルギー化を図り、かつ高寿命のデスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法が提供される。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、デスケーリングシステムに含まれるデスケーリングヘッダ、共通配管、接続配管、ポンプ、駆動装置、分岐配管、バルブ、制御装置、データ収集部、圧力計算部、ポンプ制御部、及び、保護部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したデスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのデスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

Claims (8)

  1. 圧延ラインに設けられた複数のデスケーリングヘッダと、
    前記複数のデスケーリングヘッダのそれぞれに接続された共通配管と、
    前記共通配管に接続された接続配管と、
    前記接続配管に接続され、前記接続配管及び前記共通配管を介して前記複数のデスケーリングヘッダのそれぞれに高圧水を供給するポンプと、
    前記ポンプの駆動を制御する駆動装置と、
    前記接続配管に接続された分岐配管と、
    前記分岐配管に設けられ、前記分岐配管の開閉を制御するバルブと、
    制御装置であって、
    前記共通配管内の圧力を示す共通配管圧力情報と、被圧延材の前記圧延ライン上の位置を示す被圧延材位置情報と、前記被圧延材の材質を示す被圧延材材質情報と、を収集するデータ収集部と、
    前記共通配管圧力情報と前記被圧延材位置情報と前記被圧延材材質情報とを基に、前記被圧延材に対する所望のスケール除去性能を満たす前記共通配管内の前記圧力を計算する圧力計算部と、
    計算した前記共通配管内の前記圧力を保てる前記ポンプの運転パターンを計算し、前記運転パターンを前記駆動装置に入力するポンプ制御部と、
    前記運転パターンを基に前記バルブの操作量を計算し、前記操作量に応じて前記バルブの開閉を制御する保護部と、
    を含む制御装置と、
    を備えたデスケーリングシステム。
  2. 前記接続配管、前記ポンプ、前記駆動装置、前記分岐配管及び前記バルブのそれぞれは、複数設けられ、
    前記複数の接続配管は、前記共通配管に対して並列に接続され、
    前記複数のポンプは、前記複数の接続配管のそれぞれに接続され、
    前記複数の駆動装置は、前記複数のポンプのそれぞれの駆動を制御し、
    前記複数の分岐配管は、前記複数の接続配管のそれぞれに接続され、
    前記複数のバルブは、前記複数の分岐配管のそれぞれに設けられ、前記複数の分岐配管のそれぞれの開閉を制御し、
    前記ポンプ制御部は、前記複数のポンプのそれぞれに対応する複数の前記運転パターンを計算し、
    前記保護部は、前記複数の運転パターンを基に前記複数のバルブのそれぞれに対応する複数の前記操作量を計算し、前記複数の操作量に応じて前記複数のバルブのそれぞれの開閉を制御する請求項1記載のデスケーリングシステム。
  3. 前記ポンプ制御部は、前記複数の運転パターンのそれぞれを前記複数の駆動装置のそれぞれに入力する請求項2記載のデスケーリングシステム。
  4. 前記運転パターンは、前記ポンプを高速運転に設定するタイミング及び前記ポンプを待機運転に設定するタイミングを示し、
    前記保護部は、前記ポンプが前記高速運転に設定されている時に前記バルブを閉じ、前記ポンプが前記待機運転に設定されている時に前記バルブを開く前記操作量を計算する請求項1記載のデスケーリングシステム。
  5. 前記共通配管内の圧力を計測する圧力計をさらに備え、
    前記データ収集部は、前記圧力計から前記共通配管圧力情報を収集する請求項1記載のデスケーリングシステム。
  6. 前記接続配管の前記分岐配管と前記共通配管との間の部分に設けられた逆止弁をさらに備えた請求項1記載のデスケーリングシステム。
  7. 圧延ラインに設けられた複数のデスケーリングヘッダと、
    前記複数のデスケーリングヘッダのそれぞれに接続された共通配管と、
    前記共通配管に接続された接続配管と、
    前記接続配管に接続され、前記接続配管及び前記共通配管を介して前記複数のデスケーリングヘッダのそれぞれに高圧水を供給するポンプと、
    前記ポンプの駆動を制御する駆動装置と、
    前記接続配管に接続された分岐配管と、
    前記分岐配管に設けられ、前記分岐配管の開閉を制御するバルブと、
    を備えたデスケーリングシステムの制御装置において、
    前記共通配管内の圧力を示す共通配管圧力情報と、被圧延材の前記圧延ライン上の位置を示す被圧延材位置情報と、前記被圧延材の材質を示す被圧延材材質情報と、を収集するデータ収集部と、
    前記共通配管圧力情報と前記被圧延材位置情報と前記被圧延材材質情報とを基に、前記被圧延材に対する所望のスケール除去性能を満たす前記共通配管内の前記圧力を計算する圧力計算部と、
    計算した前記共通配管内の前記圧力を保てる前記ポンプの運転パターンを計算し、前記運転パターンを前記駆動装置に入力するポンプ制御部と、
    前記運転パターンを基に前記バルブの操作量を計算し、前記操作量に応じて前記バルブの開閉を制御する保護部と、
    を備えたデスケーリングシステムの制御装置。
  8. 圧延ラインに設けられた複数のデスケーリングヘッダと、
    前記複数のデスケーリングヘッダのそれぞれに接続された共通配管と、
    前記共通配管に接続された接続配管と、
    前記接続配管に接続され、前記接続配管及び前記共通配管を介して前記複数のデスケーリングヘッダのそれぞれに高圧水を供給するポンプと、
    前記ポンプの駆動を制御する駆動装置と、
    前記接続配管に接続された分岐配管と、
    前記分岐配管に設けられ、前記分岐配管の開閉を制御するバルブと、
    を備えたデスケーリングシステムの制御方法において、
    前記共通配管内の圧力を示す共通配管圧力情報と、被圧延材の前記圧延ライン上の位置を示す被圧延材位置情報と、前記被圧延材の材質を示す被圧延材材質情報と、を収集する工程と、
    前記共通配管圧力情報と前記被圧延材位置情報と前記被圧延材材質情報とを基に、前記被圧延材に対する所望のスケール除去性能を満たす前記共通配管内の前記圧力を計算する工程と、
    計算した前記共通配管内の前記圧力を保てる前記ポンプの運転パターンを計算し、前記運転パターンを前記駆動装置に入力する工程と、
    前記運転パターンを基に前記バルブの操作量を計算し、前記操作量に応じて前記バルブの開閉を制御する工程と、
    を備えたデスケーリングシステムの制御方法。
JP2016574543A 2015-02-09 2015-02-09 デスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法 Active JP6373416B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/053530 WO2016129040A1 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 デスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016129040A1 JPWO2016129040A1 (ja) 2017-11-16
JP6373416B2 true JP6373416B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=56615124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016574543A Active JP6373416B2 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 デスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10695810B2 (ja)
JP (1) JP6373416B2 (ja)
CN (1) CN107249767B (ja)
TW (1) TWI615212B (ja)
WO (1) WO2016129040A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6733827B1 (ja) * 2018-08-20 2020-08-05 東芝三菱電機産業システム株式会社 デスケーリング装置用ポンプシステムの制御装置
CN111715711B (zh) * 2020-05-06 2022-03-29 唐山钢铁集团有限责任公司 一种热轧板带产线高效除鳞控制方法
EP4015099A1 (de) * 2020-12-15 2022-06-22 Primetals Technologies Austria GmbH Energieeffiziente herstellung eines ferritischen warmbands in einer giess-walz-verbundanlage
CN113042553B (zh) * 2021-02-25 2023-02-17 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种热轧的精除鳞装置及热轧生产线
CN115229641B (zh) * 2022-09-22 2023-12-29 南通速维工程设备有限公司 一种机器人压力管道除锈控制方法及系统

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3779054A (en) * 1972-03-02 1973-12-18 Wean United Inc Coolant control for hot strip mill
US4132393A (en) * 1976-06-30 1979-01-02 Nippon Steel Corporation Apparatus for cooling hot steel plate and sheet
JPS6020090B2 (ja) * 1979-10-05 1985-05-20 新日本製鐵株式会社 板材の冷却注水装置
JPS5848019B2 (ja) * 1979-11-09 1983-10-26 石川島播磨重工業株式会社 鋼板の噴霧冷却方法及びその装置
JPS58185306U (ja) * 1982-05-31 1983-12-09 株式会社日立製作所 デスケ−リングポンプの流量制御装置
JPH01178305A (ja) * 1988-01-06 1989-07-14 Hitachi Ltd ロールクーラントのスプレー制御装置
US5235840A (en) * 1991-12-23 1993-08-17 Hot Rolling Consultants, Ltd. Process to control scale growth and minimize roll wear
JP3307771B2 (ja) * 1993-08-23 2002-07-24 ハンス‐ユルゲン、ガイドール 熱間圧延鋼板のデスケーリング手段
US5661884A (en) * 1996-02-20 1997-09-02 Tippins Incorporated Offset high-pressure water descaling system
JPH11104729A (ja) * 1997-10-06 1999-04-20 Kawasaki Steel Corp 熱間鋼材のデスケーリング方法および装置
JPH11156426A (ja) * 1997-11-25 1999-06-15 Hitachi Ltd デスケーリング装置及びデスケーリング方法
JP2000288620A (ja) * 1999-03-31 2000-10-17 Kawasaki Steel Corp 鋼の熱間圧延におけるデスケーリングポンプの運転方法
JP4062823B2 (ja) * 1999-07-12 2008-03-19 株式会社豊田自動織機 ウオータジェットルームにおける緯入れ水切り換え装置
DE10110324A1 (de) * 2001-03-03 2002-09-05 Sms Demag Ag Verfahren zum Entzundern von Bändern
JP2003101199A (ja) 2001-09-25 2003-04-04 Tokyo Kakoki Kk 洗浄装置
JP4145183B2 (ja) * 2003-04-02 2008-09-03 ナスコフィッティング株式会社 管継手
JP4426363B2 (ja) * 2004-04-08 2010-03-03 株式会社山武 送水制御装置およびその方法
CN100411763C (zh) * 2005-12-09 2008-08-20 广东韶钢松山股份有限公司 高压水除鳞系统
JP2009030821A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Yamatake Corp 送水制御システムおよび送水制御方法
AT507663B1 (de) * 2009-04-09 2010-07-15 Siemens Vai Metals Tech Gmbh Verfahren und vorrichtung zum aufbereiten von warmwalzgut
CN201524703U (zh) * 2009-05-26 2010-07-14 广州金关节能科技发展有限公司 多段除鳞节能控制装置
CN201969738U (zh) * 2010-11-12 2011-09-14 北京工业大学 一种高压水射流带钢清洗装置
JP5684616B2 (ja) * 2011-03-16 2015-03-18 東芝三菱電機産業システム株式会社 デスケーリングシステム
JP5795924B2 (ja) 2011-09-26 2015-10-14 東芝三菱電機産業システム株式会社 最適化装置、最適化方法、及び最適化プログラム
JP5790528B2 (ja) * 2012-02-09 2015-10-07 東芝三菱電機産業システム株式会社 圧延デスケーリング装置の制御装置
CN102755997A (zh) * 2012-07-26 2012-10-31 宝钢不锈钢有限公司 热轧高压除鳞系统的安全节能控制装置及其控制方法
GB2514599B (en) * 2013-05-30 2015-07-08 Siemens Vai Metals Tech Gmbh Adjustable descaler

Also Published As

Publication number Publication date
CN107249767B (zh) 2019-03-01
TW201628730A (zh) 2016-08-16
US10695810B2 (en) 2020-06-30
CN107249767A (zh) 2017-10-13
WO2016129040A1 (ja) 2016-08-18
JPWO2016129040A1 (ja) 2017-11-16
US20180021825A1 (en) 2018-01-25
TWI615212B (zh) 2018-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6373416B2 (ja) デスケーリングシステム及びその制御装置及び制御方法
KR101424905B1 (ko) 압연 라인에서의 물 분사 제어 장치, 물 분사 제어 방법, 물 분사 제어 프로그램
CN104011396B (zh) 包括根据电机负载的清洁过程或停止的泵控制
JP5684616B2 (ja) デスケーリングシステム
JP2013158832A (ja) 圧延デスケーリング装置の制御装置
RU2571987C2 (ru) Способ прокатки полосового металла и соответствующий прокатный стан
WO2014192119A1 (ja) 電力管理装置
JP2004136291A (ja) 熱間圧延ラインにおけるストリップの温度制御装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP5713110B2 (ja) 圧延プラントの省エネ装置
JP5723727B2 (ja) 圧延機の制御装置および圧延機の制御方法
JP2012163279A (ja) 給水流量制御装置、及びこれを用いた発電プラント
JP5263093B2 (ja) 水処理設備用の制御装置
US20210039226A1 (en) Device for processing a workpiece
JP6819627B2 (ja) 圧延デスケーリング装置用ポンプ制御装置
JP6733827B1 (ja) デスケーリング装置用ポンプシステムの制御装置
JP4079098B2 (ja) 熱延鋼板の製造方法及び製造装置
JPH07167102A (ja) 高圧ポンプにおける圧力制御方法
JP5356973B2 (ja) 水圧減圧装置
JP2018125945A (ja) 電動機可変速駆動装置用冷却システム
KR101061786B1 (ko) 조압연기의 제어장치 및 그 제어방법
JP2000288620A (ja) 鋼の熱間圧延におけるデスケーリングポンプの運転方法
JP2014062505A (ja) 給水装置および給水装置の運転方法
JP5711995B2 (ja) ポンプ制御システム
JP6299682B2 (ja) 金属ストリップの蛇行制御方法及び蛇行制御装置
JP2013123732A (ja) 熱間仕上圧延方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6373416

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250