JP6373170B2 - 無人搬送車 - Google Patents

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Description

本発明は無人搬送車に関し、特に車高が高くなることを防ぎつつ耐荷重を大きくできる無人搬送車に関するものである。
無人搬送車は、工場や倉庫などにおいて、床面の走行路に沿って積荷の搬送を無人で行う自走式の装置として利用されている。無人搬送車の一例として、積荷が載置される車体と、車体の下部に設けられると共に垂直軸回りに旋回可能な複数の車輪と、車体を前後左右に移動可能にする駆動装置と、走行路を検知するセンサーとを備えるものがある(特許文献1)。このような無人搬送車では、一般に、車輪の径を大きくすることで各車輪の耐荷重を大きくすることができ、積荷の積載量を増加させることができる。
特開2002−264801号公報
しかしながら、車輪の径を大きくすると車高が高くなるので、重心が高くなり安定性が低下するという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、車高が高くなることを防ぎつつ耐荷重を大きくできる無人搬送車を提供することを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の無人搬送車は、積荷が載置される車体と、その車体の下方に配置され、車体を走行および旋回させるための車輪を回転支持すると共に、前記車体に対して旋回可能に連結される複数の走行装置と、前記複数の走行装置のうち互いに旋回範囲の重なるものを同一方向に連動して旋回するように連結する連結部を有する同調機構とを備えている。
請求項2記載の無人搬送車は、請求項1記載のものにおいて、連動して旋回する前記複数の走行装置が支持される支持部と、その支持部を前記車体に対して揺動可能に支持する揺動部とを備え、前記支持部は、底面視において前記揺動部を通る所定の直線に対して線対称の位置に前記複数の走行装置が支持される。
請求項3記載の無人搬送車は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記同調機構は、連動して旋回する前記複数の走行装置のうち少なくとも一つが所定量以上旋回した場合に、連動して旋回する前記複数の走行装置のうち少なくとも一つから前記連結部に、連動して旋回する前記複数の走行装置のその他を旋回させる力を伝達させる伝達部を備えている。
請求項1記載の無人搬送車によれば、積荷が載置される車体の下方に複数の走行装置が配置される。この複数の走行装置は、車体を走行および旋回させるための車輪を回転支持し、車体に対して旋回可能に連結される。複数の走行装置のうち互いに旋回範囲の重なるものは、同調機構により、同一方向に連動するように連結部で連結される。これにより、旋回範囲の重なる複数の走行装置を互いに干渉させないようにできる。その結果、複数の走行装置を互いに接近させて配置できるので、単位面積あたりの車輪の数を増やすことができる。よって、車高が高くなることを防ぎつつ耐荷重を大きくできる効果がある。
請求項2記載の無人搬送車によれば、連動して旋回する複数の走行装置が支持部に支持され、揺動部が支持部を車体に対して揺動可能に支持する。支持部は、底面視において揺動部を通る所定の直線に対して線対称の位置に複数の走行装置を支持する。これにより、無人搬送車が走行する床面に凹凸がある場合、床面の凹凸に沿って複数の走行装置をそれぞれ揺動させて床面に接地させるので、各走行装置に荷重を均等にかけることができる。従って、床面の凹凸に沿って走行できると共に一つの走行装置に大きな荷重が加わることを抑制できるので、走行時の安定性を向上できると共に走行装置の耐久性を向上できる効果がある。
また、各走行装置は、同調機構により連動して旋回するように構成されているので、床面の凸部に乗り上げた走行装置に旋回方向の外力が加わると、乗り上げた走行装置とその他の走行装置とが連動して進行方向とずれるように旋回してしまうことがある。しかし、その他の走行装置は、支持部および揺動部により床面から浮くことなく接地されるので、床面との摩擦力が旋回方向の外力よりも大きい場合、その他の走行装置が旋回しないようにできる。従って、凸部に乗り上げた走行装置の方向を進行方向とずれ難くできる。よって、請求項1の効果に加え、走行時の安定性を向上できる効果がある。
請求項3記載の無人搬送車によれば、同調機構は、連動して旋回する走行装置のうち少なくとも一つが所定量以上旋回した場合に、連動して旋回する複数の走行装置のうち少なくとも一つから連結部に、連動して旋回する複数の走行装置のその他を旋回させる力を伝達部が伝達させる。これにより、連動して旋回する複数の走行装置のうち少なくとも一つは、旋回方向の力により旋回され、旋回量が所定量以下の場合には、その他の走行装置を旋回させないようにできる。従って、床面の小さな凹凸等による旋回方向の外力が走行装置に加わったとしても、その他の走行装置を旋回させないようにできるため、走行装置にかかる走行時の抵抗を軽減できる。よって、請求項1又は2の効果に加え、走行時の安定性を向上できる効果がある。
本発明の第1実施の形態における無人搬送車の側面図である。 無人搬送車の底面図である。 図2のIII−III線における無人搬送車の断面図である。 (a)は第2実施の形態における無人搬送車の同調機構の底面図であり、(b)は第3実施の形態における無人搬送車の同調機構の底面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、無人搬送車1の全体の構成について説明する。図1は本発明の第1実施の形態における無人搬送車1の側面図であり、図2は無人搬送車1の底面図である。なお、図2では、車体の四隅の構成が略同一であるため、同一の部分について一部の符合を省略している。
図1及び図2に示すように、無人搬送車1は、積荷が載置される車体2と、側面視において車体の略中央に取り付けられる2つの駆動装置3と、駆動装置3に取り付けられる駆動輪4と、底面視において車体の四隅付近に取り付けられる4つのイコライズ機構20と、各イコライズ機構20の下方に配設される2つの走行装置10a,10bと、イコライズ機構20と2つの走行装置10a,10bとの間にそれぞれ配設される同調機構30とを備え、床面Fに接地した駆動輪4及び走行装置10a,10bによって車体2が支持される。
駆動装置3は、駆動輪4を周方向に回転させることで無人搬送車1を床面Fに対して移動させる。また、駆動装置3は、垂直方向の軸を中心として駆動輪4を回動させることで無人搬送車1の進行方向を変更する。
次に図3を参照して、無人搬送車1における各装置の詳細な構造を説明する。図3は図2のIII−III線における無人搬送車1の断面図である。なお、図3では、車体2が省略された状態で図示される。
走行装置10a,10bは、駆動輪4の回転による無人搬送車1の移動に従って動く従動輪である。走行装置10a,10bは、床面F(図1参照)に接地される車輪11と、車輪11を回転可能に支持する車軸12と、車軸12の両端が固定されるブラケット13と、下端側がブラケット13に固定され、上端側がイコライズ機構20に回転可能に支持される旋回軸14とを備えている。
ブラケット13は、車軸12の端部がそれぞれ固定される一対の側面板13aと、一対の側面板13aの上端側に連なると共に旋回軸14が固定される上面板13bとを備え、コの字状に形成される。
走行装置10a,10bは、旋回軸14が車軸12に対して垂直、且つ、ねじれの位置に設けられるので、旋回軸14を中心に車輪11が旋回半径Rを旋回可能に構成される(図2参照)。従って、駆動輪4の回転により無人搬送車1が移動する際、無人搬送車1の進行方向に車輪11が向くように走行装置10a,10bが旋回される。
ここで図2に戻って各走行装置10a,10bの旋回範囲の関係を説明する。同一のイコライズ機構20に配設されて隣り合う2つの走行装置10a,10bは、旋回範囲の一部が互いに重なるように近接している。また、別々のイコライズ機構20にそれぞれ配設されると共に隣り合う走行装置10a(走行装置10b)は、旋回範囲が互いに重ならないように離間している。
再び図3を参照して同調機構30の説明をする。同調機構30は、旋回範囲の一部が互いに重なるように近接している走行装置10aと走行装置10bとを、旋回する際にそれぞれが干渉しないように、同一方向に連動して旋回させる機構である。同調機構30は、走行装置10aとイコライズ機構20との間に配設される第1ギヤ31と、走行装置10bとイコライズ機構20との間に配設される第2ギヤ32と、第1ギヤ31及び第2ギヤ32と噛合する中心ギヤ33とを備え、第1ギヤ31及び第2ギヤ32の歯数が同数である。
第1ギヤ31及び第2ギヤ32は、それぞれ走行装置10a及び走行装置10bのブラケット13の上面板13bに固定される。そのため、第1ギヤ31及び第2ギヤ32は、それぞれ走行装置10a及び走行装置10bの旋回に連動して旋回軸14を中心に回転する。また、第1ギヤ31及び第2ギヤ32とイコライズ機構20との間には、摩擦を軽減してスムーズに回転させるためにボールベアリングB1が配設される。
中心ギヤ33は、中心軸34によりイコライズ機構20に回転可能に支持され、第1ギヤ31及び第2ギヤ32と噛合される。また、中心ギヤ33とイコライズ機構20との間には、摩擦を軽減してスムーズに回転させるためにボールベアリングB2が配設される。
同調機構30によれば、第1ギヤ31を回転させると中心ギヤ33を介して第2ギヤ32が第1ギヤ31と同一方向に回転される。更に、第1ギヤ31及び第2ギヤ32の歯数が同数であるため、第1ギヤ31及び第2ギヤ32の回転角は等しくなる。従って、第1ギヤ31が固定される走行装置10aと第2ギヤ32が固定される走行装置10bとを同一方向に連動して旋回させることができる。その結果、旋回範囲の重なる走行装置10aと走行装置10bとが互いに干渉しないようにできるため、走行装置10aと走行装置10bとを互いに接近させて配置できる。従って、各走行装置10a,10bの旋回半径Rによる旋回範囲が互いに重ならないように間隔をあけて走行装置10a,10bを配置しなくて良いので、単位面積あたりの走行装置10a,10bの数を増やすことができる。よって、無人搬送車1の車高が高くなることを防ぎつつ耐荷重を大きくできる。
イコライズ機構20は、走行装置10a,10bを床面Fの凹凸に沿って接地させ、走行装置10a,10bにかかる荷重を均等にさせる機構である。イコライズ機構20は、車体2の下面に固定される基部21と、基部21の下方に配設されると共に2つの走行装置10a,10bがそれぞれの旋回軸14により支持される支持部22と、基部21に対して支持部22を揺動可能に支持する揺動部23とを備えている。
揺動部23は、車両左右方向(図3紙面垂直方向)に伸びる長手形状の軸部材であり、基部21を回転可能に貫通すると共に両端が支持部22に固定される。
支持部22は、走行装置10aを車両前方側(図3紙面左側)で支持すると共に走行装置10bを車両後方側(図3紙面右側)で支持し、底面視において旋回軸14,14を結ぶ線分の中点に揺動部23が配置される。つまり、支持部22は、揺動部23に対して線対称の位置で、走行装置10aと走行装置10bとを支持する。
従って、イコライズ機構20は、床面Fの凹凸に沿って、走行装置10a,10bを揺動させて床面Fに接地させることができるため、走行装置10a,10bに荷重を均等にかけることができる。よって、走行時の安定性の向上ができると共に走行装置10a,10bの耐久性を向上できる。
また、走行装置10aは、同調機構30により、走行装置10bと同一方向に連動して旋回するように構成されている。そのため、無人搬送車1の走行中に走行装置10aが床面Fの凸部に乗り上げた場合、凸部により旋回方向の外力が走行装置10aに加わるため、走行装置10aと走行装置10bとが連動して無人搬送車1の進行方向とずれるように旋回することがある。しかし、走行装置10bはイコライズ機構20により床面Fから浮くことなく接地されるので、走行装置10bと床面Fとの摩擦力が、凸部による走行装置10aにかかる旋回方向の外力よりも大きい場合、走行装置10bを旋回しないようにできる。つまり、走行装置10bと連動して旋回する走行装置10aが旋回するには、走行装置10bと床面Fとの摩擦力よりも大きな旋回方向の外力が必要となるので、走行装置10aの方向を進行方向とずれ難くできる。よって、イコライズ機構20及び同調機構30により、凸部に乗り上げた走行装置10aの方向を進行方向とずれ難くできるので、走行時の安定性の向上ができる。
次に図4(a)を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、第1ギヤ31及び第2ギヤ32がそれぞれ走行装置10a及び走行装置10bのブラケット13に固定されると共にそれぞれ走行装置10a及び走行装置10bの旋回に従って同一の回転をする場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、第1ギヤ41及び第2ギヤ42がそれぞれ旋回軸43a及び旋回軸43bに相対回転可能に支持され、走行装置10a及び走行装置10bが所定量以上旋回した際にのみ第1ギヤ41及び第2ギヤ42が回転される場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符合を付して以下の説明を省略する。図4(a)は第2実施の形態における無人搬送車の同調機構40の底面図である。
図4(a)に示すように同調機構40は、走行装置10aと相対回転可能に走行装置10aの旋回軸43aが貫通する第1ギヤ41と、走行装置10bと相対回転可能に走行装置10bの旋回軸43bが貫通する第2ギヤ42と、走行装置10aの旋回軸43aから軸直方向に向かって突出する第1突出部44と、走行装置10bの旋回軸43bから軸直方向に向かって突出する第2突出部45と、第1ギヤ41の旋回軸43aと接する一部を扇状に切り欠いた第1切欠部46と、第2ギヤ42の旋回軸43bと接する一部を扇状に切り欠いた第2切欠部47とを備え、第1ギヤ41及び第2ギヤ42の歯数が同数であり、旋回軸43a及び旋回軸43bがそれぞれ走行装置10a及び走行装置10bと共に回転する。
第1切欠部46は、旋回軸43a側から軸直方向に延設される一対の第1側壁部46aと、内周面を形成する第1内周壁部46bとを備え、第1突出部44が収容される。また、第2切欠部47は、旋回軸43b側から軸直方向に延設される一対の第2側壁部47aと、内周面を形成する第2内周壁部47bとを備え、第2突出部45が収容される。
第1ギヤ41は、走行装置10aと相対回転可能に旋回軸43aが貫通するため、第1切欠部46に収容される第1突出部44が、旋回軸43aの回転に従って第1切欠部46内を自由に回動できる。また、第2ギヤ42は、走行装置10bと相対回転可能に旋回軸43bに貫通されるため、第2切欠部47に収容される第2突出部45が、旋回軸43bの回転に従って第2切欠部47内を自由に回動できる。なお、走行装置10aと走行装置10bとが同一方向を向いている場合、第1突出部44及び第2突出部45がそれぞれ第1切欠部46及び第2切欠部47の中央に位置するように設定されている。
走行装置10aに旋回方向の力が加わり走行装置10aの旋回軸43aが旋回して、第1突出部44が第1切欠部46の第1側壁部46aに当接した場合に、第1突出部44から第1突出部44と当接した側の第1側壁部46aに向かって、旋回方向の力が伝達可能となる。これにより、走行装置10aを更に旋回させることで、走行装置10aの旋回に連動して第1ギヤ41が回転され、中心ギヤ33を介して第2ギヤ42が回転される。第2ギヤ42が旋回すると、第2切欠部47の第2側壁部47aが第2突出部45と当接し、第2突出部45が当接した側の第2側壁部47aから第2突出部45に向かって、旋回方向の力を伝達させることができる。その結果、走行装置10aを更に旋回させると、走行装置10aと走行装置10bとが同一方向に連動して旋回する。従って、走行装置10aの旋回量が所定量以下の場合には、走行装置10aを走行装置10bに対して独立して旋回させることができる。その結果、床面Fの小さな凹凸等による走行装置10aを振動させるような旋回方向の外力を、第1ギヤ41及び第2ギヤ42を介して走行装置10bに伝達させないようにできる。よって、走行装置10bにかかる走行時の抵抗を軽減できるため、走行時の安定性を向上できる効果がある。
さて、走行装置10aの車輪11と走行装置10bの車輪11とが車体2の長手方向に向いた状態(図2の状態)から90度時計回りに旋回した状態を第1位置とする。第1位置から、走行装置10aと走行装置10bとが互いに近接するようにそれぞれを逆方向に同じ角度旋回させ、走行装置10aの車輪11と走行装置10bの車輪11とが互いに接触する位置を第2位置とする。なお、第1位置および第2位置の時、第1切欠部46及び第2切欠部47も、第1切欠部46及び第2切欠部47の周方向の中心が旋回軸43a,43bの中心を結ぶ直線上にある状態(図4(a)の状態)から90度時計回りに旋回した状態となる。
第2位置は、第1突出部44及び第2突出部45がそれぞれ第1切欠部46及び第2切欠部47の中央に位置した(走行装置10aと走行装置10bとが同一方向を向いた)状態から、走行装置10aと走行装置10bとが互いに逆方向に同じ角度旋回した場合に、最も小さい旋回角度で走行装置10aの車輪11と走行装置10bの車輪11とが接触する位置である。すなわち、第2実施の形態で走行装置10a,10bが時計回りまたは反時計回りに旋回を続けた時に、車輪12同士が互いに干渉する角度である。よって、第1位置から第2位置までの走行装置10a,10bの旋回角度を閾角度として設定する。
第1切欠部46及び第2切欠部47を閾角度の2倍よりも小さな中心角を有する扇状に切り欠く。これにより、第1突出部44及び第2突出部45は、それぞれ第1切欠部46及び第2切欠部47の中央から閾角度の分だけ旋回すると、それぞれ第1切欠部46の第1側壁部46a及び第2切欠部47の第2切欠部47aに当接する。そのため、走行装置10a又は走行装置10bが閾角度以上に旋回した場合には、走行装置10aと走行装置10bとが連動して旋回するので、走行装置10aと走行装置10bとが干渉しないようにできる。よって、走行装置10aと走行装置10bとを互いに接近させて配置できるので、単位面積あたりの走行装置10a,10bの数を増やすことができる。
次に図4(b)を参照して第3実施の形態について説明する。第2実施の形態では、第1ギヤ41及び第2ギヤ42がそれぞれ旋回軸43a及び旋回軸43bに相対回転可能に支持される場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、第1ギヤ51が旋回軸52に相対回転可能に支持され、第2ギヤ32が第1実施の形態と同様に走行装置10bに固定される場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符合を付して以下の説明を省略する。図4(b)は第3実施の形態における無人搬送車の同調機構50の底面図である。
図4(b)に示すように同調機構50は、走行装置10aと相対回転可能に走行装置10aの旋回軸52が貫通する第1ギヤ51と、一端が旋回軸52に固定されると共に他端が第1ギヤ51に固定される弾性部材53とを備え、第1ギヤ51の歯数が第2ギヤ32の歯数と同数であり、旋回軸52が走行装置10aと共に回転する。
弾性部材53は、コイルスプリングで構成される。なお、後述のように、弾性部材53の変形量が少ない場合には、走行装置10bと床面Fとの摩擦力よりも小さな弾性力となるように、弾性部材53の弾性率が設定されている。
走行装置10aが旋回すると、その旋回量に従って旋回軸52に一端が固定された弾性部材53が弾性変形されるので、弾性部材53の変形量に応じた弾性力が弾性部材53の他端が固定される第1ギヤ51に伝達される。これにより、弾性部材53による弾性力は、中心ギヤ33を介して第2ギヤ32が固定される走行装置10bに旋回方向の力として加えられる。
同調機構50によれば、走行装置10bと床面Fとの摩擦力が弾性部材53の弾性力よりも大きい場合、走行装置10bを旋回しないようにできる。従って、床面Fの小さな凹凸等による走行装置10aを振動させるような旋回方向の外力では、弾性部材53の変位量が少なく、弾性部材53による弾性力が小さいため、走行装置10bを旋回させないようにできる。よって、走行装置10bにかかる走行時の抵抗を軽減できるので、走行時の安定性を向上できる。
また、走行装置10aの旋回量が所定量以上の場合には、弾性部材53による弾性力が大きいため、走行装置10aと走行装置10bとを同一方向に連動して旋回させることができる。よって、走行装置10aと走行装置10bとを互いに干渉させないようにできる。その結果、走行装置10aと走行装置10bとを互いに接近させて配置できるので、単位面積あたりの走行装置10a,10bの数を増やすことができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態では、側面視において車体2の略中央に2つの駆動装置3及び駆動輪4が配設される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、車体2の任意の位置に配設することができる。また、駆動装置3及び駆動輪4を複数設けることができる。更に、駆動輪4を必ずしも設ける必要はなく、走行装置10a,10bの少なくとも一つを駆動装置3により駆動可能にすることができる。また、走行装置10a,10bの少なくとも一つを駆動装置3に連動して旋回させても良い。
上記実施の形態では、車体2と走行装置10a,10bとの間にイコライズ機構20が設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、イコライズ機構20を設けず、走行装置10a,10bを車体2に直接取り付けることは当然可能である。なお、この場合、同調機構30の中心軸34も車体2に直接取り付けられる。
上記実施の形態では、車体2の下方の四隅付近にそれぞれ2つの走行装置10a,10b、イコライズ機構20及び同調機構30が設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。2つの走行装置10a,10b、イコライズ機構20及び同調機構30を車体2の四隅付近以外に設けることは当然可能であり、2つの走行装置10a,10b、イコライズ機構20及び同調機構30を車体2の3箇所以下または5箇所以上に設けることは当然可能である。
上記実施の形態では、イコライズ機構20に走行装置10a,10bが2つ取り付けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。走行装置10a,10bを3つ以上取り付けることも可能である。また、この場合は走行装置を一直線上に配置するのではなく、例えば正三角形の頂点に位置するように配置しても良い。なお、正三角形の頂点に位置するように配置した場合は走行装置10a,10bを種々の方向に揺動させるために揺動部23を球面軸受とすることも可能である。
上記実施の形態では、同調機構30,40,50を第1ギヤ31,41,51、第2ギヤ32,42及び中心ギヤ33によるギヤ機構による構成として説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、走行装置10aと走行装置10bとを同一の方向に連動して旋回させる構成であれば、第1ギヤ31,41,51と第2ギヤ32,42の間に複数のギヤを設けることも可能である。また、ギヤを用いずにチェーンやベルトを用いたり、リンク機構を用いたりすることも可能である。
上記第2実施の形態では、旋回軸43aに第1突出部44が固定され、第1ギヤ41に第1切欠部46が形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、旋回軸43aに切欠部が形成され、第1ギヤ41に突出部が固定されることも当然可能である。また、第1ギヤ41と走行装置10aとが所定の範囲で相対回転できれば、走行装置10aのブラケット13の上面板13bに突出部または切欠部を設けることも可能である。また、第1ギヤ41の下方に突出部を設け、走行装置が旋回した際にブラケットの側面板13aに当接するようにすることも可能である。なお、第2ギヤ42及び走行装置10bについても同様である。
上記第3実施の形態では、弾性部材53がコイルスプリングで構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の弾性部材を採用することは当然可能である。他の弾性部材としては、例えば、ねじりばね、ぜんまいばねが挙げられる。
なお、上記各実施の形態のいずれかの一部または全部を、他の実施の形態の一部または全部と組み合わせることは可能である。また、上記各実施の形態のうちの一部の構成を省略することも可能である。
1 無人搬送車
2 車体
10a,10b 走行装置
11 車輪
12 車軸
14,43a,43b,52 旋回軸
22 支持部
23 揺動部
30,40,50 同調機構
31,41,51 第1ギヤ(連結部の一部)
32,42 第2ギヤ(連結部の一部)
33 中心ギヤ(連結部の一部)
44 第1突出部(伝達部の一部)
45 第2突出部(伝達部の一部)
46 第1切欠部(伝達部の一部)
47 第2切欠部(伝達部の一部)
53 弾性部材(伝達部)

Claims (3)

  1. 積荷が載置される車体と、
    その車体の下方に配置され、車体を走行および旋回させるための車輪を回転支持すると共に、前記車体に対して旋回可能に連結される複数の走行装置と、
    前記複数の走行装置のうち互いに旋回範囲の重なるものを同一方向に連動して旋回するように連結する連結部を有する同調機構とを備えていることを特徴とする無人搬送車。
  2. 連動して旋回する前記複数の走行装置が支持される支持部と、
    その支持部を前記車体に対して揺動可能に支持する揺動部とを備え、
    前記支持部は、底面視において前記揺動部を通る所定の直線に対して線対称の位置に前記複数の走行装置が支持されることを特徴とする請求項1記載の無人搬送車。
  3. 前記同調機構は、連動して旋回する前記複数の走行装置のうち少なくとも一つが所定量以上旋回した場合に、連動して旋回する前記複数の走行装置のうち少なくとも一つから前記連結部に、連動して旋回する前記複数の走行装置のその他を旋回させる力を伝達させる伝達部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無人搬送車。
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