JP6373161B2 - 巻回体収容体 - Google Patents
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〔1〕
ラップフィルム巻回体と、該ラップフィルム巻回体が外周に巻回された筒状芯体と、前記ラップフィルム巻回体を収容する収容体と、を備える巻回体収容体であって、
前記ラップフィルム巻回体は、フィルム厚みが6〜12μmであり、製膜ラインのフィルムの幅方向の引裂強度が2.5〜4cNである、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を含むラップフィルムが巻回されたものであり、
前記ラップフィルム巻回体の、未使用時の巻き回し端から3周目の幅長X(3)と、未使用時の巻き回し端から5周目の幅長X(5)と、未使用時の巻回し端から30周目の幅長X(30)と、が下記式(A1)及び(B1)を満たし、
X(30)−1.0mm<X(3) ・・・(A1)
X(30)−0.5mm<X(5) ・・・(B1)
前記収容体の前板の内面と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.28未満であり、かつ前記収容体の底板、後板、及び蓋板の内面の少なくとも中央部25〜80%(面積比)と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.35以上であり、
前記筒状芯体の軸長さS(mm)と前記収容体の長手方向の側板間の内寸の最小値W(mm)とが、下記式(E1)を満たす、
1mm<W−S≦3mm ・・・(E1)
巻回体収容体。
〔2〕
ラップフィルム巻回体と、該ラップフィルム巻回体が外周に巻回された筒状芯体と、前記ラップフィルム巻回体を収容する収容体と、を備える巻回体収容体であって、
前記ラップフィルム巻回体は、フィルム厚みが6〜12μmであり、製膜ラインのフィルムの幅方向の引裂強度が2.5〜4cNである、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を含むラップフィルムが巻回されたものであり、
前記ラップフィルム巻回体の、未使用時の巻き回し端から3周目の幅長X(3)と、未使用時の巻き回し端から3周目の幅長X(5)と、未使用時の巻回し端から30周目の幅長X(30)と、が下記式(A1)及び(B1)を満たし、
X(30)−1.0mm<X(3) ・・・(A1)
X(30)−0.5mm<X(5) ・・・(B1)
前記収容体の前板の内面の中央部25〜80%(面積比)と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.35以上であり、
前記収容体の底板、後板、及び蓋板の内面の中央部25〜80%(面積比)と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.35以上であり、
前板、底板、後板、及び蓋板の中央部の外側と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.28未満であり、
前記筒状芯体の軸長さS(mm)と前記収容体の長手方向の側板間の内寸の最小値W(mm)とが、下記式(E1)を満たす、
1mm<W−S≦3mm ・・・(E1)
巻回体収容体。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態に係る巻回体収容体について説明する。第1の実施形態に係る巻回体収容体は、
ラップフィルム巻回体と、該ラップフィルム巻回体が外周に巻回した筒状芯体と、ラップフィルム巻回体を収容する収容体と、を備える巻回体収容体であって、
ラップフィルム巻回体は、フィルム厚みが6〜18μmであり、製膜ラインのフィルムの幅方向(以下、「TD」ともいう。)の引裂強度が2〜6cNである、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を含むラップフィルムが巻回されたものであり、
ラップフィルム巻回体の、未使用時の巻き回し端から3周目の幅長X(3)と、未使用時の巻き回し端から5周目の幅長X(5)と、未使用時の巻回し端から30周目の幅長X(30)と、が下記式を満たし、
X(30)−1.0mm<X(3) ・・・(A1)
X(30)−0.5mm<X(5) ・・・(B1)
収容体の前板の内面とラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.28未満であり、かつ収容体の底板、後板、及び蓋板の内面の少なくとも中央部25〜80%(面積比)とラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.35以上である。
第1の実施形態に係る巻回体収容体は、ラップフィルム巻回体を備える。ラップフィルム巻回体は、フィルム厚みが6〜18μmであり、製膜ラインのフィルムの幅方向の引裂強度が2〜6cNである、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を含むラップフィルムが巻回されたものである。
X(30)−1.0mm<X(3) ・・・(A1)
X(30)−0.5mm<X(5) ・・・(B1)
Xi(30)−1.0mm<Xi(3) ・・・(C1)
Xi(30)−0.5mm<Xi(5) ・・・(D1)
なお、2つに分割したそれぞれの巻回体において、Xi(3)、Xi(5)、及びXi(30)は、互いに異なっていても同一であってもよい。
ラップフィルム110aの材料としては、塩化ビニリデン系樹脂を含む樹脂組成物であれば特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン(延伸ポリプロピレンを含む)、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂;ポリ塩化ビニル樹脂;ナイロンをさらに含んでもよい。
ラップフィルムの厚さは、6〜18μmであり、8〜15μmが好ましく、9〜12μmがより好ましい。ラップフィルムの厚さが上記範囲内であることにより、フィルム切れ、カット性、引き出し性、及び密着性がバランスよく優れる。ラップフィルムの厚さが18μm以下であることにより、フィルム切断刃でフィルムを切断するのに要する力を低減できるため、カット性の低下、及びフィルムの包装対象の形状への追従性の低下を抑制でき、包装対象への密着性をさらに高めることができる。また、ラップフィルムの厚さが18μm以下の場合、従来の巻回体においては、引裂強度がより小さくなるため、巻回体からフィルムを引き出す際、及び容器(化粧箱)の中に巻き戻ったフィルム端部を摘み出す際、化粧箱に付帯する切断刃で切断して現れる端部からフィルムが裂ける裂けトラブルが発生しやすい傾向にある。しかしながら、第1の実施形態においては、ラップフィルム巻回体と収容体との動摩擦係数を所定のものとすることによりフィルムの裂けトラブルを抑制することができる。一方、ラップフィルムの厚さが6μm以上であることにより、フィルムの引張応力の低下を抑制できるため、使用時のフィルム切れを防止することができる。なお、フィルム厚みは実施例に記載の方法により求めることができる。
ラップフィルムの製膜ラインのフィルムの幅方向の引裂強度(以下、「TD引裂強度」ともいう。)は、2.0〜6.0cNが好ましく、2.3〜5.0cNがより好ましく、2.5〜4.0cNがさらに好ましい。第1の実施形態において、TD引裂強度が6.0cN以下であることにより、フィルム切断刃でフィルムを切断するのに要する力を低減できるため、カット性がより良好となり、より優れた使用感を有する。また、ラップフィルムのTD引裂強度が6.0cN以下の場合、従来の巻回体では、振動によるフィルム端部の損傷を起点とし、フィルムを引き出す際に裂けトラブルが発生しやすくなる。しかしながら、第1の実施形態においては、ラップフィルム巻回体と収容体との動摩擦係数を所定のものとすることによりフィルムの裂けトラブルを抑制することができる。一方、TD引裂強度が2.0cN以上であることにより、振動により発生する損傷よりもより微小な損傷ではフィルムがさらに裂け難くなる。なお、ここで述べる引裂強度の測定方法はJIS−P−8116(2000年)に準拠する。
第1の実施形態で用いるラップフィルムの製造方法は特に限定されず、従来知られている方法であってもよい。ラップフィルムは、例えば、押出機より樹脂を溶融押出した後、製膜し、延伸し、芯体への巻き回すことにより得られる。溶融押出された樹脂の製膜、延伸の方法としては、例えば、インフレーション法やテンター法を用いることができる。ラップフィルムは、適した厚さになるまで延伸される。ラップフィルムのカット性を良好にするためには、延伸時の特にTD方向の制御、及びそれにより得られるTD引裂強度が重要な因子となる。
第1の実施形態に係る巻回体収容体は、筒状芯体を備える。筒状芯体はラップフィルム巻回体が外周に巻回されたものである。
次に、第1の実施形態の巻回体収容体について説明する。第1の実施形態に係る巻回体収容体は、ラップフィルム巻回体を収容する収容体を備える。第1の実施形態において、収容体の前板の内面とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は、0.28未満であり、かつ収容体の底板、後板、及び蓋板の内面とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は、0.35以上である。
1mm<W−S≦3mm (E1)
1mm<W−S≦2mm (E2)
1mm<W−S≦1.5mm (E3)
次に、第2の実施形態に係るラップフィルム巻回体について説明する。第2の実施形態に係る巻回体収容体は、
ラップフィルム巻回体と、該ラップフィルム巻回体が外周に巻回した筒状芯体と、ラップフィルム巻回体を収容する収容体と、を備える巻回体収容体であって、
ラップフィルム巻回体は、フィルム厚みが6〜18μmであり、製膜ラインのフィルムの幅方向の引裂強度が2〜6cNである、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を含むラップフィルムが巻回されたものであり、
ラップフィルム巻回体の、未使用時の巻き回し端から3周目の幅長X(3)と、未使用時の巻き回し端から3周目の幅長X(5)と、未使用時の巻回し端から30周目の幅長X(30)と、が下記式を満たし、
X(30)−1.0mm<X(3)
X(30)−0.5mm<X(5)
収容体の前板の内面の中央部25〜80%(面積比)とラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.35以上である。
第2の実施形態で用いるラップフィルム巻回体及び筒状芯体については第1の実施形態と同様とすることができる。
図8及び9に第2の実施形態で用いる収容体の展開図を示す。図8及び9においては、動摩擦係数が0.28未満の面を薄い網掛けで示し、動摩擦係数が0.35以上の面を濃い網掛けで示している。第2の実施形態において、収容体200の前板211の内面の中央部25〜80%(面積比)とラップフィルム巻回体110との動摩擦係数は、0.35以上であり、0.37以上が好ましく、0.40以上がより好ましい。収容体200の前板211の内面の中央部25〜80%(面積比)とラップフィルム巻回体110との動摩擦係数が0.35以上であることにより、流通や使用の際の振動を抑制することができ、これによりラップフィルム巻回体110の表層に損傷が発生することをより抑制できる。なお、動摩擦係数の制御は上記同様の方法により行なうことができる。
(1.裂けトラブル発生率)
ラップフィルムの出荷後の流通、及び家庭での保管を想定し、製造直後のラップフィルム巻回体を28℃に設定した恒温槽にて1ヶ月間保管した。その後、流通時の振動を再現するために、振動試験機(アイデックス株式会社製、品番「BF−50UC」)を用いて、収容体内に収容されたラップフィルム巻回体を振動させた。振動試験は下記のとおりに行った。
◎:裂けトラブル発生率が5%未満。裂けトラブルがほとんどなく、使い勝手に非常に優れる。
○:裂けトラブル発生率が5%以上10%未満。裂けトラブルが少なく、使い勝手に優れる。
●:裂けトラブル発生率が10%以上15%未満。裂けトラブルがあまりなく、使い勝手が良い
△:裂けトラブル発生率が15%以上20%未満。裂けトラブルがやや多く、使い勝手が悪い。
×:裂けトラブル発生率が20%以上。裂けトラブルが非常に多く、使い勝手が非常に悪い。
ラップフィルムの出荷後の流通、及び家庭での保管を想定し、製造直後のラップフィルム巻回体を28℃に設定した恒温槽にて1ヶ月間保管した。その後、フィルムのカット性を評価した。
5点:フィルム切断時に抵抗を感じない。
4点:フィルム切断時にほとんど抵抗を感じない。
3点:フィルム切断時にわずかに抵抗を感じる。
2点:フィルム切断時に抵抗を感じる。
1点:フィルム切断時に大きな抵抗を感じる。
◎:合計点が400点以上。非常に容易にフィルムを切断できる。
○:合計点が300点以上400点未満。容易にフィルムを切断できる
●:合計点が250点以上300点未満。フィルムの切断時にわずかに抵抗を感じる。
△:合計点が200点以上250点未満。フィルムの切断時に抵抗を感じ、カット性が悪い。
×:合計点が200点未満。フィルムの切断時に大きな抵抗を感じ、カット性が非常に悪い。
ラップフィルムの出荷後の流通、及び家庭での保管を想定し、製造直後のラップフィルム巻回体を28℃に設定した恒温槽にて1ヶ月間保管した。その後、フィルムの引き出し性を評価した。
装用ラップフィルムを使用する100人を選出した、評価者は、収容体に収容された幅2
2cmの巻回体からフィルムを50cm引き出した後、化粧箱に付帯するブリキ製のフィ
ルム切断刃でフィルムを切断する一連の作業を10回繰り返した。フィルムの引き出しの
しやすさについて、下記評価基準に基づいて1人5点で採点した。
5点:フィルム引出時に抵抗を感じない。
4点:フィルム引出時にほとんど抵抗を感じない。
3点:フィルム引出時にわずかに抵抗を感じる。
2点:フィルム引出時に抵抗を感じる。
1点:フィルム引出時に大きな抵抗を感じる。
◎:400点以上。非常に容易に、かつ、円滑にフィルムを引き出せる。
○:300点以上400点未満。容易に、かつ、円滑にフィルムを引き出せる。
●:250点以上300点未満。容易にフィルムを引き出せる。
△:200点以上250点未満。フィルムの引き出し時に抵抗を感じ、引き出し性が悪い。
×:200点未満。フィルムの引き出し時に大きな抵抗を感じ、引き出し性が非常に悪い。
(ラップフィルム巻回体)
塩化ビニリデン単位を90質量%含み、塩化ビニル単位を10質量%含む重量平均分子量90,000の塩化ビニリデン系樹脂(以下、「PVDC」とも表記する。)、ATBC(アセチルクエン酸トリブチル、田岡化学工業株式会社製)、エポキシ化大豆油(商品名「ニューサイザー510R」、日本油脂株式会社製)をそれぞれ93.4質量%、5.5質量%、及び1.1質量%の割合で混ぜたものの合計5kgを、ヘンシェルミキサーにて5分間混合し、24時間以上熟成して塩化ビニリデン系樹脂組成物を得た。
X(3) =−0.20mm
X(5) = 0.0 mm
X1(3) =−0.10mm
X1(5) = 0.0 mm
X2(3) =−0.10mm
X2(5) = 0.0 mm
図4に示す形状を有する紙製の収容体(化粧箱:内寸42mm×42mm×231.5mm)を用意した。図6に示すように、この収容体の前板の内面に対して、アクリル系剥離ニスの塗布を施し、収容体の底板、後板、及び蓋板の内面に対して、アクリル系不滑ニスの塗布を施した。収容体の前板の内面全体とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.26とし、収容体の底板、後板、及び蓋板の内面全体とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.37とし。なお、動摩擦係数は、JIS−K−7125に準拠して測定した(以下同様)。
上記のようにして得られたラップフィルム巻回体を収容体に収容して実施例1の巻回体収容体を得た。なお、筒状身体の軸長さS(mm)と収容体の長手方向の側板間の内寸の最小値W(mm)との差(W−S)は1.5mmであった。
フィルム厚さ及び引裂強度を表1に示す通りに調整したこと以外は実施例1と同様にし
て巻回体を得た。この巻回体を(W−S)が表1に示す値となるよう下記収容体に収容し
て、参考例2〜5の巻回体収容体を得た。評価結果を表1に示す。
図4に示す形状を有する紙製の収容体(化粧箱:内寸42mm×42mm×231.5mm)を用意した。図6に示すように、収容体の前板の内面全体とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.26とし、収容体の底板、後板、及び蓋板の内面全体とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.37とした。
フィルム厚さ及び引裂強度を表1に示す通りに調整したこと以外は実施例1と同様にし
て巻回体を得た。この巻回体を(W−S)が表1に示す値となるよう下記収容体に収容し
て、実施例6、参考例7〜9の巻回体収容体を得た。評価結果を表1に示す。
図4に示す形状を有する紙製の収容体(化粧箱:内寸42mm×42mm×231.5mm)を用意した。図7に示すように、収容体の前板の内面全体とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.26とし、収容体の底板、後板、及び蓋板の内面の中央部分とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.37とし、収容体の底板、後板、及び蓋板の内面の中央以外の部分とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.26とした。
フィルム厚さ及び引裂強度を表1に示す通りに調整したこと以外は実施例1と同様にし
て巻回体を得た。この巻回体を(W−S)が表1に示す値となるよう下記収容体に収容し
て、実施例10、参考例11〜12、実施例13〜15、参考例16の巻回体収容体を得た。評価結果を表1に示す。
図4に示す形状を有する紙製の収容体(化粧箱:内寸42mm×42mm×231.5mm)を用意した。図8に示すように、収容体の前板の内面の中央部分とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.37又は0.40とし、収容体の前板の内面の中央以外の部分とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.24又は0.26とし、収容体の底板、後板、及び蓋板の内面全体とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.37又は0.40とした。
フィルム厚さ及び引裂強度を表1に示す通りに調整したこと以外は実施例1と同様にし
て巻回体を得た。この巻回体を(W−S)が表1に示す値となるよう下記収容体に収容し
て、参考例17、実施例18〜20、参考例21〜23の巻回体収容体を得た。評価結果を表1に示す。
図4に示す形状を有する紙製の収容体(化粧箱:内寸42mm×42mm×231.5mm)を用意した。図9に示すように、収容体の前板の内面の中央部分とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.37又は0.40とし、収容体の前板の内面の中央以外の部分とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.24又は0.26とし、収容体の底板、後板、及び蓋板の内面の中央部分とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.37又は0.40とし、収容体の底板、後板、及び蓋板の内面の中央以外の部分とラップフィルム巻回体との動摩擦係数は0.24又は0.26とした。
フィルム厚さ及び引裂強度を表1に示す通りに調整したこと以外は実施例1と同様にして巻回体を得た。この巻回体を(W−S)が表1に示す値となるよう下記収容体に収容して、比較例1〜10の巻回体収容体を得た。評価結果を表1に示す。
図4に示す形状を有する紙製の収容体(化粧箱:内寸42mm×42mm×231.5mm)を用意した。表1に示すように、収容体の前板の内面全面とラップフィルム巻回体との動摩擦係数、収容体の底板、後板、及び蓋板の内面全面とラップフィルム巻回体との動摩擦係数を調整した。
Claims (2)
- ラップフィルム巻回体と、該ラップフィルム巻回体が外周に巻回された筒状芯体と、前記ラップフィルム巻回体を収容する収容体と、を備える巻回体収容体であって、
前記ラップフィルム巻回体は、フィルム厚みが6〜12μmであり、製膜ラインのフィルムの幅方向の引裂強度が2.5〜4cNである、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を含むラップフィルムが巻回されたものであり、
前記ラップフィルム巻回体の、未使用時の巻き回し端から3周目の幅長X(3)と、未使用時の巻き回し端から5周目の幅長X(5)と、未使用時の巻回し端から30周目の幅長X(30)と、が下記式(A1)及び(B1)を満たし、
X(30)−1.0mm<X(3) ・・・(A1)
X(30)−0.5mm<X(5) ・・・(B1)
前記収容体の前板の内面と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.28未満であり、かつ前記収容体の底板、後板、及び蓋板の内面の少なくとも中央部25〜80%(面積比)と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.35以上であり、
前記筒状芯体の軸長さS(mm)と前記収容体の長手方向の側板間の内寸の最小値W(mm)とが、下記式(E1)を満たす、
1mm<W−S≦3mm ・・・(E1)
巻回体収容体。 - ラップフィルム巻回体と、該ラップフィルム巻回体が外周に巻回された筒状芯体と、前記ラップフィルム巻回体を収容する収容体と、を備える巻回体収容体であって、
前記ラップフィルム巻回体は、フィルム厚みが6〜12μmであり、製膜ラインのフィルムの幅方向の引裂強度が2.5〜4cNである、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を含むラップフィルムが巻回されたものであり、
前記ラップフィルム巻回体の、未使用時の巻き回し端から3周目の幅長X(3)と、未使用時の巻き回し端から3周目の幅長X(5)と、未使用時の巻回し端から30周目の幅長X(30)と、が下記式(A1)及び(B1)を満たし、
X(30)−1.0mm<X(3) ・・・(A1)
X(30)−0.5mm<X(5) ・・・(B1)
前記収容体の前板の内面の中央部25〜80%(面積比)と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.35以上であり、
前記収容体の底板、後板、及び蓋板の内面の中央部25〜80%(面積比)と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.35以上であり、
前板、底板、後板、及び蓋板の中央部の外側と前記ラップフィルム巻回体との動摩擦係数が0.28未満であり、
前記筒状芯体の軸長さS(mm)と前記収容体の長手方向の側板間の内寸の最小値W(mm)とが、下記式(E1)を満たす、
1mm<W−S≦3mm ・・・(E1)
巻回体収容体。
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