JP5514571B2 - 詰替ラップフィルム包装体 - Google Patents
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Description
(1)筒状芯体の外周にラップフィルムが巻回された巻回ラップフィルムと、
前記巻回ラップフィルムの外周に巻きつけられた帯状シートと、を備え、
前記ラップフィルムのラップフィルム巻き終端と前記帯状シートの一端とが厚み方向に重ね合わせられて接続された接続部が設けられ、
前記接続部は、0°剥離力が0.2N以上であり、且つ、90°剥離力が0.0001N/10mm幅以上、10N/10mm幅以下である、ことを特徴とする
詰替ラップフィルム包装体。
(2)前記接続部は、0°剥離力が0.3N以上であり、且つ、90°剥離力が0.001N/10mm幅以上、1N/10mm幅以下である、
上記(1)に記載の詰替ラップフィルム包装体。
(3)前記接続部においては、前記ラップフィルムのラップフィルム巻き終端の内周面と前記帯状シートの外周面とが面するように重ね合わせられている、
上記(1)又は(2)に記載の詰替ラップフィルム包装体。
(4)前記帯状シートの他端は、前記巻回ラップフィルムのラップフィルム巻き終端の幅よりも幅狭に形成されている、
上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。
(5)前記帯状シートの外周面の動摩擦係数Dと、前記ラップフィルムの外周面の動摩擦係数Eとの関係が、D/E≦1.0である、
上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。
(6)前記巻回ラップフィルムの前記筒状芯体の両端には、略円形状のキャップが取り付けられ、
前記キャップの外径が、前記筒状芯体及びその外周に巻回された前記ラップフィルムの外径よりも大きい、
上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。
図1及び図2は、本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1を概略的に示す斜視図及び巻回ラップフィルム11を概略的に示す斜視図である。
本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1は、詰替用の巻回ラップフィルム11と、この巻回ラップフィルム11の外周に巻きつけられた帯状シート31とを備える。巻回ラップフィルム11は、紙製又はポリエチレン等のプラスチック製の筒状芯体12の外周12aに、筒状芯体12の軸長さよりも幅狭のラップフィルム13を所定の数量分、巻きつけた(巻回した)ものである。筒状芯体12の両端には、巻回ラップフィルム11の外径(筒状芯体12の外径、及び、その外周に巻回されたラップフィルム13の外径のうち大きな方)よりも大きな外径を有する略円形状のキャップ41が取り付けられている。
ここで、0°剥離力とは、ラップフィルム13と帯状シート31とを水平に配置した状態で相互に離間する方向へ引っ張り、その際に接続部51のラップフィルム13と帯状シート31とを剥離させるのに必要とされる力を意味する。本明細書では、0°剥離力は、可動ロードセルに接続したチャックにラップフィルム13を、もう一方の固定したチャックに帯状シート31を挟んだ後、可動ロードセルを稼動させて300mm/minの速度で引っ張り、このとき接続部51のラップフィルム13と帯状シート31とを剥離するのに必要とされる最大荷重(N)とする。
また、90°剥離力とは、ラップフィルム13と帯状シート31とを接続部51を基点として垂直に配置した状態でそのままラップフィルム13と帯状シート31との角度が略90°を保つように各々を引っ張り、その際に接続部51のラップフィルム13と帯状シート31とを剥離させるのに必要とされる力を意味する。本明細書では、90°剥離力は、幅10mm×長さ100mmにサンプリングした接続部51を用い、可動ロードセルに接続したチャックにラップフィルム13を、もう一方の(スライド)ステージに帯状シート31を貼り付け、ラップフィルム13と帯状シート31が常に略90°を保つように稼動する冶具に設置した後、可動ロードセルを稼動させて300mm/minの速度で引っ張り、このとき接続部51のラップフィルム13と帯状シート31とを剥離するのに必要とされる最大荷重(N/10mm幅)とする。
ここで、本明細書において、帯状シート31の外周面の動摩擦係数Dとは、以下の測定方法によって算出される値を意味する。まず、長さ250mm、幅300mmmの帯状シート31を、帯状シート31の外周面となる面が露出するように、アクリル板に貼り付ける。また、収納箱用原紙(王子板紙株式会社製、コートボール紙、サンコート(登録商標)11号)を、収納箱の内面となる面が露出するように、重さ500gで底面が40mm×120mmの長方形であるライダーに貼り付ける。次に、帯状シート31の外周面となる面と収納箱の内面となる面とが接するように、水平で平滑な台の上で、アクリル板に貼り付けた帯状シート31の上にライダーを載せる。この状態で、ライダーの長手方向に1.0m/minで100mmライダーを水平方向に移動し、このときライダーにかかる荷重を読み取る。そして、ライダーが動いているときの平均荷重(g)/ライダーの重さ(g)を、動摩擦係数Dとする。
一方、ラップフィルム13の外周面の動摩擦係数Eとは、以下の測定方法によって算出される値を意味する。帯状シート31の代わりにラップフィルム13を用い、ラップフィルム13の外周面となる面が露出するようにアクリル板に貼り付けること以外は、上記の帯状シート31の外周面の動摩擦係数Dと同条件で測定する。
(1)0°剥離力
実施例及び比較例の詰替ラップフィルム包装体1を引き出し、引張試験機の可動ロードセルに接続したチャックにラップフィルム13を、もう一方の固定したチャックに帯状シート31を挟んだ後、可動ロードセルを稼動させて300mm/minの速度で引っ張り、このとき接続部51のラップフィルム13と帯状シート31とを剥離するのに必要な最大荷重(N)を測定した。測定は、温度23℃、湿度50%の恒温恒湿下で5回実施し、その平均値を0°剥離力(N)として採用した。また、実施例及び比較例の詰替ラップフィルム包装体1を収納箱(旭化成ホームプロダクツ株式会社製、30cm×50m銘柄のサランラップ(登録商標))に収納した後、帯状シート31の他端31bを把持して帯状シート31及びラップフィルム13を引き出す試験を実施し、その際のラップフィルム13の引出性及び引出量を目視で観察した(ラップ引出量)。
<ラップ引出量>
○:任意の量のラップフィルム13を収納箱の外に引き出せる
△:ラップフィルム13を収納箱の外に引き出せるが、引出量の調整が困難
×:ラップフィルム13を収納箱の外に引き出せない
実施例及び比較例の詰替ラップフィルム包装体1を引き出し、中央に接続部51を有する幅10mm×長さ100mmの長方形のサンプル(一端がラップフィルム13であり他端が帯状シート31であり中央に全幅にわたって接続部51を有する短冊状のもの)を切り出し、測定用のサンプルを作製した。そして、これらのサンプルを用い、引張試験機の可動ロードセルに接続したチャックにラップフィルム13を、もう一方の(スライド)ステージに帯状シート31を貼り付け、ラップフィルム13と帯状シート31の引張方向が常に略90°を保つように可動する冶具を帯状シート31に設置した後、可動ロードセルを稼動させてラップフィルム13と帯状シート31とを各々300mm/minの速度で略90°方向に引っ張り、このとき接続部51のラップフィルム13と帯状シート31とを剥離するのに必要な最大荷重(N/10mm幅)を測定した。測定は、温度23℃、湿度50%の恒温恒湿下で5回実施し、その平均値を90°剥離力(N/10mm幅)として採用した。
実施例で用いた帯状シート31及び比較例で用いたラップフィルム13(ブランク)と同じ包装材を幅20mm×長さ150mmに切り出し(引出方向に平行な方向を長さの方向とした)、長さ100mmの位置に印をつけて、それぞれ測定用のサンプルを作製した。次に、平板の台にサンプルを載置し、台の端にサンプルの印を合わせて台から100mmはみ出すように配置する。そして、サンプルの先端が自重で垂れた長さを測定した。測定は、温度23℃、湿度50%の恒温恒湿下で5回実施し、その平均値をたわみ量(mm)として採用した。
実施例で用いた帯状シート31及び比較例で用いたラップフィルム13(ブランク)と同じ包装材を長さ250mm、幅300mmmに切り出し、それぞれ測定用のサンプルを作製した。そして、帯状シート31の外周面となる面が露出するように、アクリル板にサンプルを貼り付けた。一方、収納箱用原紙(王子板紙株式会社製、コートボール紙、サンコート(登録商標)11号)を、収納箱の内面となる面が露出するように、重さ500gで底面が40mm×120mmの長方形であるライダーに貼り付けた。次に、帯状シート31の外周面となる面と収納箱の内面となる面とが接するように、水平で平滑な台の上で、アクリル板に貼り付けたサンプルの上にライダーを載せた。この状態で、ライダーの長手方向に1.0m/minで100mmライダーを水平方向に移動し、ライダーが動いているときにライダーにかかる荷重を読み取った。測定は、温度23℃、湿度50%の恒温恒湿下で5回実施し、その平均値を平均荷重(g)とし、平均荷重(g)/ライダーの重さ(g)の値を求めて、動摩擦係数Dを算出した。
一方、ラップフィルム13の外周面の動摩擦係数Eは、帯状シート31の代わりにラップフィルム13を用い、ラップフィルム13の外周面となる面が露出するようにアクリル板に貼り付けること以外は、上記の帯状シート31の外周面の動摩擦係数Dと同条件で測定した。ラップフィルム13の外周面の動摩擦係数Eは、0.44であった。
実施例及び比較例の詰替ラップフィルム包装体1を、ラップフィルム13が上から(収納箱の蓋部に近接するルートで)繰り出されるように、収納箱(旭化成ホームプロダクツ株式会社製、30cm×50m銘柄のサランラップ(登録商標))に収納し、この状態で、帯状シート31の他端31bを冶具にて把持し、1000mm/minの速度で帯状シート31及びラップフィルム13を引き出し、このとき、帯状シート31及びラップフィルム13の引き出しに必要とされる荷重を測定した。測定は、温度23℃、湿度50%の恒温恒湿下で5回実施し、その平均値を引出力(N)として採用した。
実施例及び比較例の詰替ラップフィルム包装体1を、ラップフィルム13が上から(収納箱の蓋部に近接するルートで)繰り出されるように、収納箱(旭化成ホームプロダクツ株式会社製、30cm×50m銘柄のサランラップ(登録商標))に収納し、それぞれサンプルを作製した。このサンプルの40名のモニターに配布し、帯状シート31及びラップフィルム13の引出性(引き出し易さ(引き出しの負担感)、引出トラブルの発生)について調査した。
なお、負担感については、帯状シート31を使用していない未包装状態のもの(表5中に(参考)として付したもの)との比較とし、以下の基準にしたがって、帯状シート31を引き出す際の重さを官能評価してもらい、その平均値(相加平均)を最終評価とした。
また、引出トラブルについては、帯状シート31を引き出した後、接続部51のラップフィルム13と帯状シート31とを剥離した際に、ラップフィルム13又は帯状シート31の引っかかりが生じた人数をカウントし、その総数に基づいて、以下の基準にしたがって評価した。トラブルが発生した人数を評価結果とした。
<負担感>
◎ :かなり軽いと感じる
○ :少し軽いと感じる
△ :同程度と感じる
× :少し重いと感じる
<引出トラブル>
◎ : 0〜 2名(引っ掛かりがほとんど生じない)
○ : 3〜 5名(引っ掛かりがあまり生じない)
△ : 6〜10名(引っ掛かりがたまに生じる)
× :11〜15名(引っ掛かり易い)
××:15〜40名(引っ掛かりが頻繁に生じる)
まず、表1に示す長さ25cm、幅30.5cmの包装材1を用い、表2の形態1に示すように、この包装材1の長さ方向の端部を角度α=70°で2箇所切り落として、幅Δrが25.9cm(一端31aの幅ΔR=30.5cmの85%に相当)の平面凸状の他端31bを形成し、これにより、参考例1の帯状シート31を得た。巻回ラップフィルム11としては、旭化成ホームプロダクツ株式会社製、30cm幅×50m銘柄のサランラップ(登録商標)を用いた。
次に、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを、図2に示すように、ラップフィルム13の内周面と帯状シート31の外周面とが面するように重ね合わせ、その重ね合わせ部を、長さ29cm(帯状シート31の幅方向に相当)、幅1cm(帯状シート31の引出方向に相当)に切断したニチバン株式会社製、両面テープ(ナイスタック(登録商標)、NW−10)を用いて接続して、幅1cmの接続部51を形成した。
その後、巻回ラップフィルム11に帯状シート31を1.5周分巻きつけ、固定用のテープを用いて帯状シート31を固定(テープ留め)することにより、表3に示す参考例1の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表6に、得られた参考例1の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
包装材1の代わりに表1に示す長さ25cm、幅30.5cmの包装材2を用いること以外は、参考例1と同様に処理して、参考例2の帯状シート31を得た。
また、参考例1の帯状シート31の代わりに参考例2の帯状シート31を用いること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例2の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表6に、得られた参考例2の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
包装材1の代わりに表1に示す長さ25cm、幅30.5cmの包装材3を用いること以外は、参考例1と同様に処理して、参考例3の帯状シート31を得た。
また、参考例1の帯状シート31の代わりに参考例3の帯状シート31を用いること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例3の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表5〜表6に、得られた参考例3の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
包装材1の代わりに表1に示す長さ25cm、幅30.5cmの包装材4を用いること以外は、参考例1と同様に処理して、参考例4の帯状シート31を得た。
また、参考例1の帯状シート31の代わりに参考例4の帯状シート31を用いること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例4の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表5〜表6に、得られた参考例4の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
両面テープの代わりにアクリル系UV硬化ニスを用い、このアクリル系UV硬化ニスを重ね合わせ部に板状に塗布(両面テープと同形状(引出方向に1cm、幅方向に29cm)の板状に塗布)し、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを接続して、幅1cmの接続部51を形成すること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例5の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表5に、得られた参考例5の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
両面テープの代わりにアクリル系UV硬化ニスを用い、このアクリル系UV硬化ニスを重ね合わせ部に格子状に塗布(両面テープと同形状(引出方向に1cm、幅方向に29cm)の枠状に、1cm幅、1cm間隔で塗布)し、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを接続して、幅1cmの接続部51を形成すること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例6の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表5に、得られた参考例6の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
両面テープの代わりに長さ29cm、幅1cmに切断したPVDCテープ(旭化成ホームプロダクツ株式会社製のサランラップ(登録商標)の裏面にニチバン株式会社製の両面テープ(ナイスタック(登録商標)、NW−10)を貼り付けたもの)を用いて、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを接続して(PVDCテープの両面テープ側を帯状シートに貼り付ける)、幅1cmの接続部51を形成すること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例7の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表5に、得られた参考例7の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
両面テープの代わりに長さ29cm、幅1cmに切断したビニルテープ(ニチバン株式会社製、ビニルテープVT−19、19mm幅品)を用いて、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを接続して、幅1cmの接続部51を形成すること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例8の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表5に、得られた参考例8の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
両面テープの代わりに長さ29cm、幅0.5cmに切断したビニルテープ(ニチバン株式会社製、ビニルテープVT−19、19mm幅品)を用いて、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを接続して、幅0.5cmの接続部51を形成すること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例9の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表5に、得られた参考例9の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
両面テープの代わりに長さ5cm、幅1cmに切断したビニルテープ(ニチバン株式会社製、ビニルテープVT−19、19mm幅品)を用いて、このビニルテープを帯状シート31の一端31a(ラップフィルム13のラップフィルム巻き終端13a)の幅方向両端の2箇所に貼り付け、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを部分的に接続して、幅1cmの接続部51を形成すること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例10の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表5に、得られた参考例10の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
両面テープの代わりに長さ1cm、幅0.5cmに切断したビニルテープ(ニチバン株式会社製、ビニルテープVT−19、19mm幅品)を用いて、このビニルテープを帯状シート31の一端31a(ラップフィルム13のラップフィルム巻き終端13a)の幅方向略中央に貼り付け、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを部分的に接続して、幅0.5cmの接続部51を形成すること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例11の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表5に、得られた参考例11の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
表2の形態2〜8に示すように、包装材1の長さ方向の端部を表2の記載の角度で2箇所切り落として、表2の記載の最大幅比率(%)Δr/ΔRを有する平面凸状の他端31bをそれぞれ形成し、これにより、参考例12〜14、実施例15〜17、参考例18の帯状シート31を得た。
そして、参考例1の帯状シート31の代わりに参考例12〜14、実施例15〜17、参考例18の帯状シート31を用いること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す実施例12〜18の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表5〜表6に、得られた参考例12〜14、実施例15〜17、参考例18の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
参考例1の帯状シート31の代わりに、表1に示す長さ25cm、幅30.5cmの包装材1(長さ方向の端部の切り落としを行っていないもの)をそのまま参考例19の帯状シート31として用いること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す参考例19の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表5〜表6に、得られた参考例19の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
参考例2の詰替ラップフィルム包装体1の巻回ラップフィルム11の筒状芯体12の両端に、外径44mmの新円状のキャップで筒状芯体12への差込部が外径29.5mmであるポリプロピレン(PP)製のキャップをそれぞれ取り付けて、表3に示す参考例20の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表5〜表6に、得られた参考例20の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。
包装材1の代わりに表1に示す長さ25cm、幅30.5cmの包装材5を用いること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す比較例1の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表6に、得られた比較例1の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。なお、この比較例1の詰替ラップフィルム包装体1においては、引出力が過大であり、引出性に劣るものであった。
両面テープを用いた接続を省略して帯状シート31を巻きつけること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す比較例2の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表5に、得られた比較例2の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。なお、この比較例2の詰替ラップフィルム包装体1においては、帯状シート31を引き出す際に、帯状シート31のみが引き出され、ラップフィルム13を連続して引き出すことができなかった。
両面テープの代わりに長さ0.15cm、幅1cmに切断したPVDCテープ(旭化成ホームプロダクツ株式会社製のサランラップ(登録商標)の両面にニチバン株式会社製の両面テープ(ナイスタック(登録商標)、NW−10)を貼り付けたもの)を用い、このPVDCテープを帯状シート31の一端31a(ラップフィルム13のラップフィルム巻き終端13a)の幅方向略中央に貼り付け、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを部分的に接続して、巻回ラップフィルム11のラップフィルム巻き終端13aと参考例1の帯状シート31の一端31aとを接続して、幅1cmの接続部51を形成すること以外は、参考例1と同様に処理して、表3に示す比較例3の詰替ラップフィルム包装体1を得た。
表4〜表5に、得られた比較例3の詰替ラップフィルム包装体1の評価結果を示す。なお、この比較例3の詰替ラップフィルム包装体1においては、帯状シート31を引き出す際に、帯状シート31のみが引き出され、ラップフィルム13を連続して引き出すことができなかった。
Claims (5)
- 筒状芯体の外周にラップフィルムが巻回された巻回ラップフィルムと、
前記巻回ラップフィルムの外周に巻きつけられた帯状シートと、を備え、
前記ラップフィルムのラップフィルム巻き終端と前記帯状シートの一端とが厚み方向に重ね合わせられて接続された接続部が設けられ、
前記接続部は、0°剥離力が0.2N以上であり、且つ、90°剥離力が0.0001N/10mm幅以上、10N/10mm幅以下であり、
前記帯状シートの他端は、前記巻回ラップフィルムのラップフィルム巻き終端の幅よりも幅狭に形成されており、幅方向の少なくとも一部が45°の範囲で切り欠かれて凸状に形成され、前記帯状シートの他端の幅Δrが前記帯状シート31の最大幅ΔRに対して50%以下である、ことを特徴とする
詰替ラップフィルム包装体。 - 前記接続部は、0°剥離力が0.3N以上であり、且つ、90°剥離力が0.001N/10mm幅以上、1N/10mm幅以下である、
請求項1に記載の詰替ラップフィルム包装体。 - 前記接続部においては、前記ラップフィルムの内周面と前記帯状シートの外周面とが面するように重ね合わせられている、
請求項1又は2に記載の詰替ラップフィルム包装体。 - 前記帯状シートの外周面の動摩擦係数Dと、前記ラップフィルムの外周面の動摩擦係数Eとの関係が、D/E≦1.0である、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。 - 前記巻回ラップフィルムの前記筒状芯体の両端には、略円形状のキャップが取り付けられ、
前記キャップの外径が、前記筒状芯体及びその外周に巻回された前記ラップフィルムの外径よりも大きい、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。
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