JP6320760B2 - 食品包装用フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、食品包装用フィルムに関する。
食品包装用フィルムとしては、雑菌等の食品への付着防止機能、食品の乾燥防止機能等の基本的な機能に加えて、透明性、滑り性等の高度な特性を有する様々なフィルムが提案されている。これらの機能に加えて近年では例えば、特にフィルムの表面光沢を制御する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、光沢度の高いポリアミドフィルムに関する技術が開示されている。また、特許文献2には、高光沢度を有しかつピロー包装に適したポリオレフィン系フィルムに関する技術が開示されている。また、特許文献3には、高光沢度を有し特に折込型ピロー包装に好適なフィルムに関する技術が開示されている。また、特許文献4には、化学蒸着法により高バリア性を有しかつ高光沢度を有するフィルムに関する技術が開示されている。また、特許文献5には、内装袋やポリ手袋に好適なポリエチレン系フィルムに関する技術が開示されている。
特開平10−168309号公報 特開2001−105551号公報 特開2001−162737号公報 特開2004−130811号公報 特開2002−114821号公報
近年、食品包装用フィルムは、被包装食品の商品価値を高めるために、例えば、被包装食品をみずみずしく美味しそうに見せることが要求されている。しかしながら、例えば、上述した特許文献1〜5に記載のフィルムは、制御される表面光沢度がごく限られた条件で測定された数値についてのみ検討しているか、透明性の要求されないものである。したがって、従来の食品包装用フィルムは、見る角度によって被包装食品がみずみずしく美味しそうに見えない場合がある。
そこで、本発明は、より広い角度で被包装食品をみずみずしく美味しそうに見せることが可能な食品包装用フィルムを提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討をした結果、光沢度(GLOSS)が特定の関係を満たす食品包装用フィルムにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下に関する。
[1]
光沢度(GLOSS)が下記関係式(i)及び(ii)を満たす食品包装用フィルム。
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(25°)≦GLOSS(45°)×0.9 (i)
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(85°)≦GLOSS(45°)×0.8 (ii)
(関係式(i)及び(ii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
[2]
光沢度(GLOSS)が下記関係式(iii)を満たす、[1]に記載の食品包装用フィルム。
GLOSS(45°)≧120 (iii)
(関係式(iii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
[3]
原料樹脂を押出機により溶融混練して押出物を得る工程(押出工程)と、
前記押出物を流れ方向(MD方向)及び幅方向(TD方向)に延伸して延伸フィルムを得る工程(延伸工程)と、を含み、
前記延伸工程において、TD方向の平均延伸速度が4.8倍/秒以下であり、
前記延伸工程で得られる延伸フィルムの光沢度(GLOSS)が下記関係式(i)及び(ii)を満たす食品包装用フィルムの製造方法。
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(25°)≦GLOSS(45°)×0.9 (i)
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(85°)≦GLOSS(45°)×0.8 (ii)
(関係式(i)及び(ii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
[4]
前記延伸工程において、MD方向の平均延伸速度が1.14倍/秒以下である、[3]に記載の食品包装用フィルムの製造方法。
[5]
前記延伸工程で得られる延伸フィルムの光沢度(GLOSS)が下記関係式(iii)を満たす、[3]又は[4]に記載の食品包装用フィルムの製造方法。
GLOSS(45°)≧120 (iii)
(関係式(iii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
本発明によれば、より広い角度で被包装食品をみずみずしく美味しそうにみせることが可能な食品包装用フィルムを提供することができる。
本発明の食品包装用フィルムを製造する際に用いられる装置の一例を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの本実施形態にのみ限定する趣旨ではない。そして、本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
≪食品包装用フィルム≫
本実施形態の食品包装用フィルムは、光沢度(GLOSS)が下記関係式(i)及び(ii)を満たす。
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(25°)≦GLOSS(45°)×0.9 (i)
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(85°)≦GLOSS(45°)×0.8 (ii)
(関係式(i)及び(ii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
上記関係式(i)及び(ii)を満たす食品包装用フィルムは、光沢度(GLOSS)の角度依存性が低いので、より広い角度で被包装食品をみずみずしく美味しそうにみせることができる。
また、本実施形態の食品包装用フィルムは、光沢度(GLOSS)が下記関係式(iii)を満たすことが好ましい。
GLOSS(45°)≧120 (iii)
(関係式(iii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
本実施形態の食品包装用フィルムにおいて、GLOSS(45°)は、120以上であることがより好ましく、140以上であることがさらに好ましい。また、該GLOSS(45°)の上限値は、特に限定されないが、例えば、200以下である。
GLOSS(45°)が前記範囲内である食品包装用フィルムは、より広い角度で被包装食品をより一層みずみずしく美味しそうにみせることができる。
なお、本実施形態において、光沢度(GLOSS)は後述の実施例に記載の方法により測定することができる。
本実施形態の食品包装用フィルムの厚さは、6〜18μmであることが好ましく、8〜16μmであることがより好ましく、9〜15μmであることがさらに好ましい。食品包装用フィルムの厚さが前記範囲内であると、フィルムが内容物の形に追従して変形するとともに、十分な強度で内容物を包むことができる。
本実施形態の食品包装用フィルムを得る方法としては、特に限定されないが、例えば、以下の製造方法が挙げられる。
≪食品包装用フィルムの製造方法≫
本実施形態の食品包装用フィルムの製造方法は、
原料樹脂を押出機により溶融混練して押出物を得る工程(押出工程)と、
前記押出物を流れ方向(MD方向)及び幅方向(TD方向)に延伸して延伸フィルムを得る工程(延伸工程)と、を含み、
前記延伸工程において、TD方向の平均延伸速度が4.8倍/秒以下であり、
前記延伸工程で得られる延伸フィルムの光沢度(GLOSS)が下記関係式(i)及び(ii)を満たす。
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(25°)≦GLOSS(45°)×0.9 (i)
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(85°)≦GLOSS(45°)×0.8 (ii)
(関係式(i)及び(ii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
また、前記延伸工程において、MD方向の平均延伸速度は1.14倍/秒以下であることが好ましい。
さらに、前記延伸工程で得られる延伸フィルムの光沢度(GLOSS)は、下記関係式(iii)を満たすことが好ましい。
GLOSS(45°)≧120 (iii)
(関係式(iii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
以下、本実施形態の製造方法における各工程について詳細に説明する。
<押出工程>
本実施形態の食品包装用フィルムの製造方法は、原料樹脂を押出機により溶融混練して押出物を得る工程(押出工程)を含む。
前記押出機は単数であっても複数であってもよい。また、前記押出機としては、特に限定されないが、例えば、単軸押出機、二軸押出機が挙げられる。
前記原料樹脂としては、上記関係式(i)及び(ii)を満たすフィルムが得られる樹脂であれば、特に限定されないが、例えば、塩素系樹脂、オレフィン系樹脂及びエステル系樹脂が挙げられる。ここで、塩素系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、塩化ビニリデン系樹脂及び塩化ビニル系樹脂並びにこれらの混合物が挙げられる。オレフィン系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、エチレン系樹脂、プロピレン系樹脂及びメチルペンテン系樹脂並びにこれらの混合物が挙げられる。エステル系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、乳酸系樹脂、ブチレンサクシネート系樹脂、ブチレンサクシネートアジペート系樹脂、ブチレンテレフタレートアジペート系樹脂、ブチレンテレフタレート系樹脂、エチレンテレフタレート系樹脂、エチレンサクシネート系樹脂、エチレンサクシネートアジペート系樹脂、エチレンテレフタレートサクシネート系樹脂、カプロラクトン系樹脂、ヒドロキシアルカノエート系樹脂及びグリコール酸系樹脂並びこれらの混合物が挙げられる。前記原料樹脂としては、塩素系樹脂が好ましく、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂と該塩化ビニリデン系樹脂と重合可能な樹脂との共重合体がより好ましい。
また、上記の原料樹脂中に、公知の各種添加剤を含有させてもよい。該添加剤としては、特に限定されないが、例えば、可塑剤、滑剤、酸化防止剤、熱安定剤、結晶核剤、分解防止剤、流動性調整剤、相溶化剤が挙げられる。これらの添加剤は1種単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
<延伸工程>
本実施形態の食品包装用フィルムの製造方法は、前記押出物を流れ方向(MD方向)及び幅方向(TD方向)に延伸して延伸フィルムを得る工程(延伸工程)を含む。
前記延伸工程において、TD方向の平均延伸速度は、4.8倍/秒以下であり、4.7倍/秒以下であることが好ましく、4.6倍/秒以下であることがより好ましい。TD方向の平均延伸速度の下限値は、特に限定されないが、例えば、2.0倍/秒以上である。
また、前記延伸工程において、MD方向の平均延伸速度は、1.14倍/秒以下であることが好ましく、1.13倍/秒以下であることがより好ましく、1.12倍/秒以下であることがさらに好ましい。MD方向の平均延伸速度の下限値は、特に限定されないが、例えば、1.01倍/秒以上である。
従来の食品包装用フィルムの製造方法は、延伸工程において、TD方向の平均延伸速度を、通常、6倍/秒以上に設定し、MD方向の平均延伸速度を、通常、3倍/秒以上に設定する。
一方、本実施形態の食品包装用フィルムの製造方法は、前記延伸工程において、TD方向の平均延伸速度を上述した範囲のとおり、従来の場合に比べて非常に遅い範囲に設定することにより、光沢度(GLOSS)の角度依存性が低いフィルムを得ることができる。また、本実施形態の食品包装用フィルムの製造方法は、前記延伸工程において、MD方向の平均延伸速度を上述した範囲のとおり、従来の場合に比べて非常に遅い範囲に設定することにより、光沢度(GLOSS)の角度依存性がさらに低いフィルムを得ることができる。
このように、本実施形態の食品包装用フィルムの製造方法は、前記延伸工程において、TD方向の平均延伸速度を上述した範囲内に制御し、好ましくはMD方向の平均延伸速度を上述した範囲内に制御することにより、下記関係式(i)及び(ii)を満たし、好ましくは下記関係式(iii)を満たす延伸フィルムを得ることができる。
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(25°)≦GLOSS(45°)×0.9 (i)
GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(85°)≦GLOSS(45°)×0.8 (ii)
GLOSS(45°)≧120 (iii)
(関係式(i)〜(iii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
また、前記延伸工程において、延伸温度は、原料樹脂の種類に応じて上記光沢度(GLOSS)の関係を満たすフィルムが得られる範囲に適宜設定することができる。例えば、原料樹脂が塩化ビニリデン系樹脂の場合、前記延伸工程における延伸温度は、39℃以上であることが好ましく、40℃以上であることがより好ましく、41℃以上であることがさらに好ましい。また、例えば、原料樹脂が塩化ビニリデン系樹脂の場合、前記延伸工程における延伸温度の上限値は、特に限定されないが、例えば、45℃以下である。
フィルムの延伸方法としては、特に限定されないが、例えば、インフレーション法やテンター法が挙げられる。
<その他の工程>
本実施形態の食品包装用フィルムの製造方法は、上述した工程以外に、前記押出物を冷却する工程、前記延伸後、フィルムを緩和する工程、フィルムを巻き取る工程等を含んでいてもよい。
以下、本実施形態の食品包装用フィルムの製造方法の一例として、上述の原料樹脂を用いたインフレーション法についてより具体的に説明する。図1は、本実施形態の食品包装用フィルムの製造方法の一例を示す概略図である。
まず、溶融した上述の樹脂を押出機1により、円形のダイ2のダイ口3から管状に押し出し、管状の樹脂であるソック4が形成される。
次に、押出物であるソック4の外側を冷水槽6にて冷水に接触させ、ソック4の内部にはソック液5を常法により注入して貯留することにより、ソック4を内外から冷却して固化させる。この際、ソック4はその内側にソック液5が塗布された状態となる。固化されたソック4は、第1ピンチロール7にて折り畳まれ、ダブルプライシートであるパリソン8が成形される。ソック液5の塗布量は第1ピンチロール7のピンチ圧により制御される。
ソック液5には、水、ミネラルオイル、アルコール類、プロピレングリコールやグリセリン等の多価アルコール類、セルロース系やポリビニルアルコール系の水溶液を用いることができる。これらは1種単独で使用してもよく、2種類以上を併用してもよい。また、ソック液には、本実施形態の効果を阻害しない範囲で、従来の食品包装用フィルムの材料に用いられる耐候性向上剤、防曇剤、抗菌剤等を添加してもよい。
ソック液5の塗布量は、特に限定されないが、パリソンの開口性、フィルムの密着性の観点から、好ましくは50〜20000ppm、より好ましくは100〜15000ppm、更に好ましくは150〜10000ppmである。ここで、塗布量(ppm)とは、ソック4の合計質量に対して、ソック4に塗布されたソック液5の質量を、質量ppmで示したものである。
続いて、パリソン8の内側に空気を注入することにより、再度パリソン8は開口されて管状となる。パリソン8は、温水(図示せず)により延伸に適した温度まで再加熱される。パリソン8の外側に付着した温水は、第2ピンチロール9にて搾り取られる。次いで、インフレーション工程において、適温まで加熱された管状のパリソン8に空気を注入してインフレーション延伸によりバブル10を成形し、延伸フィルムが得られる。
ここで、MD方向及びTD方向の平均延伸速度については上述したとおりである。
その後、延伸フィルムは、第3ピンチロール11で折り畳まれ、ダブルプライフィルム12となる。ダブルプライフィルム12は、巻取りロール13にて巻き取られる。さらに、このダブルプライフィルム12はスリットされて、1枚のフィルムになるように剥がされる(シングル剥ぎ)。
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例で得られたフィルムの各測定及び評価方法は、以下のとおりとした。
[光沢度(GLOSS)]
実施例及び比較例で得られたフィルムの光沢度(GLOSS)は、日本電色工業(株)社製GLOSS METER VG7000を用いて以下のとおり測定した。まず、測定角度を25度とし、標準板を試料台にのせて標準校正を行った。次に、枚葉にしたサンプルフィルムを試料台にのせて、25度でのフィルムの光沢度を測定した。その後、同一のサンプルフィルムについて同様に45度及び85度での光沢度を測定した。
[みずみずしさに関する評価]
実施例及び比較例で得られたフィルムで包んだサンドイッチを、所定の角度の範囲(0〜180度)で該サンドイッチを中心に半円状に移動しながら見たときに、みずみずしいと感じた人の数を調査した(評価者合計:100人)。当該調査結果に基づき以下の4段階の基準でみずみずしさに関する評価を行った。
〔みずみずしさに関する評価基準〕
◎:みずみずしいと感じた人の数が70人以上
○:みずみずしいと感じた人の数が40人以上70人未満
△:みずみずしいと感じた人の数が10人以上40人未満
×:みずみずしいと感じた人の数が10人未満
[おいしさに関する評価]
実施例及び比較例で得られたフィルムで包んだサンドイッチを、所定の角度の範囲(0〜180度)で該サンドイッチを中心に半円状に移動しながら見たときに、おいしそうと感じた人の数を調査した(評価者合計:100人)。当該調査結果に基づき以下の4段階の基準でおいしさに関する評価を行った。
〔おいしさに関する評価基準〕
◎:おいしそうと感じた人の数が70人以上
○:おいしそうと感じた人の数が40人以上70人未満
△:おいしそうと感じた人の数が10人以上40人未満
×:おいしそうと感じた人の数が10人未満
[実施例1]
塩化ビニリデン系樹脂(塩化ビニリデン成分:90質量%、塩化ビニル成分:10質量%、重量平均分子量:90,000)、アセチルクエン酸トリブチル(ATBC、田岡化学工業(株)製)、及びエポキシ化大豆油(ESO、日本油脂(株)製、製品名:ニューサイザー510R)を、順に93.4質量%、5.5質量%、及び1.1質量%の割合で混ぜたもの合計5kgを、ヘンシェルミキサーにて5分間混合し、24時間以上熟成して塩化ビニリデン系樹脂組成物を得た。なお、ここで、塩化ビニリデン系樹脂の重量平均分子量はゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定し、塩化ビニリデン系樹脂における塩化ビニリデン成分の含有量(質量%)は核磁気共鳴(NMR)装置により測定した。
上記で得られた塩化ビニリデン系樹脂組成物を押出機に供給して溶融混練した。当該溶融混練において、押出機の先端に取り付けられた環状ダイにおけるスリット出口での溶融樹脂温度が170℃になるように押出機の加熱条件を調節した。溶融混練した樹脂組成物を10kg/時間の押出速度で環状に押出して押出物を得た。
得られた押出物を過冷却した後、インフレーション法によって、MD方向及びTD方向に延伸して筒状フィルムを得た。該延伸工程において、MD方向の平均延伸速度を0.10倍/秒とし、TD方向の平均延伸速度3.2倍/秒とし、延伸温度を44℃とした。
得られた筒状フィルムをニップして扁平に折り畳んだ後、ニップロールと巻き取りロールとの速度比の制御によって、MD方向にフィルムを10%緩和させた。その後、折幅280mmの2枚重ねのフィルムを巻取速度18m/分にて巻き取った。このフィルムを220mmの幅にスリットし、1枚のフィルムに剥がしながら外径92mmの紙管に巻き直した。得られたフィルムの厚さは、11μmであった。
得られたフィルムを用いて、上記のとおりみずみずしさ及びおいしさについて評価した。評価結果を表1に示す。
[実施例2〜4及び比較例1〜2]
表1に示すとおりMD方向及びTD方向の平均延伸速度並びに延伸温度を変更した以外は、実施例1と同様の方法でフィルムを得た。得られたフィルムを用いて、みずみずしさ及びおいしさについて上記のとおり評価した。評価結果を表1に示す。
本発明のフィルムは、より広い角度で被包装食品をみずみずしく美味しそうに見せることが可能であり、食品包装用フィルムとして好適に利用できる。
1…押出機、2…ダイ、3…ダイ口、4…ソック、5…ソック液、6…冷水槽、7…第1ピンチロール、8…パリソン、9…第2ピンチロール、10…バブル、11…第3ピンチロール、12…ダブルプライフィルム、13…巻取りロール

Claims (5)

  1. 光沢度(GLOSS)が下記関係式(i)及び(ii)を満たす食品包装用フィルム。
    GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(25°)≦GLOSS(45°)×0.9 (i)
    GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(85°)≦GLOSS(45°)×0.8 (ii)
    (関係式(i)及び(ii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
  2. 光沢度(GLOSS)が下記関係式(iii)を満たす、請求項1に記載の食品包装用フィルム。
    GLOSS(45°)≧120 (iii)
    (関係式(iii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
  3. 原料樹脂を押出機により溶融混練して押出物を得る工程(押出工程)と、
    前記押出物を流れ方向(MD方向)及び幅方向(TD方向)に延伸して延伸フィルムを得る工程(延伸工程)と、を含み、
    前記延伸工程において、TD方向の平均延伸速度が4.8倍/秒以下であり、
    前記延伸工程で得られる延伸フィルムの光沢度(GLOSS)が下記関係式(i)及び(ii)を満たす食品包装用フィルムの製造方法。
    GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(25°)≦GLOSS(45°)×0.9 (i)
    GLOSS(45°)×0.5≦GLOSS(85°)≦GLOSS(45°)×0.8 (ii)
    (関係式(i)及び(ii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
  4. 前記延伸工程において、MD方向の平均延伸速度が1.14倍/秒以下である、請求項3に記載の食品包装用フィルムの製造方法。
  5. 前記延伸工程で得られる延伸フィルムの光沢度(GLOSS)が下記関係式(iii)を満たす、請求項3又は4に記載の食品包装用フィルムの製造方法。
    GLOSS(45°)≧120 (iii)
    (関係式(iii)中、GLOSS(x°)のx°は、光沢度測定時の角度を示す。)
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