JP6370939B2 - 樹脂製建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体と、枠体に囲まれた内周側に配置された障子とを有する樹脂製建具に関する。
従来、枠体と、枠体に囲まれた内周側に配置された障子とを有する樹脂製建具は、枠体に対して障子をなす面材を確実に引き寄せて気密性を確保するために、障子の吊り元側の縦框と縦枠との間に、閉鎖した障子を屋内側(見込み方向一方側)に引き寄せる引寄部材が設けられている。引寄部材は、例えば、アルミ形材製の縦枠の見込み面部に固定される第1部材と、アルミ型材製の縦框の見込み面部に固定される第2部材とを備えており、開放した障子を閉じる際に、第1部材が有する傾斜面部と第2部材が有する傾斜面部とが互いに摺接し、障子を閉鎖した状態で傾斜面部同士が互いに密接することにより縦框および障子を屋内側に引き寄せるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特願2011―179167号公報
近年、樹脂製の建具の需要が増えている。樹脂製建具の枠及び框は、火災等により枠や框が溶融されて変形すると、枠と框との間に、火炎が貫通する貫通孔が開いてしまうなど耐火性が低いおそれがあるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防火性に優れた樹脂製建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の樹脂製建具は、中空部を有する樹脂製の枠体と、
前記枠体に囲まれた内周側に配置され、面材を収容し室内側中空部を有する樹脂製の框体、を有して前記枠体に開閉自在に設けられた障子と、を有する樹脂製建具であって、前記框体が有する前記室内側中空部は、前記面材の周端部と対向する位置から前記面材より外周側に至るように形成され、当該室内側中空部内に金属製の補強部材を有し、前記補強部材は、見込み方向において前記面材の周端部と対向していることを特徴とする樹脂製建具である。
かかる樹脂製建具であって、前記框体は、前記室内側中空部と見込み方向に並ぶように設けられて前記面材の外周側に位置する外周側中空部と、前記外周側中空部内に備えられた金属製の補強部材と、を有し、前記室内側中空部内の前記補強部材と、前記外周側中空部内の前記補強部材とは連結されていることが望ましい。
かかる樹脂製建具であって、前記枠体の前記中空部内に金属製の補強部材を有し、前記枠体が有する前記補強部材と前記室内側中空部内の前記補強部材との間に、加熱されて発泡する加熱発泡材を備えていることが望ましい。
かかる樹脂製建具であって、前記枠体の前記中空部内の前記補強部材は、前記枠体の前記中空部内において前記障子側に配置されて見込み方向に沿う見込み板部を有し、前記室内側中空部内の前記補強部材は、前記室内側中空部内において前記枠体側に配置されて見込み方向に沿う見込み壁部を有し、前記加熱発泡材は、前記見込み板部と前記見込み壁部との間に備えられていることが望ましい。
かかる樹脂製建具であって、前記加熱発泡材は、前記障子に設けられていることを特徴とする。
かかる樹脂製建具であって、前記加熱発泡材は、前記枠体に設けられていることを特徴とする。
かかる樹脂製建具であって、前記加熱発泡材は、前記障子及び前記枠体に各々設けられていることを特徴とする。
また、樹脂製建具は、中空部を有する樹脂製の枠体と、前記枠体に囲まれた内周側に配置され、面材を収容し中空部を有する樹脂製の框体、を有して前記枠体に開閉自在に設けられた障子と、前記障子を閉じた状態にて当該障子を前記枠体側に引き寄せる引き寄せ部材と、を有する樹脂製建具であって、前記枠体及び前記框体の前記中空部内に金属製の補強部材を有し、前記枠体が有する前記補強部材と前記框体が有する前記補強部材との間に、加熱されて発泡する加熱発泡材と、を備え、前記引き寄せ部材は、前記枠体と前記框体とのうちのいずれか一方に設けられた金属製の係合部材と、前記枠体と前記框体とのうちの他方に設けられ前記係合部材と係合する金属製の受け部材とが、前記加熱発泡材を介して前記補強部材に固定されており、前記係合部材は、加熱されて、前記一方に設けられた前記補強部材との間に介在された前記加熱発泡材が発泡して当該係合部材より前記他方側に膨出することを許容する膨出許容部を有することを特徴とする樹脂製建具である。
このような樹脂製建具によれば、障子を閉じた状態にて当該障子を枠体側に引き寄せる引き寄せ部材を有しているので、障子を閉じた際には障子を枠体側に引き寄せて、より確実に障子を閉止した状態を維持することが可能である。そして、引き寄せ部材は、枠体と框体とのうちのいずれか一方に設けられた金属製の係合部材と、他方に設けられ係合部材と係合する金属製の受け部材とでなり、各々、枠体及び框体の中空部内に備えられた金属製の補強部材に固定されているので、たとえ、枠体や障子が加熱されて溶融するような場合であっても、係合部材及び受け部材は、脱落しない。このため、建具が火炎に晒されたとしても障子が閉止された状態を維持することが可能である。このとき、補強部材との間に加熱発泡材が介在されているので、建具が加熱された際には、枠体と框体との間の空隙内に発泡材が発泡する。このため、枠体と框体との間の空隙内に発泡材を充満させることが可能である。特に、係合部材には、枠体と框体とのうちのいずれか一方に設けられた補強部材との間に介在された加熱発泡材が発泡して当該係合部材より他方側に膨出することを許容する膨出許容部が設けられているので、係合部材及び受け部材が固定されている部位であっても、枠体と框体との間の空隙内に加熱発泡材をより充満させることが可能である。このため、建具が火炎等により加熱されたとしても、枠体と框体との間には、貫通孔が形成されないので、防火性に優れた樹脂製建具を提供することが可能である。
かかる樹脂製建具であって、前記係合部材と前記受け部材とは、互いに係合した状態にて、前記枠体側に固定されている部材が、前記框体側に固定されている部材より下側に位置していることが望ましい。
このような樹脂製建具によれば、枠体及び框体が加熱されて軟化し、框体の位置が下がったときには、係合部材と受け部材とが係合することにより、係合部材と受け部材とのうちの上側に位置している部材が固定されている框体が、下側に位置している部材が固定されている枠体に支持される。このため、枠体及び框体が加熱された際の障子の降下を抑えることが可能である。
かかる樹脂製建具であって、前記係合部材が固定される前記枠体または前記框体は、見込み方向に並ぶ2つの前記中空部内に前記補強部材を各々備え、前記係合部材は、前記2つの中空部のうちの一方に備えられた前記補強部材に固定される第1固定部と、前記第1固定部と繋がって前記受け部材と係合する係合部と、前記係合部と繋がって、前記2つの中空部のうちの他方に備えられた前記補強部材に固定される第2固定部と、を有し、前記膨出許容部は、前記係合部に設けられ見付け方向に貫通する開口であり、前記第2固定部は、前記開口と見付け方向に対向する位置にて前記補強部材に固定されることが望ましい。
このような樹脂製建具によれば、係合部材は、枠体または框体の、見込み方向に並ぶ2つの中空部内に各々備えられた補強部材に少なくとも2カ所で固定されているので、枠体または框体に安定した状態で且つ強固に固定することが可能である。また、第2固定部は、係合部材の、開口と見付け方向に対向する位置にて固定されるので、開口の内側に位置するように設けられている。このため、第2固定部を開口の外側に配置する場合より係合部材全体の面積を小さくすることが可能であり、係合部材が覆って、加熱発泡材の発泡が妨げられる面積をより小さくすることができるので、防火性を高めることが可能である。また、前記係合部材は左右どちらの勝手に対しても取り付け可能なため、部品点数を削減し、コストを低減することが可能である。
本発明によれば、防火性に優れた樹脂製建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る樹脂製建具の横断面図である。 係合部材の斜視図である。 係合部材が取り付けられている状態を示す斜視図である。 受け部材を示す斜視図である。 障子開閉時の引き寄せ部材を示す図である。 障子を閉じた状態での係合部材と受け部材との係合状態を示す斜視図である。 図7(a)は、受け部材の第1変形例を示す斜視図であり、図7(b)は、受け部材の第2変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る樹脂製建具について図面を参照して説明する。
本実施形態の建具1は、図1に示すように、室内と室外とを連通する窓開口を形成する樹脂製の枠体2と、窓開口を閉塞可能な障子10と、障子10を閉じた状態にて当該障子10を枠体2側に引き寄せる引き寄せ部材20と、を有し、ハンドル4の操作により障子10を回動しつつ開閉することが可能なたてすべり出し窓用の建具1である。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態のたてすべり出し窓用の建具1を室内側から見たときに、枠体2、障子10の上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、たてすべり出し窓用の建具1を構成する部材は、単体の状態であってもたてすべり出し窓用の建具1が建物等に取り付けられた状態で上下方向、見付け方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。また、矩形状をなす枠体2及び障子10の框体12に囲まれた内側、すなわち障子10の面内方向における中央側を枠体2及び框体12に対する内周側、枠体2及び框体12の外側、すなわち障子10の面内方向における外側を枠体2及び框体12に対する外周側として説明する。
枠体2は、上下に位置する上枠(不図示)及び下枠(不図示)と見付け方向において左右に位置する縦枠3とが矩形状に枠組みされて形成されている。
障子10は、互いに対面する2枚の板ガラスが互いに間隔を隔てて接合された複層ガラス11と、複層ガラス11の周端部を収容する樹脂製の框体12と、を有している。
障子10が枠体2に囲まれた内周側に配置されて、窓開口を閉塞するように障子10を閉じた状態で、枠体2と障子10が有する框体12とは、障子10の面内方向において互いに対向する対向部2a、12aを有している。以下、枠体2の対向部を枠体対向部2a、框体12の対向部を框体対向部12aという。
図1において、右側に位置する戸先側の枠体対向部2aと框体対向部12aとの間に障子10を閉止した状態に維持するロック機構6が設けられ、左側に位置する戸尻側の枠体対向部2aと框体対向部12aとの間に引き寄せ部材20が設けられている。
以下の説明では、引き寄せ部材20が設けられている、図1において左側の縦枠3と縦框13、すなわち戸尻側の縦枠3と縦框13について主に説明する。
枠体2は、上枠及び下枠と左右の縦枠3とは各々、長手方向に沿って貫通する中空部3aを備えている。上枠及び下枠と左右の縦枠3のうち、少なくとも左右の縦枠3の中空部3aには、金属製の補強部材5が、ほぼ全長にわたって各々備えられている。
補強部材5は、断面がコ字状をなし、見付け方向に沿う見付け板部5aと、見付け板部5aの見付け方向における両縁から室外側に見込み方向に沿って延出された2つの見込み板部5bとを有し、コ字状の開放されている側が室外側に向くように配置されている。補強部材5は、縦枠3のほぼ矩形状をなす中空部3a内に備えられ、一方の見込み板部5bが中空部3aをなす戸尻側の枠体対向部2aに沿って配置され、補強部材5の障子10側の見込み板部5bには、枠体対向部2aにシート状の加熱発泡材18が設けられている。
框体12は、同一の断面形状をなす上框(不図示)及び下框(不図示)と見付け方向において左右に位置する縦框13とが各々、45度に切断された端部同士を突き合せて溶着され、矩形状に框組みされた框本体14と、框本体14に嵌合され当該框本体14とともに複層ガラス11の周端部を挟持する4本の押縁15とを有している。
戸尻側の縦框13は、複層ガラス11の室内側にて複層ガラス11の周端部11aと対向する位置から複層ガラス11より外周側に至るような室内側中空部13aを形成する室内側框部13bと、室内側框部13bの複層ガラス11より外周側に位置する部位と、見込み方向に並ぶように設けられた外周側中空部13cを形成する外周側框部13dと、外周側框部13dの複層ガラス11より室外側に突出する部位の外周側に突出された外周突出部13eを有している。外周側框部13dの複層ガラス11の室外側に突出する部位の外周側には押縁15が嵌合されている。
室内側框部13bにて枠体対向部2aと間隔を隔てて対向する室内対向部13fと、外周側框部13dにて枠体対向部2aと間隔を隔てて対向する外周対向部13gとが、枠体2の枠体対向部2aと見付け方向に間隔を隔てて対向する框体対向部12aをなしている。室内対向部13fは外周対向部13gより障子10の面内方向内周側に位置し、外周対向部13gと段差を形成している。そして、障子10が閉じられたときに、枠体対向部2aと室内対向部13f及び外周対向部13gとの間に形成される空隙1aは、外周突出部13eにより室外側から閉塞されている。
縦框13の室内側中空部13aと外周側中空部13cとには各々、金属製の補強部材16、17が備えられている。室内側中空部13aには、室内側框部13bの室外側の壁部のうち複層ガラス11より外周側に位置して外周側框部13dと共有する部位13hに沿って配置される室外壁部16aと、室外壁部16aと間隔を隔てて対向し、室内側框部13bの室外側の壁部に沿って配置される室内壁部16bと、室外壁部16aと室内壁部16bとの外周側の縁が見込み方向に沿う見込み壁部16cによりコの字状をなす補強部材16が備えられている。
室内側中空部13a内に設けられた補強部材16は、見込み壁部16cが室内対向部13fと対向し、見込み壁部16cの室内対向部13f側の面にシート状の加熱発泡材18が設けられている。
外周側中空部13cには、外周側框部13dの複層ガラス11側の壁部に沿って配置されるガラス側壁部17aと、ガラス側壁部17aと間隔を隔てて対向し外周対向部13gに沿って配置される外周壁部17bと、ガラス側壁部17aと外周壁部17bとの室外側の縁が見付け方向に沿う見付け壁部17cによりコの字状をなす補強部材17が備えられている。
枠体対向部2aと框体対向部12aをなす室内対向部13f及び外周対向部13gとの間に設けられる引き寄せ部材20は、縦框13に設けられた金属製の係合部材21と、枠体2に設けられた金属製の受け部材22とを有している。
係合部材21は、図2、図3に示すように、外周対向部13gに当接されてビスにより外周対向部13gを介して補強部材17に固定される第1固定部としての外周固定部21aと、外周固定部21aの室内側の縁と繋がって外周側に斜めに延出され、室内側に向かって室内対向部13fから離れる方向に傾斜した係合部21bと、係合部21bの室内側の部位が屈曲されて見付け方向に沿うように設けられた室内側板部21cと、室内側板部21cの内周側の縁から室外側に向かってほぼ直角に折り曲げられ室内対向部13fに当接されてビスにより室内対向部13f及び加熱発泡材18を介して補強部材16に固定される第2固定部としての室内側固定部21dと、を有している。
係合部材21の外周固定部21a、係合部21b、及び、室内側板部21cは、上下方向の幅が同一であり、室内側固定部21dは、ビス止めされた際に変形しない程度に小さく形成され、上下方向のほぼ中央に設けられている。また、外周固定部21aと係合部21bとには、両者に繋がって見付け方向に貫通する膨出許容部としての開口21eが設けられている。この開口21eは、室内側固定部21dより十分に大きく形成されており、開口21e越しに室内側固定部21dが枠体2側から視認可能であるとともに、室内側固定部21dの周りに位置する室内対向部13fも開口21eと対向するように構成されている。
受け部材22は、図1、図4に示すように、上下方向に間隔を隔てて設けられ枠体対向部2aに当接されてビス止めされる、上固定部22a及び下固定部22bと、上固定部22aの下縁及び下固定部22bの上縁から各々、枠体2に直交して延出された2つの水平延出部22cと、延出された2つの水平延出部22cの先端を上下に繋ぐ上下連結板部22dとを有している。
上下連結板部22dには、上下方向の中央側の部位を屋内側に切り欠いた切り欠き部22eが設けられている。より具体的には、上下の水平延出部22cと繋がって、見付け方向において同じ幅をなす上下の垂壁部22fと、上下の垂壁部22f間を、室外側にて繋ぐ連結狭幅部22gとを有している。このとき、上の垂壁部22fの下縁と、下の垂壁部22fの上縁との間隔は、係合部材21の上下方向の幅より僅かに広く形成されている。
引き寄せ部材20は、図5に示すように、開いた状態の障子10を閉じる際に、戸尻側の縦枠3に設けられている受け部材22の切り欠き部22eに、係合部材21の係合部21bと室内側板部21cとが繋がった先端部分がまず進入する。障子10が閉じられた状態に近づくにつれて係合部材21の係合部21bが受け部材22の連結狭幅部22gの室内係合部21bが連結狭幅部22gの室内側の縁22hを摺動しつつ係合部材21が切り欠き部22eに更に進入し障子10の戸尻側が室内側に引き寄せられる。側の縁22h(図4)に近接する。更に障子10を閉じることにより、係合部材21のそして、障子10の戸先側がロック機構6(図1)に保持されるときには、図6に示すように、係合部材21が受け部材22により室内側に引き寄せた状態で障子10が保持される。
本実施形態のすべり出し窓用の建具1によれば、障子10を閉じた状態にて当該障子10を枠体2側に引き寄せる引き寄せ部材20を有しているので、障子10を閉じた際には障子10を枠体2側に引き寄せて、より確実に障子10を閉止した状態を維持することが可能である。そして、引き寄せ部材20は、框体12に設けられた金属製の係合部材21と、枠体2に設けられ係合部材21と係合する金属製の受け部材22とでなり、各々、縦枠3の中空部3a及び縦框13の室内側中空部13aと外周側中空部13c内に設けられた金属製の補強部材5、16、17に固定されているので、たとえ、縦枠3及び縦框13が加熱されて溶融するような場合であっても、係合部材21及び受け部材22は、脱落しない。このため、建具1が火炎に晒されたとしても障子10が閉止された状態を維持することが可能である。このとき、縦枠3及び縦框13と補強部材5、16との間に加熱発泡材18が介在されているので、建具1が加熱された際には、縦枠3及び縦框13との間の空隙1a内に加熱発泡材18が発泡する。このため、縦枠3及び縦框13との間の空隙1a内に加熱発泡材18を充満させることが可能である。特に、係合部材21には、縦框13に設けられた補強部材16との間に介在された加熱発泡材18が発泡して当該係合部材21より枠体2側に膨出することを許容する開口21eが設けられているので、係合部材21及び受け部材22が固定されている部位であっても、縦枠3及び縦框13との間の空隙内に加熱発泡材18をより充満させることが可能である。このため、建具1が火炎等により加熱されたとしても、枠体2と框体12との間には、貫通孔が形成されないので、防火性に優れたすべり出し窓用の建具1を提供することが可能である。
また、係合部材21と受け部材22とは、互いに係合した状態で、枠体2側に固定されている受け部材22の下固定部22b、下の水平延出部22c、及び、下の垂壁部22f
が、框体12に固定されている係合部材21より下側に位置している。このため、枠体2及び框体12が加熱されて軟化して框体12の位置が下がったときには、係合部材21と受け部材22とが係合することにより、係合部材21が固定されている框体12が、下側に位置している受け部材22固定されている枠体2に支持される。このため、枠体2及び框体12が加熱された際の障子10の降下を抑えることが可能である。
また、係合部材21は、框体12の、見込み方向に並ぶ室内側中空部13aと外周側中空部13c内に各々に備えられた補強部材16、17に少なくとも2カ所で固定されているので、框体12に安定した状態で且つ強固に固定することが可能である。また、室内側固定部21dは、係合部材21の、見付け方向に貫通する開口21eと見付け方向に対向する位置で固定されるので、開口21eの内側に位置するように設けられている。このため、室内側固定部21dを開口21eの外側に配置する場合より係合部材21を小さくすることが可能であり、係合部材21が覆って、加熱発泡材18の発泡が妨げられる面積をより小さくすることができるので、防火性を高めることが可能である。また、係合部材21を小さくすることができるのでコストを低減することが可能である。
上記実施形態においては、框体12側に係合部材21を設け枠体2側に受け部材22を設けた例について説明したが、これに限らず、枠体側に係合部材を設け框体側に受け部材を設けてもよい。
また、係合部材21が備える膨出許容部を外周固定部21aと係合部21bとに繋がって設けられた開口21eとしたが、これに限るものではない。例えば、上方または下方から切り欠かれた切り欠きであっても良い。また、膨出許容部は、外周固定部21aと係合部21bとだけでなく室内側板部21cに至るように設けられていてもよい。このように、係合部材は、障子を閉じる際に受け部材と摺動した後に受け部材により室内側に引き寄せられるだけの強度を有して見付け方向に開放されていることが望ましい。そして、室内側固定部が、見付け方向に開放された膨出許容部と見付け方向に対向する位置で固定できる位置に設けられていることがより好ましい。
上記実施形態においては、受け部材22が室内側に切り欠き部22eを有する例について説明したが、これに限らず、例えば、図7(a)に示すように、上下連結板部22dの見込み方向における両端部22iが繋がった開口22jを有する受け部材221や、図7(b)に示すように、上下連結板部22dの見込み方向における両端部22iが、取り付けられる枠体対向部2a側に折り曲げられた受け部材222であっても良い。
上記実施形態においては、加熱発泡材18が枠体2及び框体12が有する中空部3a、13a内に備えられた補強部材5、16に設けられている例について説明したが、これに限らず、例えば室内対向部13fなど、枠体2が有する補強部材5と框体12が有する補強部材16との間に設けられていればよい。
上記実施形態においては、たてすべり出し窓用の建具1を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、開き窓、すべり出し窓等の建具や、ドア等であっても構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、2 枠体、3 縦枠、3a 中空部、5 補強部材、10 障子、
11 ガラス、11a 周端部、12 框体、13 縦框、13a 室内側中空部、
13c 外周側中空部、16 補強部材、17 補強部材、18 加熱発泡材、
20 引き寄せ部材、21 係合部材、21a 外周固定部、21b 係合部、
21d 室内側固定部、21e 開口、22 受け部材、221 受け部材、
222 受け部材、

Claims (7)

  1. 中空部を有する樹脂製の枠体と、
    前記枠体に囲まれた内周側に配置され、面材を収容し室内側中空部を有する樹脂製の框体、を有して前記枠体に開閉自在に設けられた障子と、
    を有する樹脂製建具であって、
    前記框体が有する前記室内側中空部は、前記面材の周端部と対向する位置から前記面材より外周側に至るように形成され、当該室内側中空部内に金属製の補強部材を有し、
    前記補強部材は、見込み方向において前記面材の周端部と対向していることを特徴とする樹脂製建具。
  2. 請求項1に記載の樹脂製建具であって、
    前記框体は、前記室内側中空部と見込み方向に並ぶように設けられて前記面材の外周側に位置する外周側中空部と、前記外周側中空部内に備えられた金属製の補強部材と、を有し、
    前記室内側中空部内の前記補強部材と、前記外周側中空部内の前記補強部材とは連結されていることを特徴とする樹脂製建具。
  3. 請求項2に記載の樹脂製建具であって、
    前記枠体の前記中空部内に金属製の補強部材を有し、
    前記枠体が有する前記補強部材と前記室内側中空部内の前記補強部材との間に、加熱されて発泡する加熱発泡材を備えていることを特徴とする樹脂製建具。
  4. 請求項3に記載の樹脂製建具であって、
    前記枠体の前記中空部内の前記補強部材は、前記枠体の前記中空部内において前記障子側に配置されて見込み方向に沿う見込み板部を有し、
    前記室内側中空部内の前記補強部材は、前記室内側中空部内において前記枠体側に配置されて見込み方向に沿う見込み壁部を有し、
    前記加熱発泡材は、前記見込み板部と前記見込み壁部との間に備えられていることを特徴とする樹脂製建具。
  5. 請求項3または請求項4に記載の樹脂製建具であって、
    前記加熱発泡材は、前記障子に設けられていることを特徴とする樹脂製建具。
  6. 請求項3または請求項4に記載の樹脂製建具であって、
    前記加熱発泡材は、前記枠体に設けられていることを特徴とする樹脂製建具。
  7. 請求項3または請求項4に記載の樹脂製建具であって、
    前記加熱発泡材は、前記障子及び前記枠体に各々設けられていることを特徴とする樹脂製建具。
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