JP6370169B2 - 被記録媒体 - Google Patents
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Description
[1]ベンズイミダゾリノン骨格を有するポリマーを含有する被記録媒体。
[2]前記ポリマーが、下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位を含む前記[1]に記載の被記録媒体。
[5]前記ポリマーの含有量が、0.1〜5g/m2である前記[1]〜[4]のいずれかに記載の被記録媒体。
本発明の被記録媒体に含有されるポリマーは、ベンズイミダゾリノン骨格を有するポリマーを含有する。このベンズイミダゾリノン骨格を有するポリマーの具体例としては、下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位を含むポリマーを挙げることができる。
本発明の被記録媒体は、ベンズイミダゾリノン骨格を有するポリマー(以下、単に「ポリマー」とも記す)を含有する。このポリマーの具体例としては、一般式(1)で表される化合物のホモポリマー、又は一般式(1)で表される化合物を複数併用して合成されたコポリマーを挙げることができる。なお、コポリマーは、ランダムコポリマーであっても、ブロックコポリマーであってもよい。また、コポリマーには、一般式(1)で表される化合物と共重合可能なモノマーが併用される。本発明の被記録媒体は、このポリマーを含有することで、耐擦過性及び発色性に優れた画像を記録することが可能となる。
0≦(b)/(a)≦10 ・・・(I)
本発明の被記録媒体は、例えば、原紙にポリマーを含有させることで作製することができる。ポリマーを含有させる原紙の種類等は特に限定されない。原紙としては、例えば、一般的な紙、非晶質シリカ又はアルミナ顔料等が添加された紙、基材及びインク受容層で構成されたコート紙等を挙げることができる。なかでも、コート紙は、インク受容層中にポリマーが留まるので、顔料インクで印刷した際に画像の耐擦過性や発色性がより向上するために好ましい。
[基材]
原紙として用いられるコート紙は、通常、基材と、この基材上に配置されるインク受容層とを有する。基材の種類は特に限定されないが、例えば、適度のサイジングが施された紙、無サイズ紙、コート紙、キャストコート紙、紙の片面又は両面がポリオレフィンなどの樹脂で被覆された樹脂被覆紙(レジンコート紙)などの紙類からなるもの;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリスチレン、ポリアセテート、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネートなどの透明な熱可塑性樹脂フィルム;無機物の充填又は微細な発泡により不透明化されたフィルムからなるシート状物質(合成紙など);布帛;ガラスや金属などからなるシートなどを用いることができる。
インク受容層は、通常、無機微粒子とバインダーで構成されている。なお、基材としてコート紙やキャストコート紙を用いる場合は、新たにインク受容層を設けることなく、そのまま原紙として用いることができる。
原紙にポリマーを添加して含有させることで、本発明の被記録媒体を得ることができる。原紙にポリマーを添加する(含有させる)方法としては、例えば、ポリマーを適当な溶剤に溶解又は分散させて得た調合液を原紙に塗工する方法;ポリマーを含有するフィルムを原紙にラミネートする方法;ポリマーを含有するフィルムを押し出し成型して原紙に積層させる方法等を挙げることができる。
本発明の被記録媒体に画像を記録する際に用いられるインクは特に限定されない。例えば、媒体としての水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒と、この媒体中に分散した色材としての顔料とを含有する、一般的なインクジェット記録用の水性インクが好ましい。
(化合物A)
[中間体(1)の合成]
5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2(3H)−オン40.0部(0.260モル)及び2,2’−アゾビス(2−イソブチロニトリル)2.20部(0.013モル)をクロロホルム400部に溶解させた。N−ブロモスクシンイミド57.0部(0.320モル)をクロロホルム100部に溶解させたものをゆっくりと添加した後、80℃で2時間加熱撹拌した。その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、中間体(1)を得た。
中間体(1)24.0部(0.100モル)及びフタルイミドカリウム23.4部(0.126モル)をN,N−ジメチルホルムアミド300部に溶解させ、90℃で2時間加熱撹拌した。その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、中間体(2)を得た。
中間体(2)30.0部(0.100モル)をN,N−ジメチルホルムアミド300部に溶解させた。水酸化カリウム6.80部(0.121モル)を水26.0部に溶解させたものを添加した後、80℃で5時間加熱撹拌した。冷却後、反応液を冷水500部に投入して酢酸で中和した。生成した析出物を分取した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、中間体(3)を得た。
中間体(3)10.0部(0.060モル)をN,N−ジメチルホルムアミド200部に溶解させた後、ピリジン0.240部(0.00303モル)を投入した。アクリロイルクロリド6.60部(0.0729モル)をN,N−ジメチルホルムアミド20.0部に溶解させたものを滴下し、氷冷下で1時間、さらに40℃で2時間撹拌した。その後、反応液に水200部を投入して反応を停止させた。遠心分離により分離した後、水洗して、前記式(A)で表される化合物Aを得た(収率40%)。
[化合物Bの合成]
5−アミノ−1,3−ジヒドロベンゾイミダゾール−2−オン10.0部(0.0670モル)をN,N−ジメチルホルムアミド200部に溶解させた後、ピリジン0.260部(0.00329モル)を投入した。アクリロイルクロリド7.20部(0.0795モル)をN,N−ジメチルホルムアミド20.0部に溶解させたものを滴下し、氷冷下で1時間、さらに40℃で2時間撹拌した。その後、反応液に水200部を投入して反応を停止させた。遠心分離により分離した後、水洗して、前記式(B)で表される化合物Bを得た(収率40%)。
[中間体(4)の合成]
5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2(3H)−オン40.0部(0.260モル)をN,N−ジメチルホルムアミド400部に溶解させた。ヨードメタン44.0部(0.310モル)及び水酸化カリウム0.140部(0.00250モル)を加え、室温で2時間撹拌した後、150℃で2時間加熱撹拌した。次いで、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、中間体(4)を得た。
5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2(3H)−オンを中間体(4)に変更したこと以外は、前述の「中間体(1)の合成」と同様にして中間体(5)を合成した。
中間体(1)を中間体(5)に変更したこと以外は、前述の「中間体(2)の合成」と同様にして中間体(6)を合成した。
中間体(2)を中間体(6)に変更したこと以外は、前述の「中間体(3)の合成」と同様にして中間体(7)を合成した。
中間体(3)を中間体(7)に変更したこと以外は、前述の「化合物Aの合成」と同様にして、前記式(C)で表される化合物Cを合成した。
[中間体(8)の合成]
5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2(3H)−オン40.0部(0.253モル)をN,N−ジメチルホルムアミド400部に溶解させた。ヨードメタン88.0部(0.620モル)及び水酸化カリウム0.290部(0.00517モル)を加え、室温で2時間撹拌した後、150℃で2時間加熱撹拌した。次いで、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、中間体(8)を得た。
5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2(3H)−オンを中間体(8)に変更したこと以外は、前述の「中間体(1)の合成」と同様にして中間体(9)を合成した。
中間体(1)を中間体(9)に変更したこと以外は、前述の「中間体(2)の合成」と同様にして中間体(10)を合成した。
中間体(2)を中間体(10)に変更したこと以外は、前述の「中間体(3)の合成」と同様にして中間体(11)を合成した。
中間体(3)を中間体(11)に変更したこと以外は、前述の「化合物Aの合成」と同様にして、前記式(D)で表される化合物Dを合成した。
[中間体(12)の合成]
ヨードメタンをベンジルブロミドに変更したこと以外は、前述の「中間体(8)の合成」と同様にして中間体(12)を合成した。
5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2(3H)−オンを中間体(12)に変更したこと以外は、前述の「中間体(1)の合成」と同様にして中間体(13)を合成した。
中間体(1)を中間体(13)に変更したこと以外は、前述の「中間体(2)の合成」と同様にして中間体(14)を合成した。
中間体(2)を中間体(14)に変更したこと以外は、前述の「中間体(3)の合成」と同様にして中間体(15)を合成した。
中間体(3)を中間体(15)に変更したこと以外は、前述の「化合物Aの合成」と同様にして、前記式(E)で表される化合物Eを合成した。
[中間体(16)の合成]
ヨードメタンを3−(ジメチルアミノ)プロピルクロリド塩酸塩に変更したこと以外は、前述の「中間体(8)の合成」と同様にして中間体(16)を合成した。
5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2(3H)−オンを中間体(16)に変更したこと以外は、前述の「中間体(1)の合成」と同様にして中間体(17)を合成した。
中間体(1)を中間体(17)に変更したこと以外は、前述の「中間体(2)の合成」と同様にして中間体(18)を合成した。
中間体(2)を中間体(18)に変更したこと以外は、前述の「中間体(3)の合成」と同様にして中間体(19)を合成した。
中間体(3)を中間体(19)に変更したこと以外は、前述の「化合物Aの合成」と同様にして、前記式(F)で表される化合物Fを合成した。
[化合物Gの合成]
5−アミノ−1,3−ジヒドロベンゾイミダゾール−2−オン10.0部(0.0670モル)をN,N−ジメチルホルムアミド200部に溶解させた。2−イソシアナトエチルメタクリレート11.2部(0.0722モル)をN,N−ジメチルホルムアミド40.0部に溶解したものを滴下した後、室温で2時間撹拌した。次いで、再結晶することにより精製し、前記式(G)で表される化合物Gを得た。
[中間体(20)の合成]
特開平10−316643号公報の「合成例1」の記載を参考にして、下記式で表される中間体(20)を合成した。
中間体(20)19.8部(62.8ミリモル)、5−アミノ−2−ベンズイミダゾリノン11.4部(76.4ミリモル)、及び2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール0.138部(0.626ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド141部(1.93モル)に溶解し、80℃で6時間加熱撹拌した。反応後、N,N−ジメチルホルムアミドを濃縮し、残渣に水300部(16.7モル)を投入し、析出物をろ過して前記式(H)で表される化合物Hを得た(収率94%)。
[化合物Iの合成]
化合物H 5.00部(12.0ミリモル)、N,N−ジメチルホルムアミド30.0部(0.410モル)、及び2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール0.0264部(0.120ミリモル)に1−ブタノール17.7部(240ミリモル)を投入して90℃で6時間加熱撹拌した。反応後、N,N−ジメチルホルムアミドを減圧留去し、残渣に水300部(16.7モル)を投入し、析出物をろ過して前記式(I)で表される化合物Iを得た。
[化合物Jの合成]
1−ブタノールをメタノールに変更した以外は前述の「化合物Iの合成」と同様にして、前記式(J)で表される化合物Jを合成した。
[化合物Kの合成]
1−ブタノールをエチレングリコールに変更したこと以外は、前述の「化合物Iの合成」と同様にして、前記式(K)で表される化合物Kを合成した。
[化合物Lの合成]
1−ブタノールを1,6−ヘキサンジオールに変更したこと以外は、前述の「化合物Iの合成」と同様にして、前記式(L)で表される化合物Lを合成した。
[中間体(21)の合成]
特開平10−316643号公報の「合成例1」の記載を参考にして中間体(21)を合成した。具体的には、2−メタクロイルオキシエチルイソシアネート(商品名「カレンズMOI」、昭和電工社製)を4−メタクロイルオキシブチルイソシアネートに変更したこと以外は、特開平10−316643号公報の「合成例1」の記載と同様にして中間体(21)を合成した。
中間体(20)を中間体(21)に変更したこと以外は、前述の「化合物Hの合成」と同様にして中間体(22)を合成した。
1−ブタノールをエチレングリコールに変更したこと以外は、前述の「化合物Iの合成」と同様にして、前記式(M)で表される化合物Mを合成した。
[中間体(23)の合成]
特開平10−316643号公報の「合成例1」の記載を参考にして中間体(23)を合成した。具体的には、2−メタクロイルオキシエチルイソシアネート(商品名「カレンズMOI」、昭和電工社製)を2−アクリロイルオキシエチルイソシアナート(商品名「カレンズAOI」、昭和電工社製)に変更したこと以外は、特開平10−316643号公報の「合成例1」の記載と同様にして中間体(23)を合成した。
中間体(20)を中間体(23)に変更したこと以外は、前述の「化合物Hの合成」と同様にして、前記式(N)で表される化合物Nを合成した。
(ポリマー1)
窒素置換したナス型フラスコに、化合物A 5.00部(0.0210モル)、エタノール50.0部、及びアゾビスイソブチロニトリル0.270部を投入し、80℃で撹拌した。GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ、商品名「HLC8220」、東ソー社製)で分子量をモニタリングしながら重合を進めた。分子量が所望の値に達したところで氷水冷却して反応を停止させた後、透析法により精製してポリマー1を得た。なお、GPCにより得られたポリマー1の分子量を測定した。
化合物Aを化合物Bに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー2を合成した。
化合物Aを化合物Cに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー3を合成した。
化合物Aを化合物Dに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー4を合成した。
化合物Aを化合物Eに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー5を合成した。
化合物Aを化合物Fに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー6を合成した。
化合物Aを化合物Gに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー7を合成した。
窒素置換したナス型フラスコに、化合物A 5.00部(0.0210モル)、化合物G 6.40部(0.0210モル)、エタノール 80.0部、及びアゾビスイソブチロニトリル0.270部を投入し、80℃で撹拌した。GPCで分子量をモニタリングしながら重合を進めた。分子量が所望の値に達したところで氷水冷却して反応を停止させた後、透析法により精製してポリマー8を得た。なお、GPCにより得られたポリマー8の分子量を測定した。また、NMR(商品名「ECA400」、日本電子社製)により得られたポリマー8の組成比を求めた。
窒素置換されたナス型フラスコに、化合物A 5.00部(0.0210モル)、スチレン2.20部(0.0212モル)、N,N−ジメチルホルムアミド80.0部、及びアゾビスイソブチロニトリル0.270部を投入し、80℃で撹拌した。GPCで分子量をモニタリングしながら重合を進めた。分子量が所望の値に達したところで氷水冷却して反応を停止させた後、透析法により精製してポリマー9を得た。なお、GPCにより得られたポリマー9の分子量を測定した。また、NMR(商品名「ECA400」、日本電子社製)により得られたポリマー9の組成比を求めた。
窒素置換されたナス型フラスコに、化合物A 5.00部(0.0210モル)、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)2.70部(0.0207モル)、N,N−ジメチルホルムアミド80.0部、及びアゾビスイソブチロニトリル0.270部を投入し、80℃で撹拌した。GPCで分子量をモニタリングしながら重合を進めた。分子量が所望の値に達したところで氷水冷却して反応を停止させた後、透析法により精製してポリマー10を得た。なお、GPCにより得られたポリマー10の分子量を測定した。また、NMR(商品名「ECA400」、日本電子社製)により得られたポリマー10の組成比を求めた。
化合物Aを化合物Hに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー11を合成した。
化合物Aを化合物Iに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー12を合成した。
化合物Aを化合物Jに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー13を合成した。
化合物Aを化合物Kに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー14を合成した。
化合物Aを化合物Lに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー15を合成した。
化合物Aを化合物Mに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー16を合成した。
化合物Aを化合物Nに変更したこと以外は、前述の「ポリマー1」の場合と同様にしてポリマー17を合成した。
窒素置換されたナス型フラスコに、化合物H 8.80部(0.0210モル)、ヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA)2.40部(0.0208モル)、N,N−ジメチルホルムアミド80.0部、及びアゾビスイソブチロニトリル0.270部を投入し、80℃で撹拌した。GPCで分子量をモニタリングしながら重合を進めた。分子量が所望の値に達したところで氷水冷却して反応を停止させた後、透析法により精製してポリマー18を得た。なお、GPCにより得られたポリマー18の分子量を測定した。また、NMR(商品名「ECA400」、日本電子社製)により得られたポリマー18の組成比を求めた。
窒素置換されたナス型フラスコに、化合物H 8.80部(0.0210モル)、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)2.7部(0.0207モル)、N,N−ジメチルホルムアミド80.0部、及びアゾビスイソブチロニトリル0.270部を投入し、80℃で撹拌した。GPCで分子量をモニタリングしながら重合を進めた。分子量が所望の値に達したところで氷水冷却して反応を停止させた後、透析法により精製してポリマー19を得た。なお、GPCにより得られたポリマー19の分子量を測定した。また、NMR(商品名「ECA400」、日本電子社製)により得られたポリマー19の組成比を求めた。
各ポリマーを固形分濃度10%になるように溶媒で希釈し、各ポリマーの調合液を調製した。なお、ポリマー1〜8については溶媒としてN,N−ジメチルホルムアミドを使用した。また、ポリマー9及び10については溶媒としてテトラヒドロフランを使用した。さらに、ポリマー11〜19については溶媒としてエタノールを使用した。
(実施例1:被記録媒体1)
コート紙(商品名「HR−101」、キヤノン社製、厚さ122μm、坪量106g/m2)に、ポリマー1の調合液を乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が1.58g/m2となるようにメイヤーバーで塗布した。その後、送風定温乾燥器(商品名「FC−610」、東洋製作所社製)を使用し、110℃で20分間乾燥して被記録媒体1を製造した。
ポリマー2の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体2を製造した。
ポリマー3の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体3を製造した。
ポリマー4の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体4を製造した。
ポリマー5の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体5を製造した。
ポリマー6の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体6を製造した。
ポリマー7の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体7を製造した。
ポリマー8の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体8を製造した。
ポリマー9の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体9を製造した。
ポリマー10の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体10を製造した。
乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が0.16g/m2となるようにポリマー1の調合液を塗布したこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体11を製造した。
乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が4.80g/m2となるようにポリマー1の調合液を塗布したこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体12を製造した。
乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が0.04g/m2となるようにポリマー1の調合液を塗布したこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体13を製造した。
乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が5.80g/m2となるようにポリマー1の調合液を塗布したこと以外は、前述の実施例1と同様にして被記録媒体14を製造した。
普通紙(商品名「SW−101」、キヤノン社製、厚さ92μm、坪量73g/m2)に、ポリマー1の調合液を乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が1.58g/m2となるようにメイヤーバーで塗布した。その後、送風定温乾燥器(商品名「FC−610」、東洋製作所社製)を使用し、110℃で20分間乾燥して被記録媒体15を製造した。
コート紙(商品名「HR−101」、キヤノン社製、厚さ122μm、坪量106g/m2)に、ポリマー11の調合液を乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が1.50g/m2となるようにメイヤーバーで塗布した。その後、送風定温乾燥器(商品名「FC−610」、東洋製作所社製)を使用し、85℃で20分間乾燥して被記録媒体16を製造した。
ポリマー12の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例11と同様にして被記録媒体17を製造した。
ポリマー13の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例11と同様にして被記録媒体18を製造した。
ポリマー14の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例11と同様にして被記録媒体19を製造した。
ポリマー15の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例11と同様にして被記録媒体20を製造した。
ポリマー16の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例11と同様にして被記録媒体21を製造した。
ポリマー17の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例11と同様にして被記録媒体22を製造した。
ポリマー18の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例11と同様にして被記録媒体23を製造した。
ポリマー19の調合液を用いたこと以外は、前述の実施例11と同様にして被記録媒体24を製造した。
乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が0.10g/m2となるようにポリマー11の調合液を塗布したこと以外は、前述の実施例16と同様にして被記録媒体25を製造した。
乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が5.00g/m2となるようにポリマー11の調合液を塗布したこと以外は、前述の実施例16と同様にして被記録媒体26を製造した。
乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が0.03g/m2となるようにポリマー11の調合液を塗布したこと以外は、前述の実施例16と同様にして被記録媒体27を製造した。
乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が5.20g/m2となるようにポリマー11の調合液を塗布したこと以外は、前述の実施例16と同様にして被記録媒体28を製造した。
普通紙(商品名「SW−101」、キヤノン社製、厚さ92μm、坪量73g/m2)に、ポリマー11の調合液を乾燥塗工量(ポリマーの含有量)が1.50g/m2となるようにメイヤーバーで塗布した。その後、送風定温乾燥器(商品名「FC−610」、東洋製作所社製)を使用し、85℃で20分間乾燥して被記録媒体29を製造した。
コート紙(商品名「HR−101」、キヤノン社製、厚さ122μm、坪量106g/m2)を被記録媒体30とした。
普通紙(商品名「SW−101」、キヤノン社製、厚さ92μm、坪量73g/m2)を被記録媒体31とした。
(評価1:被記録媒体の色)
拡散照明方式によるΙSO白色度(JIS P 8148)に基づき、分光白色度計(商品名「PF7000装置」、日本電色工業社製)を用いて被記録媒体の白色度を測定した。そして、以下に示す評価基準にしたがって被記録媒体の色を評価した。結果を表1に示す。
○:白色度が55%以上である。
×:白色度が55%未満である。
インクジェット記録装置(商品名「PIXUS iP4100」、キヤノン社製)を使用してブラック(Bk)インク(商品名「BCI−3eBK」、キヤノン社製)を被記録媒体に吐出し、100%dutyのベタ画像(5cm×5cm)が記録された印刷物を作製した。
被記録媒体に記録したベタ画像(印字部)の表面を、JIS−K7204に規定された耐擦過性試験法に準拠して50回擦過した。擦過後の印字部を目視観察し、以下に示す評価基準にしたがって画像の耐擦過性を評価した。結果を表2に示す。
◎:印字部に剥がれ等がなく、傷もない。
○:印字部に剥がれ等がないが、若干の傷がある。
△:印字部に若干の剥がれがある。
×:印字部が剥がれてしまい、印字部が分からなくなった。
光学反射濃度計(商品名「RD−918」、グレタグマクベス社製)を使用して、被記録媒体に記録したベタ画像(印字部)のBkの光学濃度を測定し、以下に示す評価基準にしたがって画像の発色性を評価した。結果を表2に示す。
○:1.50以上
△:1.20以上1.50未満
×:1.20未満
Claims (5)
- ベンズイミダゾリノン骨格を有するポリマーを含有する被記録媒体。
- 基材と、前記基材上に配置されたインク受容層とを備え、前記インク受容層に前記ポリマーが含有されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の被記録媒体。
- 前記ポリマーの含有量が、0.1〜5g/m2である請求項1〜4のいずれか一項に記載の被記録媒体。
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