JP6370127B2 - 結像光学素子及びそれを備える光走査装置 - Google Patents

結像光学素子及びそれを備える光走査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6370127B2
JP6370127B2 JP2014129335A JP2014129335A JP6370127B2 JP 6370127 B2 JP6370127 B2 JP 6370127B2 JP 2014129335 A JP2014129335 A JP 2014129335A JP 2014129335 A JP2014129335 A JP 2014129335A JP 6370127 B2 JP6370127 B2 JP 6370127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
sub
imaging
scanning direction
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014129335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016009069A (ja
JP2016009069A5 (ja
Inventor
周一 黒川
周一 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014129335A priority Critical patent/JP6370127B2/ja
Priority to US14/742,896 priority patent/US9517637B2/en
Publication of JP2016009069A publication Critical patent/JP2016009069A/ja
Publication of JP2016009069A5 publication Critical patent/JP2016009069A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6370127B2 publication Critical patent/JP6370127B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/47Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light
    • B41J2/471Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light using dot sequential main scanning by means of a light deflector, e.g. a rotating polygonal mirror
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/447Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using arrays of radiation sources
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/123Multibeam scanners, e.g. using multiple light sources or beam splitters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/125Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Description

本発明は、結像光学素子及びそれを備える光走査装置に関する。特に、高速、高密度記録を達成するために、複数の発光部を有する光源を備えたマルチビーム光走査装置に関し、レーザビームプリンタ、デジタル複写機やマルチファンクションプリンタ等の画像形成装置に好適なものである。
従来から、複数の発光部を有する光源を備えたマルチビーム光走査装置が、レーザビームプリンタやデジタル複写機等で広く利用されている。
マルチビーム光走査装置においては、偏向器の偏向面に対して副走査断面において垂直に光束を入射させる構成(以下、「偏向面垂直入射光学系」と称する。)が知られている。
偏向面垂直入射光学系を備えたマルチビーム光走査装置においては、各光束が、同一の被走査面上に描く走査線の副走査方向の間隔を、有効走査領域内全域で均一とするために、偏向器の偏向面と被走査面との間の結像光学系の副走査倍率を有効走査領域内全域で一定としている。
一方で、近年、装置のコンパクト化のために、1つの偏向器で複数の被走査面を走査する光走査装置が利用されている。1つの偏向器で複数の被走査面を走査するために、偏向器の偏向面に対して副走査方向に斜めに光束を入射させる構成(以下、「偏向面斜入射光学系」と称する。)が多用されてきている。
偏向面斜入射光学系を備えたマルチビーム光走査装置においては、有効走査領域内全域で結像光学系の副走査倍率を一定とすると、走査線の副走査方向の間隔が均一にならず、間隔ムラが発生する。
この問題を解決するために、特許文献1は、走査開始側と走査終了側で、結像光学系の副走査倍率を異ならせることで、走査線の副走査方向の間隔を均一にする方法を開示している。
しかしながら、偏向面垂直入射光学系又は偏向面斜入射光学系を備えるマルチビーム光走査装置において、結像光学系等を構成する光学部品に傾きやシフトといった製造誤差、組立誤差等が生じると、複数の光束が被走査面上で光スポットとして結像される位置に設計値からのズレが発生する。
特に、副走査方向のズレ量については、主走査方向の走査位置に応じてズレ量が異なると共に、複数の発光部からの各々の光束毎にそのズレ量が異なるために、主走査方向の走査位置に応じて走査線の副走査方向の間隔にムラが生じ、印字性能が劣化する。
この問題を解決するために、特許文献2は、結像光学系のfθ係数及び隣り合う発光部の主走査方向の間隔に応じて、コリメータレンズの焦点距離及び主走査方向の光束幅を制限する主走査絞りの位置を最適化する方法を開示している。
また、特許文献3は、結像光学系の結像レンズの母線形状を最適化する方法を開示している。
しかしながら、特許文献2に開示されている方法では、コリメータレンズの焦点距離や主走査絞りの位置に関して制限が生じ、入射光学系の設計自由度が落ちてしまう。
また、特許文献3に開示されている方法では、結像光学系の結像レンズの母線形状が光軸方向に大きく湾曲するために、結像光学系の配置に制限が生じ、無用な大型化や高コスト化を招いてしまう。
特許第4883795号 特許第4418567号 特開2013−114095号公報
そこで、本発明では、上記の問題を解決するために、入射光学系の設計自由度を落とさず、且つ無用な大型化や高コスト化を招かずに、製造誤差、組立誤差等に伴う複数の走査線の間の副走査方向の間隔ムラを低減することができる光走査装置用の結像光学素子を提供することを目的とする
本発明に係る光走査装置に用いられる結像光学素子は、偏向器により光束を偏向して被走査面を主走査方向に走査する光走査装置に用いられる結像光学素子であって、副走査断面内において非円弧形状である光学面を有し、主走査方向における座標をY、副走査方向における座標をZとし、副走査断面内において、光学面の光軸上での曲率半径をr、光学面の曲率半径の変化係数をD離心率をk、非球面係数を
Figure 0006370127
とし、副走査断面内における光学面の形状Sを
Figure 0006370127
なる式で定義するとき、nが3となる項を含み、nが3となる項のうち少なくとも一つの項の非球面係数は、主走査方向において非対称に変化することを特徴とする。
本発明よれば、入射光学系の設計自由度を落とさず、且つ小型及び低コストを維持したまま、製造誤差、組立誤差等に伴う複数の走査線の間の副走査方向の間隔ムラを低減することができる光走査装置用の結像光学素子を提供することができる。
第1実施形態に係る光走査装置の主走査断面図。 光走査装置の結像光学系の副走査断面図。 光走査装置の入射光学系の副走査断面図。 (a)は光源側から見た2つの発光部A及びBの配置を示した図、(b)は2つの発光部A及びBから出射した光束が被走査面上に結像する位置を示した図。 2つの発光部A及びBからそれぞれ出射した光束の主光線が、偏向面によって反射される様子を示した図。 第1実施形態に係る光走査装置におけるJ3の主走査方向レンズ面座標Yに対する変化を示した図。 (a)は第2結像レンズのレンズ面の光源側端部における副走査断面図、(b)は第2結像レンズのレンズ面の反光源側端部における副走査断面図。 (a)は第2結像レンズのレンズ面の光源側端部におけるレンズ面副走査高さと副走査断面内パワーとの関係を示した図、(b)は第2結像レンズのレンズ面の反光源側端部におけるレンズ面副走査高さと副走査断面内パワーとの関係を示した図。 第1実施形態に係る光走査装置において、第2結像レンズが副走査方向上側へ0.1mmシフトした時の、被走査面上での各像高における、光束Ra及びRbの間の走査線間隔を示した図。 副走査方向の波面収差量の変動量Wvarとスポット径肥大率の関係を示した図。 第2実施形態に係る光走査装置の主走査断面図。 光走査装置の結像光学系の副走査断面図。 光走査装置の入射光学系の副走査断面図。 (a)は光源側から見た2つの発光部A及びBの配置を示した図、(b)は2つの発光部A及びBから出射した光束が被走査面上に結像する位置を示した図。 第2実施形態に係る光走査装置におけるJ3の主走査方向レンズ面座標Yに対する変化を示した図。 (a)は第2結像レンズのレンズ面の光源側端部における副走査断面図、(b)は第2結像レンズのレンズ面の反光源側端部における副走査断面図。 (a)は第2結像レンズのレンズ面の光源側端部におけるレンズ面副走査高さと副走査断面内パワーとの関係を示した図、(b)は第2結像レンズのレンズ面の反光源側端部におけるレンズ面副走査高さと副走査断面内パワーとの関係を示した図。 第2実施形態に係る光走査装置において、第2結像レンズが副走査方向上側へ0.1mmシフトした時の、被走査面上での各像高における、光束Ra及びRbの走査線間隔を示した図。 第3実施形態に係る光走査装置の主走査断面図。 光走査装置の結像光学系の副走査断面図。 光走査装置の入射光学系の副走査断面図。 光源側から見た2つの発光部の配置を示した図。 光源の2つの発光部から出射した光束が被走査面上に結像する位置を示した図。 第4実施形態に係る光走査装置の主走査断面図。 光走査装置の結像光学系の副走査断面図。 光走査装置の入射光学系の副走査断面図。 光源側から見た4つの発光部の配置を示した図。 光源の4つの発光部から出射した光束が被走査面上に結像する位置を示した図。 第4実施形態に係る光走査装置におけるJ3の主走査方向Yに対する変化を示した図。 第4実施形態に係る光走査装置の第2結像レンズにおいて、光路RA及びRCについては座標軸Zのプラス方向へ、光路RB及びRDについてはマイナス方向へ各々0.1mmシフトした時の、被走査面上での各像高における、光束Ra及びRdの間の走査線間隔を示した図。 本発明に係る光走査装置が搭載されたカラー画像形成装置の要部概略図。
以下、本発明に係る光走査装置について図面に基づいて説明する。なお、以下に示す図面は、本発明を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。
なお、以下の説明において、主走査方向は、偏向器の回転軸及び光学系の光軸に垂直な方向に対応し、副走査方向は、偏向器の回転軸に平行な方向に対応する。また、主走査断面は、副走査方向に垂直な断面に対応し、副走査断面は、光学系の光軸及び副走査方向を含む断面に対応する。従って、主走査方向及び副走査断面は、光学系によって変わることに注意されたい。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光走査装置100の主走査断面図を示している。図2は、光走査装置100の結像光学系LBの副走査断面図を示している。図3は、光走査装置100の入射光学系LAの副走査断面図を示している。
光走査装置100は、光源10、コリメータレンズ20、シリンドリカルレンズ30、第1の開口絞り41、第2の開口絞り42を備えている。また、光走査装置100は、偏向器(回転多面鏡)50、第1の結像レンズ61、第2の結像レンズ(結像光学素子)62、防塵ガラス80を備えている。
なお、本実施形態に係る光走査装置100では、光源10、コリメータレンズ20、シリンドリカルレンズ30、第1の開口絞り41、第2の開口絞り42により入射光学系LAが構成される。また、第1の結像レンズ61、第2の結像レンズ62により結像光学系LBが構成される。
光源10は、図4(a)に示されているように、2つの発光部A及びBを有するモノリシックマルチ半導体レーザー(マルチビーム光源)である。
コリメータレンズ20は、光源10の2つの発光部A及びBから出射した2本の光束を、略平行光束に変換する。なおここで、略平行光束とは、弱発散光束、弱収束光束及び平行光束を含むものとする。
シリンドリカルレンズ30は、コリメータレンズ20を通過した光束を副走査方向に集光する。
その後、光束は第1の開口絞り41により副走査方向の光束幅が制限され、第2の開口絞り42により主走査方向の光束幅が制限される。それにより、光束は、偏向器50の偏向面51の近傍において副走査方向にのみ集光され、主走査方向に長い線像として結像される。
なお、コリメータレンズ20及びシリンドリカルレンズ30の代わりに、主走査方向と副走査方向で異なるパワーを有する1枚のアナモフィックコリメータレンズを用いても構わない。
第1結像レンズ61及び第2結像レンズ62は、偏向器50により反射偏向された2本の光束を、被走査面70上に各々光スポットとして集光している。
偏向器50は、不図示のモータにより図中矢印A方向に回転することにより、被走査面70上を図中矢印7a方向に走査し、被走査面70上に静電潜像を形成する。
被走査面70は、たとえば感光ドラム面等で構成される。
防塵ガラス80は、光走査装置100内部への塵やトナー等の進入を防止するために設けられている。
結像光学系LBは、副走査断面内において、シリンドリカルレンズ30により偏向面51の近傍に結像された結像位置(焦線位置)と被走査面70とを共役な関係とする、所謂面倒れ補正光学系を構成する。
図3に示されているように、本実施形態に係る光走査装置100の入射光学系LAは、その光軸が主走査断面に対して3°傾いている。すなわち、光源10から出射した光束は、主走査断面に対して副走査方向に傾いた方向から偏向器50に入射(斜入射)している。すなわち、本実施形態に係る光走査装置100は、偏向面斜入射光学系を採用している。
図4(a)及び(b)はそれぞれ、光源10側から見た2つの発光部A及びBの配置を示した図、及び2つの発光部A及びBから出射した光束が被走査面70上に結像する位置を示した図である。
図4(a)に示されているように、本実施形態に係る光走査装置100の光源10の2つの発光部A及びBは、互いに90μm離間している。従って、もし2つの発光部A及びBを副走査方向に沿って並べると、被走査面70上における副走査方向の走査線間隔(ピッチ)が記録密度から定まる所望の間隔に対して大きくなり過ぎてしまう。そこで、光軸方向をx軸、主走査方向をy軸、副走査方向をz軸とした時、2つの発光部A及びBは、図1の矢印O方向から見たときに、図4(a)に示されるように配置される。すなわち本実施形態では、2つの発光部A及びBを斜めに傾けて配置して、傾き角度δを調整することにより、被走査面70上での副走査方向の走査線の間隔を記録密度に合わせて調整している。本実施形態では、解像度600dpiの時の走査線間隔25.4mm/600×1000=42.33μmに合わせて角度δを調整しており、具体的には、δ=3.92°となる。従って、2つの発光部A及びBは副走査方向だけではなく、主走査方向にも離間している。
図5は、2つの発光部A及びBからそれぞれ出射した光束の主光線が、偏向面51によって反射される様子を示した図である。
まず、発光部Bから出射した光束Rbは、偏向面51bによって矢印Kbの方向に反射され、結像光学系60により被走査面70上に集光される。
もし同じタイミングのときに、発光部Aから出射した光束Raが偏向面51bによって反射されると、光束は矢印Kaの方向に反射され、結像光学系60により被走査面70上に集光される。
すなわち、同じタイミングで偏向面51bによって反射された2本の光束Rb及びRaは、それぞれ異なるKb及びKaの方向に進行する。従って、2つの発光部B及びAから出射した2本の光束Rb及びRaは、被走査面70上において互いに主走査方向に離れた位置に集光されてしまう。
そこで、先行して主走査方向に走査する光束Rbが被走査面70上に集光する位置に、遅れて主走査方向に走査する光束Raの集光位置を合わせる様に、所定時間δTだけタイミングをずらして、画像データが送られている。
そうすると、発光部Aから出射した光束Raは、偏向面51aによって矢印Ka´の方向に反射され、被走査面70上において先行して主走査方向に走査する光束Rbと同じ位置に集光する。
表1は、本第1実施形態に係る光走査装置100の各光学系の諸特性を示している。
Figure 0006370127
ここで、「E±x」は、「10±x」を示している。また、特に表記していない係数については全て0である。
結像光学系LBを構成する第1結像レンズ61及び第2結像レンズ62の各レンズ面61a、61b、62a及び62bの母線形状(主走査断面内の形状)は、以下の式(1)で表される。
Figure 0006370127
ここで、各レンズ面と光軸との交点を原点とし、光軸方向をX軸、主走査方向をY軸、副走査方向をZ軸としており、Rは曲率半径、Kは離心率、B4乃至B12は4次乃至12次の母線の非球面係数である。そして、Y軸方向プラス側(光源側)とY軸方向マイナス側(反光源側)で係数が異なる場合には、プラス側の係数には添字uを付し、マイナス側の係数には添字lを付している。
次に、第1結像レンズ61及び第2結像レンズ62の各レンズ面61a、61b、62a及び62bの子線形状(副走査断面内の形状S)は、以下の多項式(2)及び(3)で表される。
Figure 0006370127
Figure 0006370127
ここで、kは離心率である。また式(3)で表される子線の曲率半径r´は、光軸上(Y=0)における曲率半径rに対して主走査方向の位置に従って変化しており、D2乃至D14は子線曲率半径の変化係数である。ここで、Y軸方向プラス側とY軸方向マイナス側で係数が異なる場合は、プラス側の係数には添字uを付し、マイナス側の係数には添字lを付している。なお、本実施形態では、m及びnはそれぞれ、0乃至13及び1又は3をとっているが、0以上の任意の整数をとることができる。
次に、非球面係数Jnを、以下の式(4)のように定義する。
Figure 0006370127
nは、主走査方向の位置Yに従って変化している。
本実施形態においては、第2結像レンズ62のレンズ面62a及び62bは、Zの1次(n=1)の非球面項を有しており、主走査方向の位置Yに従ってレンズ面の副走査方向のチルト量が変化するチルト変化面となっている。
さらに、第2結像レンズ62の被走査面70側のレンズ面(光学面)62bは、Zの3次(n=3)の非球面項も有しており、J3は主走査方向の位置Yに従って変化している。
なお本実施形態においては、第2結像レンズ62は、偏光器50の偏向面51の副走査方向の中心を通る主走査断面に対して副走査方向に4.0mmだけ偏芯して配置されている。
次に、本実施形態に係る光走査装置100における光学部品の組立誤差、製造誤差等による走査線間隔の変動を抑制する方法について詳しく説明する。
図6は、本実施形態に係る光走査装置100におけるJ3の主走査方向レンズ面座標Yに対する変化を示している。
本実施形態に係る光走査装置100では、レンズ面62bの光源側の有効域端部(図1上側、図6プラス側)においては、J3の符号は負である。一方、反光源側の有効域端部(図1下側、図6マイナス側)におけるJ3の符号は正であり、一方の端部である光源側端部と他方の端部である反光源側端部で正負が逆になるようにしている。
図7(a)及び(b)はそれぞれ、第2結像レンズ62のレンズ面62bの光源側端部における副走査断面図、及び反光源側端部における副走査断面図を示している。ただしここでは、説明を分かりやすくするために子線1次項(チルト成分)は除去してある。
図8(a)は、第2結像レンズ62のレンズ面62bの光源側端部におけるレンズ面副走査高さと副走査断面内パワーとの関係を示す。また、図8(b)は、第2結像レンズ62のレンズ面62bの反光源側端部におけるレンズ面副走査高さと副走査断面内パワーとの関係を示している。
2つの発光点A及びBから出射した光束Ra及びRbは、第2結像レンズ62のレンズ面62bにおいて副走査方向に相対的にずれた位置を通過している。
3の符号が負である光源側端部では、図8(a)に示されているように、レンズ面62bの副走査方向上部において、子線3次の非円弧形状によりベースの円弧形状に対してパワーが強くなり、副走査方向下部においては、パワーが弱くなる。
一方、J3の符号が正である反光源側端部では、副走査方向上部においてパワーが弱くなり、副走査方向下部においてはパワーが強くなる。
次に、第2結像レンズ62が、組立誤差により副走査方向上側にシフトした場合を考える。そのとき、光束の通過位置は相対的に副走査方向下側にシフトすることになる。
光源側では、図8(a)に示されるように、副走査方向下部にいくにしたがって、第2結像レンズ62のレンズ面62bのパワーが弱くなっていく。そのため、第2結像レンズ62がシフトする前に対して波面が遅れることになる。
また、図8(a)に示されているように、第2結像レンズ62のレンズ面62bにおいて、光束Raは光束Rbよりも副走査方向上側を通過している。そして、図4(b)に示されるように、同一の偏向面51により同じタイミングで光束が偏向された時、光束Raは、被走査面70上においては、レンズ面62b上とは反対に、光束Rbの結像位置よりも副走査方向下側へ結像する。ここで、図4(b)に示される被走査面70上においては、2つの光束Ra及びRbの結像位置の中心を原点として、レンズ面62bと同一の座標軸X、Y、Zを設定している。
従って、波面が遅れることで、光束Raの結像位置は子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して上方へずれることになる。ここで結像位置は、被走査面70上に結像したスポットの強度分布重心位置と定義する。
一方、光束Rbは、被走査面70上において、光束Raよりも上方へ結像するため、波面が遅れることで、光束Rbの結像位置は子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して下方へずれることになる。
従って、本実施形態においては、光源側端部では、子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して、光束Ra及びRbの被走査面70上での結像位置の副走査方向の間隔は小さくなる。
次に、反光源側では、図8(b)に示されるように、副走査方向下部にいくにしたがって、第2結像レンズ62のレンズ面62bのパワーが強くなっていく。そのため、第2結像レンズ62がシフトする前に対して波面が進むことになる。
従って、波面が進むことで、光束Raの結像位置は子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して下方へずれることになる。
一方、光束Rbの結像位置は子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して上方へずれることになる。
従って、本実施形態においては、反光源側端部では、子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して、光束Ra及びRbの被走査面70上での結像位置の副走査方向の間隔は大きくなる。
図9は、本実施形態に係る光走査装置100において、第2結像レンズ62が副走査方向上側へ0.1mmシフトした時の、被走査面70上での各像高における、光束Ra及びRbの間の走査線間隔を示している。なお、図9では、走査線間隔を、理想の走査線間隔である42.33μmからのずれとして示している。また、図9では、第2結像レンズ62のレンズ面62bの子線形状が3次の非円弧形状ではない比較例1についても、比較のために示している。
図9に示されているように、本実施形態を適用することにより、光束Ra及びRbの間の走査線間隔の変動量が低減できていることが分かる。本実施形態を適用していない比較例1では、結像レンズが、子線形状が3次の非円弧形状であるレンズ面を含まないため、走査線間隔の変動量は像高によって異なり、また光源側端部と反光源側端部で正負が異なる。そのため、本実施形態に係る光走査装置100の第2結像レンズ62のレンズ面62bでは、J3を主走査方向に非対称に変化させ、光源側端部と反光源側端部での正負を逆にしている。それにより、光束Ra及びRbの間の走査線間隔の変動量を低減することができる。
走査線間隔の変動量の傾き方向は、光源10の発光部A及びBの配置、すなわち傾き方向によって決まる。本実施形態に係る光走査装置100では、光源10の発光部A及びBは、図4(a)に示されるように配置されているため、図9の比較例1に示されているように、光源側で正、反光源側で負となるように、走査線間隔の変動量が傾いている。
そして、この傾き方向と打ち消し合うように、本実施形態に係る光走査装置100の第2結像レンズ62のレンズ面62bのJ3の変化を、図6に示されるように、光源側が負、反光源側が正になるように設定している。
発光部A及びBの配置関係と、被走査面70上における発光部A及びBから出射した2つの光束の結像位置関係は1対1で対応する。そのため、レンズ面62bと被走査面70において同一の座標軸X、Y、Zを定義した時に、レンズ面62bのJ3の変化の傾き方向(図6)と、同一のタイミングで偏向面51により偏向反射された2つの発光点A及びBからの光束の被走査面70上における結像位置の傾き方向(図4(b))とが同符号になるように、レンズ面62bのJ3を変化させている。すなわち、レンズ面62bのJ3の変化の傾きの正負関係(図6)と、同一のタイミングでの2つの発光点A及びBからの光束の結像スポットを結んだ直線の傾き方向(正負関係(図4(b))とが同符号になるように、レンズ面62bのJ3を変化させている。それによって、走査線間隔の変動量を低減することが可能となる。
図7(a)及び(b)に示されているように、本実施形態ではレンズ面62b上において、発光点A及びBからの各光束Ra及びRbは、副走査方向に離れた位置を通過している。この光束Ra及びRbの間の離間量が大き過ぎると、光束Raが通過する位置でのレンズ面62bのパワーと、光束Rbが通過する位置でのレンズ面62bのパワーとの差が大きくなるため、両光束の結像性能差が大きくなってしまうため好ましくない。
そのため、本実施形態においては、両光束Ra及びRbの副走査方向の幅の中に3次の非円弧形状の原点Qが含まれるようにしている。こうすることで、両光束間の結像性能差を小さくすることができる。換言すると、レンズ面62bの副走査断面内での形状を定義する多項式の原点は、常に(主走査方向の位置に依らず)レンズ面62bにおける光束の通過領域内に存在している。
光束Ra及びRbの通過位置は、入射光学系LAに含まれる2つの開口絞りのうち、副走査方向の光束幅を規定している第1の開口絞り41の配置により制御することが可能である。本実施形態においては、第1の開口絞り41をシリンドリカルレンズ30の近傍に配置することで、第1の開口絞り41を第2の開口絞り42と一体とした場合に比べて、両光束Ra及びRbの間の離間量を低減している。
また本実施形態では、3次の非円弧形状であるレンズ面は、通過する光束の副走査方向の幅が最も大きいレンズ面62bに設定している。これは、3次の非円弧形状によるパワー変化を効率よく利用することができ、それにより走査線間隔の変動量を低減する効果を得やすくするためである。
本実施形態のように、結像レンズのレンズ面が、子線形状が3次の非円弧形状を含むと、副走査方向に非対称なパワー変化をしているため、副走査方向の波面収差が悪化し結像性能に影響を与えてしまう。副走査方向の波面収差が悪化すると、被走査面70上に集光された光束の副走査方向のスポット径が肥大してしまうため好ましくない。ここでスポット径は、LSF(Line Spread Function)をそのピーク光量の1/e2で評価した時の幅と定義する。
レンズ面62bの主走査方向の任意の位置において、副走査方向の座標Zにおける波面収差量をW(Z)[λ]とする。そのとき、副走査方向の光束端部のZの値を各々Zmax,Zminとすると、副走査方向の波面収差量の変動量Wvar[λ]は、以下の式(5)のように定義される。
Figure 0006370127
図10は、副走査方向の波面収差量の変動量Wvarとスポット径肥大率の関係を示している。図10からわかるように、波面収差が悪化するとスポット径が肥大する。ここでスポット径肥大率は、所望のスポット径(本実施形態では70μm)に対する肥大率と定義している。
スポット径肥大率は、印字性能を良好に保つために、所望のスポット径に対して5%以下が望ましい。すなわち、各光束の副走査方向の所望のスポット径をS、有効走査域内における最大スポット径をSmaxとした時、以下の式(6)の関係を満足することが望ましい。
Figure 0006370127
式(6)の関係を満足するようにスポット径肥大率を設定することで、印字性能を良好に保つことができる。本実施形態では、Sは70μm、Smは72.1μmであるので、肥大率は3%と求められる。
従って、本実施形態では、スポット径肥大率を5%以下に設定できていることから、印字性能を良好に保つことができる。
また換言すると、図10から、スポット径肥大率5%に相当する副走査方向の波面収差量の変動量Wvarは0.3λであるので、以下の式(7)を満足することで、印字性能を良好に保つことができる。
Figure 0006370127
本実施形態では、肥大率は3%であることからWvar=0.21λであり、印字性能の劣化を抑制することができる。
以上説明したように、結像光学系に含まれる少なくとも1つの結像レンズの光学面の副走査断面内の形状が、3次以上の奇数次のうち少なくとも一つの次数を含む非円弧形状であって、その非円弧形状を主走査方向に非対称に変化させている。それによって、組立誤差、製造誤差等による走査線間隔の変動量を低減することができる。したがって、印字性能の劣化を抑制することが可能である。
なお、本発明の実施形態は上記に限られるものではなく、たとえば結像光学系を1枚のレンズにより構成しても構わない。また、入射光学系の光軸が主走査断面に対して傾いている角度は3°以外でも良く、たとえば0°とした偏向面垂直入射光学系においても同様の効果を得ることができる。さらに、発光点の数を2つでなく、4つ、8つと増やした場合においても同様の効果を得ることが可能であり、適宜種々の変更が可能である。
図11は、本発明の第2実施形態に係る光走査装置200の主走査断面図を示している。図12は、光走査装置200の結像光学系LBの副走査断面図を示している。図13は、光走査装置200の入射光学系LAの副走査断面図を示している。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符番を付している。また、第1実施形態と同様に、入射光学系LAの光軸は、主走査断面に対して3°傾いている。
図14(a)及び(b)はそれぞれ、光源10側から見た2つの発光部A及びBの配置を示した図、及び2つの発光部A及びBから出射した光束が被走査面70上に結像する位置を示した図である。
図14(a)に示されているように、本実施形態に係る光走査装置200の光源10の2つの発光部A及びBは、90μm離間している。従って、もし2つの発光部A及びBを副走査方向に沿って並べると、被走査面70上における副走査方向の走査線間隔(ピッチ)が記録密度から定まる所望の間隔に対して大きくなり過ぎてしまう。そこで、第1実施形態と同様に、被走査面70上での副走査方向の走査線間隔が、所望の解像度600dpiの時の走査線間隔42.33μmになるように、傾き角度δを3.92°に調整している。従って、2つの発光部A及びBは主走査方向にも離間している。
そして、第1実施形態と同様に、先行して主走査方向に走査する発光点Bからの光束Rbが被走査面70上に集光する位置に、遅れて走査する発光点Aからの光束Raの集光位置を合わせる様に、所定時間δTだけタイミングをずらして、画像データが送られている。
本実施形態では、図14(a)に示されるように、2つの発光点A及びBの配置に関して、第1実施形態と異なっており、その他の構成については、第1実施形態と同様である。
表2は、本第2実施形態に係る光走査装置200の各光学系の諸特性を示している。
Figure 0006370127
ここで、「E±x」は、「10±x」を示している。また、特に表記していない係数については全て0である。
結像光学系LBを構成する第1結像レンズ61及び第2結像レンズ62の各レンズ面61a、61b、62a及び62bの母線形状及び子線形状は、第1実施形態と同じ式(1)、(2)及び(3)で表わされる。本実施形態では、第1実施形態と比べて、母線形状については同じであるが、子線形状は異なっている。
図15は、本実施形態に係る光走査装置200におけるJ3の主走査方向レンズ面座標Yに対する変化を示している。本実施形態に係る光走査装置200では、レンズ面62bの光源側の有効域端部(図11上側、図15プラス側)においては、J3の符号は正である。一方、反光源側の有効域端部(図11下側、図15マイナス側)におけるJ3の符号は負であり、光源側端部と反光源側端部で正負が逆になるようにしており、各々の端部におけるJ3の符号は第1実施形態のJ3の符号と逆になっている。
図16(a)及び(b)はそれぞれ、第2結像レンズ62のレンズ面62bの光源側端部における副走査断面図、及び反光源側端部における副走査断面図を示している。ただしここでは、説明を分かりやすくするために子線1次項(チルト成分)は除去してある。なお、2つの発光点A及びBから出射した光束Ra及びRbは、第2結像レンズ62のレンズ面62bにおいて副走査方向に相対的にずれた位置を通過している。
図17(a)及び(b)はそれぞれ、第2結像レンズ62のレンズ面62bの光源側端部及び反光源側端部におけるレンズ面副走査高さと副走査断面内パワーとの関係を示している。
3の符号が正である光源側端部では、図17(a)に示されているように、レンズ面62bの副走査方向上部において、子線3次の非円弧形状によりベースの円弧形状に対してパワーが弱くなり、副走査方向下部においては、パワーが強くなる。一方、J3の符号が負である反光源側端部では、副走査方向上部においてパワーが強くなり、副走査方向下部においてはパワーが弱くなる。
次に、第2結像レンズ62が、組立誤差により副走査方向上側にシフトした場合を考える。そのとき、光束の通過位置は相対的に副走査方向下側にシフトすることになる。
光源側では、図17(a)に示されるように、副走査方向下部にいくにしたがって、第2結像レンズ62のレンズ面62bのパワーが強くなっていく。そのため、第2結像レンズ62がシフトする前に対して波面が進むことになる。
また、第1実施形態とは異なり、第2結像レンズ62のレンズ面62bにおいて、光束Raは光束Rbよりも副走査方向下側を通過している。そして、図14(b)に示されるように、同一の偏向面51により同じタイミングで光束が偏向されたとき、光束Raは、被走査面70上においては、レンズ面62b上とは反対に、光束Rbの結像位置よりも副走査方向上側へ結像する。
従って、波面が進むことで、光束Raの結像位置は子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して上方へずれることになる。
一方、光束Rbは、被走査面70上において、光束Raよりも下方へ結像するため、波面が進むことで、光束Rbの結像位置は子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して下方へずれることになる。
従って、本実施形態においては、光源側端部では、子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して、光束Ra及びRbの被走査面70上での結像位置の副走査方向の間隔が大きくなる。
次に、反光源側では、図17(b)に示されるように、副走査方向下部にいくにしたがって、第2結像レンズ62のレンズ面62bのパワーが弱くなっていく。そのため、第2結像レンズ62がシフトする前に対して波面が遅れることになる。
従って、波面が遅れることで、光束Raの結像位置は子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して下方へずれることになる。
一方、光束Rbの結像位置は子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して上方へずれることになる。
従って、反光源側端部では、子線形状が3次の非円弧形状でない場合に対して、光束Ra及びRbの被走査面70上での結像位置の副走査方向の間隔は小さくなる。
図18は、本実施形態に係る光走査装置200において、第2結像レンズ62が副走査方向上側へ0.1mmシフトした時の、被走査面70上での各像高における、光束Ra及びRbの走査線間隔を示している。なお、図18では、走査線間隔を、理想の走査線間隔である42.33μmからのずれとして示している。また、図18では、第2結像レンズ62のレンズ面62bの子線形状が3次の非円弧形状ではない比較例2についても、比較のために示している。なお、比較例2は、比較例1とは発光点の配置が異なり、第2実施形態の配置(図14(a))に合わせてある。
図18に示されているように、本実施形態を適用することにより、光束Ra及びRbの間の走査線間隔の変動量が低減できていることが分かる。本実施形態を適用していない比較例2では、結像レンズが、子線形状が3次の非円弧形状であるレンズ面を含まないため、走査線間隔の変動量は像高によって異なり、また光源側端部と反光源側端部で正負が異なる。比較例2の走査線間隔の変動量は、発光点A及びBを比較例1に対して副走査方向に反転させているため、光源側端部と反光源側端部での正負が各々比較例1とは逆になっている。従って、本実施形態に係る光走査装置200の第2結像レンズ62のレンズ面62bでは、J3を主走査方向に非対称に変化させ、光源側端部と反光源側端部での正負を逆にしている。それにより、光束Ra及びRbの間の走査線間隔の変動量を低減することができる。
第2実施形態におけるレンズ面62bのJ3の変化の傾き方向は、第1実施形態におけるレンズ面62bのJ3の変化の傾き方向とは逆になっているが、被走査面70上における2つの発光部A及びBから出射した光束の結像位置の傾き方向との関係は同じである。
つまり、レンズ面62bと被走査面70において同一の座標軸X、Y、Zを定義した時に、第2実施形態におけるレンズ面62bのJ3の変化の傾き方向は、同一のタイミングで偏向面51により偏向された2つの発光点A及びBからの光束の被走査面70上における結像位置の傾き方向と同符号になるようにしている。言い換えると、第2実施形態におけるレンズ面62bのJ3の変化の傾きの正負関係(図15)は、同一のタイミングの2つの発光点A及びBからの光束の被走査面70上における結像位置の傾きの正負関係(図14(b))と同符号になるようにしている。このようにレンズ面62bのJ3を変化させることで、走査線間隔の変動量を低減することが可能となる。
なお、本実施形態では、副走査方向の波面収差量の変動量は0.22λであり、第1実施形態と同様に、スポット径肥大率は3%に抑えられており、印字性能の劣化を抑制することができる。
以上説明したように、結像光学系に含まれる少なくとも1つの結像レンズの光学面の副走査断面内の形状が、3次以上の奇数次のうち少なくとも一つの次数を含む非円弧形状であって、その非円弧形状を主走査方向に非対称に変化させることによって、組立誤差、製造誤差等による走査線間隔の変動量を低減することができる。したがって、印字性能の劣化を抑制することが可能である。
なお、本第2実施形態はこれに限られるものではなく、第1実施形態と同様に、適宜種々の変更が可能である。
図19は、本発明の第3実施形態に係る光走査装置300の主走査断面図を示している。図20は、光走査装置300の結像光学系LB1、LB2、LB3及びLB4の副走査断面図を示している。図21は、光走査装置300の入射光学系LA1及びLA2の副走査断面図を示している。なお、図19においては、折り返しミラーM1、M2、M3、M´1、M´2及びM´3を図示していない。
光走査装置300は、光源10A、10B、10C及び10D、コリメータレンズ20A、20B、20C及び20D、シリンドリカルレンズ30A、30B、30C及び30D、第1の開口絞り41、第2の開口絞り42を備えている。また、光走査装置300は、偏向器50、第1の結像レンズ61及び61´、第2の結像レンズ62A、62B、62C及び62Dを備えている。さらに、光走査装置300は、折り返しミラーM1、M2、M3、M´1、M´2及びM´3、防塵ガラス80A、80B、80C及び80Dを備えている。
本実施形態に係る光走査装置300では、光源10A、コリメータレンズ20A、シリンドリカルレンズ30A、第1の開口絞り41、第2の開口絞り42により入射光学系LA1が構成される。また、本実施形態に係る光走査装置300では、光源10B、コリメータレンズ20B、シリンドリカルレンズ30B、第1の開口絞り41、第2の開口絞り42により入射光学系LA2が構成される。また、本実施形態に係る光走査装置300では、光源10C、コリメータレンズ20C、シリンドリカルレンズ30C、第1の開口絞り41、第2の開口絞り42により入射光学系LA3が構成される。また、本実施形態に係る光走査装置300では、光源10D、コリメータレンズ20D、シリンドリカルレンズ30D、第1の開口絞り41、第2の開口絞り42により入射光学系LA4が構成される。
そして、第1の結像レンズ61、第2の結像レンズ62A、折り返しミラーM1により結像光学系LB1が構成され、第1の結像レンズ61、第2の結像レンズ62B、折り返しミラーM2及びM3により結像光学系LB2が構成される。また、第1の結像レンズ61´、第2の結像レンズ62C、折り返しミラーM´2及びM´3により結像光学系LB3が構成され、第1の結像レンズ61´、第2の結像レンズ62D、折り返しミラーM´1により結像光学系LB4が構成される。
図21に示されているように、本実施形態に係る光走査装置300の入射光学系LA1は、その光軸が主走査断面に対して3゜傾いており、入射光学系LA2は、その光軸が主走査断面に対して3゜傾いている。入射光学系LA1と入射光学系LA2は、互いに異なる側から主走査断面に入射するように光軸が設定されている。また、図示していないが、同様に、入射光学系LA3は、その光軸が主走査断面に対して3゜傾いており、入射光学系LA4は、その光軸が主走査断面に対して3゜傾いている。入射光学系LA3と入射光学系LA4は、互いに異なる側から主走査断面に入射するように光軸が設定されている。また、入射光学系LA1と入射光学系LA4は同じ側から主走査断面に入射するように光軸が設定され、入射光学系LA2と入射光学系LA3は同じ側から主走査断面に入射するように光軸が設定されている。
光源10Aの発光点A及びBから出射した光束RAa及びRAbは、入射光学系LA1を通過後、偏向器50により偏向され、結像光学系LB1によって、被走査面70Aに集光する。光源10Bの発光点A及びBから出射した光束RBa及びRBbは、入射光学系LA2を通過後、偏向器50により偏向され、結像光学系LB2によって、被走査面70Bに集光する。光源10Cの発光点A及びBから出射した光束RCa及びRCbは、入射光学系LA3を通過後、偏向器50により偏向され、結像光学系LB3によって、被走査面70Cに集光する。光源10Dの発光点A及びBから出射した光束RDa及びRDbは、入射光学系LA4を通過後、偏向器50により偏向され、結像光学系LB4によって、被走査面70Dに集光する。
図22は、光源10A乃至10D側から見た2つの発光部A及びBの配置を示した図である。
図22に示されているように、本実施形態に係る光走査装置300の光源10A乃至10Dの2つの発光部A及びBは、90μm離間している。従って、もし2つの発光部A及びBを副走査方向に沿って並べると、被走査面70A乃至70D上における副走査方向の走査線間隔(ピッチ)が記録密度から定まる所望の間隔に対して大きくなり過ぎてしまう。そこで、第1及び第2実施形態と同様に、被走査面70A乃至70D上での副走査方向の走査線間隔が、所望の解像度600dpiの時の走査線間隔42.33μmになるように、傾き角度δを3.92°に調整している。従って、2つの発光部A及びBは主走査方向にも離間している。
結像光学系LB1乃至LB4を構成する第1結像レンズ61、61´及び第2結像レンズ62A乃至62Dの各レンズ面61a、61b、61´a、61´b、62Aa、62Ab、62Ba、62Bb、62Ca、62Cb、62Da及び62Dbの母線形状及び子線形状は、第1実施形態と同様に、式(1)、(2)及び(3)で表わされる。
第1結像レンズ61´は、第1結像レンズ61と同一のものであり、且つ、副走査方向に反転されるように配置されており、両レンズは、表1に示されている第1実施形態と同一の係数により形状が定義される。
また、第2結像レンズ62A、62B、62C及び62Dは、図19及び図20に示すように各々の座標軸XA(B、C、D)、YA(B、C、D)、ZA(B、C、D)を定義した時、表1に示されている第1実施形態と同一の係数により形状が定義される。
その他の構成についても、表1に示されている第1実施形態と同一の数値により定義される。
本実施形態に係る光走査装置300では、各第2結像レンズ62A、62B、62C及び62Dのレンズ面62Ab、62Bb、62Cb及び62Dbの各座標定義に従った光源側の有効域端部(図19上側)においては、J3の符号は負である。一方、反光源側の有効域端部(図19下側)におけるJ3の符号は正であり、光源側端部と反光源側端部で正負が逆になるようにしている。すなわち、J3の主走査方向Yに対する変化は、図6に示される、第1実施形態における変化と同様である。
従って、各第2結像レンズ62A(62B、62C、62D)が各座標系ZA(B、C、D)のプラス方向へ0.1mmシフトした時の、各被走査面70A(70B、70C、70D)上での各像高における、光束RA(B、C、D)a及びRA(B、C、D)bの間の走査線間隔は、図9と同じである。
図23は、光源10A、10B、10C及び10Dの2つの発光部A及びBから出射した光束が被走査面70A、70B、70C及び70D上に結像する位置を示した図である。
ここで、各被走査面70A、70B、70C及び70Dにおける座標軸は、対応する第2結像レンズ62A、62B、62C及び62Dと同一の座標軸を定義している。ただし、ここでいう同一の座標軸とは各光路に配置された折り返しミラーM1、M2、M3、M´1、M´2及びM´3による座標軸の反転も考慮して各座標軸の正負の方向を一致させた上で同一となっている座標軸である。
本実施形態においては、第1及び第2実施形態とは異なり、第2結像レンズ62A乃至62Dと被走査面70A乃至70Dの間の光路には副走査方向に光路を折り返す、折り返しミラーM1乃至M3、M´1乃至M´3が配置されている。そのため、各折り返しミラーM1乃至M3、M´1乃至M´3の前後では副走査方向について光路の折り返しにより座標軸が反転する。この反転も考慮して、図20では、各第2結像レンズ62A乃至62Dと対応する被走査面70A乃至70Dに同一の座標軸を定義している。
このように、光路の折り返しによる座標軸の反転も考慮して、各第2結像レンズ62A乃至62Dと対応する被走査面70A乃至70Dにおいて同一の座標軸を定義した時に、各レンズ面62Ab、62Bb、62Cb及び62DbのJ3の変化の傾き方向、すなわち正負関係と、対応する各光源10A乃至10Dの2つの発光点A及びBから出射した光束の被走査面70A乃至70D上における結像位置の傾き方向、すなわち正負関係とが同符号になるようにしている。こうすることで、第1及び第2実施形態と同様に、走査線間隔の変動量を低減することが可能となる。
また、式(5)で定義される、本実施形態における副走査方向の波面収差量の変動量Wvarは、第1実施形態と同様に0.21λであり、スポット径肥大率は3%に抑えられており、印字性能の劣化を抑制することができている。
以上説明したように、一つの偏向器50により四つの被走査面70A、70B、70C及び70Dを偏向走査するような光走査装置300においても、対応する結像光学系LB1、LB2、LB3及びLB4に含まれる少なくとも1つの結像レンズの光学面の副走査断面内の形状が、3次以上の奇数次のうち少なくとも一つの次数を含む非円弧形状であって、その非球面係数を主走査方向に非対称に変化させることによって、組立誤差、製造誤差等による走査線間隔の変動量を低減することができる。したがって、印字性能の劣化を抑制することが可能である。
なお、本実施形態においては、一つの偏向器により四つの被走査面を走査する構成としたが、一つの偏向器により二つの被走査面を走査する構成としても同様の効果を得ることができる。
また、各光路の折り返しミラーの枚数も適宜変更が可能である。その場合は、3次以上の奇数次のうち少なくとも一つの次数を含む非円弧形状であって、その非球面係数が主走査方向に非対称に変化しているレンズ面を含む結像レンズの座標軸と、対応する被走査面の座標軸を、折り返しミラーの枚数に応じて、座標軸の反転を考慮した上で、同一の座標軸で定義し、J3の変化の傾き方向と、被走査面上における複数の発光点の結像位置の傾き方向とが同符号になるようにすれば良い。
また、本第3実施形態はこれに限られるものではなく、適宜種々の変更が可能である。
図24は、本発明の第4実施形態に係る光走査装置400の主走査断面図を示している。図25は、光走査装置400の結像光学系LB1、LB2、LB3及びLB4の副走査断面図を示している。図26は、光走査装置400の入射光学系LA1及びLA2の副走査断面図を示している。なお、図24においては、折り返しミラーM1、M2、M3、M4、M´1、M´2、M´3及びM´4を図示していない。
光走査装置400は、光源10A、10B、10C、10D、第1の開口絞り41A、41B、41C、41D、コリメータレンズ20A、20B、20C、20D、シリンドリカルレンズ30A、30B、30C、30D、第2の開口絞り42を備えている。また、光走査装置300は、偏向器50、第1の結像レンズ61、61´、第2の結像レンズ62、62´、折り返しミラーM1、M2、M3、M4、M´1、M´2、M´3、M´4、防塵ガラス80A、80B、80C、80Dを備えている。
本実施形態に係る光走査装置400では、光源10A、第1の開口絞り41A、コリメータレンズ20A、シリンドリカルレンズ30A、第2の開口絞り42により入射光学系LA1が構成される。また、本実施形態に係る光走査装置400では、光源10B、第1の開口絞り41B、コリメータレンズ20B、シリンドリカルレンズ30B、第2の開口絞り42により入射光学系LA2が構成される。また、本実施形態に係る光走査装置400では、光源10C、第1の開口絞り41C、コリメータレンズ20C、シリンドリカルレンズ30C、第2の開口絞り42により入射光学系LA3が構成される。また、本実施形態に係る光走査装置400では、光源10D、第1の開口絞り41D、コリメータレンズ20D、シリンドリカルレンズ30D、第2の開口絞り42により入射光学系LA4が構成される。
そして、第1の結像レンズ61、第2の結像レンズ62、折り返しミラーM1により結像光学系LB1が構成され、第1の結像レンズ61、第2の結像レンズ62、折り返しミラーM2、M3及びM4により結像光学系LB2が構成される。また、第1の結像レンズ61´、第2の結像レンズ62´、折り返しミラーM´2、M´3及びM´4により結像光学系LB3が構成され、第1の結像レンズ61´、第2の結像レンズ62´、折り返しミラーM´1により結像光学系LB4が構成される。
図26に示されているように、本実施形態に係る光走査装置400の入射光学系LA1は、その光軸が主走査断面に対して3゜傾いており、入射光学系LA2は、その光軸が主走査断面に対して3゜傾いている。入射光学系LA1と入射光学系LA2は、互いに異なる側から主走査断面に入射するように光軸が設定されている。また、図示していないが、同様に、入射光学系LA3は、その光軸が主走査断面に対して3゜傾いており、入射光学系LA4は、その光軸が主走査断面に対して3゜傾いている。入射光学系LA3と入射光学系LA4は、互いに異なる側から主走査断面に入射するように光軸が設定されている。また、入射光学系LA1と入射光学系LA4は同じ側から主走査断面に入射するように光軸が設定され、入射光学系LA2と入射光学系LA3は同じ側から主走査断面に入射するように光軸が設定されている。
本実施形態に係る光走査装置400は、第3実施形態に係る光走査装置300と同様に、一つの偏向器50により、四つの被走査面70A、70B、70C及び70Dを走査可能に構成されている。
図27は、光源10A乃至10D側から見た4つの発光部A、B、C及びDの配置を示した図である。
図27に示されているように、本実施形態に係る光走査装置400の光源10A乃至10Dの4つの発光部A乃至Dは、30μm間隔で一列に並んでいる。従って、もし4つの発光部A乃至Dを副走査方向に沿って並べると、被走査面70A乃至70D上における副走査方向の走査線間隔(ピッチ)が記録密度から定まる所望の間隔に対して大きくなり過ぎてしまう。そこで、被走査面70A乃至70D上での隣り合う発光点同士の副走査方向の走査線間隔が、所望の解像度1200dpiの時の走査線間隔21.2μmになるように、傾き角度δを7.56°に調整している。従って、4つの発光部A乃至Dは主走査方向にも離間している。
本実施形態に係る光走査装置400では、第1結像レンズ61及び第2結像レンズ62は、2つの結像光学系LB1及びLB2において共用されている。そして、第2結像レンズ62は、入射面62a及び出射面62bがそれぞれ副走査方向に二つのレンズ面を接続して構成された、多段トーリックレンズとなっている。第2結像レンズ62の入射面62aと出射面62bは、光源10Aから出射した光束RAa、RAb、RAc及びRAdが通過する光路RAに対応する部分(図25上側)と、光源10Bから出射した光束RBa、RBb、RBc及びRBdが通過する光路RBに対応する部分(図25下側)とが独立に定義されたレンズ面形状からなっている。ここでは、光路RAに対応する入射面及び出射面をそれぞれ62au、62bu、光路RBに対応する入射面及び出射面をそれぞれ62al、62blとする。そして、入射面62au及び出射面62buを備える第2結像レンズ62の部分を62u、入射面62al及び出射面62blを備える第2結像レンズ62の部分を62lと呼ぶ。
そして、第1結像レンズ61´及び第2結像レンズ62´は、2つの結像光学系LB3及びLB4において共用されており、各々が第1結像レンズ61及び第2結像レンズ62を副走査方向に反転して配置された同一のものである。第2結像レンズ62´は、入射面62´a及び出射面62´bがそれぞれ副走査方向に二つのレンズ面を接続して構成された、多段トーリックレンズとなっている。第2結像レンズ62´の入射面62´aと出射面62´bは、光源10Cから出射した光束RCa、RCb、RCc及びRCdが通過する光路RCに対応する部分(図25下側)と、光源10Dから出射した光束RDa、RDb、RDc及びRDdが通過する光路RDに対応する部分(図25上側)とが独立に定義されたレンズ面形状からなっている。ここでは、光路RCに対応する入射面及び出射面をそれぞれ62´al、62´bl、光路RDに対応する入射面及び出射面をそれぞれ62´au、62´buとする。そして、入射面62´au及び出射面62´buを備える第2結像レンズ62´の部分を62´u、入射面62´al及び出射面62´blを備える第2結像レンズ62´の部分を62´lと呼ぶ。
各レンズ面61a、61b、62au、62al、62bu、62bl、61´a、61´b、62´au、62´al、62´bu及び62´blの母線形状及び子線形状は、第1実施形態と同様に、式(1)、(2)及び(3)で表わされる。
すなわち、より詳細には、第1の結像レンズ61、第2の結像レンズ62の部分62u、折り返しミラーM1により結像光学系LB1が構成される。そして、第1の結像レンズ61、第2の結像レンズ62の部分62l、折り返しミラーM2、M3及びM4により結像光学系LB2が構成される。また、第1の結像レンズ61´、第2の結像レンズ62´の部分62´l、折り返しミラーM´2、M´3及びM´4により結像光学系LB3が構成される。そして、第1の結像レンズ61´、第2の結像レンズ62´の部分62´u、折り返しミラーM´1により結像光学系LB4が構成される。
光源10Aの発光点A乃至Dから出射した光束RAa乃至RAdは、入射光学系LA1を通過後、偏向器50により偏向され、結像光学系LB1によって、被走査面70Aに集光する。光源10Bの発光点A乃至Dから出射した光束RBa乃至RBdは、入射光学系LA2を通過後、偏向器50により偏向され、結像光学系LB2によって、被走査面70Bに集光する。光源10Cの発光点A乃至Dから出射した光束RCa乃至RCdは、入射光学系LA3を通過後、偏向器50により偏向され、結像光学系LB3によって、被走査面70Cに集光する。光源10Dの発光点A乃至Dから出射した光束RDa乃至RDdは、入射光学系LA4を通過後、偏向器50により偏向され、結像光学系LB4によって、被走査面70Dに集光する。
表3は、本第4実施形態に係る光走査装置400の各光学系の諸特性を示している。
Figure 0006370127
ここで、「E±x」は、「10±x」を示している。また、特に表記していない係数については全て0である。
また、第2結像レンズ62及び62´は、図24及び図25に示すように、各々の座標軸X、Y、Zを定義している。
図29(a)及び(b)は、本実施形態に係る光走査装置400におけるJ3の主走査方向Yに対する変化を示している。
本実施形態に係る光走査装置400では、第2結像レンズ62の部分62uの出射面62bu及び第2結像レンズ62´の部分62´lの出射面62´blにおいて、J3を、図29(a)に示すように主走査方向に非対称に変化させている。具体的には、出射面62bu及び62´blの反光源側の有効域端部(図24上側)においては、J3の符号は負である。一方、光源側の有効域端部(図24下側)においてはJ3の符号は正であり、光源側端部と反光源側端部で正負が逆になるようにしている。
一方、本実施形態に係る光走査装置400では、第2結像レンズ62の部分62lの出射面62bl及び第2結像レンズ62´の部分62´uの出射面62´buにおいて、J3を、図29(b)に示すように主走査方向に非対称に変化させている。具体的には、出射面62bl及び62´buの反光源側の有効域端部(図24上側)においては、J3の符号は正である。一方、光源側の有効域端部(図24下側)においてはJ3の符号は負であり、光源側端部と反光源側端部で正負が逆になるようにしている。
このように、J3を主走査方向に非対称に変化させることで、組立誤差、製造誤差等による走査線間隔の変動量を低減することができる。
図30は、第2結像レンズ62及び62´において、光路RA及びRCについては座標軸Zのプラス方向へ、光路RB及びRDについてはマイナス方向へ各々0.1mmシフトした時の、被走査面70A乃至70D上での各像高における、光束R(A、B、C、D)a及びR(A、B、C、D)dの間の走査線間隔を示している。なお、図30では、第2結像レンズ62及び62´のレンズ面62bu、62bl、62´bu及び62´blの子線形状が3次の非円弧形状を含まない場合の比較例3についても、比較のために示している。
また、走査線間隔が正値になるように、光路RA及びRCについては、副走査方向について発光点Dの結像位置から発光点Aの結像位置を引いた値、光路RB及びRDについては発光点Aの結像位置から発光点Dの結像位置を引いた値を用いている。そして、それらは全て同値である。
図30に示されているように、比較例と比べて本実施形態では、J3を主走査方向に非対称に変化させることによって、走査線間隔の変動量を低減できていることがわかる。
図28は、光源10A、10B、10C及び10Dの4つの発光部A、B、C及びDから出射した光束が被走査面70A、70B、70C及び70D上に結像する位置を示している。
ここで各被走査面70A乃至70Dにおける座標軸は、対応する第2結像レンズ62及び62´と同一の座標軸を定義している。ただし、ここでいう同一の座標軸とは、各光路に配置された折り返しミラーM1乃至M4、M´1乃至M´4による座標軸の反転も考慮して各座標軸の正負の方向を一致させた上で同一である座標軸のことをいう。すなわち、折り返しミラーM1乃至M4、M´1乃至M´4による反転も考慮して、第2結像レンズ62及び62´と対応する被走査面70A乃至70Dに同一の座標軸を定義したものが図25に示されている。
このように、折り返しミラーM1乃至M4、M´1乃至M´4による光路の折り返しによる座標軸の反転も考慮して、第2結像レンズ62及び62´と対応する被走査面70A乃至70Dに同一の座標軸を定義したとき、各レンズ面62bu、62bl、62´bu及び62´blのJ3の変化の傾き方向(図29)は、対応する各光源10A乃至10Dの各々の4つの発光点A乃至Dから出射した光束の被走査面70A乃至70D上における結像位置の傾き方向(図28)とが同符号になるようにしている。こうすることで、走査線間隔の変動量を低減することが可能となる。
また、本実施形態では、副走査方向の波面収差量の変動量Wvarは0.24λであり、スポット径肥大率は3.3%に抑えられており、印字性能の劣化を抑制することができている。
以上説明したように、一つの偏向器50により4つの被走査面70A、70B、70C及び70Dを走査する光走査装置400においても、対応する結像光学系LB1、LB2、LB3及びLB4に含まれる少なくとも1つの結像レンズの光学面の副走査断面内の形状が、3次以上の奇数次のうち少なくとも一つの次数を含む非円弧形状であって、その非円弧形状を主走査方向に非対称に変化させることによって、組立誤差、製造誤差等による走査線間隔の変動量を低減することができる。したがって、印字性能の劣化を抑制することが可能である。
なお、本実施形態はこれに限られるものではなく、適宜種々の変更が可能である。
図31は、本発明に係る光走査装置が搭載されたカラー画像形成装置91の要部概略図である。本発明に係るカラー画像形成装置は、複数の光走査装置を並べ、各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。
カラー画像形成装置91は、本発明に係る光走査装置101、像担持体としての感光ドラム(感光体)111、112、113、114を備えている。また、カラー画像形成装置91は、現像器115、116、117、118、搬送ベルト121、定着器94、及び用紙カセット95を備えている。
カラー画像形成装置91には、パーソナルコンピュータ等の外部機器92から出力されたR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号(コードデータ)を入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ93によって、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各画像データ(画像信号)に変換される。これらの画像データは、それぞれ光走査装置101に入力される。そして、光走査装置101からは、各画像データに応じて変調された光ビーム131、132、133、134が出射し、これらの光ビームによって感光ドラム111、112、113、114の感光面が主走査方向に走査される。
感光ドラム111乃至114は、不図示のモータによって回転させられる。そして、この回転に伴って、感光ドラム111乃至114の感光面が光ビーム131乃至134に対して、主走査方向と直交する副走査方向に移動する。感光ドラム111乃至114の下方には、感光ドラム111乃至114の表面を一様に帯電せしめる不図示の帯電ローラが表面に当接するように設けられている。そして、帯電ローラによって帯電された感光ドラム111乃至114の表面に、光走査装置101から射出される光ビーム131乃至134が照射されるようになっている。
先に説明したように、光ビーム131乃至134は、画像データに基づいて変調されており、光ビーム131乃至134を照射することによって感光ドラム111乃至114の表面、すなわち感光面上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、光ビーム131乃至134の照射位置よりもさらに感光ドラム111乃至114の回転方向の下流側で感光ドラム111乃至114に当接するように配設された現像器115乃至118によってトナー像として現像される。
現像器115乃至118によって現像されたトナー像は、感光ドラム111乃至114の上方で、感光ドラム111乃至114に対向するように配設された不図示の転写ローラ(転写器)によって、被転写材たる不図示の用紙上に順に転写される。用紙は感光ドラム111乃至114の前方(図31において下側)の用紙カセット95内に収納されているが、手差しでも給紙が可能である。用紙カセット95の端部には、不図示の給紙ローラが配設されており、給紙ローラによって用紙カセット95内の用紙が搬送ベルト121へ送り込まれ、搬送ベルト121が用紙を感光ドラム111乃至114まで搬送する。
以上のようにして、未定着トナー像が転写された用紙は、さらに感光ドラム111乃至114の後方(図31において左側)の定着器94へ搬送される。定着器94は、内部に定着ヒータ(不図示)を有する定着ローラとこの定着ローラに圧接するように配設された加圧ローラとで構成されている。そして、搬送されてきた用紙を定着ローラと加圧ローラの圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙上の未定着トナー像を定着せしめる。さらに定着器94の後方には不図示の排紙ローラが配設されており、定着された用紙を画像形成装置91の外部に排出する。
なお、プリンタコントローラ93は、先に説明したデータの変換だけでなく、感光ドラム111乃至114を駆動するモータに加えて、画像形成装置91内の各構成要素や、光走査装置101内のポリゴンモータなどの制御を行う。
また、外部機器92としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置91とで、カラーデジタル複写機が構成される。
10 光源
50 偏向器
70 被走査面
100 光走査装置
LB 結像光学系

Claims (13)

  1. 偏向器により光束を偏向して被走査面を主走査方向に走査する光走査装置に用いられる結像光学素子であって、
    副走査断面内において非円弧形状である光学面を有し、
    主走査方向における座標をY、副走査方向における座標をZとし、副走査断面内において、前記光学面の光軸上での曲率半径をr、前記光学面の曲率半径の変化係数をD離心率をk、非球面係数を
    Figure 0006370127
    とし、副走査断面内における前記光学面の形状Sを
    Figure 0006370127
    なる式で定義するとき、nが3となる項を含み、
    前記nが3となる項のうち少なくとも一つの項の非球面係数は、主走査方向において非対称に変化することを特徴とする結像光学素子。
  2. 前記少なくとも一つの項の非球面係数は、前記光学面の主走査方向における一方の端部と他方の端部とで符号が互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の結像光学素子。
  3. 前記少なくとも一つの項の非球面係数は、前記光学面の光軸上において零であることを特徴とする請求項1又は2に記載の結像光学素子。
  4. 光源と、該光源から出射した光束を偏向する偏向器と、該偏向器により偏向された光束を被走査面に導光する結像光学系とを備え、該結像光学系は請求項1乃至3のいずれか一項に記載の結像光学素子を含むことを特徴とする光走査装置。
  5. 前記光源は複数の発光点を含み、前記被走査面において前記光学面と同じ座標軸を定義したとき、前記複数の発光点からの光束の前記被走査面における結像位置を結んだ直線の傾きと、前記少なくとも一つの項の非球面係数の主走査方向に沿った変化の傾きとが同符号であることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記光源は、主走査方向及び副走査方向において互いに離間して配置された複数の発光点を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の光走査装置。
  7. 前記光学面は、前記結像光学系が有する光学面のうち、副走査方向の幅が最も大きい光束が通過する光学面であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 副走査断面内における前記光学面の形状Sの原点は、常に前記光学面における光束の通過領域内に存在することを特徴とする、請求項4乃至7のいずれか一項に記載の光走査装置。
  9. 前記光学面において、光束の中心に対する副走査方向の両端の位置での波面収差量をそれぞれW(Zmax)[λ]及びW(Zmin)[λ]としたとき、
    Figure 0006370127
    なる条件を満足することを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項に記載の光走査装置。
  10. 前記光源から出射した複数の光束を前記偏向器に導く入射光学系を有し、該入射光学系の光軸は主走査断面に対して非平行であることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか一項に記載の光走査装置。
  11. 前記入射光学系は、光束を副走査断面内で集光するシリンドリカルレンズと、光束の副走査方向の幅を規定する開口絞りとを備えており、前記開口絞りは、前記シリンドリカルレンズと前記偏向器の間に配置されることを特徴とする請求項10に記載の光走査装置。
  12. 請求項4乃至11のいずれか一項に記載の光走査装置と、該光走査装置によって前記被走査面に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像された前記トナー像を被転写材に転写する転写器と、転写された前記トナー像を前記被転写材に定着させる定着器とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項4乃至11のいずれか一項に記載の光走査装置と、外部機器から出力されたコードデータを画像信号に変換して前記光走査装置に入力するプリンタコントローラとを備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2014129335A 2014-06-24 2014-06-24 結像光学素子及びそれを備える光走査装置 Active JP6370127B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129335A JP6370127B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 結像光学素子及びそれを備える光走査装置
US14/742,896 US9517637B2 (en) 2014-06-24 2015-06-18 Imaging optical element and optical scanning apparatus including the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129335A JP6370127B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 結像光学素子及びそれを備える光走査装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016009069A JP2016009069A (ja) 2016-01-18
JP2016009069A5 JP2016009069A5 (ja) 2017-07-13
JP6370127B2 true JP6370127B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=54869447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014129335A Active JP6370127B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 結像光学素子及びそれを備える光走査装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9517637B2 (ja)
JP (1) JP6370127B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6212528B2 (ja) 2015-11-06 2017-10-11 キヤノン株式会社 光走査装置
US20210314462A1 (en) * 2020-04-02 2021-10-07 Canon Kabushiki Kaisha Light scanning apparatus and image forming apparatus
JP2022114767A (ja) 2021-01-27 2022-08-08 キヤノン株式会社 光学系、撮像装置、車載システムおよび移動装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4418567B2 (ja) 1999-11-18 2010-02-17 キヤノン株式会社 マルチビーム走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
JP3483141B2 (ja) 2001-01-19 2004-01-06 株式会社リコー 走査結像光学系・光走査装置および画像形成装置
JP3961377B2 (ja) * 2001-09-20 2007-08-22 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置
JP4027761B2 (ja) * 2002-09-11 2007-12-26 ペンタックス株式会社 走査光学系
JP2004309559A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Pentax Corp 走査光学系
JP4883795B2 (ja) 2007-06-28 2012-02-22 キヤノン株式会社 マルチビーム光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5317901B2 (ja) * 2009-09-14 2013-10-16 キヤノン株式会社 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5930679B2 (ja) 2011-11-30 2016-06-08 キヤノン株式会社 光走査装置
JP5943610B2 (ja) * 2012-01-10 2016-07-05 キヤノン株式会社 光走査装置及びそれを備える画像形成装置
JP2014016517A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Canon Inc 走査光学装置およびそれを用いた画像形成装置
KR101940294B1 (ko) * 2012-11-01 2019-01-28 에이치피프린팅코리아 유한회사 광 주사 장치 및 이를 채용한 화상 형성 장치

Also Published As

Publication number Publication date
US20150369971A1 (en) 2015-12-24
US9517637B2 (en) 2016-12-13
JP2016009069A (ja) 2016-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5489612B2 (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2007155838A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5014075B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2007114484A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2006313174A (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5896651B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2009008896A (ja) マルチビーム光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP4474143B2 (ja) 光走査装置の被走査面における像面位置の調整方法
JP4708862B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2006330581A (ja) マルチビーム光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP6370127B2 (ja) 結像光学素子及びそれを備える光走査装置
JP2004070108A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2004070109A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2007045094A (ja) 走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
JP4593886B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP6312525B2 (ja) 光走査装置
JP2004302062A (ja) マルチビーム光走査装置
US8791974B2 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus
JP2005134624A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP6630130B2 (ja) 光走査装置
JP2019159222A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5094221B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2005070125A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP7373365B2 (ja) 光走査装置
JP2018097086A (ja) 光走査装置及びそれを備える画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170531

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170531

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180710

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6370127

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151