JP6369670B2 - 船舶 - Google Patents

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本発明は、複数のデッキクレーンにより同一の貨物を移送するデッキクレーンシステム備えた船舶関する。
デッキクレーンとは、主に船舶に搭載され、例えば船舶と陸地の間での貨物の移送に用いられるクレーンである。例えば数十メートル、数百メートルの長さの長尺状の貨物を移送する場合、デッキクレーンを複数用いて一つの貨物を吊り上げて移送する方法がある(例えば特許文献1参照)。
特開2004−114877号公報
ところで、船上又は陸地等における貨物が載置された載置面から複数のデッキクレーンによって一つの貨物を持ち上げる際、又は該貨物を載置面へ着地させる際、複数のデッキクレーンのフックの鉛直方向の相対位置関係によっては、貨物が載置面に対して傾斜することがある。この場合、貨物の一部分のみに載置面との間での摩擦が生じたり、貨物に無用な応力等が発生したりするおそれがある。
特に貨物がレールのような長尺のものであれば、載置面に対する貨物の傾斜がそれほど大きくない場合であっても上記の問題が顕著になるおそれがある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、貨物を安定的に載置面から持ち上げ又は載置面へ着地させることが可能なデッキクレーンシステム備えた船舶提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を提供している。
即ち、本発明に係る船舶は、鉛直方向に移動可能なフックによって同一の貨物を昇降させる複数のクレーン本体と、 前記クレーン本体に設けられて、前記フックを移動させる駆動部と、前記駆動部を制御する制御装置と、を備えるデッキクレーンシステムと、該デッキクレーンシステムが設けられる船舶本体と、を備え、前記制御装置は、同期操作指令に応じて、複数の前記フックが同期移動するように前記駆動部を駆動させる同期駆動制御部と、 補正操作指令に応じて、複数の前記フックの相対位置関係が、前記貨物を載置面に対して安定載置可能な相対位置関係となるように前記駆動部を駆動させる補正駆動制御部と、を備え、前記制御装置は、前記船舶本体の載置面に対して前記貨物を安定載置可能な第一の前記相対位置関係と、前記船舶本体の載置面とは異なる陸地の載置面に対して前記貨物を安定載置可能な第二の前記相対関係位置を記憶する相対位置関係記憶部をさらに有し、前記船舶本体の載置面と前記陸地の載置面とのうちの少なくとも一方は、水平面に対して傾斜しており、前記補正駆動制御部は、前記相対位置関係記憶部に記憶された前記第一の相対位置関係及び前記第二の相対位置関係記憶部のうち選択したいずれかの相対位置関係となるように前記駆動部を駆動させることを特徴とする。
このような特徴の船舶によれば、補正駆動制御部によって駆動部が駆動されることで、複数のフックの相対位置関係が貨物を載置面に対して安定載置可能な相対位置関係に設定される。そしてその後、同期駆動制御部によって駆動部が駆動されることで、複数のフックの相対位置関係を貨物を安定載置可能な状態に維持したまま、これらフックを移動させることができる。
また、複数のフックの相対位置関係を、貨物を安定載置可能な状態に確実に設定することができる。
さらに、複数のフックの相対位置関係を、例えば陸地の載置面や船舶本体の載置面に対して、貨物を安定載置可能な相対位置関係に設定することができる。
また、本発明に係る船舶は、前記制御装置は、個別操作指令に応じて前記駆動部を個別に駆動させる個別駆動制御部をさらに備え、前記相対関係記憶部は、前記個別駆動制御部によって前記フックが移動されることにより設定される前記相対位置関係を記憶可能であることが望ましい。
これによって、複数のフックの任意の相対位置関係を、貨物を安定載置可能な相対位置関係とすることができる。
また、本発明に係る船舶は、前記載置面の傾斜を検出する傾斜センサをさらに備え、前記補正駆動制御部は、前記傾斜センサが検出する傾斜に基づいて、前記貨物を載置面に対して安定載置可能な相対位置関係となるように前記駆動部を駆動させることが望ましい。
これによって、複数のフックの相対位置関係を、貨物を載置面に対して安定載置可能な状態に確実に設定することができる。
また、本発明に係る船舶は、前記相対位置関係は、前記載置面に対して平行な同一平面上に複数の前記フックが位置する相対位置関係であることが望ましい。
本発明船舶よれば、貨物を安定的に載置面から持ち上げ又は載置面へ着地させることができる。
第一実施形態に係る船舶の全体構成図である。 船舶の制御系統を示す模式図である。 第一実施形態に係るデッキクレーンシステムの機能ブロック図である。 第一実施形態に係る積荷の手順を示すフローチャートである。 第一実施形態に係る積荷の様子を示す図である。 第一実施形態に係る荷卸の手順を示すフローチャートである。 第一実施形態に係る荷卸の様子を示す図である。 第二実施形態に係るデッキクレーンシステムの機能ブロック図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
図1に示すように、船舶1は、船舶本体2と、該船舶本体2に搭載されて長尺状貨物3(貨物)を移送可能なデッキクレーンシステム4とを備えている。
デッキクレーンシステム4は、図1に示すようにクレーン本体5を備えている。
クレーン本体5は、船舶本体2に対して固定されたベース部51と、その上端に旋回可能に装着された旋回塔52を備えている。この旋回塔52は、昇降可能に構成されたジブ53を有している。また、旋回塔52は、その頭頂部からジブ53の先端部を介して垂下可能とされるワイヤ54を備えている。また、ワイヤ54の先端にはフック55が装着されるとともに、フック55の先端には長尺状貨物3を保持するための吊りビーム56が装着されている。
さらに、デッキクレーンシステム4は、図3に示すようにクレーン本体5それぞれに対応して設けられた駆動部6と、複数の駆動部6それぞれと接続された制御装置7と、該制御装置7を介して駆動部6を操作する操作部8とを備えている。
駆動部6は旋回塔52内に設けられている。この駆動部6としては、例えば回転することによってワイヤ54を巻き取り又は繰り出し可能な油圧駆動ウィンチが用いられる。なお、駆動部6としては油圧駆動ウィンチの他、電動機等の他の駆動機構を用いてもよい。この駆動部6が駆動されることでワイヤ54が巻き取り又は繰り出され、これによってフック55が鉛直方向に移動する。その結果、吊りビーム56によって懸架された荷役対象を鉛直方向に昇降させることができる。
本実施形態では、制御装置7は、3つのクレーン本体5のうちの一のクレーン本体5(中央のクレーン本体5)における旋回塔52に設けられている。これに伴って、操作部8も一のクレーン本体5の旋回塔52に設けられている。
また、一のクレーン本体5の駆動部6は、制御装置7に接続されている。一方で、他のクレーン本体5(両側のクレーン本体5)の駆動部6は、これら他のクレーン本体5に設けられた中継装置61、及び、各旋回塔52と船舶本体2との間に設けられたスリップリング62を介して制御装置7に接続されている。
さらに、各旋回塔52には、例えばフック55の位置やジブ53の角度を検出するためのセンサ63が設けられている。一のクレーン本体5のセンサ63の出力は、制御装置7に直接的に入力される。一方、他のクレーン本体5のセンサ63の出力は、これら他のクレーン本体5に設けられた中継装置61、及び、各旋回塔52と船舶本体2との間に設けられたスリップリング62を介して制御装置7に接続されている。
制御装置7は、操作部8からの指令、及び、センサ63からのフックの位置情報に基づいて駆動部6の制御を行う。この制御装置7は、図4に示すように、複数の駆動部6それぞれに接続された同期駆動制御部71、補正駆動制御部72及び個別駆動制御部73と、補正駆動制御部72に接続された相対位置関係記憶部74とを備えている。
同期駆動制御部71、補正駆動制御部72及び個別駆動制御部73には、操作部8から特定の操作指令が入力される。同期駆動制御部71、補正駆動制御部72及び個別駆動制御部73は、これら操作指令に基づいて駆動部6を駆動させる制御を行う。
相対位置関係記憶部74には、船舶本体2の操作部8から相対位置関係記憶指令が入力される。相対位置関係記憶部74は、この相対位置関係記憶指令に基づいて複数のフック55の相対位置関係を記憶する。
操作部8には、例えば複数のフック55を同期操作するための同期操作用レバーと、各クレーン本体5に対応するように設けられて各フック55を個別操作するための個別操作用レバーとが設けられている。なお、操作部8は、単一の操作レバーが設けられて、同期/個別の切替スイッチで同期操作、個別操作を切り替えられるようにしてもよい。
また、操作部8には、複数のフック55が特定の相対位置関係となるようにこれらフック55を補正操作するための補正操作用ボタン、複数のフック55の現状の相対位置関係を記憶するための相対位置関係記憶ボタンが設けられている。なお、補正操作用ボタンを設けずに、例えば後述する船体/メモリの基準切替スイッチが設けられていてもよい。
同期操作指令、補正操作指令、個別操作指令、相対位置関係記憶指令は、それぞれ対応するレバーやボタン等が操作されることにより出力される。
なお、本実施形態では、図3に示すように、船舶本体2に遠隔操作部64が設けられている。この遠隔操作部64は、上記操作部8同様の構成をなしており、スリップリング62を介して制御装置7に接続されている。この遠隔操作部64を操作することによって、操作部8同様の指令を制御装置7に入力することができる。
同期駆動制御部71は、操作部8から同期操作指令が入力されることにより、複数のフック55がこれらの現状の相対位置関係を維持しながら移動するように駆動部6を制御する。
ここで、相対位置関係とは、複数のフック55が旋回塔52から繰り出されている距離それぞれの間の鉛直方向の相対的な差を一つの組として表したものである。例えば、この相対位置関係は、複数のフック55の内の一つを基準として、それぞれのフック55が旋回塔52から繰り出されている距離と、基準としたフック55が旋回塔52から繰り出されている距離との差の組で表すことができる。
補正駆動制御部72は、操作部8から補正操作指令が入力されることにより、相対位置関係が長尺状貨物3を例えば船上又は陸地10の載置面に対して安定載置可能となるように駆動部6を駆動する。その際、補正駆動制御部72は、補正操作指令に基づき相対位置関係記憶部74に記憶された複数の相対位置関係の内の一つを参照し、当該相対位置関係に基づいて駆動部6を駆動する。
ここで、安定載置可能な相対位置関係とは、長尺状貨物3を載置面から持ち上げ、又は載置面へ着地させる際に、長尺状貨物3の載置面に対する接触面全体が同時に載置面から離れ、又は接触するように調節された相対位置関係のことを示す。例えば、載置面を平坦なものとし、該載置面に対する長尺状貨物3の接触面を該載置面と同様平坦なものとした場合、載置面と長尺状貨物3の接触面とが平行な状態となる複数のフック55の相対位置関係、即ち、各フック55が載置面に平行な同一平面上にある相対位置関係を安定載置可能な相対位置関係とする。
個別駆動制御部73は、操作部8から個別操作指令が入力されることにより、フック55のそれぞれが独立に移動するように駆動部6を駆動する。
相対位置関係記憶部74は、操作部8から相対位置関係記憶指令が入力されることにより、互いに異なる載置面に対してそれぞれ長尺状貨物3を安定載置可能な複数の相対位置関係を記憶する。また、相対位置関係記憶部74には、複数の相対位置関係を予め記憶させておくこともできる。
本実施形態において、相対位置関係記憶部74は、予め船舶本体2上の載置面に対して平行な同一平面状に複数のフック55が位置する相対位置関係を記憶しているものとする。
次に、以上のような船舶1及びデッキクレーンシステム4の使用方法、並びにデッキクレーンシステム4を用いた貨物昇降方法について説明する。以下では、操作部8の操作に基づいて説明するが、遠隔操作部64を操作した場合であっても同様である。
まず、デッキクレーンシステム4が、長尺状貨物3の積荷を行う際の動作の流れを図4及び図5を参照して説明する。ここでは、長尺状貨物3は複数存在し、同様の積荷動作を繰り返し行う場合を想定する。
積荷作業開始後、操作部8により同期操作指令を行い、フック55を陸地10にある長尺状貨物3付近へ移動させる(ステップS101)。ステップS101の作業の様子が図5(a)である。
なお、ここで、例えば相対位置関係記憶部74に予め記憶した相対位置関係となるようにフック55の位置を切り替えてもよい。この切替は、例えば船体/メモリの基準切替スイッチを、メモリ基準に切り替えることによって行えるようにしてもよい。
次に、操作部8により個別操作指令を行い、フック55のそれぞれの位置を、長尺状貨物3が陸地10の載置面に対して安定載置可能となるように調節し、吊りビーム56を長尺状貨物3に取り付ける(ステップS102)。このとき、相対位置関係Bを、操作部8により相対位置関係記憶指令を行い、相対位置関係記憶部74に記憶させる(ステップS103)。ステップS102、ステップS103の作業の様子が図5(b)である。
その後、操作部8により同期操作を行い、長尺状貨物3を持ち上げ、載置面から十分な距離を取る(ステップS104)。ステップS104の作業の様子が図5(c)である。
載置面から十分距離を取った後、操作部8により補正操作指令を行い、相対位置関係をBからAに切り替える(ステップS105)。ステップS105の作業の様子が図5(d)である。
なお、ここではステップS104の同期操作の後に操作部8により補正操作指令を行うことで、相対位置関係がBからAに切り替えられたが、ステップS104の同期操作で持ち上げた後に、上記の船体/メモリ切替スイッチを船体基準に切り替えることで、徐々に相対位置関係がAに切り替えられるようにしてもよい。また、この相対位置関係Aは、予め相対位置関係記憶部74に記憶されていてもよいし、ステップS101の前に、操作部8により個別操作指令を行い各フック55の位置関係を相対位置関係Aにしてから当該相対位置関係Aを相対位置関係記憶部74に記憶させておいてもよい。
また、ステップ104の同期操作で持ち上げた後は、長尺状貨物3が空中にある限り、どのタイミングで相対位置関係をAに切り替えてもよい。
相対位置関係がAに切り替えられた後、同期操作指令により、長尺状貨物3を船舶本体2の載置面へ移動、着地させ、吊りビーム56を取り外す(ステップS106)。ステップS106の作業の様子が図5(e)である。
ここで、積荷1回分の作業が終了したため、積み残しがあるか否かの判断を行う(ステップS107)。積み残しがある場合、操作部8により補正操作指令を行い、相対位置関係をAからBに切り替える(ステップS108)。ステップS108の作業の様子が図5(f)である。
相対位置関係がBに切り替えられた後、操作部8により同期操作指令を行い、フック55を陸地10にある長尺状貨物3付近へ移動させ、吊りビーム56を長尺状貨物3に取り付ける(ステップS109)。ステップS109の作業の様子は、ステップS102、ステップS103と同様の図5(b)である。なお、ここでも、操作部8により同期操作指令を行った後に、例えば船体/メモリの基準切替スイッチをメモリ基準に切り替えることによって、徐々に相対位置関係がBに切り替えられるようにしてもよい。なお、この相対位置関係Bへの切換は、長尺状貨物3が空中にある限りどのタイミングで行ってもよい。
その後の作業は、ステップS104からステップS106と同様である。ステップS107において、積み残しが無いと判断した場合は、作業を終了する。
次に、デッキクレーンシステム4が長尺状貨物3の荷卸を行う際の動作の流れを図6及び図7を参照して説明する。なお、積荷時同様、ここでは、長尺状貨物3は複数存在し、同様の荷卸動作を繰り返し行う場合を想定する。
荷卸作業開始後、相対位置関係をAにした状態で、操作部8により同期操作指令を行い、フック55を船舶本体2の載置面にある長尺状貨物3へ移動させ、吊りビーム56を長尺状貨物3に取り付ける(ステップS201)。S201の作業の様子が図7(a)である。
次に、操作部8により同期操作指令を行い、長尺状貨物3を持ち上げ、陸地10の載置面付近まで移動させる(ステップS202)。ステップS202の作業の様子が図7(b)である。
次に、操作部8により個別操作指令を行い、フック55の位置が、長尺状貨物3が陸地10の載置面に対して安定載置可能となるよう調節し、着地させ、吊りビーム56を取り外す(ステップS203)。また、このときの相対位置関係Cを、操作部8により相対位置関係記憶指令を出力することで、相対位置関係記憶部74に記憶させる(ステップS204)。ステップS203、ステップS204の作業の様子が図7(c)である。
ここで、荷卸1回分の作業が終了したため、卸し残しがあるか否かの判断を行う(ステップS205)。卸し残しがある場合、操作部8により補正操作指令を行い、フック55の相対位置関係をCからAに切り替える(ステップS206)。ステップS206の作業の様子が図7(d)である。
相対位置関係がAに切り替えられたら、操作部8により同期操作指令を行い、フック55を船舶本体2の載置面にある長尺状貨物3付近へ移動させ、吊りビーム56を長尺状貨物3に取り付ける(ステップS207)。ステップS207の作業の様子は、ステップS201同様、図7(a)である。
次に、操作部8により同期操作指令を行い、長尺状貨物3を持ち上げ、載置面から十分距離を取る(ステップS208)。ステップS208の作業の様子は図7(e)である。
載置面から十分距離を取った後、操作部8により補正操作指令を行い、相対位置関係をAからCに切り替える(ステップS209)。ステップS209の作業の様子は図7(f)である。
相対位置関係がCに切り替えられたら、操作部8により同期操作指令を行い、長尺状貨物3を陸地10の載置面へ移動、着地させ、吊りビーム56を取り外す(ステップS210)。ステップS210の作業の様子は、ステップS203、ステップS204同様、図7(c)である。ステップS210終了後、ステップS205へ移行し、卸し残しが未だ存在する場合は、適宜ステップS206からステップS210を繰り返し、卸し残しが無いと判断した場合は作業を終了する。
以上のように、上記のようなデッキクレーンシステム4及び船舶1、並びに、デッキクレーンシステム4の制御方法によれは、補正駆動制御部72によって駆動部6が駆動されることで、複数のフック55の相対位置関係が長尺状貨物3を陸地10又は船舶本体2の載置面に対して安定載置可能な相対位置関係に設定される。
そしてその後、同期駆動制御部71によって駆動部6が駆動されることで、複数のフック55の相対位置関係を安定載置可能な状態に維持したまま、これらフック55を移動させることができる。このようにフック55を同期させて移動させることで、これらフック55を介して支持される長尺状貨物3を載置面に対して安定的に載置させることができ、また、長尺状貨物3を安定的に載置面から持ち上げることができる。
また、本実施形態では、相対位置関係記憶部74に記憶された相対位置関係に基づいて補正駆動制御部72が複数のフック55を移動させるため、確実かつ容易に複数のフック55を載置面に対して長尺状貨物3を安定載置可能な状態とすることができる。
さらに、個別駆動制御部73によってフック55を個別に駆動させて複数のフック55の相対位置関係が任意の状態となった際に、相対関係記憶部が該相対位置関係を記憶することができるため、例えば従前とは異なる傾斜の載置面に対しての2回目以降の長尺状貨物3の載置及び持ち上げを容易に行うことができる。
次に本発明の第二実施形態について図8を参照して説明する。第二実施形態では第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第二実施形態の船舶1及びデッキクレーンシステム4は、傾斜センサ9をさらに備え、補正駆動制御部72が傾斜センサ9の出力に基づいて複数のフック55を駆動させる点で第一実施形態と相違する。
この傾斜センサ9は、船舶本体2の水平面に対する傾斜を検出し、検出した傾斜を補正駆動制御部72へ出力する。
補正駆動制御部72は、操作部8から補正操作指令が入力されることにより、傾斜センサ9が検出する傾斜に基づいて、長尺状貨物3を載置面に対して安定載置可能な相対位置関係となるように駆動部6を駆動させる。即ち、補正駆動制御部72は、傾斜センサ9が検出する船舶本体2の傾斜、即ち船舶本体2の載置面の水平面に対する傾斜と、載置面に対する長尺状貨物3の接触面の傾斜とが同一となるように、駆動部6を駆動させる。
これによって、第一実施形態同様、複数のフック55の相対位置関係を、長尺状貨物3を船舶本体2の載置面に対して安定載置可能な状態に確実に設定することができる。そして、このような相対位置関係の状態を維持したまま複数のフック55を同期移動させることで、これらフック55によって支持される長尺状貨物3を載置面に対して安定的に載置することができ、又は、長尺状貨物3を載置面から安定的に持ち上げることができる。
なお、上述の制御装置7はその内部にコンピュータシステムを有している。そして、制御装置7に上述した各処理を行わせるためのプログラムは、当該制御装置7のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ、ROM、RAM等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した各処理部の機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば第一実施形態では補正駆動制御部72が相対位置関係記憶部74に記憶された相対位置関係となるように駆動部6を制御し、第二実施形態では補正駆動制御部72が傾斜センサ9の出力に基づいて船舶本体2の傾斜と同様の相対位置関係となるように駆動部6を制御するものとしたが、これらを組み合わせてもよい。この場合、補正駆動制御部72が相対位置関係記憶部74及び傾斜センサ9のいずれに基づいて駆動部6を制御するかは、操作部8の操作によって任意に選択されるようにしてもよいし、特定の条件の際にいずれかが選択されるようにしてもよい。
また、実施形態では貨物を長尺状貨物3とした例としたが、これに限定されることはなく、載置面に対して接触する接触面を有する他の形状の貨物3であってもよい。
さらに、載置面は平坦状をなすものに限定されることはなく、種々の形状の載置面としてもよい。この場合、貨物は当該載置面に対して安定的に載置される接触面を有していればよく、補正駆動制御部72は当該載置面に対して貨物の接触面が全面にわたって接触する複数のフック55の相対位置関係を安定載置可能な相対位置関係としてもよい。
また、実施形態では、複数のフック55の安定載置可能な相対位置関係を、相対位置関係記憶部が記憶するものや傾斜センサ9に基づいて定めるものとしたが、例えば貨物の形状、重心等から任意の載置面に対して安定的に載置可能なフック55の相対位置関係を算出し、当該相対位置関係を安定載置可能な相対位置関係としてもよい。
なお、複数のフック55の相対位置関係は、厳密に一点のみに限られることはなく、ある程度の範囲をもって誤差を有する場合も含む。
1 船舶
2 船舶本体
3 長尺状貨物(貨物)
4 デッキクレーンシステム
5 クレーン本体
6 駆動部
7 制御装置
8 操作部
9 傾斜センサ
10 陸地
51 ベース部
52 旋回塔
53 ジブ
54 ワイヤ
55 フック
56 吊りビーム
61 中継装置
62 スリップリング
63 センサ
64 遠隔操作部
71 同期駆動制御部
72 補正駆動制御部
73 個別駆動制御部
74 相対位置関係記憶部

Claims (4)

  1. 鉛直方向に移動可能なフックによって同一の貨物を昇降させる複数のクレーン本体と、 前記クレーン本体に設けられて、前記フックを移動させる駆動部と、前記駆動部を制御する制御装置と、を備えるデッキクレーンシステムと、
    該デッキクレーンシステムが設けられる船舶本体と、を備え、
    前記制御装置は、
    同期操作指令に応じて、複数の前記フックが同期移動するように前記駆動部を駆動させる同期駆動制御部と、
    補正操作指令に応じて、複数の前記フックの相対位置関係が、前記貨物を載置面に対して安定載置可能な相対位置関係となるように前記駆動部を駆動させる補正駆動制御部と、を備え
    前記制御装置は、
    前記船舶本体の載置面に対して前記貨物を安定載置可能な第一の前記相対位置関係と、前記船舶本体の載置面とは異なる陸地の載置面に対して前記貨物を安定載置可能な第二の前記相対関係位置を記憶する相対位置関係記憶部をさらに有し、
    前記船舶本体の載置面と前記陸地の載置面とのうちの少なくとも一方は、水平面に対して傾斜しており、
    前記補正駆動制御部は、前記相対位置関係記憶部に記憶された前記第一の相対位置関係及び前記第二の相対位置関係記憶部のうち選択したいずれかの相対位置関係となるように前記駆動部を駆動させることを特徴とする船舶
  2. 前記制御装置は、
    個別操作指令に応じて前記駆動部を個別に駆動させる個別駆動制御部をさらに備え、
    前記相対関係記憶部は、
    前記個別駆動制御部によって前記フックが移動されることにより設定される前記相対位置関係を記憶可能であることを特徴とする請求項に記載の船舶
  3. 前記載置面の傾斜を検出する傾斜センサをさらに備え、
    前記補正駆動制御部は、前記傾斜センサが検出する傾斜に基づいて、前記貨物を載置面に対して安定載置可能な相対位置関係となるように前記駆動部を駆動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶。
  4. 前記相対位置関係は、前記載置面に対して平行な同一平面上に複数の前記フックが位置する相対位置関係であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の船舶
JP2014037622A 2014-02-27 2014-02-27 船舶 Active JP6369670B2 (ja)

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