JP6369509B2 - 電力変換回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換回路に関する。
PHV(プラグインハイブリッド)車両等においては、外部交流電源の電力を用いて車載電池を充電することができる。PHV用充電器は、AC100Vの力率改善機能に加え、主機電池及び補機電池間で絶縁が必要なことから、力率改善回路(PFC)と2台の絶縁型コンバータが必要とされ、さらに、主機電池と補機電池間を繋ぐ絶縁コンバータが別途設けられている。
図9は、従来のPHV車両における電力変換回路の構成ブロック図を示す。電力変換回路は、充電回路部12と補機DC/DC部18を備えている。
充電回路部12は、外部交流電源10と主機電池14及び補機電池16との間に接続され、ハーフブリッジ回路121,122,123及び整流回路124,125を備える。ハーフブリッジ回路121は、外部交流電源10に接続され、力率改善回路(PFC)として機能する。ハーフブリッジ回路122は、主機電池側のハーフブリッジ回路(DC/AC)であり、ハーフブリッジ回路121からの電力をトランス及び整流回路124を介して主機電池14に供給して主機電池14を充電する。ハーフブリッジ回路123は、補機電池側のハーフブリッジ回路(DC/AC)であり、ハーフブリッジ回路121からの電力をトランス及び整流回路125を介して補機電池16に供給して補機電池16を充電する。
補機DC/DC部18は、主機電池14から補機電池16に電力を伝送するためのDC/DCコンバータであり、ハーフブリッジ回路181及び整流回路182を備える。ハーフブリッジ回路181は、トランス及び整流回路182を介して主機電池14の電力を補機電池16に伝送する。
外部交流電源10と主機電池14及び補機電池16はそれぞれ充電回路部12内のトランスにより絶縁され、主機電池14と補機電池16間は補機DC/DC部18内のトランスにより絶縁される。
図10は、図9における充電回路部12内のハーフブリッジ回路121の回路構成を示す。
ハーフブリッジ回路121は、力率改善回路(PFC)として機能し、ダイオードブリッジ回路に加え、リアクトルL及び2つのスイッチ素子S1,S2並びにコンデンサCを備える。
図11は、ハーフブリッジ回路121の制御ブロック図を示す。出力電圧をVo、出力電圧の指令値をVo、外部交流電圧(入力電圧)をVi、リアクトルLに流れる電流をiLとすると、出力電圧指令値Voと出力電圧Voとの差分ΔVを算出し、差分値ΔVと入力電圧Viの絶対値|Vi|の積より電流指令値iLを生成し、この電流指令値iLと電流値iLとの差分とデューティ中心値(duty0)からデューティdutyを生成し、スイッチ素子S1,S2をオンオフ制御する。
外部交流電源10からの電力を、通常の整流/平滑回路で直流電力に変換する構成では、交流電力の電流波形が大きく歪んで力率が低下してしまうところ、このようにデューティdutyを生成してスイッチ素子S1,S2をオンオフ制御することで入力電圧波形に追従させることができ、電流波形を整形できる。
特許文献1には、磁気結合リアクトルを利用して、非絶縁型の双方向チョッパ回路と、絶縁型の双方向コンバータとを統合した回路構成が記載されている。
特許文献2には、第1と第2の昇圧コンバータの時比率変調による力率改善を行いつつ、第1と第2の昇圧コンバータの周波数を調整することにより出力電圧を制御する回路構成が記載されている。
特開2011−193713号公報 特開2010−183726号公報
しかしながら、図9、図10に示す回路構成では、充電回路部12においてスイッチ素子は6個、磁気素子3個に加えて複数のダイオードを要し、補機DC/DC部18においてスイッチ素子2個、磁気素子2個に加えて複数のダイオードを要するため、部品点数増大によるコスト増及びサイズ増の問題がある。上記の従来技術においても同様である。これに加えて、例えば特許文献2では、回路が単方向であるため、主機電池及び補機電池間での電力伝送を行うためには別途回路が必要となってしまう。
本発明の目的は、従来よりも部品点数を削減しつつ、外部電源からの電力を変換して充電や電池間での電力伝送も可能な電力変換回路を提供することにある。
本発明は、外部電源に接続可能な第1ハーフブリッジ回路と、第1ハーフブリッジ回路に第1トランスを介して接続される第2ハーフブリッジ回路と、第2ハーフブリッジ回路に第2トランスを介して接続される第3ハーフブリッジ回路とを備え、第1ハーフブリッジ回路は、互いに直列接続された第1及び第2スイッチ素子と、互いに直列接続された第1及び第2コンデンサと、第1及び第2スイッチ素子の中点と第1及び第2コンデンサの中点との間に接続された第1トランスの1次側巻線とを備え、第1及び第2スイッチ素子の中点に接続されたリアクトル及びダイオードブリッジ回路を介して外部電源に接続可能であり、第2ハーフブリッジ回路は、互いに直列接続された第3及び第4スイッチ素子と、互いに直列接続された第3及び第4コンデンサと、第3及び第4スイッチ素子の中点と第3及び第4コンデンサの中点との間に接続された、第1トランスの2次側巻線と、第3及び第4スイッチ素子の中点と第3及び第4コンデンサの中点との間に接続された第2トランスの1次側巻線とを備え、第3ハーフブリッジ回路は、互いに直列接続された第5及び第6スイッチ素子と、互いに直列接続された第5及び第6コンデンサと、第5及び第6スイッチ素子の中点と第5及び第6コンデンサの中点との間に接続された第2トランスの2次側巻線とを備える電力変換回路である。
この構成によれば、第1ハーフブリッジ回路を力率改善回路として機能させ、第2ハーフブリッジ回路及び第3ハーフブリッジ回路を絶縁型コンバータとして機能させて、簡易な構成で外部電源からの電力を第1ハーフブリッジ回路と第2ハーフブリッジ回路の間で、及び第2ハーフブリッジ回路と第3ハーフブリッジ回路との間で絶縁伝送できる。
本発明の1つの実施形態では、第1ハーフブリッジ回路の第1及び第2スイッチ素子、第2ハーフブリッジ回路の第3及び第4スイッチ素子、及び第3ハーフブリッジ回路の第5及び第6スイッチ素子のデューティを同一に維持しつつ、第1ハーフブリッジ回路と第2ハーフブリッジ回路間の位相差、及び第2ハーフブリッジ回路と第3ハーフブリッジ回路間の位相差を制御することで第1ハーフブリッジ回路と第2ハーフブリッジ回路間の電力伝送、及び第2ハーフブリッジ回路と第3ハーフブリッジ回路間の電力伝送を制御する制御回路を備える。
この構成によれば、第1ハーフブリッジ回路を力率改善回路として機能させると同時に、第2ハーフブリッジ回路及び第3ハーフブリッジ回路を絶縁型コンバータとして機能させて電力伝送できる。
本発明の他の実施形態では、第1ハーフブリッジ回路の第1及び第2スイッチ素子の動作を停止し、第2ハーフブリッジ回路の第3及び第4スイッチ素子、及び第3ハーフブリッジ回路の第5及び第6スイッチ素子のデューティを固定しつつ、第2ハーフブリッジ回路と第3ハーフブリッジ回路間の位相差を制御することで第2ハーフブリッジ回路と第3ハーフブリッジ回路間の電力伝送を制御する制御回路を備える。
この構成によれば、第2ハーフブリッジ回路及び第3ハーフブリッジ回路を絶縁型コンバータとして機能させて両回路間で電力伝送できる。
本発明のさらに他の実施形態では、制御回路は、第2ハーフブリッジ回路の第3及び第4スイッチ素子、及び第3ハーフブリッジ回路の第5及び第6スイッチ素子のデューティを50%近傍に固定する。
この構成によれば、相対的に高い変換効率で電力伝送できる。
本発明のさらに他の実施形態では、第2ハーフブリッジ回路は主機電池に接続され、第3ハーフブリッジ回路は補機電池に接続される。
この構成によれば、外部電源により主機電池及び補機電池を充電できるとともに、主機電池と補機電池間で電力伝送できる。
本発明によれば、従来よりも部品点数を削減しつつ、外部電源からの電力を変換して充電や電池間での電力伝送が可能である。
実施形態の構成ブロック図である。 実施形態の回路構成図である。 実施形態の停車充電時の機能ブロック図である。 実施形態の停車充電時の制御ブロック図である。 実施形態の走行時の機能ブロック図である。 実施形態の走行時の制御ブロック図である。 実施形態の停車充電時のシミュレーション結果説明図である。 実施形態の走行時のシミュレーション結果説明図である。 従来装置の構成ブロック図である。 従来の力率改善回路(PFC)の回路構成図である。 従来の力率改善回路(PFC)の制御ブロック図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、PHV車両に適用した場合を例にとり説明する。但し、PHV車両は例示であり、本発明は他の電動車両等にも適用可能である。
図1は、本実施形態における電力変換回路11の構成ブロック図を示す。電力変換回路11は、外部交流電源10と主機電池14及び補機電池16の間に接続される。主機電池14は、駆動用モータに電力を供給するための二次電池であり、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池等である。補機電池16は、車両の補機に電力を供給するための二次電池であり、例えば鉛電池等である。電力変換回路11は、ダイオードブリッジ回路と、ハーフブリッジ回路111,112,113を備える。ハーフブリッジ回路111は第1ハーフブリッジ回路であり、ハーフブリッジ回路112は第2ハーフブリッジ回路であり、ハーフブリッジ回路113は第3ハーフブリッジ回路である。
ハーフブリッジ回路111は、力率改善回路(PFC)として機能し、図10に示されるように、互いに直列接続された2つのスイッチ素子、及び2つのコンデンサを備える。但し、図10と異なり、図1のハーフブリッジ回路111は、トランスTr1の1次側巻線をさらに備える。
ハーフブリッジ回路112は、主機電池側のハーフブリッジ回路(DC/AC)であり、互いに直列接続された2つのスイッチ素子及び2つのコンデンサを備え、トランスTr1の2次側巻線をさらに備える。また、ハーフブリッジ回路112は、トランスTr2の1次側巻線を備える。ハーフブリッジ回路112は、主機電池14に接続される。
ハーフブリッジ回路113は、補機電池側のハーフブリッジ回路(DC/AC)であり、互いに直列接続された2つのスイッチ素子及び2つのコンデンサを備え、トランスTr2の2次側巻線を更に備える。ハーフブリッジ回路113は、補機電池16に接続される。
外部交流電源10と主機電池14は、ハーフブリッジ回路111、トランスTr1、ハーフブリッジ回路112を介して接続され、ハーフブリッジ回路111とハーフブリッジ回路112の間の位相差φ1を制御して外部交流電源10からの電力をダイオードブリッジ回路、ハーフブリッジ回路111、トランスTr1、ハーフブリッジ回路112を介して主機電池14に供給して主機電池14を充電する。
他方、主機電池14と補機電池16は、ハーフブリッジ回路112,トランスTr2、ハーフブリッジ回路113を介して接続され、ハーフブリッジ回路112とハーフブリッジ回路113の間の位相差φ2を制御して主機電池14の電力を補機電池16に伝送する。
すなわち、図1に示す電力変換回路11は、主機電池14及び補機電池16を充電する充電回路機能を有するとともに、主機電池14と補機電池16間の電力を伝送する補機DC/DC機能を有する。
図2は、図1の電力変換回路11の回路構成を示す。電力変換回路11は、大別して、充電回路部11Aと、補機DC/DC部11Bを備える。
充電回路部11Aは、ダイオードブリッジ回路と、リアクトルLと、ハーフブリッジ回路111と、ハーフブリッジ回路112から構成される。
ハーフブリッジ回路111は、力率改善回路(PFC)であり、互いに直列接続された2つのスイッチ素子S1,S2、互いに直列接続された2つのコンデンサC1,C2を備え、さらにトランスTr1の1次側巻線を備える。2つのスイッチ素子S1,S2にはそれぞれ帰還ダイオードが並列接続される。スイッチ素子S1及びS2はそれぞれ第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子であり、コンデンサC1及びC2はそれぞれ第1コンデンサ及び第2コンデンサである。2つのスイッチ素子S1,S2の中点にはリアクトルLの一端が接続され、リアクトルLの他端はダイオードブリッジ回路に接続され、ダイオードブリッジ回路は外部交流電源に接続可能である。また、第1トランスとしてのトランスTr1の1次側巻線は、2つのスイッチ素子S1,S2の中点と、2つのコンデンサC1,C2の中点との間に接続される。
ハーフブリッジ回路112は、互いに直列接続された2つのスイッチS3,S4、互いに直列接続された2つのコンデンサC3,C4を備え、トランスTr1の2次側巻線を備える。2つのスイッチ素子S3,S4にはそれぞれ帰還ダイオードが並列接続される。スイッチ素子S3及びS4はそれぞれ第3スイッチ素子及び第4スイッチ素子であり、コンデンサC3及びC4はそれぞれ第3コンデンサ及び第4コンデンサである。トランスTr1の2次側巻線は、2つのスイッチ素子S3,S4の中点と、2つのコンデンサC3,C4の中点との間に接続される。ハーフブリッジ回路112は、さらに、第2トランスとしてのトランスTr2の1次側巻線を備える。トランスTr2の1次側巻線は、トランスTr1の2次側巻線と同様に、2つのスイッチ素子S3,S4の中点と、2つのコンデンサC3,C4の中点との間に接続される。ハーフブリッジ回路112の出力端は、主機電池14に接続される。
図10及び図11に示すように、力率改善回路(PFC)では、出力電圧指令値Vo、出力電圧Vo、入力電圧Vi及びリアクトル電流iLにより2つのスイッチ素子S1,S2のデューティdutyを生成してスイッチ素子S1,S2をオンオフ制御するが、このようなデューティ制御により2つのスイッチ素子S1,S2の中点電位は変動することとなる。この電位変動を利用してトランスTr1を励磁させ、ハーフブリッジ回路111とハーフブリッジ回路112の位相差φ1を制御することで、ハーフブリッジ回路111からハーフブリッジ回路112へのトランスTr1を介した絶縁電力伝送を行うことができる。位相差φ1は、2つのハーフブリッジ回路111,112のスイッチング周期の位相差である。
また、補機DC/DC部11Bは、ハーフブリッジ回路112と、ハーフブリッジ回路113から構成される。
ハーフブリッジ回路113は、互いに直列接続された2つのスイッチS5,S6、互いに直列接続された2つのコンデンサC5,C6を備え、トランスTr2の2次側巻線を備える。2つのスイッチ素子S5,S6にはそれぞれ帰還ダイオードが並列接続される。スイッチ素子S5及びS6はそれぞれ第5スイッチ素子及び第6スイッチ素子であり、コンデンサC5及びC6はそれぞれ第5コンデンサ及び第6コンデンサである。トランスTr2の2次側巻線は、2つのスイッチ素子S5,S6の中点と、2つのコンデンサC5,C6の中点との間に接続される。ハーフブリッジ回路113の出力端は、補機電池16に接続される。
ハーフブリッジ回路112とハーフブリッジ回路113は、トランスTr2を介して接続されており、2つの回路の位相差φ2を制御することで、ハーフブリッジ回路112からハーフブリッジ回路113へのトランスTr2を介した絶縁電力伝送を行うことができる。位相差φ2は、2つのハーフブリッジ回路112,113のスイッチング周期の位相差である。
このように、外部交流電源10からの電力伝送に関しては、ハーフブリッジ回路111,112間の位相差φ1と、ハーフブリッジ回路112,113間の位相差φ2を制御することで、外部交流電源10から主機電池14への電力伝送と、外部交流電源10から補機電池16への電力伝送を制御して両電池を充電することができる。また、主機電池14と補機電池16間の電力伝送に関しては、ハーフブリッジ回路112,113間の位相差φ2を制御することで、主機電池14から補機電池16への電力伝送を制御できる。前者は、PHV車両の停車充電時制御に対応し、後者はPHV車両の走行時制御に対応する。
本実施形態の電力変換回路11では、充電回路部11Aと補機DC/DC部11Bが統合されており、ハーフブリッジ回路112が充電回路部11Aの一部として機能するとともに、補機DC/DC部11Bの一部としても機能する。本実施形態の電力変換回路11は、スイッチ素子6個、磁気素子3個で済む。本実施形態と図9,図10に示す従来回路の部品点数を比較すると以下の通りである。
<本実施形態>
スイッチ素子:6個
磁気素子:3個
<従来回路>
スイッチ素子:8個
磁気素子:5個
また、ダイオード素子の数も本実施形態では従来回路に比べて削減されており、本実施形態における部品点数削減の効果は明らかである。
なお、スイッチ素子S1〜S6は、例えばMOSFET等の半導体スイッチ素子であるが、これに限定されない。
図3は、PHV車両の停車充電時における機能ブロック図を示す。また、図4は、停車充電時における制御ブロック図である。
停車充電時には、外部交流電源10に接続されたダイオードブリッジ回路、ハーフブリッジ回路111、ハーフブリッジ回路112、ハーフブリッジ回路113が動作状態にあり、ハーフブリッジ回路111,112間の位相差φ1により主機電池14への電力伝送を制御し、ハーフブリッジ回路112,113間の位相差φ2により補機電池16への電力伝送を制御する。
ハーフブリッジ回路111の基本制御ロジックは、図11と同様であり、出力電圧をVo、出力電圧の指令値をVo、外部交流電圧(入力電圧)をVi、リアクトルLに流れる電流をiLとすると、出力電圧指令値Voと出力電圧Voとの差分ΔVを算出し、差分値ΔVと入力電圧Viの絶対値|Vi|の積より電流指令値iLを生成し、この電流指令値iLと電流値iLとの差分とデューティ中心値(duty0)からデューティdutyを生成し、スイッチ素子S1,S2をオンオフ制御する。
また、これとともに、ハーフブリッジ回路112の出力電圧Vhとその指令値Vhとの差分値から位相差φ1を生成し、ハーフブリッジ回路113の出力電圧Vpbとその指令値Vpbとの差分値から位相差φ2を生成してスイッチ素子S1〜S6をオンオフ制御する。ハーフブリッジ回路111は、力率改善回路(PFC)として、生成したデューティdutyでスイッチS1,S2をオンオフ制御する。他方、ハーフブリッジ回路112,113は、このデューティdutyに連動して、位相差φ1,φ2を調整することで主機電池14、補機電池16に電力伝送する。位相差φ2=0であれば、ハーフブリッジ回路112,113間の電力伝送はなく、主機電池14のみが外部交流電源10により充電される。
図5は、PHV車両の走行時における機能ブロック図を示す。また、図6は、走行時における制御ブロック図である。
走行時には、外部交流電源10に接続されたダイオードブリッジ回路及びハーフブリッジ回路111は動作停止状態にある。図では一点鎖線で動作停止状態であることを示す。ハーフブリッジ回路112及びハーフブリッジ回路113が動作状態にあり、ハーフブリッジ回路112,113間の位相差φ2により主機電池14と補機電池16間の電力伝送を制御する。
すなわち、ハーフブリッジ回路113の出力電圧Vpbとその指令値Vpbとの差分値から位相差φ2を生成してスイッチ素子S3〜S6をオンオフ制御する。なお、停車充電時には、ハーフブリッジ回路111のデューティdutyに連動させて他のハーフブリッジ回路112,113のデューティを制御しているが、走行時にはハーフブリッジ回路111は動作停止状態にあるからそのデューティdutyに連動させる必要はなく、例えばデューティduty=50%に固定しつつ、位相差φ2の制御により主機電池14から補機電池16への電力伝送を制御する。
図4及び図6の制御ブロックは、制御回路13で実現され得る。制御回路13は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インタフェースを備えるマイコンで構成される。制御回路13は、ハーフブリッジ回路111,112,113のスイッチ素子S1〜S6のスイッチング制御を行うべく、デューティduty指令値及び位相差指令値φ1,φ2を算出する。
図7は、本実施形態における電力変換回路11の停車充電時のコンピュータシミュレーション結果を示す。図において、上から電力指令値、出力電圧、入力電圧/電流、デューティduty指令値、及び位相指令値の時間変化を示す。
電力指令において、P1は主機電池14への電力指令値であり、P2は補機電池16への電力指令値である。出力電圧において、Vhはハーフブリッジ回路112の出力電圧、Voはハーフブリッジ回路111の出力電圧、Vpbはハーフブリッジ回路113の出力電圧である。入力電圧/電流において、Vinは外部交流電源電圧、iLはリアクトル電流である。位相指令において、φ1はハーフブリッジ回路111,112間の位相差、φ2はハーフブリッジ回路112,113間の位相差である。
期間1において、主機電池14、補機電池16へ伝送する電力指令値P1,P2が変化すると、これに応じて位相差φ1,φ2が増加(進み位相)し、さらに力率改善回路(PFC)としてのハーフブリッジ回路111のリアクトル電流iLが交流周期50Hzを維持しつつ増加していく。このとき、リアクトル電流iLの電流波形が入力電圧Vinの波形に追従するようにデューティdutyが変動する。ハーフブリッジ回路111,112,113のデューティdutyは同一である。この期間1において、ハーフブリッジ回路112の出力電圧Vh、ハーフブリッジ回路113の出力電圧Vpbは一定に維持されており、力率改善回路(PFC)としてのハーフブリッジ回路111、及び絶縁コンバータとしてのハーフブリッジ回路112,113が同時に動作して主機電池14及び補機電池16を充電できることが分かる。
図8は、本実施形態における電力変換回路11の走行時のコンピュータシミュレーション結果を示す。図において、上から電力指令値、出力電圧、デューティduty指令値、及び位相指令値の時間変化を示す。図7と異なり、走行時には外部交流電源10からの入力電圧/電流はない。
走行時には、力率改善回路(PFC)としてのハーフブリッジ回路111は動作を停止し、絶縁コンバータとしてのハーフブリッジ回路112,113のみ動作させる。期間1において、補機電池16へ伝送する電力指令値P2が変化し、これに応じて位相差φ2が増加(進み位相)し、ハーフブリッジ回路113の出力電圧Vpbが一定に維持される。
従って、主機電池14から補機電池16に電力伝送できることが分かる。
なお、ハーフブリッジ回路112,113のデューティdutyは50%で固定である。ハーフブリッジ回路112,113のデューティdutyは任意の値でよいが、50%に近づくほど変換効率が高くなるため50%近傍が望ましい。
本実施形態では、ハーフブリッジ回路111の巻線を1次側巻線、ハーフブリッジ回路112の巻線を2次側巻線としたが、これは便宜上の名称であり、ハーフブリッジ回路111をトランスTr1の片側巻線、ハーフブリッジ回路112の巻線をトランスTr1の片側巻線として、両者でトランスTr1を構成すればよい。トランスTr2についても同様である。
本実施形態では、ハーフブリッジ回路111及びハーフブリッジ回路112により、力率改善と同時に絶縁電力の伝送が可能であり、この点において単に構成を簡易化したのみならず二次電池の効率的な充電が可能である。また、車両走行時にはハーフブリッジ回路112とハーフブリッジ回路113との間で絶縁電力伝送が可能であるから、この点においてハーフブリッジ回路112は、主機電池充電回路かつ補機電池充電回路として機能するといえる。
10 外部交流電源、11 電力変換回路、11A 充電回路部、11B 補機DC/DC部、12 充電回路部、13 制御回路、14 主機電池、16 補機電池、18 補機DC/DC部。

Claims (5)

  1. 外部電源に接続可能な第1ハーフブリッジ回路と、
    第1ハーフブリッジ回路に第1トランスを介して接続される第2ハーフブリッジ回路と、
    第2ハーフブリッジ回路に第2トランスを介して接続される第3ハーフブリッジ回路と、
    を備え、
    第1ハーフブリッジ回路は、
    互いに直列接続された第1及び第2スイッチ素子と、
    互いに直列接続された第1及び第2コンデンサと、
    第1及び第2スイッチ素子の中点と第1及び第2コンデンサの中点との間に接続された第1トランスの1次側巻線と、
    を備え、第1及び第2スイッチ素子の中点に接続されたリアクトル及びダイオードブリッジ回路を介して外部電源に接続可能であり、
    第2ハーフブリッジ回路は、
    互いに直列接続された第3及び第4スイッチ素子と、
    互いに直列接続された第3及び第4コンデンサと、
    第3及び第4スイッチ素子の中点と第3及び第4コンデンサの中点との間に接続された第1トランスの2次側巻線と、
    第3及び第4スイッチ素子の中点と第3及び第4コンデンサの中点との間に接続された、第2トランスの1次側巻線と、
    を備え、
    第3ハーフブリッジ回路は、
    互いに直列接続された第5及び第6スイッチ素子と、
    互いに直列接続された第5及び第6コンデンサと、
    第5及び第6スイッチ素子の中点と第5及び第6コンデンサの中点との間に接続された第2トランスの2次側巻線と、
    を備える電力変換回路。
  2. 第1ハーフブリッジ回路の第1及び第2スイッチ素子、第2ハーフブリッジ回路の第3及び第4スイッチ素子、及び第3ハーフブリッジ回路の第5及び第6スイッチ素子のデューティを同一に維持しつつ、第1ハーフブリッジ回路と第2ハーフブリッジ回路間の位相差、及び第2ハーフブリッジ回路と第3ハーフブリッジ回路間の位相差を制御することで第1ハーフブリッジ回路と第2ハーフブリッジ回路間の電力伝送、及び第2ハーフブリッジ回路と第3ハーフブリッジ回路間の電力伝送を制御する制御回路
    を備える請求項1に記載の電力変換回路。
  3. 第1ハーフブリッジ回路の第1及び第2スイッチ素子の動作を停止し、第2ハーフブリッジ回路の第3及び第4スイッチ素子、及び第3ハーフブリッジ回路の第5及び第6スイッチ素子のデューティを固定しつつ、第2ハーフブリッジ回路と第3ハーフブリッジ回路間の位相差を制御することで第2ハーフブリッジ回路と第3ハーフブリッジ回路間の電力伝送を制御する制御回路
    を備える請求項1に記載の電力変換回路。
  4. 制御回路は、第2ハーフブリッジ回路の第3及び第4スイッチ素子、及び第3ハーフブリッジ回路の第5及び第6スイッチ素子のデューティを50%近傍に固定する、
    請求項3に記載の電力変換回路。
  5. 第2ハーフブリッジ回路は主機電池に接続され、
    第3ハーフブリッジ回路は補機電池に接続される、
    請求項1〜4のいずれかに記載の電力変換回路。
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