JP6369339B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録部において画像が記録されるシートを波打った状態とすることができる画像記録装置に関する。
従来より、記録部に設けられたノズルから、記録用紙等のシートにインク滴を吐出して画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置では、記録部において画像が記録されるシートを支持するプラテンが設けられている。プラテン上にシートが搬送されると、記録部は、プラテン上のシートにインク滴を吐出する。これにより、シートに画像が記録される。
前述されたインクジェット記録装置では、例えばシートが普通紙等の場合に、インクが付着したシートの一部分が膨潤してプラテンから浮き上がる現象(コックリング)が発生することがある。コックリングが発生すると、プラテンから浮き上がったシートの一部分が、記録部、シートを案内するガイド部材等と接触して、シートに記録された画像の乱れ、紙詰まり等が生じるおそれがある。
特許文献1には、プラテンより搬送向きの下流に、複数の排紙ローラと、複数の第1拍車ローラ及び複数の第2拍車ローラとが設けられた構成が開示されている。複数の排紙ローラは、搬送方向とは直交する幅方向に沿って各々が間隔を空けて配置されており、シートにおける画像が記録された面とは反対面に接する。第1拍車ローラのそれぞれは、複数の排紙ローラのそれぞれの上方に対向して設けられており、相互に対向する第1拍車ローラ及び排紙ローラによってシートが挟持されて搬送される。第2拍車ローラのそれぞれは、幅方向において隣り合う第1拍車ローラの間に配置されている。
第2拍車ローラのそれぞれは、プラテンから搬送されるシートに対して、画像が記録された面に当接し、その当接部分を排紙ローラの最上端よりも下方へ押し下げる。これにより、シートは、幅方向に沿って波打った状態とされる。シートがこのような状態になると、プラテン上に支持されたシートにインクが付着してシートの一部分が膨潤しても、シートがプラテンから浮き上がる現象(コックリング)の発生を抑制できる。
特開2003−176071号公報
記録部から搬送されるシートは、通常、ガイド部材に設けられた傾斜面によって、第2拍車ローラに案内される。ガイド部材の傾斜面によって案内されるシートは、第2拍車ローラによって幅方向に沿って波打った状態とされる際に、シートの幅方向の端部が跳ね上がって、シートを案内する傾斜面に当接するおそれがある。この場合には、傾斜面によってシートの幅方向の端部に大きな負荷が加わるために、シートが所定方向に搬送されず、紙詰まり、シートの破損等が生じる可能性がある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートを幅方向に沿って波打った状態にする際に、紙詰まり、シートの破損等の発生を抑制できる画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、搬送向きに搬送されるシートに画像を記録する記録部と、上記記録部より上記搬送向きの下流に設けられており、シートを上記搬送向きと直交する幅方向に波打った状態とする第1波形状付与機構と、シートを上記第1波形状付与機構へ案内するガイド部材と、を具備しており、上記第1波形状付与機構は、上記幅方向に間隔を空けて複数が設けられており、それぞれがシートの第1面に当接する第1拍車ローラと、隣り合う上記第1拍車ローラの間に設けられており、シートの第2面に当接する第1当接部材と、上記第1拍車ローラより上記搬送向きの下流であって、上記幅方向において上記第1拍車ローラの全てを含む第1範囲よりも両外の第2範囲に対応する位置に設けられており、シートの第1面に当接する第2拍車ローラと、を有し、上記ガイド部材は、上記第1拍車ローラの上記搬送向きの上流であって、上記第1範囲に対応する位置に設けられており、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第1当接部材との距離が上記搬送向きの上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜した第1ガイド面と、上記第1ガイド面より上記搬送向きの下流かつ上記第2拍車ローラより上記搬送向きの上流であって、上記第2範囲に対応する位置に設けられており、上記搬送向き及び幅方向とは直交する方向における上記第1当接部材との距離が上記搬送向きの上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜した第2ガイド面と、を備え、上記搬送向きにおける上記第1ガイド面が設けられた範囲において、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第1ガイド面と上記第1当接部材との距離である第1距離は、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第2ガイド面と上記第1当接部材との距離である第2距離より短い。
この構成では、シートは、ガイド部材の第1ガイド面によって第1波形状付与機構の第1拍車ローラに案内されて、第1拍車ローラによって幅方向に波打った状態とされる。この場合、第1ガイド面は、第2範囲に設けられていないために、シートの幅方向の端部が跳ね上がった状態になっても、当該端部が第1ガイド面に当接するおそれがない。その後、当該端部は、第2ガイド面によって第2拍車ローラへ案内される。このように、シートが幅方向に波打った状態とされる際に、シートの幅方向の端部に大きな負荷が加わるおそれがないために、紙詰まり、シートの破損等の発生を抑制できる。
(2) 好ましくは、上記搬送向きにおける上記第2ガイド面の最下流位置が、上記第1拍車ローラと上記第2拍車ローラとの間に位置する。これにより、シートの幅方向の端部が、第2ガイド面によって安定的に第2拍車ローラに搬送される。
(3) 好ましくは、上記第1当接部材は、上記幅方向に沿って配置された第1搬送ローラであり、上記第1搬送ローラにそれぞれ対向して配置されており、上記第1搬送ローラとの間にシートを挟持する複数の第3拍車ローラをさらに有する。これにより、シートの搬送が安定する。
(4) 好ましくは、上記第1拍車ローラの外周に沿った円形の第1仮想外周線は、上記第1搬送ローラの軸心位置を含む上記搬送向きに沿った仮想平面との距離が最短になる位置が、上記幅方向に沿った視点からみたときに、上記第1搬送ローラと上記第3拍車ローラとの間のシートの挟持位置に重なるか、当該挟持位置よりも上記搬送向きの上流に位置している。この場合、第1拍車ローラは、搬送ローラと第3拍車ローラとによってシートが挟持される前、或いはシートの挟持と同時にシートに当接するために、シートを容易に凹状に窪んだ状態にできる。
(5) 好ましくは、上記第2拍車ローラの外周に沿った円形の第2仮想外周線は、上記仮想平面との距離が最短になる位置が、上記第1搬送ローラと上記第3拍車ローラとによるシートの挟持位置よりも上記搬送向きの下流に位置している。この場合、第1ガイド面によって第1拍車ローラに案内されるシートが、第1搬送ローラと第3拍車ローラとによってシートが挟持された後に、第2ガイド面に案内されて、第2拍車ローラに当接する。このために、シートが第1拍車ローラに当接する際に、第2ガイド面にシートが当接するおそれがなく、第1拍車ローラによってシートを安定的に凹状に窪ますことができる。
(6) 好ましくは、上記ガイド部材は、上記第2拍車ローラより上記搬送向きの上流であって上記第2範囲に対応した位置に設けられた第3ガイド面を更に有しており、上記第3ガイド面は、上記搬送向き及び上記幅方向に対して傾斜しており、上記搬送向きにおける最下流位置が、最上流位置よりも上記幅方向の両外に位置するように傾斜している。
このような構成では、シートが搬送向きに対して傾斜状態になっていると、シートにおける搬送向きの下流に位置する幅方向の一方の端部の角部が第3ガイド面に当接する。この場合、コーナー部を形成するシートの一方の側縁は、第3ガイド面に近接しているために、当該第3ガイド面に対して比較的小さな傾斜角度になる。これにより、第3ガイド面に当接したシートの角部は、第3ガイド面から大きな負荷が加わることが抑制される。その後、当該角部は、第3ガイド面に案内されることによって、第2ガイド面に対して、大きな衝撃を受けることなく当接する。従って、シートの角部が直接第2ガイド面に当接する場合よりも、シートの角部に加わる負荷を抑制することができる。特に、シートが搬送向きに対して大きく傾斜している場合には、シートの角部が第2ガイド面に直接当接すると、当該角部には第2ガイド面から大きな負荷が加わるおそれがある。しかし、当該角部が第3ガイド面によって案内されることにより、当該角部に加わる負荷を確実に低減することができる。
(7) 好ましくは、上記ガイド部材は、上記第1拍車ローラ及び上記第2拍車ローラ及び第3拍車ローラを支持するものである。これにより、第1拍車ローラ、第2拍車ローラ、第3拍車ローラのそれぞれを、所定の位置に高精度で配置することができる。
(8) 好ましくは、上記記録部よりも上記搬送向きの上流に設けられており、シートを上記搬送向きと直交する幅方向に波打った状態とする第2波形状付与機構を更に有し、当該第2波形状付与機構は、シートの第1面及び第2面のそれぞれに当接する第1ローラ及び第2ローラによってシートを挟持して上記記録部に搬送する第2搬送ローラ対と、上記第2搬送ローラ対におけるシートの挟持位置と上記記録部との間に複数が設けられており、それぞれが上記幅方向に間隔を空けて配置されており、それぞれがシートの第1面に当接する第2当接部材と、を備え、上記第2当接部材における上記仮想平面との距離が最も短くなる位置は、上記第2搬送ローラ対によるシートの挟持位置から上記搬送向きの下流に第3距離だけ離れており、上記第2仮想外周線における上記仮想平面との距離が最短になる位置が、上記第1搬送ローラ及び上記第3拍車ローラによるシートの挟持位置から上記搬送向きの下流に第4距離だけ離れており、上記第4距離が上記第3距離よりも短い。
この場合、第2当接部材がシートに当接しない状態になる前に、第2拍車ローラがシートに当接することになる。その結果、シートの波形状を安定して維持することができる。
(9) 本発明の別の局面の画像記録装置は、搬送向きに搬送されるシートに画像を記録する記録部と、上記記搬送向きに搬送されるシートを上記搬送向きと直交する幅方向に波打った状態とする波形状付与機構と、シートを上記波形状付与機構へ案内するガイド部材と、を具備しており、上記波形状付与機構は、上記幅方向に間隔を空けて複数が設けられており、それぞれがシートの第1面に当接する第1当接部材と、隣り合う上記第1当接部材の間において上記シートの第2面に当接する第2当接部材と、上記第1当接部材よりも上記搬送向きの下流であって、上記第1当接部材の全てが位置する上記幅方向の範囲の両外に対応する位置に設けられており、シートの第1面に当接する第3当接部材と、を有し、上記ガイド部材は、上記第1当接部材がシートに当接する位置よりも上記搬送向きの上流であって上記第1範囲に対応する位置に設けられており、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第2当接部材との距離が上記搬送向きの上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜した第1ガイド面と、上記第2当接部材より上記搬送向きの上流に設けられており、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第2当接部材との距離が上記搬送向きの上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜した第2ガイド面と、を備えている。
この構成では、シートは、ガイド部材の第1ガイド面によって波形状付与機構の第1当接部材に案内されて、第1当接部材によって幅方向に波打った状態とされる。この場合、シートの幅方向の端部が跳ね上がった状態になっても、当該端部は、第1ガイド面に当接するおそれがない。その後、当該端部は、第2ガイド面によって第3当接部材へ案内される。このように、シートが幅方向に波打った状態とされる際に、シートの幅方向の端部に大きな負荷が加わるおそれがなく、紙詰まり、シートの破損等の発生を抑制できる。
本発明によれば、シートを幅方向に沿って波打った状態とする際に、紙詰まり、シートにおける幅方向の端部の破損等の発生を抑制できる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、複合機10の構成を示す模式図である。 図3は、第1ガイドレール36及び第2ガイドレール37の平面図である。 図4は、図3において第2ガイドレール37を取り除いた状態の斜視図である。 図5は、図4の平面図である。 図6は、図3のA−A線に沿った断面図である。 図7は、図3のB−B線に沿った断面図である。 図8は、下流波形状付与機構41の構成を説明するための模式図である。 図9は、第1ガイド部材46の一部を示す斜視図である。 図10は、図3のH−H線に沿った断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された図1の状態を基準として、上下方向7、前後方向8、幅方向(左右方向)9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1に示される複合機10(本発明の画像記録装置の一例)は、プリンタ機能、ファクシミリ機能、コピー機能等の各種の機能を有している。複合機10は、概ね薄型の直方体形状に構成された装置本体11と、装置本体11の下部に対して着脱可能になった給送トレイ13とを有している。給送トレイ13は、図1に示されるように、装置本体11に装着された状態で、装置本体11に対して前方に引き出されることによって装置本体11に対して非装着状態になる。
図2に示されるように、装置本体11内の上部には、被記録媒体に画像を記録する記録部31が設けられている。装置本体11に装着された給送トレイ13は、記録部31の下方に位置しており、記録部31で画像が形成される複数枚のシート(被記録媒体)が上下に積み重ねた状態で収容可能になっている。本実施形態では、給送トレイ13内に、A4サイズの普通紙である記録用紙14が、シートとして、長手方向を前後方向8に沿った状態で収容されている。
装置本体11の内部には、給送トレイ13内に収容された最上部の1枚の記録用紙14を後方へ向けて搬送する給送部16と、給送トレイ13から後方に向けて搬送される記録用紙14を上方へ案内する給送ガイド部材15とが設けられている。給送ガイド部材15は、装置本体11内における背面に近接した位置に配置されている。
給送部16は、幅方向9に沿って配置された給送ローラ16Aと、給送ローラ16Aを上下方向に移動可能に支持する支持アーム16Bとを有している。支持アーム16Bは、幅方向9に沿った支持軸16Dに回動可能に支持されており、給送ローラ16Aは、支持アーム16Bの先端部に回転可能に支持されている。給送ローラ16Aは、支持アーム16Bが支持軸16Dを中心として上下方向7に回動することにより、給送トレイ13内に収容された最上部の記録用紙14に当接する位置と、当該記録用紙14から上方に離間した位置とに移動する。給送ローラ16Aは、動力伝達機構16Cによって図示しないモータの動力が伝達されることによって回転する。給送ローラ16Aが、給送トレイ13内に収容された最上部の記録用紙14に当接した状態で回転されると、当該記録用紙14が後方に向けて給送される。給送トレイ13から給送される記録用紙14は、給送ガイド部材15の下端部へ搬送される。
給送ガイド部材15には、記録用紙14が通過する給送路15Cが設けられている。給送路15Cは、装置本体11の背面に向かって突出した円弧状になっており、給送ガイド部材15にて案内される記録用紙14は、給送ガイド部材15の上端部から前方に向かって搬送される。
なお、給送トレイ13内の記録用紙14は、幅方向9の中央部が、給送路15Cの幅方向9の中央部に沿った状態(中央基準)で搬送される。また、複合機10は、A4サイズの記録用紙14に限らず、これよりも小サイズの記録用紙、例えばハガキ(普通紙よりも剛性の高い)も、給送路15Cへ中央基準で給送可能になっている。
給送ガイド部材15の上端部に近接した前方位置には、給送ガイド部材15の上端部を通過した記録用紙14を記録部31の下方へ搬送する搬送ローラ対2(第2搬送ローラ対の一例)が設けられている。搬送ローラ対21の前方、すなわち、搬送ローラ対21による記録用紙14の搬送向き(以下、シート搬送向き6(図2参照)とする)には、記録部31の下方において記録用紙14を支持するプラテン35が設けられている。プラテン35に対してシート搬送向き6の上流及び下流には、記録用紙14に幅方向9に沿った波形状を付与する上流波形状付与機構6(第2波形状付与機構の一例)及び下流波形状付与機構4(第1波形状付与機構の一例、波形状付与機構の一例)が設けられている。
搬送ローラ対21は、給送ガイド部材15を通過した記録用紙14を、プラテン35と記録部31との間に形成された搬送路29に搬送する。搬送路29は、下流波形状付与機構41を介して、排紙トレイ17にまで達している。
搬送ローラ対21は、給送ガイド部材15を通過した記録用紙14の上面(第1面)に当接する1つの搬送ローラ22(第1ローラの一例)と、記録用紙14の下面(第2面)に当接する複数のピンチローラ2(第2ローラの一例)とを有している。給送ガイド部材15を通過した記録用紙14は、回転状態になった搬送ローラ22及びピンチローラ26によって挟持されて、プラテン35上に搬送される。
プラテン35の上方に設けられた記録部31は、それぞれが幅方向9に沿って配置された第1ガイドフレーム36及び第2ガイドフレーム37によって支持されている。第1ガイドフレーム36及び第2ガイドフレーム37は、シート搬送向き6に一定の間隔を空けた状態で、幅方向9に沿って延びている。記録部31は、第1ガイドフレーム36及び第2ガイドフレーム37の間にわたってスライド可能に支持されたキャリッジ32と、キャリッジ32の下部に取り付けられた記録ヘッド33とを有している。キャリッジ32は、第1ガイドフレーム36及び第2ガイドフレーム37に沿って、幅方向9に沿って往復移動可能になっている。
記録ヘッド33は、下方に向かってインクを吐出する複数のノズル34を備えている。各ノズル34には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。複数のノズル34は、シート搬送向き6に沿った列状に配置されており、各ノズル34の下端は、記録ヘッド33の下面であるノズル面34Aに開口している。ノズル面34Aは、前後方向8及び幅方向9に沿った平面である。記録部31の下方に設けられたプラテン35は、搬送ローラ対21によって搬送される記録用紙14を、ノズル面34Aに平行な状態で支持する。
記録部31は、搬送ローラ対21によって搬送される記録用紙14がプラテン35上の所定位置になると、記録用紙14の搬送が停止される。このような状態で、キャリッジ32がシート搬送向き6とは直交する幅方向9にスライドされるとともに、そのスライドの間に記録ヘッド33のノズル34からインクが選択的に吐出される記録処理が実行される。その後、プラテン35上の記録用紙14が搬送ローラ対21によって所定の距離だけ搬送される搬送処理と、記録ヘッド33による記録処理とが繰り返し実行されることにより、記録用紙14の全体にわたって画像が記録される。
プラテン35に対してシート搬送向き6に設けられた下流波形状付与機構41は、プラテン35上に支持された記録用紙14をシート搬送向き6に搬送するとともに、プラテン35上の記録用紙14に幅方向9に沿った波形状を付与する。下流波形状付与機構41を通過した記録用紙14は、排紙トレイ17上に排出される。
[搬送ローラ対]
搬送ローラ対21は、上流波形状付与機構61を構成しており、搬送ローラ対21の搬送ローラ22は、第1ガイドフレーム36の幅方向9の両端部を支持するサブフレーム39(図3参照)にそれぞれ支持されている。なお、図3に示されるように、第2ガイドフレーム37も、幅方向9の両端部が、サブフレーム39のそれぞれに支持されている。搬送ローラ22には、図示しないモータの回転が伝達されて、図2に矢印D1で示す方向に回転される。
複数のピンチローラ26は、搬送ローラ22の下方に設けられており、それぞれが幅方向9に間隔を空けた状態でローラホルダ(図示せず)に支持されている。ローラホルダは、各ピンチローラ26が搬送ローラ22に接した状態から離間した状態になるように移動可能になっている。搬送ローラ22に接した各ピンチローラ26は、搬送ローラ22の回転に追従して回転する。
[上流波形状付与機構]
図3に示されるように、上流波形状付与機構61は、第1ガイドフレーム36の下面に取り付けられた7個の上流当接部材6(第2当接部材の一例)と、幅方向9の両端部にそれぞれ設けられた2つの端部当接部材63とを有している。また、後述のプラテン35に設けられたメインリブ35Gも上流波形状付与機構61を構成する。
7個の上流当接部材62は、幅方向9の中央部に位置する3個が中央波形状付与部61Aを構成し、中央波形状付与部61Aに対して幅方向9の両側にそれぞれ設けられた2個が、1組の側部波形状付与部61Bを構成している。中央波形状付与部61Aにおける中央の上流当接部材62は、プラテン35における幅方向9の中央に対応する位置に設けられている。中央波形状付与部61Aを構成する3個の上流当接部材62は、一定の間隔G1を空けて配置されている。これら3個の上流当接部材62は、当該3個の上流当接部材62だけが当接されるような幅方向9に沿った長さの小サイズの記録用紙(例えば、ハガキ)には波形状を付与せずに、A4サイズの記録用紙14に波形状を付与するために設けられている。ハガキが搬送される場合には、当該3個の上流当接部材62がハガキに当接してプラテン35の全体が下方に移動することにより、ハガキに波形状が付与されない。
図3に示されるように、側部波形状付与部61Bを構成する2個の上流当接部材62は、上記間隔G1よりも短い間隔G2を空けて配置されている。中央波形状付与部61Aの幅方向9の両端の上流当接部材62と、側部波形状付与部61Bにおける中央波形状付与部61Aに近接した上流当接部材62とは上記間隔G1に等しい間隔が空けられている。
7個の上流当接部材62は、それぞれ同じ形状になっており、図7に示されるように、第1ガイドレール36の下面に取り付けられるベース部62Aと、ベース部62Aから垂下された状態になった接続部62Bと、接続部62Bの下端部に設けられた当接部62Cとを有している。上流当接部材62は、合成樹脂(例えばポリアセタール(POM))によって一体的に成形されている。
ベース部62Aは、第1ガイドレール36の下面に沿って配置されており、第1ガイドレール36に係止される複数の係止部62Dを有している。各係止部62Dは、ベース部62Aから上方に突出している。第1ガイドレール36には、各係止部62Dが挿入される開口36Aが設けられている。
接続部62Bは、幅方向9に沿った長さがほぼ一定になった帯板状であって、ベース部62Aの前端部から搬送ローラ22の外周部分に沿うように、前方に突出した湾曲状に形成されている。接続部62Bの前端部は、ベース部62Aの前方且つ下方に位置している。接続部62Bは、上下方向7及び前後方向8に移動し得る可撓性を有している。
接続部62Bの下端部に設けられた当接部62Cは平板状になっており、平面視で、前側になるにつれて幅方向9に沿った長さが順次短くなった三角形状に形成されている。当接部62Cは、記録部31におけるノズル34の位置よりも、記録用紙14の搬送向きの上流に位置している。当接部62Cは、搬送向きの下流に位置する先端部が最も下方に位置するように傾斜している。当接部62Cの上記先端部は、プラテン35に設けられたメインリブ35Gの上端部よりも低くなっている。図6に示されるように、上流当接部材62の当接部62Cが記録用紙14の上面に当接する位置は、搬送ローラ対21による記録用紙14の挟持位置NP1からシート搬送向き6の下流に距離L1だけ離れている。
全ての上流当接部材62の幅方向9の両外にそれぞれ設けられた端部当接部材63は、図7に示されるように、上流当接部材62と同様に、ベース部63Aと、接続部63Bと、当接部63Cとを有している。当接部63Cは、平面視で四角形状になっている。端部当接部材63のその他の構成は、上流当接部材62と概略同様の構成になっている。端部当接部材63の当接部63Cは、搬送ローラ対21によって搬送される記録用紙14の幅方向9の両端部を下方に押圧する。
[プラテン]
図6及び図7に示されるように、プラテン35は、上流当接部材62の下方位置から、搬送ローラ42A拍車ローラ43Aとによる記録用紙14の挟持位置よりもシート搬送向き6の上流位置まで連続したプラテン本体部35Aを有している。プラテン本体部35Aは、シート搬送向き6とは直交する幅方向9に沿った帯板状に構成されている。プラテン本体部35Aは、搬送ローラ42Aのローラ軸42Bに、ローラ軸42Bを中心として回動可能に支持されている。
平板状のプラテン本体部35Aには、中央波形状付与部61Aにおける隣り合う上流当接部材62の間に3本のメインリブ35Gが設けられている。メインリブ35Gのそれぞれは、前後方向8に沿った状態で、プラテン本体部35Aの上面から上方に突出している。また、中央波形状付与部61Aの幅方向9の両端の上流当接部材62と、側部波形状付与部61Bにおける中央波形状付与部61Aに近接した上流当接部材62との間のそれぞれにも、同様の構成の1本のメインリブ35Gが設けられている。
さらに、側部波形状付与部61Bにおける一対の上流当接部材62の間にも、同様の構成の2本のメインリブ35Gが幅方向9に間隔を空けて設けられている。また、側部波形状付与部61Bにおける端部当接部材63に近接した上流当接部材62と当該端部当接部材63との間にも、それぞれ、同様の構成の2本のメインリブ35Gが幅方向9に間隔を空けて設けられている。
各メインリブ35Gは、プラテン本体部35Aの上面から一定の高さで突出しており、それぞれの上面は平坦であって略同一の高さになっている。各メインリブ35Gは、それぞれ、プラテン本体部35Aにおけるシート搬送向き6の上流の端部から、シート搬送向き6の中程よりも下流寄りの位置まで延出している。
さらに、プラテン本体部35Aには、中央波形状付与部61Aにおける中央の上流当接部材62の下方に対応する位置に、1本のサブリブ35Hが設けられている。サブリブ35Hは、前後方向8に沿った状態で、プラテン本体部35Aの上面から上方に突出している。サブリブ35Hにおける上面は、中央の上流当接部材62の下方においては低くなっているが、当該上流当接部材62からシート搬送向き6の下流においては、下流になるにつれて徐々に高くなるように傾斜している。さらに、その傾斜部分に連続したシート搬送向き6の下流においては、メインリブ35Gよりも突出高さが低い一定の突出高さになっている。サブリブ35Hにおけるシート搬送向き6の下流位置は、メインリブ35Gにおけるシート搬送向き6の下流位置と略同一の位置になっている。
また、プラテン本体部35Aには、中央波形状付与部61Aの幅方向9の両端の上流当接部材62の下方に、同様の構成の一対のサブリブ35Hが幅方向9に間隔を空けてそれぞれ設けられている。これら一対のサブリブ35Hの間には、当該サブリブ35Hに対してシート搬送向き6の下流位置に、1本の補助リブ35Kが設けられている。この補助リブ35Kは、両側のサブリブ35Hとは、シート搬送向き6の下流にずれていること以外は概略同様の構成になっている。
プラテン本体部35Aには、側部波形状付与部61Bを構成する各上流当接部材62の下方にも、同様の構成の1本のサブリブ35Hがそれぞれ設けられている。また、プラテン本体部35Aには、側部波形状付与部61Bにおける幅方向9両外の位置にも、同様の構成の1本のサブリブ35Hが設けられている。
上流当接部材62における当接部62Cの上面は平坦であって、前述のように、プラテン本体部35Aに設けられたメインリブ35Gよりも低くなっている。従って、当接部62Cが記録用紙14の上面(第1面)に当接すると、記録用紙14は、当該当接部62Cの幅方向9の両外に位置するメインリブ35Gの間において凹状に窪んだ状態になる。
サブリブ35Hは、隣り合うメインリブ35Gの間に、1本または複数本が位置しており、当接部62Cによって記録用紙14が凹状に窪んだ状態とされると、それぞれの凹状に窪んだ部分の下面を支持する。一対の補助リブ35Kは、中央波形状付与部61Aによって波形状が付与されないような小サイズの記録用紙の幅方向9の両側の端部を下流波形状付与機構41へ案内する。
[下流波形状付与機構]
図6及び図7に示されるように、下流波形状付与機構41は、幅方向9に沿って配置された複数の搬送ローラ42A(第1当接部材、第1搬送ローラ、及び第2当接部の一例)と、搬送ローラ42Aの上方に配置された第1ガイド部材46(ガイド部材の一例)と、第1ガイド部材46にそれぞれ支持された複数の拍車ローラ44A(第1拍車ローラ、第1当接部の一例)、複数の拍車ローラ43A(第3拍車ローラの一例)拍車ローラ45A(第2拍車ローラ、第3当接部の一例)とを有している。
複数の搬送ローラ42Aは、記録部31で画像が記録された記録用紙14の下面に当接する。搬送ローラ42Aのそれぞれの軸心部には、1本のローラ軸42Bが挿通している。拍車ローラ43A拍車ローラ44A拍車ローラ45Aの各々は記録用紙14の上面に当接する。複数の拍車ローラ43Aの各々は、搬送ローラ42Aのそれぞれの上方に対向して配置されている。
プラテン本体部35Aのシート搬送向き6の下流には、プラテン本体部35Aから搬送される記録用紙14を搬送ローラ42Aの上方へ案内する第2ガイド部材48が設けられている。第2ガイド部材48の下方には、搬送ローラ42Aの軸心部を挿通するローラ軸42Bが挿通している。第2ガイド部材48には、ローラ軸42Bの上方に、幅方向9に間隔を空けて複数の開口部48B(図7参照)が設けられている。開口部48Bは、隣り合う上流当接部材62の間のシート搬送向き6の下流に対応する位置、端部当接部材63のそれぞれと各端部当接部材63に隣り合う上流当接部材62との間のシート搬送向き6の下流にそれぞれ対応する位置、上流当接部材62及び端部当接部材63のシート搬送向き6の下流にそれぞれ対応する位置に設けられている。隣り合う上流当接部材62の間に対応する位置、端部当接部材63のそれぞれと各端部当接部材63に隣り合う上流当接部材62との間にそれぞれ対応する位置に設けられた開口部48B内には、搬送ローラ42Aがそれぞれ配置されている。
図6及び図7に示されるように、第2ガイド部材48には、記録用紙14をプラテン本体部35Aから搬送ローラ42A上に案内する下部ガイド面48Aが設けられている。下部ガイド面48Aは、シート搬送向き6及び幅方向9とは直交する方向における拍車ローラ43Aの軸心CL1(図8参照)までの距離が、シート搬送向き6の下流になるにつれて接近するように傾斜している。
搬送ローラ42Aのそれぞれは、ゴム等の弾性部材によって円筒形状に構成されており、上記ローラ軸42Bに同軸状態で嵌合されている。これら8個の搬送ローラ42Aのそれぞれは、第2ガイド部材48の上面よりも上方に突出している。ローラ軸42Bは、図示しない伝動機構を介して、モータの回転力が伝達されて、図2に矢印D2で示す方向に回転される。これにより、全ての搬送ローラ42Aが一体的に回転する。
拍車ローラ43A拍車ローラ44A拍車ローラ45Aの各々を支持する第1ガイド部材46は、搬送路29の上方に配置されている。第1ガイド部材46は、幅方向9の長さがシート搬送向き6の長さよりも長くなっている。図6に示されるように、搬送ローラ42Aの上方に対向して配置された拍車ローラ43Aは、第1ガイド部材46におけるシート搬送向き6の上流の端部に支持されている。
図4において拡大して示されるように、拍車ローラ43Aには、円板状の拍車部43Cが幅方向9に間隔を空けて2つ設けられている。拍車部43Cのそれぞれの外周面には、周方向に沿って凹凸部が設けられている。拍車ローラ43Aの軸心部には、幅方向9に沿ったローラ軸43Bが挿通している。第1ガイド部材46には、拍車ローラ43Aにおける幅方向9の両側に、前後方向8に沿って配置されたローラ支持部46Cが設けられており、各ローラ支持部46Cに、ローラ軸43Bにおける幅方向9の両端部がそれぞれ回転可能に支持されている。
図8は、下流波形状付与機構41の構成を説明するための模式図である。なお、図8において、拍車ローラ43A拍車ローラ44A拍車ローラ45Aのそれぞれは、外周に沿った円形の仮想外周線VL1仮想外周線VL2(第1仮想外周線の一例)仮想外周線VL3(第2仮想外周線の一例)で示されている。
拍車ローラ43A仮想外周線VL1は、下方の搬送ローラ42Aの外周面に接しており、搬送ローラ42Aが回転されると、その回転に追従して回転される。拍車ローラ43A仮想外周線VL1搬送ローラ42Aとの接触位置は、記録用紙14が挟持される挟持位置NP2となっており、プラテン35から搬送される記録用紙14が挟持位置NP2にて挟持されてシート搬送向き6の下流に搬送される。
図5に示されるように、第1ガイド部材46には、隣り合う搬送ローラ42Aの間に対応する位置に、拍車ローラ44Aがそれぞれ支持されている。拍車ローラ44Aのそれぞれは、前述した上流波形状付与機構61における7個の上流当接部材62のそれぞれに対して幅方向9の位置が対応(一致)しており、各上流当接部材62よりシートの搬送向きの下流に位置されている。
拍車ローラ44Aのそれぞれは、図4において拡大して示されるように、拍車ローラ43Aの各拍車部43Cと同様の形状の1つの拍車部44Cを有しており、それぞれの軸心部には、幅方向に沿ったローラ軸44Bが挿通している。ローラ軸44Bにおける幅方向9の両端部が、第1ガイド部材46に前後方向8に沿って設けられたローラ支持部46Eに回転可能に支持されている。
図8に示されるように、拍車ローラ44Aは、幅方向9に沿った視点において挟持位置NP2と重なっており、幅方向9に沿った視点において、拍車ローラ44Aの外周に沿った円形の仮想外周線VL2内に挟持位置NP2が位置している。拍車ローラ44Aの軸心CL2は、拍車ローラ43Aの軸心CL1よりも低い位置になっている。すなわち、シート搬送向き6及び幅方向9のそれぞれと直交する方向(上下方向7)における拍車ローラ44Aの軸心CL2と、搬送ローラ42Aの軸心CLRを含むシート搬送向き6に沿った仮想平面VFRとの距離(上下方向7の距離)L4は、拍車ローラ43Aの軸心CL1と仮想平面VFRとの距離L3よりも短くなっている。
この場合、拍車ローラ44Aの外周に沿った円形の仮想外周線VL2は、搬送ローラ42Aの軸心CLRを含む仮想平面VFRとの距離が最短になる位置LPが、搬送ローラ42A拍車ローラ43Aとによる記録用紙14の挟持位置NP2よりも搬送向きの下流に距離L2(第4距離の一例)だけ離れており、この最短位置LPにおいて記録用紙14と最も圧力が大きい状態で当接する。従って、上記挟持位置NP2よりも搬送向きの下流に距離L2だけ離れた位置において拍車ローラ44Aが記録用紙14に当接する。この距離L2は、搬送ローラ対21による記録用紙14の挟持位置NP1から上流当接部材62の当接部62Cが記録用紙14の上面に当接する位置までの距離L1(第3距離の一例)よりも短くなっている。上流当接部材62の当接部62Cが記録用紙14の上面に当接する位置は、搬送ローラ42Aの軸心CLRを含む搬送向きに沿った仮想平面VFRとの距離が最短になる位置に相当する。
図4、図5に示されるように、第1ガイド部材46における幅方向9の両端部には拍車ローラ45Aがそれぞれ支持されている。各拍車ローラ45Aは、上流波形状付与機構61の2個の端部当接部材63の各々のシート搬送向き6の下流に対応した位置であって、拍車ローラ44Aよりもシート搬送向き6の下流に対応する位置に配置されている。
拍車ローラ45Aは、拍車ローラ44Aと同様の構成になっており、図4に示されるように、第1ガイド部材46に前後方向8に沿って設けられたローラ支持部46Nにローラ軸45Bが回転可能に支持されている。図8に示されるように、拍車ローラ45A及び拍車ローラ44Aは、搬送ローラ42Aの軸心CLRを含む仮想平面VFRとの最短距離が略同一であり、拍車ローラ45A及び拍車ローラ44Aが記録用紙14と当接する上下方向7の位置が略同一である。
図4に示されるように、第1ガイド部材46には、全ての拍車ローラ44Aのそれぞれのシート搬送向き6の下流に対応する位置と、拍車ローラ45Aの各々のシート搬送向き6の下流に対応する位置とに拍車ローラ47Aがそれぞれ支持されている。拍車ローラ47Aは、拍車ローラ44Aと同様の構成であり、第1ガイド部材46に前後方向8に沿って設けられたローラ支持部46Xにローラ軸47Bが回転可能に支持されている。図6及び図7に示されるように、拍車ローラ47A及び拍車ローラ44Aは、搬送ローラ42Aの軸心CLRを含む仮想平面VFRとの最短距離が略同一であり、拍車ローラ47A及び拍車ローラ44Aが記録用紙14と当接する上下方向の位置が略同一である。
図4〜図7に示されるように、第1ガイド部材46におけるシート搬送向き6の上流端部には、幅方向9に沿って垂直に立設された壁面46Kが設けられている。壁面46Kは、プラテン35のプラテン本体部35Aに対してシート搬送向き6の下流における当該プラテン本体部35Aの近傍に位置している。壁面46Kは、図5に示されるように、第1ガイド部材46に支持された全ての拍車ローラ43Aが含まれる幅方向9に沿った第1範囲F1にわたって配置されている。
図6に示されるように、壁面46Kの下端部には、シート搬送向き6の下流且つ下方に向かって延出した第1ガイド部46Gが設けられている。第1ガイド部46Gは、壁面46Kにおける幅方向9の全域、すなわち、上記第1範囲F1にわたって配置されている。
図9に示されるように、第1ガイド部46Gは、搬送向き6及び上記幅方向9と直交する方向における搬送ローラ42Aの軸心との距離が搬送向き6の上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜している。第1ガイド部46Gには、第1ガイド部46Gから突出した複数のガイドリブ46Hが幅方向9に間隔を空けて設けられている。各ガイドリブ46Hは、第1ガイド部46Gの傾斜方向に沿って設けられており、各第1ガイド部46Gにおける突出側の先端面は、第1ガイド部46Gと同様に、搬送向き6及び上記幅方向9と直交する方向における搬送ローラ42Aの軸心との距離が搬送向き6の上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜した第1ガイド面46Jになっている。
図9に示されるように、第1ガイド部材46における壁面46Kの幅方向9の両側の端部には、壁面46Kの両外及びシート搬送向き6に延出した第3ガイド面46Rが設けられている。第3ガイド面46Rは、上記第1範囲F1に対して幅方向9の両外の第2範囲F2に、シート搬送向き6及び上記幅方向9に対して傾斜して配置されており、搬送向き6の最下流位置が最上流位置よりも幅方向9の両外に位置するように傾斜している。
図9及び図10に示されるように、第3ガイド面46Rの下端には、シート搬送向き6の下流及び下方に向かって延出した第2ガイド部46Mが連続して設けられている。第2ガイド部46Mは、第3ガイド面46Rと同様に第2範囲F2に配置されている。第2ガイド部46Mは、シート搬送向き6の上流から下流になるにつれて、搬送ローラ42Aの軸心CLRを含む仮想平面VFRに接近するように傾斜した第2ガイド面46Pを有している。第2ガイド面46Pは、第1ガイド面46Jと同様に、搬送向き6及び幅方向9とは直交する方向における搬送ローラ42Aの軸心との距離が搬送向き6の上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜している。
この場合、図10に示されるように、搬送向き6における第1ガイド面46Jが設けられた範囲F3において、搬送向き6及び幅方向9と直交する方向の第1ガイド面46Jと搬送ローラ42Aの軸心との距離L5(第1距離の一例)は、搬送向き6及び幅方向9と直交する方向における第2ガイド面46P搬送ローラ42Aの軸心との距離L6(第2距離の一例)より短くなっている。また、搬送向き6における第2ガイド面46Pの最下流位置が、搬送向き6において拍車ローラ43A拍車ローラ44Aとの間に位置している。
第2ガイド面46Pは、第1ガイド面46Jと同様の傾斜状態であめが、幅方向9の中央部に、当該第2ガイド面46Pの傾斜方向に沿った段差46Zが形成されている。段差46Zは、各第2ガイド面46Pにおける幅方向9の両外に位置する端部が、段差46Zよりも幅方向9の中央に位置する部分よりもシート搬送向き6の下流に位置することによって形成されている。第2ガイド面46Pは、第1ガイド面46Jよりもシート搬送向き6の下流に位置しており、搬送ローラ42A拍車ローラ43Aとの挟持位置NP2に対して、シート搬送向き6の上流位置から下流位置にわたって配置されている。
図8に示されるように、拍車ローラ44A仮想外周線VL2は、第1ガイド部材46の第1ガイド面46Jに対して、幅方向9に沿った視点において第1ガイド面46Jに沿った仮想直線FL1とは重ならない状態に配置されている。すなわち、拍車ローラ44Aは、幅方向9に沿った視点において、第1ガイド面46Jに沿った仮想直線FL1よりもシート搬送向き6の下流に位置している。
また、拍車ローラ43A仮想外周線VL1は、幅方向9に沿った視点において、第1ガイド面46Jに沿った仮想直線FL1とは重ならない状態になっている。すなわち、拍車ローラ43Aも、幅方向9に沿った視点において、第1ガイド面46Jに沿った仮想直線FL1よりもシート搬送向き6の下流に位置している。
[上流波形状付与機構、プラテン、下流波形状付与機構の作用]
このような構成の複合機10では、給送トレイ13内の記録用紙14は、給送ガイド部材15内の給送路15Cから搬送ローラ対21へ中央基準で搬送されると、搬送ローラ22とピンチローラ26とによって挟持されて、プラテン35上に搬送される。このとき、7個の上流当接部材62における当接部62Cの先端部が、搬送ローラ対21による記録用紙14の挟持位置NP1から距離L1だけ離れた位置において、搬送ローラ対21によって搬送される記録用紙14の上面に当接する。これにより、記録用紙14は、各当接部62Cによって下方に押し下げられる。また、記録用紙14における幅方向9の両端部は、端部当接部材63によってそれぞれ下方に押し下げられる。
プラテン35におけるプラテン本体部35Aには、各当接部62Cにおける幅方向9の両外にメインリブ35Gが設けられているために、当該メインリブ35Gに当接する部分が下方に押し下げられず、それらメインリブ35Gの間において当接部62Cが当接した部分が凹状に窪む。これにより、記録用紙14には、幅方向9に沿った波形状が付与される。この場合、記録用紙14における凹状に窪んだ部分の下面はサブリブ35Hによって支持される。
プラテン35上において幅方向9に沿った波形状が付与された記録用紙14は、記録部31の下方の所定位置において画像が記録される。その後、記録用紙14は、下流波形状付与機構41へ搬送される。
下流波形状付与機構41では、プラテン35上から搬送される記録用紙14のシート搬送向き6の下流側の先端部が、第2ガイド部材48に設けられた下部ガイド面35Mに沿って搬送される。次いで、記録用紙14のシート搬送向き6の下流側の先端部が、幅方向9の両端部を除いて、第1ガイド部材46の第1ガイド面46Jに沿って案内されて、回転状態になった拍車ローラ43Aの外周面に当接し、拍車ローラ43A搬送ローラ42Aとの挟持位置NP2へ向かって搬送される。
このとき、各拍車ローラ44Aは、幅方向9に沿った視点において挟持位置NP2と重なり、拍車ローラ44Aの外周に沿った円形の仮想外周線VL2は、幅方向9に沿った視点において第1ガイド面46Jに沿った仮想直線FL1とは重なっていない。これにより、第1ガイド部材46の第1ガイド面46Jに沿って案内される記録用紙14が、挟持位置NP2にて挟持される前に拍車ローラ44Aに当接し、録用紙14は、拍車ローラ44Aにより、凹状に窪んだ状態とされる。その結果、記録用紙14には幅方向9に沿って波打った状態とされる。
第1ガイド面46Jによって案内される記録用紙14は、拍車ローラ44Aに対する突入角度(接触角度)が規制されるために、当該記録用紙14が拍車ローラ44Aに当接する際に記録用紙14に大きな負荷が加わるおそれがない。これにより、記録用紙14の破損、拍車ローラ44Aでの紙詰まり等の発生が抑制される。また、拍車ローラ44Aによりプラテン本体部35A上の記録用紙14を効果的に波打った状態にできるために、記録用紙14がインクの付着によって膨潤しても、コックリングの発生が抑制される。
さらに、下流波形状付与機構41における記録用紙14の挟持位置NP2から拍車ローラ44Aが記録用紙14に当接する位置までの搬送向きに沿った距離L2が、上流波形状付与機構61において搬送ローラ対21による記録用紙14の挟持位置NP1から上流当接部材62が記録用紙14の上面に当接する位置までの距離L1よりも短くなっている。
この場合、上流当接部材62が記録用紙14に当接しない状態になる前に、拍車ローラ44Aが記録用紙14に当接することになる。その結果、記録用紙14の波形状を安定して維持することができる。
拍車ローラ43A仮想外周線VL1は、幅方向9に沿った視点において、第1ガイド面46Jに沿った仮想直線FL1とは重ならないために、記録用紙14が拍車ローラ43Aに当接する際に記録用紙14に大きな負荷が加わるおそれがない。その後、記録用紙14は、搬送ローラ42Aと第2拍車ローラ43Aとによって挟持されて、シート搬送向き6の下流に搬送される。
記録用紙14における幅方向9の両端部は、両端部以外の部分が第1ガイド部材46の第1ガイド面46Jに案内された後に、第1ガイド部材46における第2ガイド面46Pに案内される。第2ガイド面46Pに案内される記録用紙14の幅方向9の両端部は、搬送ローラ42Aの上方を通過する。次いで、記録用紙14における幅方向9の両端部は、それぞれ拍車ローラ45Aに当接する。これにより、記録用紙14の各端部は、拍車ローラ45Aによりシート搬送向き6の下流側部分から順番に押し下げられる。
このように、記録用紙14の幅方向9の両端部は、第1ガイド部材46の第1ガイド面46Jよりもシート搬送向き6の下流に位置する第2ガイド面46Pに案内されるために、拍車ローラ45Aによって円滑に当接して押し下げられる。従って、記録用紙14が、拍車ローラ44Aとの当接により幅方向9に沿って波打った状態になって、幅方向9の両端部が上方に跳ね上がった状態であっても、拍車ローラ45Aによって確実に押し下げられる。その後、記録用紙14は、拍車ローラ47Aによって排紙トレイ17上に排出される。
さらに、記録用紙14が搬送向きに対して傾斜状態になっていると、記録用紙14における搬送向きの下流に位置する幅方向9の一方の角部が第3ガイド面46Rに案内されるために、第2ガイド面46Pに対して大きな衝撃を受けずに当接する。
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、記録用紙14は、第1ガイド部材46の第1ガイド面46Jによって下流波形状付与機構41の拍車ローラ44Aに案内されて、拍車ローラ44Aによって幅方向9に波打った状態とされる。この場合、記録用紙14の幅方向9の端部が跳ね上がった状態になっても、当該端部が第1ガイド面46Jに当接するおそれがない。これにより記録用紙14の幅方向9の端部に大きな負荷が加わるおそれがないために、紙詰まり、記録用紙14の破損等の発生を抑制できる。
また、搬送向き6の第2ガイド面46Pの最下流位置が拍車ローラ44A拍車ローラ45Aとの間に位置することから、記録用紙14の幅方向9の端部が第2ガイド面46Pによって安定的に拍車ローラ45Aに搬送される。さらに、搬送ローラ42Aにそれぞれ対向して配置された複数の拍車ローラ43A搬送ローラ42Aとの間に記録用紙14が挟持されることから、記録用紙14の搬送が安定する。
拍車ローラ44A仮想外周線VL2は、仮想平面VFRとの距離が最短になる位置が、挟持位置NP2よりも搬送向き6の下流に位置している。このため、記録用紙14が拍車ローラ44Aに当接する際に、第2ガイド面46Pに記録用紙14が当接するおそれがなく、記録用紙14を容易に凹状に窪んだ状態にできる。
拍車ローラ44A仮想外周線VL2は、仮想平面VFRとの距離が最短になる位置が、搬送ローラ42A拍車ローラ43Aとの間の挟持位置NP2よりも搬送向き6の下流に位置している。これにより、記録用紙14を安定的に凹状に窪んだ状態にできる。
第1ガイド部材46は、拍車ローラ44Aより搬送向き6の上流であって第2範囲に対応した位置に設けられた第3ガイド面46Rを有している。第3ガイド面46Rは、搬送向き6及び幅方向9に対して傾斜しており、搬送向き6における最下流位置が、最上流位置よりも幅方向9の両外に位置するように傾斜している。これにより、記録用紙14の角部は、第3ガイド面46Rに案内されて第2ガイド面46Pに当接するために、当該角部に加わる負荷は、直接第2ガイド面46Pに当接する場合よりも抑制できる。
第1ガイド部材46は、拍車ローラ43A及び拍車ローラ44A及び拍車ローラ45Aを支持するために、拍車ローラ43A拍車ローラ44A拍車ローラ45Aのそれぞれを、所定の位置に高精度で配置することができる。
記録部31よりも搬送向き6の上流に設けられた上流波形状付与機構61は、上流当接部材62における仮想平面VFRとの距離が最も短くなる位置が、搬送ローラ対21における挟持位置NP1から搬送向き6の下流に距離L1だけ離れており、仮想外周線VL1における仮想平面VFRとの距離が最短になる位置が、挟持位置NP2から搬送向きの下流に距離L2だけ離れており、第2距離L2が第1距離L1よりも短い。これにより、上流当接部材62が記録用紙14に当接しない状態になる前に、拍車ローラ44Aが記録用紙14に当接することになる。その結果、記録用紙14の波形状を安定して維持することができる。
[変形例]
上記実施形態における搬送ローラ42A拍車ローラ43A拍車ローラ44A拍車ローラ45Aのそれぞれに替えて、記録用紙14に当接して記録用紙14を押圧できる当接部材としてもよい。また、拍車ローラ44Aの仮想外周線VL2における仮想平面VFRとの距離が最短になる位置を挟持位置NP2よりも搬送向きの上流とする構成としてもよい。
さらには、第3ガイド面46Rが設けられていない構成、上流波形状付与機構61が設けられていない構成であってもよい。また、拍車ローラ43A拍車ローラ44A拍車ローラ45Aを第1ガイド部材46によって支持する構成に限らず、第1ガイド部材46とは別の部材によって支持する構成としてもよい。
10・・・・複合機
11・・・・装置本体
14・・・・記録用紙
21・・・・搬送ローラ対
31・・・・記録部
34・・・・ノズル
35・・・・プラテン
41・・・・下流波形状付与機構
42A・・・搬送ローラ
43A・・・拍車ローラ
44A・・・拍車ローラ
45A・・・拍車ローラ
46・・・・第1ガイド部材
46J・・・第1ガイド面
46P・・・第2ガイド面
46R・・・第3ガイド面
61・・・・上流波形状付与機構(第2波形状付与機構)

Claims (9)

  1. 搬送向きに搬送されるシートに画像を記録する記録部と、
    上記記録部より上記搬送向きの下流に設けられており、シートを上記搬送向きと直交する幅方向に波打った状態とする第1波形状付与機構と、
    シートを上記第1波形状付与機構へ案内するガイド部材と、を具備しており、
    上記第1波形状付与機構は、
    上記幅方向に間隔を空けて複数が設けられており、それぞれがシートの第1面に当接する第1拍車ローラと、
    上記幅方向において隣り合う上記第1拍車ローラの間に設けられており、シートの第2面に当接し、上記第1拍車ローラと協同してシートに波形状を付与する第1当接部材と、
    上記第1拍車ローラより上記搬送向きの下流であって、上記幅方向において上記第1拍車ローラの全てを含む第1範囲よりも両外の第2範囲に対応する位置に設けられており、シートの第1面に当接する第2拍車ローラと、を有し、
    上記ガイド部材は、
    上記第1拍車ローラの上記搬送向きの上流であって、上記第1範囲に対応する位置に設けられており、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第1当接部材との距離が上記搬送向きの上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜した第1ガイド面と、
    上記第1ガイド面より上記搬送向きの下流かつ上記第2拍車ローラより上記搬送向きの上流であって、上記第2範囲に対応する位置に設けられており、上記搬送向き及び幅方向とは直交する方向における上記第1当接部材との距離が上記搬送向きの上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜した第2ガイド面と、を備え、
    上記搬送向きにおける上記第1ガイド面が設けられた範囲において、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第1ガイド面と上記第1当接部材との距離である第1距離は、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第2ガイド面と上記第1当接部材との距離である第2距離より短い画像記録装置。
  2. 上記搬送向きにおける上記第2ガイド面の最下流位置が、上記第1拍車ローラと上記第2拍車ローラとの間に位置する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記第1当接部材は、上記幅方向に沿って配置された第1搬送ローラであり、
    上記第1搬送ローラにそれぞれ対向して配置されており、上記第1搬送ローラとの間にシートを挟持する複数の第3拍車ローラをさらに有する請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記第1拍車ローラの外周に沿った円形の第1仮想外周線は、上記第1搬送ローラの軸心位置を含む上記搬送向きに沿った仮想平面との距離が最短になる位置が、上記幅方向に沿った視点からみたときに、上記第1搬送ローラと上記第3拍車ローラとの間のシートの挟持位置に重なるか、当該挟持位置よりも上記搬送向きの下流に位置している請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 上記第2拍車ローラの外周に沿った円形の第2仮想外周線は、上記仮想平面との距離が最短になる位置が、上記第1搬送ローラと上記第3拍車ローラとによるシートの挟持位置よりも上記搬送向きの下流に位置している請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 上記ガイド部材は、上記第2拍車ローラより上記搬送向きの上流であって上記第2範囲に対応した位置に設けられた第3ガイド面を更に有しており、
    上記第3ガイド面は、上記搬送向き及び上記幅方向に対して傾斜しており、上記搬送向きにおける最下流位置が、最上流位置よりも上記幅方向の両外に位置するように傾斜している請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 上記ガイド部材は、上記第1拍車ローラ及び上記第2拍車ローラ及び第3拍車ローラを支持するものである請求項から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 上記記録部よりも上記搬送向きの上流に設けられており、シートを上記搬送向きと直交する幅方向に波打った状態とする第2波形状付与機構を更に有し、
    当該第2波形状付与機構は、
    シートの第1面及び第2面のそれぞれに当接する第1ローラ及び第2ローラによってシートを挟持して上記記録部に搬送する第2搬送ローラ対と、
    上記搬送向きにおいて上記第2搬送ローラ対におけるシートの挟持位置と上記記録部との間に複数が設けられており、それぞれが上記幅方向に間隔を空けて配置されており、それぞれがシートの第1面に当接する第2当接部材と、を備え、
    上記第2当接部材における上記第1搬送ローラの軸心位置を含む上記搬送向きに沿った仮想平面との距離が最も短くなる位置は、上記第2搬送ローラ対によるシートの挟持位置から上記搬送向きの下流に第3距離だけ離れており、
    上記第1拍車ローラの外周に沿った円形の仮想外周線における上記仮想平面との距離が最短になる位置が、上記第1搬送ローラ及び上記第3拍車ローラによるシートの挟持位置から上記搬送向きの下流に第4距離だけ離れており、
    上記第4距離が上記第3距離よりも短い請求項からのいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 搬送向きに搬送されるシートに画像を記録する記録部と、
    上記搬送向きに搬送されるシートを上記搬送向きと直交する幅方向に波打った状態とする波形状付与機構と、
    シートを上記波形状付与機構へ案内するガイド部材と、を具備しており、
    上記波形状付与機構は、
    上記幅方向に間隔を空けて複数が設けられており、それぞれがシートの第1面に当接する第1当接と、
    上記幅方向において隣り合う上記第1当接の間において上記シートの第2面に当接し、上記第1当接部と協同してシートに波形状を付与する第2当接と、
    上記第1当接部よりも上記搬送向きの下流であって、上記幅方向において上記第1当接の全てを含む第1範囲の両外の第2範囲に対応する位置に設けられており、シートの第1面に当接して上記記録部から離れるように押す第3当接と、を有し、
    上記ガイド部材は、
    上記第1当接がシートに当接する位置よりも上記搬送向きの上流であって上記第1範囲に対応する位置に設けられており、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第2当接との距離が上記搬送向きの上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜した第1ガイド面と、
    上記第1ガイド面より上記搬送向きの下流かつ上記第当接より上記搬送向きの上流であって、上記第2範囲に対応する位置に設けられており、上記搬送向き及び上記幅方向と直交する方向における上記第2当接との距離が上記搬送向きの上流から下流になるにつれて短くなるように傾斜した第2ガイド面と、を備えている画像記録装置。
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