JP6369304B2 - ワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤレス電力伝送システムに関する。
電源コードを用いることなく電力を伝送する技術、いわゆる、ワイヤレス電力伝送技術が注目されている。ワイヤレス電力伝送技術は、給電機器から受電機器へワイヤレスで電力を供給できることから、電気自動車やハイブリッド自動車等の移動体への応用が期待されている。
電気自動車やハイブリッド車等の移動体へのワイヤレス電力伝送においては、地上側に配置される給電コイルと、移動体側に搭載される受電コイルとの間で電磁場を介して電力が伝送される。このような場合、給電コイルと受電コイルとの位置ずれを考慮する必要があり、例えば、特許文献1では、床部に配置された一次コイルを横長形状、車両に搭載あれた二次コイルを縦長形状とすることで、一次コイルと二次コイルの軸心位置が多少異なっても、大量の電力を安定して提供する検討がなされている。
特開2011−97671号公報
ところで、移動体を所定の場所に正確に停車させることは難しく、停車スペースに対して移動体が斜めにずれて停車されることが想定される。しかしながら、特許文献1に開示される技術では、平面視して移動体の進行方向と移動体の進行方向に直交する方向の位置ずれしか考慮されておらず、特許文献1に記載の横長形状あるいは縦長形状のようなコイルを用いた場合、給電コイルと受電コイルの軸心位置が一致したとしても必ずしも所望の電力伝送効率を得られるとは限らないおそれがあった。つまり、停車スペースに対する移動体の停車角度のずれが大きくなると、電力伝送効率が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、給電コイルと受電コイル間の電力伝送効率を最適化できるワイヤレス電力伝送システムを提供することを目的とする。
本発明に係るワイヤレス電力伝送システムは、給電コイルと受電コイルが対向することによりワイヤレスにて電力が伝送されるワイヤレス電力伝送システムであって、交流電流が供給されて交流磁界を発生する給電コイルと、交流磁界を介して電力を受電する受電コイルと、給電コイルと受電コイルの相対位置関係を検知する位置検知手段と、を備え、位置検知手段は、給電コイルと受電コイルの対向方向と直交する方向の平面方向ずれ量と対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角の回転方向ずれ量を計測し、当該計測結果に基づいて給電コイルと受電コイルの相対位置関係を検知することを特徴とする。
本発明によれば、位置検知手段が給電コイルと受電コイルの対向方向と直交する方向の平面方向ずれ量と対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角の回転方向ずれ量を計測し、当該計測結果に基づいて給電コイルと受電コイルの相対位置関係を検知している。そのため、位置検知手段により検知した給電コイルと受電コイルの相対位置関係に基づいて、平面方向ずれ量と回転方向ずれ量が許容範囲に収まるように移動体を誘導することが可能となり、給電コイルと受電コイル間の電力伝送効率を最適化することができる。
好ましくは、生体の有無を検知する生体検知手段をさらに備え、生体検知手段は、平面方向ずれ量の最大許容値と回転方向ずれ量の最大許容値に基づいて、生体検知エリアを画定するとよい。ところで、ワイヤレス電力伝送技術を移動体に適用した場合、給電開始前や給電中に移動体近傍における生体の存在を検知する必要がある。ところが、停車スペースに対して移動体が斜めにずれて停車されると、給電コイルから発生する磁束の放射パターンと受電コイルを搭載した移動体の位置関係が変化する。これによって、移動体近傍における生体の存在の検知が必要なエリアも変化してしまうために、本来であれば生体の検知を行う必要のあるエリアであっても検知がなされないということが懸念される。また、たとえ移動体を平面方向ずれ量と回転方向ずれ量が許容範囲に収まるように誘導したとしても、給電コイルと受電コイルの相対位置関係を完全に一致させることは難しく、給電コイルと受電コイルに僅かな位置ずれが生じていることも考えられるため、給電コイルと受電コイルの位置ずれに応じた生体検知エリアを画定する必要がある。これに対して、本発明では、給電コイルと受電コイルが平面方向ずれ量と回転方向ずれ量ともに最大許容値に基づいて、生体検知エリアを画定していることから、生体検知が必要なエリアの検知を確実に行うことができる。
好ましくは、生体の有無を検知する生体検知手段をさらに備え、生体検知手段は、位置検知手段が計測した平面方向ずれ量と回転方向ずれ量とに基づいて、生体検知エリアを画定するとよい。上述したように、ワイヤレス電力伝送技術を移動体に適用した場合、給電開始前や給電中に移動体近傍における生体の存在を検知する必要がある。ところが、停車スペースに対して移動体が斜めにずれて停車されると、給電コイルから発生する磁束の放射パターンと受電コイルを搭載した移動体の位置関係が変化する。これによって、移動体近傍における生体の存在の検知が必要なエリアも変化してしまうために、本来であれば生体の検知を行う必要のあるエリアであっても検知がなされないということが懸念される。また、たとえ移動体を平面方向ずれ量と回転方向ずれ量が許容範囲に収まるように誘導したとしても、給電コイルと受電コイルの相対位置関係を完全に一致させることは難しく、給電コイルと受電コイルに僅かな位置ずれが生じていることも考えられるため、給電コイルと受電コイルの位置ずれに応じた生体検知エリアを画定する必要がある。これに対して、本発明では、生体検知手段が位置検知手段により計測した平面方向ずれ量と回転方向ずれ量に基づいて、生体検知エリアを画定していることから、生体検知が必要なエリアの最適化を図ることができ、生体検知を効率よく確実に行うことができる。
本発明によれば、給電コイルと受電コイル間の電力伝送効率を最適化できるワイヤレス電力伝送システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムを示す概略図である。 立入り制限エリアと生体検知エリアの関係を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの給電動作を示すフローチャートである。 給電コイルと受電コイルの位置関係・回転角度関係を示す模式図である。 給電コイルと受電コイルの回転方向ずれ量が0〔°〕の状態を示す模式図である。 給電コイルと受電コイルの回転方向ずれ量が90〔°〕あるいは270〔°〕の状態を示す模式図である。 給電コイルと受電コイルの相対位置が一致している状態の生体検知エリアを示す模式図である。 給電コイルと受電コイルの相対位置がずれている状態の生体検知エリアを示す模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムを示す概略図である。ワイヤレス電力伝送システム10は、給電設備20と、移動体30と、を備える。移動体30としては、電気自動車(Electric Vehicle)やハイブリッド自動車(Hybrid Electric Vehicle)、工場などで荷物などを移動する際に使用する電動搬送機などが挙げられる。
給電設備20は、図1に示されるように、給電コイル21と、給電装置22と、位置検知手段23と、生体検知手段24と、給電側通信機器25と、を備える。なお、本例においては、給電設備20の停車スペース26に移動体30が停車した状態となっている。
給電コイル21は、銅やアルミニウム等の金属線が巻回されて構成される。その巻き数は、給電コイル21と後述する受電コイル31との間の離間距離や所望の電力伝送効率に基づいて適宜設定される。このように構成された給電コイル21は、絶縁性を有する筐体に収容されてパッケージングされる。また、給電コイル21は、後述する給電装置22に接続されており、交流電流が供給されて交流磁界を発生する。この給電コイル21に後述する受電コイル31が対向すると、給電コイル21が発生させた交流磁界に基づいた交流電流が後述する受電コイル31に流れる。つまり、給電コイル21は、ワイヤレスにて交流電力を送電する給電部としての機能を果たすこととなる。本実施形態では、給電コイル21は、給電設備20の停車スペース26の地面近傍に設置されている。なお、停車スペース26は、移動体30が停車可能に区画されたエリアであって、長方形状を呈している。
給電装置22は、上述したように、給電コイル21に交流電流を供給する電源部としての役割を担っている。例えば、商用電源から入力される商用周波数の交流電力を直流電力に変換するコンバーター(図示しない)とこのコンバーターから入力される直流電圧を交流電圧に変換するブリッジ接続されたスイッチング素子からなるインバーター(図示しない)から構成され、インバーターから出力される交流電圧に基づいた交流電流が給電コイル21に流れるように構成されている。
位置検知手段23は、給電装置22に接続されており、給電コイル21と後述する受電コイル31の相対位置関係を検知する機能を有する。具体的には、位置検知手段23は、給電設備20に設置された給電コイル21を認識し、給電コイル21の給電コイル21と後述する受電コイル31の対向方向(以下、単に「対向方向」と記す。)と直交する方向の
位置と対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角度とを計測する。同様に、位置検知手段23は、移動体30に搭載された後述する受電コイル31を認識し、後述する受電コイル31の対向方向と直交する方向の位置と対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角度とを計測する。ここで、後述する受電コイル31の搭載箇所によっては位置検知手段23によって直接認識できない場合も考えられる。このような場合は、位置検知手段23は、移動体30の外観を認識し、その外観情報と予め記憶された移動体30に対する受電コイル31の取り付け位置情報を基にして、対向方向と直交する方向の位置と対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角度とを算出するようにすればよい。そして、位置検知手段23は、これら計測結果から対向方向と直交する方向の平面方向ずれ量と対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角の回転方向ずれ量を算出することにより、給電コイル21と後述する受電コイル31の相対位置関係を検知することが可能となっている。位置検知手段23は、この相対位置関係を後述する給電側通信機器25に出力している。この位置検知手段23としては、光学カメラ、赤外線カメラ、超音波センサ、ミリ波レーダーなどが挙げられる。なお、位置検知手段23に光学カメラを用いた場合、光学カメラの視認性を高めるために、給電コイル21を収容した筐体および後述する受電コイルを収容した筐体に特徴的な模様を設けると好ましい。本実施形態においては、位置検知手段23は、給電装置22に接続されているが、移動体30に搭載されていてもよい。この場合、検知した給電コイル21と後述する受電コイル31の相対位置関係を直接ユーザー(運転者)に表示するようにすればよい。
生体検知手段24は、給電装置22に接続されており、移動体30近傍における生体の存在の有無を検知する機能を有する。生体検知手段24は、給電開始前および給電中に移動体30近傍における生体検知を実施し、生体の存在を検知した場合は給電動作を停止するように指示し、生体の存在を検知しない場合は給電動作を開始あるいは給電動作を継続するように指示する。具体的には、移動体30が停車スペース26に停車した際の移動体30近傍の画像を取得し、その画像と生体検知を実施した場合の移動体30近傍の画像とを比較して、差異があれば生体が存在すると判定している。この判定結果は、給電装置22に設置されるモニター(図示しない)に表示させるように構成されている。生体検知手段24としては、光学カメラ、赤外線カメラ、超音波センサ、ミリ波レーダーなどが挙げられ、好ましくは位置検知手段23に用いられる光学カメラを兼用すればよい。本実施形態においては、生体検知手段24は、給電設備20に設置されているが、移動体30に搭載されていてもよい。なお、生体検知手段24は、予め生体の存在する有無を検知する生体検知エリアを画定し、この生体検知エリアに基づいて生体検知が実施される。
ここで、図2を参照して、生体検知手段24が生体の存在の有無を検知する生体検知エリア42について詳細に説明する。図2は、立入り制限エリアと生体検知エリアの関係を示す模式図である。
立入り制限エリア41は、給電動作中に生体が存在してはならないエリアのことである。立入り制限エリア41は、給電コイル21と後述する受電コイル31から発生する電界ならびに磁界の強度に基づいて適宜画定される。つまり、生体検知手段24は、生体が立入り制限エリア41に向かって来る移動速度と生体検知手段24が生体を検知してから給電が停止するまでに必要な時間の積から計算される距離を立入り制限エリア41の外周から拡大させたエリアを検知すればよい。但し、給電コイル21と後述する受電コイル31は必ずしも正対するとは限らないため、生体検知手段24は、給電コイル21と後述する受電コイル31の位置ずれ量を考慮して適切な生体検知エリアを画定する必要がある。本実施形態では、生体検知手段24は、平面方向ずれ量の最大許容値と回転方向ずれ量の最大許容値に基づいて、生体検知エリア42を画定している。したがって、給電コイル21と後述する受電コイル31に位置ずれが生じたとしても、生体の存在の有無を検知する必要のあるエリアを漏れなく検知することができる。
給電側通信機器25は、後述する受電側通信機器34と無線信号による情報の伝達を行う機能を有する。つまり、給電設備20と移動体30との間の情報の伝達を行っている。本実施形態では、給電装置22に接続され、位置検知手段23が検知した相対位置関係の情報を含む信号を後述する受電側通信機器34に送信する機能と、移動体30と給電装置22との位置関係を特定するための信号を送受信する機能を有している。
移動体30は、図1に示されるように、受電コイル31と、整流器32と、バッテリ33と、受電側通信機器34と、を備える。
受電コイル31は、銅やアルミニウム等の金属線が巻回されて構成される。その巻き数は、給電コイル21と受電コイル31との間の離間距離や所望の電力伝送効率に基づいて適宜設定される。このように構成された受電コイル31は、絶縁性を有する筐体に収容されてパッケージングされる。受電コイル31は、給電コイル21と所定の距離を空けて対向することにより、磁気的に結合し、給電コイル21が発生させた交流磁界に基づく交流電流が流れる。すなわち、受電コイル31は、給電コイル21からワイヤレスにて電力を受電する受電部としての機能を果たすこととなる。本実施形態では、受電コイル31は、移動体30の底部に搭載されている。この受電コイル31が受電した交流電力は、後述する整流器32に出力される。
整流器32は、受電コイル31が受電した交流電力を直流電力へ変換し、この直流電力をバッテリ33へ出力する。整流器32としては、半波整流回路や全波整流回路などの複数のダイオードがブリッジ接続されたブリッジ型回路と、このブリッジ型回路に並列に接続され、整流された電圧を平滑して直流電圧を生成する平滑コンデンサから構成される整流回路などが挙げられる。
バッテリ33は、繰り返し充電可能な二次電池であって、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池などが挙げられる。バッテリ33は、整流器32によって変換された直流電力が供給される。
受電側通信機器34は、給電側通信機器25と無線信号による情報の伝達を行う機能を有する。つまり、給電設備20と移動体30との間の情報の伝達を行っている。本実施形態では、給電側通信機器25から給電コイル21と受電コイル31の相対位置関係の情報を含む信号を受信する機能と、移動体30と給電装置22との位置関係を特定するための信号を送受信する機能を有している。
このような構成により、給電設備20に設置された給電コイル21と移動体30に搭載された受電コイル31が対向することにより、ワイヤレスにて電力が伝送される。
次に、図3を参照して、本発明の第1実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム10の給電動作について詳細に説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの給電動作を示すフローチャートである。
まず、給電側通信機器25は、定期的に信号を送信する(ステップS01)。移動体30に搭載された受電側通信機器34は、給電側通信機器25が送信した信号を受信すると、給電側通信機器25に信号を受信したことを通知する信号を送信する(ステップS02)。ステップS02において、給電側通信機器25が受電側通信機器34からの信号を受信すると、給電側通信機器25は、位置検知手段23に位置検知を開始するように指示する(ステップ02Y)。逆に、給電側通信機器25は、受電側通信機器34からの信号を受信しない場合、移動体30が給電設備20から遠く離れた位置に存在していると認識し、ステップS01に戻り信号を定期的に送信し続ける(ステップS02N)。このように、移動体30が給電設備20にある程度近接してから位置検知を開始することにより、電力の消費を抑えることができる。
続いて、位置検知手段23は、給電側通信機器25から位置検知を開始する旨の指示を受けると、給電コイル21の位置を画像認識する(ステップS03)。このとき、位置検知手段23は、給電コイル21の予め設定された基準位置からの対向方向と直交する方向の位置X1,Y1〔cm〕を計測する。同時に、位置検知手段23は、給電コイル21の対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角度θ1〔°〕を計測する。ここで、
続いて、位置検知手段23は、移動体30の外観を画像認識する(ステップS04)。このとき、位置検知手段23は、取得した移動体30の外観情報と予め記憶された移動体30に対する受電コイル31の取り付け位置情報に基づいて、受電コイル31の予め設定された基準位置からの対向方向と直交する方向の位置X2,Y2〔cm〕を計測する。同時に、位置検知手段23は、受電コイル31の対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角度θ2〔°〕を計測する。
続いて、位置検知手段23は、計測した給電コイル21の位置X1,Y1〔cm〕と回転角度θ1〔°〕および計測した受電コイル31の位置X2,Y2〔cm〕と回転角度θ2〔°〕に基づいて、給電コイル21と受電コイル31の平面方向ずれ量Xm,Ym〔cm〕と回転方向ずれ量θm〔°〕を算出して給電コイル21と受電コイル31の相対位置関係を検知し、給電側通信機器25に出力する(ステップS05)。
ここで、図4を参照して、給電コイル21の位置X1,Y1〔cm〕、回転角度θ1〔°〕、受電コイル31の位置X2,Y2〔cm〕、回転角度θ2、および、給電コイル21と受電コイル31の平面方向ずれ量Xm,Ym〔cm〕、回転方向ずれ量θm〔°〕について詳細に説明する。なお、本例においては、説明の便宜上、給電コイル21および受電コイル31は長方形状のコイルを用いた。
まず、停車スペース26の長辺方向をX方向、短辺方向をY方向とする。位置検知手段23の中心を基準位置とし、その基準位置から給電コイル21の中心までの距離のうちX方向成分をX1〔cm〕、Y方向成分をY1〔cm〕とする。また、停車スペース26の短辺と、給電コイル21の長辺と平行に延びる、給電コイル21の中心を通る仮想線とのなす角度を回転角度θ1〔°〕とする。
同様に、基準位置から受電コイル31の中心までの距離のうちX方向成分をX2〔cm〕、Y方向成分をY2〔cm〕とする。また、停車スペース26の短辺と、受電コイル31の長辺と平行に延びる、受電コイル31の中心を通る仮想線とのなす角度を回転角度θ2〔°〕とする。
これらを用いて、給電コイル21の位置X1〔cm〕と受電コイル31の位置X2〔cm〕から、それらの差分である給電コイル21と受電コイル31の平面方向ずれ量Xm〔cm〕を算出する。同様に、給電コイル21の位置Y1〔cm〕と受電コイル31の位置Y2〔cm〕から、それらの差分である給電コイル21と受電コイル31の平面方向ずれ量Ym〔cm〕を算出する。さらに同様に、給電コイル21の回転角度θ1〔°〕と受電コイル31の回転角度θ2〔°〕から、それらの差分である給電コイル21と受電コイル31の回転方向ずれ量θm〔°〕を算出する。
ところで、給電コイル21と受電コイル31の回転方向ずれ量θm〔°〕は、給電コイル21および受電コイル31の形状、種類、組み合わせによって、ワイヤレス電力伝送システム10の電力伝送効率を決定する大きな要因となり得る。ここで、図5を参照して、回転方向ずれ量θm〔°〕によって電力伝送効率が変動する原理について詳細に説明する。図5aは、給電コイルと受電コイルの回転方向ずれ量が0〔°〕の状態を示す模式図である。図5bは、給電コイルと受電コイルの回転方向ずれ量が90〔°〕あるいは270〔°〕の状態を示す模式図である。なお、図5において、給電コイル21および受電コイル31は、棒状または板状の磁性コアに金属線が巻回された、いわゆるソレノイドコイルを用い、平面方向ずれ量Xm,Ym〔cm〕はともに0〔cm〕の状態とする。
図5aに示されるように、給電コイル21と受電コイル31の回転方向ずれ量が0〔°〕の状態の場合は、給電コイル21が発生する磁束と受電コイル31が発生する磁束の主磁束方向が一致し、給電コイル21が発生する磁束の大部分は、受電コイル31に鎖交することから、高い電力伝送効率を実現することができる。一方、図5bに示されるように、給電コイル21と受電コイル31の回転方向ずれ量が90〔°〕あるいは270〔°〕の状態の場合は、給電コイル21が発生する磁束と受電コイル31が発生する磁束の主磁束方向が互いに直交するため、給電コイル21が発生する磁束を受電コイル31に十分に鎖交し難くなり、電力伝送効率は低くなってしまう。
このように、給電コイル21と受電コイル31にソレノイドコイルを用いた場合、回転方向ずれ量θmが給電コイル21と受電コイル31間の電力伝送効率に大きな影響を与える。そのため、位置検知手段23が回転方向ずれ量θmを検知することは非常に重要である。なお、回転方向ずれ量θmが給電コイル21と受電コイル31間の電力伝送効率に大きな影響を与えるコイルの形状、種類、組み合わせの例を表1に示す。なお、表1中、「スパイラルコイル」とは、巻線を平面状に巻回したコイルであり、「真円以外」とは、コイル軸方向から見た外形形状が楕円形、多角形などのことである。また、「スパイラルコイル×2」とは、2つのスパイラルコイルを並置し、双方のコイルを鎖交する磁束を発生するように接続したコイルのことである。
Figure 0006369304
続いて、給電側通信機器25は、受電側通信機器34に向けて相対位置関係の情報を含む信号を送信する(ステップS06)。
続いて、ユーザー(運転者)は、位置検知手段23が検知した給電コイル21と受電コイル31の相対位置関係に基づいて、給電コイル21と受電コイル31の相対位置が許容範囲内に収まるように移動体30を給電設備20の停車スペース26に停車動作を開始する。このとき、給電装置22は、給電コイル21と受電コイル31の相対位置が許容範囲内に収まるように移動体30が停車しているか否かを判定する(ステップS07)。ステップS07において、給電コイル21と受電コイル31の相対位置の許容範囲内に移動体30が停車されると、給電可能位置に移動体30が停車したことをユーザーに通知する(ステップS07Y)。ステップS07において、給電コイル21と受電コイル31の相対位置の許容範囲内に移動体30が停車していないと判定された場合、ユーザー(運転者)は、位置検知手段23が検知した給電コイル21と受電コイル31の相対位置関係に基づいて、給電コイル21と受電コイル31の相対位置が許容範囲内に収まるように移動体30を給電設備20の停車スペース26に停車動作を継続する(ステップS07N)。
ステップS07Yにおいて、給電可能位置に移動体30が停車したことを受けて、ユーザーは、生体検知手段24に移動体30近傍における生体の存在の有無を検知するよう指示する(ステップS08)。
続いて、生体検知手段24は、生体検知を開始する指示を受けると、移動体30近傍の画像を取得し、この画像を基準画像とする(ステップS09)。生体検知手段24は、生体検知を開始する指示を受けるより以前から電源がオンの状態でもよいが、生体検知を開始する指示を受けた後に生体検知手段24の電源がオフからオンに切り替わる、もしくは、スタンバイモード(必要最低限の電力を使った状態)からオンに切り替わることにより、電力の消費を抑えることができる。
続いて、生体検知手段24は、給電動作が完了するまで移動体30近傍の画像を取得し続け、取得した画像と基準画像とを比較する(ステップS10)。このとき、生体検知手段24は、取得した画像と基準画像を比較した結果に差異があれば生体が存在すると判定し、この判定結果を給電装置22に設置されるモニター(図示しない)に表示させてユーザーに通知するとともに、給電動作を制限(給電動作の開始を行わない)する(ステップS10Y)。一方、生体検知手段24は、取得した画像と基準画像を比較した結果に一定の期間差異がなければ生体が存在しないと判定し、給電装置22に給電動作を開始するよう指示する(ステップS10N)。なお、ステップS10Yにおいて、生体が存在すると判定された場合、生体検知手段24は、取得した画像と基準画像を比較し続け、差異がなくなれば生体が存在しないと判定し、給電装置22に給電動作を開始するよう指示する(ステップS10N)。
続いて、給電装置22は、給電動作開始の指示を受けると、給電コイル21に交流電流を供給する。給電コイル21は、交流電流が流れると交流磁界を発生し、この交流磁界に基づく交流電流が対向する受電コイル31に流れる。つまり、給電コイル21から受電コイル31にワイヤレスにて交流電力の伝送が開始される(ステップS11)。
ここで、上述したように、給電装置22による給電動作中においても、生体検知手段24は、移動体30近傍の画像を取得し続け、取得した画像と基準画像とを比較する(ステップS12)。給電動作中に取得した画像と基準画像とを比較した結果に差異があれば生体が生体検知エリア42に進入したと判定し、給電装置22の給電動作を速やかに停止させる(ステップS12Y)。一方、給電動作中に取得した画像と基準画像とを比較した結果に差異がなければ生体検知エリア42に生体の進入はないと判定し、給電装置22は、充電完了まで給電動作を継続させる(ステップS12N)。なお、ステップS12Yにおいて、給電装置22の給電動作を停止させた後、生体検知手段24は、取得した画像と基準画像を比較し続ける(ステップS13)。ステップS13において、生体検知手段24は、一定の期間中に、取得した画像と基準画像を比較した結果に差異がなくなれば生体検知エリア42に生体が存在しないと判定し、給電装置22に給電動作を再開するよう指示する(ステップS13N)。ステップS13において、生体検知手段24は、一定の期間経過後に取得した画像と基準画像とを比較した結果に差異があれば生体が生体検知エリア42に存在すると判定し、この判定結果を給電装置22に設置されるモニター(図示しない)に表示させてユーザーに通知する(ステップS13Y)。また、ステップS13Yにおいて、生体が存在すると判定された場合、生体検知手段24は、取得した画像と基準画像を比較し続ける(ステップS14)。ステップS14において、生体検知手段24は、取得した画像と基準画像とを比較した結果に差異があれば生体が生体検知エリア42に存在すると判定し、取得した画像と基準画像を比較し続ける(ステップS14Y)。ステップS14において、生体検知手段24は、取得した画像と基準画像を比較した結果に差異がなくなれば生体検知エリア42に生体が存在しないと判定し、給電装置22に給電動作を再開するよう指示する(ステップS14N)。
続いて、ステップS12Nにおいて、充電が完了すると、給電装置22は、給電動作を停止させる(ステップS15)。
続いて、ステップS15において、給電装置22の給電動作が停止した後、生体検知手段24による生体検知も停止させる(ステップS16)。生体検知手段24は、生体検知を停止した後も電源がオンの状態でもよいが、生体検知を停止した後に生体検知手段24の電源がオンからオフに切り替わる、もしくは、オフからスタンバイモード(必要最低限の電力を使った状態)に切り替わることにより、電力の消費を抑えることができる。
続いて、給電側通信機器25が受電側通信機器34との間で通信が確立されているか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17において、給電側通信機器25と受電側通信機器との間の通信が確立されていると判定された場合、給電装置22は、給電コイル21と受電コイル31の相対位置が許容範囲内に収まるように移動体30が停車しているか否かを判定する(ステップS18)。ここで、ステップS18において、給電コイル21と受電コイル31の相対位置の許容範囲内に移動体30が停車されると、給電可能位置に移動体30が停車したことをユーザーに通知する(ステップS18Y)。ステップS18において、給電コイル21と受電コイル31の相対位置の許容範囲内に移動体30が停車していないと判定された場合、ステップS17に戻る(ステップS18N)。また、ステップS18Yにおいて、給電可能位置に移動体30が停車すると、給電装置22は、ユーザーにより生体検知の開始を指示されたか否かを判定する(ステップS19)。ステップS19において、ユーザーにより生体検知の開始を指示されると、ステップS09に戻る(ステップS19Y)。ステップS19において、ユーザーにより生体検知の開始を指示されない場合は、ステップS17に戻る(ステップS19N)。一方、ステップS17において、給電側通信機器25が受電側通信機器34との間で通信が確立されていないと判定された場合、位置検知手段23による位置検知を停止させる(ステップS20)。以上により、ワイヤレス電力伝送システム10の給電動作が終了する。
以上のように、本実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム10は、位置検知手段23が給電コイル21と受電コイル31の対向方向と直交する方向の平面方向ずれ量Xm,Ymと対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角の回転方向ずれ量θmを計測し、当該計測結果に基づいて給電コイル21と受電コイル31の相対位置関係を検知している。そのため、位置検知手段23により検知した給電コイル21と受電コイル31の相対位置関係に基づいて、平面方向ずれ量と回転方向ずれ量が許容範囲に収まるように移動体30を誘導することが可能となり、給電コイル21と受電コイル31間の電力伝送効率を最適化することができる。
また、本実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム10においては、生体の有無を検知する生体検知手段24を備え、生体検知手段24は、平面方向ずれ量Xm,Ymの最大許容値と回転方向ずれ量θmの最大許容値に基づいて、生体検知エリアを画定している。ところで、ワイヤレス電力伝送技術を移動体に適用した場合、給電開始前や給電中に移動体30近傍における生体の存在を検知する必要がある。ところが、停車スペース26に対して移動体30が斜めにずれて停車されると、給電コイル21から発生する磁束の放射パターンと受電コイル31を搭載した移動体30の位置関係が変化する。これによって、移動体30近傍における生体の存在の検知が必要なエリアも変化してしまうために、本来であれば生体の検知を行う必要のあるエリアであっても検知がなされないということが懸念される。また、たとえ移動体30を平面方向ずれ量Xm,Ym〔cm〕と回転方向ずれ量θm〔°〕が許容範囲に収まるように誘導したとしても、給電コイル21と受電コイル31の相対位置関係を完全に一致させることは難しく、給電コイル21と受電コイル31に僅かな位置ずれが生じていることも考えられるため、給電コイル21と受電コイル31の位置ずれに応じた生体検知エリアを画定する必要がある。これに対して、本実施形態では、給電コイル21と受電コイル31が平面方向ずれ量Xm,Ymと回転方向ずれ量θmともに最大許容値に基づいて、生体検知エリア42を画定していることから、生体検知が必要なエリアの検知を確実に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム10について説明する。図6aは、給電コイルと受電コイルの相対位置が一致している状態の生体検知エリアを示す模式図である。図6bは、給電コイルと受電コイルの相対位置がずれている状態の生体検知エリアを示す模式図である。第2実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム10は、生体検知手段24によって画定される生体検知エリア52の点において、第1実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム10と相違する。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態においては、生体検知手段24は、位置検知手段23が計測した平面方向ずれ量Xm,Ymと回転方向ずれ量θmとに基づいて、生体検知エリア52を画定している。ここで、生体の存在を検知する必要のあるエリアは、平面方向ずれ量Xm,Ymと回転方向ずれ量θmに応じて変化する。つまり、生体検知手段24は、平面方向ずれ量Xm,Ymと回転方向ずれ量θmを考慮して、生体の存在を検知する必要のあるエリアが漏れないように生体検知エリア52を画定する必要がある。
まず、図6aを参照して、給電コイル21と受電コイル31の相対位置が一致している場合の生体検知エリア52aについて説明する。図6aは、平面方向ずれ量Xm,Ymはともに0〔cm〕、回転方向ずれ量θmは0〔°〕の状態を示している。図6aに示す例においては、生体の存在を検知する必要のあるエリアは、給電コイル21を中心として、移動体30の底部と、移動体30の進行方向と直交する方向の移動体30側面近傍に拡がるエリアとなる。したがって、生体検知手段24は、移動体30の底部から移動体30の進行方向と直交する方向の移動体30側面近傍に拡がるエリアを生体検知エリア52aとして画定すればよい。
続いて、図6bを参照して、給電コイル21と受電コイル31の相対位置がずれている場合の生体検知エリア52bについて説明する。図6bは、平面方向ずれ量Xmが−5〔cm〕、平面方向ずれ量Ymが+5〔cm〕、回転方向ずれ量θmが10〔°〕の状態を示している。図6bに示す例においては、生体の存在を検知する必要のあるエリアは、受電コイル31がずれた方向に対して、平面方向ずれ量Xm,Ym分減少し、受電コイル31がずれた方向と反対方向に対して、平面方向ずれ量Xm,Ym分増加する。また、生体の存在を検知する必要のあるエリアは、移動体30が給電コイル21に対して回転方向ずれ量θm分傾いていることから、移動体30の進行方向に減少する傾向となり、移動体の進行方向と直交する方向に増加する傾向となる。そして、これら増加分と減少分を合算したものが生体の存在を検知する必要のあるエリアとなる。ここで、図6aにおける生体検知エリア52aを採用した場合、本来であれば生体の存在を検知する必要のあるエリアであるにも関わらず、漏れてしまうことが懸念される。これに対して、本実施形態では、生体検知手段24は、位置検知手段23が計測した平面方向ずれ量Xm,Ym〔cm〕と回転方向ずれ量θm〔°〕とに基づいて、生体検知エリア52bを画定していることから、生体検知が必要なエリアの最適化を図ることができ、生体検知を効率よく確実に行うことができる。
以上のように、本実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム10は、生体の有無を検知する生体検知手段24を備え、生体検知手段24は、位置検知手段23が計測した平面方向ずれ量Xm,Ym〔cm〕と回転方向ずれ量θm〔°〕とに基づいて、生体検知エリア52を画定している。上述したように、ワイヤレス電力伝送技術を移動体に適用した場合、給電開始前や給電中に移動体30近傍における生体の存在を検知する必要がある。ところが、停車スペース26に対して移動体30が斜めにずれて停車されると、給電コイル21から発生する磁束の放射パターンと受電コイル31を搭載した移動体30の位置関係が変化する。これによって、移動体30近傍における生体の存在の検知が必要なエリアも変化してしまうために、本来であれば生体の検知を行う必要のあるエリアであっても検知がなされないということが懸念される。また、たとえ移動体30を平面方向ずれ量Xm,Ym〔cm〕と回転方向ずれ量θm〔°〕が許容範囲に収まるように誘導したとしても、給電コイル21と受電コイル31の相対位置関係を完全に一致させることは難しく、給電コイル21と受電コイル31に僅かな位置ずれが生じていることも考えられるため、給電コイル21と受電コイル31の位置ずれに応じた生体検知エリアを画定する必要がある。これに対して、本実施形態では、生体検知手段24が位置検知手段23により計測した平面方向ずれ量Xm,Ym〔cm〕と回転方向ずれ量θm〔°〕に基づいて、生体検知エリア52を画定していることから、生体検知が必要なエリアの最適化を図ることができ、生体検知を効率よく確実に行うことができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。例えば、上述した実施形態では、ワイヤレス電力伝送システムを移動体に適用した例を用いて説明したがこれに限られず、携帯電話やスマートフォンといった通信機器にも適用することができる。
10…ワイヤレス電力伝送システム、20…給電設備、21…給電コイル、22…給電設備、23…位置検知手段、24…生体検知手段、25…給電側通信機器、26…停車スペース、30…移動体、31…受電コイル、32…整流器、33…バッテリ、34…受電側通信機器、41…立入り制限エリア、42,52,52a,52b…生体検知エリア。

Claims (2)

  1. 給電コイルと受電コイルが対向することによりワイヤレスにて電力が伝送されるワイヤレス電力伝送システムであって、
    交流電流が供給されて交流磁界を発生する前記給電コイルと、
    交流磁界を介して電力を受電する前記受電コイルと、
    前記給電コイルと前記受電コイルの相対位置関係を検知する位置検知手段と、
    生体の有無を検知する生体検知手段と、を備え、
    前記位置検知手段は、前記給電コイルと前記受電コイルの対向方向と直交する方向の平面方向ずれ量と前記対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角の回転方向ずれ量を計測し、当該計測結果に基づいて前記給電コイルと前記受電コイルの相対位置関係を検知し、
    前記生体検知手段は、前記平面方向ずれ量の最大許容値と前記回転方向ずれ量の最大許容値に基づいて、生体検知エリアを画定することを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
  2. 給電コイルと受電コイルが対向することによりワイヤレスにて電力が伝送されるワイヤレス電力伝送システムであって、
    交流電流が供給されて交流磁界を発生する前記給電コイルと、
    交流磁界を介して電力を受電する前記受電コイルと、
    前記給電コイルと前記受電コイルの相対位置関係を検知する位置検知手段と、
    生体の有無を検知する生体検知手段と、を備え、
    前記位置検知手段は、前記給電コイルと前記受電コイルの対向方向と直交する方向の平面方向ずれ量と前記対向方向から見たコイル中心を回転軸とした回転角の回転方向ずれ量を計測し、当該計測結果に基づいて前記給電コイルと前記受電コイルの相対位置関係を検知し、
    前記生体検知手段は、前記位置検知手段が計測した前記平面方向ずれ量と前記回転方向ずれ量とに基づいて、生体検知エリアを画定することを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
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