JP6365928B2 - 穿孔装置、用紙処理装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
次に、上記実施形態における穿孔装置の一実施例(以下、本実施例を「実施例1」という。)について説明する。図2は実施例1の穿孔装置300の構成を説明する模式図である。図2(a)は実施例1の穿孔装置300の構成を示す側面図であり、図2(b)は実施例1の穿孔装置300の構成を示す平面図である。図3及び図4は実施例1の穿孔装置300における穿孔動作を説明する模式図である。図3(a)は穿孔動作時の用紙Pの横ずれ防止用の用紙押え部材305によって用紙Pをダイプレート上で押えている状態を説明する模式図であり、図3(b)は用紙Pにパンチ孔を開けたときの穿孔動作を説明する模式図であり、図3(c)は用紙押え部材305を用紙Pから離した状態を説明する模式図である。図4(a)は穿孔後に穿孔ピンを引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図4(b)は穿孔ピンを図4(a)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図4(c)は穿孔ピンを図4(b)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図である。
実施例1の穿孔装置300では、図3(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、ダイプレート303の面上から離間しながら搬送されてくる。そして、用紙Pは、穿孔ピン301の先端部とダイ孔302とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。用紙押え部材305を図2中の矢印A方向に移動させて用紙Pをダイプレート上で押える。穿孔ピン301が用紙Pにさし込まれるときに刃先の斜め形状によって用紙Pが横ずれを生じる虞がある。用紙押え部材305で用紙Pをダイプレート上で押えることで、用紙Pの横ずれを防止している。次に、図3(b)に示すように、穿孔ピン301を穿孔方向(図3(a)中の矢印A方向)に移動させてダイ孔302との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。その後、用紙押え部材305を図3(b)中の矢印Bの方向に移動させて用紙Pから離す。図3(c)に示すように、穿孔ピン301を穿孔方向に対し反対の方向(図3(c)中の矢印Cの方向)に移動させて用紙Pから引き抜く。
次に、上記実施形態における穿孔装置の他の実施例(以下、本実施例を「実施例2」という。)について説明する。図5は実施例2の穿孔装置400の構成を説明する模式図である。図6及び図7は実施例2の穿孔装置400における穿孔動作を説明する模式図である。図6(a)は穿孔動作時の用紙Pの横ずれ防止用の用紙押え部材402の第2突起部402cによって用紙Pをダイプレート上で押えている状態を説明する模式図であり、図6(b)は用紙Pにパンチ孔を開けたときの穿孔動作を説明する模式図であり、図6(c)は穿孔後に穿孔ピンを引き抜く様子を説明する模式図である。図7(a)は用紙押え部材を用紙Pから離した状態を説明する模式図であり、図7(b)は穿孔ピンを図7(a)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図7(c)は穿孔ピンを図7(b)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図である。
実施例2の穿孔装置400では、図6(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、ダイプレート405の面上から離間しながら搬送される。そして、用紙Pは、穿孔ピン301の先端部とダイ孔302とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。穿孔ピン401を穿孔方向(図6(a)中の矢印Aの方向)に移動させ、用紙押え部材402の第2突起部402cで用紙Pをダイプレート405上に押える。図6(b)に示すように、穿孔ピン401をさらに穿孔方向に移動させ、ダイプレート405のダイ孔404との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。その後、図6(c)に示すように、穿孔ピン401を図6(b)中の矢印Bの方向に移動させる。さらに、穿孔ピン401を図6(c)中の矢印Cの方向に移動させてパンチ孔から引き抜くと、用紙押え部材402の第2突起部402cは用紙Pから離れる。
次に、上記実施形態における穿孔装置のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例3」という。)について説明する。図9は、実施例3で用いる穿孔ピンを示す側面図である。図10は従来の穿孔装置で図8の穿孔ピンを用いたときの不具合を説明する模式図である。図10(a)は側面図であり、図10(b)は平面図である。図11は実施例3の穿孔装置550における穿孔動作を説明する模式図である。図12(a)は穿孔動作時の用紙Pの横ずれ防止用の用紙押え部材555によって用紙Pをダイプレート上で押えている状態を説明する模式図であり、図12(b)は用紙Pにパンチ孔を開けたときの穿孔動作を説明する模式図であり、図12(c)は用紙押え部材555を用紙Pから離した状態を説明する模式図である。図13(a)は穿孔後に穿孔ピン551を引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図13(b)は穿孔ピン551を図13(a)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図13(c)は穿孔ピン551を図13(b)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図である。
次に、上記実施形態における穿孔装置のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例4」という。)について説明する。図14は実施例4の穿孔装置600の構成を説明する模式図である。図14(a)は穿孔方向の断面図であり、図14(b)は穿孔方向に対し直交する方向からみた断面図であり、図14(c)は穿孔ピン601、規制部材602及び用紙押え部材603の底面図である。図15及び図16は実施例4の穿孔装置600における穿孔動作を説明する模式図である。図15(a)は用紙押え部材603で用紙Pをダイプレート604上で押える前の様子を説明する模式図であり、図15(b)は用紙押え部材603で用紙Pをダイプレート604上で押えたときの様子を説明する模式図であり、図15(c)は穿孔した直後の穿孔動作を説明する模式図である。図16(a)は穿孔後に用紙押え部材603を用紙Pから離したときの様子を説明する模式図であり、図16(b)は穿孔ピン601を引き抜くときの用紙Pの連れ動きの様子を説明する模式図であり、図16(c)は穿孔ピン601を図16(b)の位置よりさらに引き抜いたとき用紙Pが穿孔ピンの外周面から離れる様子を説明する模式図である。
実施例4の穿孔装置600では、図15(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、ダイプレート604上を摺動するように搬送される。そして、用紙Pは、穿孔ピン601の先端部とダイ孔605とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。穿孔動作前に、図15(b)に示すように、穿孔方向(図15(a)中の矢印A方向)に用紙押え部材603を移動させ、用紙押え部材603によって用紙Pをダイプレート604上で押える。これにより、用紙Pの横ずれを防止する。図15(c)に示すように、穿孔ピン601を図15(b)中の矢印B方向に移動させてダイプレート604のダイ孔605との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。このとき規制部材602が穿孔ピン601とともに用紙Pの表面に向かって用紙Pの表面より上方の所定位置まで移動する。
次に、上記実施形態における穿孔装置のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例5」という。)について説明する。図17は実施例5の穿孔装置700の構成を示す模式図である。図17(a)は側面図であり、図17(b)は穿孔ピン701及び用紙押え部材702の底面図である。図18及び図19は実施例5の穿孔動作を説明する側面図である。図18(a)は用紙押え部材702によって用紙Pをダイプレート上で押える前の様子を説明する模式図であり、図18(b)は用紙押え部材702によって用紙Pをダイプレート上で押えるときの様子を説明する模式図であり、図18(c)は穿孔した直後の様子を説明する模式図である。図19(a)は穿孔後に用紙押え部材702を用紙Pから離したときの様子を説明する模式図であり、図19(b)は穿孔ピンを引き抜くときの用紙Pの連れ動きの様子を説明する模式図であり、図19(c)は穿孔ピンを図19(b)の位置よりさらに引き抜いたとき用紙Pが穿孔ピンの外周面から離れる様子を説明する模式図である。
実施例5の穿孔装置700では、図18(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、ダイプレート704上を摺動するように搬送される。そして、用紙Pは、穿孔ピン701の先端部とダイ孔705とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。図18(b)に示すように、穿孔動作前に、図18(a)中の矢印A方向に用紙押え部材702を移動させ、用紙押え部材702によって用紙Pをダイプレート704上で押える。これにより、穿孔動作時の用紙Pの横ずれを防止できる。図18(c)に示すように、穿孔ピン701を図18(b)中の矢印B方向に移動させてダイプレート704のダイ孔705との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。
次に、上記実施形態における穿孔装置の一変形例について説明する。図20及び図21は変形例の穿孔装置800の穿孔動作を説明する模式図である。図20(a)〜(c)及び図21(a)〜(c)は変形例の穿孔後の穿孔ピンを引き抜く動作を説明する模式図である。図22(a)〜(c)は図21(a)〜(c)の各動作時における穿孔ピンの刃先の動きを説明する模式図である。図23は、変形例の穿孔装置において穿孔ピンと用紙押え部材との間隙に遮音手段としての遮音部材を設けた例を下方からみた底面図である。
(態様A)
用紙押え部材305等のシート材押え部材によって穿孔対象である用紙P等のシート材の表面の少なくとも一部を、ダイ孔が形成されているダイプレート上で押え、その押えた状態で用紙Pの表面に直交する穿孔方向に穿孔部材をダイ孔に貫通させることで、用紙Pにパンチ孔を開ける穿孔装置において、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くことで穿孔ピン301に係止された状態で連れ動く用紙Pの動きを規制する規制部材304を備え、パンチ孔を開けた後に、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くと略同時に又は上記穿孔部材のパンチ孔からの引き抜くより前に、用紙押え部材をシート材の表面から離し、穿孔ピン301に係止された状態で連れ動いた用紙Pが穿孔ピン301から離れる前に、規制部材304によって穿孔ピン301とともに連れ動く用紙Pの一部に接触して用紙Pの動きを規制する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くときに用紙Pが連れ動く事象は、パンチ孔の開口端部と穿孔ピン301の外周面との接触箇所での摩擦力によって、穿孔ピン301の外周面に用紙Pが係止されることで発生している。パンチ孔を開けた後に、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くと略同時に又は上記穿孔部材のパンチ孔からの引き抜くより前に、用紙押え部材305をシート材の表面から離している。用紙Pはダイプレート上で押えられていないため、パンチ孔の開口端部が、穿孔ピン301と一緒に連れ動いてダイプレートから持ち上がり、用紙のパンチ孔周辺がダイプレートから浮き上がる。そして、穿孔ピン301と一緒に連れ動いてパンチ孔の開口端部が、持ち上がっていくと、規制部材304がパンチ孔の開口端部周辺の用紙Pの一部に接触し、連れ動く用紙の動きを規制する。その結果、パンチ孔開口端部における規制部材304と用紙Pとの当接箇所に近い側から、段階的に穿孔ピン301から離れ、用紙の自重によりダイプレートへと移動する。そして、ダイプレートから浮き上がった用紙は、規制部材304に近い側から段階的にダイプレートに接触する。これにより、用紙がダイプレートを叩くように接触するのを抑制することができ、弾き音が発生するのを抑制することができる。
また、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くより前に、用紙押え部材305を用紙Pの表面から離しており、穿孔ピン301を引き抜くとき、用紙は、用紙押え部材305によりダイプレートに押えられていない。これにより、パンチ孔開口端部が穿孔ピン301から離れた際のダイプレート側へ移動する勢いを、穿孔ピン301を引き抜くときに用紙押え部材により用紙をダイプレートに押さえ付けている特許文献2に記載の構成に比べて、弱めることができる。その結果、弾き音が発生するのを抑制することができる。
(態様A)において、用紙押え部材502は、穿孔ピン301の穿孔方向に延伸する先端部の近傍に設けられている。これによれば、上記実施形態の実施例3について説明したように、穿孔ピン501を孔から引き抜くタイミングが最も遅い場所に、用紙押え部材502を設置することで、穿孔ピン501を引き抜くときに発生する弾き音の発生タイミングをずらすことができる。これにより、弾き音を分散させ弾き音を比較的小さく抑えられる。
(態様A)又は(態様B)において、規制部材602と用紙押え部材603とが互いに一体化して形成されている。これによれば、上記実施形態の実施例4及び実施例5について説明したように、押圧部材と用紙押え部材の各機能を同一部材に持たせるため、省スペース化が図れる。
(態様A)〜(態様D)のいずれかにおいて、穿孔ピン801は、用紙押え部材の回動に連動して回転する回転駆動部802等の回転機構を備え、該回転機構は、用紙押え部材に設けられた螺旋状のガイド溝と、穿孔ピン801に設けられガイド溝に沿って移動するボス801a等の案内部材とを有している。これによれば、上記実施形態の変形例について説明したように、用紙押え部材の回動に連動して穿孔ピン801を回転させて穿孔に加わる負荷を低減させることができる。これにより、省エネルギーになるとともに、刃先を回転穿孔させるので切れ味がよくなり穿孔品質を向上させることができる。
(態様A)〜(態様D)のいずれかにおいて、穿孔時に発生する音を遮断する遮音部材806を備えている。これによれば、上記実施形態の変形例について説明したように、穿孔時に発生する音を遮断することができる。
用紙Pに穿孔処理を施す穿孔手段を有する用紙処理装置において、上記穿孔手段として、(態様A)〜(態様E)に記載の穿孔装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、用紙処理装置で穿孔処理における穿孔ピンを引き抜くときの騒音を低減することができる。
用紙P等の記録紙に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により画像が形成された記録紙に所定の処理を施す記録紙処理手段とを備えた画像形成装置において、上記記録紙処理手段として、(態様F)の用紙処理装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置で画像形成された記録紙に、穿孔処理を伴う後処理を行うときに騒音の発生を抑制することができる。
100 画像形成装置
200 用紙処理装置
201、202 搬送ローラ対
300 穿孔装置
301 穿孔ピン
302 ダイ孔
303 ダイプレート
304 規制部材
305 用紙押え部材
400 穿孔装置
401 穿孔ピン
401a 第1係止部
401b 第2係止部
402 用紙押え部材
402a 貫通孔
402b 第1突起部
402c 第2突起部
403 バネ
404 ダイ孔
405 ダイプレート
406 衝撃吸収材
500 穿孔装置
501 穿孔ピン
501a 第1刃先
501b 第2刃先
502 規制部材
503 ダイプレート
504 ダイ孔
550 穿孔装置
551 穿孔ピン
552 ダイ孔
553 ダイプレート
554 規制部材
555 用紙押え部材
600 穿孔装置
601 穿孔ピン
601a 第1刃先
601b 第2刃先
602 規制部材
602a 突起部
603 用紙押え部材
604 ダイプレート
605 ダイ孔
700 穿孔装置
701 穿孔ピン
702 用紙押え部材
702a 切欠き溝
703 規制部材
704 ダイプレート
705 ダイ孔
800 穿孔装置
801 穿孔ピン
801a ボス
802 回転駆動部
802a カム孔
802b 突起部
803 ダイプレート
804 ダイ孔
805 用紙押え部材
806 遮音部材
Claims (7)
- シート材押え部材によって穿孔対象であるシート材の表面の少なくとも一部を、ダイ孔が形成されているダイプレート上で押え、その押えた状態で上記シート材の表面に直交する穿孔方向に穿孔部材を上記ダイ孔に貫通させることで、上記シート材にパンチ孔を開ける穿孔装置において、
上記穿孔部材をパンチ孔から引き抜くことで上記穿孔部材に係止された状態で連れ動く上記シート材の動きを規制する規制部材を備え、
パンチ孔を開けた後に、上記穿孔部材をパンチ孔から引き抜くと略同時に又は上記穿孔部材のパンチ孔からの引き抜くより前に、上記シート材押え部材をシート材の表面から離し、上記穿孔部材に係止された状態で連れ動いて上記穿孔部材から離れる前に、上記規制部材によって上記シート材の一部に接触して上記シート材の動きを規制することを特徴とする穿孔装置。 - 請求項1に記載の穿孔装置において、
上記規制部材は、上記穿孔部材の穿孔方向に延伸する先端部の近傍に設けられていることを特徴とする穿孔装置。 - 請求項1又は2に記載の穿孔装置において、
上記規制部材と上記シート材押え部材とが互いに一体化して形成されていることを特徴とする穿孔装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の穿孔装置において、
穿孔方向に移動する上記穿孔部材を軸回転させる回転機構を備え、該回転機構は、螺旋状のガイド溝と、上記穿孔部材に設けられ上記ガイド溝に沿って移動する案内部材とを有していることを特徴とする穿孔装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の穿孔装置において、
穿孔時に発生する音を遮断する遮音手段を備えていることを特徴とする穿孔装置。 - 用紙に穿孔処理を施す穿孔手段を有する用紙処理装置において、
上記穿孔手段として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の穿孔装置を用いることを特徴とする用紙処理装置。 - 記録紙に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により画像が形成された記録紙に所定の処理を施す記録紙処理手段とを備えた画像形成装置において、
上記記録紙処理手段として、請求項6の用紙処理装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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