JP6365928B2 - 穿孔装置、用紙処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

穿孔装置、用紙処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、用紙等のシート材に孔を開ける穿孔装置、この穿孔装置を備えた用紙処理装置及び画像形成装置に関するものである。
従来より、画像形成装置の画像形成部で画像が形成されたシート状の記録媒体である用紙に対して、穿孔装置により孔を開ける穿孔処理などの所定の処理を施す用紙処理装置が知られている。この種の用紙処理装置が備える穿孔装置としては、用紙幅方向に配置された複数の穿孔部材である穿孔ピンと、複数の穿孔ピンに対応したダイ孔を有するダイプレートと、用紙をダイプレート上で押えて穿孔動作時のシート材の横ずれを防止するシート材押え部材の用紙押え部材とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1の穿孔装置では、穿孔ピンによって用紙にパンチ孔をあける工程の前工程として、板状の用紙押え部材によって用紙の穿孔箇所の外周部分全体をダイプレート上で押える。その状態で、穿孔ピンの斜め形状の刃先が用紙の表面に直交する方向で用紙の一方の面から他方の面に向けて用紙を貫通することでパンチ孔を形成している。穿孔ピンの刃先が用紙に差し込まれていくとき用紙に対して斜め方向の力が加わり、用紙が横ずれしてしまう虞がある。用紙押え部材によって用紙をダイプレート上で押えることで、穿孔動作時の用紙の横ずれを抑制している。
特許文献2の穿孔装置では、弾性を有する板状の用紙押え部材を備えている。用紙をダイプレートと用紙押え部材との間に挿入する方向(以下、用紙挿入方向という)に挿入したとき、用紙押え部材によって用紙の穿孔箇所の外周部分の一部をダイプレート上で弾性的に押え、用紙挿入方向の上流側における用紙の一端部の縁部近傍にパンチ孔を開けている。この結果、穿孔動作時の横ずれを抑制しつつ、狙いの位置に孔を開けることができる。
しかしながら、特許文献1の穿孔装置では、パンチ孔を形成した後、用紙押え部材を用紙から離すとともに穿孔ピンをパンチ孔から引き抜き、次の穿孔動作に備えている。用紙のパンチ孔の開口端部(以下、孔開口端部という)と穿孔ピンの外周面との間には摩擦力が働き、孔開口端部の全周部分は穿孔ピンの外周面に係止されている。この状態で穿孔ピンをパンチ孔から引き抜くとき、用紙押え部材は用紙から離れており用紙はダイプレート上で押えられていないため、孔開口端部は穿孔ピンと一緒に連れ動き、用紙の孔開口端部周辺は、ダイプレートから浮き上がる。そして、孔開口端部が一度に穿孔ピンの外周面から離れ、用紙の孔開口端部周辺がダイプレートを叩くように接触する。このとき、大きな弾き音が発生する不具合があった。
特許文献2の穿孔装置では、用紙押え部材には、用紙挿入方向の上流側で用紙に接触しない非接触箇所が形成され、かつ上記非接触箇所で覆われた部分から用紙挿入方向の下流側で用紙に接触している接触箇所が形成されている。用紙挿入方向の上流側における用紙の一端部の縁部近傍にパンチ孔を開けるとき、その用紙の一端部が非接触箇所で覆われるよう、用紙をダイプレートと用紙押え部材との間に挿入される。パンチ孔を形成した後に穿孔ピンをパンチ孔から引き抜くと、孔開口端部のうち周辺が用紙押え部材で押えられていない用紙挿入方向上流側は、穿孔ピンと一緒に連れ動き、持ち上がる。一方、孔開口端部のうち周辺が用紙押え部材で押えられている側は、穿孔ピンと一緒に連れ動かず、持ち上がらない。その結果、開口端部のうち穿孔ピンと一緒に連れ動いた部分が穿孔ピンの外周面から離れたとき、用紙のダイプレートから浮き上がった部分が勢いよくダイプレート側へと移動し、ダイプレート上を強く叩くように接触する。このとき、大きな弾き音が発生する不具合があった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、穿孔動作時のシート材の横ずれを抑制しパンチ孔を狙いの位置に開けつつ、穿孔部材をパンチ孔から引き抜くときに大きな弾き音が発生することを抑制できる穿孔装置、これを備えた用紙処理装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シート材押え部材によって穿孔対象であるシート材の表面の少なくとも一部を、ダイ孔が形成されているダイプレート上で押え、その押えた状態で上記シート材の表面に直交する穿孔方向に穿孔部材を上記ダイ孔に貫通させることで、上記シート材にパンチ孔を開ける穿孔装置において、上記穿孔部材をパンチ孔から引き抜くことで上記穿孔部材に係止された状態で連れ動く上記シート材の動きを規制する規制部材を備え、パンチ孔を開けた後に、上記穿孔部材をパンチ孔から引き抜くと略同時に又は上記穿孔部材のパンチ孔からの引き抜くより前に、上記シート材押え部材をシート材の表面から離し、上記穿孔部材に係止された状態で連れ動いた上記シート材が上記穿孔部材から離れる前に、上記規制部材によって上記シート材の一部に接触して上記シート材の動きを規制することを特徴とするものである。
本発明によれば、穿孔動作時のシート材の横ずれを抑制しパンチ孔を狙いの位置に開けつつ、穿孔部材を孔から引き抜くときに大きな弾き音が発生することを抑制できるという優れた効果がある。
画像形成装置100と用紙処理装置200と穿孔装置300とを備える画像形成システム1を説明する模式図である。 実施例1の穿孔装置300の構成を説明する模式図である。 実施例1の穿孔装置300における穿孔動作を説明する模式図である。 実施例1の穿孔装置300における穿孔動作を説明する模式図である。 実施例2の穿孔装置400の構成を説明する模式図である。 実施例2の穿孔装置400における穿孔動作を説明する模式図である。 実施例2の穿孔装置400の構成を説明する模式図である。 穿孔ピンと用紙押え部材とが互いに接触する箇所に衝撃吸収材を設けた例を説明する模式図である。 実施例3で用いる穿孔ピンを示す側面図である。 従来の穿孔装置で図8の穿孔ピンを用いたときの不具合を説明する模式図である。 実施例3の穿孔装置550における穿孔動作を説明する模式図である。 実施例3の穿孔装置550における穿孔動作を説明する模式図である。 実施例3の穿孔装置550における穿孔動作を説明する模式図である。 実施例4の穿孔装置600の構成を説明する模式図である。 実施例4の穿孔装置600における穿孔動作を説明する模式図である。 実施例4の穿孔装置600における穿孔動作を説明する模式図である。 実施例5の穿孔装置700の構成を示す模式図である。 実施例5の穿孔装置700における穿孔動作を説明する模式図である。 実施例5の穿孔装置700における穿孔動作を説明する模式図である。 変形例の穿孔装置800における穿孔動作を説明する模式図である。 変形例の穿孔装置800における穿孔動作を説明する模式図である。 変形例の穿孔動作時における穿孔ピンの刃先の動きを説明する模式図である。 変形例の穿孔装置において穿孔ピンと用紙押え部材との間隙に遮音部材を設けた例を下方からみた底面図である。
以下、本発明を適用した穿孔装置300と用紙処理装置200と画像形成装置100とを備えた画像形成システム1の一実施形態について、図を用いて説明する。なお、本実施形態は一例にすぎず、本発明は、以下に説明する構成に限定されるものではない。例えば、穿孔装置単体、穿孔装置を備えた用紙処理装置、穿孔装置を備えた画像形成装置にも適用可能である。図1は、本実施形態に係る画像形成装置100と用紙処理装置200と穿孔装置300とを備える画像形成システム1の概略構成図である。
図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置100と、用紙処理装置200とを備えている。画像形成装置100と用紙処理装置200とは、相互に通信可能に接続されている。画像形成システム1では、画像形成装置100がシート材である用紙Pに画像を形成し、用紙処理装置200が画像形成装置100から用紙Pを受け入れて、受け入れた用紙Pに後処理として、穿孔処理を施す。なお、他の後処理としては、綴じ処理、中折り処理等が挙げられる。
上記のように各種の後処理を行う用紙処理装置200は、動作モードとして、穿孔モードと、ステイプルモードと、中折りモードとを有している。さらに、画像形成装置100としては、公知の構成のものを適用でき、本実施形態では電子写真方式のカラー複写機を備えている。この画像形成装置100は、例えば、制御部や作像部、光書き込み部、給紙部、給紙搬送路、画像読取部、中間転写部、定着部、排紙搬送路、両面搬送路等(いずれも不図示)を有し、用紙Pの両面または片面に画像を形成する。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成ユニット101を有する。画像形成ユニット101は、像担持体としての感光ドラム102、ドラム帯電器103、露光部104、現像部105、転写部106、クリーニング部107、原稿読込部108等から構成されている。なお、画像形成装置100はモノクロ複写機の例であるが、フルカラー複写機の場合、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック、とそれぞれ異なる色に、画像形成ユニット101と同様な構成の画像形成ユニットを用紙搬送方向に沿って配置することで、各画像形成ユニットで形成した画像を用紙上で次々に重ねることでフルカラー画像印刷が可能になる。
感光ドラム102は、画像形成装置の制御部(不図示)から画像形成動作の開始指示信号を受けると、図中時計回りの方向に回転を始め、画像形成動作が終了するまで回転を続ける。感光ドラム102が回転を開始すると、ドラム帯電器103に高電圧が印加され、感光ドラム102の表面に負の電荷が均一に帯電される。原稿読込部108によって原稿111の画像情報を光学的に読み込み、読み込んだ画像情報をドットイメージに変換された文字データや図形データが、露光部104のオン/オフ信号として画像形成装置の制御部(不図示)から画像形成装置100に送られる。すると、感光ドラム102の表面に、露光部104よりレーザ光が照射される部分と照射されない部分が形成される。露光部104からのレーザ光の照射により、感光ドラム102上の電荷の低下した部分が、現像部105と対向する位置に到達すると、感光ドラム102上の電荷の低下した部分に、負電荷に帯電したトナーが引き付けられ、トナー像が形成される。
感光ドラム102上に形成されたトナー像が転写手段としての転写部106に到達すると、そのトナー像は転写部106に印加された高電圧の作用によって、複数の給紙トレイのいずれかから用紙搬送路Kに沿って搬送されてくる用紙P上に転写される。なお、転写位置を通過後も感光ドラム102上に転写されずに残留しているトナーは、クリーニング部107で清掃され、次の画像形成動作に備えられる。
未定着トナー像が形成された用紙Pは、転写部106の転写ニップを出た後、定着部109に送られる。定着部109は、定着ローラ109aと、この定着ローラ109aに向けて押圧される加圧ローラ109bとを備えている。これら定着ローラ109aと加圧ローラ109bとは互いに当接して定着ニップを形成しており、用紙Pをここに挟み込む。定着ローラ109aは、内部に加熱手段たる熱源(不図示)を有しており、これの発熱によって定着ローラ109aを加熱する。加熱された定着ローラ109aは、定着ニップに挟み込まれた用紙Pに熱量を付与して加熱する。この加熱やニップ圧の影響により、用紙P上の画像が定着せしめられる。
片面印刷の場合、定着部109を過後した用紙Pは、図1の矢印Aで示すよう画像形成装置100から用紙処理装置200に搬送される。両面印刷の場合は,定着部109を通過後の用紙Pは矢印Bで示すよう両面搬送部110に搬送されて再び転写部106に戻り、前述と同じように形成された画像が用紙Pに転写されて定着部109を通過する。定着部109を通過した用紙Pは、図1の矢印Aで示すよう画像形成装置100から用紙処理装置200に搬送される。用紙処理装置200には、穿孔装置300を備えており、穿孔モードのときは穿孔装置300を通過する際に画像形成装置100から排出された用紙Pの所定位置にパンチ孔を形成する。その後、排紙トレイ(不図示)に排出される。
また、用紙処理装置200には、各部の動作を制御する図示しない制御部を備えている。この制御部は、CPU、記憶部、通信インターフェース等を有するコンピュータである。この制御部には、搬送センサ等が接続されている。そして、制御部(CPU)は、記憶部に記憶されているプログラムに従って、用紙処理装置200の各部を駆動制御する。また、制御部は、上述したように画像形成装置100の制御部(不図示)とデータ通信可能に接続されている。
(実施例1)
次に、上記実施形態における穿孔装置の一実施例(以下、本実施例を「実施例1」という。)について説明する。図2は実施例1の穿孔装置300の構成を説明する模式図である。図2(a)は実施例1の穿孔装置300の構成を示す側面図であり、図2(b)は実施例1の穿孔装置300の構成を示す平面図である。図3及び図4は実施例1の穿孔装置300における穿孔動作を説明する模式図である。図3(a)は穿孔動作時の用紙Pの横ずれ防止用の用紙押え部材305によって用紙Pをダイプレート上で押えている状態を説明する模式図であり、図3(b)は用紙Pにパンチ孔を開けたときの穿孔動作を説明する模式図であり、図3(c)は用紙押え部材305を用紙Pから離した状態を説明する模式図である。図4(a)は穿孔後に穿孔ピンを引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図4(b)は穿孔ピンを図4(a)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図4(c)は穿孔ピンを図4(b)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図である。
図3に示すように、穿孔装置300は、用紙Pの所定の穿孔位置に穿孔する穿孔部材の穿孔ピン301と、穿孔時に穿孔ピン301を貫通させるようダイ孔302が設けられているダイプレート303と、穿孔ピン301によって開いた孔の開口部外周近傍に用紙Pの一部を押えて用紙Pの連れ動き移動を規制する規制部材304と、穿孔ピン301からみて規制部材304より外側で穿孔ピン301の外周面を取り囲むことで、穿孔動作時に用紙Pの横ずれを防止するための円筒状の用紙押え部材305とを備えている。穿孔ピン301は、図示していない駆動モータやカム部材等の駆動機構によって用紙Pの表面に直交する穿孔方向に往復動する。ダイ孔302は、穿孔ピン301の先端部に対向するようにダイプレート303に形成されている。規制部材304は、孔の開口部全外周の極めて狭い部分の用紙Pに接触する端部を有している。用紙押え部材305は、図示していない駆動モータやカム部材等の駆動機構によってダイプレート303の表面に対して往復動する。なお、穿孔ピン301の同軸度を保つための支持フレーム(不図示)に、ガイド溝等の案内部材が設けられた構成となっている。
次に、このような構成を有する実施例1の穿孔装置300による穿孔動作について図3及び図4を用いて説明する。
実施例1の穿孔装置300では、図3(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、ダイプレート303の面上から離間しながら搬送されてくる。そして、用紙Pは、穿孔ピン301の先端部とダイ孔302とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。用紙押え部材305を図2中の矢印A方向に移動させて用紙Pをダイプレート上で押える。穿孔ピン301が用紙Pにさし込まれるときに刃先の斜め形状によって用紙Pが横ずれを生じる虞がある。用紙押え部材305で用紙Pをダイプレート上で押えることで、用紙Pの横ずれを防止している。次に、図3(b)に示すように、穿孔ピン301を穿孔方向(図3(a)中の矢印A方向)に移動させてダイ孔302との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。その後、用紙押え部材305を図3(b)中の矢印Bの方向に移動させて用紙Pから離す。図3(c)に示すように、穿孔ピン301を穿孔方向に対し反対の方向(図3(c)中の矢印Cの方向)に移動させて用紙Pから引き抜く。
図4(a)に示すように、用紙Pのパンチ孔の開口端面が穿孔ピン301と一緒に連れ動いて持ち上がる。規制部材304の端部が、穿孔ピン301の移動動作に連動もしくは独立してパンチ孔の外周近傍における用紙Pの一部に接触する。穿孔ピン301を図4(a)の位置よりさらに引き抜くと、図4(b)に示すように、規制部材304の端部が接触する箇所近傍の用紙Pにおけるパンチ孔の開口端面は、穿孔ピン301の外周面から離れる。その後、図4(c)に示すように、規制部材304が接触する箇所以外の箇所の用紙Pにおけるパンチ孔の開口端面が、穿孔ピン301の外周面から離れる。
以上説明した実施例1によれば、穿孔ピン301を引き抜くときに、用紙Pが段階的に穿孔ピン301の外周面から離れる。これにより、用紙Pが離れるときに発生する弾き音を分散でき、弾き音のピーク音量を小さくすることができる。また、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くより前に、用紙押え部材305を用紙Pの表面から離しており、穿孔ピン301を引き抜くとき、用紙Pは、用紙押え部材305によりダイプレートに押えられていない。これにより、パンチ孔開口端部が穿孔ピン301から離れた際のダイプレート側へ移動する勢いを弱めることができる。その結果、弾き音が発生する事象を抑制することができる。
(実施例2)
次に、上記実施形態における穿孔装置の他の実施例(以下、本実施例を「実施例2」という。)について説明する。図5は実施例2の穿孔装置400の構成を説明する模式図である。図6及び図7は実施例2の穿孔装置400における穿孔動作を説明する模式図である。図6(a)は穿孔動作時の用紙Pの横ずれ防止用の用紙押え部材402の第2突起部402cによって用紙Pをダイプレート上で押えている状態を説明する模式図であり、図6(b)は用紙Pにパンチ孔を開けたときの穿孔動作を説明する模式図であり、図6(c)は穿孔後に穿孔ピンを引き抜く様子を説明する模式図である。図7(a)は用紙押え部材を用紙Pから離した状態を説明する模式図であり、図7(b)は穿孔ピンを図7(a)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図7(c)は穿孔ピンを図7(b)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図である。
図5に示すように、実施例2の穿孔装置400は、穿孔ピン401と用紙押え部材402の第2突起部402cとが連動して動く構成を備えている。用紙押え部材402には、穿孔ピン401が穿孔方向に対し往復動する貫通孔402aが形成されている。用紙押え部材402の穿孔方向の端部には、穿孔方向に突起した規制部材としての第1突起部402bと、用紙Pの横ずれ防止用の第2突起部402cとが形成されている。穿孔ピン401の第1係止部401a及び第2係止部401bと、各係止部の一端面に対向する用紙押え部材402の内壁端面との間には、バネ403がそれぞれ配置されている。そのバネ403により、第1係止部401a及び第2係止部401bは、各係止部の他端面に対向する用紙押え部材402の内壁端面に押圧させる構成になっている。この構成により、穿孔する用紙Pの枚数や厚みが変化したとしても、用紙押え部材402による用紙Pへの押え圧を適切に与えることが可能となる。また、穿孔ピン401や用紙押え部材402は、図示していない駆動モータやカム部材等の駆動機構によって用紙Pの穿孔方向に往復運動する構成を備えている。
次に、このような構成を有する実施例2の穿孔装置400による穿孔動作について図6及び図7を用いて説明する。
実施例2の穿孔装置400では、図6(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、ダイプレート405の面上から離間しながら搬送される。そして、用紙Pは、穿孔ピン301の先端部とダイ孔302とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。穿孔ピン401を穿孔方向(図6(a)中の矢印Aの方向)に移動させ、用紙押え部材402の第2突起部402cで用紙Pをダイプレート405上に押える。図6(b)に示すように、穿孔ピン401をさらに穿孔方向に移動させ、ダイプレート405のダイ孔404との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。その後、図6(c)に示すように、穿孔ピン401を図6(b)中の矢印Bの方向に移動させる。さらに、穿孔ピン401を図6(c)中の矢印Cの方向に移動させてパンチ孔から引き抜くと、用紙押え部材402の第2突起部402cは用紙Pから離れる。
図7(a)に示すように、用紙Pのパンチ孔の開口端面が穿孔ピン401と一緒に連れ動いて持ち上がる。穿孔ピン401の移動動作に連動もしくは独立してパンチ孔の外周近傍における用紙Pの一部に、用紙押え部材402の第1突起部402bが接触する。穿孔ピン401を図7(a)中の矢印Aの方向に図7(a)の位置よりさらに引き抜くと、図7(b)に示すように、用紙押え部材402の第1突起部402bが接触する箇所の用紙Pにおけるパンチ孔の開口端面は、穿孔ピン401の外周面から離れる。穿孔ピン401を図7(b)中の矢印Bの方向に図7(b)の位置よりさらに引き抜くと、図7(c)に示すように、用紙押え部材402の第1突起部402bが接触する箇所以外の箇所の用紙Pにおけるパンチ孔の開口端面が、穿孔ピン401の外周面から離れる。
以上説明した実施例2によれば、規制部材としての第1突起部402bと用紙Pの横ずれ防止用の第2突起部402cとを一体化で形成されることで装置全体の小型化が期待できる。また、穿孔ピン401を引き抜くときに、用紙Pが段階的に穿孔ピン401の外周面から離れる。これにより、用紙Pが離れるときに発生する弾き音を分散でき、弾き音のピーク音量を小さくすることができる。更に、穿孔ピン401をパンチ孔から引き抜くより前に、用紙押え部材402の第2突起部402cを用紙Pの表面から離しており、穿孔ピン401を引き抜くとき、用紙Pは、用紙押え部材402の第2突起部402cによりダイプレートに押えられていない。これにより、パンチ孔開口端部が穿孔ピン401から離れた際のダイプレート側へ移動する勢いを弱めることができる。その結果、弾き音が発生する事象を抑制することができる。
なお、図8に示すように、第1係止部401a及び第2係止部401bと、各係止部の他端面に対向する用紙押え部材402の内壁端面との、それぞれの間に、緩衝材などの衝撃を吸収する衝撃吸収材406を設ける。これにより、穿孔ピン401と用紙押え部材402とが互いに接触する際の衝突音を低減することが可能となる。
(実施例3)
次に、上記実施形態における穿孔装置のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例3」という。)について説明する。図9は、実施例3で用いる穿孔ピンを示す側面図である。図10は従来の穿孔装置で図8の穿孔ピンを用いたときの不具合を説明する模式図である。図10(a)は側面図であり、図10(b)は平面図である。図11は実施例3の穿孔装置550における穿孔動作を説明する模式図である。図12(a)は穿孔動作時の用紙Pの横ずれ防止用の用紙押え部材555によって用紙Pをダイプレート上で押えている状態を説明する模式図であり、図12(b)は用紙Pにパンチ孔を開けたときの穿孔動作を説明する模式図であり、図12(c)は用紙押え部材555を用紙Pから離した状態を説明する模式図である。図13(a)は穿孔後に穿孔ピン551を引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図13(b)は穿孔ピン551を図13(a)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図であり、図13(c)は穿孔ピン551を図13(b)の位置よりさらに引き抜くときの穿孔動作を説明する模式図である。
図9に示すように、穿孔ピン501の刃先は、穿孔方向に対し直交する方向からみた断面形状が湾曲形状をなし、湾曲形状の2つの第1刃先501aと第2刃先501bを備えている。図10(a)、(b)に示すように、穿孔装置500では、用紙Pにおけるパンチ孔の開口端面の一部を押えて用紙Pの移動を規制するような位置に規制部材としての用紙押え部材502を設けている。ただし、その位置は、湾曲形状の2つの第1刃先501aと第2刃先501bとの間を結ぶ第1仮想線(図10(b)中の点線)上の中間点から、第1仮想線に直交する方向に延伸した第2仮想線(図10(b)中の破線)上の位置である。パンチ孔を形成した後、穿孔ピン501を穿孔方向に対し反対方向に移動させて用紙Pから引き抜くとき、第1刃先501aに接触するパンチ孔の開口端面と第2刃先501bに接触するパンチ孔の開口端面とが、ともに穿孔ピン501と一緒に連れ動く。用紙Pが穿孔ピン501の外周部分から同時に離れ、ダイプレート503上を叩くように接触する。このとき、大きな弾き音が生じる。
そこで、実施例3の穿孔装置550では、図12(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、ダイプレート553の面上から離間しながら搬送されてくる。そして、用紙Pは、穿孔ピン551の先端部とダイ孔552とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。用紙押え部材555をダイプレート553に向けて移動させて用紙Pをダイプレート上で押える。穿孔ピン551が用紙Pにさし込まれるときに刃先の斜め形状によって用紙Pが横ずれを生じる虞がある。用紙押え部材355で用紙Pをダイプレート上で押えることで、用紙Pの横ずれを防止している。次に、図12(b)に示すように、穿孔ピン551を穿孔方向(図12(a)中の矢印A方向)に移動させてダイ孔552との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。その後、用紙押え部材555を図12(b)中の矢印Bの方向に移動させて用紙Pから離す。図12(c)に示すように、穿孔ピン551を穿孔方向に対し反対の方向(図12(c)中の矢印Cの方向)に移動させて用紙Pから引き抜く。
図13(a)に示すように、用紙Pのパンチ孔の開口端面が穿孔ピン551と一緒に連れ動いて持ち上がる。規制部材554の端部が、穿孔ピン551の移動動作に連動もしくは独立してパンチ孔の外周近傍における用紙Pの一部に接触する。穿孔ピン551を図13(a)の位置よりさらに引き抜くと、図13(b)に示すように、規制部材554の端部が接触する箇所近傍の用紙Pにおけるパンチ孔の開口端面は、穿孔ピン551の外周面から離れる。その後、図13(c)に示すように、規制部材554が接触する箇所以外の箇所の用紙Pにおけるパンチ孔の開口端面が、穿孔ピン551の外周面から離れる。
以上説明した実施例3によれば、穿孔ピン551を引き抜くときに、用紙Pが段階的に穿孔ピン551の外周面から離れる。これにより、用紙Pが離れるときに発生する弾き音を分散でき、弾き音のピーク音量を小さくすることができる。また、穿孔ピン551をパンチ孔から引き抜くより前に、用紙押え部材555を用紙Pの表面から離しており、穿孔ピン551を引き抜くとき、用紙Pは、用紙押え部材555によりダイプレートに押えられていない。これにより、パンチ孔開口端部が穿孔ピン551から離れた際のダイプレート側へ移動する勢いを弱めることができる。その結果、弾き音が発生する事象を抑制することができる。
(実施例4)
次に、上記実施形態における穿孔装置のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例4」という。)について説明する。図14は実施例4の穿孔装置600の構成を説明する模式図である。図14(a)は穿孔方向の断面図であり、図14(b)は穿孔方向に対し直交する方向からみた断面図であり、図14(c)は穿孔ピン601、規制部材602及び用紙押え部材603の底面図である。図15及び図16は実施例4の穿孔装置600における穿孔動作を説明する模式図である。図15(a)は用紙押え部材603で用紙Pをダイプレート604上で押える前の様子を説明する模式図であり、図15(b)は用紙押え部材603で用紙Pをダイプレート604上で押えたときの様子を説明する模式図であり、図15(c)は穿孔した直後の穿孔動作を説明する模式図である。図16(a)は穿孔後に用紙押え部材603を用紙Pから離したときの様子を説明する模式図であり、図16(b)は穿孔ピン601を引き抜くときの用紙Pの連れ動きの様子を説明する模式図であり、図16(c)は穿孔ピン601を図16(b)の位置よりさらに引き抜いたとき用紙Pが穿孔ピンの外周面から離れる様子を説明する模式図である。
図14に示すように、実施例4の穿孔装置600には、穿孔ピン601の外周の全周面を囲むように、穿孔方向に沿って移動する円筒状の規制部材602が設けられている。その規制部材602の穿孔方向の端部には、穿孔方向に突起した突起部602aが形成されている。また、規制部材602の外周の全周面を囲む用紙Pの横ずれ防止用の円筒状の用紙押え部材603が設けられている。なお、穿孔ピン601、規制部材602及び用紙押え部材603は、互いの移動に連動又は独立に移動してもよい。
次に、このような構成を有する実施例4の穿孔装置600による穿孔動作について図15及び図16を用いて説明する。
実施例4の穿孔装置600では、図15(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、ダイプレート604上を摺動するように搬送される。そして、用紙Pは、穿孔ピン601の先端部とダイ孔605とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。穿孔動作前に、図15(b)に示すように、穿孔方向(図15(a)中の矢印A方向)に用紙押え部材603を移動させ、用紙押え部材603によって用紙Pをダイプレート604上で押える。これにより、用紙Pの横ずれを防止する。図15(c)に示すように、穿孔ピン601を図15(b)中の矢印B方向に移動させてダイプレート604のダイ孔605との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。このとき規制部材602が穿孔ピン601とともに用紙Pの表面に向かって用紙Pの表面より上方の所定位置まで移動する。
用紙押え部材603を穿孔方向に対し反対の方向(図15(c)中の矢印Cの方向)に移動させ、用紙押え部材603を用紙Pの表面から離す。そして、図16(a)に示すように、穿孔ピン601を穿孔方向に対し反対方向(図16(a)中の矢印Aの方向)に移動させて用紙Pのパンチ孔から引き抜く。このとき、図16(b)に示すように、用紙Pのパンチ孔の開口端面が穿孔ピン601と一緒に連れ動いて持ち上がる。穿孔ピン601の移動動作に連動もしくは独立してパンチ孔の外周近傍における用紙Pの一部に、規制部材602の突起部602bを接触させる。図16(c)に示すように、規制部材602の突起部602aが接触する箇所の用紙Pは、穿孔ピン601の外周面から離れる。その後、図示していないが、規制部材602の突起部602aが接触する箇所以外の箇所の用紙Pも穿孔ピン601の外周面から離れる。
以上説明した実施例4によれば、穿孔ピン601を引き抜くときに、用紙Pが段階的に穿孔ピン601の外周面から離れる。これにより、用紙Pが離れるときに発生する弾き音を分散でき、弾き音のピーク音量を小さくすることができる。また、穿孔ピン601をパンチ孔から引き抜くより前に、用紙押え部材603を用紙Pの表面から離しており、穿孔ピン601を引き抜くとき、用紙Pは、用紙押え部材603によりダイプレートに押えられていない。これにより、パンチ孔開口端部が穿孔ピン601から離れた際のダイプレート側へ移動する勢いを弱めることができる。その結果、弾き音が発生する事象を抑制することができる。
(実施例5)
次に、上記実施形態における穿孔装置のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例5」という。)について説明する。図17は実施例5の穿孔装置700の構成を示す模式図である。図17(a)は側面図であり、図17(b)は穿孔ピン701及び用紙押え部材702の底面図である。図18及び図19は実施例5の穿孔動作を説明する側面図である。図18(a)は用紙押え部材702によって用紙Pをダイプレート上で押える前の様子を説明する模式図であり、図18(b)は用紙押え部材702によって用紙Pをダイプレート上で押えるときの様子を説明する模式図であり、図18(c)は穿孔した直後の様子を説明する模式図である。図19(a)は穿孔後に用紙押え部材702を用紙Pから離したときの様子を説明する模式図であり、図19(b)は穿孔ピンを引き抜くときの用紙Pの連れ動きの様子を説明する模式図であり、図19(c)は穿孔ピンを図19(b)の位置よりさらに引き抜いたとき用紙Pが穿孔ピンの外周面から離れる様子を説明する模式図である。
図17に示すように、実施例5の穿孔装置700は、穿孔ピン701の外周の全周面を囲むように、穿孔方向に沿って移動する用紙Pの横ずれ防止用の円筒状の用紙押え部材702を備えている。その用紙押え部材702の円筒外周面の一部には、穿孔方向に延びた切欠き溝702a(図18及び図19参照)が形成され、その切欠き溝702aの溝部に嵌合されながら穿孔方向に摺動可能な規制部材703が設けられている。穿孔ピン701、用紙押え部材702及び規制部材703は、互いの移動に連動又は独立に移動してもよい。
次に、このような構成を有する実施例5の穿孔装置700による穿孔動作について図18及び図19を用いて説明する。
実施例5の穿孔装置700では、図18(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、ダイプレート704上を摺動するように搬送される。そして、用紙Pは、穿孔ピン701の先端部とダイ孔705とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。図18(b)に示すように、穿孔動作前に、図18(a)中の矢印A方向に用紙押え部材702を移動させ、用紙押え部材702によって用紙Pをダイプレート704上で押える。これにより、穿孔動作時の用紙Pの横ずれを防止できる。図18(c)に示すように、穿孔ピン701を図18(b)中の矢印B方向に移動させてダイプレート704のダイ孔705との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。
図19(a)に示すように、用紙押え部材702を穿孔方向に対し反対の方向(図18(c)中の矢印Cの方向)に移動させ、用紙押え部材702を用紙Pの表面から離す。このときに、図19(a)に示すように、用紙押え部材702の切欠き溝702aに嵌合されている規制部材703は用紙押え部材702の動きに対して動かないようにしておく。この状態で、図19(b)に示すように、穿孔ピン701を図19(a)中の矢印Aの方向に移動させて用紙Pのパンチ孔から引き抜く。このとき、図19(b)に示すように、用紙Pのパンチ孔の開口端面が穿孔ピン701と一緒に連れ動いて持ち上がる。穿孔ピン701の移動動作に連動もしくは独立してパンチ孔の外周近傍における用紙Pの一部に、規制部材703の端部を接触させる。図19(c)に示すように、規制部材703の端部が接触する箇所の用紙Pは、穿孔ピン701の外周面から離れる。その後、図示していないが、規制部材703の端部が接触する箇所以外の箇所の用紙Pも穿孔ピン701の外周面から離れる。
以上説明したように、実施例5によれば、穿孔ピン701を引き抜くときに、用紙Pが段階的に穿孔ピン701の外周面から離れる。これにより、用紙Pが離れるときに発生する弾き音を分散でき、弾き音のピーク音量を小さくすることができる。また、穿孔ピン701をパンチ孔から引き抜くより前に、用紙押え部材702を用紙Pの表面から離しており、穿孔ピン701を引き抜くとき、用紙Pは、用紙押え部材702によりダイプレートに押えられていない。これにより、パンチ孔開口端部が穿孔ピン701から離れた際のダイプレート側へ移動する勢いを弱めることができる。その結果、弾き音が発生する事象を抑制することができる。
(変形例)
次に、上記実施形態における穿孔装置の一変形例について説明する。図20及び図21は変形例の穿孔装置800の穿孔動作を説明する模式図である。図20(a)〜(c)及び図21(a)〜(c)は変形例の穿孔後の穿孔ピンを引き抜く動作を説明する模式図である。図22(a)〜(c)は図21(a)〜(c)の各動作時における穿孔ピンの刃先の動きを説明する模式図である。図23は、変形例の穿孔装置において穿孔ピンと用紙押え部材との間隙に遮音手段としての遮音部材を設けた例を下方からみた底面図である。
図20及び図21に示すように、変形例の穿孔装置800は、穿孔方向に移動する穿孔ピン801を軸回転させる回転駆動部802を備えている。穿孔ピン801の外周面の一部には、円筒状の回転駆動部802の外周面に形成された螺旋状のカム孔802aに嵌り、かつそのカム孔802aに沿って移動するボス(案内部材)801aを有している。カム孔802aは、円筒状の回転駆動部802の円筒外周部を貫通する長穴状の貫通孔であって、穿孔方向に対して角度をもつ螺旋状をなしている。穿孔ピン801が穿孔方向に移動することで、カム孔802aに嵌っているボス801aにカム孔802aの開口端面との摩擦力が作用し、カム孔802aの開口端面に沿って移動する。これにより、穿孔ピン801が回転する。回転駆動部802の穿孔方向の端部には、穿孔方向に突起した規制部材としての突起部802bが形成されている。
変形例の穿孔装置800では、図20(a)に示すように、用紙Pは、搬送ローラ対201、202に挟持され、穿孔ピン801の先端部とダイプレート803のダイ孔804とが穿孔方向で互いに略一致する位置に停止する。穿孔動作時における用紙Pの横ずれ防止用の用紙押え部材805によって用紙Pをダイプレート上で押える。穿孔ピン801が図20(a)中の矢印Dの方向に移動すると、ボス801aが図20(a)中の矢印Bの方向にカム孔802aを移動する。これにより、穿孔ピン801は、図20(a)中の矢印Cの方向に軸回転しながら、図20(a)中の矢印Dの方向に移動する。図20(b)に示すように、穿孔ピン801とダイプレート803のダイ孔804との協働によって用紙Pにパンチ孔を形成する。ここまでの動作時における穿孔ピンの刃先(不図示)は、図22(a)中の矢印C方向に回転して図22(a)に示す位置から図22(c)に示す位置へ移動する。その後、穿孔ピン801が図20(c)中の矢印Hの方向に移動すると、ボス801aは図20(c)中の矢印Fの方向にカム孔802aを移動する。これにより、穿孔ピン801は、図20(c)中の矢印Gの方向に軸回転しながら、図20(c)中の矢印Hの方向に移動する。
図21(a)及び図21(b)に示すように、用紙Pのパンチ孔の開口端面が穿孔ピン801と一緒に連れ動いて持ち上がる。穿孔ピン801が図21(a)中の矢印Gの方向にさらに軸回転しながら移動することで、連れ動く用紙Pが規制部材としての突起部802bの端部に接触する。図21()に示すように、突起部802bの端部が接触する箇所の用紙Pは、穿孔ピン801の外周面から離れる。その後、突起部802bが接触する箇所以外の箇所の用紙Pが穿孔ピン801の外周面から離れる。このように、穿孔ピン801を引き抜くときに、用紙Pが段階的に穿孔ピン801の外周面から離れる。これにより、用紙Pが離れるときに発生する弾き音を分散でき、弾き音のピーク音量を小さくすることができる。なお、図23に示すように、穿孔ピン801の外周面と回転駆動部802の内周面との隙間に、遮音材や吸音材等の遮音部材805を設けることで、穿孔処理時用紙Pを打ち抜く音や用紙Pの弾き音等の騒音を遮断することができる。用紙押え部材802の外周を遮音部材806で囲むことによっても同様な効果が得られる。遮音部材805の材料には、グラスウール系、ウレタン系などが用いられている。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
用紙押え部材305等のシート材押え部材によって穿孔対象である用紙P等のシート材の表面の少なくとも一部を、ダイ孔が形成されているダイプレート上で押え、その押えた状態で用紙Pの表面に直交する穿孔方向に穿孔部材をダイ孔に貫通させることで、用紙Pにパンチ孔を開ける穿孔装置において、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くことで穿孔ピン301に係止された状態で連れ動く用紙Pの動きを規制する規制部材304を備え、パンチ孔を開けた後に、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くと略同時に又は上記穿孔部材のパンチ孔からの引き抜くより前に、用紙押え部材をシート材の表面から離し、穿孔ピン301に係止された状態で連れ動いた用紙Pが穿孔ピン301から離れる前に、規制部材304によって穿孔ピン301とともに連れ動く用紙Pの一部に接触して用紙Pの動きを規制する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くときに用紙Pが連れ動く事象は、パンチ孔の開口端部と穿孔ピン301の外周面との接触箇所での摩擦力によって、穿孔ピン301の外周面に用紙Pが係止されることで発生している。パンチ孔を開けた後に、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くと略同時に又は上記穿孔部材のパンチ孔からの引き抜くより前に、用紙押え部材305をシート材の表面から離している。用紙Pはダイプレート上で押えられていないため、パンチ孔の開口端部が、穿孔ピン301と一緒に連れ動いてダイプレートから持ち上がり、用紙のパンチ孔周辺がダイプレートから浮き上がる。そして、穿孔ピン301と一緒に連れ動いてパンチ孔の開口端部が、持ち上がっていくと、規制部材304がパンチ孔の開口端部周辺の用紙Pの一部に接触し、連れ動く用紙の動きを規制する。その結果、パンチ孔開口端部における規制部材304と用紙Pとの当接箇所に近い側から、段階的に穿孔ピン301から離れ、用紙の自重によりダイプレートへと移動する。そして、ダイプレートから浮き上がった用紙は、規制部材304に近い側から段階的にダイプレートに接触する。これにより、用紙がダイプレートを叩くように接触するのを抑制することができ、弾き音が発生するのを抑制することができる。
また、穿孔ピン301をパンチ孔から引き抜くより前に、用紙押え部材305を用紙Pの表面から離しており、穿孔ピン301を引き抜くとき、用紙は、用紙押え部材305によりダイプレートに押えられていない。これにより、パンチ孔開口端部が穿孔ピン301から離れた際のダイプレート側へ移動する勢いを、穿孔ピン301を引き抜くときに用紙押え部材により用紙をダイプレートに押さえ付けている特許文献2に記載の構成に比べて、弱めることができる。その結果、弾き音が発生するのを抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、用紙押え部材502は、穿孔ピン301の穿孔方向に延伸する先端部の近傍に設けられている。これによれば、上記実施形態の実施例3について説明したように、穿孔ピン501を孔から引き抜くタイミングが最も遅い場所に、用紙押え部材502を設置することで、穿孔ピン501を引き抜くときに発生する弾き音の発生タイミングをずらすことができる。これにより、弾き音を分散させ弾き音を比較的小さく抑えられる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、規制部材602と用紙押え部材603とが互いに一体化して形成されている。これによれば、上記実施形態の実施例4及び実施例5について説明したように、押圧部材と用紙押え部材の各機能を同一部材に持たせるため、省スペース化が図れる。
(態様D)
(態様A)〜(態様D)のいずれかにおいて、穿孔ピン801は、用紙押え部材の回動に連動して回転する回転駆動部802等の回転機構を備え、該回転機構は用紙押え部材に設けられた螺旋状のガイド溝と、穿孔ピン801に設けられガイド溝に沿って移動するボス801a等の案内部材とを有している。これによれば、上記実施形態の変形例について説明したように、用紙押え部材の回動に連動して穿孔ピン801を回転させて穿孔に加わる負荷を低減させることができる。これにより、省エネルギーになるとともに、刃先を回転穿孔させるので切れ味がよくなり穿孔品質を向上させることができる。
(態様E)
(態様A)〜(態様D)のいずれかにおいて、穿孔時に発生する音を遮断する遮音部材806を備えている。これによれば、上記実施形態の変形例について説明したように、穿孔時に発生する音を遮断することができる。
(態様F)
用紙Pに穿孔処理を施す穿孔手段を有する用紙処理装置において、上記穿孔手段として、(態様A)〜(態様E)に記載の穿孔装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、用紙処理装置で穿孔処理における穿孔ピンを引き抜くときの騒音を低減することができる。
(態様G)
用紙P等の記録紙に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により画像が形成された記録紙に所定の処理を施す記録紙処理手段とを備えた画像形成装置において、上記記録紙処理手段として、(態様F)の用紙処理装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置で画像形成された記録紙に、穿孔処理を伴う後処理を行うときに騒音の発生を抑制することができる。
1 画像形成システム
100 画像形成装置
200 用紙処理装置
201、202 搬送ローラ対
300 穿孔装置
301 穿孔ピン
302 ダイ孔
303 ダイプレート
304 規制部材
305 用紙押え部材
400 穿孔装置
401 穿孔ピン
401a 第1係止部
401b 第2係止部
402 用紙押え部材
402a 貫通孔
402b 第1突起部
402c 第2突起部
403 バネ
404 ダイ孔
405 ダイプレート
406 衝撃吸収材
500 穿孔装置
501 穿孔ピン
501a 第1刃先
501b 第2刃先
502 規制部材
503 ダイプレート
504 ダイ孔
550 穿孔装置
551 穿孔ピン
552 ダイ孔
553 ダイプレート
554 規制部材
555 用紙押え部材
600 穿孔装置
601 穿孔ピン
601a 第1刃先
601b 第2刃先
602 規制部材
602a 突起部
603 用紙押え部材
604 ダイプレート
605 ダイ孔
700 穿孔装置
701 穿孔ピン
702 用紙押え部材
702a 切欠き溝
703 規制部材
704 ダイプレート
705 ダイ孔
800 穿孔装置
801 穿孔ピン
801a ボス
802 回転駆動部
802a カム孔
802b 突起部
803 ダイプレート
804 ダイ孔
805 用紙押え部材
806 遮音部材
特開平07−136990号公報 実開平03−22898号公報

Claims (7)

  1. シート材押え部材によって穿孔対象であるシート材の表面の少なくとも一部を、ダイ孔が形成されているダイプレート上で押え、その押えた状態で上記シート材の表面に直交する穿孔方向に穿孔部材を上記ダイ孔に貫通させることで、上記シート材にパンチ孔を開ける穿孔装置において、
    上記穿孔部材をパンチ孔から引き抜くことで上記穿孔部材に係止された状態で連れ動く上記シート材の動きを規制する規制部材を備え、
    パンチ孔を開けた後に、上記穿孔部材をパンチ孔から引き抜くと略同時に又は上記穿孔部材のパンチ孔からの引き抜くより前に、上記シート材押え部材をシート材の表面から離し、上記穿孔部材に係止された状態で連れ動いて上記穿孔部材から離れる前に、上記規制部材によって上記シート材の一部に接触して上記シート材の動きを規制することを特徴とする穿孔装置。
  2. 請求項1に記載の穿孔装置において、
    上記規制部材は、上記穿孔部材の穿孔方向に延伸する先端部の近傍に設けられていることを特徴とする穿孔装置。
  3. 請求項1又は2に記載の穿孔装置において、
    上記規制部材と上記シート材押え部材とが互いに一体化して形成されていることを特徴とする穿孔装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の穿孔装置において、
    穿孔方向に移動する上記穿孔部材を軸回転させる回転機構を備え、該回転機構は、螺旋状のガイド溝と、上記穿孔部材に設けられ上記ガイド溝に沿って移動する案内部材とを有していることを特徴とする穿孔装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の穿孔装置において、
    穿孔時に発生する音を遮断する遮音手段を備えていることを特徴とする穿孔装置。
  6. 用紙に穿孔処理を施す穿孔手段を有する用紙処理装置において、
    上記穿孔手段として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の穿孔装置を用いることを特徴とする用紙処理装置。
  7. 記録紙に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により画像が形成された記録紙に所定の処理を施す記録紙処理手段とを備えた画像形成装置において、
    上記記録紙処理手段として、請求項6の用紙処理装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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