JP6365517B2 - 段ボール梱包材 - Google Patents

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Description

本発明は、段ボール梱包材に関する。
一般に、段ボール梱包材は、被梱包品の収容空間を画定する複数の隔壁部と、前記隔壁部の外側へ張り出して形成された緩衝部とを備える(例えば、特許文献1参照)。
前記段ボール梱包材または前記段ボール梱包材を収容する段ボール箱が、前記被梱包品を収容する状態で床などの外部の物体と衝突した場合に、前記緩衝部は、前記衝突によって受ける外力に応じて潰れることにより、前記被梱包品に伝わる衝撃を緩和する。
特開平7−232765号公報
ところで、複数種類の前記被梱包品の形状が近似している場合がある。例えば、電子写真方式の画像形成装置の部品であるドラムユニット、現像ユニットおよび定着ユニットなどは、形状が近似している前記被梱包品の一例である。
前記段ボール梱包材の管理工数およびコストの低減の観点から、1種類の前記段ボール梱包材が、形状が近似する複数種類の前記被梱包品について共用可能であることが望ましい。
一方、前記段ボール梱包材において、前記緩衝部に要求される緩衝性は、前記被梱包品の重量などの特性に応じて異なる。前記緩衝部の緩衝性は、前記緩衝部の潰れやすさの指標値であるG値で評価される。前記G値が小さいことは、前記緩衝部が潰れやすいことを表す。
例えば、前記ドラムユニットは、前記現像ユニットおよび前記定着ユニットよりも軽い。そして、前記ドラムユニットが前記収容空間に収容される場合、前記現像ユニットおよび前記定着ユニットの一方が前記収容空間に収容される場合に比べ、前記段ボール梱包材の前記緩衝部が潰れやすいこと、即ち、前記G値が小さいことが要求される。
従って、複数種類の前記被梱包品の形状が近似している場合でも、前記被梱包品の種類ごとに異なる前記段ボール梱包材を用意することが必要となる場合が多い。
本発明の目的は、要求される緩衝性が異なる場合でも容易に対応可能な段ボール梱包材を提供することにある。
本発明の一の局面に係る段ボール梱包材は、内梱包部材と、外ケースとを備える。前記内梱包部材は、複数の隔壁部と、緩衝部とを備える。前記複数の隔壁部は、前記被梱包品の収容空間を画定する。前記緩衝部は、前記複数の隔壁部の一部である特定隔壁部の外側へ張り出して形成され、前記特定隔壁部と前記外ケースとの間に介在する。前記緩衝部は、スリット付緩衝部を有する。前記スリット付緩衝部は、前記特定隔壁部の外側面に接する第1縁部からその反対側の第2縁部までに亘って前記特定隔壁部の外側面に直交する垂線方向に沿って形成された部分である。前記スリット付緩衝部は、前記垂線方向に沿う稜線を形成して第1方向へ凸状に屈曲した中央屈曲部を有し、前記中央屈曲部に交差するスリットが形成されている。前記スリット付緩衝部における前記スリットに対し前記第1縁部側の部分および前記第2縁部側の部分の一方である第1部分および他方である第2部分のうち、前記第2部分は、第1形状と第2形状との間で変形可能な緩衝強度調節部である。前記第1形状は、前記垂線方向から見て前記第1部分に重なる形状である。前記第2形状は、前記中央屈曲部が前記第1方向の反対の第2方向へ凸状に屈曲する状態へ反転した形状である。
本発明によれば、要求される緩衝性が異なる場合でも容易に対応可能な段ボール梱包材を提供することが可能になる。
図1は、第1実施形態に係る段ボール梱包材の第1側壁側から見た斜視図である。 図2は、第1実施形態に係る段ボール梱包材の第2側壁側から見た斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る段ボール梱包材が備える内梱包部材の第1側壁側から見た一部分解斜視図である。 図4は、第1実施形態に係る段ボール梱包材が備える内梱包部材の第2側壁側から見た一部分解斜視図である。 図5は、第1実施形態に係る段ボール梱包材が備える内梱包部材を構成する第1梱包部材の展開図である。 図6は、第1実施形態に係る段ボール梱包材が備える内梱包部材を構成する第2梱包部材の展開図である。 図7は、第1実施形態に係る段ボール梱包材が備える内梱包部材における第1状態の第1側面緩衝部の斜視図である。 図8は、第1実施形態に係る段ボール梱包材が備える内梱包部材における第2状態の第1側面緩衝部の斜視図である。 図9は、第2実施形態に係る段ボール梱包材における外ケースおよび第1側面緩衝部の正面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る段ボール梱包材8は、内梱包部材10と箱状の外ケース9とを含む。内梱包部材10は、打ち抜き加工が施された段ボール紙が折り曲げられることによって作製される。外ケース9は、段ボール紙が箱状に折り曲げられ、さらに、その一部が接着剤またはステープル針などで接合されることによって作製される。本実施形態において、内梱包部材10は、相互に組み合わされた1つの第1梱包部材1と2つの第2梱包部材2とを含む。
図3,4は、2つの第2梱包部材2のうちの一方が、第1梱包部材1から取り外された状態を示す。第1梱包部材1には、切れ込み状に形成された第1被嵌合部61および第2被嵌合部63が形成されている。第2梱包部材2に形成された第1嵌合部62および第2嵌合部64が、それぞれ第1梱包部材1の第1被嵌合部61および第2被嵌合部63に嵌め入れられる。これにより、第1梱包部材1および第2梱包部材2が合体した状態に維持される。
図5,6に示されるように、第1梱包部材1および第2梱包部材2は、それぞれ1枚の前記段ボール紙によって構成されている。従って、内梱包部材10は、それぞれ打ち抜き加工が施された3枚の前記段ボール紙によって構成されている。
図1,3,5〜8において、点線は谷折りされる折り目線を表し、破線は山折りされる折り目線を表す。また、図1,7,9において、2点鎖線は仮想線を表す。また、図1,3,5〜7において、太い実線はスリットを表す。
前記スリットは、前記段ボール紙に対してその段ボール紙を横断しない範囲で形成された切れ目である。前記折り目線は、前記段ボール紙をその線に沿って容易に曲げることができるように予め直線状にプレス加工が施された部分である。なお、前記段ボール紙において、前記折り目線は罫線などと称される。
図5に示される前記段ボール紙が、折り目線L0において概ね直角に曲げられ、折り目線L3が鋭角に曲げられ、さらに折り目線L1,L2が鈍角に曲げられることにより、第1梱包部材1が形成される。
また、図6に示される前記段ボール紙が、折り目線L5において概ね直角に曲げられ、一対の第1切り起し部71が第1開口72に挿入され、さらに、第2切り起し部76が第2開口77に挿入されることにより、第2梱包部材2が形成される。
内梱包部材10は、複数の隔壁部31,32,33と、複数の緩衝部4,5,7とを備える。複数の隔壁部31,32,33は、被梱包品の収容空間100を画定する部分である。
本実施形態において、底板部31、一対の第1側壁部32および一対の第2側壁部33が、複数の隔壁部31,32,33の一例である。底板部31は、収容空間100の下方の前記隔壁部である。一対の第1側壁部32は、直方体状の収容空間100の長手方向の両端において側面を形成する前記隔壁部である。一対の第2側壁部33は、直方体状の収容空間100の短手方向の両端において側面を形成する前記隔壁部である。
前記被梱包品が収容空間100内に収容された状態で、前記被梱包品および内梱包部材10が、図1,2に示されるような概ね直方体状に組み立てられる外ケース9内に収容される。これにより、複数の緩衝部4,5,7が、複数の隔壁部31,32,33と前記段ボール箱の内側面との間に挟み込まれ、緩衝材として機能する。もちろん、複数の隔壁部31,32,33も緩衝材として機能する。
一対の第2側壁部33は、平行な稜線を形成する一対の屈曲部31aを境界として底板部31と連なり、底板部31から起立して対向している。底板部31および一対の第2側壁部33は、第1梱包部材1の一部である。一対の第1側壁部32各々は、2つの第2梱包部材2各々の一部である。なお、一対の屈曲部31aは第1屈曲部の一例である。
複数の緩衝部4,5,7は、2つの底面緩衝部7、2つの第1側面緩衝部5および4つの第2側面緩衝部4を含む。底面緩衝部7は、底板部31の外側面に形成されている。第1側面緩衝部5各々は、一対の第1側壁部32各々の外側面に形成されている。第2側面緩衝部4各々は、一対の第2側壁部33各々の外側面に形成されている。
2つの第1側面緩衝部5は、第1梱包部材1の一部である。また、1つの底面緩衝部7および2つの第2側面緩衝部4が、2つの第2梱包部材2各々の一部である。
底面緩衝部7は、底緩衝板部73,74と角筒状部75とを有する。底緩衝板部73,74は、前記段ボール箱の内側面の底に接する部分である。角筒状部75は、底板部31の外側面と底緩衝板部73との間に挟み込まれる部分である。角筒状部75は、断面が矩形の筒状に形成されている。
第1側面緩衝部5各々は、第1側壁部32各々の外側へ張り出して形成されている。同様に、第2側面緩衝部4各々は、第2側壁部33各々の外側へ張り出して形成されている。
段ボール梱包材8が、前記被梱包品を収容する状態で床などの外部の物体と衝突した場合に、複数の緩衝部4,5,7のうちの1つまたは複数が、前記衝突によって受ける外力に応じて潰れる。これにより、内梱包部材10は、前記被梱包品に伝わる衝撃を緩和する。
ところで、複数種類の前記被梱包品の形状が近似している場合がある。例えば、電子写真方式の画像形成装置の部品であるドラムユニット、現像ユニットおよび定着ユニットなどは、形状が近似している前記被梱包品の一例である。
段ボール梱包材8の管理工数およびコストの低減の観点から、1種類の段ボール梱包材8が、形状が近似する複数種類の前記被梱包品について共用可能であることが望ましい。
一方、内梱包部材10において、緩衝部4,5,7に要求される緩衝性は、前記被梱包品の重量などの特性に応じて異なる。特に、収容空間100の長手方向の両端の第1側壁部32に形成される第1側面緩衝部5においては、狭いスペースにおいて前記被梱包品の特性に応じた緩衝性を実現することが必要となる。
緩衝部4,5,7の緩衝性は、緩衝部4,5,7の潰れやすさの指標値であるG値で評価される。前記G値が小さいことは、緩衝部4,5,7が潰れやすいことを表す。
例えば、前記ドラムユニットは、前記現像ユニットおよび前記定着ユニットよりも軽い。そして、前記ドラムユニットが収容空間100に収容される場合、前記現像ユニットおよび前記定着ユニットの一方が収容空間100に収容される場合に比べ、内梱包部材10が潰れやすいこと、即ち、前記G値が小さいことが要求される。例えば、前記現像ユニットにおける長手方向の端部に設けられたギア機構の保護のために、内梱包部材10の長手方向D00における前記G値が小さいことが要求される場合がある。
従って、複数種類の前記被梱包品の形状が近似している場合でも、前記被梱包品の種類ごとに異なる段ボール梱包材を用意することが必要となる場合が多い。
一方、内梱包部材10は、要求される緩衝性が異なる場合でも容易に対応可能な構造を有している。その構造は、第1側面緩衝部5において実現されている。以下、第1側面緩衝部5の詳細について説明する。
[第1側面緩衝部5]
前述したように、第1側面緩衝部5は、隔壁部31,32,33の1つである第1側壁部32の外側へ張り出して形成された部分である。以下、一方の第1側面緩衝部5について説明するが、2つの第1側面緩衝部5は同じ構造を有している。なお、本実施形態において、第1側壁部32各々が特定隔壁部の一例である。また、緩衝部5は、即ち、前記特定隔壁部と外ケース9との間に介在する緩衝部の一例である。
以下の説明において、第1側壁部32の外側面に垂直な方向のことを垂線方向D0と称する。第1側面緩衝部5は、それ全体が垂線方向D0に沿って形成されている。本実施形態において、垂線方向D0は、内梱包部材10の長手方向D00である。また、一対の屈曲部31aは、垂線方向D0に平行な稜線を形成して屈曲している。
第1側面緩衝部5は、一対の外枠緩衝部51、一対の外側屈曲部53およびスリット付緩衝部52を有している。一対の外枠緩衝部51は、スリット付緩衝部52の両側に形成されている。一対の外側屈曲部53は、一対の外枠緩衝部51とスリット付緩衝部52とを繋ぐ部分である。
図1〜4に示されるように、一対の外枠緩衝部51は、スリット付緩衝部52の両外側において垂線方向D0に沿って形成された平板状の部分である。本実施形態において、一対の外枠緩衝部51は、一対の第2側壁部33に連なり、第1側壁部32の外側へ張り出した部分である。
一対の第2側壁部33は、複数の隔壁部31,32,33の一部である。また、一対の外枠緩衝部51は、一対の第2側壁部33と一連に形成され、垂線方向D0に沿って底板部31の外側、即ち、第1側壁部32の外側へ張り出している。一対の外枠緩衝部51は、一対の延長緩衝部の一例である。
一対の外側屈曲部53は、垂線方向D0に沿う一対の外側折り目線L3において屈曲した部分である。即ち、一対の外側屈曲部53は、前記垂線方向に平行に形成されている。スリット付緩衝部52と一対の外枠緩衝部51とは、一対の外側屈曲部53を境界として連なっている。また、スリット付緩衝部52は、底板部31との間に隙間を隔てて形成されている。
第2梱包部材2の一部である第1側壁部32は、第1梱包部材1における底板部31とスリット付緩衝部52との間の隙間に嵌め入れられている。本実施形態において、一対の外側屈曲部53各々は、鋭角に屈曲した部分である。なお、一対の外側屈曲部53は一対の第2屈曲部の一例である。
図1,7に示されるように、スリット付緩衝部52は、第1側壁部32の外側面に接する第1縁部501からその反対側の第2縁部502までに亘って垂線方向D0に沿って形成されている。スリット付緩衝部52における、第1縁部501と第2縁部502との間の部分にスリット520が形成されている。スリット520は、第1側壁部32の外側面に平行な平面に沿って形成されている。
以下の説明において、スリット付緩衝部52におけるスリット520から第1縁部501側の部分および第2縁部502側の部分のうちの一方のことを第1部分52aと称し、他方のことを第2部分52bと称する。なお、第2部分52bは、スリット付緩衝部52におけるスリット520から第1部分52a側の反対側の部分であるともいえる。
本実施形態において、第1部分52aは、スリット付緩衝部52におけるスリット520から第1縁部501側の部分である。また、第2部分52bは、スリット付緩衝部52におけるスリット520から第2縁部502側の部分である。なお、第1部分52aがスリット520から第2縁部502側の部分であることも考えられる。この場合、第2部分52bが、スリット520から第1縁部501側の部分である。
図1,7に示されるように、スリット付緩衝部52の第1部分52aは、中央屈曲部54aと、一対の平板部55aとを有する。同様に、スリット付緩衝部52の第2部分52bも、中央屈曲部54bと、一対の平板部55bとを有する。以下の説明において、スリット520の中央部のことをスリット中央部520aと称する。
中央屈曲部54aは、中央折り目線L1において第1方向D1へ凸状に屈曲した部分である。中央折り目線L1は、スリット中央部520aから垂線方向D0に沿って第1部分52aを横断して形成されている。第1方向D1は、垂線方向D0に直交する方向である。本実施形態における第1方向D1は底板部31側の反対方向であるが、第1方向D1が底板部31側の方向であることも考えられる。
中央屈曲部54bも、中央折り目線L2において第1方向D1へ凸状に屈曲した部分である。中央折り目線L2は、スリット中央部520aから垂線方向D0に沿って第2部分52bを横断して形成されている。即ち、中央屈曲部54a,54bは、スリット付緩衝部52において、垂線方向D0に沿う稜線を形成して第1方向D1へ凸状に屈曲した部分である。スリット520は、中央屈曲部54a,54bに交差して形成されている。
一対の平板部55aは、中央屈曲部54aから両側へスリット520の両端の位置を超えて平板状に延びて形成された部分である。同様に、一対の平板部55bも、中央屈曲部54bから両側へスリット520の両端の位置を超えて平板状に延びて形成された部分である。
スリット付緩衝部52の第2部分52bにおける一対の平板部55bには、一対の中間折り目線L4が形成されている。一対の中間折り目線L4は、スリット520の両端から垂線方向D0に沿って第2部分52bを横断して形成されている。
本実施形態において、中央屈曲部54a,54bは、鈍角に屈曲した部分である。しかしながら、中央屈曲部54a,54bが、鋭角に屈曲した部分であることも考えられる。一般に、中央屈曲部54a,54bの角度が小さいほど、第1側面緩衝部5の前記G値が大きい。また、一対の外枠緩衝部51の間隔が小さいほど、あるいは、一対の平板部55a,55bにおける中央屈曲部54a,54bから外側へ向かう方向の長さが長いほど、中央屈曲部54a,54bの角度が小さくなる。
図8に示されるように、スリット付緩衝部52の第2部分52bは、一対の平板部55bが一対の中間折り目線L4において第1方向D1へ凸状に折り曲げられることが可能である。これにより、第2部分52bは、中央屈曲部54bが第1方向D1の反対側の第2方向D2へ凸状に屈曲する形状に変形可能である。
第1側面緩衝部5は、第2部分52bが図7に示される第1形状である第1状態と、第2部分52bが図8に示される第2形状に変形した第2状態との2種類の状態で利用可能である。
前記第1状態は、スリット付緩衝部52の第2部分52bが一対の中間折り目線L4において折り曲げられず、一対の中間折り目線L4が形成された部分が平坦な状態である(図1,7参照)。即ち、第2部分52bの前記第1形状は、垂線方向D0から見て第1部分52aに重なった形状である。前記第1状態の第1側面緩衝部5は、垂線方向D0において、スリット520が形成されていない状態と同程度の前記G値を発揮する。
一方、前記第2状態は、スリット付緩衝部52の第2部分52bが一対の中間折り目線L4において折り曲げられた状態である(図8参照)。即ち、第2部分52bの前記第2形状は、一対の中間折り目線L4において第1方向D1へ凸状に屈曲し、かつ、中央屈曲部54bが第2方向D2へ凸状に屈曲する状態へ反転した形状である。この場合、スリット520が開口を形成する。そして、垂線方向D0から見て、第1部分52aにおけるスリット520の両端の間の部分と、第2部分52bにおけるスリット520の両端の間の部分とが重ならない位置に形成される。そのため、前記第2状態の第1側面緩衝部5は、前記第1状態の第1側面緩衝部5よりも垂線方向D0の前記G値が小さく、比較的潰れやすい。
第2部分52bが変形することにより、スリット付緩衝部52の緩衝強度が変わる。第2部分52bは、前記第1形状と前記第2形状との間で変形可能な緩衝強度調節部の一例である。
従って、第1側面緩衝部5は、前記第1状態および前記第2状態のいずれに形成されるかに応じて、2段階の前記G値に対応可能である。即ち、内梱包部材10は、要求される緩衝性が異なる場合でも容易に対応可能である。しかも、第1側面緩衝部5は、狭い第1側壁部32の外側面内に収まるコンパクトな構造によって2段階の緩衝性に対応可能である。
また、一対の外枠緩衝部51が、一対の第2側壁部33の延長部分である場合、第1側面緩衝部5の前記G値を高めることができる。
以上の説明において、第1側面緩衝部5が、前記第1状態を基準にして前記第2状態に変更可能であることが示された。次に、第1側面緩衝部5について、前記第2状態を基準にして説明する。
以下の説明において、第1部分52aにおける中央屈曲部54aのことを、第1中央屈曲部54aと称する。また、第2部分52bにおける中央屈曲部54bのことを、第2中央屈曲部54bと称する。
また、第1中央屈曲部54aの折り目線のことを第1中央折り目線L1、第2中央屈曲部54bの折り目線のことを第2中央折り目線L2と称する。第1中央折り目線L1は、スリット中央部520aから垂線方向D0に沿って第1部分52aを横断して形成されている。また、第2中央折り目線L2は、スリット中央部520aから垂線方向D0に沿って第2部分52bを横断して形成されている。
前記第2状態の第1側面緩衝部5において、第2部分52bは、第2中央屈曲部54bと、一対の中間屈曲部58と、一対の第1平板部56と、一対の第2平板部57とを有する。
第2中央屈曲部54bは、第2中央折り目線L2において第1方向D1の反対の第2方向D2へ凸状に屈曲した部分である。
一対の中間屈曲部58は、一対の中間折り目線L4において第1方向D1へ凸状に屈曲した部分である。一対の第1平板部56は、第2中央屈曲部54bから一対の中間屈曲部58に亘って平板状に形成された部分である。
一対の第2平板部57は、一対の中間屈曲部58から一対の第1平板部56側の反対側へ平板状に延びて形成された部分である。本実施形態において、一対の第2平板部57は、一対の中間屈曲部58と一対の一対の外側屈曲部53との間の平板状の部分である。
スリット付緩衝部52の第2部分52bは、一対の中間屈曲部58が伸ばされることにより前記第1状態の形状に変形可能である。前記第1状態の形状は、一対の第1平板部56各々から一対の第2平板部57各々に亘る一対の部分各々が平板状に形成され、かつ、中央屈曲部54bが第1方向D1へ凸状に屈曲する形状である。なお、一対の第1平板部56各々から一対の第2平板部57各々に亘る一対の部分は、前記第1状態における一対の平板部55bである。
[第2実施形態]
次に、図9を参照しつつ、第2実施形態に係る段ボール梱包材8Aについて説明する。段ボール梱包材8Aは、前記被梱包品を収容する内梱包部材10Aおよび前記被梱包品とともに内梱包部材10Aを収容する外ケース9を備える。内梱包部材10Aは、図1〜8に示される内梱包部材10と比較して、1つの第1側壁部32の外側面に接する複数のスリット付緩衝部52を有する点が異なる。
図9において、図1〜8に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、内梱包部材10Aにおける内梱包部材10と異なる点について説明する。
内梱包部材10Aの第1側面緩衝部5Aは、1つの第1側壁部32の外側面から垂線方向D0に沿って張り出して形成された2つの単位第1側壁部5x、5yを含む。一方の単位第1側壁部5xは、内梱包部材10の第1側面緩衝部5と同じ構造を有している。
他方の単位第1側壁部5yも、内梱包部材10の第1側面緩衝部5と同様の構造を有している。従って、第1側面緩衝部5Aは、1つの第1側壁部32の外側面に接する2つのスリット付緩衝部52を有する。単位第1側壁部5yにおける第1側面緩衝部5と異なる点は、一対の外枠緩衝部51が、一対の第2側壁部33の延長部分ではないことである。
第1側面緩衝部5Aにおいて、2つのスリット付緩衝部52における第1部分52aの中央屈曲部54aは、それぞれ反対方向へ凸状に屈曲している。従って、単位第1側壁部5xにおける第1方向D1は、単位第1側壁部5yにおける第2方向D2である。従って、単位第1側壁部5yにおける第1方向D1は、単位第1側壁部5xにおける第2方向D2である。
内梱包部材10Aは、少なくとも3段階の前記G値に対応可能である。即ち、第1側面緩衝部5Aにおいて、2つのスリット付緩衝部52の両方が前記第1状態である場合に最も前記G値が大きい。また、2つのスリット付緩衝部52の両方が前記第2状態である場合に最も前記G値が小さい。また、2つのスリット付緩衝部52の一方のみが前記第1状態である場合に、前記G値は最大値と最小値との間の中間値となる。
また、本実施形態において、複数のスリット付緩衝部52相互間において、中央屈曲部54a,54bの屈曲の角度が異なる。即ち、一方の単位第1側壁部5xにおける中央屈曲部54a,54bの角度Q1と、他方の単位第1側壁部5yにおける中央屈曲部54a,54bの角度Q2とが異なる。
なお、前記第2状態を基準にして換言すれば、複数のスリット付緩衝部52相互間において、第1中央屈曲部54aおよび第2中央屈曲部54bの屈曲の角度が異なる(図9における仮想線を参照)。
角度Q1,Q2が異なる場合、内梱包部材10Aは、4段階の前記G値に対応可能である。即ち、第1側面緩衝部5Aにおいて、一方の単位第1側壁部5xのみが前記第1状態である場合と、他方の単位第1側壁部5yのみが前記第1状態である場合とで、前記G値が異なる。
内梱包部材10Aが採用される場合も、内梱包部材10が採用される場合と同様の効果が得られる。さらに、第1側面緩衝部5Aは、狭い第1側壁部32の外側面内に収まるコンパクトな構造によって3段階以上の緩衝性に対応可能である。
[応用例]
内梱包部材10Aにおいて、一対の外枠緩衝部51の一方が、2つのスリット付緩衝部52に共通の部分であることも考えられる。また、内梱包部材10Aにおいて、2つのスリット付緩衝部52における第1部分52aの中央屈曲部54aが、同じ方向へ凸状に屈曲していることも考えられる。
また、内梱包部材10,10Aにおいて、第2側面緩衝部4および底面緩衝部7の一方または両方が。第1側面緩衝部5と同様の構造を有することも考えられる。
なお、本発明に係る段ボール梱包材は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 :第1梱包部材
2 :第2梱包部材
4 :第2側面緩衝部
5,5A:第1側面緩衝部(緩衝部)
5x :単位第1側壁部
5y :単位第1側壁部
7 :底面緩衝部
8 :段ボール梱包材
9 :外ケース
10,10A:内梱包部材
31 :底板部(隔壁部)
31a :屈曲部(第1屈曲部)
32 :第1側壁部(隔壁部)
33 :第2側壁部(隔壁部)
51 :外枠緩衝部(延長緩衝部)
52 :スリット付緩衝部
52a :第1部分
52b :第2部分
53 :外側屈曲部(第2屈曲部)
54a :中央屈曲部(第1中央屈曲部)
54b :中央屈曲部(第2中央屈曲部)
55a,55b:平板部
56 :第1平板部
57 :第2平板部
58 :中間屈曲部
61 :第1被嵌合部
62 :第1嵌合部
63 :第2被嵌合部
64 :第2嵌合部
71 :第1切り起し部
72 :第1開口
73,74:底緩衝板部
75 :角筒状部
76 :第2切り起し部
77 :第2開口
100 :収容空間
501 :第1縁部
502 :第2縁部
520 :スリット
520a :スリット中央部

Claims (5)

  1. 被梱包品を収容する内梱包部材と、
    前記被梱包品とともに前記内梱包部材を収容する外ケースと、を備える段ボール梱包材であって、
    前記内梱包部材は、
    前記被梱包品の収容空間を画定する複数の隔壁部と、
    前記複数の隔壁部の一部である特定隔壁部の外側へ張り出して形成され、前記特定隔壁部と前記外ケースとの間に介在する緩衝部と、を備え、
    前記緩衝部は、
    前記特定隔壁部の外側面に接する第1縁部からその反対側の第2縁部までに亘って前記特定隔壁部の外側面に直交する垂線方向に沿って形成され、前記垂線方向に沿う稜線を形成して第1方向へ凸状に屈曲した中央屈曲部を有し、前記中央屈曲部に交差するスリットが形成されたスリット付緩衝部を有し、
    前記スリット付緩衝部における前記スリットに対し前記第1縁部側の部分および前記第2縁部側の部分の一方である第1部分および他方である第2部分のうち、前記第2部分は、前記垂線方向から見て前記第1部分に重なる第1形状と、前記中央屈曲部が前記第1方向の反対の第2方向へ凸状に屈曲する状態へ反転した第2形状と、の間で変形可能な緩衝強度調節部である、段ボール梱包材。
  2. 前記緩衝強度調節部には、前記スリットの両端から前記垂線方向に沿って一対の中間折り目線が形成されており、
    前記緩衝強度調節部は、前記一対の中間折り目線が形成された部分が平坦な前記第1形状と、前記一対の中間折り目線において前記第1方向へ凸状に屈曲し、かつ、前記中央屈曲部が前記第2方向へ凸状に屈曲する状態へ反転した前記第2形状と、の間で変形可能である、請求項1に記載の段ボール梱包材。
  3. 前記緩衝部は、1つの前記特定隔壁部の外側面に接する複数の前記スリット付緩衝部を有する、請求項1または請求項2に記載の段ボール梱包材。
  4. 複数の前記スリット付緩衝部相互間において、前記中央屈曲部の屈曲の角度が異なる、請求項3に記載の段ボール梱包材。
  5. 前記内梱包部材は、相互に組み合わされることによって前記複数の隔壁部および前記緩衝部を形成する第1部材および第2部材を含み、
    前記第1部材は、
    前記収容空間の底の壁を形成し、前記複数の隔壁部の一部を成す底板部と、
    前記底板部に対し前記垂線方向に平行に形成された一対の第1屈曲部を境界として連なり、前記底板部から起立して対向し、前記複数の隔壁部の一部を成す一対の側壁部と、
    前記一対の側壁部と一連に形成され、前記垂線方向に沿って前記底板部の外側へ張り出し、前記緩衝部の一部を成す一対の延長緩衝部と、
    前記一対の延長緩衝部に対し前記垂線方向に平行に形成された一対の第2屈曲部を境界として連なり、前記底板部との間に隙間を隔てて形成された前記スリット付緩衝部と、を有し、
    前記第2部材は、前記第1部材における前記底板部と前記スリット付緩衝部との間の隙間に嵌め入れられた前記特定隔壁部を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の段ボール梱包材。
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