JP7021831B2 - 緩衝構造、緩衝部材および包装箱 - Google Patents

緩衝構造、緩衝部材および包装箱 Download PDF

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Description

本発明は、緩衝構造、緩衝部材および包装箱に関する。
包装箱に収容された商品を保護するための緩衝構造が知られている。
例えば、特許文献1に記載の段ボール包装材の緩衝構造は、段ボールシートに形成された複数の縦切目と、これらの縦切目を繋ぐように、基準位置から千鳥状にずれた部分とずれのない部分とを有する2条の横折目と、を備えている。この緩衝構造は、横折目に沿って段ボールシートを折り返すことで、受圧面に対し傾斜した緩衝爪と、受圧面に対し直角をなす直角壁とを形成している。この緩衝構造では、上下の受圧面の間隔が緩衝爪および直角壁に保持されるため、適度な緩衝性を得ることができるようになっている。
特許第3291290号公報
上記した緩衝構造のような一方向に傾斜した1つの緩衝爪は一方向に潰れ易いため、1つの緩衝爪だけで受圧面を適切に保持することができなかった。このような問題に対し、上記した緩衝構造では、複数の緩衝爪を並べて配置し、隣り合う緩衝爪を逆方向に傾斜させていた。しかしながら、傾斜方向の異なる緩衝爪は異なる方向に潰れるため、受圧面の保持力が一定にならない虞があった。その結果、上記した緩衝構造では、安定した緩衝性の確保が難しいことがあった。
本発明は、上記課題を解決するために、安定した緩衝性を確保することができる緩衝構造、緩衝部材および包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明は、緩衝壁の両端部に連設された一対の受圧壁を含み、緩衝空間を挟んで前記一対の受圧壁を対向させた緩衝構造であって、前記緩衝壁と各々の前記受圧壁との間に直線状に設定された各々の仮想境界線と交差するように傾斜して互いに平行に形成されている一対の折曲線と、前記一対の折曲線の両側を繋ぐようにして互いに平行に形成されている一対の切断線と、前記一対の折曲線と前記一対の切断線とで囲まれた緩衝面部に前記折曲線とは逆方向に傾斜した状態に形成されている補助折線と、を備え、前記一対の折曲線に沿って前記一対の受圧壁を一方に折り曲げて前記緩衝空間を形成した状態において、前記緩衝面部は、他方に突き出すように前記補助折線に沿って折れた状態となり、前記補助折線を中心に前記受圧壁に対して互いに逆方向に傾斜した一対の緩衝爪を形成する。
この場合、前記補助折線は、前記緩衝面部を二等分するように配置され、各々の前記緩衝爪は、前記一対の仮想境界線の間に位置する対角部分が外側に突き出し、且つ前記一対の仮想境界線の外側に位置する対角部分が内側に引き込まれた状態となって傾斜を形成していることが好ましい。
この場合、前記緩衝壁のうち前記緩衝面部を除く部分は、前記受圧壁に対し直交する立面部を形成することが好ましい。
上記した目的を達成するため、本発明の緩衝部材は、上記のいずれかに記載の緩衝構造を備えている。
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、上記のいずれかに記載の緩衝構造または上記の緩衝部材を備えている。
本発明によれば、安定した緩衝性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 図1のII-II断面図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱および緩衝部材を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝部材のブランクを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係る緩衝部材のブランクを示す平面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係る緩衝部材のブランクを示す平面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る包装箱(緩衝構造)のブランクを示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書では、方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[包装箱の概要]
図1ないし図5を参照して、本実施形態に係る包装箱1等の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は、図1のII-II断面図である。図3は包装箱1および緩衝部材5を示す分解斜視図である。図4は包装箱1のブランク1Aを示す平面図である。図5は緩衝部材5のブランク5Aを示す平面図である。
図1に示すように、包装箱1は、背の低い略直方体状に形成されている。包装箱1は、略角筒状の周壁1Wの上面および下面を閉じることで封緘されるA式の箱である。
図2および図3に示すように、包装箱1の内部には、例えば、電化製品等の商品Pが4つの成形緩衝材4と2つの緩衝部材5とを介して収容されている。成形緩衝材4は、発泡スチロールや古紙の解繊繊維によって成形され、商品Pの4つの角部を保護する。緩衝部材5は、段ボールシートによって形成され、商品Pの天面の長さ方向両側を保護する。なお、図1では、商品P、成形緩衝材4および緩衝部材5の図示を省略している。
包装箱1は、図4に示すブランク1Aを組み立てることで形成される。これと同様に、緩衝部材5は、図5に示すブランク5Aを組み立てることで形成される。これらのブランク1A,5Aは、一枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(図3参照)とを貼り合せたものである。なお、図3および図4は、表ライナ9B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
[包装箱のブランク]
図4に示すように、包装箱1のブランク1Aは、一対の側壁10と、一対の端壁11と、継代片12と、一対の下内フラップ13と、一対の下外フラップ14と、一対の上内フラップ15と、一対の上外フラップ16と、を備えている。
一対の側壁10と一対の端壁11とは、縦折曲線L1を介して交互に連設されている。各側壁10および各端壁11は、略同じ大きさとなる長方形状に形成されている。継代片12は、縦折曲線L1を介して一方の側壁10の流れ方向端部に連設されている。
一対の下内フラップ13は、横折曲線L2を介して一対の端壁11の段方向一端部(下端部)に連設されている。一対の下外フラップ14は、横折曲線L2を介して一対の側壁10の段方向一端部に連設されている。下内フラップ13および下外フラップ14は略長方形状に形成され、それらの段方向の寸法(延出寸法)は端壁11の流れ方向の寸法の略半分に設定されている。
一対の上内フラップ15は、横折曲線L2を介して一対の端壁11の段方向他端部(上端部)に連設されている。一対の上外フラップ16は、横折曲線L2を介して一対の側壁10の段方向他端部に連設されている。上内フラップ15および上外フラップ16は、下内フラップ13等と略同一形状に形成されている。
なお、縦折曲線L1および横折曲線L2は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に直線状に潰した汎用罫線である。これらの折曲線L1,L2は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。また、包装箱1は、折り畳まれて継代片12を端壁11の内面に接着剤で接着した状態で出荷される。なお、接着剤としては、例えば、ホットメルト接着剤、合成樹脂系エマルジョン接着剤または両面テープ等を用いることができる。
[緩衝部材のブランク]
図5に示すように、緩衝部材5のブランク5Aは、緩衝壁20と、一対の受圧壁21と、内層壁22と、外層壁23と、を備えている。
一対の受圧壁21は、緩衝壁20の段方向の両端部に連設されている。内層壁22は、組立折曲線L3を介して一方(図5で下方)の受圧壁21の段方向端部に連設されている。外層壁23は、組立折曲線L3を介して他方(図5で上方)の受圧壁21の段方向端部に連設されている。緩衝壁20、受圧壁21、内層壁22および外層壁23は、流れ方向に同一寸法となる略長方形状に形成されており、これらの壁20~23の流れ方向の寸法は、包装箱1の端壁11(または側壁10)の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。緩衝壁20、内層壁22および外層壁23の段方向の寸法は、略同一であり、受圧壁21の段方向の寸法よりも短く設定されている。
緩衝壁20と内層壁22との間の受圧壁21の流れ方向中央付近には、組立折曲線L3に沿って略長方形状の係合穴24が開口している。外層壁23の端部の流れ方向中央付近には、係合折曲線L4を介して係合片25が連設されている。係合片25は、外層壁23の端部から外側に向かって徐々に幅広くなる略台形状に形成されている。
[緩衝構造]
緩衝壁20は、3つの緩衝面部30と2つの立面部31とに区切られて緩衝構造26の主要部を構成している。3つの緩衝面部30は流れ方向に並設され、2つの立面部31は3つの緩衝面部30の流れ方向両外側に設けられている。なお、3つの緩衝面部30は同一形状であり、2つの立面部31は緩衝面部30を挟んで略対称であるため、以下の説明では、主に、1つの緩衝面部30および1つの立面部31について説明する。
<緩衝面部>
緩衝面部30は、緩衝壁20と各々の受圧壁21との間に直線状(組立折曲線L3と平行)に設定された各々の仮想境界線V(図4に示す二点鎖線参照)に対して傾斜した略平行四辺形状に形成されている。詳細には、緩衝面部30は、段方向に対向する一対の緩衝折曲線L5と流れ方向に対向する一対の切断線CLとで囲まれた範囲に形成されている。
(緩衝折曲線)
一対の緩衝折曲線L5は、同一の長さで直線状に形成された汎用罫線である。一対の緩衝折曲線L5は、各々の仮想境界線Vと交差するように傾斜して互いに平行に形成されている。緩衝折曲線L5は、仮想境界線Vに対して約6~16度(一例として図4では約9度)の傾斜を有している。緩衝面部30の対角部分のうち、一対の仮想境界線Vの間に位置する一対の緩衝折曲線L5の端部は、仮想境界線Vとの間に約3~8mmの隙間G1(一例として図4では約5mm)を有している。また、緩衝面部30の対角部分のうち、一対の仮想境界線Vよりも段方向外側に位置する一対の緩衝折曲線L5の端部は、仮想境界線Vとの間に約5~13mm(一例として図4では約7mm)の隙間G2を有している。
(切断線)
一対の切断線CLは、段ボールシートを厚み方向に切断した直線状の切目である。一対の切断線CLは、一対の緩衝折曲線L5の両側(両端部)を繋ぐようにして互いに平行に形成されている。切断線CLは、仮想境界線Vに直交する垂直線(図示せず)に対して僅かに傾斜している。なお、隣接する2つの緩衝面部30は、1つの切断線CLを共有している。これと同様に、後述する立面部31とこれに隣接する緩衝面部30とは、1つの切断線CLを共有しており、その切断線CLは、一対の緩衝折曲線L5の両端部を越えてに段方向両外側に延びている。
以上説明した3つの緩衝面部30を形成する緩衝折曲線L5と切断線CLの一部とは、仮想境界線Vを挟んでジグザグに折れ曲がりながら流れ方向に延びている。
(補助折線)
緩衝面部30には、補助折線L6が緩衝折曲線L5とは逆方向に傾斜した状態に形成されている。補助折線L6は、緩衝面部30を斜めに二等分するように配置された汎用罫線である。補助折線L6は、緩衝折曲線L5に対して約25~45度(一例として図4では約25度)の傾斜を有している。なお、補助折線L6の両端部は、一対の緩衝折曲線L5から離間している。
<立面部>
立面部31は、緩衝壁20のうち緩衝面部30を除く部分に、仮想境界線Vと平行な略長方形状に形成されている。詳細には、緩衝面部30は、段方向に対向する一対の基準折曲線L7と切断線CLとで囲まれた範囲に形成されている。
(基準折曲線)
一対の基準折曲線L7は、仮想境界線V(の延長線)上に形成された汎用罫線である。一対の基準折曲線L7は、立面部31と緩衝面部30との境界の切断線CLから流れ方向外端まで直線状に延びている。
[包装箱の封緘作業]
次に、包装箱1の封緘作業について説明する。なお、ここでは、一例として、作業者が包装箱1および緩衝部材5を組み立てる場合について説明する。
<緩衝部材の組立>
まず、図6を参照して、緩衝部材5の組立手順について説明する。図6は緩衝部材5を示す斜視図である。なお、以下、説明を簡単にするために、主に、1つの緩衝面部30および1つの立面部31に着目して説明する。
作業者は、一対の緩衝折曲線L5および一対の基準折曲線L7に沿って一対の受圧壁21を一方に略直角に折り曲げ、緩衝空間Sを挟んで一対の受圧壁21を上下方向に対向させる。この緩衝空間Sを形成した状態において、緩衝面部30は、他方に突き出すように補助折線L6に沿って折れた状態となり、補助折線L6を中心に受圧壁21に対して互いに逆方向に傾斜した一対の緩衝爪32を形成する。各々の緩衝爪32は、一対の仮想境界線Vの間に位置する対角部分(図5参照)が外側に突き出し、且つ一対の仮想境界線Vの外側に位置する対角部分(図5参照)が内側に引き込まれた状態となって傾斜を形成している。また、切断線CLを挟んで隣接する緩衝爪32同士も互いに逆方向に傾斜しているため、これらの断面は互いに交差している。
また、一対の受圧壁21を折り曲げてこの緩衝空間Sを形成した状態において、緩衝壁20のうち緩衝面部30を除く部分は、受圧壁21に対し直交する立面部31を形成する。また、切断線CLを挟んで立面部31に隣接する緩衝爪32は立面部31に対して傾斜しているため、これらの断面は互いに交差している。
次に、作業者は、内層壁22を組立折曲線L3に沿って緩衝空間Sの側に折り曲げ、外層壁23を組立折曲線L3に沿って内層壁22に重ねるように折り曲げる。続いて、作業者は、係合片25を係合折曲線L4に沿って折り曲げながら係合穴24に押し込み、係合片25を係合穴24の縁部に引っ掛ける。
以上によって、略角筒状の緩衝部材5が完成する。なお、作業者は、この緩衝部材5を2つ組み立てる。
<包装箱の組立>
次に、図1ないし図3を参照して、包装箱1の組立手順について説明する。
作業者は、一対の側壁10と一対の端壁11とを縦折曲線L1で略直角に折り曲げて略角筒状の周壁1Wを形成する。次に、作業者は、一対の下内フラップ13を横折曲線L2に沿って周壁1Wの内側に折り曲げた後、一対の下外フラップ14を横折曲線L2に沿って周壁1Wの内側に折り曲げる(図2および図3参照)。作業者は、一対の下外フラップ14の先端部の突き合せ部に沿って粘着テープ(図示せず)を貼り付ける。以上によって、周壁1Wの下面開口が閉塞され、包装箱1の底面が形成される(図2および図3参照)。
次に、図2および図3に示すように、作業者は、4つの成形緩衝材4を底面上の四隅に配置し、各成形緩衝材4の底受部4Aに商品Pを載せる。続いて、作業者は、2つの緩衝部材5を商品Pの天面の長さ方向両側に載せる(図2参照)。2つの緩衝部材5は、互いの緩衝壁20を向き合わせた姿勢で配置される。
次に、作業者は、一対の上内フラップ15を横折曲線L2に沿って周壁1Wの内側に折り曲げた後、一対の上外フラップ16を横折曲線L2に沿って周壁1Wの内側に折り曲げる(図1参照)。作業者は、一対の上外フラップ16の先端部の突き合せ部に沿って粘着テープを貼り付ける。これにより、周壁1Wの上面開口が閉塞され、包装箱1の天面が形成される(図1および図2参照)。なお、以上の説明では、一対の下外フラップ14および一対の上外フラップ16は、粘着テープで周壁1Wに固定されていたが、これに限らず、接着剤を介して各内フラップ13,15の表面に接着されてもよい。
以上によって、包装箱1の封緘作業が完了する。このように封緘された状態では、図2に示すように、緩衝部材5の下方の受圧壁21は商品Pの天面に密着し、緩衝部材5の上方の受圧壁21は上内フラップ15の裏面に密着している。緩衝部材5は、緩衝壁20、内層壁22および外層壁23を立設させることによって、緩衝空間Sを挟んで一対の受圧壁21を上下方向に対向させた緩衝構造26を形成する。
以上説明した本実施形態に係る緩衝部材5(緩衝構造26)では、緩衝面部30が一対の受圧壁21の折り曲げに連動して補助折線L6で山折りされることで、互いに逆方向に傾斜した一対の緩衝爪32が形成されていた(図6参照)。このように、一対の緩衝爪32を互い違いに傾斜させることで、一対の緩衝爪32は、補助折線L6を支点として緩衝空間Sの範囲内で潰れて受圧壁21に作用した荷重を緩衝(吸収)することができる。また、緩衝空間Sが潰れない程度の比較的弱い荷重が受圧壁21に作用した場合、一対の緩衝爪32は、補助折線L6を支点として緩衝空間Sの範囲内で弾性変形することができる。つまり、1つの緩衝面部30から形成された一対の緩衝爪32が、バネのように機能して受圧壁21に略一定の保持力を作用させる。これにより、緩衝面部30(一対の緩衝爪32)が単一か複数かに関わらず、受圧壁21を適切に保持することができ、安定した緩衝性を確保することができる。その結果、包装箱1に収容された商品Pを適切に保護することができる。なお、緩衝折曲線L5に対する補助折線L6の角度は大きくなるほど緩衝面部30(一対の緩衝爪32)の剛性が向上する。
また、本実施形態に係る緩衝部材5によれば、二等分された緩衝面部30が略同一の大きさで傾斜方向が異なる一対の緩衝爪32を形成するため、略均一で安定した緩衝性を担保することができる。
また、本実施形態に係る緩衝部材5によれば、緩衝爪32および立面部31によって受圧壁21を保持することができるため、受圧壁21に加えられた大きな荷重(衝撃)に対して有効に対抗することができる。
なお、本実施形態に係る緩衝部材5では、3つの緩衝面部30が仮想境界線Vに対して同一方向の傾きをもって形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、第1変形例に係る緩衝部材6(ブランク6A)として、4つの緩衝面部30が、2つずつ互いに逆方向の傾きをもって形成されていてもよい。緩衝部材6では、緩衝壁20、一方の受圧壁21および内層壁22を流れ方向中央で分離するスリット40が形成されている。4つの緩衝面部30は、スリット40を中心にして線対称となるように配置されている。また、緩衝部材6では、係合穴24および係合片25が2つずつ形成されている。
また、本実施形態に係る緩衝部材5では、緩衝折曲線L5が直線状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示すように、第2変形例に係る緩衝部材7(ブランク7A)として、一対の緩衝折曲線L50が略S字状に湾曲していてもよい。
また、本実施形態に係る緩衝部材5等(第1および第2変形例を含む。以下同じ。)では、組立折曲線L3、緩衝折曲線L5、補助折線L6および基準折曲線L7が汎用罫線であったが、これに限らず、例えば、汎用罫線上に複数の切目を等間隔で並べたリード罫線等を採用してもよい。
また、本実施形態に係る緩衝部材5等では、一対の受圧壁21に内層壁22と外層壁23とが連設されていたが、これに限らず、内層壁22および外層壁23は省略されてもよい(図示せず)。また、内層壁22および外層壁23は残し、係合穴24および係合片25が省略されてもよい。
また、本実施形態に係る緩衝部材5等は、商品Pと包装箱1の天面との間に配置されていたが、これに加えて/これに代えて、商品Pと包装箱1の底面との間に配置されてもよい(図示せず)。
なお、本実施形態に係る緩衝部材5等は、包装箱1とは別の部材として構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、他の包装箱2(ブランク2A)として、緩衝部材5に採用された緩衝構造26が一対の上内フラップ15(または/および一対の下内フラップ13)等に形成されていてもよい。
また、本実施形態に係る緩衝部材5等や包装箱2では、3つまたは4つの緩衝面部30と2つの立面部31とが流れ方向に並設されていたが、本発明はこれに限定されない。緩衝面部30は、1つ以上形成されていればよい。また、立面部31は、1つ以上形成されていればよいが、省略されてもよい。
また、本実施形態に係る緩衝部材5や包装箱1,2は、紙製の段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、例えば、厚紙や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る緩衝構造、緩衝部材および包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1,2 包装箱
5,6,7 緩衝部材
20 緩衝壁
21 受圧壁
26 緩衝構造
30 緩衝面部
31 立面部
32 緩衝爪
CL 切断線
L5 緩衝折曲線(折曲線)
L6 補助折線
S 緩衝空間
V 仮想境界線

Claims (5)

  1. 緩衝壁(20)の両端部に連設された一対の受圧壁(21)を含み、緩衝空間(S)を挟んで前記一対の受圧壁を対向させた緩衝構造(26)であって、
    前記緩衝壁と各々の前記受圧壁との間に直線状に設定された各々の仮想境界線(V)と交差するように傾斜して互いに平行に形成されている一対の折曲線(L5)と、
    前記一対の折曲線の両側を繋ぐようにして互いに平行に形成されている一対の切断線(CL)と、
    前記一対の折曲線と前記一対の切断線とで囲まれた緩衝面部(30)に前記折曲線とは逆方向に傾斜した状態に形成されている補助折線(L6)と、を備え、
    前記一対の折曲線に沿って前記一対の受圧壁を一方に折り曲げて前記緩衝空間を形成した状態において、前記緩衝面部は、他方に突き出すように前記補助折線に沿って折れた状態となり、前記補助折線を中心に前記受圧壁に対して互いに逆方向に傾斜した一対の緩衝爪(32)を形成することを特徴とする緩衝構造。
  2. 前記補助折線は、前記緩衝面部を二等分するように配置され、
    各々の前記緩衝爪は、前記一対の仮想境界線の間に位置する対角部分が外側に突き出し、且つ前記一対の仮想境界線の外側に位置する対角部分が内側に引き込まれた状態となって傾斜を形成していることを特徴とする請求項1に記載の緩衝構造。
  3. 前記緩衝壁のうち前記緩衝面部を除く部分は、前記受圧壁に対し直交する立面部(31)を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の緩衝構造を備えていることを特徴とする緩衝部材(5~7)。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の緩衝構造または請求項4に記載の緩衝部材を備えていることを特徴とする包装箱(1,2)。
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