JP6362718B1 - 舗装用縦溝形成器具、舗装工法およびアスファルト舗装の施工評価方法 - Google Patents

舗装用縦溝形成器具、舗装工法およびアスファルト舗装の施工評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】施工容易な縦溝形成技術を提供すること。
【解決手段】スクリードのベースプレート下面には、縦溝形成器具が設けられている。縦溝形成器具は複数のビーム部材12からなる。ビーム部材12はスクリード進行方向を軸方向として、並列および直列(ビーム部材12A,12B)に配設される。舗装面を均す際に、ビーム部材12が均し面に押圧され、押圧された状態で均し進行方向に移動し、縦溝が形成される。とくに、ビーム部材12Bは脱着が容易である。
【選択図】図14

Description

本発明は舗装技術に関し、特に縦溝を有する舗装に関する。
グルービング舗装では、舗装面に幅6〜9mm、深さ4〜6mmの溝を40〜60mm間隔で設けるものが一般的である。グルービング舗装には車両の進行方向に沿って設置する縦型(縦溝)と、横断方向に設置する横型(横溝)がある。
縦型のグルービングは、主に横方向のすべり抵抗値を増大させる必要のあるカーブの多い路面に用いられる。横型のグルービングは、主に車両の制動距離を短縮することに優れた効果があり、坂道や交差点の手前などに用いられる。また、横型のグルービングは走行時に発生する音と振動により、ドライバーに合図や居眠り運転、速度超過などの警告を行なうことができる。
すべり抵抗を増大させる以外にも、排水を促進し、早く路面を乾燥させ、雨天時のスリップを防止する。特にハイドロプレーニング抑制効果を発揮する。
さらに、寒冷地域においてはスリップ防止効果が顕著となるのに加えて、凍結防止効果、積雪防止効果、融雪効果を発揮する。グルービング舗装は、路面が凹凸となって表面積が増大するとともに溝空間が形成されるため熱が蓄積され、一般的な舗装に比べて路面温度が高くなる。また、凍結防止剤として塩化カルシウム等の薬剤を散布した場合、車両通過時も薬剤の一部が溝に残留するため、融雪効果が持続する。また、路面上の水が凍ってブラックアイスバーンが発生した場合でも、通行車両のタイヤとの接触により、ブラックアイスバーン磨耗促進効果を発揮する。
特開2001−355203号公報 特開2002−206203号公報
アスファルト舗装におけるグルービング工法は、専用機械による切削が主流である。一般の舗装と同様に施工したのち、切削工程を行う。そのため、一般の舗装と比べて、施工費用が高くなる、施工期間が長くなるという課題がある。
さらに、切削工程では粉塵処理工程が必要となり、この点でも、施工費用と施工期間に係る課題がある。
一方、コンクリート舗装におけるグルービング工法の一つにタイングルービング工法がある。コンクリート舗設時に道路横断方向にピアノ線等を用いて舗装面に溝をつける。しかしながら、タイングルービング工法は、横溝形成に適しているが、縦溝形成に適していない。また、排水効果も不十分である。
本発明は上記課題を解決するものであり、施工容易な縦溝形成技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、舗装用縦溝形成器具であって、スクリード装置下面に、該スクリード装置進行方向を軸方向として、舗装面を均す際に、スクリード装置の自重により均し面に押し込まれるように、並列および直列に配設された複数のビーム部材から形成される。
本発明に係る舗装用縦溝形成器具を用いることで、縦溝形成が施工容易となる。さらに、ビーム部材が直列に配設されることにより、進行方向後側に配置されるビーム部材が摩耗した場合、当該ビーム部材のみ交換すれば良い。
上記発明において好ましくは、前記複数のビーム部材は、進行方向前側に配置される第1ビーム部材と、進行方向後側に配置される第2ビーム部材とを含む。
上記発明において好ましくは、前記第1ビーム部材と第2ビーム部材との断面寸法が異なる。
上記発明において好ましくは、前記第1ビーム部材と第2ビーム部材との断面形状が異なる。
上記発明において好ましくは、前記第1ビーム部材と第2ビーム部材との材質が異なる。
このように、前記第1ビーム部材と第2ビーム部材とが異なることにより、第1ビーム部材は挿入抵抗軽減および従動抵抗軽減に寄与するとともに、第2ビーム部材は確実な縦溝形成に寄与する。
上記発明において好ましくは、前記ビーム部材は、スクリード装置下面に設けられた縦溝に差し込まれ嵌合される。
上記課題を解決する本発明は、上記舗装用縦溝形成器具を用いる舗装工法であって、前記スクリード装置により舗装面を均す際に、該ビーム部材が該スクリード装置の自重により均し面に押し込まれ、前記ビーム部材が均し面に押し込まれた状態で、該ビーム部材がスクリード装置進行方向に従動し、縦溝が形成される。
上記発明において好ましくは、前記舗装はアスファルト舗装であり、前記縦溝を形成した後、舗装面を転圧する。
転圧により縦溝断面はビーム部材断面に比べて狭くなり浅くなる。施工が良好か否かの指標が必要となる。
上記課題を解決する本発明の評価方法は、上記舗装工法により形成された舗装構造を、前記転圧後の縦溝断面積に基づいて評価する。
これにより、施工の良否を評価できる。
本発明によれば、従来技術に比べて、縦溝形成が施工容易である。その結果、施工費用及び施工期間を削減できる。
アスファルトフィニッシャの概略構成図 スクリードと縦溝形成器具(第1実施形態) 縦溝形成器具詳細 ビーム部材例 ビーム部材例 ビーム部材例 ビーム部材例 動作説明図(側面) 動作説明図(立面) 動作説明図(平面) 付加構成に係る概略構成図(第2実施形態) 舗装構造 舗装構造(変形例) 舗装構造(第3実施形態) 付加構成に係る概略構成図(第4実施形態) 付加構成に係る側面図および立面図 変形例に係る側面図および立面図 ビーム部材の取付構造 試験施工時における施工評価 縦溝形成器具(第5実施形態) 縦溝形成器具詳細 動作説明図 縦溝形成器具(第6実施形態)
<第1実施形態>
〜構成〜
本実施形態が適用されるアスファルトフィニッシャの基本構成について説明する。
図1は、アスファルトフィニッシャの概略構成図である。アスファルトフィニッシャは、走行のためのクローラ1と、オペレータが運転作業するための運転席2と、該運転席2の前方に設けられ、アスファルト混合物がダンプトラックから投入されるホッパ3と、投入されたアスファルト混合物を後方に搬送するバーフィーダ4と、該運転席2の後方に設けられ、アスファルト混合物を舗装幅に均一に広げるためのスクリュースプレッダ5と、スクリュースプレッダ5の後方に設けられ、アスファルト混合物を締め固めるタンパ6と、アスファルト混合物を敷き均す本体スクリード7および伸縮スクリード8等の各種の部材装置から構成されている。クローラに変えてホイールを用いてもよい。
2つの伸縮スクリード8は本体スクリード7の左右に配置されている(図2参照)。伸縮スクリード8が左右方向(進行方向に対し横方向)に伸縮することにより、任意幅の敷き均しが可能となる。
スクリード7,8には、バイブレータ(振動機構)9が設けられている。バイブレータ9はタンパ6と共にアスファルト混合物を締め固める。
本実施形態の特徴的構成として、スクリード7,8のベースプレート下面には、縦溝形成器具11が設けられている(図2参照)。図3は、縦溝形成器具11の詳細図である。
縦溝形成器具11は複数のビーム部材12からなる。ビーム部材12はスクリード進行方向を軸方向として、並列に配設される。
図3において、好ましい例としてビーム部材断面は逆三角形を示すが、円形、半円形、平板形状、逆台形状なども適用可能である。
ビーム部材端部14は、フラット形状14A(図3A参照)でもよいが、アスファルト抵抗軽減の観点から、錘状(図3B−図3D参照)に加工すると、なおよい。図3A1,図3B1,図3C1,図3D1は取付と同じ状態の斜視図であり、図3A2,図3B2,図3C2,図3D2はひっくり返した状態の斜視図である。端部14Bは、押圧面側を斜めに削除し、三角錐としたものである。船の舳先に似た形状となる。端部14Cは、取付面側を斜めに削除し、三角錐としたものである。高速鉄道車両に似た形状となる。端部14Dは、押圧面側および取付面側を斜めに削除し、四角錐としたものである。槍に似た形状となる。
ビーム部材12の断面幅は2mm〜40mmであり、断面高は2mm〜40mmである。好ましくは、ビーム部材12の断面幅は5mm〜20mmであり、断面高は5mm〜20mmである。ビーム部材12の長さは、スクリード底面長の50〜110%である。ビーム部材12がアスファルト均し面に押し込まれる際に、アスファルトの抵抗によりビーム部材12が曲がるおそれがあるため、長すぎることは好ましくない。
ビーム部材12中心は10mm〜200mm間隔で配設される。好ましくは、ビーム部材12中心は20mm〜100mm間隔で配設される。
ビーム部材12は、スクリード7,8のベースプレート下面に溶接されていても良いし、機械接合されていてもよい。たとえば、螺子式とすると、交換が容易であり、ビーム部材の断面形状や大きさを選択することができる。
〜施工〜
本実施形態の舗装工法について説明する。図4は動作説明にかかる側面図であり、図5は動作説明にかかる立面図であり、図6は動作説明にかかる平面図である。
まず、一般的な舗装工法について説明する。
アスファルト混合物は合材工場で製造され、ダンプトラックにより施工箇所まで搬送され、ダンプトラックからホッパ3に投入される。ホッパ3に一時的に貯蔵されたアスファルト混合物はバーフィーダ4により搬送され、スクリュースプレッダ5により広げられ、本体スクリード7および伸縮スクリード8により敷き均される。
アスファルトフィニッシャは、クローラ1(またはホイール)を備え、舗装の平坦性を維持するため、敷き均しながら道路長手方向に一定速度でゆっくりと進行する。
このとき、敷く動作と均す動作が連続して繰り返し行われる。例えば、Nエリアで敷く動作が行われたのちに、連続するN+1エリアでは敷く動作が行われる。一方、N+1エリアでの敷く動作と同時に、Nエリアでは均す動作が行われる。ただし、離散的でなく連続的に繰り返される。
アスファルト混合物敷き均しき均し作業終了後、アスファルト舗装表面を、ローラにより転圧して締め固める。
本実施形態の特徴的な動作は、舗装面を均す際に、ビーム部材12が均し面に押圧され、押圧された状態で均し進行方向に移動し、縦溝20が形成されることである。
ビーム部材12はスクリード7,8のベースプレート下面に設けられている。スクリード7,8の自重が作用し、押圧力によりビーム部材12は均し面に押し込まれる(図4・図5参照)。
アスファルトフィニッシャが進行すると、ビーム部材12は均し面に押し込まれた状態を維持しながら従動する。
このとき、従動抵抗を軽減するため、スクリードの進行方向側をやや上げるような傾斜角を付けても良い(図4参照)。
ビーム部材12の進行による軌跡に対応して、縦溝20が形成される。
バイブレータ9の振動はビーム部材12に伝達され、縦溝20相当位置にあった骨材は、縦溝20の両壁に移動する。
ローラ転圧により、縦溝20の断面幅はビーム部材12の断面幅より狭くなり、縦溝20の深さはビーム部材12の断面高より浅くなる。詳細については、試験施工に係る記載において後述する。
縦溝20の延長はビーム部材12の進行距離に対応する。隣り合う縦溝20の中心間隔はビーム部材12の中心間隔に対応する。
更に、隣り合う縦溝が形成する峰部の断面幅(=縦溝間隔−縦溝断面幅)は、アスファルト骨材の最大骨材寸法以上であることが好ましい。峰部を構成する箇所に、比較的大きな骨材が含まれることにより、転圧作業に対する縦溝の形状安定性が向上する。すなわち、骨材が転圧荷重を支持するため、峰部が潰れにくく、縦溝形状は維持される。
〜効果〜
従来技術と比較することにより、本実施形態の効果を説明する。
従来、主流であるグルービング工法は、一般の舗装と同様に施工したのち、グルービング工法による切削を行う。また、専用の切削機械に必要である。そのため、一般の舗装と比べて、施工費用が高くなる、施工期間が長くなるという課題がある。さらに、切削工程では粉塵処理工程が必要となり、この点でも、施工費用と施工期間に係る課題がある。
これに対し、本実施形態では、アスファルト混合物を敷き均す際(正確には、均すと同時)に、縦溝20が形成されるため、従来技術に比べて、縦溝形成が施工容易である。つまり、余分な工程が不要であるため、施工期間が短くなる。また、縦溝形成器具11は簡単な構造であり、アスファルトフィニッシャに従動するものであり、施工費用が安くなる。
従来技術である切削工法は、アスファルト内の骨材も切断するため、骨材の一部が縦溝壁面に露出し、骨材飛散のおそれがある。その結果、耐久性にかかる課題がある。
これに対し、本実施形態では、振動とビーム部材12の押圧力により、縦溝20相当位置にあった骨材は、縦溝20の両壁に押し込まれる。その結果、骨材が露出することはなく、骨材飛散のおそれは軽減され、耐久性が向上する。
さらに、ビーム部材端部14を、フラット形状(図3A参照)から錘状(図3B−図3D参照)に加工することで、アスファルト抵抗が軽減される。その結果、ビーム部材12の横ブレが抑制され、より高精度の施工が可能になる。また、錘状側面が徐々にアスファルト合材に押圧されるため、アスファルト合材が確実に締まる。これにより、より確実に耐久性ある縦溝形成が可能になる。
<第2実施形態>
〜構成〜
第2実施形態の特徴的構成について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に特徴的構成を付加するものである。図7は第2実施形態の構成概略図である。
このアスファルトフィニッシャのタンパ6(図1参照)下面に、進行方向と直角方向に複数の略円錐状の凸部、例えば鉄製の鋲13が設けられている。
鋲13の基部側の円筒状部における直径は2mm〜40mmである。好ましくは5〜20mmである。ビーム部材12の断面幅より大きいとなお良い(後述)。鋲13の高さは2mm〜40mmである。好ましくは5〜20mmである。ビーム部材12の断面高と同等であるとなお良い。
隣り合う鋲13の中心間隔は10mm〜200mm間隔であり、ビーム部材12の中心間隔に対応する。また、鋲13の中心位置は、ビーム部材12の中心位置に対応する。
鋲13はタンパ6下面に溶接されていても良いし、機械接合されていてもよい。たとえば、螺子式とすると、交換が容易であり、鋲の大きさを選択することができる。
〜施工〜
本実施形態の舗装工法について説明する。基本的な動作は、第1実施形態と同様である。
タンパ6は上下の振動を発生させ、底板を介して、アスファルト混合物を締め固める。一回の上下動ごとに鋲13が均し面に押し込まれて、鋲13に対応する穴(凹部)31が形成される。
一方で、アスファルトフィニッシャは、一定速度でゆっくりと進行する。その結果、舗装面にて穴31の形成が一定間隔で進行方向に繰り返される。
鋲13を有するタンパ6の後方にはビーム部材12を有するスクリード7,8が設けられている。したがって、穴31形成に遅れて、対応する位置にビーム部材12が移動する。
これにより、鋲13による穴列とビーム部材12の軌跡とが合わさり、縦溝30が形成される。
図8は、縦溝30を有する舗装構造の一例である。縦溝30の両壁面は、道路長手方向に繰り返される曲線部32と直線部33とを有する。すなわち、穴31の周縁部の一部が曲線部32となり、ビーム部材12の軌跡の一部が直線部33となる。
図9は、舗装構造の別例である。タンパ6の振動数を上げることにより、穴31の形成は短くなり、穴31同士が重なり合う。縦溝30の両壁面は、道路長手方向に繰り返される曲線部32と嘴部34を有する。嘴部34は隣り合う曲線部32の間に形成される。
〜効果〜
第1実施形態と比較することにより、第2実施形態の効果を説明する。
ビーム部材12進行に先行して、対応する位置に穴31が形成されているため、ビーム部材12挿入抵抗および従動抵抗が大幅に軽減される。その結果、ビーム部材12の横ブレが抑制され、より高精度の施工が可能になる。
縦溝30は曲線部32を有することにより、側面の表面積が増加する。その結果、縦溝30に荷重が作用したときの応力が軽減される。これにより耐久性が向上する。
縦溝30は曲線部32を有することにより、側面の表面積が増加する。その結果、縦溝30相当位置にあった骨材の可動範囲が広がる。骨材飛散のおそれは更に軽減され、耐久性が向上する。
縦溝30は曲線部32を有することにより、車走行時にタイヤとの接触面積が増加する。その結果、グリップ力が向上する。
縦溝30は曲線部32を有することにより、車走行時にタイヤとの接触方向が分散する。その結果、音同士が干渉し、防音力が向上する。
縦溝30は寒冷地域において、更なる縦溝による効果向上を期待できる。
縦溝30は曲線部32を有することにより、車走行時にタイヤとの接触面積が増加する。ブラックアイスバーン磨耗促進効果が向上する。
縦溝30は曲線部32を有する。曲線部32が障害となって凍結防止剤の流出を抑制する。その結果、融雪効果が持続する。
縦溝30は曲線部32を有することにより、側面の表面積が増加するとともに、溝空間も増大する。その結果、蓄熱効果が向上し、積雪防止効果および融雪効果も向上する。
次に、鋲13による穴列(ビーム部材軌跡なし)と比較することにより、第2実施形態の効果を説明する。
ビーム部材軌跡がなくとも、タンパ6の振動数を上げることにより、穴31の形成は短くなり、穴31同士が重なり合う。これにより穴列が形成され、縦溝30と似たような舗装構造となる。
しかし、試験施工を繰り返した結果、ビーム部材軌跡がない場合、縦溝形状にバラつきが大きく、排水機能も充分でない。
これに対し、本実施形態では、ビーム部材軌跡により明確な縦溝形状を形成でき、充分な排水機能が得られる。
また、ビーム部材軌跡がない場合、嘴部34が鋭角となり、応力が集中し、耐久性にかかる課題がある。
これに対し、本実施形態では、ビーム部材軌跡により嘴部34は側方より押圧され、尖度が緩和され(図9参照)、応力が分散し、耐久性が向上する。
〜備考〜
図8および図9は、鋲13の直径がビーム部材12の断面幅より大きい場合の例である。一方、鋲13の直径がビーム部材12の断面幅より小さい場合もある。
この場合、縦溝30は曲線部32を有しないため、曲線部32による効果は期待できない。しかし、ビーム部材12挿入抵抗および従動抵抗が大幅に軽減される、ビーム部材12の横ブレが抑制され、より高精度の施工が可能になるという効果については得られる。
<第3実施形態>
本願発明を、防水機能を有する下層22と排水機能を有する上層23とからなるアスファルト舗装に適用しても良い。図10は第3実施形態の構成概略図である。適用例について説明する。
先ず、基層21上に、6号砕石と7号砕石と砕砂と細砂と石粉とアスファルトとが所定の配合割合で混合されたアスファルト混合物を設ける。たとえば、6号砕石の配合割合は64.5〜72.5%、7号砕石の配合割合は7.5〜13%、砕砂の配合割合は5〜7%、細砂の配合割合は5〜7%、石粉の配合割合は8〜12%とする。アスファルト量は、前記骨材に対して4〜7%とする。混合物の粒度範囲は、ふるい目呼び寸法19mmで100%、13.2mmで90〜100%、4.75mmで21〜40%、2.36mmで15.5〜29.5%、75μmで6.5〜12.5%である。
アスファルトとして、高性能改質アスファルトを使用するとなおよい。これにより、優れた耐流動性と骨材飛散抵抗性を図ることができる。
アスファルト混合物層が設けられた後、アスファルトフィニッシャにより敷き均す。この時のアスファルトフィニッシャの運行条件は、走行速度が1.5m/min、タンパ振動が1120min−1、バイブレータが1020cpmとする。更に、マカダムローラ11回以上、15tタイヤローラ9回以上転圧する。敷き均し温度は160±10℃とする。一次転圧温度は155±10℃となる。二次転圧温度は90±10℃となる。
アスファルト混合物層の締固めにより、約40mm厚のアスファルト舗装層が構成される。アスファルト舗装層の下層22(厚さ約30mm)側にはアスファルトモルタルが集中的に充填される。アスファルトモルタルは、砕砂と細砂と石粉とアスファルトから構成される。すなわち、下層であるほど、骨材と骨材との間の空隙部に、アスファルトモルタルが充填される。これにより、基層21側に水が浸透して行かないようになっている(防水機能)。
一方、アスファルト舗装層の上層23(厚さ約10mm)側ではアスファルトモルタルの充填量が少ない。アスファルトが骨材と骨材とをバインドするが、空隙部は残る。これにより、空隙を水が比較的自由に移動できる。すなわち、排水機能が比較的保持されている。
上層厚はアスファルト舗装厚の5〜40%程度であることが好ましい。上記例では、25%(=10mm/40mm)である。
縦溝20は、上層23に対応して形成される。縦溝20の深さは、上層厚と同等であることが好ましいが、多少の多寡は許容できる。すなわち、縦溝20が下層22まで延設されていてもよいし、上層23の途中まで設けられていてもよい。
上記アスファルト舗装は、防水機能と排水機能とを併せ持つ。さらに、縦溝20を備えることにより、排水機能が格段に向上する。
<第4実施形態>
〜概要〜
第1〜3実施形態に係る実施工を繰り返すなかで、当初の想定より、ビーム部材12の摩耗が多いことに気が付いた。特に、ビーム部材12末端の摩耗が多いことに気が付いた。
ビーム部材12の摩耗が進むと、所定の縦溝形状が得られなくなるため、ビーム部材12を交換する必要がある。
その際、ビーム部材12がスクリード7,8のベースプレート下面に溶接されていたり、螺子等により機械接合されていると、交換作業が当初の想定より、手間取ることがわかった。
〜ビーム分割とその効果〜
第4実施形態の特徴的構成について説明する。第4実施形態は、第1実施形態に特徴的構成を付加するものである。図11は第4実施形態の構成概略図である。図12は側面図と背面図である。
ビーム部材12は、進行方向前側に配置される第1ビーム部材12Aと、進行方向後側に配置される第2ビーム部材12Bとが直列に配設されることにより形成される。なお、図示では2分割としたが、3分割以上でも良い。第1ビーム部材12Aとる第2ビーム部材12Bとの間に隙間が無くてもよいが、若干の隙間があってもよい。
ところで、実施工の経験より、ビーム部材12末端が摩耗しやすいことに気が付いた。本実施形態では、ビーム部材12Bのみを交換すればよく、廃棄量を低減できる。すなわち、ビーム部材12Aを用い続けられる。
更に、ビーム部材12Aとビーム部材12Bとは同じでも良いが、以下の点で異なっていると好ましい。
ビーム部材12Aとビーム部材12Bとは断面寸法が異なることが好ましい。すなわち、ビーム部材12Aの断面寸法に比べて、ビーム部材12Bの断面寸法は一回り大きくなっている。例えば、ビーム部材12Aでは、幅12×高さ12(mm)であるのに対し、ビーム部材12Bでは、幅16×高さ15(mm)とする。
これにより、ビーム部材12Aにより挿入抵抗および従動抵抗が軽減される一方、ビーム部材12Bの移動により、所定の縦溝寸法が確保される。
ビーム部材12Aとビーム部材12Bとは断面形状が異なることが好ましい。すなわち、ビーム部材12Aの断面形状は逆三角形であるのに対し、ビーム部材12Bの断面形状は逆台形となっている。
ビーム部材12Aにおいて、逆三角形頂部が舗装面に食い込み、挿入抵抗および従動抵抗が軽減される。なお、先行するビーム部材12Aにおいては、経験的に、逆三角形頂部は摩耗しにくい。一方、ビーム部材12Bには頂部がないため、摩耗しにくい。なお、ビーム部材12Aにより既に挿入抵抗および従動抵抗が軽減されているため、ビーム部材12Bに頂部がなくとも、挿入抵抗および従動抵抗に係る不具合は生じにくい。
ビーム部材12Aとビーム部材12Bとは材質が異なることが好ましい。すなわち、ビーム部材12Aに比べて、ビーム部材12Bの剛性が高くなっている。たとえば、ビーム部材12Aにプリハードン鋼(PXA30)を用い、ビーム部材12Bに冷間工具鋼(SDK11)を用いる。
これにより、ビーム部材12Bの耐摩耗性が向上する。その結果、交換頻度が低減する。また、ビーム部材12Bのみに高剛性材質を用い、ビーム部材12Aを低剛性材質とすることにより、製作費用抑制を図ることができる。
ビーム部材12Aとビーム部材12Bとは長さ寸法が異なることが好ましい。すなわち、ビーム部材12Aに比べて、ビーム部材12Bの断面寸法は一回り長くなっている。例えば、ビーム部材12Aの長さは90〜120(mm)程度であるのに対し、ビーム部材12Bの長さは100〜150(mm)とする。
これにより、ビーム部材12Aは挿入抵抗軽減および従動抵抗軽減に寄与するとともに、ビーム部材12Bは鮮明な縦溝形成に寄与する。
以上のように、製作費用を抑えながら、ビーム部材取換にかかる不具合を改善できる。その結果、ランニングコストを低減できる。
上記ビーム部材12Aとビーム部材12Bとの相違点は適宜組合せてもよい。
図13は変形例に係る側面図と背面図である。ビーム部材12Aが先端尖部14を有するのに対し、ビーム部材12Bは先端尖部14を有しない点で異なっている。また、ビーム部材12Aに比べて、ビーム部材12Bの剛性が高くなっている。
一方で、断面形状が逆台形である点、断面寸法、長さ寸法は共通である。
上記変形例以外にも、適宜、相違点を有するビーム部材12Aとビーム部材12Bとを組み合わせてもよい。
〜取付構造〜
図14はビーム部材12の取付構造である。
スクリード7,8のベースプレート下面には、ビーム部材12B上底部形状に対応する縦溝15が設けられている。すなわち、逆台形の空間が進行方向にベースプレート後端面まで連続することにより、縦溝15が形成される。
ビーム部材12B上底部(図12斜線部)はベースプレート後端より差し込まれて縦溝15に嵌合される。複数のビーム部材12が並列に配設された後、ビーム部材12B末端に進行方向直交方向に外れ止めプレート16が設置される。外れ止めプレート16がベースプレートに係合されることにより、ビーム部材12が取付られる。
差し込み嵌合に係る取付構造は、溶接や機械接合などと比べ、脱着容易である。その結果、施工現場でのビーム部材12の取換が可能となり、交換作業の手間が低減する。
一方で、ビーム部材12Aが溶接や機械接合などにより取付られている。ビーム部材12Aはビーム部材12Bに比べて取換頻度が少なく、上記取換容易性を阻害しない。
なお、上記取付例では、ビーム部材12Aは溶接や機械接合などにより取り付けられ、ビーム部材12Bが差し込み嵌合により取り付けられているように、取付構造が異なっているが、変形例のようにビーム部材12Aおよびビーム部材12Bが差し込み嵌合により取り付けられていてもよい(図13参照)。
変形例に係る取付構造においても取換容易性は確保される。
<試験施工と評価方法>
第2実施形態および第4実施形態を組み合わせて、試験施工をおこなった。
ビーム部材12(ビーム部材12B)の有効断面幅は16mm(上底16mm下底3mm)であり、有効断面高は15mmである。ベースプレート縦溝15との嵌合部を含めると、断面幅は24mmであり、断面高は24mmである。鋲13の有効直径は15mmであり、有効高さは15mmである。ビーム部材12間隔および鋲13間隔(すなわち、縦溝30間隔)は40mmである。
なお、当該寸法はグリップ性、排水性、防音性評価のための別の試験施工の結果を考慮して設定したものである。例えば軽自動車のタイヤ幅を150mmとし、縦溝間隔40mmとすると、タイヤに3〜4本の縦溝30が当接される。一方で、タイヤにも数本の縦溝が設けられていることが多い。
アスファルト合材工場出荷時のアスファルト混合物の温度は170〜175℃、到着時温度は160〜169℃、一次転圧時の温度150〜160℃となるように温度管理した。
ローラ転圧後の縦溝30の断面寸法(幅×高)を複数測定した。図15に測定メモの一例を添付する。便宜上、縦溝形状を上下逆として示す。断面を略三角形として、概略断面積を算定した。断面寸法の測定には、型取りゲージを用いた。レーザー式断面測定器を用いてもよい。
使用するビーム部材の規格を一に定めれば、転圧後の縦溝断面積自体を指標としてもよい(後述のようにビーム部材有効断面積と比較しない)。発明者は施工の良否の指標として「鮮明度」を提案している。たとえば、鮮明度65超は「無転圧」、鮮明度65〜35超は「深溝」、鮮明度35〜30超は「くっきり」、鮮明度30〜25超は「標準」、鮮明度25〜15超は「薄い」、鮮明度15以下は「超薄」と規定する。
図14の例では、測定により得られた縦溝断面積の平均値は、31mm2であり、鮮明度は31となり、施工結果「くっきり」と評価する。
なお、上記温度管理範囲から逸脱した場合、施工結果「薄い」「超薄」となることが多かった。すなわち、充分な鮮明度が得られなかった。
ところで、ローラ転圧により、縦溝20の断面幅はビーム部材12の断面幅より狭くなり、縦溝20の深さはビーム部材12の断面高より浅くなる。
ビーム部材有効断面積は、142.5mm2(=(16+3)*15/2)である。測定により得られた縦溝断面積とビーム部材有効断面積の比(百分率)を施工結果の良否の指標(鮮明度)とする。これによれば、ビーム部材の規格を統一しなくても、客観的な評価が可能となる。
たとえば、鮮明度46超は「無転圧」、鮮明度46〜25超は「深溝」、鮮明度25〜21超は「くっきり」、鮮明度21〜18超は「標準」、鮮明度18〜11超は「薄い」、鮮明度11以下は「超薄」と規定する。
図14の例では、測定により得られた縦溝断面積の平均値は、31mm2であり、ビーム部材有効断面積と比較すると鮮明度は21.7となり、施工結果「くっきり」と評価する。
本評価方法の活用の一例について説明する。
現場施工実務では、本施工の直前に、本施工と同じ条件で、現場試験施工をおこなう。現場試験施工の結果、「深溝」と評価された場合は、転圧不足のおそれもあり、アスファルト混合物の温度を再確認する。一方、「薄い」または「超薄」と評価された場合は、ビーム部材の取付や摩耗について再確認する。
現場試験施工の結果、「くっきり」または「標準」と評価された場合は、本施工を開始する。本施工完了後、縦溝断面寸法を測定し、「くっきり」または「標準」であることを確認する。
なお、上記鮮明度によるレベル分けは暫定的に示したものであり、路面のキメ深さ(MPD)、浸透水量、すべり抵抗値(BPN)(DFテスタ)等の路面性状を示す各種指標等の相関性に基づいて、再規定してもよい。
ところで、路面のキメ深さ(MPD)、浸透水量、すべり抵抗値(BPN)(DFテスタ)等に係る確認試験によれば、詳細な路面性状を把握できる一方、手間であった。指標「鮮明度」で代替することにより、簡便に路面性状を把握することが可能になる。
<第5実施形態>
〜概要〜
第1〜4実施形態は、本発明をアスファルト舗装に適用した例である。一方で、本発明は、コンクリート舗装にも適用できる。
コンクリート舗装工法にはいくつかある。代表例はセットフォーム工法である。セットフォーム工法は、型枠およびレールを設置し、スプレッダによる敷き均し、コンクリートフィニッシャによる締固めを行う。
近年では、施工能力向上を企図して、スリップフォーム工法も施工されている。クローラにより自走可能なスリップフォームペーバを用い、敷き均しと締固めを行う。型枠およびレールは不要である。
施行量が少ない場合は、人力により敷き均し、ブリッツスクリード(簡易フィニッシャ)により締固めを行う。
〜特徴的構成と施工〜
図16は、第5実施形態に係る縦溝形成器具である。本実施形態の特徴的構成として、ブリッツスクリード41の下面には、縦溝形成器具42が設けられている。
図17は、縦溝形成器具の詳細である。縦溝形成器具42は複数のビーム部材43からなる。ビーム部材43はスクリード進行方向を軸方向として、並列に配設される。
ビーム部材断面形状として、逆三角形、円形、半円形、平板形状、逆台形状などが適用可能である。
ビーム部材43の断面幅は2mm〜40mmであり、断面高は2mm〜40mmである。好ましくは、断面幅は5mm〜20mmであり、断面高は5mm〜20mmである。ビーム部材43の長さは、スクリード底面長の50〜150%である。打設中のコンクリリートはアスファルトに比べて挿入抵抗が少ないため、第1実施形態よりビーム長が長くても良い。
ビーム部材43中心は10mm〜200mm間隔で配設される。好ましくは、ビーム部材43中心は20mm〜100mm間隔で配設される。
ビーム部材43は、ブリッツスクリード41下面に溶接されていても良いし、機械接合されていてもよい。たとえば、螺子式とすると、交換が容易であり、ビーム部材の断面形状や大きさを選択することができる。
図18は、第5実施形態に係る動作説明図である。図示のように、スリップフォームペーバにブリッツスクリードを従動させてもよいし、コンクリートフィニッシャにブリッツスクリードを従動させても良い。
ブリッツスクリードにはバイブレータ(振動機構)44が設けられており、振動の反力によりブリッツスクリード41は自走可能である。したがって、ブリッツスクリード41のみでもよい。
本実施形態の特徴的な動作は、舗装面を均す際に、ビーム部材43が均し面に押圧され、押圧された状態で均し進行方向に移動し、縦溝40が形成されることである。
ビーム部材43はブリッツスクリード41の下面に設けられている。ブリッツスクリード41の自重が作用し、押圧力によりビーム部材43は均し面に押し込まれる。
ブリッツスクリード41が進行すると、ビーム部材43は均し面に押し込まれた状態を維持しながら従動する。
ビーム部材43の進行による軌跡に対応して、縦溝40が形成される。
バイブレータ44の振動はビーム部材43に伝達され、縦溝40相当位置にあった骨材は、縦溝40の両壁に移動する。
縦溝40の断面幅はビーム部材43の断面幅に対応し、縦溝40の深さはビーム部材43の断面高に対応する。
縦溝40の延長はビーム部材43の進行距離に対応する。隣り合う縦溝40の中心間隔はビーム部材43の中心間隔に対応する。
〜効果〜
従来技術と比較することにより、本実施形態の効果を説明する。
従来技術に係るコンクリート舗装におけるグルービング工法の一つにタイングルービング工法がある。コンクリート舗設時に道路横断方向にピアノ線等を用いて舗装面に溝をつける。しかしながら、タイングルービング工法は、横溝形成に適しているが、縦溝形成に適していない。また、排水効果も不十分である。
これに対し、本実施形態では、ビーム部材軌跡により明確な縦溝形状を形成でき、充分な排水機能が得られる。
<第6実施形態>
〜特徴的構成と施工〜
第5実施形態では、ブリッツスクリードに縦溝形成器具を設けたが、スリップフォームペーバのモールド51の下面に縦溝形成器具52を設けても良い。図19は、第6実施形態に係る縦溝形成器具である。
なお、スリップフォームペーバのモールドをスクリード装置と呼ぶことは少ないが、実質的に同様な機能を発揮するものであり、本願では便宜上、スクリード装置の一態様として扱う。
縦溝形成器具52は複数のビーム部材53からなる。ビーム部材53はスリップフォームペーバ進行方向を軸方向として、並列に配設される。
ビーム部材断面形状として、逆三角形、円形、半円形、平板形状、逆台形状などが適用可能である。図示では半円系である。
ビーム部材53の断面幅は2mm〜40mmであり、断面高は2mm〜40mmである。好ましくは断面幅は5mm〜20mmであり、断面高は5mm〜20mmである。ビーム部材53の長さは、モールド底面長の50〜150%である。コンクリリートはアスファルトに比べて挿入抵抗が少ないため、第1実施形態よりビーム長が長くても良い。
ビーム部材53中心は10mm〜200mm間隔で配設される。好ましくは、ビーム部材53中心は20mm〜100mm間隔で配設される。
ビーム部材53は、モールド51下面に溶接されていても良いし、機械接合されていてもよい。たとえば、螺子式とすると、交換が容易であり、ビーム部材の断面形状や大きさを選択することができる。
本実施形態の特徴的な動作は、スリップフォームペーバが舗装面を均す際に、ビーム部材53が均し面に押圧され、押圧された状態で均し進行方向に移動し、縦溝50が形成されることである。
ビーム部材53はモールド51の下面に設けられている。モールド51が均し面を形成すると同時に、押圧力によりビーム部材53は均し面に押し込まれる。
スリップフォームペーバが進行すると、ビーム部材53は均し面に押し込まれた状態を維持しながら移動する。
ビーム部材53の進行による軌跡に対応して、縦溝50(図示省略)が形成される。
スリップフォームペーバは振動機能を有し、この振動はビーム部材53に伝達され、縦溝50相当位置にあった骨材は、縦溝50の両壁に移動する。
縦溝50の断面幅はビーム部材53の断面幅に対応し、縦溝50の深さはビーム部材53の断面高に対応する。
縦溝50の延長はビーム部材53の進行距離に対応する。隣り合う縦溝50の中心間隔はビーム部材53の中心間隔に対応する。
〜効果〜
第6実施形態の効果は、第5実施形態とほぼ同様である。
スリップフォーム工法により施工する場合、ブリッツスクリードなしでも、縦溝形成ができる。
<第7実施形態>
第5実施形態と第6実施形態を組み合わせても良い。ただし、第5実施形態のビーム部材43と第6実施形態のビーム部材53を対応する位置に配置することが重要である。
図18を参考に動作を説明する。スリップフォームペーバにブリッツスクリードを従動させる。
まず、先行する縦溝形成器具52(図19参照)により縦溝50が形成される。次いで従動する縦溝形成器具42(図16参照)により縦溝40が形成される。
縦溝40は縦溝50に対応する位置に形成される。その結果、より確実に明確な縦溝形状を形成できる。
<第8実施形態>
第6〜8実施形態と第4実施形態を組み合わせても良い。すなわち、コンクリート舗装においても、ビーム部材43,53を2以上に分割したり、差し込み嵌合による取付構造としてもよい。
コンクリート舗装においても、第4実施形態に係る効果と同様な効果が得られる。
1 クローラ
2 運転席
3 ホッパ
4 バーフィーダ
5 スクリュースプレッダ
6 タンパ
7 本体スクリード
8 伸縮スクリード
9 バイブレータ
11 縦溝形成器具
12 ビーム部材
13 鋲
14 ビーム部材端部
15 ベースプレート縦溝
16 外れ止めプレート
20 縦溝
21 基層
22 下層
23 上層
30 縦溝
31 穴
32 曲線部
33 直線部
34 嘴部
40 縦溝
41 ブリッツスクリード
42 縦溝形成器具
43 ビーム部材
44 バイブレータ
50 縦溝
51 モールド
52 縦溝形成器具
53 ビーム部材

Claims (9)

  1. スクリード装置下面に、
    該スクリード装置進行方向を軸方向として、
    舗装面を均す際に、スクリード装置の自重により均し面に押し込まれるように、
    列に配設された複数のビーム部材から形成され、
    前記複数のビーム部材は同一スクリード装置下面において軸方向に対し直列に配設され、
    直列に配設されたビーム部材のうち少なくとも後方のビーム部材は交換可能である
    ことを特徴とする舗装用縦溝形成器具。
  2. 前記複数のビーム部材は、進行方向前側に配置される第1ビーム部材と、進行方向後側に配置される第2ビーム部材とを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の舗装用縦溝形成器具。
  3. 前記第1ビーム部材と第2ビーム部材との断面寸法が異なる
    ことを特徴とする請求項2記載の舗装用縦溝形成器具。
  4. 前記第1ビーム部材と第2ビーム部材との断面形状が異なる
    ことを特徴とする請求項2または3記載の舗装用縦溝形成器具。
  5. 前記第1ビーム部材と第2ビーム部材との材質が異なる
    ことを特徴とする請求項2〜4いずれか記載の舗装用縦溝形成器具。
  6. 前記ビーム部材は、スクリード装置下面に設けられた縦溝に差し込まれ嵌合される
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の舗装用縦溝形成器具。
  7. 請求項1〜6いずれか記載の舗装用縦溝形成器具を用いる舗装工法であって、
    前記スクリード装置により舗装面を均す際に、該ビーム部材が該スクリード装置の自重により均し面に押し込まれ、
    前記ビーム部材が均し面に押し込まれた状態で、該ビーム部材がスクリード装置進行方向に従動し、
    縦溝が形成される
    ことを特徴とする舗装工法。
  8. 請求項7記載の舗装工法において、
    前記舗装はアスファルト舗装であり、
    前記縦溝を形成した後、舗装面を転圧する
    ことを特徴とする舗装工法。
  9. 請求項8記載の舗装工法により舗装構造を形成し、
    前記転圧後の縦溝断面積に基づいて評価する
    ことを特徴とするアスファルト舗装の施工評価方法。
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