JP2909633B2 - ローラ転圧コンクリート舗装の施工方法とその敷き均し機械 - Google Patents
ローラ転圧コンクリート舗装の施工方法とその敷き均し機械Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、超硬練りのセメントコンクリートをアス
ファルトフィニッシャで敷均したのち、ローラで転圧し
締固める通称ローラ転圧コンクリート舗装(Roller Com
pacted Concrete Pavement:以下RCCPと省略)と呼ばれ
る舗装の施工方法と、その敷き均し機械に関するもので
ある。
ファルトフィニッシャで敷均したのち、ローラで転圧し
締固める通称ローラ転圧コンクリート舗装(Roller Com
pacted Concrete Pavement:以下RCCPと省略)と呼ばれ
る舗装の施工方法と、その敷き均し機械に関するもので
ある。
特に舗装を下層部分と上層部分とに分けて舗設するこ
とにより、舗装厚さが25cm以上の厚さを要求される大型
車の交通量の多い高速道路あるいは一般道路に適したRC
CPの施工方法と、その敷き均し機械に関するものであ
る。
とにより、舗装厚さが25cm以上の厚さを要求される大型
車の交通量の多い高速道路あるいは一般道路に適したRC
CPの施工方法と、その敷き均し機械に関するものであ
る。
公知のようにRCCPは、超硬練りのコンクリートを敷均
し、転圧締固めて舗装するものであるため、施工速度が
早く、工期の短縮が図られ、施工費の低減を可能とし、
しかも乾燥収縮が小さく、目地間隔の拡大が期待できる
などの特徴を有するものである。そのため、パーキング
エリア等の附帯施設を含む高速道路や一般道路さらには
構内舗装や工場ヤード舗装等に広く普及されている。
し、転圧締固めて舗装するものであるため、施工速度が
早く、工期の短縮が図られ、施工費の低減を可能とし、
しかも乾燥収縮が小さく、目地間隔の拡大が期待できる
などの特徴を有するものである。そのため、パーキング
エリア等の附帯施設を含む高速道路や一般道路さらには
構内舗装や工場ヤード舗装等に広く普及されている。
ところで、コンクリート舗装の舗装厚さは、交通量に
よって標準化され、例えば大型車の交通量が1日当り1,
000台以上3,000台未満(一方向)の道路にあっては、25
cm以上の厚さをもって舗装しなければならないように規
制されようとしている。
よって標準化され、例えば大型車の交通量が1日当り1,
000台以上3,000台未満(一方向)の道路にあっては、25
cm以上の厚さをもって舗装しなければならないように規
制されようとしている。
そこで舗装厚さが25cm以上の道路や、その他ヤード舗
装等に前記RCCPを適用すると次のような問題点があっ
た。
装等に前記RCCPを適用すると次のような問題点があっ
た。
まず第1点として、既成のアスファルトフィニッシャ
は、その機構的な制約から圧密代を含めて前記25cm以上
の厚さを一度に敷均すことができない構造となってい
る。次に第2点として、敷均し厚さが厚くなると、転圧
・締固めによる効果が下層部分にいきわたらず道路舗装
としての所定の締固め度や圧縮・曲げ強度を発揮させる
ことができない。
は、その機構的な制約から圧密代を含めて前記25cm以上
の厚さを一度に敷均すことができない構造となってい
る。次に第2点として、敷均し厚さが厚くなると、転圧
・締固めによる効果が下層部分にいきわたらず道路舗装
としての所定の締固め度や圧縮・曲げ強度を発揮させる
ことができない。
さらに第3点として、敷均し厚さを厚くとると、道路
としての重要な条件である良好な平坦性を得ることが困
難である。以上3点について問題点があった。
としての重要な条件である良好な平坦性を得ることが困
難である。以上3点について問題点があった。
そこで、この発明は、このような舗装厚さによっても
たらされる舗装上の技術的な問題点を解決したRCCPの施
工方法と、その敷き均し機械を提供することを目的とし
て開発したものである。
たらされる舗装上の技術的な問題点を解決したRCCPの施
工方法と、その敷き均し機械を提供することを目的とし
て開発したものである。
前記目的を達成する手段として、この発明は次のよう
な手段をとった。
な手段をとった。
まず舗装厚さに応じて下層部分と上層部分との二層に
分けたステップ舗装方法とした。すなわちまず下層部分
の舗装材の敷均し締固めを行う。ついでその下層部分の
締固め表面を1〜2cm掻きほぐし、しかるのち、その上
に上層部分の舗装材の敷均しと締固め、転圧を行って舗
装するようにした。いわゆる二層方式によって舗装する
ようにしたことにある。
分けたステップ舗装方法とした。すなわちまず下層部分
の舗装材の敷均し締固めを行う。ついでその下層部分の
締固め表面を1〜2cm掻きほぐし、しかるのち、その上
に上層部分の舗装材の敷均しと締固め、転圧を行って舗
装するようにした。いわゆる二層方式によって舗装する
ようにしたことにある。
さらに前記二層方式による施工作業を行う敷き均し機
械として、舗装材を収容するホッパと、このホッパから
舗装材を後方の路盤上に落し込むフィーダと、落し込ん
だ舗装材を所定の幅をもって路盤上に均一に敷き拡げる
スクリュスプレッダと、敷き拡げた舗装材を所定厚さに
敷均し、締固めするスクリードを装備した敷き均し機械
において、 前記敷き均し機械のスクリュスプレッダの前方に、ス
カリファイアを上下方向のレベルを調整自在に、しかも
機体側に着脱自在にして装備させた構成としたことにあ
る。
械として、舗装材を収容するホッパと、このホッパから
舗装材を後方の路盤上に落し込むフィーダと、落し込ん
だ舗装材を所定の幅をもって路盤上に均一に敷き拡げる
スクリュスプレッダと、敷き拡げた舗装材を所定厚さに
敷均し、締固めするスクリードを装備した敷き均し機械
において、 前記敷き均し機械のスクリュスプレッダの前方に、ス
カリファイアを上下方向のレベルを調整自在に、しかも
機体側に着脱自在にして装備させた構成としたことにあ
る。
すなわち、上層部分の超硬練りセメントコンクリート
の舗設時に、前記スカリファイアによってすでに敷均
し、締固めしている下層部分の締固め面を掻きほぐし、
その上に上層部分となる舗装材、すなわち超硬練りセメ
ントコンクリートを敷均し、転圧締固めを同時進行の形
で行うことができるように構成したことを特徴とするも
のである。また前記スカリファイアを前後位置に2列配
備し、締固め面を緻密に、かつ均一に掻きほぐしできる
ように構成し、さらにスカリファイアの左右両端部寄り
にスキー板状を呈するガイド板を取り付け、下層部分の
締固め面上をスカリファイアが平行して移動できる構成
としたことにある。
の舗設時に、前記スカリファイアによってすでに敷均
し、締固めしている下層部分の締固め面を掻きほぐし、
その上に上層部分となる舗装材、すなわち超硬練りセメ
ントコンクリートを敷均し、転圧締固めを同時進行の形
で行うことができるように構成したことを特徴とするも
のである。また前記スカリファイアを前後位置に2列配
備し、締固め面を緻密に、かつ均一に掻きほぐしできる
ように構成し、さらにスカリファイアの左右両端部寄り
にスキー板状を呈するガイド板を取り付け、下層部分の
締固め面上をスカリファイアが平行して移動できる構成
としたことにある。
この発明によると、舗装厚さに応じて、下層部分と上
層部分とに分け、二層方式により施工するようにしてい
るため、例えば車両通行量の多い道路、すなわち舗装厚
さが25cm以上の厚さを要求される道路へのRCCPの適用が
可能となった。しかも下層部分を締固めたのち、その締
固め面をスカリファイアをもって掻きほぐし、その上に
上層部分の舗装材を敷均し、転圧締固めするので、下層
部分と上層部分との接合がよく、一体化されたRCCPとし
て機能するようになった。
層部分とに分け、二層方式により施工するようにしてい
るため、例えば車両通行量の多い道路、すなわち舗装厚
さが25cm以上の厚さを要求される道路へのRCCPの適用が
可能となった。しかも下層部分を締固めたのち、その締
固め面をスカリファイアをもって掻きほぐし、その上に
上層部分の舗装材を敷均し、転圧締固めするので、下層
部分と上層部分との接合がよく、一体化されたRCCPとし
て機能するようになった。
また、下層部分の締固め後、その締固め面を掻きほぐ
す手段として、アスファルトフィニッシャすなわち機体
側のスクリュスプレッダの前方に、スカリファイアを装
備させ、このスカリファイアで下層部分の表面を掻きほ
ぐすように構成しているため、その掻きほぐしが均等
に、しかも効率的に行われる。
す手段として、アスファルトフィニッシャすなわち機体
側のスクリュスプレッダの前方に、スカリファイアを装
備させ、このスカリファイアで下層部分の表面を掻きほ
ぐすように構成しているため、その掻きほぐしが均等
に、しかも効率的に行われる。
その結果、その上に敷均し、転圧・締固めする上層部
分の超硬練り舗装材の結合が強固となり、しかも全体と
しての施工作業を能率的かつ迅速に行うことができた。
分の超硬練り舗装材の結合が強固となり、しかも全体と
しての施工作業を能率的かつ迅速に行うことができた。
さらに、掻きほぐし作業を行う前記スカリファイアを
アスファルトフィニッシャにおけるスクリュスプレッダ
の前方に、レベルを調整できるようにし、しかもフィニ
ッシャを構成する機体側に対し、着脱自在にして装備さ
せたので、下層部分の敷均しを行う段階では、それを機
体から取り外しておくか、下層部分の敷均し面より上方
に引き上げておき、上層部分の舗設を行う際に引き下
げ、しかるべきレベルに調整して、下層部分の表面を掻
きほぐすことができるようセットするだけで所期の目的
を達成することができた。また施工量の多い場合はフィ
ニッシャを2台使用し、前方には前記スカリファイアを
装備しないフィニッシャを、後方にはスカリファイアを
装着したフィニッシャを配備して舗装することもでき
る。
アスファルトフィニッシャにおけるスクリュスプレッダ
の前方に、レベルを調整できるようにし、しかもフィニ
ッシャを構成する機体側に対し、着脱自在にして装備さ
せたので、下層部分の敷均しを行う段階では、それを機
体から取り外しておくか、下層部分の敷均し面より上方
に引き上げておき、上層部分の舗設を行う際に引き下
げ、しかるべきレベルに調整して、下層部分の表面を掻
きほぐすことができるようセットするだけで所期の目的
を達成することができた。また施工量の多い場合はフィ
ニッシャを2台使用し、前方には前記スカリファイアを
装備しないフィニッシャを、後方にはスカリファイアを
装着したフィニッシャを配備して舗装することもでき
る。
第1図はRCCPの舗設作業を行う舗装機械の編成の一例
を示すもので、Aはコンクリートプラントより超硬練り
コンクリートの舗装材を運搬するダイプトラックであ
り、Bはアスファルトフィニッシャすなわち本発明によ
る敷き均し機械を示す。
を示すもので、Aはコンクリートプラントより超硬練り
コンクリートの舗装材を運搬するダイプトラックであ
り、Bはアスファルトフィニッシャすなわち本発明によ
る敷き均し機械を示す。
なお、Cは前記敷き均し機械Bにより敷均し、締固め
られた舗装層Hを二次的に転圧する振動ローラで、Dは
仕上げ転圧ローラを示し、Fは舗装路盤を示す。
られた舗装層Hを二次的に転圧する振動ローラで、Dは
仕上げ転圧ローラを示し、Fは舗装路盤を示す。
本発明の敷き均し機械Bは、第1図で示すように自走
車体1の前部に、舗装材である超硬練りセメントコンク
リートを搭載するホッパ2と、図面上には表示していな
いが、このホッパ2から前記舗装材を自走車体1の後方
路盤F上に落し込むためのフィーダと、この落し込んだ
舗装材を路盤F上の幅員方向に均一に押し拡げるための
スクリュスプレッダ3と、さらに押し拡げた舗装材を所
定の厚みをもって均一に敷均し、締固めるスクリード4
をもって構成している。
車体1の前部に、舗装材である超硬練りセメントコンク
リートを搭載するホッパ2と、図面上には表示していな
いが、このホッパ2から前記舗装材を自走車体1の後方
路盤F上に落し込むためのフィーダと、この落し込んだ
舗装材を路盤F上の幅員方向に均一に押し拡げるための
スクリュスプレッダ3と、さらに押し拡げた舗装材を所
定の厚みをもって均一に敷均し、締固めるスクリード4
をもって構成している。
第2図は、前記スクリュスプレッダ3とスクリード4
の機構部分を取り出して示す側面図で、実施例において
は、緻密な敷均しと強力な締固めを行うため、通称ハイ
パワーコンパクションスクリードと呼ばれているスクリ
ード4を利用している。
の機構部分を取り出して示す側面図で、実施例において
は、緻密な敷均しと強力な締固めを行うため、通称ハイ
パワーコンパクションスクリードと呼ばれているスクリ
ード4を利用している。
すなわちタンパ4aを頭に、以下第1バイブレータ(振
動締固め装置)4b、ダブルタイプのプレッシャーバー4
c、最後に第2バイブレータ4dを組み合わせたハイパワ
ーコンパクションスクリードを装備させている。
動締固め装置)4b、ダブルタイプのプレッシャーバー4
c、最後に第2バイブレータ4dを組み合わせたハイパワ
ーコンパクションスクリードを装備させている。
そして、前記スクリュスプレッダ3の前方に、すでに
舗設が終り、敷均し締固めした下層部分h1の締固め面11
を掻きほぐすためのスカリファイアEを装備させてい
る。なお本発明は、このようなハイパワーコンパクショ
ンスクリードを装備したフィニッシャにのみ装着が限定
されるものでなく、通常のタンパー,バイブレーション
型,フィニッシャにも装備させることもある。
舗設が終り、敷均し締固めした下層部分h1の締固め面11
を掻きほぐすためのスカリファイアEを装備させてい
る。なお本発明は、このようなハイパワーコンパクショ
ンスクリードを装備したフィニッシャにのみ装着が限定
されるものでなく、通常のタンパー,バイブレーション
型,フィニッシャにも装備させることもある。
第3図は、このスカリファイアEの概略構造を示す斜
視図である。実施例では図示のように横杆21に一定のピ
ッチでカッター22を取り付け、フォーク形に構成したも
のを使用するようにしている。横杆21の左右両端寄りに
上向きに張り出したアーム23及び23は、第1図で示した
敷き均し機械Bの下面、すなわち自走車体1の下面のス
クリュスプレッダ3の前方にスカリファイアE自体を取
り付けるための、いわゆる取り付けアームである。
視図である。実施例では図示のように横杆21に一定のピ
ッチでカッター22を取り付け、フォーク形に構成したも
のを使用するようにしている。横杆21の左右両端寄りに
上向きに張り出したアーム23及び23は、第1図で示した
敷き均し機械Bの下面、すなわち自走車体1の下面のス
クリュスプレッダ3の前方にスカリファイアE自体を取
り付けるための、いわゆる取り付けアームである。
また横杆21の同じく左右両端寄りに取り付けたスキー
板状のガイド板24および24は、前記カッター22による掻
き起し深さを常に一定深さに維持させるためのもので、
第2図で示す締固めの終了した下層部分h1の締固め面11
上を摺動して移動することができるように構成してい
る。25はスカリファイアEの自走車体1側に対する取り
付け高さ調整具を示す。
板状のガイド板24および24は、前記カッター22による掻
き起し深さを常に一定深さに維持させるためのもので、
第2図で示す締固めの終了した下層部分h1の締固め面11
上を摺動して移動することができるように構成してい
る。25はスカリファイアEの自走車体1側に対する取り
付け高さ調整具を示す。
なお図面上には表示していないが、下層部分h1の締固
め面11の掻きほぐしをより緻密に、しかも均一に行うた
め、カッター22を前後方向に2列並列する形で組み付け
る場合もある。その場合、前列のカッター22の位置と後
列のカッター22の位置とは、位置をズラして配列する。
め面11の掻きほぐしをより緻密に、しかも均一に行うた
め、カッター22を前後方向に2列並列する形で組み付け
る場合もある。その場合、前列のカッター22の位置と後
列のカッター22の位置とは、位置をズラして配列する。
この発明によるローラ転圧コンクリート舗装の施工方
法と、その敷き均し機械は以上実施例で説明したように
構成しているため、従来のコンクリート舗装にはみられ
なかった次のような効果が発揮される。
法と、その敷き均し機械は以上実施例で説明したように
構成しているため、従来のコンクリート舗装にはみられ
なかった次のような効果が発揮される。
(1)上下2層に分けた舗装方式としたので、従来ロー
ラ転圧コンクリート舗装の適用が不可能であった厚さ25
cm以上の交通量が多い高速道路や一般道路その他工場ヤ
ードの舗装ができる。
ラ転圧コンクリート舗装の適用が不可能であった厚さ25
cm以上の交通量が多い高速道路や一般道路その他工場ヤ
ードの舗装ができる。
(2)下層部分の締固め転圧後、その表面をスカリファ
イアで掻き起し、その上に上層部分の舗装を施工するよ
うにしたので、上下舗装の接合性が高い。したがって二
層舗装方式としたにも拘らず一体化され、仕上り舗装強
度の低下はない。そのため大型車の交通量の多い道路舗
装として最適である。
イアで掻き起し、その上に上層部分の舗装を施工するよ
うにしたので、上下舗装の接合性が高い。したがって二
層舗装方式としたにも拘らず一体化され、仕上り舗装強
度の低下はない。そのため大型車の交通量の多い道路舗
装として最適である。
ちなみに、下記表−1は本発明施工方法すなわち下層
部分の締固め面を掻きほぐし、その上に上層部分の舗装
材を敷均し、締固め転圧してなる二層打ちの舗装構造
(実施例)と、下層部分の締固め面を掻きほぐすことな
く、その上に上層部分の舗装材を敷均し、締固め転圧し
た単純二層打ちの舗装構造(比較例−1)の、それぞれ
接着界面の付着強度を確認するために行った試験結果を
示すものである。
部分の締固め面を掻きほぐし、その上に上層部分の舗装
材を敷均し、締固め転圧してなる二層打ちの舗装構造
(実施例)と、下層部分の締固め面を掻きほぐすことな
く、その上に上層部分の舗装材を敷均し、締固め転圧し
た単純二層打ちの舗装構造(比較例−1)の、それぞれ
接着界面の付着強度を確認するために行った試験結果を
示すものである。
上記表−1で示すよう、下層部分の締固め面を掻きほ
ぐし、その上に上層部分の舗装材を敷均し、締固めた場
合、打継ぎ界面すなわち接着界面の付着強度は、掻きほ
ぐすことなく、単に二層構造にした場合に比較し、約3
倍の付着強度が確認された。
ぐし、その上に上層部分の舗装材を敷均し、締固めた場
合、打継ぎ界面すなわち接着界面の付着強度は、掻きほ
ぐすことなく、単に二層構造にした場合に比較し、約3
倍の付着強度が確認された。
また試験時における破断は、実施例においては下層部
分と上層部分との境界からの破断はなく、ほとんどが上
層部分の上半部分より破断された。これに対し、比較例
−1の場合はすべて下層部分と上層部分との境界から破
断した。以上の結果から下層部分の表面を掻きならし上
層部分を舗設した本発明舗装構造が強度的に格段の強さ
を発揮することが立証された。
分と上層部分との境界からの破断はなく、ほとんどが上
層部分の上半部分より破断された。これに対し、比較例
−1の場合はすべて下層部分と上層部分との境界から破
断した。以上の結果から下層部分の表面を掻きならし上
層部分を舗設した本発明舗装構造が強度的に格段の強さ
を発揮することが立証された。
(3)敷き均し機械としては、従来のアスファルトフィ
ニッシャのスクリュスプレッダの前方に、スカリファイ
アを装備するだけでよく改造費が掛からない。
ニッシャのスクリュスプレッダの前方に、スカリファイ
アを装備するだけでよく改造費が掛からない。
(4)スカリファイアは敷き均し機械に対し、着脱自在
で、かつ取り付け高さも調節自在となっているため、下
層部分の舗装作業終了後、上層部分の舗装作業に至る一
連の作業をタイムラグを持たせることなく継続して行う
ことができる。
で、かつ取り付け高さも調節自在となっているため、下
層部分の舗装作業終了後、上層部分の舗装作業に至る一
連の作業をタイムラグを持たせることなく継続して行う
ことができる。
そのためローラ転圧コンクリート舗装のもつ特徴、す
なわち施工速度が早く、工期短縮等の効果をさらに向上
させることができる。
なわち施工速度が早く、工期短縮等の効果をさらに向上
させることができる。
もちろん乾燥収縮が小さいため、目地間隔を拡大でき
ることや、早期交通開放が可能である等の効果はなんら
阻害されるものではない。
ることや、早期交通開放が可能である等の効果はなんら
阻害されるものではない。
図面は、この発明の実施例を示すもので、第1図はロー
ラ転圧コンクリート舗装を行う場合の舗設機械の編成例
を示す側面図、第2図はスカリファイアを装備した敷き
均し機械の要部を示す側面図、第3図はスカリファイア
の構造概略を示す斜視図である。A……ダンプトラッ
ク、B……敷き均し機械 C……振動ローラ、D……仕上げ転圧ローラ E……スカリファイア、F……舗装路盤 1……自走車体、2……ホッパ 3……スクリュスプレッダ 4……スクリード、4a……タンパ 4b……第1バイブレータ 4c……プレッシャーバー 4d……第2バイブレータ 11……締固め面、21……横杆 22……カッター、23……アーム 24……ガイド板、25高さ調整具 h1……下層部分、h2……上層部分
ラ転圧コンクリート舗装を行う場合の舗設機械の編成例
を示す側面図、第2図はスカリファイアを装備した敷き
均し機械の要部を示す側面図、第3図はスカリファイア
の構造概略を示す斜視図である。A……ダンプトラッ
ク、B……敷き均し機械 C……振動ローラ、D……仕上げ転圧ローラ E……スカリファイア、F……舗装路盤 1……自走車体、2……ホッパ 3……スクリュスプレッダ 4……スクリード、4a……タンパ 4b……第1バイブレータ 4c……プレッシャーバー 4d……第2バイブレータ 11……締固め面、21……横杆 22……カッター、23……アーム 24……ガイド板、25高さ調整具 h1……下層部分、h2……上層部分
Claims (4)
- 【請求項1】超硬練りセメントコンクリートをアスファ
ルトフィニッシャで敷均すとともに、転圧し締固めるロ
ーラ転圧コンクリート舗装において、 舗装厚さに応じて下層部分と上層部分との二層に分けた
ステップ舗装方式とし、下層部分の舗装材を敷均し、締
固めた後、その下層部分の締固め面を掻きほぐし、その
上に上層部分の舗装材を敷均し、締固め転圧することを
特徴とするローラ転圧コンクリート舗装の施工方法。 - 【請求項2】超硬練りセメントコンクリートからなる舗
装材を収容するホッパと、このホッパから舗装材を後方
の路盤上に落し込むフィーダと、落し込んだ舗装材を所
定の幅をもって路盤上に均一に敷き拡げるスクリュスプ
レッダと、敷き拡げた舗装材を所定の厚さに敷均し、締
固めるスクリードを装備した敷き均し機械であって、 前記スクリュスプレッダの前方にスカリファイアを上下
方向の高低を調整自在に、かつ機体側に着脱自在にして
装備したことを特徴とするローラ転圧コンクリート舗装
の敷き均し機械。 - 【請求項3】前記スカリファイアは、幅員方向に一定ピ
ッチで複数本のカッターを垂下したフォーク形のスカリ
ファイアであり、しかも前後に複数列に配列し、かつ前
後スカリファイアはカッターの位置が互い違いとなるよ
うに配列していることを特徴とする請求項2に記載のロ
ーラ転圧コンクリート舗装の敷き均し機械。 - 【請求項4】前記スカリファイアの左右両端部寄りに、
下層部分の転圧面上を摺動するスキー板状のガイド板を
取り付けたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記
載のローラ転圧コンクリート舗装の敷き均し機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP171390A JP2909633B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | ローラ転圧コンクリート舗装の施工方法とその敷き均し機械 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03206201A JPH03206201A (ja) | 1991-09-09 |
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ID=11509199
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1990
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