JP6361309B2 - フラットケーブルの製造方法及びフラットケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、フラットケーブルの製造方法及びフラットケーブルに関する。
フラットケーブルの配線経路によっては、導体を曲げて取り付けなければいけない場合がある。そのような場合に、従来は、絶縁導体が同一平面上に複数本直線状に並べられたフラットケーブルを、当該複数本の絶縁導体同士を連結させ、複数本の絶縁導体の連結部にケーブル長手方向に沿って切り込みを入れてスリットを設けることで、フラットケーブルを同一平面上で屈曲させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−119071号公報
特許文献1のフラットケーブルにおいては、複数本の絶縁導体の連結部に設けられるスリットにより絶縁導体を傷つけないためには、連結された絶縁導体同士の間隔を所定距離以上に保つ必要があり、フラットケーブルをその幅方向において大型化せざるを得ない。また、フラットケーブルを折り曲げることにより厚さが増す。これらは限られた場所に配線する場合にデメリットとなる。また、フラットケーブルを折り曲げ加工する手間も必要である。
本発明は、複数本の電線をその並列方向に屈曲させた状態を容易に得ることができるとともに、幅方向及び厚さにおいて小型のフラットケーブルの製造方法及びフラットケーブルを提供することを目的とする。
本発明にかかるフラットケーブルの製造方法は、
複数本の電線を平面状に配列して、その配列面の上側または下側のいずれか一方から絶縁フィルムを貼り付けるフラットケーブルの製造方法であって、
並列された複数の溝部をそれぞれ有する第1の整列部、第2の整列部及び第3の整列部をこの順番に、前記溝部が直線状になるように第1の方向に配列させる整列部配列工程と、
前記第1の整列部、前記第2の整列部及び前記第3の整列部のそれぞれの前記溝部へ前記電線を収容させることで前記電線を並列に配置させる電線収容工程と、
前記第1の整列部及び前記第3の整列部に対して、前記第2の整列部を前記第1の方向と交差する方向へ移動させて前記電線を屈曲させる電線屈曲工程と、
前記電線に対して配列面の上側または下側のいずれか一方から前記絶縁フィルムを貼り付ける絶縁フィルム貼付工程と、を含んでいる。
また、本発明にかかるフラットケーブルは、
複数本の電線が平面状に配列され、前記電線の配列面の上側または下側のいずれか一方から絶縁フィルムが貼り付けられたフラットケーブルであって、
複数本の前記電線が配列面に沿って屈曲された屈曲部を有している。
本発明によれば、複数本の電線をその並列方向に屈曲させた状態を容易に得ることができるとともに、幅方向および厚さにおいて小型のフラットケーブルの製造方法及びフラットケーブルを提供することができる。
本実施形態に係るフラットケーブルの平面図である。 図1に示すフラットケーブルのA−A線における断面図である。 本実施形態に係るフラットケーブルの製造方法に用いられる製造装置の概略構成図である。 製造装置の整線部を構成する整線ローラ及び押えローラの正面図である。 フラットケーブル加工部に設けられたブロック構成体の平面図である。 第1の整列ブロック、第2の整列ブロック及び第3の整列ブロックの断面図である。 第2の整列ブロックの動きを説明するブロック構成体の平面図である。 フラットケーブル加工部の構成及び動作を説明する図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 電線収容工程を説明するブロック構成体の平面図である。 電線屈曲工程を説明するブロック構成体の平面図である。 絶縁フィルム貼付工程を説明する電線の配列面の上側に絶縁フィルムが配置された状態の平面図である。 絶縁フィルム貼付工程を説明する電線の配列面の下側に絶縁フィルムが配置された状態の平面図である。 絶縁フィルムを貼り付けた後の長尺のフラットケーブルの平面図である。 切断工程を説明する長尺のフラットケーブルの平面図である。 フラットケーブルの製造方法の変形例を説明する図であって、(a)及び(b)は、それぞれブロック構成体の平面図である。 他の電線を備えたフラットケーブルの断面図である。
〈本発明の実施形態の概要〉
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
本発明にかかるフラットケーブルの製造方法の一実施形態は、
(1)複数本の電線を平面状に配列して、その配列面の上側または下側のいずれか一方から絶縁フィルムを貼り付けるフラットケーブルの製造方法であって、
並列された複数の溝部をそれぞれ有する第1の整列部、第2の整列部及び第3の整列部をこの順番に、前記溝部が直線状になるように第1の方向に配列させる整列部配列工程と、
前記第1の整列部、前記第2の整列部及び前記第3の整列部のそれぞれの前記溝部へ前記電線を収容させることで前記電線を並列に配置させる電線収容工程と、
前記第1の整列部及び前記第3の整列部に対して、前記第2の整列部を前記第1の方向と交差する方向へ移動させて前記電線を屈曲させる電線屈曲工程と、
前記電線に対して配列面の上側または下側のいずれか一方から前記絶縁フィルムを貼り付ける絶縁フィルム貼付工程と、を含む。
(1)の製法によれば、複数本の電線が互いに接触することなく並列方向に屈曲させた状態を容易に得ることができる。そして、複数本の電線を屈曲させた状態で配列面の上側または下側から樹脂フィルムを貼り付けることで、幅方向および厚さにおいて小型のフラットケーブルを製造することができる。
(2)前記電線屈曲工程において、前記第1の整列部及び前記第3の整列部に対して、前記第2の整列部を前記第1の方向と交差する前記方向に移動させた後、前記第1の整列部、前記第2の整列部及び前記第3の整列部の少なくともいずれか一つを前記第1の方向に沿って移動させても良い。
(2)の製法によれば、並列方向に屈曲させた複数本の電線の屈曲角度を容易に調整できる。
(3)少なくとも前記電線屈曲工程において、複数本の前記電線の張力をそれぞれ個別に調整しても良い。
(3)の製法によれば、第1の整列部及び第3の整列部に対して第2の整列部を移動させる際に、複数本の電線を容易にかつ無理なく屈曲させることができる。
(4)前記絶縁フィルム貼付工程において、前記電線に対して前記溝部の上から前記絶縁フィルムを貼り付けた後、前記各整列部を電線の配列面から遠ざけ、前記電線の配列面の他側に前記絶縁フィルムを貼り付けても良い。
(4)の製法によれば、屈曲箇所を有する電線の配列面の上下両面に絶縁フィルムが貼り合わされたフラットケーブルを容易に製造できる。
(5)前記電線に前記絶縁フィルムを貼り付けた後のフラットケーブルを切断して複数の個片に分割する切断工程を含んでも良い。
(5)の製法によれば、短尺のフラットケーブルを容易に複数製造できる。
また、本発明にかかるフラットケーブルの一実施形態は、
(6)複数本の電線が平面状に配列され、前記電線の配列面の上側または下側のいずれか一方から絶縁フィルムが貼り付けられたフラットケーブルであって、
複数本の前記電線が配列面に沿って屈曲された屈曲部を有する。
(6)の構成によれば、屈曲した部分を有する複雑な配線経路に対して配線可能なフラットケーブルとすることができる。
(7)前記電線の配列面の上側及び下側から前記絶縁フィルムが貼り合わされていても良い。
(7)の構成によれば、電線の配列面の上側及び下側から貼り合わされた絶縁フィルムによって電線を確実に保護することができ、配線時における電線の損傷を抑制できる。
〈本発明の実施形態の詳細〉
以下、本発明に係るフラットケーブルの製造方法及びフラットケーブルの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、フラットケーブル10は、平面状に配列された複数本(本例では5本)の電線11と、配列された5本の電線11を覆う一対の絶縁フィルム12とを備えている。電線11は、それぞれ絶縁フィルム12から一端11A及び他端11Bが露出されている。フラットケーブル10の露出された電線11の一端11A及び他端11Bは、基板へはんだ付けされて接続される端子部とされている。なお、電線11の一端11A及び他端11Bにコネクタが取り付けられる場合もある。
電線11は、略扁平な矩形断面状の平角導体からなるもので、例えば錫メッキ銅導体から構成されている。電線11は、その中心軸方向に垂直な断面において、縦方向の長さ(厚さ)L1と横方向の長さ(幅)L2との比が例えば2:1〜1:10の範囲となるように設定されている。各電線11の幅は、例えば0.3mm以下である。
一対の絶縁フィルム12は、例えばポリエステル樹脂などから形成されている。絶縁フィルム12には、その互いに対向する面に、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂あるいは紫外線硬化性樹脂などからなる接着層13が設けられている。絶縁フィルム12は、例えば幅が50〜180mmで、厚さ(接着層および基材層の厚さ)が50〜75μm程度である。
一対の絶縁フィルム12は、平面状に配列された電線11をその配列面の上下の両側から挟み込んだ状態で、接着層13を介して互いに貼り合わされている。これにより、複数本の電線11が絶縁フィルム12により覆われて一体化されている。
フラットケーブル10は、1つ以上(本例では2つ)の屈曲部21を有している。これらの屈曲部21では、5本の電線11が、配列順が変更されることなく配列面に沿って屈曲されている。絶縁フィルム12は、屈曲された5本の電線11の全体を覆うように、電線11の配列の外形に沿った形状とされている。屈曲部21での電線11の屈曲角度は、配線箇所に応じて任意の角度に屈曲される。
本例のフラットケーブル10では、二箇所の屈曲部21において、それぞれ逆方向へ90度で屈曲されている。これにより、フラットケーブル10は、5本の電線11の配列順が変更されることなく、5本の電線11の一端11A側の並列方向における中心線C1と5本の電線11の他端11B側の並列方向における中心線C2とが、フラットケーブル10の長手方向に沿って一直線にならないように配置されている。
次に、フラットケーブル10を製造する製造装置100について各図を参照しながら説明する。
図3に示すように、製造装置100は、電線供給部101と、整線部102と、加工部103と、巻取部104とを有している。
電線供給部101は、複数(本例では5つ)のサプライリール111を有しており、それぞれのサプライリール111から整線部102へ電線11が繰り出される。また、電線供給部101は、サプライリール111毎にダンサローラ112を有している。各ダンサローラ112は、各サプライリール111から整線部102へ繰り出される電線11の張力をそれぞれ調整する。
図4に示すように、整線部102は、整線ローラ121と、この整線ローラ121に沿って配置された押えローラ122とを有している。整線ローラ121は、軸方向に等間隔に配列された複数の溝部121aを有しており、これらの溝部121aに、電線11が通される。本例では、電線供給部101から繰り出される5本の電線11が、整線部102によって互いに等間隔に並列された状態に整線される。このとき、押えローラ122は、整線ローラ121の溝部121aからの電線11の脱線を防止する。
加工部103(図3参照)は、電線11を屈曲させ、その後、電線11の配列面の上下から絶縁フィルム12を貼り付ける。加工部103は、ブロック構成体130(図5参照)を備えている。
図5に示すように、ブロック構成体130は、第1の整列ブロック(第1の整列部の一例)131、第2の整列ブロック(第2の整列部の一例)132及び第3の整列ブロック(第3の整列部の一例)133を有している。図6に示すように、第1の整列ブロック131、第2の整列ブロック132及び第3の整列ブロック133は、並列された複数(本例では5つ)の溝部131a,132a,133aをそれぞれ有している。これらの溝部131a,132a,133aは、電線11が溝部から上半分だけ露出した状態で電線11を収容可能である。
図5に示す第1の整列ブロック131、第2の整列ブロック132及び第3の整列ブロック133は、この順に、各溝部131a,132a,133aが直線状につながるように、各溝部131a,132a,133aの長手方向X(第1の方向の一例)に沿って配置されている。第1の整列ブロック131、第2の整列ブロック132及び第3の整列ブロック133は、金属から形成されたもので、少なくとも溝部131a,132a,133aには、収容する電線11との摩擦を低減させるために、フッ素樹脂がコーティングされていることが好ましい。
第1の整列ブロック131及び第2の整列ブロック132の互いに対向する端部は、溝部131a,132a,133aの長手方向Xに対して45度の角度で傾斜されている。また、第2の整列ブロック132及び第3の整列ブロック133の互いに対向する端部は、溝部131a,132a,133aの長手方向Xに対して135度の角度で傾斜されている。第1の整列ブロック131及び第2の整列ブロック132の互いに対向する端部の傾斜方向と、第2の整列ブロック132及び第3の整列ブロック133の互いに対向する端部の傾斜方向とは、互いに90度で交差するように設定されている。これにより、本例の第2の整列ブロック132は、溝部132aに沿う長さが、一側部から他側部へ向かって次第に長くされ、平面視で左右対称な台形形状となっている。
図7に示すように、第2の整列ブロック132は、第1の整列ブロック131及び第3の整列ブロック133に対して、溝部131a,132a,133aの形成方向と直交する方向Y(第1の方向と交差する方向の一例)へ移動可能とされている。これにより、第2の整列ブロック132は、溝部132aが溝部131a,133aと一直線状となる配列可能位置(図5参照)と、溝部132aが溝部131a,133aに対して溝の幅方向(方向Y)へずれた電線屈曲位置(図7参照)との間で移動される。
巻取部104は(図3参照)、加工部103で加工されたフラットケーブル10をリール141に巻き取る。これにより、電線供給部101から繰り出される各電線11に張力が付与される。
次に、上記の製造装置100を用いてフラットケーブル10を製造する場合について各図を参照しながら工程毎に説明する。
(整列部配列工程)
図5及び図8(a),(b)に示すように、製造装置100の加工部103において、ブロック構成体130の第1の整列ブロック131、第2の整列ブロック132及び第3の整列ブロック133が、この順番に、溝部131a,132a,133aが直線状になるように溝部131a,132a,133aの長手方向Xに沿って配列される。このブロック構成体130は、電線11の送り出し方向の上流側における電線11の配列面の下方側に配置される。
(電線収容工程)
図8(b)のS1に示すように、ブロック構成体130が上昇する。このとき、ブロック構成体130は、第3の整列ブロック133側が上方になるように傾斜した状態で電線11へ向かって上昇する。すると、整列された電線11は、ブロック構成体130を構成する第3の整列ブロック133の溝部133aから入り込む。その後、ブロック構成体130が水平に配置され、これにより、図9に示すように、電線11は、第1の整列ブロック131、第2の整列ブロック132及び第3の整列ブロック133の溝部131a,132a,133a内に入り込んで収容され、並列に配置される。
(電線屈曲工程)
図8(a),(b)に示すように、溝部131a,132a,133aに電線11を収容したブロック構成体130は、繰り出される電線11に同期して電線11の送り出し方向へ移動するとともに、図8(b)のS2および図10に示すように、第2の整列ブロック132が電線屈曲位置へ向かって溝部131a,132a,133aの長手方向Xと直交するY方向へ移動する。これにより、第2の整列ブロック132の溝部132aが、第1の整列ブロック131及び第3の整列ブロック133の溝部131a,133aに対して幅方向へずれる。したがって、電線11は、第1の整列ブロック131と第3の整列ブロック133との間が、第2の整列ブロック132によって側方へ引っ張られて約90度の角度で屈曲される。なお、第2の整列ブロック132を移動させる際に、各ダンサローラ112は、各電線11の張力を個別に調整して均一な張力とする。これにより、5本の電線11は容易にかつ無理なく屈曲される。
(絶縁フィルム貼付工程)
図8(a),(b)のS3及び図11に示すように、電線11の送り出し方向の側方側から電線11の配列面の上方側へ絶縁フィルム12が供給される。この状態で、上方側からヒータ板(図示略)が下降し、ブロック構成体130上に配置されている電線11に絶縁フィルム12が押し付けられて加熱される。これにより、電線11に対して、その配列面の上側に絶縁フィルム12が接着されて貼り付けられる。絶縁フィルム12は、カッター(図示略)によって電線11の送り出し方向に沿って(図11中の一点鎖線に沿って)切断され、電線11の配列面の上側を覆うのに必要な幅寸法とされる。
図8(a),(b)のS4及び図12に示すように、ブロック構成体130が下降することで、電線11からブロック構成体130が離間する。これにより、配列面の上側に絶縁フィルム12が貼り付けられた電線11の配列面の下方側が開放される。すると、電線11の繰り出し方向の側方側から電線11の配列面の下方側へ絶縁フィルム12が供給される。この状態で、下方側からヒータ板(図示略)が上昇し、電線11に絶縁フィルム12が押し付けられて加熱される。これにより、電線11に対して、その配列面の下側にも絶縁フィルム12が接着されて貼り付けられる。絶縁フィルム12は、カッター(図示略)によって電線11の繰り出し方向に沿って(図12中の一点鎖線に沿って)切断され、電線11の配列面の下側を覆うのに必要な幅寸法とされる。ヒータを押しつけるときは電線を止めてもよく、電線とヒータとを同速度でX方向に移動してもよい。
この加工部103で電線11の配列面の上下側から絶縁フィルム12が貼り付けられた帯状フラットケーブル10Aは、巻取部104のリール141に巻き取られる。
(切断工程)
リール141に巻き取った帯状フラットケーブル10Aの電線11を、絶縁フィルム12の貼り付けられていない部分で切断することで、図13に示すように、長尺のフラットケーブル10Bとする。さらに、図14に示すように、絶縁フィルム12を切断して絶縁フィルム12の余分な部分(図14中斜線で示す部分)を除去し、長尺のフラットケーブル10Bを長さ方向の中心線CLで切断する。さらに、中心線で切断した側の電線11を露出する。これにより、二箇所の屈曲部21を有する二つの短尺のフラットケーブル10(図1参照)が得られる。絶縁フィルムに、導体から剥離することが容易なものを使用すると電線11が導体(平角導体または丸線導体)である場合にも中心線で切断した側で電線11を露出することが容易で好ましい。なお、中心線CLで切断せずに、長尺のフラットケーブル10Bとして用いても良い。
以上説明した上記のフラットケーブル10の製造方法によれば、それぞれ直線状に配列された第1の整列ブロック131、第2の整列ブロック132及び第3の整列ブロック133の溝部131a,132a,133aへ電線11を収容させ、第1の整列ブロック131及び第3の整列ブロック133に対して第2の整列ブロック132を溝部131a,132a,133aの長手方向Xと直交するY方向へ移動させる。これにより、各電線11同士の接触を避け、また、各電線11を傷つけることなく並列方向に屈曲させた状態を容易に得ることができる。そして、各電線11を屈曲させた状態で配列面の上下側から絶縁フィルム12を貼り付けることで、幅方向および厚さにおいて小型のフラットケーブル10を製造することができる。
また、ダンサローラ112によって複数本の電線11の張力を個別に調整して均一な張力とすることで、複数本の電線11を容易にかつ無理なく屈曲させることができる。また、電線11に絶縁フィルム12を貼り付けた後にフラットケーブル10Aを切断することで、短尺のフラットケーブル10を容易に複数製造できる。
また、従来、フラットケーブルの配線経路が屈曲している場合、フラットケーブルに切り込みを入れて屈曲させる等の加工処理を行って、フラットケーブルを曲げて取り付けなければいけなかった。しかし、本実施形態に係るフラットケーブル10によれば、予め屈曲部21が形成されているため、屈曲した部分を有する複雑な配線経路に対しても、屈曲のための加工処理を行うことなく配線作業を行うことができる。
また、本実施形態に係るフラットケーブル10によれば、電線11の配列面の上側及び下側から絶縁フィルム12が貼り合わされているので、絶縁フィルム12によって電線11を確実に保護することができ、配線時における電線11の損傷を抑制できる。なお、絶縁フィルム12は、電線11の配列面の上側または下側のいずれか一方だけでも良い。
なお、電線屈曲工程において、電線11及びブロック構成体130を電線の送り出し方向への移動を停止させ、その停止状態で、第2の整列ブロック132を電線屈曲位置へ向かってY方向へ移動させ、電線11を屈曲させても良い。
また、絶縁フィルム貼付工程において、電線11の進行方向に沿って長尺の絶縁フィルム12を供給し、加熱ローラに当該絶縁フィルム12を送りこみながら加熱ローラによって絶縁フィルム12と電線11とを挟んで貼り付けても良い。また、電線11を停止させた状態で電線11を屈曲させて上下から絶縁フィルム12を貼り付けても良い。
(変形例)
次に、フラットケーブル10の製造方法の変形例について説明する。
この変形例では、電線屈曲工程において、まず、図15(a)に示すように、第1の整列ブロック131及び第3の整列ブロック133に対して第2の整列ブロック132を溝部131a,132a,133aの長手方向Xと直交するY方向へ移動させる。その後、図15(b)に示すように、第1の整列ブロック131及び第2の整列ブロック132を溝部131a,132a,133aの長手方向Xに沿って移動させる。なお、第3の整列ブロック133に対する第2の整列ブロック132の移動量は、第3の整列ブロック133に対する第1の整列ブロック131の移動量の約半分とする。
このように、第1の整列ブロック131及び第2の整列ブロック132を、溝部131a,132a,133aの長手方向Xに沿って移動させると、約90度の角度で屈曲されていた電線11の屈曲角度が90度以下に小さくされ、例えば、約45度の屈曲角度にされる。
この変形例に係るフラットケーブル10の製造方法によれば、並列方向に屈曲させた5本の電線11の屈曲角度を容易に調整できる。なお、電線11の屈曲角度を調整するためには、第1の整列ブロック131、第2の整列ブロック132及び第3の整列ブロック133の少なくともいずれかを溝部131a,132a,133aの形成方向に沿って移動させればよい。
逆に、第1の整列ブロックと第3の整列ブロックとが近づくように移動させ、電線の屈曲角度を90度より大きくすることもできる。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
例えば、電線11として、絶縁体で被覆されていない例えば直径0.8mm以下の丸線導体を用いることもできる。直径0.3mm以下の丸線導体を使用すると各線のピッチを小さくして高密度配線可能である点で好ましい。また、絶縁体で被覆されていない丸線導体を用いることで、フラットケーブルを安価に製造することができる。
また、電線11としては、図16に示すように、中心導体11aと、中心導体11aの周囲を覆う絶縁性の被覆11bとを含む細径絶縁電線11’を用いても良い。電線11として絶縁電線を用いると、配列された絶縁電線同士の短絡を確実に防止することができるフラットケーブル10’を提供することができる。
また、電線11としては、絶縁電線の代わりに、中心導体と、中心導体の周囲を覆う絶縁性の被覆と、被覆の周囲を覆う外部導体とを含む細径同軸電線を用いることもできる。細径同軸電線は、外部導体の周囲を覆う絶縁性の外被があってもよい。電線11として同軸電線を用いることで、シールド特性に優れたフラットケーブル10’を提供することができる。
電線に絶縁電線や同軸電線を使用した場合は、絶縁フィルム貼付工程で長物の絶縁フィルムを長さ方向に切れ目なく電線に貼り付けることができる。その後の切断工程で長尺のフラットケーブルを切り分けて短尺のフラットケーブルを得る。短尺のフラットケーブルの端部の絶縁フィルムを電線の導体を覆う絶縁性の被覆等と一括して切り取ることで、短尺のフラットケーブルの端部で導体を露出することができる。
10:フラットケーブル
11:電線
12:絶縁フィルム
131:第1の整列ブロック(第1の整列部の一例)
132:第2の整列ブロック(第2の整列部の一例)
133:第3の整列ブロック(第3の整列部の一例)
131a,132a,133a:溝部

Claims (5)

  1. 複数本の電線を平面状に配列して、その配列面の上側または下側のいずれか一方から絶縁フィルムを貼り付けるフラットケーブルの製造方法であって、
    並列された複数の溝部をそれぞれ有する第1の整列部、第2の整列部及び第3の整列部をこの順番に、前記溝部が直線状になるように第1の方向に配列させる整列部配列工程と、
    前記第1の整列部、前記第2の整列部及び前記第3の整列部のそれぞれの前記溝部へ前記電線を収容させることで前記電線を並列に配置させる電線収容工程と、
    前記第1の整列部及び前記第3の整列部に対して、前記第2の整列部を前記第1の方向と交差する方向へ移動させて前記電線を屈曲させる電線屈曲工程と、
    前記電線に対して配列面の上側または下側のいずれか一方から前記絶縁フィルムを貼り付ける絶縁フィルム貼付工程と、
    を含むフラットケーブルの製造方法。
  2. 前記電線屈曲工程において、前記第1の整列部及び前記第3の整列部に対して、前記第2の整列部を前記第1の方向と交差する前記方向に移動させた後、前記第1の整列部、前記第2の整列部及び前記第3の整列部の少なくともいずれか一つを前記第1の方向に沿って移動させる、
    請求項1に記載のフラットケーブルの製造方法。
  3. 少なくとも前記電線屈曲工程において、複数本の前記電線の張力をそれぞれ個別に調整する、
    請求項1または請求項2に記載のフラットケーブルの製造方法。
  4. 前記絶縁フィルム貼付工程において、前記電線に対して前記溝部の上から前記絶縁フィルムを貼り付けた後、前記各整列部を電線の配列面から遠ざけ、前記電線の配列面の他側に前記絶縁フィルムを貼り付ける、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフラットケーブルの製造方法。
  5. 前記電線に前記絶縁フィルムを貼り付けた後のフラットケーブルを切断して複数の個片に分割する切断工程を含む、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のフラットケーブルの製造方法。
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