JP6360341B2 - セラミックヒータ - Google Patents
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Description
(1)グロープラグ10の構造:
図1は、グロープラグ10の断面図である。グロープラグ10は、主体金具20と、外筒30と、セラミックヒータ40と、リング45と、中軸50と、Oリング55と、絶縁部材60と、端子70とを備えている。グロープラグ10の中心軸Acを、図1において、一点鎖線で示す。
図2は、セラミックヒータ40の断面図である。図2において、外筒30を破線で示す。本明細書では、セラミックヒータ40において、燃焼室に露出される側の端を「先端」と呼ぶ。セラミックヒータ40において、中軸50に接続される側の端を「後端」と呼ぶ。図2において、セラミックヒータ40の先端を「Le4」で示す。セラミックヒータ40の後端を「Be4」で示す。
セラミックヒータ40について、基体部44の先端側部分441および後端側部分442と、発熱体42の先端側部分421および後端側部分422と、のサイアロンのZの値を様々に変更して、消費電力と、耐久性について評価した。実験結果を表1に示す。
C1.変形例1:
上記実施形態においては、発熱体42は、基体部44内に保持される。そして、発熱体42の断面積の大きさは、基体部44の断面積よりも小さい。しかし、セラミックヒータは、そのような態様に限られない。発熱体の断面積の大きさが、基体部の断面積よりも大きい態様とすることもできる。また、すなわち、発熱体は、セラミックヒータの表面に位置する発熱部と;発熱部と接続され、基体部を挟んでセラミックヒータ内部に位置する導電部と、を備える態様とすることもできる。
上記実施形態の発熱体42においては、発熱部428は、先端側部分421と一致する。導電部424,426は、後端側部分422と一致する。しかし、本発明はそのような態様には限られない。すなわち、発熱部428と導電部424,426の境界は、先端側部分421と後端側部分422の境界DLよりも、先端側にあってもよいし、後端側にあってもよい。
上記実施例においては、発熱体42および基体部44は、サイアロンのZの値が異なる部分の境界は一致している。しかし、発熱体において異なるZの値を有するサイアロンを含んで構成される部分の境界と、基体部において異なるZの値を有するサイアロンで構成される部分の境界とは、一致していなくともよい。すなわち、発熱体において異なるZの値を有するサイアロンを含んで構成される部分の境界は、基体部において異なるZの値を有するサイアロンで構成される部分の境界よりも先端側にあってもよいし、後端側にあってもよい。
上記実施形態においては、発熱体42の先端側部分421、発熱体42の後端側部分422、基体部44の先端側部分441、基体部44の後端側部分442は、それぞれZの値が一定値であるサイアロンで構成される。しかし、発熱体と基体部との少なくとも一方は、先端側部分から後端側部分に向かう方向に沿って、Zの値が大きくなるように構成される態様とすることもできる。
上記実施形態においては、発熱体42および基体部44は、サイアロンのZの値が異なる部分として、先端側と後端側の二つの部分を有する。しかし、発熱体は、サイアロンのZの値が異なる3個以上の部分を備えていてもよい。基体部も、サイアロンのZの値が異なる3個以上の部分を備えていてもよい。また、発熱体および基体部のうち一方は、サイアロンのZの値が、セラミックヒータの軸方向について一定であり、第1の部分と第2の部分とを備えない態様であってもよい。
上記実施例においては、基体部44は、サイアロンで構成される。しかし、基体部は、サイアロンに加えて、焼結助剤として、希土類酸化物(たとえば、イッテルビウム(Yb)酸化物、エルビウム(Er)酸化物など)と、アルミニウム(Al)酸化物とを含むこともできる。
上記実施形態においては、セラミックヒータ40は、基体部44の後端側部分442の一部Psにおいて、外筒30に支持されている。しかし、セラミックヒータは、後端側部分以外の部分において、外筒30に支持される態様とすることもできる。ただし、基体部の先端側部分よりも後端側部分に近い部位において、支持されることが好ましい。なお、セラミックヒータの被支持部分と、基体部の先端側部分との距離は、セラミックヒータの被支持部分と、基体部の先端側部分との間の最も近い部分同士の距離とする。セラミックヒータの被支持部分と、基体部の後端側部分との距離は、セラミックヒータの被支持部分と、基体部の後端側部分との間の最も近い部分同士の距離とする。なお、基体部の先端側部分とセラミックヒータの被支持部分との間に基体部の後端側部分が位置することが好ましい。
先端側部分と後端側部分が互いに接続され、それぞれ一定のZの値を有する窒化ケイ素またはサイアロンで構成される態様においては、先端側部分と後端側部分の接続部分において組成がステップ状に変化する。このため、先端側部分と後端側部分のZの値が適切ではない場合、先端側部分と後端側部分の接続部分においてクラックが生じる可能性がある。しかし、先端側部分から後端側部分に向かう方向に沿って徐々にZの値が大きくなるように構成される態様とすれば、クラックが生じる可能性を低くすることができる。たとえば、後端側部分のZ値が先端側部分のZ値よりも大きいように、後端側部分および先端側部分を構成しつつ、以下のような構成を有する態様とすることができる。すなわち、先端側部分内において、Zの値が先端側部分から後端側部分に向かう方向に沿って徐々に大きくなり、後端側部分内においても、Zの値が先端側部分から後端側部分に向かう方向に沿って徐々に大きくなる態様とすることができる。このような態様とすれば、先端側部分と後端側部分の接続部分におけるZ値の差を小さくすることができる。なお、先端側部分内および後端側部分内のZの値の変化は、ステップ状でもよいし、連続的な変化でもよい。
20…主体金具
30…外筒
40…セラミックヒータ
42…発熱体
44…基体部
45…リング
50…中軸
55…Oリング
60…絶縁部材
70…端子
421…発熱体42の先端側部分
422…発熱体42の後端側部分
424,426…導電部
425,427…露出部分
428…発熱部
429…断面積の小さい部分
441…基体部44の先端側部分
442…基体部44の後端側部分
Ac…ロープラグ10の中心軸
Be1…グロープラグ10の後端
Be4…セラミックヒータ40の後端
DL…先端側部分441,421と後端側部分442,422の境界の位置
Le1…グロープラグ10の先端
Le4…セラミックヒータ40の先端
Ps…セラミックヒータ40が外筒30に保持される部分
Claims (9)
- 通電によって発熱する発熱体と、前記発熱体を保持する絶縁性の基体部と、を備えるセラミックヒータであって、
Si6-ZAlZOZN8-Z(0≦Z<4.2)で表される窒化ケイ素またはサイアロンを含み、
前記発熱体と前記基体部との少なくとも一方は、
第1の部分と、前記第1の部分よりも前記セラミックヒータが他の構造に支持される部分に近い第2の部分と、を備え、
前記第2の部分は、前記第1の部分よりも前記Zの値が大きく、
前記発熱体が、前記第1および第2の部分を備える、セラミックヒータ。 - 通電によって発熱する発熱体と、前記発熱体を保持する絶縁性の基体部と、を備えるセラミックヒータであって、
Si6-ZAlZOZN8-Z(0≦Z<4.2)で表される窒化ケイ素またはサイアロンを含み、
前記発熱体と前記基体部との少なくとも一方は、
第1の部分と、前記第1の部分よりも前記セラミックヒータが他の構造に支持される部分に近い第2の部分と、を備え、
前記第2の部分は、前記第1の部分よりも前記Zの値が大きく、
前記発熱体および前記基体部が、それぞれ前記第1および第2の部分を備える、セラミックヒータ。 - 請求項1または2に記載のセラミックヒータであって、
前記第1および第2の部分を備える前記発熱体と前記基体部との少なくとも一方は、前記第1の部分から前記第2の部分に向かう方向に沿って、前記Zの値が大きくなるように構成される、セラミックヒータ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のセラミックヒータであって、
前記セラミックヒータでもっとも温度が高くなる第1の地点の表面温度が1200℃以上で飽和する電圧を印加した作動時に、
前記第1の部分と前記第2の部分の境界は、前記第1の地点と、前記第1の地点から前記第2の部分に向かう方向に向かって最初に表面温度が600℃以下になる第2の地点と、の間に位置するように構成される、セラミックヒータ。 - 通電によって発熱する発熱体と、前記発熱体を保持する絶縁性の基体部と、を備えるセラミックヒータであって、
Si6-ZAlZOZN8-Z(0≦Z<4.2)で表される窒化ケイ素またはサイアロンを含み、
前記発熱体と前記基体部との少なくとも一方は、
第1の部分と、前記第1の部分よりも前記セラミックヒータが他の構造に支持される部分に近い第2の部分と、を備え、
前記第2の部分は、前記第1の部分よりも前記Zの値が大きく、
前記基体部が、前記第1および第2の部分を備え、
前記基体部の後端における前記Zの値は0.17以上である、セラミックヒータ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のセラミックヒータであって、
前記発熱体の後端における前記Zの値は0.31以上である、セラミックヒータ。 - 請求項2、または請求項2に従属する請求項3もしくは4に記載のセラミックヒータであって、
前記基体部の後端における前記Zの値は0.17以上であり、
前記発熱体の後端における前記Zの値は0.31以上である、セラミックヒータ。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のセラミックヒータであって、
前記第1の部分は、前記第2の部分よりも、前記セラミックヒータの軸の方向について先端側に位置する、セラミックヒータ。 - グロープラグであって、
請求項1〜8のいずれか1項に記載のセラミックヒータと、
前記セラミックヒータを支持する前記他の構造としての金属外筒であって、前記第2の部分の一部を囲む金属外筒と、を備え、
前記第1の部分は前記金属外筒から露出している、グロープラグ。
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