JP6359505B2 - 車両用キャリア - Google Patents

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Description

本発明は、車両のルーフに設ける車両用キャリアに関する。
従来、この種のものとして、車体には、一対のフロントピラーと、これらのフロントピラー及び一対のリヤピラー間に掛け渡されている一対のルーフサイドレールと、を含み、前記一対のフロントピラーと前記一対のルーフサイドレールとの間に亘って、一体のガラスパネルが設置され、前記一対のルーフサイドレール間には、ルーフキャリアが掛け渡されたもの(例えば特許文献1)がある。
また、先端にラックを設けた一対の回動腕の基端を、後部にノッチを有する自動車のトランク室前端付近両側に回動自在に装着するとともに、前記ラックの上下位置を保持するラック保持機構を設けたもの(例えば特許文献2)がある。
特開2014−113906号公報 特開平11−115640号公報
上記特許文献1では、ルーフキャリアにより車両の外部に荷物を載せることができ、便利である。
一方、上記特許文献2のように、車両のリアにキャリアを設けたもので、車両後部にエンジンを搭載した車両では、キャリアがエンジンフードの開閉の邪魔になったり、後方の視界を狭めたりする場合がある。また、ルーフにキャリアを取り付けると、開閉式のルーフが開閉できなくなる場合がある。さらに、ルーフやリアにキャリアを取り付けると、見た目が重たい印象となる場合もある。また、取付用に車体に孔を開ける場合でも、目立たないようにすることが好ましい。
また、ミッドシップタイプのスポーツカーでは、エンジンが車両後方に配置されるため、スペースの確保ができず、荷物の積載が難しい。
また、フードを車両後方に畳み込むスペースもないため、フード(屋根)を取り外して車両前方に収納した場合、ますますスペースが小さくなる。
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、ラック部の支持棒をロールバーガーニッシュを貫通させることにより、ロールバーガーニッシュの上方に、フード(屋根)の着脱とフードの開閉の邪魔にならず、支持剛性を持たせた荷物キャリアを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、前方には車室が設けられ、後方には後部動力室が設けられ、これらの間に仕切パネルとこれを囲むロールバーが配設される車両に取付けられる荷物用キャリアであって、前記ロールバーはロールバーガーニッシュに覆われており、前記ロールバーガーニッシュは少なくとも車両前後方向に延びる板状部を備えており、前記荷物用キャリアはラック部と支持棒とを備え、前記ラック部は車両の外部に位置しており、前記支持棒は前記板状部を貫通して前記仕切パネルに固定されることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記支持棒は前記板状部の上方で車両後方に湾曲していることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記ラック部の後部は、車両後方に傾斜していることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、前記ロールバーガーニッシュの前記板状部は、前記ロールバーの被覆部とは別に形成されており、前記被覆部にも支持棒挿入用の貫通孔が形成され、前記板状部を貫通する第1の支持棒と前記被覆部を貫通する第2の支持棒により前記ラック部が支持されていることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、前記ラック部は車両中央部よりも、外側が深くなっていることを特徴とする。
本発明の請求項1の構成によれば、仕切パネルに固定されるラック部をロールバーガーニッシュによっても支持することができる。
また、本発明の請求項2の構成によれば、フード(屋根)が開くタイプであっても避けることができる。
また、本発明の請求項3の構成によれば、フード(屋根)が開くタイプであっても避けることができる。
また、本発明の請求項4の構成によれば、支持剛性を高めつつ、ラック部の大きさを確保することができる。
また、本発明の請求項5の構成によれば、ストップランプの視認性を維持することができる。
本発明の実施例1を示す車両の後部の側面図である。 同上、車両の後部の側面図である。 同上、車両の側面図である。 同上、キャリアの側面図である。 同上、キャリアの斜視図である。 同上、ルーフ上部の側面図である。 同上、一部を拡大した車両の側面図である。 同上、キャリアの側面図である。 同上、キャリアの側面図である。 同上、キャリアの側面図である。 同上、キャリアの側面図である。 同上、要部の斜視図である。 同上、キャリアの背面図である。 同上、取付構造の断面説明図である。 同上、キャリアの背面図である。 同上、一部を拡大した取付構造の断面説明図である。 同上、要部の斜視図である。 同上、要部の斜視図である。 同上、要部の斜視図である。 本発明の実施例2を示す車両の後部の斜視図である。 同上、側面図である。 同上、車両の後部の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明のフロアマットの固定構造の実施例について説明する。
図1〜図19は本発明の実施例1を示し、同図に示すように、荷物用キャリア1は、自走式の四輪車両2のルーフ3上の後部側に設けられ、キャリア本体たるラック部4を備える。
前記車両2の前方には車室11が設けられ、後方には後部動力室12が設けられ、これら車室11と後部動力室12の間に、剛性を有する仕切パネル13が設けられており、この仕切パネル13を囲む金属製のロールバー14が配設されている。
また、前記ロールバー14はロールバーガーニッシュ15に覆われており、前記ロールバーガーニッシュ15は少なくとも車両2の前後方向に延びる上側板状部16を備えており、上側板状部の左右下部に外側側板部17,17を設けると共に、中央下部に左右の中央側板部18,18を左右に間隔を置いて設け、外側側板部17と中央側板部18との間には、前記上側板状部16より低い位置で後方に下側板状部29が設けられている。
尚、前記上側板状部16と外側側板部17,17が前記ロールバー14の被覆部である。
前記仕切パネル13には、その中央と左右にリアウインド19,19A,19Aが設けられ、これらリアウインド19,19A,19Aに対応して、前記ロールバーガーニッシュ15には、開口部20,20A,20Aが設けられている。
前記ラック部4は、側面視で、上部が開口した略コ字状の前後方向の枠部21・・・を左右に間隔を置いて配置し、複数の枠部21・・・の上部を上枠部22により連結し、複数の枠部21・・・の間で、左右には板材からなる取付部23,23を設け、この取付部23は、側面視で、上部が開口した略コ字状をなす。
また、図5、図6及び図13などに示すように、前記枠部21の底部21Tは、前記中央側のリアウインド19に対応して、左右方向外側の底部21Tより高く形成され、これにより前記ラック部4は車両2の左右方向中央部よりも、左右方向外側が深くなっている。
そして、前記ラック部4は、ルーフ3の後部から、リアウインド24の後部上に跨って取り付けられる。
また、前記上側板状部16はルーフ3の後部を構成する。また、車両2の後部には、後部動力室12の上部開口を開閉する後部開閉部26が設けられ、この後部開閉部26の後側が車両2に枢着され、前側が開閉し、後部開閉部26が閉まった状態で、該後部開閉部26と前記下側板状部29とが略面一となる。
前記キャリア1は、ラック部4を車両2に固定する縦方向の前側及び後側支持棒31,32を備え、前側及び後側支持棒31,32はそれぞれ左右一対設けられ、前記ラック部4は車両2の外部に位置して取り付けられる。尚、後側支持棒32が第1の支持棒であり、前側の支持棒31が第2の支持棒である。
前記前側支持棒31は、前記上側板状部16に穿設した貫通孔16Aを挿通し、下部が仕切パネル13の上部に一体に設けた上面部13Aに固定され、貫通孔16Aから突出した上部が前記取付部23にボルトなどの固定手段23Aにより固定されている。
前記後側支持棒32は、上下方向において、第1〜4の部材33,34,35,36に4分割され、第1部材33は、前記仕切パネル13に取り付けた略L形のブラケット37に立設され、その第1部材33に第2部材34が着脱可能に螺合され、第2部材34と第3部材35が固定手段たるビス38により固定され、第4部材36の上部は前記枠部21の底部21Tに固定され、第4部材36と第3部材35とは螺合により着脱可能に固定されている。
そして、後側支持棒32は、下側板状部29の貫通孔29Aに挿通されている。
また、図4などに示すように、前記枠部21の後部21Kは、下より上が後方に位置するように車両後方に傾斜している。尚、図中61は、開口部20の上部に位置するストップランプであり、ブレーキ操作に連動して点灯する。
このように本実施例では、請求項1に対応して、前方には車室11が設けられ、後方には後部動力室12が設けられ、これらの間に仕切パネル13とこれを囲むロールバー14が配設される車両2に取付けられる荷物用キャリア1であって、ロールバー14はロールバーガーニッシュ15に覆われており、ロールバーガーニッシュ15は少なくとも車両2の前後方向に延びる板状部16,29を備えており、荷物用キャリア1はラック部4と支持棒31,32とを備え、ラック部4は車両2の外部に位置しており、支持棒31,32は板状部16,29を貫通して仕切パネル13に固定されるから、仕切パネル13に固定されるラック部4をロールバーガーニッシュ15によっても支持することができる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、ラック部4の後部は、車両2の後方に傾斜しているから、フード(後部開閉部26)が開くタイプであっても干渉を避けることができる。
このように本実施例では、請求項4に対応して、ロールバーガーニッシュ15の板状部29は、ロールバー14の被覆部たる上側板状部16とは別に形成されており、上側板状部16にも支持棒31挿入用の貫通孔16Aが形成され、前記板状部29を貫通する第1の支持棒31と被覆部たる上側板状部16を貫通する第2の支持棒31によりラック部4が支持されているから、支持剛性を高めつつ、ラック部4の大きさを確保することができる。
このように本実施例では、請求項5に対応して、ラック部4は車両2の中央部よりも、外側が深くなっているから、ストップランプ61の視認性を維持することができる。
実施例上の効果として、ラック部4は、ルーフ3の後部から、リアウインド24の後部上に跨って取り付けられているから、キャリア1が後部開閉部26の開閉の邪魔にならず、後方の視界を狭めることもなく、また、開閉式のルーフを開閉することができ、さらに、外観意匠性にも優れたものとなる。また、支持棒31,32の固定された下端と支持棒31,32が挿通する貫通孔16A,29Aとが、支持棒31,32の直径の3倍以上の寸法だけ離れているから、貫通孔16A,29Aにより支持棒31,32を効果的に支持することができる。さらに、支持棒31,32の下端を仕切パネル13に固定し、この固定箇所はロールバーガーニッシュ15に隠れ、貫通孔16A,29Aには支持棒31,32が挿通されているから、外観意匠性に優れる。
図20〜図22は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、支持固定手段たる支持棒の変形例を示し、この例の支持棒51は、左右に設けられ、略L字型をなし、前後方向の横部52と、上下方向の縦部53とを一体に備え、縦部53には屈曲部54を設け、縦部53の上部53Aが後方斜め上向きに形成されている。
また、支持棒51の前端側は車両2の左右方向の連結部たる連結杆55により連結され、この連結杆55は車両2に固定されている。尚、支持棒51の縦部53は、実施例1と同様に、貫通孔29Aを挿通して前記仕切パネル13等に固定される。
そして、前記横部52と連結杆55に前記ラック部4が着脱可能に取付けられる。
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、この例では、請求項2に対応して、前記支持棒51は前記下側板状部29の上方で車両後方に湾曲しているから、フード(後部開閉部26)が開くタイプであっても干渉を避けることができる。
さらに、この例では、支持棒51の前端側を連結杆55により連結しているから、取付構造が強度的に優れたものとなる。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、第1の支持棒と第2の支持棒によりラック部を車両に取り付けたが、第1の支持棒と第2の支持棒の一方を用いてラック部を車両に取り付けてもよい。
1 キャリア
2 車両
3 ルーフ
4 ラック部(キャリア本体)
11 車室
12 後部動力室
13 仕切パネル
14 ロールバー
15 ロールバーガーニッシュ
16 上側板状部
16A 貫通孔
17 外側側板部(被覆部)
18 中央側板部(被覆部)
29 下側板状部
29A 貫通孔
31 前側支持棒(第2の支持棒)
32 後側支持棒(第1の支持棒)
51 支持棒

Claims (5)

  1. 前方には車室が設けられ、後方には後部動力室が設けられ、これらの間に仕切パネルとこれを囲むロールバーが配設される車両に取付けられる荷物用キャリアであって、
    前記ロールバーはロールバーガーニッシュに覆われており、
    前記ロールバーガーニッシュは少なくとも車両前後方向に延びる板状部を備えており、
    前記荷物用キャリアはラック部と支持棒とを備え、
    前記ラック部は車両の外部に位置しており、
    前記支持棒は前記板状部を貫通して前記仕切パネルに固定されることを特徴とする荷物用キャリア。
  2. 前記支持棒は前記板状部の上方で車両後方に湾曲していることを特徴とする請求項1記載の荷物用キャリア。
  3. 前記ラック部の後部は、車両後方に傾斜していることを特徴とする請求項2記載の荷物用キャリア。
  4. 前記ロールバーガーニッシュの前記板状部は、前記ロールバーの被覆部とは別に形成されており、
    前記被覆部にも支持棒挿入用の貫通孔が形成され、
    前記板状部を貫通する第1の支持棒と前記被覆部を貫通する第2の支持棒により前記ラック部が支持されていることを特徴とする請求項1記載の荷物用キャリア。
  5. 前記ラック部は車両中央部よりも、外側が深くなっていることを特徴とする請求項1記載の荷物用キャリア。
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