JP6358651B2 - 建築物の軒先構造 - Google Patents

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Description

本発明は、けらば等の端部を含む軒先における意匠性及び汎用性を向上し、更に施工作業を迅速に容易く行なえ、しかも軒天井等の化粧まで仕上げることが可能な建築物の軒先構造に関する。
建築物の軒先は、躯体や下地材等を覆うように形成され、その施工方法及び構造としては、特許文献1に記載されるように、屋根の下地材等を覆う部材(唐草と称される)を用いるものや、さらに特許文献2に記載の軒先唐草のように、幕板、水切り等の別部材を組み付けるもの等が存在する。
前記特許文献1に記載の唐草は、横葺屋根板の成形部等と係合する係合部と建築物の軒先に取り付けられる取付部と建築物の軒先を覆う垂下部を主構成としている。さらに詳細には、固定部は、躯体あるいは下地材にビス止めするフラット状やL字状、あるいは下地材に嵌める略コ字状等で構成され、垂下部は躯体の形状に沿う階段状に形成されている。
一方、前記特許文献2に記載の唐草では、水切りや幕板をビス等の固着具で固定したものが提案されている。さらに、化粧を目的として、壁から支持材を持ち出し、軒天井等を設けることも行われている。
特開平5−156766号公報 特開平7−317255号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の唐草は、躯体の形状に沿わせるため、外観意匠が「階段状」にならざるを得ず、意匠性に乏しいものであった。
一方、前記特許文献2に記載の唐草は、部品点数の増加が避けられず、施工に手間がかかるという問題があった。さらに壁から支持材等を持ち出すため、屋根工事とは別に行なわなければならないという問題もあった。
そして、かかる特許文献1、2に共通していえることとして、軒先における意匠性および汎用性の向上について未だ不十分であった。
そこで、本発明は、けらば等の端部を含む軒先における意匠性及び汎用性を向上し、更に施工作業を迅速に容易く行なえ、しかも軒天井等の化粧まで仕上げることが可能な建築物の軒先構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであり、最も水下側に位置する外装材の更に水下側に軒先外装材を配すると共に、該軒先外装材の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材を配し、前記軒先外装材と前記軒天部材とが締着具で一体的に取り付けられて表面側の軒先外装材と裏面側の軒天部材とで先端が重合する軒先化粧が施されることを特徴とする建築物の軒先構造に関するものである。
なお、「最も水下側に位置する外装材」とは、流れ方向に複数の外装材を配設する横葺きや瓦等をイメージし易いが、流れ方向に連続する縦葺き外装材でもよく、その場合には該縦葺き外装材の水下端よりも更に水下側に軒先外装材を配設することを意味している。
また、本発明は、前記軒先構造において、軒先外装材と軒天部材は、流れ方向に交わる方向に介在する連絡部材を介して締着していることを特徴とする建築物の軒先構造をも提案する。
さらに、本発明は、前記軒先構造において、軒先外装材と軒天部材は、離間状に配置されると共にこの離間空間内には補強材が配されていることを特徴とする建築物の軒先構造をも提案する。
本発明の建築物の軒先構造は、最も水下側に位置する外装材の更に水下側に配した軒先外装材と、この軒先外装材の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材とを締着具で一体的に固定して表面側の軒先外装材と裏面側の軒天部材とで先端が軒先側へ突出状に重合する軒先化粧が施されるものであるから、通常の外装構造のように雨仕舞い等を考慮する必要が無い部分において、締着具にて強固に一体化させた構造である。そして、通常の一般屋根に比べて先端がシャープな先鋭な印象を受ける屋根を施工し易く、該軒先により所定領域の雨避けや日光避けの庇(ひさし)として有効利用する空間を形成することも可能である。
このように本発明では、取付施工が容易であって、意匠性に富んだ、デザイン性に優れた軒先構造とすることができ、また該軒先にて形成される空間を有効に利用することもできる。
そのため、けらば等の端部を含む軒先における意匠性及びデザイン性が著しく向上し、また施工作業を迅速に容易に行うことができる。また、軒先端部に取り付けられる部品を共通化して汎用性を高めることが可能もある。
また、軒先外装材と軒天部材とが、流れ方向に交わる方向に介在する連絡部材を介して締着している場合には、この連絡部材が高い接続強度で一体化される軒先外装材と軒天部材をより安定に接続することができる。
さらに、軒先外装材と軒天部材とが、離間状に配置されると共にこの離間空間内に補強材が配されている場合には、前記連絡部材と同様に高い接続強度で一体化される軒先外装材と軒天部材をより安定に接続することができ、前記連絡部材と異なる仕様の部材に代えることもできる。
(a)本発明の第1実施例の建築物の軒先構造を示す側断面図、(b)その正断面図、(c)用いた軒先外装材と軒天部材と締着具と連続材を分解して示す拡大側面図である。 (a)第1実施例における軒先外装材と軒天部材とが流れ方向に交わる方向に介在する連絡部材を介して締着している実施例を示す側断面図、(b)第2実施例の軒先構造を示す側断面図、(c)用いた連絡材の拡大側断面図、(d)用いた軒天部材を分解して示す拡大側面図である。 第3実施例の軒先構造を示す側断面図である。 (a)第4実施例の軒先構造を示す側断面図、(b)施工された軒先構造を含む外装構造を示す斜視図である。 (a)第5実施例の軒先構造を示す側断面図、(b)その正断面図、(c)用いた軒天部材を示す拡大側面図である。
本発明の建築物の軒先構造は、最も水下側に位置する外装材の更に水下側に軒先外装材を配すると共に、該軒先外装材の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材を配し、前記軒先外装材と前記軒天部材とが締着具で一体的に取り付けられて表面側の軒先外装材と裏面側の軒天部材とで先端が軒先側へ突出状に重合する軒先化粧が施されることを特徴とする。
本発明の軒先構造は、前述のように最も水下側に位置する外装材の更に水下側に配する軒先外装材と、その裏面側に配する軒天部材と、締着具と、から構成される。
本発明における外装材(=軒先外装材以外の外装材)は、縦葺き、横葺き、瓦等いかなるものであってもよく、それを取り付ける下地や該下地へ取り付けるための部材や構造についても何等限定するものではない。ここで、前述のように「最も水下側に位置する外装材」とは、流れ方向に複数の外装材を配設する横葺きや瓦等をイメージし易いが、後述する第5実施例に示すように流れ方向に連続する縦葺き外装材でもよく、その場合には該縦葺き外装材の水下端よりも更に水下側に軒先外装材を配設するものである。
また、外装材を例えば前記下地や該下地へ取り付けるための構造等としては、木材製の躯体、鉄骨製の躯体、コンクリート製の躯体などの各種材料で構築される躯体、躯体上に配された垂木等の支持部材又は野地材等の下地材等でもよい。
前記外装材のうち、最も水下側(軒側)に位置する外装材の更に水下側に配設する軒先外装材は、それらの外装材の外観形状やそれらによって構築される外装構造の外観形状に応じた形状でもよいし、それらの形状と全く異なる形状でもよく、形状選択の自由度は極めて大きい。
例えば外装材が水上側から水下側に向かって一定勾配(角度)で傾斜している構造は一般的であって、広く知られているから、最も水下側に位置する外装材の更に水下側に配する軒先外装材にて形成される軒先部分は、一般屋根に比べて先端がシャープな先鋭な印象を受ける屋根となりやすい。更に、このような軒先部分により、所定領域の雨避けや日光避けの庇(ひさし)として有効利用する空間を形成することも可能である。
また、一般の外装材の傾斜勾配と敢えて相違するように例えば異なる傾斜面の面板部、或いは湾曲した面板部を有するように形成してもよく、この場合の軒先外装材は、軒端が跳ね上がったような印象を与える屋根とすることもできるし、逆に軒端が深く垂れ下がったような印象を与える屋根とすることもでき、意匠性を高くすることができる。
この軒先外装材は、どのような形状構成でもよいことを既に説明したが、後述する軒天部材と締着具で一体化するための留付部を有するものである。最もこの留付部としては、締着具を取り付けられる構成であれば、特にその構成を限定するものではない。
また、本発明における軒天部材は、前記軒先外装材の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する部材であり、前記軒先外装材と同様に特にその形状構成を限定するものではないが、裏面側の最も水下側の化粧材を指す。それに対し、前記軒先外装材は、表面側の最も水下側の化粧材(兼外装材)ということができる。また、前記軒先外装材と同様に締着具を取り付けるための構成(留付受部)を有する。
一般的に広義の軒天部材とは、軒先裏面を化粧する化粧材の全てを指すものである。即ち本発明における軒天部材は、単一部材であっても、複数部材によって構成されるものでもよく、最も先端(外側)の化粧材が、軒先外装材と一体的に取り付けられていればよいものである。
さらに、本発明における締着具は、前記構成の軒先外装材と前記構成の軒天部材とを一体的に取り付けるものであり、その具体的な構成は特に限定するものではない。一般的にこの締着具を用いて外装構造を構成する部材を取り付ける場合には雨仕舞いが懸念されるが、この軒先構造は、最も水下側に位置する外装材の更に水下側に形成されるものであるから、雨仕舞いの懸念は必要なく、例えば係止等により取付(一体化)に比べて高い強度で一体化することができる。
特に限定するものではないが、前記軒先外装材に形成した留付部と前記軒天部材に形成した留付受部を重合させ、それらに貫通させて締め付け固定して一体化することが好ましい。
前記軒先外装材は、最も水下側に位置する外装材やそれらが構築する外装構造に、少なくとも一部が取付られていることが望ましく、前記軒天部材は、前記外装材が構築する外装構造の裏面側に、少なくとも一部が取付られていることが望ましい。
このように前記軒先外装材も前記軒天部材も、軒先外装材以外の外装材が構築する外装構造に少なくともその一部が取付されていることが望ましいが、この場合の取付とは、他の部材を介しての取付でもよく、それ自体は一体的である必要はなく、例えば係止や重合などをも含むものである。軒先外装材と軒天部材を直接的に締着することにより、両部材が高い強度の連結状態を得ることができる。
また、本発明の軒先構造では、軒先外装材と軒天部材とが、流れ方向に交わる方向に介在する連絡部材を介して締着していてもよいが、この態様における連絡部材は、桁行き方向に連続するプレート状であっても、部分的に介在させるものであってもよい。部分的に介在させる場合には、躯体から延出状に設けてもよい。そして、この連絡部材を用いる態様において、軒先外装材及び軒天部材を安定的に保持(意匠性をも含めて)するためには、連続する連絡部材を用いることが好ましい。
そして、この連絡部材は、軒先外装材の留付部と軒天部材の留付受部との重合部分に介在すればよく、重合部分のみに介在するものであっても、躯体側から持ち出した部材に固定されるものであってもよい。
また、本発明の軒先構造では、軒先外装材と軒天部材とが、離間状に配置されると共にこの離間空間内には補強材が配されていてもよいが、この態様における補強部材は、躯体側から延出した垂木等の外装材支持部材でもよいし、発泡系の断熱材等を充填するものであってもよい。
図1に示す本発明の建築物の軒先構造の第1実施例は、最も水下側に位置する外装材2Zの更に水下側に軒先外装材1を配すると共に、該軒先外装材1の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材3を配し、前記軒先外装材1と前記軒天部材3とが締着具4で一体的に取り付けられていることを特徴とする。
この第1実施例における外装材2は、略ハット状の支持部材(垂木)5a上に取り付けられた保持部材(吊子)5bにより保持される横葺き外装材であって、面板部21の水下側に水下成形部22、水上側に水上成形部23が形成され、これらの成形部22,23は保持部材8を介して係合保持される構成である。なお、最軒端に位置する外装材のみに符号2Zを付して他の位置の外装材2と区別した。
また、これらの外装材2にて形成される外装構造は、鋼材等にて形成される縦母屋6の上端に屋根裏面側へ延在する横母屋6b、及び軒先側へ延在する軒先母屋6cが一体的に固定され、前記横母屋6b及び軒先母屋6cにはL字材6dを介してC形鋼からなる躯体6eが桁行き方向に延在するように固定され、該躯体6e上には木毛セメント板等からなる下地材(野地材)6fが敷設されている。この下地材6fは、図1(b)に示すように流れ方向に長尺な断面略ハット状の支持材6g(及び溝状材6h)を介して連続する下地層を形成し、最も水下側の支持材6gz及び下地材6fzは水下側へ長く延在している。さらに、この下地層(6f,6g)の上には、流れ方向に長尺な断面略U字状の断面略ハット状の支持部材7aが配設され、ビス7bにて躯体6eに固定され、この支持部材7a,7a間には断熱材7cが配設されている。そのため、ここでは二重の断熱層が形成される構造となっている。そして、支持部材7aの上面には、吊子である保持部材8が一体的に固定され、該保持部材8に外装材2が取り付けられ、その裏面側にはバックアップ材20が介装されている。なお、前記支持材6gと前記支持部材7aとは共通する部材を用いている。
一方、前記外装構造の裏面側には、最も水下側の外装材2Zの裏面に配置された支持材6gz及び下地材6fzの裏面を支持する軒先躯体6iが配され、前記軒先母屋6cの水下側に取り付けられた天井母屋6jと一体的に固定されている。なお、これらの符号6a〜6jで示した母屋や躯体類は、煩雑化を避けるために符号をしていない金具類も含めて一体的に固定されたものである。そして、前記縦母屋6aの外側には、鋼材類を介して外壁6kが取り付けられ、前記天井母屋6iの裏面側に前記縦母屋6aから略水平状に延在するように軒先支持材6lが配設され、この軒先支持材6lの下面に軒先天井材6mが吊設状に配設されている。
前記軒先外装材1は、前述のように最も水下側に位置する外装材2Zの更に水下側に配されるものである。
この第1実施例における軒先外装材1は、図1(c)に拡大して示しており、略平坦状の面板部11の水上部分が前記支持材6gz及び下地材6fz上に沿い、この面板部11の水上端12が立ち上げられ、連絡材2wを介して外装材2Zと接続されている。また、前記面板部11の水下部分13が締着具4が取り付けられる留付部であり、その水下端14が折り下げられ、その下端を折り返して係合部141を形成している。
前記連絡材2Wは、前述のように外装材2Zと軒先外装材1とを接続する部材であって、図1(c)に拡大して示しており、前記軒先外装材1に沿わせる横片部24と前記最も水下側の外装材2Zの水下成形部22の裏面側に沿わせる横片部25と、前記支持部材7a上に沿わせる横片部26とを有する部材である。
前記軒天部材3は、前記軒先外装材1の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する部材である。
この第1実施例における軒天部材3は、図1(c)に拡大して示しており、前記軒先天井材6mの裏面側を覆う略L字状の化粧面部31と、その水上側に位置して前記軒先天井材6mの取付部分に共に固定される固定横片32と、前記化粧面部31の水下側に位置して前記軒先外装材1の留付部13の裏面側に沿わせる留付受部33と、を備える構成であり、前記留付受部33の水下端34を前記軒先外装材1の水下端14の裏面側に沿わせ、その先端(下端)を水下端14に設けた係合部141に係合させた状態に配置している。
前記締着具4は、前記構成の軒先外装材1と前記構成の軒天部材3とを一体的に取り付けるものであり、この第1実施例ではビスを用いた。
そして、この締着具4は、前記軒先外装材に形成した留付部13と前記軒天部材3に形成した留付受部33を重合させ、それらに上方から締着具を貫通させて締め付け固定して一体化するものである。
このような部材により構築されている本発明の建築物の軒先構造は、最も水下側に位置する外装材2Zの更に水下側に配した軒先外装材1と、この軒先外装材1の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材3とを締着具4で一体的に固定するものであるから、通常の外装構造のように雨仕舞い等を考慮する必要が無い部分において、締着具4にて強固に一体化させた構造である。そして、通常の一般屋根に比べて先端がシャープな先鋭な印象を受ける屋根を施工でき、該軒先により所定領域の雨避けや日光避けの庇(ひさし)として有効利用する空間を形成することができる。
このように、取付施工が容易であって、意匠性に富んだ、デザイン性に優れた軒先構造とすることができ、また該軒先にて形成される空間を有効に利用することもできる。
図2(a)に示す軒先構造は、前記第1実施例における軒先外装材1と軒天部材3とが流れ方向に交わる方向に介在する連絡部材15を介して締着している実施例であり、この連絡部材15を除く符号については全て前記第1実施例と共通である。
この連絡部材15は、桁行き方向に連続するプレート状であって、この連絡部材15にて締着具4の締め付けがより安定に保持でき、軒先外装材1と軒天部材3との一体化もより安定に維持されるものとなる。
図2(b)に示す第2実施例の軒先構造は、屋根下地を構成する母屋や躯体等については前記第1実施例と共通するが、形成される外装構造やその水下側に施工される軒先構造については、前記第1実施例とは態様が相違する。
この第2実施例における外装材2IIを用いた外装構造は、前記第1実施例のように断熱層が二重でなく単層であって、躯体6e上には前記下地層(6f,6g)が形成されることなく流れ方向に長尺な断面略U字状の断面略ハット状の支持部材7aが配設され、ビス7bにて躯体6eに固定され、この支持部材7a,7a間には断熱材7cが配設されている。なお、支持部材7aの水下端には、図2(c)に拡大して示す補強材2IIwが配設されており、前記最も水下側の外装材2Zを保持する保持部27と支持部材7aに固定する固定部28と水下側に延在して先端が折り下げられた連結部29とを備え、支持部材7aの下面に沿わせる固定部分をも有している。
外装材2IIやそれを保持する保持部材8IIについては、前記第1実施例にて用いた部材2,8とはそれぞれ形状等が相違するが、保持部材8IIを介して係合保持される構成である点では共通するものであって、最軒端に位置する外装材のみに符号2IIZを付して他の位置の外装材2IIと区別した。
この第2実施例における軒先構造を構成する軒先外装材1IIは、略平坦状の面板部11iiが前記支持部材7a及び断熱材7cの上面に沿い、その水上端12iiが最軒端に位置する外装材2IIZに係合すると共に前記補強材2IIwの保持部27に保持され、その水下部分には締着具4IIが取り付けられる留付部13iiが設けられ、その水下端14iiを折り下げ流と共にその下端を折り返して係合部141iiとしている。
この第2実施例の軒天部材3IIは、図2(d)に拡大して示すように符号3II1−1〜3II−4の複数部材にて構成され、最も水下側に配する部材3II−1は、前記補強材2IIwの裏面側を覆う化粧面部31iiの一部と前記補強材2IIwへの固定部32iiと前記軒先外装材1IIの留付部13iiの裏面側に沿わせる留付受部33iiとその下端を前記係合部141iiに係合させる水下端34iiとを有する。それ以外の部材3II−2〜3II−4の3部材は、それぞれ前記天井母屋6jの裏面側を覆う化粧面部31iiの一部を形成する。
また、この第2実施例の締着具4IIは、頭部が平坦状でなく丸まった形状である。
このような部材により構築されている本発明の第2実施例でも、前記第1実施例の軒先構造と同様に、最も水下側に位置する外装材2IIZの更に水下側に配した軒先外装材1IIと、この軒先外装材1IIの裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材3IIとを締着具4IIで一体的に固定するものであり、通常の一般屋根に比べて先端がシャープな先鋭な印象を受ける屋根を施工でき、該軒先により所定領域の雨避けや日光避けの庇(ひさし)として有効利用する空間を形成することができる。
図3に示す第3実施例の軒先構造は、屋根下地を構成する母屋や躯体等の一部、及び形成される外装構造や用いた軒先外装材1,締着具4については前記第1実施例と共通するので、図面に同一符号を付して説明を省略するが、軒先母屋6cの水下側には、軒先躯体6iや天井母屋6j、軒先支持材6l及び軒先天井材6mが配されておらず、以下に示す大湾曲面である化粧面部31iiiを有する軒天部材3IIIを用いた点で前記第1実施例とは相違する。
この第3実施例の軒天部材3IIIは、最も水下側に配した支持材6gz及び下地材6fzの裏面側から大きく湾曲して外壁6kの外側に至る軒先天井材6nの裏面側に沿う部分31iii−1と前記軒先外装材1の裏面側に位置する略水平状部分31iii−2とから構成される化粧面部31iiiを有する構成である。また、前記化粧面部31iiiの水上側に位置して前記外壁6kの下方に固定される固定部32iiiを有し、前記化粧面部31iiiの水下側については、前記第1実施例と全く同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
このような部材により構築されている本発明の第3実施例でも、前記第1実施例や前記第2実施例の軒先構造と同様に、最も水下側に位置する外装材2Zの更に水下側に配した軒先外装材1と、この軒先外装材1の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材3IIIとを締着具4で一体的に固定するものであり、通常の一般屋根に比べて先端がシャープな先鋭な印象を受ける屋根を施工でき、該軒先により所定領域の雨避けや日光避けの庇(ひさし)として有効利用する空間を形成することができる。
図4(a)に示す第4実施例の軒先構造は、屋根下地を構成する母屋や躯体等の一部、及び形成される外装構造、また用いた軒先外装材1,締着具4については前記第1実施例と共通するので、図面に同一符号を付して説明を省略するが、最も水下側の支持材6gz'及び下地材6fz'が水下側へ長く延在すると共に、軒先支持材6l'が水下側へ長く延在して両者は固定具6oにて一体的に固定されている。さらに、軒先天井材6m及び外壁6kが配されておらず、大湾曲面である化粧面部31ivを有する軒天部材3IVを用いた点で前記第1実施例とは相違する。
この第4実施例の軒天部材3IVは、前記第3実施例と異なり単一の部材にて構成されているが、化粧面部31ivの外観形状は前記第3実施例における化粧面部31iiiと略同様に大きく湾曲した形状であり、外壁を兼ねる。
このような部材により構築されている本発明の第4実施例でも、前記第1〜第3実施例の軒先構造と同様に、最も水下側に位置する外装材2Zの更に水下側に配した軒先外装材1と、この軒先外装材1の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材3IVとを締着具4で一体的に固定するものであり、通常の一般屋根に比べて先端がシャープな先鋭な印象を受ける屋根を施工でき、該軒先により所定領域の雨避けや日光避けの庇(ひさし)として有効利用する空間を形成することができる。
そして、図4(b)に示す極めて意匠性に富んだ美麗な軒先構造(外装構造)を構築することができる。
図5に示す第5実施例の軒先構造は、外装材9Aが、流れ方向に連続する長尺材であって、下地材(野地材)6f上に所定間隔にて固定された保持部材9bに弾性的に保持される縦葺き外装材であり、図5(b)に示すように略平坦状の面板部91の左右に上方へ突出する隆状係合部を93を介して側縁成形部92,92'を有する構成であり、各成形部92,92'には保持部材9bに弾性的に係合する係合部がそれぞれ形成され、一方の側縁成形部92に他方の側縁成形部92'がオーバーハング状に重合すると共に係合する構成である。
この外装材9Aを下地材6fに取り付けるための保持部材9bは、左右に起立部を有してその内側にビス9cを打ち込んで下地材6fを貫通して躯体6eに固定する固定部が設けられ、略中央に外装材9Aの各成形部92,92'の裏面を支持する支持部分が形成された左右対称の部材であって、長さ方向に間隔を隔てて長さが異なるピース状の保持部材9b'も併用している。
なお、これらの外装材9Aや保持部材9bから構成される外装構造の水下端には、図中に符号9dで示される端部納め材が配設されている。また、前記下地材(野地材)6fの母屋や躯体等については、前記第1実施例等と同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第5実施例に用いられる軒先外装材1Vは、前記外装材9Aの水下端よりも更に水下側に配設されるものであって、略平坦状の面板部11vの水上部分が、水下側へ延出させた支持材6gz'及び下地材6fz'上に沿うように配設され、その水上端12vがビス止め固定されている。また、前記面板部11vの水下部分13vが締着具4が取り付けられる留付部であり、その水下端14vが折り下げられる構成など前記第1実施例と同様である。
この第5実施例に用いられる軒天部材3Vは、前記軒先外装材1Vの裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する部材であり、ここでは軒先天井材6m'とは別部材として説明するが、軒先天井材6m'を含めて軒天部材3Vと見なすこともできる。
この第5実施例における軒天部材3Vは、図5(c)に拡大して示すように前記軒先外装材1V及び前記支持材6gz'及び下地材6fz'の水下端の裏面側を覆う略L字状の化粧面部31vと、その水上側に位置して前記軒先天井材6m'の取付部分に共に固定される固定横片32vと、前記化粧面部31vの水下側に位置して前記軒先外装材1Vの留付部13vの裏面側に沿わせる留付受部33vと、を備える構成であり、前記留付受部33vの水下端34vを前記軒先外装材1Vの水下端14vの裏面側に沿わせる構成など前記第1実施例と同様である。
このような部材により構築されている本発明の第4実施例でも、前記第1〜第3実施例の軒先構造と同様に、最も水下側に位置する外装材2Zの更に水下側に配した軒先外装材1と、この軒先外装材1の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材3IVとを締着具4で一体的に固定するものであり、通常の一般屋根に比べて先端がシャープな先鋭な印象を受ける屋根を施工でき、該軒先により所定領域の雨避けや日光避けの庇(ひさし)として有効利用する空間を形成することができる。
そして、図4(b)に示す極めて意匠性に富んだ美麗な軒先構造(外装構造)を構築することができる。
1,1II,1III,1IV,1V 軒先外装材
13 留付部
2,2II,9 外装材
2Z,2IIZ 最も水下側に位置する外装材
3,3II,3III,3IV,3V 軒天部材
31,31ii,31iii,31iv,31v 化粧面部
33 留付受部
4 締着具

Claims (3)

  1. 最も水下側に位置する外装材の更に水下側に軒先外装材を配すると共に、該軒先外装材の裏面と軒先裏面とのうち何れか一方又は両方を被覆する軒天部材を配し、
    前記軒先外装材と前記軒天部材とが締着具で一体的に取り付けられて表面側の軒先外装材と裏面側の軒天部材とで先端が軒先側へ突出状に重合する軒先化粧が施されることを特徴とする建築物の軒先構造。
  2. 軒先外装材と軒天部材は、流れ方向に交わる方向に介在する連絡部材を介して締着していることを特徴とする請求項1に記載の建築物の軒先構造。
  3. 軒先外装材と軒天部材は、離間状に配置されると共にこの離間空間内には補強材が配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築物の軒先構造。
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