JP6119980B2 - 外壁の仕上げ材取付方法 - Google Patents

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本発明は、外壁の仕上げ材取付方法に関する。
従来より、住宅の外壁仕上げ材パネルにおいては、建物を構築する際に用いられる基準寸法(モジュール)を幅方向に適用させたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−364153号公報
ところで、床パネルの厚みは建物の仕様によって変動し、建物の高さも基準寸法に関係なく床パネルの厚みに応じて変動してしまう。これにより上下方向でモジュール化した外壁仕上げ材パネルを用いるのは困難であるのが実状である。
このため、本発明の課題は、厚みの異なる床パネルを用いるいずれの場合においても、上下方向にモジュール化された外壁仕上げ材パネルを容易に使用可能とすることである。
請求項1記載の発明は、例えば図1,図2に示すように、
複数階建ての建物1の外壁をなす外壁構造材2の表面に対し、
上下方向及び幅方向の長さが基準寸法に基づいて設定された正面視矩形状の外壁仕上げ材パネル3を、現場で、上下方向に複数連続させて取り付ける外壁の仕上げ材取付方法であって、
前記複数の外壁仕上げ材パネル3の割り付けの起点となる基準線L1を前記外壁構造材2の表面の中間部に、当該外壁構造材の幅方向に沿って設定し、当該基準線L1を基に前記複数の外壁仕上げ材パネル3の上下方向に連続する取り付け位置を決めた後、
前記外壁構造材2の表面に、最下段の前記外壁仕上げ材パネル3から最上段の前記外壁仕上げ材パネル3まで取り付けていき、
前記外壁仕上げ材パネル3で覆うべき部分でありながら、前記外壁仕上げ材パネル3で覆えなかった前記外壁構造材2の表面の露出部分R1,R2を、前記最上段の外壁仕上げ材パネル3の上端部用及び前記最下段の外壁仕上げ材パネル3の下端部用にそれぞれ用意された調整部材30,40で覆うことで前記建物1の外壁を仕上げてなり、
前記上端部用の調整部材40は、
前記最上段の外壁仕上げ材パネル3の上端部に接するように設けられた軒天材12と、
前記軒天材12の軒先側端部に接するように取り付けられた軒天受材11とを有していることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、上下方向及び幅方向の長さが基準寸法の外壁仕上げ材パネル3、つまりモジュール化された外壁仕上げ材パネル3の取り付け位置が、外壁構造材2の表面の中間部に設定された基準線L1を基に決められているので、モジュール化された外壁仕上げ材パネル3を外壁構造材2の表面に取り付けることができる。
そして、外壁仕上げ材パネル3で覆うべき部分でありながら外壁仕上げ材パネル3で覆えなかった外壁構造材2の露出部分R1,R2に対しては調整部材30,40で覆うために、モジュール化された外壁仕上げ材パネル3が届かない領域があったとしても調整部材3によって隠されることになる。
床パネル(一階床構造材21、上階床構造材23)の厚みが異なれば露出部分R1,R2も増減することになるが、調整部材40の取付位置を調整したり、大きさの異なる調整部材30を用いれば、露出部分R1,R2が増減したとしても調整部材30,40によって当該露出部分R1,R2を隠すことができ、美観を確保することができる。
したがって、厚みの異なる床パネルを用いるいずれの場合においても、上下方向にモジュール化された外壁仕上げ材パネル3を容易に使用することができる。
また、最上段の外壁仕上げ材パネル3の上端部用の調整部材40が、最上段の外壁仕上げ材パネル3の上端部に接するように設けられた軒天材12と、軒天材12の軒先側端部に接するように取り付けられた軒天受材11とを備えているので、軒天受材12による軒天材11の支持位置を変更することで上端部側の露出部分R2の増減に対応することができる。そして、軒天材11は一般的な建物に用いられるものであるので、別個専用の調整部材を準備することが不要となる。
請求項2記載の発明は、例えば図1,図2に示すように、
複数階建ての建物1の外壁をなす外壁構造材2の表面に対し、
上下方向及び幅方向の長さが基準寸法に基づいて設定された正面視矩形状の外壁仕上げ材パネル3を、現場で、上下方向に複数連続させて取り付ける外壁の仕上げ材取付方法であって、
前記複数の外壁仕上げ材パネル3の割り付けの起点となる基準線L1を前記外壁構造材2の表面の中間部に、当該外壁構造材の幅方向に沿って設定し、当該基準線L1を基に前記複数の外壁仕上げ材パネル3の上下方向に連続する取り付け位置を決めた後、
前記外壁構造材2の表面に、最下段の前記外壁仕上げ材パネル3から最上段の前記外壁仕上げ材パネル3まで取り付けていき、
前記外壁仕上げ材パネル3で覆うべき部分でありながら、前記外壁仕上げ材パネル3で覆えなかった前記外壁構造材2の表面の露出部分R1,R2を、前記最上段の外壁仕上げ材パネル3の上端部用及び前記最下段の外壁仕上げ材パネル3の下端部用にそれぞれ用意された調整部材30,40で覆うことで前記建物1の外壁を仕上げてなり、
前記基準線L1は、前記外壁構造材2の表面に設けられた開口部25の上端若しくは下端に対応するように設けられていることを特徴としている。
請求項2記載の発明によれば、外壁構造材2の表面に設けられた開口部25の上端若しくは下端に対応するように基準線が設けられているので、開口部25の上端若しくは下端で外壁仕上げ材パネル3を位置合わせすることができ、開口部25近傍が露出してしまうことを防止することができる。このため開口部25近傍に調整部材を設けなくてもよくなり、開口部25の印象をスッキリとしたものにすることができる。
請求項3記載の発明は、請求項記載の外壁の仕上げ材取付方法において、例えば図1,図2に示すように、
前記基準線L1は、前記外壁構造材2の表面に設けられた開口部25の上端若しくは下端に対応するように設けられていることを特徴としている。
請求項3記載の発明によれば、軒天材11は一般的な建物に用いられるものであるので、別個専用の調整部材を準備することが不要となる。また、開口部25近傍に調整部材を設けなくてもよくなり、開口部25の印象をスッキリとしたものにすることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の外壁の仕上げ材取付方法において、例えば図に示すように、
前記外壁構造材2の表面に取り付けられた前記下端部用の調整部材30の一端部を覆うように、前記最下段の外壁仕上げ材パネル3を前記外壁構造材2の表面に取り付けることを特徴としている。
請求項4記載の発明によれば、最下段の外壁仕上げ材パネル3の下端部用の調整部材30の一部が外壁仕上げ材パネル3によって覆われるために、調整部材30が目立たなくなり、美観を確保することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の外壁の仕上げ材取付方法において、例えば図に示すように、
前記外壁構造材2の表面に取り付けられた基礎水切り60の一端部を覆って、なおかつ前記基礎水切り60の他端部と連続するように、前記下端部用の調整部材30を前記外壁構造材2の表面に取り付けることを特徴としている。
請求項5記載の発明によれば、下端部用の調整部材30が基礎水切り60の一端部を覆って、なおかつ基礎水切り60の他端部と連続するように外壁構造材2の表面に取り付けられているので、調整部材30が基礎水切り60に重なることになる。外壁仕上げ材パネル3の下方が調整部材30と基礎水切り60によって段階的に覆われるため、単に基礎水切り60だけが設けられた場合と比しても、奥行きを感じさせる美観的に優れた印象を与えることができる。
本発明によれば、厚みの異なる床パネルを用いるいずれの場合においても、上下方向にモジュール化された外壁仕上げ材パネルを容易に使用することができる。
本実施形態に係る建物の外壁構造を示す断面図である。 図1に対応する部分における外壁仕上げ材パネル及び外壁構造材の位置関係を正面から示した模式図である。 図1に示す最下段の外壁仕上げ材パネルの下端部用の調整部材の概略構成を示す断面図である。 図3の調整部材のサイズ違いの一例を示す断面図である。 最上段の外壁仕上げ材パネルがサッシに対向している場合の調整部材を示す断面図である。 図5の調整部材のサイズ違いの一例を示す断面図である。 最上段の外壁仕上げ材パネルが軒のない部分に対向している場合の調整部材を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態に係る建物の外壁構造を示す断面図である。図1に示すように、建物1は2階建ての建物であり、外壁構造材2の表面に対して外壁仕上げ材パネル3が取り付けられることで外壁が形成されている。
外壁構造材2には、基礎4の上面に載置された床パネルである一階床構造材21と、一階床構造材21を介して基礎4上に載置された一階用壁パネル(壁パネル)22と、一階用壁パネル22の上端面に載置された床パネルである上階床構造材23と、上階床構造材23を介して一階用壁パネル22上に載置された二階用壁パネル(壁パネル)24とが設けられている。
一階床構造材21、一階用壁パネル22、上階床構造材23及び二階用壁パネル24の主面は、基準寸法(モジュール)に基づいて設計され、構築されている。この基準寸法(モジュール)とは、建物の所定の部分を一定の大きさの整数倍関係に整えるための基準寸法である。1モジュールの具体的な値としては、例えば800mm、900mm、910mm、1000mm等が挙げられる。
本実施形態では一階用壁パネル22及び二階用壁パネル24は、高さが3モジュール、幅が1モジュールで形成されている。
一階用壁パネル22及び二階用壁パネル24には、窓5が取り付けられる開口部25,26が設けられている。二階用壁パネル24の開口部26の上部には、まぐさ27が設けられている。
一階床構造材21、一階用壁パネル22、上階床構造材23及び二階用壁パネル24の外表面は面一になっている。
二階用壁パネル24の上部には断面三角形状の結合桁6が固定されており、この結合桁6によって屋根パネル7の軒先部が支持されている。屋根パネル7の表面には屋根材8が敷設されており、また、屋根パネル7の先端面には断面三角形状の取付部材9が固定されている。
取付部材9には横樋10と軒天受材11とが取り付けられている。横樋10は取付部材9の先端側に取り付けられており、軒天受材11は取付部材9の下側に取り付けられている。
軒天受材11は、軒天材12の軒先側端部を受けて支持するものであり、内側に突出する凸条11aを備えている。この凸条11aによって軒天材12の落下を防止している。軒天材12は、その裏側に釘打ちなどによって取り付けられた格子状の野縁13を備えている。野縁13は屋根パネル7から図示しない吊木によって吊り下げて固定されている。
一階床構造材21、一階用壁パネル22、上階床構造材23及び二階用壁パネル24の外表面には、矩形の基準寸法の外壁仕上げ材パネル3が互いに面一となるように複数取り付けられている。外壁仕上げ材パネル3は、その外表面が例えばタイル材によって化粧されている。
図2は、図1に対応する部分における外壁仕上げ材パネル3及び外壁構造材2の位置関係を正面から示した模式図である。なお、図2におけるI−I切断線で見た断面図が図1である。図2において一点鎖線部が外壁構造材2であり、実線部が外壁仕上げ材パネル3である。外壁仕上げ材パネル3は、上下方向及び幅方向の長さがともに基準寸法を基に設定された正面視矩形状のパネルである。例えば、図2で示す外壁仕上げ材パネル3においては、高さが1モジュールであり、幅が3モジュールで形成されている。なお、この図2の例はわかりやすくするために外壁仕上げ材パネル3の高さを1モジュールとしたが、1モジュールの整数分の1の高さの外壁仕上げ材パネル3を用いてもよい。
本実施形態では上下方向において最下段から最上段にかけて6枚の外壁仕上げ材パネル3が取り付けられている。以下の説明においては、最下段のものから順に第一外壁仕上げ材パネル3a、第二外壁仕上げ材パネル3b、第三外壁仕上げ材パネル3c、第四外壁仕上げ材パネル3d、第五外壁仕上げ材パネル3e、第六外壁仕上げ材パネル3fと称す。これらの外壁仕上げ材パネル3は、一階用壁パネル22の開口部25の上端に対応するように、外壁構造材2の幅方向に沿って設けられた基準線L1を起点として割り付け位置が決められている。このため、各開口部25,26付近に取り付けられる第二外壁仕上げ材パネル3b及び第六外壁仕上げ材パネル3fには、開口部25,26に対応した開口38,39が予め形成されている。
ここで、一階用壁パネル22及び二階用壁パネル24の高さがそれぞれ3モジュールであり、外壁仕上げ材パネル3の高さが1モジュールであるが、外壁構造材2の高さは一階床構造材21及び上階床構造材23の厚みも含んでいる。このため、基準線L1に基づいて各外壁仕上げ材パネル3の割り付け位置を決めたとしても、外壁仕上げ材パネル3で覆うべきでありながら覆えない露出部分R1,R2(図2における斜線部)が発生してしまう。この露出部分R1,R2は、一階床構造材21や上階床構造材23の厚さによって変動するものである。
この露出部分R1,R2においては、第六外壁仕上げ材パネル3fの上端部用及び第一外壁仕上げ材パネル3aの下端部用にそれぞれ用意された調整部材30,40によって覆われている。
第六外壁仕上げ材パネル3fの上端部用の調整部材40は、上述した軒天材12及び軒天受材11を有している。図1に示すように軒天材12の野縁13は、第六外壁仕上げ材パネル3fの上端部に接するように設けられている。また、軒天材12の軒先側端部に接するように設けられた軒天受材11は、凸条11aの上方が垂直面11bとなっている。この垂直面11b内においては軒天材12を上下方向に位置調整することが可能である。
図3は、第一外壁仕上げ材パネル3aの下端部用の調整部材30の概略構成を示す断面図である。図3に示すように、一階床構造材21の表面(側面)には基礎水切り60が取り付けられている。この基礎水切り60を介して、第一外壁仕上げ材パネル3aの下端部用の調整部材30が、例えば釘50によって一階床構造材21の表面に取り付けられている。
調整部材30は、基礎水切り60に重なる取付部31と、取付部31の下部から連続して外側に向かって斜め下に延在し、そしてその先端部から下方に向かって延在する段差部32とを備えている。
取付部31の上部は第一外壁仕上げ材パネル3aの下部に覆われている。取付部31の下端部311は、外側に向かって曲がっており、その先端部が斜め上方に向かって屈曲している。
段差部32の下端部には、内側に向かって斜め上に延在する延在部321が設けられている。この延在部321の先端部は上方に向かって屈曲している。段差部32は取付部31とともに基礎水切り60の上部を覆っている。
したがって、調整部材30は、外壁構造材2の表面に取り付けられた基礎水切り60の一端部を覆うとともに基礎水切り60の他端部と連続するように外壁構造材2の表面に取り付けられ、露出部分R1を覆うことになる。
ここで、調整部材30においては、段差部32の上下方向の長さの異なるものが複数種類準備されている。図4は、図3に示す一階床構造材21よりも高さの低い一階床構造材21aが用いられた場合の調整部材30aを示している。図4に示すように、高さの低い一階床構造材21aであると、その下端部から基準線L1までの距離が短くなり、露出部分R1も上下方向に狭くなる。
このため、図4の場合に用いられる調整部材30aにおいては、段差部32aの上下方向の長さが調整部材30の段差部32よりも短く設定されている。なお調整部材30aについては、調整部材30と同一の部分に同一の符号を付しその説明を省略する。
次に、本実施形態の外壁の仕上げ材取付方法について説明する。この外壁の仕上げ材取付方法は、複数階建ての建物1の外壁をなす外壁構造材2の表面に対し、外壁仕上げ材パネル3を現場で上下方向に複数連続させて取り付ける工法である。
まず、外壁構造材2が組み立てられると、作業者は基準線L1を外壁構造材2の表面の中間部に設定する。本実施形態では基準線L1は、一階用壁パネル22の開口部25の上端に対応するように設定されている。
次いで、作業者は基準線L1を基にして各外壁仕上げ材パネル3の上下方向に連続する取り付け位置を決定する。
取り付け位置の決定後、作業者は露出部分R2の大きさに対応する位置に、軒天材12を位置合わせする。また、作業者は露出部分R1の大きさに対応する調整部材30を準備し、基礎水切り60を介して一階床構造材21に取り付ける。
なお、調整部材30の取り付け時においては、外壁構造材2の表面に取り付けられた基礎水切り60の一端部を覆って、なおかつ基礎水切り60の他端部と連続するように、調整部材30を外壁構造材2の表面に取り付ける。
これにより、露出部分R1,R2が調整部材30,40によって覆われることになる。
その後、作業者は、決定した取り付け位置に基づいて、最下段の第一外壁仕上げ材パネル3aから第二外壁仕上げ材パネル3b、第三外壁仕上げ材パネル3b、第四外壁仕上げ材パネル3d、第五外壁仕上げ材パネル3e、第六外壁仕上げ材パネル3fという順で、各外壁仕上げ材パネル3を外壁構造材2の表面に取り付ける。
最下段の外壁仕上げ材パネル3の取り付け時においては、外壁構造材2の表面に取り付けられた調整部材30の一端部を覆うように、最下段の外壁仕上げ材パネル3を外壁構造材2の表面に取り付ける。
なお、調整部材40においては、第六外壁仕上げ材パネル3fの取り付け後に露出部分R2の大きさに対応する位置に取り付けてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、基準寸法の外壁仕上げ材パネル3、つまりモジュール化された外壁仕上げ材パネル3の取り付け位置が、外壁構造材2の表面の中間部に設定された基準線L1を基に決められているので、モジュール化された外壁仕上げ材パネル3を外壁構造材2の表面に取り付けることができる。
そして、外壁仕上げ材パネル3で覆うべき部分でありながら外壁仕上げ材パネル3で覆えなかった外壁構造材の露出部分R1,R2に対しては調整部材30,40で覆うために、モジュール化された外壁仕上げ材パネル3が届かない領域があったとしても調整部材30,40によって隠されることになる。
床パネル(一階床構造材21、上階床構造材23)の厚みが異なれば露出部分R1,R2も増減することになるが、調整部材40の取付位置を調整したり、大きさの異なる調整部材30を用いれば、露出部分R1,R2が増減したとしても調整部材30,40によって当該露出部分R1,R2を隠すことができ、美観を確保することができる。
したがって、厚みの異なる床パネルを用いるいずれの場合においても、上下方向にモジュール化された外壁仕上げ材パネル3を容易に使用することができる。
また、調整部材30の一部が外壁仕上げ材パネル3によって覆われるために、調整部材30が目立たなくなり、美観を確保することができる。
また、調整部材30が基礎水切り60を覆うように連続して外壁構造材2の表面に取り付けられているので、調整部材30が基礎水切り60に重なることになる。外壁仕上げ材パネル3の下方が調整部材30と基礎水切り60によって段階的に覆われるため、単に基礎水切り60だけが設けられた場合と比しても、奥行きを感じさせる美観的に優れた印象を与えることができる。
また、調整部材40が、第六外壁仕上げ材パネル3fの上端部に接するように設けられた軒天材12と、軒天材12の軒先側端部に接するように取り付けられた軒天受材11とを備えているので、軒天受材11による軒天材12の支持位置を変更することで、上端部側の露出部分R2の増減に対応することができる。そして、軒天材12は一般的な建物に用いられるものであるので、別個専用の調整部材を準備することが不要となる。
また、外壁構造材2の表面に設けられた開口部25の上端に対応するように基準線L1が設けられているので、開口部25の上端で外壁仕上げ材パネル3を位置合わせすることができ、開口部25近傍が露出してしまうことを防止することができる。このため開口部25近傍に調整部材を設けなくてもよくなり、開口部25の印象をスッキリとしたものにすることができる。
また、基準寸法の整数倍の長さで製造された外壁パネル(一階用壁パネル22、二階用壁パネル24)と、基礎4の上面及び一階用壁パネル22の下端部に挟まれた一階床構造材21と、上下階の外壁パネル(一階用壁パネル22、二階用壁パネル24)で挟まれた上階床構造材23とを備える外壁構造材2に対しても、上下方向にモジュール化された外壁仕上げ材パネル3を容易に使用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では2階建ての建物1を例示して説明したが、3階建て以上の建物に対しても本発明の構成は適用可能である。
また、上記実施形態では開口部25の上端部に基準線L1を設けた場合を例示して説明したが、基準線L1を開口部25の下端部に設けてもよい。この場合においても、開口部25の下端で外壁仕上げ材パネル3を位置合わせすることができ、開口部25近傍が露出してしまうことを防止することができる。
また、上記実施形態では、最上段の外壁仕上げ材パネル3が軒天材12に対向するために、当該軒天材12及び軒天受材11を備えた調整部材40を用いているが、最上段の外壁仕上げ材パネル3が窓のサッシに対向する場合もある。図5は、最上段の外壁仕上げ材パネル3がサッシ72に対向している場合の調整部材を示す断面図である。この場合、最上段の外壁仕上げ材パネル3の上端部用の調整部材80は、開口部71の内面とサッシ72との間に設置される基部81と、基部81の先端部から下方に向かって延在し、露出部分R3を覆う延在部82とを備えている。延在部82の先端部は、内側に向かって斜め上に延在している。
この調整部材80の延在部82によって露出部分R3が覆い隠される。
また、露出部分R3においても、一階床構造材21や上階床構造材23の厚さによって上下方向の長さが変動する。調整部材80においては、延在部82の上下方向の長さの異なるものが複数種類準備されている。そして、露出部分R3の大きさに応じた種類の調整部材80が用いられるようになっている。例えば、図6に示すように、図5に示す場合よりも露出部分R3が大きいと、上下方向に長い延在部82aを有する調整部材80aが用いられる。
また、最上段の外壁仕上げ材パネル3が軒のない部分に対向している場合も想定される。具体的に図7に示すようなフラットルーフの建物の場合、パラペット91の上には、笠木受け92を介して笠木93が設けられている。そして、最上段の外壁仕上げ材パネル3は、パラペット91の上端部よりも下方に配置されている。パラペット91の上端部から最上段の外壁仕上げ材パネル3の上端部までの領域が露出部分R4である。最上段の外壁仕上げ材パネル3の上端部用の調整部材94は、パラペット4の上端面及び表面からなる角部に取り付けられる基部95と、基部95の下端部から外側に向けて延在する第一延在部96と、第一延在部96の先端部から下方に向けて延在する第二延在部97とを備えている。第二延在部97は、断面視凹凸形状となっている。この第二延在部97が露出部分R4及び最上段の外壁仕上げ材パネル3の上端部を覆うようになっている。この調整部材94においても、第二延在部97の上下方向の長さの異なるものが複数種類準備されている。そして、露出部分R4の大きさに応じた種類の調整部材94が用いられるようになっている。
なお、この調整部材94は、図1に示す水平な軒天材12とは異なり、屋根パネル7と同等の傾きを有する軒天材を備えた建物に対しても適用することが可能である。
1 建物
2 外壁構造材
3 外壁仕上げ材パネル
4 基礎
11 軒天受材
12 軒天材
21 一階床構造材
22 一階用壁パネル(壁パネル)
23 上階床構造材
24 二階用壁パネル(壁パネル)
25 開口部
26 開口部
30 調整部材
31 取付部
32 段差部
40 調整部材
L1 基準線
R1 露出部分
R2 露出部分
R3 露出部分

Claims (5)

  1. 複数階建ての建物の外壁をなす外壁構造材の表面に対し、
    上下方向及び幅方向の長さが基準寸法に基づいて設定された正面視矩形状の外壁仕上げ材パネルを、現場で、上下方向に複数連続させて取り付ける外壁の仕上げ材取付方法であって、
    前記複数の外壁仕上げ材パネルの割り付けの起点となる基準線を前記外壁構造材の表面の中間部に、当該外壁構造材の幅方向に沿って設定し、当該基準線を基に前記複数の外壁仕上げ材パネルの上下方向に連続する取り付け位置を決めた後、
    前記外壁構造材の表面に、最下段の前記外壁仕上げ材パネルから最上段の前記外壁仕上げ材パネルまで取り付けていき、
    前記外壁仕上げ材パネルで覆うべき部分でありながら、前記外壁仕上げ材パネルで覆えなかった前記外壁構造材の表面の露出部分を、前記最上段の外壁仕上げ材パネルの上端部用及び前記最下段の外壁仕上げ材パネルの下端部用にそれぞれ用意された調整部材で覆うことで前記建物の外壁を仕上げてなり、
    前記上端部用の調整部材は、
    前記最上段の外壁仕上げ材パネルの上端部に接するように設けられた軒天材と、
    前記軒天材の軒先側端部に接するように取り付けられた軒天受材とを有していることを特徴とする外壁の仕上げ材取付方法。
  2. 複数階建ての建物の外壁をなす外壁構造材の表面に対し、
    上下方向及び幅方向の長さが基準寸法に基づいて設定された正面視矩形状の外壁仕上げ材パネルを、現場で、上下方向に複数連続させて取り付ける外壁の仕上げ材取付方法であって、
    前記複数の外壁仕上げ材パネルの割り付けの起点となる基準線を前記外壁構造材の表面の中間部に、当該外壁構造材の幅方向に沿って設定し、当該基準線を基に前記複数の外壁仕上げ材パネルの上下方向に連続する取り付け位置を決めた後、
    前記外壁構造材の表面に、最下段の前記外壁仕上げ材パネルから最上段の前記外壁仕上げ材パネルまで取り付けていき、
    前記外壁仕上げ材パネルで覆うべき部分でありながら、前記外壁仕上げ材パネルで覆えなかった前記外壁構造材の表面の露出部分を、前記最上段の外壁仕上げ材パネルの上端部用及び前記最下段の外壁仕上げ材パネルの下端部用にそれぞれ用意された調整部材で覆うことで前記建物の外壁を仕上げてなり、
    前記基準線は、前記外壁構造材の表面に設けられた開口部の上端若しくは下端に対応するように設けられていることを特徴とする外壁の仕上げ材取付方法。
  3. 請求項記載の外壁の仕上げ材取付方法において、
    前記基準線は、前記外壁構造材の表面に設けられた開口部の上端若しくは下端に対応するように設けられていることを特徴とする外壁の仕上げ材取付方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の外壁の仕上げ材取付方法において、
    前記外壁構造材の表面に取り付けられた前記下端部用の調整部材の一端部を覆うように、前記最下段の外壁仕上げ材パネルを前記外壁構造材の表面に取り付けることを特徴とする外壁の仕上げ材取付方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の外壁の仕上げ材取付方法において、
    前記外壁構造材の表面に取り付けられた基礎水切りの一端部を覆って、なおかつ前記基礎水切りの他端部と連続するように、前記下端部用の調整部材を前記外壁構造材の表面に取り付けることを特徴とする外壁の仕上げ材取付方法。
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