JP6358128B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のインジェクターに燃料を供給する燃料供給装置に関する。
従来、上記のような燃料供給装置として、特許文献1に記載の装置が知られている。同文献に記載の燃料供給装置は、燃料ポンプからインジェクターまでの燃料供給経路に、燃料ポンプと、その燃料ポンプの吐出口に設けられた逆止弁と、を備える。また、同燃料供給装置は、燃料供給経路における逆止弁の下流側の部分から分岐された分岐通路を備え、その分岐通路の先端部分には、噴射ノズルが設けられている。
更に、同燃料供給装置は、分岐通路における噴射ノズルの上流側の部分に設けられた残圧保持バルブを備える。残圧保持バルブは、燃料供給経路から分岐通路に導入される燃料の圧力が規定の閉弁圧を超えるときに開弁して噴射ノズルへの燃料の流通を許容し、同燃料の圧力が上記閉弁圧以下のときに閉弁して噴射ノズルへの燃料の流通を禁止する。
以上のように構成された従来の燃料供給装置では、燃料供給経路内の燃圧は、燃料ポンプの吐出流量により一義に定まるようになる。そのため、燃料供給経路内の燃圧を燃料ポンプの吐出流量の調整により制御することが可能となる。また、燃料ポンプが停止したときには、燃料供給経路が閉弁圧まで低下したところで残圧保持バルブが閉弁して、燃料供給経路からの燃料の流出を遮断する。そのため、燃料ポンプの停止中の燃料供給経路内の残圧を残圧保持バルブの閉弁圧以上に保持することが可能となり、燃料ポンプの運転再開後の燃料圧力上昇の遅延をより少なくすることができるようになっている。
特開2010−216433号公報
ところで、上記従来の燃料供給装置では、燃圧可変制御のため、燃料ポンプの駆動中は、残圧保持バルブを開弁した状態に保持しなければならず、残圧保持バルブの閉弁圧は、燃料ポンプ駆動時の燃料供給経路の最小燃料圧力以下に設定する必要がある。そのため、燃料ポンプの停止中に保持可能な燃料圧力をあまり高くすることができず、運転再開後の燃料圧力上昇の遅延の縮小にも限界があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、燃料ポンプの吐出流量の調整による燃圧可変制御を行いつつ、燃料ポンプ停止中の燃料供給経路内の残圧保持をより好適に行うことのできる燃料供給装置を提供することにある。
上記課題を解決する燃料供給装置には、燃料タンクからインジェクターまでの燃料供給経路に、インジェクターに向けて燃料を吐出する燃料ポンプと、燃料ポンプが吐出した燃料の逆流を防止する逆止弁と、が設けられる。ここで、燃料供給経路における逆止弁よりも下流側の部分を燃圧保持部とし、同燃料供給経路における燃料ポンプよりも上流側の部分を未加圧部とする。このとき、上記燃料供給装置は、燃圧保持部内の燃料の圧力を受ける第1受圧部と、燃料ポンプが吐出し、かつ燃圧保持部に未流入の燃料の圧力を受ける第2受圧部とを有するとともに、燃料の圧力により第1受圧部および第2受圧部のそれぞれに加えられた荷重の合計が規定の開弁荷重以上のときに開弁して絞りを介して燃圧保持部を未加圧部に開放し、同荷重の合計が上記開弁荷重未満のときに閉弁して未加圧部に対する燃圧保持部の開放を遮断する圧力開閉弁を備えるようにしている。
上記燃料供給装置において圧力開閉弁が開弁すると、燃料供給経路の燃圧保持部が絞りを介して未加圧部に開放される。このときの燃料供給経路から絞りを通って未加圧部に流出する燃料の流量は、燃料供給経路内の圧力により定まる。よって、吐出流量を一定に保持した状態で燃料ポンプを駆動したときの燃料供給経路内の圧力は、最終的に、燃料ポンプの吐出流量と絞りを通じて排出される燃料の流量とがバランスする値に収束するようになる。そのため、燃圧保持部内の燃圧を、すなわちインジェクターに供給される燃料の圧力を、燃料ポンプの吐出流量の調整により制御することが可能となる。
一方、上記燃料供給装置では、燃料ポンプが作動しているときには、燃圧保持部内の燃料の圧力が圧力開閉弁の第1受圧部に加わり、燃料ポンプの吐出した燃料の圧力が圧力開閉弁の第2受圧部に加わる。一方、燃料ポンプが停止しているときには、圧力開閉弁の第1受圧部には燃圧保持部内の燃料の圧力が加わるものの、第2受圧部には燃料の圧力は加わらない。そのため、圧力開閉弁は、燃料ポンプが作動しているときには、燃圧保持部内の燃料の圧力が第1受圧部に加えた荷重と燃料ポンプが吐出した燃料の圧力が第2受圧部に加えた荷重との合計が開弁荷重以上となったときに開弁し、燃料ポンプが停止しているときには、燃圧保持部内の燃料の圧力が第1受圧部に加えた荷重が開弁荷重以上となったときに開弁するようになる。したがって、燃料ポンプが停止しているときには、圧力開閉弁の開弁に必要な燃圧保持部内の燃料の圧力は、燃料ポンプが作動しているときよりも高くなる。
このように、上記燃料供給装置では、燃料ポンプの停止時の燃圧保持部の燃料圧力を、燃料ポンプの作動時における燃料圧力の最小値よりも高い圧力に保持することが可能となる。したがって、上記燃料供給装置によれば、燃料ポンプの吐出流量の調整による燃圧可変制御を行いつつ、燃料ポンプ停止中の残圧保持をより好適に行うことができる。
第1実施形態の燃料供給装置の全体構造を模式的に示す略図。 同燃料供給装置に設置された圧力開閉弁の断面図。 同圧力開閉弁に設けられたダイアフラムの受圧面における受圧部の区分けを示す平面図。 ポンプ停止時における同圧力開閉弁の状態を示す断面図。 ポンプ作動時における同圧力開閉弁の状態を示す断面図。 機関運転時における上記燃料供給装置の圧力開閉弁周辺の状態を示す略図。 機関停止時における上記燃料供給装置の圧力開閉弁周辺の状態を示す略図。 機関停止時における第2実施形態の燃料供給装置のフィードポンプ周辺の状態を示す略図。 機関運転時における同燃料供給装置のフィードポンプ周辺の状態を示す略図。
(第1実施形態)
以下、燃料供給装置の第1実施形態を、図1〜図7を参照して詳細に説明する。本実施形態の燃料供給装置は、ポート噴射および筒内噴射の2方式の燃料噴射を行う車載内燃機関に適用される。
図1に示すように、燃料タンク10の内部には、燃料汲み出し用の燃料ポンプであるフィードポンプ(F/P)12が設けられている。フィードポンプ12は、燃料を濾過するフィルター11を介して燃料タンク10内の燃料を吸引して吐出する。このフィードポンプ12は、燃料吐出口を2つ有している。フィードポンプ12の燃料吐出口の一つは、同フィードポンプ12が吐出した燃料の逆流を防止する逆止弁13を介して燃料配管14が接続されており、もう一つの燃料吐出口は、吐出圧導入配管27が接続されている。この燃料供給装置では、逆止弁13として球状の弁体を有するボール弁が採用されている。
料タンク10の内部において、燃料配管14からは、防爆側分枝管15と開放側分枝管16との2つの分枝管が分枝されている。防爆側分枝管15の下流端は、燃料配管14内の燃圧が過大となったときに開弁して、燃料配管14内の燃料を燃料タンク10に逃す防爆弁17に接続されている。一方、開放側分枝管16の下流端は、圧力開閉弁18に接続されている。圧力開閉弁18には、上述の吐出圧導入配管27の下流端と、開放配管28の上流端とが接続されてもいる。開放配管28の下流端は、燃料タンク10の内部に開放された開放端となっており、またその下流端には、燃料タンク10への燃料の流出を制限するための絞りとして機能するノズル29が設けられている。そして、圧力開閉弁18は、開放側分枝管16および吐出圧導入配管27を通じて導入された燃料の圧力により開閉するとともに、その開弁に応じて開放側分枝管16と開放配管28とを連通し、その閉弁に応じて開放側分枝管16と開放配管28との連通を遮断するように構成されている。
一方、燃料配管14は、燃料タンク10の外部において、低圧側燃料配管19と高圧側燃料配管20とに分岐されている。低圧側燃料配管19の下流端は、低圧側デリバリーパイプ21に接続されている。低圧側デリバリーパイプ21には、内燃機関の各気筒の吸気ポートにそれぞれ設置された気筒別のポート噴射用インジェクター22が接続されている。一方、高圧側燃料配管20の下流端は、フィードポンプ12が吐出した燃料を更に加圧して吐出する高圧燃料ポンプ24に接続されている。高圧燃料ポンプ24の燃料吐出口は、高圧側デリバリーパイプ25に接続されている。高圧側デリバリーパイプ25には、内燃機関の各気筒の燃焼室にそれぞれ設置された気筒別の筒内噴射用インジェクター26が接続されている。なお、この燃料供給装置では、高圧燃料ポンプ24として、内燃機関の発生する動力により作動する機械式のポンプが採用されている。
こうした本実施形態の燃料供給装置では、フィルター11、フィードポンプ12、逆止弁13、燃料配管14、低圧側燃料配管19および低圧側デリバリーパイプ21を通じて、燃料タンク10からポート噴射用インジェクター22への燃料供給経路が形成されている。また、燃料配管14に常時連通している、防爆側分枝管15、開放側分枝管16および高圧側燃料配管20も、そうした燃料供給経路の一部を構成することになる。また、この燃料供給装置では、燃料配管14、低圧側燃料配管19および低圧側デリバリーパイプ21、並びにそれらに常時連通する防爆側分枝管15、開放側分枝管16および高圧側燃料配管20が、上記燃料供給経路における逆止弁13よりも下流側の部分である燃圧保持部に該当する。さらに、この燃料供給装置では、燃料タンク10およびフィルター11が、上記燃料供給経路におけるフィードポンプ12よりも上流側の部分である未加圧部に該当する。
さらに、この燃料供給装置には、低圧側デリバリーパイプ21に、その内部の燃圧を検出する燃圧センサー23が設置されている。燃圧センサー23は、機関制御を司る電子制御ユニット30に接続されている。電子制御ユニット30には、燃圧センサー23以外にも、内燃機関の運転状況を検出するための各種センサーが接続されている。電子制御ユニット30は、中央演算処理装置、読出専用メモリー、および読書可能メモリーを備える。中央演算処理装置は、機関制御のための各種演算処理を行い、読出専用メモリーには、機関制御用のプログラムやデータが予め記憶されている。また、読書可能メモリーには、中央演算処理装置の演算結果や各センサーの検出結果などが一時的に記憶される。さらに、電子制御ユニット30には、フィードポンプ12の駆動回路31が接続されている。駆動回路31は、電子制御ユニット30からの指令に基づき、バッテリー32からフィードポンプ12への給電量を制御する。
さて、本実施形態の燃料供給装置では、機関運転中に、電子制御ユニット30によって、燃圧保持部の燃圧可変制御が行われている。燃圧可変制御において電子制御ユニット30は、燃圧保持部の燃圧の目標値である目標燃圧を、現状の機関運転条件に応じて演算する。目標燃圧には、例えば、燃料消費量の多い高負荷高回転運転時には高い燃圧が設定され、燃料消費量の少ない低負荷低回転運転時(アイドル運転時など)には低い燃圧が設定される。そして、電子制御ユニット30は、燃圧センサー23による検出された実際の燃圧(実燃圧)が目標燃圧に近づくように、フィードポンプ12の給電量の指令値を設定して、駆動回路31に出力する。具体的には、燃圧可変制御は、実燃圧が目標燃圧よりも高いときには、燃料吐出量を減らすべく、フィードポンプ12の給電量を減少し、実燃圧が目標燃圧よりも低いときには、燃料吐出量を増やすべく、フィードポンプ12の給電量を増大するように行われる。
本実施形態の燃料供給装置では、圧力開閉弁18が開弁しているときには、開放側分枝管16と開放配管28とが連通され、それにより燃圧保持部が燃料タンク10に開放される。一方、圧力開閉弁18が閉弁しているときには、開放側分枝管16と開放配管28との連通が遮断され、それにより燃料タンク10への燃圧保持部の開放が遮断される。すなわち、このときの燃圧保持部は閉塞された状態となり、その内部に残留した燃料の流出が防止されるようになる。そして、本実施形態の燃料供給装置では、フィードポンプ12が作動しているときには開弁が維持され、フィードポンプ12が停止しているときには閉弁が維持されるように、圧力開閉弁18が構成されている。
図2に、上記の圧力開閉弁18の断面構造を示す。同図に示すように、圧力開閉弁18の内部には、ダイアフラム33が設置されている。そしてそのダイアフラム33により、圧力開閉弁18の内部は、燃料室34とバネ室35との2つの部屋に区画されている。開放側分枝管16は、燃料室34の外壁を貫通してその内部に突き出されており、その先端は、ダイアフラム33における燃料室34側の面(以下、ダイアフラム33の受圧面33Aと記載する)に対向している。また、燃料室34の壁面には、吐出圧導入配管27の下流端と開放配管28の上流端とが開口されている。一方、バネ室35には、バネ36が設置されており、そのバネ36によりダイアフラム33は、開放側分枝管16の先端に向けて付勢されている。こうした圧力開閉弁18は、開放側分枝管16の先端からのダイアフラム33の受圧面33Aの離間に応じて開弁して、開放側分枝管16と開放配管28とを連通し、開放側分枝管16の先端へのダイアフラム33の受圧面33Aの押し当てに応じて閉弁して、開放側分枝管16と開放配管28との連通を遮断する。
図3に示すように、こうした圧力開閉弁18では、ダイアフラム33の受圧面33Aは、開放側分枝管16の先端への当接部33Bを境界として、その当接部33Bよりも内径側の部分である第1受圧部33Cと、当接部33Bよりも外径側の部分である第2受圧部33Dとに区分けされる。なお、以下では、第1受圧部33Cの面積を「S1」、第2受圧部33Dの面積を「S2」とする。こうした圧力開閉弁18は、燃料の圧力により第1受圧部33Cおよび第2受圧部33Dにそれぞれ加えられた荷重の合計が、ダイアフラム33に対するバネ36の付勢荷重FP以上となったときに開弁する。すなわち、この圧力開閉弁18では、ダイアフラム33に対するバネ36の付勢荷重FPが同圧力開閉弁18の開弁荷重となっている。
図4に示すように、フィードポンプ12が停止しているときには、開放端とされた開放配管28の下流端を通じて吐出圧導入配管27、燃料室34および開放配管28の内部から燃料が抜けるため、ダイアフラム33の第2受圧部33Dに加わる燃圧(ゲージ圧)は「0」となる。一方、ダイアフラム33の第1受圧部33Cには、開放側分枝管16を通じて、逆止弁13が閉じて閉塞された状態となった燃圧保持部内の燃圧PDが加わる。よって、このときの圧力開閉弁18の開弁条件は、下式(1)の通りとなる。
図5に示すように、フィードポンプ12が作動しているときには、ダイアフラム33の第2受圧部33Dには、吐出圧導入配管27を通じて、フィードポンプ12の吐出した燃料の圧力PFが加わる。一方、ダイアフラム33の第1受圧部33Cにも、開放側分枝管16を通じて、燃圧保持部内の燃圧PDが加わる。なお、このときには、開弁した逆止弁13、およびフィードポンプ12の加圧室を通じて燃料配管14と吐出圧導入配管27とが連通しているため、第2受圧部33Dに加わる燃料の圧力PFは、燃圧保持部内の燃圧PDと等しくなる。よって、このときの圧力開閉弁18の開弁条件は、下式(2)の通りとなる。
ここで、上述の燃圧可変制御における燃圧保持部内の燃圧の制御範囲の下限値を「PMIN」とし、同制御範囲の上限値を「PMAX」とする。このときの本実施形態の燃料供給装置の圧力開閉弁18は、下式(3)の関係が満たされるように構成されている。すなわち、圧力開閉弁18は、フィードポンプ12が作動しているときには、開弁条件が常に成立し、フィードポンプ12が停止しているときには、開弁条件が常に不成立となるように構成されている。
ちなみに、ノズル29の絞り径は、上記燃圧の制御範囲において、ノズル29から燃料タンク10への燃料の流出流量が常にフィードポンプ12の燃料の吐出流量よりも少なくなるように設定されている。また、防爆弁17の開弁に必要な燃圧保持部の燃圧は、「PMAX」よりも高い圧力とされている。
続いて、上記のように構成された本実施形態の燃料供給装置の作用を説明する。
図6に示すように、フィードポンプ12が作動しているときには、圧力開閉弁18が開弁して開放側分枝管16と開放配管28とが連通されるため、開放配管28の下流端に設けられたノズル29を介して燃圧保持部の内部が燃料タンク10に開放される。このときの燃圧保持部内の燃圧は、フィードポンプ12の燃料吐出量により一義に定まるようになる。そのため、フィードポンプ12の吐出流量の調整により、燃圧保持部の燃圧を制御することが可能となる。
図7に示すように、フィードポンプ12が停止しているときには、逆止弁13および圧力開閉弁18が共に閉じて燃圧保持部が閉塞される。そのため、フィードポンプ12の停止中に、燃圧保持部内に残留した燃圧を保持できるようになる。しかも、このときの燃料保持部内には、フィードポンプ12の作動中の燃圧保持部内の燃圧の制御範囲の下限値PMINよりも高い燃圧が保持される。したがって、フィードポンプ12の作動再開後の燃圧保持部への燃料の再充填が不要となり、内燃機関の速やかな再始動が可能となる。
なお、フィードポンプ12と逆止弁13との間の部分から開放側分枝管16を分岐させることが考えられる。こうした場合、フィードポンプ12が停止して逆止弁13が閉弁すれば、燃圧保持部が閉塞される。そのため、圧力開閉弁18を設けずとも、フィードポンプ12の作動中にノズル29を介して燃圧保持部を外部に開放しつつ、フィードポンプ12の停止中に燃圧保持部を閉塞することが可能となる。しかしながら、そうした場合には、次の問題が生じてしまう。
こうした燃料供給装置では、高圧燃料ポンプ24の燃料加圧動作やポート噴射用インジェクター22からの間欠的な燃料噴射などに応じて燃圧保持部内に燃圧脈動が発生することがある。そして、フィードポンプ12の燃料吐出口に設けられた逆止弁13での燃圧脈動が大きくなると、フィードポンプ12の燃料の吐出流量が変動して、燃圧可変制御における燃圧の制御性が悪化する虞がある。
こうした燃圧脈動による燃圧の制御性の悪化は、アイドル運転時のようにフィードポンプ12の燃料の吐出流量が少ないときには特に顕著となる。すなわち、逆止弁13の内部の燃圧が脈動すると、その脈動に応じて逆止弁13の弁体が振動するようになる。フィードポンプ12の燃料の吐出流量が少ないときは、逆止弁13の弁体のリフト量が小さいため、そうした弁体の振動により逆止弁13が瞬間的に閉じることがある。逆止弁13が閉じると、燃圧保持部は閉塞した空間となり、閉弁した逆止弁13を固定端とした燃圧脈動の定在波が形成される。固定端は、定在波の腹となるため、そうした定在波が形成されると、逆止弁13における燃圧脈動の振幅が増大して、フィードポンプ12の吐出流量の変動も大きくなってしまう。また、フィードポンプ12の吐出流量が少ないときには、脈動による振動で逆止弁13の弁体が弁座に衝突して異音が発生するようにもなる。
その点、本実施形態の燃料供給装置では、燃料供給経路における逆止弁13よりも下流側の部分から開放側分枝管16が分岐されている。また、フィードポンプ12の作動中は、圧力開閉弁18が常時開弁されている。そのため、本実施形態の燃料供給装置では、フィードポンプ12の作動中は、開放側分枝管16を介して燃圧保持部が外部に開放された状態に保持される。こうした本実施形態の燃料供給装置では、燃圧保持部に発生した燃圧脈動を、下流端が開放された開放配管28側に逃すことが可能となり、逆止弁13での燃圧の脈動をその分抑えることができる。そのため、燃圧脈動によるフィードポンプ12の吐出流量の変動も抑えられるようになる。
以上説明した本実施形態の燃料供給装置によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、フィードポンプ12の作動時よりも停止時の方が、圧力開閉弁18の開弁に必要な燃圧保持部内の燃圧が高くなるようになっている。そのため、フィードポンプ12の吐出流量による燃圧保持部内の燃圧制御を行いつつ、フィードポンプ12の停止時の燃料保持部内を比較的高い燃圧に保持することができる。したがって、燃料ポンプの吐出流量の調整による燃圧可変制御を行いつつ、燃料ポンプ停止中の残圧保持をより好適に行うことができる。
(2)フィードポンプ12の作動中に燃圧保持部が、燃料供給経路における逆止弁13よりも下流側の部分から分岐した開放側分枝管16を介して外部に開放されるようになっている。そのため、燃圧保持部内の燃圧脈動を抑制することができる。また、その結果、燃圧脈動によるフィードポンプ12の吐出流量の変動が抑えられて、燃圧可変制御の制御性の悪化が抑制されるようにもなる。
(3)フィードポンプ12の作動、停止に応じた燃圧保持部の開放、閉塞の切り換えが、燃圧により開閉する圧力開閉弁18により、外部操作に依ることなく自律的に行われる。そのため、同様の切り換えを電子制御式の開閉弁を用いて行う場合に比して、燃料供給装置の構成を簡易なものとすることができる。
(4)機関停止中のフィードポンプ12が停止している間、燃圧保持部を閉塞しておくことができるため、燃圧保持部への異物の侵入を抑制できる。
(5)燃圧脈動により振動した弁体の衝突に起因した逆止弁13での異音発生が抑えられる。
(第2実施形態)
次に、燃料供給装置の第2実施形態を、図8および図9を併せ参照して詳細に説明する。なお本実施形態にあって、上記実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図8には、本実施形態の燃料供給装置における燃料タンク10内に設置される部分の構成が示されている。同図に示すように、本実施形態の燃料供給装置では、燃料供給経路におけるフィードポンプ12の下流側の部分に、同フィードポンプ12が吐出した燃料を貯留する燃料チャンバー37が設けられている。そして、その燃料チャンバー37に、逆止弁13を介して燃料配管14が接続されている。また、この燃料供給装置には、燃料チャンバー37は、吐出圧導入配管39を通じて圧力開閉弁38にも接続されている。吐出圧導入配管39の途中からは、下流端が燃料タンク10内に開放された開放端とされた開放配管40が分岐されており、その開放配管40の下流端には絞りとなるノズル29が設けられている。
圧力開閉弁38は、吐出圧導入配管39を介して開放配管40が間接的に接続されている点以外は、第1実施形態の圧力開閉弁18と基本的に同じ構造とされている。すなわち、圧力開閉弁38は、燃圧保持部内の燃料の圧力を受ける第1受圧部と、フィードポンプ12が吐出し、かつ燃圧保持部に未流入の燃料の圧力を受ける第2受圧部とを受圧面に有したダイアフラムと、そのダイアフラムの受圧面を開放側分枝管16の先端に向けて付勢するバネと、を備える。そして、圧力開閉弁18は、上式(3)の関係を満たし、フィードポンプ12が作動しているときには、開弁条件が常に成立し、フィードポンプ12が停止しているときには、開弁条件が常に不成立となるように構成されている。
同図8に示すように、こうした本実施形態の燃料供給装置においても、フィードポンプ12が停止しているときには、逆止弁13および圧力開閉弁38が共に閉じて、燃料供給経路における燃圧保持部が閉塞される。そのため、フィードポンプ12が停止している間も、燃圧保持部内に残留した燃圧の保持が可能となり、フィードポンプ12の作動再開後の燃圧保持部への燃料の再充填が不要となるため、内燃機関の速やかな再始動が可能となる。一方、図9に示すように、フィードポンプ12が作動しているときには、圧力開閉弁38が開弁して、開放端となった開放配管40の下流端を通じて燃圧保持部の内部が燃料タンク10に開放される。したがって、本実施形態の燃料供給装置によっても、上記(1)〜(5)に記載の効果を奏することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、開放配管28,40の下流端にノズル29を設けるようにしていたが、ノズル29の替わりに、絞りを開放配管28,40の途中に設け、その絞りにより開放配管28,40の下流端からの燃料タンク10への燃料の流出を制限するようにしてもよい。
・上記実施形態では、フィードポンプ12が停止しているときの圧力開閉弁18,38の開弁に必要な燃圧保持部の燃圧(以下、停止中開弁燃圧と記載する)が、燃圧可変制御における燃圧保持部の燃圧の制御範囲の上限値PMAXよりも高くなるように圧力開閉弁18,38を構成していた。停止中開弁燃圧が上限値PMAXよりも低く、かつ同制御範囲の下限値PMINよりも高い圧力となるように圧力開閉弁18,38を構成してもよい。そうした場合にも、フィードポンプ12が停止しているときの燃圧保持部内の燃圧が下限値PMINよりは高い圧力に保持されるため、内燃機関の再始動時の燃圧保持部への燃料の再充填を不要、あるいはその再充填に必要な時間の短縮が可能となる。
・上記実施形態では、ダイアフラム弁を圧力開閉弁18,38として採用していたが、圧力開閉弁18,38をバタフライ弁などの他の弁構造の異なる弁で構成するようにしてもよい。いずれにせよ、下記のような弁であれば、圧力開閉弁18,38としての採用が可能である。すなわち、圧力開閉弁18,38は、燃圧保持部内の燃料の圧力を受ける第1受圧部と、フィードポンプ12が吐出し、かつ燃圧保持部に未流入の燃料の圧力を受ける第2受圧部とを有し、燃料の圧力により第1受圧部および第2受圧部に加えられた荷重の合計が規定の開弁荷重以上のときに開弁する弁であればよい。
・上記実施形態では、ポート噴射および筒内噴射の2方式の燃料噴射を行う車載内燃機関に適用の燃料供給装置について説明したが、高圧側燃料配管20、高圧燃料ポンプ24、高圧側デリバリーパイプ25、筒内噴射用インジェクター26を割愛して、ポート噴射のみを行う内燃機関に適用の燃料供給装置とすることもできる。
・上記実施形態の燃料供給装置における燃圧脈動の抑制および残圧保持にかかる構成を、燃料供給装置の高圧系に適用するようにしてもよい。すなわち、燃料タンク10から筒内噴射用インジェクター26までの燃料供給経路における高圧燃料ポンプ24よりも下流側の部分、または高圧燃料ポンプ24の燃料吐出部分に逆止弁を設ける。また、同燃料供給経路における逆止弁よりも下流側の部分の燃料の圧力が第1受圧部33Cに加わり、高圧燃料ポンプ24が吐出し、かつ逆止弁よりも上流側の部分に未流入の燃料の圧力が第2受圧部33Dに加わるように圧力開閉弁18,38を構成する。そして、開放配管28,40の下流端が、上記燃料供給経路における高圧燃料ポンプ24よりも上流側の部分に絞りを介して開放されるようにすれば、高圧系の燃圧脈動の抑制と残圧保持とを好適に行うことが可能となる。
・上記実施形態の燃料供給装置では、フィードポンプ12の吐出流量の調整による燃圧可変制御を実施していたが、そうした燃圧可変制御の実施は必須ではない。燃圧可変制御を行わなくても、フィードポンプ12の吐出流量の変動が抑えられれば、ポート噴射用インジェクター22の供給燃圧が安定するという好ましい効果が奏せられる。
10…燃料タンク、11…フィルター、12…フィードポンプ、13…逆止弁、14…燃料配管、15…防爆側分枝管、16…開放側分枝管、17…防爆弁、18…圧力開閉弁、19…低圧側燃料配管、20…高圧側燃料配管、21…低圧側デリバリーパイプ、22…ポート噴射用インジェクター、23…燃圧センサー、24…高圧燃料ポンプ、25…高圧側デリバリーパイプ、26…筒内噴射用インジェクター、27…吐出圧導入配管、28…開放配管、29…ノズル、30…電子制御ユニット、31…駆動回路、32…バッテリー、33…ダイアフラム、33A…受圧面、33B…当接部、33C…第1受圧部、33D…第2受圧部、34…燃料室、35…バネ室、36…バネ、37…燃料チャンバー、38…圧力開閉弁、39…吐出圧導入配管、40…開放配管。

Claims (1)

  1. 燃料タンクからインジェクターまでの燃料供給経路に、前記インジェクターに向けて燃料を吐出する燃料ポンプと、前記燃料ポンプが吐出した燃料の逆流を防止する逆止弁と、が設けられた燃料供給装置において、
    前記燃料ポンプと圧力開閉弁とを前記逆止弁を介して接続する第1配管と、
    前記燃料ポンプと前記圧力開閉弁とを前記逆止弁を介さずに接続する第2配管と、
    一端が前記圧力開閉弁に接続され、他端が前記燃料タンクの内部に絞りを介して開放されている開放配管とを備え、
    前記圧力開閉弁は、前記第1配管内の燃料の圧力を受ける第1受圧部と、前記第2配管内の燃料の圧力を受ける第2受圧部とを有し、燃料の圧力により前記第1受圧部および前記第2受圧部のそれぞれに加えられた荷重の合計が規定の開弁荷重以上のときに開弁して、前記開放配管を介して前記第1配管を前記燃料タンク内に開放し、前記荷重の合計が前記開弁荷重未満のときに閉弁して前記燃料タンク内に対する前記第1配管の開放を遮断する、
    ことを特徴とする燃料供給装置。
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