JP6356669B2 - クロック・ドメイン間のデータ転送 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル・システム、特に、クロック・ドメインが同期されていないデジタル・システムにおいて、クロック・ドメイン間でデータ信号を転送するためのシステム及び方法に関する。
無線(例えば、Bluetooth(登録商標))システムなどの各種電子システムの多くでは、異なる周波数で動作するが少なくとも散発的に相互通信が必要な、複数のクロック・ドメインが存在する。例えば、中央プロセッサは高い周波数で動作するが、接続される1つ又は複数の周辺機器は低周波数で動作する場合がある。また、該クロック・ドメインの一つは、非アクティブな期間、例えば、スリープ・モード又はスタンバイ・モードに入ることがある。これは、未使用中に電力を節約するためである。このような期間中には、2つのクロック・ドメイン間の通信はない。しかし、該クロック・ドメインの一つがスリープ・モード又はスタンバイ・モードを終了するとき、該クロック・ドメインは、多くの場合、他のクロック・ドメインと通信する必要がある。さらに、前記高速及び低速クロック・ドメインは、通常は相互の同期をとっていない。
相互に同期していず、かつ周波数が異なっていてもよい、異なるクロック・ドメインを含むシステムでは、「ハンドシェイク」手順を使用することが知られている。該手順では、該クロック・ドメイン間でパラメータを交換して、低速クロック・ドメインが高速クロック・ドメインからの信号を受信する準備ができていることを、例えば、ビジー・フラグの使用によって確認する。これは、信号の高速クロック・ドメインからの転送を、低速クロック・ドメインの安全期間、すなわち、低速クロック・ドメインでの正の遷移(クロックの零(0)から一(1)への変化)から離れている時に行い、該信号の破壊又は該システムの準安定状態を回避するために必要である。しかし、既知のハンドシェイク手順は比較的速度が遅い。この理由は、クロック・ドメイン間の同期を確立するために、該手順へのクロック供給が低速クロック・ドメインによってなされ、かつ、複数のサイクルを必要とするからである。速度が遅いだけでなく、かなりの量の電力を消費する。その理由は、該手順の間、高速クロック・ドメインが動作を継続する必要があるからである。
さらに、特に、データの転送を高速クロック・ドメインから低速クロック・ドメインに、従来のハンドシェイク手順を使用して行う場合に保証が必要なことは、該高速クロック・ドメイン内のソース・データが、該手順の期間中、該データが転送されるまで変化しないことである。さもなければ、いくつかのビットが転送されて新しい方のデータを表わすが、他方では、いくつかのビットは転送されずに古い方のデータを表わすことになり、データ破損を引き起こす。このため、従来は、「凍結」がソース・データに対してなされていたが、これは、特に、上記で説明した転送の遅れを考慮すると不利である。この遅れが生じる原因は、複数の同期信号を2つのクロック・ドメイン間で往復して送信して、データ転送のためにすべてが安全であることを確認する必要があるからである。
本発明の目的は、異なる周波数の2つのクロック・ドメイン間の通信のための、改良されたシステム及び方法を提供することである。
第1の側面から見ると、本発明は、データ信号を第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインに転送するシステムであり、該第1クロック・ドメインは第1クロックを有し、かつ該第2クロック・ドメインは第2クロック有している。該システムは、
該第1クロック・ドメインからの入力信号を受信するための信号入力部と、
該第1又は第2クロックのうち遅い方のクロックが、次に来る遷移から離れた自サイクルの一期間にあるかどうかの確認を行い、該第1及び第2クロックのうちの速い方のクロックによってクロックが供給される確認手段と、そして、
該確認手段が、該遅い方のクロックが、該次に来る遷移から離れた自サイクルの一期間にあると判断する場合、該入力信号を該第2クロック・ドメインに転送する手段と、を含んでいる。
本発明は、また、データ信号を第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへ転送する方法であって、該第1クロック・ドメインは第1クロックを含み、該第2クロック・ドメインは第2クロックを含む方法を提供する。該方法は、
該第1クロック・ドメインからの入力信号を受信するステップと、
該第1又は第2クロックのうち遅い方のクロックが、次に来る遷移から離れた自サイクルの一期間にあるかどうかの確認を、該第1及び第2クロックのうちの速い方のクロックによってクロックが供給される確認手段を用いて行う確認ステップと、そして、
該確認ステップが、該遅い方のクロックが、該次に来る遷移から離れた自サイクルの一期間にあると判断する場合、該入力信号を該第2クロック・ドメインに転送するステップと、を含んでいる。
本発明は、データ信号を第1の低速クロック・ドメインから第2の高速クロック・ドメインへ転送するために使用することができる。しかし、本発明が特に有益であるのは、データ信号を第1の高速クロック・ドメインから第2の低速クロック・ドメインへ転送する場合である。
したがって、別の側面から見ると、本発明は、データ信号を第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへ転送するためのシステムであって、該第1クロック・ドメインが該第2クロック・ドメイン内の第2クロックの周波数よりも高い周波数の第1クロックを有するシステムを提供する。該システムは、
該第1クロック・ドメインからの入力信号を受信するための信号入力部と、
該第2クロックが、次に来る遷移から離れた自サイクルの一期間にあるかどうかの確認を行い、かつ、該第1クロックによってクロックが供給される確認手段と、そして、
該確認手段が、該第2クロックが、該次に来る遷移から離れた自サイクルの一期間にあると、判断する場合、該入力信号を該第2クロック・ドメインに転送する手段と、を含んでいる。
本発明は、また、データ信号を第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへ転送するための方法であって、該第1クロック・ドメインが該第2クロック・ドメイン内の第2クロックの周波数よりも高い周波数の第1クロックを有する。該方法は、以下のステップを含む。
該第1クロック・ドメインからの入力信号を受信するステップと、
該第2クロックが、次に来る遷移から離れた自サイクルの一期間にあるかどうかの確認を、該第1クロックによってクロックが供給される確認手段を用いて確認するステップと、そして、
該確認ステップが、該第2クロックが該次に来る遷移から離れた自サイクルの一期間にあると判断する場合、該入力信号を該第2クロック・ドメインに転送するステップと、を含んでいる。
前記確認手段の設定は、正及び/又は負の遷移を検出するように設定することができる。すなわち、第2クロック・ドメインにおけるデータ値は、第2クロックの正及び負の遷移の一方又は両方において変化することができる。しかし、一連の実施形態では、検出される遷移は正の遷移とする。
したがって、ハンドシェイク及び/又はビジー・フラグを使用する代わりに、本願発明に従い、前記低速クロック・ドメインが自サイクルのどの期間にあるかに関して確認が実行され、そして、該低速クロック・ドメインが自サイクルの「安全」な部分にある、すなわち、差し迫った遷移が存在しない限り、該高速クロック・ドメインからの信号を、単純に、該低速クロック・ドメインに転送する、又は、該低速クロック・ドメインからの信号は、単に、該高速クロック・ドメインによって読み取ることができる。出願人は、この結果、該低速クロックの確認部が該高速クロックによってクロック供給されているので、信号の高速な転送を前記第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへ行えたことを評価している。例えば、ハンドシェイクを含む既知の機構では、同期時間及び転送時間は一般的には少なくとも2低速クロック・サイクルであるが、これと比較して、本発明の実施形態に対する同期時間及び転送時間は、2高速クロック・サイクル相当に短くすることができる。本発明は、第1の低速クロック・ドメインから第2の高速クロック・ドメインへのデータ信号の転送に対しても有益であるが、以降においては、主に、第1クロックが第2クロックよりも高い周波数を有する一連の実施形態に対して言及する。
前記第2クロックの確認を行う目的は、該クロックのサイクルが次に来る0から1への正の遷移から離れていることを確認して、第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへの入力信号の転送が該第2クロックのサイクルにおける遷移と同時に起こらないようにするためである。この理由は、第2クロック・ドメインにおけるデータ値が正のエッジで読み込まれるので、この時点で該第2クロック・ドメインへ値を転送すると、データの破壊又は準安定状態への移行につながる可能性があるからである。
出願人は、前記転送の実行が、第2クロックである低速クロックのサイクルの安全な期間で行われるので、転送されるデータ信号を同期させる必要がないことを評価している。このため、一連の好ましい実施形態では、前記入力信号が第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへ確認手段を経由して転送されることはない。実施形態の特定の組では、第1クロック・ドメインの入力と第2クロック・ドメインの出力の間に1クロック・サイクルの時間遅延を引き起こす要因は存在しない。
上記は、単一のビット信号に対して、特に、第1及び第2クロック・ドメインの周波数の差が大きい場合に有利であるが、マルチ・ビット・バスに対して顕著な利点がある。この理由は、全部の信号の転送を第2クロックに対する確認に基づいて行うことができ、すべてのビットの確認を行なわないでよいからである。すべてのビットの確認には、相当な数のゲートを必要とし、集積回路上の相当大きな領域と大きな電力消費が必要になるからである。これの意味するところは、本発明の実施形態では、クロック・ドメインを同期させるために従来技術で使用していた、直列接続のフリップ・フロップ、又は、他の機構に起因する待ち時間を追加する必要がないということである。
本発明のいくつかの実施形態では、入力信号は、例えば、1つのバスからの少なくとも8、16、又は32ビットを含んでいるが、当然のことながら、バスは、複数ビットを任意の数だけ含んでよい。本明細書で転送データに関して言及する場合、該データには、単一ビット信号及びマルチ・ビット・バスの両方を包む。
更に有利な消費電力低減は、より迅速な転送を用いて達成することができる。この迅速な転送により、1つ又は両方のクロックが、より迅速にスリープ状態に入る又は復帰することが、スリープを適用できる場合には可能になる。このようなドメインは、通常、より高速で、より多くの電力を消費する、第1クロック・ドメインである。例えば、低電力タイマとして動作可能な第2クロック・ドメインから定期的にデータを読み出す第1クロック・ドメインがある。
前記第2クロックの確認は任意の適切な方法を含むことができる。該方法では、該第2クロックのクロック・サイクルにおいて遷移(0から1又は1から0)が発生しようとしていないことの判断を、前記入力信号が第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへ転送される前に行う。実施形態の一つの組では、該第2クロックの確認は、該第2クロックが自サイクル内の正の部分にあるかどうかを決定するステップを含む。この場合には、必要な確認を行って入力信号を転送するために、少なくとも低速クロック・サイクルの半分が必要である。該実施形態の組では、第1クロックの周波数(この周波数で確認手段にクロックが供給される)は、第2クロックの周波数よりも、該確認ステップのステップ数の複数倍、少なくとも2倍、高くする必要がある。この目的は、十分な時間を確保して、該確認ステップのすべてのステップを実行し、該入力信号の第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへの転送を、第2クロック・ドメインの安全な期間内に行うことができるようにするためである。
第1クロックの周波数は第2クロックの周波数の整数倍であり、及び/又は固定的な位相を有する可能性があるが、一般には、同期も特定の関係も、本発明に従う場合必要ではない。さらに、本発明の実施形態では、第2クロック・ドメインがスリープ又はスタンバイ・モードに入り、そして再び非同期的に起動されることが可能である。
実施形態の一つの組では、第1クロックの周波数は、第2クロックの周波数の少なくとも4倍の周波数、例えば少なくとも10倍の周波数、例えば少なくとも100倍の周波数、例えば少なくとも1000倍の周波数にすることができる。これによって保証されることは、十分な時間をかけて、第2クロックの確認、及び、前記信号の第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへの転送を、該転送中における第2クロックの遷移の危険及びこれに伴うデータの破損又は準安定性の危険なしに行えることである。これは、また、さまざまなクロック・ドメインが商業製品に存在することを反映している。一連の例示的な実施形態では、第1クロックの周波数は、16MHzであり、第2クロックの周波数は32kHzである。
第2クロックの確認は、第1クロックのサイクル中の任意の時点で行うことができ、固定する必要はない。実施形態の一つの組では、該確認が第1クロックの立ち上がりエッジで実行される。該確認は複数のステップを含むことができ、後に続くステップは、後に続く、例えば、第1クロックの次の立ち上がりエッジにおいて実行することができる。前述のように、第1クロックの周波数は、第2クロックの周波数よりも、該確認ステップのステップ数の複数倍、少なくともそのステップ数倍だけ高くする必要がある。この目的は、十分な時間を確保して、該確認ステップのすべてのステップを実行し、該入力信号の第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへの転送を第2クロック・サイクルの安全な期間内に行うことができるようにするためである。
実施形態の一つの組では、第2クロックは、非アクティブ期間、すなわち、スリープ・モード又はスタンバイ・モードに入ることができる。しかし、第2クロックが非アクティブ、すなわち自クロック・サイクルが動作していなくても、第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへ信号を転送することが依然として望まれる場合がある。この状況では、第2クロックが自サイクルのどの期間にあるかの確認は不可能であり、したがって、該システムは、第2クロックが動作中かどうかを判断する手段を含んでいてもよい。この確認が条件を満足する場合、すなわち、第2クロックが非アクティブであることが判明した場合、次に、該入力信号を第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインに転送することができる。この状況では、該入力信号は安全に転送されるであろう。その理由は、第2クロックが非アクティブであることによって、第2クロックの遷移が、該転送の間には起こらないことが保証できるからである。
前記確認手段は、任意の適切な機構を該確認の性質に応じて含むことができる。実施形態の一つの組では、該確認を実行する手段は、フリップ・フロップ、例えばDタイプ・フリップ・フロップを含むが、任意のタイプのクロック付きフリップ・フロップを使用することができる。これが適している場合は、例えば、該確認に第2クロックがハイかどうかを決定するステップが含まれる場合である。好ましくは、該確認を実行する手段は2つのフリップ・フロップを直列に含む方がよい。複数のフリップ・フロップを備えることの効果は、該フリップ・フロップによって実行される確認の確実性の向上である。該フリップ・フロップからの出力が不安定な状態になることはまれである。該不安定な状態は、解消するためにある程度の時間が必要であり、例えば、第2クロックの遷移の最中に該確認を実行する場合に起こる。しかしながら、この出力が、さらにもう一つのフリップ・フロップの入力に供給される場合は、不安定な状態がフリップ・フロップの両方を通過する可能性は非常に小さい、すなわち、その確率は倍数的に減少する。
前記フリップ・フロップは、各々が前記第1クロックによってクロック供給される。故に、実施形態の好ましい組では、該フリップ・フロップは、各々が第1クロックの立ち上がりエッジによってトリガされ、該第2の確認を行うフリップ・フロップは、該第1の確認を行うフリップ・フロップをトリガする立ち上がりエッジに続く次の立ち上がりエッジによってトリガされることを理解されたい。3つ以上の直列接続されたフリップ・フロップを使用することもできる。余分のフリップ・フロップを追加することの効果は、第2クロックの確認の精度がさらに向上することである。非常に高い周波数でも同様であり、準安定状態の危険が大きい場合、3つ以上のフリップ・フロップを備えることが必要になるであろう。
実施形態の一つの組では、前記システムには、第一クロック・ドメインからの新しい入力信号があるかどうか、例えば、入力信号が以前に転送された値から変化したかどうか、を検出する手段が含まれる。これによって、該システムが第1及び第2クロック・ドメイン間の同期を実行する必要がある時期を知ることが可能になり、また、第2クロックがスリープ・モードに入ることが、該信号が転送された後、かつ新しい信号が検出される前までの期間中に可能になり、こうして電力節約ができる。好ましくは、該検出手段は、比較器、例えば、排他的論理和(XOR)ゲート−第1クロック・ドメインからの入力信号と第2クロック・ドメインへの出力信号との間の排他的論理和(XOR)ゲートを備えている。これらの2つの信号が等しくないときには、該入力信号が変化したが、まだ出力信号に伝播されていないので、該比較器は、該入力信号が変化したことを示す、該システムへの信号を生成する。
実施形態の一つの組では、前記第2クロックの確認は連続して、例えば、第1クロックのサイクル毎に実行することができる。しかしながら、実施形態の別の組においては、該システムは第2クロックの確認を起動するための手段を含む。これは、該確認を実行するために送信される専用の信号でありうる。又は、該システム内の他の信号又はサイクルに組み合されることもありうる。例えば、該確認は、前記のように、該入力信号の変化により起動することができる。又は、スタンバイ・モード又はスリープ・モードに入る、又は出るシステムによって起動することができる。該確認が、起動され、継続的に実行されるのではない実施形態が有利である理由は、この実施形態では、該確認が必要なときにのみ実行されるので、システムの消費電力削減の助けになることである。
実施形態の一つの組では、前記システムは、前記入力信号が、同期期間中の任意の時点で変化可能であり、同期プロセス、又は結果として得られる第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへの入力信号の転送に、例えば、出力信号の準安定性を引き起こすことによって、影響を与えることがないようなシステムである。このようなシステムは、前記第2クロックの確認が該入力信号の状態から独立して行なわれる場合、例えば、前記のように、該確認が入力として第2クロックをとる実施形態の組で実現できる。しかし、また、該入力信号が、該確認を実行する手段を迂回するという事実にも拠っている。実施形態のこの組では、該確認手段は、第1クロックによってクロック供給され、該確認手段の入力は第2クロック・ドメインである。このため、該確認手段は、単に「安全」同期信号を生成して、該システムが該入力信号を転送しても安全であることを知ることができるようにする。このため、該システムで該入力信号の状態は問題ではなく、該入力信号はこの同期期間中に変化することができる。これは従来のハンドシェイク手順とは対照的である。従来の手順では、凍結が、第1クロック・ドメインから転送されたデータ信号に対してなされる。例えば、ビジー・フラグを使用することにより、第1及び第2クロック・ドメイン間の同期がとられる。これは明らかに時間を増大させ、したがって該システムによって消費される電力を増大させる。本発明の実施形態は、これらの制限を取り除き、結果としてデータ信号転送の高速化をもたらし、消費電力の削減に寄与する。
実施形態の一つの組では、前記システムは前記入力信号を記憶する手段、すなわち、記憶装置又は記憶部を含み、また、前記方法は該入力信号を記憶するステップを含む。これによって、前記第2クロックを確認している間、該入力信号を該システムに記憶しておくこと、及び、該システムから該信号を出力することが可能になる。しかしながら、前述の特徴、つまり、該入力信号とは独立して第2クロックの確認を行うことは、このような記憶手段の具備が必要でない場合があることを意味している。実施形態の一つの組では、第1クロック・ドメインからの信号入力と第2クロック・ドメインへの出力との間を直接的に接続することができる。このようにして、いったん第2クロックの確認が行われた後は、該システムを「開門」して、単に、入力信号の転送を第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへ行うことが可能になる。
前記第1クロック・ドメインからの入力信号を記憶する手段は、任意の適切なデータ記憶用の構成要素、機構、又はデバイスを含むことができる。該手段は、該信号を、第2クロック・サイクルの危険な期間及び/又は同期プロセス中は記憶しておくことができ、第2クロック・ドメインが自サイクルの安全な期間に入ったときに、第2クロック・ドメインに出力する準備ができている。該手段は、レジスタ/フリップ・フロップを含んでもよい。このような構成要素は、該入力信号の記憶を、例えば、前記同期プロセスから該入力信号の第2クロック・ドメインへの転送が安全であることを示す信号を受信するまで、保持しておくことができる。該記憶手段は、前記信号入力部から前記入力信号を受信することができる、すなわち、該記憶手段と該信号入力部は、別々の構成要素を含むことができる。一つは該入力信号を受信する構成要素であり、一つは該入力信号を記憶する構成要素である。しかしながら、該機能は単一の構成要素で実行することができる。該単一の構成要素は、第1クロック・ドメインから入力される信号を受信・記憶する。
前記第2クロック・ドメインへの出力部は、単に、出力ライン又はワイアを含むことができる。代替的に又は追加で、該出力部は、第2クロックが、次に来る遷移から離れた期間にあることの確認を実行する前記手段からの信号を受信して、次に該信号を第2クロック・ドメインへ出力する構成要素を含むことができる。該出力部は、該システム内の他の手段のいくつかとは別の構成要素であるか、又は同じ構成要素であってもよい。例えば、該入力信号を受信及び/又は記憶するための前記手段が、また、該入力信号の第2クロック・ドメインへの転送が安全であるという前記信号を受信した場合に該入力信号を出力してもよい。好ましくは、該出力部は、第1クロックによってクロック供給される方がよい。これによって、第1クロック・ドメインからの該入力信号の第2クロック・ドメインへの迅速な出力を、第2クロックの条件を満足する確認がとられた直後に行うことが可能になる。
前記システム内の各構成要素、例えば、前記受信手段、第2クロック・ドメインの前記確認手段、前記出力手段は、前述のように、論理構成要素を含むことができる。実施形態の一つの組では、前記構成要素の論理は設計コンパイラを用いて合成される。該システムは、シリコン・チップ又は同等物の上に集積回路の一部として提供されることが好ましい。
本発明の特定の実施形態の説明を、以降、例示のみによって、以下の添付図面を参照しながら行う。
本発明による、論理回路の一実施形態を示す図である。 図1に示す回路図に関係づけられたタイミング図を示す。 本発明による、別の論理回路の一実施形態を示す図である。 図3と同様であるが、バスに使用される実施形態を示す図である。
図1は、本発明による実施形態に対応する模式的な論理回路図を示している。回路1は、入力信号、sig_fastを、第1クロック・ドメイン4から第2クロック・ドメイン8へ、出力信号、sig_slowとして、転送するように構成されている。第1クロックの周波数は第2クロックの周波数よりも高く、典型的な周波数では、第1クロックは50MHzで第2クロックは32kHzである。
回路1は、比較器として動作するXORゲート10を含み、該ゲート10は入力として前記入力信号、sig_fast、及び前記出力信号、sig_slowを受け取る。該XORゲート10からの出力は2つのANDゲート12及び14に供給される。第1のANDゲート12は、また、入力として、クロック、ck_slowを、第2の低周波のクロック・ドメイン8から受取る。第2のANDゲート14は、入力としてXORゲート10の出力、sig_diff、及び、2つのDタイプ・フリップ・フロップ16、18の出力sync_safeを受け取る。2つのDタイプ・フリップ・フロップ16、18は、直列に配置されている。
第1のフリップ・フロップ16は、D入力として第1のANDゲート12の出力を有し、第1の高周波数のクロック・ドメイン4からクロック、ck_fastが供給される。第1のフリップ・フロップ16のQ出力safe_axが、第2のフリップ・フロップ18のD入力に供給される。該第2のフリップ・フロップ18もまた、該高速クロック、ck_fastによってクロック供給される。上述のように、第2のフリップ・フロップのQ出力sync_safeは、第2のANDゲート14の入力に供給される。
第2のANDゲート14の出力は、マルチプレクサ20のセレクタ入力に供給される。マルチプレクサ20への入力は、入力信号、sig_fast、及び、最終段のフリップ・フロップ22の出力信号、sig_slowである。該マルチプレクサ20の出力は、さらにDタイプ・フリップ・フロップ22に供給される。該Dタイプ・フリップ・フロップ22もまた、前記高速クロック、ck_fastによってクロック供給される。最終段のフリップ・フロップ22のQ出力は、第2クロック・ドメイン8への出力、sig_slowである。
前記システムの動作について、図1ならびに図2を参照して説明する。図2は、該システムを通る1ビットの論理信号のシーケンスを示している。説明用のタイム・スケール24は、50nsの小区分毎に示されている。図2に示すように、説明目的のために、第1の高周波のクロック・ドメイン4のクロック、ck_fastの周波数は16MHzとされており、第2の低周波のクロック・ドメイン8のクロック、ck_slowの周波数は1.5MHzとされている。実際にはこれらのクロックは、先に詳述したように、より大きく異なっている可能性が高い。しかし、ここでは、これらのより比較し易い値を選択して、説明上の便宜を図っている。
システムの最初の状態では、第1クロック・ドメイン4からの入力信号、sig_fastと第2クロック・ドメイン8への出力信号、sig_slowの両方が、共に0である。この結果、XORゲート10の出力、sig_diffは0になり、従って第2のANDゲート14の出力は0であり、これによって、マルチプレクサ20は最終段のフリップ・フロップ22に0側入力、すなわち、sig_slowを出力する。このため、第2クロック・ドメイン8への出力、sig_slowは0のままである。
500ns時点で、入力信号、sig_fastは、0から1に変化する。この結果、XORゲート10の出力、sig_diffは同時刻に1へ変化する。666.67ns時点では、低速クロック、ck_slowが、0から1へ変化する。この時点直後は、低速クロック、ck_slowのサイクルは信号の転送にとって安全な期間になる。この理由は、望ましくない、正(0から1へ)の遷移までに少なくとも半分の低速クロック・サイクルがあるからである。その結果、第1のANDゲート12の出力が0から1に変化する。次いで、該ANDゲート12の出力が第1のフリップ・フロップ16のD入力へ供給される。687.5ns時点で、高速クロック、ck_fastは0から1へ変化する。すなわち、ck_slowの立ち上がりエッジ後、最初の、ck_fastの立ち上がりエッジが続く。第1のフリップ・フロップ16がトリガされて、該フリップ・フロップ16のD入力がクロック供給されて該フリップ・フロップ16のQ出力、safe_axに伝えられる。該信号、safe_axは、第2のフリップ・フロップ18のD入力に供給され、次に、前記高速クロック、ck_fastの次の立ち上がりエッジの時点、750ns時点で、該D入力は該フリップ・フロップ18のQ出力、sync_safeに伝えられる。
両方の信号、sync_safeとsig_diffが1になったこの時点で、第2のANDゲート14の出力が1になり、したがって、マルチプレクサ20の出力は、0側入力から1側入力に変わる。すなわち、マルチプレクサ20の出力は、この時点で、信号sig_fastの1になる。該マルチプレクサ20の出力は、最終段フリップ・フロップ22のD入力に供給され、次の高速クロック、ck_fastの立ち上がりエッジの時点、812.5ns時点で、クロック供給されて最終段フリップ・フロップ22のQ出力に伝えられ、第2クロック・ドメイン8へ、sig_slowとして出力される。
第2クロック・ドメイン8への出力、sig_slowがいったん1に変化すると、該出力、sig_slowはXORゲート10に帰還され、これにより、該XORゲート10の出力、sig_diffの0への変化が引き起こされ、sig_fastの変化がsig_slowまで伝播されたことを示す。一方、第1クロック・ドメイン4からの入力信号、sig_fastは、1のままである。これによって、第2のANDゲート14から0信号が出力され、この結果、マルチプレクサ20の0側入力が最終段フリップ・フロップに出力される。しかし、該出力は、単に第2クロック・ドメイン8への出力、sig_slowであるので同じ値のまま残り、変化は、入力信号、sig_fastの変化が検出されて、前記同期の確認部、すなわち、前段の2つのフリップ・フロップ16、18によって、第2クロックが自サイクルの安全な期間にあり、入力信号を転送できること、が確認されるまで起こらない。
sig_diffの0への変化によって、再び、0信号が、第1のANDゲート12、及び、第1及び第2のフリップ・フロップ16、18を通過する。この結果、出力sync_safeが0になる。これによって、0信号が第2のANDゲート14から出力され、マルチプレクサ20の0側入力が最終段フリップ・フロップ22に出力され続ける。すなわち、マルチプレクサ20からの出力値は変化しない。該信号は第1クロック・ドメイン4からの入力信号、sig_fastであり、該信号もまた変化していない。そのため、第2クロック・ドメイン8への出力、sig_slowは、1のままである。
したがって、新しい信号が第1クロック・ドメイン4から第2クロック・ドメイン8に転送される時間は、第2クロック・ドメイン8の半サイクルと第1クロック・ドメイン4の2サイクルの和、すなわち、図2に示すクロック・ドメインの周波数で、最大転送時間が458.33ns未満であることがわかる。しかしながら、上記説明と図2に示したような、特定の信号シーケンスでは、転送時間は、実際には、さらに小さく、312.5nsである。
975ns時点で、第1クロック・ドメイン4からの入力、sig_fastは、1から0へ変化する。これによって、XORゲート10からの出力、sig_diffの0から1への変化が引き起こされる。すなわち、入力信号、sig_fastは、この時点では、出力信号、sig_slowとは異なるからである。第2クロック・ドメイン8が、まだ自サイクルの正、すなわち、その値が1の期間にあるので、これによって、さらにもう1つの信号が前段の2つのフリップ・フロップ16、18を経由して伝達され、値1のsync_safe信号が生成され、新たな入力信号、sig_fastが最終段のフリップ・フロップ22を経由して転送され、第2クロック・ドメイン8の出力、sig_slowになる。入力sig_fastの1から0への変化後すぐに、第2クロック・ドメイン8は、1から0へ変化することがわかる。しかし、上記変化は第1クロック・ドメイン4の正のエッジで発生した為、第2クロック・ドメイン8のサンプリングされた値は1であり、この値が、前段の2つのフリップ・フロップ16、18を通って伝達される値である。入力信号、sig_fastは、依然として、安全に、第1クロック・ドメイン4から第2クロック・ドメイン8に転送することができる。この理由は、望ましくない正の遷移まで、第2クロックの周期の半分があるからであり、この時間は、必要な同期確認を実行して、入力信号、sig_fastを転送するには十分な時間である。本例では、該データの転送は、入力信号、sig_fastの変化に続いてわずか150ns以内に起こっている。しかし、データ信号、sig_slowが、この時点で、第2クロック・ドメイン8において、該クロック・ドメインによって様々な他の値の更新のために使用されることはない。第2クロック・ドメイン8の次の正の遷移、すなわち、1333.33nsの時点になって使用される。
図3の論理回路の模式図101は、本発明による第2の実施形態を示している。図1に示した回路図と同様、システムの中心にあるのは、2つのフリップ・フロップ116、118であり、直列に配置されて、第1のフリップ・フロップ116のQ出力が第2のフリップ・フロップ118のD入力に転送される。また、該2つのフリップ・フロップ116、118は、第2クロック・ドメイン108が、正のエッジから離れた自サイクルの期間にあることを保証して、入力信号、sig_fastが、第1クロック・ドメイン104から安全に転送することができるように動作する。図1及び図2のシステムと同様に、第1クロック・ドメインからのクロック信号ck_fastの周波数は、第2クロック・ドメインからのクロック信号、ck_slowの周波数よりもはるかに高い。
前段の二つのフリップ・フロップ116,118は、第1クロック・ドメイン104からのクロック、ck_fastからクロック供給され、第1及び第2クロック・ドメイン104、108の同期が非常に迅速に行われるようにされている。フリップ・フロップ116のD入力はORゲート111の出力であり、該ORゲート111は、入力として、第2クロック・ドメイン108からのクロック、ck_slow、及び、フラグ、running_ck_slowを有する。該フラグ、running_ck_slowは、第2クロック・ドメイン108がアクティブであるか否かを示し、まずNOTゲート110を通過する。さらに、非同期リセット信号、arst_fastが、該高速ドメイン104から、フリップ・フロップ116、118のS(セット)入力に供給され、第1クロック・ドメイン104からの前記高速クロックck_fastによるクロック供給を無効にし、D入力のフリップ・フロップ116、118のQ出力への転送を無効にする。
第2のフリップ・フロップ118の前記Q出力、sync_safeは、ラッチ122のイネーブル入力に供給される。該ラッチ122は、そのD入力として入力信号、sig_fastを第1クロック・ドメイン104から受け取る。該ラッチ122のQ出力は、前記出力、sig_slowであり、第2クロック・ドメイン108に出力される。該ラッチ122の使用目的は、第1クロック・ドメイン104から第2クロック・ドメイン108へのデータ信号の通常の転送であり、該転送は、該2つのドメインが回路101によって一度同期されてから行われる。また、ラッチ123は、イネーブル入力として第2のフリップ・フロップ118のQ出力、sync_safeを有する。該ラッチ123は、該ラッチ123のD入力に接地信号を、S入力に入力、reset_fastを有する。該ラッチのQ出力、reset_slowは、リセット信号の第1クロック・ドメイン104から第2クロック・ドメイン108への転送を可能にする。図3において、該ラッチ123は、アクテイブ・ハイの構成で示されている、すなわち、値1の信号が該Q出力からreset_slowに出力されるのは、前記reset_fast信号が該ラッチ123のS入力に印加されるときである。また、代替的に、該ラッチ123は、アクティブ・ロー・モードで動作してもよく、このモードでは、reset_fast入力が該ラッチ123のR(リセット)入力に接続される。
図3に示した回路の動作を以降説明する。第2クロック・ドメイン108がアクティブでない場合、信号、running_ck_slowは0である。第2クロック、ck_slowが動いてない場合、信号の正の遷移の可能性はなく、準安定性を起こすこともない。このため、ck_slowが動いてない限り、第2クロック・ドメイン108へのデータ転送は常に安全である。running_ck_slowのこの0値は、NOTゲート110によって1値信号に変換される。これによって、1値信号がORゲート111から出力される。したがって、1値信号が第1のフリップ・フロップ116のD入力に送られ、該D入力が、第1クロック・ドメイン104のクロック・サイクル信号、ck_fastの次の複数回の立ち上がりエッジで、第2のフリップ・フロップ118のQ出力に転送される。
第1クロック・ドメイン104がリセット・フェーズにある場合、信号、arst_fastは、前記フリップ・フロップ116、118のD入力を無効化するために使用することができる。これによって、既知の出力を、ラッチ122、123に、該リセット期間中に配信することが可能になり、従って、sig_slowとして出力することができる既知の値を第2クロック・ドメイン108に提供できる。これが第2クロック・ドメイン108における出力信号、sig_slowの同期を妨害しないように、第2クロック、ck_slowの動作開始が許可されるのは、第1クロック・ドメイン104のリセット期間の後、及び、前記2つのフリップ・フロップ116,118の出力が0に設定し直された後であり、これに続いて、回路101の通常動作を開始することができる。
第2クロック・ドメイン108がアクティブである場合、信号、running_ck_slowは、1になる。その意味は、第2クロック、ck_slowが動作中なので、該第2クロックの正の遷移を監視して、データ信号を第1クロック・ドメイン104から第2クロック・ドメイン108へ転送しても安全な時期を決定する必要があるということである。running_ck_slowのこの1の値は、NOTゲート110によって0に変換される。したがって低速クロック、ck_slowは、ORゲート111が出力1を提供するためには、1であることが必要である。すなわち、第2クロック、ck_slowは、自信号の正の部分にあって、次に来る正の遷移から十分遠くに離れていることを保証し、第1及び第2クロック・ドメイン104、108の同期の発生を可能にして、入力信号、sig_fastが、第1クロック・ドメイン104から安全に転送することができるようにする必要がある。したがって、低速クロック、ck_slowが、いったん1に変化すると、この変化を、フリップ・フロップ、116、118を通過して、伝えることができる。
前記の結果、第2クロック・ドメインがアクティブであるかどうかは、安全な1値の信号になり、ラッチ122のイネーブル入力に渡される。これによって、入力信号、sig_fastが、第1クロック・ドメイン104から直接転送されて、sig_slowとして第2クロック・ドメイン108へ出力される。同期プロセスからの安全な1値の信号によって、また、ロー・ゼロ信号がもう一つのラッチ型フリップ・フロップ123を経由して転送され、リセット信号、reset_slowのキャンセルを引き起こす。これは、第2クロック・ドメイン108が自クロック・サイクルの安全な期間にある時に起こり、リセット信号、reset_fastが、第1クロック・ドメイン104からフリップ・フロップ123のS入力に受信されない限り続く。
図4は、図3とほぼ同一の回路201を示しており、非常に類似した動作をする。唯一の違いは、図3の出力ラッチ122、123が、複数の並列な出力ラッチ222、223に置き換えられていることである。したがって、回路201は、バスでの使用に簡単に適合させることができることがわかる。該回路201の動作は、図3の場合と同じである。相違点は、データ信号、sig_fast、又はリセット信号、reset_fastを、第1クロック・ドメイン内のバスから第2クロック・ドメイン内のバスに転送するときに、該転送が、それぞれ、複数の出力ラッチ222、223を用いて並行して行われ、これらすべての出力ラッチが同一の信号、sync_safeによって制御されることである。
当業者には、上述の実施形態に対する多くの変形及び修正が、本明細書で述べた発明の様々な態様の範囲内で行うことができることが理解できよう。例えば、最終段のフリップフリップは、前記転送される信号を第2クロック・ドメインへ出力するために設ける必要はなく、これは、他のデータ記憶用構成要素によって行うことができる、又は、ただ単に該回路を開門して、該入力信号を直接、第1クロック・ドメインの入力から、第2クロック・ドメインへ出力することも可能である。

Claims (22)

  1. データ信号を第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインに転送するシステムであって、
    該第1クロック・ドメインが該第2クロック・ドメイン内の第2クロックの周波数よりも高い周波数を有する第1クロックを含み、
    該システムは、
    該第1クロック・ドメインからの入力信号を受信するための信号入力部と、
    該第2クロックを確認して、該第2クロックが、次に来る該第2クロックの遷移から離れた、該遷移の前の該第2クロックのサイクルの一部分、にあるかどうかの判定を行う確認手段であって、直列に接続された2個のみのフリップ・フロップを含み、かつ、該第1クロックによってクロック供給される確認手段と、そして、
    該第2クロックが、該次に来る第2クロックの該遷移から離れた、該遷移の前の該第2クロックのサイクルの一部分、にあると、該確認手段が判定した場合に、該入力信号を該第2クロック・ドメインに転送する手段と、
    を含んでいること、を特徴とするシステム。
  2. 前記次に来る遷移が、次に来る正の遷移であること、を特徴とする、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記入力信号が少なくとも8、16又は32ビットであること、を特徴とする、請求項1、又は2に記載のシステム。
  4. 前記第2クロックの前記確認は、前記入力信号が、該第2クロックのサイクル内の正の部分内にあるかどうかを判定するステップを含むこと、を特徴とする、請求項1から3のいずれかの請求項に記載のシステム。
  5. 前記第1クロックの周波数は、前記第2クロックの周波数の少なくとも4倍の周波数であること、を特徴とする、請求項1から4のいずれかの請求項に記載のシステム。
  6. 前記第2クロックの前記確認が第1クロックの立ち上がりエッジで行われること、を特徴とする、請求項1から5のいずれかの請求項に記載のシステム。
  7. 第2クロックがアクティブであるかどうかを判断するための手段を備えること、を特徴とする、請求項1から6のいずれかの請求項に記載のシステム。
  8. 前記第1クロック・ドメインからの新しい入力信号があるかどうかを検出する手段を含むこと、を特徴とする、請求項1から7のいずれかの請求項に記載のシステム。
  9. 前記検出手段は、前記第1クロック・ドメインからの前記入力信号と前記第2クロック・ドメインへの出力信号との間の比較器を含むこと、を特徴とする、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記第2クロックの前記確認を開始するための手段を含むこと、を特徴とする、請求項1から9のいずれかの請求項に記載のシステム。
  11. 前記入力信号を記憶する手段を含むこと、を特徴とする、請求項1から10のいずれかの請求項に記載のシステム。
  12. データ信号を第1クロック・ドメインから第2クロック・ドメインへ転送するための方法であって、
    該第1クロック・ドメインが、該第2クロック・ドメイン内の第2クロックの周波数よりも高い周波数を有する第1クロックを有しており、
    該方法は、
    該第1クロック・ドメインからの入力信号を受信する受信ステップと、
    該第2クロックが、次に来る該第2クロックの移から離れた、該移の前の該第2クロックのサイクルの一部分、にあるかどうかの判定を、直列に接続された2個のみのフリップ・フロップを含み、かつ、該第1クロックによってクロックが供給される確認手段を用いて確認する確認ステップと、そして、
    該第2クロックが、該次に来る第2クロックの該遷移から離れた、該遷移の前の該第2クロックのサイクルの一部分、にあると、該確認ステップが判定する場合、該入力信号を該第2クロック・ドメインに転送する転送ステップと、
    を含むこと、を特徴とする方法。
  13. 該次に来る遷移が、正の遷移であること、を特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記入力信号が少なくとも8、16又は32ビットであること、を特徴とする、請求項12、又は13に記載の方法。
  15. 前記第2クロックの前記確認ステップは、前記入力信号が該第2クロックのサイクル内の正の部分内にあるかどうかを判定するステップを含むこと、を特徴とする、請求項12から14のいずれかに記載の方法。
  16. 前記第1クロックの周波数は、前記第2クロックの周波数の少なくとも4倍の周波数であること、を特徴とする、請求項12から15のいずれかに記載の方法。
  17. 前記第2クロックの前記確認ステップは、前記第1クロックの立ち上がり時に行われること、を特徴とする、請求項12から16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記第2クロックがアクティブかどうかを判定するステップを含むこと、を特徴とする、請求項12から17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記第1クロック・ドメインから新しい前記入力信号があるかどうかを検出するステップを含むこと、を特徴とする、請求項12から18のいずれかに記載の方法。
  20. 前記検出するステップは、前記第1クロック・ドメインからの前記入力信号と前記第2クロック・ドメインへの出力信号との間の比較器を使用するステップを含むこと、を特徴とする、請求項19に記載の方法。
  21. 前記第2クロックの前記確認ステップを起動するステップを含むこと、を特徴とする、請求項12から20のいずれかに記載の方法。
  22. 前記入力信号を記憶するステップを含むこと、を特徴とする、請求項12から21のいずれかに記載の方法。
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