JP6356088B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、例えば不整脈の検査(診断)や治療等に用いられるカテーテルに関する。
カテーテルは、血管を通して体内(例えば心臓の内部)に挿入され、不整脈の検査や治療等に用いられるものである(例えば、特許文献1参照)。このようなカテーテルでは一般に、体内に挿入された先端(遠位端)付近の形状が、体外に配置される基端(近位端,後端,手元側)に装着された操作部の操作に応じて、片方向あるいは両方向に変化(偏向,湾曲)するようになっている。
特許第5258005号公報
ところで、このようなカテーテルでは、先端付近形状を偏向させるための部品などが内部に組み込まれており、その構造に応じて内部に隙間が発生する場合がある。
しかしながら、このような隙間があると、カテーテルシャフトの偏向動作の際にリード線同士や操作ワイヤ同士が互いに干渉し合ったりするおそれがある。また、この隙間の存在によりカテーテルシャフト自体がキンク(座屈)するおそれがある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、カテーテル内部の部品同士の干渉やカテーテルシャフト自体のキンクを防ぐカテーテルを提供することにある。
本発明のカテーテルは、1以上のルーメンを有する管状部材と、その管状部材よりも先端側に管状部材と離間して設けられると共に、1以上のルーメンを有する先端側部材と、管状部材のルーメンおよび先端側部材のルーメンに挿通された1以上の線状部材と、管状部材と先端側部材との間に設けられると共に線状部材が内部に引き通された透明チューブと、管状部材と先端側部材と透明チューブとで形成される間隙部に充填された紫外線硬化樹脂部とを備えたものである。
本発明のカテーテルでは、間隙部に紫外線硬化樹脂部が充填されているので、偏向操作がなされた場合であっても管状部材と先端側部材との適切な間隔が維持される。これにより、管状部材から間隙部を経て先端側部材に至るまで延伸された1以上の線状部材の変形や損傷などが回避される。さらに、紫外線硬化樹脂部の周囲を覆う透明チューブが可視光領域でも透明に構成されている場合には、内部に異常のないことを外部から目視により確認できる。
本発明のカテーテルでは、管状部材は、先端側部材と対向する第1の端面と管状方向に沿って延伸されて第1の端面に露出した第1の通路とを有し、先端側部材は、管状部材と対向する第2の端面と管状方向に沿って延伸されて第2の端面に露出した第2の通路とを有していてもよい。その際、管状方向と直交する面内において、管状端面における第1の通路の位置と、第2の端面における第2の通路の位置とが互いに異なっていてもよい。また、先端側部材の、管状部材と反対側に設けられた電極をさらに備え、線状部材は、管状部材から間隙部と先端側部材とを順次経由して電極に至るまで延伸されていてもよい。また、紫外線硬化樹脂部は、線状部材を埋設するように間隙部に充填されているとよい。また、線状部材として第1の導線と第2の導線とを備え、管状部材は、管状方向と直交する断面方向において第1の導線と第2の導線との間に挟まれると共に管状方向に沿って間隙部に至るまで延伸された板状ばね部材を有しているとよい。また、紫外線硬化樹脂部は管状部材および先端側部材と密着していてもよい。また、管状部材の周囲を覆う外装チューブをさらに備えてもよい。その場合、透明チューブは、管状部材の外周面の一部および先端側部材の外周面の一部をも覆い、かつ、外装チューブの一端部と密着するように形成されていてもよい。
本発明のカテーテルによれば、カテーテル内部の部品同士の干渉やカテーテルシャフト自体のキンクを防ぐことのできるカテーテルを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るカテーテルの全体構成例を表す模式図である。 図1に示したカテーテルの先端部分近傍を拡大して表す斜視図である。 図1に示したカテーテルの先端部分近傍を拡大して表す他の斜視図である。 図1に示したカテーテルの先端部分近傍を拡大して表す断面図である。 図3に示したカテーテルの先端部分近傍におけるIVA−IVA線に沿った矢視方向の断面図である。 図3に示したカテーテルの先端部分近傍におけるIVB−IVB線に沿った矢視方向の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<実施の形態>
[全体構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係るアブレーションカテーテル1(以下、単にカテーテル1という。)の全体構成例を模式的に表したものである。また、図2Aおよび図2Bは、図1中の破線で囲んだ領域IIを拡大して表した斜視図である。ただし図2Bは、図2Aに示した透明チューブ7Aおよび紫外線硬化樹脂部7Bを除去し、内部構造の一部を露出させた状態を示す。
カテーテル1は電極カテーテルの一種であり、血管を通して患者等の体内に挿入され、患部をアブレーション(焼灼)することにより不整脈等の治療を行うための器具である。このカテーテル1は、アブレーションの際に所定の灌注用の液体(例えば、生理食塩水等)を先端近傍の開口6Kから流し出す(噴射させる)灌注機構を有している。カテーテル1は、カテーテル本体としてのシャフト2(カテーテルシャフト)と、このシャフト2の基端(近位端,後端,手元側)に装着された操作部3とを備えている。
(シャフト2)
シャフト2は、可撓性を呈する管状構造(後述する管状部材4)を有しており、自身の軸方向(Z軸方向)に沿って操作部3側から順に、基端領域A1と中間領域(境界領域)Amと先端領域A2とを有している。シャフト2の先端領域A2は、操作部3の操作によって偏向(湾曲)する部分である。一方、シャフト2の基端領域A1は、操作部3の操作によって偏向(湾曲)せずに直線状の形状を維持する部分である。中間領域Amは、基端領域A1と先端領域A2とを繋ぐ部分である。
シャフト2の軸方向の長さは、約500〜1200mm程度(例えば1100mm)であり、シャフト2の外径(X−Y断面の外径)は、約0.6〜3mm程度(例えば2.0mm)である。なお、シャフト2における上記した基端領域A1、先端領域A2および中間領域Amの長さは、それぞれ、約400〜1200mm程度(例えば800mm)、約100〜400mm程度(例えば150mm)、約1〜100mm程度(例えば50mm)である。
シャフト2の先端領域A2には、図2Aおよび図2Bに示したように、シャフト2の先端付近に、リング状電極21A,21B,21Cおよび先端電極22が、基端側から先端側に向かってこの順で所定の間隔をおいて配置されている。これらリング状電極21A,21B,21Cおよび先端電極22は、シャフト2の管状構造内に挿通された後述する複数の導線71B,71C,72,73(図1,2A,2Bには図示せず)を介して、操作部3に設けられたコネクタと電気的に接続されている。また、先端領域A2には、図3に示したように、先端電極22の基端側に灌注部材6が設けられており、灌注部材6の外周面の一部および管状部材4の外周面の一部には透明チューブ7Aが設けられている。なお、灌注部材6は本発明の「先端側部材」に相当する一具体例である)。
リング状電極21A,21B,21Cおよび先端電極22はそれぞれ、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ステンレス鋼(SUS)、金(Au)、白金(Pt)等の、電気伝導性の良好な金属材料により構成されている。なお、カテーテル1の使用時におけるX線に対する造影性を良好にするためには、白金またはその合金により構成されていることが好ましい。また、これらのリング状電極21A,21B,21Cおよび先端電極22の外径は特には限定されないが、上記したシャフト2の外径と同程度であることが望ましい。
(操作部3)
操作部3は、シャフト2の基端(基端領域A1の端部)に装着されており、上述したコネクタのほか、例えばハンドル31(把持部)と回転板32とを有している。
ハンドル31は、電極カテーテル1の使用時に操作者(医師)が掴む(握る)部分である。このハンドル31の基端には、複数の端子を備えたコネクタ(図示省略)が設けられ、コネクタの端子には、シャフト2の内部から後述する各種の導線(導線71B,71C,72,73)の後端が接続されている。また、回転板32には後述する操作用ワイヤPW1,PW2の後端が接続されている。なお、導線71B,71C,72,73および操作用ワイヤPW1,PW2は、本発明の「線状部材」に相当する一具体例である。
回転板32は、シャフト2の先端領域A2を偏向(湾曲)させる際の操作である、偏向移動操作(首振り操作)を行うための部材である。具体的には、回転板32は突起32A,32Bを有しており、例えば図1中の矢印で示したように、回転方向d1aまたは回転方向d1bに沿って突起32A,32Bを押すことで回転板32を矢印d1aまたは矢印d1bの方向へ回転させる操作が可能となっている。操作用ワイヤPW1,PW2は、先端領域A2を偏向(湾曲)させるためワイヤであり、その先端はシャフト2の先端側(灌注部材6の外周面上)にアンカーおよびはんだ等によって固定されている。また、操作用ワイヤPW1,PW2の基端は操作部3における回転板32に装着されている。したがって、回転板32の回転動作(回転板32の操作)に応じて操作用ワイヤPW1,PW2の張力が変化し、シャフト2の内部(管状構造の内部)において中心軸に沿った操作用ワイヤPW1,PW2の牽引動作(スライド動作)が可能となっている。そのため、回転板32を回転動作させると、カテーテル1の先端領域A2が偏向動作をすることになる。
[先端領域A2の詳細な構成]
続いて、図1、図2Aおよび図2Bに加え、図3、図4Aおよび図4Bを参照して、シャフト2の先端領域A2の詳細な構成について説明する。図3は、カテーテル1の先端部を拡大して表す断面図である。また、図4Aは、図3に示したIVA−IVA線に沿った矢視方向の断面(X−Y断面)の構成例を表す模式図であり、図4Bは、図3に示したIVB−IVB線に沿った矢視方向の断面(X−Y断面)の構成例を表す模式図である。
図3に示したように、先端領域A2には、リング状電極21A,21B,21Cおよび先端電極22のほか、複数のルーメンを有する管状部材4と、管状部材4と先端電極22との間に位置し、先端電極22を支持する灌注部材6とが設けられている。
管状部材4は、樹脂チューブであり、Z軸方向へ延在する複数のルーメン42AH,42BH,43A,43B,44,45(後述)を有するマルチルーメンチューブである。本実施の形態では、管状部材4の中心軸に沿ってZ軸方向へ延在する板状ばね部材41が設けられている。管状部材4は、例えば、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリウレタン、ポリエーテルブロックアミド(PEBAX)(登録商標)およびナイロンなどの熱可塑性樹脂により構成されている。
外装チューブ8は、管状部材4を覆うように設けられており(図2A,2B)、図2Aに示したように、リング状電極21Aの基端側に接続されている。外装チューブ8は、管状部材4と同様の樹脂で構成されている。なお、外装チューブ8と管状部材4は一体成型されマルチルーメンチューブを構成していてもよい。
透明チューブ7Aは、透明の樹脂チューブであり、管状部材4と灌注部材6との間に設けられ、両者を接続している。なお、本発明において、「透明」とは、後述する紫外線硬化樹脂部7Bを硬化させることができる波長の光を通すことを意味している。もちろん、透明チューブ7Aは、可視光領域(410nm〜700nm)において透明であってもよいし、紫外線を透過すれば可視光領域は通さなくてもよい。この透明チューブ7Aの先端側は灌注部材6を覆うように設けられており、その外周面にはリング状電極21B,21Cが設けられている。また、透明チューブ7Aの基端側は外装チューブ8と融着して接合されている。透明チューブ7Aは、管状部材4や外装チューブ8と同様の樹脂より構成されている。透明チューブ7Aは、基端側において外装チューブ8と密着すると共に、先端側において灌注部材6と密着しているとよい。一方、先端電極22は、シャフト2の最先端に配置され、灌注部材6に支持されている。
先端電極22は、シャフト2の中心軸CLに沿って延在し、後方において開放された内部空間22Aと、その内部空間22Aの開放端22Bを含む凸部22Cとを有する。内部空間22Aには、先端電極22の電位を付与する導線72と、温度センサのリード線としての導線73とが開放端22Bから挿通されている。
灌注部材6は、先端電極22を支持するとともに、液体を灌注するための部材である。図2A,2Bに示したように、管状部材4から供給される液体を先端電極22の外周面に沿って噴射(灌注)するための複数の開口6Kが、灌注部材6の外周に沿って等角度間隔に配置されている。灌注部材6は、例えば、セラミック材料からなり、中心軸近傍には貫通孔62KがZ軸方向に延伸するように設けられている。チューブ63はセラミック材料である灌注部材6から導線72および導線73を保護するために設けられた樹脂チューブであり、導線72および導線73が挿通されている(貫通孔62Kやチューブ63のルーメンが、先端側部材のルーメンに相当する)。したがって、導線72および導線73は、先端電極22の内部空間22Aから灌注部材6を経由し、後述する間隙部CRを跨いで基端側の管状部材4へ導かれている。すなわち、1つのチューブ63に挿通された導線72,73が間隙部CRにおいて分岐されたのち、管状部材4に設けられたルーメン42BHおよびルーメン42AH(いずれも後に詳述)にそれぞれ挿通されるようになっている。なお、灌注部材6の基端側の端面62BSにおけるチューブ63の中心位置と管状部材4の先端側の端面4FSにおけるルーメン42BHおよびルーメン42AHの各中心位置とが一致していない。そのため、端面62BSと端面4FSの間には間隙部CRが設けられており、導線72や導線73が間隙部CR内のクリアランスを利用して各ルーメンに移し変えて引き通されている。また、灌注部材6には、操作用ワイヤPW1,PW2の先端部がそれぞれ固定されている。操作用ワイヤPW1,PW2の基端部は、間隙部CRを跨いで基端側の管状部材4へ導かれている。このように、導線72,73および操作用ワイヤPW1,PW2は、間隙部CRにおいて灌注部材6および管状部材4との間でその引き通されるルーメンの対応位置を差し替える構造となっている。
また、図2Aおよび図3に示したように、管状部材4と灌注部材6とは、その外周面が透明チューブ7Aで覆われている。そして、間隙部CRには、紫外線硬化樹脂部7Bが充填されている。なお、この紫外線硬化樹脂部7Bは、液状ではなく固体の樹脂である。紫外線硬化樹脂部7Bは、管状部材4および灌注部材6の双方と密着していることが望ましい。なお、本発明におけるカテーテル1の製造にあたっては、最初に導線や操作ワイヤが管状部材4及び灌注部材6の間を引き通されたのちに、間隙部CRの寸法に合わせて液状の紫外線硬化樹脂が充填される。その後に透明チューブ7Aの上から紫外線が照射され、硬化された紫外線硬化樹脂部7Bが形成される。すなわち、透明チューブ7Aが透明であることで紫外線を透過するので、紫外線硬化樹脂を注入後に、透明チューブ7Aの外側から紫外線を照射し紫外線硬化樹脂部7Bを管状部材4と灌注部材6の形状に合わせ硬化させることができる。その際、その充填量に応じて紫外線の照射条件(照射時間および照度)を変更することにより、所望の物性を有する紫外線硬化樹脂部7Bが容易かつ安定的に得られる。これにより、導線72や導線73が紫外線硬化樹脂部7Bによって固められて保護されるため、板状ばね部材41の先端縁41Tと干渉することによる損傷を回避することができる。また、灌注部材6や管状部材4が固い素材からなる場合、灌注部材6と管状部材4との間に空間があると局所的な応力集中によるシャフト2自体のキンクが生じるおそれがあるが、本実施の形態のように間隙部CRを紫外線硬化樹脂部7Bにより、そのようなキンクを防止できる。
図4Aは、灌注部材6の基端側の端面62BS(図3)を含む断面の詳細構成例を表している。図4Aに示したように、灌注部材6の周囲には、透明チューブ7Aを介してリング状電極21Bが固定配置されている。灌注部材6の外周面には収納溝62U1〜62U3が形成されている。収容溝62U1には、リング状電極21Bと接続された導線71Bと、リング状電極21Cと接続された導線71Cとが収容されている。また、収容溝62U2には操作用ワイヤPW1が挿通されて固定され、収容溝62U3には操作用ワイヤPW2が挿通されて固定されている。灌注部材6には中心軸CLに沿って貫通孔62Kが形成され、その貫通孔62Kにチューブ63が挿入されている。さらに、そのチューブ63の内部空間であるルーメン63H(貫通孔62K)には導線72および導線73が挿通されている。端面62BSにおけるルーメン63H(貫通孔62K)の中心位置は、例えば中心軸CLと実質的に一致している。灌注部材6において、貫通孔62Kの周囲には、複数の(図4Bでは2つの)貫通孔66が設けられている。2つの貫通孔66のうちの一方にはチューブ51が挿通され、他方にはチューブ52が挿通されている。2つの貫通孔66にそれぞれ挿入されたチューブ51,52の内部空間であるルーメン51H,52Hは灌注用の液体が流れる通路として機能し、その液体は最終的に開口6K(図2Aおよび図2B参照)から噴出される。
図4Bは、管状部材4の先端側の端面4FS(図3)を含む断面の詳細構成例を表している。図4Bに示したように、管状部材4の周囲には透明チューブ7Aを介してリング状電極21Aが固定配置されている。また、管状部材4には、その内部を貫くように中心軸CLに沿って延在する板状ばね部材41が設けられており、さらにその板状ばね部材41をY軸方向に挟んで対向するように、Z軸方向にそれぞれ延伸するチューブ42Aおよびチューブ42Bが配置されている。チューブ42Aの内部空間であるルーメン42AHには導線73が挿通され、チューブ42Bの内部空間であるルーメン42BHには導線72が挿通されている。このように、XY面内において、端面62BSにおけるルーメン42AHの中心位置およびルーメン42BHの中心位置は、端面62BSにおけるルーメン63H(貫通孔62K)(図4A)の中心位置と異なっている。さらに、それらチューブ42Aおよびチューブ42BをY軸方向に挟んで対向するように、Z軸方向にそれぞれ延伸するルーメン43Aおよびルーメン43Bが形成されている。ルーメン43Aには操作用ワイヤPW1が挿通され、ルーメン43Bには操作用ワイヤPW2が挿通されている。さらに、管状部材4は、中心軸CLを挟んで対向するように設けられた一対のルーメン44と、やはり中心軸CLを挟んで対向するように配置された一対のルーメン45とが設けられている。一対のルーメン45の一方にはチューブ51が挿入され、他方にはチューブ52が挿入されている。上述したように、チューブ51,52の内部空間であるルーメン51H,52Hには灌注用の液体が流れるようになっている。したがって、ルーメン51H,52Hを流れる灌注用の液体は、最終的に開口6K(図2Aおよび図2B参照)から噴出される。
[作用・効果]
(A.基本動作)
このカテーテル1では、患者に対する不整脈の治療の際に、シャフト2がその患者の血管を通して体内(例えば心臓の内部)に挿入される。その際、操作部3(体外に配置されている)の操作に応じて、体内に挿入されたシャフト2の先端付近の形状が、例えば片方向あるいは両方向に変化(偏向,湾曲)する。具体的には、操作者の指によって突起32Aが付勢され、例えば図1の矢印で示した回転方向d1aに沿って回転板32が回転されると、シャフト2の内部で操作用ワイヤPW1が基端側へ引っ張られる。その結果、シャフト2の先端付近が、図1中の矢印で示した方向d2aに沿って湾曲する。また、操作者の指によって突起32Bが付勢され、例えば図1の矢印で示した回転方向d1bに沿って回転板32が回転されると、シャフト2の内部で操作用ワイヤPW2が基端側へ引っ張られる。その結果、シャフト2の先端付近が、図1中の矢印で示した方向d2bに沿って湾曲する。
ここで、患者の体表面に装着された対極板(図示せず)と、患者の体内に挿入されたカテーテル1の先端電極22とに対して所定の電力を供給する。これにより、その対極板とカテーテル1の電極との間で高周波通電がなされる。その結果、患者における治療対象の部位(処理部分)が選択的にアブレーションされ、不整脈等に対する経皮的治療がなされる。
このようなアブレーションの際に、外部の液体供給装置によりカテーテル1に対して灌注用の液体が供給され、その液体は先端電極22の近傍の開口6Kから噴出される。なお、灌注用の液体の供給動作および噴出動作は、図示しない制御部により制御される。その結果、アブレーション時における処置部分の温度上昇を緩和し、その処置部分の損傷やその処置部分への血栓の付着などを回避することができる。
(B.本発明による効果)
ここで本実施の形態のカテーテル1では、シャフト2において管状部材4と灌注部材6との間に間隙部CRを設けるようにした。図4Aおよび図4Bに示したように、XY面内において、端面4FSにおけるルーメン42AHの中心位置およびルーメン42BHの中心位置と端面62BSにおけるルーメン63H(貫通孔62K)の中心位置とが一致せずに異なっているためである。間隙部CRを設けることにより、先端電極22の内部空間22Aから灌注部材6の端面62BSに至るまでシャフト2の中心軸CLに沿って延在する導線72および導線73が、間隙部CRにおいて余裕をもって分離されて管状部材4のルーメン42AHおよびルーメン42BHにそれぞれ挿入されることとなる。また、その後に紫外線硬化樹脂が間隙部CRに注入され、さらにその後に照射された紫外線によって、紫外線硬化樹脂部7Bが管状部材4と灌注部材6の形状に合わせ硬化される。その際、その充填量に応じて紫外線の照射条件(照射時間および照度)を変更することにより、所望の物性を有する紫外線硬化樹脂部7Bが容易かつ安定的に得られる。これにより、導線72や導線73が板状ばね部材41の先端縁41Tと干渉し、損傷を受けるのを回避することができる。また、間隙部CRの寸法に製造時のばらつき(個体差)が多少生じたとしても、透明な紫外線硬化樹脂を用いることで目視による充填量の調整が可能となるので、その充填量の過不足が生じにくい。
また、本実施の形態では、その間隙部CRに紫外線硬化樹脂部7Bを充填したので、管状部材4と間隙部CRと灌注部材6とを順次経由して先端電極22に至るまで延伸された導線72,73および操作用ワイヤPW1,PW2が紫外線硬化樹脂部7Bにより保持され、Z軸と直交する方向への導線72,73および操作用ワイヤPW1,PW2の移動(変位)が制限される。その結果、導線72,73および操作用ワイヤPW1,PW2の損傷や破断、キンクなどの発生が防止される。また、灌注部材6や管状部材4が固い素材からなる場合、灌注部材6と管状部材4との間に空間があると局所的な応力集中によるシャフト2自体のキンクが生じるおそれがあるが、本実施の形態のように間隙部CRを紫外線硬化樹脂部7Bにより充填することで、そのようなキンクの発生を防止できる。
また、間隙部CRに紫外線硬化樹脂部7Bが充填されることにより、シャフト2の偏向動作の際、間隙部CRへの板状ばね部材41の突出が防止される。これにより、板状ばね部材41の先端縁41Tによって導線72,73が損傷を受けるのを回避することができる。
さらに、間隙部CRに紫外線硬化樹脂部7Bが充填されることにより、外部からシャフト2の内部への浸水を防止し、電極間の電流のリークを回避することができる。
また、透明チューブ7Aおよび紫外線硬化樹脂部7Bが透明であることにより、間隙部CRおよびその周辺が紫外線硬化樹脂部7Bにより十分に充填されていることを目視で確認することができる。また、透明チューブ7Aおよび紫外線硬化樹脂部7Bが透明であることにより、埋設された導線72,73および操作用ワイヤPW1,PW2の損傷や破断、キンクの発生がないことを目視により簡便かつ直接的に観察することができる。
このようにカテーテル1によれば、シャフト2における管状部材4と先端電極22を支持する灌注部材6との間に所定の間隙部CRを設け、その間隙部CRに紫外線硬化樹脂部7Bが充填された構造を有することにより、高い動作信頼性を得ることができる。
<変形例>
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態において説明した各部材の形状や配置位置、材料等は限定されるものではなく、他の形状や配置位置、材料等としてもよい。また、ルーメンの数や操作用ワイヤの数なども、上記実施の形態で説明した内容に限定されるものではない。また、灌注用の液体が流通するルーメンの数や位置についても上記実施の形態のものに限定されない。また、上記実施の形態において説明した各層および各部材の材料等は限定されるものではなく、他の材料としてもよい。上記実施の形態では、電極カテーテル(シャフト)の構成を具体的に挙げて説明したが、必ずしも全ての層を備える必要はなく、また、他の層をさらに備えていてもよい。
また、上記実施の形態では、シャフト2の先端領域A2における電極の構成を具体的に挙げて説明したが、リング状電極および先端電極の配置や形状、個数等はこれには限られない。
また、上記実施の形態では、灌注機構を有するアブレーションカテーテルを例示して説明するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、灌注機構を有さないアブレーションカテーテルにも適用され得るものである。また、本発明は不整脈等の治療用のアブレーションカテーテルに限定されず、例えば不整脈等の検査(診断)用の電極カテーテル(いわゆるEPカテーテル)にも適用可能である。
また、上記実施の形態等では、シャフト2における先端付近の形状が操作部3の操作に応じて方向d2aおよび方向d2b(図1)の両方向へ偏向(湾曲)するタイプのアブレーションカテーテルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、例えばシャフト2の先端領域A2の形状が操作部3の操作に応じて方向d2aまたは方向d2bのいずれか一方の方向に変化するいわゆるスティーラブル(steerable)タイプのアブレーションカテーテルにも適用することが可能である。その場合には操作用ワイヤは1本であってもよい。
また、上記実施の形態等では、管状部材4と灌注部材6との隙間によって間隙部CRを形成するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば先端側部材は灌注部材6に限定されるものではなく、管状部材4との間で間隙を構成できるものであれば何でもよい。例えば、電極と管状部材との間に間隙が構成されていてもよく、前後に異なる管状部材を配置して間隙が構成されていてもよい(この場合、前側の管状部材が先端側部材となる)。
1…カテーテル、2…シャフト、A1…基端領域、A2…先端領域、Am…中間領域、21A〜21C…リング状電極、22…先端電極、22A…内部空間、4…管状部材、41…板状ばね部材、51,52…チューブ、6…灌注部材、6K…開口、62K…貫通孔、62U1〜61U3…収納溝、63…チューブ、63H…ルーメン、66…貫通孔、7A…透明チューブ、7B…紫外線硬化樹脂部、71B,71C,72,73…導線、8…外装チューブ、CR…間隙部、PW1,PW2…操作用ワイヤ。

Claims (3)

  1. 1以上のルーメンを有する管状部材と、
    前記管状部材よりも先端側に前記管状部材と離間して設けられると共に、1以上のルーメンを有する先端側部材と、
    前記管状部材のルーメンおよび前記先端側部材のルーメンに挿通された1以上の線状部材と、
    前記管状部材と前記先端側部材との間に設けられると共に前記線状部材が内部に引き通された透明チューブと、
    前記管状部材と前記先端側部材と前記透明チューブとで形成される間隙部に充填された紫外線硬化樹脂部と
    を備えたカテーテル。
  2. 前記管状部材のルーメンの中心位置と、前記先端側部材のルーメンの中心位置とが互いに異なる
    請求項1記載のカテーテル。
  3. 請求項1に記載のカテーテルの製造方法であって、
    硬化前の紫外線硬化樹脂を前記間隙部に注入し、前記透明チューブの外側から紫外線を照射し前記紫外線硬化樹脂を硬化させて前記紫外線硬化樹脂部を形成すること
    を含むカテーテルの製造方法。
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