JP3168428U - バイポーラ型電気処置器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】注水機能を有するバイポーラ型医療用電気処置器具を提供する。【解決手段】第1ルーメン22と第2ルーメン24を含む2以上のルーメンが形成されているカテーテルチューブと、第1ルーメンの内部を軸方向に移動自在に配置してある第1ワイヤ26と、第1ルーメンに少なくとも一部が挿入された状態でカテーテルチューブの遠位端部であるチューブ遠位端部に取り付けられている先端絶縁部30と、第1ワイヤの遠位端部である第1ワイヤ遠位端部に接続されている第1電極34と、チューブ遠位端部に取り付けられており、チューブ遠位端部を内部に収納する筒状の第2電極38と、第2ルーメンを通っており、第2電極に接続されている第2ワイヤ46と、カテーテルチューブの近位端部に取り付けられており、第1ルーメンに連通する注水口を備える器具近位端部と、を備える。【選択図】図3

Description

本考案は、医療用バイポーラ型電気処置器具に係り、さらに詳しくは、たとえば内視鏡を用いて体内に挿入させ、高周波電流により粘膜などの生体組織を切開するためのバイポーラ型電気処置器具に関する。
高周波ナイフを備える医療用電気処置器具としては、モノポーラ型のものとバイポーラ型のものが知られている。バイポーラ型の医療用電気処置器具は、カテーテルチューブの先端に取り付けられているリング状電極と、カテーテルチューブの内部から突出する棒状電極とを有し、管状電極と棒状電極の間で高周波電流を流すことによって、棒状電極が高周波ナイフとして機能する。バイポーラ型電気処置器具は、低出力下で必要最小限の範囲を切開することが可能である(特許文献1等参照)。
モノポーラ型の医療用電気処置器具の場合は、カテーテルチューブの内部から突出する棒状電極を有し、体外に配置した体外電極との間で高周波電流を流すことによって、棒状電極が高周波ナイフとして機能する。モノポーラ型電極用処置器具では、棒状電極が挿通されている通路を、生理食塩水等を流すための注水流路として機能させることが提案されている(特許文献2等参照)。
特開2002−224135号公報 特開2009−112788号公報
バイポーラ型の医療用電気処置器具においても、電極が挿通されているカテーテルチューブを介して注水を行いたいという要望がある。しかし、従来技術に係るバイポーラ型医療用電気処置器具では、モノポーラ型電極用処置器具のように棒状電極が挿通されるルーメンを用いて注水を行うと、ルーメンの内部で短絡し、切開不能となってしまうという問題が発生する。したがって、従来技術に係るバイポーラ型医療用電気処置器具では、棒状電極が挿通されるルーメンを、注水流路として使用することができなかった。
本考案は、このような問題に鑑みてなされ、注水機能を有するバイポーラ型医療用電気処置器具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本考案に係るバイポーラ型医療用電気処置器具は、
第1ルーメンと第2ルーメンを含む2以上のルーメンが形成されているカテーテルチューブと、
前記第1ルーメンの内部を軸方向に移動自在に配置してある第1ワイヤと、
前記第1ルーメンに少なくとも一部が挿入された状態で前記カテーテルチューブの遠位端部であるチューブ遠位端部に取り付けられており、前記第1ルーメンと連通する貫通孔を有する先端絶縁部と、
前記第1ワイヤの遠位端部である第1ワイヤ遠位端部に接続されている第1電極と、
前記チューブ遠位端部に取り付けられており、前記チューブ遠位端部を内部に収納する筒状の第2電極と、
前記第2ルーメンを通っており、第2ワイヤ遠位端部が前記第2ルーメンの遠位端である第2ルーメン遠位端から突出し前記第2電極に接続されている第2ワイヤと、
前記カテーテルチューブの近位端部に取り付けられており、前記第1ルーメンに連通する注水口を備える器具近位端部と、を備える。
本考案に係るバイポーラ型医療用電気処置器具は、第1ワイヤと第2ワイヤが別々のルーメンを通っているため、第1ルーメンに注水した場合であっても、第1ワイヤと第2ワイヤの間で短絡してしまうことを防止できる。したがって、本考案に係るバイポーラ型医療用電気処置器具は、第1ルーメンに注水することによって、第1電極や施術部分周辺の組織の洗浄等を行うことができる。
また、例えば、前記チューブ遠位端部は、前記第2ルーメンが取り除かれており前記第1ルーメンが残されている加工部を有してもよく、
前記第2ワイヤは、前記加工部に対向する前記第2電極の内周壁に接続されてもよい。
チューブ遠位端の第2ルーメンを取り除いたカテーテルチューブを用いることによって、第2ワイヤの先端が、第1ワイヤまたは第1電極に近接することを防ぎ、第2ワイヤと第1ワイヤもしくは第1電極の間で短絡することを効果的に防止できる。また、第2ワイヤが第2電極の内周壁に接続されることによって、第2ワイヤが医療用電気処置器具の外表面に露出しないため、電気型処置器具の表面形状が滑らかであり、内視鏡鉗子孔および体内への挿入性に優れている。
また、例えば、前記チューブ遠位端部は、
前記加工部の一部であって前記先端絶縁部を周方向にとり囲む第1遠位端部と、
前記加工部の一部であって前記第1遠位端部の近位端側に隣接し、前記第1ルーメンの径が軸方向に沿って変化している第2遠位端部と、
前記第2遠位端部の近位端側に隣接し、前記第2ルーメン遠位端を備える第3遠位端部と、を備えてもよい。
上記のような第1〜第3遠位端部を備えるチューブ遠位端部は、第2電極の内周側に特別な構造を設けることなく、第2遠位端部の外周に第2ワイヤの端部を配置することができるため、第2電極が筒状のようなシンプルな形状であっても、遠位端部の外形を滑らかに構成することができる。
また、例えば、前記第2ルーメン遠位端に形成されている前記第2ルーメンの開口および前記第2ワイヤ遠位端部は、前記第2電極、前記チューブ遠位端部および前記第2電極と前記チューブ遠位端部の間にある接着剤硬化部によって封止されていてもよい。
第2ルーメンの開口および第2ワイヤの第2ワイヤ遠位端部を、接着剤硬化部によって封止している電気型処置器具は、第2電極と第2ワイヤとの接合部や、第2ルーメン内の第2ワイヤを、体液等から確実に保護することができる。
また、例えば、前記第1電極には、前記先端絶縁部の前記貫通孔の内径より大きいストッパ部材が取り付けられていてもよく、
前記第1電極には、前記ストッパ部材より遠位端側に、前記貫通孔の内径より小さいガイド部材が取り付けられていてもよい。
ストッパ部材は、第1電極が先端絶縁部の貫通孔から突出する量を規定し、ガイド部材は、第1電極が先端絶縁部の貫通項の中心付近を通過するように中心だしをする機能を有する。したがって、ストッパ部材およびガイド部材を有する電気処置器具は、良好な先端操作性を実現することができる。
また、例えば、前記ストッパ部材と前記ガイド部材は一体であってもよい。ガイド部材とストッパ部材を一体とすることによって、部品点数を減らし、組み立てを容易にすることができる。
また、例えば、前記先端絶縁部の前記貫通孔は、内径が略一定のストレート部と、前記ストレート部の近位端側に位置しており近位端側に向かって内径が拡大するテーパ部と、を有していてもよい。
貫通孔がテーパ部を有することによって、第1電極の先端はスムーズに貫通孔を通過することが可能であり、ガイド部材はスムーズにストレート部に入ることができる。
また、例えば、前記先端絶縁部の遠位端部である絶縁部遠位端部は、前記第2電極の遠位端部である第2電極遠位端部から突出していてもよい。このような構造により、第1電極と第2電極が近づきすぎることを防止し、第1電極と第2電極の間隔を、より適切に保つことができる。
また、例えば、前記第2電極の遠位端部である第2電極遠位端部は、軸方向に0.5〜5mmの曲率半径を有するラウンド形状を有してもよい。第2電極遠位端部にこのようなラウンド形状が形成されていると、第2電極遠位端の接地面積が広くなり、更に内視鏡画像での切開部が見えやすくなり、安定した操作を実現することができる。
また、例えば、前記先端絶縁部は、セラミック材料によって構成されていてもよい。先端絶縁部をセラミック材料によって構成することにより、電気処置器具の先端に耐熱性に優れた絶縁性を持たせることができる。
本考案によれば、バイポーラ型電気処置器具でありながら、第1電極を貫通する第1ルーメンを使って注水を行うことが可能である。したがって、本考案に係るバイポーラ型電気処置器具は、低出力下で必要最小限の範囲を切開することが可能であり、かつ、第1電極が挿通されているカテーテルチューブを介して注水を行うことができる。
図1は、本考案の一実施形態に係るバイポーラ型電気処置器具の全体構成図である。 図2は、図1に示すカテーテルチューブの遠位端部周辺を拡大した拡大図である。 図3は、図2に示すカテーテルチューブの遠位端部周辺の断面図である。 図4は、図3に示すストッパ部材の斜視図である。 図5は、図3に示す先端絶縁部、ストッパ部材およびガイド部材を遠位端側から観察した平面図である。 図6は、図1に示すバイポーラ型電気処置器具の遠位端部を構成する各部材の組み立て前の状態を表した斜視図である。 図7は、図1に示すバイポーラ型電気処置器具の組み立て手順を表した概念図である。 図8は、本考案に係るバイポーラ型電気処置器具に含まれるストッパ部材およびガイド部材の第1変形例を表す斜視図である。 図9は、本考案に係るバイポーラ型電気処置器具に含まれるストッパ部材およびガイド部材の第2変形例を表す斜視図である。
以下、本考案を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係るバイポーラ型電気処置器具10の全体構成図である。バイポーラ型電気処置器具10は、いわゆる高周波ナイフと称される器具であり、遠位端部に第1電極34および第2電極38を備えるカテーテルチューブ12を有する。
図2は、図1に示すカテーテルチューブ12の遠位端部であるチューブ遠位端部14付近を拡大した拡大図である。チューブ遠位端部14には、第2電極38と、先端絶縁部30が取り付けられており、先端絶縁部30の貫通孔32からは、第1電極34が突出している。
図3は、図2に示すカテーテルチューブ12のチューブ遠位端部14周辺の断面図である。カテーテルチューブ12は、内部に第1ルーメン22と第2ルーメン24からなる2つのルーメンが形成されている2ルーメンチューブである。
第1ルーメン22は、第2ルーメン24より大きく、第1ルーメン22の内部には、第1ワイヤ26が配置されている。第1ワイヤ26は、第1ルーメン22の内部を軸方向に自在に移動できるように、第1ルーメン22の内部に配置してある。
チューブ遠位端部14には、貫通孔32を有する先端絶縁部30が取り付けられている。先端絶縁部30は、第1ルーメン22に一部が挿入された状態で、チューブ遠位端部14に取り付けられており、先端絶縁部30の貫通孔32は、第1ルーメン22と連通している。先端絶縁部30の遠位端部である絶縁部遠位端部30aは、第2電極38の遠位端部である第2電極遠位端部40から遠位端側に突出していてもよい。このような構造により、施術時において、第1電極34と第2電極38が近づきすぎることを防止できる。
先端絶縁部30の貫通孔32は、内径が軸方向に略一定のストレート部32aと、ストレート部32aの近位端側に位置しており近位端側に向かって内径が軸方向に拡大するテーパ部32bとを有する。ストレート部32aの内径は、後述のストッパ部材50が通過できず、かつガイド部材52および第1電極34を貫通孔32中心にガイドできる大きさに設定されている。また、テーパ部32bは、第1電極34およびガイド部材52が、第1ルーメン22内からスムーズに貫通孔32のストレート部32a内に入っていけるように、案内する機能を有する。
第1ワイヤ26の遠位端部である第1ワイヤ遠位端部26aには、第1電極34が接続されている。なお、第1ワイヤ26及び第1電極34は、図1に示す処置器具近位端部60における操作用本体66の操作に応じて、軸方向に移動する。
第1電極34は、棒状の本体部の先端に球状部分が形成された外形状を有しているが、第1電極34の形状は特に限定されず、針状、ヘラ状、棒状、L字状、セラミックチップ付等のいずれの形状であってもよい。
第1電極34には、先端絶縁部30の貫通孔32の内径より大きいストッパ部材50が取り付けられている。また、第1電極34には、ストッパ部材50より遠位端側に、貫通孔32の内径より小さく第1電極34の外径より大きいガイド部材52が取り付けられている。図4に示すように、ストッパ部材50は、上面から底面まで貫通する孔が形成されている三角柱状の外形状を有している。また、図4には示していないが、ガイド部材52も、ストッパ部材50と同様に、上面から底面まで貫通する孔が形成されている三角柱状の外形状を有している。
図5は、図3に示す先端絶縁部30、ストッパ部材50およびガイド部材52を、遠位端側から観察した平面図である。ストッパ部材50の外径、すなわちストッパ部材50の上面および底面を構成する三角形の外接円の径は、先端絶縁部30の貫通孔32におけるストレート部32aの内径より大きい。したがって、ストッパ部材50は、貫通孔32に引っ掛かることによって、第1電極34の突出量の最大値を規定している。
ガイド部材52の外径、すなわちガイド部材52の上面および底面を構成する三角形の外接円の径は、先端絶縁部30の貫通孔32におけるストレート部32aの内径より小さい。したがって、ガイド部材52は、第1電極34が貫通孔32から外部に露出している状態において、貫通孔32のストレート部32aに位置する。さらに、ガイド部材52は、第1電極34の先端に径方向の力が加わったような場合に、貫通孔32の内周壁に接触等することによって、第1電極34の位置が貫通孔32の中心軸からずれることを防止する。
図2および図3に示すように、チューブ遠位端部14には、当該チューブ遠位端部14を内部に収納する筒状の第2電極38が取り付けられている。第2電極38の遠位端部には、軸方向に所定の曲率を有するラウンド形状を有する第2電極遠位端部40が形成されている。第2電極38に、ラウンド形状を有する第2電極遠位端部40が形成されていると、第2電極38の生体組織に対する接地面積が広くなり、施術時において、第2電極38が取り付けられているチューブ遠位端部14を安定させることができる。更に、内視鏡を用いて体内に挿入する場合、内視鏡画像による切開部位が見やすくなる。第2電極遠位端部40におけるラウンド形状の曲率半径は、特に限定されないが、0.5〜5mmとすることが好ましい。
図3に示すように、第2ルーメン24には、第2ワイヤ46が配置されている。第2ワイヤ46は、第2ルーメン24を通って第2ルーメン遠位端24aから突出する第2ワイヤ遠位端部46aを有しており、第2ワイヤ遠位端部46aは、第2電極38の内周壁に接続されている。
図3に示すように、チューブ遠位端部14は、第2ルーメン24が取り除かれており第1ルーメン22のみが残されている加工部16を有する。本実施形態に使用されるカテーテルチューブ12は、図7(a)に示すように、もともとカテーテルチューブ12の全体にわたって、第1ルーメン22と第2ルーメン24が平行に形成されており、第2ルーメン24の中心位置は、第1ルーメン22の中心位置よりカテーテルチューブ12の外周側に位置している。本実施形態に使用されるカテーテルチューブ12には、図7(b)に示すように、先端絶縁部30等が取り付けられる前に、チューブ遠位端部14の第2ルーメン24を除去する加工が施され、チューブ遠位端部14に加工部16が形成される。
図3に示すように、チューブ遠位端部14は、加工部16の一部である第1遠位端部18aおよび第2遠位端部18bと、第3遠位端部18cを備える。第1遠位端部18aは、チューブ遠位端部14の中で最も遠位端側に位置する部分である。第1遠位端部18aにおける第1ルーメン22には、先端絶縁部30が挿入されており、第1遠位端部18aは、先端絶縁部30を周方向に取り囲んでいる。
第2遠位端部18bは、第1遠位端部18aの近位端側に隣接する部分であり、第2遠位端部18bにおける第1ルーメン22の径は、第1遠位端部18aに挿入されている先端絶縁部30の影響により、軸方向に沿って変化している。第3遠位端部18cは、第2遠位端部18bの近位端側に隣接する部分である。第3遠位端部18cには、第2ルーメン24が除去されずに残されており、第3遠位端部18cは、第2ルーメン24の遠位端である第2ルーメン遠位端24aを備える。
加工部16における第2遠位端部18bと、第2遠位端部18bと対向する第2電極38の内周壁との間には、隙間が形成されている。第2ワイヤ46の遠位端部46aは、第2遠位端部18bと対向する第2電極38の内周壁に接続されるとともに、第2遠位端部18bと第2電極38の間の隙間に配置されている。後述のように、第2電極38とチューブ遠位端部14は、接着剤によって接合されており、第2電極38とチューブ遠位端部14の間には、接着剤が硬化した接着剤硬化部54が形成されている。したがって、第2ルーメン遠位端24aに形成されている第2ルーメン24の開口24bおよび第2ワイヤ遠位端部46aは、これらを取り囲む第2電極38、チューブ遠位端部14、および接着剤硬化部54によって封止されている。
第1電極34、第2電極38、第1ワイヤ26および第2ワイヤ46の材質は、導電材料であれば特に制限なく使用することができ、このような導電材料としては、例えば、金、銀、白金、ニッケル、鉄、アルミニウム、錫、亜鉛などの金属単体や、ステンレス鋼、ニクロムなどの合金などを挙げることができる。第1ワイヤ26および第2ワイヤ46は、単線、撚線のいずれであってもよい。
先端絶縁部30の材質は、電気絶縁性材料であれば特に限定されないが、絶縁性のセラミックは、先端絶縁部30として好適な硬さや耐熱性、絶縁性を有しており好適である。カテーテルチューブ12の材質は、電気絶縁性材料であれば特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルポン、フッ素樹脂などのプラスチック類を使用することができ、目的に応じて適切な弾性率を有する材料を選択することができる。
カテーテルチューブ12の外径は、特に限定されないが、例えば1.5〜3.0mmが好ましい。また、カテーテルチューブ12の肉厚は、特に限定されないが、0.1〜0.5mm程度である。また、D字状の断面形状を有する第1ルーメン22の内径は、外接円の直径で考えて1.5〜2.5mm程度、第2ルーメン24の内径は0.1〜1.0mm程度とすることができるが、特に限定されない。
図2に示す第2電極38の軸方向長さは、特に限定されないが、例えば2〜6mm程度とすることができる。第1電極34の絶縁部遠位端部30aからの突出量の最大値は、用途等に応じて適宜調整されるが、例えば0.5〜5mmとすることができる。
図3に示す先端絶縁部30の軸方向長さは、特に限定されないが、例えば1〜10mm程度とすることができる。第1ワイヤ26の径は、特に限定されないが、例えば0.3〜1.2mm程度とすることができる。また、第2ワイヤ46の径は、特に限定されないが、例えば0.1〜0.5mm程度とすることができる。
図1に示すように、カテーテルチューブ12の近位端部であるチューブ近位端部20には、接続部62および操作用本体66を備える処置器具近位端部60が取り付けられている。接続部62は、操作用本体66とカテーテルチューブ12を接続しており、カテーテルチューブ12の第1ルーメン22(図3参照)に連通する注水口64を備える。注水口64からは、生理食塩水や薬剤等の液体を第1ルーメン22に送り込むことができ、本実施形態に係るバイポーラ型電気処置器具10は、図2に示す先端絶縁部30の貫通孔32から、第1電極34および第1電極34周辺の施術部位に、これらの液体を供給することができる。なお、生理食塩水の注水は、施術部位を膨らませたり、第1電極34や施術部位を洗浄等するために行われるが、本実施形態に係るバイポーラ型電気処置器具10が備える注水機能の用途は、特に限定されない。
操作用本体66には、操作用把手68が軸方向に移動自在に装着してある。操作用把手68の近位端側には、移動制限用ストッパ70が、操作用本体66の長手方向に沿って移動自在に、且つ、所定位置で固定可能に装着してある。移動制限用ストッパ70は、操作用把手68の軸方向ストロークを制限するものである。
図3等に示す第1ワイヤ26の近位端部は、操作用把手68に対して接続してある。操作用把手68を操作用本体66に対して軸方向に移動させることで、第1ワイヤ26の遠位端部26aに接続してある第1電極34を、カテーテルチューブ12から出し入れすることが可能になっている。
操作用把手68には、配線コード74が接続されており、配線コード74は、操作用把手68に接続してある第1ワイヤ26の近位端部に、電気的に接続されている。これに対して、接続部62に接続されている配線コード72は、第2ワイヤ46の近位端部に、電気的に接続されている。これらの配線コード72,74は、接続コネクタ76に接続されており、接続コネクタ76は、図示省略してある高周波電流発生装置に接続される。
図6は、図1に示すバイポーラ型電気処置器具10の遠位端部を構成する各部材の組み立て前の状態を表した斜視図である。バイポーラ型電気処置器具10の製造工程においては、第2電極38、第2ワイヤ46、先端絶縁部30およびカテーテルチューブ12を組み立てて第1アセンブリを作製し、これとは別に、第1電極34、第1ワイヤ26、ストッパ部材50およびガイド部材52を組み立てて第2アセンブリを作製し、これらの組み立てを行った後に、第1アセンブリと第2アセンブリとを組み合わせる。
図7(a)〜(d)は、第1アセンブリの作製工程を表した概念図である。図7(a)に示すように、第1工程では、第1ルーメン22および第2ルーメン24が形成されているカテーテルチューブ12を準備する。図7(b)に示すように、第2工程では、チューブ遠位端部14の第2ルーメン24を切除等によって除去し、チューブ遠位端部14に加工部16を形成する。
図7(c)に示すように、第3工程では、チューブ遠位端部14に先端絶縁部30を取り付ける。先端絶縁部30は、チューブ遠位端部14の第1ルーメン22に、遠位端側から押し込まれることによって、カテーテルチューブ12に取り付けられる。ここで、先端絶縁部30の外径は、第1ルーメン22の外接円の径と略等しい大きさに設計されている。第2ルーメン24が除去された加工部16は、カテーテルチューブ12における他の部分より変形しやすくなっており、先端絶縁部30は、第1ルーメン22を押し広げながら挿入される。
図7(d)に示す第4工程では、第2電極38および第2ワイヤ46を、先端絶縁部30が取り付けられた図7(c)に示すカテーテルチューブ12に対して固定する。第2電極38と第2ワイヤ46は、第2ワイヤ遠位端部46aを第2電極38の内周壁にろうづけもしくは溶接等することによって、あらかじめ接続しておく。そして、第2ワイヤ46の近位端を、図7(c)に示す第2ルーメン24の開口24bから、第2ルーメン24内部に挿入していき、最終的に、図7(d)に示すような固定位置に、第2電極38を設置する。その後、第2電極38の内周壁とチューブ遠位端部14の間に接着剤を注入し、固化させることによって、第1アセンブリを得る。
第2アセンブリは、図6に示す第1電極34に、ストッパ部材50およびガイド部材52を溶接や接着等によって取り付けた後、第1ワイヤ26の第1ワイヤ遠位端部26aに、第1電極34をろうづけまたは溶接等によって接続することによって作製される。第1アセンブリと第2アセンブリの組み立ては、第2アセンブリの第1電極34を、第1アセンブリのカテーテルチューブ12のチューブ近位端部20(図1参照)側から、第1ルーメン22内に挿入することによって行われる。これにより、図2および図3に示すようなバイポーラ型電気処置器具10の遠位端部が得られる。
本実施形態に係るバイポーラ型電気処置器具10は、本考案の一実施形態にすぎず、本実施形態において示した各部材の形状は、その機能や作用を奏する範囲において種々の変更が可能であり、そのような変形例も本考案の技術的範囲に含まれる。例えば、カテーテルチューブ12に備えられるルーメンの数は、2つに限定されず、3つ以上であってもよい。
図8は、バイポーラ型電気処置器具10に含まれるストッパ部材50およびガイド部材52の第1変形例を表したものである。第1変形例に係るストッパ部材80およびガイド部材82は、第1電極34を挿通させる円筒部と、円筒部から3枚の羽根が放射状に伸びた羽根部によって構成される。
図9は、バイポーラ型電気処置器具10に含まれるストッパ部材50およびガイド部材52の第2変形例を表したものである。第2変形例に係るストッパ部材84およびガイド部材86は、一体となっている。このように、ガイド部材86とストッパ部材84を一体とすることによって、バイポーラ型電気処置器具10に含まれる部品点数を減らし、組み立てを容易にすることができる。また、第1変形例に係るストッパ部材80およびガイド部材82や、第2変形例に係るストッパ部材84およびガイド部材86を備えるバイポーラ型電気処置器具10も、ストッパ部材50およびガイド部材52を備えるバイポーラ型電気処置器具10と同様の効果を奏する。
本実施形態に係るバイポーラ型電気処置器具10は、バイポーラ型電気処置器具10でありながら、第1ルーメン22を使って注水を行うことが可能である。したがって、本考案に係るバイポーラ型電気処置器具10は、低出力下で必要最小限の範囲を切開することが可能であり、かつ、第1ワイヤ26が挿通されているカテーテルチューブ12を介して注水を行うことができる。また、第1ルーメン22を使って注水することによって、第1電極34や施術部分周辺の組織の洗浄等を行うことができる。また、第2ワイヤ46が第2ルーメン24を通っているため、注水等に用いる第1ルーメン22の大きさを、従来技術より大きく確保することができる。
また、本実施形態に係るバイポーラ型電気処置器具10は、図7(b)に示すように、チューブ遠位端部14の第2ルーメン24を取り除いたカテーテルチューブ12を用いることによって、図3に示すように、第2ワイヤ46の遠位端部46aが、第1ワイヤ26または第1電極34に近接することを防ぐことができる。したがって、第2ワイヤ46と第1ワイヤ26もしくは第1電極34の間で短絡することを効果的に防止できる。また、第2ワイヤ46が第2電極38の内周壁に接続されることによって、第2ワイヤ46が電気処置器具10の外表面に露出しないため、電気処置器具10の表面形状が滑らかであり、内視鏡鉗子孔や体内への挿入性に優れている。
さらに、本実施形態に係るバイポーラ型電気処置器具10は、図3に示すように、チューブ遠位端部14の第2ルーメン24を除去した部分に、第2ワイヤ遠位端部46aを配置できるため、第2電極38の内周側に特別な構造を設けることなく、第2電極38の内周側に第2ワイヤ46の遠位端部46aを配置することができる。したがって、第2電極38が筒状の様なシンプルな形状であっても、遠位端部の外形を滑らかに構成することができるとともに、構造がシンプルであるため組み立てが容易である。
また、本実施形態に係るバイポーラ型電気処置器具10は、図3に示すように、第2ルーメン24の開口24bおよび第2ワイヤ46の第2ワイヤ遠位端部46aを、接着剤硬化部54によって封止しているため、第2電極38と第2ワイヤ46との接合部や、第2ルーメン24内の第2ワイヤ46を、体液等から確実に保護することができ、信頼性が高い。
10…バイポーラ型電気処置器具
12…カテーテルチューブ
14…チューブ遠位端部
16…加工部
18a〜18c…第1〜第3遠位端部
20…チューブ近位端部
22…第1ルーメン
24…第2ルーメン
26…第1ワイヤ
30…先端絶縁部
32…貫通孔
34…第1電極
38…第2電極
46…第2ワイヤ
50…ストッパ部材
52…ガイド部材
54…接着剤硬化部
60…処置器具近位端部
64…注水口

Claims (10)

  1. 第1ルーメンと第2ルーメンを含む2以上のルーメンが形成されているカテーテルチューブと、
    前記第1ルーメンの内部を軸方向に移動自在に配置してある第1ワイヤと、
    前記第1ルーメンに少なくとも一部が挿入された状態で前記カテーテルチューブの遠位端部であるチューブ遠位端部に取り付けられており、前記第1ルーメンと連通する貫通孔を有する先端絶縁部と、
    前記第1ワイヤの遠位端部である第1ワイヤ遠位端部に接続され、前記先端絶縁部における前記貫通孔から突出可能な第1電極と、
    前記チューブ遠位端部に取り付けられており、前記チューブ遠位端部を内部に収納する筒状の第2電極と、
    前記第2ルーメンを通っており、遠位端部である第2ワイヤ遠位端部が前記第2ルーメンの遠位端である第2ルーメン遠位端から突出し前記第2電極に接続されている第2ワイヤと、
    前記カテーテルチューブの近位端部に取り付けられており、前記第1ルーメンに連通する注水口を備える器具近位端部と、を備えるバイポーラ型電気処置器具。
  2. 前記チューブ遠位端部は、前記第2ルーメンが取り除かれており前記第1ルーメンが残されている加工部を有し、
    前記第2ワイヤは、前記加工部に対向する前記第2電極の内周壁に接続されることを特徴とする請求項1に記載のバイポーラ型電気処置器具。
  3. 前記チューブ遠位端部は、
    前記加工部の一部であって前記先端絶縁部を周方向にとり囲む第1遠位端部と、
    前記加工部の一部であって前記第1遠位端部の近位端側に隣接し、前記第1ルーメンの径が軸方向に沿って変化している第2遠位端部と、
    前記第2遠位端部の近位端側に隣接し、前記第2ルーメン遠位端を備える第3遠位端部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のバイポーラ型電気処置器具。
  4. 前記第2ルーメン遠位端に形成されている前記第2ルーメンの開口および前記第2ワイヤ遠位端部は、前記第2電極、前記チューブ遠位端部および前記第2電極と前記チューブ遠位端部の間にある接着剤硬化部によって封止されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のバイポーラ型電気処置器具。
  5. 前記第1電極には、前記先端絶縁部の前記貫通孔の内径より大きいストッパ部材が取り付けられており、
    前記第1電極には、前記ストッパ部材より遠位端側に、前記貫通孔の内径より小さいガイド部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のバイポーラ型電気処置器具。
  6. 前記ストッパ部材と前記ガイド部材は一体であることを特徴とする請求項5に記載のバイポーラ型電気処置器具。
  7. 前記先端絶縁部の前記貫通孔は、内径が略一定のストレート部と、前記ストレート部の近位端側に位置しており近位端側に向かって内径が拡大するテーパ部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のバイポーラ型電気処置器具。
  8. 前記先端絶縁部の遠位端部である絶縁部遠位端部は、前記第2電極の遠位端部である第2電極遠位端部から突出していることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のバイポーラ型電気処置器具。
  9. 前記第2電極の遠位端部である第2電極遠位端部は、軸方向に0.5〜5mmの曲率半径を有するラウンド形状を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のバイポーラ型電気処置器具。
  10. 前記先端絶縁部は、セラミック材料によって構成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のバイポーラ型電気処置器具。
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CN113648049A (zh) * 2015-06-18 2021-11-16 奥林巴斯株式会社 高频处置器具

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